JPH08105706A - 非接触型の回転角センサー及びその製造方法 - Google Patents
非接触型の回転角センサー及びその製造方法Info
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- JPH08105706A JPH08105706A JP23930594A JP23930594A JPH08105706A JP H08105706 A JPH08105706 A JP H08105706A JP 23930594 A JP23930594 A JP 23930594A JP 23930594 A JP23930594 A JP 23930594A JP H08105706 A JPH08105706 A JP H08105706A
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- rotation angle
- magnet
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- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 安価な構造により広角度の範囲にわたってマ
グネットの磁束を線型変換し、その線型性を容易に補正
することができる非接触型の回転角センサーと、その製
造方法を提供する。 【構成】 円筒壁6bをホール素子3c側に有してマグ
ネット2dの磁束を導き、マグネット2dと一体に回転
するための基底部6aを有し、円筒壁6bの高さを回転
角に基づいて変化させることによりホール素子3cとの
間隙Gが変化しつつ周回するヨーク6を付加し、円筒壁
6bの延長上にホール素子3cを配置し、反対側に円柱
状のマグネット2dをヨーク6円筒の中心軸と同軸に配
置する。また、製造方法は、ヨーク6をマグネット2d
に一体に組付けて磁性部を先ず形成し、次に、磁性部を
回転しつつ磁気特性を計測してヨーク6の形状を補正す
ることを特徴とする。
グネットの磁束を線型変換し、その線型性を容易に補正
することができる非接触型の回転角センサーと、その製
造方法を提供する。 【構成】 円筒壁6bをホール素子3c側に有してマグ
ネット2dの磁束を導き、マグネット2dと一体に回転
するための基底部6aを有し、円筒壁6bの高さを回転
角に基づいて変化させることによりホール素子3cとの
間隙Gが変化しつつ周回するヨーク6を付加し、円筒壁
6bの延長上にホール素子3cを配置し、反対側に円柱
状のマグネット2dをヨーク6円筒の中心軸と同軸に配
置する。また、製造方法は、ヨーク6をマグネット2d
に一体に組付けて磁性部を先ず形成し、次に、磁性部を
回転しつつ磁気特性を計測してヨーク6の形状を補正す
ることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転角に基づく磁束の
変化をホール素子等により非接触で検知して電気信号に
変換する非接触型の回転角センサーに関し、特に、磁束
の変化を安価な構造により発生させて容易に調整できる
非接触型の回転角センサー及びその製造方法に関する。
変化をホール素子等により非接触で検知して電気信号に
変換する非接触型の回転角センサーに関し、特に、磁束
の変化を安価な構造により発生させて容易に調整できる
非接触型の回転角センサー及びその製造方法に関する。
【従来の技術】衛星放送テレビや宇宙ロケット等の分野
で回転、または揺動する送受信アンテナ等の回転角を制
御する回路において、回転角を磁気的に非接触で検知し
て電気信号に変換しようとする際には、回転角に基づく
磁束の変化を発生させて正確な電気信号に変換すること
が重要であり、そのための非接触型の回転角センサーが
種々提案されている。例えば、従来の非接触型の回転角
センサーとしては、特開平2−122205号公報によ
る非接触式変位検出器や、特開平5−60508号公報
によるポテンショメーター等が開示されている。
で回転、または揺動する送受信アンテナ等の回転角を制
御する回路において、回転角を磁気的に非接触で検知し
て電気信号に変換しようとする際には、回転角に基づく
磁束の変化を発生させて正確な電気信号に変換すること
が重要であり、そのための非接触型の回転角センサーが
種々提案されている。例えば、従来の非接触型の回転角
センサーとしては、特開平2−122205号公報によ
る非接触式変位検出器や、特開平5−60508号公報
によるポテンショメーター等が開示されている。
【0002】図8は、特開平2−122205号公報に
よる非接触式変位検出器の主要部を概略的に説明する説
明図であり、図8(a)は構成を示し、図8(b)は出
力される電気信号を示すものである。図8(a)におい
て、この変位検出器は、軟磁性材料の板材1をU字状に
折り曲げて両端にマグネット2a,2bをそれぞれ設
け、ホール素子3aを各マグネット2a,2bの中間で
磁束が検知面に直交する様に固定しており、マグネット
2a,2bが、ホール素子3aの周囲を回転軸4により
周回し、ホール素子3aを貫通する磁束もホール素子3
aを中心にして自転する様になっている。図8(b)に
おいて、ホール素子3aは、回転角(矢印A)に基づい
てほぼ正弦波状に変化する電位波形5を生じ、ホール素
子3aとマグネット2a,2bによる図8に示す回転角
において極値を示す。ところが、この変位検出器は、マ
グネットを回転するための空間を必要とするので、その
分だけ装置が大型化するとともに、この回転モーメント
によるイナーシャのために回転軸のトルク応答性を悪化
させてしまう。
よる非接触式変位検出器の主要部を概略的に説明する説
明図であり、図8(a)は構成を示し、図8(b)は出
力される電気信号を示すものである。図8(a)におい
て、この変位検出器は、軟磁性材料の板材1をU字状に
折り曲げて両端にマグネット2a,2bをそれぞれ設
け、ホール素子3aを各マグネット2a,2bの中間で
磁束が検知面に直交する様に固定しており、マグネット
2a,2bが、ホール素子3aの周囲を回転軸4により
周回し、ホール素子3aを貫通する磁束もホール素子3
aを中心にして自転する様になっている。図8(b)に
おいて、ホール素子3aは、回転角(矢印A)に基づい
てほぼ正弦波状に変化する電位波形5を生じ、ホール素
子3aとマグネット2a,2bによる図8に示す回転角
において極値を示す。ところが、この変位検出器は、マ
グネットを回転するための空間を必要とするので、その
分だけ装置が大型化するとともに、この回転モーメント
によるイナーシャのために回転軸のトルク応答性を悪化
させてしまう。
【0003】図9は、特開平5−60508号公報によ
るポテンショメーターの主要部を概略的に説明する説明
図であり、図9(a)は構成を示し、図9(b)は出力
される電気信号を示すものである。図9(a)、および
図9(b)において、このポテンショメーターは、マグ
ネット2cとホール素子3bを対向させ、磁束が検知面
に直交する様に配置しており、マグネット2cの自転に
より磁束もホール素子3bを中心に自転し、この自転す
る角度に従って正弦波形を出力する様になっている。こ
のポテンショメーターは、マグネットを自転させる構造
なので前記変位検出器よりは小型化されてトルク応答性
も改善されるものの、これらの従来例は、ホール素子を
貫通する磁束の向きを自転させる点においては同一であ
り、その出力電位の波形は正弦波のみを得ることができ
る。
るポテンショメーターの主要部を概略的に説明する説明
図であり、図9(a)は構成を示し、図9(b)は出力
される電気信号を示すものである。図9(a)、および
図9(b)において、このポテンショメーターは、マグ
ネット2cとホール素子3bを対向させ、磁束が検知面
に直交する様に配置しており、マグネット2cの自転に
より磁束もホール素子3bを中心に自転し、この自転す
る角度に従って正弦波形を出力する様になっている。こ
のポテンショメーターは、マグネットを自転させる構造
なので前記変位検出器よりは小型化されてトルク応答性
も改善されるものの、これらの従来例は、ホール素子を
貫通する磁束の向きを自転させる点においては同一であ
り、その出力電位の波形は正弦波のみを得ることができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の非接触
型の回転角センサーを使用して正確な回転角を検出しよ
うとする際、次に述べる様な問題点があった。 (1)出力電位の波形は、回転角と比例関係にあればそ
のまま変換演算して角度を求められるが、これらの回転
角センサーではあくまで正弦波をなすので、何らかの三
角関数演算により逆変換することとなり、そのための複
雑な補正回路が必要になってしまう。特に、一般産業用
の被制御機器から宇宙ロケット等に使用する学術研究ま
での幅広い用途で、安価でも270°程度の広角度にお
ける高精度の回転角センサーがしばしば要求される。 (2)この補正回路に簡素で安価なものを使用するか、
あるいは全く使用しない様にするためには、この正弦波
における変曲点近傍の出力電位のみを使用する必要があ
り、対応する回転角が変位できる範囲は極めて狭いもの
となってしまう。この範囲は一般的にはせいぜい90°
程度であり、前記した270°程度には程遠いものがあ
る
型の回転角センサーを使用して正確な回転角を検出しよ
うとする際、次に述べる様な問題点があった。 (1)出力電位の波形は、回転角と比例関係にあればそ
のまま変換演算して角度を求められるが、これらの回転
角センサーではあくまで正弦波をなすので、何らかの三
角関数演算により逆変換することとなり、そのための複
雑な補正回路が必要になってしまう。特に、一般産業用
の被制御機器から宇宙ロケット等に使用する学術研究ま
での幅広い用途で、安価でも270°程度の広角度にお
ける高精度の回転角センサーがしばしば要求される。 (2)この補正回路に簡素で安価なものを使用するか、
あるいは全く使用しない様にするためには、この正弦波
における変曲点近傍の出力電位のみを使用する必要があ
り、対応する回転角が変位できる範囲は極めて狭いもの
となってしまう。この範囲は一般的にはせいぜい90°
程度であり、前記した270°程度には程遠いものがあ
る
【0005】ここで、以下の説明について理解を容易に
するために、ホール素子の一般的な特性について簡単に
考察する。図10は、一般的なホール素子の電気的特性
を説明する説明図であり、図10(a)は磁束密度に対
するホール素子の発生電位の特性曲線を示し、図10
(b)はマグネットとホール素子の間隙距離に対するホ
ール素子の発生電位の特性曲線を対数目盛りにより示
す。先ず、図10(a)において、ホール素子の発生電
位は、一定の方向に所定電圧を引加する定電圧駆動の発
生電位5cと、同様に所定電流を流す定電流駆動の発生
電位5eがあり、この駆動する方向と直角の方向に磁束
を貫通させることにより、これら両方向と直角の方向に
それぞれの発生電位5c,5eを生ずる作用がある。そ
の際に、磁束密度Bの変化に対する出力電圧Vの値は曲
線を形成し、磁束密度Bの増加とともにホール素子固有
の飽和電圧の値に漸近するので、磁束密度Bが充分に低
い領域において両者の値はほぼ比例関係であると見做し
てもよいが、図10(a)においても高々磁束密度B1
以下であり実用的とはいいがたい。次に、図10(b)
において、ホール素子の出力電圧Vは、間隙距離Gの2
乗にほぼ反比例して変化しており、間隙距離Gが減少す
るとともに前記した飽和電圧に漸近して反比例の関係に
歪みを生ずる。
するために、ホール素子の一般的な特性について簡単に
考察する。図10は、一般的なホール素子の電気的特性
を説明する説明図であり、図10(a)は磁束密度に対
するホール素子の発生電位の特性曲線を示し、図10
(b)はマグネットとホール素子の間隙距離に対するホ
ール素子の発生電位の特性曲線を対数目盛りにより示
す。先ず、図10(a)において、ホール素子の発生電
位は、一定の方向に所定電圧を引加する定電圧駆動の発
生電位5cと、同様に所定電流を流す定電流駆動の発生
電位5eがあり、この駆動する方向と直角の方向に磁束
を貫通させることにより、これら両方向と直角の方向に
それぞれの発生電位5c,5eを生ずる作用がある。そ
の際に、磁束密度Bの変化に対する出力電圧Vの値は曲
線を形成し、磁束密度Bの増加とともにホール素子固有
の飽和電圧の値に漸近するので、磁束密度Bが充分に低
い領域において両者の値はほぼ比例関係であると見做し
てもよいが、図10(a)においても高々磁束密度B1
以下であり実用的とはいいがたい。次に、図10(b)
において、ホール素子の出力電圧Vは、間隙距離Gの2
乗にほぼ反比例して変化しており、間隙距離Gが減少す
るとともに前記した飽和電圧に漸近して反比例の関係に
歪みを生ずる。
【0006】従って、マグネットの磁束をホール素子を
中心として回転する代わりに、この間隙距離を回転角に
従って変化させても出力電圧の変化が得られるわけであ
る。 (3)ところが、前記した反比例の関係にある高々2〜
3mmの距離で回転作動を直線移動に変換する機構は複
雑なものとなり、この間隙距離を2乗関数的に且つ安定
して精密に管理するには高価な構成にならざるを得な
い。 (4)また、センサー全体を安価なものとするにはマグ
ネットとホール素子を先ず安価なものを使用すべきであ
るが、普及版のマグネットはいわゆる焼結形成によるも
のであって表面は微視的には不均一な磁束密度を有して
おり、磁束を直接的にホール素子に作用させるこれらの
方式ではセンサーの求める0.1%オーダーの精度を期
待できない。本発明では、前述の問題点に鑑み、安価な
構造により広角度の範囲にわたって磁束を変化し、その
変化を容易に調整することができる非接触型の回転角セ
ンサー及びその製造方法を提供することを課題とする。
中心として回転する代わりに、この間隙距離を回転角に
従って変化させても出力電圧の変化が得られるわけであ
る。 (3)ところが、前記した反比例の関係にある高々2〜
3mmの距離で回転作動を直線移動に変換する機構は複
雑なものとなり、この間隙距離を2乗関数的に且つ安定
して精密に管理するには高価な構成にならざるを得な
い。 (4)また、センサー全体を安価なものとするにはマグ
ネットとホール素子を先ず安価なものを使用すべきであ
るが、普及版のマグネットはいわゆる焼結形成によるも
のであって表面は微視的には不均一な磁束密度を有して
おり、磁束を直接的にホール素子に作用させるこれらの
方式ではセンサーの求める0.1%オーダーの精度を期
待できない。本発明では、前述の問題点に鑑み、安価な
構造により広角度の範囲にわたって磁束を変化し、その
変化を容易に調整することができる非接触型の回転角セ
ンサー及びその製造方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、本発明では次の手段を構成した。 (1) 回転する角度である回転角に従ってマグネット
の磁束を変化させ、変化する磁束の磁界強度をホール素
子で検知して電気信号に変換することにより、その回転
角を非接触で検出する非接触型の回転角センサーにおい
て、円筒状に形成した円筒壁をホール素子側に有し、円
筒壁を介してマグネットの磁束をホール素子に導いて、
マグネットに被せて一体に回転するための基底部を有
し、円筒壁の高さを回転角に基づいて変化させることに
よりホール素子との間隙が変化しつつ周回するヨークを
付加的に設けており、高さが変化する側のヨーク開口方
向における円筒壁の延長上にホール素子を配置し、ホー
ル素子と反対側のヨーク開口方向において、円柱状に形
成されたマグネットをヨーク円筒の中心軸と同軸に配置
することを特徴とする非接触型の回転角センサー。 (2) 前記ヨークは、円筒壁の高さがホール素子との
間隙が広い部分でホール素子に向かって凸状に形成さ
れ、磁界強度が弱い回転角の範囲で線型の電気信号に変
換するための補正が施されている前項(1)に記載の非
接触型の回転角センサー。 (3) 前記ヨークは、円筒壁の高さがホール素子との
間隙が狭い部分でホール素子に向かって凹状に形成さ
れ、磁界強度が強い回転角の範囲で線型の電気信号に変
換するための補正が施されている前項(1)又は前項
(2)に記載の非接触型の回転角センサー。 (4) 前記ヨークは、円筒壁のホール素子側が2ミリ
メートル以下の厚みを有している前項(1)、前項
(2)、又は前項(3)に記載の非接触型の回転角セン
サー。 (5) 前記ヨークは、円筒壁をマグネットのほぼ円周
上において形成してある前項(1)、前項(2)、又は
前項(3)、又は前項(4)に記載の非接触型の回転角
センサー。 (6) 前記マグネットは、ヨークを被せる側の円周が
面取りされている前項(1)、前項(2)、又は前項
(3)、又は前項(4)、又は前項(5)に記載の非接
触型の回転角センサー。
め、本発明では次の手段を構成した。 (1) 回転する角度である回転角に従ってマグネット
の磁束を変化させ、変化する磁束の磁界強度をホール素
子で検知して電気信号に変換することにより、その回転
角を非接触で検出する非接触型の回転角センサーにおい
て、円筒状に形成した円筒壁をホール素子側に有し、円
筒壁を介してマグネットの磁束をホール素子に導いて、
マグネットに被せて一体に回転するための基底部を有
し、円筒壁の高さを回転角に基づいて変化させることに
よりホール素子との間隙が変化しつつ周回するヨークを
付加的に設けており、高さが変化する側のヨーク開口方
向における円筒壁の延長上にホール素子を配置し、ホー
ル素子と反対側のヨーク開口方向において、円柱状に形
成されたマグネットをヨーク円筒の中心軸と同軸に配置
することを特徴とする非接触型の回転角センサー。 (2) 前記ヨークは、円筒壁の高さがホール素子との
間隙が広い部分でホール素子に向かって凸状に形成さ
れ、磁界強度が弱い回転角の範囲で線型の電気信号に変
換するための補正が施されている前項(1)に記載の非
接触型の回転角センサー。 (3) 前記ヨークは、円筒壁の高さがホール素子との
間隙が狭い部分でホール素子に向かって凹状に形成さ
れ、磁界強度が強い回転角の範囲で線型の電気信号に変
換するための補正が施されている前項(1)又は前項
(2)に記載の非接触型の回転角センサー。 (4) 前記ヨークは、円筒壁のホール素子側が2ミリ
メートル以下の厚みを有している前項(1)、前項
(2)、又は前項(3)に記載の非接触型の回転角セン
サー。 (5) 前記ヨークは、円筒壁をマグネットのほぼ円周
上において形成してある前項(1)、前項(2)、又は
前項(3)、又は前項(4)に記載の非接触型の回転角
センサー。 (6) 前記マグネットは、ヨークを被せる側の円周が
面取りされている前項(1)、前項(2)、又は前項
(3)、又は前項(4)、又は前項(5)に記載の非接
触型の回転角センサー。
【0008】(7) マグネットと、磁束を電気信号に
変換するホール素子と、回転角に従って変化する間隙を
介して磁束をホール素子に導くヨークを備え、ヨークの
回転に従って変化する電気信号から回転角を検出する請
求項1又は請求項4に記載の非接触型の回転角センサー
を製造する方法において、ヨークをマグネットに一体に
組付けて磁性部を先ず形成する形成段階と、次に、磁性
部を回転しつつ磁気特性を計測してヨークの形状を補正
する補正段階からなることを特徴とする非接触型の回転
角センサーを製造する方法。 (8) 前記形成段階は、接着剤をヨークとマグネット
の間に着ける処理と、ヨークをマグネットに位置決めし
て被せる処理を含んでいる前項(7)に記載の非接触型
の回転角センサーを製造する方法。 (9) 前記補正段階は、計測して補正するための計測
治具に磁性部を組み込む処理と、計測しつつ工具により
ヨークを補修する処理を含んでいる前項(7)又は前項
(8)に記載の非接触型の回転角センサーを製造する方
法。
変換するホール素子と、回転角に従って変化する間隙を
介して磁束をホール素子に導くヨークを備え、ヨークの
回転に従って変化する電気信号から回転角を検出する請
求項1又は請求項4に記載の非接触型の回転角センサー
を製造する方法において、ヨークをマグネットに一体に
組付けて磁性部を先ず形成する形成段階と、次に、磁性
部を回転しつつ磁気特性を計測してヨークの形状を補正
する補正段階からなることを特徴とする非接触型の回転
角センサーを製造する方法。 (8) 前記形成段階は、接着剤をヨークとマグネット
の間に着ける処理と、ヨークをマグネットに位置決めし
て被せる処理を含んでいる前項(7)に記載の非接触型
の回転角センサーを製造する方法。 (9) 前記補正段階は、計測して補正するための計測
治具に磁性部を組み込む処理と、計測しつつ工具により
ヨークを補修する処理を含んでいる前項(7)又は前項
(8)に記載の非接触型の回転角センサーを製造する方
法。
【0009】
(1)先ず、本発明による非接触型の回転角センサー
は、マグネットに被せたヨークにより磁束が誘導され、
ヨークが回転させられることにより回転角に基づいてヨ
ークとホール素子の間隙距離が変動し、磁束密度を変化
して磁界の強度が変化する。また、ヨーク円筒壁の高さ
を部分的に凹凸状に形成してホール素子の出力特性を補
正し、線型の出力電位の波形を得ることができる。特
に、ヨークにおける円筒の厚みを薄く形成することによ
り、組付け後の特性検査において補修作業が容易に行え
る。
は、マグネットに被せたヨークにより磁束が誘導され、
ヨークが回転させられることにより回転角に基づいてヨ
ークとホール素子の間隙距離が変動し、磁束密度を変化
して磁界の強度が変化する。また、ヨーク円筒壁の高さ
を部分的に凹凸状に形成してホール素子の出力特性を補
正し、線型の出力電位の波形を得ることができる。特
に、ヨークにおける円筒の厚みを薄く形成することによ
り、組付け後の特性検査において補修作業が容易に行え
る。
【0010】(2)次に、本発明による非接触型の回転
角センサーを製造する方法は、ヨークとマグネットが一
体に組付けられて磁性部が形成された後に、その磁気特
性の歪みを修正すべくヨークの形状が補正され、線型の
電気信号の波形を出力することができる。また、ヨーク
がマグネットに位置決めして被せられ、熱硬化性又は紫
外線硬化性の接着剤により確実に固着される。更に、磁
性部が計測治具に組み込まれて磁気特性が計測されつ
つ、補正の際は削り工具が差し込まれて確実に修正され
る。
角センサーを製造する方法は、ヨークとマグネットが一
体に組付けられて磁性部が形成された後に、その磁気特
性の歪みを修正すべくヨークの形状が補正され、線型の
電気信号の波形を出力することができる。また、ヨーク
がマグネットに位置決めして被せられ、熱硬化性又は紫
外線硬化性の接着剤により確実に固着される。更に、磁
性部が計測治具に組み込まれて磁気特性が計測されつ
つ、補正の際は削り工具が差し込まれて確実に修正され
る。
【0011】
【実施例】以下、非接触型の回転角センサーにおける本
発明の実施例を、図面を参照して詳しく説明する。尚、
前記した従来例における同じ部分については各図面に同
一の符号を付して示し詳しい説明は省略する。図1は、
本発明による第1の実施例を説明する説明図であり、図
1(a)は正面を部分的な断面ともに示す正面図、図1
(b)はその底面図であり、図1(b)における矢印ii
−iiの方向を切り欠いて部分的な断面を形成する。図1
(a)、及び図1(b)において、第1の実施例の主要
部は、マグネット2dとホール素子3cの間に付加的に
設け、水平方向(矢印)8に回転しつつマグネット2d
の磁束をホール素子3cに導くヨーク6と、このヨーク
6とホール素子3cの間に形成される間隙Gである。こ
の間隙Gは、ヨーク6が回転する角度である回転角に従
って広がり又は狭まり、ホール素子3cに生ずるホール
電位Vを弱め又は強める。従って、図示しない検知回路
によりホール電位Vの強弱を計算して回転角を逆算させ
る作用がある。
発明の実施例を、図面を参照して詳しく説明する。尚、
前記した従来例における同じ部分については各図面に同
一の符号を付して示し詳しい説明は省略する。図1は、
本発明による第1の実施例を説明する説明図であり、図
1(a)は正面を部分的な断面ともに示す正面図、図1
(b)はその底面図であり、図1(b)における矢印ii
−iiの方向を切り欠いて部分的な断面を形成する。図1
(a)、及び図1(b)において、第1の実施例の主要
部は、マグネット2dとホール素子3cの間に付加的に
設け、水平方向(矢印)8に回転しつつマグネット2d
の磁束をホール素子3cに導くヨーク6と、このヨーク
6とホール素子3cの間に形成される間隙Gである。こ
の間隙Gは、ヨーク6が回転する角度である回転角に従
って広がり又は狭まり、ホール素子3cに生ずるホール
電位Vを弱め又は強める。従って、図示しない検知回路
によりホール電位Vの強弱を計算して回転角を逆算させ
る作用がある。
【0012】ヨーク6は、ほぼ円筒状に形成した壁であ
る円筒壁6bをホール素子3c側に突き出して有し、マ
グネット2dに被さる基底部6aをマグネット2d側に
有している。つまり、円筒壁6bの厚み(即ち、円筒壁
6bの回転軸に垂直な横断面により形成される厚み)T
の中央における延長上にホール素子3cの磁束検知面を
対向させて配置し、ヨーク6とマグネット2dを一体に
して回転させる回転角センサーの磁性部を形成してい
る。
る円筒壁6bをホール素子3c側に突き出して有し、マ
グネット2dに被さる基底部6aをマグネット2d側に
有している。つまり、円筒壁6bの厚み(即ち、円筒壁
6bの回転軸に垂直な横断面により形成される厚み)T
の中央における延長上にホール素子3cの磁束検知面を
対向させて配置し、ヨーク6とマグネット2dを一体に
して回転させる回転角センサーの磁性部を形成してい
る。
【0013】円筒壁6bは、円周方向に沿って周回する
端部である周回端7をホール素子3c側に有しており、
この周回端7を斜面状に形成してホール素子3cとの間
隙Gをヨーク6の回転に従って変化させるとともに、常
にホール素子3cの中央を通過する様になっている。ホ
ール素子3cは、公知技術を使用しており、検知面での
磁界の強度を検知してホール電位Vを生じ、自らの電磁
気特性に基づく電気信号に変換する様になっている。な
お、周回端7は、斜面状に形成する代わりに階段状、鋸
歯状、又は櫛歯状等、ヨーク6とホール素子3cの間隙
Gを変化させるものであれば任意の形状を採ることがで
きる。
端部である周回端7をホール素子3c側に有しており、
この周回端7を斜面状に形成してホール素子3cとの間
隙Gをヨーク6の回転に従って変化させるとともに、常
にホール素子3cの中央を通過する様になっている。ホ
ール素子3cは、公知技術を使用しており、検知面での
磁界の強度を検知してホール電位Vを生じ、自らの電磁
気特性に基づく電気信号に変換する様になっている。な
お、周回端7は、斜面状に形成する代わりに階段状、鋸
歯状、又は櫛歯状等、ヨーク6とホール素子3cの間隙
Gを変化させるものであれば任意の形状を採ることがで
きる。
【0014】次に、第1の実施例における作用について
述べる。図2は、図1における作用を説明する説明図で
あり、図2(a)は電気信号の変化を示し、図2(b)
はホール素子の円筒壁の高さの変化を示す。図2(a)
において、横軸はヨークが水平方向に回転する角度であ
る回転角Aが矢印方向に増加することを示し、縦軸はホ
ール電位Vが増加することを示しており、変化する電位
波形5fは、図1に示す状態における角度A1 でホール
電位V1 を生じ、回転(矢印8)とともに急激に減少し
て最小値Vmin となり、次第にほぼ線型に増加して最大
値Vmax に到達する様になっている。
述べる。図2は、図1における作用を説明する説明図で
あり、図2(a)は電気信号の変化を示し、図2(b)
はホール素子の円筒壁の高さの変化を示す。図2(a)
において、横軸はヨークが水平方向に回転する角度であ
る回転角Aが矢印方向に増加することを示し、縦軸はホ
ール電位Vが増加することを示しており、変化する電位
波形5fは、図1に示す状態における角度A1 でホール
電位V1 を生じ、回転(矢印8)とともに急激に減少し
て最小値Vmin となり、次第にほぼ線型に増加して最大
値Vmax に到達する様になっている。
【0015】実際は、この電位波形5fにおける線型に
増加する範囲は、前記したホール素子の電磁気的特性に
より、最小値Vmin に近い側で下方に凸状となり、最大
値Vmax に近い側で上方に凸状となって僅かに歪む様に
なるので、この歪みをホール素子との間隙Gにおいて補
正する必要がある。尚、最小値Vmin と最大値Vmax で
はヨークの斜面が不連続に、又は非線形に折れ曲がるの
で、電位波形5fもそれぞれで非線形に変化する。
増加する範囲は、前記したホール素子の電磁気的特性に
より、最小値Vmin に近い側で下方に凸状となり、最大
値Vmax に近い側で上方に凸状となって僅かに歪む様に
なるので、この歪みをホール素子との間隙Gにおいて補
正する必要がある。尚、最小値Vmin と最大値Vmax で
はヨークの斜面が不連続に、又は非線形に折れ曲がるの
で、電位波形5fもそれぞれで非線形に変化する。
【0016】図2(b)において、横軸は同様に回転角
Aの増加を示し、縦軸はホール素子3cの円筒壁6bに
おける高さHが矢印方向に増加することを示している。
この高さHの増加とともに、ホール素子3cの検知面と
ヨーク6の周回端7との間隙Gの距離が減少することに
なり、間隙Gの距離は、図1に示す状態における角度A
1 で最小高さHmin (即ち、間隙Gの最大距離Gmax )
を通過し、回転とともに増加して最大高さHmax (即
ち、間隙Gの最小距離Gmin )に達する様になってい
る。
Aの増加を示し、縦軸はホール素子3cの円筒壁6bに
おける高さHが矢印方向に増加することを示している。
この高さHの増加とともに、ホール素子3cの検知面と
ヨーク6の周回端7との間隙Gの距離が減少することに
なり、間隙Gの距離は、図1に示す状態における角度A
1 で最小高さHmin (即ち、間隙Gの最大距離Gmax )
を通過し、回転とともに増加して最大高さHmax (即
ち、間隙Gの最小距離Gmin )に達する様になってい
る。
【0017】仮に、斜面が線型に変化するものであれ
ば、高さHの変化9aは破線で示される様に変化する
が、前記したホール電位の歪みを補正する必要があるの
で、最小高さHmin の近傍では斜面を上方に凸状とし、
最大高さHmax の近傍では斜面を下方に凸状としてホー
ル電位の歪みを補正し、ホール電位5fが広範囲の角度
で線型になる様にする。一方、本発明を使用して安価な
回転角センサーを実現するために、それぞれの構成部品
自体を安価なもの、即ち、むしろ電磁気的特性の精度が
低いものでも採用できる様に、全体的な電磁気的特性を
完成検査において設計値と照合し、その誤差に相当する
分を人手により部分的に補修して目的とする製品仕様に
調整している。
ば、高さHの変化9aは破線で示される様に変化する
が、前記したホール電位の歪みを補正する必要があるの
で、最小高さHmin の近傍では斜面を上方に凸状とし、
最大高さHmax の近傍では斜面を下方に凸状としてホー
ル電位の歪みを補正し、ホール電位5fが広範囲の角度
で線型になる様にする。一方、本発明を使用して安価な
回転角センサーを実現するために、それぞれの構成部品
自体を安価なもの、即ち、むしろ電磁気的特性の精度が
低いものでも採用できる様に、全体的な電磁気的特性を
完成検査において設計値と照合し、その誤差に相当する
分を人手により部分的に補修して目的とする製品仕様に
調整している。
【0018】この調整の作業は、精密な部分を微妙に再
加工することであり、熟練者による作業を必要とするに
も拘らず、作業工数を安価に抑制するためには短時間で
作業を行わなければならない。そこで、この再加工を行
い易い斜面の形状が求められる。凹凸のある斜面の補修
では、この斜面を凹部と凸部と中間の変曲部に分割し
て、いずれかを、あるいは全てを再加工し、かつ各部を
連続的に整えるという複雑な手順を人間工学上から簡素
化する必要がある。
加工することであり、熟練者による作業を必要とするに
も拘らず、作業工数を安価に抑制するためには短時間で
作業を行わなければならない。そこで、この再加工を行
い易い斜面の形状が求められる。凹凸のある斜面の補修
では、この斜面を凹部と凸部と中間の変曲部に分割し
て、いずれかを、あるいは全てを再加工し、かつ各部を
連続的に整えるという複雑な手順を人間工学上から簡素
化する必要がある。
【0019】また、この斜面の補修は、削り取る再加工
の場合とロウ付けする再加工の場合があり、ロウ付けす
る場合には削り取る場合よりも一般的に長時間の作業工
数を必要とするので、常に削り取る補修をすればよい形
状にすれば手順を簡素化することができる。そこで、常
に削り取る補修ができる第2の実施例について次に述べ
る。
の場合とロウ付けする再加工の場合があり、ロウ付けす
る場合には削り取る場合よりも一般的に長時間の作業工
数を必要とするので、常に削り取る補修をすればよい形
状にすれば手順を簡素化することができる。そこで、常
に削り取る補修ができる第2の実施例について次に述べ
る。
【0020】図3は、図1における第2の実施例を説明
する説明図であり、図3(a)は図2(a)と同一の電
位波形を示し、図3(b)は第2の実施例におけるホー
ル素子の円筒壁の高さの変化を示す。図3(b)におい
て、第2の実施例は、図2(b)における円筒壁の高さ
を全面的に上方に凸状として増加させた他は、第1の実
施例と異なる点はない。
する説明図であり、図3(a)は図2(a)と同一の電
位波形を示し、図3(b)は第2の実施例におけるホー
ル素子の円筒壁の高さの変化を示す。図3(b)におい
て、第2の実施例は、図2(b)における円筒壁の高さ
を全面的に上方に凸状として増加させた他は、第1の実
施例と異なる点はない。
【0021】この高さの増加は全面的であるとともに、
図2(b)の広回転角(回転の後半部)の領域における
下方に凸状となる曲率を減少してほぼ直線に近い高さの
変化9bを有する斜面に形成するか、あるいは、むしろ
狭い回転角(回転の前半部)の領域を含めて上方に更に
凸状となる様に形成する。
図2(b)の広回転角(回転の後半部)の領域における
下方に凸状となる曲率を減少してほぼ直線に近い高さの
変化9bを有する斜面に形成するか、あるいは、むしろ
狭い回転角(回転の前半部)の領域を含めて上方に更に
凸状となる様に形成する。
【0022】それにより、図2(b)における狭い回転
角(回転の前半部)の領域はもちろん広回転角(回転の
後半部)の領域と、これらの領域に挟まれる変曲点との
それぞれに予め削り代を付加しておき、完成検査での補
正の際に常に削り取る補修のみを行えばよい様になって
いる。
角(回転の前半部)の領域はもちろん広回転角(回転の
後半部)の領域と、これらの領域に挟まれる変曲点との
それぞれに予め削り代を付加しておき、完成検査での補
正の際に常に削り取る補修のみを行えばよい様になって
いる。
【0023】また、補修の際に容易に削り取ることがで
きる様にするには、磁束の誘導を安定的に確保しつつ機
械的な強度を充分に維持できる程度に円筒壁6bの厚み
Tを薄くするほうがよい。具体的には、例えば直径10
mm前後のヨークを使用してホール素子との間隙を2m
m前後変化する際には、この厚みTを2mm位に設定し
ても効果はあるが実用的には0.5〜1.5mmにする
のが好ましい。
きる様にするには、磁束の誘導を安定的に確保しつつ機
械的な強度を充分に維持できる程度に円筒壁6bの厚み
Tを薄くするほうがよい。具体的には、例えば直径10
mm前後のヨークを使用してホール素子との間隙を2m
m前後変化する際には、この厚みTを2mm位に設定し
ても効果はあるが実用的には0.5〜1.5mmにする
のが好ましい。
【0024】その際、もし加工作業上必要とあれば、円
筒壁6bの厚みTを薄くする代わりに周回端7の近傍の
みを薄くしてもよい。つまり、円筒壁6bにおけるホー
ル素子3c側の稜線部分の縦断面をホール素子3c側に
薄くなる三角状、半円状、又は台形状に形成し、補修
は、この稜線に沿って撫ぜるように削ることにより円筒
壁6bの高さを容易に低減することができる。
筒壁6bの厚みTを薄くする代わりに周回端7の近傍の
みを薄くしてもよい。つまり、円筒壁6bにおけるホー
ル素子3c側の稜線部分の縦断面をホール素子3c側に
薄くなる三角状、半円状、又は台形状に形成し、補修
は、この稜線に沿って撫ぜるように削ることにより円筒
壁6bの高さを容易に低減することができる。
【0025】ここで、ヨークとマグネットの望ましい大
きさ、及び大小関係が非接触の回転角センサーにおける
感度に及ぼす影響について考察する。感度を決定する主
要な要因として、円筒壁6bの周回端7から導出されて
ホール素子3cを貫く磁束密度があり、その絶対値が大
きく(即ち、磁束の発生源であるマグネットが強力であ
り)、また、その変化が回転角の全範囲にわたって大き
なものであれば、変換出力される電気信号の値と変化量
も大きなものとなるので、図示しない検知回路での信号
処理が比較的に容易になる。
きさ、及び大小関係が非接触の回転角センサーにおける
感度に及ぼす影響について考察する。感度を決定する主
要な要因として、円筒壁6bの周回端7から導出されて
ホール素子3cを貫く磁束密度があり、その絶対値が大
きく(即ち、磁束の発生源であるマグネットが強力であ
り)、また、その変化が回転角の全範囲にわたって大き
なものであれば、変換出力される電気信号の値と変化量
も大きなものとなるので、図示しない検知回路での信号
処理が比較的に容易になる。
【0026】しかし、特に強力なマグネットは高価なも
のとなり、センサーの素材を安価なものにする必要があ
る本発明の目的により自ずから制約を受ける。また、そ
の形状は、同じく安価なことと、検知対象が回転軸に点
対称な回転角であることから円柱状のものが選択され
る。また、強力なマグネットの代わりに大きなマグネッ
トを採用し、磁束をヨークにより収束させてホール素子
3cに導くことが考えられるが、マグネットの大きさ
も、市場のニーズにより要請されるセンサーの外形から
制約的に決定される。
のとなり、センサーの素材を安価なものにする必要があ
る本発明の目的により自ずから制約を受ける。また、そ
の形状は、同じく安価なことと、検知対象が回転軸に点
対称な回転角であることから円柱状のものが選択され
る。また、強力なマグネットの代わりに大きなマグネッ
トを採用し、磁束をヨークにより収束させてホール素子
3cに導くことが考えられるが、マグネットの大きさ
も、市場のニーズにより要請されるセンサーの外形から
制約的に決定される。
【0027】そこで、特定の強度と大きさを有するマグ
ネットを使用する際に残された設計事項として、マグネ
ットの円柱形状に対するヨークの形状と円筒壁との配置
関係を検討する必要がある。図4は、図1における矢印
iii-iii の方向から看た断面において、異なる大きさと
形状を有するヨークとマグネットの組合せを説明する説
明図であり、図4(a)は、大きな径を有するマグネッ
トと小さな径を有するヨークの組合せを、図4(b)
は、小さな径を有するマグネットと大きな径を有するヨ
ークの組合せを、図4(c)は、本発明におけるほぼ同
一の径を有するマグネットとヨークの望ましい組合せを
各々示している。
ネットを使用する際に残された設計事項として、マグネ
ットの円柱形状に対するヨークの形状と円筒壁との配置
関係を検討する必要がある。図4は、図1における矢印
iii-iii の方向から看た断面において、異なる大きさと
形状を有するヨークとマグネットの組合せを説明する説
明図であり、図4(a)は、大きな径を有するマグネッ
トと小さな径を有するヨークの組合せを、図4(b)
は、小さな径を有するマグネットと大きな径を有するヨ
ークの組合せを、図4(c)は、本発明におけるほぼ同
一の径を有するマグネットとヨークの望ましい組合せを
各々示している。
【0028】図4(a)において、大きな径のヨークを
採用すると精密で困難なヨークの加工作業を簡素化する
ことができるが、マグネット円柱の回転軸方向に生ずる
磁束密度は円柱の円周付近で最大の変化率を有し、この
円周から外側へずれるにしたがって急激に低下するとと
もに、磁束を拡散しつつ長い経路に沿って導くので、結
果的にも磁束密度が低下して大きな変換出力が望めな
い。
採用すると精密で困難なヨークの加工作業を簡素化する
ことができるが、マグネット円柱の回転軸方向に生ずる
磁束密度は円柱の円周付近で最大の変化率を有し、この
円周から外側へずれるにしたがって急激に低下するとと
もに、磁束を拡散しつつ長い経路に沿って導くので、結
果的にも磁束密度が低下して大きな変換出力が望めな
い。
【0029】他方、図4(b)において、磁束を小さな
径のヨークでホール素子3cに集中させれば、高い磁束
密度により大きな変換出力を得ることができるが、ヨー
クにおける円筒壁の径は結果的に小さなものとなるの
で、回転角に対する変換出力の感度が高過ぎて不安定な
ものとなる。また、ヨークの加工作業が必要になり、そ
のための加工工数が増大してセンサーの価格を引き上げ
ることとなって好ましくない。
径のヨークでホール素子3cに集中させれば、高い磁束
密度により大きな変換出力を得ることができるが、ヨー
クにおける円筒壁の径は結果的に小さなものとなるの
で、回転角に対する変換出力の感度が高過ぎて不安定な
ものとなる。また、ヨークの加工作業が必要になり、そ
のための加工工数が増大してセンサーの価格を引き上げ
ることとなって好ましくない。
【0030】つまり、図4(c)において、円筒壁6b
の口径を拡大しつつ、かつ磁束密度の低下を抑える相関
において最大限の効率を生ずる円筒壁6bとマグネット
円柱の配置関係は、図4(a)と図4(b)における両
方の中間を採ってマグネット円周をホール素子3c側に
延長して得られる延長面の近傍に円筒壁の厚みTの中央
を配置するようにヨークの径と位置を設定するのが望ま
しい。
の口径を拡大しつつ、かつ磁束密度の低下を抑える相関
において最大限の効率を生ずる円筒壁6bとマグネット
円柱の配置関係は、図4(a)と図4(b)における両
方の中間を採ってマグネット円周をホール素子3c側に
延長して得られる延長面の近傍に円筒壁の厚みTの中央
を配置するようにヨークの径と位置を設定するのが望ま
しい。
【0031】続いて、本発明を製品化した具体例の取扱
要領について述べる。図5は、図1及び図3における第
1及び第2の実施例を使用する非接触型の回転角センサ
ーの具体例を概略的に示す構成図である。図5におい
て、この非接触型の回転角センサー10は、前記した主
要部を格納するための作動室11を備えた回転角センサ
ー本体12と、マグネット2dに付加する回転軸13
と、ホール素子3cと増幅器を搭載して出力用ケーブル
を有する配線板14からなり、回転軸13はベアリング
等を介して回転角センサー本体12に支持する構成にな
っている。
要領について述べる。図5は、図1及び図3における第
1及び第2の実施例を使用する非接触型の回転角センサ
ーの具体例を概略的に示す構成図である。図5におい
て、この非接触型の回転角センサー10は、前記した主
要部を格納するための作動室11を備えた回転角センサ
ー本体12と、マグネット2dに付加する回転軸13
と、ホール素子3cと増幅器を搭載して出力用ケーブル
を有する配線板14からなり、回転軸13はベアリング
等を介して回転角センサー本体12に支持する構成にな
っている。
【0032】この非接触型の回転角センサー10は、図
示しないアンテナ等の制御機構に回転軸13を連動して
回転させ、制御機構の回転角に伴ってヨーク6を自転さ
せてヨーク6とホール素子3cの距離に従って磁束を変
化させ、この磁束をホール素子3cにより検出して回転
角に基づく電気信号を出力する様になっている。続い
て、本発明による非接触型の回転角センサーを製造する
方法について詳しく説明する。
示しないアンテナ等の制御機構に回転軸13を連動して
回転させ、制御機構の回転角に伴ってヨーク6を自転さ
せてヨーク6とホール素子3cの距離に従って磁束を変
化させ、この磁束をホール素子3cにより検出して回転
角に基づく電気信号を出力する様になっている。続い
て、本発明による非接触型の回転角センサーを製造する
方法について詳しく説明する。
【0033】図6は、本発明による製造する方法を示す
第3の実施例を説明する手順図である。図6において、
第3の実施例における主要部は、ヨークをマグネットに
一体に組着けて磁性部を先ず形成する形成段階20と、
次に、磁性部を回転しつつ磁気特性を計測してヨークの
形状を補正する補正段階30であり、ヨークとマグネッ
トの組着けを準備する準備段階10を主要部の前に、補
正済の磁性部により製品を完成する完成段階40を後に
設けて非接触型の回転角センサーの製造工程を構成する
様になっている。ここで、本発明による製造する方法の
理解を容易にするため円柱状のマグネットの磁気特性に
ついて考察する。
第3の実施例を説明する手順図である。図6において、
第3の実施例における主要部は、ヨークをマグネットに
一体に組着けて磁性部を先ず形成する形成段階20と、
次に、磁性部を回転しつつ磁気特性を計測してヨークの
形状を補正する補正段階30であり、ヨークとマグネッ
トの組着けを準備する準備段階10を主要部の前に、補
正済の磁性部により製品を完成する完成段階40を後に
設けて非接触型の回転角センサーの製造工程を構成する
様になっている。ここで、本発明による製造する方法の
理解を容易にするため円柱状のマグネットの磁気特性に
ついて考察する。
【0034】図7は、図1における円柱状のマグネット
の磁気特性を説明する説明図であり、図7(a)は、こ
のマグネットを円柱の中心軸に垂直な方向からみたもの
であり、図7(b)は、このマグネットの円柱の端面に
おける磁束密度の理想的な分布を直径方向に示した分布
図であり、図7(c)は、同じく実際の分布を示した分
布図である。
の磁気特性を説明する説明図であり、図7(a)は、こ
のマグネットを円柱の中心軸に垂直な方向からみたもの
であり、図7(b)は、このマグネットの円柱の端面に
おける磁束密度の理想的な分布を直径方向に示した分布
図であり、図7(c)は、同じく実際の分布を示した分
布図である。
【0035】図7(b)、及び図7(c)において、横
軸は端面の直径方向の位置Xを示し、縦軸はその位置X
での磁束密度Φを示しており、図7(b)において、理
想的な分布5gでは、分布の最大値Φ1を示す位置X1
は分布及びマグネット2dの端面の中心と一致するが、
図7(c)において、実際の分布5hでの最大値Φ2を
示す位置X2は一致せずに円周に向かって多少ずれる場
合があり、この傾向は安価なマグネットでは無視できな
いものである。まして、正確な線型の変換出力を得よう
とする目的のためには致命的なものがある。
軸は端面の直径方向の位置Xを示し、縦軸はその位置X
での磁束密度Φを示しており、図7(b)において、理
想的な分布5gでは、分布の最大値Φ1を示す位置X1
は分布及びマグネット2dの端面の中心と一致するが、
図7(c)において、実際の分布5hでの最大値Φ2を
示す位置X2は一致せずに円周に向かって多少ずれる場
合があり、この傾向は安価なマグネットでは無視できな
いものである。まして、正確な線型の変換出力を得よう
とする目的のためには致命的なものがある。
【0036】従って、製品の完成後に出力特性を測定検
査して何らかの修正を加えてやらなければならない。し
かし、完成後にヨークとマグネットの位置関係を修正し
たり、ヨーク自体を補修したりすることは困難を極める
問題である。ましてや、変換出力を補正するために高価
な補償回路を付加し、製品価格を上昇させることなど思
いもよらないことである。
査して何らかの修正を加えてやらなければならない。し
かし、完成後にヨークとマグネットの位置関係を修正し
たり、ヨーク自体を補修したりすることは困難を極める
問題である。ましてや、変換出力を補正するために高価
な補償回路を付加し、製品価格を上昇させることなど思
いもよらないことである。
【0037】そこで、本発明では、新たな形成段階と補
正段階を設けてセンサーの製造工程を改良することとし
たのである。形成段階20は、接着剤をヨークとマグネ
ットの間に着ける処理21と、ヨークをマグネットに位
置決めして被せる処理22を含んでいる。
正段階を設けてセンサーの製造工程を改良することとし
たのである。形成段階20は、接着剤をヨークとマグネ
ットの間に着ける処理21と、ヨークをマグネットに位
置決めして被せる処理22を含んでいる。
【0038】接着剤は、熱硬化性又は紫外線硬化性のも
のが望ましいが、金属の隙間に容易に浸潤し、速やかに
硬化して接着するものであれば他のものであってもよ
い。また、その際の位置決めは、マグネットにかぶせる
部分であるヨークの基底部を設けることにより容易に行
うことができる。
のが望ましいが、金属の隙間に容易に浸潤し、速やかに
硬化して接着するものであれば他のものであってもよ
い。また、その際の位置決めは、マグネットにかぶせる
部分であるヨークの基底部を設けることにより容易に行
うことができる。
【0039】補正段階30は、計測治具に磁性部を組み
込む処理31と、工具によりヨークを補修する処理32
を含んでいる。計測治具は、これに磁性部を組み込ん
で、ホール素子3c同等の、あるいは類似の電磁気特性
を有する磁電変換素子により出力電圧又は磁気特性を計
測するとともに、側面から削り工具を差し込んでヨーク
円筒壁を観察しつつ補正するためのものであればよい。
込む処理31と、工具によりヨークを補修する処理32
を含んでいる。計測治具は、これに磁性部を組み込ん
で、ホール素子3c同等の、あるいは類似の電磁気特性
を有する磁電変換素子により出力電圧又は磁気特性を計
測するとともに、側面から削り工具を差し込んでヨーク
円筒壁を観察しつつ補正するためのものであればよい。
【0040】補修する処理は、磁気特性を計測して設計
上の目標値、及び製造上の許容範囲と比較し、これらの
値からのずれを評価しつつ補正量を決定して、計測治具
の側面から削り工具を差し込んでヨークにおける円筒壁
の高さを円周に沿って削り回し、またはロウ付けをす
る。
上の目標値、及び製造上の許容範囲と比較し、これらの
値からのずれを評価しつつ補正量を決定して、計測治具
の側面から削り工具を差し込んでヨークにおける円筒壁
の高さを円周に沿って削り回し、またはロウ付けをす
る。
【0041】尚、本発明は前述の実施例にのみ限定され
るものではなく、例えば周回端の斜面の形状は任意の間
隙を形成できるものであり、ホール電位を広範囲の回転
角に対して非線形に変換して出力する様にしてもよいこ
となど、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
の変更を加えうることは勿論である。
るものではなく、例えば周回端の斜面の形状は任意の間
隙を形成できるものであり、ホール電位を広範囲の回転
角に対して非線形に変換して出力する様にしてもよいこ
となど、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
の変更を加えうることは勿論である。
【0042】
【発明の効果】以上述べた様に、本発明には次の効果が
ある。先ず、本発明による非接触型の回転角センサーに
は下記の効果がある。 (1)出力電位の波形は回転する角度に比例する線型で
あり、そのまま演算して回転角を求められるので、従来
のように三角関数等の高度な演算により変換する必要は
なく、そのための複雑な補正回路も外部に付加する必要
がない。 (2)また、ヨーク円筒壁の高さを部分的に凹凸に形成
してホール素子の出力特性を補正し、出力電位が線型に
変化する範囲を広角度に設定することができるので、仮
に補正回路を設けることにしても簡単なものでよく、従
って安価なものを使用することができる。 (3)続いて、螺旋状に変化させる簡単な機構により、
高々2〜3mmしかないホール素子との間隙距離を精密
かつ安定して管理することができる。 (4)更に、いわゆる焼結形成による普及版の安価なマ
グネットであっても、ヨークを介して磁束を誘導しつつ
強度を変化でき、安価なホール素子を使用して磁束を検
出する構成なので、センサーの求める0.1%オーダー
の精度が期待できるとともに、センサー全体をも安価な
ものとすることができる。 以上の(1)、乃至(4)により、安価な構造により広
角度の範囲にわたって線型の変換出力を得ることがで
き、その線型性を容易で確実に調整することができる様
になった。
ある。先ず、本発明による非接触型の回転角センサーに
は下記の効果がある。 (1)出力電位の波形は回転する角度に比例する線型で
あり、そのまま演算して回転角を求められるので、従来
のように三角関数等の高度な演算により変換する必要は
なく、そのための複雑な補正回路も外部に付加する必要
がない。 (2)また、ヨーク円筒壁の高さを部分的に凹凸に形成
してホール素子の出力特性を補正し、出力電位が線型に
変化する範囲を広角度に設定することができるので、仮
に補正回路を設けることにしても簡単なものでよく、従
って安価なものを使用することができる。 (3)続いて、螺旋状に変化させる簡単な機構により、
高々2〜3mmしかないホール素子との間隙距離を精密
かつ安定して管理することができる。 (4)更に、いわゆる焼結形成による普及版の安価なマ
グネットであっても、ヨークを介して磁束を誘導しつつ
強度を変化でき、安価なホール素子を使用して磁束を検
出する構成なので、センサーの求める0.1%オーダー
の精度が期待できるとともに、センサー全体をも安価な
ものとすることができる。 以上の(1)、乃至(4)により、安価な構造により広
角度の範囲にわたって線型の変換出力を得ることがで
き、その線型性を容易で確実に調整することができる様
になった。
【0043】次に、本発明による非接触型の回転角セン
サーを製造する方法には下記の効果がある。 (5)ヨークとマグネットが予め一体に組着けられて、
その磁気特性の歪みが補正されるので、正しく線型の変
換出力の波形を得ることができる。 (6)また、ヨークの基底部によりマグネットに容易に
位置決めして被せられ、接着剤により確実に固着され
る。 (7)続いて、ヨークにおける円筒の厚みを薄く形成す
ることにより、組付け後の特性検査において補修作業が
容易に行える。 (8)更に、磁性部が計測治具に組み込まれて計測しつ
つ補正されるので、磁気特性が能率的に計測され、補修
の際は削り工具が差し込まれて確実に修正される。 以上の(5)、乃至(8)により、安価な構造により広
角度の範囲にわたって線型の変換出力を得ることがで
き、その線型性を容易で確実に調整できる非接触型の回
転角センサーを製造することができる様になった。
サーを製造する方法には下記の効果がある。 (5)ヨークとマグネットが予め一体に組着けられて、
その磁気特性の歪みが補正されるので、正しく線型の変
換出力の波形を得ることができる。 (6)また、ヨークの基底部によりマグネットに容易に
位置決めして被せられ、接着剤により確実に固着され
る。 (7)続いて、ヨークにおける円筒の厚みを薄く形成す
ることにより、組付け後の特性検査において補修作業が
容易に行える。 (8)更に、磁性部が計測治具に組み込まれて計測しつ
つ補正されるので、磁気特性が能率的に計測され、補修
の際は削り工具が差し込まれて確実に修正される。 以上の(5)、乃至(8)により、安価な構造により広
角度の範囲にわたって線型の変換出力を得ることがで
き、その線型性を容易で確実に調整できる非接触型の回
転角センサーを製造することができる様になった。
【図1】本発明による第1の実施例を説明する説明図で
ある。
ある。
【図2】図1における作用を説明する説明図である。
【図3】図1における第2の実施例を説明する説明図で
ある。
ある。
【図4】図1における矢印iii-iii の方向から看た断面
において、異なる大きさと形状を有するヨークとマグネ
ットの組合せを説明する説明図である。
において、異なる大きさと形状を有するヨークとマグネ
ットの組合せを説明する説明図である。
【図5】図1及び図3における第1及び第2の実施例を
使用する非接触型の回転角センサーの具体例を概略的に
示す構成図である。
使用する非接触型の回転角センサーの具体例を概略的に
示す構成図である。
【図6】本発明による製造する方法を示す第3の実施例
を説明する手順図である。
を説明する手順図である。
【図7】図1における円柱状のマグネットの磁気特性を
説明する説明図である。
説明する説明図である。
【図8】従来の非接触式変位検出器の主要部を概略的に
説明する説明図である。
説明する説明図である。
【図9】他の従来のポテンショメーターの主要部を概略
的に説明する説明図である。
的に説明する説明図である。
【図10】一般的なホール素子の電気的特性を説明する
説明図である。
説明図である。
2d・・・マグネット 3c・・・ホール
素子 6・・・ヨーク 6a・・・基底部 6b・・・円筒壁 7・・・周回端 8・・・回転方向 G・・・間隙 T・・・厚み
素子 6・・・ヨーク 6a・・・基底部 6b・・・円筒壁 7・・・周回端 8・・・回転方向 G・・・間隙 T・・・厚み
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】図8は、特開平2−122205号公報に
よる非接触式変位検出器の主要部を概略的に説明する説
明図であり、図8(a)は構成を示し、図8(b)は出
力される電気信号を示すものである。図8(a)におい
て、この変位検出器は、軟磁性材料の板材1をU字状に
折り曲げて両端にマグネット2a,2bをそれぞれ設
け、ホール素子3aを各マグネット2a,2bの中間で
磁束が検知面に直交する様に固定しており、マグネット
2a,2bが、ホール素子3aの周囲を回転軸4により
周回し、ホール素子3aを貫通する磁束もホール素子3
aを中心にして自転する様になっている。図8(b)に
おいて、ホール素子3aは、回転角(矢印A)に基づい
てほぼ正弦波状に変化する電位波形5を生じ、ホール素
子3aとマグネット2a,2bによる図8に示す回転角
において極値を示す。ところが、この変位検出器は、2
個のマグネットを回転するための空間を必要とするの
で、その分だけ装置が大型化するとともに、この回転モ
ーメントによるイナーシャのために回転軸のトルク応答
性を悪化させてしまう。
よる非接触式変位検出器の主要部を概略的に説明する説
明図であり、図8(a)は構成を示し、図8(b)は出
力される電気信号を示すものである。図8(a)におい
て、この変位検出器は、軟磁性材料の板材1をU字状に
折り曲げて両端にマグネット2a,2bをそれぞれ設
け、ホール素子3aを各マグネット2a,2bの中間で
磁束が検知面に直交する様に固定しており、マグネット
2a,2bが、ホール素子3aの周囲を回転軸4により
周回し、ホール素子3aを貫通する磁束もホール素子3
aを中心にして自転する様になっている。図8(b)に
おいて、ホール素子3aは、回転角(矢印A)に基づい
てほぼ正弦波状に変化する電位波形5を生じ、ホール素
子3aとマグネット2a,2bによる図8に示す回転角
において極値を示す。ところが、この変位検出器は、2
個のマグネットを回転するための空間を必要とするの
で、その分だけ装置が大型化するとともに、この回転モ
ーメントによるイナーシャのために回転軸のトルク応答
性を悪化させてしまう。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】ここで、以下の説明について理解を容易に
するために、ホール素子の一般的な特性について簡単に
考察する。図10は、一般的なホール素子の電気的特性
を説明する説明図であり、図10(a)は磁束密度に対
するホール素子の発生電位の特性曲線を示し、図10
(b)はマグネットとホール素子の間隙距離に対するホ
ール素子の発生電位の特性曲線を対数目盛りにより示
す。先ず、図10(a)において、ホール素子の発生電
位は、一定の方向に所定電圧を印加する定電圧駆動の発
生電位5cと、同様に所定電流を流す定電流駆動の発生
電位5eがあり、この駆動する方向と直角の方向に磁束
を貫通させることにより、これら両方向と直角の方向に
それぞれの発生電位5c,5eを生ずる作用がある。そ
の際に、磁束密度Bの変化に対する出力電圧Vの値は曲
線を形成し、磁束密度Bの増加とともにホール素子固有
の飽和電圧の値に漸近するので、磁束密度Bが充分に低
い領域において両者の値はほぼ比例関係であると見做し
てもよいが、図10(a)においても高々磁束密度B1
以下であり実用的とはいいがたい。次に、図10(b)
において、ホール素子の出力電圧Vは、間隙距離Gの2
乗にほぼ反比例して変化しており、間隙距離Gが減少す
るとともに前記した飽和電圧に漸近して反比例の関係に
歪みを生ずる。
するために、ホール素子の一般的な特性について簡単に
考察する。図10は、一般的なホール素子の電気的特性
を説明する説明図であり、図10(a)は磁束密度に対
するホール素子の発生電位の特性曲線を示し、図10
(b)はマグネットとホール素子の間隙距離に対するホ
ール素子の発生電位の特性曲線を対数目盛りにより示
す。先ず、図10(a)において、ホール素子の発生電
位は、一定の方向に所定電圧を印加する定電圧駆動の発
生電位5cと、同様に所定電流を流す定電流駆動の発生
電位5eがあり、この駆動する方向と直角の方向に磁束
を貫通させることにより、これら両方向と直角の方向に
それぞれの発生電位5c,5eを生ずる作用がある。そ
の際に、磁束密度Bの変化に対する出力電圧Vの値は曲
線を形成し、磁束密度Bの増加とともにホール素子固有
の飽和電圧の値に漸近するので、磁束密度Bが充分に低
い領域において両者の値はほぼ比例関係であると見做し
てもよいが、図10(a)においても高々磁束密度B1
以下であり実用的とはいいがたい。次に、図10(b)
において、ホール素子の出力電圧Vは、間隙距離Gの2
乗にほぼ反比例して変化しており、間隙距離Gが減少す
るとともに前記した飽和電圧に漸近して反比例の関係に
歪みを生ずる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】そこで、特定の強度と大きさを有するマグ
ネットを使用する際に残された設計事項として、マグネ
ットの円柱形状に対するヨークの形状と円筒壁との配置
関係を検討する必要がある。図4は、図1における矢印
iii-iii の方向から看た断面において、異なる大きさと
形状を有するヨークとマグネットの組合せを説明する説
明図であり、図4(b)は、大きな径を有するマグネッ
トと小さな径を有するヨークの組合せを、図4(a)
は、小さな径を有するマグネットと大きな径を有するヨ
ークの組合せを、図4(c)は、本発明におけるほぼ同
一の径を有するマグネットとヨークの望ましい組合せを
各々示している。
ネットを使用する際に残された設計事項として、マグネ
ットの円柱形状に対するヨークの形状と円筒壁との配置
関係を検討する必要がある。図4は、図1における矢印
iii-iii の方向から看た断面において、異なる大きさと
形状を有するヨークとマグネットの組合せを説明する説
明図であり、図4(b)は、大きな径を有するマグネッ
トと小さな径を有するヨークの組合せを、図4(a)
は、小さな径を有するマグネットと大きな径を有するヨ
ークの組合せを、図4(c)は、本発明におけるほぼ同
一の径を有するマグネットとヨークの望ましい組合せを
各々示している。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】図4(a)において、大きな径のヨーク6
1を採用すると精密で困難なヨークの加工作業を簡素化
することができるが、マグネット円柱の回転軸方向に生
ずる磁束密度は円柱の円周付近で最大の変化率を有し、
この円周から外側へずれるにしたがって急激に低下する
とともに、磁束を拡散しつつ長い経路に沿って導くの
で、結果的にも磁束密度が低下して大きな変換出力が望
めない。
1を採用すると精密で困難なヨークの加工作業を簡素化
することができるが、マグネット円柱の回転軸方向に生
ずる磁束密度は円柱の円周付近で最大の変化率を有し、
この円周から外側へずれるにしたがって急激に低下する
とともに、磁束を拡散しつつ長い経路に沿って導くの
で、結果的にも磁束密度が低下して大きな変換出力が望
めない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】他方、図4(b)において、磁束を小さな
径のヨーク62でホール素子3cに集中させれば、高い
磁束密度により大きな変換出力を得ることができるが、
ヨークにおける円筒壁の径は結果的に小さなものとなる
ので、回転角に対する変換出力の感度が高過ぎて不安定
なものとなる。また、ヨーク62の加工作業が必要にな
り、そのための加工工数が増大してセンサーの価格を引
き上げることとなって好ましくない。
径のヨーク62でホール素子3cに集中させれば、高い
磁束密度により大きな変換出力を得ることができるが、
ヨークにおける円筒壁の径は結果的に小さなものとなる
ので、回転角に対する変換出力の感度が高過ぎて不安定
なものとなる。また、ヨーク62の加工作業が必要にな
り、そのための加工工数が増大してセンサーの価格を引
き上げることとなって好ましくない。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】つまり、図4(c)において、円筒壁6b
の口径を拡大しつつ、かつ磁束密度の低下を抑える相関
において最大限の効率を生ずる円筒壁6bとマグネット
円柱の配置関係は、図4(a)と図4(b)における両
方の中間を採ってマグネット円周をホール素子3c側に
延長して得られる延長面の近傍に円筒壁の厚みTの中央
を配置するようにヨーク6の径と位置を設定するのが望
ましい。
の口径を拡大しつつ、かつ磁束密度の低下を抑える相関
において最大限の効率を生ずる円筒壁6bとマグネット
円柱の配置関係は、図4(a)と図4(b)における両
方の中間を採ってマグネット円周をホール素子3c側に
延長して得られる延長面の近傍に円筒壁の厚みTの中央
を配置するようにヨーク6の径と位置を設定するのが望
ましい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
Claims (9)
- 【請求項1】 回転する角度である回転角に従ってマグ
ネットの磁束を変化させ、変化する磁束の磁界強度をホ
ール素子で検知して電気信号に変換することにより、そ
の回転角を非接触で検出する非接触型の回転角センサー
において、 円筒状に形成した円筒壁をホール素子側に有し、円筒壁
を介してマグネットの磁束をホール素子に導いて、マグ
ネットに被せて一体に回転するための基底部を有し、円
筒壁の高さを回転角に基づいて変化させることによりホ
ール素子との間隙が変化しつつ周回するヨークを付加的
に設けており、 高さが変化する側のヨーク開口方向における円筒壁の延
長上にホール素子を配置し、 ホール素子と反対側のヨーク開口方向において、円柱状
に形成されたマグネットをヨーク円筒の中心軸と同軸に
配置することを特徴とする非接触型の回転角センサー。 - 【請求項2】 前記ヨークは、円筒壁の高さがホール素
子との間隙が広い部分でホール素子に向かって凸状に形
成され、磁界強度が弱い回転角の範囲で線型の電気信号
に変換するための補正が施されている請求項1に記載の
非接触型の回転角センサー。 - 【請求項3】 前記ヨークは、円筒壁の高さがホール素
子との間隙が狭い部分でホール素子に向かって凹状に形
成され、磁界強度が強い回転角の範囲で線型の電気信号
に変換するための補正が施されている請求項1又は請求
項2に記載の非接触型の回転角センサー。 - 【請求項4】 前記ヨークは、円筒壁のホール素子側が
2ミリメートル以下の厚みを有している請求項1、請求
項2、又は請求項3に記載の非接触型の回転角センサ
ー。 - 【請求項5】 前記ヨークは、円筒壁をマグネットのほ
ぼ円周上において形成してある請求項1、請求項2、請
求項3、又は請求項4に記載の非接触型の回転角センサ
ー。 - 【請求項6】 前記マグネットは、ヨークを被せる側の
円周が面取りされている請求項1、請求項2、請求項
3、請求項4、又は請求項5に記載の非接触型の回転角
センサー。 - 【請求項7】 マグネットと、磁束を電気信号に変換す
るホール素子と、回転角に従って変化する間隙を介して
磁束をホール素子に導くヨークを備え、ヨークの回転に
従って変化する電気信号から回転角を検出する請求項1
又は請求項4に記載の非接触型の回転角センサーを製造
する方法において、 ヨークをマグネットに一体に組付けて磁性部を先ず形成
する形成段階と、 次に、磁性部を回転しつつ磁気特性を計測してヨークの
形状を補正する補正段階を含むことを特徴とする非接触
型の回転角センサーを製造する方法。 - 【請求項8】 前記形成段階は、接着剤をヨークとマグ
ネットの間に着ける処理と、ヨークをマグネットに位置
決めして被せる処理を含んでいる請求項7に記載の非接
触型の回転角センサーを製造する方法。 - 【請求項9】 前記補正段階は、計測して補正するため
の計測治具に磁性部を組み込む処理と、計測しつつ工具
によりヨークを補修する処理を含んでいる請求項7又は
請求項8に記載の非接触型の回転角センサーを製造する
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23930594A JPH08105706A (ja) | 1994-10-03 | 1994-10-03 | 非接触型の回転角センサー及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23930594A JPH08105706A (ja) | 1994-10-03 | 1994-10-03 | 非接触型の回転角センサー及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08105706A true JPH08105706A (ja) | 1996-04-23 |
Family
ID=17042748
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23930594A Pending JPH08105706A (ja) | 1994-10-03 | 1994-10-03 | 非接触型の回転角センサー及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08105706A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997014608A1 (fr) * | 1995-10-17 | 1997-04-24 | Seiko Epson Corporation | Dispositif de detection, dispositif fournissant une force d'entrainement a l'aide dudit dispositif et dispositif d'ajustement au point zero pour un detecteur de couple dans le dispositif fournissant une force d'entrainement |
US6501265B2 (en) | 2000-04-04 | 2002-12-31 | Denso Corporation | Angular position detection device having linear output characteristics |
EP1328771A1 (en) * | 2000-09-29 | 2003-07-23 | Stoneridge Control Devices, Inc. | Linear position sensor |
JP2006502381A (ja) * | 2002-10-07 | 2006-01-19 | ムービング マグネット テクノロジーズ (ソシエテ アノニム) | 可変リラクタンス位置センサ |
JP2006023172A (ja) * | 2004-07-07 | 2006-01-26 | Ntn Corp | 絶対角検出回転センサおよびこれを用いたセンサ付軸受 |
JP2006153670A (ja) * | 2004-11-29 | 2006-06-15 | Fujitsu Component Ltd | 位置検出装置 |
US8698738B2 (en) | 2004-11-29 | 2014-04-15 | Fujitsu Component Limited | Position detection device |
DE102013207621A1 (de) * | 2013-04-26 | 2014-10-30 | Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg | Winkelmessung, insbesondere berührungslos, mit Einzelsensoren |
CN113884108A (zh) * | 2020-07-03 | 2022-01-04 | Tdk株式会社 | 角度检测装置、角度检测系统、停车锁止系统、踏板系统和磁场产生模块 |
DE112013007366B4 (de) | 2013-08-26 | 2023-09-28 | Mitsubishi Electric Corporation | Elektromotor |
-
1994
- 1994-10-03 JP JP23930594A patent/JPH08105706A/ja active Pending
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1997014608A1 (fr) * | 1995-10-17 | 1997-04-24 | Seiko Epson Corporation | Dispositif de detection, dispositif fournissant une force d'entrainement a l'aide dudit dispositif et dispositif d'ajustement au point zero pour un detecteur de couple dans le dispositif fournissant une force d'entrainement |
US6501265B2 (en) | 2000-04-04 | 2002-12-31 | Denso Corporation | Angular position detection device having linear output characteristics |
EP1328771A1 (en) * | 2000-09-29 | 2003-07-23 | Stoneridge Control Devices, Inc. | Linear position sensor |
EP1328771A4 (en) * | 2000-09-29 | 2005-09-14 | Stoneridge Control Devices Inc | LINEAR POSITION DETECTOR |
JP2006502381A (ja) * | 2002-10-07 | 2006-01-19 | ムービング マグネット テクノロジーズ (ソシエテ アノニム) | 可変リラクタンス位置センサ |
JP2006023172A (ja) * | 2004-07-07 | 2006-01-26 | Ntn Corp | 絶対角検出回転センサおよびこれを用いたセンサ付軸受 |
US8698738B2 (en) | 2004-11-29 | 2014-04-15 | Fujitsu Component Limited | Position detection device |
JP4587791B2 (ja) * | 2004-11-29 | 2010-11-24 | 富士通コンポーネント株式会社 | 位置検出装置 |
JP2006153670A (ja) * | 2004-11-29 | 2006-06-15 | Fujitsu Component Ltd | 位置検出装置 |
US8711089B2 (en) | 2004-11-29 | 2014-04-29 | Fujitsu Component Limited | Position detection device, pointing device and input device |
DE102013207621A1 (de) * | 2013-04-26 | 2014-10-30 | Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg | Winkelmessung, insbesondere berührungslos, mit Einzelsensoren |
DE102013207621B4 (de) * | 2013-04-26 | 2015-04-09 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Winkelmessung, insbesondere berührungslos, mit Einzelsensoren |
DE112013007366B4 (de) | 2013-08-26 | 2023-09-28 | Mitsubishi Electric Corporation | Elektromotor |
CN113884108A (zh) * | 2020-07-03 | 2022-01-04 | Tdk株式会社 | 角度检测装置、角度检测系统、停车锁止系统、踏板系统和磁场产生模块 |
JP2022013440A (ja) * | 2020-07-03 | 2022-01-18 | Tdk株式会社 | 角度検出装置、角度検出装置システム、パークロックシステム、ペダルシステム、および磁場発生モジュール |
US11976948B2 (en) | 2020-07-03 | 2024-05-07 | Tdk Corporation | Angle detection apparatus, angle detection system, park lock system, pedal system, and magnetic field generation module |
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