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JPH0793906A - 磁気記録装置 - Google Patents

磁気記録装置

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Publication number
JPH0793906A
JPH0793906A JP5236083A JP23608393A JPH0793906A JP H0793906 A JPH0793906 A JP H0793906A JP 5236083 A JP5236083 A JP 5236083A JP 23608393 A JP23608393 A JP 23608393A JP H0793906 A JPH0793906 A JP H0793906A
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JP
Japan
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data
bit
recording
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nrzi
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JP5236083A
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English (en)
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JP3528929B2 (ja
Inventor
Yoshihide Niifuku
吉秀 新福
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Priority to EP94306871A priority patent/EP0650263B1/en
Priority to DE69423841T priority patent/DE69423841T2/de
Priority to KR1019940024167A priority patent/KR100299722B1/ko
Publication of JPH0793906A publication Critical patent/JPH0793906A/ja
Priority to US08/674,285 priority patent/US5699061A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3528929B2 publication Critical patent/JP3528929B2/ja
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    • GPHYSICS
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    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • G11B20/14Digital recording or reproducing using self-clocking codes
    • G11B20/1403Digital recording or reproducing using self-clocking codes characterised by the use of two levels
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    • G11B20/1426Code representation depending on subsequent bits, e.g. delay modulation, double density code, Miller code conversion to or from block codes or representations thereof
    • GPHYSICS
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    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K19/00Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
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    • H03M5/145Conversion to or from block codes or representations thereof
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Dc Digital Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 再生時において、再生信号から生成されるク
ロックに大きな誤差を生じさせることを防止する。 【構成】 ブロック符号化で、mビット単位のデータを
n(>n)ビット単位データに変換後それをNRZI符
号表現して1の連続が2n−2以下とし、符号間干渉を
利用して記録媒体に記録する。m=8,n=10ではN
RZI表現で0の最小ランが0、最大ランが3となる。
n=10の変換データのNRZI表現データ中に含まれ
る1の数は最大9、または8であり、符号間干渉は、P
r(l,1)であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば磁気テープや磁
気ディスク、光磁気ディスクなどの磁気的な記録媒体
に、情報を記録する場合に用いて好適な磁気記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えばDAT(Digital Audio Tapereco
rder)などにおいては、データをブロック符号化して磁
気テープに記録するようになされている。即ち、データ
を、例えば8ビット単位のデータにして、これを10ビ
ット単位のデータに変換(以下、8−10変換という)
し、この10ビット単位の変換データをNRZI変調し
て磁気テープに記録するようになされている。さらに、
この場合、ディジタルデータの再生時に、符号間干渉が
生じないような、あるいは符号間干渉が生じても、それ
を除去することができるような、記録線密度で記録され
るようになされている。
【0003】即ち、図9に示すように、NRZI変調後
の変換データが、例えば「10110100・・・」で
あった場合(図9(a))、磁気テープにおける磁化
(図9(b)において、矢印で示す)の最小反転間隔
が、再生時に符号間干渉が生じない間隔になるようにな
される。
【0004】これにより、再生時においては、図9
(c)に示すように、NRZI変調後の変換データを微
分した信号が再生信号として得られる。即ち、磁気テー
プの磁化反転の位置(NRZI変調された変換データが
「1」となる位置)に対応するレベル(振幅)の絶対値
が、ほぼ所定のレベルLA(>0)となり、そうでない
位置(NRZI変調された変換データが「0」となる位
置)に対応するレベル(振幅)がほぼ0レベルとなるよ
うな再生信号が得られる。
【0005】従って、再生信号を積分し、その積分信号
が、Hレベルか(Hレベルとみなすことができるか)
か、またはLレベルか(Lレベルとみなすことができる
か)を判定することにより、即ち2値のレベル判定を行
うことにより、元のNRZI変調された変換データが得
られることになる。
【0006】しかしながら、このように符号間干渉を利
用しないDATにおいては、高周波数帯域で高出力の再
生信号が必要となり、また磁気テープにおける磁化の最
小反転間隔をある程度の長さにしなければならないた
め、記録線密度を、いま以上に大きくすることができな
い。
【0007】そこで、近年においては、高密度記録化を
図るために、積極的に符号間干渉を利用する情報の記録
再生方式が提案されている。即ち、例えば図10に示す
ように、ディジタルデータやAV信号などの入力信号の
記録時においては、入力信号に対し、再生時に生じる符
号間干渉を考慮した符号化処理および変調処理が、符号
化変調器およびNRZI変調器でなされ、記録アンプで
増幅後、記録ヘッドにより磁気テープなどの記録媒体に
記録される。
【0008】一方、再生時においては、再生ヘッドによ
って、磁気テープから再生信号が得られ、再生アンプで
増幅される。この再生信号は、上述の符号間干渉を生じ
させる等価回路として表した波形干渉器を介し、復号化
復調器、NRZI復調器に順次入力され、復号化処理お
よび復調処理が施されて出力される。
【0009】以上のような記録再生方式において利用さ
れている符号間干渉としては、パーシャルレスポンスな
どが知られており、その種類としては、良く使われるも
のに、Pr(1,1)(クラスI),Pr(1,−
1),Pr(1,0,−1)(クラスIV)などがあ
る。
【0010】図11は、上述のうち、例えば隣接符号間
の正の干渉であるPr(1,1)の周波数特性を示して
いる。図から、Pr(1,1)によれば、図中点線で示
す符号間干渉を利用しない単流方式の符号化に比較し
て、高周波数帯域で高出力の再生信号を必要とせず、ほ
ぼ半分のレベルの再生信号で済むことが判る。
【0011】Pr(1,1)を利用し、例えば図12
(b)に示すようなNRZI変調されたデータ(Cor
dword)「1,0,1,0,0,1,0,1,0,
1,1,・・・」を記録再生する場合、まず記録時にお
いては、データが「1」となるときに方向の反転する記
録電流(Modulated wave)(図12
(c))が流れることによって、磁気テープが磁化され
る。
【0012】なお、図12(c)においては、記録電流
の流れる方向を1と0とで示してあり、さらに最初の方
向が1の方向であったものとしている。
【0013】そして、再生時には、記録電流をNRZ表
現したときの値(図4(c)の記録電流の下部に示し
た、記録電流が1の方向に流れる場合は1とし、0の方
向に流れる場合は0とした値)が、それと隣接する値と
加算され、これが再生信号(Playback wav
e)(図12(d))として得られる。
【0014】即ち、図12(c)に示すように、記録電
流のNRZ表現が、「1,0,0,1,1,1,0,
0,1,1,0,1,・・・」であった場合、再生信号
を積分した信号(以下、これも再生信号という)の最初
の値は、記録電流のNRZ表現の最初の値「1」と、例
えばその右側に隣接する値「0」とが加算された「1
(=1+0)」となり、またその2番目の値は、記録電
流のNRZ表現の2番目の値「0」と、例えばその右側
に隣接する値「0」とが加算された「0(=0+0)」
となる。
【0015】さらに、再生信号の3番目の値は、記録電
流のNRZ表現の3番目の値「0」と、その右側に隣接
する値「1」とが加算された「1(=0+1)」とな
り、またその4番目の値は、記録電流のNRZ表現の4
番目の値「1」と、例えばその右側に隣接する値「1」
とが加算された「2(=1+1)」となる。
【0016】以下、同様にして、「1,0,1,2,
2,1,0,1,2,1,1,2,・・・」なる再生信
号(図12(d))が得られる。
【0017】なお、図12(d)においては、「2」,
「1」,「0」を−1だけそれぞれオフセットした
「1」,「0」,「−1」により、再生信号を示してあ
る。
【0018】以上から、Pr(1,1)を利用した場
合、再生信号に対し、3値のレベル判定処理を施し、そ
の判定結果に基づいて、元のデータが得られることにな
る。
【0019】ところで、NRZI変調されたデータを、
磁気テープなどに記録する場合、そのデータに「0」が
連続すると、記録電流は反転されず、即ちいわゆるT
max/Tmin(最大反転間隔/最小反転間隔)が所定の値
(例えば4など)より大きくなり、その結果、再生信号
の周波数が低下し、再生時の安定正が悪くなる。
【0020】そこで、記録しようとするデータを、任意
のビット単位のデータとし、そのそれぞれを、より多数
のビット単位のデータに変換することにより、「0」が
多数連続しないようにすることが行われている。
【0021】ここで、例えば上述したDATにおける場
合と同様に、記録しようとするデータを、8ビット単位
のデータにして、これを10ビット単位のデータに変換
し、Tmax/Tminを4以下とする場合には、変換後のデ
ータにおける「0」の連続が、NRZI表現で3個以下
(NRZ表現では、同一符号(「0」または「1」)の
連続が4個以下)とする必要がある。
【0022】一方、256通り存在する8ビット単位の
データを、任意の256個の10ビット単位のデータに
割り当てて、記録を行う場合、そのデータに直流成分が
含まれていると、その直流成分に対応する分だけ再生信
号がオフセットし、これにより再生信号は、時間軸変動
されたものとなる。
【0023】以上から、8ビット単位のデータを、
「0」の連続がNRZI表現で3個以下となり、直流成
分が0となる10ビット単位のデータに割り当てる必要
があるが、このような10ビットのデータは、193通
りしかない。
【0024】そこで、例えば特開昭59−200562
に開示されているような、上述の193通りの第1の組
み合わせに加え、変換後のデータにおける「0」の連続
がNRZI表現で3個以下となる条件を満たし、且つ直
流成分が−2(または+2)になる10ビット単位のデ
ータでなる第2の組み合わせを用いた情報変換方式があ
る。
【0025】この情報変換方式においては、8ビット単
位のデータが、第2の組み合わせを用いて変換された
後、次に第2の組み合わせが用いられる場合に、その先
頭ビットを反転する(先頭ビットが1のときは0に、0
のときは1にする)ことにより、前に用いられた第2の
組み合わせの−2(または+2)の直流成分をキャンセ
ルすることができるようになされている。
【0026】この情報変換方式と等価な8−10変換を
行うための変換テーブルの構成例を以下に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】
【0031】
【表5】
【0032】
【表6】
【0033】上表において、0乃至255の256通り
の8ビット単位のデータ(Dataword)は、ヘキ
サとバイナリの両方で表現してある。また、10ビット
単位の変換データ(Cordword)は、バイナリ且
つNRZIで表現してある。さらに、表中、DCとは、
その左隣の10ビット単位の変換データの直前のビット
がLレベル(0)であった場合の、その直流成分を表
す。また、表6の最後には、例えばフレームの先頭の位
置などの所定の位置(タイミング)に挿入される、8ビ
ット単位のデータには割り当てられていない10ビット
のシンクパターン(SyncPattern)を示して
ある。
【0034】以上の変換テーブルにおいては、NRZI
表現された10ビット単位の変換データ(Cordwo
rd)の「0」の最小連続数(最小ラン)は0、最大連
続数(最大ラン)は3とされている。そして、1つの8
ビット単位のデータは、2つの10ビット単位の変換デ
ータに割り当てられており、この2つの10ビット単位
の変換データは、直流成分の情報を表す1ビットの変数
Qを1クロック分遅延したQ’によって分類されてい
る。
【0035】この変換テーブルを用いての8−10変換
は、図13に示すようにして行われる。即ち、8ビット
単位のデータ(Dataword)が、変換テーブルの
記憶されている変換テーブル記憶部41に入力されると
ともに、Q’が入力される。変換テーブル記憶部41で
は、入力された8ビット単位のデータに割り当てられて
いる2つの10ビット単位の変換データ(Cordwo
rd)のうち、入力されたQ’の方に分類されているも
のが出力されるとともに、その10ビット単位の変換デ
ータの直流成分の情報を表すQが出力される。
【0036】Qは、Dフリップフロップ(DFF)42
で1クロック分遅延され、次の8ビット単位のデータ
が、変換テーブル記憶部41に供給されるタイミングと
同一のタイミングで、Q’として変換テーブル記憶部4
1に出力される。
【0037】以下、上述の動作が繰り返される。
【0038】さらに、この8−10変換処理を、図14
のタイミングチャートを参照して詳述する。いま8ビッ
ト単位のデータとして、シンクパターン、「11111
111(FFH)」、「11111111(FFH)」
が順次入力され(図14(a))、シンクパターンの直
前に、値が−1のQ(図14(b))が変換テーブル記
憶部41から出力されたものとする。
【0039】Qは、DFF42で遅延され、Q’(=−
1)として、シンクパターンとともに、変換テーブル記
憶部41に入力される。変換テーブル記憶部41では、
表6に示すシンクパターンに割り当てられた2つの10
ビット単位の変換データのうち、Q’=−1に分類され
た「0100010001」(表6)(図14(c))
が出力されるとともに、その直流成分の情報を表す、値
が1のQ(図14(b))が出力される。
【0040】そして、このQは、DFF42で遅延さ
れ、Q’(=1)として、シンクパターンの次の8ビッ
トのデータ「11111111(FFH)」(図14
(a))とともに、変換テーブル記憶部41に入力され
る。変換テーブル記憶部41では、表6に示す「111
11111」に割り当てられた2つの10ビット単位の
変換データのうち、Q’=1に分類された「01111
01010」(図14(c))が出力されるとともに、
その直流成分の情報を表す、値が−1のQ(図14
(b))が出力される。
【0041】同様にして、次の「11111111(F
FH)」(図14(a))は、「111110101
0」(図14(c))に変換される。
【0042】図14(d)は、以上のようにして変換さ
れた10ビット単位のデータをNRZI変調して、例え
ば磁気テープなどに記録する場合の記録電流を示してい
る。シンクパターンの次の8ビットの「1111111
1(FFH)」を10ビットに変換した「011110
1010」の部分の直流成分は2であるが、その次の8
ビットの「11111111(FFH)」を10ビット
に変換した「1111101010」の部分の直流成分
は−2であり、これにより直流成分どうしがキャンセル
され、記録電流全体としての直流成分が0となってい
る。従って、再生信号の直流成分も0となる。
【0043】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
に8−10変換され、NRZI変調されたデータを、磁
気テープなどに記録する場合に、記録線密度の向上のた
めに、上述したPr(1,1)などの符号間干渉を利用
したとき、表1乃至表6を用いた8−10変換によって
10ビット単位のデータの「0」の連続は、NRZI表
現で3個以下に制限されるので、図12(c)に示した
記録電流をNRZ表現した場合に、同一符号の連続、即
ち「1」または「0」の連続は、4個以下に制限され
る。
【0044】従って、図12(d)に示した再生信号に
おいて、「1」または「−1」の連続は、3個以下(3
クロック分以下)に制限される。
【0045】しかしながら、8−10変換後の10ビッ
ト単位のデータの「1」の連続は制限されていないた
め、図12(c)に示した記録電流をNRZ表現した場
合に、「1,0」の組み合わせまたは「0,1」の組み
合わせの連続(例えば図12(c)において、Rで示す
部分)も制限されない。
【0046】即ち、例えば表6に示すように、8ビット
単位のデータ「11101011(EBH)」は、10
ビット単位のデータ「1111111111」に変換さ
れるため、8ビット単位のデータ「11101011
(EBH)」が連続して入力された場合には、記録電流
は、NRZ表現で、「1,0」の組み合わせまたは
「0,1」の組み合わせの連続となる。
【0047】また、図12(d)で説明したように、図
12(c)に示した記録電流をNRZ表現した場合に、
「1,0」の組み合わせまたは「0,1」の組み合わせ
は、値が「0」の再生信号となる。
【0048】以上から、8−10変換後の10ビット単
位のデータにおいて「1」が連続すると、再生時に得ら
れる再生信号は「0」の連続となる。
【0049】再生信号が、長時間にわたって「0」のま
ま変化しないと、PLLがはずれ、正確なクロックを生
成することができなくなり、再生したデータの誤り率が
劣化し、さらに最悪の場合には、データの再生が困難に
なる。
【0050】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、データの高密度記録化を図ると同時に、
正確なデータの再生を行うことができるようにするもの
である。
【0051】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気記録装置
は、ブロック符号化により、mビット単位のデータを、
n(>m)ビット単位のデータに変換し、その変換デー
タをNRZI符号によって、符号間干渉を利用して、例
えば磁気テープ1などの記録媒体に記録する磁気記録装
置であって、変換データは、NRZI表現で、1の連続
が2n−2以下になるようになされていることを特徴と
する。
【0052】この磁気記録装置は、変換データが、8ビ
ット単位のデータを、10ビット単位に変換したもので
あり、NRZI表現で0の最小ランが0、最大ランが3
になるようにすることができる。
【0053】さらに、この磁気記録装置は、10ビット
単位の変換データをNRZI表現したデータに含まれる
1の数が、多くとも9であるようにすることができる。
【0054】また、この磁気記録装置は、10ビット単
位の変換データをNRZI表現したデータに含まれる1
の数が、多くとも8であるようにすることができる。
【0055】さらに、この磁気記録装置は、符号間干渉
が、Pr(1,1)の符号間干渉であるようにすること
ができる。
【0056】
【作用】上記構成の磁気記録装置においては、mビット
単位のデータが、n(>m)ビット単位のデータに変換
され、この変換データがNRZI符号によって、符号間
干渉を利用して、磁気テープ1に記録される。そして、
変換データは、NRZI表現で、1の連続が2n−2以
下になるようになされている。従って、磁気テープ1か
ら再生される再生信号が連続して、0レベルとなるクロ
ック数が2n−2クロック以下になるので、再生時に、
再生信号からクロックを生成する場合、そのクロックに
大きな誤差が生じることが防止される。
【0057】
【実施例】図1は、本発明の磁気記録装置を適用したテ
ープレコーダの一実施例の構成を示すブロック図であ
る。磁気テープ1は、ガイドローラ3Aおよび3Bを介
して、ほぼ30mmφのドラム2に、ほぼ90度の範囲
にわたって囲繞されるようになされており、記録または
再生時においては、図示せぬキャプスタンモータなどに
より駆動されるキャプスタン4によって、矢印方向に所
定の速度で走行されるようになされている。
【0058】ここで、キャプスタン4を駆動するキャプ
スタンモータは、キャプスタンサーボ回路17より供給
されるサーボ信号に基づいて、キャプスタン4を駆動す
るようになされている。そして、キャプスタンサーボ回
路17は、ATF(Automatic Track Finding)回路1
6により制御されるようになされている。ATF回路1
6は、波形等化器8および信号処理回路10からの信号
に基づいて、トラッキング制御のためのATF信号を生
成し、キャプスタンサーボ回路17に出力するようにな
されている。
【0059】ドラム2の内側側面には、ドラムの回転中
心に対して相対するように(回転)磁気ヘッド5Aおよ
び5Bが設けられており、この磁気ヘッド5Aおよび5
Bは、ドラム2がモータ6により回転駆動されることに
より、磁気テープ1のトラック上を、後述するように交
互にトレースするようになされている。
【0060】ここで、モータ6は、ドラムサーボ回路1
4により供給されるサーボ信号に基づいて、ドラム2を
回転するようになされている。そして、このドラムサー
ボ回路14は、誤り訂正回路(ECC)を内蔵し、所定
の信号処理を行う信号処理回路10により制御されるよ
うになされている。
【0061】磁気テープ1の記録や再生、早送り、巻戻
し、停止などは、操作キー18が操作されることにより
行われる。即ち、操作キー18が操作されると、その操
作に対応した動作が行われるように、システムコントロ
ーラ15は、装置の各ブロックを制御する。また、装置
の動作状態(例えば再生中であるとか、巻戻し中である
とかなど)や、その他の情報(現在時刻や、磁気テープ
1の残量など)は、システムコントローラ15の制御に
したがって、表示部19に表示されるようになされてい
る。
【0062】記録時においては、入力端子Tinを介し
て、記録するべきデータとしての、例えばビデオ信号や
オーディオ信号などアナログ信号がA/D変換器12に
入力され、ディジタル信号に変換される。このディジタ
ル信号は、信号処理回路10に入力され、そこで装置の
フォーマットに則したデータフォーマットに変換され
る。
【0063】なお、記録するべきデータが、最初からデ
ィジタル信号である場合には、そのデータを、信号処理
回路10に直接入力することができるようになされてい
る。
【0064】信号処理回路10で所定のフォーマットに
されたデータは、例えば8ビット単位で変調器13に入
力される。変調器13は、例えば図2に示すように構成
され、入力された8ビット単位のデータを変調する。
【0065】即ち、変調器13では、信号処理回路10
からの8ビット単位のデータDINが、ラッチ回路21で
ラッチされ、ROMで構成される8→10変調器22に
入力される。8→10変調器22は、後述する変換テー
ブルを記憶しており、入力された8ビットのデータをア
ドレスとし、そのアドレスに記憶されている10ビット
のデータを変調データとして、マルチプレクサ(MU
X)24に出力する。なお、この8→10変調器22で
の8−10変換は、図13で説明したようにして行われ
る。
【0066】MUX24には、8→10変調器22から
の変調データの他、同期パターン(Syncパターン)
発生器23から10ビットのシンクパターン(同期パタ
ーン)が、所定のタイミングで供給されるようになされ
ている。そして、MUX24は、シンクパターンが供給
されるタイミング以外では、変調データを出力し、シン
クパターンが供給されるタイミングでは、そのシンクパ
ターンを出力する。
【0067】MUX24より出力された10ビットパラ
レルの変調データ(以下、シンクパターンも含めて変調
データという)は、並列直列(P→S)変換器25に出
力され、そこでシリアルデータに変換され、記録データ
RECとして、記録再生増幅器7(図1)に出力され
る。
【0068】記録再生増幅器7(図1)は、変調器13
(P→S変換器25)からの記録データDRECを増幅
し、記録電流として磁気ヘッド5Aおよび5Bに供給す
る。磁気ヘッド5Aおよび5Bのヘッドギャップには、
この記録電流に対応した磁界が生じ、これにより磁気テ
ープ1が磁化される。
【0069】以上のようにして、磁気テープ1には、再
生時に、図12で説明したPr(1,1)などの符号間
干渉が生じるようにデータの記録がなされる。
【0070】ここで、磁気テープ1は、図3に示すよう
に、ほぼ3.81mmの幅を有し、そこには、トラック
が、長手方向(走行方向)に対して、所定のトラック角
(例えば、約6度程度)だけ傾けて形成されている。そ
して、トラックTAは、磁気ヘッド5Aでトレースさ
れ、トラックTAに隣接するトラックTBは、磁気ヘッド
5Bでトレースされるようになされている。即ち、磁気
ヘッド5Aと5Bは、1つおきにトラックをトレースす
るようになされている。
【0071】さらに、磁気テープ1へのデータの記録
は、記録密度を高めるために、アジマス記録方式により
行われるようになされている。即ち、図4に示すよう
に、トラックピッチTpは、ヘッド5A(ヘッド5Bも
同様)より、両側にWcだけ幅が狭くなされ、これによ
りトラック密度が高くなされており、また、ヘッド5A
は、トラックTAを、そのトラック方向Xに対し、所定
のアジマス角θ(例えば、約20度程度)だけ傾いた方
向Aに磁化するようになされている。
【0072】そして、ヘッド5B(図4には、図示せ
ず)は、ヘッド5AがトレースするトラックTAに隣接
するトラックTBを、そのトラック方向Xに対し、所定
のアジマス角−θだけ傾いた方向A’に磁化するように
なされている。
【0073】従って、トラックTA(またはTB)は、隣
接するトラックTB(またはTA)に対し、2θだけ異な
る方向に、トラックピッチTpより幅広のヘッド5A
(または5B)で磁化される。これにより、アジマス効
果が生じて、クロストークが低減され、さらにトラッキ
ングが多少ずれても、充分なレベルの再生信号が得られ
るようになされている。
【0074】図1に戻り、再生時においては、磁気テー
プ1が、磁気ヘッド5Aおよび5Bによってトレースさ
れ、Pr(1,1)の符号間干渉を生じた再生信号(電
流)が、記録再生増幅器7に出力される。記録再生増幅
器7は、再生信号を増幅し、波形等化器8に供給する。
波形等化器8は、例えば図示せぬ積分器と、フィルタ
(LPF)からなり、微分特性の再生信号を積分し、そ
の波形を等化して、復調器9に出力する。これにより、
復調器9には、前述した図12(d)に示すような、P
r(1,1)の符号間干渉が生じた3値の再生信号が出
力される。
【0075】復調器9は、例えば図5に示すように構成
され、波形等化器8より出力された再生信号(再生デー
タDPB)を復調する。即ち、復調器9では、まず再生信
号が、PLL回路31とともに比較器32に供給され
る。そして、PLL回路31は、再生信号との位相誤差
をなくすように、周波数を制御したクロックを生成し、
比較器32に出力する。
【0076】比較器32は、PLL回路31からのクロ
ックのタイミングで、再生信号を「1」,「0」,「−
1」の3レベルと比較する。そして、その比較結果
(「1」,「0」、または「−1」)をシンク(Syn
c)検出器33に出力する。
【0077】シンク検出器33は、比較器32から出力
されたデータ列(「1」,「0」、および「−1」の3
値からなる再生信号)からシンクパターンを抽出し、図
示せぬ処理回路に出力するとともに、残りのデータ列
(再生信号)を3値→2値変換器34に出力する。
【0078】3値→2値変換器34では、前述した図1
2(c)に示す記録電流のNRZ表現から、図12
(d)に示す再生信号を得る場合と逆のアルゴリズム
で、3値の再生信号が、2値の信号に変換され、さらに
この2値の信号が、図12(b)に示すNRZI変調さ
れたデータから、図12(c)に示す記録電流のNRZ
表現を得る場合と逆のアルゴリズムで、8−10変換後
のNRZI表現のデータに変換される。
【0079】このデータは、10ビット単位で、例えば
ROMなどでなる10→8復調器35に入力される。
【0080】10→8復調器35は、図2に示す変調器
13の8→10変調器22における変換テーブルによる
8−10変換の逆の変換を行うための逆変換テーブルを
記憶しており、入力された10ビット単位のデータをア
ドレスとして、そのアドレスに記憶されている8ビット
のデータを、復調データとしてラッチ回路36に出力す
る。ラッチ回路36は、10→8復調器35からの8ビ
ット単位の復調データをラッチして、信号処理回路10
(図1)に出力する。
【0081】信号処理回路10(図1)は、復調器9か
らの復調データに、誤り検出、訂正処理を施すととも
に、所定の処理を施し、D/A変換器11に出力する。
D/A変換器11では、復調データがD/A変換され、
出力信号Toutとして図示せぬ後段の回路に出力され
る。
【0082】次に、本発明のポイントである変調器13
(図2)の8→10変調器22に記憶されている変換テ
ーブルについて詳述する。前述したように、Pr(1,
1)などの符号間干渉を利用して、8−10変換され、
NRZI変調されたデータを記録する場合、そのデータ
の「1」の連続が制限されていないと、再生信号におい
て「0」が、制限なく連続するときがあるので、PLL
回路31(図5)のロックがはずれ易くなり、装置の安
定正が低下する。
【0083】そこで、8→10変調器22に記憶されて
いる変換テーブルでは、従来の変換テーブルにおける条
件(以下、従来の条件という)を満たし、且つNRZI
表現された10ビット単位のデータが、少なくとも1つ
の「0」を含むようになされている。
【0084】ここで、以下、10ビットのデータは、特
に断らない限り、NRZI表現されているものとする。
【0085】即ち、8→10変調器22に記憶されてい
る変換テーブルは、表1乃至表6に示した変換テーブル
の中の10ビットのデータ「1111111111」に
変換される8ビット単位のデータ「11101011
(EBH)」(表6)が、「1111111111」に
代えて、1024通りの10ビットのデータのうち、既
に他の8ビットのデータに割り当てられたもの以外であ
って、従来の条件を満たし、且つ少なくとも1つの
「0」を含むデータ(例えば「0111001011」
など)に割り当てられたものとされている。
【0086】この場合、変調器13(図1)より出力さ
れるデータにおいて、「1」が最も連続するのは、10
ビットのデータ「0111111111」と「1111
111110」とが続くとき(mビット単位のデータ
を、n(>m)ビット単位のデータに変換する場合にお
いては、先頭ビットが「0」で、以下n−1個の「1」
が連続するデータと、先頭からn−1個の「1」が連続
し、最後のビットが「0」であるデータとが続くとき)
となるから、再生信号における「0」が、最悪でも、1
8(=2×10−2)(mビット単位のデータを、n
(>m)ビット単位のデータに変換する場合において
は、2n−2)クロックより長く連続することはなくな
る。
【0087】従って、PLL回路31(図5)が、長時
間アンロック状態になることを防止することができる。
【0088】ところで、上述のように「1111111
111」を、少なくとも1つの「0」を含む10ビット
のデータに代えた変換テーブルを用いた場合において、
8−10変換された10ビットのデータを考えると、最
悪のとき(10ビットのデータが、「01111111
11」または「1111111110」のとき)で、こ
の10ビットのデータに対応する再生信号には、9クロ
ック分の「0」が連続する。
【0089】そこで、次に、8−10変換された10ビ
ットのデータに対応する再生信号において「0」の連続
が9クロック未満となるような変換テーブルの構成につ
いて説明する。
【0090】まず、8−10変換された10ビットのデ
ータにおいて、2つ以上の「0」を含むデータに対応す
る再生信号においては、「0」の連続が9クロック未満
となる。そこで、表1乃至表6の変換テーブルにおい
て、1024通りの10ビットのデータのうち、既に8
ビットのデータに割り当てられたもの以外であって、従
来の条件を満たし、且つ2つ以上の「0」を含むデータ
(以下、置換データという)を考えると、その数は、後
述する表8に、NRZI表現で10ビットのコードワー
ド(Cordword)として示すように、15データ
存在する。
【0091】一方、表1乃至表6に示した従来の変換テ
ーブルにおいて、NRZI表現された10ビット単位の
データを、そこに含まれる「0」の数で分類した場合、
「0」を含まない集合に属するのは1データだけであ
り、また「0」の数が1個以下である集合に属するのは
11データある。さらに、「0」の数が2個以下である
集合に属するのは、上述の置換データの数である15デ
ータを超えた数だけ存在する。
【0092】従って、含まれる「0」の数で分類した集
合に属するデータすべてを、上述の置換データに代える
ことができるのは、「0」の数が1個以下である集合に
属する11個の10ビットのデータまでで、「0」の数
が2個以下である集合に属する10ビットのデータに関
しては、そのすべてを置換データに代えることはできな
い。
【0093】そこで、「0」の数が1個以下である集合
に属する11個の10ビットのデータを、上述の置換デ
ータに代え、これにより変換テーブルを、「0」の数が
2個以上の10ビットのデータ、即ち「1」の数が多く
とも8個の10ビットのデータで構成する。
【0094】即ち、表1乃至表6に示す従来の変換テー
ブルおいて、10ビットのデータ(Cordword)
に含まれる「0」の数が1個以下となるものは、表7に
示すように、11個存在する。
【0095】
【表7】
【0096】そして、この11個の10ビットのデータ
を、表8に示すように、15個存在する「1」の数が多
くとも8個の10ビットのデータのうちのいずれか11
個(表8においては、15個存在する「1」の数が多く
とも8個の10ビットのデータのうちの最上行から11
個を用いている)にそれぞれ置き換えて、8−10変換
のための変換テーブルを作成する。
【0097】
【表8】
【0098】以上のように変換テーブルを構成すること
により、8−10変換された10ビットのデータに対応
する再生信号には、最悪のときでも、9クロック分の
「0」が連続することはなくなる。即ち、8−10変換
された10ビットのデータに対応する再生信号における
「0」の連続は、最悪でも8クロック分となる。従っ
て、PLL回路31(図5)より出力されるクロックの
誤差を低減させることができ、これにより装置の安定正
をさらに向上させることができる。
【0099】次に、上述のような変換テーブルを用いた
場合の各種パラメータの設定例を、表9に示す。
【0100】
【表9】
【0101】この例においては、Tmax/Tmin、即ちλ
max/λmin(最大記録波長/最小記録波長)をほぼ4と
することにより、例えば再生信号に含まれる直流成分の
変動などとのバランスを考慮しつつ高記録面(線)密度
化を図り、またウインドウ幅(検出窓幅)Twを、比較
的大きくとることにより、例えば再生信号に生じるエラ
ーなどとのバランスを考慮しつつDCフリーとしてい
る。
【0102】さらに、図6は、図1に示すテープレコー
ダにおける磁気ヘッド5A,5Bのアジマス角±θを、
±10,±15,±20,±25度とした場合それぞれ
の、クロストークレベルと、λ/Tp(記録波長/トラ
ックピッチ)との関係を示している。なお、同図におい
て、縦軸がクロストークレベルを表しており、横軸がλ
/Tpを表している。
【0103】ここで、符号間干渉を利用する場合と利用
しない場合とで、例えばアジマス角±θを±20度とし
たときを考えてみる。
【0104】まず、符号間干渉を利用しない場合(従来
の記録の場合)においては、高密度記録化のために、ト
ラックピッチTpを、従来の13.6μmから、ほぼ半
分の6.8μmにすると、−20dB以下となることが
必要なクロストークレベルが、最悪のときで−16dB
程度になり、クロストークによるデータの検出誤り率
が、許容の範囲を超えてしまう。即ち、符号間干渉を利
用せずに、アジマス記録を行う場合においては、記録波
長が長いときに、アジマス効果が低減し、クロストーク
が許容の範囲を超えてしまう恐れがあるので、トラック
ピッチTpを狭くすることができない。
【0105】一方、本発明におけるように符号間干渉を
利用した場合(符号間干渉の場合)においては、トラッ
クピッチTpを、従来の13.6μmから、ほぼ半分の
6.8μmにしても、クロストークレベルはほぼ−30
乃至−23dBの範囲となり、充分実用的な範囲で、高
密度記録化を図ることができることが判る。
【0106】また、図7は、線記録密度と、データの誤
り率との関係を示している。なお、同図において、縦軸
が誤り率を表し、横軸が線記録密度を表している。
【0107】図から、符号間干渉を利用しない場合(従
来の記録方式の場合)(図中、○印で示す)に比較し
て、本実施例におけるように符号間干渉を利用した場合
(8−10変換+符号間干渉の場合)(図中、■印で示
す)においては、同一の誤り率で、ほぼ2倍近くの線記
録密度を達成することができることが判る。よって、こ
れにより、記録時におけるデータレートも、従来の記録
方式の場合に比較してほぼ2倍とすることができる。ま
た、同一の記録密度とした場合においては、再生時にお
けるデータの誤り率を低減させることができることが判
る。
【0108】以上のように、符号間干渉を利用すること
により、記録電流および再生信号の高周波数帯域を制限
し、さらに8ビット単位のデータを、直流成分のないま
たは直流成分をキャンセルしあう10ビット単位のデー
タに変換することにより、その低周波数帯域を制限す
る。即ち、これにより記録時においては、短波長記録が
行われ、再生時においては、短波用記録により出力の低
下する再生信号の波長域を、符号間干渉により長波長域
に移して、3値の多値検出が行われる。従って、アジマ
ス記録を行う場合において、クロストークに起因するデ
ータ誤り率を劣化させることなく、高密度記録化を図る
ことができる。
【0109】さらに、8ビット単位のデータを、NRZ
I表現で、「0」の最小連続数が0、最大連続数が3
で、且つ多くても8個の「1」を含む10ビット単位の
データに変換するようにしたので、安定したクロックを
得ることができる。
【0110】以上、本発明の磁気記録装置を、テープレ
コーダに適用した場合について説明したが、本発明は、
テープレコーダの他、例えば光磁気ディスク装置などの
磁気的に情報を記録する装置に適用することができる。
【0111】なお、本実施例においては、符号間干渉と
して、3値検出により再生を行うことのできるPr
(1,1)を利用するようにしたが、これに限られるも
のではない。即ち、例えば5値検出により再生を行うこ
とのできるPr(1,0,−1)などの他の符号間干渉
を利用することができる。
【0112】しかしながら、Pr(1,0,−1)を利
用した場合においては、符号間干渉を利用しない場合と
同様に、高周波数帯域で高出力の再生信号を必要とす
る。さらに、そのアイパターンは、図8(c)に示すよ
うになり、図8(a)に示す符号間干渉を利用しない場
合のアイパターンに比較して、検出窓幅が小さい。即
ち、Pr(1,0,−1)のアイパターンと、符号間干
渉がないときのアイパターンの検出窓幅を、それぞれt
3,t1とすると、t3は、t1のほぼ0.7倍程度とな
る。
【0113】一方、Pr(1,1)を利用した場合にお
いては、前述したように、符号間干渉を利用しない場合
に比較して、ほぼ1/2の出力の再生信号で充分であ
り、さらにそのアイパターンは、図8(b)に示すよう
になり、符号間干渉を利用しない場合のアイパターン
(図8(a))と同様の長さの検出窓幅を有する。即
ち、Pr(1,1)のアイパターン検出窓幅をt2とす
ると、t2は、t1にほぼ等しいる。
【0114】従って、Pr(1,0,−1)を利用した
場合においては、Pr(1,1)を利用した場合に比較
して、高周波数帯域で高出力の再生信号を必要とするだ
けでなく、その検出窓幅t3は、Pr(1,1)の検出
窓幅t2のほぼ0.7倍と小さくなり、これにより、再
生時におけるデータの検出誤りが増加する。
【0115】以上から、Pr(1,0,−1)よりPr
(1,1)を用いる方が好ましい。
【0116】さらに、本実施例では、本発明を、8−1
0変換を用いた場合について説明したが、本発明は、こ
れに限られることなく、mビット単位のデータを、n
(>m)ビット単位のデータに変換する場合に適用する
ことができる。
【0117】また、本実施例においては、ブロック符号
化における(d,k;m,n;r)符号として、(0,
4;8,10;1)符号を用いるようにしたが、これに
限られるものではない。
【0118】さらに、本実施例では、再生信号のレベル
検出により復号を行うようにしたが、データの復号は、
例えばビタビ復号などの最尤復号によって行うようにす
ることができる。上述したように、10ビット単位のデ
ータに対応する再生信号における「0」の連続するクロ
ック数を、多くとも8クロックとし、ビタビ復号を行う
場合には、データの確定を、元のデータ長内、即ち8ビ
ット内で保証するようにすることができる。
【0119】
【発明の効果】以上の如く、本発明の磁気記録装置によ
れば、mビット単位のデータが、n(>m)ビット単位
のデータに変換され、この変換データがNRZI符号に
よって、符号間干渉を利用して、記録媒体に記録され
る。そして、変換データは、NRZI表現で、1の連続
が2n−2以下になるようになされている。従って、記
録媒体から再生される再生信号が連続して、0レベルと
なるクロック数が2n−2クロック以下になるので、再
生時において、再生信号から生成されるクロックに大き
な誤差が生じることが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録装置を適用したテープレコー
ダの一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例における変調器13のより詳細な
ブロック図である。
【図3】図1の実施例における磁気テープ1上に形成さ
れたトラックを説明する図である。
【図4】アジマス記録を説明する図である。
【図5】図1の実施例における復調器9のより詳細なブ
ロック図である。
【図6】クロストークレベルと、記録波長/トラックピ
ッチの関係を示す図である。
【図7】誤り率と、線記録密度の関係を示す図である。
【図8】アイパターンを示す図である。
【図9】符号間干渉のない、磁気記録を説明する図であ
る。
【図10】符号間干渉を利用した磁気記録再生方式を説
明する図である。
【図11】Pr(1,1)の周波数特性を示す図であ
る。
【図12】Pr(1,1)を利用した磁気記録再生を説
明する図である。
【図13】8−10変換の方法を説明する図である。
【図14】8−10変換を説明するタイミングチャート
である。
【符号の説明】
1 磁気テープ 2 ドラム 3A,3B ガイドローラ 4 キャプスタン 5A,5B 磁気ヘッド(回転ヘッド) 6 モータ 7 記録再生増幅器 8 波形等化器 9 復調器 10 信号処理回路 11 D/A変換器 12 A/D変換器 13 変調器 14 ドラムサーボ回路 15 システムコントローラ 16 ATF回路 17 キャプスタンサーボ回路 18 操作キー 19 表示部 21 ラッチ回路 22 8→10変調器 23 同期パターン発生器 24 マルチプレクサ 25 並列直列変換器 31 PLL回路 32 比較器 33 シンク検出器 34 3値→2値変換器 35 10→8復調器 36 ラッチ回路 41 変換テーブル記憶部 42 Dフリップフロップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロック符号化により、mビット単位の
    データを、n(>m)ビット単位のデータに変換し、そ
    の変換データをNRZI符号によって、符号間干渉を利
    用して記録媒体に記録する磁気記録装置であって、 前記変換データは、NRZI表現で、1の連続が2n−
    2以下になるようになされていることを特徴とする磁気
    記録装置。
  2. 【請求項2】 前記変換データは、8ビット単位のデー
    タを、10ビット単位に変換したものであり、NRZI
    表現で0の最小ランが0、最大ランが3になるようにな
    されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録
    装置。
  3. 【請求項3】 前記10ビット単位の変換データをNR
    ZI表現したデータに含まれる1の数は、多くとも9で
    あることを特徴とする請求項2に記載の磁気記録装置。
  4. 【請求項4】 前記10ビット単位の変換データをNR
    ZI表現したデータに含まれる1の数は、多くとも8で
    あることを特徴とする請求項2に記載の磁気記録装置。
  5. 【請求項5】 前記符号間干渉は、Pr(1,1)の符
    号間干渉であることを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れかに記載の磁気記録装置。
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