JPH08106320A - 自動機械及び自動機械の制御方法 - Google Patents
自動機械及び自動機械の制御方法Info
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- JPH08106320A JPH08106320A JP24402994A JP24402994A JPH08106320A JP H08106320 A JPH08106320 A JP H08106320A JP 24402994 A JP24402994 A JP 24402994A JP 24402994 A JP24402994 A JP 24402994A JP H08106320 A JPH08106320 A JP H08106320A
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- control
- unit
- procedure
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明の目的は、作業状態の変化に適応した動
作に容易かつ自由に変更することが可能な自動機械及び
自動機械の制御方法を提供することにある。 【構成】機構部1の適正な動作手順を生成する規範を表
す作業スキル31を記述するための作業スキル記述手段
30と、センサ4により検出される作業状態と前記作業
スキル31とを照合して機構部の動作変更手順を生成す
る推論手段32とを設け、前記動作変更手順を前記機構
部1の制御手段に与えることにより、前記機構部1を制
御する。
作に容易かつ自由に変更することが可能な自動機械及び
自動機械の制御方法を提供することにある。 【構成】機構部1の適正な動作手順を生成する規範を表
す作業スキル31を記述するための作業スキル記述手段
30と、センサ4により検出される作業状態と前記作業
スキル31とを照合して機構部の動作変更手順を生成す
る推論手段32とを設け、前記動作変更手順を前記機構
部1の制御手段に与えることにより、前記機構部1を制
御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動機械に係り、特に
実時間でのセンサ情報に基づいて、動作を修正しつつ、
複雑な作業を遂行する自動機械及び自動機械の制御方法
に関するものである。
実時間でのセンサ情報に基づいて、動作を修正しつつ、
複雑な作業を遂行する自動機械及び自動機械の制御方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動機械の制御方法としては、例
えばティーチングなどにより、予め与えられたロボット
の手先の位置姿勢データに基づいて、逐次一連動作を遂
行する、いわゆるティーチング・プレイバック方式が一
般的である。
えばティーチングなどにより、予め与えられたロボット
の手先の位置姿勢データに基づいて、逐次一連動作を遂
行する、いわゆるティーチング・プレイバック方式が一
般的である。
【0003】しかし、本方式では、ロボットの位置制御
の精度に限度があることや、作業対象物(ワーク)の形
状、寸法の誤差やその据え付け位置のずれが発生する等
の理由のために、センサを用いてロボットの手先とワー
ク上の作業点との位置関係を検出し、この検出結果によ
って、ロボットの位置補正を行う必要があった。そこ
で、ロボット・コントローラ内に予め決められたセンサ
信号の処理とロボットの動作修正の処理を行う機能を持
たせたものや、ロボット・コントローラとは別のコンピ
ュータに、それらの処理を持たせたものが用いられてき
た。
の精度に限度があることや、作業対象物(ワーク)の形
状、寸法の誤差やその据え付け位置のずれが発生する等
の理由のために、センサを用いてロボットの手先とワー
ク上の作業点との位置関係を検出し、この検出結果によ
って、ロボットの位置補正を行う必要があった。そこ
で、ロボット・コントローラ内に予め決められたセンサ
信号の処理とロボットの動作修正の処理を行う機能を持
たせたものや、ロボット・コントローラとは別のコンピ
ュータに、それらの処理を持たせたものが用いられてき
た。
【0004】このような自動機械の制御方法に関する公
知例としては、特開平4−279901号公報に記載さ
れている産業用ロボットの制御装置が挙げられる。
知例としては、特開平4−279901号公報に記載さ
れている産業用ロボットの制御装置が挙げられる。
【0005】この公知例には、ロボット・コントローラ
とは別に、その上位のコンピュータを設け、ここでセン
サ信号処理を行い、ロボットの動作修正量を演算して、
このデータをロボット・コントローラに送信する方法が
述べられている。
とは別に、その上位のコンピュータを設け、ここでセン
サ信号処理を行い、ロボットの動作修正量を演算して、
このデータをロボット・コントローラに送信する方法が
述べられている。
【0006】また、これとは別の公知例として、The In
ternational Journal of RoboticsResearch Vol.1,No.
3,P.19-41 "AML:A Manufacturing Language"に記載され
ているロボットの制御方法が挙げられる。
ternational Journal of RoboticsResearch Vol.1,No.
3,P.19-41 "AML:A Manufacturing Language"に記載され
ているロボットの制御方法が挙げられる。
【0007】この公知例には、センサの情報に基づいた
動作修正の手順などを記述することができる、高機能の
ロボット言語を用意し、これで記述されたプログラムに
よりロボットを制御する方法が述べられている。
動作修正の手順などを記述することができる、高機能の
ロボット言語を用意し、これで記述されたプログラムに
よりロボットを制御する方法が述べられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、ま
ず、ロボット・コントローラ内にセンサ信号処理とロボ
ットの動作修正の処理を持たせた場合、ワークやセンサ
の種類によっては、予めロボット・コントローラが有す
るアルゴリズムでは対応できないことがあり、このアル
ゴリズムを修正するにしても、ロボット・コントローラ
の内部機能に関する知識が必要なため、一般のユーザが
これを行うのは非常に困難である、と言う問題があっ
た。
ず、ロボット・コントローラ内にセンサ信号処理とロボ
ットの動作修正の処理を持たせた場合、ワークやセンサ
の種類によっては、予めロボット・コントローラが有す
るアルゴリズムでは対応できないことがあり、このアル
ゴリズムを修正するにしても、ロボット・コントローラ
の内部機能に関する知識が必要なため、一般のユーザが
これを行うのは非常に困難である、と言う問題があっ
た。
【0009】一方、上記公知例、特開平4−27990
1号公報に記載されている産業用ロボットの制御装置の
ように、ロボット・コントローラとは別に、上位のコン
ピュータを設けた場合、汎用のプログラミング環境が利
用できることで、処理の拡張性は向上するが、上位コン
ピュータからロボット・コントローラへオンラインで送
信する情報は、位置補正のための動作修正量に限られて
いる。このため、ロボットの作業中に生じる様々な作業
状態の変化に対応して、単なる位置補正に限らず、その
動作シーケンス自体を動的に変更する必要があるような
場合には、この方法では対応できない、と言う問題があ
った。
1号公報に記載されている産業用ロボットの制御装置の
ように、ロボット・コントローラとは別に、上位のコン
ピュータを設けた場合、汎用のプログラミング環境が利
用できることで、処理の拡張性は向上するが、上位コン
ピュータからロボット・コントローラへオンラインで送
信する情報は、位置補正のための動作修正量に限られて
いる。このため、ロボットの作業中に生じる様々な作業
状態の変化に対応して、単なる位置補正に限らず、その
動作シーケンス自体を動的に変更する必要があるような
場合には、この方法では対応できない、と言う問題があ
った。
【0010】また、別の公知例、The International Jo
urnal of Robotics Research Vol.1,No.3,P.19-41 "AM
L:A Manufacturing Language" に記載されているロボッ
ト言語のように、高機能のプログラム言語を用いた場
合、センサ情報に基づく動作修正の手順を、ユーザ自身
が記述できるようになるが、ここで作成したプログラム
をコントローラの内部で実行する具体的な方法について
は特に言及されておらず、作業状態の変化に対する実時
間での応答性をどのようにして確保するか、と言う点
が、プログラムを処理する上で問題になると考えられ
る。
urnal of Robotics Research Vol.1,No.3,P.19-41 "AM
L:A Manufacturing Language" に記載されているロボッ
ト言語のように、高機能のプログラム言語を用いた場
合、センサ情報に基づく動作修正の手順を、ユーザ自身
が記述できるようになるが、ここで作成したプログラム
をコントローラの内部で実行する具体的な方法について
は特に言及されておらず、作業状態の変化に対する実時
間での応答性をどのようにして確保するか、と言う点
が、プログラムを処理する上で問題になると考えられ
る。
【0011】本発明の目的は、必要とされるセンサ信号
処理や動作修正等の動作を変更するためのアルゴリズム
を、ユーザが容易に組み込むことができる自動機械又は
その制御方法を提供することにある。
処理や動作修正等の動作を変更するためのアルゴリズム
を、ユーザが容易に組み込むことができる自動機械又は
その制御方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、機構部と、前記機構部を制御する制御手段と、前記
制御手段の制御対象に関する情報を検出する検出手段と
から構成される自動機械において、前記機構部の動作手
順を生成する規範を表す作業スキルと、前記作業スキル
を記述するための作業スキル記述手段と、前記作業スキ
ルと前記検出手段の出力を参照して、前記機構部の動作
変更手順を推論する推論手段とを設け、前記動作変更手
順を前記制御手段に与えることによって、前記機構部を
制御するようにしたものである。
に、機構部と、前記機構部を制御する制御手段と、前記
制御手段の制御対象に関する情報を検出する検出手段と
から構成される自動機械において、前記機構部の動作手
順を生成する規範を表す作業スキルと、前記作業スキル
を記述するための作業スキル記述手段と、前記作業スキ
ルと前記検出手段の出力を参照して、前記機構部の動作
変更手順を推論する推論手段とを設け、前記動作変更手
順を前記制御手段に与えることによって、前記機構部を
制御するようにしたものである。
【0013】また、機構部と、前記機構部を制御する制
御手段と、前記制御手段の制御対象に関する情報を検出
する検出手段とから構成される自動機械において、前記
機構部の動作手順を生成する規範を表す作業スキルを並
べた作業スキル群と、前記作業スキル群から必要とする
作業スキルを任意選択可能にする作業スキル選択手段
と、選択された作業スキルと前記検出手段の出力を参照
して、前記機構部の動作変更手順を推論する推論手段と
を設け、前記動作変更手順を前記制御手段に与えること
によって、前記機構部を制御するようにしたものであ
る。
御手段と、前記制御手段の制御対象に関する情報を検出
する検出手段とから構成される自動機械において、前記
機構部の動作手順を生成する規範を表す作業スキルを並
べた作業スキル群と、前記作業スキル群から必要とする
作業スキルを任意選択可能にする作業スキル選択手段
と、選択された作業スキルと前記検出手段の出力を参照
して、前記機構部の動作変更手順を推論する推論手段と
を設け、前記動作変更手順を前記制御手段に与えること
によって、前記機構部を制御するようにしたものであ
る。
【0014】また、機構部と、前記機構部を制御する演
算手段を備えた制御手段と、前記制御手段の制御対象に
関する情報を検出する検出手段とから構成される自動機
械において、前記機構部の動作手順を生成する規範を表
す作業スキルと、前記作業スキルを記述するための作業
スキル記述手段と、前記機構部の動作を変更する手順を
推論する演算手段と、前記推論用演算手段と前記制御用
演算手段の間で共有される情報記憶手段とを設け、前記
推論用演算手段によって前記作業スキルと前記検出手段
の出力又は前記共有情報記憶手段の情報を参照して、前
記機構部の動作変更手順を決定し、前記動作変更手順を
前記共有情報記憶手段を介して前記制御手段に与えるこ
とによって、前記機構部を制御するようにしたものであ
る。
算手段を備えた制御手段と、前記制御手段の制御対象に
関する情報を検出する検出手段とから構成される自動機
械において、前記機構部の動作手順を生成する規範を表
す作業スキルと、前記作業スキルを記述するための作業
スキル記述手段と、前記機構部の動作を変更する手順を
推論する演算手段と、前記推論用演算手段と前記制御用
演算手段の間で共有される情報記憶手段とを設け、前記
推論用演算手段によって前記作業スキルと前記検出手段
の出力又は前記共有情報記憶手段の情報を参照して、前
記機構部の動作変更手順を決定し、前記動作変更手順を
前記共有情報記憶手段を介して前記制御手段に与えるこ
とによって、前記機構部を制御するようにしたものであ
る。
【0015】また、機構部と、前記機構部を制御する制
御手段と、前記制御手段の制御対象に関する情報を検出
する検出手段とから構成される自動機械において、前記
機構部の動作手順を生成する規範を表す作業スキルと、
前記作業スキルを記述するための作業スキル記述手段
と、前記作業スキルと前記検出手段の出力を参照して、
前記機構部の動作変更手順を前記制御手段と共有される
演算手段を用いて推論する推論手段とを設け、前記動作
変更手順を用いて、前記機構部を制御するようにしたも
のである。
御手段と、前記制御手段の制御対象に関する情報を検出
する検出手段とから構成される自動機械において、前記
機構部の動作手順を生成する規範を表す作業スキルと、
前記作業スキルを記述するための作業スキル記述手段
と、前記作業スキルと前記検出手段の出力を参照して、
前記機構部の動作変更手順を前記制御手段と共有される
演算手段を用いて推論する推論手段とを設け、前記動作
変更手順を用いて、前記機構部を制御するようにしたも
のである。
【0016】また、機構部と、前記機構部を制御する制
御部と、前記機構部の動作を変更する手順を決定する推
論部とを有し、前記制御部は制御手段と前記機構部を制
御するプログラムと前記制御手段に前記機構部制御プロ
グラムを与える機構部制御プログラム教示手段とから成
り、前記制御手段は前記機構部制御プログラムを記憶す
る機構部制御プログラム記憶手段と、前記機構部制御プ
ログラムを解釈実行して前記機構部を制御する手順を記
憶する制御手順記憶手段と、前記機構部制御プログラム
及び前記制御手順によって演算を行う制御用演算手段
と、前記演算の結果に基づいて前記機構部のモータを駆
動するモータ駆動回路とから成り、前記推論部は前記機
構部の動作手順を生成する規範を表す作業スキルと、前
記作業スキルを記述するための作業スキル記述手段と、
前記機構部の動作を変更する手順を推論する推論手段と
から成り、前記推論手段は前記作業スキルを記憶する作
業スキル記憶手段と、前記作業スキルを解釈実行するた
めの手順を記憶する推論手順記憶手段と、前記推論手順
に基づいて演算を行う推論用演算手段と、前記推論用演
算手段と前記検出手段とを接続する入出力インタフェー
スとから成り、前記推論用演算手段と前記制御用演算手
段の間に各演算手段によって共有される情報記憶手段と
を設け、前記推論用演算手段によって前記作業スキルと
前記検出手段の出力又は前記共有情報記憶手段の情報を
参照して、前記機構部の動作変更手順を決定し、前記動
作変更手順を前記共有情報記憶手段を介して前記制御手
段に与えることによって、前記機構部を制御するように
したものである。
御部と、前記機構部の動作を変更する手順を決定する推
論部とを有し、前記制御部は制御手段と前記機構部を制
御するプログラムと前記制御手段に前記機構部制御プロ
グラムを与える機構部制御プログラム教示手段とから成
り、前記制御手段は前記機構部制御プログラムを記憶す
る機構部制御プログラム記憶手段と、前記機構部制御プ
ログラムを解釈実行して前記機構部を制御する手順を記
憶する制御手順記憶手段と、前記機構部制御プログラム
及び前記制御手順によって演算を行う制御用演算手段
と、前記演算の結果に基づいて前記機構部のモータを駆
動するモータ駆動回路とから成り、前記推論部は前記機
構部の動作手順を生成する規範を表す作業スキルと、前
記作業スキルを記述するための作業スキル記述手段と、
前記機構部の動作を変更する手順を推論する推論手段と
から成り、前記推論手段は前記作業スキルを記憶する作
業スキル記憶手段と、前記作業スキルを解釈実行するた
めの手順を記憶する推論手順記憶手段と、前記推論手順
に基づいて演算を行う推論用演算手段と、前記推論用演
算手段と前記検出手段とを接続する入出力インタフェー
スとから成り、前記推論用演算手段と前記制御用演算手
段の間に各演算手段によって共有される情報記憶手段と
を設け、前記推論用演算手段によって前記作業スキルと
前記検出手段の出力又は前記共有情報記憶手段の情報を
参照して、前記機構部の動作変更手順を決定し、前記動
作変更手順を前記共有情報記憶手段を介して前記制御手
段に与えることによって、前記機構部を制御するように
したものである。
【0017】さらに、制御対象に関する情報を検出手段
によって検出し、前記検出に基づいて、機構部を制御手
段によって制御する自動機械の制御方法において、作業
スキル記述手段によって前記機構部の動作手順を生成す
る規範を表す作業スキルを推論手段に入力するステップ
と、前記作業スキルと前記検出手段の出力を参照するス
テップと、前記機構部の動作変更手順を前記推論手段に
よって推論するステップと、前記動作変更手順を前記制
御手段に与えるステップとによって、前記機構部を制御
するようにしたものである。
によって検出し、前記検出に基づいて、機構部を制御手
段によって制御する自動機械の制御方法において、作業
スキル記述手段によって前記機構部の動作手順を生成す
る規範を表す作業スキルを推論手段に入力するステップ
と、前記作業スキルと前記検出手段の出力を参照するス
テップと、前記機構部の動作変更手順を前記推論手段に
よって推論するステップと、前記動作変更手順を前記制
御手段に与えるステップとによって、前記機構部を制御
するようにしたものである。
【0018】また、制御対象に関する情報を検出手段に
よって検出し、前記検出に基づいて、機構部を制御手段
によって制御する自動機械の制御方法において、前記機
構部の動作手順を生成する規範を表す作業スキルを作業
スキル記述手段によって推論手段に入力し、前記機構部
の前記制御と並行して、前記推論手段によって、前記作
業スキルと前記検出手段の出力とを参照して前記機構部
の動作変更手順を推論し、前記動作変更手順を前記制御
手段に与えることによって、前記機構部を制御するよう
にしたものである。
よって検出し、前記検出に基づいて、機構部を制御手段
によって制御する自動機械の制御方法において、前記機
構部の動作手順を生成する規範を表す作業スキルを作業
スキル記述手段によって推論手段に入力し、前記機構部
の前記制御と並行して、前記推論手段によって、前記作
業スキルと前記検出手段の出力とを参照して前記機構部
の動作変更手順を推論し、前記動作変更手順を前記制御
手段に与えることによって、前記機構部を制御するよう
にしたものである。
【0019】また、制御対象に関する情報を検出手段に
よって検出し、前記検出に基づいて、機構部を制御手段
によって制御する自動機械の制御方法において、前記機
構部の動作手順を生成する規範を表す作業スキルを作業
スキル記述手段によって推論手段に入力し、記述された
作業スキルのうち前記機構部の前記制御に係る作業スキ
ルを制御手段によって指定し、前記機構部の前記制御と
並行して、前記推論手段によって、指定された前記作業
スキルと前記検出手段の出力とを参照して前記機構部の
動作変更手順を推論し、前記動作変更手順を前記制御手
段に与えることによって、前記機構部を制御するように
したものである。
よって検出し、前記検出に基づいて、機構部を制御手段
によって制御する自動機械の制御方法において、前記機
構部の動作手順を生成する規範を表す作業スキルを作業
スキル記述手段によって推論手段に入力し、記述された
作業スキルのうち前記機構部の前記制御に係る作業スキ
ルを制御手段によって指定し、前記機構部の前記制御と
並行して、前記推論手段によって、指定された前記作業
スキルと前記検出手段の出力とを参照して前記機構部の
動作変更手順を推論し、前記動作変更手順を前記制御手
段に与えることによって、前記機構部を制御するように
したものである。
【0020】また、制御対象に関する情報を検出手段に
よって検出し、前記検出に基づいて、機構部を制御手段
によって制御する自動機械の制御方法において、前記機
構部の動作変更手順を生成する規範とその動作完了を判
断する規範とを表す作業スキルを作業スキル記述手段に
よって推論手段に入力し、前記機構部の前記制御と並行
して、前記推論手段によって、前記作業スキルと前記検
出手段の出力とを参照して動作変更手順を推論し、前記
動作変更手順を前記制御手段に与えることによって、前
記機構部を制御するようにしたものである。
よって検出し、前記検出に基づいて、機構部を制御手段
によって制御する自動機械の制御方法において、前記機
構部の動作変更手順を生成する規範とその動作完了を判
断する規範とを表す作業スキルを作業スキル記述手段に
よって推論手段に入力し、前記機構部の前記制御と並行
して、前記推論手段によって、前記作業スキルと前記検
出手段の出力とを参照して動作変更手順を推論し、前記
動作変更手順を前記制御手段に与えることによって、前
記機構部を制御するようにしたものである。
【0021】
【作用】作業スキルは検出手段であるセンサにより検出
される作業状態の変化に応じて、機構部が採るべき動作
手順を生成する規範を表し、作業スキル記述手段により
定義され、推論手段に記述される。前記作業スキル記述
手段によって、ユーザは容易に作業スキルを定義するこ
とができる。
される作業状態の変化に応じて、機構部が採るべき動作
手順を生成する規範を表し、作業スキル記述手段により
定義され、推論手段に記述される。前記作業スキル記述
手段によって、ユーザは容易に作業スキルを定義するこ
とができる。
【0022】さらに具体的に言えば、作業スキルとは、
例えば、作業シーケンスの実行状態を表す定性的な情報
や、センサ信号のように物理状態を表す定量的な情報に
関する条件式からなる前件部と、機構部の定量的な動作
手順からなる後件部とから構成されるルールとして表現
したものである。
例えば、作業シーケンスの実行状態を表す定性的な情報
や、センサ信号のように物理状態を表す定量的な情報に
関する条件式からなる前件部と、機構部の定量的な動作
手順からなる後件部とから構成されるルールとして表現
したものである。
【0023】また、作業スキルを記述するとは、具体的
な手段においては、前記作業スキルを作成することのほ
か、前記推論手段への入力も含む。従って、記述は、前
記作業スキルの作成を前記推論手段への入力と同時に行
うものであっても良いし、予め作成しておいた作業スキ
ルを前記推論手段に入力する動作又は操作であっても良
い。
な手段においては、前記作業スキルを作成することのほ
か、前記推論手段への入力も含む。従って、記述は、前
記作業スキルの作成を前記推論手段への入力と同時に行
うものであっても良いし、予め作成しておいた作業スキ
ルを前記推論手段に入力する動作又は操作であっても良
い。
【0024】一方、機構部は機構部制御プログラム教示
手段により定義された機構部制御プログラムに従って、
制御手段によって制御される。
手段により定義された機構部制御プログラムに従って、
制御手段によって制御される。
【0025】前記推論手段は、前記制御手段による機構
部の制御と並行して、センサによって検出される制御対
象に関する情報から機構部の作業状態を推論し、前記作
業状態と前記作業スキルとを照合する処理を行い、前記
作業状態の変化に応じて機構部が採るべき動作変更手順
を推論する。ここで、制御対象とは機構部又はその作業
対象物又はそれらを合わせたものをいう。
部の制御と並行して、センサによって検出される制御対
象に関する情報から機構部の作業状態を推論し、前記作
業状態と前記作業スキルとを照合する処理を行い、前記
作業状態の変化に応じて機構部が採るべき動作変更手順
を推論する。ここで、制御対象とは機構部又はその作業
対象物又はそれらを合わせたものをいう。
【0026】前記制御手段は、機構部の制御の処理の中
で、前記推論手段からの情報通知を一定周期毎に監視
し、前記推論手段によって推論される動作変更手順を受
け付けることができるようになっている。これによっ
て、前記制御手段は、任意の時点において、その動作シ
ーケンスを変更することが可能になる。
で、前記推論手段からの情報通知を一定周期毎に監視
し、前記推論手段によって推論される動作変更手順を受
け付けることができるようになっている。これによっ
て、前記制御手段は、任意の時点において、その動作シ
ーケンスを変更することが可能になる。
【0027】また、このとき、前記制御手段が機構部制
御プログラムによって指定されたある一連の動作を実行
するにあたって、前記推論手段に登録された作業スキル
のうち、関係するものを指定するようにしてもよい。
御プログラムによって指定されたある一連の動作を実行
するにあたって、前記推論手段に登録された作業スキル
のうち、関係するものを指定するようにしてもよい。
【0028】また、前記制御手段は前記推論手段の監視
を行なわず、前記推論手段が前記制御手段に動作シーケ
ンスの変更を要求したときに、動作変更手順を受け付け
るようにすることも可能である。
を行なわず、前記推論手段が前記制御手段に動作シーケ
ンスの変更を要求したときに、動作変更手順を受け付け
るようにすることも可能である。
【0029】動作変更手順は、上記各手段の作用から分
かるように、前記機構部の動作を修正する手順であって
も良いし、前記機構部の作業状態が変化していく途中で
必要とされる動作に変更する手順であっても良い。
かるように、前記機構部の動作を修正する手順であって
も良いし、前記機構部の作業状態が変化していく途中で
必要とされる動作に変更する手順であっても良い。
【0030】前記作業スキル記述手段は、予め定義して
おいた多数の作業スキル(作業スキル群)の中から、任
意の作業スキルをユーザが選択できるようになってい
て、選択した一つ又は複数の作業スキルを、前記推論手
段に登録できるようになっていても良い。
おいた多数の作業スキル(作業スキル群)の中から、任
意の作業スキルをユーザが選択できるようになってい
て、選択した一つ又は複数の作業スキルを、前記推論手
段に登録できるようになっていても良い。
【0031】前記制御手段及び前記推論手段に構成され
る演算手段は、制御又は前記動作変更手順の推論のため
の演算を行うが、各手段に対して1個ずつ設けても良い
し、各手段で1個の演算手段を共有しても良い。各手段
に対して1個ずつ設けられるときは各手段の演算専用で
あるが、各手段で共有されるときは時分割で各手段の演
算を行う。
る演算手段は、制御又は前記動作変更手順の推論のため
の演算を行うが、各手段に対して1個ずつ設けても良い
し、各手段で1個の演算手段を共有しても良い。各手段
に対して1個ずつ設けられるときは各手段の演算専用で
あるが、各手段で共有されるときは時分割で各手段の演
算を行う。
【0032】また、各手段にそれぞれ演算手段が設けら
れるときは、各演算手段で共有される情報記憶手段を設
けることができる。前記共有情報記憶手段は各演算手段
の演算結果を記憶しておくために使用されるが、両演算
手段からアクセスできるため、各演算手段間での情報の
伝達を前記共有情報記憶手段を介して行うことができ
る。もちろん、各演算手段間での情報の伝達は、前記共
有情報記憶手段を介さず、別のラインを設けて行っても
良い。
れるときは、各演算手段で共有される情報記憶手段を設
けることができる。前記共有情報記憶手段は各演算手段
の演算結果を記憶しておくために使用されるが、両演算
手段からアクセスできるため、各演算手段間での情報の
伝達を前記共有情報記憶手段を介して行うことができ
る。もちろん、各演算手段間での情報の伝達は、前記共
有情報記憶手段を介さず、別のラインを設けて行っても
良い。
【0033】また、上記各手段等から成る自動機械を、
以下のような制御方法によって、動作させることができ
る。
以下のような制御方法によって、動作させることができ
る。
【0034】まず、機構部の動作手順を生成する規範を
表す作業スキルを、作業スキル記述手段によって推論手
段に記述する。前記推論手段は、制御手段による前記機
構部の制御と並行して、前記作業スキルと制御対象に関
する情報を検出する検出手段の出力とを参照して、前記
機構部の動作変更手順を推論する。推論された前記動作
変更手順は前記制御手段に与えられ、前記機構部は前記
動作変更手順を用いて制御される。
表す作業スキルを、作業スキル記述手段によって推論手
段に記述する。前記推論手段は、制御手段による前記機
構部の制御と並行して、前記作業スキルと制御対象に関
する情報を検出する検出手段の出力とを参照して、前記
機構部の動作変更手順を推論する。推論された前記動作
変更手順は前記制御手段に与えられ、前記機構部は前記
動作変更手順を用いて制御される。
【0035】このとき、前記制御手段による制御は、前
記機構部制御プログラムに従う制御から前記動作変更手
順に従う制御に切り替えられるが、前記動作変更手順に
従う制御の完了を判断する手順を前記作業スキルの中に
記述しておくことができる。このようにすることによっ
て、前記制御手段による機構部の制御が、変更した動作
の完了と共に、自動的に前記機構部制御プログラムに従
う制御に復帰するようにすることができる。
記機構部制御プログラムに従う制御から前記動作変更手
順に従う制御に切り替えられるが、前記動作変更手順に
従う制御の完了を判断する手順を前記作業スキルの中に
記述しておくことができる。このようにすることによっ
て、前記制御手段による機構部の制御が、変更した動作
の完了と共に、自動的に前記機構部制御プログラムに従
う制御に復帰するようにすることができる。
【0036】また、作業スキルが多数記述される場合
は、記述された作業スキルのうちから、前記制御手段の
制御の各局面において必要とされる作業スキルを、制御
手段によって指定するようにすることができる。このよ
うにすることによって、前記制御手段の制御の各局面に
おいて、参照する作業スキルを少なくすることが可能に
なり、処理の高速化につながる。
は、記述された作業スキルのうちから、前記制御手段の
制御の各局面において必要とされる作業スキルを、制御
手段によって指定するようにすることができる。このよ
うにすることによって、前記制御手段の制御の各局面に
おいて、参照する作業スキルを少なくすることが可能に
なり、処理の高速化につながる。
【0037】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明を適用し
た実施例について説明する。図1は、本発明の制御方法
の基本構成を示すものである。センサ4は、その用途に
より、自動機械の機構部1に直接取り付けられるもの
と、機構部1と離れたところに設置されるものに分類さ
れる。例えば、ロボットの機構部1の手先に作用する接
触力を検出するための6軸力センサなどは、ロボットの
機構部1の手首部に内蔵され、視覚センサなどのよう
に、作業点から少し離れたところから作業状況を計測す
るものは、機構部1から離れたところに設置される。
た実施例について説明する。図1は、本発明の制御方法
の基本構成を示すものである。センサ4は、その用途に
より、自動機械の機構部1に直接取り付けられるもの
と、機構部1と離れたところに設置されるものに分類さ
れる。例えば、ロボットの機構部1の手先に作用する接
触力を検出するための6軸力センサなどは、ロボットの
機構部1の手首部に内蔵され、視覚センサなどのよう
に、作業点から少し離れたところから作業状況を計測す
るものは、機構部1から離れたところに設置される。
【0038】本実施例の制御系は、大きく分けると制御
部2と推論部3から構成される。制御部2では、まず、
自動機械のユーザが機構制御プログラム教示手段20を
用いて、機構部1の動作シーケンスを機構部制御プログ
ラム21として入力する。この機構部制御プログラム2
1が、制御手段22により逐次解釈実行されることで、
自動機械の通常の作業は遂行される。なお、機構部1が
動作するために必要な位置姿勢データの情報は、機構部
制御プログラム21に含まれるものとする。
部2と推論部3から構成される。制御部2では、まず、
自動機械のユーザが機構制御プログラム教示手段20を
用いて、機構部1の動作シーケンスを機構部制御プログ
ラム21として入力する。この機構部制御プログラム2
1が、制御手段22により逐次解釈実行されることで、
自動機械の通常の作業は遂行される。なお、機構部1が
動作するために必要な位置姿勢データの情報は、機構部
制御プログラム21に含まれるものとする。
【0039】推論部3では、まず、ユーザが作業スキル
記述手段30を用いて、センサ4により検出される作業
状態の変化に応じて、機構部1の適正な動作手順を生成
するための規範を、作業スキル31として入力する。通
常、複数の作業スキル31が登録されているため、推論
部3では、その場面で必要とされる作業スキル31を選
択的に参照するが、参照すべき作業スキルについては、
制御部2から作業スキル参照23のメッセージによって
指示を与える。
記述手段30を用いて、センサ4により検出される作業
状態の変化に応じて、機構部1の適正な動作手順を生成
するための規範を、作業スキル31として入力する。通
常、複数の作業スキル31が登録されているため、推論
部3では、その場面で必要とされる作業スキル31を選
択的に参照するが、参照すべき作業スキルについては、
制御部2から作業スキル参照23のメッセージによって
指示を与える。
【0040】自動機械の作業中には、センサ4の入力信
号の情報、すなわち作業状態34の情報が常時、推論手
段32に取り込まれており、推論手段32が、この作業
状態34と作業スキル31を適宜照合することで、作業
状態34の変化に応じた、適切な動作変更手順33を生
成する。なお、このような作業スキル31に基づく処理
のことを推論処理と呼び、これを行う手段のことを推論
手段32とする。
号の情報、すなわち作業状態34の情報が常時、推論手
段32に取り込まれており、推論手段32が、この作業
状態34と作業スキル31を適宜照合することで、作業
状態34の変化に応じた、適切な動作変更手順33を生
成する。なお、このような作業スキル31に基づく処理
のことを推論処理と呼び、これを行う手段のことを推論
手段32とする。
【0041】ここで生成された動作変更手順33は、制
御手段22に対するメッセージとして伝達される。制御
部2では、推論部3からのメッセージを常時受け付けて
おり、動作変更手順33が伝達されると、実行中の動作
を即座に中断し、動作変更手順33に従って、動作シー
ケンスを変更する。このような制御方法を適用すること
で、予め与えられた動作シーケンスに沿いつつ、しかも
作業状態34の実時間変化に柔軟に適応できる、信頼性
の高い作業を実現することができる。
御手段22に対するメッセージとして伝達される。制御
部2では、推論部3からのメッセージを常時受け付けて
おり、動作変更手順33が伝達されると、実行中の動作
を即座に中断し、動作変更手順33に従って、動作シー
ケンスを変更する。このような制御方法を適用すること
で、予め与えられた動作シーケンスに沿いつつ、しかも
作業状態34の実時間変化に柔軟に適応できる、信頼性
の高い作業を実現することができる。
【0042】図2は、本発明の制御方法を適用した組立
作業の一例を示すものである。ロボット機構部1の手首
部分には、ロボット機構部1の手先に作用する力とモー
メントを検出するための6軸力センサ4が取り付けられ
ており、図2中に示す各座標軸方向の力とそれらの軸回
りのモーメントが検出できる。ロボット機構部1の手先
には、ワーク6aを把持するためのハンド5が取り付け
られている。
作業の一例を示すものである。ロボット機構部1の手首
部分には、ロボット機構部1の手先に作用する力とモー
メントを検出するための6軸力センサ4が取り付けられ
ており、図2中に示す各座標軸方向の力とそれらの軸回
りのモーメントが検出できる。ロボット機構部1の手先
には、ワーク6aを把持するためのハンド5が取り付け
られている。
【0043】ワーク6aは、ワーク6bと組み合わさる
ものであり、両者の組み合わせの固定のために、ワーク
6b側には、爪7a、7b、8a、8bが設けられてい
る。ワーク6aの内側には、爪7a、7bに加工された
凹凸に合った形状の溝が加工されており、ここに爪7
a、7bが噛み合えば、ワーク6a、6bは確実に固定
されるようになっている。
ものであり、両者の組み合わせの固定のために、ワーク
6b側には、爪7a、7b、8a、8bが設けられてい
る。ワーク6aの内側には、爪7a、7bに加工された
凹凸に合った形状の溝が加工されており、ここに爪7
a、7bが噛み合えば、ワーク6a、6bは確実に固定
されるようになっている。
【0044】図3は、図2に示す位置関係を、x軸方向
から見たものである。ワーク6aとワーク6bの突き合
わせ部分は、同一の寸法、形状に加工されており、材質
はプラスチックのように、力を加えることにより、多少
の変形が生じるものとする。ワーク6b側の爪7a、7
bには、ワーク6aの内側に挿入しやすいようにテーパ
加工が施してあり、ワーク6aに挿入する際に、爪7
a、7bは内側に変形し、ワーク6a内側の溝に爪7
a、7bの凹凸がうまく噛み合った時点で、元の状態に
戻るようになっている。もし、このときワーク6a、6
bの突き合わせ方がずれていたりすると、爪7a、7b
とワーク6a側の溝がうまく噛み合わず、ワーク6a、
6bの固定が不良となる。
から見たものである。ワーク6aとワーク6bの突き合
わせ部分は、同一の寸法、形状に加工されており、材質
はプラスチックのように、力を加えることにより、多少
の変形が生じるものとする。ワーク6b側の爪7a、7
bには、ワーク6aの内側に挿入しやすいようにテーパ
加工が施してあり、ワーク6aに挿入する際に、爪7
a、7bは内側に変形し、ワーク6a内側の溝に爪7
a、7bの凹凸がうまく噛み合った時点で、元の状態に
戻るようになっている。もし、このときワーク6a、6
bの突き合わせ方がずれていたりすると、爪7a、7b
とワーク6a側の溝がうまく噛み合わず、ワーク6a、
6bの固定が不良となる。
【0045】図4は、ワーク6aとワーク6bの突き合
わせがずれた状態の一例を示すものである。
わせがずれた状態の一例を示すものである。
【0046】この例では、ワーク6a、6bの突き合わ
せ面が平行でなく、位置ずれも生じたままで、両者の突
き合わせを行ったために、ワーク6bの一辺に、ワーク
6aの突き合わせ面が片当たりした状態が生じている。
このような状態は、ロボット機構部1の位置決め精度、
ワーク6aの把持位置のずれ、ワーク6bの据え付け位
置のずれ、ワーク6a、6bそのものの加工精度などが
原因となって生じる可能性がある。
せ面が平行でなく、位置ずれも生じたままで、両者の突
き合わせを行ったために、ワーク6bの一辺に、ワーク
6aの突き合わせ面が片当たりした状態が生じている。
このような状態は、ロボット機構部1の位置決め精度、
ワーク6aの把持位置のずれ、ワーク6bの据え付け位
置のずれ、ワーク6a、6bそのものの加工精度などが
原因となって生じる可能性がある。
【0047】図4の例の場合、ワーク6a、6bの突き
合わせが片当たりになっているため、ロボット機構部1
の手先には、その状態を反映した反力が作用する。すな
わち、ワーク6a、6bが接触したことによる反力(F
y)と、片当たり部分を軸とするモーメント(Mx)が
発生し、これらはロボット機構部1の手首に取り付けら
れた6軸力センサ4によって検出される。
合わせが片当たりになっているため、ロボット機構部1
の手先には、その状態を反映した反力が作用する。すな
わち、ワーク6a、6bが接触したことによる反力(F
y)と、片当たり部分を軸とするモーメント(Mx)が
発生し、これらはロボット機構部1の手首に取り付けら
れた6軸力センサ4によって検出される。
【0048】つまり、図4のような状態は、手首に取り
付けられた6軸力センサ4の情報を監視することで検知
でき、これをもとに以後のロボット機構部1の動作変更
を行えばよい。図4の場合であれば、一旦ロボット機構
部1をy軸の正方向に戻して、ワーク6a、6bを引き
離した後、z軸の負方向に少しだけ移動して、ワーク6
a、6bの突き合わせ面を正対させ、再度ワーク6a、
6bを突き合わせる、と言う動作変更の手順が考えられ
る。
付けられた6軸力センサ4の情報を監視することで検知
でき、これをもとに以後のロボット機構部1の動作変更
を行えばよい。図4の場合であれば、一旦ロボット機構
部1をy軸の正方向に戻して、ワーク6a、6bを引き
離した後、z軸の負方向に少しだけ移動して、ワーク6
a、6bの突き合わせ面を正対させ、再度ワーク6a、
6bを突き合わせる、と言う動作変更の手順が考えられ
る。
【0049】このように、作業状態34の変化を示す様
々なセンサ情報に基づいて、適正な動作手順を決定する
規範のことを、作業スキルと呼ぶ。作業スキルは、作業
シーケンスの実行状態を表す定性的な情報や、センサ信
号のように物理状態を表す定量的な情報からなる条件式
を前件部、機構部1の定量的な動作の手順を後件部とす
るIF〜THEN…形式のルールとして表現することが
できる。
々なセンサ情報に基づいて、適正な動作手順を決定する
規範のことを、作業スキルと呼ぶ。作業スキルは、作業
シーケンスの実行状態を表す定性的な情報や、センサ信
号のように物理状態を表す定量的な情報からなる条件式
を前件部、機構部1の定量的な動作の手順を後件部とす
るIF〜THEN…形式のルールとして表現することが
できる。
【0050】図5は、図2の作業の機構部制御プログラ
ム21と作業スキル31の一例を示すものである。
ム21と作業スキル31の一例を示すものである。
【0051】機構部制御プログラム21は、ロボット言
語のようなロボット機構部1の動作手順を記述するため
のプログラム言語で記述され、通常は、この機構部制御
プログラム21の通りにロボット機構部1が動作するこ
とで、所定の作業を繰り返し遂行することができる。
語のようなロボット機構部1の動作手順を記述するため
のプログラム言語で記述され、通常は、この機構部制御
プログラム21の通りにロボット機構部1が動作するこ
とで、所定の作業を繰り返し遂行することができる。
【0052】しかし、作業によっては、機構部制御プロ
グラム21に記述したような固定的なシーケンスだけで
は対応できないため、作業状態34の変化に適応して、
動作修正を行う必要がある。
グラム21に記述したような固定的なシーケンスだけで
は対応できないため、作業状態34の変化に適応して、
動作修正を行う必要がある。
【0053】従来技術では、このような作業状態34の
変化に応じた動作修正を実現するため、多くの場合、ロ
ボット・コントローラの内部機能として、特定の作業内
容に応じた動作修正のアルゴリズムを予め用意し、この
機能を一般のユーザに対して、ロボット言語の拡張命令
などの形で提供していた。例えば、特定のセンサの信号
がONになったり、一定の反力が作用したりすること
で、移動中のロボット機構部1の動作を停止させる、と
言うような命令を、予めロボット言語の中に用意してい
た。
変化に応じた動作修正を実現するため、多くの場合、ロ
ボット・コントローラの内部機能として、特定の作業内
容に応じた動作修正のアルゴリズムを予め用意し、この
機能を一般のユーザに対して、ロボット言語の拡張命令
などの形で提供していた。例えば、特定のセンサの信号
がONになったり、一定の反力が作用したりすること
で、移動中のロボット機構部1の動作を停止させる、と
言うような命令を、予めロボット言語の中に用意してい
た。
【0054】しかし、このように、ロボット・コントロ
ーラの内部機能として、作業内容に応じた動作修正の処
理を持たせた場合、ユーザが用いるワークやセンサの種
類によっては、予めロボット・コントローラが有するア
ルゴリズムでは対応できないことがあり、このアルゴリ
ズムを修正しようとしても、ロボット・コントローラの
内部機能に関する情報は通常は公開されておらず、一般
のユーザがこれを行うのは非常に困難である。
ーラの内部機能として、作業内容に応じた動作修正の処
理を持たせた場合、ユーザが用いるワークやセンサの種
類によっては、予めロボット・コントローラが有するア
ルゴリズムでは対応できないことがあり、このアルゴリ
ズムを修正しようとしても、ロボット・コントローラの
内部機能に関する情報は通常は公開されておらず、一般
のユーザがこれを行うのは非常に困難である。
【0055】また、ユーザの多様な要求に応えるために
は、ユーザの作業内容に応じて、その都度、ロボット・
コントローラの開発元において、内部機能を拡張し、そ
の機能を利用するための拡張命令やパラメータを追加し
ていかなければならず、これは開発元における開発工数
の増大につながる。
は、ユーザの作業内容に応じて、その都度、ロボット・
コントローラの開発元において、内部機能を拡張し、そ
の機能を利用するための拡張命令やパラメータを追加し
ていかなければならず、これは開発元における開発工数
の増大につながる。
【0056】そこで、本発明は、このような作業状態3
4の変化に応じた動作変更の手順を生成するための規
範、すなわち作業スキルを、IF〜THEN…形式の表
現を用いたルールの集合として、ユーザ自身が自由に定
義できる、汎用的な記述手段を提供する。このような作
業スキル記述手段30を用いることにより、ロボット・
コントローラの内部機能に手を加える必要もなくなる。
4の変化に応じた動作変更の手順を生成するための規
範、すなわち作業スキルを、IF〜THEN…形式の表
現を用いたルールの集合として、ユーザ自身が自由に定
義できる、汎用的な記述手段を提供する。このような作
業スキル記述手段30を用いることにより、ロボット・
コントローラの内部機能に手を加える必要もなくなる。
【0057】図5に示した作業スキル31は、このよう
な作業スキル記述手段30による表記の一例である。
な作業スキル記述手段30による表記の一例である。
【0058】図5に示すように、作業スキル31は、機
構部制御プログラム21とは分けて記述されており、そ
れぞれの意味付けも明確に区別される。すなわち、機構
部制御プログラム21では、ロボット機構部1が本来行
うべき一連の作業の手順が記述されており、これはロボ
ット言語のような手続き型のプログラム言語で記述する
のが望ましい。
構部制御プログラム21とは分けて記述されており、そ
れぞれの意味付けも明確に区別される。すなわち、機構
部制御プログラム21では、ロボット機構部1が本来行
うべき一連の作業の手順が記述されており、これはロボ
ット言語のような手続き型のプログラム言語で記述する
のが望ましい。
【0059】一方、作業スキル31では、一連の作業の
流れの中で、局所的に生じる作業状態34の変化に応じ
て、動作変更の手順を生成するための規範が記述されて
おり、これには、IF〜THEN…形式の表現のよう
に、ある条件に当てはまれば、それに応じた動作を実行
する、と言うようなルールで記述できるプログラム言語
の方が、動作変更の手順を直感的に表現できると言う点
で適しており、ユーザにとっても扱いやすいものである
と言える。
流れの中で、局所的に生じる作業状態34の変化に応じ
て、動作変更の手順を生成するための規範が記述されて
おり、これには、IF〜THEN…形式の表現のよう
に、ある条件に当てはまれば、それに応じた動作を実行
する、と言うようなルールで記述できるプログラム言語
の方が、動作変更の手順を直感的に表現できると言う点
で適しており、ユーザにとっても扱いやすいものである
と言える。
【0060】図5において、9aに示すSKILL1
は、図4のような状態が生じた場合の動作変更の手順を
定義したルールの例であり、各ルールの前件部には6軸
力センサ4の出力値の条件式、後件部にはロボット言語
による動作手順が記述される。例えば、9aの第一ルー
ルは、「x軸回りのモーメントが5.0kg・cmより
大きく、y軸方向の反力が3.0kgよりも大きいなら
ば、まず、y軸の負方向に20.0mm、z軸の負方向
に2.0mmだけ移動し、次に、再びy軸の正方向に2
0.0mm移動し、ワークを突き合わせる」と言うもの
である。
は、図4のような状態が生じた場合の動作変更の手順を
定義したルールの例であり、各ルールの前件部には6軸
力センサ4の出力値の条件式、後件部にはロボット言語
による動作手順が記述される。例えば、9aの第一ルー
ルは、「x軸回りのモーメントが5.0kg・cmより
大きく、y軸方向の反力が3.0kgよりも大きいなら
ば、まず、y軸の負方向に20.0mm、z軸の負方向
に2.0mmだけ移動し、次に、再びy軸の正方向に2
0.0mm移動し、ワークを突き合わせる」と言うもの
である。
【0061】また、従来技術におけるセンサ4の情報に
基づく動作修正は、ロボット機構部1の手先の目標位置
あるいは軌道に対する位置補正を行うものであり、ロボ
ット機構部1の動作中の任意の時点において、その動作
シーケンスそのものを動的に変更するような動作変更を
行うことは困難であった。
基づく動作修正は、ロボット機構部1の手先の目標位置
あるいは軌道に対する位置補正を行うものであり、ロボ
ット機構部1の動作中の任意の時点において、その動作
シーケンスそのものを動的に変更するような動作変更を
行うことは困難であった。
【0062】本発明では、機構部制御プログラム21と
作業スキル31が、それぞれ制御部2の制御手段22と
推論部3の推論手段32によって並行して処理されるた
め、ロボット機構部1の動作制御の処理と独立して、常
に作業状態34の監視を行うことができ、ロボット機構
部1の動作中の任意の時点において、作業状態34の変
化に適応して、動的に動作シーケンスを変更することが
可能である。
作業スキル31が、それぞれ制御部2の制御手段22と
推論部3の推論手段32によって並行して処理されるた
め、ロボット機構部1の動作制御の処理と独立して、常
に作業状態34の監視を行うことができ、ロボット機構
部1の動作中の任意の時点において、作業状態34の変
化に適応して、動的に動作シーケンスを変更することが
可能である。
【0063】すなわち、推論部3では、作業スキル31
のルール群9aを処理するループが繰り返されており、
ルールの条件部が成立すれば、制御部2に対してメッセ
ージが通知される。これと並行して、制御部2では、機
構部1の動作制御の演算処理ループが繰り返されてお
り、このループの中で推論部3からの動作変更手順33
に関する通知メッセージを受け取り、それに従って動作
シーケンスを変更するようになっている。
のルール群9aを処理するループが繰り返されており、
ルールの条件部が成立すれば、制御部2に対してメッセ
ージが通知される。これと並行して、制御部2では、機
構部1の動作制御の演算処理ループが繰り返されてお
り、このループの中で推論部3からの動作変更手順33
に関する通知メッセージを受け取り、それに従って動作
シーケンスを変更するようになっている。
【0064】図6は、図5の機構部制御プログラム21
と作業スキル31が、それぞれの演算手段により並行し
て処理される手順、すなわち機構部制御プログラム21
の解釈実行手順と、作業スキル31を用いた推論手順の
詳細を示すものである。
と作業スキル31が、それぞれの演算手段により並行し
て処理される手順、すなわち機構部制御プログラム21
の解釈実行手順と、作業スキル31を用いた推論手順の
詳細を示すものである。
【0065】まず、ユーザが定義した作業スキル31
は、機構部制御プログラム21の中で適宜選択的に参照
できるようになっている。例えば、図5の10aに示す
ようにルール集合9a(SKILL1)の参照を宣言す
る文(USE SKILL1)を、機構部制御プログラ
ム21の中に記述することで、それに続く単位作業を示
す動作命令10b(MOV L,P002)の実行開始
と同時に、ルール集合9aが参照されるようになる。具
体的には、制御部2から推論部3に対して、ルール集合
9aを参照するように、メッセージが通知される(処理
601)。
は、機構部制御プログラム21の中で適宜選択的に参照
できるようになっている。例えば、図5の10aに示す
ようにルール集合9a(SKILL1)の参照を宣言す
る文(USE SKILL1)を、機構部制御プログラ
ム21の中に記述することで、それに続く単位作業を示
す動作命令10b(MOV L,P002)の実行開始
と同時に、ルール集合9aが参照されるようになる。具
体的には、制御部2から推論部3に対して、ルール集合
9aを参照するように、メッセージが通知される(処理
601)。
【0066】推論部3は、制御部2から作業スキル31
参照の通知を受けて、指定されたルール集合9aの処理
を開始する。すなわち、各ルールの前件部に定義された
条件式が成立しているかどうか判断され(処理608,
611)、もし条件式が成立すれば、ルールの後件部に
定義された動作変更手順33が生成され(処理609,
612)、これがメッセージとして、制御部2に対して
通知される(処理610,613)。ルールは記述され
ている順に処理されて行き、ルール群9aの最後のルー
ルの処理が終わると、ルール群9aの最初に戻り、再び
上記の処理を繰り返す。
参照の通知を受けて、指定されたルール集合9aの処理
を開始する。すなわち、各ルールの前件部に定義された
条件式が成立しているかどうか判断され(処理608,
611)、もし条件式が成立すれば、ルールの後件部に
定義された動作変更手順33が生成され(処理609,
612)、これがメッセージとして、制御部2に対して
通知される(処理610,613)。ルールは記述され
ている順に処理されて行き、ルール群9aの最後のルー
ルの処理が終わると、ルール群9aの最初に戻り、再び
上記の処理を繰り返す。
【0067】制御部2は、作業スキル31参照を宣言し
た後、その作業スキル31を参照しながら行うべき単位
動作を示す動作命令文10bを読み込んで、それを解釈
実行する。すなわち、動作命令文10bの中で指定され
た経路に沿って移動するための補間演算を行い、その補
間点一つ分について、ロボット機構部1の手先の位置姿
勢データから各関節角度データへの座標変換の演算が行
われる。さらに、ここで得られた関節角度データを、サ
ーボ系に対する指令値として出力する(処理602)。
た後、その作業スキル31を参照しながら行うべき単位
動作を示す動作命令文10bを読み込んで、それを解釈
実行する。すなわち、動作命令文10bの中で指定され
た経路に沿って移動するための補間演算を行い、その補
間点一つ分について、ロボット機構部1の手先の位置姿
勢データから各関節角度データへの座標変換の演算が行
われる。さらに、ここで得られた関節角度データを、サ
ーボ系に対する指令値として出力する(処理602)。
【0068】補間点一つ分の処理が終了すると、制御部
2は、推論部3からの動作変更手順33に関するメッセ
ージが通知されているかどうかをチェックする(処理6
03)。
2は、推論部3からの動作変更手順33に関するメッセ
ージが通知されているかどうかをチェックする(処理6
03)。
【0069】ここで、推論部3から動作変更手順33が
通知されていれば、これに従って動作手順の変更が行わ
れる(処理604,605)。つまり、それまで実行中
だった目標経路の移動を中断して、新たに動作変更手順
33によって与えられた動作シーケンスの目標経路の移
動を開始するように、必要なデータの設定を変更する。
このように、サーボ指令値が出力される周期(サンプリ
ング周期)毎に、動作変更手順33を受け付けること
で、センサにより検出される外界の状況を、サーボ指令
値が出力される毎に、ロボット機構部1の動作制御に反
映させることができ、その結果、ロボット機構部1が動
作中の任意の時点において、その動作シーケンスを変更
することが可能となる。
通知されていれば、これに従って動作手順の変更が行わ
れる(処理604,605)。つまり、それまで実行中
だった目標経路の移動を中断して、新たに動作変更手順
33によって与えられた動作シーケンスの目標経路の移
動を開始するように、必要なデータの設定を変更する。
このように、サーボ指令値が出力される周期(サンプリ
ング周期)毎に、動作変更手順33を受け付けること
で、センサにより検出される外界の状況を、サーボ指令
値が出力される毎に、ロボット機構部1の動作制御に反
映させることができ、その結果、ロボット機構部1が動
作中の任意の時点において、その動作シーケンスを変更
することが可能となる。
【0070】また、推論部3からの動作変更手順33の
通知メッセージがなければ、そのまま従来の目標経路の
移動を行う。
通知メッセージがなければ、そのまま従来の目標経路の
移動を行う。
【0071】なお、作業スキル31の中には、作業スキ
ル31を参照しながら実行する単位作業の完了を監視す
るルールがあり、このルールの条件式が満足されれば、
その単位作業の動作は完了したと見なされ、作業スキル
31の参照を終了する(処理614,615)。このと
き、推論部3から制御部2に対して、所定の動作が完了
したことをメッセージとして通知する(処理616)。
ル31を参照しながら実行する単位作業の完了を監視す
るルールがあり、このルールの条件式が満足されれば、
その単位作業の動作は完了したと見なされ、作業スキル
31の参照を終了する(処理614,615)。このと
き、推論部3から制御部2に対して、所定の動作が完了
したことをメッセージとして通知する(処理616)。
【0072】例えば、動作命令文10bは、図2のよう
なワーク6a、6bの突き合わせ動作であり、この単位
動作は、図5に示すルール集合9aの最後のルールの条
件式を満たすことで、完了したと見なされる。すなわ
ち、y軸方向の反力(Fy)が4.0kgより大きく、
x軸回りのモーメント(Mx)が−5.0から+5.0
kg・cmの間の値であれば、この単位動作は完了した
と見なされ、ルール集合9aの参照を終了する(END
SKILL1)。
なワーク6a、6bの突き合わせ動作であり、この単位
動作は、図5に示すルール集合9aの最後のルールの条
件式を満たすことで、完了したと見なされる。すなわ
ち、y軸方向の反力(Fy)が4.0kgより大きく、
x軸回りのモーメント(Mx)が−5.0から+5.0
kg・cmの間の値であれば、この単位動作は完了した
と見なされ、ルール集合9aの参照を終了する(END
SKILL1)。
【0073】制御部2では、推論部3から動作完了のメ
ッセージが通知されると、作業スキルの参照を終了し
(処理606,607)、機構部制御プログラム21の
次の命令文の解釈実行を行う。動作完了のメッセージが
通知されていなければ、再び経路補間の処理に戻って、
次の補間点に関する座標変換以降の処理を繰り返す(処
理606)。
ッセージが通知されると、作業スキルの参照を終了し
(処理606,607)、機構部制御プログラム21の
次の命令文の解釈実行を行う。動作完了のメッセージが
通知されていなければ、再び経路補間の処理に戻って、
次の補間点に関する座標変換以降の処理を繰り返す(処
理606)。
【0074】また、機構部制御プログラム21中の作業
スキル参照宣言文10aにより、一度にいくつもの作業
スキル31を参照することができ、参照中の作業スキル
31に含まれるルールの前件部で評価されるセンサ情報
は、推論部3により、常時監視されることになる。この
ように、作業スキル31の参照を選択的にすることで、
監視すべきセンサ情報の量を必要最小限に止め、推論部
3の入出力信号の監視に要する時間を短縮することがで
き、その結果として、状態の変化に対して高速に応答す
ることができる。
スキル参照宣言文10aにより、一度にいくつもの作業
スキル31を参照することができ、参照中の作業スキル
31に含まれるルールの前件部で評価されるセンサ情報
は、推論部3により、常時監視されることになる。この
ように、作業スキル31の参照を選択的にすることで、
監視すべきセンサ情報の量を必要最小限に止め、推論部
3の入出力信号の監視に要する時間を短縮することがで
き、その結果として、状態の変化に対して高速に応答す
ることができる。
【0075】なお、さらに高速な応答が必要な場合は、
割込み信号として、センサ4の入力信号を取り込むこと
で対応でき、この場合でも、図5と同様のルール型のプ
ログラム言語で、作業スキル31を定義できる。
割込み信号として、センサ4の入力信号を取り込むこと
で対応でき、この場合でも、図5と同様のルール型のプ
ログラム言語で、作業スキル31を定義できる。
【0076】また、上記の実施例における制御装置とし
ては、まず、制御部2と推論部3のそれぞれの処理を担
当する、独立した演算手段(例えば、マイクロプロセッ
サなど)を有する構成のものが挙げられる。図7は、こ
のような構成の制御装置(以下、コントローラ11)の
一例を示す。
ては、まず、制御部2と推論部3のそれぞれの処理を担
当する、独立した演算手段(例えば、マイクロプロセッ
サなど)を有する構成のものが挙げられる。図7は、こ
のような構成の制御装置(以下、コントローラ11)の
一例を示す。
【0077】制御手段22は、その演算処理を行う制御
用演算手段22cと、ユーザにより入力された機構部制
御プログラム21を記憶するための機構部制御プログラ
ム記憶手段22aと、この機構部制御プログラム21を
解釈実行して、機構部1の動作を制御する手順を記憶す
るための制御手順記憶手段22bと、モータ駆動回路2
2dから構成される。
用演算手段22cと、ユーザにより入力された機構部制
御プログラム21を記憶するための機構部制御プログラ
ム記憶手段22aと、この機構部制御プログラム21を
解釈実行して、機構部1の動作を制御する手順を記憶す
るための制御手順記憶手段22bと、モータ駆動回路2
2dから構成される。
【0078】推論手段32は、その演算処理を行う推論
用演算手段32cと、ユーザにより入力された作業スキ
ル31を記憶するための作業スキル記憶手段32aと、
この作業スキル31をセンサ4により検出される作業状
態34を照合して、作業状態34の変化に応じた、適切
な動作変更手順33を生成する手順を記憶するための推
論手順記憶手段32bと、入出力インタフェース33d
から構成される。
用演算手段32cと、ユーザにより入力された作業スキ
ル31を記憶するための作業スキル記憶手段32aと、
この作業スキル31をセンサ4により検出される作業状
態34を照合して、作業状態34の変化に応じた、適切
な動作変更手順33を生成する手順を記憶するための推
論手順記憶手段32bと、入出力インタフェース33d
から構成される。
【0079】また、図7のコントローラ11では、制御
部2と推論部3の間で情報を伝達するための手段とし
て、共有情報記憶手段32eを用いており、これを経由
して、制御部2と推論部3の間では高速に情報が伝達さ
れる仕組みになっている。なお、共有情報記憶手段32
eには、デュアル・ポートRAMなどのような複数系統
のアクセス経路を持つメモリを用いることで、データ量
の多い場合でも、十分に高速なデータ転送を行うことが
できる。
部2と推論部3の間で情報を伝達するための手段とし
て、共有情報記憶手段32eを用いており、これを経由
して、制御部2と推論部3の間では高速に情報が伝達さ
れる仕組みになっている。なお、共有情報記憶手段32
eには、デュアル・ポートRAMなどのような複数系統
のアクセス経路を持つメモリを用いることで、データ量
の多い場合でも、十分に高速なデータ転送を行うことが
できる。
【0080】このように機構部制御プログラム21と作
業スキル31は、それぞれ独立した演算手段である、制
御用演算手段22cと推論用演算手段32cによって、
並行して処理されるために、演算手段一つあたりの処理
負荷を抑えることができる。また、ロボット機構部1の
動作制御の処理と独立に、常に作業状態34の監視を行
うことができ、作業状態34の変化に対して、高速に適
応することができる。
業スキル31は、それぞれ独立した演算手段である、制
御用演算手段22cと推論用演算手段32cによって、
並行して処理されるために、演算手段一つあたりの処理
負荷を抑えることができる。また、ロボット機構部1の
動作制御の処理と独立に、常に作業状態34の監視を行
うことができ、作業状態34の変化に対して、高速に適
応することができる。
【0081】また、制御装置で使用するプロセッサの処
理速度が十分に速い場合には、一つのプロセッサだけで
も実現することができる。この場合、制御部2と推論部
3の演算処理をそれぞれ別のタスクとして定義してお
き、これらをマルチタスク処理により、並行して動作さ
せるようにする。
理速度が十分に速い場合には、一つのプロセッサだけで
も実現することができる。この場合、制御部2と推論部
3の演算処理をそれぞれ別のタスクとして定義してお
き、これらをマルチタスク処理により、並行して動作さ
せるようにする。
【0082】図8は、1つのプロセッサ(演算手段1
2)により、制御部2と推論部3の処理を並行して行う
コントローラ11の構成を示すものである。
2)により、制御部2と推論部3の処理を並行して行う
コントローラ11の構成を示すものである。
【0083】図8では、一つの演算手段12の中で全て
の処理が行われるため、作業スキル参照23、動作修正
手順33などのメッセージ通知は図示していない。
の処理が行われるため、作業スキル参照23、動作修正
手順33などのメッセージ通知は図示していない。
【0084】なお、ここで、このようなマルチタスクの
手法を採用することが可能となる条件として、一回あた
りの制御部の処理、つまり上述の補間点一つ分の演算処
理に要する時間が、サーボ指令値の出力周期に比べて十
分に短く、他の処理を行う余裕があることが挙げられ
る。
手法を採用することが可能となる条件として、一回あた
りの制御部の処理、つまり上述の補間点一つ分の演算処
理に要する時間が、サーボ指令値の出力周期に比べて十
分に短く、他の処理を行う余裕があることが挙げられ
る。
【0085】図9は、図8のコントローラ11におい
て、ロボット機構部1の動作の制御を行う処理(以下、
制御処理タスク)と、作業スキル31を用いた推論を行
う処理(以下、推論処理タスク)が、マルチタスク処理
により、並行して実行される様子をタイミングチャート
で示すものである。
て、ロボット機構部1の動作の制御を行う処理(以下、
制御処理タスク)と、作業スキル31を用いた推論を行
う処理(以下、推論処理タスク)が、マルチタスク処理
により、並行して実行される様子をタイミングチャート
で示すものである。
【0086】まず、制御部2の処理は、ロボット機構部
1の各関節に組み込まれたモータに対して、一定の周期
でサーボ指令値を出力する必要があるため、これと同じ
周期毎に制御処理タスクを起動し、必要な演算を行った
後、サーボ系(モータ駆動回路22d)へ指令値を出力
する(処理901)。また、この制御処理タスクには、
推論処理タスクからの動作変更手順33に関するメッセ
ージが通知されているかどうかをチェックする処理が含
まれているため、サーボ指令値を出力する毎に、センサ
により検出される外界の状況を反映させることが可能と
なる。
1の各関節に組み込まれたモータに対して、一定の周期
でサーボ指令値を出力する必要があるため、これと同じ
周期毎に制御処理タスクを起動し、必要な演算を行った
後、サーボ系(モータ駆動回路22d)へ指令値を出力
する(処理901)。また、この制御処理タスクには、
推論処理タスクからの動作変更手順33に関するメッセ
ージが通知されているかどうかをチェックする処理が含
まれているため、サーボ指令値を出力する毎に、センサ
により検出される外界の状況を反映させることが可能と
なる。
【0087】推論処理タスクは、制御処理タスクが休止
している間に実行されており、他に緊急を要する処理が
ない限りは、できるだけ作業状態34の監視を行い、状
態の変化に応じた適正な動作変更手順33を生成し、こ
れを制御処理タスクに通知する(処理902)。
している間に実行されており、他に緊急を要する処理が
ない限りは、できるだけ作業状態34の監視を行い、状
態の変化に応じた適正な動作変更手順33を生成し、こ
れを制御処理タスクに通知する(処理902)。
【0088】制御処理タスク、推論処理タスク以外の処
理タスクについては、必要となったときに随時、起動さ
れ、実行される(処理903)。
理タスクについては、必要となったときに随時、起動さ
れ、実行される(処理903)。
【0089】このような一つの演算手段12におけるマ
ルチタスク処理は、本発明の制御方法における機構部の
制御処理と作業スキルによる動作変更の処理(推論処
理)を並行して実行する、と言う概念に含まれるもので
ある。
ルチタスク処理は、本発明の制御方法における機構部の
制御処理と作業スキルによる動作変更の処理(推論処
理)を並行して実行する、と言う概念に含まれるもので
ある。
【0090】なお、作業状態34の変化に対する応答の
遅れが問題にならない場合は、推論処理タスクも一定周
期(例えば、サーボ指令値出力周期の整数倍の周期な
ど)で起動し、実行する方法も可能である。
遅れが問題にならない場合は、推論処理タスクも一定周
期(例えば、サーボ指令値出力周期の整数倍の周期な
ど)で起動し、実行する方法も可能である。
【0091】また、作業状態34の変化が発生したこと
を、割込み信号として入力できるように入出力インタフ
ェース33dの回路を構成しておき、この割込み入力に
より起動される割込みハンドラとして、推論処理タスク
を作る方法も可能である。
を、割込み信号として入力できるように入出力インタフ
ェース33dの回路を構成しておき、この割込み入力に
より起動される割込みハンドラとして、推論処理タスク
を作る方法も可能である。
【0092】また、上記実施例では、作業状態34の変
化に適応するための動作変更に関する例を挙げている
が、これと同様にして、作業中に生じた何らかのトラブ
ルから復帰するための適正な動作シーケンスを生成する
こともでき、自動機械の作業の信頼性をさらに向上させ
ることが可能である。
化に適応するための動作変更に関する例を挙げている
が、これと同様にして、作業中に生じた何らかのトラブ
ルから復帰するための適正な動作シーケンスを生成する
こともでき、自動機械の作業の信頼性をさらに向上させ
ることが可能である。
【0093】
【発明の効果】本発明によれば、制御手段と並行して動
作する推論手段を設け、前記推論手段による動作変更手
順生成のための規範を記述できるようにしたことによ
り、自動機械の実時間動作の中で必要とされる動作変更
を容易に行なうことができ、信頼性の高い作業を遂行す
ることができる。
作する推論手段を設け、前記推論手段による動作変更手
順生成のための規範を記述できるようにしたことによ
り、自動機械の実時間動作の中で必要とされる動作変更
を容易に行なうことができ、信頼性の高い作業を遂行す
ることができる。
【図1】本発明の制御方法の基本構成を示すブロック図
である。
である。
【図2】本発明を適用するロボットの組立作業の一例を
示す図である。
示す図である。
【図3】図2に示す組立作業を横方向から見た様子を示
す図である。
す図である。
【図4】図2に示す組立作業において、ワークの突き合
わせに不具合が生じた例を示す図である。
わせに不具合が生じた例を示す図である。
【図5】図2に示す組立作業を行うための機構部制御プ
ログラムと、その中で参照される作業スキルを示す図で
ある。
ログラムと、その中で参照される作業スキルを示す図で
ある。
【図6】図5に示す機構部制御プログラムと作業スキル
の処理手順を示す図である。
の処理手順を示す図である。
【図7】本発明の自動機械の制御装置の一実施例の構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図8】本発明の自動機械の制御装置の別の実施例の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図9】図8に示す制御装置におけるマルチタスク処理
を示すタイミングチャートである。
を示すタイミングチャートである。
1…機構部またはロボット機構部、2…制御部、20…
機構部制御プログラム教示手段、21…機構部制御プロ
グラム、22…制御手段、22a…機構部制御プログラ
ム記憶手段、22b…制御手順記憶手段、22c…制御
用演算手段、22d…モータ駆動回路、23…作業スキ
ル参照、24…サーボ指令、25…フィードバック信号
3…推論部、30…作業スキル記述手段、31…作業ス
キル、32…推論手段、32a…作業スキル記憶手段、
32b…推論手順記憶手段、32c…推論用演算手段、
32d…入出力インタフェース、32e…共有情報記憶
手段、33…動作変更手順、34…作業状態、35…セ
ンサ制御信号、4…センサまたは6軸力センサ、5…ハ
ンド、6a、6b…ワーク、7a、7b、8a、8b…
ワーク固定用爪、9a…ルール集合、10a…作業スキ
ル参照宣言文、10b…動作命令文、11…コントロー
ラ、12…演算手段。
機構部制御プログラム教示手段、21…機構部制御プロ
グラム、22…制御手段、22a…機構部制御プログラ
ム記憶手段、22b…制御手順記憶手段、22c…制御
用演算手段、22d…モータ駆動回路、23…作業スキ
ル参照、24…サーボ指令、25…フィードバック信号
3…推論部、30…作業スキル記述手段、31…作業ス
キル、32…推論手段、32a…作業スキル記憶手段、
32b…推論手順記憶手段、32c…推論用演算手段、
32d…入出力インタフェース、32e…共有情報記憶
手段、33…動作変更手順、34…作業状態、35…セ
ンサ制御信号、4…センサまたは6軸力センサ、5…ハ
ンド、6a、6b…ワーク、7a、7b、8a、8b…
ワーク固定用爪、9a…ルール集合、10a…作業スキ
ル参照宣言文、10b…動作命令文、11…コントロー
ラ、12…演算手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05B 13/02 M 9131−3H 19/05
Claims (9)
- 【請求項1】機構部と、前記機構部を制御する制御手段
と、前記制御手段の制御対象に関する情報を検出する検
出手段とから構成される自動機械において、 前記機構部の動作手順を生成する規範を表す作業スキル
と、前記作業スキルを記述するための作業スキル記述手
段と、前記作業スキルと前記検出手段の出力を参照し
て、前記機構部の動作変更手順を推論する推論手段とを
設け、前記動作変更手順を前記制御手段に与えることに
よって、前記機構部を制御するようにしたことを特徴と
する自動機械。 - 【請求項2】機構部と、前記機構部を制御する制御手段
と、前記制御手段の制御対象に関する情報を検出する検
出手段とから構成される自動機械において、 前記機構部の動作手順を生成する規範を表す作業スキル
を並べた作業スキル群と、前記作業スキル群から必要と
する作業スキルを任意選択可能にする作業スキル選択手
段と、選択された作業スキルと前記検出手段の出力を参
照して、前記機構部の動作変更手順を推論する推論手段
とを設け、前記動作変更手順を前記制御手段に与えるこ
とによって、前記機構部を制御するようにしたことを特
徴とする自動機械。 - 【請求項3】機構部と、前記機構部を制御する演算手段
を備えた制御手段と、前記制御手段の制御対象に関する
情報を検出する検出手段とから構成される自動機械にお
いて、 前記機構部の動作手順を生成する規範を表す作業スキル
と、前記作業スキルを記述するための作業スキル記述手
段と、前記機構部の動作を変更する手順を推論する演算
手段と、前記推論用演算手段と前記制御用演算手段の間
で共有される情報記憶手段とを設け、前記推論用演算手
段によって前記作業スキルと前記検出手段の出力又は前
記共有情報記憶手段の情報を参照して、前記機構部の動
作変更手順を決定し、前記動作変更手順を前記共有情報
記憶手段を介して前記制御手段に与えることによって、
前記機構部を制御するようにしたことを特徴とする自動
機械。 - 【請求項4】機構部と、前記機構部を制御する制御手段
と、前記制御手段の制御対象に関する情報を検出する検
出手段とから構成される自動機械において、 前記機構部の動作手順を生成する規範を表す作業スキル
と、前記作業スキルを記述するための作業スキル記述手
段と、前記作業スキルと前記検出手段の出力を参照し
て、前記機構部の動作変更手順を前記制御手段と共有さ
れる演算手段を用いて推論する推論手段とを設け、前記
動作変更手順を用いて、前記機構部を制御するようにし
たことを特徴とする自動機械。 - 【請求項5】機構部と、前記機構部を制御する制御部
と、前記機構部の動作を変更する手順を決定する推論部
とを有し、 前記制御部は制御手段と前記機構部を制御するプログラ
ムと前記制御手段に前記機構部制御プログラムを与える
機構部制御プログラム教示手段とから成り、 前記制御手段は前記機構部制御プログラムを記憶する機
構部制御プログラム記憶手段と、前記機構部制御プログ
ラムを解釈実行して前記機構部を制御する手順を記憶す
る制御手順記憶手段と、前記機構部制御プログラム及び
前記制御手順によって演算を行う制御用演算手段と、前
記演算の結果に基づいて前記機構部のモータを駆動する
モータ駆動回路とから成り、 前記推論部は前記機構部の動作手順を生成する規範を表
す作業スキルと、前記作業スキルを記述するための作業
スキル記述手段と、前記機構部の動作を変更する手順を
推論する推論手段とから成り、 前記推論手段は前記作業スキルを記憶する作業スキル記
憶手段と、前記作業スキルを解釈実行するための手順を
記憶する推論手順記憶手段と、前記推論手順に基づいて
演算を行う推論用演算手段と、前記推論用演算手段と前
記検出手段とを接続する入出力インタフェースとから成
り、 前記推論用演算手段と前記制御用演算手段の間に各演算
手段によって共有される情報記憶手段とを設け、 前記推論用演算手段によって前記作業スキルと前記検出
手段の出力又は前記共有情報記憶手段の情報を参照し
て、前記機構部の動作変更手順を決定し、前記動作変更
手順を前記共有情報記憶手段を介して前記制御手段に与
えることによって、前記機構部を制御するようにしたこ
とを特徴とする自動機械。 - 【請求項6】制御対象に関する情報を検出手段によって
検出し、前記検出に基づいて、機構部を制御手段によっ
て制御する自動機械の制御方法において、 作業スキル記述手段によって前記機構部の動作手順を生
成する規範を表す作業スキルを推論手段に入力するステ
ップと、前記作業スキルと前記検出手段の出力を参照す
るステップと、前記機構部の動作変更手順を前記推論手
段によって推論するステップと、前記動作変更手順を前
記制御手段に与えるステップとによって、前記機構部を
制御するようにしたことを特徴とする自動機械の制御方
法。 - 【請求項7】制御対象に関する情報を検出手段によって
検出し、前記検出に基づいて、機構部を制御手段によっ
て制御する自動機械の制御方法において、 前記機構部の動作手順を生成する規範を表す作業スキル
を作業スキル記述手段によって推論手段に入力し、前記
機構部の前記制御と並行して、前記推論手段によって、
前記作業スキルと前記検出手段の出力とを参照して前記
機構部の動作変更手順を推論し、前記動作変更手順を前
記制御手段に与えることによって、前記機構部を制御す
るようにしたことを特徴とする自動機械の制御方法。 - 【請求項8】制御対象に関する情報を検出手段によって
検出し、前記検出に基づいて、機構部を制御手段によっ
て制御する自動機械の制御方法において、 前記機構部の動作手順を生成する規範を表す作業スキル
を作業スキル記述手段によって推論手段に入力し、記述
された作業スキルのうち前記機構部の前記制御に係る作
業スキルを制御手段によって指定し、前記機構部の前記
制御と並行して、前記推論手段によって、指定された前
記作業スキルと前記検出手段の出力とを参照して前記機
構部の動作変更手順を推論し、前記動作変更手順を前記
制御手段に与えることによって、前記機構部を制御する
ようにしたことを特徴とする自動機械の制御方法。 - 【請求項9】制御対象に関する情報を検出手段によって
検出し、前記検出に基づいて、機構部を制御手段によっ
て制御する自動機械の制御方法において、 前記機構部の動作変更手順を生成する規範とその動作完
了を判断する規範とを表す作業スキルを作業スキル記述
手段によって推論手段に入力し、前記機構部の前記制御
と並行して、前記推論手段によって、前記作業スキルと
前記検出手段の出力とを参照して動作変更手順を推論
し、前記動作変更手順を前記制御手段に与えることによ
って、前記機構部を制御するようにしたことを特徴とす
る自動機械の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24402994A JPH08106320A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 自動機械及び自動機械の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24402994A JPH08106320A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 自動機械及び自動機械の制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08106320A true JPH08106320A (ja) | 1996-04-23 |
Family
ID=17112657
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24402994A Pending JPH08106320A (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | 自動機械及び自動機械の制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08106320A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003001501A (ja) * | 2001-06-22 | 2003-01-08 | Murata Mach Ltd | ローダ付き工作機械 |
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JP2009509787A (ja) * | 2005-09-29 | 2009-03-12 | 本田技研工業株式会社 | 人型ロボットのための拡張可能なタスクエンジンフレームワーク |
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1994
- 1994-10-07 JP JP24402994A patent/JPH08106320A/ja active Pending
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