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JPH0811021B2 - 植物育成用シート - Google Patents

植物育成用シート

Info

Publication number
JPH0811021B2
JPH0811021B2 JP4253496A JP25349692A JPH0811021B2 JP H0811021 B2 JPH0811021 B2 JP H0811021B2 JP 4253496 A JP4253496 A JP 4253496A JP 25349692 A JP25349692 A JP 25349692A JP H0811021 B2 JPH0811021 B2 JP H0811021B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
plant
woven
growing
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4253496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06189627A (ja
Inventor
敏章 廣橋
勝則 坂井
雄三郎 山田
祐二 岩木
Original Assignee
森産業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 森産業株式会社 filed Critical 森産業株式会社
Priority to JP4253496A priority Critical patent/JPH0811021B2/ja
Publication of JPH06189627A publication Critical patent/JPH06189627A/ja
Publication of JPH0811021B2 publication Critical patent/JPH0811021B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Mushroom Cultivation (AREA)
  • Protection Of Plants (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一枚のシートによっ
て保水と遮光性と通風性を適度に調節することのできる
植物育成用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】屋外において実施される各種植物の育成
は、たとえば、実開昭61−2042号公報に開示され
るように、より良い条件の下で植物を育成するため、発
芽時や発芽後において、植物に必要な湿度や遮光および
通風性を保つ目的で、畑などに植えた植物を単数もしく
は複数のシートで覆い、当該シートの取外しや被覆を繰
り返すことによって保水と遮光性と通風性を保持してい
【0003】なかでも、ほだ木を使用して行うシイタケ
の原木栽培は、長さ約1m程に切断したコナラやクヌギ
などの原木にシイタケ菌を植付け、種菌を植え付けた
木を林内や裸地に伏せ込むに際し、伏せ込んだほだ木
(シイタケ菌を植菌した原木をいう。以下同じ)の上か
ら笠木と呼ばれている伐採木の枝条や笹、萱等を掛けた
り、あるいはシート状の庇陰材を被せるなどして、ほだ
木が乾燥しないように、しかもほだ木に直射日光が当ら
ない状態で通風を保持してシイタケ菌の活着を図ってほ
だ化することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】各種植物の育成に際
し、当該植物をシートで覆い、そのシートの取外しや被
覆を繰り返すことによって遮光や保水等をコントロール
する従来の方法は、きわめて煩頂で栽培者に過度の負担
を強いるものである。特に、シイタケの原木栽培におけ
る笠木の使用は、取り扱いが煩瑣であって熟練を要する
のみならず、風雨で損傷した場合には補修をしなければ
ならないという管理上の問題があり、さらに笠木として
利用することができる枝条の入手が年々困難となってい
るのが実情である。
【0005】この発明はかゝる現状に鑑み、屋外におけ
る植物の栽培に際し、当該植物を覆うことによって保水
や遮光および通風をきわめて簡単にコントロールするこ
とのできる植物育成用シートを提供せんとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明の植物育成用シートは、合成樹脂材料から
なる糸条体を経糸と緯糸としてシート状に織成して植物
の上部を被覆するための織成部を形成し、該織成部から
延出する経糸および緯糸を織成せずに糸条体のまゝに残
して植物の側方に垂下させるための不織部となし、前記
織成部において雨水に対する透過性と遮光性を、不織部
において通風性と遮光性を保持するよう構成してなる
とを特徴とするものである。
【0007】この発明において、植物育成用シートは、
合成樹脂繊維のような糸条体を経糸と緯糸として織成し
て得たシートの端部を織成せずに糸条体のまゝに残した
ものである。
【0008】前記糸状体は、ポリプロピレン、ポリエチ
レン又はポリ塩化ビニル等の合成樹脂材料を繊維状とし
たものを使用し、これを経糸(たて糸)および緯糸(よ
こ糸)として織成してシート状の織成部とし、該織成部
から延出する経糸と緯糸は、織ることなく糸条体のまゝ
として不織部を形成したものである。かゝる植物育成用
シートは、織成部における経糸と緯糸との織り方につい
ては特に限定はなく、シートの平面形状や大きさにも特
別な制限はないので、適用せんとする植物や使用する場
所に応じて、長方形、正方形、円形などの各種の形状の
適宜の大きさのものを使用することができる。このシー
トにおける織成部は、これを密に編むことによって遮光
率を高めることができ、荒く編むことによって遮光率を
低くすることができるので、適用せんとする植物に応じ
て編みかたによって遮光率を調節することが望ましい。
【0009】特に、この植物育成用シートをシイタケ栽
培用として使用する場合には、織成部を雨水に対する適
宜の透過性と、比較的高い遮光率を保持するために、用
いる糸状体を黒色、灰色等の暗色系統の色彩のものと
し、前記織成部に雨水に対する適宜の透過性を保持させ
ると共に、たとえば80〜95%範囲の比較的高い遮光
率を保持するように構成することが望ましい。
【0010】
【作用】この発明の植物育成用シートは、経糸と緯糸に
よってシート状に織られた織成部が植物の上面となるよ
うに上部から掛けて覆うと共に、織っていない糸状のま
ゝの不織部が当該植物の周縁部に垂れるようにして使用
することによって、覆った部位の保水や遮光および通風
をコントロールすることができる。
【0011】たとえば、このシートをシイタケ栽培に用
いる場合には、シート状の織成部を伏せ込んだほだ木の
上に掛けてこのほだ木を上部から覆うようにすると共
に、不織部が伏せ込んだほだ木の周縁部に垂れるように
して使用し、前記織成部が、ほだ木の上部に位置して直
射日光を遮ることによって有効に遮光し、また、不織部
伏せ込んだほだ木の周縁に垂れて適度に遮光の作用を
行うと共に、この部分より通風が図られて伏せ込んだほ
だ木の内部が蒸れることなく、ほだ木を常に適正なほだ
化の環境下におくことができる。さらに、この発明の植
物育成用シートによれば、前記シイタケ栽培におけるシ
イタケ菌の蔓延を促進すると共に、シイタケの育成にと
って好ましくない害菌の発生を抑えることができる点で
も優れたものである。
【0012】
【実施例】以下、この発明の植物育成用シートの実施例
を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1に示す植物育成用シート1は、シイタ
ケ栽培に用いるものである。この植物育成用シート1
は、黒色のポリプロピレンを細幅に裁断して得た径糸2
と緯糸3とからなる糸状体を織成し、中に織成部4
を形成すると共に、織成部4から延出する糸条体を織る
ことなく四方にそのまゝに残して不織部5,5,5,5
を形成したものである。この植物育成用シート1におけ
る織成部4の面積は、ほだ木の多数を伏せ込んで構成し
た単位のブロックの上面を覆うに足るもので、各不織部
5,5,5,5の長さはブロックの側部の半分位まで垂
れ下がる長さとしたもので、前記織成部4の遮光率は8
0〜95%の範囲のものである。
【0014】かゝるシイタケ栽培用の植物育成用シート
1は、図2に示すようにクヌギの原木にシイタケ菌を植
菌したほだ木6の多数を、裸地に鎧状に組んで伏せ込ん
でブロックAを構成し、このブロックAの上面に前記の
シート1を被せ、各不織部5,5,5,5がブロックA
の側部の高さの半分位まで垂れ下がるようにし、図示し
ないが、その所々を針金で原木の側部に縛り付けて固定
してシイタケ菌の蔓延を図るものである。
【0015】この実施例においては、シイタケ栽培につ
いてのみ説明したが、たとえば、西瓜なと地表に実を決
実させる植物にあっては、覆わんとする部位の四方に植
物育成用シート1を張設するための柱を適宜手段によっ
て立設し、植物育成用シート1の織成部4を上面とし、
各不織部分5を側方に垂らすようにして張設することに
よって、植物育成用シート1で覆った部分の保水と遮光
および通風を所望の状態にコントロールすることができ
るものである。
【0016】
【発明の効果】この発明の植物育成用シートは、適用せ
んとする植物の保水性や遮光率および通風性をあらかじ
め予測して合成樹脂製の経糸と緯糸からなるとの糸状体
の織成で一定の編み目でシート状の織成部を形成すると
共に、該織成部から延出する糸状体のまゝに残して不織
部としたもので、これを植物の上部のみに垂下状に配置
することなく、前記織成部を植物の上に掛けて植物の保
水性や遮光性を保持し、不織部を植物の周縁に垂下させ
て通風と遮光の調節を図ることにより、覆った植物に最
適の保水性と遮光率および通風性を保持することができ
る。したがって、従前の植物育成用シートのごとく、そ
の日その日の状況に応じてシートを取り外したり、掛け
たりする方法に比して植物の育成がきわめて簡単かつ容
易となるものである。
【0017】特に、林内または裸地に伏せ込んだほだ木
の上から掛けて、前記織成部でほだ木の上面を覆い、糸
条体のまゝの不織部を伏せ込んだほだ木の周縁に垂らす
ようにしてシイタケ菌の蔓延を図ることによって直射日
光に対する遮光と保水および側部からの適宜の通風をは
かり、優れたほだ化の促進を達成することができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の植物育成用シートの一例を示した平
面図である。
【図2】この発明の植物育成用シートをイタケ栽培に使
用した場合の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 植物育成用シート 2 経糸 3 緯糸 4 織成部 5 不織部 6 ほだ木 A ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩木 祐二 大分県大野郡三重町大字赤嶺1250 森産業 株式会社 三重工場大分研究室内 (56)参考文献 実開 昭52−38047(JP,U) 実開 昭55−37331(JP,U) 実開 昭61−2042(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂材料からなる糸条体を経糸と緯
    糸としてシート状に織成して植物の上部を被覆するため
    の織成部を形成し、該織成部から延出する経糸および緯
    糸を織成せずに糸条体のまゝに残して植物の側方に垂下
    させるための不織部となし、前記織成部において雨水に
    対する透過性と遮光性を、不織部において通風性と遮光
    性を保持するよう構成してなることを特徴とする植物育
    成用シート。
JP4253496A 1992-08-31 1992-08-31 植物育成用シート Expired - Lifetime JPH0811021B2 (ja)

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JP4253496A JPH0811021B2 (ja) 1992-08-31 1992-08-31 植物育成用シート

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62286294A Division JPH01128725A (ja) 1987-11-12 1987-11-12 シイタケの栽培方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06189627A JPH06189627A (ja) 1994-07-12
JPH0811021B2 true JPH0811021B2 (ja) 1996-02-07

Family

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Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS612042U (ja) * 1984-06-08 1986-01-08 株式会社 フジタ 農業用保護被覆材

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Publication number Publication date
JPH06189627A (ja) 1994-07-12

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