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JPH08109884A - プランジャ式油圧ポンプ - Google Patents

プランジャ式油圧ポンプ

Info

Publication number
JPH08109884A
JPH08109884A JP6246248A JP24624894A JPH08109884A JP H08109884 A JPH08109884 A JP H08109884A JP 6246248 A JP6246248 A JP 6246248A JP 24624894 A JP24624894 A JP 24624894A JP H08109884 A JPH08109884 A JP H08109884A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
plunger
hydraulic pump
plungers
type hydraulic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6246248A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhisa Kitamura
和久 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP6246248A priority Critical patent/JPH08109884A/ja
Publication of JPH08109884A publication Critical patent/JPH08109884A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】プランジャ式油圧ポンプにおいて、可及的なコ
スト低減を図りながら、プランジャおよびそれの摺接相
手部材の焼き付きや摩耗を抑制できるようにすること。 【構成】電動モータ1の出力軸1aの一端に取り付けら
れる金属製のカム4の外周面に当接されて、カム4の偏
心回転に伴い上下動するプランジャ2a,3aを有する
油圧ポンプ2,3であり、プランジャ2a,3aの先端
側つまりカム4に対する摺接側に、セラミックス製のボ
ール6が自転可能かつ抜け出し不可能に保持されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車のアンチ
スキッド装置に含まれるポンピング機構に使用されるプ
ランジャ式油圧ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のアンチスキッド装置は、急制動
時、もしくは滑りやすい路面での制動時に、ホイールシ
リンダに加わる油圧のポンピングにより、ブレーキロッ
クをなくし、スリップを防止するもので、この装置に
は、油圧のポンピングを行うためのポンピング機構が含
まれる。
【0003】従来のポンピング機構は、図5および図6
に示すように、電動モータ51の回転を、180度対向
配置される油圧ポンプ52,53のプランジャ52a,
53aの往復動に変換して、ポンピング作用を行うもの
である。油圧ポンプ52,53は、円柱形のプランジャ
52a,53aをシリンダ52b,53b内に摺動自在
に嵌挿する構成であり、シリンダ2b,3bは図示しな
い自動車のアンチスキッド装置のホイールシリンダに対
して接続される。
【0004】上記従来のポンピング機構のうち、図5の
ものでは、電動モータ51の出力軸51aの一端に、偏
心軸受(中心から回転軸線が偏心された針状ころ軸受)
54が取り付けられ、この偏心軸受54の外輪54aの
外周面がプランジャ52a,53aに摺接するようにな
っている。偏心軸受54は内輪54bを有するもので、
内輪54bには、その中心から偏心した位置に軸孔が形
成されている(実開平2−146220号公報参照)。
【0005】一方、図6の従来例では、電動モータ51
の出力軸51aと一体に形成された偏心軸51bに、内
輪のない一般的な仕様の針状ころ軸受55が取り付けら
れている。この場合、偏心軸51bの偏心回転によって
針状ころ軸受55全体が偏心回転させられるようになっ
ており、その外輪55aが、偏心回転軌道の一箇所でプ
ランジャ52a,53aに摺接する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに偏心軸受54を用いる場合も、偏心軸51bを用い
る場合も、一般的な仕様のものをそのまま用いることが
できず、偏心軸受54の内輪54bや、偏心軸51bに
関する加工が面倒で、コストが高くつくことが指摘され
る。
【0007】また、図6における偏心軸受54の外輪5
4aあるいは図7における一般的な仕様の針状ころ軸受
55の外輪55aとそれらに摺接するプランジャ52
a,53aは、一般的に、金属材により形成されるた
め、同種素材により微小な焼き付きや摩耗が発生しやす
いことが指摘される。
【0008】したがって、本発明は、可及的なコスト低
減を図りながら、プランジャおよびそれの摺接相手部材
の焼き付きや摩耗を抑制できるようにすることを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、偏心回転する
カムの外周面に当接され、カムの偏心回転に伴い上下動
するプランジャを有する油圧ポンプであって、前記カム
が金属材で形成されている一方、前記プランジャにおい
てカムに対する摺接部位がセラミックス材で形成されて
いる。
【0010】なお、前述のプランジャにおいてカムに対
する摺接側には、セラミックス製の別部材を保持させる
ようにしてもよい。
【0011】
【作用】本発明は、プランジャとそれの摺接相手である
カムとの摺接部位を異種素材として、両者の焼き付きお
よび摩耗を防止している。カムについては、転がり軸受
とはせずに簡易な形状の金属材としているから、従来例
に比べて大幅なコスト低減が可能となる。
【0012】そして、プランジャにおいてカムに対する
摺接側にセラミックス製の別部材を保持させる構成とし
た場合には、セラミックス材の使用量を節減できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の詳細を図1ないし図4に示す
一実施例に基づいて説明する。図1および図2は、本発
明の一実施例にかかり、図1は、プランジャ式油圧ポン
プを用いたポンピング機構の一実施例の縦断面図、図2
は、同機構のカムの側面図である。
【0014】図中、1は電動モータ、2,3は油圧ポン
プ、4はカムである。すなわち、電動モータ1の出力軸
1aにカム4が取り付けられているとともに、このカム
4の外径面に180度対向配置される油圧ポンプ2,3
のプランジャ2a,3aが当接または微小隙間を介して
非接触にあてがわれており、電動モータ1の回転をカム
4によりプランジャ2a,3aの往復動に変換して、ポ
ンピング作用を行うものである。
【0015】電動モータ1は、一般的な仕様であり、そ
の出力軸5はロータ(図示省略)の回転中心と同軸状に
配置されている。この電動モータ1の出力軸1aの円周
上の1カ所には、断面ほぼ凹状のキー溝1bが設けられ
ている。
【0016】油圧ポンプ2,3は、その円柱形のプラン
ジャ2a,3aをシリンダ2b,3b内に摺動自在に嵌
挿した構成であり、このシリンダ2b,3bは図示しな
い自動車のアンチスキッド装置のホイールシリンダに対
して接続される。プランジャ2a,3aは、SCM鋼な
どの金属材により形成されており、それの先端つまりカ
ム4との摺接側には、球面状の凹部2c,3cが設けら
れている。この凹部2c,3cには、セラミックス製の
ボール6が自転可能にかつ抜け出し不可能に収容されて
いる。つまり、凹部2c,3cの曲率半径は、ボール6
の直径よりも大きく設定され、凹部2c,3cの開口幅
は、ボール6の直径よりも若干小さく設定されている。
【0017】カム4は、SCM鋼などの金属材により形
成された円形板からなり、硬度がHRC55以上,表面
粗さ8μRZ以下に設定されている。このカム4の中心
位置から所要量偏心した位置には、電動モータ1の出力
軸1aの嵌合用の穴4aが厚み方向に貫通するように設
けられている。この穴4aは、断面ほぼ円形に形成され
ているが、その円周上の1カ所、ここではカム4の中心
となる位置に電動モータ1の出力軸1aのキー溝1bと
対応して断面ほぼ凹状のキー溝4bが形成されている。
このカム4のキー溝4bと出力軸1aのキー溝1bとの
間に、角棒状のキー5が係入されることにより、出力軸
1aとカム4とをまわり止めするようになっている。
【0018】なお、上述したボール6は、いわゆる低品
位セラミックスまたは高品位セラミックスと呼ばれるセ
ラミックス材により形成される。この低品位セラミック
スや高品位セラミックスの表現は、製造方法に応じて使
い分けられる。
【0019】 低品位セラミックスは、平均粒径0.
5〜1μmのα型の窒化けい素の粉末(低グレード品例
えば電気化学工業株式会社の品種番号SN−9FW)に
対してイットリア(Y23),アルミナ(Al23),
窒化アルミ(AlN),チタニア(TiO2)などの焼
結助剤を5〜20重量%添加する。これにバインダーを
混入して金型に充填した状態で単軸圧縮することにより
成形する。この成形品を最終形状に近い状態に加工する
とともに、バインダーなどの有機物を除去してから、1
〜10気圧の圧力下で焼結する。焼結温度や焼結時間
は、1800℃、2〜4時間である。この焼結体の転動
面や摺動面に対して超仕上げ加工を施し、表面粗さはカ
ム4のそれより滑かで1μRZ以上とし、最終製品の寸
法、表面状態とする。
【0020】 高品位セラミックスは、平均粒径0.
2μmのα型の窒化けい素の粉末(高グレード品例えば
株式会社宇部興産の品種番号E−10)に対してイット
リア(Y23),アルミナ(Al23),窒化アルミ
(AlN),チタニア(TiO2)などの焼結助剤を1
0重量%以下添加する。これにバインダーを混入して金
型に充填した状態で単軸圧縮することにより成形する。
この成形品を最終形状に近い状態に加工するとともに、
バインダーなどの有機物を除去してから、いわゆるHP
(ホット・プレス)、HIP(ホット・アイソスタティ
ック・プレス)と称する手法により焼結する。焼結時に
HPでは機械的に400Kgf/cm2、HIPでは、
ガス圧により1000気圧もの高い圧力をかける。この
焼結体の転動面や摺動面に対して超仕上げ加工を施す。
【0021】低品位セラミックスは、高品位セラミック
スに比べると価格を低く抑えることができるが、気孔率
が高くなり機械的強度が若干低くなる。この強度につい
ても本実施例の使用形態では十分過ぎる値となる。
【0022】また、低品位セラミックスの場合、焼結後
に焼結体の転動面や摺動面に超仕上げを施せば、焼結体
内部に点在する気孔(ポア)が該面に対して開口するこ
とになり、これが潤滑剤の溜まりとなるなど良好な潤滑
性を発揮する。そのため、金属製のカム4に対する摺接
部位での潤滑状態が良好となり、カム4の摩耗を軽減で
きるようになる。
【0023】なお、本発明は、上述した実施例のみに限
定されず、種々な変形や応用が考えられる。
【0024】(1) プランジャ2a,3aの凹部2
c,3cにボール6を自転可能に保持させているが、不
動状に保持させるようにしてもよい。この場合、ボール
6とカム4とがすべり接触となるけれども、両者が点接
触となって摺動抵抗が小さくて済むから、カム4の摩耗
を軽減できる。特に、この例だと、ボール6を低品位セ
ラミックスで形成すれば、その外周面に存在する無数の
開口する気孔に潤滑剤を貯溜できるから、潤滑性が長期
的に安定してカム4の摩耗軽減に貢献できる。
【0025】(2) プランジャ2a,3aの凹部2
c,3cは、図3に示すように、断面ほぼ台形として、
ここにボール6の代わりにパッド7を保持させるように
してもよい。このパッド7は、プランジャ2a,3aの
凹部2c,3cに嵌入される軸部と、この軸部の一端に
膨出状に設けられる円柱形または角柱形のパッド本体と
からなる。この他、図4に示すような半円形のパッド本
体を有するパッド8を用いてもよい。
【0026】(3) カム4については、セラミックス
材で形成し、ボール6やパッド7,8を金属材で形成し
てもよい。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、電
動モータの出力軸を偏心させたり、偏心転がり軸受を用
いたりする従来例に比べて簡略化できて、コスト低減で
きるようになるだけでなく、カムおよびプランジャの焼
き付きや摩耗を大幅に軽減できるなど、所期の機能を長
期にわたって安定して発揮できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプランジャ式油圧ポンプを用いたポン
ピング機構の一実施例の縦断面図。
【図2】同機構のカムの側面図。
【図3】本発明のプランジャ式油圧ポンプを用いたポン
ピング機構の他の実施例の縦断面図。
【図4】他のパッドの斜視図。
【図5】従来例のポンピング機構の縦断面図。
【図6】他の従来例のポンピング機構の縦断面図。
【符号の説明】
2,3 油圧ポンプ 2a,3a 油圧ポンプのプランジャ 4 カム 6 ボール
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】 低品位セラミックスは、平均粒径0.
5〜1μmのα型の窒化けい素の粉末(低グレード品例
えば電気化学工業株式会社の品種番号SN−9FW)に
対してイットリア(Y23),アルミナ(Al23),
窒化アルミ(AlN),チタニア(TiO2)などの焼
結助剤を5〜20重量%添加する。これにバインダーを
混入して金型に充填した状態で単軸圧縮することにより
成形する。この成形品を最終形状に近い状態に加工する
とともに、バインダーなどの有機物を除去してから、1
〜10気圧の圧力下で焼結する。焼結温度や焼結時間
は、1800℃、2〜4時間である。この焼結体の転動
面や摺動面に対して超仕上げ加工を施し、表面粗さはカ
ム4のそれより滑かで1μRZとし、最終製品の寸
法、表面状態とする。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏心回転するカムの外周面に当接され、
    カムの偏心回転に伴い上下動するプランジャを有する油
    圧ポンプであって、 前記カムが金属材で形成されている一方、前記プランジ
    ャにおいて少なくともカムに対する摺接部位がセラミッ
    クス材で形成されている、ことを特徴とするプランジャ
    式油圧ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記プランジャにおいてカムに対する摺
    接側には、セラミックス製の別部材が保持されている、
    ことを特徴とする請求項1のプランジャ式油圧ポンプ。
JP6246248A 1994-10-12 1994-10-12 プランジャ式油圧ポンプ Pending JPH08109884A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6246248A JPH08109884A (ja) 1994-10-12 1994-10-12 プランジャ式油圧ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6246248A JPH08109884A (ja) 1994-10-12 1994-10-12 プランジャ式油圧ポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08109884A true JPH08109884A (ja) 1996-04-30

Family

ID=17145710

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6246248A Pending JPH08109884A (ja) 1994-10-12 1994-10-12 プランジャ式油圧ポンプ

Country Status (1)

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JP (1) JPH08109884A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10011206C2 (de) * 1999-03-09 2002-11-21 Denso Corp Fluidpumpe
JP2005188457A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Noiberuku Kk 液体吐出装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE10011206C2 (de) * 1999-03-09 2002-11-21 Denso Corp Fluidpumpe
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