JPH08106358A - タブレット機能付き液晶表示装置、アクティブマトリクス型液晶表示装置及びタブレット機能付き液晶表示装置の駆動方法 - Google Patents
タブレット機能付き液晶表示装置、アクティブマトリクス型液晶表示装置及びタブレット機能付き液晶表示装置の駆動方法Info
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- JPH08106358A JPH08106358A JP16216495A JP16216495A JPH08106358A JP H08106358 A JPH08106358 A JP H08106358A JP 16216495 A JP16216495 A JP 16216495A JP 16216495 A JP16216495 A JP 16216495A JP H08106358 A JPH08106358 A JP H08106358A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、LCDとの一体化が可能で小型・
軽量化やコストダウンに有効な容量結合方式をアクティ
ブマトリクス型LCDに適用し、高画質で応答速度の速
いタブレット機能付きLCDを提供することを目的とす
る。 【構成】 複数の走査電極11と複数のデータ電極12
と複数の画素電極14と複数のスイッチング素子13と
を有する素子基板1と、素子基板1との間で液晶3を挟
持する対向基板(2)とを備え、素子基板が表示を観察
する側に配置されたアクティブマトリクス型液晶表示装
置と、液晶表示装置の表示面に接触され、走査電極11
とデータ電極12に順次印加される信号を、走査電極と
データ電極との間の結合容量を介して検出して検出信号
Vobsを出力する波形検出手段7と、検出信号Vob
sから波形検出手段7の接触位置を検出する位置検出手
段9とを備える。
軽量化やコストダウンに有効な容量結合方式をアクティ
ブマトリクス型LCDに適用し、高画質で応答速度の速
いタブレット機能付きLCDを提供することを目的とす
る。 【構成】 複数の走査電極11と複数のデータ電極12
と複数の画素電極14と複数のスイッチング素子13と
を有する素子基板1と、素子基板1との間で液晶3を挟
持する対向基板(2)とを備え、素子基板が表示を観察
する側に配置されたアクティブマトリクス型液晶表示装
置と、液晶表示装置の表示面に接触され、走査電極11
とデータ電極12に順次印加される信号を、走査電極と
データ電極との間の結合容量を介して検出して検出信号
Vobsを出力する波形検出手段7と、検出信号Vob
sから波形検出手段7の接触位置を検出する位置検出手
段9とを備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ペンが表示画面に接触
している位置を、ペンと液晶表示装置の電極との間の静
電結合容量を介してペンに現れる電気信号で検出する静
電容量結合方式のタブレット機能付き液晶表示装置(Li
quid Crystal Display 以下、LCDと称する。)に関
する。
している位置を、ペンと液晶表示装置の電極との間の静
電結合容量を介してペンに現れる電気信号で検出する静
電容量結合方式のタブレット機能付き液晶表示装置(Li
quid Crystal Display 以下、LCDと称する。)に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報機器の小型・軽量化、及び使
い勝手の向上のため、ペン入力(タブレット)機能を備
えたパーソナルコンピュータやワードプロセッサが普及
し始めている。入力方式に対しては、コスト、精度、装
置規模等に加え、カラー表示装置と組合せられることが
強く求められている。
い勝手の向上のため、ペン入力(タブレット)機能を備
えたパーソナルコンピュータやワードプロセッサが普及
し始めている。入力方式に対しては、コスト、精度、装
置規模等に加え、カラー表示装置と組合せられることが
強く求められている。
【0003】現在、入力方式には様々な方式が提案され
ているが、LCDとの一体化が可能で小型・軽量化やコ
ストダウンに有効な静電容量結合方式(以下、単に容量
結合方式と称する。)が重要視されている。図53は容
量結合方式による印加波形検出の原理を示す図であり、
(1)はペンを当てた場合の断面構造を、(2)は動作
信号と検出信号を示す。LCDの1点に入力ペンの先端
を当てると、ガラス基板を挟んでLCD内の電極との間
に直列の容量が形成される。ここで、各電極を走査する
ようなパルス波形を順次入力すると、ペンの近傍にある
電極にパルスが印加されるタイミングでペンからの検出
信号Vobsに印加波形の交流成分(微分波形)が観察
される。従って、検出信号Vobsの絶対値が最大にな
る時点のパルスが印加される電極の位置を検出すれば、
ペンのLCD上での接触位置が判明する。この接触位置
をここでは指示座標と称する。なお、以下に示す図にお
いては、同様の機能部分には同一の参照番号を付して表
し、説明を一部省略することとする。
ているが、LCDとの一体化が可能で小型・軽量化やコ
ストダウンに有効な静電容量結合方式(以下、単に容量
結合方式と称する。)が重要視されている。図53は容
量結合方式による印加波形検出の原理を示す図であり、
(1)はペンを当てた場合の断面構造を、(2)は動作
信号と検出信号を示す。LCDの1点に入力ペンの先端
を当てると、ガラス基板を挟んでLCD内の電極との間
に直列の容量が形成される。ここで、各電極を走査する
ようなパルス波形を順次入力すると、ペンの近傍にある
電極にパルスが印加されるタイミングでペンからの検出
信号Vobsに印加波形の交流成分(微分波形)が観察
される。従って、検出信号Vobsの絶対値が最大にな
る時点のパルスが印加される電極の位置を検出すれば、
ペンのLCD上での接触位置が判明する。この接触位置
をここでは指示座標と称する。なお、以下に示す図にお
いては、同様の機能部分には同一の参照番号を付して表
し、説明を一部省略することとする。
【0004】図54に従来の静電容量結合方式による装
置の構成を、図55にその印加波形の例を示す。図54
に示す装置は単純マトリクス型LCDであり、参照番号
4は走査ドライバを、5はデータドライバを、7はペン
を、11−1と11−2は走査電極を、12−1と12
−2はデータ電極を示す。データ電極12−1と12−
2には信号x0とx1がそれぞれ印加され、走査電極1
1−1と11−2には信号y0とy1がそれぞれ印加さ
れる。また、x0、y0等は表示装置の座標を示すのに
も使用するものとする。図54と図55では、液晶に高
電圧が印加された時に黒表示を行うノーマリホワイトモ
ードの2×2画素の装置において、(x0,y0)と
(x1,y1)に黒を表示し、(x1,y0)と(x
0,y1)に白を表示する例で、ペンを(x1,y1)
に当てた場合を示しており、以下の例においてもこのよ
うな条件での動作を示すものとする。
置の構成を、図55にその印加波形の例を示す。図54
に示す装置は単純マトリクス型LCDであり、参照番号
4は走査ドライバを、5はデータドライバを、7はペン
を、11−1と11−2は走査電極を、12−1と12
−2はデータ電極を示す。データ電極12−1と12−
2には信号x0とx1がそれぞれ印加され、走査電極1
1−1と11−2には信号y0とy1がそれぞれ印加さ
れる。また、x0、y0等は表示装置の座標を示すのに
も使用するものとする。図54と図55では、液晶に高
電圧が印加された時に黒表示を行うノーマリホワイトモ
ードの2×2画素の装置において、(x0,y0)と
(x1,y1)に黒を表示し、(x1,y0)と(x
0,y1)に白を表示する例で、ペンを(x1,y1)
に当てた場合を示しており、以下の例においてもこのよ
うな条件での動作を示すものとする。
【0005】液晶表示装置に供給される映像信号もCR
T等に供給されるのと同様の信号である。このような映
像信号では、1画面分の信号を供給するのに要する期間
を1フレーム期間と称しており、これは垂直走査期間
(1V)とも呼ばれる。フレーム期間内では、水平方向
の1ライン分の信号が垂直方向の画素列の分だけ順次供
給される。この期間を表示期間と称する。1フレーム期
間からこの表示期間を差し引いた分が垂直帰線期間と称
される期間であり、もともとはCRTにおいて走査線が
画面の走査終了位置である右下の位置から走査開始位置
である左上の位置に戻るための期間から、このような名
称が使用されたが、液晶表示装置においても同様の映像
信号が供給されるため、このような名称がそのまま使用
されるのが一般的である。ここでもこの名称を使用する
こととする。通常は垂直帰線期間のフレーム期間に占め
る割合は小さく、数パーセント程度である。
T等に供給されるのと同様の信号である。このような映
像信号では、1画面分の信号を供給するのに要する期間
を1フレーム期間と称しており、これは垂直走査期間
(1V)とも呼ばれる。フレーム期間内では、水平方向
の1ライン分の信号が垂直方向の画素列の分だけ順次供
給される。この期間を表示期間と称する。1フレーム期
間からこの表示期間を差し引いた分が垂直帰線期間と称
される期間であり、もともとはCRTにおいて走査線が
画面の走査終了位置である右下の位置から走査開始位置
である左上の位置に戻るための期間から、このような名
称が使用されたが、液晶表示装置においても同様の映像
信号が供給されるため、このような名称がそのまま使用
されるのが一般的である。ここでもこの名称を使用する
こととする。通常は垂直帰線期間のフレーム期間に占め
る割合は小さく、数パーセント程度である。
【0006】図55に示すように、単純マトリクス型L
CD使用した従来例では、垂直帰線期間に垂直方向、水
平方向に順次走査する波形を印加して検出信号を得た
後、そのタイミングを基にペンを当てた指示座標(x,
y)を求めていた。この時、単純マトリクス型LCDの
液晶は印加波形の実効電圧に依存して動作するために、
実効電圧に大きく影響しない電圧範囲であれば、任意の
検出用パルスを垂直帰線期間に印加することが可能であ
った。
CD使用した従来例では、垂直帰線期間に垂直方向、水
平方向に順次走査する波形を印加して検出信号を得た
後、そのタイミングを基にペンを当てた指示座標(x,
y)を求めていた。この時、単純マトリクス型LCDの
液晶は印加波形の実効電圧に依存して動作するために、
実効電圧に大きく影響しない電圧範囲であれば、任意の
検出用パルスを垂直帰線期間に印加することが可能であ
った。
【0007】図55においては、1Hは1水平ライン期
間を示し、各電極を走査するようなパルスはほぼこの1
水平ライン期間の幅を有する。図54と図55に示した
例では、画素数が2×2であるため、垂直帰線期間が表
示期間に比べて長くなっているが、上記のように、通常
は垂直帰線期間のフレーム期間に占める割合は小さく、
この期間にペンによる指示位置を検出する必要がある。
近年、構造が複雑ではあるが、画素数の大きな画面を高
画質で表示可能で、特に高品質のカラー表示が行えるア
クティブマトリクス型LCDが広く使用されるようにな
ってきた。
間を示し、各電極を走査するようなパルスはほぼこの1
水平ライン期間の幅を有する。図54と図55に示した
例では、画素数が2×2であるため、垂直帰線期間が表
示期間に比べて長くなっているが、上記のように、通常
は垂直帰線期間のフレーム期間に占める割合は小さく、
この期間にペンによる指示位置を検出する必要がある。
近年、構造が複雑ではあるが、画素数の大きな画面を高
画質で表示可能で、特に高品質のカラー表示が行えるア
クティブマトリクス型LCDが広く使用されるようにな
ってきた。
【0008】アクティブマトリクス型LCDの構造を図
56に、その動作波形を図57に示す。図56におい
て、参照番号11−1、11−2は表示行に対応する走
査電極を、12−1、12−2は表示列に対応するデー
タ電極を、S00…S11は両電極の交点に設けたスイ
ッチング素子(例えば、薄膜トランジスタ=TFT)
を、C00…C11は画素電極を示す。これらの要素は
素子基板1上に形成されている。素子基板1に対向して
共通電極によって共通電位を与える対向基板が配置され
ており、素子基板1と対向基板との間に液晶層を挟持し
ている。走査電極に順次印加される走査パルスに応じて
各行のTFTが順次オン状態になり、画素電極と共通電
極の間に形成された液晶セル(容量)にデータ電極に印
加された表示データに基づく電圧が書き込まれ、1表示
期間経過してTFTが再びオン状態になるまでその電圧
は保持される。TFTの光リーク等を考慮して、通常対
向基板が観察者側(手前)になるようにLCDを配置し
ていた。
56に、その動作波形を図57に示す。図56におい
て、参照番号11−1、11−2は表示行に対応する走
査電極を、12−1、12−2は表示列に対応するデー
タ電極を、S00…S11は両電極の交点に設けたスイ
ッチング素子(例えば、薄膜トランジスタ=TFT)
を、C00…C11は画素電極を示す。これらの要素は
素子基板1上に形成されている。素子基板1に対向して
共通電極によって共通電位を与える対向基板が配置され
ており、素子基板1と対向基板との間に液晶層を挟持し
ている。走査電極に順次印加される走査パルスに応じて
各行のTFTが順次オン状態になり、画素電極と共通電
極の間に形成された液晶セル(容量)にデータ電極に印
加された表示データに基づく電圧が書き込まれ、1表示
期間経過してTFTが再びオン状態になるまでその電圧
は保持される。TFTの光リーク等を考慮して、通常対
向基板が観察者側(手前)になるようにLCDを配置し
ていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そのため、ペンを表示
面に当てても、ペンが接触するのは対向基板側であり、
ペンとの間の結合容量によって検出するパルスが印加さ
れる走査電極やデータ電極は反対側の素子基板側に形成
されている。そのため、従来のようにLCDを配置する
と概ねベタの共通電極が一種のシールドとして作用し、
ペンを当てても素子基板に印加した波形は検出され難く
なり、十分な高精度でペンが接触している位置を検出す
るのが難しいという問題があった。
面に当てても、ペンが接触するのは対向基板側であり、
ペンとの間の結合容量によって検出するパルスが印加さ
れる走査電極やデータ電極は反対側の素子基板側に形成
されている。そのため、従来のようにLCDを配置する
と概ねベタの共通電極が一種のシールドとして作用し、
ペンを当てても素子基板に印加した波形は検出され難く
なり、十分な高精度でペンが接触している位置を検出す
るのが難しいという問題があった。
【0010】また、従来例のように垂直指示座標を求め
ようとして垂直帰線期間に走査電極を順次走査すると、
各TFTがオン状態になり、その時点のデータ電極の電
圧が各液晶セルに書き込まれ、表示期間に書き込んだ画
像情報が破壊されてしまうという問題が生じる。そのた
め、垂直指示座標を求めるために垂直帰線期間に走査電
極を順次走査することができず、垂直指示座標を検出す
ることができないという問題があった。
ようとして垂直帰線期間に走査電極を順次走査すると、
各TFTがオン状態になり、その時点のデータ電極の電
圧が各液晶セルに書き込まれ、表示期間に書き込んだ画
像情報が破壊されてしまうという問題が生じる。そのた
め、垂直指示座標を求めるために垂直帰線期間に走査電
極を順次走査することができず、垂直指示座標を検出す
ることができないという問題があった。
【0011】更に、水平指示座標の検出は各フレームの
表示期間内に行われ、垂直指示座標の検出は各フレーム
の垂直帰線期間に行われるため、検出は1フレームに1
回の速度で行われる。ペンの動きに対応するためには、
この検出速度を更に向上させることが望まれている。更
に、容量結合によりペンで検出した信号には、液晶パネ
ルに印加される各種の雑音が重畳されており、この雑音
のために位置の検出精度が低下するといる問題もあっ
た。
表示期間内に行われ、垂直指示座標の検出は各フレーム
の垂直帰線期間に行われるため、検出は1フレームに1
回の速度で行われる。ペンの動きに対応するためには、
この検出速度を更に向上させることが望まれている。更
に、容量結合によりペンで検出した信号には、液晶パネ
ルに印加される各種の雑音が重畳されており、この雑音
のために位置の検出精度が低下するといる問題もあっ
た。
【0012】更に、ペンによって指示される座標の検出
は、ペンが接触した位置にもっとも近接した走査電極又
はデータ電極の位置を検出しており、検出の分解能は電
極のピッチであり、座標の指示をより高い分解能で行え
るようにすることも求められている。本発明は、上記問
題点に鑑みてなされたものであり、第1の目的は、LC
Dとの一体化が可能で小型・軽量化やコストダウンに有
効な容量結合方式をアクティブマトリクス型LCDに適
用し、高画質で応答速度の速いタブレット機能付きLC
Dを提供することであり、第2の目的はアクティブマト
リクス型LCDを使用し、容量結合方式を適用したタブ
レット機能付きLCDの検出感度を向上し、より高精度
の検出を可能にすることであり、第3の目的はアクティ
ブマトリクス型LCDを使用し、容量結合方式を適用し
たタブレット機能付きLCDにおける検出速度を向上さ
せることであり、第4の目的はタブレット機能付きLC
Dにおいて位置の検出精度を向上させることであり、第
5の目的はタブレット機能付きLCDにおいて座標の指
示をより高い分解能で行えるようにすることである。
は、ペンが接触した位置にもっとも近接した走査電極又
はデータ電極の位置を検出しており、検出の分解能は電
極のピッチであり、座標の指示をより高い分解能で行え
るようにすることも求められている。本発明は、上記問
題点に鑑みてなされたものであり、第1の目的は、LC
Dとの一体化が可能で小型・軽量化やコストダウンに有
効な容量結合方式をアクティブマトリクス型LCDに適
用し、高画質で応答速度の速いタブレット機能付きLC
Dを提供することであり、第2の目的はアクティブマト
リクス型LCDを使用し、容量結合方式を適用したタブ
レット機能付きLCDの検出感度を向上し、より高精度
の検出を可能にすることであり、第3の目的はアクティ
ブマトリクス型LCDを使用し、容量結合方式を適用し
たタブレット機能付きLCDにおける検出速度を向上さ
せることであり、第4の目的はタブレット機能付きLC
Dにおいて位置の検出精度を向上させることであり、第
5の目的はタブレット機能付きLCDにおいて座標の指
示をより高い分解能で行えるようにすることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の第1の態
様のタブレット機能付き液晶表示装置(LCD)の原理
構成図、図2はその動作説明図であり、2×2画素構成
のノーマリホワイトモード(0V印加で白表示、高圧印
加で黒表示となるモード)LCDを使用して、(x0,
y0)と(x1,y1)に黒を表示した例を示してあ
る。図1に示すように、ペンは(x1,y1)の位置に
接触される。
様のタブレット機能付き液晶表示装置(LCD)の原理
構成図、図2はその動作説明図であり、2×2画素構成
のノーマリホワイトモード(0V印加で白表示、高圧印
加で黒表示となるモード)LCDを使用して、(x0,
y0)と(x1,y1)に黒を表示した例を示してあ
る。図1に示すように、ペンは(x1,y1)の位置に
接触される。
【0014】図1において、参照番号1は素子基板であ
り、表示行に対応する複数の走査電極111と、表示列
に対応する複数のデータ電極112と、走査電極とデー
タ電極の各交点に対応して配置された画素電極14と、
走査電極とデータ電極の各交点に対応して配置され走査
電極にパルス(表示用走査パルス)が印加された時に導
通して画素電極にデータ電極の電圧を印加するスイッチ
ング素子13とを有する。2は素子基板1との間で液晶
3を挟持すると共に共通電位を与える対向基板である。
4は走査ドライバを、5はデータドライバを、6はコモ
ン電圧Vcomを出力するコモン電圧印加手段を示す。
これらでアクティブマトリクス型液晶表示装置(LC
D)が形成される。7は表示画面に接触するペンであ
り、走査電極11とデータ電極12に順次印加される信
号を、先端と走査電極とデータ電極との間の静電結合容
量を介して検出し、検出信号Vobsを出力する波形検
出手段を有する。位置検出手段9は、検出信号Vobs
からペン7の表示画面上の接触位置を検出する。本発明
のLCD装置においては、素子基板が表示を観察する側
に配置されていることを特徴とする。
り、表示行に対応する複数の走査電極111と、表示列
に対応する複数のデータ電極112と、走査電極とデー
タ電極の各交点に対応して配置された画素電極14と、
走査電極とデータ電極の各交点に対応して配置され走査
電極にパルス(表示用走査パルス)が印加された時に導
通して画素電極にデータ電極の電圧を印加するスイッチ
ング素子13とを有する。2は素子基板1との間で液晶
3を挟持すると共に共通電位を与える対向基板である。
4は走査ドライバを、5はデータドライバを、6はコモ
ン電圧Vcomを出力するコモン電圧印加手段を示す。
これらでアクティブマトリクス型液晶表示装置(LC
D)が形成される。7は表示画面に接触するペンであ
り、走査電極11とデータ電極12に順次印加される信
号を、先端と走査電極とデータ電極との間の静電結合容
量を介して検出し、検出信号Vobsを出力する波形検
出手段を有する。位置検出手段9は、検出信号Vobs
からペン7の表示画面上の接触位置を検出する。本発明
のLCD装置においては、素子基板が表示を観察する側
に配置されていることを特徴とする。
【0015】また、本発明の第2の態様のLCD装置に
おいては、走査電極にパルスが印加されないデータ電極
位置検出期間を設け、ペン7に近接しているデータ電極
12の位置検出は、このデータ電極位置検出期間に行
う。ペン7に近接している走査電極11の位置検出は、
表示データ書き込み期間にスイッチング素子13を順次
導通させるために複数の走査電極11に順次印加される
表示用走査パルスを検出して行うことを特徴とする。
おいては、走査電極にパルスが印加されないデータ電極
位置検出期間を設け、ペン7に近接しているデータ電極
12の位置検出は、このデータ電極位置検出期間に行
う。ペン7に近接している走査電極11の位置検出は、
表示データ書き込み期間にスイッチング素子13を順次
導通させるために複数の走査電極11に順次印加される
表示用走査パルスを検出して行うことを特徴とする。
【0016】データ電極位置検出期間の1つの例は、垂
直帰線期間であり、垂直帰線期間にすべてのデータ電極
に順次水平走査パルスを印加し、この水平走査パルスに
対応した検出信号Vobsの変化のタイミングを検出し
て行う。データ電極位置検出期間の別の例は、液晶表示
装置の1フレーム表示サイクル中にデータ電極位置検出
期間を複数設ける。少数のデータ電極位置検出期間を設
けても、各行の表示用走査パルスの間に期間である水平
帰線期間をデータ電極位置検出期間としてもよい。各デ
ータ電極位置検出期間に印加する水平走査パルスの個数
は、1フレーム表示サイクル中に各データ電極に水平走
査パルスが1回印加されるように設定されても、複数回
印加されるように設定されてもよい。
直帰線期間であり、垂直帰線期間にすべてのデータ電極
に順次水平走査パルスを印加し、この水平走査パルスに
対応した検出信号Vobsの変化のタイミングを検出し
て行う。データ電極位置検出期間の別の例は、液晶表示
装置の1フレーム表示サイクル中にデータ電極位置検出
期間を複数設ける。少数のデータ電極位置検出期間を設
けても、各行の表示用走査パルスの間に期間である水平
帰線期間をデータ電極位置検出期間としてもよい。各デ
ータ電極位置検出期間に印加する水平走査パルスの個数
は、1フレーム表示サイクル中に各データ電極に水平走
査パルスが1回印加されるように設定されても、複数回
印加されるように設定されてもよい。
【0017】更に、帰線期間中に近接したデータ電極1
2に印加する水平走査パルスは、信号の立ち上がりと立
ち下がりのタイミングが異なる。更に、近接した走査電
極11に印加する表示用走査パルスは、信号の立ち上が
りと立ち下がりのタイミングが異なる。更に、検出に使
用する表示用走査パルスの立ち上がりと立ち下がりの少
なくとも一方のタイミングは、データ電極12に印加す
る表示データ信号の変化タイミングと異なる。
2に印加する水平走査パルスは、信号の立ち上がりと立
ち下がりのタイミングが異なる。更に、近接した走査電
極11に印加する表示用走査パルスは、信号の立ち上が
りと立ち下がりのタイミングが異なる。更に、検出に使
用する表示用走査パルスの立ち上がりと立ち下がりの少
なくとも一方のタイミングは、データ電極12に印加す
る表示データ信号の変化タイミングと異なる。
【0018】更に、本発明の第3の態様のLCD装置に
おいては、位相が表示用走査パルスに対して液晶表示装
置の略1フレーム表示サイクル/nだけ異なり、走査電
極に印加しても表示データは実質的に変化しないn個の
補助パルスを走査電極に印加し、波形検出手段は、検出
した信号が表示用走査パルスに対応する信号かn個の補
助パルスのいずれに対応する信号かを判定し、表示用走
査パルス及びn個の補助パルスの印加されている走査電
極の位置に応じて波形検出手段の接触した位置を算出す
る。このn個の補助パルスは、短いパルスかスイッチン
グ電極を導通させないほど小さな強度のパルスである。
おいては、位相が表示用走査パルスに対して液晶表示装
置の略1フレーム表示サイクル/nだけ異なり、走査電
極に印加しても表示データは実質的に変化しないn個の
補助パルスを走査電極に印加し、波形検出手段は、検出
した信号が表示用走査パルスに対応する信号かn個の補
助パルスのいずれに対応する信号かを判定し、表示用走
査パルス及びn個の補助パルスの印加されている走査電
極の位置に応じて波形検出手段の接触した位置を算出す
る。このn個の補助パルスは、短いパルスかスイッチン
グ電極を導通させないほど小さな強度のパルスである。
【0019】更に、本発明の第4の態様のLCD装置に
おいては、素子基板の走査電極及びデータ電極の影響を
受けない位置にダミー波形検出手段を設け、波形検出手
段の検出信号からダミー波形検出手段の出力を減算す
る。更に、本発明の第4の態様のLCD装置において
は、位置検出手段は、波形検出手段の出力する接触位置
に近接した走査電極又はデータ電極に対応した複数のパ
ルスの強度から、補間法により接触位置を算出する。
おいては、素子基板の走査電極及びデータ電極の影響を
受けない位置にダミー波形検出手段を設け、波形検出手
段の検出信号からダミー波形検出手段の出力を減算す
る。更に、本発明の第4の態様のLCD装置において
は、位置検出手段は、波形検出手段の出力する接触位置
に近接した走査電極又はデータ電極に対応した複数のパ
ルスの強度から、補間法により接触位置を算出する。
【0020】更に、本発明の第5の態様のLCD装置に
おいては、水平走査パルスと表示用走査パルスを所定の
時間ずれた2個以上のパルスとする。そして、この所定
の時間ずれた複数のパルスに対する波形検出手段の出力
する検出信号の位相差から波形検出手段の移動方向を検
出する移動方向検出手段を備える。水平走査パルスと表
示用走査パルスを所定の時間ずれた3個以上のパルスと
し、3個以上のパルスに対する複数の位相差から、移動
方向の変化を検出する移動方向変化検出手段を更に設け
てもよい。
おいては、水平走査パルスと表示用走査パルスを所定の
時間ずれた2個以上のパルスとする。そして、この所定
の時間ずれた複数のパルスに対する波形検出手段の出力
する検出信号の位相差から波形検出手段の移動方向を検
出する移動方向検出手段を備える。水平走査パルスと表
示用走査パルスを所定の時間ずれた3個以上のパルスと
し、3個以上のパルスに対する複数の位相差から、移動
方向の変化を検出する移動方向変化検出手段を更に設け
てもよい。
【0021】
【作用】まず素子基板を観測者側(手前)に配置したこ
とにより、素子基板に印加される波形をより高感度に検
出することが可能になり、検出精度が向上する。そし
て、垂直座標の検出に関しては、図2に示すように、表
示用走査パルスを利用して検出を行うため、単純マトリ
クス型における従来例のように別に検出用走査パルスを
印加する必要がなく、画像情報の破壊は起きない。
とにより、素子基板に印加される波形をより高感度に検
出することが可能になり、検出精度が向上する。そし
て、垂直座標の検出に関しては、図2に示すように、表
示用走査パルスを利用して検出を行うため、単純マトリ
クス型における従来例のように別に検出用走査パルスを
印加する必要がなく、画像情報の破壊は起きない。
【0022】ペンを表示面に接触させると、ペンと走査
電極又はデータ電極の間に静電容量が形成される。走査
電極又はデータ電極にパルスが印加されると、この静電
容量を介して、ペンにパルスの微分波形が現れる。位置
検出手段9は、検出信号のもっとも大きな微分波形が得
られる時のパルスの印加位置を検出してペンの接触位置
を検出する。実際に使用されるアクティブマトリクス型
LCDでは、走査電極及びデータ電極共も微細な間隔で
配置されており、ペンを表示面に接触させた場合、ペン
との間である程度以上の結合容量を有する走査電極及び
データ電極はそれぞれ複数本にも及ぶ。そのため、近接
する電極に順次印加されるパルスの立ち上がりと立ち下
がりが一致していると、ペンに現れる微分波形が相殺さ
れる方向になるため、検出しにくくなる。そこで、高感
度に微分波形を検出するためには、近接する電極に印加
されるパルスの立ち上がりと立ち下がりが一致していな
いことが必要である。
電極又はデータ電極の間に静電容量が形成される。走査
電極又はデータ電極にパルスが印加されると、この静電
容量を介して、ペンにパルスの微分波形が現れる。位置
検出手段9は、検出信号のもっとも大きな微分波形が得
られる時のパルスの印加位置を検出してペンの接触位置
を検出する。実際に使用されるアクティブマトリクス型
LCDでは、走査電極及びデータ電極共も微細な間隔で
配置されており、ペンを表示面に接触させた場合、ペン
との間である程度以上の結合容量を有する走査電極及び
データ電極はそれぞれ複数本にも及ぶ。そのため、近接
する電極に順次印加されるパルスの立ち上がりと立ち下
がりが一致していると、ペンに現れる微分波形が相殺さ
れる方向になるため、検出しにくくなる。そこで、高感
度に微分波形を検出するためには、近接する電極に印加
されるパルスの立ち上がりと立ち下がりが一致していな
いことが必要である。
【0023】水平方向接触位置検出期間(データ電極位
置検出期間)にデータ電極に水平走査パルスを印加する
時には、走査電極には信号を印加する必要はないから、
この時には近接するデータ電極に印加される水平走査パ
ルスの立ち上がりと立ち下がりが一致しないようにすれ
ばよい。表示データの書き込み中に表示用走査パルスを
走査電極に印加する時には、データ電極に表示データに
対応する電圧が印加される。従って、この時には、近接
する走査電極に印加されるパルスだけでなく、データ電
極に印加される表示データのパルスも立ち上がりと立ち
下がりが一致しないようにする必要がある。
置検出期間)にデータ電極に水平走査パルスを印加する
時には、走査電極には信号を印加する必要はないから、
この時には近接するデータ電極に印加される水平走査パ
ルスの立ち上がりと立ち下がりが一致しないようにすれ
ばよい。表示データの書き込み中に表示用走査パルスを
走査電極に印加する時には、データ電極に表示データに
対応する電圧が印加される。従って、この時には、近接
する走査電極に印加されるパルスだけでなく、データ電
極に印加される表示データのパルスも立ち上がりと立ち
下がりが一致しないようにする必要がある。
【0024】図2の例では、水平走査パルス及び表示用
走査パルスを共に従来に比べて狭くすることでパルスの
立ち上がりと立ち下がりが一致しないようにしている。
パルスの立ち上がりと立ち下がりが一致しないようにす
るには、以下の実施例で説明するように各種の方法があ
る。データ電極位置検出期間としては、垂直帰線期間が
利用できる。データ電極位置検出期間を1表示フレーム
期間中に複数回設ければ、水平方向接触位置検出の検出
サイクルが短縮される。この場合には、表示データをデ
ータ電極位置検出期間分遅延させる遅延手段が必要であ
る。また、各行の表示データをデータ電極に印加する期
間の間に水平帰線期間を設け、この期間には表示用走査
パルスが印加されないようにする。この期間はあまり長
くできないため、この水平帰線期間に印加できる水平走
査パルスの個数は少ないが、水平帰線期間は走査電極の
本数分設けることが可能であるため、1表示フレーム期
間中に全データ電極に水平走査パルスを印加することが
可能であり、各データ電極に複数回の水平走査パルスを
印加することが可能である。
走査パルスを共に従来に比べて狭くすることでパルスの
立ち上がりと立ち下がりが一致しないようにしている。
パルスの立ち上がりと立ち下がりが一致しないようにす
るには、以下の実施例で説明するように各種の方法があ
る。データ電極位置検出期間としては、垂直帰線期間が
利用できる。データ電極位置検出期間を1表示フレーム
期間中に複数回設ければ、水平方向接触位置検出の検出
サイクルが短縮される。この場合には、表示データをデ
ータ電極位置検出期間分遅延させる遅延手段が必要であ
る。また、各行の表示データをデータ電極に印加する期
間の間に水平帰線期間を設け、この期間には表示用走査
パルスが印加されないようにする。この期間はあまり長
くできないため、この水平帰線期間に印加できる水平走
査パルスの個数は少ないが、水平帰線期間は走査電極の
本数分設けることが可能であるため、1表示フレーム期
間中に全データ電極に水平走査パルスを印加することが
可能であり、各データ電極に複数回の水平走査パルスを
印加することが可能である。
【0025】また、走査電極に1フレームサイクルの1
/nずつ離れた補助パルスを印加することにより、垂直
方向の検出速度が向上する。補助パルスを各画素のスイ
ッチング素子を導通させないほど短いパルスか強度の小
さなパルスとすれば、補助パルスは表示データに影響を
与えない。位置検出手段は検出信号のタイミング又は強
度で走査パルスか補助パルスかを判定することができ
る。
/nずつ離れた補助パルスを印加することにより、垂直
方向の検出速度が向上する。補助パルスを各画素のスイ
ッチング素子を導通させないほど短いパルスか強度の小
さなパルスとすれば、補助パルスは表示データに影響を
与えない。位置検出手段は検出信号のタイミング又は強
度で走査パルスか補助パルスかを判定することができ
る。
【0026】ペンの出力する信号には、近接した電極に
印加されるパルスに対応する信号成分と、雑音成分があ
る。ダミーペンを信号成分を拾わず雑音成分のみを拾う
位置に設けてペンの出力から減算すれば雑音成分を除去
できる。ここで、外部からの雑音成分は対向基板のコモ
ン電極に誘導される。コモン電極は低抵抗なので、この
基板内ではどこでもほぼ同じ雑音成分が検出できる。よ
ってダミーペンを対向基板内でしかも走査電極データ電
極、シール部の影響を受けない箇所に設ければ、雑音成
分のみを検出できる。ここで容量結合ペンの構造はペン
先で検出した波形をペン内部の増幅器で約100倍に増
幅している。ペン先の検出波形は信号振幅に(基板ガラ
スによる容量)/(ペン先の入力容量)を掛けたもので
ある。ダミーペンのペン先の形状により入力容量は変化
するが、後段に設けられた増幅器の増幅度を変化させる
ことにより、雑音成分の出力を容量結合ペンのそれと同
じにできるので特に問題はない。
印加されるパルスに対応する信号成分と、雑音成分があ
る。ダミーペンを信号成分を拾わず雑音成分のみを拾う
位置に設けてペンの出力から減算すれば雑音成分を除去
できる。ここで、外部からの雑音成分は対向基板のコモ
ン電極に誘導される。コモン電極は低抵抗なので、この
基板内ではどこでもほぼ同じ雑音成分が検出できる。よ
ってダミーペンを対向基板内でしかも走査電極データ電
極、シール部の影響を受けない箇所に設ければ、雑音成
分のみを検出できる。ここで容量結合ペンの構造はペン
先で検出した波形をペン内部の増幅器で約100倍に増
幅している。ペン先の検出波形は信号振幅に(基板ガラ
スによる容量)/(ペン先の入力容量)を掛けたもので
ある。ダミーペンのペン先の形状により入力容量は変化
するが、後段に設けられた増幅器の増幅度を変化させる
ことにより、雑音成分の出力を容量結合ペンのそれと同
じにできるので特に問題はない。
【0027】ペン先の形状は1mm程度の大きさを有す
るため、数本分の電極における電位変化を検出する。こ
れらのピークは近接した度合いに応じた山形の出力をと
る。よって、前後数本の出力から近似することが有効
で、分解能も向上できる。また、水平走査パルス又は表
示用走査パルスを所定時間ずれた2個以上のパルスと
し、ペンからの検出信号におけるこれらのパルスに対す
る位相差を検出すれば、ペンが液晶パネル上を移動して
いる場合の移動方向と速度が検出できる。更に、水平走
査パルス又は表示用走査パルスを所定時間ずれた3個以
上のパルスとし、ペンからの検出信号におけるこれらの
パルスに対する位相差の変化を検出すれば、ペンの移動
方向と速度の変化が検出できる。
るため、数本分の電極における電位変化を検出する。こ
れらのピークは近接した度合いに応じた山形の出力をと
る。よって、前後数本の出力から近似することが有効
で、分解能も向上できる。また、水平走査パルス又は表
示用走査パルスを所定時間ずれた2個以上のパルスと
し、ペンからの検出信号におけるこれらのパルスに対す
る位相差を検出すれば、ペンが液晶パネル上を移動して
いる場合の移動方向と速度が検出できる。更に、水平走
査パルス又は表示用走査パルスを所定時間ずれた3個以
上のパルスとし、ペンからの検出信号におけるこれらの
パルスに対する位相差の変化を検出すれば、ペンの移動
方向と速度の変化が検出できる。
【0028】以上のように、本発明によれば、容量結合
方式をアクティブマトリクス型LCDに適用し、高画質
で応答速度の速いタブレット機能付きLCD、それに適
したアクティブマトリクス型LCD及びその駆動方法が
提供される。
方式をアクティブマトリクス型LCDに適用し、高画質
で応答速度の速いタブレット機能付きLCD、それに適
したアクティブマトリクス型LCD及びその駆動方法が
提供される。
【0029】
【実施例】図3は本発明の第1実施例の構成図、図4は
第1実施例における波形検出器のブロック構成図、図5
は第1実施例の動作説明図であり、前記図面と同じ部分
には同一の符号を付して説明を省略する。本実施例は、
表示用走査パルスを水平走査用パルスのパルス幅をシフ
トクロックの複数周期分とし、1シフトクロック周期分
づつ順次ずらすことで、近接する電極への印加パルスが
干渉しないようにする方法の例を行う。
第1実施例における波形検出器のブロック構成図、図5
は第1実施例の動作説明図であり、前記図面と同じ部分
には同一の符号を付して説明を省略する。本実施例は、
表示用走査パルスを水平走査用パルスのパルス幅をシフ
トクロックの複数周期分とし、1シフトクロック周期分
づつ順次ずらすことで、近接する電極への印加パルスが
干渉しないようにする方法の例を行う。
【0030】図3において、参照番号8は表示データと
同期信号を出力する制御部であり、走査ドライバ4とデ
ータドライバ5の動作に必要な信号を出力する。9はペ
ン7の先端が接触される表示画面上の座標、すなわち指
示座標を検出する座標検出部であり、図1の位置検出部
に相当し、ペン7から入力される検出信号Vobsのピ
ークのタイミングから指示座標Aを求めて出力する。1
0は座標保持部であり、指示座標Aが入力され、次段の
入力ビット数や座標変換の必要等に応じて変換した指示
座標Bを出力する。指示座標AとBは同一であってもよ
い。11はインタフェースであり、指示座標Bとアプリ
ケーション12が出力するインタフェース信号が入力さ
れ、指示座標Bをアプリケーション12に渡す。アプリ
ケーション12は描画や文字入力、ポイント指示等の動
作のために入力した指示座標B使用するものである。
同期信号を出力する制御部であり、走査ドライバ4とデ
ータドライバ5の動作に必要な信号を出力する。9はペ
ン7の先端が接触される表示画面上の座標、すなわち指
示座標を検出する座標検出部であり、図1の位置検出部
に相当し、ペン7から入力される検出信号Vobsのピ
ークのタイミングから指示座標Aを求めて出力する。1
0は座標保持部であり、指示座標Aが入力され、次段の
入力ビット数や座標変換の必要等に応じて変換した指示
座標Bを出力する。指示座標AとBは同一であってもよ
い。11はインタフェースであり、指示座標Bとアプリ
ケーション12が出力するインタフェース信号が入力さ
れ、指示座標Bをアプリケーション12に渡す。アプリ
ケーション12は描画や文字入力、ポイント指示等の動
作のために入力した指示座標B使用するものである。
【0031】図4はペン7の出力から指示座標を検出す
る座標検出部9のブロック構成図である。図示のよう
に、座標検出部9は、ペン7とLCDの走査電極及びデ
ータ電極との間の結合容量を介して現れる表示用走査パ
ルス及び水平走査パルスを増幅する増幅回路(アンプ)
71と、アンプ71の出力値をパルスの周期に同期して
サンプリングし保持するサンプルホールド回路72と、
サンプルホールド回路72の出力をディジタル信号に変
換するアナログ/ディジタル変換回路(A/D変換器)
73と、A/D変換器73の出力を一時的に記憶するレ
ジスタ74と、レジスタ74に記憶された値をラッチ信
号に従ってラッチして保持するラッチ75と、レジスタ
74とラッチ75に記憶された値を比較する比較器(コ
ンパレータ)76を有する。
る座標検出部9のブロック構成図である。図示のよう
に、座標検出部9は、ペン7とLCDの走査電極及びデ
ータ電極との間の結合容量を介して現れる表示用走査パ
ルス及び水平走査パルスを増幅する増幅回路(アンプ)
71と、アンプ71の出力値をパルスの周期に同期して
サンプリングし保持するサンプルホールド回路72と、
サンプルホールド回路72の出力をディジタル信号に変
換するアナログ/ディジタル変換回路(A/D変換器)
73と、A/D変換器73の出力を一時的に記憶するレ
ジスタ74と、レジスタ74に記憶された値をラッチ信
号に従ってラッチして保持するラッチ75と、レジスタ
74とラッチ75に記憶された値を比較する比較器(コ
ンパレータ)76を有する。
【0032】ラッチ75は、各表示期間及び垂直帰線期
間が開始される前にリセットされる。コンパレータ76
はレジスタ74とラッチ75の値を比較し、レジスタ7
4の値の方が大きい場合にはラッチ信号を出力する。こ
れに応じてラッチ75はレジスタの値をラッチし、各表
示期間及び垂直帰線期間がそれぞれ終了するまでこの動
作が繰り返される。このような動作により表示用走査パ
ルス及び水平走査パルスがそれぞれ最大になる走査電極
及びデータ電極の位置、すなわちペン7の指示座標が判
明する。
間が開始される前にリセットされる。コンパレータ76
はレジスタ74とラッチ75の値を比較し、レジスタ7
4の値の方が大きい場合にはラッチ信号を出力する。こ
れに応じてラッチ75はレジスタの値をラッチし、各表
示期間及び垂直帰線期間がそれぞれ終了するまでこの動
作が繰り返される。このような動作により表示用走査パ
ルス及び水平走査パルスがそれぞれ最大になる走査電極
及びデータ電極の位置、すなわちペン7の指示座標が判
明する。
【0033】図5は第1実施例における動作を示すタイ
ムチャートである。図示のように、表示用走査パルスと
水平走査パルスのパルス幅は水平同期信号の周期(ライ
ン期間H)の3倍であり、近接する電極に印加されるパ
ルスの立ち上がりと立ち下がりのタイミングが一致しな
いようになっている。これによりパルスの各エッヂに対
応して十分な大きさの検出信号Vobsが現れる。もし
従来のようにパルス幅が1Hであれば、隣接する電極に
印加されるパルスの立ち上がりと立ち下がりのエッヂが
一致するため、それらが互いに干渉して弱め合い、検出
信号Vobsは小さな信号になって検出精度が低下する
ことになる。図5においては、表示用走査パルスについ
ては座標y1に相当する走査電極にパルスが印加された
時に大きな検出波形が得られ、水平走査パルスについて
は座標x1に相当する走査電極にパルスが印加された時
に大きな検出波形が得られるので、ペン7は座標(x
1,y1)の位置に接触していることがわかる。
ムチャートである。図示のように、表示用走査パルスと
水平走査パルスのパルス幅は水平同期信号の周期(ライ
ン期間H)の3倍であり、近接する電極に印加されるパ
ルスの立ち上がりと立ち下がりのタイミングが一致しな
いようになっている。これによりパルスの各エッヂに対
応して十分な大きさの検出信号Vobsが現れる。もし
従来のようにパルス幅が1Hであれば、隣接する電極に
印加されるパルスの立ち上がりと立ち下がりのエッヂが
一致するため、それらが互いに干渉して弱め合い、検出
信号Vobsは小さな信号になって検出精度が低下する
ことになる。図5においては、表示用走査パルスについ
ては座標y1に相当する走査電極にパルスが印加された
時に大きな検出波形が得られ、水平走査パルスについて
は座標x1に相当する走査電極にパルスが印加された時
に大きな検出波形が得られるので、ペン7は座標(x
1,y1)の位置に接触していることがわかる。
【0034】図5に示すように、表示用走査パルスのパ
ルス幅を3Hとした場合、各表示用走査パルスの立ち下
がりエッヂで液晶に印加される電圧が確定し、次の表示
期間で再び走査パルスが立ち上がるまで維持される。従
って、走査パルスが立ち上がってから書き込む電圧がデ
ータ電極に出力されるまでの2Hの期間は上側の2行の
液晶素子に書き込まれる電圧が印加されることになる。
前述のように、実際の液晶表示装置は500本程度の走
査電極を有しており、表示に関係しない電圧が印加され
る期間は全体の1/250程度であり、あまり問題にな
らない。
ルス幅を3Hとした場合、各表示用走査パルスの立ち下
がりエッヂで液晶に印加される電圧が確定し、次の表示
期間で再び走査パルスが立ち上がるまで維持される。従
って、走査パルスが立ち上がってから書き込む電圧がデ
ータ電極に出力されるまでの2Hの期間は上側の2行の
液晶素子に書き込まれる電圧が印加されることになる。
前述のように、実際の液晶表示装置は500本程度の走
査電極を有しており、表示に関係しない電圧が印加され
る期間は全体の1/250程度であり、あまり問題にな
らない。
【0035】また、図5では垂直帰線期間にデータ電極
に印加される水平走査パルスのパルス幅も3Hとした
が、この水平走査パルスは指示座標を検出するためだけ
に印加されるので、パルス幅は波形検出器の応答性に応
じてパルスが検出できる程度の幅に定めればよく、でき
るだけ短いことが望ましい。その場合にも、パルス幅は
隣接するパルスのずれ量の3倍とすれば、検出感度を良
好にできる。
に印加される水平走査パルスのパルス幅も3Hとした
が、この水平走査パルスは指示座標を検出するためだけ
に印加されるので、パルス幅は波形検出器の応答性に応
じてパルスが検出できる程度の幅に定めればよく、でき
るだけ短いことが望ましい。その場合にも、パルス幅は
隣接するパルスのずれ量の3倍とすれば、検出感度を良
好にできる。
【0036】座標検出部9で検出された指示座標Aはイ
ンタフェース11を介してアプリケーション12に引き
渡されるが、LCDの画素数が多い場合には、指示座標
のビット数も化なり多くなり、一度の引き渡すことがで
きなくなることも起こりえる。例えば、アプリケーショ
ン12の入力が8ビットで、指示座標が9ビットの情報
を有する場合であるが、その場合には、座標保持部10
の変換機能を用いて、指示座標Aを下位8ビットと上位
1ビットに分割し、それぞれを指示座標Bとして別々に
転送したり、下位1ビットを切り捨てて上位8ビットだ
けを指示座標Bとして出力する等の対策を行う。
ンタフェース11を介してアプリケーション12に引き
渡されるが、LCDの画素数が多い場合には、指示座標
のビット数も化なり多くなり、一度の引き渡すことがで
きなくなることも起こりえる。例えば、アプリケーショ
ン12の入力が8ビットで、指示座標が9ビットの情報
を有する場合であるが、その場合には、座標保持部10
の変換機能を用いて、指示座標Aを下位8ビットと上位
1ビットに分割し、それぞれを指示座標Bとして別々に
転送したり、下位1ビットを切り捨てて上位8ビットだ
けを指示座標Bとして出力する等の対策を行う。
【0037】図6は本発明の第2実施例の構成を示す図
である。図6において、参照番号71は増幅器であり、
アナログ検出信号を座標検出部9に出力する。制御部8
はアプリケーションを実行するコンピュータ12がCR
Tインタフェースから出力するCRT表示データと垂直
同期信号VSYNCと水平同期信号HSYNCとドット
クロックDCLKとが入力され、表示データDATAと
水平方向シフトクロックXCKとスタートパルスSXと
1ラインラッチパルスLPとをデータドライバ5に出力
し、垂直方向シフトクロックYCKとスタートパルスS
Yと出力イネーブル信号ENとを走査ドライバ4に出力
し、XCKとYCKと水平座標計数スタートパルス/S
X0と垂直座標計数パルス/SY0と垂直帰線期間指示
信号VRTCとを座標検出部9に出力する。
である。図6において、参照番号71は増幅器であり、
アナログ検出信号を座標検出部9に出力する。制御部8
はアプリケーションを実行するコンピュータ12がCR
Tインタフェースから出力するCRT表示データと垂直
同期信号VSYNCと水平同期信号HSYNCとドット
クロックDCLKとが入力され、表示データDATAと
水平方向シフトクロックXCKとスタートパルスSXと
1ラインラッチパルスLPとをデータドライバ5に出力
し、垂直方向シフトクロックYCKとスタートパルスS
Yと出力イネーブル信号ENとを走査ドライバ4に出力
し、XCKとYCKと水平座標計数スタートパルス/S
X0と垂直座標計数パルス/SY0と垂直帰線期間指示
信号VRTCとを座標検出部9に出力する。
【0038】図7に走査ドライバの構成とその動作を示
す。図7の(1)が構成を示す図であり、図7の(2)
が動作を示すタイムチャートである。図7において、参
照番号41はYシフトレジスタであり、YCKに同期し
てSYを順次シフトさせ、出力SOY0とSOY1を出
力する。42−1と42−2は出力制御用ANDゲート
であり、SOY0とSOY1を信号ENに基づいてそれ
ぞれ制御する。43−1と43−2はバッファ回路であ
り、インピーダンス変換やレベル変換を行って走査電極
に印加する表示用走査信号y0,y1を出力する。
す。図7の(1)が構成を示す図であり、図7の(2)
が動作を示すタイムチャートである。図7において、参
照番号41はYシフトレジスタであり、YCKに同期し
てSYを順次シフトさせ、出力SOY0とSOY1を出
力する。42−1と42−2は出力制御用ANDゲート
であり、SOY0とSOY1を信号ENに基づいてそれ
ぞれ制御する。43−1と43−2はバッファ回路であ
り、インピーダンス変換やレベル変換を行って走査電極
に印加する表示用走査信号y0,y1を出力する。
【0039】図7の(2)に示すように、SYは2Hの
幅を有しており、SOY0とSOY1はSYを1Hだけ
シフトさせた信号であるから、図示のような信号にな
る。更に、SOY0とEN、SOY1とENの論理和を
とるから、y0とy1はそれぞれ1/2Hの幅の2つの
パルスがHだけずれた信号になる。図8にデータドライ
バ5の構成例を示す。図8において、参照番号51はX
シフトレジスタであり、XCKに同期してSXを順次シ
フトし、出力SOX0とSOX1を出力する。52−1
と52−2はデータレジスタ回路であり、それぞれSO
X0とSOX1の示すタイミングでDATA(ディジタ
ル信号でもアナログ信号でもよい。)を取り込んで保持
し、RO0とRO1を出力する。53はラッチ回路であ
り、LPがアクティブ(H)の時RO0とRO1をその
まま出力し、LPが非アクティブ(L)の時には値を保
持して出力する。54−1と54−2はバッファ回路で
あり、インピーダンス変換やレベル変換を行ってx0と
x1を出力する。
幅を有しており、SOY0とSOY1はSYを1Hだけ
シフトさせた信号であるから、図示のような信号にな
る。更に、SOY0とEN、SOY1とENの論理和を
とるから、y0とy1はそれぞれ1/2Hの幅の2つの
パルスがHだけずれた信号になる。図8にデータドライ
バ5の構成例を示す。図8において、参照番号51はX
シフトレジスタであり、XCKに同期してSXを順次シ
フトし、出力SOX0とSOX1を出力する。52−1
と52−2はデータレジスタ回路であり、それぞれSO
X0とSOX1の示すタイミングでDATA(ディジタ
ル信号でもアナログ信号でもよい。)を取り込んで保持
し、RO0とRO1を出力する。53はラッチ回路であ
り、LPがアクティブ(H)の時RO0とRO1をその
まま出力し、LPが非アクティブ(L)の時には値を保
持して出力する。54−1と54−2はバッファ回路で
あり、インピーダンス変換やレベル変換を行ってx0と
x1を出力する。
【0040】図9は第2実施例におけるタイムチャート
を示す。上記のように、表示期間ではy0とy1のパル
ス幅が1Hよりも狭くなるようにENによって制御され
るため、近接する電極への印加パルスが干渉せず、アナ
ログ検出信号のピークが鮮明に現れる。しかも、幅1/
2Hのパルスを複数個(ここでは2個)組み合わせた波
形を1Hづつシフトして印加しているため、近接する電
極への印加パルスが強め合うように作用し、アナログ検
出信号のピークが高くなって検出が一層容易になってい
る。一方、垂直帰線期間の水平指示座標検出期間におい
ては、LPを常にアクティブ(H)にしてRO0とRO
1が直ちにx0とx1に反映されるようにしてあり、し
かもXCKの1周期内でDATAを黒(B)から白
(W)に変化させているため、表示用走査パルスと同様
に近接する電極への印加パルスが強め合う方向にのみ作
用し、検出しやすいピークが指示座標に対応するタイミ
ングでアナログ検出信号に現れる。
を示す。上記のように、表示期間ではy0とy1のパル
ス幅が1Hよりも狭くなるようにENによって制御され
るため、近接する電極への印加パルスが干渉せず、アナ
ログ検出信号のピークが鮮明に現れる。しかも、幅1/
2Hのパルスを複数個(ここでは2個)組み合わせた波
形を1Hづつシフトして印加しているため、近接する電
極への印加パルスが強め合うように作用し、アナログ検
出信号のピークが高くなって検出が一層容易になってい
る。一方、垂直帰線期間の水平指示座標検出期間におい
ては、LPを常にアクティブ(H)にしてRO0とRO
1が直ちにx0とx1に反映されるようにしてあり、し
かもXCKの1周期内でDATAを黒(B)から白
(W)に変化させているため、表示用走査パルスと同様
に近接する電極への印加パルスが強め合う方向にのみ作
用し、検出しやすいピークが指示座標に対応するタイミ
ングでアナログ検出信号に現れる。
【0041】図10に座標検出部9と座標保持部10の
構成例を示す。この例では、両者を特に明確に分けて示
してはいない。参照番号91はコンパレータ回路であ
り、アナログ検出信号と予め設定した閾値との大小関係
を比較してその結果を2値の検出信号(ここでは、閾値
より大ならH)を出力する。この閾値は任意に設定可能
である。92はYCKに同期して計数し、/SY0でリ
セットされる第1計数回路であり、計数結果1を出力す
る。93はXCKに同期して計数し、/SX0でリセッ
トされる第2計数回路であり、計数結果2を出力する。
94は第1ラッチ信号発生回路であり、表示期間(VR
TC=L)で検出信号1=Hの時にアクティブとなるラ
ッチ信号1(LE1)を出力する。また、95は第2ラ
ッチ信号発生回路であり、垂直帰線期間(VRTC=
H)で検出信号2=Hの時にアクティブとなるラッチ信
号(LE2)を出力する。101は第1ラッチ回路であ
り、計数結果1をLE1に従ってラッチし、垂直指示座
標Bとして出力する。また、102は第2ラッチ回路で
あり、計数結果2をLE2に従ってラッチし、水平指示
座標Bとして出力する。この例では、垂直/水平指示座
標Aから垂直/水平指示座標Bへ変換しない例を示して
あるが、簡単なビット走査(例えば下位1ビットを切り
捨てる等の操作)であれば、第1及び第2ラッチ回路1
01、102から取り出す信号線の接続を変えることで
対応できる。図11は座標検出部9と座標保持部10の
動作を示すタイムチャートであり、図示のように、垂直
/水平指示座標2を求めて保持することが可能である。
構成例を示す。この例では、両者を特に明確に分けて示
してはいない。参照番号91はコンパレータ回路であ
り、アナログ検出信号と予め設定した閾値との大小関係
を比較してその結果を2値の検出信号(ここでは、閾値
より大ならH)を出力する。この閾値は任意に設定可能
である。92はYCKに同期して計数し、/SY0でリ
セットされる第1計数回路であり、計数結果1を出力す
る。93はXCKに同期して計数し、/SX0でリセッ
トされる第2計数回路であり、計数結果2を出力する。
94は第1ラッチ信号発生回路であり、表示期間(VR
TC=L)で検出信号1=Hの時にアクティブとなるラ
ッチ信号1(LE1)を出力する。また、95は第2ラ
ッチ信号発生回路であり、垂直帰線期間(VRTC=
H)で検出信号2=Hの時にアクティブとなるラッチ信
号(LE2)を出力する。101は第1ラッチ回路であ
り、計数結果1をLE1に従ってラッチし、垂直指示座
標Bとして出力する。また、102は第2ラッチ回路で
あり、計数結果2をLE2に従ってラッチし、水平指示
座標Bとして出力する。この例では、垂直/水平指示座
標Aから垂直/水平指示座標Bへ変換しない例を示して
あるが、簡単なビット走査(例えば下位1ビットを切り
捨てる等の操作)であれば、第1及び第2ラッチ回路1
01、102から取り出す信号線の接続を変えることで
対応できる。図11は座標検出部9と座標保持部10の
動作を示すタイムチャートであり、図示のように、垂直
/水平指示座標2を求めて保持することが可能である。
【0042】図12にインタフェース11とコンピュー
タ12の構成例を示す。ここでは、コンピュータ12が
アプリケーションを実行し、拡張ポート(論理的にはI
/Oポート)を介してインタフェースをとる例を示して
ある。図12では、垂直指示座標BをI/Oアドレス$
300(16進数)に、水平指示座標Bを$301に割
り当てた例を示している。
タ12の構成例を示す。ここでは、コンピュータ12が
アプリケーションを実行し、拡張ポート(論理的にはI
/Oポート)を介してインタフェースをとる例を示して
ある。図12では、垂直指示座標BをI/Oアドレス$
300(16進数)に、水平指示座標Bを$301に割
り当てた例を示している。
【0043】図12において、参照番号12はコンピュ
ータであり、アドレス信号ADDRとI/Oを読み出し
制御信号/IORを出力すると共に、双方向入出力デー
タ信号IODATAの入出力ポートを備えている。11
は第1デコーダであり、ADDRの値をデコードしてA
DDR=$300の時にアクティブ(L)になる/YR
EADを出力する。また、112は第2デコーダであ
り、ADDR=$301の時にアクティブ(L)になる
/XREADを出力する。113は第1出力イネーブル
信号発生回路であり、I/Oの読み出し要求があって
(/IOR=L)、/YREAD=Lの時にアクティブ
(L)になる/OE1を出力する。また、114は第2
出力イネーブル信号発生回路であり、/IOR=Lで/
XREAD=Lの時にアクティブ(L)になる/OE2
を出力する。115はH/L/ハイインピーダンス(H
i−Z)の出力が可能な第1のスリーステートバッファ
であり、/OE1=Lの時に垂直指示座標Bを出力する
と共に、/OE2=Hの時にHi−Zとなるバッファ
を、データのビット数分備えたものである。116は、
同様に水平指示座標B用のスリーステートバッファであ
る。115と116に対応する出力ビットが同じバス信
号線に接続されており、このバスbusがコンピュータ
12のIODATA入出力に接続されている。
ータであり、アドレス信号ADDRとI/Oを読み出し
制御信号/IORを出力すると共に、双方向入出力デー
タ信号IODATAの入出力ポートを備えている。11
は第1デコーダであり、ADDRの値をデコードしてA
DDR=$300の時にアクティブ(L)になる/YR
EADを出力する。また、112は第2デコーダであ
り、ADDR=$301の時にアクティブ(L)になる
/XREADを出力する。113は第1出力イネーブル
信号発生回路であり、I/Oの読み出し要求があって
(/IOR=L)、/YREAD=Lの時にアクティブ
(L)になる/OE1を出力する。また、114は第2
出力イネーブル信号発生回路であり、/IOR=Lで/
XREAD=Lの時にアクティブ(L)になる/OE2
を出力する。115はH/L/ハイインピーダンス(H
i−Z)の出力が可能な第1のスリーステートバッファ
であり、/OE1=Lの時に垂直指示座標Bを出力する
と共に、/OE2=Hの時にHi−Zとなるバッファ
を、データのビット数分備えたものである。116は、
同様に水平指示座標B用のスリーステートバッファであ
る。115と116に対応する出力ビットが同じバス信
号線に接続されており、このバスbusがコンピュータ
12のIODATA入出力に接続されている。
【0044】図13にデコーダ1及び2の動作例を示
す。一般的にソフトウェアでI/Oポートからの読み出
しを指示した場合、まずADDRの値が確定し、次に/
IORがアクティブになる。コンピュータは/IORの
立ち上がりでIODATAの値を取り込むため、接続さ
れたデコーダ1はその間に必要な値をバスbusへ出力
すればよい。図13に示した動作例はその手順に合致す
るため、確実にコンピュータに値を引き渡すことができ
る。
す。一般的にソフトウェアでI/Oポートからの読み出
しを指示した場合、まずADDRの値が確定し、次に/
IORがアクティブになる。コンピュータは/IORの
立ち上がりでIODATAの値を取り込むため、接続さ
れたデコーダ1はその間に必要な値をバスbusへ出力
すればよい。図13に示した動作例はその手順に合致す
るため、確実にコンピュータに値を引き渡すことができ
る。
【0045】なお、I/Oポートの他に、例えばプロセ
ッサのアドレス空間に割当て、デコーダ1、2のデコー
ド内容を変更すると共に、/IORの替わりにメモリ読
み出し制御信号/MEMRを用いて値を引き渡すように
してもよい。以上第1及び第2実施例について説明した
が、前述のように、電極に印加されるパルスを結合容量
を介してペンから検出するためには、近接する走査電極
とデータ電極に印加される信号が弱め合わないことが必
要である。そのため、図2に示した例では、表示用走査
パルスと水平走査パルスを共に幅を狭くして、パルス同
士が干渉しないようにするとともに、表示期間において
は、表示用走査パルスとデータ信号(水平走査パルスと
同じ。)が干渉しないようにしていた。これとは逆に、
データ信号の幅を狭くして、表示用走査パルスとデータ
信号が干渉しないようにすることも可能である。図14
はそのようなパルスの変形例を示す。
ッサのアドレス空間に割当て、デコーダ1、2のデコー
ド内容を変更すると共に、/IORの替わりにメモリ読
み出し制御信号/MEMRを用いて値を引き渡すように
してもよい。以上第1及び第2実施例について説明した
が、前述のように、電極に印加されるパルスを結合容量
を介してペンから検出するためには、近接する走査電極
とデータ電極に印加される信号が弱め合わないことが必
要である。そのため、図2に示した例では、表示用走査
パルスと水平走査パルスを共に幅を狭くして、パルス同
士が干渉しないようにするとともに、表示期間において
は、表示用走査パルスとデータ信号(水平走査パルスと
同じ。)が干渉しないようにしていた。これとは逆に、
データ信号の幅を狭くして、表示用走査パルスとデータ
信号が干渉しないようにすることも可能である。図14
はそのようなパルスの変形例を示す。
【0046】図14に示すように、この変形例では、表
示用走査パルスの幅をライン周期Hより狭くし、データ
信号の幅は更に狭くし、周期の終の部分を合わせる。従
って、表示用走査パルスの立ち上がりとデータ信号の変
化エッヂは一致していないことになる。そして、ペン位
置の検出は、表示用走査パルスの立ち上がりの変化を利
用して行う。検出信号はパルスの立ち上がりと立ち下が
りの変化の両方に対応して変化するが、指示座標の検出
のためには一方のみを検出すればよいので、立ち上がり
の変化のみを検出する。
示用走査パルスの幅をライン周期Hより狭くし、データ
信号の幅は更に狭くし、周期の終の部分を合わせる。従
って、表示用走査パルスの立ち上がりとデータ信号の変
化エッヂは一致していないことになる。そして、ペン位
置の検出は、表示用走査パルスの立ち上がりの変化を利
用して行う。検出信号はパルスの立ち上がりと立ち下が
りの変化の両方に対応して変化するが、指示座標の検出
のためには一方のみを検出すればよいので、立ち上がり
の変化のみを検出する。
【0047】第1実施例では、データ信号の変化エッヂ
については特に考慮していなかったが、図14に示した
ように、データ信号の幅を狭くすることにより、また表
示用走査パルスの一方の変化のみを検出するようにする
ことで、より高感度の測定が可能になる。更に、以上の
説明では、垂直帰線期間において水平方向の指示座標を
検出するために、水平走査パルスを印加したが、上記の
ように、指示座標の検出のためにはパルスの立ち上がり
と立ち下がりに対する検出信号の一方の変化のみを検出
すればよい。従って、垂直帰線期間に水平方向の指示座
標を検出するために印加する信号は、図15に示したよ
うな変形が可能である。
については特に考慮していなかったが、図14に示した
ように、データ信号の幅を狭くすることにより、また表
示用走査パルスの一方の変化のみを検出するようにする
ことで、より高感度の測定が可能になる。更に、以上の
説明では、垂直帰線期間において水平方向の指示座標を
検出するために、水平走査パルスを印加したが、上記の
ように、指示座標の検出のためにはパルスの立ち上がり
と立ち下がりに対する検出信号の一方の変化のみを検出
すればよい。従って、垂直帰線期間に水平方向の指示座
標を検出するために印加する信号は、図15に示したよ
うな変形が可能である。
【0048】図15の(1)は、水平走査パルスを一方
は急激に変化するが、もう一方は緩やかに変化するパル
スとするもので、急激に変化するエッヂに対する変化を
検出する。もう一方のエッヂは緩やかに変化するため、
たとえ立ち上がりと立ち下がりのエッヂが重なっていて
も検出信号を弱める度合いが小さくなり、大きな検出信
号が得られ、良好な検出が可能である。
は急激に変化するが、もう一方は緩やかに変化するパル
スとするもので、急激に変化するエッヂに対する変化を
検出する。もう一方のエッヂは緩やかに変化するため、
たとえ立ち上がりと立ち下がりのエッヂが重なっていて
も検出信号を弱める度合いが小さくなり、大きな検出信
号が得られ、良好な検出が可能である。
【0049】図15の(2)は、垂直帰線期間の最初で
各データ電極の電位を揃え、順次一方に変化させるよう
にするもので、パルスの形態でない信号を印加すること
になる。この場合も、近接するデータ電極に印加される
パルスが弱め合うことがないので、大きな検出信号が得
られる。駆動上の必要から、データ電極に印加される電
位を一方に復帰させる必要が有る場合には、垂直帰線期
間の最初にすべてのデータ電極の電位を反対方向の電位
に変化させ、その後図15の(2)のように変化させ
る。
各データ電極の電位を揃え、順次一方に変化させるよう
にするもので、パルスの形態でない信号を印加すること
になる。この場合も、近接するデータ電極に印加される
パルスが弱め合うことがないので、大きな検出信号が得
られる。駆動上の必要から、データ電極に印加される電
位を一方に復帰させる必要が有る場合には、垂直帰線期
間の最初にすべてのデータ電極の電位を反対方向の電位
に変化させ、その後図15の(2)のように変化させ
る。
【0050】カラー液晶表示装置では、各液晶セルの列
に対応させてR、G、Bの3つのカラーフィルタ列を順
次配置しており、データ転送速度の関係からR、G、B
の3つのデータを平行してデータドライバに供給してい
る。第3実施例は、このようなカラー液晶表示装置にお
いて、垂直帰線期間にデータ電極の電位を、図15の
(2)に示すように変化させる実施例である。
に対応させてR、G、Bの3つのカラーフィルタ列を順
次配置しており、データ転送速度の関係からR、G、B
の3つのデータを平行してデータドライバに供給してい
る。第3実施例は、このようなカラー液晶表示装置にお
いて、垂直帰線期間にデータ電極の電位を、図15の
(2)に示すように変化させる実施例である。
【0051】第3実施例のデータドライバの構成を図1
6に示す。図16において、参照番号55はXシフトレ
ジスタであり、ビット数以外は図8に示した第2実施例
のものとほぼ同様の構成を有する。56は、データレジ
スタとラッチの列の部分であり、Xシフトレジスタの出
力ビット数に対応する個数のユニット561で構成され
ている。各ユニット561は、R、G、Bの3つのデー
タ信号に対応した3つの同じ構成の部分562−1、5
62−2、562−3から構成されている。参照番号5
63は、3つの部分に共通なレベルシフタであり、Xシ
フトレジスタ55の出力のレベルをシフトさせて各部分
のアナログスイッチ564を動作させ、その時点の3つ
のデータ信号A1、A2、A3に応じた電圧をコンデン
サ565に印加する。Xシフトレジスタ55の出力が次
の列にシフトされると、アナログスイッチ564は開放
状態になるため、その時点の3つのデータ信号A1、A
2、A3に応じた電圧が保持されることになる。Xシフ
トレジスタ55の出力は、Xクロック信号XCKに従っ
て順次シフトし、これに対応して3つのデータ信号A
1、A2、A3も変化されるため、各ユニット561に
は各列に対応した3つのデータ信号A1、A2、A3の
電圧が保持される。オペアンプ566とコンデンサ56
7が構成する部分はラッチ回路であり、上記のようにし
てすべてのユニットに対応するデータ信号A1、A2、
A3が保持された時点、すなわち、Xシフトレジスタ5
5のシフトが最後まで進んだ時点で出力されるラッチ信
号LEに従ってコンデンサ565に保持された各列のデ
ータ信号A1、A2、A3を取り込む。このようにし
て、水平方向の1ライン分のデータが保持され、出力制
御信号ENに従って出力される。この間、コンデンサ5
65には、順次次のラインのデータが保持される。
6に示す。図16において、参照番号55はXシフトレ
ジスタであり、ビット数以外は図8に示した第2実施例
のものとほぼ同様の構成を有する。56は、データレジ
スタとラッチの列の部分であり、Xシフトレジスタの出
力ビット数に対応する個数のユニット561で構成され
ている。各ユニット561は、R、G、Bの3つのデー
タ信号に対応した3つの同じ構成の部分562−1、5
62−2、562−3から構成されている。参照番号5
63は、3つの部分に共通なレベルシフタであり、Xシ
フトレジスタ55の出力のレベルをシフトさせて各部分
のアナログスイッチ564を動作させ、その時点の3つ
のデータ信号A1、A2、A3に応じた電圧をコンデン
サ565に印加する。Xシフトレジスタ55の出力が次
の列にシフトされると、アナログスイッチ564は開放
状態になるため、その時点の3つのデータ信号A1、A
2、A3に応じた電圧が保持されることになる。Xシフ
トレジスタ55の出力は、Xクロック信号XCKに従っ
て順次シフトし、これに対応して3つのデータ信号A
1、A2、A3も変化されるため、各ユニット561に
は各列に対応した3つのデータ信号A1、A2、A3の
電圧が保持される。オペアンプ566とコンデンサ56
7が構成する部分はラッチ回路であり、上記のようにし
てすべてのユニットに対応するデータ信号A1、A2、
A3が保持された時点、すなわち、Xシフトレジスタ5
5のシフトが最後まで進んだ時点で出力されるラッチ信
号LEに従ってコンデンサ565に保持された各列のデ
ータ信号A1、A2、A3を取り込む。このようにし
て、水平方向の1ライン分のデータが保持され、出力制
御信号ENに従って出力される。この間、コンデンサ5
65には、順次次のラインのデータが保持される。
【0052】図16に示したデータドライバにおいて、
垂直帰線期間にデータ電極の電位を、図15の(2)に
示すように変化させるには、図17に示すような動作を
行わせる。図17に示すように、垂直帰線期間の最初の
1水平サイクルHでは、すべての表示データが高レベル
になるようにする。このレベルは、かならずしも最高レ
ベルである必要はなく、容量結合ペンで検出できるよう
な変化を生じるレベルによって決定される。そのために
ラッチ信号LEと出力制御信号ENを高レベルに変化さ
せ、出力がコンデンサ564に保持された電圧に応じて
直ちに変化するようにする。このようにして、1水平サ
イクルH後にはすべての出力は高レベルになる。そし
て、Xクロック信号XCKを残りの垂直帰線期間内です
べてのデータ電極が走査できるようなクロック周波数の
信号に変化させると同時に、データ信号A1を低レベル
に、A2をXCKと同じ周波数でデューティ比1/3の
信号に、A3をXCKと同じ周波数でデューティ比2/
3の信号にする。これにより、Xシフトレジスタ55の
あるビットの出力が高レベルになると、そのビットのユ
ニットの1番目の部分の出力がA1に応じて低レベルに
変化し、次にA2が変化すると2番目の部分の出力が低
レベルに変化し、更にA3が変化すると3番目の部分の
出力が低レベルに変化する。垂直帰線期間終了までに
は、これが全ビットについて行われ、すべてのデータ電
極において高レベルから低レベルへの変化が順次行われ
る。ペン7でこの変化を検出し、検出タイミングに対応
するデータ電極の位置から接触位置を検出する。
垂直帰線期間にデータ電極の電位を、図15の(2)に
示すように変化させるには、図17に示すような動作を
行わせる。図17に示すように、垂直帰線期間の最初の
1水平サイクルHでは、すべての表示データが高レベル
になるようにする。このレベルは、かならずしも最高レ
ベルである必要はなく、容量結合ペンで検出できるよう
な変化を生じるレベルによって決定される。そのために
ラッチ信号LEと出力制御信号ENを高レベルに変化さ
せ、出力がコンデンサ564に保持された電圧に応じて
直ちに変化するようにする。このようにして、1水平サ
イクルH後にはすべての出力は高レベルになる。そし
て、Xクロック信号XCKを残りの垂直帰線期間内です
べてのデータ電極が走査できるようなクロック周波数の
信号に変化させると同時に、データ信号A1を低レベル
に、A2をXCKと同じ周波数でデューティ比1/3の
信号に、A3をXCKと同じ周波数でデューティ比2/
3の信号にする。これにより、Xシフトレジスタ55の
あるビットの出力が高レベルになると、そのビットのユ
ニットの1番目の部分の出力がA1に応じて低レベルに
変化し、次にA2が変化すると2番目の部分の出力が低
レベルに変化し、更にA3が変化すると3番目の部分の
出力が低レベルに変化する。垂直帰線期間終了までに
は、これが全ビットについて行われ、すべてのデータ電
極において高レベルから低レベルへの変化が順次行われ
る。ペン7でこの変化を検出し、検出タイミングに対応
するデータ電極の位置から接触位置を検出する。
【0053】第1乃至第3実施例においてペン7の接触
位置を検出する動作は、1フレームサイクル毎に行われ
る。1秒間に60フレームが表示されるとすると、1フ
レームサイクルは16.7msであり、接触位置の検出
速度は60ポイント/秒となる。前述のように、ペン入
力装置としては、100ポイント/秒であることが望ま
しく、第1乃至第3実施例では、この点十分といえな
い。そこで、これを120ポイント/秒以上にしたの
が、第4実施例である。
位置を検出する動作は、1フレームサイクル毎に行われ
る。1秒間に60フレームが表示されるとすると、1フ
レームサイクルは16.7msであり、接触位置の検出
速度は60ポイント/秒となる。前述のように、ペン入
力装置としては、100ポイント/秒であることが望ま
しく、第1乃至第3実施例では、この点十分といえな
い。そこで、これを120ポイント/秒以上にしたの
が、第4実施例である。
【0054】検出速度の向上は、垂直方向と水平方向の
2方向、すなわち、ペンに近接した走査電極の位置及び
データ電極の位置の両方について行う必要がある。まず
垂直方向、すなわち、ペンに近接した走査電極の位置の
検出速度の向上について説明する。図18は第4実施例
における走査ドライバの出力を示す図である。
2方向、すなわち、ペンに近接した走査電極の位置及び
データ電極の位置の両方について行う必要がある。まず
垂直方向、すなわち、ペンに近接した走査電極の位置の
検出速度の向上について説明する。図18は第4実施例
における走査ドライバの出力を示す図である。
【0055】図18に示すように、第4実施例では、走
査パルスに加えて補助パルスをデータ電極に印加する。
補助パルスは、走査パルスに対して1フレームサイクル
の半周期分ずれており、走査電極の個数を2nとする
と、走査パルスが1番目の走査電極に印加されている時
には、n+1番目の走査電極に補助パルスが印加され、
2番目の走査電極に走査パルスが印加されている時に
は、n+2番目の走査電極に補助パルスが印加され、n
+1番目の走査電極に走査パルスが印加される時には、
1番目の走査電極に補助パルスが印加される。また、補
助パルスのパルス幅は、ペンに近接した走査電極に印加
した時には、補助パルスが印加されたことを検出可能で
あるが、走査パルスに比べて狭く、たとえ補助パルスに
よって各液晶セルのトランジスタがオン状態になって
も、その間にデータ電極から各液晶セルに電流が流れ込
むか又は流れ出す量は小さく、各液晶セルの状態は変化
しないように決められている。従って、補助パルスを印
加しても表示には影響しない。更に、図19に示すよう
に、半周期離れた走査電極にほぼ同時に印加される走査
パルスと補助パルスは、その変化エッヂが重ならないよ
うになっている。従って、ペンの検出出力が走査パルス
と補助パルスのどちらの変化エッヂに対応するかを判定
すれば、走査パルス又は補助パルスの印加位置からペン
の接触位置が検出できる。図19に示すようなペン出力
が得られれば、このペン出力は241番目の走査電極に
印加された補助パルスによって生じたことが分かる。
査パルスに加えて補助パルスをデータ電極に印加する。
補助パルスは、走査パルスに対して1フレームサイクル
の半周期分ずれており、走査電極の個数を2nとする
と、走査パルスが1番目の走査電極に印加されている時
には、n+1番目の走査電極に補助パルスが印加され、
2番目の走査電極に走査パルスが印加されている時に
は、n+2番目の走査電極に補助パルスが印加され、n
+1番目の走査電極に走査パルスが印加される時には、
1番目の走査電極に補助パルスが印加される。また、補
助パルスのパルス幅は、ペンに近接した走査電極に印加
した時には、補助パルスが印加されたことを検出可能で
あるが、走査パルスに比べて狭く、たとえ補助パルスに
よって各液晶セルのトランジスタがオン状態になって
も、その間にデータ電極から各液晶セルに電流が流れ込
むか又は流れ出す量は小さく、各液晶セルの状態は変化
しないように決められている。従って、補助パルスを印
加しても表示には影響しない。更に、図19に示すよう
に、半周期離れた走査電極にほぼ同時に印加される走査
パルスと補助パルスは、その変化エッヂが重ならないよ
うになっている。従って、ペンの検出出力が走査パルス
と補助パルスのどちらの変化エッヂに対応するかを判定
すれば、走査パルス又は補助パルスの印加位置からペン
の接触位置が検出できる。図19に示すようなペン出力
が得られれば、このペン出力は241番目の走査電極に
印加された補助パルスによって生じたことが分かる。
【0056】以上のようにすることで、ペンに近接した
走査電極の位置の検出速度は、フレームサイクルの2倍
の120ポイント/秒に向上する。図20は、図18の
ような補助パルスを発生する第4実施例の走査ドライバ
の構成を示す図であり、図21は第4実施例の走査ドラ
イバの動作を示すタイムチャートである。
走査電極の位置の検出速度は、フレームサイクルの2倍
の120ポイント/秒に向上する。図20は、図18の
ような補助パルスを発生する第4実施例の走査ドライバ
の構成を示す図であり、図21は第4実施例の走査ドラ
イバの動作を示すタイムチャートである。
【0057】走査ドライバはIC化されたものを使用す
るのが一般的である。走査ドライバICは、1個で60
ラインや120ラインの駆動出力を有するのが一般的
で、例えば、240ラインの走査電極を有する液晶パネ
ルを実現するには、120ラインのICを2個使用す
る。ここでは、液晶パネルを上下2分割し、それぞれを
上用と下用の走査ドライバで駆動するものとする。従っ
て、走査ドライバICを4個使用する場合には、2個づ
つの上用と下用の組に分ける。図20においては、上用
と下用の走査ドライバは、それぞれ参照番号4−Uと4
−Lで示される。これらは同一の構成を有しており、Y
方向クロック信号YCKとシフト開始信号SIが印加さ
れ、出力制御端子ENに印加される信号がオンの間、シ
フト位置に相当するビットに走査パルスが出力される。
出力制御信号ENは遅延素子44で所定量遅延され、モ
ノステーブルマルチバイブレータ45に入力される。こ
れにより、図19に示すような出力制御信号ENに重な
らない狭い補助出力制御信号が発生される。
るのが一般的である。走査ドライバICは、1個で60
ラインや120ラインの駆動出力を有するのが一般的
で、例えば、240ラインの走査電極を有する液晶パネ
ルを実現するには、120ラインのICを2個使用す
る。ここでは、液晶パネルを上下2分割し、それぞれを
上用と下用の走査ドライバで駆動するものとする。従っ
て、走査ドライバICを4個使用する場合には、2個づ
つの上用と下用の組に分ける。図20においては、上用
と下用の走査ドライバは、それぞれ参照番号4−Uと4
−Lで示される。これらは同一の構成を有しており、Y
方向クロック信号YCKとシフト開始信号SIが印加さ
れ、出力制御端子ENに印加される信号がオンの間、シ
フト位置に相当するビットに走査パルスが出力される。
出力制御信号ENは遅延素子44で所定量遅延され、モ
ノステーブルマルチバイブレータ45に入力される。こ
れにより、図19に示すような出力制御信号ENに重な
らない狭い補助出力制御信号が発生される。
【0058】46はカウンタであり、YCKを計数し
て、液晶パネルの上半分に表示を行っている間は高レベ
ルを、下半分に表示を行っている間は低レベルの信号を
出力する。インバータ471、ANDゲート472乃至
475、及びORゲート476と477は、カウンタ4
6の出力に従って、液晶パネルの上半分の表示中には上
用走査ドライバ4−Uに出力制御信号ENが、下用走査
ドライバ4−Lに補助出力制御信号が印加されるように
制御し、液晶パネルの下半分の表示中には上用走査ドラ
イバ4−Uに補助出力制御信号が、下用走査ドライバ4
−Lに出力制御信号ENが印加されるように制御する。
て、液晶パネルの上半分に表示を行っている間は高レベ
ルを、下半分に表示を行っている間は低レベルの信号を
出力する。インバータ471、ANDゲート472乃至
475、及びORゲート476と477は、カウンタ4
6の出力に従って、液晶パネルの上半分の表示中には上
用走査ドライバ4−Uに出力制御信号ENが、下用走査
ドライバ4−Lに補助出力制御信号が印加されるように
制御し、液晶パネルの下半分の表示中には上用走査ドラ
イバ4−Uに補助出力制御信号が、下用走査ドライバ4
−Lに出力制御信号ENが印加されるように制御する。
【0059】481と482はモノステーブルマルチバ
イブレータであり、その出力をORゲート478で合成
することにより、上用走査ドライバ4−Uと下用走査ド
ライバ4−Lのシフト開始信号SIを生成する。上用走
査ドライバ4−Uと下用走査ドライバ4−Lは液晶パネ
ルの半分のビット数を有するだけであり、1回のフレー
ムサイクル中に走査パルスと補助パルスを出力する2回
のシフト動作を行う必要があり、1フレームサイクルの
最初と中間時に出力されるシフト開始信号SIに従っ
て、2回のシフト動作を行う。
イブレータであり、その出力をORゲート478で合成
することにより、上用走査ドライバ4−Uと下用走査ド
ライバ4−Lのシフト開始信号SIを生成する。上用走
査ドライバ4−Uと下用走査ドライバ4−Lは液晶パネ
ルの半分のビット数を有するだけであり、1回のフレー
ムサイクル中に走査パルスと補助パルスを出力する2回
のシフト動作を行う必要があり、1フレームサイクルの
最初と中間時に出力されるシフト開始信号SIに従っ
て、2回のシフト動作を行う。
【0060】従って、図18に示すように、液晶パネル
の上半分の表示中には、上用走査ドライバ4−Uが走査
パルスを、下用走査ドライバ4−Lが補助パルスを順次
シフトさせ、液晶パネルの下半分の表示中には、上用走
査ドライバ4−Uが補助パルスを、下用走査ドライバ4
−Lが走査パルスを順次シフトさせる。図22は、上記
のような走査パルスと補助パルスが走査電極に順次印加
される時に、ペンの出力を処理して接触位置を検出する
ための回路である。
の上半分の表示中には、上用走査ドライバ4−Uが走査
パルスを、下用走査ドライバ4−Lが補助パルスを順次
シフトさせ、液晶パネルの下半分の表示中には、上用走
査ドライバ4−Uが補助パルスを、下用走査ドライバ4
−Lが走査パルスを順次シフトさせる。図22は、上記
のような走査パルスと補助パルスが走査電極に順次印加
される時に、ペンの出力を処理して接触位置を検出する
ための回路である。
【0061】図22に示すように、ペン7の出力は、走
査パルスと補助パルスに従ってサンプル・ホールド回路
72に保持され、A/D変換器73でディジタル信号に
変換される。図23は、走査パルスと補助パルスと、サ
ンプル・ホールド回路72に保持されA/D変換器73
変換される信号の対応関係を示す図である。このディジ
タル信号は、ペンの接触位置を検出するため2つの回路
系に入力される。一方の回路系は液晶パネルの上半分の
接触位置を検出するもので、上半分の表示中には走査パ
ルスが供給され、下半分の表示中には補助パルスが供給
される。走査パルス又は補助パルスに従って、A/D変
換器73の出力するディジタル信号を第1データラッチ
921でラッチし、ラッチされたデータを更に次の走査
パルス又は補助パルスに従って第2データラッチ922
でラッチし、コンパレータ923で比較し、後のディジ
タル信号の方が小さい場合には判定パルスを出力する。
その判定パルスの立ち上がりのタイミングで走査パルス
(補助パルス)のカウンタ924の出力値をラッチ92
5でラッチする。
査パルスと補助パルスに従ってサンプル・ホールド回路
72に保持され、A/D変換器73でディジタル信号に
変換される。図23は、走査パルスと補助パルスと、サ
ンプル・ホールド回路72に保持されA/D変換器73
変換される信号の対応関係を示す図である。このディジ
タル信号は、ペンの接触位置を検出するため2つの回路
系に入力される。一方の回路系は液晶パネルの上半分の
接触位置を検出するもので、上半分の表示中には走査パ
ルスが供給され、下半分の表示中には補助パルスが供給
される。走査パルス又は補助パルスに従って、A/D変
換器73の出力するディジタル信号を第1データラッチ
921でラッチし、ラッチされたデータを更に次の走査
パルス又は補助パルスに従って第2データラッチ922
でラッチし、コンパレータ923で比較し、後のディジ
タル信号の方が小さい場合には判定パルスを出力する。
その判定パルスの立ち上がりのタイミングで走査パルス
(補助パルス)のカウンタ924の出力値をラッチ92
5でラッチする。
【0062】もう一方の回路系は、上半分の表示中には
補助パルスが供給され、下半分の表示中には走査パルス
が供給される点を除けば同様の構成を有し、最大値が検
出された時点のパルスが印加された走査電極の位置に2
40を加えて出力する。以上のようにして垂直方向の接
触位置、すなわち、ペンにもっとも近接した走査電極の
位置が2倍の検出速度で検出できる。次に、水平方向の
接触位置、すなわち、ペンにもっとも近接したデータ電
極の位置を2倍の検出速度で検出する方法について説明
する。
補助パルスが供給され、下半分の表示中には走査パルス
が供給される点を除けば同様の構成を有し、最大値が検
出された時点のパルスが印加された走査電極の位置に2
40を加えて出力する。以上のようにして垂直方向の接
触位置、すなわち、ペンにもっとも近接した走査電極の
位置が2倍の検出速度で検出できる。次に、水平方向の
接触位置、すなわち、ペンにもっとも近接したデータ電
極の位置を2倍の検出速度で検出する方法について説明
する。
【0063】図24は、第4実施例における水平方向の
接触位置の検出動作の流れを示す図である。図24に示
すように、60フレーム/秒の表示を行う場合、1フレ
ーム当たりの時間は16.7msである。その内垂直帰
線期間は1.4msとすると、第1乃至第3実施例で
は、各フレームの最後の1.4msを水平方向検出期間
とし、そこで水平方向の接触位置の検出動作を行ってい
た。しかし、これでは検出速度は60ポイント/秒であ
る。そこで、第4実施例では、図24に示すように、1
フレームを前後半2つの部分に分割し、前半部と後半部
のおわりにそれぞれ0・7msの水平方向検出期間を設
け、そこで全データ電極に順次検出パルスを印加してペ
ンの水平方向の接触位置の検出を行う。これにより、1
フレーム当たり2回の水平方向の接触位置の検出が行わ
れることになり、検出速度は120ポイント/秒に向上
する。もちろん、1回の水平方向検出期間の時間は、第
1乃至第3実施例の半分であり、データ電極に順次検出
パルスを印加するサイクルを1/2にする必要がある。
接触位置の検出動作の流れを示す図である。図24に示
すように、60フレーム/秒の表示を行う場合、1フレ
ーム当たりの時間は16.7msである。その内垂直帰
線期間は1.4msとすると、第1乃至第3実施例で
は、各フレームの最後の1.4msを水平方向検出期間
とし、そこで水平方向の接触位置の検出動作を行ってい
た。しかし、これでは検出速度は60ポイント/秒であ
る。そこで、第4実施例では、図24に示すように、1
フレームを前後半2つの部分に分割し、前半部と後半部
のおわりにそれぞれ0・7msの水平方向検出期間を設
け、そこで全データ電極に順次検出パルスを印加してペ
ンの水平方向の接触位置の検出を行う。これにより、1
フレーム当たり2回の水平方向の接触位置の検出が行わ
れることになり、検出速度は120ポイント/秒に向上
する。もちろん、1回の水平方向検出期間の時間は、第
1乃至第3実施例の半分であり、データ電極に順次検出
パルスを印加するサイクルを1/2にする必要がある。
【0064】通常、各フレームにおいて表示が開始され
ると、表示中は表示データが連続して供給される。従っ
て、図24のように、前半部のおわりに水平方向検出期
間を設ける場合、それ以後に表示される表示データを水
平方向検出期間分だけ遅延させる必要がある。図25は
このための表示データ出力部の構成を示す図である。図
25において、参照番号57は表示データを水平方向検
出期間分遅延させるディレイラインであり、スイッッチ
58と59を切り換えて、表示期間の前半には表示デー
タがそのまま液晶パネルに供給され、表示期間の後半に
はディレイライン57を通って、遅延されて供給される
ようにする。
ると、表示中は表示データが連続して供給される。従っ
て、図24のように、前半部のおわりに水平方向検出期
間を設ける場合、それ以後に表示される表示データを水
平方向検出期間分だけ遅延させる必要がある。図25は
このための表示データ出力部の構成を示す図である。図
25において、参照番号57は表示データを水平方向検
出期間分遅延させるディレイラインであり、スイッッチ
58と59を切り換えて、表示期間の前半には表示デー
タがそのまま液晶パネルに供給され、表示期間の後半に
はディレイライン57を通って、遅延されて供給される
ようにする。
【0065】図24に示すように、表示期間が15.2
msで、前半部のおわりに設けられた水平方向検出期間
が0.7msであれば、ディレイライン57の遅延量は
全水平ラインの約1/20である。従って、全水平ライ
ンを480本とすれば、22ライン分遅延させるディレ
イラインであることが必要である。このようなディレイ
ラインは、例えば、最初に記憶されたデータが最初に読
み出されるFIFO(First In First Out)メモリで実
現される。
msで、前半部のおわりに設けられた水平方向検出期間
が0.7msであれば、ディレイライン57の遅延量は
全水平ラインの約1/20である。従って、全水平ライ
ンを480本とすれば、22ライン分遅延させるディレ
イラインであることが必要である。このようなディレイ
ラインは、例えば、最初に記憶されたデータが最初に読
み出されるFIFO(First In First Out)メモリで実
現される。
【0066】第4実施例では、ペンの垂直方向の接触位
置の検出は、走査パルスとは立ち上がり又は立ち下がり
のタイミングが異なる補助パルスを1フレームサイクル
の半周期分ずらして印加して行った。第5実施例では、
走査パルスに比べて強度の小さな補助パルスを印加し、
ペンの出力パルスが走査パルスによるものか補助パルス
によるものかの判定をペンの出力パルスの強度で判定す
る。
置の検出は、走査パルスとは立ち上がり又は立ち下がり
のタイミングが異なる補助パルスを1フレームサイクル
の半周期分ずらして印加して行った。第5実施例では、
走査パルスに比べて強度の小さな補助パルスを印加し、
ペンの出力パルスが走査パルスによるものか補助パルス
によるものかの判定をペンの出力パルスの強度で判定す
る。
【0067】図26は第5実施例の走査ドライバの構成
を示す回路図である。図26において、上用シフトレジ
スタ41−U、下用シフトレジスタ41−Lは、図20
に示した第4実施例の上用走査ドライバ4−Uと下用走
査ドライバ4−Lのシフトレジスタ部分であり、カウン
タ46は図20に示した第4実施例のものと同一であ
り、SI生成回路492は図20のモノステーブルマル
チバイブレータ481、482とORゲート478で構
成される部分と同一である。参照番号42−1から42
−2nは、図7に示した第2実施例のANDゲートに相
当するもので、走査電極に印加するパルスの出力期間を
規定する。43−1から43−2nは、図7に示した第
2実施例のドライバに相当するもので、印加する電圧に
応じて、出力するパルスの強度が変化する。493は走
査パルスを出力する時にドライバ43−1乃至43−2
nに印加する電圧を供給する走査パルス電源であり、4
94は補助パルスを出力する時にドライバ43−1乃至
43−2nに印加する電圧を供給する補助パルス電源で
ある。スイッチ496と497をカウンタ46からの信
号に従って制御し、表示の前半部では、走査パルス電源
493から上用ドライバ43−1乃至43−nに電圧を
供給し、補助パルス電源494から下用ドライバ43−
n+1乃至43−2nに電圧を供給し、表示の後半部で
は、補助パルス電源494から上用ドライバ43−1乃
至43−nに電圧を供給し、走査パルス電源493から
下用ドライバ43−n+1乃至43−2nに電圧を供給
する。これにより、走査パルスに比べて強度の小さな補
助パルスが1フレームサイクルの半周期分ずれて印加さ
れる。
を示す回路図である。図26において、上用シフトレジ
スタ41−U、下用シフトレジスタ41−Lは、図20
に示した第4実施例の上用走査ドライバ4−Uと下用走
査ドライバ4−Lのシフトレジスタ部分であり、カウン
タ46は図20に示した第4実施例のものと同一であ
り、SI生成回路492は図20のモノステーブルマル
チバイブレータ481、482とORゲート478で構
成される部分と同一である。参照番号42−1から42
−2nは、図7に示した第2実施例のANDゲートに相
当するもので、走査電極に印加するパルスの出力期間を
規定する。43−1から43−2nは、図7に示した第
2実施例のドライバに相当するもので、印加する電圧に
応じて、出力するパルスの強度が変化する。493は走
査パルスを出力する時にドライバ43−1乃至43−2
nに印加する電圧を供給する走査パルス電源であり、4
94は補助パルスを出力する時にドライバ43−1乃至
43−2nに印加する電圧を供給する補助パルス電源で
ある。スイッチ496と497をカウンタ46からの信
号に従って制御し、表示の前半部では、走査パルス電源
493から上用ドライバ43−1乃至43−nに電圧を
供給し、補助パルス電源494から下用ドライバ43−
n+1乃至43−2nに電圧を供給し、表示の後半部で
は、補助パルス電源494から上用ドライバ43−1乃
至43−nに電圧を供給し、走査パルス電源493から
下用ドライバ43−n+1乃至43−2nに電圧を供給
する。これにより、走査パルスに比べて強度の小さな補
助パルスが1フレームサイクルの半周期分ずれて印加さ
れる。
【0068】図27は、第5実施例における検出回路を
示す図である。図22と比較して明らかなように、第5
実施例の検出回路のうち、コンパレータ956とデータ
処理部957を除く部分は、第4実施例の検出回路の一
方の回路系とほぼ同様の構成を有する。図22で説明し
たように、ラッチ955にはペン出力が最大になるデー
タ電極の位置が1フレームサイクルの半周期毎に記憶さ
れる。コンパレータ956でペン出力が最大になった時
の強度を判定して、それが走査パルスによるものか補助
パルスによるものかを判定する。データ処理部は、その
検出時に走査パルス又は補助パルスが液晶パネルの前半
と後半のいずれに印加されていたかに従って、前半部で
あればそのままの位置を、後半部であれば全走査電極数
の半分、例えば、240を加えた位置を出力する。
示す図である。図22と比較して明らかなように、第5
実施例の検出回路のうち、コンパレータ956とデータ
処理部957を除く部分は、第4実施例の検出回路の一
方の回路系とほぼ同様の構成を有する。図22で説明し
たように、ラッチ955にはペン出力が最大になるデー
タ電極の位置が1フレームサイクルの半周期毎に記憶さ
れる。コンパレータ956でペン出力が最大になった時
の強度を判定して、それが走査パルスによるものか補助
パルスによるものかを判定する。データ処理部は、その
検出時に走査パルス又は補助パルスが液晶パネルの前半
と後半のいずれに印加されていたかに従って、前半部で
あればそのままの位置を、後半部であれば全走査電極数
の半分、例えば、240を加えた位置を出力する。
【0069】第1乃至第3実施例においては、垂直帰線
期間に水平方向の接触位置の検出を行っている。そのた
めに、垂直帰線期間にすべてのデータ電極に水平走査パ
ルスを印加して、水平方向の接触位置を検出している。
また、第4及び第5実施例では、1表示フレームサイク
ル中に2つの水平方向検出期間を設け、水平方向の接触
位置の検出速度を向上しているが、この場合も各水平方
向検出期間には、すべてのデータ電極に水平走査パルス
を印加しており、水平方向検出期間はある程度の長さが
必要である。そのために、図25に示したようにデータ
信号を遅延させるディレイライン又はラインメモリが必
要である。通常の映像信号は、1水平ライン分のデータ
信号の間に水平帰線期間と呼ばれるデータ信号が供給さ
れない期間を有しており、液晶表示装置に供給される映
像信号も水平帰線期間を有しており、この期間には表示
用走査パルスも非活性状態にあるため、水平方向検出期
間として利用することが可能である。第6実施例は水平
帰線期間を水平方向検出期間として利用する実施例であ
る。
期間に水平方向の接触位置の検出を行っている。そのた
めに、垂直帰線期間にすべてのデータ電極に水平走査パ
ルスを印加して、水平方向の接触位置を検出している。
また、第4及び第5実施例では、1表示フレームサイク
ル中に2つの水平方向検出期間を設け、水平方向の接触
位置の検出速度を向上しているが、この場合も各水平方
向検出期間には、すべてのデータ電極に水平走査パルス
を印加しており、水平方向検出期間はある程度の長さが
必要である。そのために、図25に示したようにデータ
信号を遅延させるディレイライン又はラインメモリが必
要である。通常の映像信号は、1水平ライン分のデータ
信号の間に水平帰線期間と呼ばれるデータ信号が供給さ
れない期間を有しており、液晶表示装置に供給される映
像信号も水平帰線期間を有しており、この期間には表示
用走査パルスも非活性状態にあるため、水平方向検出期
間として利用することが可能である。第6実施例は水平
帰線期間を水平方向検出期間として利用する実施例であ
る。
【0070】図28は、第6実施例においてデータドラ
イバ5が出力し、データ電極に印加される信号を示す図
である。他の部分は、第4実施例と同様である。図28
において、ENはこれまで説明した走査ドライバの出力
を制御する信号であり、ENが「高」状態の時に表示用
走査パルスが有効となり、各表示セルのトランジスタが
オン状態になり、各表示セルへの書き込みが行われる。
データドライバ5はENが「高」状態である期間より若
干長い期間データ信号を出力する。これにより、表示用
走査パルスが印加される行の表示セルへデータ信号が書
き込まれる。ここでは、垂直方向の各行毎に極性を反転
したデータ信号が書き込まれる例を示してある。図28
に示すように、ENが「高」状態でない時が水平帰線期
間である。この水平帰線期間では、表示用走査パルスが
有効でないため、データ電極に印加される信号は表示に
は影響しない。水平帰線期間は垂直方向の行数分存在す
る。本実施例では、1水平帰線期間にデータ電極2本分
の水平走査パルスが順次出力され、1表示フレームサイ
クルですべてのデータ電極に水平走査パルスが印加され
る。通常の液晶パネルでは、垂直方向のライン数より、
水平方向のライン数の方が多いので、全データ電極に水
平走査パルスを印加するには、1水平帰線期間に最低で
もデータ電極2本に水平走査パルスを印加する必要があ
る。1水平帰線期間に印加できる水平走査パルスの個数
は、水平帰線期間の長さで決定される。データドライバ
5の駆動能力が高い場合には、書き込みに必要な時間を
短くでき、水平帰線期間を長くできる。もし、1水平帰
線期間に水平走査パルスを印加するデータ電極の本数が
増加すれば、1表示フレームサイクルで各データ電極に
印加できる水平走査パルスの個数が増加するため、検出
速度が向上する。もし、垂直方向のライン数が水平方向
のライン数と等しいか多ければ、1水平帰線期間に1水
平走査パルスを印加することも可能である。
イバ5が出力し、データ電極に印加される信号を示す図
である。他の部分は、第4実施例と同様である。図28
において、ENはこれまで説明した走査ドライバの出力
を制御する信号であり、ENが「高」状態の時に表示用
走査パルスが有効となり、各表示セルのトランジスタが
オン状態になり、各表示セルへの書き込みが行われる。
データドライバ5はENが「高」状態である期間より若
干長い期間データ信号を出力する。これにより、表示用
走査パルスが印加される行の表示セルへデータ信号が書
き込まれる。ここでは、垂直方向の各行毎に極性を反転
したデータ信号が書き込まれる例を示してある。図28
に示すように、ENが「高」状態でない時が水平帰線期
間である。この水平帰線期間では、表示用走査パルスが
有効でないため、データ電極に印加される信号は表示に
は影響しない。水平帰線期間は垂直方向の行数分存在す
る。本実施例では、1水平帰線期間にデータ電極2本分
の水平走査パルスが順次出力され、1表示フレームサイ
クルですべてのデータ電極に水平走査パルスが印加され
る。通常の液晶パネルでは、垂直方向のライン数より、
水平方向のライン数の方が多いので、全データ電極に水
平走査パルスを印加するには、1水平帰線期間に最低で
もデータ電極2本に水平走査パルスを印加する必要があ
る。1水平帰線期間に印加できる水平走査パルスの個数
は、水平帰線期間の長さで決定される。データドライバ
5の駆動能力が高い場合には、書き込みに必要な時間を
短くでき、水平帰線期間を長くできる。もし、1水平帰
線期間に水平走査パルスを印加するデータ電極の本数が
増加すれば、1表示フレームサイクルで各データ電極に
印加できる水平走査パルスの個数が増加するため、検出
速度が向上する。もし、垂直方向のライン数が水平方向
のライン数と等しいか多ければ、1水平帰線期間に1水
平走査パルスを印加することも可能である。
【0071】以上のように、第6実施例では、水平方向
の接触位置の検出は、垂直方向と同様に、1表示フレー
ムサイクルに亘って順に行われることになる。水平検出
期間として、第4実施例では垂直帰線期間を、第6実施
例では水平帰線期間を利用したが、これらは重複しない
ため、垂直帰線期間と水平帰線期間の両方で水平方向の
接触位置を検出することも可能である。第7実施例で
は、垂直帰線期間と水平帰線期間の両方で水平方向の接
触位置を検出する。
の接触位置の検出は、垂直方向と同様に、1表示フレー
ムサイクルに亘って順に行われることになる。水平検出
期間として、第4実施例では垂直帰線期間を、第6実施
例では水平帰線期間を利用したが、これらは重複しない
ため、垂直帰線期間と水平帰線期間の両方で水平方向の
接触位置を検出することも可能である。第7実施例で
は、垂直帰線期間と水平帰線期間の両方で水平方向の接
触位置を検出する。
【0072】図29は、第7実施例のデータ電極信号の
内容を示す図である。他の部分は、第6実施理と同様で
ある。図29において、垂直帰線期間には図2、図5、
図9、図11及び図17に示したような水平走査パルス
が順次印加され、表示期間の水平帰線期間には図28の
ような水平走査パルスが印加される。これにより、水平
方向の接触位置の検出速度は更に向上する。
内容を示す図である。他の部分は、第6実施理と同様で
ある。図29において、垂直帰線期間には図2、図5、
図9、図11及び図17に示したような水平走査パルス
が順次印加され、表示期間の水平帰線期間には図28の
ような水平走査パルスが印加される。これにより、水平
方向の接触位置の検出速度は更に向上する。
【0073】第1乃至第7実施例においては、ペンの垂
直方向の接触位置の検出は表示に使用される走査パルス
を利用して行われるが、水平方向の接触位置の検出は表
示に関係しないパルスを表示を行わない期間にデータ電
極に印加する必要があり、その分消費電力が増大すると
いう問題がある。ペンは表示された部分を使用者が指示
する場合に使用されるものであり、実際に接触している
時間は非常に短い。しかし、その場合にも第1乃至第5
実施例においては、常時表示を行わない期間に水平方向
の接触位置の検出のためのパルスを印加していた。
直方向の接触位置の検出は表示に使用される走査パルス
を利用して行われるが、水平方向の接触位置の検出は表
示に関係しないパルスを表示を行わない期間にデータ電
極に印加する必要があり、その分消費電力が増大すると
いう問題がある。ペンは表示された部分を使用者が指示
する場合に使用されるものであり、実際に接触している
時間は非常に短い。しかし、その場合にも第1乃至第5
実施例においては、常時表示を行わない期間に水平方向
の接触位置の検出のためのパルスを印加していた。
【0074】第8実施例では、水平方向の接触位置の検
出のための無駄なパルスの印加を省き、消費電力を低減
する。図30は、第8実施例の構成を示す図である。図
30に示すように、第8実施例のアクティブマトリクス
型液晶表示装置は、従来の装置と同様に、表示パネル
1、走査ドライバ4、データドライバ5、ペン7、及び
位置検出部9を備えており、水平方向の接触位置の検出
のため、表示が行われない期間にデータ電極に印加する
パルスを発生する水平方向検出パルス発生部16を有し
ている。これに加えて、第8実施例のアクティブマトリ
クス型液晶表示装置は、走査ドライバ4から走査電極に
印加される走査パルスに対して所定以上の出力があった
かを判定する表示時接触有無判定部15を備える。も
し、ペン7がパネル1に接触していれば走査パルスに対
して所定以上の出力があり、接触していなければ走査パ
ルスに対して小さな出力しかない。従って、走査パルス
に対して所定以上の出力がある場合には、ペンが接触し
ていると考えられるので、水平方向検出パルス発生部1
6を動作させて、検出期間に水平方向の接触位置の検出
のためのパルスを発生させ、水平方向の接触位置の検出
を行う。所定以上の出力が得られない時にはペンは接触
していないと考えられるので、水平方向検出パルス発生
部16を動作させず、水平方向の接触位置の検出は行わ
ないようにする。これにより、ペンが接触していない時
のデータ電極への無駄なパルスの印加が省かれ、消費電
力が低減される。
出のための無駄なパルスの印加を省き、消費電力を低減
する。図30は、第8実施例の構成を示す図である。図
30に示すように、第8実施例のアクティブマトリクス
型液晶表示装置は、従来の装置と同様に、表示パネル
1、走査ドライバ4、データドライバ5、ペン7、及び
位置検出部9を備えており、水平方向の接触位置の検出
のため、表示が行われない期間にデータ電極に印加する
パルスを発生する水平方向検出パルス発生部16を有し
ている。これに加えて、第8実施例のアクティブマトリ
クス型液晶表示装置は、走査ドライバ4から走査電極に
印加される走査パルスに対して所定以上の出力があった
かを判定する表示時接触有無判定部15を備える。も
し、ペン7がパネル1に接触していれば走査パルスに対
して所定以上の出力があり、接触していなければ走査パ
ルスに対して小さな出力しかない。従って、走査パルス
に対して所定以上の出力がある場合には、ペンが接触し
ていると考えられるので、水平方向検出パルス発生部1
6を動作させて、検出期間に水平方向の接触位置の検出
のためのパルスを発生させ、水平方向の接触位置の検出
を行う。所定以上の出力が得られない時にはペンは接触
していないと考えられるので、水平方向検出パルス発生
部16を動作させず、水平方向の接触位置の検出は行わ
ないようにする。これにより、ペンが接触していない時
のデータ電極への無駄なパルスの印加が省かれ、消費電
力が低減される。
【0075】次に、水平方向の接触位置の検出の変形例
を第9実施例で説明する。図31は第9実施例における
水平方向の接触位置の検出手順を示す図である。図29
に示した第7実施例においては、垂直帰線期間と水平帰
線期間の両方を水平検出期間としている。垂直帰線期間
にはすべてのデータ電極に順に水平走査パルスが印加さ
れるので、ペンが接触している場合には接触位置に対応
するタイミングで検出信号にパルスが出現し、水平方向
の接触位置が検出できる。第9実施例は、この第7実施
例において、水平帰線期間における無駄な水平走査パル
スの印加を省くことにより消費電力を低減するものであ
る。
を第9実施例で説明する。図31は第9実施例における
水平方向の接触位置の検出手順を示す図である。図29
に示した第7実施例においては、垂直帰線期間と水平帰
線期間の両方を水平検出期間としている。垂直帰線期間
にはすべてのデータ電極に順に水平走査パルスが印加さ
れるので、ペンが接触している場合には接触位置に対応
するタイミングで検出信号にパルスが出現し、水平方向
の接触位置が検出できる。第9実施例は、この第7実施
例において、水平帰線期間における無駄な水平走査パル
スの印加を省くことにより消費電力を低減するものであ
る。
【0076】第9実施例においては、図31に示すよう
に、垂直帰線期間に全データ電極に順次水平走査パルス
を印加して、ペン7が接触しているか、接触している場
合には、水平方向の接触位置を検出する。そして、水平
帰線期間における水平走査パルスの印加はペンが接触し
ている時のみ行い、しかも検出した水平方向の接触位置
を中心とする所定範囲のデータ電極に対してのみ行う。
1表示フレームサイクル中にペン7がパネル1上を移動
する距離は、あまり大きくないと考えられるので、垂直
帰線期間に検出した接触位置付近にのみ水平走査パルス
を印加すればよい。
に、垂直帰線期間に全データ電極に順次水平走査パルス
を印加して、ペン7が接触しているか、接触している場
合には、水平方向の接触位置を検出する。そして、水平
帰線期間における水平走査パルスの印加はペンが接触し
ている時のみ行い、しかも検出した水平方向の接触位置
を中心とする所定範囲のデータ電極に対してのみ行う。
1表示フレームサイクル中にペン7がパネル1上を移動
する距離は、あまり大きくないと考えられるので、垂直
帰線期間に検出した接触位置付近にのみ水平走査パルス
を印加すればよい。
【0077】図32は、水平方向の接触位置の検出の別
の変形例である第10実施例における水平方向の接触位
置の検出手順を示す図である。第10実施例において
は、図31に示すように、水平位置検出期間に入ると、
まずペンの接触の有無を検出し、ペンが接触しているこ
とを検出した時のみ接触位置の座標を検出するようにす
る。これにより、ペンが接触していない時の無駄な水平
位置検出動作が省略できる。
の変形例である第10実施例における水平方向の接触位
置の検出手順を示す図である。第10実施例において
は、図31に示すように、水平位置検出期間に入ると、
まずペンの接触の有無を検出し、ペンが接触しているこ
とを検出した時のみ接触位置の座標を検出するようにす
る。これにより、ペンが接触していない時の無駄な水平
位置検出動作が省略できる。
【0078】第10実施例においては、これまで説明し
た第1乃至第4実施例のデータドライバと制御部を使用
して、図33に示すような信号をデータドライバに印加
する。すなわち、水平位置検出期間が始まると同時に、
データドライバからすべてのデータ電極に印加される電
圧を一方(図では高レベル)に変化させる。これに要す
る時間は通常の1水平期間1Hである。その後、一旦低
レベルになっていたLEの立ち上がりですべてのデータ
電極に印加される電圧を逆の方向に変化させ、その時の
ペンの出力を判定する。これに要する時間も1Hであ
る。もしペンが接触していれば所定以上の強度の信号が
検出され、接触していなければ小さな信号のみが検出さ
れる。以上のように、すべてのデータ電極に印加される
電圧を一方に揃え、逆の方向に変化させるのに要する時
間は2Hである。
た第1乃至第4実施例のデータドライバと制御部を使用
して、図33に示すような信号をデータドライバに印加
する。すなわち、水平位置検出期間が始まると同時に、
データドライバからすべてのデータ電極に印加される電
圧を一方(図では高レベル)に変化させる。これに要す
る時間は通常の1水平期間1Hである。その後、一旦低
レベルになっていたLEの立ち上がりですべてのデータ
電極に印加される電圧を逆の方向に変化させ、その時の
ペンの出力を判定する。これに要する時間も1Hであ
る。もしペンが接触していれば所定以上の強度の信号が
検出され、接触していなければ小さな信号のみが検出さ
れる。以上のように、すべてのデータ電極に印加される
電圧を一方に揃え、逆の方向に変化させるのに要する時
間は2Hである。
【0079】ペンが接触していることを検出した後に
は、これまで説明した実施例と同様に、順次パルスを印
加するデータ電極をシフトさせながらペンにもっとも近
接したデータ電極の位置を検出する。ペンが接触してい
ない時には、表示期間が開始されるまで、データ電極へ
のパルスの印加は行わない。実際のペンの接触は、使用
者が表示を指示する必要がある時にのみ行われ、指示自
体はかなりゆっくりした速度で行われることが多い。こ
のような場合、検出される接触位置は前回の検出によっ
て得られた接触位置からあまり変化しない場合が多い。
そのような場合には、水平方向の接触位置の検出期間の
最初に前回検出された接触位置の近傍のみにパルスを印
加し、その範囲で接触があるかを検出する。もし、その
範囲で接触が再度検出された場合には、それ範囲外のデ
ータ電極へのパルスの印加を停止し、その範囲で接触が
検出されなかった場合には、全データ電極についてパル
スの印加を行って、接触位置を検出するようにしてもよ
い。これであれば、接触位置があまり変化しない場合に
は、データ電極への無駄なパルスの印加が省ける。
は、これまで説明した実施例と同様に、順次パルスを印
加するデータ電極をシフトさせながらペンにもっとも近
接したデータ電極の位置を検出する。ペンが接触してい
ない時には、表示期間が開始されるまで、データ電極へ
のパルスの印加は行わない。実際のペンの接触は、使用
者が表示を指示する必要がある時にのみ行われ、指示自
体はかなりゆっくりした速度で行われることが多い。こ
のような場合、検出される接触位置は前回の検出によっ
て得られた接触位置からあまり変化しない場合が多い。
そのような場合には、水平方向の接触位置の検出期間の
最初に前回検出された接触位置の近傍のみにパルスを印
加し、その範囲で接触があるかを検出する。もし、その
範囲で接触が再度検出された場合には、それ範囲外のデ
ータ電極へのパルスの印加を停止し、その範囲で接触が
検出されなかった場合には、全データ電極についてパル
スの印加を行って、接触位置を検出するようにしてもよ
い。これであれば、接触位置があまり変化しない場合に
は、データ電極への無駄なパルスの印加が省ける。
【0080】液晶パネルへのペンの接触位置を容量結合
で検出する場合、ペンの出力信号には各種の雑音が入
る。液晶パネルには各種の信号が印加され、それらが雑
音になる。この雑音により、ペンの信号が数ラインに渡
ってふらつき、位置検出精度が低下していた。このよう
な雑音の影響を低減して位置検出精度を向上させる実施
例を次に説明する。
で検出する場合、ペンの出力信号には各種の雑音が入
る。液晶パネルには各種の信号が印加され、それらが雑
音になる。この雑音により、ペンの信号が数ラインに渡
ってふらつき、位置検出精度が低下していた。このよう
な雑音の影響を低減して位置検出精度を向上させる実施
例を次に説明する。
【0081】図34は、第11実施例の基本構成を示す
図である。図34において、参照番号1は液晶パネルで
あり、7はペンである。第8実施例では、更にダミーペ
ン97を設け、差動増幅器96でペン7の出力からダミ
ーペン97の出力を減算して、雑音の影響を低減する。
図35は第11実施例の液晶表示パネルの構成を示す図
であり、図36はダミーペン97の部分の断面図であ
る。図35及び図36において、参照番号1は素子基板
であり、2は対向基板であり、98はダミーペン97の
出力を増幅する増幅器、971はダミーペン97を設け
る位置、972はシールである。ペン7は、走査電極と
データ電極(まとめてバスラインと称する。)の電位変
化を容量結合を介して検出した検出信号と雑音をまとめ
て検出する。この雑音には外部からの雑音が含まれ、そ
れは対向して配置された一面(ベタ)の透明電極からな
る対向(コモン)基板に誘導される。コモン基板は低抵
抗なのでコモン基板内ではどこでもほぼ同じ雑音が検出
できる。従って、ダミーペン97を設ける位置は、コモ
ン基板内で、バスライン及びシール部の影響を受けない
所である。
図である。図34において、参照番号1は液晶パネルで
あり、7はペンである。第8実施例では、更にダミーペ
ン97を設け、差動増幅器96でペン7の出力からダミ
ーペン97の出力を減算して、雑音の影響を低減する。
図35は第11実施例の液晶表示パネルの構成を示す図
であり、図36はダミーペン97の部分の断面図であ
る。図35及び図36において、参照番号1は素子基板
であり、2は対向基板であり、98はダミーペン97の
出力を増幅する増幅器、971はダミーペン97を設け
る位置、972はシールである。ペン7は、走査電極と
データ電極(まとめてバスラインと称する。)の電位変
化を容量結合を介して検出した検出信号と雑音をまとめ
て検出する。この雑音には外部からの雑音が含まれ、そ
れは対向して配置された一面(ベタ)の透明電極からな
る対向(コモン)基板に誘導される。コモン基板は低抵
抗なのでコモン基板内ではどこでもほぼ同じ雑音が検出
できる。従って、ダミーペン97を設ける位置は、コモ
ン基板内で、バスライン及びシール部の影響を受けない
所である。
【0082】容量結合ペンの構造は、ペン先で検出した
波形をペン内部の増幅器(増幅率が約100)で増幅し
ており、ペン先の検出波形の出力は、バスラインの電位
変化とコモン基板の雑音の和である信号振幅に、ガラス
による容量とペン先の入力容量の比を掛けたものであ
る。ダミーペン97のペン先の形状により入力容量は変
化するが、増幅器96の増幅率を変化させることによ
り、検出信号の雑音成分とダミーペン97の出力する雑
音を同じにして相殺することができる。これにより、雑
音の影響が除かれ、検出精度が向上する。
波形をペン内部の増幅器(増幅率が約100)で増幅し
ており、ペン先の検出波形の出力は、バスラインの電位
変化とコモン基板の雑音の和である信号振幅に、ガラス
による容量とペン先の入力容量の比を掛けたものであ
る。ダミーペン97のペン先の形状により入力容量は変
化するが、増幅器96の増幅率を変化させることによ
り、検出信号の雑音成分とダミーペン97の出力する雑
音を同じにして相殺することができる。これにより、雑
音の影響が除かれ、検出精度が向上する。
【0083】図37は第12実施例の構成を示す図であ
る。第12実施例では、コモン基板2の電極に接続され
た端子の雑音信号を1/100に減衰してペン7の出力
から減算器993で減算して雑音を除去している。ペン
の入力容量は1pF程度であり、コモン基板との結合容
量は0.0001pF程度であり、増幅率を100とす
れば、コモン基板2から直接引き出した雑音信号を1/
100に減衰するとほぼ同程度の大きさになる。従っ
て、この状態で減算すれば雑音を除去できる。これであ
れば、ダミーペンは必要ない。
る。第12実施例では、コモン基板2の電極に接続され
た端子の雑音信号を1/100に減衰してペン7の出力
から減算器993で減算して雑音を除去している。ペン
の入力容量は1pF程度であり、コモン基板との結合容
量は0.0001pF程度であり、増幅率を100とす
れば、コモン基板2から直接引き出した雑音信号を1/
100に減衰するとほぼ同程度の大きさになる。従っ
て、この状態で減算すれば雑音を除去できる。これであ
れば、ダミーペンは必要ない。
【0084】第11及び第12実施例に示した雑音の除
去は、アクティブマトリクス型に限らず、他の方式の液
晶表示装置への適用も可能である。従来の容量結合方式
によるペンの接触位置の検出は、バスラインへのパルス
の印加に合わせてペンの検出信号をサンプリングし、検
出信号がもっとも大きくなるバスラインの位置を接触位
置としてきた。従って、位置検出の分解能はバスライン
のピッチであった。しかし、ペンの接触位置の検出の分
解能をより向上させ、バスラインのピッチ以上の高分解
能で位置検出が行えることが望まれている。第13実施
例は、バスラインのピッチ以上の高分解能で位置検出が
行えるようにした例である。
去は、アクティブマトリクス型に限らず、他の方式の液
晶表示装置への適用も可能である。従来の容量結合方式
によるペンの接触位置の検出は、バスラインへのパルス
の印加に合わせてペンの検出信号をサンプリングし、検
出信号がもっとも大きくなるバスラインの位置を接触位
置としてきた。従って、位置検出の分解能はバスライン
のピッチであった。しかし、ペンの接触位置の検出の分
解能をより向上させ、バスラインのピッチ以上の高分解
能で位置検出が行えることが望まれている。第13実施
例は、バスラインのピッチ以上の高分解能で位置検出が
行えるようにした例である。
【0085】図38は第13実施例の原理を説明する図
である。図38の(1)は、接触した状態でのバスライ
ンn−1、…、n+3に対するペン7の先端の位置関係
を示す図である。図示のように、ペン7の先端の中心は
いずれかのバスライン上にあるとは限らず、ペン7の先
端は複数のバスラインに近接し、それらに対してある程
度の結合容量を有する。従って、中心がもっとも近接し
たバスラインとの結合容量がもっとも大きく、中心から
離れるに従って結合容量が順次低下し、ある程度以上離
れるとほとんど無視できる大きさになる。これらのバス
ラインに図38の(2)に示すようなパルスを印加する
と、ペンからは図示のようなペン7とバスラインとの結
合容量に対応した出力が得られる。出力における各バス
ラインに対応するパルスのピークを結ぶ線はペン7の先
端に対応しており、パルスのピークから補間演算するこ
とにより、ペン7の先端の中心をより高分解能で検出す
ることが可能である。
である。図38の(1)は、接触した状態でのバスライ
ンn−1、…、n+3に対するペン7の先端の位置関係
を示す図である。図示のように、ペン7の先端の中心は
いずれかのバスライン上にあるとは限らず、ペン7の先
端は複数のバスラインに近接し、それらに対してある程
度の結合容量を有する。従って、中心がもっとも近接し
たバスラインとの結合容量がもっとも大きく、中心から
離れるに従って結合容量が順次低下し、ある程度以上離
れるとほとんど無視できる大きさになる。これらのバス
ラインに図38の(2)に示すようなパルスを印加する
と、ペンからは図示のようなペン7とバスラインとの結
合容量に対応した出力が得られる。出力における各バス
ラインに対応するパルスのピークを結ぶ線はペン7の先
端に対応しており、パルスのピークから補間演算するこ
とにより、ペン7の先端の中心をより高分解能で検出す
ることが可能である。
【0086】図39は第13実施例におけるペンの接触
位置の算出方法を説明する図である。第13実施例にお
いては、パルスのピークを直線近似で補間演算すること
により、ペン7の先端の中心を算出している。図39に
示した式は一例で、前後4つのピークから直線近似で補
間演算する式である。第13実施例に示した補間により
位置検出の分解能を向上させる方法は、アクティブマト
リクス型に限らず、他の方式の液晶表示装置への適用も
可能である。
位置の算出方法を説明する図である。第13実施例にお
いては、パルスのピークを直線近似で補間演算すること
により、ペン7の先端の中心を算出している。図39に
示した式は一例で、前後4つのピークから直線近似で補
間演算する式である。第13実施例に示した補間により
位置検出の分解能を向上させる方法は、アクティブマト
リクス型に限らず、他の方式の液晶表示装置への適用も
可能である。
【0087】これまでに説明した実施例は、すべてペン
7のパネル1上の接触位置を検出している。垂直方向の
座標は表示用走査パルスがペンの位置を通過するタイミ
ングで、水平方向の座標は水平走査パルスがペンの位置
を通過するタイミングで検出される。従って、ペンが指
示する座標位置の更新レートは、第1乃至第3実施例で
あれば、通常60Hz程度である。もちろん、第4及び
第5実施例の構成をとれば、垂直方向と水平方向の両方
の座標位置の更新レートが向上し、第6、第7及び第9
実施例であれば、水平方向の座標位置の更新レートが向
上する。
7のパネル1上の接触位置を検出している。垂直方向の
座標は表示用走査パルスがペンの位置を通過するタイミ
ングで、水平方向の座標は水平走査パルスがペンの位置
を通過するタイミングで検出される。従って、ペンが指
示する座標位置の更新レートは、第1乃至第3実施例で
あれば、通常60Hz程度である。もちろん、第4及び
第5実施例の構成をとれば、垂直方向と水平方向の両方
の座標位置の更新レートが向上し、第6、第7及び第9
実施例であれば、水平方向の座標位置の更新レートが向
上する。
【0088】指示内容が表示されており、ペンで表示部
分を指示することにより指示内容を選択する場合には、
上記のような座標位置の更新レートであっても特に問題
は生じないが、ペンを用いて文字や図形を手書き入力す
るには、高い座標更新レートが必要とされており、第1
乃至第3実施例では十分といえない。図40は、座標更
新レートの低いタブレット機能を利用して、手書き入力
文字を認識した場合に生じる問題点の例を説明する図で
ある。図40の(1)は、アルファベットの小文字の
「e」を入力する場合の軌跡と、タブレット機能により
検出される点を示しており、1回の文字入力の間に6回
の接触位置の検出が行われ、読み取り結果は図40の
(2)のようになる。
分を指示することにより指示内容を選択する場合には、
上記のような座標位置の更新レートであっても特に問題
は生じないが、ペンを用いて文字や図形を手書き入力す
るには、高い座標更新レートが必要とされており、第1
乃至第3実施例では十分といえない。図40は、座標更
新レートの低いタブレット機能を利用して、手書き入力
文字を認識した場合に生じる問題点の例を説明する図で
ある。図40の(1)は、アルファベットの小文字の
「e」を入力する場合の軌跡と、タブレット機能により
検出される点を示しており、1回の文字入力の間に6回
の接触位置の検出が行われ、読み取り結果は図40の
(2)のようになる。
【0089】本来のペンの軌跡は、図40の(1)のよ
うに曲線的であるが、検出された座標を直線で結んで得
た図40の(2)の図形はもとの軌跡とかなり異なる。
コンピュータソフトウエアで構成される文字認識機能
は、図40の(2)の図形から「e」であることを認識
できる必要がある。より正確な認識が必要な場合には、
曲線近似等の手法等が使用されるが、その分処理が複雑
になるため、簡単な近似方法で精密に認識できることが
望ましい。図40の(1)の例は、簡単な文字であり、
認識の正確さはあまり問題にならないが、より複雑な文
字や図形の場合には、簡単な近似方法では正確に認識で
きないという問題が生じる。また、簡単な文字であって
もペンの移動速度が速くなると、入力の間に検出できる
軌跡の座標数が減少するため、正確に認識できないとい
う問題が生じる。このような問題を防止するためには、
ペンの移動速度を制限して検出できる座標数を増加する
ことが考えられるが、それでは実用面での問題が生じ
る。第14実施例では、簡単な構成でこのような問題が
解決される。
うに曲線的であるが、検出された座標を直線で結んで得
た図40の(2)の図形はもとの軌跡とかなり異なる。
コンピュータソフトウエアで構成される文字認識機能
は、図40の(2)の図形から「e」であることを認識
できる必要がある。より正確な認識が必要な場合には、
曲線近似等の手法等が使用されるが、その分処理が複雑
になるため、簡単な近似方法で精密に認識できることが
望ましい。図40の(1)の例は、簡単な文字であり、
認識の正確さはあまり問題にならないが、より複雑な文
字や図形の場合には、簡単な近似方法では正確に認識で
きないという問題が生じる。また、簡単な文字であって
もペンの移動速度が速くなると、入力の間に検出できる
軌跡の座標数が減少するため、正確に認識できないとい
う問題が生じる。このような問題を防止するためには、
ペンの移動速度を制限して検出できる座標数を増加する
ことが考えられるが、それでは実用面での問題が生じ
る。第14実施例では、簡単な構成でこのような問題が
解決される。
【0090】図41は第14実施例のタブレット機能付
き液晶表示装置の構成を示す図であり、図42は第14
実施例における走査パルスとデータ信号を示す図であ
り、図43は第14実施例における走査パルスに対する
ペンの検出信号を示す図であり、図44は第14実施例
においてデータ電極に印加される信号を示す。図6と比
較して明らかなように、第14実施例では移動方向検出
部941と座標計算部943が設けられている。更に、
図42に示すように、走査ドライバ4が出力する表示用
走査パルスは、6ライン分の走査に相当する時間分離れ
た2個パルスからなり、各行に書き込まれる表示データ
信号は、その行に印加される後側のパルスに合わせて出
力される。これにより、前側のパルスで6ライン分前の
データが書き込まれ、6ライン分の表示期間異なるデー
タが表示されることになるが、全走査ライン数を400
本とすれば異なるデータが表示される期間は1.5%程
度であり、表示品質上は問題が生じない。
き液晶表示装置の構成を示す図であり、図42は第14
実施例における走査パルスとデータ信号を示す図であ
り、図43は第14実施例における走査パルスに対する
ペンの検出信号を示す図であり、図44は第14実施例
においてデータ電極に印加される信号を示す。図6と比
較して明らかなように、第14実施例では移動方向検出
部941と座標計算部943が設けられている。更に、
図42に示すように、走査ドライバ4が出力する表示用
走査パルスは、6ライン分の走査に相当する時間分離れ
た2個パルスからなり、各行に書き込まれる表示データ
信号は、その行に印加される後側のパルスに合わせて出
力される。これにより、前側のパルスで6ライン分前の
データが書き込まれ、6ライン分の表示期間異なるデー
タが表示されることになるが、全走査ライン数を400
本とすれば異なるデータが表示される期間は1.5%程
度であり、表示品質上は問題が生じない。
【0091】また、図44に示すように、データドライ
バ5は、図28に示した第6実施例と同様に、水平帰線
期間に水平走査パルスを出力する。ここでは、説明を簡
単にするため、走査バスラインとデータ電極の本数は同
じであり、各水平帰線期間には1個の水平走査パルスが
印加されるとして示してある。水平走査パルスは、6ラ
イン離れたデータ電極に印加される2個のパルスからな
る。
バ5は、図28に示した第6実施例と同様に、水平帰線
期間に水平走査パルスを出力する。ここでは、説明を簡
単にするため、走査バスラインとデータ電極の本数は同
じであり、各水平帰線期間には1個の水平走査パルスが
印加されるとして示してある。水平走査パルスは、6ラ
イン離れたデータ電極に印加される2個のパルスからな
る。
【0092】本実施例における走査パルスに対するペン
の検出波形について、図43を参照して説明する。図4
3の(1)は印加するパルス波形を示し、(2)はペン
の動作による検出波形の違いを示し、(a)はペンが第
n行で停止している場合の検出波形を、(b)はペンが
第n行から(n−1)行方向に移動する場合の検出波形
を、(c)はペンが第n行から(n+1)行方向に移動
する場合の検出波形を示す。
の検出波形について、図43を参照して説明する。図4
3の(1)は印加するパルス波形を示し、(2)はペン
の動作による検出波形の違いを示し、(a)はペンが第
n行で停止している場合の検出波形を、(b)はペンが
第n行から(n−1)行方向に移動する場合の検出波形
を、(c)はペンが第n行から(n+1)行方向に移動
する場合の検出波形を示す。
【0093】ペンが第n行で停止している場合には、図
43の(2)の(a)に示すように、前側と後側の走査
パルスが、第n行に印加されたタイミングで検出波形に
ピークを生じる。前側の走査パルスが印加される時、
(n−6)行にも後側の走査パルスが印加されており、
そのままではどちらの走査パルスに対する応答か識別で
きないが、(n−6)行に前側の走査パルスが印加され
た時に検出波形にピークを生じないため、(n−6)行
ではなく第n行に接触していると識別できる。第n行に
後側の走査パルスが印加される時も同様に、(n+6)
行に前側の走査パルスが印加されるが、既に第n行に前
側の走査パルスが印加された時に検出波形に生じたピー
クを検出しているため、識別可能である。このように、
ペンが停止している場合には、前後の走査パルスに対し
て同じ行位置で検出波形にピークを生じる。この場合の
前側の走査パルスにより検出した行位置に対する後側の
走査パルスにより検出した行位置の変化はゼロである。
従って、行位置の変化がゼロ、すなわち、同じ行位置で
検出波形にピークを検出した時には、ペンが停止してい
ると判定される。
43の(2)の(a)に示すように、前側と後側の走査
パルスが、第n行に印加されたタイミングで検出波形に
ピークを生じる。前側の走査パルスが印加される時、
(n−6)行にも後側の走査パルスが印加されており、
そのままではどちらの走査パルスに対する応答か識別で
きないが、(n−6)行に前側の走査パルスが印加され
た時に検出波形にピークを生じないため、(n−6)行
ではなく第n行に接触していると識別できる。第n行に
後側の走査パルスが印加される時も同様に、(n+6)
行に前側の走査パルスが印加されるが、既に第n行に前
側の走査パルスが印加された時に検出波形に生じたピー
クを検出しているため、識別可能である。このように、
ペンが停止している場合には、前後の走査パルスに対し
て同じ行位置で検出波形にピークを生じる。この場合の
前側の走査パルスにより検出した行位置に対する後側の
走査パルスにより検出した行位置の変化はゼロである。
従って、行位置の変化がゼロ、すなわち、同じ行位置で
検出波形にピークを検出した時には、ペンが停止してい
ると判定される。
【0094】図43の(2)の(b)に示すように、ペ
ンが第n行から(n−1)行方向に移動する場合には、
前側の走査パルスに対しては第n行で検出波形のピーク
を検出するが、後側の走査パルスに対しては(n−1)
行で検出波形のピークを検出することになる。従って、
行位置の変化は−1である。また、図43の(2)の
(c)に示すように、ペンが第n行から(n+1)行方
向に移動する場合には、前側の走査パルスに対しては第
n行で検出波形のピークを検出するが、後側の走査パル
スに対しては(n+1)行で検出波形のピークを検出す
ることになる。従って、行位置の変化は+1である。す
なわち、後側の走査パルスに対してピークを検出した位
置が、前側の走査パルスに対してピークを検出した位置
より上であれば、ペンが上側に移動しており、下であれ
ば下側に移動していることが検出できる。
ンが第n行から(n−1)行方向に移動する場合には、
前側の走査パルスに対しては第n行で検出波形のピーク
を検出するが、後側の走査パルスに対しては(n−1)
行で検出波形のピークを検出することになる。従って、
行位置の変化は−1である。また、図43の(2)の
(c)に示すように、ペンが第n行から(n+1)行方
向に移動する場合には、前側の走査パルスに対しては第
n行で検出波形のピークを検出するが、後側の走査パル
スに対しては(n+1)行で検出波形のピークを検出す
ることになる。従って、行位置の変化は+1である。す
なわち、後側の走査パルスに対してピークを検出した位
置が、前側の走査パルスに対してピークを検出した位置
より上であれば、ペンが上側に移動しており、下であれ
ば下側に移動していることが検出できる。
【0095】図43は、表示用走査パルスについての説
明であるが、水平走査パルスについても同様であり、ペ
ンが画面の左右どちら側に移動しているか停止している
かが検出できる。垂直方向と水平方向の両方の移動方向
が検出できると、画面上の2次元的な移動方向が検出で
きる。図45を参照してこの効果について説明する。
明であるが、水平走査パルスについても同様であり、ペ
ンが画面の左右どちら側に移動しているか停止している
かが検出できる。垂直方向と水平方向の両方の移動方向
が検出できると、画面上の2次元的な移動方向が検出で
きる。図45を参照してこの効果について説明する。
【0096】図45の(1)はペンの軌跡の例を示す図
であり、ペンの軌跡がa、b、cの3種類ある場合で
も、座標検出のタイミングが図示のようであると、検出
される座標点は同一の点1、2、3になる。ここで、実
際の軌跡はcであり、各座標点での移動方向を検出でき
るとすると、その方向は図45の(2)のようになるか
ら、cに近似した軌跡が予測されることになる。図45
の(3)に示すように、アルファベットの小文字の
「e」の入力において、各座標点での移動方向が判明す
れば、得られる検出結果は実際の軌跡により近いものと
なる。
であり、ペンの軌跡がa、b、cの3種類ある場合で
も、座標検出のタイミングが図示のようであると、検出
される座標点は同一の点1、2、3になる。ここで、実
際の軌跡はcであり、各座標点での移動方向を検出でき
るとすると、その方向は図45の(2)のようになるか
ら、cに近似した軌跡が予測されることになる。図45
の(3)に示すように、アルファベットの小文字の
「e」の入力において、各座標点での移動方向が判明す
れば、得られる検出結果は実際の軌跡により近いものと
なる。
【0097】図41に戻って、座標計算部943は、指
示座標検出部9の検出したペンの接触位置の座標と移動
方向検出部941の検出した移動量に従って、1フレー
ムサイクル後の次の座標検出までのペンの位置を予測し
て出力する。実際には、移動量に経過時間を乗じた値を
検出した座標位置に加えて出力する。コンピュータ12
の文字認識ソフトウエアは、座標保持部10とインター
フェース11を介して予測されるペン位置の座標を読み
取り、その値に従って随時認識処理を行う。
示座標検出部9の検出したペンの接触位置の座標と移動
方向検出部941の検出した移動量に従って、1フレー
ムサイクル後の次の座標検出までのペンの位置を予測し
て出力する。実際には、移動量に経過時間を乗じた値を
検出した座標位置に加えて出力する。コンピュータ12
の文字認識ソフトウエアは、座標保持部10とインター
フェース11を介して予測されるペン位置の座標を読み
取り、その値に従って随時認識処理を行う。
【0098】第14実施例では走査パルスを2個にして
ペンの移動方向が検出されるが、更に走査パルスを3個
として、走査パルスの2個の組み合わせについてそれぞ
れペンの移動方向を検出し、その移動方向の差を検出す
ることにより移動方向の変化具合を検出することができ
る。第15実施例の装置は、第14実施例において、更
にペンの移動方向の変化を検出できるようにしたもので
ある。
ペンの移動方向が検出されるが、更に走査パルスを3個
として、走査パルスの2個の組み合わせについてそれぞ
れペンの移動方向を検出し、その移動方向の差を検出す
ることにより移動方向の変化具合を検出することができ
る。第15実施例の装置は、第14実施例において、更
にペンの移動方向の変化を検出できるようにしたもので
ある。
【0099】図46は、第15実施例のタブレット機能
付き液晶表示装置の構成を示す図であり、図47は第1
5実施例における走査パルスとそれに対する検出信号を
示す図であり、図48は第15実施例においてデータ電
極に印加される信号を示す図である。第15実施例のタ
ブレット機能付き液晶表示装置は、第14実施例の液晶
表示装置において、更にペンの移動方向の変化量を検出
できるようにしたものである。図46に示すように、第
15実施例の装置は、図41の構成に移動方向変化量検
出部942を追加した構成を有する。また、走査ドライ
バ4が出力する表示用走査パルスは、図47に示すよう
に、6ライン分の走査に相当する時間分づつ離れた3個
パルスからなる。各行に書き込まれる表示データ信号
は、その行に印加される後側のパルスに合わせて出力さ
れる。同様に、データドライバ5が出力する水平走査パ
ルスも、図48に示すように、6ライン分の走査に相当
する時間分づつ離れた3個パルスからなる。表示用走査
パルスと水平走査パルスによる検出原理は同じなので、
ここでは表示用走査パルスによる検出について、図47
を参照して説明する。
付き液晶表示装置の構成を示す図であり、図47は第1
5実施例における走査パルスとそれに対する検出信号を
示す図であり、図48は第15実施例においてデータ電
極に印加される信号を示す図である。第15実施例のタ
ブレット機能付き液晶表示装置は、第14実施例の液晶
表示装置において、更にペンの移動方向の変化量を検出
できるようにしたものである。図46に示すように、第
15実施例の装置は、図41の構成に移動方向変化量検
出部942を追加した構成を有する。また、走査ドライ
バ4が出力する表示用走査パルスは、図47に示すよう
に、6ライン分の走査に相当する時間分づつ離れた3個
パルスからなる。各行に書き込まれる表示データ信号
は、その行に印加される後側のパルスに合わせて出力さ
れる。同様に、データドライバ5が出力する水平走査パ
ルスも、図48に示すように、6ライン分の走査に相当
する時間分づつ離れた3個パルスからなる。表示用走査
パルスと水平走査パルスによる検出原理は同じなので、
ここでは表示用走査パルスによる検出について、図47
を参照して説明する。
【0100】図47の(2)の(a)に示すように、ペ
ンが第n行で停止している時には、3個の走査パルスに
より検出されるペンの接触位置は一定であり、2番目の
走査パルスと1番目の走査パルスの間の移動量はゼロで
あり、3番目の走査パルスと2番目の走査パルスの間の
移動量もゼロであり、移動量は変化しない。図示しては
いないが、ペンが垂直方向に一定速度で移動する時に
は、移動量はゼロではないが、一定になる。従って、垂
直方向の移動量の変化がなければ、ペンは一定速度で移
動しているといえる。
ンが第n行で停止している時には、3個の走査パルスに
より検出されるペンの接触位置は一定であり、2番目の
走査パルスと1番目の走査パルスの間の移動量はゼロで
あり、3番目の走査パルスと2番目の走査パルスの間の
移動量もゼロであり、移動量は変化しない。図示しては
いないが、ペンが垂直方向に一定速度で移動する時に
は、移動量はゼロではないが、一定になる。従って、垂
直方向の移動量の変化がなければ、ペンは一定速度で移
動しているといえる。
【0101】図47の(2)の(b)に示すように、1
番目の走査パルスによるペンの接触位置が第n行で、2
番目の走査パルスによるペンの接触位置が第(n+1)
行で、3番目の走査パルスによるペンの接触位置が第
(n+1)行であれば、2番目の走査パルスと1番目の
走査パルスの間の移動量は+1で、3番目の走査パルス
と2番目の走査パルスの間の移動量はゼロであるから、
ペンの移動は垂直方向には減速しているといえる。
番目の走査パルスによるペンの接触位置が第n行で、2
番目の走査パルスによるペンの接触位置が第(n+1)
行で、3番目の走査パルスによるペンの接触位置が第
(n+1)行であれば、2番目の走査パルスと1番目の
走査パルスの間の移動量は+1で、3番目の走査パルス
と2番目の走査パルスの間の移動量はゼロであるから、
ペンの移動は垂直方向には減速しているといえる。
【0102】図47の(2)の(c)に示すように、1
番目の走査パルスによるペンの接触位置が第n行で、2
番目の走査パルスによるペンの接触位置が第(n+1)
行で、3番目の走査パルスによるペンの接触位置が第
(n+3)行であれば、2番目の走査パルスと1番目の
走査パルスの間の移動量は+1で、3番目の走査パルス
と2番目の走査パルスの間の移動量は+2であるから、
ペンの移動は垂直方向には加速しているといえる。
番目の走査パルスによるペンの接触位置が第n行で、2
番目の走査パルスによるペンの接触位置が第(n+1)
行で、3番目の走査パルスによるペンの接触位置が第
(n+3)行であれば、2番目の走査パルスと1番目の
走査パルスの間の移動量は+1で、3番目の走査パルス
と2番目の走査パルスの間の移動量は+2であるから、
ペンの移動は垂直方向には加速しているといえる。
【0103】ペンの水平方向の移動量の変化についても
同様に検出される。垂直方向と水平方向の移動量の変化
が検出できれば、ペンの軌跡をより精密に検出できる。
図49は、座標計算部943における次の座標検出まで
のペン軌跡の予測処理を示す図である。t時間離れた第
1乃至第3の走査パルスに応じて3個の座標点が検出さ
れ、第1座標点から第2座標点へのベクトルをa、第2
座標点から第3座標点へのベクトルをbとすると、その
間の変化ベクトルcは(a−b)で表される。従って、
次のt時間後の時点での予測されるペンの移動量dはb
+cであり、予測される位置は、第3座標点にdを加え
た位置である。実際には、1フレームサイクル後までこ
れ以上の検出は行われないため、それ以上の予測はdの
方向に移動するものとして行われる。
同様に検出される。垂直方向と水平方向の移動量の変化
が検出できれば、ペンの軌跡をより精密に検出できる。
図49は、座標計算部943における次の座標検出まで
のペン軌跡の予測処理を示す図である。t時間離れた第
1乃至第3の走査パルスに応じて3個の座標点が検出さ
れ、第1座標点から第2座標点へのベクトルをa、第2
座標点から第3座標点へのベクトルをbとすると、その
間の変化ベクトルcは(a−b)で表される。従って、
次のt時間後の時点での予測されるペンの移動量dはb
+cであり、予測される位置は、第3座標点にdを加え
た位置である。実際には、1フレームサイクル後までこ
れ以上の検出は行われないため、それ以上の予測はdの
方向に移動するものとして行われる。
【0104】第14及び第15実施例においては、水平
走査パルスの印加は水平帰線期間に行われるものとして
説明したが、これを垂直帰線期間に行うことも可能であ
る。しかし、この場合は短時間の垂直帰線期間内にすべ
てのデータ電極に水平走査パルスを印加するため、2個
又は3個以上のパルスの時間間隔を大きくすることがで
きず、ペンの移動速度がかなり速くないと移動方向及び
その変化を検出することはできない。
走査パルスの印加は水平帰線期間に行われるものとして
説明したが、これを垂直帰線期間に行うことも可能であ
る。しかし、この場合は短時間の垂直帰線期間内にすべ
てのデータ電極に水平走査パルスを印加するため、2個
又は3個以上のパルスの時間間隔を大きくすることがで
きず、ペンの移動速度がかなり速くないと移動方向及び
その変化を検出することはできない。
【0105】第14及び第15実施例においては、ペン
の移動速度が画面上における表示走査パルス及び水平走
査パルスの速度に比べて遅いとして説明したが、ペンが
素早く移動した場合には、移動方向及びその変化を誤っ
て検出するという誤動作が生じることがある。図50
は、この誤動作の発生を説明する図である。図50の
(1)に示すように、第14実施例と同様に、6ライン
分離れた走査パルスが印加されるとする。図50の
(2)の(a)に示すように、第n行にあったペンが走
査パルスに同期して(n+1)行に移動して停止したと
すると、前側のパルスに対しては第n行でピークが生
じ、後側のパルスに対しては(n+1)行でピークが生
じ、移動量は+1になる。しかし、図50の(2)の
(b)に示すように、第n行にあったペンが走査パルス
に同期して(n+7)行に素早く移動し、そこで停止し
たとすると、第n行で前側のパルスに対してピークが生
じると共に、(n+1)行で前側と後側の両方のパルス
に対してピークが生じる。これではペン位置と移動量を
判定することができない。このような問題が生じないよ
うにした装置を第16実施例に示す。
の移動速度が画面上における表示走査パルス及び水平走
査パルスの速度に比べて遅いとして説明したが、ペンが
素早く移動した場合には、移動方向及びその変化を誤っ
て検出するという誤動作が生じることがある。図50
は、この誤動作の発生を説明する図である。図50の
(1)に示すように、第14実施例と同様に、6ライン
分離れた走査パルスが印加されるとする。図50の
(2)の(a)に示すように、第n行にあったペンが走
査パルスに同期して(n+1)行に移動して停止したと
すると、前側のパルスに対しては第n行でピークが生
じ、後側のパルスに対しては(n+1)行でピークが生
じ、移動量は+1になる。しかし、図50の(2)の
(b)に示すように、第n行にあったペンが走査パルス
に同期して(n+7)行に素早く移動し、そこで停止し
たとすると、第n行で前側のパルスに対してピークが生
じると共に、(n+1)行で前側と後側の両方のパルス
に対してピークが生じる。これではペン位置と移動量を
判定することができない。このような問題が生じないよ
うにした装置を第16実施例に示す。
【0106】上記のような問題を生じ内容にするには、
指示座標を検出するパルスと移動方向を検出するパルス
の形状を異ならせることにより、ペンがパルスを追い越
した場合の反応を無視できるようにする。指示座標を検
出するパルスと移動方向を検出するパルスの形状を異な
らせる例としては、パルス幅を異ならせる等の方法があ
るが、ここでは、指示座標を検出するパルスを1個のパ
ルスとし、移動方向を検出するパルスを2個のパルスと
した例を、第16実施例に示す。
指示座標を検出するパルスと移動方向を検出するパルス
の形状を異ならせることにより、ペンがパルスを追い越
した場合の反応を無視できるようにする。指示座標を検
出するパルスと移動方向を検出するパルスの形状を異な
らせる例としては、パルス幅を異ならせる等の方法があ
るが、ここでは、指示座標を検出するパルスを1個のパ
ルスとし、移動方向を検出するパルスを2個のパルスと
した例を、第16実施例に示す。
【0107】図51は第16実施例の表示用走査パルス
を示す図である。図51の(1)に示すように、表示用
走査パルスは、指示座標を検出する第1のパルスと、第
1のパルスから4ライン分離れ、相互に2ライン離れた
移動方向を検出するための第2と第3のパルスの3個の
パルスで構成されている。水平走査パルスも同様に3個
のパルスで構成されているが、検出原理は同じなので表
示用走査パルスについてのみ説明し、水平走査パルスに
ついての説明は省略する。他の部分は、第14実施例と
同様である。
を示す図である。図51の(1)に示すように、表示用
走査パルスは、指示座標を検出する第1のパルスと、第
1のパルスから4ライン分離れ、相互に2ライン離れた
移動方向を検出するための第2と第3のパルスの3個の
パルスで構成されている。水平走査パルスも同様に3個
のパルスで構成されているが、検出原理は同じなので表
示用走査パルスについてのみ説明し、水平走査パルスに
ついての説明は省略する。他の部分は、第14実施例と
同様である。
【0108】図51の(2)の(a)に示すように、第
n行にあったペンが走査パルスに同期して(n+1)行
に移動して停止したとすると、第1のパルスに対しては
第n行でピークが生じ、第2と第3のパルスに対しては
(n+1)行でピークが生じ、移動量は+1と判定され
る。図51の(2)の(b)に示すように、第n行にあ
ったペンが走査パルスに同期して(n+7)行に素早く
移動し、そこで停止したとすると、第n行で第1のパル
スに対してピークが生じると共に、(n+1)行で第1
から第3のパルスに対してピークが生じる。この場合
は、(n+1)行での第1のパルスに対するピークを無
視して、移動量を+7と判定する。
n行にあったペンが走査パルスに同期して(n+1)行
に移動して停止したとすると、第1のパルスに対しては
第n行でピークが生じ、第2と第3のパルスに対しては
(n+1)行でピークが生じ、移動量は+1と判定され
る。図51の(2)の(b)に示すように、第n行にあ
ったペンが走査パルスに同期して(n+7)行に素早く
移動し、そこで停止したとすると、第n行で第1のパル
スに対してピークが生じると共に、(n+1)行で第1
から第3のパルスに対してピークが生じる。この場合
は、(n+1)行での第1のパルスに対するピークを無
視して、移動量を+7と判定する。
【0109】検出信号において、第2と第3のパルスに
対する部分であることを検出するには、図52の(1)
に示したような検出信号と2ライン分遅延させた検出信
号の論理和を検出して、移動量を検出するための信号と
する。なお、第16実施例で示した例は、指示座標を検
出するためのパルスと移動方向を検出するためのパルス
を区別するためのパルスの組み合わせの一例であり、他
にも各種の変形例が可能である。例えば、指示座標を検
出するためのパルスを2パルスとしてもよいし、パルス
の個数をより多くしてもよい。また、検出ペンがパルス
の立ち上がりとたちさがりを区別できるようにしてお
き、指示座標用パルスは立ち上がりを鈍らせ、移動方向
用パルスは立ち下がりを鈍らせっぱるすの反応の違い検
出するようにしてもよい。
対する部分であることを検出するには、図52の(1)
に示したような検出信号と2ライン分遅延させた検出信
号の論理和を検出して、移動量を検出するための信号と
する。なお、第16実施例で示した例は、指示座標を検
出するためのパルスと移動方向を検出するためのパルス
を区別するためのパルスの組み合わせの一例であり、他
にも各種の変形例が可能である。例えば、指示座標を検
出するためのパルスを2パルスとしてもよいし、パルス
の個数をより多くしてもよい。また、検出ペンがパルス
の立ち上がりとたちさがりを区別できるようにしてお
き、指示座標用パルスは立ち上がりを鈍らせ、移動方向
用パルスは立ち下がりを鈍らせっぱるすの反応の違い検
出するようにしてもよい。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高画質で応答速度が速く、検出速度が速く、消費電力が
低減され、より高い分解能で接触位置が検出可能なタブ
レット機能付きLCD、それに適した液晶表示装置、特
にアクティブマトリクス型液晶表示装置及びその駆動方
法を提供することが可能になる。
高画質で応答速度が速く、検出速度が速く、消費電力が
低減され、より高い分解能で接触位置が検出可能なタブ
レット機能付きLCD、それに適した液晶表示装置、特
にアクティブマトリクス型液晶表示装置及びその駆動方
法を提供することが可能になる。
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の動作原理図である。
【図3】第1実施例の構成を示す図である。
【図4】波形検出器のブロック構成図である。
【図5】第1実施例の動作を示すタイムチャートであ
る。
る。
【図6】第2実施例の構成を示す図である。
【図7】第2実施例における走査ドライバの構成と動作
を示す図である。
を示す図である。
【図8】第2実施例におけるデータドライバの構成を示
す図である。
す図である。
【図9】第2実施例の動作を示すタイムチャートであ
る。
る。
【図10】第2実施例における座標検出部と座標保持部
の構成を示す図である。
の構成を示す図である。
【図11】図10の座標検出部と座標保持部のタイムチ
ャートを示す図である。
ャートを示す図である。
【図12】第2実施例におけるインタフェースの構成を
示す図である。
示す図である。
【図13】図12のインタフェースの動作を示すタイム
チャートである。
チャートである。
【図14】パルスの変形例を示す図である。
【図15】帰線期間におけるデータドライバ出力の変形
例を示す図である。
例を示す図である。
【図16】第3実施例のデータドライバの構成を示す図
である。
である。
【図17】第3実施例のデータドライバの動作を示す図
である。
である。
【図18】第4実施例の走査ドライバの出力を示す図で
ある。
ある。
【図19】第4実施例における走査パルスと補助パルス
を示す図である。
を示す図である。
【図20】第4実施例の走査ドライバの構成を示す図で
ある。
ある。
【図21】第4実施例の走査ドライバの動作を示す図で
ある。
ある。
【図22】第4実施例の検出回路の構成を示す図であ
る。
る。
【図23】第4実施例における検出信号を示す図であ
る。
る。
【図24】第4実施例における水平方向の接触位置検出
動作の流れを示す図である。
動作の流れを示す図である。
【図25】第4実施例における表示データ出力部を示す
図である。
図である。
【図26】第5実施例の走査ドライバの構成を示す図で
ある。
ある。
【図27】第5実施例の検出回路の構成を示す図であ
る。
る。
【図28】第6実施例における水平走査信号を示す図で
ある。
ある。
【図29】第7実施例における水平走査信号の配置を示
す図である。
す図である。
【図30】第8実施例のタブレット機能付き液晶表示装
置の構成を示す図である。
置の構成を示す図である。
【図31】第9実施例での検出動作を示す図である。
【図32】第10実施例での検出動作を示す図である。
【図33】第7実施例の動作信号を示す図である。
【図34】第11実施例の基本構成を示す図である。
【図35】第11実施例の液晶表示パネルの構成を示す
図である。
図である。
【図36】第11実施例におけるダミーペンの構造を示
す図である。
す図である。
【図37】第12実施例の構成を示す図である。
【図38】第13実施例の原理を説明する図である。
【図39】第13実施例においてペンの中心を補間演算
で算出する方法を説明する図である。
で算出する方法を説明する図である。
【図40】タブレット機能を利用した手書き入力された
文字の認識方法を説明する図である。
文字の認識方法を説明する図である。
【図41】第14実施例の構成を示す図である。
【図42】第14実施例における表示用走査パルスを示
す図である。
す図である。
【図43】第14実施例における表示用走査パルスに対
する検出波形の例である。
する検出波形の例である。
【図44】第14実施例におけるデータ信号と水平走査
パルスを示す図である。
パルスを示す図である。
【図45】第14実施例において移動方向を検出するこ
とによる効果を示す図である。
とによる効果を示す図である。
【図46】第15実施例の構成を示す図である。
【図47】第15実施例における表示用走査パルスを示
す図である。
す図である。
【図48】第15実施例におけるデータ信号と水平走査
パルスを示す図である。
パルスを示す図である。
【図49】第15実施例におけるペン移動の予測処理を
説明する図である。
説明する図である。
【図50】第14実施例においてペン移動の速度が速す
ぎる場合の問題点を説明する図である。
ぎる場合の問題点を説明する図である。
【図51】第16実施例における表示用走査パルスを示
す図である。
す図である。
【図52】第16実施例において、2個のパルスを識別
するための回路とその信号を示す図である。
するための回路とその信号を示す図である。
【図53】容量結合方式によるペン接触位置の検出原理
を示す図である。
を示す図である。
【図54】単純マトリクス型での検出を説明する図であ
る。
る。
【図55】単純マトリクス型での検出動作を示すタイム
チャートである。
チャートである。
【図56】アクティブマトリクス型LCDの構成を示す
図である。
図である。
【図57】アクティブマトリクス型LCDの動作を示す
タイムチャートである。
タイムチャートである。
1…素子基板 2…対向基板 3…液晶層 4…走査ドライバ 5…データドライバ 6…コモン電圧印加手段 7…ペン 8…制御部 9…位置検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 糸数 昌史 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 中林 謙一 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 高原 和博 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内
Claims (60)
- 【請求項1】 表示行に対応する複数の走査電極(11
1)と、表示列に対応する複数のデータ電極(112)
と、前記走査電極と前記データ電極の各交点に対応して
配置された画素電極(114)と、前記走査電極とデー
タ電極の各交点に対応して配置され前記走査電極の電位
に応じて前記画素電極を前記データ電極に接続するスイ
ッチング素子(113)とを有する素子基板(1)と、
該素子基板との間で液晶(3)を挟持すると共に共通電
位を与える対向基板(2)とを備え、前記素子基板が表
示を観察する側に配置されたアクティブマトリクス型液
晶表示装置と、 前記液晶表示装置の表示面に接触され、前記走査電極
(111)と前記データ電極(112)に順次印加され
る信号を、前記走査電極と前記データ電極との間の結合
容量を介して検出して検出信号(Vobs)を出力する
波形検出手段(7)と、 前記走査電極(111)と前記データ電極(112)に
順次印加される信号に対する前記検出信号(Vobs)
のタイミングから前記波形検出手段(7)の前記液晶表
示装置の表示面上の接触位置を検出する位置検出手段
(9)とを備えることを特徴とするタブレット機能付き
液晶表示装置。 - 【請求項2】 表示行に対応する複数の走査電極(11
1)と、表示列に対応する複数のデータ電極(112)
と、前記走査電極と前記データ電極の各交点に対応して
配置された画素電極(114)と、前記走査電極とデー
タ電極の各交点に対応して配置され前記走査電極の電位
に応じて前記画素電極を前記データ電極に接続するスイ
ッチング素子(113)とを有する素子基板(1)と、
該素子基板との間で液晶(3)を挟持すると共に共通電
位を与える対向基板(2)と、前記複数の走査電極(1
11)に順次走査パルスを印加する走査ドライバ(4)
と、前記複数のデータ電極(112)に表示データに対
応した信号を印加するデータドライバ(5)とを備える
アクティブマトリクス型液晶表示装置と、 前記液晶表示装置の表示面に接触され、前記走査電極
(111)と前記データ電極(112)に順次印加され
る信号を、前記走査電極と前記データ電極との間の結合
容量を介して検出して検出信号(Vobs)を出力する
波形検出手段(7)と、 前記走査電極(111)と前記データ電極(112)に
順次印加される信号に対する前記検出信号(Vobs)
のタイミングから前記波形検出手段(7)の前記液晶表
示装置の表示面上の接触位置を検出する位置検出手段
(9)とを備え、 前記波形検出手段(7)の接触位置に近接している前記
走査電極(111)の位置検出は、表示データ書き込み
期間に前記スイッチング素子(113)を順次導通させ
るために前記複数の走査電極(111)に順次印加され
る表示用走査パルスを検出して行い、 前記データドライバ(5)は、前記走査電極(111)
に前記表示用走査パルスが印加されないデータ電極位置
検出期間に前記複数のデータ電極に順次印加する水平走
査パルス出力し、 前記波形検出手段(7)の接触位置に近接している前記
データ電極(112)の位置検出は、前記データ電極位
置検出期間に前記データドライバ(5)が前記複数のデ
ータ電極に順次印加する前記水平走査パルスを検出して
行うことを特徴とするタブレット機能付き液晶表示装
置。 - 【請求項3】 近接したデータ電極(112)に印加す
る前記水平走査パルスは、信号の立ち上がりと立ち下が
りのタイミングが異なる請求項2に記載のタブレット機
能付き液晶表示装置。 - 【請求項4】 近接した走査電極(111)に印加する
前記表示用走査パルスは、信号の立ち上がりと立ち下が
りのタイミングが異なる請求項2に記載のタブレット機
能付き液晶表示装置。 - 【請求項5】 前記表示用走査パルスの立ち上がりと立
ち下がりの少なくとも一方のタイミングは、前記データ
電極(112)に印加する表示データ信号の変化タイミ
ングと異なる請求項2乃至4のいずれか1項に記載のタ
ブレット機能付き液晶表示装置。 - 【請求項6】 前記表示用走査パルスの立ち上がり又は
立ち下がり時には、前記データ電極(112)の電位は
固定され、前記位置検出手段が前記表示用走査パルスに
起因する信号変化を記憶した後、前記データ電極の電位
が変化される請求項5に記載のタブレット機能付き液晶
表示装置。 - 【請求項7】 前記水平走査パルスは、隣接するデータ
電極(112)に印加される当該水平走査パルスの時間
ずれの略複数倍のパルス幅を有する請求項3に記載のタ
ブレット機能付き液晶表示装置。 - 【請求項8】 前記表示用走査パルスは、隣接する走査
電極(111)に印加される当該表示用走査パルスの時
間ずれの略複数倍のパルス幅を有する請求項4に記載の
タブレット機能付き液晶表示装置。 - 【請求項9】 前記水平走査パルスは、隣接するデータ
電極(112)に印加される当該水平走査パルスの時間
ずれより小さいパルス幅を有する請求項3に記載のタブ
レット機能付き液晶表示装置。 - 【請求項10】 前記水平走査パルスは、隣接するデー
タ電極(112)に印加される当該水平走査パルスの時
間ずれより小さいパルス幅を有す複数のパルスを前記時
間ずれだけずらして組み合わせたパルスである請求項3
に記載のタブレット機能付き液晶表示装置。 - 【請求項11】 前記表示用走査パルスは、隣接する走
査電極(111)に印加される当該表示用走査パルスの
時間ずれより小さいパルス幅を有する請求項4に記載の
タブレット機能付き液晶表示装置。 - 【請求項12】 前記表示用走査パルスは、隣接する走
査電極(111)に印加される当該表示用走査パルスの
時間ずれより小さいパルス幅を有す複数のパルスを前記
時間ずれだけずらして組み合わせたパルスである請求項
4に記載のタブレット機能付き液晶表示装置。 - 【請求項13】 前記水平走査パルスは、信号の立ち上
がり又は立ち下がりの一方が急激で、もう一方は鈍いパ
ルスであり、前記位置検出手段は急激に変化する側に対
応する信号を検出する請求項1、2、4、5、6、7、
9、10のいずれか1項に記載のタブレット機能付き液
晶表示装置。 - 【請求項14】 前記水平走査パルスを出力するデータ
ドライバICを備え、該データドライバICの立ち下が
り特性は立ち上がり特性よりよく、水平走査パルスは負
極性である請求項13に記載のタブレット機能付き液晶
表示装置。 - 【請求項15】 前記水平走査パルスを出力するデータ
ドライバICを備え、該データドライバICの立ち上が
り特性は立ち下がり特性よりよく、水平走査パルスは正
極性である請求項13に記載のタブレット機能付き液晶
表示装置。 - 【請求項16】 前記表示用走査パルスは、信号の立ち
上がり又は立ち下がりの一方が急激で、もう一方は鈍い
パルスであり、前記位置検出手段は急激に変化する側に
対応する信号を検出することを特徴とする請求項1、
2、4、5、6、8、11、12のいずれか1項に記載
のタブレット機能付き液晶表示装置。 - 【請求項17】 前記水平走査パルスは、前記垂直帰線
期間の開始時に一方の電位に固定された後、順次もう一
方の電位に変化するパルス幅の異なるパルスであること
を特徴とする請求項2に記載のタブレット機能付き液晶
表示装置。 - 【請求項18】 n個のデータ信号が平行して入力さ
れ、前記水平走査パルスを出力するデータドライバを備
え、 該データドライバは、シフトレジスタを備え、ラッチ信
号に従って前記シフトレジスタの指示するn個のデータ
電極に出力される前記n個のデータ信号をラッチし、出
力制御信号に従ってラッチされているn個のデータ信号
を前記n個のデータ電極に出力し、前記ラッチ信号と前
記出力制御信号がアクティブ状態の時には、前記シフト
レジスタが指示するn個のデータ電極に前記複数のデー
タ信号をラッチすると同時に出力するように構成されて
おり、 前記データ電極位置検出期間開始後すべてのデータ電極
の出力を一方の状態に変化させた後、前記ラッチ信号と
前記出力制御信号をアクティブ状態に変化させると共
に、前記データ信号の1つをもう一方の状態に変化さ
せ、他のデータ信号は前記シフトレジスタのシフトクロ
ックと同一のサイクルで変化し、各サイクルの最初は前
記一方の状態になり、前記サイクルの1/nの時間差で
順次前記もう一方の状態になるように変化させる請求項
17に記載のタブレット機能付き液晶表示装置。 - 【請求項19】 位相が前記表示用走査パルスに対して
当該液晶表示装置の略1フレーム表示サイクル/n(n
は正の整数)だけ異なり、前記走査電極に印加しても表
示データは実質的に変化しないn個の補助パルスを前記
走査電極に印加し、 前記波形検出手段は、検出した信号が前記表示用走査パ
ルスに対応する信号か前記n個の補助パルスのいずれに
対応する信号かを判定し、前記表示用走査パルス及び前
記n個の補助パルスの印加されている前記走査電極の位
置に応じて前記波形検出手段の接触した位置を算出する
請求項2に記載のタブレット機能付き液晶表示装置。 - 【請求項20】 前記n個の補助パルスは、前記スイッ
チング電極が導通して前記データ電極と前記画素電極の
間で流れる電流量が無視できるほど短い請求項19に記
載のタブレット機能付き液晶表示装置。 - 【請求項21】 前記n個の補助パルスの立ち上がりと
立ち下がりは、前記表示用走査パルスの立ち上がりと立
ち下がりと異なると共に、相互に立ち上がりと立ち下が
りが異なる請求項19又は20に記載のタブレット機能
付き液晶表示装置。 - 【請求項22】 前記位置検出手段は、検出した信号の
タイミングで、当該検出した信号が前記表示用走査パル
スと前記n個の補助パルスのいずれかに対応するかを判
定する請求項21に記載のタブレット機能付き液晶表示
装置。 - 【請求項23】 前記n個の補助パルスは、前記スイッ
チング電極を導通させないほど小さな強度のパルスであ
る請求項19に記載のタブレット機能付き液晶表示装
置。 - 【請求項24】 前記位置検出手段は、検出した信号の
強度で、当該検出した信号が前記表示用走査パルスと前
記n個の補助パルスのいずれかに対応するかを判定する
請求項23に記載のタブレット機能付き液晶表示装置。 - 【請求項25】 当該液晶表示装置の1フレーム表示サ
イクル中に前記データ電極位置検出期間を1つ設け、該
1つのデータ電極位置検出期間にすべてのデータ電極に
前記水平走査パルスが順次印加される請求項2乃至24
のいずれか項に記載のタブレット機能付き液晶表示装
置。 - 【請求項26】 前記データ電極位置検出期間は、垂直
帰線期間である請求項25に記載のタブレット機能付き
液晶表示装置。 - 【請求項27】 当該液晶表示装置の1フレーム表示サ
イクル中に前記データ電極位置検出期間を複数設けた請
求項2乃至24のいずれか1項に記載のタブレット機能
付き液晶表示装置。 - 【請求項28】 各データ電極位置検出期間では、すべ
てのデータ電極に前記水平走査パルスが順次印加される
請求項27に記載のタブレット機能付き液晶表示装置。 - 【請求項29】 前記1フレーム表示サイクルの途中に
設けられた前記データ電極位置検出期間中、データ信号
を遅延させる遅延手段を備える請求項28に記載のタブ
レット機能付き液晶表示装置。 - 【請求項30】 前記データ電極位置検出期間の最初
に、前記データ電極の電位を同時に同方向に変化させて
前記波形検出手段が前記液晶表示装置の表示面に接触し
ているかを判定し、接触していると判定された時のみ前
記複数のデータ電極に前記水平走査パルスを順次印加す
る請求項2乃至29のいずれか1項に記載のタブレット
機能付き液晶表示装置。 - 【請求項31】 前記データ電極位置検出期間は、各行
のデータ信号が前記データ電極に印加される期間の間の
水平帰線期間であり、各データ電極位置検出期間には少
なくとも1個以上の水平走査パルスが印加される請求項
27に記載のタブレット機能付き液晶表示装置。 - 【請求項32】 各データ電極位置検出期間には複数個
の水平走査パルスが印加され、当該液晶表示装置の1フ
レーム表示サイクル中に全データ電極への前記水平走査
パルスの印加が複数回行われる請求項31に記載のタブ
レット機能付き液晶表示装置。 - 【請求項33】 前記データ電極位置検出期間は、垂直
帰線期間と各行のデータ信号が前記データ電極に印加さ
れる期間の間の水平帰線期間であり、前記垂直帰線期間
にはすべてのデータ電極に前記水平走査パルスが順次印
加され、前記水平帰線期間には少なくとも1個以上の水
平走査パルスが印加される請求項2乃至24のいずれか
1項に記載のタブレット機能付き液晶表示装置。 - 【請求項34】 前記水平帰線期間では、前記垂直帰線
期間における前記水平走査パルスの印加により検出した
前記波形検出手段(7)の接触位置の所定範囲内のデー
タ電極にのみ、前記水平走査パルスが印加される請求項
33に記載のタブレット機能付き液晶表示装置。 - 【請求項35】 前記位置検出手段が、前記表示用パル
スに対応する信号を検出した時には、前記水平走査パル
スの印加を行い、前記表示用パルスに対応する信号を検
出しない時には、前記水平走査パルスの印加を行わない
請求項2乃至34のいずれか1項に記載のタブレット機
能付き液晶表示装置。 - 【請求項36】 前記データ電極位置検出期間の最初
に、前回検出された前記波形検出手段の接触位置に近接
している前記データ電極の位置付近のデータ電極にのみ
前記水平走査パルスを印加して該データ電極の位置付近
での前記波形検出手段の接触を検出し、これにより前記
波形検出手段の接触が検出されない時のみ他のデータ電
極に前記水平走査パルスを印加する請求項2乃至35の
いずれか1項に記載のタブレット機能付き液晶表示装
置。 - 【請求項37】 前記波形検出手段(7)は、検出信号
を増幅する増幅回路(71)と、該増幅器の出力をサン
プルホールドするサンプルホールド回路(72)と、該
サンプルホールド回路の出力をディジタル信号に変換す
るA/D変換回路(73)と、ピーク値を検出する比較
回路(74、75、76)を備えることを特徴とする請
求項1乃至36のいずれか1項に記載のタブレット機能
付き液晶表示装置。 - 【請求項38】 前記素子基板(1)の前記走査電極及
び前記データ電極の影響を受けない位置に設けられたダ
ミー波形検出手段を備え、前記波形検出手段(7)の検
出信号から前記ダミー波形検出手段の出力を減算するこ
とにより、雑音を低減した請求項1乃至37のいずれか
1項に記載のタブレット機能付き液晶表示装置。 - 【請求項39】 前記対向基板(2)の信号を所定の比
率で減衰し、前記波形検出手段(7)の検出信号から減
算することにより、雑音を低減した請求項1乃至37の
いずれか1項に記載のタブレット機能付き液晶表示装
置。 - 【請求項40】 前記位置検出手段(9)は、前記波形
検出手段(7)の出力する前記波形検出手段(7)の接
触位置に近接した前記走査電極又は前記データ電極に対
応した複数のパルスの強度から、補間法により前記波形
検出手段(7)の接触位置を、前記走査電極又は前記デ
ータ電極のピッチ以下の分解能で算出する請求項1乃至
39のいずれか1項に記載のタブレット機能付き液晶表
示装置。 - 【請求項41】 前記補間法は、直線近似による請求項
40に記載のタブレット機能付き液晶表示装置。 - 【請求項42】 前記水平走査パルスと前記表示用走査
パルスの少なくとも一方は、所定時間ずれた2個以上の
パルスであり、 当該タブレット機能付き液晶表示装置は、前記所定時間
ずれた2個以上のパルスに対する前記検出信号(Vob
s)の位相差から、前記波形検出手段(7)の前記液晶
表示装置の表示面上の移動方向及び移動速度を検出する
移動方向検出手段(941)を備える請求項2に記載の
タブレット機能付き液晶表示装置。 - 【請求項43】 前記水平走査パルスと前記表示用走査
パルスの少なくとも一方は、所定時間ずれた3個以上の
パルスであり、 当該タブレット機能付き液晶表示装置は、前記所定時間
ずれた3個以上のパルスに対する前記検出信号(Vob
s)の複数の位相差から、前記波形検出手段(7)の前
記液晶表示装置の表示面上の移動方向及び移動速度の変
化を検出する移動方向変化検出手段(941)を備える
請求項42に記載のタブレット機能付き液晶表示装置。 - 【請求項44】 前記データ電極位置検出期間は、各行
のデータ信号が前記データ電極に印加される期間の間の
水平帰線期間である請求項42又は43に記載のタブレ
ット機能付き液晶表示装置。 - 【請求項45】 複数個のパルスで構成される前記水平
走査パルス又は前記表示用走査パルスは、異なる形状の
パルスを有する請求項42又は43に記載のタブレット
機能付き液晶表示装置。 - 【請求項46】 前記水平走査パルス又は前記表示用走
査パルスを構成する異なる形状のパルスは、少なくとも
2個の近接したパルスと、1個のパルスである請求項4
2又は43に記載のタブレット機能付き液晶表示装置。 - 【請求項47】 前記表示用走査パルスが複数のパルス
で構成される時には、最後のパルスが印加される時に前
記データ電極(112)に表示データが印加される請求
項42乃至46のいずれか1項に記載のタブレット機能
付き液晶表示装置。 - 【請求項48】 当該タブレット機能付き液晶表示装置
は、前記位置検出手段(9)と前記移動方向検出手段
(941)の検出した前記波形検出手段(7)の前記液
晶表示装置の表示面位置とその移動方向から、前記検出
信号(Vobs)が前記水平走査パルス又は前記表示用
走査パルスに対応する信号を示す間の前記波形検出手段
(7)の前記液晶表示装置の表示面位置を予測して予測
結果を出力する座標計算手段(943)を備える請求項
42に記載のタブレット機能付き液晶表示装置。 - 【請求項49】 当該タブレット機能付き液晶表示装置
は、前記位置検出手段(9)と前記移動方向検出手段
(941)と前記移動方向変化検出手段(941)の検
出した前記波形検出手段(7)の前記液晶表示装置の表
示面位置とその移動方向及び移動方向の変化から、前記
検出信号(Vobs)が前記水平走査パルス又は前記表
示用走査パルスに対応する信号を示す間の前記波形検出
手段(7)の前記液晶表示装置の表示面位置を予測して
予測結果を出力する座標計算手段(943)を備える請
求項43に記載のタブレット機能付き液晶表示装置。 - 【請求項50】 前記素子基板は表示を観察する側に配
置された請求項2から49のいずれか1項に記載のタブ
レット機能付き液晶表示装置。 - 【請求項51】 表示行に対応する複数の走査電極と、
表示列に対応する複数のデータ電極と、前記走査電極と
前記データ電極の各交点に対応して配置された画素電極
とを有する素子基板(1)と、該素子基板との間で液晶
(3)を挟持すると共に共通電位を与える対向基板
(2)とを備える液晶表示装置と、 前記液晶表示装置の表示面に接触され、前記走査電極
(111)と前記データ電極(112)に順次印加され
る信号を、前記走査電極と前記データ電極との間の結合
容量を介して検出して検出信号(Vobs)を出力する
波形検出手段(7)と、 前記検出信号(Vobs)から前記波形検出手段(7)
の前記液晶表示装置の表示面上の接触位置を検出する位
置検出手段(9)とを備えるタブレット機能付き液晶表
示装置において、 前記素子基板(1)の前記走査電極及び前記データ電極
の影響を受けない位置に設けられたダミー波形検出手段
を備え、 前記波形検出手段(7)の検出信号から前記ダミー波形
検出手段の出力を減算することにより、雑音を低減した
ことを特徴とするタブレット機能付き液晶表示装置。 - 【請求項52】 表示行に対応する複数の走査電極と、
表示列に対応する複数のデータ電極と、前記走査電極と
前記データ電極の各交点に対応して配置された画素電極
とを有する素子基板(1)と、該素子基板との間で液晶
(3)を挟持すると共に共通電位を与える対向基板
(2)とを備える液晶表示装置と、 前記液晶表示装置の表示面に接触され、前記走査電極
(111)と前記データ電極(112)に順次印加され
る信号を、前記走査電極と前記データ電極との間の結合
容量を介して検出して検出信号(Vobs)を出力する
波形検出手段(7)と、 前記検出信号(Vobs)から前記波形検出手段(7)
の前記液晶表示装置の表示面上の接触位置を検出する位
置検出手段(9)とを備えるタブレット機能付き液晶表
示装置において、 前記位置検出手段(9)は、前記波形検出手段(7)の
出力する前記波形検出手段(7)の接触位置に近接した
前記走査電極又は前記データ電極に対応した複数のパル
スの強度から、補間法により前記波形検出手段(7)の
接触位置を、前記走査電極又は前記データ電極のピッチ
以下の分解能で算出することを特徴とするタブレット機
能付き液晶表示装置。 - 【請求項53】 前記補間法は、直線近似による請求項
52に記載のタブレット機能付き液晶表示装置。 - 【請求項54】 表示行に対応する複数の走査電極(1
11)と、表示列に対応する複数のデータ電極(11
2)と、前記走査電極と前記データ電極の各交点に対応
して配置された画素電極(114)と、前記走査電極と
データ電極の各交点に対応して配置され前記走査電極の
電位に応じて前記画素電極を前記データ電極に接続する
スイッチング素子(113)とを有する素子基板(1)
と、該素子基板との間で液晶(3)を挟持すると共に共
通電位を与える対向基板(2)とを備え、前記素子基板
が表示を観察する側に配置されたことを特徴とするアク
ティブマトリクス型液晶表示装置。 - 【請求項55】 複数の走査電極(111)と、複数の
データ電極(112)と、前記走査電極と前記データ電
極の各交点に対応して配置された画素電極(114)
と、前記走査電極とデータ電極の各交点に対応して配置
され前記走査電極の電位に応じて前記画素電極を前記デ
ータ電極に接続するスイッチング素子(113)とを有
する素子基板(1)と、 該素子基板との間で液晶(3)を挟持すると共に共通電
位を与える対向基板(2)と、 前記複数の走査電極(111)に順次走査パルスを印加
する走査ドライバ(4)と、 前記複数のデータ電極(112)に表示データに対応し
た信号を印加するデータドライバ(5)とを備えるアク
ティブマトリクス型液晶表示装置において、 前記データドライバ(5)は、前記走査電極(111)
に前記表示用走査パルスが印加されない期間に前記複数
のデータ電極に順次印加する水平走査パルス出力するこ
とを特徴とするアクティブマトリクス型液晶表示装置。 - 【請求項56】 複数の走査電極(111)と、複数の
データ電極(112)と、前記走査電極と前記データ電
極の各交点に対応して配置された画素電極(114)
と、前記走査電極とデータ電極の各交点に対応して配置
され前記走査電極の電位に応じて前記画素電極を前記デ
ータ電極に接続するスイッチング素子(113)とを有
する素子基板(1)と、 該素子基板との間で液晶(3)を挟持すると共に共通電
位を与える対向基板(2)と、 前記複数の走査電極(111)に順次走査パルスを印加
する走査ドライバ(4)と、 前記複数のデータ電極(112)に表示データに対応し
た信号を印加するデータドライバ(5)とを備えるアク
ティブマトリクス型液晶表示装置において、 前記走査ドライバ(4)は、少なくとも近接した走査電
極(111)については、立ち上がりと立ち下がりのタ
イミングが異なる走査パルスを出力することを特徴とす
るアクティブマトリクス型液晶表示装置。 - 【請求項57】 表示行に対応する複数の走査電極と、 表示列に対応する複数のデータ電極と、 前記走査電極と前記データ電極の各交点に対応して配置
された画素電極とを有する素子基板(1)と、 該素子基板との間で液晶(3)を挟持すると共に共通電
位を与える対向基板(2)と、 前記素子基板(1)の前記走査電極及び前記データ電極
の影響を受けない位置に設けられたダミー波形検出手段
を備えることを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項58】 表示行に対応する複数の走査電極(1
11)と、表示列に対応する複数のデータ電極(11
2)と、前記走査電極と前記データ電極の各交点に対応
して配置された画素電極(14)と、前記走査電極とデ
ータ電極の各交点に対応して配置され前記走査電極の電
位に応じて前記画素電極を前記データ電極に接続するス
イッチング素子(113)とを有する素子基板(1)
と、該素子基板との間で液晶(3)を挟持すると共に共
通電位を与える対向基板(2)とを備えたアクティブマ
トリクス型液晶表示装置と、 前記液晶表示装置の表示面に接触され、前記走査電極
(111)と前記データ電極(112)に順次印加され
る信号を、前記走査電極と前記データ電極との間の結合
容量を介して検出して検出信号(Vobs)を出力する
波形検出手段(7)と、 前記検出信号(Vobs)から前記波形検出手段(7)
の前記液晶表示装置の表示面上の接触位置を検出する位
置検出手段(9)とを備えるタブレット機能付き液晶表
示装置の駆動方法であって、 前記波形検出手段(7)の接触位置に近接している前記
走査電極(111)の位置検出は、表示データ書き込み
期間に前記スイッチング素子(113)を順次導通させ
るために前記複数の走査電極(111)に順次印加され
る表示用走査パルスを検出して行い、 前記波形検出手段(7)の接触位置に近接している前記
データ電極(112)の位置検出は、前記走査電極(1
11)に前記表示用走査パルスが印加されないデータ電
極位置検出期間に前記複数のデータ電極に順次印加され
る水平走査パルスを検出して行うことを特徴とするタブ
レット機能付き液晶表示装置の駆動方法。 - 【請求項59】 表示行に対応する複数の走査電極(1
11)と、表示列に対応する複数のデータ電極(11
2)と、前記走査電極と前記データ電極の各交点に対応
して配置された画素電極(14)とを有する素子基板
(1)と、該素子基板との間で液晶(3)を挟持すると
共に共通電位を与える対向基板(2)とを備えた液晶表
示装置と、 前記液晶表示装置の表示面に接触され、前記走査電極
(111)と前記データ電極(112)に順次印加され
る信号を、前記走査電極と前記データ電極との間の結合
容量を介して検出して検出信号(Vobs)を出力する
波形検出手段(7)とを備えるタブレット機能付き液晶
表示装置の駆動方法であって、 前記素子基板(1)の前記走査電極及び前記データ電極
の影響を受けない位置から雑音信号を生成し、前記波形
検出手段(7)の検出信号から前記雑音信号を減算する
ことにより、雑音を低減したことを特徴とするタブレッ
ト機能付き液晶表示装置の駆動方法。 - 【請求項60】 表示行に対応する複数の走査電極(1
11)と、表示列に対応する複数のデータ電極(11
2)と、前記走査電極と前記データ電極の各交点に対応
して配置された画素電極(14)とを有する素子基板
(1)と、該素子基板との間で液晶(3)を挟持すると
共に共通電位を与える対向基板(2)とを備えた液晶表
示装置と、 前記液晶表示装置の表示面に接触され、前記走査電極
(111)と前記データ電極(112)に順次印加され
る信号を、前記走査電極と前記データ電極との間の結合
容量を介して検出して検出信号(Vobs)を出力する
波形検出手段(7)とを備えるタブレット機能付き液晶
表示装置の駆動方法であって、 前記波形検出手段(7)の出力する前記波形検出手段
(7)の接触位置に近接した前記走査電極又は前記デー
タ電極に対応した複数のパルスの強度から、補間法によ
り前記波形検出手段(7)の接触位置を、前記走査電極
又は前記データ電極のピッチ以下の分解能で算出するこ
とを特徴とするタブレット機能付き液晶表示装置の駆動
方法。
Priority Applications (3)
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