JPH0791093B2 - 熱線反射ガラス構造 - Google Patents
熱線反射ガラス構造Info
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- JPH0791093B2 JPH0791093B2 JP4174195A JP17419592A JPH0791093B2 JP H0791093 B2 JPH0791093 B2 JP H0791093B2 JP 4174195 A JP4174195 A JP 4174195A JP 17419592 A JP17419592 A JP 17419592A JP H0791093 B2 JPH0791093 B2 JP H0791093B2
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- glass
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、従来の熱線反射ガラス
内側表面にしばしば見られる複製虚像あるいは歪曲静止
像を除去しつつ、高い断熱性、高光度で一方向性の反射
性を有する従来の透明熱線(赤外線)反射ガラスの構造
における新規改良に関する。
内側表面にしばしば見られる複製虚像あるいは歪曲静止
像を除去しつつ、高い断熱性、高光度で一方向性の反射
性を有する従来の透明熱線(赤外線)反射ガラスの構造
における新規改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の熱線反射積層安全ガラスは、ビル
ディングのカーテン壁に広く使用されているが、強力な
接着剤を使用し、所望の厚さを有するプレートガラス基
材2シートを一緒に積層することにより作られている。
その積層構造においては、第1の外側面透明あるいは着
色プレートガラス基材の内側表面上は、真空蒸着、無電
解メッキ、熱分解、あるいは酸化等の従来の方法によ
り、反射フィルム処理、メッキまたは金属あるいは金属
酸化物熱線反射層被覆されている。そして第2のプレー
トは特定の用途に応じてポリエステルあるいはポリカー
ボネートプレートであってよい。
ディングのカーテン壁に広く使用されているが、強力な
接着剤を使用し、所望の厚さを有するプレートガラス基
材2シートを一緒に積層することにより作られている。
その積層構造においては、第1の外側面透明あるいは着
色プレートガラス基材の内側表面上は、真空蒸着、無電
解メッキ、熱分解、あるいは酸化等の従来の方法によ
り、反射フィルム処理、メッキまたは金属あるいは金属
酸化物熱線反射層被覆されている。そして第2のプレー
トは特定の用途に応じてポリエステルあるいはポリカー
ボネートプレートであってよい。
【0003】前記外側プレートガラス基材の内側表面上
に被覆された従来の金属あるいは金属酸化物反射フィル
ムの反射率は一般的に約12%ないし50%であり、2
つの基材の中間にあるポリマー樹脂積層接着層は、約
0.01ないし3m/mの厚さであり、ビルディングの
外側から見たとき、カーテン壁のガラスはミラー状にな
る。しかし、ガラスシートと樹脂接着層は、それぞれ
1.52および1.48ないし1.6という異なった反射
率を有するので、通常、複製虚像あるいは歪曲静止像に
より、眩惑または視覚的圧縮感を感じる。それらの像は
異なった密度の物質間で反射率が不一致であるため、ま
た製造時に生じるガラスシートの表面凹凸のために形成
される。この現象は、室外が室内より明るいときあるい
は中間接着層がより厚いときに、さらにひどくなる。こ
のようなヒトの目への悪影響は、過去においては、内側
プレートガラス基材用にダークカラー調の熱吸収ガラス
を使用し、反射膜上の室内像あるいは眩惑光を減少また
は覆い隠すことにより和らげて来たのみである。;別の
言葉でいうと、上記した従来の熱線反射積層安全ガラス
上の複製虚像等の不利益を克服あるいは解決するための
別の効果的な手段がいまだにないのである。
に被覆された従来の金属あるいは金属酸化物反射フィル
ムの反射率は一般的に約12%ないし50%であり、2
つの基材の中間にあるポリマー樹脂積層接着層は、約
0.01ないし3m/mの厚さであり、ビルディングの
外側から見たとき、カーテン壁のガラスはミラー状にな
る。しかし、ガラスシートと樹脂接着層は、それぞれ
1.52および1.48ないし1.6という異なった反射
率を有するので、通常、複製虚像あるいは歪曲静止像に
より、眩惑または視覚的圧縮感を感じる。それらの像は
異なった密度の物質間で反射率が不一致であるため、ま
た製造時に生じるガラスシートの表面凹凸のために形成
される。この現象は、室外が室内より明るいときあるい
は中間接着層がより厚いときに、さらにひどくなる。こ
のようなヒトの目への悪影響は、過去においては、内側
プレートガラス基材用にダークカラー調の熱吸収ガラス
を使用し、反射膜上の室内像あるいは眩惑光を減少また
は覆い隠すことにより和らげて来たのみである。;別の
言葉でいうと、上記した従来の熱線反射積層安全ガラス
上の複製虚像等の不利益を克服あるいは解決するための
別の効果的な手段がいまだにないのである。
【0004】最近、熱線反射率が12%〜50%の範囲
内であり、透明率が室内光に対して40%〜8%の範囲
に維持されている。従って、前記不利益に加え、金属あ
るいは金属酸化物の反射率を50%以上に高くするにつ
れ、通過する太陽光が少なくなり、それだけ室内空調の
エネルギーが節約できるけれども、光度に対する透明率
が減少する。それゆえに、お互いに相反する特性である
透明率と反射率をより満足して得る方法を見つけること
が、いわゆる当業者にとって最も臨界的な問題となる。
内であり、透明率が室内光に対して40%〜8%の範囲
に維持されている。従って、前記不利益に加え、金属あ
るいは金属酸化物の反射率を50%以上に高くするにつ
れ、通過する太陽光が少なくなり、それだけ室内空調の
エネルギーが節約できるけれども、光度に対する透明率
が減少する。それゆえに、お互いに相反する特性である
透明率と反射率をより満足して得る方法を見つけること
が、いわゆる当業者にとって最も臨界的な問題となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高い
一方向性反射、高断熱性を有し、さらに反射率、透明率
としてそれぞれ84%と65%と高い値を有し、それら
の値を種々の用途に応じて任意に調整可能である高光度
の熱線反射ガラスを提供することを目的とする。
一方向性反射、高断熱性を有し、さらに反射率、透明率
としてそれぞれ84%と65%と高い値を有し、それら
の値を種々の用途に応じて任意に調整可能である高光度
の熱線反射ガラスを提供することを目的とする。
【0006】本発明の別の目的は、ガラスの内側表面に
複製虚像あるいは歪曲静止像の生じない熱線反射ガラス
を提供することにある。
複製虚像あるいは歪曲静止像の生じない熱線反射ガラス
を提供することにある。
【0007】本発明のさらなる目的は、厚さ50m/m
までの中間接着層を有し、安全強度が向上した、耐透過
性、高い網状破壊性を示す熱線反射ガラスを提供するこ
とにある。
までの中間接着層を有し、安全強度が向上した、耐透過
性、高い網状破壊性を示す熱線反射ガラスを提供するこ
とにある。
【0008】本発明のさらなる目的は、紫外線を吸収す
る紫外線吸収剤を添加混合し、また盗難防止あるいは破
裂防止のため金属ワイヤーあるいはネットをその中に埋
め込いで構成した中間接着層を有するガラス、または着
色ガラスあるいは装飾されたポリエステルあるいはポリ
カーボネートプレートを内側ガラス上に採用し内部装飾
と調和のとれガラスを提供することにある。
る紫外線吸収剤を添加混合し、また盗難防止あるいは破
裂防止のため金属ワイヤーあるいはネットをその中に埋
め込いで構成した中間接着層を有するガラス、または着
色ガラスあるいは装飾されたポリエステルあるいはポリ
カーボネートプレートを内側ガラス上に採用し内部装飾
と調和のとれガラスを提供することにある。
【0009】本発明のさらなる目的は、欠陥発生率が低
く高い生産性を有すると同時に、高いプライバシー、多
様性、そして光−除去散乱を示す熱線反射ガラスを提供
することを目的とする。
く高い生産性を有すると同時に、高いプライバシー、多
様性、そして光−除去散乱を示す熱線反射ガラスを提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の従うと、従来の
熱線反射積層安全ガラスは、熱線反射金属または金属酸
化物層で内側を被覆あるいはメッキしたプレートガラス
基材の外側面シートと同種のプレートガラス基材のもう
ひとつの内側面シートとを中間接着層で積層し積層構造
とすることにより改良される。このような光透過一方向
性熱線反射ガラス構造は、以下のような構造を採ること
をその本質的特徴とする。すなわち前記外側ガラスの内
部表面上に熱線反射金属あるいは金属酸化物層が被覆さ
れ、さらにその上に、黒あるいはグレーのプリントイン
キコーティング層が、従来のスクリーンプリンティング
法により、円あるいは六角形パターンの交差状ストライ
プ状にあるいは網状に、プリントあるいは被覆されてお
り、そのプリントインキコーティング層が乾燥した後、
プリントインキにより被覆されていないプレートガラス
基材上の被覆またはメッキされている金属あるいは金属
酸化物コーティング層を、従来の電気解離あるいは酸洗
浄する。そうして、意図したパターンの交差状あるいは
網状配置をした熱線反射金属あるいは金属酸化物および
プリントインキコーティング層ならびにコーティングさ
れておらず反射のない割れ目部分(この割れ目は加工中
接着剤で満たされている)からなるガラス構造となる。
熱線反射積層安全ガラスは、熱線反射金属または金属酸
化物層で内側を被覆あるいはメッキしたプレートガラス
基材の外側面シートと同種のプレートガラス基材のもう
ひとつの内側面シートとを中間接着層で積層し積層構造
とすることにより改良される。このような光透過一方向
性熱線反射ガラス構造は、以下のような構造を採ること
をその本質的特徴とする。すなわち前記外側ガラスの内
部表面上に熱線反射金属あるいは金属酸化物層が被覆さ
れ、さらにその上に、黒あるいはグレーのプリントイン
キコーティング層が、従来のスクリーンプリンティング
法により、円あるいは六角形パターンの交差状ストライ
プ状にあるいは網状に、プリントあるいは被覆されてお
り、そのプリントインキコーティング層が乾燥した後、
プリントインキにより被覆されていないプレートガラス
基材上の被覆またはメッキされている金属あるいは金属
酸化物コーティング層を、従来の電気解離あるいは酸洗
浄する。そうして、意図したパターンの交差状あるいは
網状配置をした熱線反射金属あるいは金属酸化物および
プリントインキコーティング層ならびにコーティングさ
れておらず反射のない割れ目部分(この割れ目は加工中
接着剤で満たされている)からなるガラス構造となる。
【0011】上記したように、本発明によるプリントイ
ンキコーティング層は、ミラー反射効果を有する金属あ
るいは金属酸化物コーティング層と中間接着層との間に
配置され、その中間接着層は、本発明のガラス構造を一
方向性の外側反射ミラー部分と内側無反射積層ガラス部
分へと分離する壁として作用する。このように、被覆さ
れていない割れ目部分に対する交差状ストライプあるい
は網状配置のパターンのサイズの比を、例えば9:1、
6.5:3.5あるいは5:5等に変えることにより外側
面ガラスは一方向性完全反射ミラーとなる;すなわち、
熱反射率を84.5%ないし6%の範囲に、透明率を3
%ないし65%の範囲に所望の用途に応じて断熱性およ
び透明性を任意に調整することができる。非反射光は、
金属あるいは金属酸化物とプリントインキコーティング
層に囲まれて配置された反射コーティング層のない割れ
目を通過する。それ故、ガラスを内側から通して見ると
複製虚像あるいは歪曲静止像が見られず、そして内側は
ガラスを通過した豊富な光で明るく照らされる;接着層
は約50m/mの厚さまで厚くしてもよく、本発明のも
のと同じ厚さを持つ従来の単一シートガラスより30%
以上安全となる。その厚さが50m/mであると、対騒
音性だけでなく耐透過性および高い網状クラック性を1
00%達成できる。さらに、外側面ガラスは、まず、か
らみあった交差状、ストライプ状あるいは網状にプリン
トし、該ガラスに散乱能を付与してもよく、こうするこ
とにより室内のプライバシーがより大きくなる。さら
に、接着層は紫外線を吸収する紫外線吸収剤を添加混合
してもよく、またはスチールワイヤーあるいはネットを
埋め込んで従来の使用されていたガラスより破壊保証あ
るいは盗難保証をより大きくしてもよい。
ンキコーティング層は、ミラー反射効果を有する金属あ
るいは金属酸化物コーティング層と中間接着層との間に
配置され、その中間接着層は、本発明のガラス構造を一
方向性の外側反射ミラー部分と内側無反射積層ガラス部
分へと分離する壁として作用する。このように、被覆さ
れていない割れ目部分に対する交差状ストライプあるい
は網状配置のパターンのサイズの比を、例えば9:1、
6.5:3.5あるいは5:5等に変えることにより外側
面ガラスは一方向性完全反射ミラーとなる;すなわち、
熱反射率を84.5%ないし6%の範囲に、透明率を3
%ないし65%の範囲に所望の用途に応じて断熱性およ
び透明性を任意に調整することができる。非反射光は、
金属あるいは金属酸化物とプリントインキコーティング
層に囲まれて配置された反射コーティング層のない割れ
目を通過する。それ故、ガラスを内側から通して見ると
複製虚像あるいは歪曲静止像が見られず、そして内側は
ガラスを通過した豊富な光で明るく照らされる;接着層
は約50m/mの厚さまで厚くしてもよく、本発明のも
のと同じ厚さを持つ従来の単一シートガラスより30%
以上安全となる。その厚さが50m/mであると、対騒
音性だけでなく耐透過性および高い網状クラック性を1
00%達成できる。さらに、外側面ガラスは、まず、か
らみあった交差状、ストライプ状あるいは網状にプリン
トし、該ガラスに散乱能を付与してもよく、こうするこ
とにより室内のプライバシーがより大きくなる。さら
に、接着層は紫外線を吸収する紫外線吸収剤を添加混合
してもよく、またはスチールワイヤーあるいはネットを
埋め込んで従来の使用されていたガラスより破壊保証あ
るいは盗難保証をより大きくしてもよい。
【0012】本発明を以下の図および具体例をもって詳
細に説明する。本発明の範囲は以下の例示に何ら限定さ
れるものでない。種々の変形、選択および改良が、本発
明の精神および範囲内でいわゆる当業者にあきらかにな
る。
細に説明する。本発明の範囲は以下の例示に何ら限定さ
れるものでない。種々の変形、選択および改良が、本発
明の精神および範囲内でいわゆる当業者にあきらかにな
る。
【0013】図1は従来の熱線反射積層安全ガラスを示
し、プレートガラス基材2シートからなり、ガラス(1)
の第1のシートはビルディングの外側にさらされてお
り、ガラス(4)の第2のシートはビルディングの内側に
さらされている。プレート(1)の内側は従来より熱線反
射金属あるいは金属酸化物層で被覆あるいはメッキされ
ており、中間層がそれに接着している。そのガラスの構
造は、外側へ面した透明あるいは薄く着色したプレート
ガラス基材(1);その外側面プレートガラス基材(1)の
内側上にあらかじめ被覆あるいはメッキされた光透過熱
線反射金属あるいは金属酸化物コーティング層(2);2
つのプレートガラス基材の間にある中間積層樹脂接着層
(3);および内側面透明あるいはダーク調の熱線吸収ガ
ラスよりなる多層構造をしている。
し、プレートガラス基材2シートからなり、ガラス(1)
の第1のシートはビルディングの外側にさらされてお
り、ガラス(4)の第2のシートはビルディングの内側に
さらされている。プレート(1)の内側は従来より熱線反
射金属あるいは金属酸化物層で被覆あるいはメッキされ
ており、中間層がそれに接着している。そのガラスの構
造は、外側へ面した透明あるいは薄く着色したプレート
ガラス基材(1);その外側面プレートガラス基材(1)の
内側上にあらかじめ被覆あるいはメッキされた光透過熱
線反射金属あるいは金属酸化物コーティング層(2);2
つのプレートガラス基材の間にある中間積層樹脂接着層
(3);および内側面透明あるいはダーク調の熱線吸収ガ
ラスよりなる多層構造をしている。
【0014】実際の使用では、組成物および加工の制限
から反射率は12%ないし50%の範囲であり、透明率
は40%ないし8%である;それゆえに断熱性が高くな
ればなるほど、光度は低くなり、またその逆もそうであ
る。また、複製虚像あるいは歪曲静止像が現れるといっ
た問題も生じる。
から反射率は12%ないし50%の範囲であり、透明率
は40%ないし8%である;それゆえに断熱性が高くな
ればなるほど、光度は低くなり、またその逆もそうであ
る。また、複製虚像あるいは歪曲静止像が現れるといっ
た問題も生じる。
【0015】図3中、図(a)は、外側面プレートガラス
基材の表面上に形成された交差状ストライプパターンを
した金属あるいは金属酸化物ミラー状コーティング層の
円またはスポットを、そして上記した反射プリントイン
キパターンがコーティングされていない割れ目(3')(図
中、黒線で示されている)の透明部分を示し、その図
は、2シートのガラス表面を同じ光度の条件下で見たと
き、透明な線を有する一方向性ミラー状反射の状態を示
す。ところが、外から見たとき明るさが違うと(a)は
(a')のように透明な線の見えない平面ミラーとなる。
図(b)は、外側面プレートガラス基材上の円あるいはス
ポットからなる交差状ストライプパターンの黒あるいは
グレープリントインキコーティング層の透視図であり、
黒あるいはグレーのプリントインキコーティング(21)
および白色部(3')は、それぞれ白色部分(2)および反
射プリントインキパターンコーティングされていない透
明な割れ目部を表す(a)の黒線に対応している。そし
て、光線が通過し、内側からみたとき、図(b)に示され
ているような室外の景色が、透明な割れ目を通して見え
る。
基材の表面上に形成された交差状ストライプパターンを
した金属あるいは金属酸化物ミラー状コーティング層の
円またはスポットを、そして上記した反射プリントイン
キパターンがコーティングされていない割れ目(3')(図
中、黒線で示されている)の透明部分を示し、その図
は、2シートのガラス表面を同じ光度の条件下で見たと
き、透明な線を有する一方向性ミラー状反射の状態を示
す。ところが、外から見たとき明るさが違うと(a)は
(a')のように透明な線の見えない平面ミラーとなる。
図(b)は、外側面プレートガラス基材上の円あるいはス
ポットからなる交差状ストライプパターンの黒あるいは
グレープリントインキコーティング層の透視図であり、
黒あるいはグレーのプリントインキコーティング(21)
および白色部(3')は、それぞれ白色部分(2)および反
射プリントインキパターンコーティングされていない透
明な割れ目部を表す(a)の黒線に対応している。そし
て、光線が通過し、内側からみたとき、図(b)に示され
ているような室外の景色が、透明な割れ目を通して見え
る。
【0016】図4によると、図(a)は、透明ライン(図
中、黒線で表されている)を有する一方向反射ミラーの
図であり、外側面プレートガラス基材(1)の表面上に六
角形パターンとコーティング層のない透明な割れ目部分
により網状に配置された金属酸化物ミラー状反射コーテ
ィング層(2)を示すものである。図bは、内側表面プレ
ートガラス基材(4)上の白色網状配置(3')と黒あるい
はグレープリントインキコーティング(21)を示す。
中、黒線で表されている)を有する一方向反射ミラーの
図であり、外側面プレートガラス基材(1)の表面上に六
角形パターンとコーティング層のない透明な割れ目部分
により網状に配置された金属酸化物ミラー状反射コーテ
ィング層(2)を示すものである。図bは、内側表面プレ
ートガラス基材(4)上の白色網状配置(3')と黒あるい
はグレープリントインキコーティング(21)を示す。
【0017】実施例1 本発明の具体例(図2ないし図4)は以下の構成よりな
る。すなわち、外側面透明プレートガラス基材(1)、そ
の基材はナトリウムカルシウムシリケートの一般的ガラ
スあるいは熱処理強化ガラスであってもよく、またナト
リウムあるいはカリウム鉄交換強化ガラスであってもよ
い;
る。すなわち、外側面透明プレートガラス基材(1)、そ
の基材はナトリウムカルシウムシリケートの一般的ガラ
スあるいは熱処理強化ガラスであってもよく、またナト
リウムあるいはカリウム鉄交換強化ガラスであってもよ
い;
【0018】固形の円あるいは六角形パターンからなる
交差状ストライプあるいはネットを規則正しく配置した
金属あるいは金属酸化物メッキ層またはコーティング層
(2)、その層は熱線反射効果があり、まず、無電解メッ
キ、真空蒸着あるいは熱分解酸化等の従来の方法で所望
の色の層でメッキまたは被覆され、かかるメッキ層また
はコーティング層は、金、銀、プラチナ、銅、錫、亜
鉛、クロム、チタン、アルミニウム、ニッケル、合金ま
たはそれらの酸化物から選択され、そして400Åない
し1800Åの範囲の厚さを有する;
交差状ストライプあるいはネットを規則正しく配置した
金属あるいは金属酸化物メッキ層またはコーティング層
(2)、その層は熱線反射効果があり、まず、無電解メッ
キ、真空蒸着あるいは熱分解酸化等の従来の方法で所望
の色の層でメッキまたは被覆され、かかるメッキ層また
はコーティング層は、金、銀、プラチナ、銅、錫、亜
鉛、クロム、チタン、アルミニウム、ニッケル、合金ま
たはそれらの酸化物から選択され、そして400Åない
し1800Åの範囲の厚さを有する;
【0019】固形の円が交差状ストライプまたはネット
状に配置された反射金属あるいは金属酸化物コーティン
グ層(2)上にプリントあるいは被覆された黒あるいはグ
レーのプリントインキコーティング層(21)、使用され
るプリントインキは、ポリビニルブチラール樹脂、ウレ
タン樹脂、エポキシ樹脂あるいはメチルアクリレート樹
脂またはそれらの混合物で作られており、厚さは0.0
4m/mないし0.18m/mである;
状に配置された反射金属あるいは金属酸化物コーティン
グ層(2)上にプリントあるいは被覆された黒あるいはグ
レーのプリントインキコーティング層(21)、使用され
るプリントインキは、ポリビニルブチラール樹脂、ウレ
タン樹脂、エポキシ樹脂あるいはメチルアクリレート樹
脂またはそれらの混合物で作られており、厚さは0.0
4m/mないし0.18m/mである;
【0020】光が透過する裂け目(3')、その裂け目
は、メチルアクリレート樹脂接着剤、2成分エポキシ樹
脂接着剤、ウレタン樹脂接着剤、1成分紫外線硬化性接
着剤あるいは1成分熱硬化性接着剤から選択される接着
剤で埋められている。
は、メチルアクリレート樹脂接着剤、2成分エポキシ樹
脂接着剤、ウレタン樹脂接着剤、1成分紫外線硬化性接
着剤あるいは1成分熱硬化性接着剤から選択される接着
剤で埋められている。
【0021】上記構成においてはそのプリントインキコ
ーティング層(21)は透明プレートガラス基材(1)およ
び内側面プレートガラス基材(4)の間に積層されてい
る。上記組成物の反射率は図3のもので約60%、図4
のものは75%であり、透明率は図3のもので約30
%、図4のもので約15%である。
ーティング層(21)は透明プレートガラス基材(1)およ
び内側面プレートガラス基材(4)の間に積層されてい
る。上記組成物の反射率は図3のもので約60%、図4
のものは75%であり、透明率は図3のもので約30
%、図4のもので約15%である。
【0022】実施例2 本発明の第2番目の具体例(図5)は、(2)と同じパター
ンの光除去層、またはパターン(11)を有する光透過
性、薄着色あるいはダーク調の層が、透明プレートガラ
ス基材(1)表面上にコーティング層あるいはメッキ層
(2)に接して載置あるいはスプレーされている以外は実
施例1におけるのと同じ熱線反射ガラス構造からなる。
ンの光除去層、またはパターン(11)を有する光透過
性、薄着色あるいはダーク調の層が、透明プレートガラ
ス基材(1)表面上にコーティング層あるいはメッキ層
(2)に接して載置あるいはスプレーされている以外は実
施例1におけるのと同じ熱線反射ガラス構造からなる。
【0023】層(11)はサンディングまたは化学処理に
より光除去性を示し、外側面ガラスの表面上で反射のな
い放散ミラーを得るか、またはコーティング層(2)およ
び(3)上のパターンに対応するパターンを有する、光透
過性、薄着色あるいはダーク調の層がスプレーされて形
成され、この場合、外側の像は反射されるがガラスを通
して見ることができる。
より光除去性を示し、外側面ガラスの表面上で反射のな
い放散ミラーを得るか、またはコーティング層(2)およ
び(3)上のパターンに対応するパターンを有する、光透
過性、薄着色あるいはダーク調の層がスプレーされて形
成され、この場合、外側の像は反射されるがガラスを通
して見ることができる。
【0024】実施例3 本発明の第3番目の具体例(図6)は、接着層(3)および
内側面ガラス基材(4)が選択的に適合、着色されてお
り、そして透明反射フィルムが接着層(3)とダークグレ
ーの内側面プレートガラス基材(4)の間にまたはコーテ
ィング層あるいはメッキ層(2)の前に載置されている以
外、基材(1)上のコーティング層(2)、プリントインキ
コーティング層(21)および接着層(3)の配置において
図2の具体例と同一である。そうして、上記利益に加
え、熱線反射ガラス組成物の断熱効果さらにより高くな
る。
内側面ガラス基材(4)が選択的に適合、着色されてお
り、そして透明反射フィルムが接着層(3)とダークグレ
ーの内側面プレートガラス基材(4)の間にまたはコーテ
ィング層あるいはメッキ層(2)の前に載置されている以
外、基材(1)上のコーティング層(2)、プリントインキ
コーティング層(21)および接着層(3)の配置において
図2の具体例と同一である。そうして、上記利益に加
え、熱線反射ガラス組成物の断熱効果さらにより高くな
る。
【0025】
【発明の効果】本発明のガラス構造は、複製虚像および
歪曲静止像を生じず、相反する特性である反射率および
透過率として、従来達成されていない十分満足の行く値
を得ることができる。
歪曲静止像を生じず、相反する特性である反射率および
透過率として、従来達成されていない十分満足の行く値
を得ることができる。
【図1】 従来の熱線反射積層安全ガラス構造の断面図
である。
である。
【図2】 固体の円あるいは六角形の形状からなる交差
状ストライプあるいはネット配置パターンを有する反射
およびプリントインク層の拡大断面図である。
状ストライプあるいはネット配置パターンを有する反射
およびプリントインク層の拡大断面図である。
【図3】 外側および内側から見た円およびスポットか
らなる本発明の具体例の透視図である。
らなる本発明の具体例の透視図である。
【図4】 外側および内側から見た時の本発明において
採用した六角形パターンを示す図である。
採用した六角形パターンを示す図である。
【図5】 本発明の第2番目の具体例の拡大断面図であ
る。
る。
【図6】 本発明の第3番目の具体例の拡大断面図であ
る。
る。
1:ガラス基材 2:コーティング層 3:接着層
4:ガラス基材 21:プリントインキコーティング層 3':裂け目
4:ガラス基材 21:プリントインキコーティング層 3':裂け目
Claims (7)
- 【請求項1】 外側面透明プレートガラス基材と内側面
透明プレートガラス基材を貼り合わせてなるものにおい
て、 a)外側面透明プレートガラス基材の内側表面上に被覆
あるいはメッキされた円あるいは六角形パターンからな
る規則正しい交差状のストライプあるいは網状配置をし
た金属あるいは金属酸化物コーティング層; b)上記金属あるいは金属酸化物コーティング層のパタ
ーン上にさらにスプレーあるいはプリントされた(a)と
同じパターンを有する黒あるいはグレーのプリントイン
キ被覆層;および c)前記金属酸化物コーティング層およびプリントイン
キ被覆層には、光が透過する裂け目が形成され、 d)前記裂け目を埋めるように形成された接着剤層から
構成されることを特徴とする熱線反射ガラス構造。 - 【請求項2】 金属あるいは金属酸化物が金、銀、プラ
チナ、銅、錫、亜鉛、クロム、チタン、アルミニウム、
ニッケル、それらの合金、またはそれらの酸化物から選
択され、400オングストロームないし1800オング
ストロームの厚さに形成される請求項1記載の熱線反射
ガラス構造。 - 【請求項3】 スクリーンペインティングでスプレーあ
るいはプリントされた黒あるいはグレープリントインキ
が、ポリビニルブチラール樹脂、ウレタン樹脂、エポキ
シ樹脂、メチルアクリレート樹脂またはそれらの混合物
の一つから選択され、0.04 m/mないし0.18m
/mの厚さである請求項1記載の熱線反射ガラス構造。 - 【請求項4】 外側面ガラスを一方向反射ミラーとし、
内側面ガラスを無反射としている請求項1ないし3いず
れかに記載の熱線反射ガラス構造。 - 【請求項5】 金属あるいは金属酸化物層およびプリン
トインキコーティング層のパターンのサイズが、所望の
使用の必要性に応じて、9/1、6.5/3.5または
5/5とし、84%ないし6%の範囲の反射率および3
%ないし65%の範囲の透過率である請求項1、2ある
いは4記載の熱線反射ガラス構造。 - 【請求項6】 接着剤層が50 m/mまでの厚さであ
る請求項1、2あるいは4記載の熱線反射ガラス構造。 - 【請求項7】 接着剤層が紫外線吸収剤と添加混合さ
れ、用途に応じてスチールまたは網状ワイヤーを埋め込
んでなる請求項1ないし3いずれかに記載の熱線反射ガ
ラス構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4174195A JPH0791093B2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | 熱線反射ガラス構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4174195A JPH0791093B2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | 熱線反射ガラス構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0624811A JPH0624811A (ja) | 1994-02-01 |
JPH0791093B2 true JPH0791093B2 (ja) | 1995-10-04 |
Family
ID=15974390
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4174195A Expired - Lifetime JPH0791093B2 (ja) | 1992-07-01 | 1992-07-01 | 熱線反射ガラス構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0791093B2 (ja) |
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US8517644B2 (en) | 2007-06-07 | 2013-08-27 | Allied Machine & Engineering Corporation | Adjustable indexable drill and modular system and holder |
US9004827B2 (en) | 2007-06-07 | 2015-04-14 | Allied Machine & Engineering Corp. | Adjustable indexable drill and modular system and holder |
CN109629721A (zh) * | 2018-12-29 | 2019-04-16 | 北京汉能光伏投资有限公司 | 一种配片以及幕墙系统 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH03122035A (ja) * | 1989-10-03 | 1991-05-24 | Nippon Zeon Co Ltd | 模様入り合せガラス板およびその製造方法 |
-
1992
- 1992-07-01 JP JP4174195A patent/JPH0791093B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0624811A (ja) | 1994-02-01 |
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