JPH08109215A - エチレン系重合体の製造方法 - Google Patents
エチレン系重合体の製造方法Info
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- JPH08109215A JPH08109215A JP24813194A JP24813194A JPH08109215A JP H08109215 A JPH08109215 A JP H08109215A JP 24813194 A JP24813194 A JP 24813194A JP 24813194 A JP24813194 A JP 24813194A JP H08109215 A JPH08109215 A JP H08109215A
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- Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 イミダゾール化合物またはイミダゾリン化合
物と三酸化クロムとの反応物を無機酸化物固体上に担持
させて得られる固体成分と、有機アルミニウム化合物か
らなる触媒系を用いるエチレン系重合体の製造方法。 【効果】 本発明を実施することにより、フィルム成形
やブロー成形に適した、分子量分布の広いエチレン系重
合体を効率よく製造できる。
物と三酸化クロムとの反応物を無機酸化物固体上に担持
させて得られる固体成分と、有機アルミニウム化合物か
らなる触媒系を用いるエチレン系重合体の製造方法。 【効果】 本発明を実施することにより、フィルム成形
やブロー成形に適した、分子量分布の広いエチレン系重
合体を効率よく製造できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエチレン系重合体の製造
方法に関する。さらに詳しくは、新規なクロム触媒を用
いて分子量分布の広いエチレン系重合体を製造する方法
に関する。
方法に関する。さらに詳しくは、新規なクロム触媒を用
いて分子量分布の広いエチレン系重合体を製造する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】エチレン系重合体は、各種の成形品の樹
脂材料として、一般に広く用いられており、その成形方
法と用途によって要求される特性が異なっている。例え
ば、射出成形法によって成形される製品には分子量が比
較的低く、狭い分子量分布を有する重合体が適している
が、インフレーション成形や中空成形などによって成形
される製品には、分子量が比較的高く、分子量分布の広
い重合体が適している。分子量分布は、フィルムやブロ
ー製品の表面肌に関係しており、分子量分布が広いほど
成形品の表面肌荒れが少ないと考えられている。すなわ
ち、高い分子量を有する重合体の場合でも、流動性がよ
く成形品の表面肌にメルトフラクチャーを生ずることな
く、高品質の製品を得ることができる。
脂材料として、一般に広く用いられており、その成形方
法と用途によって要求される特性が異なっている。例え
ば、射出成形法によって成形される製品には分子量が比
較的低く、狭い分子量分布を有する重合体が適している
が、インフレーション成形や中空成形などによって成形
される製品には、分子量が比較的高く、分子量分布の広
い重合体が適している。分子量分布は、フィルムやブロ
ー製品の表面肌に関係しており、分子量分布が広いほど
成形品の表面肌荒れが少ないと考えられている。すなわ
ち、高い分子量を有する重合体の場合でも、流動性がよ
く成形品の表面肌にメルトフラクチャーを生ずることな
く、高品質の製品を得ることができる。
【0003】従来より、三酸化クロムをシリカなどの無
機酸化物固体に担持させた、いわゆるフィリップス触媒
を用いることにより、広い分子量分布のエチレン系重合
体が得られることは公知である。さらに、特開昭53−
91092、特公昭47−1766に記載されているよ
うに、クロム酸エステル類をシリカなどの無機酸化物固
体に担持させた触媒によっても広い分子量分布のエチレ
ン系重合体が得られる。しかし、用途によってはさらに
分子量分布の広いエチレン系重合体が要求される場合が
あり、これらの触媒によって得られるエチレン系重合体
でも十分ではない。
機酸化物固体に担持させた、いわゆるフィリップス触媒
を用いることにより、広い分子量分布のエチレン系重合
体が得られることは公知である。さらに、特開昭53−
91092、特公昭47−1766に記載されているよ
うに、クロム酸エステル類をシリカなどの無機酸化物固
体に担持させた触媒によっても広い分子量分布のエチレ
ン系重合体が得られる。しかし、用途によってはさらに
分子量分布の広いエチレン系重合体が要求される場合が
あり、これらの触媒によって得られるエチレン系重合体
でも十分ではない。
【0004】また、三酸化クロムとヘキサメチルジシラ
ザン(特開昭49−80187)、あるいは三酸化クロ
ムとアルキルアミン化合物またはピリジン化合物(特開
昭58−5307、特開昭58−5308)との反応物
をシリカなどの無機酸化物固体に担持させた触媒でエチ
レン系重合体を得る例はあるが、三酸化クロムとイミダ
ゾール化合物またはイミダゾリン化合物との反応物をシ
リカなどの無機酸化物固体に担持させた触媒でエチレン
系重合体を得る例はない。
ザン(特開昭49−80187)、あるいは三酸化クロ
ムとアルキルアミン化合物またはピリジン化合物(特開
昭58−5307、特開昭58−5308)との反応物
をシリカなどの無機酸化物固体に担持させた触媒でエチ
レン系重合体を得る例はあるが、三酸化クロムとイミダ
ゾール化合物またはイミダゾリン化合物との反応物をシ
リカなどの無機酸化物固体に担持させた触媒でエチレン
系重合体を得る例はない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、三酸
化クロムとイミダゾール化合物またはイミダゾリン化合
物との反応物をシリカなどの無機酸化物固体に担持させ
た触媒によって、上記問題点が改良されて、広い分子量
分布を有するエチレン系重合体を効率よく製造する方法
を提案することにある。
化クロムとイミダゾール化合物またはイミダゾリン化合
物との反応物をシリカなどの無機酸化物固体に担持させ
た触媒によって、上記問題点が改良されて、広い分子量
分布を有するエチレン系重合体を効率よく製造する方法
を提案することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
に鑑みて鋭意検討した結果、イミダゾール化合物または
イミダゾリン化合物と三酸化クロムとの反応物を無機酸
化物固体上に担持させて得られる固体成分と、有機アル
ミニウム化合物からなる触媒系を用いることにより、ブ
ロー成形に適したエチレン系重合体を与えることを見い
だし、本発明を完成するに至った。
に鑑みて鋭意検討した結果、イミダゾール化合物または
イミダゾリン化合物と三酸化クロムとの反応物を無機酸
化物固体上に担持させて得られる固体成分と、有機アル
ミニウム化合物からなる触媒系を用いることにより、ブ
ロー成形に適したエチレン系重合体を与えることを見い
だし、本発明を完成するに至った。
【0007】以下、本発明を具体的に説明する。本発明
に使用されるイミダゾール化合物としては、イミダゾー
ル、2−メチルイミダゾール、4−メチルイミダゾー
ル、5−メチルイミダゾール、2,4−ジメチルイミダ
ゾール、2,5−ジメチルイミダゾール、4,5−ジメ
チルイミダゾール、2,4,5−トリメチルイミダゾー
ル、2−エチルイミダゾール、4−エチルイミダゾー
ル、5−エチルイミダゾール、2,4−ジエチルイミダ
ゾール、2,5−ジエチルイミダゾール、4,5−ジエ
チルイミダゾール、2,4,5−トリエチルイミダゾー
ル、N−メチルイミダゾール、N−エチルイミダゾール
等が挙げられる。
に使用されるイミダゾール化合物としては、イミダゾー
ル、2−メチルイミダゾール、4−メチルイミダゾー
ル、5−メチルイミダゾール、2,4−ジメチルイミダ
ゾール、2,5−ジメチルイミダゾール、4,5−ジメ
チルイミダゾール、2,4,5−トリメチルイミダゾー
ル、2−エチルイミダゾール、4−エチルイミダゾー
ル、5−エチルイミダゾール、2,4−ジエチルイミダ
ゾール、2,5−ジエチルイミダゾール、4,5−ジエ
チルイミダゾール、2,4,5−トリエチルイミダゾー
ル、N−メチルイミダゾール、N−エチルイミダゾール
等が挙げられる。
【0008】イミダゾリン化合物としては、イミダゾリ
ン、2−メチルイミダゾリン、4−メチルイミダゾリ
ン、N−メチルイミダゾリン等が挙げられる。
ン、2−メチルイミダゾリン、4−メチルイミダゾリ
ン、N−メチルイミダゾリン等が挙げられる。
【0009】無機酸化物固体としては、シリカ、アルミ
ナ、シリカ−アルミナ、トリア、ジルコニア等が挙げら
れる。中でも特にシリカが好ましい。シリカを用いる場
合は予め不活性ガス中、充分な固体の流動状態において
600℃で4〜6時間焼成したものを用いることが好ま
しい。
ナ、シリカ−アルミナ、トリア、ジルコニア等が挙げら
れる。中でも特にシリカが好ましい。シリカを用いる場
合は予め不活性ガス中、充分な固体の流動状態において
600℃で4〜6時間焼成したものを用いることが好ま
しい。
【0010】イミダゾール化合物またはイミダゾリン化
合物と三酸化クロムの反応はペンタン、ヘキサン、ヘプ
タン、シクロヘキサン、デカン、ベンゼン、トルエン、
キシレンのような炭化水素、またはジクロロメタン、ク
ロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンのよ
うなハロゲン化炭化水素を溶媒に用いて行うことが好ま
しく、特にジクロロメタンが好ましい。
合物と三酸化クロムの反応はペンタン、ヘキサン、ヘプ
タン、シクロヘキサン、デカン、ベンゼン、トルエン、
キシレンのような炭化水素、またはジクロロメタン、ク
ロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンのよ
うなハロゲン化炭化水素を溶媒に用いて行うことが好ま
しく、特にジクロロメタンが好ましい。
【0011】イミダゾール化合物またはイミダゾリン化
合物と三酸化クロムの反応は1:1〜3:1のモル比で
行うことが好ましい。反応温度は−78℃〜40℃、好
ましくは−40℃〜30℃、また反応時間は10分〜5
時間、好ましくは20分〜2時間である。
合物と三酸化クロムの反応は1:1〜3:1のモル比で
行うことが好ましい。反応温度は−78℃〜40℃、好
ましくは−40℃〜30℃、また反応時間は10分〜5
時間、好ましくは20分〜2時間である。
【0012】イミダゾール化合物またはイミダゾリン化
合物と三酸化クロムとの反応物を無機酸化物固体に担持
して固体成分を得る方法としては、上記反応液と無機酸
化物固体を反応させた後、溶媒を真空下で除去する方
法、または反応後濾過によって分離する方法がある。反
応温度は0〜40℃、また反応時間は10分〜10時
間、好ましくは20分〜5時間である。無機酸化物固体
に対するクロムの担持量は0.01〜10wt%、好ま
しくは0.1〜5wt%である。
合物と三酸化クロムとの反応物を無機酸化物固体に担持
して固体成分を得る方法としては、上記反応液と無機酸
化物固体を反応させた後、溶媒を真空下で除去する方
法、または反応後濾過によって分離する方法がある。反
応温度は0〜40℃、また反応時間は10分〜10時
間、好ましくは20分〜5時間である。無機酸化物固体
に対するクロムの担持量は0.01〜10wt%、好ま
しくは0.1〜5wt%である。
【0013】固体成分と有機アルミニウムを組み合わせ
る方法としては、固体成分を予め有機アルミニウムで処
理する方法、また重合時に重合系内に固体成分と有機ア
ルミニウムを別々に添加する方法、いづれの方法を用い
ても良い。組み合わせる比率は有機アルミニウムと固体
成分中のCrの比率が、Al/Crモル比=0.1〜2
00、特に0.3〜50が好ましい。
る方法としては、固体成分を予め有機アルミニウムで処
理する方法、また重合時に重合系内に固体成分と有機ア
ルミニウムを別々に添加する方法、いづれの方法を用い
ても良い。組み合わせる比率は有機アルミニウムと固体
成分中のCrの比率が、Al/Crモル比=0.1〜2
00、特に0.3〜50が好ましい。
【0014】固体成分を予め有機アルミニウムで処理す
る場合、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサ
ン、デカン、ベンゼン、トルエン、キシレンのような炭
化水素溶媒中で行うのが好ましく、固体成分1g当たり
の溶媒量は5〜100ml、反応温度は0〜40℃、反
応時間は10分〜10時間、好ましくは20分〜5時間
である。反応後溶媒を真空下で除去、または濾過によっ
て分離し、固体触媒が得られる。
る場合、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサ
ン、デカン、ベンゼン、トルエン、キシレンのような炭
化水素溶媒中で行うのが好ましく、固体成分1g当たり
の溶媒量は5〜100ml、反応温度は0〜40℃、反
応時間は10分〜10時間、好ましくは20分〜5時間
である。反応後溶媒を真空下で除去、または濾過によっ
て分離し、固体触媒が得られる。
【0015】有機アルミニウムとしては、トリメチルア
ルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリn−プロピ
ルアルミニウム、トリn−ブチルアルミニウム、トリイ
ソブチルアルミニウム、トリヘキシルアルミニウム、ト
リオクチルアルミニウムのようなトリアルキルアルミニ
ウム;ジメチルアルミニウムハイドライド、ジエチルア
ルミニウムハイドライド、ジブチルアルミニウムハイド
ライドのようなアルキアルアルミニウムハイドライド;
ジメチルアルミニウムメトキサイド、ジメチルアルミニ
ウムエトキサイド、ジエチルアルミニウムエトキサイ
ド、ジイソブチルアルミニウムエトキサイド、ジエチル
アルミニウムフェノキサイドのようなアルキルアルミニ
ウムアルコキサイド;メチルアルモキサン、エチルアル
モキサン、ブチルアルモキサンのようなアルキルアルモ
キサン等が挙げられる。中でもトリアルキルアルミニウ
ムまたはアルキルアルモキサンが特に好ましい。これら
は単独で用いても、2種以上混合して用いても良い。
ルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリn−プロピ
ルアルミニウム、トリn−ブチルアルミニウム、トリイ
ソブチルアルミニウム、トリヘキシルアルミニウム、ト
リオクチルアルミニウムのようなトリアルキルアルミニ
ウム;ジメチルアルミニウムハイドライド、ジエチルア
ルミニウムハイドライド、ジブチルアルミニウムハイド
ライドのようなアルキアルアルミニウムハイドライド;
ジメチルアルミニウムメトキサイド、ジメチルアルミニ
ウムエトキサイド、ジエチルアルミニウムエトキサイ
ド、ジイソブチルアルミニウムエトキサイド、ジエチル
アルミニウムフェノキサイドのようなアルキルアルミニ
ウムアルコキサイド;メチルアルモキサン、エチルアル
モキサン、ブチルアルモキサンのようなアルキルアルモ
キサン等が挙げられる。中でもトリアルキルアルミニウ
ムまたはアルキルアルモキサンが特に好ましい。これら
は単独で用いても、2種以上混合して用いても良い。
【0016】本発明の方法を実施するにあたり、エチレ
ンの重合方法としてはスラリー重合、溶液重合のような
液相重合法あるいは気相重合法などが可能である。液相
重合法は通常炭化水素溶媒中で実施されるが、炭化水素
溶媒としてはブタン、イソブタン、ヘキサン、シクロヘ
キサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の不活性炭化
水素の単独または混合物が用いられる。重合温度は一般
には0〜300℃であり、実用的には20〜200℃で
ある。また、分子量調節のために重合系内に水素などを
共存させることができる。さらに、必要に応じてプロピ
レン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペ
ンテン、1−オクテン等のα−オレフィンを単独または
2種以上用いて共重合させることもできる。
ンの重合方法としてはスラリー重合、溶液重合のような
液相重合法あるいは気相重合法などが可能である。液相
重合法は通常炭化水素溶媒中で実施されるが、炭化水素
溶媒としてはブタン、イソブタン、ヘキサン、シクロヘ
キサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の不活性炭化
水素の単独または混合物が用いられる。重合温度は一般
には0〜300℃であり、実用的には20〜200℃で
ある。また、分子量調節のために重合系内に水素などを
共存させることができる。さらに、必要に応じてプロピ
レン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペ
ンテン、1−オクテン等のα−オレフィンを単独または
2種以上用いて共重合させることもできる。
【0017】
【実施例】次に実施例および比較例を挙げて、本発明を
さらに詳細に説明する。実施例および比較例において、
生成エチレン系重合体の分子量および分子量分布はゲル
透過クロマトグラフ(GPC)により測定し、数平均分
子量(Mn)および重量平均分子量(Mw)を求めた。
分子量分布はMwのMnに対する比率(Mw/Mn)で
表され、Mw/Mnが大きいほど分子量分布が広い。測
定条件は以下のようである。 ―装置:WATERS 150Cモデル ―カラム:Shodex−AT80M/S −溶媒:1,2,4−トリクロロベンゼン −温度:135℃ −サンプル濃度:2mg/5ml −単分散ポリスチレンフラクションを用いてユニバーサ
ル評定
さらに詳細に説明する。実施例および比較例において、
生成エチレン系重合体の分子量および分子量分布はゲル
透過クロマトグラフ(GPC)により測定し、数平均分
子量(Mn)および重量平均分子量(Mw)を求めた。
分子量分布はMwのMnに対する比率(Mw/Mn)で
表され、Mw/Mnが大きいほど分子量分布が広い。測
定条件は以下のようである。 ―装置:WATERS 150Cモデル ―カラム:Shodex−AT80M/S −溶媒:1,2,4−トリクロロベンゼン −温度:135℃ −サンプル濃度:2mg/5ml −単分散ポリスチレンフラクションを用いてユニバーサ
ル評定
【0018】実施例1 (1)固体成分の調製 三酸化クロム5.84g(58.4mmol)にジクロ
ロメタン50mlを加えスラリーとした。無水硫酸マグ
ネシウム5gを添加後、−30℃に冷却した。イミダゾ
ール7.95g(116.8mmol)をジクロロメタ
ン100mlに溶解した溶液を添加し、−30℃で1時
間撹拌した。濾過するとオレンジ色の溶液が得られた。
この溶液のクロム濃度は0.031mol−Cr/lで
あった。600℃で4時間焼成したデヴィソン955グ
レードのシリカ2gにジクロロメタン30mlを加えス
ラリーとした。上記クロム溶液を、シリカに対するクロ
ム担持量が1wt%となるように添加し、25℃で30
分撹拌した。真空下で溶媒を除去し、固体成分を得た。 (2)固体触媒の調製 上記固体成分2gにトルエン40mlを加えスラリーと
した。トリイソブチルアルミニウムのトルエン溶液をA
l/Crモル比=3となるように加え、25℃で2時間
撹拌した。真空下で溶媒を除去し、固体触媒を得た。 (3)重合 充分に窒素置換した1.5Lのオートクレーブにイソブ
タン0.6Lおよび上記で得られた固体触媒300mg
を仕込み、内温を90℃まで昇温した。ついで水素をゲ
ージ圧で4Kg/cm2 加え、さらにエチレンを圧入
し、エチレン分圧を14Kg/cm2 となるように保ち
ながら、1時間重合を行った。ついで内容ガスを系外に
放出することにより重合を終結した。その結果、98g
のポリエチレンが得られた。固体触媒1g当たり、重合
時間1時間当たりの重合活性は330g/g・hrであ
った。GPCを測定すると、Mn=1500、Mw=2
10000、Mw/Mn=140となり、分子量分布は
非常に広かった。
ロメタン50mlを加えスラリーとした。無水硫酸マグ
ネシウム5gを添加後、−30℃に冷却した。イミダゾ
ール7.95g(116.8mmol)をジクロロメタ
ン100mlに溶解した溶液を添加し、−30℃で1時
間撹拌した。濾過するとオレンジ色の溶液が得られた。
この溶液のクロム濃度は0.031mol−Cr/lで
あった。600℃で4時間焼成したデヴィソン955グ
レードのシリカ2gにジクロロメタン30mlを加えス
ラリーとした。上記クロム溶液を、シリカに対するクロ
ム担持量が1wt%となるように添加し、25℃で30
分撹拌した。真空下で溶媒を除去し、固体成分を得た。 (2)固体触媒の調製 上記固体成分2gにトルエン40mlを加えスラリーと
した。トリイソブチルアルミニウムのトルエン溶液をA
l/Crモル比=3となるように加え、25℃で2時間
撹拌した。真空下で溶媒を除去し、固体触媒を得た。 (3)重合 充分に窒素置換した1.5Lのオートクレーブにイソブ
タン0.6Lおよび上記で得られた固体触媒300mg
を仕込み、内温を90℃まで昇温した。ついで水素をゲ
ージ圧で4Kg/cm2 加え、さらにエチレンを圧入
し、エチレン分圧を14Kg/cm2 となるように保ち
ながら、1時間重合を行った。ついで内容ガスを系外に
放出することにより重合を終結した。その結果、98g
のポリエチレンが得られた。固体触媒1g当たり、重合
時間1時間当たりの重合活性は330g/g・hrであ
った。GPCを測定すると、Mn=1500、Mw=2
10000、Mw/Mn=140となり、分子量分布は
非常に広かった。
【0019】実施例2 実施例1(2)において、トリイソブチルアルミニウム
のかわりにメチルアルモキサンを用いた他は実施例1と
同様に固体触媒を調製し、重合を行った。結果は表1に
示した。
のかわりにメチルアルモキサンを用いた他は実施例1と
同様に固体触媒を調製し、重合を行った。結果は表1に
示した。
【0020】実施例3 実施例1(3)において、有機アルミニウムで処理する
前の実施例1(1)で調製した固体成分を用い、有機ア
ルミニウムとしてトリイソブチルアルミニウムをAl/
Crモル比=3となるようにオートクレーブに添加して
重合した以外は実施例1と同様に重合を行った。結果は
表1に示した。
前の実施例1(1)で調製した固体成分を用い、有機ア
ルミニウムとしてトリイソブチルアルミニウムをAl/
Crモル比=3となるようにオートクレーブに添加して
重合した以外は実施例1と同様に重合を行った。結果は
表1に示した。
【0021】実施例4 (1)固体成分の調製 三酸化クロム6.35g(63.5mmol)にジクロ
ロメタン30mlを加えスラリーとした。無水硫酸マグ
ネシウム5gを添加後、−30℃に冷却した。2−メチ
ルイミダゾール10.43g(127mmol)をジク
ロロメタン150mlに溶解した溶液を添加し、−30
℃で1時間撹拌した。濾過するとオレンジ色の溶液が得
られた。この溶液のクロム濃度は0.31mol−Cr
/lであった。 (2)固体触媒の調製 実施例1(2)において、上記クロム溶液を用いる以外
は実施例1(2)と同様に固体触媒を調製した。 (3)重合 実施例1(3)において、上記固体触媒を用いる以外は
実施例1(3)と同様に重合を行った。
ロメタン30mlを加えスラリーとした。無水硫酸マグ
ネシウム5gを添加後、−30℃に冷却した。2−メチ
ルイミダゾール10.43g(127mmol)をジク
ロロメタン150mlに溶解した溶液を添加し、−30
℃で1時間撹拌した。濾過するとオレンジ色の溶液が得
られた。この溶液のクロム濃度は0.31mol−Cr
/lであった。 (2)固体触媒の調製 実施例1(2)において、上記クロム溶液を用いる以外
は実施例1(2)と同様に固体触媒を調製した。 (3)重合 実施例1(3)において、上記固体触媒を用いる以外は
実施例1(3)と同様に重合を行った。
【0022】実施例5 実施例4(2)において、トリイソブチルアルミニウム
のかわりにメチルアルモキサンを用いた他は実施例4と
同様に固体触媒を調製し、重合を行った。結果は表1に
示した。
のかわりにメチルアルモキサンを用いた他は実施例4と
同様に固体触媒を調製し、重合を行った。結果は表1に
示した。
【0023】実施例6 実施例4(3)において、有機アルミニウムで処理する
前の実施例4(1)で調製した固体成分を用い、有機ア
ルミニウムとしてトリイソブチルアルミニウムをAl/
Crモル比=3となるようにオートクレーブに添加して
重合した以外は実施例1と同様に重合を行った。結果は
表1に示した。
前の実施例4(1)で調製した固体成分を用い、有機ア
ルミニウムとしてトリイソブチルアルミニウムをAl/
Crモル比=3となるようにオートクレーブに添加して
重合した以外は実施例1と同様に重合を行った。結果は
表1に示した。
【0024】実施例7 (1)固体成分の調製 三酸化クロム3.29g(32.9mmol)にジクロ
ロメタン30mlを加えスラリーとした。無水硫酸マグ
ネシウム5gを添加後、0℃に冷却した。4−メチルイ
ミダゾール5.40g(65.8mmol)をジクロロ
メタン40mlに溶解した溶液を添加し、0℃で1時間
撹拌した。濾過するとオレンジ色の溶液が得られた。こ
の溶液のクロム濃度は0.032mol−Cr/lであ
った。 (2)固体触媒の調製 実施例1(2)において、上記クロム溶液を用いる以外
は実施例1(2)と同様に固体触媒を調製した。 (3)重合 実施例1(3)において、上記固体触媒を用いる以外は
実施例1(3)と同様に重合を行った。
ロメタン30mlを加えスラリーとした。無水硫酸マグ
ネシウム5gを添加後、0℃に冷却した。4−メチルイ
ミダゾール5.40g(65.8mmol)をジクロロ
メタン40mlに溶解した溶液を添加し、0℃で1時間
撹拌した。濾過するとオレンジ色の溶液が得られた。こ
の溶液のクロム濃度は0.032mol−Cr/lであ
った。 (2)固体触媒の調製 実施例1(2)において、上記クロム溶液を用いる以外
は実施例1(2)と同様に固体触媒を調製した。 (3)重合 実施例1(3)において、上記固体触媒を用いる以外は
実施例1(3)と同様に重合を行った。
【0025】実施例8 実施例7(2)において、トリイソブチルアルミニウム
のかわりにメチルアルモキサンを用いた他は実施例7と
同様に固体触媒を調製し、重合を行った。結果は表1に
示した。
のかわりにメチルアルモキサンを用いた他は実施例7と
同様に固体触媒を調製し、重合を行った。結果は表1に
示した。
【0026】実施例9 実施例7(3)において、有機アルミニウムで処理する
前の実施例7(1)で調製した固体成分を用い、有機ア
ルミニウムとしてトリイソブチルアルミニウムをAl/
Crモル比=3となるようにオートクレーブに添加して
重合した以外は実施例1と同様に重合を行った。結果は
表1に示した。
前の実施例7(1)で調製した固体成分を用い、有機ア
ルミニウムとしてトリイソブチルアルミニウムをAl/
Crモル比=3となるようにオートクレーブに添加して
重合した以外は実施例1と同様に重合を行った。結果は
表1に示した。
【0027】実施例10 (1)固体成分の調製 三酸化クロム2.06g(20.6mmol)にジクロ
ロメタン30mlを加えスラリーとした。無水硫酸マグ
ネシウム5gを添加後、−30℃に冷却した。N−メチ
ルイミダゾール3.38g(41.2mmol)をジク
ロロメタン20mlに溶解した溶液を添加し、−30℃
で1時間撹拌した。濾過するとオレンジ色の溶液が得ら
れた。この溶液のクロム濃度は0.060mol−Cr
/lであった。 (2)固体触媒の調製 実施例1(2)において、上記クロム溶液を用いる以外
は実施例1(2)と同様に固体触媒を調製した。 (3)重合 実施例1(3)において、上記固体触媒を用いる以外は
実施例1(3)と同様に重合を行った。
ロメタン30mlを加えスラリーとした。無水硫酸マグ
ネシウム5gを添加後、−30℃に冷却した。N−メチ
ルイミダゾール3.38g(41.2mmol)をジク
ロロメタン20mlに溶解した溶液を添加し、−30℃
で1時間撹拌した。濾過するとオレンジ色の溶液が得ら
れた。この溶液のクロム濃度は0.060mol−Cr
/lであった。 (2)固体触媒の調製 実施例1(2)において、上記クロム溶液を用いる以外
は実施例1(2)と同様に固体触媒を調製した。 (3)重合 実施例1(3)において、上記固体触媒を用いる以外は
実施例1(3)と同様に重合を行った。
【0028】実施例11 実施例10(2)において、トリイソブチルアルミニウ
ムのかわりにメチルアルモキサンを用いた他は実施例1
0と同様に固体触媒を調製し、重合を行った。結果は表
1に示した。
ムのかわりにメチルアルモキサンを用いた他は実施例1
0と同様に固体触媒を調製し、重合を行った。結果は表
1に示した。
【0029】実施例12 実施例10(3)において、有機アルミニウムで処理す
る前の実施例10(1)で調製した固体成分を用い、有
機アルミニウムとしてトリイソブチルアルミニウムをA
l/Crモル比=3となるようにオートクレーブに添加
して重合した以外は実施例1と同様に重合を行った。結
果は表1に示した。
る前の実施例10(1)で調製した固体成分を用い、有
機アルミニウムとしてトリイソブチルアルミニウムをA
l/Crモル比=3となるようにオートクレーブに添加
して重合した以外は実施例1と同様に重合を行った。結
果は表1に示した。
【0030】実施例13 (1)固体成分の調製 三酸化クロム2.54g(25.4mmol)にジクロ
ロメタン20mlを加えスラリーとした。無水硫酸マグ
ネシウム5gを添加後、−30℃に冷却した。2−メチ
ルイミダゾリン4.27g(50.8mmol)をジク
ロロメタン40mlに溶解した溶液を添加し、−30℃
で1時間撹拌した。濾過するとオレンジ色の溶液が得ら
れた。この溶液のクロム濃度は0.32mol−Cr/
lであった。 (2)固体触媒の調製 実施例1(2)において、上記クロム溶液を用いる以外
は実施例1(2)と同様に固体触媒を調製した。 (3)重合 実施例1(3)において、上記固体触媒を用いる以外は
実施例1(3)と同様に重合を行った。
ロメタン20mlを加えスラリーとした。無水硫酸マグ
ネシウム5gを添加後、−30℃に冷却した。2−メチ
ルイミダゾリン4.27g(50.8mmol)をジク
ロロメタン40mlに溶解した溶液を添加し、−30℃
で1時間撹拌した。濾過するとオレンジ色の溶液が得ら
れた。この溶液のクロム濃度は0.32mol−Cr/
lであった。 (2)固体触媒の調製 実施例1(2)において、上記クロム溶液を用いる以外
は実施例1(2)と同様に固体触媒を調製した。 (3)重合 実施例1(3)において、上記固体触媒を用いる以外は
実施例1(3)と同様に重合を行った。
【0031】実施例14 実施例13(2)において、トリイソブチルアルミニウ
ムのかわりにメチルアルモキサンを用いた他は実施例1
3と同様に固体触媒を調製し、重合を行った。結果は表
1に示した。
ムのかわりにメチルアルモキサンを用いた他は実施例1
3と同様に固体触媒を調製し、重合を行った。結果は表
1に示した。
【0032】実施例15 実施例13(3)において、有機アルミニウムで処理す
る前の実施例13(1)で調製した固体成分を用い、有
機アルミニウムとしてトリイソブチルアルミニウムをA
l/Crモル比=3となるようにオートクレーブに添加
して重合した以外は実施例1と同様に重合を行った。結
果は表1に示した。
る前の実施例13(1)で調製した固体成分を用い、有
機アルミニウムとしてトリイソブチルアルミニウムをA
l/Crモル比=3となるようにオートクレーブに添加
して重合した以外は実施例1と同様に重合を行った。結
果は表1に示した。
【0033】実施例16 実施例1(1)において、シリカに対するクロム担持量
を0.3wt%とした以外は実施例1と同様に固体触媒
を調製し、重合を行った。結果は表1に示した。
を0.3wt%とした以外は実施例1と同様に固体触媒
を調製し、重合を行った。結果は表1に示した。
【0034】実施例17 実施例16において、トリイソブチルアルミニウムのか
わりにメチルアルモキサンを用いた他は実施例16と同
様に固体触媒を調製し、重合を行った。結果は表1に示
した。
わりにメチルアルモキサンを用いた他は実施例16と同
様に固体触媒を調製し、重合を行った。結果は表1に示
した。
【0035】実施例18 実施例1(2)において、トリイソブチルアルミニウム
のトルエン溶液をAl/Crモル比=10となるように
加えた以外は実施例1と同様に固体触媒を調製し、重合
を行った。
のトルエン溶液をAl/Crモル比=10となるように
加えた以外は実施例1と同様に固体触媒を調製し、重合
を行った。
【0036】実施例19 実施例2において、メチルアルモキサンのトルエン溶液
をAl/Crモル比=10となるように加えた以外は実
施例2と同様に固体触媒を調製し、重合を行った。
をAl/Crモル比=10となるように加えた以外は実
施例2と同様に固体触媒を調製し、重合を行った。
【0037】実施例20 実施例2において、メチルアルモキサンのトルエン溶液
をAl/Crモル比=30となるように加えた以外は実
施例2と同様に固体触媒を調製し、重合を行った。
をAl/Crモル比=30となるように加えた以外は実
施例2と同様に固体触媒を調製し、重合を行った。
【0038】実施例21 実施例1(3)において、重合時に1−ヘキセンを10
g添加した以外は実施例1と同様に重合を行った。その
結果、127gのポリエチレンが得られた。固体触媒1
g当たり、重合時間1時間当たりの重合活性は420g
/g・hrであった。ポリマー中の1−ヘキセン含有量
を赤外線吸収スペクトル法により測定すると、1.0重
量%であった。GPCを測定すると、Mn=1100、
Mw=152000、Mw/Mn=138となり、分子
量分布は非常に広かった。
g添加した以外は実施例1と同様に重合を行った。その
結果、127gのポリエチレンが得られた。固体触媒1
g当たり、重合時間1時間当たりの重合活性は420g
/g・hrであった。ポリマー中の1−ヘキセン含有量
を赤外線吸収スペクトル法により測定すると、1.0重
量%であった。GPCを測定すると、Mn=1100、
Mw=152000、Mw/Mn=138となり、分子
量分布は非常に広かった。
【0039】比較例1 デヴィソン社製969MSB触媒を空気中で820℃、
18時間焼成した触媒を用いて、実施例1(3)と同じ
条件で、ただし重合温度を100℃にして、重合を行っ
た。その結果、触媒1g当たり、重合時間1時間当たり
の重合活性が1800g/g・hrでポリエチレンが得
られた。GPCを測定すると、Mn=13400、Mw
=123000、Mw/Mn=9となり、分子量分布は
イミダゾール化合物またはイミダゾリン化合物を用いた
実施例1〜21よりも狭かった。
18時間焼成した触媒を用いて、実施例1(3)と同じ
条件で、ただし重合温度を100℃にして、重合を行っ
た。その結果、触媒1g当たり、重合時間1時間当たり
の重合活性が1800g/g・hrでポリエチレンが得
られた。GPCを測定すると、Mn=13400、Mw
=123000、Mw/Mn=9となり、分子量分布は
イミダゾール化合物またはイミダゾリン化合物を用いた
実施例1〜21よりも狭かった。
【0040】
【表1】
【0041】比較例2 (1)固体成分の調製 三酸化クロムとt−ブチルアルコールからt−ブチルク
ロメート(t−BuO)2 CrO2 を合成した(W.
M.B.Konst et al.,Synth. C
ommun.,10(12),905(1980))。
600℃で4時間焼成したデヴィソン955グレードの
シリカ2gにヘキサン30mlを加えスラリーとした。
t−ブチルクロメートを、シリカに対するクロム担持量
が1wt%となるように添加し、45℃で2時間撹拌し
た。真空下で溶媒を除去し、固体成分を得た。 (2)固体触媒の調製 実施例1(2)において、固体成分として上記(1)の
固体成分を用いた他は実施例1(2)と同様に固体触媒
を調製した。 (3)重合 上記(2)の固体触媒を用いて、実施例1(3)と同じ
条件で重合を行った。その結果、171gのポリエチレ
ンが得られた。固体触媒1g当たり、重合時間1時間当
たりの重合活性は570g/g・hrであった。GPC
を測定すると、Mn=10300、Mw=11600
0、Mw/Mn=11となり、分子量分布はイミダゾー
ル化合物またはイミダゾリン化合物を用いた実施例1〜
21よりも狭かった。
ロメート(t−BuO)2 CrO2 を合成した(W.
M.B.Konst et al.,Synth. C
ommun.,10(12),905(1980))。
600℃で4時間焼成したデヴィソン955グレードの
シリカ2gにヘキサン30mlを加えスラリーとした。
t−ブチルクロメートを、シリカに対するクロム担持量
が1wt%となるように添加し、45℃で2時間撹拌し
た。真空下で溶媒を除去し、固体成分を得た。 (2)固体触媒の調製 実施例1(2)において、固体成分として上記(1)の
固体成分を用いた他は実施例1(2)と同様に固体触媒
を調製した。 (3)重合 上記(2)の固体触媒を用いて、実施例1(3)と同じ
条件で重合を行った。その結果、171gのポリエチレ
ンが得られた。固体触媒1g当たり、重合時間1時間当
たりの重合活性は570g/g・hrであった。GPC
を測定すると、Mn=10300、Mw=11600
0、Mw/Mn=11となり、分子量分布はイミダゾー
ル化合物またはイミダゾリン化合物を用いた実施例1〜
21よりも狭かった。
【0042】
【発明の効果】本発明を実施することにより、分子量分
布の広いエチレン系重合体を効率よく製造することがで
きる。そのためフィルム成形やブロー成形に適した高品
質のエチレン系重合体が得られ、工業的に価値がある。
布の広いエチレン系重合体を効率よく製造することがで
きる。そのためフィルム成形やブロー成形に適した高品
質のエチレン系重合体が得られ、工業的に価値がある。
【図1】本発明の製造方法における触媒調製のフローチ
ャート図である。
ャート図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 イミダゾール化合物またはイミダゾリン
化合物と三酸化クロムとの反応物を無機酸化物固体上に
担持させて得られる固体成分と、有機アルミニウム化合
物からなる触媒系を用いるエチレン系重合体の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24813194A JPH08109215A (ja) | 1994-10-13 | 1994-10-13 | エチレン系重合体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24813194A JPH08109215A (ja) | 1994-10-13 | 1994-10-13 | エチレン系重合体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08109215A true JPH08109215A (ja) | 1996-04-30 |
Family
ID=17173696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24813194A Pending JPH08109215A (ja) | 1994-10-13 | 1994-10-13 | エチレン系重合体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08109215A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002051882A1 (en) * | 2000-12-22 | 2002-07-04 | Samsung General Chemicals Co., Ltd. | Chelate catalyst for olefin polymerization and olefin polymerization method using the same |
-
1994
- 1994-10-13 JP JP24813194A patent/JPH08109215A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002051882A1 (en) * | 2000-12-22 | 2002-07-04 | Samsung General Chemicals Co., Ltd. | Chelate catalyst for olefin polymerization and olefin polymerization method using the same |
US6872683B2 (en) * | 2000-12-22 | 2005-03-29 | Samsung Atofina Co., Ltd. | Method for preparing chelated catalyst for olefin polymerization |
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