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JPH08109048A - 合わせガラス用中間膜および合わせガラス - Google Patents

合わせガラス用中間膜および合わせガラス

Info

Publication number
JPH08109048A
JPH08109048A JP24510294A JP24510294A JPH08109048A JP H08109048 A JPH08109048 A JP H08109048A JP 24510294 A JP24510294 A JP 24510294A JP 24510294 A JP24510294 A JP 24510294A JP H08109048 A JPH08109048 A JP H08109048A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
film
glass
transition temperature
glass transition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24510294A
Other languages
English (en)
Inventor
Jiro Miyai
二郎 宮井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP24510294A priority Critical patent/JPH08109048A/ja
Publication of JPH08109048A publication Critical patent/JPH08109048A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B17/00Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres
    • B32B17/06Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material
    • B32B17/10Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin
    • B32B17/10005Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin laminated safety glass or glazing
    • B32B17/1055Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin laminated safety glass or glazing characterized by the resin layer, i.e. interlayer
    • B32B17/10761Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin laminated safety glass or glazing characterized by the resin layer, i.e. interlayer containing vinyl acetal

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラス転移温度が所定温度以下の樹脂膜の有
する良好な遮音性能を損なうことなく、原料樹脂の保
管、移送時の耐ブロッキング性が改善された合わせガラ
ス用中間膜およびそれを用いた合わせガラスを提供す
る。 【構成】 ガラス転移温度15℃以下の樹脂膜であっ
て、該樹脂膜が、ガラス転移温度45℃以上の樹脂と可
塑剤とからなる合わせガラス中間膜、およびこれを用い
た合わせガラス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は遮音性の優れた合わせガ
ラス用中間膜およびそれを用いた合わせガラスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、対向させた二枚の透明ガラス
板の間に、可塑化ポリビニルブチラール樹脂に代表され
る中間膜が挟着された合わせガラスは、例えば、自動車
や建築物の窓ガラスに広く使用されている。
【0003】この種の中間膜を用いた合わせガラスは、
透明性、耐候性、接着性、及び耐貫通性が良く、ガラス
破片が飛散し難い等の合わせガラスに必要な基本性能を
有している反面、遮音性に劣る。特に、周波数2000
Hz付近の中高音域において、コインシデンス効果によ
って音響透過損失量が低下し、遮音性が低下する。
【0004】このコインシデンス効果とは、ガラスに音
波が入射した際、ガラスの剛性と慣性によって、ガラス
面上を横波が伝導し、この横波と入射音とが共鳴し、そ
の結果、音の透過が起こる現象である。
【0005】最近、遮音性に対する要求は益々高まり、
特に、建築用窓ガラスには、上記のような良好な基本性
能の他、優れた遮音性を発揮する合わせガラスが要求さ
れている。このような遮音性合わせガラス用中間膜およ
びそれを用いた合わせガラスとして、ガラス転移温度が
15℃以下の高分子膜、例えば、塩化ビニル−エチレン
−グリシジルメタクリレート共重合体膜と、可塑化ポリ
ビニルアセタール膜との積層体からなる中間膜(特開平
2−229742号公報)や、ガラス転移温度が−20
〜30℃を有する変成ポリノルボルネンの可塑化物から
なる中間膜(特開平5−147980号公報)等が提案
されてきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の中間膜では、ガラス転移温度が所定の温度以
下であるため、その原料となる高分子物質や樹脂等のガ
ラス転移温度も低い値を示すものである。このため、該
原料樹脂を高温下あるいは高荷重下に保持した場合、例
えば、倉庫での保管やトラック等による移送の場合、原
料樹脂どうしが合着し塊状となる、いわゆるブロッキン
グ現象が発生し、中間膜の製膜の際、押出し機へ原料を
供給できなかったり、あるいは製膜した中間膜に未溶融
樹脂塊が混入する、いわゆるフィッシュアイ現象が発生
するといった問題が生じていた。
【0007】本発明は、上記の問題を解決するもので、
その目的とするところは、ガラス転移温度が所定温度以
下の樹脂膜の有する良好な遮音性能を損なうことなく、
原料樹脂の保管、移送時の耐ブロッキング性が改善され
た合わせガラス用中間膜およびそれを用いた合わせガラ
スを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
合わせガラス用中間膜は、ガラス転移温度15℃以下の
樹脂膜であって、該樹脂膜が、ガラス転移温度45℃以
上の樹脂と可塑剤とからなる。
【0009】また、請求項2記載の合わせガラスは、請
求項1記載の合わせガラス用中間膜がガラス板の間に挟
着されてなるものである。
【0010】上記のように、原料樹脂のガラス転移温度
(以下、Tgと称す)が45℃以上で、さらに可塑化し
てTgが15℃以下となるような樹脂膜としては、例え
ば、可塑剤との相溶性に極めて優れた性質を有する樹脂
と可塑剤とからなる樹脂膜が挙げられる。
【0011】具体的には、ポリビニルアルコールをブチ
ルアルデヒドでアセタール化して得られ、ビニルアセテ
ート成分が8〜30モル%のポリビニルブチラール樹脂
100重量部に、可塑剤35〜60重量部を配合してな
る樹脂組成物から形成される樹脂膜等がある。
【0012】該ポリビニルブチラール樹脂は、Tgが6
3℃と高温であるにも拘わらず、可塑剤との相溶性が極
めて優れていることにより、可塑剤との配合で急速な軟
化が進み、その結果、樹脂膜のTgは10℃程度に低下
する。
【0013】また、本発明に用いられる樹脂膜として
は、上記以外にも、例えば、Tgの低い樹脂に改質処理
を施し、耐ブロッキング性を改善した樹脂と可塑剤とか
らなる樹脂膜が挙げられる。
【0014】具体的には、ポリビニルアルコールを、炭
素数6〜10のアルデヒドでアセタール化して得られる
ポリビニルアセタール樹脂からなる中核粒子の周りに、
ポリビニルアルコールを炭素数1〜4のアルデヒドでア
セタール化して得られるポリビニルアセタール樹脂から
なる複数の外殻層が形成され、この複数の外殻層が、表
面に近い層ほど炭素数1〜4のアルデヒドでアセタール
化して得られる樹脂成分が多くなった樹脂100重量部
に、可塑剤30〜60重量部を配合してなる樹脂組成物
から形成される樹脂膜がある。
【0015】該ポリビニルアセタール樹脂は、改質処理
により、Tgが49℃で耐ブロッキング性に優れている
反面、可塑剤との配合で中核粒子の低いTgが強調、促
進され、その結果、樹脂膜のTgは12℃程度となる。
【0016】また、これらの樹脂膜に用いられる可塑剤
としては、樹脂との相溶性に優れたものが用いられ、例
えば、脂肪酸系可塑剤やフタル酸系可塑剤、リン酸系可
塑剤等が用いられる。
【0017】樹脂膜のTgは15℃以下である必要があ
り、より好ましいTgの範囲は−20〜15℃である。
樹脂膜のTgが15℃を超えると、充分な遮音性能が得
られない。また、−20℃より低温では、幅広い温度領
域で充分な遮音性能が得られず、好ましくない。
【0018】原料樹脂のTgは45℃以上である必要が
あり、より好ましいTgの範囲は50℃以上である。原
料樹脂のTgが45℃より低いと、樹脂の自着性が大き
くなり、樹脂どうしが合着していわゆるブロッキング現
象が発生する。
【0019】さらに、該樹脂膜には必要に応じて紫外線
吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、接着力調整剤、界面活
性剤、着色剤等、合わせガラス用中間膜に利用されてい
る公知の添加剤を配合することができる。また、樹脂膜
の製膜には、原料樹脂と可塑剤とを混合し、これを公知
の押出法、カレンダー法、プレス法等によりシート状に
製膜して中間膜を製造するものである。
【0020】この樹脂膜の膜厚は特に限定されないが、
通常の中間膜と同程度の0.3〜1.6mmとするのが
好ましい。中間膜の膜厚が厚い方が遮音性に優れるが、
合わせガラスとして必要な耐貫通性の点を考慮して厚み
が決められ、実用上は上記の厚みの範囲が好適である。
【0021】なお、本発明に用いられる樹脂膜として
は、上述のように樹脂膜のTgが15℃以下であって、
Tgが45℃以上の樹脂と可塑剤とからなるものであれ
ば、上記以外のものであってもよく、上記のものに何ら
限定されるものではない。
【0022】この発明の合わせガラス用中間膜を用いて
合わせガラスを製造するには、例えば二枚の無機ガラス
板、あるいは剛性の高いポリカーボネート板、ポリメチ
ルメタクリレート板等のような有機ガラス板の間に、上
記の中間膜を挟み込み、これを、例えばゴムバッグに入
れ、減圧吸引しながら約70〜110℃で予備接着し、
次いで、オートクレーブ内で、温度約120〜150℃
で、約10〜15kg/cm2の圧力で本接着を行う方
法が挙げられる。
【0023】
【作用】本発明に係わる合わせガラス用中間膜は、Tg
が15℃以下の樹脂膜であって、該樹脂膜は、Tgが4
5℃以上の樹脂と可塑剤とからなることを特徴とし、こ
のような中間膜を用いた合わせガラスによれば、Tgが
15℃以下という樹脂膜の特異な剛性により、音エネル
ギーが熱エネルギーに効果的に変換・吸収され、特に、
2000Hz付近の中高音域において、コインシデンス
効果による遮音性能の低下が防止される。また、該中間
膜の原料樹脂のTgは45℃以上と高いので、樹脂の自
着性が低い。これにより、該原料樹脂の保管、移送時に
おける合着、いわゆるブロッキング現象を防止すること
ができる。
【0024】
【実施例】以下に本発明の実施例および比較例を示し、
本発明をさらに詳述する。なお、ガラス転移温度、遮音
性能、耐ブロッキング性は次の方法で評価した。
【0025】(ガラス転移温度)樹脂または樹脂膜の5
cm×5cm×1mmのフィルムを作製し、粘弾性スペ
クトロメータを用いて、10Hzの周波数における広い
温度範囲の粘弾性を測定し、貯蔵弾性率G′と損失弾性
率G″の比G″/G′である損失正接tanδが極大値
を示す時の温度をもってTgとした。
【0026】(遮音性能)合わせガラスから試料を切り
出し、この試料を用いてダンピング試験用の振動発生機
(振研社製加振機「G21−005D」)により加振
し、そこから得られる振動特性を機械インピーダンスア
ンプ(リオン社製「XG−81」)にて増幅し、振動ス
ペクトルをFFTアナライザー(横河ヒューレットパッ
カード社製「FFTスペクトラムアナライザーHP35
82A」)により解析した。
【0027】こうして得られた損失係数とガラスとの共
振周波数との比から、20℃における音周波数(Hz)
と音響透過損失(dB)との関係を示すグラフを作成
し、音周波数2000Hz付近における極小の音響透過
損失(TL値)を求め、このTL値により、合わせガラ
スの遮音性能を判断した。
【0028】(耐ブロッキング性)樹脂に25kg/c
2の荷重(樹脂粒子20kg入り袋を5段重ねしたも
のに相当する)を掛け、これを40℃および50℃で5
00時間経過(夏場の貯蔵条件に相当する)後の耐ブロ
ッキング性を評価した。
【0029】(実施例1)純水2890gに、平均重合
度1700、ケン化度87.7モル%のポリビニルアル
コール275gを加えて加温溶解した。反応系を12℃
に温度調節し、35重量%の塩酸触媒201gとn−ブ
チルアルデヒド148gを加え、この温度を保持しなが
ら反応物を析出させた。
【0030】その後、反応系を45℃で3時間保持して
反応を完了させ、過剰の水で洗浄して未反応のn−ブチ
ルアルデヒドを洗い流し、塩酸触媒を中和し、水洗およ
び乾燥を経て、白色粉末状のポリビニルブチラール樹脂
を得た。この樹脂のTgは70℃であった。また、耐ブ
ロッキング性を評価した結果、40℃、50℃共にブロ
ッキング現象は無く良好であった。
【0031】上記樹脂100重量部と、可塑剤としてト
リエチレングリコール−ジ−2−エチルブチレート40
重量部とを混合し、これをミキシングロールで充分に溶
融混練した後、プレス成形機で150℃、30分間プレ
ス成形し、厚さ0.38mmの樹脂膜を得た。この樹脂
膜のTgは13℃であった。
【0032】上記樹脂膜を用い、両側から透明なフロー
トガラス(縦30cm×横30cm×厚さ3mm)で挟
み込み、これをゴムバック内に入れ、20torrの真
空度で20分間脱気した後、脱気したまま90℃のオー
ブンに移し、さらに90℃で30分間保持しつつ真空プ
レスした。
【0033】このようにして予備接着された合わせガラ
スを、エアー式オートクレーブ中で圧力12kg/cm
2、温度135℃の条件で20分間本接着を行い、合わ
せガラスの作製を行った。また、得られた合わせガラス
についての遮音性能を評価した結果、合わせガラスの音
響透過損失(TL値)は37dBで、優れた遮音性を示
した。
【0034】(実施例2)実施例1において、ポリビニ
ルアルコールのケン化度87.7モル%を75.5モル
%に変更した以外は、実施例1と同様に行った。得られ
た樹脂のTgは60℃、樹脂膜のTgは10℃であっ
た。得られた合わせガラスについての遮音性能を評価し
た結果、合わせガラスの音響透過損失(TL値)は37
dBで優れた遮音性を示した。また、この樹脂について
耐ブロッキング性を評価した結果、40℃、50℃共に
ブロッキング現象は無く良好であった。
【0035】(実施例3)槽状反応器に、蒸留水286
5gと、平均重合度1700、ケン化度98.0モル%
のポリビニルアルコール224gを入れ、これを94℃
に昇温して攪拌しながらポリビニルアルコールを溶解し
た。このポリビニアルコール水溶液を36℃まで冷却
し、これに酸触媒として濃度35重量%の塩酸100g
を添加して10分間攪拌し、15℃まで冷却した。この
温度を保ちながらn−ヘキシルアルデヒド96.4gを
滴下した。この滴下の間に白色の樹脂からなる中核粒子
が析出する。このまま10分間攪拌した後、ゆっくりと
10℃まで冷却した。
【0036】次に、この温度に保持した中核粒子のスラ
リーに、n−ブチルアルアルデヒド60.9gを滴下し
て30分間攪拌した後、酸触媒として濃度35重量%の
塩酸100gを5分間で滴下した。攪拌を続けながら4
5℃まで昇温し、このまま3時間反応を続けた。これに
より、中核粒子の周りの表層部分に、n−ブチルアルア
ルデヒドでアセタール化された樹脂からなる外殻層が形
成される。
【0037】その後、水洗、脱水し、次いで、脱水ケー
キを蒸留水3000gに分散させ、これに重曹を加え、
pHを7〜8に調整して、45℃で5時間中和した。さ
らに、水洗、脱水、乾燥行程を経て、白色顆粒状の樹脂
粒子を得た。この樹脂粒子のTgは50℃であった。こ
の樹脂の耐ブロッキング性を評価した結果、40℃、5
0℃共にブロッキング現象は無く良好であった。
【0038】上記樹脂100重量部と、可塑剤としてト
リエチレングリコール−ジ−2−エチルブチレート40
重量部とを混合し、これをミキシングロールで充分に溶
融混練した後、プレス成形機で150℃、30分間プレ
ス成形し、厚さ0.38mmの樹脂膜を得た。この樹脂
膜のTgは6℃であった。
【0039】上記樹脂膜を用い、両側から透明なフロー
トガラス(縦30cm×横30cm×厚さ3mm)で挟
み、これをゴムバッグ内に入れ、20torrの真空度
で20分間脱気した後、脱気した90℃のオーブンに移
し、さらに90℃で30分間保持しつつ真空プレスし
た。
【0040】このようにして予備接着された合わせガラ
スを、エアー式オートクレーブ中で、圧力12kg/c
2、温度135℃の条件で20分間本接着を行い、合
わせガラスの作製を行った。得られた合わせガラスにつ
いて遮音性能を評価した結果、音響透過損失(TL値)
は38dBで、優れた遮音性を示した。
【0041】(実施例4)実施例3において、n−ヘキ
シルアルデヒドをn−オクチルアルデヒドに変更した他
は実施例3と同様にして行った。得られた樹脂のTgは
47℃であった。この樹脂の耐ブロッキング性を評価し
た結果、40℃、50℃共にブロッキング現象は無く良
好であった。また、この樹脂膜のTgは2℃であり、得
られた合わせガラスについて遮音性能を評価した結果、
TL値は38dBで、優れた遮音性を示した。
【0042】(比較例1)実施例1において、ポリビニ
ルアルコールのケン化度87.7モル%を、98.0モ
ル%に変更した他は、実施例1と同様に行った。得られ
た樹脂のTgは73℃であった。この樹脂の耐ブロッキ
ング性を評価した結果、40℃、50℃共にブロッキン
グ現象は無く良好であった。しかしながら、樹脂膜のT
gは18℃であり、得られた合わせガラスについて遮音
性能を評価した結果、TL値は25dBで、遮音性は不
十分であった。
【0043】(比較例2)実施例1において、ポリビニ
ルアルコールのケン化度87.7モル%を98.0モル
%に変更し、さらに、n−ブチルアルデヒドをn−ヘキ
シルアルデヒドに変更した他は、実施例1と同様に行っ
た。得られた樹脂のTgは42℃と低温であり、この樹
脂の耐ブロッキング性を評価した結果、50℃でブロッ
キング現象が発生した。しかしながら、樹脂膜のTgは
5℃であり、得られた合わせガラスについて遮音性能を
評価した結果、TL値は38dBで、優れた遮音性を示
した。
【0044】以上の実施例1〜4および比較例1、2の
結果を、表1にまとめて示す。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】上述の通り、本発明の合わせガラス用中
間膜は、そのTgが15℃以下であることにより、音エ
ネルギーが熱エネルギーに効果的に変換、吸収される。
特に、2000Hz付近の中高音域においてコインシデ
ンス効果による遮音性能の低下が防止され、優れた遮音
性能を発揮する。しかも、原料樹脂のTgが45℃以上
であるため、保管、移送時の合着、いわゆるブロッキン
グ現象が防止される。したがって、本発明の合わせガラ
ス用中間膜およびこれを用いた合わせガラスは、特に、
高い遮音性能が要求される建築物の窓ガラス等に好適で
ある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス転移温度15℃以下の樹脂膜であ
    って、該樹脂膜が、ガラス転移温度45℃以上の樹脂と
    可塑剤とからなることを特徴とする合わせガラス用中間
    膜。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の合わせガラス用中間膜が
    ガラス板の間に挟着されたことを特徴とする合わせガラ
    ス。
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