JPH0798023B2 - 連続式自動炊飯装置 - Google Patents
連続式自動炊飯装置Info
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- JPH0798023B2 JPH0798023B2 JP22069693A JP22069693A JPH0798023B2 JP H0798023 B2 JPH0798023 B2 JP H0798023B2 JP 22069693 A JP22069693 A JP 22069693A JP 22069693 A JP22069693 A JP 22069693A JP H0798023 B2 JPH0798023 B2 JP H0798023B2
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- Japan
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- burner
- rice cooker
- boiling
- rice
- pipes
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、多数の炊飯釜をコン
ベヤによって連続的に移送しながら、コンベヤ下方に設
置されているバーナで加熱して自動的に炊飯するように
した連続式自動炊飯装置に関するものである。
ベヤによって連続的に移送しながら、コンベヤ下方に設
置されているバーナで加熱して自動的に炊飯するように
した連続式自動炊飯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】連続式自動炊飯装置として、特公昭56
−16645号公報に記載のように、左右一対の無端の
チェーンコンベヤ間に多数の炊飯釜を1列に懸垂して移
送し、上記チェーンコンベヤの下方に該コンベヤの走行
方向と平行な一定長さのバーナパイプを複数本並列して
なるガスバーナの複数個を、炊飯初期の強火による炊き
区域には前後方向に密接して配置し、炊飯後期の弱火に
よる蒸らし区域には前後に所定の間隔を空けて配置する
ようにしたものが知られている。
−16645号公報に記載のように、左右一対の無端の
チェーンコンベヤ間に多数の炊飯釜を1列に懸垂して移
送し、上記チェーンコンベヤの下方に該コンベヤの走行
方向と平行な一定長さのバーナパイプを複数本並列して
なるガスバーナの複数個を、炊飯初期の強火による炊き
区域には前後方向に密接して配置し、炊飯後期の弱火に
よる蒸らし区域には前後に所定の間隔を空けて配置する
ようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公知の炊飯装置
は、ガスバーナの配置される全区域を炊飯初期の強火に
よる炊き区域と炊飯後期の弱火による蒸らし区域とに2
分し、炊き区域には複数個のガスバーナを密に配列し、
蒸らし区域には同じガスバーナを粗く配列したものであ
り、いずれの区域でもガスバーナを構成するバーナパイ
プの方向がチェーンコンベヤと平行に固定されていたの
で、炊飯釜の底面のバーナパイプの真上に当たる部分の
みが直接かつ連続的に加熱され、バーナパイプの真上か
ら外れた部分との間に加熱むらが生じ、そのため以下の
ような不都合があった。
は、ガスバーナの配置される全区域を炊飯初期の強火に
よる炊き区域と炊飯後期の弱火による蒸らし区域とに2
分し、炊き区域には複数個のガスバーナを密に配列し、
蒸らし区域には同じガスバーナを粗く配列したものであ
り、いずれの区域でもガスバーナを構成するバーナパイ
プの方向がチェーンコンベヤと平行に固定されていたの
で、炊飯釜の底面のバーナパイプの真上に当たる部分の
みが直接かつ連続的に加熱され、バーナパイプの真上か
ら外れた部分との間に加熱むらが生じ、そのため以下の
ような不都合があった。
【0004】すなわち、本発明者の研究によれば、上記
炊飯初期の強火による炊き工程は、少なくとも昇温沸騰
工程および沸騰後期工程の2工程に分けて加熱条件を考
慮すべきことが判明した。先ず、昇温沸騰工程は、炊飯
を開始してから沸騰が始まるまでの昇温工程と、沸騰開
始から数分経過して自由水の約85%が米に吸収され、
米の流動性が非常に小さくなるまでの沸騰初期工程とを
含み、上記の昇温工程では可能な限り短時間で沸騰に到
達させる必要があり、また沸騰初期工程では強力な火力
で米を流動させ、かつ米に対して水分吸収を急速に完了
させることがβ澱粉をα澱粉に変化させるために必要で
あることが判明した。したがって、上記の昇温工程と沸
騰初期工程とからなる昇温沸騰工程では、前記の炊き工
程と同様に釜底の同一点を連続加熱することが望まし
い。
炊飯初期の強火による炊き工程は、少なくとも昇温沸騰
工程および沸騰後期工程の2工程に分けて加熱条件を考
慮すべきことが判明した。先ず、昇温沸騰工程は、炊飯
を開始してから沸騰が始まるまでの昇温工程と、沸騰開
始から数分経過して自由水の約85%が米に吸収され、
米の流動性が非常に小さくなるまでの沸騰初期工程とを
含み、上記の昇温工程では可能な限り短時間で沸騰に到
達させる必要があり、また沸騰初期工程では強力な火力
で米を流動させ、かつ米に対して水分吸収を急速に完了
させることがβ澱粉をα澱粉に変化させるために必要で
あることが判明した。したがって、上記の昇温工程と沸
騰初期工程とからなる昇温沸騰工程では、前記の炊き工
程と同様に釜底の同一点を連続加熱することが望まし
い。
【0005】しかして、上記の沸騰初期工程で自由水の
大部分、例えば85%が失われると、米の流動がほとん
ど不可能になるので、この状態で上記同様に釜底の同一
点を連続的に加熱すると、残りの水分が釜の加熱点と同
一の地点、すなわち特定の沸騰核からのみ既成の米間隙
を通って沸騰上昇し、他の地点の水分が新たな米間隙を
形成して沸騰上昇することが無くなり、そのため米の均
一なα澱粉化が不可能になり、食味の良好な米飯が得ら
れなかった。
大部分、例えば85%が失われると、米の流動がほとん
ど不可能になるので、この状態で上記同様に釜底の同一
点を連続的に加熱すると、残りの水分が釜の加熱点と同
一の地点、すなわち特定の沸騰核からのみ既成の米間隙
を通って沸騰上昇し、他の地点の水分が新たな米間隙を
形成して沸騰上昇することが無くなり、そのため米の均
一なα澱粉化が不可能になり、食味の良好な米飯が得ら
れなかった。
【0006】この発明は、昇温沸騰工程の沸騰初期工程
で自由水の大部分が失われ、米の流動性が消えた後の沸
騰後期工程において、釜底の加熱点を移動させ、米の均
一なα澱粉化が可能になり、食味の良好な米飯が得られ
るようにしたものである。
で自由水の大部分が失われ、米の流動性が消えた後の沸
騰後期工程において、釜底の加熱点を移動させ、米の均
一なα澱粉化が可能になり、食味の良好な米飯が得られ
るようにしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1発明の連続式自動炊
飯装置は、左右一対の無端のチェーンコンベヤ下方に一
定長さのバーナパイプ複数本の並列からなるバーナの多
数個を、上記バーナパイプがチェーンコンベヤの移送方
向とほぼ平行になるように配設し、上記左右のチェーン
コンベヤ間に懸垂して移送される炊飯釜を上記のバーナ
で加熱して炊飯釜の内容物の昇温、沸騰および蒸らしを
順に行うようにした連続式自動炊飯装置において、上記
多数個のバーナ中、上記の沸騰が行われる沸騰区域の後
半部に属するバーナのバーナパイプを左右に傾斜させた
ことを特徴とする。
飯装置は、左右一対の無端のチェーンコンベヤ下方に一
定長さのバーナパイプ複数本の並列からなるバーナの多
数個を、上記バーナパイプがチェーンコンベヤの移送方
向とほぼ平行になるように配設し、上記左右のチェーン
コンベヤ間に懸垂して移送される炊飯釜を上記のバーナ
で加熱して炊飯釜の内容物の昇温、沸騰および蒸らしを
順に行うようにした連続式自動炊飯装置において、上記
多数個のバーナ中、上記の沸騰が行われる沸騰区域の後
半部に属するバーナのバーナパイプを左右に傾斜させた
ことを特徴とする。
【0008】また、第2発明の連続式自動炊飯装置は、
上記第1発明と同様に配置された多数個のバーナ中、少
なくとも上記の沸騰が行われる沸騰区域の後半部に属す
るバーナのバーナパイプを左右に傾斜可能に形成したこ
とを特徴とする。
上記第1発明と同様に配置された多数個のバーナ中、少
なくとも上記の沸騰が行われる沸騰区域の後半部に属す
るバーナのバーナパイプを左右に傾斜可能に形成したこ
とを特徴とする。
【0009】上記の第1発明および第2発明において、
沸騰区域の後半部は、炊飯釜の内容物の沸騰により、自
由水分の約85%が失われる地点以後、すなわち前記沸
騰初期工程が終了する地点以後の区域とすることが望ま
しい。そして、バーナパイプの傾斜角度は、バーナパイ
プの一端が他端に対し、隣接する2本のバーナパイプの
間隔だけ幅方向に変移する程度が好ましい。なお、沸騰
工程に続く蒸らし工程を実施する区域(蒸らし区域)で
は、上記のバーナもしくはバーナパイプを沸騰区域にお
けるよりも粗く配置したり、バーナを下げて炊飯釜から
遠ざけたり、またバーナと炊飯釜間に間接加熱用の金属
板を介在させたりすることができ、この蒸らし区域の最
終バーナのバーナパイプを上記同様に傾斜させたり、傾
斜可能に形成したりすることができる。
沸騰区域の後半部は、炊飯釜の内容物の沸騰により、自
由水分の約85%が失われる地点以後、すなわち前記沸
騰初期工程が終了する地点以後の区域とすることが望ま
しい。そして、バーナパイプの傾斜角度は、バーナパイ
プの一端が他端に対し、隣接する2本のバーナパイプの
間隔だけ幅方向に変移する程度が好ましい。なお、沸騰
工程に続く蒸らし工程を実施する区域(蒸らし区域)で
は、上記のバーナもしくはバーナパイプを沸騰区域にお
けるよりも粗く配置したり、バーナを下げて炊飯釜から
遠ざけたり、またバーナと炊飯釜間に間接加熱用の金属
板を介在させたりすることができ、この蒸らし区域の最
終バーナのバーナパイプを上記同様に傾斜させたり、傾
斜可能に形成したりすることができる。
【0010】
【作用】第1発明は、沸騰区域の後半部に属するバーナ
のバーナパイプを左右に傾斜させたものであるから、こ
のバーナ上を炊飯釜が移動するとき、釜底のバーナパイ
プに対向する加熱点が幅方向に移動する。したがって、
自由水の大部分が失われて米の流動が消えた際、残りの
水分が特定の沸騰核からのみ既成の米間隙を通って沸騰
上昇することが無くなり、他の地点の水分も新たな米間
隙を通って沸騰上昇し、そのため炊飯釜内の澱粉が均一
にα澱粉化され、得られる米飯の食味が向上する。
のバーナパイプを左右に傾斜させたものであるから、こ
のバーナ上を炊飯釜が移動するとき、釜底のバーナパイ
プに対向する加熱点が幅方向に移動する。したがって、
自由水の大部分が失われて米の流動が消えた際、残りの
水分が特定の沸騰核からのみ既成の米間隙を通って沸騰
上昇することが無くなり、他の地点の水分も新たな米間
隙を通って沸騰上昇し、そのため炊飯釜内の澱粉が均一
にα澱粉化され、得られる米飯の食味が向上する。
【0011】第2発明は、沸騰区域の後半部に属するバ
ーナのバーナパイプを左右に傾斜可能に形成したもので
あるから、上記バーナパイプを左右に適当量だけ傾斜さ
せることによって第1発明の炊飯装置を構成することが
できる。そして、上記沸騰区域の後半部を含む広い区域
のバーナパイプを傾斜可能に形成した場合は、炊飯釜の
容量または内容物量が変更されたときも、この変更に応
じて所望のバーナパイプを左右に傾斜させることができ
る。
ーナのバーナパイプを左右に傾斜可能に形成したもので
あるから、上記バーナパイプを左右に適当量だけ傾斜さ
せることによって第1発明の炊飯装置を構成することが
できる。そして、上記沸騰区域の後半部を含む広い区域
のバーナパイプを傾斜可能に形成した場合は、炊飯釜の
容量または内容物量が変更されたときも、この変更に応
じて所望のバーナパイプを左右に傾斜させることができ
る。
【0012】
【実施例】図1および図2は、連続式自動炊飯装置の平
面図であり、図1はその前半部分を、また図2は後半部
分を示している。この図1および図2において、10は
トンネル形のチャンバであり、このチャンバ10を貫通
するように左右一対の無端チェーンコンベヤ11、11
が設けられ、図1の左端に導入部12が、図2の右端に
導出部13がそれぞれ形成され、上記導入部12におい
て上記左右の無端チェーンコンベヤ11、11間に炊飯
釜14(図3参照)をその両側把手において懸垂状に取
付け、導出部13において上記の炊飯釜14が取出され
る。
面図であり、図1はその前半部分を、また図2は後半部
分を示している。この図1および図2において、10は
トンネル形のチャンバであり、このチャンバ10を貫通
するように左右一対の無端チェーンコンベヤ11、11
が設けられ、図1の左端に導入部12が、図2の右端に
導出部13がそれぞれ形成され、上記導入部12におい
て上記左右の無端チェーンコンベヤ11、11間に炊飯
釜14(図3参照)をその両側把手において懸垂状に取
付け、導出部13において上記の炊飯釜14が取出され
る。
【0013】上記チャンバ10の内側下方には、上記の
チェーンコンベヤ11、11に沿って多数個(この実施
例では12個)のガスバーナ201、202、……21
1、212が1列に配置され、第1ガスバーナ201な
いし第3ガスバーナ203が前記の昇温工程および沸騰
初期工程のための昇温沸騰区域15を、第4ガスバーナ
204ないし第7ガスバーナ207が前記の沸騰後期区
域16を、また第8ガスバーナ208ないし第12ガス
バーナ212が蒸らし区域17をそれぞれ構成してい
る。
チェーンコンベヤ11、11に沿って多数個(この実施
例では12個)のガスバーナ201、202、……21
1、212が1列に配置され、第1ガスバーナ201な
いし第3ガスバーナ203が前記の昇温工程および沸騰
初期工程のための昇温沸騰区域15を、第4ガスバーナ
204ないし第7ガスバーナ207が前記の沸騰後期区
域16を、また第8ガスバーナ208ないし第12ガス
バーナ212が蒸らし区域17をそれぞれ構成してい
る。
【0014】そして、沸騰後期区域16のガスバーナ2
04、205、206、207および蒸らし区域17の
最後のガスバーナ212の各バーナパイプが左右に若干
傾斜して設けられ、他のバーナパイプは全てチェーンコ
ンベヤ11の方向と平行に設けられている。また、蒸ら
し区域17に属するガスバーナ208、209、21
0、211、212は、他のガスバーナ201ないし2
07よりも若干低い位置に設置され、かつその上に間接
加熱のための断面U字形熱板18が設けられている。
04、205、206、207および蒸らし区域17の
最後のガスバーナ212の各バーナパイプが左右に若干
傾斜して設けられ、他のバーナパイプは全てチェーンコ
ンベヤ11の方向と平行に設けられている。また、蒸ら
し区域17に属するガスバーナ208、209、21
0、211、212は、他のガスバーナ201ないし2
07よりも若干低い位置に設置され、かつその上に間接
加熱のための断面U字形熱板18が設けられている。
【0015】上記の各ガスバーナ201ないし212
は、図4および図5に示す第3ガスバーナ203と同様
に、それぞれ一定の長さを有し、上面に多数の炎口21
を密に開口した8本のバーナパイプ20を並列に並べて
形成される。すなわち、8本のバーナパイプ20が4本
ずつ2組に分けられ、各4本のバーナパイプ20の中央
下部がそれぞれ両端盲の連結管22で一体に接続され
る。この左右の連結管22の下面中央には導入管23
(図5参照)が鉛直方向に突設され、その下端にフラン
ジ24が形成されている。
は、図4および図5に示す第3ガスバーナ203と同様
に、それぞれ一定の長さを有し、上面に多数の炎口21
を密に開口した8本のバーナパイプ20を並列に並べて
形成される。すなわち、8本のバーナパイプ20が4本
ずつ2組に分けられ、各4本のバーナパイプ20の中央
下部がそれぞれ両端盲の連結管22で一体に接続され
る。この左右の連結管22の下面中央には導入管23
(図5参照)が鉛直方向に突設され、その下端にフラン
ジ24が形成されている。
【0016】一方、上記左右の連結管22、22の下方
にガス供給管25が幅方向に配置され、このガス供給管
25に上記左右の導入管23、23に対応して左右の供
給枝管26、26が上向きに突設され、その端部にフラ
ンジ27が形成されている。そして、上下に対向する導
入管23のフランジ24および供給枝管26のフランジ
27が、両者間に介在させたガスケット(図示されてい
ない)と共にクランプ30によって着脱自在に接続され
る。
にガス供給管25が幅方向に配置され、このガス供給管
25に上記左右の導入管23、23に対応して左右の供
給枝管26、26が上向きに突設され、その端部にフラ
ンジ27が形成されている。そして、上下に対向する導
入管23のフランジ24および供給枝管26のフランジ
27が、両者間に介在させたガスケット(図示されてい
ない)と共にクランプ30によって着脱自在に接続され
る。
【0017】このクランプ30は、図6に示すように、
断面V字形の2個の半円形レバー31、32の各一端を
リンク33で揺動自在に連結し、一方の半円形レバー3
1の自由端に締結具34を取付けたものであり、他方の
半円形レバー32の自由端を締結具34から外し、2個
の半円形レバー31、32を開いて上記の対向するフラ
ンジ24、27に被着し、しかるのち上記他方の半円形
レバー32に締結具34を引っ掛けてボルト35を締め
ることにより2個の半円形レバー31、32を強く閉じ
て2個のフランジ24、27を接続し、上記のボルト3
5を弛めることにより、フランジ24、27の位相をず
らし、上方のバーナパイプ20の向きを調節することが
できる。図4に示すガスバーナ204は、このようにし
て左右のバーナパイプ20を左右対称に傾斜させたもの
である。
断面V字形の2個の半円形レバー31、32の各一端を
リンク33で揺動自在に連結し、一方の半円形レバー3
1の自由端に締結具34を取付けたものであり、他方の
半円形レバー32の自由端を締結具34から外し、2個
の半円形レバー31、32を開いて上記の対向するフラ
ンジ24、27に被着し、しかるのち上記他方の半円形
レバー32に締結具34を引っ掛けてボルト35を締め
ることにより2個の半円形レバー31、32を強く閉じ
て2個のフランジ24、27を接続し、上記のボルト3
5を弛めることにより、フランジ24、27の位相をず
らし、上方のバーナパイプ20の向きを調節することが
できる。図4に示すガスバーナ204は、このようにし
て左右のバーナパイプ20を左右対称に傾斜させたもの
である。
【0018】上記の構造において、バーナパイプ20の
長さを400mmに、左右各組のバーナパイプ20の間隔
を45mmにそれぞれ設定し、沸騰後期区域16のガスバ
ーナ204、205、206、207および蒸らし区域
17の最後のガスバーナ212の各バーナパイプ20を
左右対称に5度ずつ傾斜させ、残りの各バーナパイプ2
0は全てチェーンコンベヤ11の方向と平行に固定して
炊飯釜を連続的に加熱し、食味の良好な米飯を得た。こ
の実施例は、蒸らし区域最後のガスバーナ212、すな
わち炊飯釜内の米飯から蒸発して遊離水として存在する
水分を除くために存在する区域の各バーナパイプ20も
左右に5度傾斜させたので、上記の遊離水がむらなく均
一に除去され、上記のバーナパイプ20が真っ直ぐな場
合に比較して食味が一層向上する。
長さを400mmに、左右各組のバーナパイプ20の間隔
を45mmにそれぞれ設定し、沸騰後期区域16のガスバ
ーナ204、205、206、207および蒸らし区域
17の最後のガスバーナ212の各バーナパイプ20を
左右対称に5度ずつ傾斜させ、残りの各バーナパイプ2
0は全てチェーンコンベヤ11の方向と平行に固定して
炊飯釜を連続的に加熱し、食味の良好な米飯を得た。こ
の実施例は、蒸らし区域最後のガスバーナ212、すな
わち炊飯釜内の米飯から蒸発して遊離水として存在する
水分を除くために存在する区域の各バーナパイプ20も
左右に5度傾斜させたので、上記の遊離水がむらなく均
一に除去され、上記のバーナパイプ20が真っ直ぐな場
合に比較して食味が一層向上する。
【0019】
【発明の効果】請求項1に記載された連続式自動炊飯装
置は、左右のチェーンコンベヤ間に炊飯釜を懸垂して移
送しながら下方に配列した多数のバーナで加熱するよう
にした連続式自動炊飯装置において、上記多数個のバー
ナ中、沸騰が行われる沸騰区域の後半部に属するバーナ
のバーナパイプを左右に傾斜させたものであるから、沸
騰によって自由水の大部分が失われて米の流動が消えた
際、残りの水分が特定の沸騰核からのみ既成の米間隙を
通って沸騰上昇することが無くなり、他の地点の水分も
新たな米間隙を通って沸騰上昇し、そのため炊飯釜内の
澱粉が均一にα澱粉化されて米飯の食味が向上する。
置は、左右のチェーンコンベヤ間に炊飯釜を懸垂して移
送しながら下方に配列した多数のバーナで加熱するよう
にした連続式自動炊飯装置において、上記多数個のバー
ナ中、沸騰が行われる沸騰区域の後半部に属するバーナ
のバーナパイプを左右に傾斜させたものであるから、沸
騰によって自由水の大部分が失われて米の流動が消えた
際、残りの水分が特定の沸騰核からのみ既成の米間隙を
通って沸騰上昇することが無くなり、他の地点の水分も
新たな米間隙を通って沸騰上昇し、そのため炊飯釜内の
澱粉が均一にα澱粉化されて米飯の食味が向上する。
【0020】また、請求項2に記載の発明は、上記多数
個のバーナ中、少なくとも上記の沸騰が行われる沸騰区
域の後半部に属するバーナのバーナパイプを左右に傾斜
可能に形成したものであるから、上記バーナパイプの左
右の傾斜角度を調整して請求項1記載の発明と同様に米
飯の食味を向上することができ、しかも炊飯釜の容量ま
たは内容物量が変更されたときも、この変更に応じて所
望のバーナパイプを左右に適当量だけ傾斜させて最適の
炊飯を可能にする。
個のバーナ中、少なくとも上記の沸騰が行われる沸騰区
域の後半部に属するバーナのバーナパイプを左右に傾斜
可能に形成したものであるから、上記バーナパイプの左
右の傾斜角度を調整して請求項1記載の発明と同様に米
飯の食味を向上することができ、しかも炊飯釜の容量ま
たは内容物量が変更されたときも、この変更に応じて所
望のバーナパイプを左右に適当量だけ傾斜させて最適の
炊飯を可能にする。
【図1】この発明の実施例の前半部の平面図である。
【図2】図1に続く後半部の平面図である。
【図3】図1、図2の一部を省略した縦断面図である。
【図4】バーナの拡大平面図である。
【図5】バーナの拡大側面図である。
【図6】図5のA−A線断面図である。
10:チャンバ、11:無端チェーンコンベヤ、14:
炊飯釜、15:昇温沸騰区域、16:沸騰後期区域、1
7:蒸らし区域、18:熱板、20:バーナパイプ、2
1:炎口、22:連結管、23:導入管、24、27:
フランジ、25:ガス供給管、26:供給枝管、30:
クランプ、31、32:半円形レバー、33:連結リン
ク、34:締結具、35:ボルト、201〜212:ガ
スバーナ。
炊飯釜、15:昇温沸騰区域、16:沸騰後期区域、1
7:蒸らし区域、18:熱板、20:バーナパイプ、2
1:炎口、22:連結管、23:導入管、24、27:
フランジ、25:ガス供給管、26:供給枝管、30:
クランプ、31、32:半円形レバー、33:連結リン
ク、34:締結具、35:ボルト、201〜212:ガ
スバーナ。
Claims (2)
- 【請求項1】 左右一対の無端のチェーンコンベヤ下方
に一定長さのバーナパイプ複数本の並列からなるバーナ
の多数個を、上記バーナパイプがチェーンコンベヤの移
送方向とほぼ平行になるように配設し、上記左右のチェ
ーンコンベヤ間に懸垂して移送される炊飯釜を上記のバ
ーナで加熱して炊飯釜の内容物の昇温、沸騰および蒸ら
しを順に行うようにした連続式自動炊飯装置において、
上記多数個のバーナ中、上記の沸騰が行われる沸騰区域
の後半部に属するバーナのバーナパイプを左右に傾斜さ
せたことを特徴とする連続式自動炊飯装置。 - 【請求項2】 左右一対の無端のチェーンコンベヤ下方
に一定長さのバーナパイプ複数本の並列からなるバーナ
の複数個を、上記バーナパイプがチェーンコンベヤの移
送方向とほぼ平行になるように配設し、上記左右のチェ
ーンコンベヤ間に懸垂して移送される炊飯釜を上記のバ
ーナで加熱するようにした連続式自動炊飯装置におい
て、上記多数個のバーナ中、少なくとも上記の沸騰が行
われる沸騰区域の後半部に属するバーナのバーナパイプ
を左右に傾斜可能に形成したことを特徴とする連続式自
動炊飯装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22069693A JPH0798023B2 (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | 連続式自動炊飯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22069693A JPH0798023B2 (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | 連続式自動炊飯装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family
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-
1993
- 1993-08-11 JP JP22069693A patent/JPH0798023B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH0751165A (ja) | 1995-02-28 |
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