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JPH0799658A - 動きベクトル検出装置 - Google Patents

動きベクトル検出装置

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Publication number
JPH0799658A
JPH0799658A JP6043131A JP4313194A JPH0799658A JP H0799658 A JPH0799658 A JP H0799658A JP 6043131 A JP6043131 A JP 6043131A JP 4313194 A JP4313194 A JP 4313194A JP H0799658 A JPH0799658 A JP H0799658A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block
small
feature
circuit
motion vector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6043131A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidefumi Ogura
英史 小倉
Masatoshi Takashima
昌利 高嶋
Keitaro Yamashita
啓太郎 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP6043131A priority Critical patent/JPH0799658A/ja
Priority to DE69421139T priority patent/DE69421139T2/de
Priority to EP94305402A priority patent/EP0639925B1/en
Priority to US08/283,830 priority patent/US6590937B1/en
Priority to CN94116167A priority patent/CN1070670C/zh
Priority to KR1019940019311A priority patent/KR100303106B1/ko
Publication of JPH0799658A publication Critical patent/JPH0799658A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/50Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding
    • H04N19/503Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding involving temporal prediction
    • H04N19/51Motion estimation or motion compensation
    • H04N19/513Processing of motion vectors
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/50Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding
    • H04N19/503Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding involving temporal prediction
    • H04N19/51Motion estimation or motion compensation
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/20Analysis of motion
    • G06T7/223Analysis of motion using block-matching
    • G06T7/231Analysis of motion using block-matching using full search
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10016Video; Image sequence

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  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】検出精度を低下させることなく、計算量を削減
でき、ハードウェアの簡略化が図れる動きベクトル検出
装置を提供する。 【構成】基準ブロック及び検査ブロックにおいて、少な
くとも2方向の複数の各小ブロックの画像データから、
各小ブロックの特徴を示す特徴値を抽出する。この基準
ブロックの少なくとも2方向の各小ブロックの特徴を示
す特徴値と、検査ブロックの少なくとも2方向の各小ブ
ロックの特徴を示す特徴値との誤差を同時に評価するた
めの評価値を形成し、この評価値を用いて、現フレーム
の基準ブロックに最も合致する参照フレームの検査ブロ
ックを検出し、動きベクトルを求める。各小ブロックの
特徴値を使うことにより、演算量が減らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばMPEG方式
等、画像の予測符号化処理に用いて好適な動きベクトル
の検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】動画の高能率圧縮符号化の国際標準方式
としてMPEG(Moving Picture Coding Experts Grou
p )方式が知られている。MPEG方式は、DCT(Di
screteCosine Transform )変換と、動き補償を組み合
わせた画像の高能率圧縮技術である。
【0003】図23は、MPEG方式のように、他のフ
レームとの相関を利用して画像を符号化する予測符号化
装置の一例である。図23において、入力端子201に
画像データが供給される。この画像データは動きベクト
ル検出回路202に供給されると共に、減算回路203
に供給される。動きベクトル検出回路202で、現フレ
ームと参照フレームとの動きベクトルが求められる。こ
の動きベクトルが動き補償回路204に供給される。
【0004】一方、参照フレームの画像データは、フレ
ームメモリ205に蓄えられている。フレームメモリ2
05の出力は、動き補償回路204に供給される。動き
補償回路204で、フレームメモリ205からの参照フ
レームの画像データが、動きベクトル検出回路202で
求められた動きベクトルに基づいて、動き補償される。
この動き補償された画像データは、減算回路203に供
給されると共に、加算回路206に供給される。
【0005】減算回路203には、入力端子201から
現フレームの画像データが供給されると共に、動き補償
回路204で動き補償された参照フレームの画像データ
が供給される。減算回路203で、現フレームの画像デ
ータと、動き補償された参照フレームの画像データとが
減算され、現フレームと参照フレームとの差分データが
求められる。この差分データが、DCT回路207に供
給される。DCT回路207でこの差分データがDCT
変換される。DCT回路207の出力が量子化器208
に供給される。量子化器208で、DCT回路207の
出力が量子化される。この量子化器208の出力が出力
端子209から出力される。
【0006】また、このDCT変換され、量子化された
差分データは、逆量子化器210及び逆DCT回路21
1に供給され、元の差分データに戻され、加算回路20
6に供給される。加算回路206には、動き補償回路2
04から参照フレームの画像データが供給される。加算
回路206で、この参照フレームの画像データに、参照
フレームと現フレームとの差分データが加算され、現フ
レームの画像データが求められる。求められた現フレー
ムの画像データは、次の参照フレームとして、フレーム
メモリ205に蓄えられる。
【0007】このように、フレーム間予測符号化処理で
は、動きベクトルに基づいて動き補償された参照フレー
ムと、現フレームとの差分データが符号化される。この
ようなフレーム間予測符号化処理において用いられる動
きベクトルの検出方法としては、参照フレームの検査ブ
ロックを所定のベクトル探査範囲内で動かしていき、現
フレームの基準ブロックに最も合致しているブロックを
検出することにより動きベクトルを求めるブロックマッ
チング法が知られている。
【0008】図24は、このようなブロックマッチング
法を説明するためのものである。図24において、22
1は現フレームを示し、222は参照フレームを示して
いる。現フレーム221に基準ブロック223が設定さ
れ、参照フレーム222に検査ブロック224が設定さ
れる。参照フレーム222の検査ブロック224は、所
定のベクトル探査範囲内を巡って移動される。そして、
現フレーム221の基準ブロック223と、参照フレー
ム222の検査ブロック224とがどの程度合致してい
るかが検出される。基準ブロック223に最も合致して
いる検査ブロック224がマッチングブロックとされ
る。このマッチングブロックから動きベクトルが求めら
れる。
【0009】従来のブロックマッチング法には、サーチ
方法から分類すると、フルサーチとマルチステップサー
チとがある。図25は、従来のフルサーチによる動きベ
クトル検出装置の一例を示すものである。フルサーチ
は、参照フレーム222の検査ブロック224を、所定
のベクトル探査範囲内の全てに渡って移動させて、マッ
チングブロックを検出するものである。
【0010】図25において、231は現フレームの画
像データを蓄える現フレームメモリである。現フレーム
メモリ231には、入力端子233から現フレームの画
像データが供給される。
【0011】232は参照フレームメモリである。参照
フレームメモリ232には、入力端子234から参照フ
レームの画像データが供給される。現フレームメモリ2
31及び参照フレームメモリ232の読み出し/書き込
みは、コントローラ235により制御される。現フレー
ムメモリ231からは、現フレームの基準ブロックの画
素データが読み出される。参照フレームメモリ232か
らは、参照フレームの検査ブロックが読み出される。こ
の参照フレームは、アドレス移動回路236により、1
画素毎に、所定のベクトル探査範囲内を移動される。
【0012】現フレームメモリ231及び参照フレーム
メモリ232の出力が差分回路237に供給される。差
分回路237で、現フレームの基準ブロックの画素デー
タと、参照フレームの検査ブロックの画素データとが1
画素毎に減算される。差分回路237の出力が絶対値和
回路238に供給される。絶対値和回路238で、現フ
レームの基準ブロックの画素データと参照フレームの検
査ブロックの画素データと差分値の絶対値和が求められ
る。絶対値和回路238の出力が判断回路239に供給
される。
【0013】参照フレームの検査ブロック241は、図
26に示すように、1画素毎に、所定のベクトル探査範
囲SVを動かされる。判断回路239は、現フレームの
基準ブロックの画素データと参照フレームの検査ブロッ
クの画素データとの差分の絶対値和から、参照フレーム
の検査ブロックに最も近い検査ブロックを判断する。こ
の検査ブロックがマッチングブロックとされ、このマッ
チングブロックから動きベクトルが判断される。求めら
れた動きベクトルは、出力端子240から出力される。
【0014】このようなフルサーチ法では、所定の動き
ベクトル探査範囲内の全てにおいて、基準ブロックと検
査ブロックとの比較が行われる。この基準ブロックと検
査ブロックとの比較は、従来では、画素毎に行われてい
る。このため、このようなフルサーチの処理では、演算
処理量が膨大になる。
【0015】図27は、従来のマルチステップサーチを
用いた動きベクトル検出装置の一例を示すものである。
図27において、251は現フレームの画像データを蓄
える現フレームメモリである。現フレームメモリ251
には、入力端子253から現フレームの画像データが供
給される。
【0016】252は参照フレームメモリである。参照
フレームメモリ252には、入力端子254から参照フ
レームの画像データが供給される。現フレームメモリ2
51及び参照フレームメモリ252に読み出し/書き込
みは、コントローラ255により制御される。現フレー
ムメモリ251からは、現フレームの基準ブロックの画
素データが読み出される。参照フレームメモリ252か
らは、参照フレームの検査ブロックが読み出される。こ
の参照フレームは、アドレス移動回路256Aによりi
画素毎(例えば2画素毎)に所定のベクトル探査範囲内
を移動される。そして、大まかな動きベクトルが求めら
れてから、1画素毎のアドレス移動回路256Bによ
り、その大まかな動きベクトルの近傍を1画素毎に動か
される。
【0017】現フレームメモリ251及び参照フレーム
メモリ252の出力が差分回路257に供給される。差
分回路257で、現フレームの基準ブロックの画素デー
タと、参照フレームの検査ブロックの画素データとが画
素毎に減算される。差分回路257の出力が絶対値和回
路258に供給される。絶対値和回路258で、現フレ
ームの基準ブロックの画素データと参照フレームの検査
ブロックの画素データと差分値の絶対値和が求められ
る。絶対値和回路258の出力が判断回路259に供給
される。
【0018】参照フレームの検査ブロック261は、図
28に示すように、i画素(例えば2画素)毎に、所定
のベクトル探査範囲SVを動かされる。そして、判断回
路259により、現フレームの基準ブロックの画素デー
タと参照フレームの検査ブロックの画素データとの差分
の絶対値和から、参照フレームの検査ブロックに最も近
い検査ブロックが判断される。このブロックから、大ま
かな動きベクトルが求められる。次に、このブロックの
周囲で、1画素毎に、検査ブロックが動かされる。そし
て、現フレームの基準ブロックの画素データと参照フレ
ームの検査ブロックの画素データとの差分の絶対値和か
ら、参照フレームの検査ブロックに最も近い検査ブロッ
クが判断される。これにより、1画素精度の動きベクト
ルが求められる。
【0019】このように、マルチステップサーチでは、
最初に粗くサーチして、精度の低い動きベクトルを求
め、次に、このようにして得られた動きベクトルの周囲
を細かくサーチすることにより、最終的に精度の高い動
きベクトルが検出される。
【0020】なお、上述の例では、最終的に精度の高い
動きベクトルを求めるためのステップ数が2の2ステッ
プサーチであるが、3ステップサーチや4ステップサー
チとするようにしても良い。
【0021】マルチステップサーチでは、フルサーチに
比べて、演算量が減少する。ところが、このようなマル
チステップサーチでは、最初のステップで求めた粗い動
きベクトルが誤っていると、正しい動きベクトルが求め
られなくなる。
【0022】また、最初のステップでは、(N×M)の
ブロックの大きさを2倍に拡大し、ブロックを(2N×
2M)とし、このブロックをサブサンプルすることによ
り(N×M)のブロックとし、このサブサンプルされた
ブロックを2画素づつ移動してブロックマッチングを行
なって粗い動きベクトルを求め、次のステップで、(N
×M)の動きベクトルを1画素づつ動かしてブロックマ
ッチングを行い、最終的に精度の高い動きベクトルを検
出するようにしたものが提案されている。
【0023】このようなマルチステップサーチでも、最
初のステップで粗い精度の動きベクトルの検出が誤る
と、正しい動きベクトルの検出ができなくなる。
【0024】なお、上述の例では、動きベクトルの精度
は、1画素精度である。以下のように補間を用いること
により、この動きベクトルの精度を1画素以下とするこ
とができる。
【0025】図29は、1画素以下の検出精度で動きベ
クトルを検出できるようにした従来の動きベクトル検出
装置の一例である。図29において、271は現フレー
ムの画像データを蓄える現フレームメモリである。現フ
レームメモリ271には、入力端子273から現フレー
ムの画像データが供給される。
【0026】272は参照フレームメモリである。参照
フレームメモリ272には、入力端子274から参照フ
レームの画像データが供給される。現フレームメモリ2
71及び参照フレームメモリ272の読み出し/書き込
みは、コントローラ275により制御される。現フレー
ムメモリ271からは、現フレームの基準ブロックの画
素データが読み出される。参照フレームメモリ272か
らは、参照フレームの検査ブロックが読み出される。
【0027】参照フレームメモリ272に対して、補間
回路281が設けられる。補間回路281は、1/2ス
テップ毎の画素のデータを、補間により形成するもので
ある。すなわち、図30において、画素データD-1,0
画素データD0,0 との間の画素データH-1/2,0は、 H-1/2,0=(D-1,0+D0,0 )/2 により求めることができる。また、画素データH
-1/2,-/1/2は、 H-1/2,-/1/2=(D-1,-1 +D0,-1+D0,0 +D-1,0
/4 により求めることができる。
【0028】図29において、現フレームメモリ271
の出力が差分回路277に供給される。補間回路281
の出力が差分回路277に供給される。差分回路277
で、現フレームの基準ブロックの画素データと、参照フ
レームの検査ブロックの画素データとの差分が求められ
る。差分回路277の出力が絶対値和回路278に供給
される。絶対値和回路278で、現フレームの基準ブロ
ックの画素データと参照フレームの検査ブロックの画素
データとの差分値の絶対値和が求められる。絶対値和回
路278の出力が判断回路279に供給される。
【0029】補間回路281が設けられているので、参
照フレームの検査ブロックは、1/2画素毎に、ベクト
ル探査範囲を動かすのと等価な処理を行うことができ
る。そして、判断回路279により、現フレームの基準
ブロックの画素データと参照フレームの検査ブロックの
画素データとの差分の絶対値和から、参照フレームの検
査ブロックに最も近い検査ブロックが判断される。この
最も近い検査ブロックから、動きベクトルを1/2画素
精度で求めることができる。求められた動きベクトルが
出力端子280から出力される。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
ブロックマッチングによる動きベクトルの検出装置で
は、参照フレームの検査ブロックと現フレームの基準ブ
ロックとがどの程度一致するかの判断、すなわちマッチ
ング処理を、画素毎の差分の絶対値和(又は2乗和)を
用いて行っている。このため、演算量が膨大になるとい
う問題がある。つまり、基準ブロックの画素をAi 、検
査ブロックの数をBi とし、基準ブロック及び検査ブロ
ックの大きさを(N×M)画素とすると、マッチング処
理に、
【数1】 なる演算が必要になる。このため、ハードウェア規模が
増大する。
【0031】また、2つのブロックの水平方向及び垂直
方向の射影の比較を独立して行い、水平方向及び垂直方
向のベクトルを独立に検出するものが提案されている。
ところが、この方法では、水平方向の射影と垂直方向の
射影が独立して使用されるため、検出精度が向上しな
い。
【0032】したがって、この発明の目的は、検出精度
を低下させることなく、計算量を削減でき、ハードウェ
アの簡略化が図れる動きベクトル検出装置を提供するこ
とにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】この発明は、現フレーム
の画像データから基準ブロックの画像データを取り出す
基準ブロック読出手段と、基準ブロックを、少なくとも
2方向に、複数の小ブロックに分割する基準ブロックの
小ブロック化手段と、少なくとも2方向の複数の各小ブ
ロックの画像データから、少なくとも2方向の各小ブロ
ックの特徴を示す特徴値を抽出する基準ブロックの特徴
抽出手段と、参照フレームの画像データから検査ブロッ
クの画像データを取り出す検査ブロック読出手段と、参
照ブロックを、少なくとも2方向に、複数の小ブロック
に分割する検査ブロックの小ブロック化手段と、少なく
とも2方向の複数の各小ブロックの画像データから、少
なくとも2方向の各小ブロックの特徴を示す特徴値を抽
出する検査ブロックの特徴抽出手段と、基準ブロックの
少なくとも2方向の各小ブロックの特徴を示す特徴値
と、検査ブロックの少なくとも2方向の各小ブロックの
特徴を示す特徴値との誤差を同時に評価するための評価
値を形成する評価値形成手段と、評価値形成手段の出力
から、現フレームの基準ブロックに最も合致する参照フ
レームの検査ブロックを検出し、動きベクトルを求める
判断手段とを有し、参照フレームの検査ブロックを所定
のベクトル探査範囲内の全体にわたって動かして、現フ
レームの基準ブロックに最も合致する参照フレームの検
査ブロックを検出するようにした動きベクトル検出装置
である。
【0034】この発明は、現フレームの画像データから
基準ブロックの画像データを取り出す基準ブロック読出
手段と、基準ブロックを、少なくとも2方向に、複数の
小ブロックに分割する基準ブロックの小ブロック化手段
と、少なくとも2方向の複数の各小ブロックの画像デー
タから、少なくとも2方向の各小ブロックの特徴を示す
特徴値を抽出する基準ブロックの特徴抽出手段と、参照
フレームの画像データから検査ブロックの画像データを
取り出す検査ブロック読出手段と、参照ブロックを、少
なくとも2方向に、複数の小ブロックに分割する検査ブ
ロックの小ブロック化手段と、少なくとも2方向の複数
の各小ブロックの画像データから、少なくとも2方向の
各小ブロックの特徴を示す特徴値を抽出する検査ブロッ
クの特徴抽出手段と、基準ブロックの少なくとも2方向
の各小ブロックの特徴を示す特徴値と、検査ブロックの
少なくとも2方向の各小ブロックの特徴を示す特徴値と
の誤差を同時に評価するための評価値を形成する評価値
形成手段と、比較手段の出力から、現フレームの基準ブ
ロックに最も合致する参照フレームの検査ブロックを検
出し、動きベクトルを求める判断手段とを有し、参照フ
レームの検査ブロックを所定のベクトル探査範囲内にわ
たって粗いステップで動かして、現フレームの基準ブロ
ックに最も合致する参照フレームの検査ブロックを検出
して粗い精度の動きベクトルを検出した後、粗い動きベ
クトルの近傍で参照フレームの検査ブロックを細かいス
テップで動かして、現フレームの基準ブロックに最も合
致する参照フレームの検査ブロックを検出し、精度の高
い動きベクトルを検出するようにした動きベクトル検出
装置である。
【0035】この発明は、現フレームの基準ブロック
と、参照フレームの検査ブロックとを比較し、基準ブロ
ックに最も合致するマッチングブロックを検出して動き
ベクトルを求めるようにした動きベクトル検出装置にお
いて、マッチングブロックの検出は、検出精度をステッ
プ毎に徐々に上げながら段階的に行い、最終的に必要と
される検出精度で動きベクトルを検出するものであり、
基準ブロックと検査ブロックとの比較は、基準ブロック
及び検査ブロックを複数の小ブロックに分割し、基準ブ
ロックの小ブロック及び検査ブロックの小ブロックから
特徴値を抽出し、基準ブロックの小ブロックから抽出さ
れたの特徴値と検査ブロックの小ブロックから抽出され
た特徴値とを比較するものであり、複数の小ブロック
を、各ステップでの動きベクトルの検出精度に対応する
画素の間隔に応じて設定するようにしたことを特徴とす
る動きベクトル検出装置である。
【0036】
【作用】現フレームでは、基準ブロックを少なくとも2
方向に複数の小ブロックに分割し、複数の各小ブロック
の画像データから少なくとも2方向の各小ブロックの特
徴を示す特徴値を抽出し、参照フレームでは、検査ブロ
ックを少なくとも2方向に複数の小ブロックに分割し、
複数の各小ブロックの画像データから少なくとも2方向
の各小ブロックの特徴を示す特徴値を抽出し、基準ブロ
ックの少なくとも2方向の各小ブロックの特徴を示す特
徴値と検査ブロックの少なくとも2方向の各小ブロック
の特徴を示す特徴値との誤差を同時に評価して、マッチ
ングブロックを検出することにより、検出精度を低下さ
せずに、演算量が減らせる。
【0037】マルチステップサーチで動きベクトルを検
出する際に、基準ブロック及び検査ブロックを、各ステ
ップでの画素間隔に応じて設定することで、演算量に無
駄がなくなる。
【0038】
【実施例】この発明の実施例について、以下の順に、図
面を参照して説明する。 a.フルサーチを用いた実施例 a1.全体構成 a2.特徴値の抽出 b.より具体的な実施例 b1.全体構成 b2.特徴値抽出回路 b3.ハードウェアを削減した例 c.マルチステップサーチを用いた実施例 d.1画素以下の精度の動きベクトルを検出する実施例 d1.画素補間を用いた例 d2.特徴値補間を用いた例 e.変形例
【0039】a.フルサーチを用いた実施例 a1.全体構成 図1は、この発明の一実施例を示すものである。この実
施例では、基準ブロック及び検査ブロックを夫々複数の
小ブロックに分割し、これら基準ブロック及び検査ブロ
ックの夫々の小ブロックから、各小ブロックの特徴を反
映する特徴値を抽出し、これらの各小ブロックの特徴値
を用いてマッチング処理を行って、動きベクトルの検出
を行うものである。そして、この一実施例では、サーチ
方法として、フルサーチが用いられている。
【0040】図1において、1は現フレームメモリであ
る。現フレームメモリ1には、入力端子2から現フレー
ムの画像データが供給される。現フレームメモリ1に
は、この現フレームの画像データが蓄えられる。
【0041】3は参照フレームメモリである。参照フレ
ームメモリ3には、入力端子4から参照フレームの画像
データが供給される。参照フレームメモリ3には、この
参照フレームの画像データが蓄えられる。
【0042】現フレームメモリ1及び参照フレームメモ
リ3の読み出し/書き込みは、システムコントローラ5
により制御されている。現フレームメモリ1からは、シ
ステムコントローラ5の制御により、基準ブロックの画
像データが読み出される。基準ブロックは、現フレーム
内にある(N×M)画素(例えば(16×16)画素)
のブロックである。現フレームメモリ1の出力が小ブロ
ック化回路6に供給される。
【0043】参照フレームメモリ3からは、検査ブロッ
クの画像データが出力される。検査ブロックは、参照フ
レーム内にある(N×M)画素のブロックである。参照
フレームメモリ3に対して、アドレス移動回路14が設
けられる。このアドレス移動回路14により、検査ブロ
ックの位置は、所定のベクトル探査範囲内で、1画素毎
に動かされる。参照フレームメモリ3の出力が小ブロッ
ク化回路7に供給される。
【0044】小ブロック化回路6は、現フレームメモリ
1から出力される(N×M)の基準ブロックの画像デー
タを、複数の小ブロックに分割する。例えば、小ブロッ
ク化回路6により、基準ブロックは、水平方向にMブロ
ックに分割され、垂直方向にNブロックに分割される。
水平方向にM分割された画素データは、特徴抽出回路8
Aに供給される。垂直方向にN分割された画素データ
は、特徴抽出回路8Bに供給される。
【0045】小ブロック化回路7は、参照フレームメモ
リ3から出力される(N×M)の検査ブロックを、複数
の小ブロックに分割する。例えば、小ブロック化回路7
により、検査ブロックは、水平方向にMブロックに分割
され、垂直方向にNブロックに分割される。水平方向に
M分割された画素データは、特徴抽出回路9Aに供給さ
れる。垂直方向にN分割された画素データは、特徴抽出
回路9Bに供給される。
【0046】特徴抽出回路8A及び8Bは、与えられた
基準ブロックの各小ブロックに対して1又は複数の特徴
値を求める。特徴抽出回路8Aからは、基準ブロックを
水平方向にM分割して形成された各小ブロックの特徴を
示す特徴値が出力され、特徴抽出回路8Bからは、基準
ブロックを垂直方向にN分割して形成された各小ブロッ
クの特徴を示す特徴値が出力される。
【0047】特徴抽出回路9A及び9Bは、与えられた
検査ブロックの各小ブロックに対して1又は複数の特徴
値を求める。特徴抽出回路9Aからは、検査ブロックを
水平方向にM分割して形成された各小ブロックの特徴を
示す特徴値が出力され、特徴抽出回路9Bからは、検査
ブロックを垂直方向にN分割して形成された各小ブロッ
クの特徴を示す特徴値が出力される。
【0048】特徴抽出回路8A及び特徴抽出回路9Aの
出力が比較及び絶対値和回路10Aに供給される。特徴
抽出回路8B及び特徴抽出回路9Bの出力が比較及び絶
対値和回路10Bに供給される。比較及び絶対値和回路
10Aにより、基準ブロックを水平方向に分割して形成
された各小ブロックの特徴値と、検査ブロックを水平方
向に分割して形成された各小ブロックの特徴値との差分
の絶対値和が求められる。比較及び絶対値和回路10B
により、基準ブロックを垂直方向に分割して形成された
各小ブロックの特徴値と、検査ブロックを垂直方向に分
割して形成された各小ブロックの特徴値との差分の絶対
値和が求められる。
【0049】比較及び絶対値和回路10A及び10Bの
出力が重み付け加算回路11に供給される。重み付け加
算回路11で、基準ブロックを水平方向に分割した各小
ブロックの特徴値と検査ブロックを水平方向に分割した
各小ブロックの特徴値との差分の絶対値和と、基準ブロ
ックを垂直方向に分割した各小ブロックの特徴値と検査
ブロックを垂直方向に分割した各小ブロックの特徴値と
の差分の絶対値和が重み付け加算される。この重み付け
加算された値が評価値とされる。
【0050】重み付け加算回路11の出力が判断回路1
2に供給される。前述したように、検査ブロックは、1
画素毎に、ベクトル探査範囲内を動かされる。判断回路
12は、検査ブロックが動かされる毎に、重み付け加算
回路11から与えられる評価値を比較する。重み付け加
算回路11から出力される評価値が最小となる検査ブロ
ックの位置が判断され、この時の検査ブロックの位置か
ら、動きベクトルが求められる。求められた動きベクト
ルは、出力端子13から出力される。
【0051】なお、上述の一実施例では、比較及び絶対
値和回路10Aで、基準ブロックを水平方向に分割して
形成された各小ブロックの特徴値と、検査ブロックを水
平方向に分割して形成された各小ブロックの特徴値との
差分の絶対値和が求められ、比較及び絶対値和回路10
Bで、基準ブロックを垂直方向に分割して形成された各
小ブロックの特徴値と、検査ブロックを垂直方向に分割
して形成された各小ブロックの特徴値との差分の絶対値
和が求められているが、差分の絶対値和を求める代わり
に、差分の2乗和を求めるようにしても良い。
【0052】この実施例では、参照フレームの検査ブロ
ックと現フレームの基準ブロックとがどの程度一致する
かの判断、すなわちマッチング処理を、基準ブロック及
び検査ブロックを夫々複数の小ブロックに分割し、これ
ら基準ブロック及び検査ブロックの夫々の小ブロックか
ら各小ブロックの特徴を反映する特徴値を抽出し、これ
らの各小ブロックの特徴値を用いて、行うようにしてい
る。上述の一実施例では、小ブロック化回路6により、
現フレームの基準ブロックが水平方向及び垂直方向に、
複数の小ブロックに分割される。また、小ブロック化回
路7により、参照フレームの検査ブロックが水平方向及
び垂直方向に、複数の小ブロックに分割される。そし
て、特徴抽出回路8Aにより、基準ブロックを水平方向
にM分割して形成された各小ブロックの特徴を示す特徴
値が求められ、特徴抽出回路8Bにより、基準ブロック
を垂直方向にN分割して形成された各小ブロックの特徴
を示す特徴値が求められる。また、特徴抽出回路9Aに
より、検査ブロックを水平方向にM分割して形成された
各小ブロックの特徴を示す特徴値が求められ、特徴抽出
回路9Bにより、検査ブロックを垂直方向にN分割して
形成された各小ブロックの特徴を示す特徴値が求められ
る。
【0053】a2.特徴値の抽出 この各小ブロックの特徴を示す特徴値として、例えば、
各小ブロックを構成する画素データを全て加算若しくは
平均したもの、各小ブロックの最小値及び最大値、各小
ブロックを構成する画素データをアダマール変換、DC
T変換、若しくはウェイブレット変換した各係数のうち
の1つ若しくは複数、又は各小ブロックを構成する画素
データをアダマール変換、DCT変換、若しくはウェイ
ブレット変換した各係数の最大値及び最小値等を用いる
ことができる。
【0054】つまり、図2において、15は、現フレー
ム17の基準ブロックであり、16は、参照フレーム1
8の検査ブロックである。今、この現フレーム17の基
準ブロック15と、参照フレーム18の検査ブロック1
6とがどの程度マッチしているかを検出するものとす
る。
【0055】図3Aに示すように、基準ブロック15が
水平方向に分割され、小ブロックHA 1、HA 2、HA
3、…が形成される。これらの各小ブロックHA 1、H
A 2、HA 3、…を構成する各画素から、基準ブロック
15の水平方向の各小ブロックの特徴を反映する特徴値
a 1、ha 2、ha 3、…が算出される。
【0056】更に、図3Bに示すように、基準ブロック
15が垂直方向に分割され、小ブロックVA 1、V
A 2、VA 3、…が形成される。これらの各小ブロック
A 1、VA 2、VA 3、…を構成する各画素から、基
準ブロック15の垂直方向の各小ブロックの特徴を反映
する特徴値va 1、va 2、va 3、…が算出される。
【0057】一方、図4Aに示すように、検査ブロック
16が水平方向に分割され、小ブロックHB 1、H
B 2、HB 3、…が形成される。これらの各小ブロック
B 1、HB 2、HB 3、…を構成する各画素から、検
査ブロック16の水平方向の各小ブロックの特徴を反映
する特徴値hB 1、hB 2、hB 3、…が算出される。
【0058】更に、図4Bに示すように、検査ブロック
16が垂直方向に分割され、小ブロックVB 1、V
B 2、VB 3、…が形成される。これらの各小ブロック
B 1、VB 2、VB 3、…を構成する各画素から、検
査ブロック16の垂直方向の各小ブロックの特徴を反映
する特徴値vb 1、vb 2、vb 3、…が算出される。
【0059】図3A及び図3Bに示すように、現フレー
ム17の基準ブロック15からは、水平方向の各小ブロ
ックの特徴を示す特徴値ha 1、ha 2、ha 3、…及
び垂直方向の各小ブロックの特徴を示す特徴値va 1、
a 2、va 3、…が得られる。また、図4A及び図4
Bに示すように、参照フレーム18の検査ブロック16
からは、水平方向の各小ブロックの特徴を示す特徴値h
b 1、hb 2、hb 3、…及び垂直方向の各小ブロック
の特徴値vb 1、vb 2、vb 3、…が得られる。これ
ら基準ブロック15の水平方向及び垂直方向の各小ブロ
ックの特徴値ha 1、ha 2、ha 3、…及びva 1、
a 2、va 3、…と、検査ブロック16の水平方向及
び垂直方向の特徴値hb 1、hb 2、hb 3、…及びv
b 1、vb 2、vb 3、…とを夫々比較することで、現
フレーム17の基準ブロック15と、参照フレーム18
の検査ブロック16とのマッチングが判断できる。この
ように、基準ブロック及び検査ブロックを複数の小ブロ
ックに分割し、各小ブロックから特徴値を特徴値を抽出
し、これらの特徴値を比較してマッチングブロックを検
出することにより、画素毎の比較を行う場合に比べて、
演算量を削減できる。
【0060】なお、前述したように、特徴抽出として
は、各画素の平均や累積を用いる他、各要素をアダマー
ル変換したものを用いることができる。特徴抽出を1次
元アダマール変換を用いて行う場合について説明する。
n分割された各1次元の数列の要素を2m (m=1,
2,3,…)の場合、 Ai (2m )=(Ai1,Ai2,…Ai2m ) この時、2m ×2m のアダマール行列は、以下のように
なる。
【数2】 これを用いて、Ai をアダマール変換すると、次のよう
になる。 ai (2m )=H(2m ,2m )×Ai (2m ) ai (2m )=(ai1,ai2,…ai2 m ) 特徴抽出は、ai1〜ai2m の中から、1つ又は複数個取
り出すことにより行われる。
【0061】Ai の要素が2m でない場合には、同様に
次のように特徴抽出を行うことができる。今、要素の数
をmとすると、全ての要素が1か−1であるn×mの変
換行列H(m,n)を作る。これを用いてAi を変換す
る。 ai (m)=H(m,n)×Ai (m) ai =(ai1,ai2,…aim) この時、特徴抽出は、ai1〜aimの中から1つ又は複数
個取り出すことにより行われる。
【0062】上述の例では、水平方向と垂直方向のそれ
ぞれ2方向に小ブロックを分割している。このように小
ブロックを構成すると、演算量が大幅に減らせ、然も、
動きベクトルの検出精度が低下しない。このことについ
て、更に、説明する。
【0063】基準ブロック及び検査ブロックを小ブロッ
ク化する方法としては、上述のように、水平方向と垂直
方向のそれぞれ2方向に小ブロックを形成する方法の他
に、図5Bに示すように、基準ブロック及び検査ブロッ
クを格子状の小ブロックに分割することが考えられる。
このように、基準ブロック及び検査ブロックを格子状の
小ブロックに分割し、各小ブロック毎に特徴値を抽出
し、この特徴値を比較してマッチング処理を行えば、や
はり、基準ブロックと検査ブロックとを画素毎に比較し
てマッチング処理を行う場合に比較して、演算量が減ら
せる。
【0064】ところが、このように、基準ブロック及び
検査ブロックを格子状の小ブロックに分割すると、水平
方向と垂直方向とのそれぞれ2方向に分割した場合に比
べて、演算量が多くなる。
【0065】すなわち、例えば、図5Aに示すような、
水平方向にA画素、垂直方向にB画素からなるブロック
を、図5Bに示すように、水平方向及び垂直方向にi画
素ずつ格子状に分割すると、形成される小ブロックの総
数は、((A×B)/i2 )となる。したがって、その
数に相当する回数の演算が必要になる。
【0066】これに対して、ブロックを水平方向及び垂
直方向にi画素ずつ格子状に分割して動きベクトルを検
出した(図5)のと同じ精度で、水平方向と垂直方向の
それぞれ2方向に小ブロックを形成して動きベクトルを
検出する(図3及び図4)場合、小ブロックの総数は、
(A/i)+(B/i)となる。したがって、同じ精度
で動きベクトルを検出するとした場合、演算量が大幅に
減らせる。
【0067】このように、水平方向と垂直方向とのそれ
ぞれ2方向に小ブロックを形成し、各小ブロックから特
徴値を求めて動きベクトルを検出すると、検出精度を低
下させずに、演算量を大幅に減らせる。
【0068】ところで、最初に粗いサーチ間隔で動きベ
クトルを検出し、粗いサーチ間隔で動きベクトルを検出
できたら、更に細かいサーチ間隔で動きベクトルを検出
し、段階的に検出精度を上げていき、最終的に1画素精
度の動きベクトルを検出するマルチステップサーチ法が
知られている。この場合、サーチ間隔に応じて、そのス
テップで要求されるサーチ間隔で必要とされる精度が確
保できるように、特徴抽出の仕方を設定する。
【0069】つまり、そのステップで要求されるサーチ
間隔をixとしたときに、図6A及び図7Aに示す(A
×B)画素からなる基準ブロック及び検査ブロックを、
図6B及び図7Bに示すように、水平方向のix単位で
(A/ix)分割すると共に、垂直方向のiy単位で
(B/iy)分割する。このように、サーチ間隔ixに
対応して分割した小ブロックから、空間フィルタを介し
て、(A/ix+B/iy)個のマッチング要素を抽出
する。これにより、そのステップで要求されるサーチ間
隔で必要とされる精度が確保できる。
【0070】また、図6C及び図7Cに示すように、水
平方向及び垂直方向にそれぞれ分割された小ブロック
を、更に分割することができる。この場合、水平方向に
(A/ix)分割した小ブロックを更に垂直方向にb分
割(1≦b<(B/ix))し、垂直方向に(B/i
y)分割された小ブロックをさらに水平方向にa分割
(1≦a<(A/ix))すれば、検出精度が上がり、
分割数をKとすれば、この分割数Kを、 K=((A/ix)×b)+((B/ix)×a))<
A×B/ix・iy を満足する範囲とすれば、従来よりハードウェア規模を
小さくできる。
【0071】例えば、2ステップサーチで動きベクトル
を求めるとする。基準ブロック及び検査ブロックのサイ
ズを、図8A及び図9Aに示すように、(16×16)
画素とし、ベクトル探査範囲を、((+15)画素×
(−16)画素)とする。
【0072】第1ステップでは、サーチ間隔ixが2画
素とされる。したがって、第1ステップでは、図8B及
び図8Cに示すように、(16×16)のブロックが、
垂直方向の2画素毎に分割されると共に、水平方向の2
画素毎に分割される。これにより、水平方向に8個の小
ブロックに分割されると共に、垂直方向に8個の小ブロ
ックに分割される。更に、検出精度を上げるために、水
平方向及び垂直方向に分割されて形成された8個の小ブ
ロックは、各々2つのブロックに分割される。各小ブロ
ックから1つの特徴値が抽出される。したがって、第1
ステップでは、基準ブロック及び検査ブロックが(16
+16=32個)のブロックに分割され、各小ブロック
毎に要素が抽出される。これらの32個の要素を使っ
て、2画素精度で動きベクトルが求められる。
【0073】第2ステップでは、サーチ間隔ixが1画
素とされる。したがって、第2ステップでは、図9B及
び図9Cに示すように、(16×16)のブロックが、
垂直方向の1画素毎に分割されると共に、水平方向の1
画素毎に分割される。これにより、水平方向に16個の
小ブロックに分割されると共に、垂直方向に16個の小
ブロックに分割される。更に、検出精度を上げるため
に、水平方向及び垂直方向に分割されて形成された16
個の小ブロックは、各々4つのブロックに分割される。
各小ブロックから1つの特徴値が抽出される。したがっ
て、第2ステップでは、基準ブロック及び検査ブロック
が(64+64=128個)のブロックに分割され、各
小ブロック毎に要素が抽出される。これらの128個の
要素を使って、1画素精度で動きベクトルが求められ
る。
【0074】なお、基準ブロック及び検査ブロックを、
図5に示したように、格子上に分割して特徴抽出をする
場合においても、マルチステップサーチを行う際には、
サーチ間隔に応じてそのステップで要求されるサーチ間
隔で必要とされる精度が確保できるように特徴抽出の仕
方を設定すると、必要な精度が確保でき、演算量が増大
しない。
【0075】なお、上述の実施例では、水平方向と垂直
方向とのそれぞれ2方向に小ブロックを形成している
が、小ブロックの分割方向は、水平方向及び垂直方向に
限定されない。例えば、図10A及び図10Bに示すよ
うに、基準ブロック及び参照ブロックを、水平軸及び垂
直軸に対して略45度で、互いに略直交するような2方
向に斜めに分割するようにしても良い。
【0076】また、水平方向及び垂直方向の2方向のみ
ならず、垂直方向と水平方向とに加えて、互いに略直交
する斜めの2方向の小ブロックを形成するようにすれ
ば、動きベクトルの検出精度が更に向上される。更に、
多数の方向の小ブロックを加えていけば、動き検出の精
度が更に向上されるのは、勿論のことである。
【0077】b.より具体的な実施例 b1.全体構成 図11は、この発明のより具体的な実施例を示すもので
ある。この実施例では、特徴抽出を各画素の累積を用い
て行っている。図11において、21は現フレームメモ
リである。現フレームメモリ21の読み出し/書き込み
は、システムコントローラ26により制御される。現フ
レームメモリ21には、入力端子23からの現フレーム
の画像信号が蓄えられる。現フレームメモリ21から
は、シテスムコントローラ26の制御の基に、基準ブロ
ックの画像データが読み出される。
【0078】22は参照フレームメモリである。参照フ
レームメモリ22の読み出し/書き込みは、システムコ
ントロールラ26により制御される。参照フレームメモ
リ22には、入力端子24からの参照フレームの画像信
号が蓄えられる。参照フレームメモリ22からは、検査
ブロックの画像データが読み出される。参照フレームメ
モリ22に対して、アドレス移動回路25が設けられ
る。このアドレス移動回路25により、検査ブロック
は、例えば、1画素毎に、所定のベクトル探査範囲内を
動かされる。
【0079】現フレームメモリ21から読み出された基
準ブロックの画像データは、マルチプレクサ27に供給
される。マルチプレクサ27は、現フレームメモリ21
からの現フレームの基準ブロックを、水平方向の小ブロ
ックに分割した画像データと、垂直方向の小ブロックに
分割した画像データとに分離する。水平方向の小ブロッ
クに分割した画素データは、特徴抽出回路28Aに供給
される。垂直方向の小ブロックに分割した画像データ
は、特徴抽出回路28Bに供給される。
【0080】特徴抽出回路28Aにより、水平方向に分
割した各小ブロックの画素データの総和が求められる。
これにより、各水平方向の小ブロック毎に1つの特徴値
が抽出される。
【0081】つまり、特徴抽出回路28Aでは、図12
に示すような処理が行われる。図12において、水平方
向の小ブロック内の画素データA(1,1)、A(1,2)、A(1,
3),…A(1,16) が全て加算され、その総和から、小ブロ
ックの特徴を示す値ha1が求められる。小ブロックの
画素データA(2,1)、A(2,2)、A(2,3),…A(2,16) …が全
て加算され、その総和から、小ブロックの特徴を示す値
ha2が求められる。以下同様にして、小ブロックの特
徴を示す値ha3、ha4、…が求められる。
【0082】 ha1=A(1,1)+A(1,2)+A(1,3)+…+A(1,16) ha2=A(2,1)+A(2,2)+A(2,3)+…+A(2,16) ha3=A(3,1)+A(3,2)+A(3,3)+…+A(3,16) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ha16=A(16,1) +A(16,2) +A(16,3) +…+A(16,1
6)
【0083】同様に、特徴抽出回路28Bにより、垂直
方向に分割した各小ブロックの画素データの総和が求め
られる。これにより、各垂直方向の小ブロック毎に1つ
の特徴値が抽出される。
【0084】つまり、図12において、垂直方向の小ブ
ロック内の画素データA(1,1)、A(2,1)、A(3,1),…A(1
6,1) が全て加算され、その総和から、小ブロックの特
徴を示す値va1 が求められる。垂直方向の小ブロック
内の画素データA(1,2)、A(2,2)、A(3,2),…A(16,2) …
が全て加算され、その総和から、小ブロックの特徴を示
す値va2 が求められる。以下同様にして、小ブロック
の特徴を示す値va3 、va4、…が求められる。
【0085】 va1=A(1,1)+A(2,1)+A(3,1)+…+A(16,1) va2=A(1,2)+A(2,2)+A(3,2)+…+A(16,2) va3=A(1,3)+A(2,3)+A(3,3)+…+A(16,3) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ va16=A(1,16) +A(2,16) +A(3,16) +…+A(16,1
6)
【0086】図11において、参照フレームメモリ22
から読み出された検査ブロックの画像データは、マルチ
プレクサ29に供給される。マルチプレクサ29は、参
照フレームメモリ22から読み出される検査ブロック
を、水平方向の小ブロックに分割した画素データと、垂
直方向の小ブロックに分割した画素データとに分離す
る。水平方向の小ブロックに分割した画像データは、特
徴抽出回路30Aに供給される。垂直方向の小ブロック
に分割した画素データは、特徴抽出回路30Bに供給さ
れる。
【0087】特徴抽出回路30Aにより、水平方向に分
割した各小ブロックの画素データの総和が求められ。こ
れにより、各水平方向の小ブロック毎に1つの特徴値が
抽出される。
【0088】つまり、図13において、水平方向の小ブ
ロック内の画素データB(1,1)、B(1,2)、B(1,3),…B(1,
16) が全て加算され、その総和から、小ブロックの特徴
を示す値hb1が求められる。小ブロック内の画素デー
タB(2,1)、B(2,2)、B(2,3),…B(2,16) …が全て加算さ
れ、その総和から、小ブロックの特徴を示す値hb2が
求められる。以下同様にして、小ブロックの特徴を示す
値hb3、hb4、…が求められる。
【0089】 hb1=B(1,1)+B(1,2)+B(1,3)+…+B(1,16) hb2=B(2,1)+B(2,2)+B(2,3)+…+B(2,16) hb3=B(3,1)+B(3,2)+B(3,3)+…+B(3,16) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ hb16=B(16,11)+B(16,2) +B(16,3) +…+B(16,1
6)
【0090】同様に、特徴抽出回路30Bで、垂直方向
に分割した各小ブロックの画素データが加算される。こ
れにより、各垂直方向の小ブロック毎に1つの特徴値が
抽出される。
【0091】 vb1=B(1,1)+B(2,1)+B(3,1)+…+B(16,1) vb2=B(1,2)+B(2,2)+B(3,2)+…+B(16,2) vb3=B(1,3)+B(2,3)+B(3,3)+…+B(16,3) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ vb16=B(1,16) +B(2,16) +B(3,16) +…+B(16,1
6)
【0092】図11において、特徴抽出回路28A及び
特徴抽出回路30Aの出力が減算回路31Aに供給され
る。特徴抽出回路28B及び特徴抽出回路30Bの出力
が減算回路31Bに供給される。減算回路31Aによ
り、現フレームの基準ブロックを水平方向に分割した各
小ブロックの特徴値と、参照フレームの検査ブロックを
水平方向に分割した各小ブロックの特徴値とが減算され
る。減算回路31Bにより、現フレームの基準ブロック
を垂直方向に分割した各小ブロックの特徴値と、参照フ
レームの検査ブロックを垂直方向に分割した各小ブロッ
クの特徴値とが減算される。
【0093】減算回路31Aの出力が絶対値回路32A
に供給される。絶対値回路32Aで、基準ブロックを水
平方向に分割した各小ブロックの特徴値と検査ブロック
を水平方向に分割した各小ブロックの特徴値との差分の
絶対値が求められる。絶対値回路32Aの出力が加算回
路33Aの一方の入力端に供給される。加算回路33A
の他方の入力端には、加算回路33Aの出力が供給され
る。加算回路33Aにより、基準ブロックを水平方向に
分割した各小ブロックの特徴値と検査ブロックを水平方
向に分割した各小ブロックの特徴値との差分の絶対値和
が求められる。
【0094】減算回路31Bの出力が絶対値回路32B
に供給される。絶対値回路32Bで、基準ブロックを垂
直方向に分割した各小ブロックの特徴値と検査ブロック
を垂直方向に分割した各小ブロックの特徴値との差分の
絶対値が求められる。絶対値回路32Bの出力が加算回
路33Bの一方の入力端に供給される。加算回路33B
の他方の入力端には、加算回路33Bの出力が供給され
る。加算回路33Bにより、基準ブロックを垂直方向に
分割した各小ブロックの特徴値と検査ブロックを垂直方
向に分割した各小ブロックの特徴値との差分の絶対値和
が求められる。
【0095】加算回路33A及び33Bの出力が重み付
け加算回路34に供給される。重み付け加算回路34に
より、現フレームの基準ブロックを水平方向に分割した
各小ブロックの特徴値と参照フレームの検査ブロックを
水平方向に分割した各小ブロックの特徴値との差分の絶
対値和と、現フレームの基準ブロックを垂直方向に分割
した各小ブロックの特徴値と参照フレームの検査ブロッ
クを垂直方向に分割した各小ブロックの特徴値との差分
の絶対値和とが重み付け加算される。重み付け加算回路
34の出力が比較及び判断回路35に供給される。
【0096】参照フレームの検査ブロックは、アドレス
移動回路25により、1画素毎に、所定のベクトル探査
範囲を動かされる。比較及び判断回路35は、重み付け
加算回路34の出力から、現フレームの基準ブロックに
最も近い検査ブロックを判断する。この検査ブロックが
マッチングブロックとされ、このマッチングブロックか
ら動きベクトルが判断される。求められた動きベクトル
は、出力端子36から出力される。
【0097】b2.特徴抽出回路 特徴抽出回路28A及び28Bは、図14に示すよう
に、加算回路37からなる累積回路の構成とされる。こ
の特徴抽出回路28A及び28Bにより、現フレームの
基準ブロックの水平方向及び垂直方向の各小ブロックの
特徴値が求められる。すなわち、加算回路37の一方の
入力端には、入力端子38から、基準ブロックの水平方
向又は垂直方向の各小ブロックの画素データが供給され
る。加算回路37の他方の入力端には、加算回路37の
出力が供給される。加算回路37により、基準ブロック
の水平方向又は垂直方向の各小ブロックの画素データが
加算される。この加算値が出力端子39から出力され
る。これにより、現フレームの基準ブロックの水平方向
又は垂直方向の各小ブロックの特徴値が求められる。
【0098】特徴抽出回路30A及び30Bは、図15
に示すように、加算回路41、ラッチ回路42、減算回
路43、セレクタ44から構成される。この特徴抽出回
路30A及び30Bにより、参照フレームの検査ブロッ
クの水平方向及び垂直方向の各小ブロックの特徴値が求
められる。そして、この特徴抽出回路30A及び30B
は、検査ブロックをベクトル探査範囲内で動かしたとき
に、演算量が減らせる構成とされている。
【0099】つまり、検査ブロックは、1画素毎に動か
される。今、図16で実線で示すように小ブロックがあ
り、水平方向の小ブロックの特徴値hb1が hb1=B(1,1)+B(1,2)+B(1,3)+…+B(1,16) として求められているとする。次に、検査ブロックが図
16で破線で示されるように1画素分水平方向に動かさ
れたときの小ブロックの特徴値は、 B(1,2)+B(1,3)+B(1,4)+…+B(1,17) として求められる。1画素移動された検査ブロックを、
上式に基づいて算出すると、画素データを全て加算しな
ければならないので、演算量が大きくなる。ここで、両
式を比較すると、1画素移動された特徴値は、移動前の
特徴値hb1から、最初の画素データB(1,1)を減算し、
新たな画素データB(1,17) を加算すれば求められること
が分かる。このようにすると、演算量を減らすことがで
きる。
【0100】図15において、加算回路41の一方の入
力端には、入力端子45から、参照フレームの検査ブロ
ックの水平方向又は垂直方向の各小ブロックの画素デー
タが供給される。また、入力端子45からの参照フレー
ムの検査ブロックの画素データは、ラッチ回路42にラ
ッチされる。加算回路41の出力は、減算回路43の一
方の入力端に供給されると共に、セレクタ44の一方の
入力端に供給される。減算回路43の出力は、出力端子
46から出力されると共に、セレクタ44の他方の入力
端に供給される。セレクタ44の出力が加算回路41の
他方の入力端に供給される。
【0101】セレクタ44は、最初に、加算回路41の
出力を選択する。このため、加算回路41の出力がセレ
クタ44を介して加算回路41の他方の入力端に供給さ
れる。加算回路41により、参照フレームの検査ブロッ
クの水平方向又は垂直方向の各小ブロックの画像データ
が累積加算される。この加算値が出力端子46から出力
される。これにより、参照フレームの検査ブロックの水
平方向又は垂直方向の各小ブロックの特徴値が求められ
る。
【0102】次に、検査ブロックが1画素送られると、
セレクタ44は、減算回路43の出力を選択する。減算
回路43からは、前回の累積値が出力され、この前回の
累積値がセレクタ44を介して加算回路41に供給され
る。また、加算回路41には、入力端子45から次の画
素データが供給される。加算回路41で、前回の累積値
に次の画素データが加算される。ラッチ回路42には、
前回の最初の画像データが蓄えられている。このため、
減算回路43で、前回の累積値に次の画素データを加え
た値から、前回の最初の画像データが減算される。これ
により、検査ブロックが1画素送られた位置での水平方
向又は垂直方向の各小ブロックの特徴値が求められる。
【0103】b3.ハードウェアを削減した例 ところで、動きベクトルは、1画面の複数の位置で求め
られる。このように、1画面の複数の位置で動きベクト
ルを求める際に、重複するベクトル探査範囲では、前回
求めておいた特徴値を利用することで、ハードウェアの
簡単化が更に図れる。
【0104】つまり、図17において、参照フレームの
ベクトル探査範囲A1 及びB1 で、現フレームの基準ブ
ロックC1 とのマッチングが判断され、動きベクトルが
検出される。参照フレームのベクトル探査範囲A1 及び
1 で、現フレームの基準ブロックC1 とのマッチング
を判断する際に、基準ブロックC1 での小ブロックの特
徴値が求められ、ベクトル探査範囲A1 及びB1 の小ブ
ロックの特徴値が求められる。
【0105】次に、参照フレームのベクトル探査範囲B
1 及びA2 で、現フレームの基準ブロックD1 とのマッ
チングが判断され、動きベクトルが検出される。参照フ
レームのベクトル探査範囲B1 及びA2 で、現フレーム
の基準ブロックD1 とのマッチングを判断する際に、基
準ブロックD1 での小ブロックの特徴値が求められ、ベ
クトル探査範囲B1 及びA2 の小ブロックの特徴値が求
められる。ここで、ベクトル探査範囲B1 での小ブロッ
クの特徴値は、ベクトル探査範囲A1 及びB1において
基準ブロックC1 とのマッチングを判断する際に既に求
められているので、この特徴値を利用できる。このよう
に、前回求めた特徴値を利用すれば、演算量を更に減ら
すことができる。
【0106】以下、同様に、参照フレームのベクトル探
査範囲A2 及びB2 において、現フレームの基準ブロッ
クC2 とのマッチングが判断され、動きベクトルが検出
される。このとき、前回求めた特徴値を利用できる。
【0107】図18は、このように、隣接するベクトル
探査範囲での小ブロックの特徴値を利用することで、更
に、演算量を減らすようにしたものである。なお、この
実施例では、説明の簡単のために、水平方向についての
み説明している。
【0108】図18において、51及び52はサーチ領
域メモリである。サーチ領域メモリ51及び52には、
入力端子53から、参照フレームの画像データが供給さ
れる。サーチ領域メモリ51及び52には、この参照フ
レームの画像データのうち、ベクトル探査範囲の半分の
画像データがそれぞれ蓄えられる。
【0109】71及び72は基準ブロックメモリであ
る。基準ブロックメモリ71及び72には、入力端子7
3から、現フレームの画像データが供給される。基準ブ
ロックメモリ71及び72には、この現フレームの基準
ブロックの画像データが蓄えられる。
【0110】サーチ領域メモリ51及び52の出力がセ
レクタ54に供給される。セレクタ54の出力が加算回
路55の一方の入力端に供給されると共に、ラッチ回路
56に供給される。
【0111】加算回路55の出力が減算回路57の一方
の入力端に供給されると共に、セレクタ58の一方の入
力端に供給される。ラッチ回路56の出力が減算回路5
7の他方の入力端に供給される。減算回路57の出力が
セレクタ59に供給されると共に、セレクタ58の他方
の入力端に供給される。セレクタ58の出力が加算回路
55の他方の入力端に供給される。
【0112】最初、セレクタ58は、加算回路55の出
力を選択する。加算回路55により、参照フレームの検
査ブロックの水平方向の各小ブロックの画像データが累
積される。これにより、参照フレームの検査ブロックの
水平方向の各小ブロックの特徴値が求められる。
【0113】検査ブロックが1画素毎に送られると、セ
レクタ58は、減算回路57の出力を選択する。これに
より、前回の累積値に次の画素データが加えられ、ラッ
チ回路56に蓄えられていた前回の最初の画像データが
減算され、検査ブロックが1画素送られた位置での水平
方向の各小ブロックの特徴値が求められる。
【0114】減算回路57の出力がセレクタ59に供給
される。セレクタ59の出力は、特徴値メモリ60及び
61に供給される。特徴値メモリ60及び61の出力が
セレクタ62に供給される。セレクタ62の出力が減算
回路63及び64の一方の入力端に供給される。
【0115】基準ブロックメモリ71の出力が加算回路
74の一方の入力端に供給される。加算回路74の他方
の入力端には、加算回路74の出力が供給される。加算
回路74により、基準ブロックの水平方向の小ブロック
の画像データが累積される。これにより、基準ブロック
メモリ71に蓄えられている基準ブロックの水平方向の
小ブロックの特徴値が求められる。加算回路74の出力
が減算回路63に供給される。
【0116】基準ブロックメモリ72の出力が加算回路
75の一方の入力端に供給される。加算回路75の他方
の入力端には、加算回路75の出力が供給される。加算
回路75により、基準ブロックの水平方向の小ブロック
の画像データが累積される。これにより、基準ブロック
メモリ72に蓄えられている基準ブロックの水平方向の
小ブロックの特徴値が求められる。加算回路75の出力
が減算回路64に供給される。
【0117】減算回路63の出力が絶対値回路76に供
給される。絶対値回路76の出力が加算回路77の一方
の入力端に供給される。加算回路77の他方の入力端に
は、加算回路77の出力が供給される。加算回路77に
より、基準ブロックを水平方向に分割した小ブロックの
特徴値と検査ブロックを水平方向に分割した小ブロック
の特徴値との差の絶対値和が求められる。この差の絶対
値和が出力端子78から出力される。
【0118】減算回路64の出力が絶対値回路79に供
給される。絶対値回路79の出力が加算回路80の一方
の入力端に供給される。加算回路80の他方の入力端に
は、加算回路80の出力が供給される。加算回路80に
より基準ブロックを水平方向に分割した小ブロックの特
徴値と検査ブロックを水平方向に分割した小ブロックの
特徴値との差の絶対値和が求められる。この差の絶対値
和が出力端子81から出力される。
【0119】図19は、上述の実施例のタイムチャート
を示すものである。図19に示すように、先ず、探査範
囲A1 のデータがサーチ領域メモリ51に読み込まれ、
基準ブロックC1 のデータが基準ブロックメモリ71に
読み込まれる。加算回路55でベクトル探査範囲A1
特徴値が求められ、この特徴値がセレクタ59を介して
特徴値メモリ60に蓄えられる(時間T1 での処理)。
【0120】次に、加算回路74で基準ブロックメモリ
71に蓄えられている基準ブロックC1 のデータから特
徴値が求められ、減算回路63、絶対値回路76、加算
回路77で、この基準ブロックC1 の特徴値と、特徴値
メモリ60に蓄えられている探査範囲A1 の特徴値とを
比較する処理がなされる。この間に、サーチ領域メモリ
52にベクトル探査範囲B1 のデータが読み込まれ、基
準ブロックメモリ72に次の基準ブロックD1 のデータ
が読み込まれる。そして、加算回路55、減算回路57
で、ベクトル探査範囲B1 の特徴値が求められ、このベ
クトル探査範囲B1 の特徴値がセレクタ59を介して特
徴値メモリ61に蓄えられる(時間T2での処理)。
【0121】基準ブロックC1 の特徴値と、特徴値メモ
リ61に蓄えられている探査範囲B1 とを比較する処理
が行われる。これにより、基準ブロックC1 に対する探
査範囲A1 及びB1 での動きベクトルを求められる。ま
た、減算回路64、絶対値回路79、加算回路80で、
基準ブロックD1 の特徴値と特徴値メモリ61に蓄えら
れている探査範囲B1 とを比較し、基準ブロックD1
特徴値と特徴値メモリ60に蓄えられているベクトル探
査範囲A2 の特徴値とを比較する処理が行われる。この
間に、次のベクトル探査範囲A2 のデータがサーチ領域
メモリ51に読み込まれ、基準ブロックD1 のデータが
基準ブロックメモリ71に読み込まれる。加算回路5
5、減算回路57で、ベクトル探査範囲A2 の特徴値が
求められ、この特徴値が特徴値メモリ60に蓄えられ
る。それから、基準ブロックC1 の動きベクトルが出力
される(時間T3 での処理)。
【0122】以下、同様にして、基準ブロックD1 、C
2 、D2 、C3 、D3 、…での動きベクトルが求められ
る。
【0123】c.マルチステップサーチを用いた実施例 図20は、この発明の更に他の実施例を示すものであ
る。この実施例では、マルチステップサーチ(2ステッ
プサーチ)が用いられる。
【0124】図20において、91は現フレームメモリ
である。現フレームメモリ91には、入力端子92から
現フレームの画像データが供給される。現フレームメモ
リ91には、この現フレームの画像データが蓄えられ
る。
【0125】93は参照フレームメモリである。参照フ
レームメモリ93には、入力端子94から参照フレーム
の画像データが供給される。参照フレームメモリ93に
は、この参照フレームの画像データが蓄えられる。
【0126】現フレームメモリ91及び参照フレームメ
モリ93の読み出し/書き込みは、システムコントロー
ラ95により制御されている。現フレームメモリ91か
らは、システムコントローラ95の制御により、基準ブ
ロックの画像データが出力される。基準ブロックは、現
フレーム内にある(N×M)画素のブロックである。現
フレームメモリ91の出力が小ブロック化回路96に供
給される。
【0127】参照フレームメモリ93からは、システム
コントローラ95の制御により、検査ブロックの画像デ
ータが出力される。検査ブロックは、参照フレーム内に
ある(N×M)画素のブロックである。この検査ブロッ
クの位置は、大まかな動きベクトルを求める際にアドレ
ス移動回路105によりi画素毎(例えば2画素毎)に
動かされ、1画素精度の動きベクトルを求める際にアド
レス移動回路106により1画素毎に動かされる。参照
フレームメモリ93の出力が小ブロック化回路97に供
給される。
【0128】小ブロック化回路96は、現フレームメモ
リ91から出力される(N×M)の基準ブロックの画像
データを、複数の小ブロックに分割する。小ブロック化
回路96により、基準ブロックは、例えば、水平方向に
Mブロックに分割され、垂直方向にNブロックに分割さ
れる。
【0129】小ブロック化回路97は、参照フレームメ
モリ93から出力される(N×M)の検査ブロックを、
複数の小ブロックに分割する。小ブロック化回路97に
より、検査ブロックは、水平方向にMブロックに分割さ
れ、垂直方向にNブロックに分割される。
【0130】小ブロック化回路96の出力が特徴抽出回
路98A及び98Bに供給される。特徴抽出回路98A
及び98Bは、与えられた基準ブロックの各小ブロック
に対して、1又は複数の特徴値を求める。特徴抽出回路
98Aからは、基準ブロックを水平方向にM分割して形
成された各小ブロックの特徴を示す特徴値が出力され、
特徴抽出回路98Bからは、基準ブロックを垂直方向に
N分割して形成された各小ブロックの特徴を示す特徴値
が出力される。特徴抽出回路98Aの出力が比較及び絶
対値和回路100Aに供給される。特徴抽出回路98B
の出力が比較及び絶対値和回路100Bに供給される。
【0131】小ブロック化回路97の出力が特徴抽出回
路99A及び99Bに供給される。特徴抽出回路99A
及び99Bは、与えられた検査ブロックの各小ブロック
に対して1又は複数の特徴値を求める。特徴抽出回路9
9Aからは、検査ブロックを水平方向に分割して形成さ
れた各小ブロックの特徴を示す特徴値が出力される。特
徴抽出回路99Bからは、検査ブロックを垂直方向に分
割して形成された各小ブロックの特徴を示す特徴値が出
力される。特徴抽出回路99Aの出力が比較及び絶対値
和回路100Aに供給される。特徴抽出回路99Bの出
力が比較及び絶対値和回路100Bに供給される。
【0132】比較及び絶対値和回路100Aで、特徴抽
出回路98Aからの基準ブロックを水平方向に分割して
形成された各小ブロックの特徴を示す特徴値と、特徴抽
出回路99Aからの検査ブロックを水平方向に分割して
形成された各小ブロックの特徴を示す特徴値とが夫々減
算され、これらの減算値の絶対値和が求められる。ま
た、比較及び絶対値和回路100Bで、特徴抽出回路9
8Bからの基準ブロックを垂直方向に分割して形成され
た各小ブロックの特徴を示す特徴値と、特徴抽出回路9
9Bからの検査ブロックを垂直方向に分割して形成され
た各小ブロックの特徴を示す特徴値とが夫々減算され、
これらの減算値の絶対値和が求められる。
【0133】比較及び絶対値和回路100A及び100
Bの出力が重み付け加算回路101に供給される。重み
付け加算回路101で、基準ブロックを水平方向に分割
した各小ブロックの特徴値と検査ブロックを水平方向に
分割した各小ブロックの特徴値との減算値の絶対値和
と、基準ブロックを垂直方向に分割した各小ブロックの
特徴値と検査ブロックを垂直方向に分割した各小ブロッ
クの特徴値との減算値の絶対値和とが重み付け加算され
る。この重み付け加算された値が評価値とされる。重み
付け加算回路101の出力が判断回路102に供給され
る。
【0134】前述したように、検査ブロックは、先ず、
i画素毎に、ベクトル探査範囲内を動かされる。この
時、基準ブロック及び検査ブロックを水平及び垂直方向
の小ブロックに分割するための分割数はi画素単位とさ
れる。判断回路102は、検査ブロックが動かされる毎
に、重み付け加算回路101から与えられる評価値を比
較する。重み付け加算回路101から出力される評価値
が最小となる検査ブロックの位置が判断され、この時の
検査ブロックの位置から、大まかな動きベクトルが求め
られる。
【0135】大まかな動きベクトルが求められたら、検
査ブロックが1画素毎に、大まかな動きベクトルの近傍
を動かされる。この時、基準ブロック及び検査ブロック
を水平方向及び垂直方向の小ブロックに分割するための
分割数は1画素単位とされる。判断回路102は、検査
ブロックが動かされる毎に、重み付け加算回路101か
ら与えられる評価値を比較する。重み付け加算回路10
1から出力される評価値が最小となる検査ブロックの位
置が判断され、この時の検査ブロックの位置から、1画
素精度の動きベクトルが求められる。求められた動きベ
クトルは、出力端子103から出力される。
【0136】なお、上述の例では、2ステップサーチで
あるが、3ステップサーチや4ステップサーチとするよ
うにしても良い。
【0137】また、最初のステップでは、(N×M)の
ブロックの大きさを2倍に拡大し、ブロックを(2N×
2M)とし、このブロックをサブサンプルすることによ
り(N×M)のブロックとし、このサブサンプルされた
ブロックを2画素づつ移動してブロックマッチングを行
なって粗い動きベクトルを求め、次のステップで、(N
×M)の動きベクトルを1画素づつ動かしてブロックマ
ッチングを行い、最終的に精度の高い動きベクトルを検
出するようにしても良い。
【0138】d.1画素以下の精度で動きベクトルを検
出するための実施例 d1.画素補間を用いた例 図21は、この発明の更に他の実施例を示すものであ
る。この実施例では、1/2画素精度で動きベクトルを
検出できるようにしている。
【0139】図21において、111は現フレームメモ
リである。現フレームメモリ111には、入力端子11
2から現フレームの画像データが供給される。現フレー
ムメモリ111には、この現フレームの画像データが蓄
えられる。
【0140】113は参照フレームメモリである。参照
フレームメモリ113には、入力端子114から参照フ
レームの画像データが供給される。参照フレームメモリ
113には、この参照フレームの画像データが蓄えられ
る。
【0141】現フレームメモリ111及び参照フレーム
メモリ113の読み出し/書き込みは、システムコント
ローラ115により制御されている。現フレームメモリ
111からは、システムコントローラ115の制御によ
り、基準ブロックの画像データが読み出される。基準ブ
ロックは、現フレーム内にある(N×M)画素のブロッ
クである。現フレームメモリ111の出力が小ブロック
化回路116に供給される。
【0142】参照フレームメモリ113からは、検査ブ
ロックの画像データが出力される。検査ブロックは、参
照フレーム内にある(N×M)画素のブロックである。
参照フレームメモリ113に対して、アドレス移動回路
124が設けられる。このアドレス移動回路124によ
り、検査ブロックの位置は、所定のベクトル探査範囲内
で、1画素毎に動かされる。参照フレームメモリ113
の出力は、スイッチ回路126に供給される。スイッチ
回路126の一方の出力端126Aの出力が補間回路1
25に供給される。スイッチ回路126の他方の出力端
が126Bの出力がスイッチ回路127の一方の入力端
127Bに供給される。
【0143】補間回路125は、1画素間の画像データ
を補間により形成するものである。すなわち、図30で
示したように、画素データD-1,0と画素データD0,0
の間の画素データH-1/2,0は、 H-1/2,0=(D-1,0+D0,0 )/2 により求めることができる。また、画素データH
-1/2,-/1/2は、 H-1/2,-/1/2=(D-1,-1 +D0,-1+D0,0 +D-1,0
/4 により求めることができる。補間回路127の出力がス
イッチ回路127の他方の入力端127Aに供給され
る。
【0144】小ブロック化回路116は、現フレームメ
モリ111から出力される(N×M)の基準ブロックの
画像データを、複数の小ブロックに分割する。例えば、
マルチプレクサ116により、基準ブロックは、水平方
向にMブロックに分割され、垂直方向にNブロックに分
割される。水平方向にM分割された画素データは、特徴
抽出回路118Aに供給される。垂直方向にN分割され
た画素データは、特徴抽出回路118Bに供給される。
【0145】小ブロック化回路117は、参照フレーム
メモリ113から出力される(N×M)の検査ブロック
を、複数の小ブロックに分割する。例えば、小ブロック
化回路117により、検査ブロックは、水平方向にMブ
ロックに分割され、垂直方向にNブロックに分割され
る。水平方向にM分割された画素データは、特徴抽出回
路119Aに供給される。垂直方向にN分割された画素
データは、特徴抽出回路119Bに供給される。
【0146】特徴抽出回路118A及び118Bは、与
えられた基準ブロックの各小ブロックに対して1又は複
数の特徴値を求める。特徴抽出回路118Aからは、基
準ブロックを水平方向にM分割して形成された各小ブロ
ックの特徴を示す特徴値が出力され、特徴抽出回路11
8Bからは、基準ブロックを垂直方向にN分割されて形
成された各小ブロックの特徴を示す特徴値が出力され
る。
【0147】特徴抽出回路119A及び119Bは、与
えられた検査ブロックの各小ブロックに対して1又は複
数の特徴値を求める。特徴抽出回路119Aからは、検
査ブロックを水平方向にM分割して形成された各小ブロ
ックの特徴を示す特徴値が出力され、特徴抽出回路11
9Bからは、検査ブロックを垂直方向にN分割して形成
された各小ブロックの特徴を示す特徴値が出力される。
【0148】特徴抽出回路118A及び特徴抽出回路1
19Aの出力が比較及び絶対値和回路120Aに供給さ
れる。特徴抽出回路118B及び特徴抽出回路119B
の出力が比較及び絶対値和回路120Bに供給される。
比較及び絶対値和回路120Aにより、基準ブロックを
水平方向に分割して形成された各小ブロックの特徴値
と、検査ブロックを水平方向に分割して形成された各小
ブロックの特徴値との差分の絶対値和が求められる。比
較及び絶対値和回路120Bにより、基準ブロックを垂
直方向に分割して形成された各小ブロックの特徴値と、
検査ブロックを垂直方向に分割して形成された各小ブロ
ックの特徴値との差分の絶対値和が求められる。
【0149】比較及び絶対値和回路120A及び120
Bの出力が重み付け加算回路121に供給される。重み
付け加算回路121で、基準ブロックを水平方向に分割
した各小ブロックの特徴値と検査ブロックを水平方向に
分割した各小ブロックの特徴値との差分の絶対値和と、
基準ブロックを垂直方向に分割した各小ブロックの特徴
値と検査ブロックを垂直方向に分割した各小ブロックの
特徴値との差分の絶対値和が重み付け加算される。この
重み付け加算された値が評価値とされる。重み付け加算
回路121の出力が判断回路122に供給される。
【0150】前述したように、検査ブロックは、1画素
毎に、ベクトル探査範囲内を動かされる。そして、1画
素検査ブロックを動かす毎に、スイッチ回路126及び
127が端子126A及び127A側に設定され、各画
素の間のデータが補間回路125で形成される。したが
って、検査ブロックは、1/2画素毎に動かされたのと
等価になる。判断回路122は、検査ブロックが1/2
画素相当動かされる毎に、重み付け加算回路121から
与えられる評価値を比較する。重み付け加算回路121
から出力される評価値が最小となる検査ブロックの位置
が判断され、この時の検査ブロックの位置から、動きベ
クトルが求められる。求められた動きベクトルは、出力
端子123から出力される。
【0151】d2.特徴値補間を用いた例 図22は、1/2画素精度の動きベクトルを求めるため
の他の実施例を示すものである。前述の実施例では、参
照フレームメモリの画素データから、1/2精度の画素
を補間により求めるようにしているが、この実施例で
は、基準ブロックの小ブロックの特徴値と検査ブロック
の小ブロックの特徴値とを補間して、1/2画素精度の
動きベクトルを求めるようにしている。
【0152】図22において、131は現フレームメモ
リである。現フレームメモリ131には、入力端子13
2から現フレームの画像データが供給される。現フレー
ムメモリ131には、この現フレームの画像データが蓄
えられる。
【0153】133は参照フレームメモリである。参照
フレームメモリ133には、入力端子134から参照フ
レームの画像データが供給される。参照フレームメモリ
133には、この参照フレームの画像データが蓄えられ
る。
【0154】現フレームメモリ131及び参照フレーム
メモリ133の読み出し/書き込みは、システムコント
ローラ135により制御されている。現フレームメモリ
131からは、基準ブロックの画像データが読み出され
る。基準ブロックは、現フレーム内にある(N×M)画
素のブロックである。現フレームメモリ131の出力が
小ブロック化回路136に供給される。
【0155】参照フレームメモリ133からは、検査ブ
ロックの画像データが出力される。検査ブロックは、参
照フレーム内にある(N×M)画素のブロックである。
参照フレームメモリ133に対して、アドレス移動回路
144が設けられる。このアドレス移動回路144によ
り、検査ブロックの位置は、所定のベクトル探査範囲内
で、1画素毎に動かされる。参照フレームメモリ133
の出力は、小ブロック化回路137に供給される。
【0156】小ブロック化回路136は、現フレームメ
モリ131から出力される(N×M)の基準ブロックの
画像データを、複数の小ブロックに分割する。例えば、
小ブロック化回路136により、基準ブロックは、水平
方向にMブロックに分割され、垂直方向にNブロックに
分割される。水平方向にM分割された画像データは、特
徴抽出回路138Aに供給される。垂直方向にN分割さ
れた画像データは、特徴抽出回路138Bに供給され
る。
【0157】小ブロック化回路137は、参照フレーム
メモリ133から出力される(N×M)の検査ブロック
を、複数の小ブロックに分割する。例えば、小ブロック
化回路137により、検査ブロックは、水平方向にMブ
ロックに分割され、垂直方向にNブロックに分割され
る。水平方向にM分割された画像データは、特徴抽出回
路139Aに供給される。垂直方向にN分割された画像
データは、特徴抽出回路139Bに供給される。
【0158】特徴抽出回路138A及び138Bは、与
えられた基準ブロックの各小ブロックに対して1又は複
数の特徴値を求める。特徴抽出回路138Aからは、基
準ブロックを水平方向にM分割して形成された各小ブロ
ックの特徴を示す特徴値が出力され、特徴抽出回路13
8Bからは、垂直方向にN分割して形成された各小ブロ
ックの特徴を示す特徴値が出力される。
【0159】特徴抽出回路139A及び139Bは、与
えられた検査ブロックの各小ブロックに対して1又は複
数の特徴値を求める。特徴抽出回路139Aからは、検
査ブロックを水平方向にM分割して形成された各小ブロ
ックの特徴を示す特徴値が出力され、特徴抽出回路13
9Bからは、検査ブロックを垂直方向にN分割して形成
された各小ブロックの特徴を示す特徴値が出力される。
【0160】特徴値抽出回路139Aの出力が補間回路
146Aに供給されると共に、セレクタ147Aの一方
の入力端に供給される。補間回路146Aの出力がセレ
クタ147Aの他方の入力端に供給される。特徴抽出回
路139Bの出力が補間回路146Bに供給されると共
に、セレクタ147Bの一方の入力端に供給される。補
間回路146Bの出力がセレクタ147Bの他方の入力
端に供給される。
【0161】特徴抽出回路138A及びセレクタ147
Aの出力が比較及び絶対値和回路140Aに供給され
る。特徴抽出回路138B及びセレクタ148Bの出力
が比較及び絶対値和回路140Bに供給される。比較及
び絶対値和回路140Aにより、基準ブロックを水平方
向に分割して形成された各小ブロックの特徴値と検査ブ
ロックを水平方向に分割して形成された各小ブロックの
特徴値との差分の絶対値和が求められる。比較及び絶対
値和回路140Bにより、基準ブロックを垂直方向に分
割して形成された各小ブロックの特徴値と検査ブロック
を垂直方向に分割して形成された各小ブロックの特徴値
との差分の絶対値和が求められる。
【0162】比較及び絶対値和回路140A及び140
Bの出力が重み付け加算回路141に供給される。重み
付け加算回路141で、基準ブロックを水平方向に分割
した各小ブロックの特徴値と検査ブロックを水平方向に
分割した各小ブロックの特徴値との差分の絶対値和と、
基準ブロックを垂直方向に分割した各小ブロックの特徴
値と検査ブロックを垂直方向に分割した各小ブロックの
特徴値との差分の絶対値和が重み付け加算される。この
重み付け加算された値が評価値とされる。重み付け加算
回路141の出力が判断回路142に供給される。
【0163】このように、補間回路146A及び146
Bでは、検査ブロックの特徴値が補間により求められ
る。このため、検査ブロックは、1/2画素毎に動かさ
れたのと等価になる。判断回路142は、検査ブロック
が動かされる毎に、重み付け加算回路141から与えら
れる評価値を比較する。重み付け加算回路141から出
力される評価値が最小となる検査ブロックの位置が判断
され、この時の検査ブロックの位置から、動きベクトル
が求められる。求められた動きベクトルは、出力端子1
43から出力される。
【0164】e.変形例 なお、1/2画素精度での動きベクトルの検出は、上述
のように、ベクトル探査範囲内の1/2画素間隔の全て
の画素をセンターとする検査ブロックと基準ブロックと
のマッチングをとる他、ベクトル探査範囲で1画素精度
の動きベクトルを検出し、求められた動きベクトルを中
心として、1/2画素精度での動きベクトルを検出する
ようにしても良い。また、最初にi画素精度の動きベク
トルを検出し、マルチステップサーチと1/2画素精度
の動きベクトルの検出とを組み合わせるようにしても良
い。
【0165】また、マルチステップサーチにおいて、小
ブロックの特徴値を用いた比較と、画素毎の比較とを組
み合わせるようにしても良い。つまり、マルチステップ
サーチにおいて、最初の粗い動きベクトルを小ブロック
の特徴値を用いて効率的に検出し、最後の精度の高い動
きベクトルを画素毎の比較により高い精度で求めるよう
にしても良い。このようにすると、演算量が減らせ、然
も、動きベクトルの検出精度が向上する。
【0166】また、上述の例では、基準ブロック及び検
査ブロックを、水平方向と垂直方向に複数の小ブロック
に分割しているが、このように分割された小ブロックを
更に分割し、更に分割された小ブロックの各々で特徴値
を抽出するようにしても良い。
【0167】
【発明の効果】この発明によれば、基準ブロックを少な
くとも2方向に複数の小ブロックに分割し、複数の各小
ブロックの画像データから少なくとも2方向の各小ブロ
ックの特徴を示す特徴値を抽出し、参照ブロックを少な
くとも2方向に複数の小ブロックに分割し、複数の各小
ブロックの画像データから少なくとも2方向の各小ブロ
ックの特徴を示す特徴値を抽出し、基準ブロックの少な
くとも2方向の各小ブロックの特徴を示す特徴値と検査
ブロックの少なくとも2方向の各小ブロックの特徴を示
す特徴値との誤差を同時に評価して、マッチングブロッ
クを検出している。このため、基準ブロックと検査ブロ
ックとを画素毎に比較してマッチングブロックを検出す
る場合に比べて、演算量を減させることができる。
【0168】また、基準ブロック及び検査ブロックの各
小ブロックの方向を少なくとも2方向に設定し、この2
方向の各小ブロックの特徴値の誤差を同時に評価してい
る。このため、演算量を減少したのにも係わらず、検出
精度の低下が少ない。
【0169】更に、マルチステップサーチで動きベクト
ルを検出する際に、基準ブロック及び検査ブロックを、
各ステップでの画素間隔に応じて設定することで、演算
量に無駄がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されたフルスキャンを用いた動
きベクトル検出装置の一例のブロック図である。
【図2】この発明が適用された動きベクトル検出装置に
おけるブロックマッチングの説明に用いる略線図であ
る。
【図3】この発明が適用された動きベクトル検出装置に
おける特徴抽出の説明に用いる略線図である。
【図4】この発明が適用された動きベクトル検出装置に
おける特徴抽出の説明に用いる略線図である。
【図5】この発明が適用された動きベクトル検出装置に
おける特徴抽出の説明に用いる略線図である。
【図6】この発明が適用された動きベクトル検出装置に
おける特徴抽出の説明に用いる略線図である。
【図7】この発明が適用された動きベクトル検出装置に
おける特徴抽出の説明に用いる略線図である。
【図8】この発明が適用された動きベクトル検出装置に
おける特徴抽出の説明に用いる略線図である。
【図9】この発明が適用された動きベクトル検出装置に
おける特徴抽出の説明に用いる略線図である。
【図10】この発明が適用された動きベクトル検出装置
における特徴抽出の説明に用いる略線図である。
【図11】この発明が適用されたフルスキャンを用いた
動きベクトル検出装置のより詳細なブロック図である。
【図12】この発明が適用されたフルスキャンを用いた
動きベクトル検出装置における特徴抽出の説明に用いる
略線図である。
【図13】この発明が適用されたフルスキャンを用いた
動きベクトル検出装置における特徴抽出の説明に用いる
略線図である。
【図14】この発明が適用されたフルスキャンを用いた
動きベクトル検出装置における基準ブロックの特徴抽出
回路の一例のブロック図である。
【図15】この発明が適用されたフルスキャンを用いた
動きベクトル検出装置における検査ブロックの特徴抽出
回路の一例のブロック図である。
【図16】この発明が適用されたフルスキャンを用いた
動きベクトル検出装置における検査ブロックの特徴抽出
回路の説明に用いる略線図である。
【図17】この発明が適用されたフルスキャンを用いた
動きベクトル検出装置の他の例の説明に用いる略線図で
ある。
【図18】この発明が適用されたフルスキャンを用いた
動きベクトル検出装置の他の例のブロック図である。
【図19】この発明が適用されたフルスキャンを用いた
動きベクトル検出装置の他の例の説明に用いるタイミン
グ図である。
【図20】この発明が適用されたマルチステップサーチ
を用いた動きベクトル検出装置の一例のブロック図であ
る。
【図21】この発明が適用された1画素以下の精度の動
きベクトルを検出する動きベクトル検出装置の一例のブ
ロック図である。
【図22】この発明が適用された1画素以下の精度の動
きベクトルを検出する動きベクトル検出装置の他の例の
ブロック図である。
【図23】従来の予測符号化装置の一例のブロック図で
ある。
【図24】従来の動きベクトル検出装置の説明に用いる
略線図である。
【図25】従来のフルサーチを用いた動きベクトル検出
装置の一例のブロック図である。
【図26】従来のフルサーチを用いた動きベクトル検出
装置の一例の説明に用いる略線図である。
【図27】従来のマルチステップサーチを用いた動きベ
クトル検出装置の一例のブロック図である。
【図28】従来のマルチステップサーチを用いた動きベ
クトル検出装置の一例の説明に用いる略線図である。
【図29】従来の一画素以下の精度の動きベクトルを検
出するための動きベクトル検出装置のブロック図であ
る。
【図30】従来の一画素以下の精度の動きベクトルを検
出するための動きベクトル検出装置の説明に用いる略線
図である。
【符号の説明】
1 現フレームメモリ 3 参照フレームメモリ 6,7 小ブロック化回路 8A,8B 特徴抽出回路 10A,10B 比較及び絶対値和回路 11 重み付け加算回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現フレームの画像データから基準ブロッ
    クの画像データを取り出す基準ブロック読出手段と、 上記基準ブロックを、少なくとも2方向に、複数の小ブ
    ロックに分割する基準ブロックの小ブロック化手段と、 上記少なくとも2方向の複数の各小ブロックの画像デー
    タから、上記少なくとも2方向の各小ブロックの特徴を
    示す特徴値を抽出する基準ブロックの特徴抽出手段と、 参照フレームの画像データから検査ブロックの画像デー
    タを取り出す検査ブロック読出手段と、 上記参照ブロックを、少なくとも2方向に、複数の小ブ
    ロックに分割する検査ブロックの小ブロック化手段と、 上記少なくとも2方向の複数の各小ブロックの画像デー
    タから、上記少なくとも2方向の各小ブロックの特徴を
    示す特徴値を抽出する検査ブロックの特徴抽出手段と、 上記基準ブロックの少なくとも2方向の各小ブロックの
    特徴を示す特徴値と、上記検査ブロックの少なくとも2
    方向の各小ブロックの特徴を示す特徴値との誤差を同時
    に評価するための評価値を形成する評価値形成手段と、 上記評価値形成手段の出力から、現フレームの基準ブロ
    ックに最も合致する参照フレームの検査ブロックを検出
    し、動きベクトルを求める判断手段とを有し、上記参照
    フレームの検査ブロックを所定のベクトル探査範囲内の
    全体にわたって動かして、現フレームの基準ブロックに
    最も合致する参照フレームの検査ブロックを検出するよ
    うにした動きベクトル検出装置。
  2. 【請求項2】 1画素間でのデータを補間により形成
    し、1画素以下の精度で動きベクトルの検出を行なえる
    ようにした請求項1記載の動きベクトル検出装置。
  3. 【請求項3】 現フレームの画像データから基準ブロッ
    クの画像データを取り出す基準ブロック読出手段と、 上記基準ブロックを、少なくとも2方向に、複数の小ブ
    ロックに分割する基準ブロックの小ブロック化手段と、 上記少なくとも2方向の複数の各小ブロックの画像デー
    タから、上記少なくとも2方向の各小ブロックの特徴を
    示す特徴値を抽出する基準ブロックの特徴抽出手段と、 参照フレームの画像データから検査ブロックの画像デー
    タを取り出す検査ブロック読出手段と、 上記参照ブロックを、少なくとも2方向に、複数の小ブ
    ロックに分割する検査ブロックの小ブロック化手段と、 上記少なくとも2方向の複数の各小ブロックの画像デー
    タから、上記少なくとも2方向の各小ブロックの特徴を
    示す特徴値を抽出する検査ブロックの特徴抽出手段と、 上記基準ブロックの少なくとも2方向の各小ブロックの
    特徴を示す特徴値と、上記検査ブロックの少なくとも2
    方向の各小ブロックの特徴を示す特徴値との誤差を同時
    に評価するための評価値を形成する評価値形成手段と、 上記比較手段の出力から、現フレームの基準ブロックに
    最も合致する参照フレームの検査ブロックを検出し、動
    きベクトルを求める判断手段とを有し、上記参照フレー
    ムの検査ブロックを所定のベクトル探査範囲内にわたっ
    て粗いステップで動かして、現フレームの基準ブロック
    に最も合致する参照フレームの検査ブロックを検出して
    粗い精度の動きベクトルを検出した後、上記粗い動きベ
    クトルの近傍で上記参照フレームの検査ブロックを細か
    いステップで動かして、現フレームの基準ブロックに最
    も合致する参照フレームの検査ブロックを検出し、精度
    の高い動きベクトルを検出するようにした動きベクトル
    検出装置。
  4. 【請求項4】 1画素間でのデータを補間により形成
    し、1画素以下の精度で動きベクトルの検出を行なえる
    ようにした請求項3記載の動きベクトル検出装置。
  5. 【請求項5】 現フレームの基準ブロックと、参照フレ
    ームの検査ブロックとを比較し、基準ブロックに最も合
    致するマッチングブロックを検出して動きベクトルを求
    めるようにした動きベクトル検出装置において、 上記マッチングブロックの検出は、検出精度をステップ
    毎に徐々に上げながら段階的に行い、最終的に必要とさ
    れる検出精度で動きベクトルを検出するものであり、 上記基準ブロックと検査ブロックとの比較は、上記基準
    ブロック及び上記検査ブロックを複数の小ブロックに分
    割し、上記基準ブロックの小ブロック及び上記検査ブロ
    ックの小ブロックから特徴値を抽出し、上記基準ブロッ
    クの小ブロックから抽出されたの特徴値と上記検査ブロ
    ックの小ブロックから抽出された特徴値とを比較するも
    のであり、 上記複数の小ブロックを、各ステップでの動きベクトル
    の検出精度に対応する画素の間隔に応じて設定するよう
    にしたことを特徴とする動きベクトル検出装置。
  6. 【請求項6】 上記基準ブロックの小ブロック及び上記
    検査ブロックの小ブロックは、少なくとも2方向に分割
    するようにした請求項5記載の動きベクトル検出装置。
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