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JPH08104217A - ブレーキシステム - Google Patents

ブレーキシステム

Info

Publication number
JPH08104217A
JPH08104217A JP23895194A JP23895194A JPH08104217A JP H08104217 A JPH08104217 A JP H08104217A JP 23895194 A JP23895194 A JP 23895194A JP 23895194 A JP23895194 A JP 23895194A JP H08104217 A JPH08104217 A JP H08104217A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
valve
reservoir
master cylinder
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23895194A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Nomura
佳久 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP23895194A priority Critical patent/JPH08104217A/ja
Publication of JPH08104217A publication Critical patent/JPH08104217A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ポンプを圧力源としてブレーキを作動させる形
式のトラクション制御の実行中にブレーキ操作が行われ
た場合に、ブレーキ操作が迅速に検出されてトラクショ
ン制御が迅速に終了されるようにする。 【構成】トラクション制御中、第1電磁弁30を閉状態
とし続けるのではなく、開状態となる時期を設けること
により、トラクション制御中にブレーキペダル14が踏
み込まれればマスタシリンダ10からのブレーキ液が前
輪ブレーキシリンダ22に排出されるようにし、これに
より、トラクション制御中におけるブレーキペダル14
の踏込みストロークが増加し、ブレーキスイッチ260
により迅速にブレーキ操作が検出され、コントローラ3
00によりトラクション制御が迅速に終了させられて第
1電磁弁30が迅速に開状態に復元されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用のブレーキシステ
ムに関するものであり、特に、ポンプを圧力源としてブ
レーキを作動させることによってトラクション制御を実
行するブレーキシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平5−116607号公報には、ポ
ンプを圧力源としてブレーキを作動させることによって
トラクション制御を実行するブレーキシステムが記載さ
れている。このブレーキシステムは具体的に、(a) 運転
者によるブレーキ操作部材の操作によって液圧を発生さ
せるマスタシリンダと、(b) そのマスタシリンダに主通
路によって接続された駆動車輪のブレーキシリンダと、
(c) その主通路に設けられた常開の電磁開閉弁と、(d)
マスタシリンダに補助通路によって接続されたリザーバ
であって、ハウジングにリザーバピストンが実質的に気
密かつ摺動可能に嵌合されることによってハウジング内
にリザーバ液を収容するリザーバ室が形成され、そのリ
ザーバ室の容積が通常値から増加するときにはリザーバ
ピストンが通常位置から容積増加位置に、容積が通常値
から減少するときには通常位置から容積減少位置に変位
するものと、(e) 補助通路に設けられ、着座状態でマス
タシリンダからリザーバへのブレーキ液の流入を阻止す
る弁子および弁座を有し、マスタシリンダに液圧が発生
しない状態では、リザーバピストンが容積増加位置にあ
るときには弁子が弁座に着座し、容積減少位置にあると
きには弁子が弁座から離間し、マスタシリンダに液圧が
発生した状態では、弁子が弁座に着座する流入制御弁
と、(f) リザーバと、主通路のうち電磁開閉弁とブレー
キシリンダとの間の部分とを接続するポンプ通路に設け
られ、リザーバからブレーキ液を汲み上げるポンプと、
(g) 運転者によるブレーキ操作を検出するブレーキ操作
検出手段と、(h) 車両駆動時にポンプを作動させつつ前
記電磁開閉弁を含む電磁液圧制御装置を介してブレーキ
シリンダの液圧を制御することによって駆動車輪が空転
することを防止するトラクション制御を実行し、ブレー
キ操作検出手段がブレーキ操作を検出することに応じて
そのトラクション制御を終了するコントローラとを含む
構成とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】トラクション制御は一
般に、駆動車輪の空転傾向の終了を検出することによっ
て終了するように設計される。ここに、空転傾向の終了
検出は例えば、アクセルペダル等の加速操作部材の操作
が解除されたことを検出することに基づいて行われた
り、トラクション制御によって駆動車輪のスリップが少
ない量で安定している状態に移行したことを検出するこ
とに基づいて行われる。しかし、何らかの理由でその空
転傾向の終了を検出することができないかまたはその検
出に時間がかかってしまった場合には、トラクション制
御が終了しないうちにブレーキ操作が開始されることが
ある。トラクション制御はまた、一般に、ブレーキペダ
ル等のブレーキ操作部材の操作が開始されたことを検出
することに伴って終了するようにも設計される。ここ
に、ブレーキ操作の検出には一般に、ブレーキ操作部材
の一定以上の変位量が必要である。したがって、トラク
ション制御中にブレーキ操作が検出されるためにはトラ
クション制御中にブレーキ操作部材の一定変位量が確保
されることが必要となる。
【0004】しかし、前記公報に記載されたブレーキシ
ステムを使用する場合には、トラクション制御中にブレ
ーキ操作部材の一定変位量が常に迅速に確保されるとは
限らず、トラクション制御中にブレーキ操作が開始され
ても直ちにトラクション制御が終了しない場合がある。
以下、具体的に説明する。
【0005】その公報に記載のブレーキシステムにおい
ては、トラクション制御中、電磁開閉弁が閉状態とし続
けられ、マスタシリンダからブレーキシリンダに向かう
向きのブレーキ液の流れが阻止される。また、トラクシ
ョン制御中、流入制御弁において弁子が弁座から離間
し、マスタシリンダからのブレーキ液のリザーバへの流
入が許容される。しかし、ブレーキ液の粘度が低く、ブ
レーキ液が弁子と弁座との間の隙間を通過し易い状況で
は、狭い隙間でもブレーキ液の十分な流量が確保される
から、リザーバ室におけるブレーキ液の不足傾向が弱
く、リザーバピストンが容積減少位置側に大きく変位せ
ず、弁子が弁座から十分には離間しない。そのため、ト
ラクション制御中にブレーキ操作が行われると、ブレー
キ操作が開始されてからマスタシリンダの液圧発生によ
って弁子が弁座に着座するまでの間にマスタシリンダか
ら流入制御弁を経てリザーバに排出されるブレーキ液の
量が少なく、ブレーキ操作部材の一定変位量が迅速に確
保されず、ブレーキ操作が迅速に検出されない場合があ
るのである。それらの理由から、その公報に記載のブレ
ーキシステムには、トラクション制御中にブレーキ操作
が行われると、ブレーキの効き遅れが生ずる場合がある
という問題があったのである。
【0006】そこで、請求項1の発明は、トラクション
制御中にマスタシリンダからブレーキシリンダに向かう
向きのブレーキ液の流れを少なくとも一回許容してトラ
クション制御中におけるブレーキ操作部材の変位量を増
加させることにより、ブレーキの効き遅れという問題を
解決することを課題としてなされたものである。
【0007】また、請求項2の発明は、トラクション制
御中にマスタシリンダから流入制御弁を経てリザーバに
排出可能なブレーキ液の量を増加させてトラクション制
御中におけるブレーキ操作部材の変位量を増加させるこ
とにより、ブレーキの効き遅れという問題を解決するこ
とを課題としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】それぞれの課題を解決す
るために、請求項1の発明は、前述の、(a) マスタシリ
ンダ,(b) ブレーキシリンダ,(c) 電磁開閉弁,(d) リ
ザーバ,(e) 流入制御弁,(f) ポンプ,(g) ブレーキ操
作検出手段および(h) コントローラを含むブレーキシス
テムにおいて、コントローラを、車両駆動時にポンプを
作動させつつ電磁開閉弁を含む電磁液圧制御装置をその
電磁開閉弁が開状態となる時期を含んで制御することに
よってトラクション制御を実行するものとしたことを特
徴とする。
【0009】また、請求項2の発明は、前述の、(a) マ
スタシリンダ,(b) ブレーキシリンダ,(c) 電磁開閉
弁,(d) リザーバ,(e) 流入制御弁,(f) ポンプ,(g)
ブレーキ操作検出手段および(h) コントローラを含むト
ラクション型ブレーキシステムにおいて、流入制御弁に
おいて弁子が弁座から離間した位置のうち弁座に近い位
置にある状態ではマスタシリンダからリザーバに向かう
向きのブレーキ液の流路抵抗を増加させ、遠い位置にあ
る状態では減少させる流路抵抗制御機構を設けたことを
特徴とする。
【0010】なお、ここに「流路抵抗制御機構」は例え
ば、補助通路のうち流入制御弁とリザーバとの間の部分
における流路抵抗を制御する態様としたり、補助通路の
うちマスタシリンダと流入制御弁との間の部分における
流路抵抗を制御する態様としたり、補助通路が主通路の
途中に接続されている場合に主通路のうちマスタシリン
ダと補助通路の接続位置との間の部分における流路抵抗
を制御する態様としたり、補助通路の途中に、リリーフ
弁を有し、ポンプの吐出口から延びるリリーフ通路が接
続されている場合に補助通路のうちマスタシリンダとリ
リーフ通路の接続位置との間の部分における流路抵抗を
制御する態様とすることができる。
【0011】
【作用】請求項1の発明に係るブレーキシステムにおい
ては、コントローラがトラクション制御中、電磁液圧制
御装置をそれの電磁開閉弁が開状態となる時期を含むよ
うに制御する。すなわち、トラクション制御中電磁開閉
弁が閉状態とし続けられる場合には、マスタシリンダか
らブレーキシリンダに向かう向きのブレーキ液の流れが
阻止し続けられることとなるが、本発明装置において
は、トラクション制御中、電磁開閉弁が開状態とされる
時期、すなわち、マスタシリンダからブレーキシリンダ
に向かう向きのブレーキ液の流れが許容される時期が存
在するのである。したがって、本発明装置においては、
トラクション制御中であってもマスタシリンダからブレ
ーキシリンダへのブレーキ液の排出が許容され、その結
果、ブレーキ操作部材の変位量が増加してブレーキ操作
の迅速な検出が容易となるとともに、ブレーキ操作の検
出を待つことなくマスタシリンダによってブレーキシリ
ンダが迅速に増圧されることとなる。
【0012】請求項2の発明に係るブレーキシステムに
おいては、流路抵抗制御機構が、弁子が弁座から離間し
た位置のうち弁座に近い位置にある状態ではマスタシリ
ンダからリザーバに向かう向きのブレーキ液の流路抵抗
を増加させ、遠い位置にある状態では減少させる。
【0013】したがって、流入制御弁において弁子の位
置が弁座に近いほどマスタシリンダからリザーバへのブ
レーキ液の流入抵抗が増加するから、たとえブレーキ液
の粘度が低い状況でも、マスタシリンダからリザーバへ
のブレーキ液の供給不足の傾向が強くなり、その結果、
リザーバピストンが通常位置から容積減少位置に向かっ
てさらに変位し、弁子の位置が弁座からさらに遠ざかっ
て流路抵抗を減少させる。リザーバピストンが通常位置
から容積減少位置に向かってさらに変位することは、弁
座から離間している弁子がブレーキ操作によって弁座に
着座する際にリザーバピストンが容積減少位置から通常
位置側に変位する量すなわちリザーバ室の容積の増加量
が増加することを意味し、このことは、弁子が弁座から
離間している状態でブレーキ操作が開始された場合にリ
ザーバが吸収可能なマスタシリンダからのブレーキ液の
量が増加することを意味する。したがって、本発明装置
においては、トラクション制御中ブレーキ操作が行われ
れば、ブレーキ操作が開始されてから弁子が弁座に着座
するまでの間にマスタシリンダがリザーバ室に排出し得
るブレーキ液の量が増加し、その結果、ブレーキ操作部
材の変位量が増加してブレーキ操作の迅速な検出が容易
となる。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1または2の発明によれば、トラクション制御中におけ
るブレーキ操作部材の変位量が増加してブレーキ操作の
迅速な検出が容易となり、ブレーキ操作後に直ちにトラ
クション制御を終了させることが容易となるから、ブレ
ーキの効き遅れが回避されるという効果が得られる。
【0015】特に、請求項1の発明によれば、トラクシ
ョン制御中に、マスタシリンダからブレーキシリンダに
向かう向きのブレーキ液の流れが少なくとも1回は確保
されるから、万一ブレーキ操作を検出することができな
いかまたはその検出に時間がかかった場合でも、マスタ
シリンダによってブレーキシリンダが迅速に増圧され、
運転者の意思が確実かつ迅速に車両の走行状態に反映さ
れるという効果が得れる。
【0016】
【発明の望ましい実施態様】以下、各請求項の発明の望
ましい実施態様のいくつかを挙げる。 (1) 請求項1の発明であって、左右前輪が駆動車輪、左
右後輪が非駆動車輪である4輪車両に設けられ、マスタ
シリンダの互いに独立した2つの加圧室の各々から互い
に独立して延びる2つのブレーキ系統がダイヤゴナルに
構成され、各ブレーキ系統ごとに、マスタシリンダの各
加圧室と前輪ブレーキシリンダとを接続する前輪ブレー
キ通路の途中から後輪ブレーキ通路が分岐して後輪ブレ
ーキシリンダに至り、前輪ブレーキ通路のうちマスタシ
リンダと後輪ブレーキ通路の接続位置との間の部分に、
常開の電磁開閉弁である第1電磁弁が設けられ、後輪ブ
レーキ通路に、常開の電磁開閉弁である第2電磁弁が設
けられ、マスタシリンダに補助通路により、前記リザー
バピストンおよびリザーバ室を含むリザーバが接続さ
れ、そのリザーバから延びて後輪ブレーキ通路のうち前
輪ブレーキ通路の接続位置と第2電磁弁との間の部分に
至るポンプ通路に前記ポンプが設けられ、前記補助通路
に、着座状態でマスタシリンダからリザーバへのブレー
キ液の流入を阻止する弁子および弁座を有し、マスタシ
リンダに液圧が発生しない状態では、リザーバピストン
が容積増加位置にあるときには弁子が弁座に着座し、容
積減少位置にあるときには弁子が弁座から離間し、マス
タシリンダに液圧が発生した状態では、弁子が弁座に着
座する流入制御弁が設けられ、後輪ブレーキ通路のうち
第2電磁弁と後輪ブレーキシリンダとの間の部分から延
びてマスタシリンダに至る戻り通路に前記逆止弁が設け
られ、運転者によるブレーキ操作を検出するブレーキ操
作検出手段が設けられ、コントローラが車両駆動時にポ
ンプを作動させつつ第1電磁弁と第2電磁弁との少なく
とも一方を第1電磁弁が開状態となる時期を有して制御
することによって左右前輪が空転することを防止するト
ラクション制御を実行し、ブレーキ操作検出手段がブレ
ーキ操作を検出したことに応じてそのトラクション制御
を終了するブレーキシステム。なお、ここに「前輪ブレ
ーキシリンダ」が請求項1の発明における「ブレーキシ
リンダ」に相当し、また、「第1電磁弁」が請求項1の
発明における「電磁開閉弁」に相当し、また、「第1電
磁弁および第2電磁弁」が請求項1の発明における「電
磁液圧制御装置」に相当する。 (2) (1) の発明であって、前記コントローラが、第1電
磁弁を開状態、第2電磁弁を閉状態とする前輪開−後輪
閉状態と第1電磁弁を閉状態、第2電磁弁を開状態とす
る前輪閉−後輪開状態とを交互に繰り返すことによって
前輪ブレーキシリンダの液圧を増減させるデューティ制
御を含む電磁弁制御を行うものであるブレーキシステ
ム。 (3) 請求項2の発明であって、前記流路抵抗制御機構
が、前記補助通路の一部であって互いに隣接する大径部
分通路と小径部分通路との間に設けられ、大径部と小径
部とを有して前記リザーバピストンによって変位させら
れる棒状の変位部材を有し、リザーバピストンが容積減
少位置のうち通常位置に近い位置にある状態では変位部
材の大径部が小径部分通路内に位置して有効流路面積を
減少させ、容積減少位置のうち通常位置から離れた位置
にある状態では変位部材の大径部が大径部分通路内に移
行して変位部材の小径部が小径部分通路内に位置して有
効流路面積を増加させるストローク応答型可変絞り機構
であるブレーキシステム。
【0017】
【実施例】以下、各請求項の発明を図示の実施例に基づ
いて具体的に説明する。図1において符号10はマスタ
シリンダを示している。マスタシリンダ10は互いに独
立した2つの加圧室が直列に並んだタンデム型である。
このマスタシリンダ10は、図示しないブースタを介し
てブレーキ操作部材としてのブレーキペダル14に連携
させられており、運転者によるブレーキペダル14の踏
込みに応じて2つの加圧室に互いに等しい高さの液圧を
それぞれ機械的に発生させる。
【0018】マスタシリンダ10の一方の加圧室には、
駆動車輪である左前輪のブレーキシリンダと非駆動車輪
である右後輪のブレーキシリンダとがそれぞれ接続さ
れ、他方の加圧室には、駆動車輪である右前輪のブレー
キシリンダと非駆動車輪である左後輪のブレーキシリン
ダとがそれぞれ接続されている。マスタシリンダ10の
各加圧室から延びる2つのブレーキ系統が互いに独立し
てダイヤゴナルに構成されているのである。左右前輪は
アンチロック制御およびトラクション制御双方の対象と
なり、左右後輪はアンチロック制御のみの対象となる。
以下、一方のブレーキ系統のみを詳細に説明し、他のブ
レーキ系統については、互いに構成が共通するため、説
明を省略する。
【0019】マスタシリンダ10の一方の加圧室は前輪
ブレーキ通路20により前輪ブレーキシリンダ22に接
続されている。前輪ブレーキ通路20の途中から後輪ブ
レーキ通路24が分岐させられており、その先端に後輪
ブレーキシリンダ26が接続されている。
【0020】前輪ブレーキ通路20のうち後輪ブレーキ
通路24の接続位置よりマスタシリンダ10の側の部分
には第1電磁弁30が設けられている。この第1電磁弁
30は常開の電磁開閉弁である。後輪ブレーキ通路24
には常開の電磁開閉弁である第2電磁弁60が設けられ
ている。さらに、後輪ブレーキ通路24のうちその第2
電磁弁60と後輪ブレーキシリンダ26との間の部分に
はリザーバ通路62が接続されている。リザーバ通路6
2はリザーバ70から延びており、その途中に常閉の電
磁開閉弁である第3電磁弁72が設けられている。
【0021】リザーバ70からはまた、ポンプ通路74
も延びている。ポンプ通路74の途中にはリザーバ70
からブレーキ液を汲み上げるポンプ76が設けられてい
る。符号78は吸入弁、80は吐出弁を示している。ポ
ンプ76はブレーキ液を間欠的に吐き出す形式の一例で
あるプランジャ式であり、図示しないモータによって駆
動される。ポンプ通路74のブレーキ液の吐出口は、後
輪ブレーキ通路24のうち第2電磁弁60よりマスタシ
リンダ10の側の部分に接続されている。
【0022】リザーバ通路62のうち後輪ブレーキ通路
24の接続位置と第3電磁弁72との間の部分は戻り通
路82によって、前輪ブレーキ通路20のうちマスタシ
リンダ10と第1電磁弁30との間の部分に接続されて
いる。この戻り通路82には逆止弁84が設けられてい
る。逆止弁84は、マスタシリンダ10からリザーバ通
路62に向かう向きのブレーキ液の流れは阻止するがそ
の逆向きの流れは許容する。
【0023】後輪ブレーキ通路24のうちリザーバ通路
62の接続位置と後輪ブレーキシリンダ26との間の部
分にはプロポーショニングバルブ(以下、単に「Pバル
ブ」と略称する)85が設けられている。Pバルブ85
は、よく知られているように、入力圧(マスタシリンダ
圧またはポンプ吐出圧)が折れ点圧に達する前には、入
力圧をそのまま出力圧として後輪ブレーキシリンダ26
に伝達するが、入力圧が折れ点圧に達した後には、車両
前方への荷重移動に起因する後輪ロックを回避するた
め、入力圧を一定比率で減圧した液圧を出力圧として後
輪ブレーキシリンダ26に伝達する。
【0024】後輪ブレーキ通路24のうちポンプ通路7
4の接続位置よりマスタシリンダ10の側の部分には減
圧装置86が設けられている。減圧装置86を設けた理
由は以下のようである。すなわち、従来のブレーキシス
テムにおいては、たとえ荷重感知型のプロポーショニン
グバルブを使用しても、特に積車時かつ前輪制動力およ
び後輪制動力が十分に0に近い軽制動領域(例えば、ブ
レーキ操作当初,摩擦係数が低い路面上での制動時等で
あって、荷重感知型のプロポーショニングバルブの折れ
点前の領域等が該当する)において、制動力の実配分線
が理想配分線に対して後輪制動力が減少する側にやや大
きく外れ、後輪ロックに至らない領域での後輪制動力の
十分な増加が不可能となる。このような事態は、少なく
とも軽制動領域では実配分線が空車時であると積車時で
あるとを問わず一定とされ、かつ、その軽制動領域での
実配分線の勾配が空車時に後輪先行ロックが生じないも
のに設定されていることから生じるものである。したが
って、このような事態を解決するためには、少なくとも
軽制動領域において特性が異なる複数の制動力配分を用
意し、それらを選択的に実現することが必要となる。そ
こで、本出願人は、アンチロック制御状態ではポンプ7
6の吐出圧が減圧されて前輪ブレーキシリンダ22に伝
達され、後輪ブレーキ圧が通常ブレーキ状態におけるよ
り相対的に増加し、軽制動領域で後輪制動力が十分に増
加して制動距離が短縮するようにするために減圧装置8
6を設けたのである。
【0025】減圧装置86の構成は、開弁圧が実質的に
0でない第1逆止弁88と開弁圧が実質的に0である第
2逆止弁90とが互いに逆向きかつ並列に接続されたも
のである。本実施例においては、アンチロック制御状態
ではポンプ76が圧力源とされるため、第1逆止弁88
がポンプ76から前輪ブレーキシリンダ22に向かう向
きのブレーキ液の流れを設定開弁圧以上で許容する逆止
弁として機能する。
【0026】ここで、マスタシリンダ10,ポンプ7
6,前輪ブレーキシリンダ22および後輪ブレーキシリ
ンダ26の間でのブレーキ液の流れを説明する。通常ブ
レーキ状態では、第1電磁弁30が消磁状態すなわち開
状態にあるから、マスタシリンダ10からのブレーキ液
が第1電磁弁30を経て前輪ブレーキシリンダ22に供
給されるとともに、第1電磁弁30および第2逆止弁9
0を経て後輪ブレーキシリンダ26にも供給される。第
2逆止弁90の開弁圧は実質的に0であるから、結局、
前輪ブレーキシリンダ22と後輪ブレーキシリンダ26
とに互いに等しい高さのブレーキ圧が発生することにな
る。
【0027】これに対し、アンチロック制御状態では、
第1電磁弁30が励磁状態すなわち閉状態にあり、ポン
プ76から吐き出されたブレーキ液は前輪ブレーキシリ
ンダ22には第1逆止弁88を経て供給される一方、後
輪ブレーキシリンダ26(Pバルブ85)にはそのまま
供給される。第1逆止弁88の開弁圧は実質的に0では
ないから、結局、前輪ブレーキシリンダ22に後輪ブレ
ーキ圧より第1逆止弁88の開弁圧だけ低い圧力が供給
されることとなる。
【0028】すなわち、通常ブレーキ状態ではマスタシ
リンダ10が圧力源として機能し、前輪ブレーキシリン
ダ22と後輪ブレーキシリンダ26とに等圧のブレーキ
圧をそれぞれ発生させ、これに対し、アンチロック制御
状態ではポンプ76が圧力源として機能し、前輪ブレー
キシリンダ22と後輪ブレーキシリンダ26とに前輪ブ
レーキ圧が後輪ブレーキ圧より低い関係となるブレーキ
圧をそれぞれ発生させることになるのである。これによ
り、車両の前後制動力配分が適正化され、積車状態にお
いて、Pバルブ85の折れ点以下の領域である軽制動領
域から後輪ブレーキ圧すなわち後輪制動力の有効な増加
が可能となり、制動距離が短縮される。
【0029】前記リザーバ70とマスタシリンダ10と
は補助通路92によって互いに接続されている。その補
助通路92には流入制御弁94が設けられている。流入
制御弁94はリザーバ70におけるリザーバピストンを
パイロットピストンとして作動するパイロット式であ
る。
【0030】リザーバ70および流入制御弁94は図2
に拡大して示すように、同じハウジング200内に構成
されている。ハウジング200には、共に有底である大
径穴202と小径穴204とが同軸に形成されている。
小径穴204は大径穴202の底面に開口させられてい
る。それら大径穴202と小径穴204とは仕切り部材
206によって互いに仕切られている。仕切り部材20
6は小径穴204にかしめによって気密に固定されてい
る。
【0031】大径穴202にリザーバピストン210が
実質的に気密かつ摺動可能に嵌合されることにより、リ
ザーバピストン210と仕切り部材206との間の部分
にリザーバ室212が形成されている。このリザーバ室
212に連通した通路213に前記ポンプ通路74とリ
ザーバ通路62とがそれぞれ接続されている。図におい
て符号214は双方向シール部材としてのOリングを示
している。大径穴202の開口端はプラグ215によっ
て閉塞されており、そのプラグ215とリザーバピスト
ン210との間に付勢手段としてのスプリング216が
配設されている。
【0032】スプリング216はフランジ付かつ有底円
筒状のリテーナ218を介してリザーバピストン210
に係合させられている。リテーナ218は大径穴202
に嵌合されているが、そのフランジとハウジング200
の段付部との当接によってリザーバ室212への接近限
度が規定されている。したがって、リテーナ218の原
位置によってリザーバピストン210の通常位置が規定
され、リザーバ室212の容積が増加する際にはリザー
バピストン210がリテーナ218と共にスプリング2
16を圧縮させつつ通常位置から後退位置(容積増加位
置)に移動することとなる。ただし、リザーバピストン
210はリテーナ218に緩く嵌合されているため、リ
ザーバピストン210はリテーナ218を原位置に残し
て単独で前進することが可能であり、リザーバ室212
の容積が減少する際にはリザーバピストン210のみが
通常位置から前進位置(容積減少位置)に移動すること
となる。
【0033】前記仕切り部材206の中心には、リザー
バ室212と小径穴204内の空間とを互いに連通させ
る貫通穴220が形成されている。仕切り部材206の
両端面のうち小径穴204の側の端面にテーパかつ環状
の弁座222が形成されている。この弁座222の中央
に前記貫通穴220が開口させられている。弁座222
には球状の弁子224が着座する。
【0034】仕切り部材206の同じ側の端面には、弁
座222の外側に位置する環状部分において筒状の保持
部材230が同軸に固定されている。この保持部材23
0はそれの外周面において筒状かつゴム製の弁座部材2
32を気密かつ離脱不能に保持している。弁座部材23
2は仕切り部材206にも密着させられている。弁座部
材232の両端面のうち仕切り部材206の側とは反対
側の端面が弁座234とされている。小径穴204には
有底円筒状のプランジャ236が緩く嵌合されており、
そのプランジャ236の底部が弁子238として機能す
るようにされ、それが弁座234に着座するようになっ
ている。プランジャ236の前記弁座222への接近限
度がプランジャ236と前記保持部材230との係合に
よって規定されている。小径穴204内の空間のうち小
径穴204の底部とプランジャ236の底部とによって
仕切られる空間が弁室239とされ、ハウジング200
に形成された通路240および前記補助通路92を経て
マスタシリンダ10に接続されている。
【0035】プランジャ236の底部と弁子224との
間には付勢手段としてのスプリング242が配設されて
おり、弁子224がみだりに動くことが防止されてい
る。また、プランジャ236の底部と小径穴204の底
部との間には付勢手段としてのスプリング244が配設
されており、プランジャ236を弁座部材232に押し
付けている。プランジャ236の底部には弁子224の
側に突出して弁子224に係合する係合部246が形成
されている。係合部246は、プランジャ236が弁座
部材232に係合する状態(弁座222への接近限度状
態)では、プランジャ236が弁子224を弁座222
に押し付けることはなく、係合部246に弁子224お
よび後述のピン250が係合した状態で弁子224が適
当な隙間を隔てて弁座222に対向する高さを有するも
のとされている。
【0036】すなわち、弁子224,弁座222および
スプリング242により第一弁組立体248が構成さ
れ、また、プランジャ236,弁座部材232およびス
プリング244により第二弁組立体249が構成されて
いるのである。なお、小径穴204の内側に有底円筒状
を成すホルダ251が嵌入されていて、そのホルダ25
1に前記保持部材232が保持されている。ホルダ25
1によって第一弁組立体248がサブ組立状態(流入制
御弁92を組み立てるメイン組立に先立って組み立てら
れた状態)で小径穴204に嵌入可能とすることによ
り、第一弁組立体248および第二弁組立体249の組
立てが容易化されているのである。ホルダ251の底部
には貫通穴が設けられていて、液通路240と弁室23
9との連通が確保されている。
【0037】何らかの原因でプランジャ236と弁座部
材232との間のシールが達成されなくなってしまった
場合には、マスタシリンダ10からのブレーキ液は、ま
ず、以下の経路でリザーバ室212に流入する。すなわ
ち、通路240,弁室239,ホルダ251とプランジ
ャ236との間の筒状の隙間,プランジャ236と弁座
部材232との間の隙間,プランジャ236と弁座22
2との間の空間である弁室252,弁子224と弁座2
22との間の隙間および貫通穴220を順に経てリザー
バ室212に流入するのである。この流入により、リザ
ーバピストン210がスプリング216に抗して後退さ
せられ、これに伴ってピン250も後退させられるた
め、弁子224が弁座222に着座し、これにより、マ
スタシリンダ10からリザーバ室212へのブレーキ液
の流入が阻止され、マスタシリンダ10の昇圧が確保さ
れる。
【0038】すなわち、第一弁組立体248と第二弁組
立体249とが、マスタシリンダ10からリザーバ70
に向かう向きのブレーキ液の流れに沿って互いに直列に
配置されていて、第一弁組立体248のシールが達成さ
れなくても第二弁組立体249のシールが達成される限
り、通常ブレーキ状態においてマスタシリンダ10の昇
圧が可能とされているのであり、流入制御弁94を使用
するにもかかわらずブレーキシステムの信頼性が向上さ
せられているのである。
【0039】弁子224とリザーバピストン210とは
連携部材としてのピン250を介して係合させられてい
る。ピン250は、リザーバピストン210が図示の通
常位置にある状態で弁子224に係合し、これにより、
ピン250,弁子224およびプランジャ236が互い
に係合する状態となる。リザーバピストン210が通常
位置から前進した場合には、ピン250も前進し、ピン
250がプランジャ236をスプリング244に抗して
弁座部材232から離間する向きに移動させる。
【0040】したがって、通常ブレーキ状態において
は、スプリング244の弾性力によってプランジャ23
6が弁座部材232に密着し、マスタシリンダ10から
リザーバ70へのブレーキ液の流入を阻止する。したが
って、マスタシリンダ10は昇圧可能な状態にあり、運
転者によりブレーキペダル14が踏み込まれればマスタ
シリンダ10に液圧が発生し、それが両ブレーキシリン
ダ22,26に伝達されてブレーキが作動させられる。
【0041】これに対し、トラクション制御が開始さ
れ、ポンプ76が作動させられた場合には、リザーバ室
212内のブレーキ液がポンプ76によって汲み上げら
れるため、リザーバ室212が負圧となり、リザーバピ
ストン210が通常位置から容積減少位置に移動(前
進)する。それに伴い、ピン250が弁子224を介し
てプランジャ236をスプリング242が圧縮される向
きに移動させ、その結果、プランジャ236が弁座部材
232から離間し、マスタシリンダ10からリザーバ7
0へのブレーキ液の流入が可能となる。したがって、リ
ザーバ室212においてブレーキ液が不足しても、マス
タシリンダ10からのブレーキ液がリザーバ室212に
補充されるから、前輪ブレーキシリンダ22の増圧が確
保される。
【0042】前記ピン250のうち弁子224に近い側
の端部は大径部250aとされ、それ以外の部分は小径
部250bとされている。前記貫通穴220は同一断面
とされているから、ピン250の大径部250aの外周
面と貫通穴220の内周面との間の隙間の方が、小径部
250bの外周面と貫通穴220の内周面との間の隙間
より小さくなっている。リザーバピストン210が通常
位置から少し前進し、プランジャ236が弁座部材23
2からわずかに離間している状態では、大径部250a
が貫通穴220内に位置し、マスタシリンダ10からリ
ザーバ室212に向かう向きのブレーキ液の流路抵抗を
増加させる。これに対し、リザーバピストン210が通
常位置から大きく前進し、プランジャ236が弁座部材
232から大きく離間している状態では、大径部250
aが貫通穴220から外れてその貫通穴220より大径
の弁室252に進入し、小径部250bのみが貫通穴2
20内に位置し、マスタシリンダ10からリザーバ室2
12に向かう向きのブレーキ液の流路抵抗を減少させ
る。
【0043】トラクション制御中、リザーバ室212が
負圧となる傾向があるため、リザーバピストン210が
通常位置から前進する。このとき、ピン250の大径部
250aが貫通穴220内に位置して流路抵抗を増加さ
せているから、ブレーキ液の温度が高い等の理由でブレ
ーキ液の粘度が低くてもリザーバ室212への十分な流
入量が確保されず、リザーバ室212の負圧傾向が強ま
る。そのため、リザーバピストン210がさらに前進
し、大径部250aが弁室252の側に進入し、流路抵
抗を減少させる。それに伴い、弁子224およびプラン
ジャ236がスプリング244が圧縮される向きに移動
する。その結果、弁子224およびプランジャ236
が、大径部250aの絞り作用が発揮されない場合に比
較して、着座位置からより離れた位置に移動することと
なる。すなわち、トラクション制御中における弁子22
4およびプランジャ236のリフト量が、大径部250
aの絞り作用が発揮されない場合に比較して増加するの
である。
【0044】したがって、この状態でブレーキペダル1
4が踏み込まれれば、マスタシリンダ10に発生した液
圧によってプランジャ236は弁座部材232に着座す
るまで移動するから、プランジャ236は大径部250
aの絞り作用がない場合に比較して長いストロークで移
動することとなる。プランジャ236のストロークが長
いことはリザーバピストン210のストロークが長いこ
とを意味し、ひいては、マスタシリンダ10からリザー
バ室212へのブレーキ液の排出可能量が多いことを意
味する。したがって、ブレーキペダル14が非作用位置
にあるときにはOFF状態、作用位置(踏込み位置)に
あるときにはON状態となるブレーキスイッチ260
(図1参照)の出力信号がOFF状態からON状態に切
り換わるのに必要なブレーキペダル14のストロークを
簡単に確保することができ、ブレーキ操作が迅速に検出
されてトラクション制御が迅速に終了させられる。
【0045】すなわち、本実施例においては、ピン25
0が弁室252および貫通穴220と共同して請求項2
の発明における「流路抵抗制御機構」の一例を構成して
いるのである。
【0046】なお付言すれば、トラクション制御からア
ンチロック制御への移行時には、そのアンチロック制御
当初において第3電磁弁72が開状態とされて前輪ブレ
ーキシリンダ22および後輪ブレーキシリンダ26の減
圧が行われ、このとき、前輪ブレーキシリンダ22およ
び後輪ブレーキシリンダ26内のブレーキ液のみならず
リザーバ室212内のブレーキ液も第3電磁弁72を経
てマスタシリンダ10に戻される。本実施例において
は、先のトラクション制御中、リザーバピストン210
が極力前進位置に保たれてリザーバ室212の容積が極
力小さく維持されるようにされていて、そのトラクショ
ン制御の終了時にリザーバ室212に蓄積されているブ
レーキ液が極力少量とされている。したがって、本実施
例においては、トラクション制御から移行したアンチロ
ック制御の当初において、マスタシリンダ10に戻され
るブレーキ液が少量で済む。
【0047】以上説明した第1電磁弁30,第2電磁弁
60,第3電磁弁72およびポンプ76はコントローラ
300に接続されている。コントローラ300はコンピ
ュータを主体として構成されている。それのROMにア
ンチロック制御およびトラクション制御を実行するため
の各種プログラムが記憶されており、CPUがRAMを
利用しつつ各種プログラムを実行することによりアンチ
ロック制御およびトラクション制御を実行する。
【0048】アンチロック制御は、車両制動時に各輪が
ロックすることを防止するための制御であり、図示しな
い速度センサを介して各輪の回転速度および車体の走行
速度を監視しつつ各ブレーキシリンダ22,26の液圧
を制御する。
【0049】アンチロック制御中第1電磁弁30は閉状
態とし続けられるとともに、ポンプ76が作動し続けら
れる。したがって、アンチロック制御中、マスタシリン
ダ10とは無関係に各ブレーキシリンダ22,26のポ
ンプ76による増圧および減圧が可能となり、さらに、
運転者へのキックバックが回避される。
【0050】ブレーキシリンダ22,26の増減圧は、
第2電磁弁60および第3電磁弁72を制御することに
よって行われる。第2電磁弁60と第3電磁弁72の切
換状態の組合せは、次の表に示すように4つある。
【0051】
【表1】
【0052】そこで、本実施例においては、第2電磁弁
60および第3電磁弁72の双方を開状態(図において
「O」で表す)とし続けることにより前輪ブレーキシリ
ンダ22の減圧および後輪ブレーキシリンダ26の減圧
が行われ、また、第2電磁弁60を開状態、第3電磁弁
72を閉状態(図において「C」で表す)とし続けるこ
とにより前輪ブレーキシリンダ22の増圧および後輪ブ
レーキシリンダ26の増圧が行われ、また、第2電磁弁
60および第3電磁弁72の双方を閉状態とし続けるこ
とにより前輪ブレーキシリンダ22の増圧および後輪ブ
レーキシリンダ26の保持が行われ、また、第2電磁弁
60を閉状態、第3電磁弁72を開状態とし続けること
により前輪ブレーキシリンダ22の増圧および後輪ブレ
ーキシリンダ26の減圧が行われる。
【0053】さらに、本実施例においては、第3電磁弁
72を閉状態としたまま第2電磁弁60をデューティ制
御することにより前輪ブレーキシリンダ22の増圧勾配
および後輪ブレーキシリンダ26の増圧勾配が制御され
る。第1電磁弁30を閉状態としたまま第2電磁弁60
を開状態とすることは、ポンプ76から吐き出されたブ
レーキ液が前輪ブレーキシリンダ22および後輪ブレー
キシリンダ26の双方に供給され、前輪ブレーキシリン
ダ22も後輪ブレーキシリンダ26も緩やかに増圧され
ることを意味し、これに対し、第1電磁弁30を閉状態
としたまま第2電磁弁60を閉状態とすることは、ポン
プ76から吐き出されたブレーキ液が前輪ブレーキシリ
ンダ22にのみ供給され、前輪ブレーキシリンダ22が
急増圧、後輪ブレーキシリンダ26が保圧されることを
意味する。したがって、第2電磁弁60をデューティ制
御すれば前輪ブレーキシリンダ22の増圧勾配も後輪ブ
レーキシリンダ26の増圧勾配も自由に制御されること
となるのである。
【0054】一方、トラクション制御は、車両駆動時に
駆動車輪である左右前輪が空転することを抑制する制御
であり、ポンプ76を作動させるとともに、速度センサ
を介して駆動車輪である左右前輪の回転速度および車体
の走行速度を監視しつつ前輪ブレーキシリンダ22の液
圧を制御する。
【0055】トラクション制御は、以下の条件のいずれ
かでも満たされたときに終了する。 加速操作部材としてのアクセルペダル(図示しな
い)の踏込みが解除されること。 ブレーキスイッチ260がブレーキペダル14の踏
込みを検出すること。 2つのブレーキ系統のうち現にトラクション制御が
実行されている前輪が属するブレーキ系統と同じブレー
キ系統に属する後輪についてアンチロック制御を開始す
べきと判断されること。 左右前輪のスリップ量が設定値以下である状態が設
定時間以上継続すること。
【0056】トラクション制御における各電磁弁30,
60,72の切換状態の組合せは、次の表に示すように
4つある。
【0057】
【表2】
【0058】トラクション制御の初期においては、第1
電磁弁30が閉状態、第2電磁弁60も閉状態、第3電
磁弁72も閉状態とされ、これにより、前輪ブレーキシ
リンダ22がポンプ76によって増圧され、ブレーキが
作動させられて過大な駆動トルクが減殺される。
【0059】トラクション制御の後期においては、第3
電磁弁72を閉状態としたまま第1電磁弁30および第
2電磁弁60の双方をデューティ制御することにより前
輪ブレーキシリンダ22の増圧勾配が制御される。ただ
し、本実施例においては、第1電磁弁30が開状態にあ
るときには第2電磁弁60が閉状態となり、第1電磁弁
30が閉状態にあるときには第2電磁弁60が開状態と
なるように、それら電磁弁30,60のデューティ制御
が行われる。
【0060】第1電磁弁30は開状態、第2電磁弁60
は閉状態にある前輪開−後輪閉状態では、ポンプ76か
ら吐き出されたブレーキ液が前輪ブレーキシリンダ22
に流入する傾向と大気圧であるマスタシリンダ10に流
入する傾向との双方が存在するから、前輪ブレーキシリ
ンダ22は減圧または保圧の傾向を示す。
【0061】一方、第1電磁弁30は閉状態、第2電磁
弁60は開状態にある前輪閉−後輪開状態では、ポンプ
76から吐き出されたブレーキ液が前輪ブレーキシリン
ダ22に流入する傾向と後輪ブレーキシリンダ26に流
入する傾向との双方が存在する。一方、後輪ブレーキシ
リンダ26は戻り通路82によってマスタシリンダ10
と連通していてマスタシリンダ10の液圧すなわち大気
圧と等しいが、ポンプ76からのブレーキ液が後輪ブレ
ーキシリンダ26に供給される際の流路抵抗が第2電磁
弁60によって増加させられているため、ポンプ76か
らのブレーキ液は大半が前輪ブレーキシリンダ22に供
給される。したがって、前輪閉−後輪開状態では、前輪
ブレーキシリンダ22は増圧の傾向を示す。
【0062】したがって、本実施例においては、それら
前輪開−後輪閉状態と前輪閉−後輪開状態とを交互に繰
り返すことによって前輪ブレーキシリンダ22の緩増圧
が行われ、しかも、それら前輪開−後輪閉状態と前輪閉
−後輪開状態とを1回ずつ行う制御周期において前輪開
−後輪閉状態または前輪閉−後輪開状態が占める時間の
比率であるデューティ比を変化させることによって前輪
ブレーキシリンダ22の緩増圧勾配が左右前輪のスリッ
プ率との関係において適正に制御される。
【0063】また、トラクション制御中にブレーキ操作
が行われた場合には、前輪開−後輪閉状態に移行するご
とに、マスタシリンダ10からのブレーキ液が第1電磁
弁30を経て前輪ブレーキシリンダ22のみに供給され
る。したがって、トラクション制御中でありながら運転
者の意思に応じて前輪ブレーキシリンダ22が増圧され
て前輪制動力が増加させられる。さらに、マスタシリン
ダ10からのブレーキ液が前輪ブレーキシリンダ22に
よって消費されるから、ブレーキペダル14の踏込みス
トロークが増加し、ブレーキスイッチ260によりブレ
ーキペダル14の踏込みを迅速に検出することができ、
ひいてはブレーキ操作開始に応じてトラクション制御を
迅速に終了させることができる。
【0064】また、トラクション制御中にブレーキ操作
が行われた場合には、前輪閉−後輪開状態に移行するご
とに、ポンプ76からのブレーキ液が後輪ブレーキシリ
ンダ26のみに供給される。ポンプ76の吐出圧はマス
タシリンダ10の液圧に一致するから、結局、前輪閉−
後輪開状態に移行するごとに、マスタシリンダ10のブ
レーキ液が後輪ブレーキシリンダ26に供給されること
はないが、後輪ブレーキシリンダ26が増圧されること
になる。したがって、トラクション制御中でありながら
運転者の意思に応じて後輪ブレーキシリンダ26が増圧
されて後輪制動力が増加させられる。一方、前述のよう
に、トラクション制御は、後輪についてアンチロック制
御を開始すべき判断されるときにも終了するから、トラ
クション制御中のブレーキ操作によって後輪ブレーキ圧
が路面の摩擦係数との関係において過大となれば、これ
を契機としてトラクション制御が終了させられることと
なる。
【0065】すなわち、本実施例においては、トラクシ
ョン制御中、第1電磁弁30と第2電磁弁60とが互い
に反対の状態となるようにデューティ制御されることに
より、トラクション制御中であっても運転者の意思に応
じた車両制動を確保するとともに、ブレーキ操作に応じ
て極力早期にトラクション制御が終了されるようになっ
ているのである。
【0066】トラクション制御中、第1電磁弁30が開
状態となる時期が存在することはさらに次のような効果
をも生じさせる。トラクション制御において、第1電磁
弁30を閉状態とし続け、第2電磁弁60を閉状態とし
て前輪ブレーキシリンダ22の増圧、開状態として減圧
を行う場合、万一第2電磁弁60が開状態に切り換わら
ず閉状態とし続けるという故障が生じると、トラクショ
ン制御中第1電磁弁30は開状態とされることはないか
ら、トラクション制御が終了するまで、第1電磁弁30
と前輪ブレーキシリンダ22と第2電磁弁60との間に
ブレーキ液が高圧下に封入されてしまう。これに対し、
本実施例においては、トラクション制御中、第1電磁弁
30を開状態とすることによって前輪ブレーキシリンダ
22が減圧される。したがって、万一第2電磁弁60が
閉状態にあるときにその第2電磁弁60が作動不能とな
っても、第1電磁弁30が開状態とされることによって
第1電磁弁30と前輪ブレーキシリンダ22と第2電磁
弁60との間に存在するブレーキ液が第1電磁弁30を
経てマスタシリンダ10に戻ることが可能であるため、
第2電磁弁60の故障にもかかわらずトラクション制御
中、前輪ブレーキシリンダ22が高圧とし続けられるこ
とがない。
【0067】また、本実施例においては、トラクション
制御において、第1電磁弁30および第2電磁弁60の
双方を開状態とし続けることにより、前輪ブレーキシリ
ンダ22の減圧が行われる。
【0068】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、前輪ブレーキシリンダ22が各請求項の発
明における「ブレーキシリンダ」の一例を構成し、ま
た、第1電磁弁30が「電磁開閉弁」の一例を構成し、
また、第1電磁弁30および第二電磁弁60が「電磁液
圧制御装置」の一例を構成し、また、ブレーキスイッチ
260が「ブレーキ操作検出手段」の一例を構成し、ま
た、コントローラ300が「コントローラ」の一例を構
成しているのである。
【0069】以上、各請求項の発明を図示の実施例に基
づいて具体的に説明したが、その他にも、特許請求の範
囲を逸脱することなく、当業者の知識に基づいて種々の
変形,改良を施した態様で各請求項の発明を実施するこ
とができるのはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1および2の発明に共通の一実施例であ
るダイヤゴナル二系統式のアンチロック/トラクション
型ブレーキシステムを示す系統図である。
【図2】図1におけるリザーバ70および流入制御弁9
4を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
10 マスタシリンダ 22 前輪ブレーキシリンダ 26 後輪ブレーキシリンダ 30 第1電磁弁 60 第2電磁弁 70 リザーバ 76 ポンプ 94 流入制御弁 300 コントローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】運転者によるブレーキ操作部材の操作によ
    って液圧を発生させるマスタシリンダと、 そのマスタシリンダに主通路によって接続された駆動車
    輪のブレーキシリンダと、 その主通路に設けられた常開の電磁開閉弁と、 前記マスタシリンダに補助通路によって接続されたリザ
    ーバであって、ハウジングにリザーバピストンが実質的
    に気密かつ摺動可能に嵌合されることによってハウジン
    グ内にリザーバ液を収容するリザーバ室が形成され、そ
    のリザーバ室の容積が通常値から増加するときにはリザ
    ーバピストンが通常位置から容積増加位置に、容積が通
    常値から減少するときには通常位置から容積減少位置に
    変位するものと、 前記補助通路に設けられ、着座状態でマスタシリンダか
    らリザーバへのブレーキ液の流入を阻止する弁子および
    弁座を有し、マスタシリンダに液圧が発生しない状態で
    は、リザーバピストンが容積増加位置にあるときには弁
    子が弁座に着座し、容積減少位置にあるときには弁子が
    弁座から離間し、マスタシリンダに液圧が発生した状態
    では、弁子が弁座に着座する流入制御弁と、 前記リザーバと、前記主通路のうち前記電磁開閉弁と前
    記ブレーキシリンダとの間の部分とを接続するポンプ通
    路に設けられ、リザーバからブレーキ液を汲み上げるポ
    ンプと、 運転者によるブレーキ操作を検出するブレーキ操作検出
    手段と、 車両駆動時に前記ポンプを作動させつつ前記電磁開閉弁
    を含む電磁液圧制御装置を介して前記ブレーキシリンダ
    の液圧を制御することによって駆動車輪が空転すること
    を防止するトラクション制御を実行し、前記ブレーキ操
    作検出手段がブレーキ操作を検出することに応じてその
    トラクション制御を終了するコントローラとを含むブレ
    ーキシステムにおいて、 前記コントローラを、車両駆動時に前記ポンプを作動さ
    せつつ前記電磁液圧制御装置を前記電磁開閉弁が開状態
    となる時期を含んで制御することによって前記トラクシ
    ョン制御を実行するものとしたことを特徴とするブレー
    キシステム。
  2. 【請求項2】運転者によるブレーキ操作部材の操作によ
    って液圧を発生させるマスタシリンダと、 そのマスタシリンダに主通路によって接続された駆動車
    輪のブレーキシリンダと、 その主通路に設けられた常開の電磁開閉弁と、 前記マスタシリンダに補助通路によって接続されたリザ
    ーバであって、ハウジングにリザーバピストンが実質的
    に気密かつ摺動可能に嵌合されることによってハウジン
    グ内にリザーバ液を収容するリザーバ室が形成され、そ
    のリザーバ室の容積が通常値から増加するときにはリザ
    ーバピストンが通常位置から容積増加位置に、容積が通
    常値から減少するときには通常位置から容積減少位置に
    変位するものと、 前記補助通路に設けられ、着座状態でマスタシリンダか
    らリザーバへのブレーキ液の流入を阻止する弁子および
    弁座を有し、マスタシリンダに液圧が発生しない状態で
    は、リザーバピストンが容積増加位置にあるときには弁
    子が弁座に着座し、容積減少位置にあるときには弁子が
    弁座から離間し、マスタシリンダに液圧が発生した状態
    では、弁子が弁座に着座する流入制御弁と、 前記リザーバと、前記主通路のうち前記電磁開閉弁と前
    記ブレーキシリンダとの間の部分とを接続するポンプ通
    路に設けられ、リザーバからブレーキ液を汲み上げるポ
    ンプと、 運転者によるブレーキ操作を検出するブレーキ操作検出
    手段と、 車両駆動時に前記ポンプを作動させつつ前記電磁開閉弁
    を含む電磁液圧制御装置を介して前記ブレーキシリンダ
    の液圧を制御することによって駆動車輪が空転すること
    を防止するトラクション制御を実行し、前記ブレーキ操
    作検出手段がブレーキ操作を検出することに応じてその
    トラクション制御を終了するコントローラとを含むブレ
    ーキシステムにおいて、 前記流入制御弁において弁子が弁座から離間する位置の
    うち弁座に近い位置にある状態では前記マスタシリンダ
    から前記リザーバに向かう向きのブレーキ液の流路抵抗
    を増加させ、遠い位置にある状態では減少させる流路抵
    抗制御機構を設けたことを特徴とするブレーキシステ
    ム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002160617A (ja) * 2000-11-28 2002-06-04 Aisin Seiki Co Ltd 車両の運動制御装置
CN102734241A (zh) * 2012-06-27 2012-10-17 三一重工股份有限公司 开闭式液压系统及工程机械
JP2015040630A (ja) * 2013-08-22 2015-03-02 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 貯留室バルブ
WO2020173833A1 (de) * 2019-02-28 2020-09-03 Robert Bosch Gmbh Nachfülleinheit zum nachfüllen von hydrauliköl in ein mit einem niederdruckspeicher druckvorgespanntes hydraulisches system und druckvorgespanntes hydraulisches system mit einer solchen nachfülleinheit
JP2020164118A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 日信工業株式会社 ブレーキ液圧制御装置

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