JPH08100599A - シールド工法におけるセグメントピースの搬送方法及びその装置 - Google Patents
シールド工法におけるセグメントピースの搬送方法及びその装置Info
- Publication number
- JPH08100599A JPH08100599A JP6261658A JP26165894A JPH08100599A JP H08100599 A JPH08100599 A JP H08100599A JP 6261658 A JP6261658 A JP 6261658A JP 26165894 A JP26165894 A JP 26165894A JP H08100599 A JPH08100599 A JP H08100599A
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- segment piece
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- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 シールド機までセグメントピースを搬送する
方法を改善して、その軽作業化と迅速化を図り、セグメ
ントピースの自動組立をも容易にする。 【構成】 エレクター28後部の既設セグメント35上
に搬送装置1を設置しておき、セグメント台車29で坑
内に搬入したセグメントピース8を、既設自走式チェー
ンブロック32によって吊込み移動して搬送装置1のリ
フト部14に移載する。搬送台車3の走行車9における
駆動部17を稼動して走行車9を搬送レール2の一対の
レール4、4に沿って移送すると、その間の中央部レー
ル5に沿ってリフト部14も共走する。リフト部14は
エレクター28に近づくと、中央部レール5の降斜路5
aにより、平行リンク機構23で水平状態保持のまま下
降前進し、エレクター28の直下低部に供給され、ここ
でエレクター28に取込まれてセグメントの組立てに供
される。
方法を改善して、その軽作業化と迅速化を図り、セグメ
ントピースの自動組立をも容易にする。 【構成】 エレクター28後部の既設セグメント35上
に搬送装置1を設置しておき、セグメント台車29で坑
内に搬入したセグメントピース8を、既設自走式チェー
ンブロック32によって吊込み移動して搬送装置1のリ
フト部14に移載する。搬送台車3の走行車9における
駆動部17を稼動して走行車9を搬送レール2の一対の
レール4、4に沿って移送すると、その間の中央部レー
ル5に沿ってリフト部14も共走する。リフト部14は
エレクター28に近づくと、中央部レール5の降斜路5
aにより、平行リンク機構23で水平状態保持のまま下
降前進し、エレクター28の直下低部に供給され、ここ
でエレクター28に取込まれてセグメントの組立てに供
される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シールド工法における
セグメントピースの搬送方法と、その搬送装置に関す
る。
セグメントピースの搬送方法と、その搬送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】シールド工法においては、シールド機に
よる掘進の進行に合わせて、セグメントの組立てを行う
ことになるが、このセグメントの組立てに際して、一般
的に6ピースに分割されている円弧形状のセグメントピ
ースを、一枚宛シールド機の後部に設置されたエレクタ
ーに供給し、当該エレクターを作動することで、セグメ
ントピースを全周にわたって組み立てて行くことにな
る。
よる掘進の進行に合わせて、セグメントの組立てを行う
ことになるが、このセグメントの組立てに際して、一般
的に6ピースに分割されている円弧形状のセグメントピ
ースを、一枚宛シールド機の後部に設置されたエレクタ
ーに供給し、当該エレクターを作動することで、セグメ
ントピースを全周にわたって組み立てて行くことにな
る。
【0003】従来、シールド機のエレクターに対するセ
グメントピースの供給は、まず、セグメントピースが載
積されたセグメント台車を、外部からバッテリー機関車
によって搬入して、当該セグメントピースを坑内の所定
位置まで運搬した後、そこでシールド機の上記後続台車
と、シールド機の間に架設されている走行レールに係装
した電動走行式チェーンブロックに対して、セグメント
ピースを吊り込み、これをシールド機により掘進された
セグメント組立て位置まで搬送する方法が一般的であ
る。
グメントピースの供給は、まず、セグメントピースが載
積されたセグメント台車を、外部からバッテリー機関車
によって搬入して、当該セグメントピースを坑内の所定
位置まで運搬した後、そこでシールド機の上記後続台車
と、シールド機の間に架設されている走行レールに係装
した電動走行式チェーンブロックに対して、セグメント
ピースを吊り込み、これをシールド機により掘進された
セグメント組立て位置まで搬送する方法が一般的であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のセ
グメントピース搬送方法によるときは、シールド機と、
後続台車の間に配置されている、土砂搬出用のスクリュ
ウコンベアやベルトコンベア及び油圧配管等の多数の障
害物を避けるようにして狭い坑内で高重量(1t以上)
の重いセグメントピースを持ち運びしなくてはならず、
大変な重労働となっている。
グメントピース搬送方法によるときは、シールド機と、
後続台車の間に配置されている、土砂搬出用のスクリュ
ウコンベアやベルトコンベア及び油圧配管等の多数の障
害物を避けるようにして狭い坑内で高重量(1t以上)
の重いセグメントピースを持ち運びしなくてはならず、
大変な重労働となっている。
【0005】また、シールド機の後部には、セグメント
組立用のエレクターが取り付けられており、このエレク
ターは、旋回、摺動、昇降等の動作をさせながら、供給
されたセグメントピースを取り込んで、所定の位置に組
み立てる構成であり、特に、エレクター周辺では、人間
が機械を操作しながらセグメントピースを組み付けるこ
とから、上記従来の方法によるときは、エレクター周辺
の作業スペースを大きく取れるような構造にしなくては
ならず、また、セグメントピースが余り高い位置に供給
されて来ると、それを掴むためにエレクターも高い位置
まで作動するようにしなくてはならないから、昇降スト
ロークが長くなって、坑内のスペースがそれだけ狭ま
り、この結果、作業スペースがなくなってしまうことに
もなる。
組立用のエレクターが取り付けられており、このエレク
ターは、旋回、摺動、昇降等の動作をさせながら、供給
されたセグメントピースを取り込んで、所定の位置に組
み立てる構成であり、特に、エレクター周辺では、人間
が機械を操作しながらセグメントピースを組み付けるこ
とから、上記従来の方法によるときは、エレクター周辺
の作業スペースを大きく取れるような構造にしなくては
ならず、また、セグメントピースが余り高い位置に供給
されて来ると、それを掴むためにエレクターも高い位置
まで作動するようにしなくてはならないから、昇降スト
ロークが長くなって、坑内のスペースがそれだけ狭ま
り、この結果、作業スペースがなくなってしまうことに
もなる。
【0006】さらに、最近ではセグメントピースの自動
組立システムを導入するケースが増えているが、当該シ
ステムによるときにも、常にセグメントピースが組み付
けに都合の良い同じ位置に供給されないと、供給された
セグメントピースを捜す動作が必要となり、自動組立シ
ステム本来の稼動効率をあげることができないことにな
る。
組立システムを導入するケースが増えているが、当該シ
ステムによるときにも、常にセグメントピースが組み付
けに都合の良い同じ位置に供給されないと、供給された
セグメントピースを捜す動作が必要となり、自動組立シ
ステム本来の稼動効率をあげることができないことにな
る。
【0007】本発明は、上記従来技術の有するこのよう
な問題点に鑑み、請求項1では、セグメントピースの搬
送方法において、シールド機のエレクターにおける後部
に適切なセグメントピースの搬送装置を設置しておき、
そのリフト部に、前記した既設の自走式チェーンブロッ
クによってセグメントピースを載せ、当該搬送装置を稼
動させることで、セグメントピースを常にエレクター直
下の低い位置に供給できるようにして、当該セグメント
ピ−スの搬送につき、その労力を大幅に軽減して組み付
け、効率の向上を図ると共に、セグメントピースの組立
てに関し、その自動化を容易にしようとするのがその目
的である。
な問題点に鑑み、請求項1では、セグメントピースの搬
送方法において、シールド機のエレクターにおける後部
に適切なセグメントピースの搬送装置を設置しておき、
そのリフト部に、前記した既設の自走式チェーンブロッ
クによってセグメントピースを載せ、当該搬送装置を稼
動させることで、セグメントピースを常にエレクター直
下の低い位置に供給できるようにして、当該セグメント
ピ−スの搬送につき、その労力を大幅に軽減して組み付
け、効率の向上を図ると共に、セグメントピースの組立
てに関し、その自動化を容易にしようとするのがその目
的である。
【0008】請求項2にあっては、セグメントピースの
搬送方法において、掘進に合わせた前記搬送装置の前進
移動と、所定位置への設置を簡単にして、かつ迅速に行
い得るようにするのが、その目的である。
搬送方法において、掘進に合わせた前記搬送装置の前進
移動と、所定位置への設置を簡単にして、かつ迅速に行
い得るようにするのが、その目的である。
【0009】さらに、請求項3における目的は、セグメ
ントピースの同上搬送装置につき、同上方法の実施に適
用することで、これを効率的に行い得るようにすると共
に、既存の各種シールド機に適応できるようにすること
である。
ントピースの同上搬送装置につき、同上方法の実施に適
用することで、これを効率的に行い得るようにすると共
に、既存の各種シールド機に適応できるようにすること
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、請求項1では水平状態である左右一対の
レールと、水平状態であり、セグメントピース供給側で
ある前端にあって、前方へ傾斜下降した降斜路が形成さ
れている中央部のレールとからなる搬送レールを用意
し、これに自走式の走行車と、この走行車に、セグメン
トピース搬送用のリフト部が平行リンク機構により水平
状態にて昇降動自在なるよう連結された搬送台車を、そ
の走行車は前記左右一対のレールに走行自在なるよう係
装し、リフト部は前記中央部のレール上に走行自在なる
よう配置することでセグメントピース搬送装置を構成し
て、このセグメントピース搬送装置を、シールド機の後
部におけるセグメント組立用であるエレクターの後方下
部に形成済の既設セグメント上に、掘削坑の長さ方向に
沿って設置し、セグメント台車により坑内に搬入されて
来たセグメントピースを、走行レールに係装の自走式チ
ェーンブロックによって吊り込み、これを前記搬送台車
のリフト部上に搬送移載した後、搬送台車を搬送レール
に沿って走行させることで、前記リフト部を前記中央部
レールの降斜路に沿って下降させ、これにより、当該セ
グメントピースが、エレクターの直下である所定位置ま
で搬送供給されるようにしたことを特徴とするシールド
工法におけるセグメントピースの搬送方法を提供しよう
としている。
達成するため、請求項1では水平状態である左右一対の
レールと、水平状態であり、セグメントピース供給側で
ある前端にあって、前方へ傾斜下降した降斜路が形成さ
れている中央部のレールとからなる搬送レールを用意
し、これに自走式の走行車と、この走行車に、セグメン
トピース搬送用のリフト部が平行リンク機構により水平
状態にて昇降動自在なるよう連結された搬送台車を、そ
の走行車は前記左右一対のレールに走行自在なるよう係
装し、リフト部は前記中央部のレール上に走行自在なる
よう配置することでセグメントピース搬送装置を構成し
て、このセグメントピース搬送装置を、シールド機の後
部におけるセグメント組立用であるエレクターの後方下
部に形成済の既設セグメント上に、掘削坑の長さ方向に
沿って設置し、セグメント台車により坑内に搬入されて
来たセグメントピースを、走行レールに係装の自走式チ
ェーンブロックによって吊り込み、これを前記搬送台車
のリフト部上に搬送移載した後、搬送台車を搬送レール
に沿って走行させることで、前記リフト部を前記中央部
レールの降斜路に沿って下降させ、これにより、当該セ
グメントピースが、エレクターの直下である所定位置ま
で搬送供給されるようにしたことを特徴とするシールド
工法におけるセグメントピースの搬送方法を提供しよう
としている。
【0011】請求項2では水平状態である左右一対のレ
ールと、水平状態であり、セグメント供給側である前端
にあって、前方へ傾斜下降した降斜路が形成されている
中央部のレールとからなる搬送レールを用意し、これに
自走式の走行車と、この走行車に、セグメントピース搬
送用のリフト部が平行リンク機構により水平状態にて昇
降動自在なるよう連結されてなる搬送台車を、その走行
車は前記左右一対のレールに走行自在なるよう係装し、
リフト部は前記中央部のレール上に走行自在なるよう配
置することでセグメントピース搬送装置を構成して、こ
のセグメントピース搬送装置を、シールド機の後部にお
けるセグメント組立用であるエレクターの後方下部にお
ける形成済の既設セグメント上に、掘削坑の長さ方向に
沿って設置し、セグメント台車により坑内に搬入されて
来たセグメントピースを、走行レールに係装の自走式チ
ェーンブロックによって吊り込み、これを前記搬送台車
のリフト部上に搬送移載した後、搬送台車を搬送レール
に沿って走行させることで、前記リフト部を前記中央部
レールの降斜路に沿って下降させ、これにより、当該セ
グメントピースがエレクターの直下である所定位置まで
搬送供給され、シールド機による所定の掘進後は、セグ
メントピース搬送装置全体を前記チェーンブロックによ
って吊り上げ、その走行車の駆動部を稼動することで搬
送レールを前進させ、既設セグメント上の所定位置に吊
り降ろして設置するようにしたことを特徴とするシール
ド工法におけるセグメントピースの搬送方法を、その内
容としている。
ールと、水平状態であり、セグメント供給側である前端
にあって、前方へ傾斜下降した降斜路が形成されている
中央部のレールとからなる搬送レールを用意し、これに
自走式の走行車と、この走行車に、セグメントピース搬
送用のリフト部が平行リンク機構により水平状態にて昇
降動自在なるよう連結されてなる搬送台車を、その走行
車は前記左右一対のレールに走行自在なるよう係装し、
リフト部は前記中央部のレール上に走行自在なるよう配
置することでセグメントピース搬送装置を構成して、こ
のセグメントピース搬送装置を、シールド機の後部にお
けるセグメント組立用であるエレクターの後方下部にお
ける形成済の既設セグメント上に、掘削坑の長さ方向に
沿って設置し、セグメント台車により坑内に搬入されて
来たセグメントピースを、走行レールに係装の自走式チ
ェーンブロックによって吊り込み、これを前記搬送台車
のリフト部上に搬送移載した後、搬送台車を搬送レール
に沿って走行させることで、前記リフト部を前記中央部
レールの降斜路に沿って下降させ、これにより、当該セ
グメントピースがエレクターの直下である所定位置まで
搬送供給され、シールド機による所定の掘進後は、セグ
メントピース搬送装置全体を前記チェーンブロックによ
って吊り上げ、その走行車の駆動部を稼動することで搬
送レールを前進させ、既設セグメント上の所定位置に吊
り降ろして設置するようにしたことを特徴とするシール
ド工法におけるセグメントピースの搬送方法を、その内
容としている。
【0012】さらに、請求項3では左右方向へ所定の間
隔をおいて水平状態にて併設した左右一対のレールと、
当該両レール間に水平状態にて併設され、セグメントピ
ース供給側である前端に、前方へ向け傾斜下降した降斜
路が形成されている中央部のレールとにより枠組みされ
ている搬送レールと、当該搬送レールにおける上記左右
一対のレールに走行自在なるよう係装されている自走式
の走行車と、セグメントピースを搭載可能に形成され、
かつ前記搬送レールにおける中央部レール上に走行自在
なるよう配置されているリフト部とを備え、このリフト
部が、前記走行車に対し平行リンク機構によって水平状
態にて昇降動自在なるよう連結されてなる搬送台車とか
らなり、シールド機後部のセグメントピース組立用であ
るエレクターの後方下部における既設セグメント上に、
シールド機による掘進に合わせて前方へ移動自在なるよ
う設置可能であることを特徴とするシールド工法におけ
るセグメントピースの搬送装置を提供するものである。
隔をおいて水平状態にて併設した左右一対のレールと、
当該両レール間に水平状態にて併設され、セグメントピ
ース供給側である前端に、前方へ向け傾斜下降した降斜
路が形成されている中央部のレールとにより枠組みされ
ている搬送レールと、当該搬送レールにおける上記左右
一対のレールに走行自在なるよう係装されている自走式
の走行車と、セグメントピースを搭載可能に形成され、
かつ前記搬送レールにおける中央部レール上に走行自在
なるよう配置されているリフト部とを備え、このリフト
部が、前記走行車に対し平行リンク機構によって水平状
態にて昇降動自在なるよう連結されてなる搬送台車とか
らなり、シールド機後部のセグメントピース組立用であ
るエレクターの後方下部における既設セグメント上に、
シールド機による掘進に合わせて前方へ移動自在なるよ
う設置可能であることを特徴とするシールド工法におけ
るセグメントピースの搬送装置を提供するものである。
【0013】
【作用】シールド機のレクター後方下部における既設セ
グメント上に、セグメントピースの搬送装置を設置して
おく。この際、セグメントピースの搬送装置における搬
送レールは、そのセグメントピース供給側である一端
(降斜路が形成されている側)が、上記エレクターの下
部となるよう、坑道の長さ方向に沿って配置することに
なる。
グメント上に、セグメントピースの搬送装置を設置して
おく。この際、セグメントピースの搬送装置における搬
送レールは、そのセグメントピース供給側である一端
(降斜路が形成されている側)が、上記エレクターの下
部となるよう、坑道の長さ方向に沿って配置することに
なる。
【0014】次いで、セグメントピースを載せてある既
知のセグメント台車を、これまた既知のバッテリ機関車
等によって移動させ、セグメントピースを坑内に搬入し
たならば、架設の走行レールに係装されている既設の自
走式チェーンブロックを移動操作して、上記セグメント
台車上のセグメントピースを吊り込み、これを上記セグ
メントピースの搬送装置における搬送レールの後部位置
まで、予め後退させてある搬送台車におけるリフト部上
に、当該セグメントピースを吊り降して移載する。
知のセグメント台車を、これまた既知のバッテリ機関車
等によって移動させ、セグメントピースを坑内に搬入し
たならば、架設の走行レールに係装されている既設の自
走式チェーンブロックを移動操作して、上記セグメント
台車上のセグメントピースを吊り込み、これを上記セグ
メントピースの搬送装置における搬送レールの後部位置
まで、予め後退させてある搬送台車におけるリフト部上
に、当該セグメントピースを吊り降して移載する。
【0015】次いで、上記搬送台車の走行車における駆
動部を稼動することにより、走行車を、搬送レールにお
ける左右一対のレールに沿って前方へ走行させ、これに
よりリフト部は、搬送レールの中央部レールに沿って前
方へ走行移動する。このリフト部が走行車によって移動
されて行き、シールド機のエレクター下部に近づくと、
中央部レールの降斜路により当該リフト部は下降する
が、この際、リフト部は走行体と平行リンク機構によっ
て連結されていることから、セグメントピースを水平に
保持したまま下降し、上記降斜路から既設セグメント上
に移動される。このことによって、セグメントピースは
エレクター直下の低い位置に供給されることとなり、こ
の時走行車は、左右一対のレールに沿って水平状態にて
走行移動することになる。
動部を稼動することにより、走行車を、搬送レールにお
ける左右一対のレールに沿って前方へ走行させ、これに
よりリフト部は、搬送レールの中央部レールに沿って前
方へ走行移動する。このリフト部が走行車によって移動
されて行き、シールド機のエレクター下部に近づくと、
中央部レールの降斜路により当該リフト部は下降する
が、この際、リフト部は走行体と平行リンク機構によっ
て連結されていることから、セグメントピースを水平に
保持したまま下降し、上記降斜路から既設セグメント上
に移動される。このことによって、セグメントピースは
エレクター直下の低い位置に供給されることとなり、こ
の時走行車は、左右一対のレールに沿って水平状態にて
走行移動することになる。
【0016】次いで、エレクターを作動操作させ、供給
されて来たリフト部上のセグメントピースを吊り込んで
取り込み、所定の位置に組み付けを行うことになる。
されて来たリフト部上のセグメントピースを吊り込んで
取り込み、所定の位置に組み付けを行うことになる。
【0017】セグメントピースがエレクターに取り込ま
れた後は、搬送台車を搬送レールに沿って後退させる
と、リフト部は上記降斜路に沿って上昇し、中央部レー
ルの水平部に乗り上げて、後退を続け所定の後退位置に
停止し、チェーンブロックによる次回のセグメントピー
ス移載用に備えられる。
れた後は、搬送台車を搬送レールに沿って後退させる
と、リフト部は上記降斜路に沿って上昇し、中央部レー
ルの水平部に乗り上げて、後退を続け所定の後退位置に
停止し、チェーンブロックによる次回のセグメントピー
ス移載用に備えられる。
【0018】以上の動作を必要回数反復することで、必
要数のセグメントピースをエレクターに供給でき、当該
エレクターによって、セグメントの一スパンが組み立て
られる。シールド機によって所定ストローク掘進される
と、エレクターに対してセグメントピースの搬送装置の
位置が不適切となるので、当該掘進に合わせて当該セグ
メントピースの搬送装置を前方へ据え替えねばならない
が、この据え替えは次のようにして行うことになる。
要数のセグメントピースをエレクターに供給でき、当該
エレクターによって、セグメントの一スパンが組み立て
られる。シールド機によって所定ストローク掘進される
と、エレクターに対してセグメントピースの搬送装置の
位置が不適切となるので、当該掘進に合わせて当該セグ
メントピースの搬送装置を前方へ据え替えねばならない
が、この据え替えは次のようにして行うことになる。
【0019】搬送レールに対し、搬送台車が前進位置に
ある状態において、既設チェーンブロックによって走行
車を吊り上げると、この走行車が搬送レールに係装させ
てあることから搬送レールも一緒に吊り上げられる。こ
の吊り上げ状態にて、走行車の駆動部を稼動すると、車
輪が所定方向に回転され、当該走行車に対して搬送レー
ルだけが前方へ移送されることになる。次いで、チェー
ンブロックにより既設セグメント上の所望位置に吊り降
しすることで、当該セグメントピースの搬送装置の掘進
に合わせた据え替えの作業は完了する。
ある状態において、既設チェーンブロックによって走行
車を吊り上げると、この走行車が搬送レールに係装させ
てあることから搬送レールも一緒に吊り上げられる。こ
の吊り上げ状態にて、走行車の駆動部を稼動すると、車
輪が所定方向に回転され、当該走行車に対して搬送レー
ルだけが前方へ移送されることになる。次いで、チェー
ンブロックにより既設セグメント上の所望位置に吊り降
しすることで、当該セグメントピースの搬送装置の掘進
に合わせた据え替えの作業は完了する。
【0020】
【実施例】以下、本発明のシールド工法におけるセグメ
ントピース搬送方法と、その搬送装置につき、先ずセグ
メントピースを、シールド機のエレクター直下低部へ供
給した状態を一部切欠して示した全体の側面である図1
と、掘進に合わせた搬送装置据え替え状態を一部切欠し
て示した側面図である図2と、図1におけるAーA線、
BーB線各矢視拡大断面図である図3、図4と、搬送台
車の平面図である図5と、搬送レールの斜視図である図
6を参照して、以下詳記する。
ントピース搬送方法と、その搬送装置につき、先ずセグ
メントピースを、シールド機のエレクター直下低部へ供
給した状態を一部切欠して示した全体の側面である図1
と、掘進に合わせた搬送装置据え替え状態を一部切欠し
て示した側面図である図2と、図1におけるAーA線、
BーB線各矢視拡大断面図である図3、図4と、搬送台
車の平面図である図5と、搬送レールの斜視図である図
6を参照して、以下詳記する。
【0021】図1及び図2並びに図7に示したように、
セグメントピースの搬送装置1は、搬送レール2と、搬
送台車3とにより構成されている。上記搬送レール2
は、図1ないし図4及び図6に示したように、前後2本
のH形鋼6、7により枠組することで、前後方向へ長く
併設された水平な左右一対のレール4、4と、水平な中
央部のレール5によって構成されている。
セグメントピースの搬送装置1は、搬送レール2と、搬
送台車3とにより構成されている。上記搬送レール2
は、図1ないし図4及び図6に示したように、前後2本
のH形鋼6、7により枠組することで、前後方向へ長く
併設された水平な左右一対のレール4、4と、水平な中
央部のレール5によって構成されている。
【0022】図6に明示した如く、上記中央部のレール
5は、後述するセグメントピース8の供給部である一端
側に向けて、左右一対のレール4、4の先端部近傍か
ら、前方へ傾斜下降した降斜路5aが、上記左右一対の
レール4、4よりも、所定寸法だけ前方ヘ向けて突出す
るよう形成されている。
5は、後述するセグメントピース8の供給部である一端
側に向けて、左右一対のレール4、4の先端部近傍か
ら、前方へ傾斜下降した降斜路5aが、上記左右一対の
レール4、4よりも、所定寸法だけ前方ヘ向けて突出す
るよう形成されている。
【0023】また、左右一対のレール4、4にあって、
その前後両端には、後述する走行車9に対するストッパ
ー10、11が、各々立設されていると共に、その内側
には、前記走行車9を前進及び後退時にあって、常に定
位置に停止させるためのリミットスイッチ12、13
が、各々配設されている。
その前後両端には、後述する走行車9に対するストッパ
ー10、11が、各々立設されていると共に、その内側
には、前記走行車9を前進及び後退時にあって、常に定
位置に停止させるためのリミットスイッチ12、13
が、各々配設されている。
【0024】図1、図2及び図5並びに図7に示したよ
うに、上記搬送台車3は、カウンターウエイトを兼用す
る走行車9と、セグメントピース8を載せて搬送するた
めのリフト部14とによって構成される。走行車9は、
その下部の前後における左右両側に、左右一対のレール
4、4上を転動する車輪15、15、16、16が一対
宛、合計4個軸支され、当該後部の車輪16、16が、
走行車9に内装の正転、逆転可能な油圧モータ等による
駆動源17により、その駆動軸と巻き掛け伝動機構18
により連動自在なるよう連結されている。
うに、上記搬送台車3は、カウンターウエイトを兼用す
る走行車9と、セグメントピース8を載せて搬送するた
めのリフト部14とによって構成される。走行車9は、
その下部の前後における左右両側に、左右一対のレール
4、4上を転動する車輪15、15、16、16が一対
宛、合計4個軸支され、当該後部の車輪16、16が、
走行車9に内装の正転、逆転可能な油圧モータ等による
駆動源17により、その駆動軸と巻き掛け伝動機構18
により連動自在なるよう連結されている。
【0025】さらに、上記走行車9には、その下部の前
後における左右両側にあって、上記搬送レール2におけ
る左右一対のレール4、4の外側裏面に係当するガイド
ローラ19、19、20、20が一対宛、合計4個軸支
されていると共に、頂壁の所定位置には吊り込み用のブ
ラケット21を突設してある。
後における左右両側にあって、上記搬送レール2におけ
る左右一対のレール4、4の外側裏面に係当するガイド
ローラ19、19、20、20が一対宛、合計4個軸支
されていると共に、頂壁の所定位置には吊り込み用のブ
ラケット21を突設してある。
【0026】一方、上記リフト部14は、垂直な基部1
4aと、該基部14aの下端から前方へ向けて水平に突
設したセグメントピース8の載置部14bとにより側面
略逆L字形状に形成され、その基部14aの下部中央部
には、上記搬送レール2の中央部のレール5上を転動す
る車輪22が、軸支されている。
4aと、該基部14aの下端から前方へ向けて水平に突
設したセグメントピース8の載置部14bとにより側面
略逆L字形状に形成され、その基部14aの下部中央部
には、上記搬送レール2の中央部のレール5上を転動す
る車輪22が、軸支されている。
【0027】そして、上記した走行車9と、リフト部1
4とは、走行車9の前部に突設したブラケット9a、9
aと、リフト部14の基部14aから後方へ突設したブ
ラケット14c、14cとに、平行リンク機構23の各
リンク23a、23a‥‥…における各端部が、夫々の
支軸24‥‥‥にて回動自在に軸支され、これにより、
上記走行車9に対して、リフト部14が、水平状態を保
ちながら昇降動自在となるように、当該搬送台車3が構
成されている。
4とは、走行車9の前部に突設したブラケット9a、9
aと、リフト部14の基部14aから後方へ突設したブ
ラケット14c、14cとに、平行リンク機構23の各
リンク23a、23a‥‥…における各端部が、夫々の
支軸24‥‥‥にて回動自在に軸支され、これにより、
上記走行車9に対して、リフト部14が、水平状態を保
ちながら昇降動自在となるように、当該搬送台車3が構
成されている。
【0028】さらに、上記平行リンク機構23の平行で
あるリンク23a、23aの軸支に際し、上記走行車9
に対する上部リンク23aの支軸24と、リフト部14
に対する下部リンク23aの支軸24との間に、引張り
バネ25を張設してあり、当該引張りバネ25の張力に
より、搬送台車3の後退時にあって、リフト部14が上
記中央部のレール5の降斜路5aから水平部上へ円滑に
乗り上るようにしてある。
あるリンク23a、23aの軸支に際し、上記走行車9
に対する上部リンク23aの支軸24と、リフト部14
に対する下部リンク23aの支軸24との間に、引張り
バネ25を張設してあり、当該引張りバネ25の張力に
より、搬送台車3の後退時にあって、リフト部14が上
記中央部のレール5の降斜路5aから水平部上へ円滑に
乗り上るようにしてある。
【0029】このように構成されている搬送台車3は、
その走行車9の車輪15、15、16、16を前記の如
く搬送レール2における左右一対のレール4、4上に載
せ、一方、ガイドローラ19、19、20、20は、上
記一対のレール4、4における外側部裏面に係合させる
ことで、当該走行車9を、左右一対のレール4、4に沿
って走行可能に組み込み、一方、リフト部14は、その
車輪22を中央部のレール5上に載せるだけで、同レー
ル5に沿って走行可能に配置されるが、走行車9の4個
のガイドローラ19、19、20、20の係合により、
当該搬送台車3と搬送レール2とが、一体に吊り上げ可
能となっている。
その走行車9の車輪15、15、16、16を前記の如
く搬送レール2における左右一対のレール4、4上に載
せ、一方、ガイドローラ19、19、20、20は、上
記一対のレール4、4における外側部裏面に係合させる
ことで、当該走行車9を、左右一対のレール4、4に沿
って走行可能に組み込み、一方、リフト部14は、その
車輪22を中央部のレール5上に載せるだけで、同レー
ル5に沿って走行可能に配置されるが、走行車9の4個
のガイドローラ19、19、20、20の係合により、
当該搬送台車3と搬送レール2とが、一体に吊り上げ可
能となっている。
【0030】図1において既知の如く26はシールド
機、27は土砂搬出用のスクリュウコンベア、28はエ
レクターを夫々示しており、このエレクター28は、旋
回、摺動、昇降等の動作を行いながら供給されて来たセ
グメントピース8を取り込み、所定の位置に組み付ける
ことのできる既知の装置である。
機、27は土砂搬出用のスクリュウコンベア、28はエ
レクターを夫々示しており、このエレクター28は、旋
回、摺動、昇降等の動作を行いながら供給されて来たセ
グメントピース8を取り込み、所定の位置に組み付ける
ことのできる既知の装置である。
【0031】図1の右側に示された29は、セグメント
ピース8‥‥‥を載せるためのセグメント台車、30は
バッテリー機関車を各々示し、既知の如くこのバッテリ
ー機関車30によって上記セグメント台車29を搬送レ
ール31に沿って移動させ、セグメントピース8‥‥‥
を坑内に搬入する。図1ないし図3において、32は自
走式のチェーンブロックで、これは上記バッテリー機関
車30の図1に示した後続車33と、上記シールド機2
6との間に架設した走行レール34に走行自在なるよう
吊装されて、セグメントピース8を吊り込むことで搬送
するために用いられるもので、もちろん上記したスクリ
ュウコンベア27、エレクター28、セグメント台車2
9、バッテリー機関車30、自走式チェーンブロック3
2、後続車33、走行レール34等は、シールド工法に
おいて使用されている既存の装置である。
ピース8‥‥‥を載せるためのセグメント台車、30は
バッテリー機関車を各々示し、既知の如くこのバッテリ
ー機関車30によって上記セグメント台車29を搬送レ
ール31に沿って移動させ、セグメントピース8‥‥‥
を坑内に搬入する。図1ないし図3において、32は自
走式のチェーンブロックで、これは上記バッテリー機関
車30の図1に示した後続車33と、上記シールド機2
6との間に架設した走行レール34に走行自在なるよう
吊装されて、セグメントピース8を吊り込むことで搬送
するために用いられるもので、もちろん上記したスクリ
ュウコンベア27、エレクター28、セグメント台車2
9、バッテリー機関車30、自走式チェーンブロック3
2、後続車33、走行レール34等は、シールド工法に
おいて使用されている既存の装置である。
【0032】さらに、図1ないし図4及び図7において
35は既設セグメントを示し、図1及び図3において3
6は作業台を示し、図4において37は土砂搬出用パイ
プを示している。
35は既設セグメントを示し、図1及び図3において3
6は作業台を示し、図4において37は土砂搬出用パイ
プを示している。
【0033】上記のセグメントピース搬送装置を用い
て、エレクター28にセグメントピース8を供給しよう
とするときは、図1に二点鎖線で示されているように、
搬送台車3を搬送レール2における後退位置に停止させ
ておき、一方、坑内には、セグメント台車29、バッテ
リー機関車30によってセグメントピース8‥‥‥を搬
入する。
て、エレクター28にセグメントピース8を供給しよう
とするときは、図1に二点鎖線で示されているように、
搬送台車3を搬送レール2における後退位置に停止させ
ておき、一方、坑内には、セグメント台車29、バッテ
リー機関車30によってセグメントピース8‥‥‥を搬
入する。
【0034】そこで先ず、セグメント台車29上のセグ
メントピース8を一個宛、自走式のチェーンブロック3
2により吊り込んで移動し、これを搬送台車3のリフト
部14に、所定の向きにて吊り降ろすことで移載したな
らば、走行車9の駆動部17を稼動して、車輪16、1
6を所定方向へ回転すると、当該車輪16、16は、搬
送レール2の左右一対のレール4、4上を転動すること
により、当該走行車9はリフト部14を伴って水平状態
にて前進する。この時、リフト部14は、中央部のレー
ルにおける水平な上面を車輪22が転動することによっ
て水平に保たれて走行する。
メントピース8を一個宛、自走式のチェーンブロック3
2により吊り込んで移動し、これを搬送台車3のリフト
部14に、所定の向きにて吊り降ろすことで移載したな
らば、走行車9の駆動部17を稼動して、車輪16、1
6を所定方向へ回転すると、当該車輪16、16は、搬
送レール2の左右一対のレール4、4上を転動すること
により、当該走行車9はリフト部14を伴って水平状態
にて前進する。この時、リフト部14は、中央部のレー
ルにおける水平な上面を車輪22が転動することによっ
て水平に保たれて走行する。
【0035】搬送台車3が搬送レール2に沿って前進
し、同レール2の前端側であるセグメントピース8の供
給部までくると、リフト部14の車輪22は、中央部の
レール5の水平な上面から降斜路5aに乗行して、リフ
ト部14は下降して行くが、当該リフト部14は走行車
9に対して平行リンク機構23により連結されているの
で、当該リフト部14はセグメントピース8を水平状態
に保ったままの姿勢で下降し、上記車輪22が降斜道5
aから既設セグメント35上まで走行した状態で、図1
のように下降行程が終り、これによって、セグメントピ
ース8はエレクター28の直下における低位置に供給さ
れることになる。
し、同レール2の前端側であるセグメントピース8の供
給部までくると、リフト部14の車輪22は、中央部の
レール5の水平な上面から降斜路5aに乗行して、リフ
ト部14は下降して行くが、当該リフト部14は走行車
9に対して平行リンク機構23により連結されているの
で、当該リフト部14はセグメントピース8を水平状態
に保ったままの姿勢で下降し、上記車輪22が降斜道5
aから既設セグメント35上まで走行した状態で、図1
のように下降行程が終り、これによって、セグメントピ
ース8はエレクター28の直下における低位置に供給さ
れることになる。
【0036】次いで、エレクター28を既知の如く作動
させることにより、当該エレクター28にセグメントピ
ース8を取り込み、これを所定の位置に組み付けること
ができる。次いで、搬送台車3を搬送レール2に沿って
前記所定位置まで後退させて停止し、記述の如くして自
走式チェーンブロック32によって新たなセグメンント
ピース8をリフト部14に移載し、前同様にして当該セ
グメントピース8を、エレクター28の直下低位置に供
給し、これを必要回数だけ繰り返すことにより、セグメ
ントの一スパンを組み立てるのである。
させることにより、当該エレクター28にセグメントピ
ース8を取り込み、これを所定の位置に組み付けること
ができる。次いで、搬送台車3を搬送レール2に沿って
前記所定位置まで後退させて停止し、記述の如くして自
走式チェーンブロック32によって新たなセグメンント
ピース8をリフト部14に移載し、前同様にして当該セ
グメントピース8を、エレクター28の直下低位置に供
給し、これを必要回数だけ繰り返すことにより、セグメ
ントの一スパンを組み立てるのである。
【0037】次に、シールド機26により掘進後は、こ
れに合わせて当該搬送装置を前進させて据え替えを行う
ことになるが、これは以下のようにして実施することに
なる。先ず、走行車9のブラケット21を用いて自走式
チェーンブロック32により搬送台車3を吊り上げる
が、これにより、走行車9がガイドローラ19、19、
20、20によって搬送レール2に係装されていること
から、搬送レール2も一緒に吊り上げられ、この状態で
走行車9の駆動部17を稼動することで、車輪16、1
6を所定方向へ回転させれば、搬送台車3に対して搬送
レール2が前方へ向けて移送されることになる。
れに合わせて当該搬送装置を前進させて据え替えを行う
ことになるが、これは以下のようにして実施することに
なる。先ず、走行車9のブラケット21を用いて自走式
チェーンブロック32により搬送台車3を吊り上げる
が、これにより、走行車9がガイドローラ19、19、
20、20によって搬送レール2に係装されていること
から、搬送レール2も一緒に吊り上げられ、この状態で
走行車9の駆動部17を稼動することで、車輪16、1
6を所定方向へ回転させれば、搬送台車3に対して搬送
レール2が前方へ向けて移送されることになる。
【0038】従って、上記の搬送レール2を所定ストロ
ークだけ移動させ、既設セグメント35の所定位置に吊
り降ろすことで、搬送レール2に対して搬送台車3が後
退させた状態で、当該搬送装置1を掘進に合わせた所定
位置に据え替えることができる。
ークだけ移動させ、既設セグメント35の所定位置に吊
り降ろすことで、搬送レール2に対して搬送台車3が後
退させた状態で、当該搬送装置1を掘進に合わせた所定
位置に据え替えることができる。
【0039】
【発明の効果】本願に係る請求項1にあっては、以上の
ようにしてセグメントピースを搬送するものであるか
ら、人為的な作業は、チェーンブロックで吊り上げたセ
グメントピースを搬送台車に載せるだけとなり、作業者
は重労働から解放されると共に、セグメントピースをシ
ールド機におけるエレクター直下の低い位置に、常に供
給できるため、エレクターを低い位置で動作させればよ
く、その昇降ストロークも短くなることから、特にエレ
クター周辺の作業空間が十分に確保され、作業し易くな
り、また、常に同じ場所にセグメントピースを供給でき
るので、当該セグメントピースを捜す動作が不要とな
り、セグメントの自動組立システムの実施が容易とな
る。
ようにしてセグメントピースを搬送するものであるか
ら、人為的な作業は、チェーンブロックで吊り上げたセ
グメントピースを搬送台車に載せるだけとなり、作業者
は重労働から解放されると共に、セグメントピースをシ
ールド機におけるエレクター直下の低い位置に、常に供
給できるため、エレクターを低い位置で動作させればよ
く、その昇降ストロークも短くなることから、特にエレ
クター周辺の作業空間が十分に確保され、作業し易くな
り、また、常に同じ場所にセグメントピースを供給でき
るので、当該セグメントピースを捜す動作が不要とな
り、セグメントの自動組立システムの実施が容易とな
る。
【0040】また、請求項2にあっては、シールド機に
よる掘進に整合させた搬送装置の据え替えを、既設チェ
ーンブロックにより容易な操作で正確かつ迅速に行うこ
とができる。更に、請求項3の搬送装置によれば、上記
の方法実施に適用できる諸機能を備えており、特に搬送
レールにあって、搬送台車におけるリフト部が走行する
中央部のレールにはセグメントピースの供給側へ向けて
傾斜下降した降斜路を備えていると共に、リフト部は、
走行車に対して平行リンク機構によって水平状態を保持
したままで昇降自在となるよう連枢されているので、常
にセグメントピースを、水平状態に保ったままエレクタ
ー直下の低部位置に、所定向きで正確に供給することが
できる。
よる掘進に整合させた搬送装置の据え替えを、既設チェ
ーンブロックにより容易な操作で正確かつ迅速に行うこ
とができる。更に、請求項3の搬送装置によれば、上記
の方法実施に適用できる諸機能を備えており、特に搬送
レールにあって、搬送台車におけるリフト部が走行する
中央部のレールにはセグメントピースの供給側へ向けて
傾斜下降した降斜路を備えていると共に、リフト部は、
走行車に対して平行リンク機構によって水平状態を保持
したままで昇降自在となるよう連枢されているので、常
にセグメントピースを、水平状態に保ったままエレクタ
ー直下の低部位置に、所定向きで正確に供給することが
できる。
【図1】本発明の請求項1及び請求項2に係るシールド
工法におけるセグメントピース搬送方法を実施するのに
用いられる請求項3のセグメントピース搬送装置を示し
た使用状態における一部切欠の側面図である。
工法におけるセグメントピース搬送方法を実施するのに
用いられる請求項3のセグメントピース搬送装置を示し
た使用状態における一部切欠の側面図である。
【図2】同上搬送装置の据え替え状態を一部切欠して示
した側面図である。
した側面図である。
【図3】図1におけるAーA線矢視拡大断面図である。
【図4】図1におけるBーB線矢視拡大断面図である。
【図5】同上搬送装置の搬送台車を示す平面図である。
【図6】同上搬送装置の搬送レールを示す斜視図であ
る。
る。
【図7】同上搬送装置によって搬送したセグメントピー
スをエレクターに取り込む状態を示す側面図である。
スをエレクターに取り込む状態を示す側面図である。
1 搬送装置 2 搬送レール 3 搬送台車 4 左右一対のレール 5 中央部のレール 5a 降斜路 8 セグメントピース 9 走行車 14 リフト部 17 駆動源 23 平行リンク機構 26 シールド機 28 エレクター 29 セグメント台車 32 自走式チェーンブロック 34 走行レール 35 既設セグメント
Claims (3)
- 【請求項1】 水平状態である左右一対のレールと、水
平状態であり、セグメントピース供給側である前端にあ
って、前方へ傾斜下降した降斜路が形成されている中央
部のレールとからなる搬送レールを用意し、これに自走
式の走行車と、この走行車に、セグメントピース搬送用
のリフト部が平行リンク機構により水平状態にて昇降動
自在なるよう連結された搬送台車を、その走行車は前記
左右一対のレールに走行自在なるよう係装し、リフト部
は前記中央部のレール上に走行自在なるよう配置するこ
とでセグメントピース搬送装置を構成して、このセグメ
ントピース搬送装置を、シールド機の後部におけるセグ
メント組立用であるエレクターの後方下部に形成済の既
設セグメント上に、掘削坑の長さ方向に沿って設置し、
セグメント台車により坑内に搬入されて来たセグメント
ピースを、走行レールに係装の自走式チェーンブロック
によって吊り込み、これを前記搬送台車のリフト部上に
搬送移載した後、搬送台車を搬送レールに沿って走行さ
せることで、前記リフト部を前記中央部レールの降斜路
に沿って下降させ、これにより、当該セグメントピース
が、エレクターの直下である所定位置まで搬送供給され
るようにしたことを特徴とするシールド工法におけるセ
グメントピースの搬送方法。 - 【請求項2】 水平状態である左右一対のレールと、水
平状態であり、セグメント供給側である前端にあって、
前方へ傾斜下降した降斜路が形成されている中央部のレ
ールとからなる搬送レールを用意し、これに自走式の走
行車と、この走行車に、セグメントピース搬送用のリフ
ト部が平行リンク機構により水平状態にて昇降動自在な
るよう連結されてなる搬送台車を、その走行車は前記左
右一対のレールに走行自在なるよう係装し、リフト部は
前記中央部のレール上に走行自在なるよう配置すること
でセグメントピース搬送装置を構成して、このセグメン
トピース搬送装置を、シールド機の後部におけるセグメ
ント組立用であるエレクターの後方下部における形成済
の既設セグメント上に、掘削坑の長さ方向に沿って設置
し、セグメント台車により坑内に搬入されて来たセグメ
ントピースを、走行レールに係装の自走式チェーンブロ
ックによって吊り込み、これを前記搬送台車のリフト部
上に搬送移載した後、搬送台車を搬送レールに沿って走
行させることで、前記リフト部を前記中央部レールの降
斜路に沿って下降させ、これにより、当該セグメントピ
ースがエレクターの直下である所定位置まで搬送供給さ
れ、シールド機による所定の掘進後は、セグメントピー
ス搬送装置全体を前記チェーンブロックによって吊り上
げ、その走行車の駆動部を稼動することで搬送レールを
前進させ、既設セグメント上の所定位置に吊り降ろして
設置するようにしたことを特徴とするシールド工法にお
けるセグメントピースの搬送方法。 - 【請求項3】 左右方向へ所定の間隔をおいて水平状態
にて併設した左右一対のレールと、当該両レール間に水
平状態にて併設され、セグメントピース供給側である前
端に、前方へ向け傾斜下降した降斜路が形成されている
中央部のレールとにより枠組みされている搬送レール
と、当該搬送レールにおける上記左右一対のレールに走
行自在なるよう係装されている自走式の走行車と、セグ
メントピースを搭載可能に形成され、かつ前記搬送レー
ルにおける中央部レール上に走行自在なるよう配置され
ているリフト部とを備え、このリフト部が、前記走行車
に対し平行リンク機構によって水平状態にて昇降動自在
なるよう連結されてなる搬送台車とからなり、シールド
機後部のセグメントピース組立用であるエレクターの後
方下部における既設セグメント上に、シールド機による
掘進に合わせて前方へ移動自在なるよう設置可能である
ことを特徴とするシールド工法におけるセグメントピー
スの搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6261658A JPH08100599A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | シールド工法におけるセグメントピースの搬送方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6261658A JPH08100599A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | シールド工法におけるセグメントピースの搬送方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08100599A true JPH08100599A (ja) | 1996-04-16 |
Family
ID=17364971
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6261658A Pending JPH08100599A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | シールド工法におけるセグメントピースの搬送方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08100599A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100395143C (zh) * | 2004-09-15 | 2008-06-18 | 本田技研工业株式会社 | 工件运送装置 |
CN102061928A (zh) * | 2010-12-26 | 2011-05-18 | 广州广船国际股份有限公司 | 一种盾构机管片吊运装置 |
CN106979014A (zh) * | 2017-05-08 | 2017-07-25 | 中铁工程装备集团有限公司 | 土压平衡矩形合口盾构设备及施工工法 |
CN110145333A (zh) * | 2019-06-28 | 2019-08-20 | 中铁工程装备集团有限公司 | 一种智能经济型管片施工工装及施工工法 |
-
1994
- 1994-09-30 JP JP6261658A patent/JPH08100599A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100395143C (zh) * | 2004-09-15 | 2008-06-18 | 本田技研工业株式会社 | 工件运送装置 |
CN102061928A (zh) * | 2010-12-26 | 2011-05-18 | 广州广船国际股份有限公司 | 一种盾构机管片吊运装置 |
CN106979014A (zh) * | 2017-05-08 | 2017-07-25 | 中铁工程装备集团有限公司 | 土压平衡矩形合口盾构设备及施工工法 |
CN110145333A (zh) * | 2019-06-28 | 2019-08-20 | 中铁工程装备集团有限公司 | 一种智能经济型管片施工工装及施工工法 |
CN110145333B (zh) * | 2019-06-28 | 2024-03-08 | 中铁工程装备集团有限公司 | 一种智能经济型管片施工工装及施工工法 |
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