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JPH08109670A - 便器排水口と排水管との接続方法 - Google Patents

便器排水口と排水管との接続方法

Info

Publication number
JPH08109670A
JPH08109670A JP27073494A JP27073494A JPH08109670A JP H08109670 A JPH08109670 A JP H08109670A JP 27073494 A JP27073494 A JP 27073494A JP 27073494 A JP27073494 A JP 27073494A JP H08109670 A JPH08109670 A JP H08109670A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
drainage
drain
connection
toilet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27073494A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyotaka Tanaka
清隆 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inax Corp filed Critical Inax Corp
Priority to JP27073494A priority Critical patent/JPH08109670A/ja
Publication of JPH08109670A publication Critical patent/JPH08109670A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】便器を床面に設置し且つ排水ソケット等接続体
を用いて便器排水口と排水管とを接続するに際して、排
水管のサイズの如何に拘らず便器排水口を排水管に良好
に接続できるようにする。 【構成】排水ソケット18における排水管接続部24と
排水管16とを接続するに当って、内筒42,外筒44
及びそれらの間の中間筒46を有する三重筒構造のアダ
プター40を用いるようにする。そしてアダプター40
の外筒44を切除することによって、又は外筒44と中
間筒46とを切除することによって各種サイズの排水管
16の内周面にアダプター40を介して排水管接続部2
4を嵌合し、接続するようにする。また内径寸法の最も
小さな排水管16に対しては、アダプター40を用いな
いで排水管接続部24を直接排水管16の内部に嵌入さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は便器の排水口と床に埋
設された排水管との接続方法に関し、詳しくはそれらを
接続体を介して接続する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】床に設置された便器の排水口と、床に埋
設された排水管とを所定の接続体を介して水密に接続す
る方法が従来より広く実施されている。図8(A)はそ
の一例を示したものである。この図において、200は
接続体としての排水ソケットであって、上端に便器20
2の排水口との接続用の開口(排水口接続部)204を
有し、また下端に排水管206との接続用の筒状部(排
水管接続部)208を備えている。
【0003】ところで、便器からの排水を排出するため
の排水管として従来図9に示しているようにVP75,
VU75,VP100,VU100の4種類が用いられ
ている。ここで同図に示しているようにVP75は外径
が89mmφ,内径が77mmφで、VU75は外径が
89mm,内径が83mmφ、VP100は外径が11
4mmφ,内径が100mmφ、VU100は外径が1
14mmφ,内径が107mmφである。
【0004】このように従来用いられている排水管は内
径がそれぞれ異なっており、従って排水管206内に排
水ソケット200の筒状の排水管接続部208を嵌入さ
せて接続を行う場合、厳密には4種類のサイズの排水ソ
ケット200を用意しておき、便器202を設置するに
際してそれらのうち適当なものを選択して用いることが
必要となる。しかしながらこのように多種類の排水ソケ
ット200を予め用意しておいて、何れかを選択して用
いるといったことは極めて煩雑であり、コストも高くな
る。
【0005】そこで図8(B)〜(D)に示しているよ
うに排水ソケット200の筒状の本体210の内側に内
筒212を同心状に設け、そしてこの内筒212の下側
部分を小径の排水管接続部208として、また上側部分
を相対的に大径の排水管接続部214として構成し、本
体210、排水管接続部208,214の何れかを用い
ることによって各種サイズの排水管206に対応すると
いったことが考えられている。
【0006】具体的には、(B)に示しているようにサ
イズA(VP75)の排水管206の場合には内筒21
2における小径の接続部208において排水ソケット2
00と排水管206とを接続し、またサイズB(VU7
5)の排水管206の場合には内筒212における大径
の接続部214において排水ソケット200と排水管2
06とを接続し((C)参照)、更にサイズC,D(V
P100,VU100)の排水管206の場合には本体
210の内周面を排水管206の外周面に嵌合させるこ
とで排水ソケット200と排水管206とを接続し
((D)参照)、以てそれら4種類のサイズの排水管2
06に対応するのである。このようにした場合、単一の
排水ソケット200によって各種サイズA〜Dの排水管
206に対応することができる。
【0007】ところで上記排水管206の配置位置、具
体的には便器後方の壁面から排水管206までの寸法は
便器の種類によってまちまちであり、従ってトイレット
ルームの施工に際してはその排水管206を便器の種類
に対応した適正位置に配管施工した上で、床面上に便器
を設置することとなる。
【0008】しかるに近年、家屋のリフォームが盛んに
なってきており、その際に既設の便器を別のものと取り
替えようとしても、上記のように排水管206の適正位
置は便器の種類ごとにまちまちであり、従ってそのまま
では便器を取り替えることはできない。
【0009】便器を別の形態のものと取り替える場合に
は、床を剥がして排水管206の配管工事を新規にやり
直さなければならず、この場合工事が著しく大掛かりな
ものとなって、実際上は便器の取替えを行うことは困難
となる。
【0010】これを解決する手段として、排水ソケット
200における排水口接続部204と排水管接続部20
8とを水平方向にずらして配置し(偏心配置し)、そし
て排水ソケット200の回転角度位置を変化させること
によって、便器排水口と排水管206との位置のずれを
吸収するといったことが考えられる。
【0011】しかしながら上記便器202における排水
口の高さ位置は床面から約80mmと定まっており、従
って排水ソケット200における排水口接続部204の
高さ位置もこれに応じた高さとしておく必要がある。従
ってただ単に排水口接続部204と排水管接続部208
との位置を水平方向に偏心配置した場合、排水ソケット
内部における排出水の通路幅を十分広く確保することが
できなくなってしまう問題を生ずる。
【0012】またこの他、既設の便器を別のものと取り
替えようとしたとき、排水管206の上端が床面と同一
高さで切断されているような場合には、上記図8
(C),(D)に示す接続方法の適用自体も困難であ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して本願
の発明は、便器の排水口に接続される排水口接続部及び
筒状をなし、床に埋設された排水管に嵌合されて該排水
管と接続される排水管接続部を有する接続体を介してそ
れら便器の排水口と排水管とを接続する方法であって、
前記筒状の排水管接続部の外径を、便器用排水管として
用いられる排水管のうち内径の最も小さなものと実質上
同じ外径となしてそれらを直接嵌合させて接続を行うよ
うにする一方、これより内径の大きな排水管に対しては
アダプターを用いるようにし、該アダプターは、同心状
に配された内側の内筒と、外側の外筒と、それらの中間
の中間筒とを備え、該外筒と中間筒との同一軸方向端部
に第一切断部が軸方向に延出形成されて該第一切断部を
介してそれら外筒と中間筒とが互いに連結されるととも
に、該中間筒と内筒との同一軸方向端部に第二切断部が
軸方向に延出形成されて該第二切断部を介して該中間筒
と内筒とが互いに連結された形態をなしており、該アダ
プターを該内筒の内周面において前記筒状の排水口接続
部に嵌合するとともに且つ前記排水管の内径の大きさに
応じて前記外筒又は外筒と中間筒とを前記第一切断部又
は第二切断部において切除し、該外筒の外周面又は中間
筒の外周面若しくは内筒の外周面を該排水管の内周面に
嵌合し、以て前記便器排水口と該排水管とを該接続体を
介して接続することを特徴とする(請求項1)。
【0014】本願の別の発明は、請求項1の接続方法に
おいて、前記第一切断部と第二切断部とが、前記アダプ
ターにおける互いに反対側の軸方向端部に設けられてい
ることを特徴とする(請求項2)。
【0015】本願の更に別の発明は、請求項1又は2の
接続方法において、前記第一,第二切断部が軸方向に延
出する薄肉の耳部であることを特徴とする(請求項
3)。
【0016】本願の更に別の発明は、請求項1,2又は
3の接続方法において、前記接続体の筒状の排水管接続
部が床面の下側に位置していることを特徴とする(請求
項4)。
【0017】本願の更に別の発明は、請求項1,2,3
又は4の接続方法において、前記接続体が、床面より所
定高さ位置にある便器の排水口と前記床に埋設された排
水管とを接続する排水ソケットであって、前記排水口接
続部を該排水口に対応する高さ位置に備えており、且つ
該排水口接続部と前記排水管接続部とを連絡する、床面
から所定高さで起立する筒状の本体を有していることを
特徴とする(請求項5)。
【0018】本願の更に別の発明は、請求項5の接続方
法において、前記排水口接続部と排水管接続部との軸心
が水平方向に偏心配置されていることを特徴とする(請
求項6)。
【0019】本願の更に別の発明は、請求項5又は6の
接続方法において、前記接続体の本体が横方向に延びる
横管部を有しており、該横管部の長さの変化によって前
記排水口接続部と排水管接続部との偏心量の調節が可能
とされていることを特徴とする(請求項7)。
【0020】本願の更に別の発明は、請求項7の接続方
法において、前記横管部の少なくとも一部が該横管部の
軸方向に伸縮可能な蛇腹形状部とされていることを特徴
とする(請求項8)。
【0021】本願の更に別の発明は、請求項7の接続方
法において、前記横管部が、該横管部の軸方向に延びる
相対移動可能な第一部分と第二部分とに分れており、そ
れらが水密に嵌合されていることを特徴とする(請求項
9)。
【0022】本願の更に別の発明は、請求項1,2,3
又は4の接続方法において、前記接続体が、前記筒状の
排水管接続部の上端部より床面に沿って横方向に延びる
鍔状のフランジを有し、該フランジにおいて床面と便器
の被固定部とに固定される形態の床フランジであること
を特徴とする(請求項10)。
【0023】
【作用及び発明の効果】以上のように請求項1の発明
は、接続体と排水管との接続に際してアダプターを利用
するようにしたものである。前述したように排水管の種
類は4種類であり、そこで内径の最も小さな排水管に対
しては接続体の排水管接続部を直接嵌合して接続するよ
うにし、またこれより内径の大きな排水管に対しては、
アダプターを用いるようにし、そしてアダプターの外筒
及び中間筒又は外筒のみを切除することによって、内筒
の外周面又は中間筒の外周面或いは外筒の外周面を排水
管の内周面に嵌合させるのである。このようにすれば、
単一の接続体によって且つ単一のアダプターによってサ
イズの異なる4種類の排水管に対応することが可能とな
り、便器の設置・施工性が大幅に向上する。
【0024】請求項2の発明は、上記アダプターにおけ
る第一切断部と第二切断部とを互いに反対側の軸方向端
部に設けるもので、本発明によればそれら第一切断部及
び第二切断部がアダプターの互いに反対側の軸方向端部
に設けられているため、外筒のみを切除する場合と、中
間筒及び外筒を共に内筒から切除する場合とで、誤って
切断位置を間違えてしまうといったことを防止すること
ができる。
【0025】請求項3の発明は、軸方向に延びる薄肉の
耳部にて上記切断部を構成するようにしたもので、本発
明によれば外筒又は外筒と中間筒とを容易に切除するこ
とができる。
【0026】請求項4の発明は、排水管接続部を床面よ
り下側に位置させるもので、本発明によれば便器の付替
えに当って、排水管が床面と同一高さで切断されている
場合にも、何ら問題なく対応することができる。
【0027】請求項5の発明は、上記接続体として、床
面より所定高さ位置に位置する排水口接続部と排水管接
続部とを、床面より起立する筒状の本体にて連絡した形
態の排水ソケットを用いるもので、本発明によれば、排
水口が床面より所定高さ位置に位置する形態の便器を設
置するに際して、その排水口と排水管とを接続体にて良
好に接続することができる。
【0028】請求項6の発明は、請求項5の排水ソケッ
トにおいて、排水口接続部と排水管接続部との軸心を水
平方向に偏心配置したもので、本発明によれば、便器を
設置するに際してその排水口と排水管の位置が水平方向
に偏心している場合においても、その軸心位置のずれを
接続体によって良好に吸収することができ、従ってこの
ような場合にも便器を支障なく設置し、且つ排水管と接
続することができる。
【0029】またこの場合において、請求項4の発明に
従い、接続体における排水管接続部を床面の下側に位置
させた場合には、接続体内部に十分な広さの排水通路を
確保することが可能となる。
【0030】請求項7の発明は、上記排水ソケット形態
の接続体において、その本体に横方向に延びる横管部を
設け、その横管部によって便器排水口と排水管接続部と
の間の偏心量を調節可能となしたもので、本発明によれ
ば、便器排水口と排水管との偏心量の如何に拘らず便器
を良好に床に設置し且つ排水管と接続できるようにな
る。
【0031】請求項8の発明は、上記横管部の一部を蛇
腹形状部となしたもので、本発明によればその蛇腹形状
部を伸縮させることによって、横管部の長さを簡単に調
節できる。
【0032】請求項9の発明は、上記横管部を軸方向に
相対移動可能な第一部分と第二部分とに分けて、それら
を水密に嵌合するようにしたもので、本発明によればそ
れら第一部分と第二部分とを軸方向に相対移動させるこ
とによって、横管部の長さを簡単に調節することができ
る。
【0033】請求項10の発明は、前記接続体として、
鍔状のフランジを有し、該フランジにおいて床面と便器
の被固定部とに固定される形態の床フランジを用いるも
ので、本発明によれば従来の床フランジを用いた便器の
設置構造において、排水管のサイズが異なっていた場合
にも便器排水口と排水管とを良好に接続することができ
る。
【0034】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図2において、10は床面12に設置された
洋風便器であって、床面12より所定高さ位置に排水口
14を有しており、この排水口14が、床13の内部に
埋設された排水管16に対して、接続体としての排水ソ
ケット18を介して水密に接続されている。
【0035】図3はその排水ソケット18を具体的に示
したものである。図に示しているように排水ソケット1
8は、全体として筒状をなす本体20を有している。本
体20の上端には、床面12より所定距離高い位置にお
いて便器排水口14との接続用の開口(排水口接続部)
22が形成されており、また下端には下向きに突出する
筒状の排水管接続部24が設けられている。そしてこれ
ら排水口接続部22及び排水管接続部24が、本体20
の内部の通路26によって連絡されている。尚、排水口
接続部22の外側には、ゴム等からなるシール部材28
(図5参照)を保持するための環状溝30が設けられて
いる。
【0036】排水ソケット18には、排水管接続部24
の上端において水平方向に延びる板状部32が設けられ
ており、この板状部32によって本体20の下端が一部
閉塞されている。板状部32は、図3(A)に示してい
るように全体として図中左右方向に長い略矩形状をなし
ており、且つ左右方向中間部には幅方向に突出する平面
三角形状の突出片33が形成されていて、これら中間の
突出片33及び左右端部において床面12に固定される
ようになっている。
【0037】上記排水口接続部22及び排水管接続部2
4は、それらの軸心34,36が水平方向に位置をずら
せて配置されている。即ち排水口接続部22と排水管接
続部24とは偏心配置されている。
【0038】尚、排水ソケット18における排水管接続
部24の外径寸法は、VP75,VU75,VP10
0,VU100の4種類のサイズの排水管16のうち内
径が最も小さいVP75の内周面に対して丁度嵌合する
大きさとされている。
【0039】排水ソケット18は、本体20の略上半部
の周壁部が垂直方向にストレートな円筒形状を成してお
り、また下半部については、周壁部の一部、具体的には
排水管接続部24の上側に位置する周壁部が一部排水管
接続部を上方に延長した上、湾曲部38において上半部
の周壁部に連続する形態を成している。
【0040】図4は、便器排水口14と排水管16とを
接続する本例の接続方法において用いられるアダプター
(この例では樹脂製)を示したものである。図に示して
いるようにこのアダプター40は、それぞれ円筒形状を
なす内筒42,外筒44及び中間筒46を有している。
内筒42は最も内側に配置されており、また外筒44は
最も外側に、更に中間筒46はそれらの中間位置に配置
されており、全体として三重筒構造を成している。
【0041】このうち外筒44と中間筒46の同一軸方
向端部、即ち図中下端部からは、それぞれ第一切断部と
しての薄肉の耳部48が軸方向下向きに延出形成されて
おり、それらの下端が連結部50によって連結されてい
る。また一方、中間筒46の図中上端からは第二切断部
としての薄肉の耳部52が軸方向上向きに延出形成され
ており、その耳部52の上端が内筒42に対して連結部
54により連結されている。
【0042】尚、内筒42の内径は、前記排水ソケット
18における排水管接続部24の外周面に丁度嵌合する
大きさとされている。また一方、内筒42の外径は、V
U75から成る排水管16の内周面に丁度嵌合する大き
さとされている。他方、中間筒46の外径は、VP10
0から成る排水管16の内周面に丁度嵌合する大きさと
されており、更に外筒44の外径は、VU100から成
る排水管16の内周面に丁度嵌合する大きさとされてい
る。
【0043】本例における排水ソケット18と排水管1
6との接続方法を、図1に基づいて具体的に説明する。
(A)は、排水管16がVP75から成るものである場
合の例を示したものである。この場合、排水ソケット1
8における排水管接続部24の外径はVP75から成る
排水管16の内周面に丁度嵌合する大きさに予め選ばれ
ているため、直接排水管接続部24を排水管16に対し
て隙間なく嵌合でき、以て排水ソケット18と排水管1
6とを水密に接続することができる。即ちこの例におい
ては、アダプター40を使うことなく直接排水ソケット
18と排水管16とを嵌合して接続する。
【0044】(B)は、排水管16がVU75から成る
ものである場合の例を示している。上記のようにアダプ
ター40の内筒42の内径は、排水ソケット18におけ
る排水管接続部24の外周面に丁度嵌合する大きさとさ
れており、また内筒42の外径は、VU75からなる排
水管16の内周面に丁度嵌合する大きさとされている。
【0045】従ってこの場合には、アダプター40の中
間筒46と外筒44とを、第二切断部としての耳部52
(切断位置イ)において切除し、そして内筒42の内周
面を排水管接続部24の外周面に、また内筒42の外周
面を排水管16の内周面にそれぞれ水密に嵌合させるこ
とにより、排水ソケット18の排水管接続部24と排水
管16とを接続する。
【0046】ここでアダプター40の切断の際は、図4
に示しているように切断具としての回転刃を切断位置イ
に位置させて先端を耳部52に当て、そして周方向に沿
って回転刃を進めて行くことで、容易にアダプター40
を切断できる。このとき第一切断部としての耳部48と
第二切断部としての耳部52とがアダプター40の互い
に反対側の端部に設けられているため、切断部を間違っ
てしまうといったことを防止できる。
【0047】(C)は、排水管16がVP100である
場合の例を示したものである。この場合、アダプター4
0を第一切断部としての耳部48(切断位置ロ)におい
て切断して外筒44を除去し、そして中間筒46の外周
面を排水管16の内周面に水密に嵌合させて、排水管1
6と排水ソケット18とを接続する。
【0048】(D)は、排水管16がVU100である
場合の例を示したものである。この場合には、アダプタ
ー40の外筒44の外周面を排水管16の内周面に水密
に嵌合させることにより、排水管16と排水ソケット1
8とを接続する。
【0049】尚、排水ソケット18における排水口接続
部22には、便器10における排水口14が挿入され、
環状溝30にて保持されているシール部材28を介して
水密に接続される。
【0050】以上のように本例によれば、単一の排水ソ
ケット18及び単一のアダプター40によって、サイズ
の異なる4種類の排水管16に対応することが可能とな
り、便器10の設置・施工性が大幅に向上する。
【0051】また本例では、アダプター40の第一切断
部及び第二切断部がアダプター40の互いに反対側の軸
方向端部に設けられているため、切断位置を間違えてし
まうといったことを防止できる。
【0052】更に上記切断部を、軸方向に延びる薄肉の
耳部48,52にて構成しているため、外筒44又は外
筒44と中間筒46との切除を容易に行うことができ
る。
【0053】図5は本例の接続方法の他の利点を説明す
るものである。図に示しているように本例の排水ソケッ
ト18は、排水口接続部22の軸心34と排水管接続部
の軸心36とが所定寸法(この例では40mm)偏心配
置されているため、排水ソケット18を、排水管16に
対して図中右側に排水口接続部22が来るように接続し
た場合と、180度回転して図中左側に排水口接続部2
2が来るように接続した場合とで、排水口14と排水管
18との水平方向の位置の差を最大で80mmまで吸収
することができる。
【0054】本例によれば、既設の便器を別のものと取
り替えるような場合において、つまり便器の排水口14
と排水管16の位置が水平方向に偏心している場合にお
いても、その軸心位置の変位を排水ソケット18によっ
て良好に吸収することができる。従って配管工事を新規
にやり直さなくても種々形態の便器を設置でき、しかも
排水管16に良好に接続できる。
【0055】また本例の排水ソケット18は、排水管接
続部24が床面12よりも下側に位置しているため、排
水ソケット18における排水口接続部22と排水管接続
部24との位置を水平方向に偏心配置した場合において
も、排水ソケット18の本体20における排出水の通路
26を十分広く確保でき、汚水の流れが悪くなるような
ことはない。
【0056】更に排水管接続部24が床面12より下側
に位置していることから、既設の便器を別の便器に取り
替えるに当って、排水管16が床面12と同一高さで切
断されているような場合でも、支障なく便器10の設置
及び便器排水口14と排水管16との接続を行うことが
できる。
【0057】図6は排水ソケットの他の形態例を示して
いる。先ず図(A)に示す排水ソケット56は、本体5
8が水平方向に延びる横管部60を有しており、排水口
接続部22と排水管接続部24とが、この横管部60の
内部通路を介して連絡されている。本例の排水ソケット
56においては、排水口接続部22の軸心34と排水管
接続部24の軸心36との水平方向の距離、即ち偏心量
を大きくとることができる。
【0058】尚、この例の排水ソケット56において
は、横管部60の図中左側の基端が本体58における周
壁部に対し嵌合した構造とされており、従ってこの横管
部60の一部を切断した上、本体58の周壁部に再び嵌
合することによって、横管部60の長さを調節すること
が可能である。
【0059】次に図6(B)は排水ソケットの更に他の
形態例を示したもので、この例の排水ソケット62は、
本体64が水平方向に延びる横管部66を有しており、
且つその横管部66の一部が蛇腹形状部68とされてい
る。本例の排水ソケット62の場合、蛇腹形状部68を
伸縮させることによって横管部66の軸方向長さ、即ち
排水口接続部22の軸心34と排水管接続部24の軸心
36との間の距離を調節できる利点がある。
【0060】図6(C)は排水ソケットの更に他の形態
例を示したものである。この例の排水ソケット70は、
本体72が横管部74を有しており、更にこの横管部7
4は、第一部分76と第二部分78とからなっており、
それらが横管部74の軸方向に相対移動可能に嵌合され
ている。
【0061】而して第二部分78の基端側外周面、即ち
第一部分76との嵌合面の側には環状溝が形成されてい
て、そこにシール用のOリング80とバックアップリン
グ82、即ちOリング80をバックアップして変形を抑
制するバックアップリング82とが装着保持されてい
る。そしてこのOリング80によって、第一部分76と
第二部分78との嵌合面が液密にシールされている。
【0062】本例の排水ソケット70においても、横管
部74における第一部分76と第二部分78とを軸方向
に相対移動させることによって横管部74自体の長さ、
即ち排水ソケット70における排水口接続部22の軸心
34と排水管接続部24の軸心36との水平方向距離、
即ちそれらの偏心量を調節することができる。
【0063】尚、これら各種形態の排水ソケットを用い
た場合において、上記アダプター40を併用することに
より、各種サイズの排水管16に対して同一の排水ソケ
ット及びアダプターによって対応できることは言うまで
もない。
【0064】図7は接続体として床フランジ84を用
い、この床フランジ84を介して床面12に近接して位
置する便器排水口86と排水管16とを接続する場合の
例を示したものである。床フランジ84は、排水管16
内部に嵌入される筒状の排水管接続部88を有してお
り、その上端からフランジ90が床面12に沿って水平
方向に延び出している。そしてこのフランジ90におい
てビス92により床12に固定され、また締結ボルト9
4によって便器10の台座部95に締結され、相互に固
定されている。
【0065】筒状の排水管接続部88の上端部は、ま
た、排水口接続部96とされており、この排水口接続部
96がシール材98を介して便器排水口86に水密に密
着させられている。尚、床フランジ84における排水管
接続部88の外径は、VP75からなる排水管16の内
周面に丁度嵌合する大きさとされている。
【0066】この床フランジ84を用いて便器排水口8
6と排水管16とを接続する場合においても、上記アダ
プター40を併用することにより、各種サイズの排水管
16に対して対応することが可能である。
【0067】(A)は排水管16がVP75である場合
の例を示したものである。この場合には床フランジ84
における排水管接続部88の外周面を直接排水管16の
内周面に嵌合して床フランジ84と排水管16とを接続
する。
【0068】(B)は排水管16がVU75である場合
の例で、この場合にはアダプター40における外筒44
と中間筒46とを切除し、そして内筒42の内周面を排
水管接続部88の外周面に嵌合するとともに、内筒42
の外周面を排水管16の内周面に嵌合し、以て床フラン
ジ84と排水管16とを接続する。
【0069】(C)の例は排水管16がVP100であ
る場合の例で、この場合には、外筒44のみを切除し、
そして中間筒46の外周面を排水管16の内周面に嵌合
することによって床フランジ84と排水管16とを接続
する。
【0070】(D)は排水管16がVU100の場合の
例で、この場合にはアダプター40における外筒44の
外周面を排水管16の内周面に嵌合し、以て床フランジ
84と排水管16とを接続する。
【0071】本例によれば、便器排水口86が床面12
に近接して位置する形態の便器10を設置するに際し
て、かかる便器10を良好に床面12に設置でき、且つ
その排水口86を各種サイズの排水管16に対して良好
に水密に接続することができる。
【0072】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない範
囲において、種々変更を加えた態様で実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である、排水ソケットとアダ
プターを用いた便器排水口と各種サイズの排水管との接
続方法を示した図である。
【図2】便器排水口と排水管との接続状態を示した概略
図である。
【図3】図1の排水ソケットの平面図及び正面断面図で
ある。
【図4】図1のアダプターの正面断面図である。
【図5】図3の排水ソケットの利点を説明するための図
である。
【図6】本発明において用いられる排水ソケットの他の
形態例を示す図である。
【図7】接続体としての床フランジを用いて便器排水口
と排水管とを接続する場合の例を示す図である。
【図8】従来の排水ソケットと各種サイズの排水管との
接続方法を示した図である。
【図9】各種サイズの排水管の内径及び外径の大きさを
示した図である。
【符号の説明】
10 便器 12 床面 14,86 排水口 18,56,62,70 排水ソケット 20,58,64,72 本体 22,96 排水口接続部 24,88 排水管接続部 34,36 軸心 40 アダプター 42 内筒 44 外筒 46 中間筒 48,52 耳部 60,66,74 横管部 68 蛇腹形状部 76 第一部分 78 第二部分 84 床フランジ 90 フランジ 95 台座部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器の排水口に接続される排水口接続部
    及び筒状をなし、床に埋設された排水管に嵌合されて該
    排水管と接続される排水管接続部を有する接続体を介し
    てそれら便器の排水口と排水管とを接続する方法であっ
    て前記筒状の排水管接続部の外径を、便器用排水管とし
    て用いられる排水管のうち内径の最も小さなものと実質
    上同じ外径となしてそれらを直接嵌合させて接続を行う
    ようにする一方、これより内径の大きな排水管に対して
    はアダプターを用いるようにし、該アダプターは、同心
    状に配された内側の内筒と、外側の外筒と、それらの中
    間の中間筒とを備え、該外筒と中間筒との同一軸方向端
    部に第一切断部が軸方向に延出形成されて該第一切断部
    を介してそれら外筒と中間筒とが互いに連結されるとと
    もに、該中間筒と内筒との同一軸方向端部に第二切断部
    が軸方向に延出形成されて該第二切断部を介して該中間
    筒と内筒とが互いに連結された形態をなしており、該ア
    ダプターを該内筒の内周面において前記筒状の排水口接
    続部に嵌合するとともに且つ前記排水管の内径の大きさ
    に応じて前記外筒又は外筒と中間筒とを前記第一切断部
    又は第二切断部において切除し、該外筒の外周面又は中
    間筒の外周面若しくは内筒の外周面を該排水管の内周面
    に嵌合し、以て前記便器排水口と該排水管とを該接続体
    を介して接続することを特徴とする便器排水口と排水管
    との接続方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の接続方法において、前記第一
    切断部と第二切断部とが、前記アダプターにおける互い
    に反対側の軸方向端部に設けられていることを特徴とす
    る便器排水口と排水管との接続方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の接続方法において、前
    記第一,第二切断部が軸方向に延出する薄肉の耳部であ
    ることを特徴とする便器排水口と排水管との接続方法。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3の接続方法におい
    て、前記接続体の筒状の排水管接続部が床面の下側に位
    置していることを特徴とする便器排水口と排水管との接
    続方法。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3又は4の接続方法にお
    いて、前記接続体が、床面より所定高さ位置にある便器
    の排水口と前記床に埋設された排水管とを接続する排水
    ソケットであって、前記排水口接続部を該排水口に対応
    する高さ位置に備えており、且つ該排水口接続部と前記
    排水管接続部とを連絡する、床面から所定高さで起立す
    る筒状の本体を有していることを特徴とする便器排水口
    と排水管との接続方法。
  6. 【請求項6】 請求項5の接続方法において、前記排水
    口接続部と排水管接続部との軸心が水平方向に偏心配置
    されていることを特徴とする便器排水口と排水管との接
    続方法。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6の接続方法において、前
    記接続体の本体が横方向に延びる横管部を有しており、
    該横管部の長さの変化によって前記排水口接続部と排水
    管接続部との偏心量の調節が可能とされていることを特
    徴とする便器排水口と排水管との接続方法。
  8. 【請求項8】 請求項7の接続方法において、前記横管
    部の少なくとも一部が該横管部の軸方向に伸縮可能な蛇
    腹形状部とされていることを特徴とする便器排水口と排
    水管との接続方法。
  9. 【請求項9】 請求項7の接続方法において、前記横管
    部が、該横管部の軸方向に延びる相対移動可能な第一部
    分と第二部分とに分れており、それらが水密に嵌合され
    ていることを特徴とする便器排水口と排水管との接続方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項1,2,3又は4の接続方法に
    おいて、前記接続体が、前記筒状の排水管接続部の上端
    部より床面に沿って横方向に延びる鍔状のフランジを有
    し、該フランジにおいて床面と便器の被固定部とに固定
    される形態の床フランジであることを特徴とする便器排
    水口と排水管との接続方法。
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