JPH0789816A - 殺菌殺かび殺虫組成物 - Google Patents
殺菌殺かび殺虫組成物Info
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- JPH0789816A JPH0789816A JP23644793A JP23644793A JPH0789816A JP H0789816 A JPH0789816 A JP H0789816A JP 23644793 A JP23644793 A JP 23644793A JP 23644793 A JP23644793 A JP 23644793A JP H0789816 A JPH0789816 A JP H0789816A
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- JP
- Japan
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- fungicidal
- composition
- present
- ipbc
- etofenprox
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 3−ヨード−2−プロピニル N−n−ブチ
ルカーバメートと2−(4−エトキシフェニル)−2−
メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエーテルを有
効成分として含有する殺菌殺かび殺虫組成物。 【効果】 この組成物は、かびに対しては何ら抗力を低
下させることがなく、更には、殺菌殺虫において優れた
相乗効果を現し、低薬量又は低濃度で卓越した効果があ
る。また、この組成物を構成する上記の各々は、ともに
人畜に対して毒性が極めて低く、皮膚刺激性や変異原性
等を与えることがない。したがって、この殺菌殺かび殺
虫組成物は、各種工業用原材料や工業製品等に安全に使
用することができる。
ルカーバメートと2−(4−エトキシフェニル)−2−
メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエーテルを有
効成分として含有する殺菌殺かび殺虫組成物。 【効果】 この組成物は、かびに対しては何ら抗力を低
下させることがなく、更には、殺菌殺虫において優れた
相乗効果を現し、低薬量又は低濃度で卓越した効果があ
る。また、この組成物を構成する上記の各々は、ともに
人畜に対して毒性が極めて低く、皮膚刺激性や変異原性
等を与えることがない。したがって、この殺菌殺かび殺
虫組成物は、各種工業用原材料や工業製品等に安全に使
用することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3−ヨード−2−プロ
ピニル N−n−ブチルカーバメート(以下、「IPB
C」と略称する。)と、2−(4−エトキシフェニル)
−2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエーテ
ル(以下、「エトフェンプロックス」と略称する。)を
有効成分として含有することを特徴とする殺菌殺かび殺
虫組成物に関する。本発明の組成物は、各種工業用原材
料又は工業製品等の殺菌殺かび殺虫組成物として有用で
ある。
ピニル N−n−ブチルカーバメート(以下、「IPB
C」と略称する。)と、2−(4−エトキシフェニル)
−2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエーテ
ル(以下、「エトフェンプロックス」と略称する。)を
有効成分として含有することを特徴とする殺菌殺かび殺
虫組成物に関する。本発明の組成物は、各種工業用原材
料又は工業製品等の殺菌殺かび殺虫組成物として有用で
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、塗料、糊料、木材、皮革、繊
維、プラスチック、パルプ等の各種工業用原材料又は工
業製品等に対し、様々な殺菌・殺かび剤及び殺虫剤を添
加し、これらの原材料あるいは製品等に、殺菌・殺かび
効果及び殺虫効果を付与することが広く行なわれてい
る。これらの工業用原材料又は工業製品等は、人体に直
接接触する機会が多いので、上記した添加物において
は、単に、殺菌・殺かび効果及び殺虫効果が高いだけで
はなく、人畜に対しても安全性が高く、かつ公害等の問
題を起こすことのない化合物であることが要求される。
維、プラスチック、パルプ等の各種工業用原材料又は工
業製品等に対し、様々な殺菌・殺かび剤及び殺虫剤を添
加し、これらの原材料あるいは製品等に、殺菌・殺かび
効果及び殺虫効果を付与することが広く行なわれてい
る。これらの工業用原材料又は工業製品等は、人体に直
接接触する機会が多いので、上記した添加物において
は、単に、殺菌・殺かび効果及び殺虫効果が高いだけで
はなく、人畜に対しても安全性が高く、かつ公害等の問
題を起こすことのない化合物であることが要求される。
【0003】一般に、ヨウ素系の殺菌・殺かび剤は安全
性が高く、また、抗菌スペクトルの広いことが知られて
いる。その中でも、IPBCは人畜に対して特に安全性
が高く、殺菌・殺かび剤及び殺藻剤として用いられてい
る公知の化合物である。IPBCは、わずかな臭いを放
ち、白色あるいは黄白色の結晶性粉末又は粒状の固体で
ある。また、その毒性は小さく、急性毒性LD50は、経
口で1470mg/Kg(ラット)、経皮で2000mg以上/Kg(ラ
ビット)であり、人畜に対しては、皮膚刺激性及び変異
原性を与えることもない。更に、変色菌、腐朽菌、かび
等に対しては、その生育を抑制する効果が非常に優れて
いる化合物である。
性が高く、また、抗菌スペクトルの広いことが知られて
いる。その中でも、IPBCは人畜に対して特に安全性
が高く、殺菌・殺かび剤及び殺藻剤として用いられてい
る公知の化合物である。IPBCは、わずかな臭いを放
ち、白色あるいは黄白色の結晶性粉末又は粒状の固体で
ある。また、その毒性は小さく、急性毒性LD50は、経
口で1470mg/Kg(ラット)、経皮で2000mg以上/Kg(ラ
ビット)であり、人畜に対しては、皮膚刺激性及び変異
原性を与えることもない。更に、変色菌、腐朽菌、かび
等に対しては、その生育を抑制する効果が非常に優れて
いる化合物である。
【0004】このIPBCは、殺虫効果をももつもので
はあるが、その効力は非常に弱いものでしかない。した
がって、これを使用し、殺虫効果をも付与した殺菌殺か
び殺虫剤として用いる場合には、他の殺虫効果の高い化
合物と混合して用いなければならない。殺虫剤として
は、主に、有機リン化合物が知られているが、これらは
強い殺虫力をもつ一方、人畜に対する毒性が強く、皮膚
や粘膜にかぶれ等を発生させることがあるので、例え、
IPBCと混合して殺菌殺かび殺虫剤としたとしても、
各種工業用原材料又は工業製品等に使用するには適さな
い。
はあるが、その効力は非常に弱いものでしかない。した
がって、これを使用し、殺虫効果をも付与した殺菌殺か
び殺虫剤として用いる場合には、他の殺虫効果の高い化
合物と混合して用いなければならない。殺虫剤として
は、主に、有機リン化合物が知られているが、これらは
強い殺虫力をもつ一方、人畜に対する毒性が強く、皮膚
や粘膜にかぶれ等を発生させることがあるので、例え、
IPBCと混合して殺菌殺かび殺虫剤としたとしても、
各種工業用原材料又は工業製品等に使用するには適さな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、I
PBCとともに殺虫効果の高い化合物を混合して用いた
際に、上述したような欠点のない殺菌殺かび殺虫組成物
を提供することである。すなわち、各種工業用原材料又
は工業製品等を汚染・劣化させる原因となる多種多様の
菌類及び害虫を同時に、しかも、より低薬量で防除可能
であり、かつ安全性の高い殺菌殺かび殺虫組成物を提供
することが目的である。
PBCとともに殺虫効果の高い化合物を混合して用いた
際に、上述したような欠点のない殺菌殺かび殺虫組成物
を提供することである。すなわち、各種工業用原材料又
は工業製品等を汚染・劣化させる原因となる多種多様の
菌類及び害虫を同時に、しかも、より低薬量で防除可能
であり、かつ安全性の高い殺菌殺かび殺虫組成物を提供
することが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明者らは、安全性が高く、また殺虫効果にも
優れる化合物について鋭意探索を行なった。その結果、
IPBCとともに殺虫剤としてエトフェンプロックスを
混合して用いた際には、各々の成分の活性を妨げること
がなく、更には、相乗効果により、各々を単独で使用し
た場合と比較して高い活性を示すことを見出し、本発明
を完成するに至った。すなわち、本発明は、IPBCと
エトフェンプロックスを有効成分として含有することを
特徴とする殺菌殺かび殺虫組成物である。
めに、本発明者らは、安全性が高く、また殺虫効果にも
優れる化合物について鋭意探索を行なった。その結果、
IPBCとともに殺虫剤としてエトフェンプロックスを
混合して用いた際には、各々の成分の活性を妨げること
がなく、更には、相乗効果により、各々を単独で使用し
た場合と比較して高い活性を示すことを見出し、本発明
を完成するに至った。すなわち、本発明は、IPBCと
エトフェンプロックスを有効成分として含有することを
特徴とする殺菌殺かび殺虫組成物である。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おけるエトフェンプロックスは、各種衛生害虫、例え
ば、白蟻、ダニ、ハエ、ゴキブリに対し、強い殺虫力を
もつ化合物であるが、その毒性は極めて小さく、急性毒
性LD50は、経口で 40000mg以上/Kg(ラット)、経皮
で2000mg以上/Kg(ラット)であり、皮膚刺激性及び変
異原性もなく、人畜に対し、極めて安全性の高い化合物
である。また、土・水等に長期間残留して汚染するとい
うことがなく、更には、その分解物においても有害なも
のを全く発生しない。
おけるエトフェンプロックスは、各種衛生害虫、例え
ば、白蟻、ダニ、ハエ、ゴキブリに対し、強い殺虫力を
もつ化合物であるが、その毒性は極めて小さく、急性毒
性LD50は、経口で 40000mg以上/Kg(ラット)、経皮
で2000mg以上/Kg(ラット)であり、皮膚刺激性及び変
異原性もなく、人畜に対し、極めて安全性の高い化合物
である。また、土・水等に長期間残留して汚染するとい
うことがなく、更には、その分解物においても有害なも
のを全く発生しない。
【0008】本発明の殺菌殺かび殺虫組成物における2
つの有効成分の混合比は、通常、IPBC1重量部に対
し、エトフェンプロックス0.02〜20重量部、好ましくは
0.1〜10重量部の範囲である。0.02〜20重量部を外れて
も殺菌・殺かび・殺虫の効果は見られるが、一般的に、
それらの相乗効果が次第に小さくなる。
つの有効成分の混合比は、通常、IPBC1重量部に対
し、エトフェンプロックス0.02〜20重量部、好ましくは
0.1〜10重量部の範囲である。0.02〜20重量部を外れて
も殺菌・殺かび・殺虫の効果は見られるが、一般的に、
それらの相乗効果が次第に小さくなる。
【0009】本発明の組成物は、2つの有効成分を混合
したそのものを直接使用することもできるが、適当に担
体に担持させたり、又は適当な固体担体と混合して用い
ることもできる。更には、適当な配合剤を加えることに
より、使用目的に応じて油剤、乳剤、ペースト剤、粉
剤、水和剤、フロアブル剤、エアゾール剤等の形態に製
剤化し、使用してもよい。また、本発明の組成物は、塗
料に混合したり、合成樹脂シートに練り込んだり、ラテ
ックスに配合してカーペット等のパッキング剤に練り込
んだり、繊維に合浸させたり、あるいは接着剤とともに
付着させたりする等、必要に応じては徐放効果を発揮さ
せながら、様々な形態で使用することが広く可能であ
る。
したそのものを直接使用することもできるが、適当に担
体に担持させたり、又は適当な固体担体と混合して用い
ることもできる。更には、適当な配合剤を加えることに
より、使用目的に応じて油剤、乳剤、ペースト剤、粉
剤、水和剤、フロアブル剤、エアゾール剤等の形態に製
剤化し、使用してもよい。また、本発明の組成物は、塗
料に混合したり、合成樹脂シートに練り込んだり、ラテ
ックスに配合してカーペット等のパッキング剤に練り込
んだり、繊維に合浸させたり、あるいは接着剤とともに
付着させたりする等、必要に応じては徐放効果を発揮さ
せながら、様々な形態で使用することが広く可能であ
る。
【0010】本発明の殺菌殺かび殺虫組成物に使用でき
る担体としては、例えば、カオリン、ベントナイト、酸
性白土、タルク、珪藻土、珪砂、雲母等の不活性固体担
体、水、メタノール、エタノール、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、アセトン、メチルエチルケ
トン、エチルエーテル、n−ヘキサン、白灯油、トルエ
ン、キシレン、シクロヘキサン、ジメチルホルムアミ
ド、N−メチル−2−ピロリジノン、酢酸エチル、フタ
ル酸エステル類、ジメチルスルホキシド等の液体担体、
窒素ガス、ジメチルエーテル、プロパンガス、ブタンガ
ス等の気体担体が挙げられ、これらのみに限定されるも
のではなく広い範囲で使用することが可能である。ま
た、これらは単独で、あるいは2種以上を混合して用い
ても構わない。
る担体としては、例えば、カオリン、ベントナイト、酸
性白土、タルク、珪藻土、珪砂、雲母等の不活性固体担
体、水、メタノール、エタノール、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、アセトン、メチルエチルケ
トン、エチルエーテル、n−ヘキサン、白灯油、トルエ
ン、キシレン、シクロヘキサン、ジメチルホルムアミ
ド、N−メチル−2−ピロリジノン、酢酸エチル、フタ
ル酸エステル類、ジメチルスルホキシド等の液体担体、
窒素ガス、ジメチルエーテル、プロパンガス、ブタンガ
ス等の気体担体が挙げられ、これらのみに限定されるも
のではなく広い範囲で使用することが可能である。ま
た、これらは単独で、あるいは2種以上を混合して用い
ても構わない。
【0011】また、本発明の殺菌殺かび殺虫組成物に用
いられる配合剤としては、例えば、乳化剤又は分散剤等
としては、石鹸類、高級アルコールの硫酸エステル、ア
ルキルスルホン酸、アルキルアリルスルホン酸、第4級
アンモニウム塩、オキシアルキルアミン、脂肪酸エステ
ル、ポリアルキレンオキサイド系又はアンヒドロソルビ
トール系等の界面活性剤等が挙げられる。また、これら
の界面活性剤の代わりに、あるいはその補助剤としてゼ
ラチン、澱粉、アルギン酸、寒天、カルボキシメチルセ
ルロース、ポリビニルアルコール、キサンタンガム、高
分子アニオン性ヘテロ多糖類、植物油、ベントナイト等
が挙げられ、これらのみに限定されるものではなく広い
範囲で使用することが可能である。これらは単独でも、
あるいは2種以上を混合して用いてもよい。
いられる配合剤としては、例えば、乳化剤又は分散剤等
としては、石鹸類、高級アルコールの硫酸エステル、ア
ルキルスルホン酸、アルキルアリルスルホン酸、第4級
アンモニウム塩、オキシアルキルアミン、脂肪酸エステ
ル、ポリアルキレンオキサイド系又はアンヒドロソルビ
トール系等の界面活性剤等が挙げられる。また、これら
の界面活性剤の代わりに、あるいはその補助剤としてゼ
ラチン、澱粉、アルギン酸、寒天、カルボキシメチルセ
ルロース、ポリビニルアルコール、キサンタンガム、高
分子アニオン性ヘテロ多糖類、植物油、ベントナイト等
が挙げられ、これらのみに限定されるものではなく広い
範囲で使用することが可能である。これらは単独でも、
あるいは2種以上を混合して用いてもよい。
【0012】本発明の殺菌殺かび殺虫組成物中における
有効成分の含有割合は、その使用目的又は剤型により異
なる。また、本発明の組成物を使用するに際しては、上
記に例として挙げた剤型等をそのまま添加してもよい
し、又は、適時、溶剤、希釈剤、若しくは増量剤等を加
え、希釈した後に添加してもよい。
有効成分の含有割合は、その使用目的又は剤型により異
なる。また、本発明の組成物を使用するに際しては、上
記に例として挙げた剤型等をそのまま添加してもよい
し、又は、適時、溶剤、希釈剤、若しくは増量剤等を加
え、希釈した後に添加してもよい。
【0013】
【実施例】以下、本発明組成物を製剤例により、及び、
本発明組成物の作用を試験例により詳細に説明するが、
これらは一具体例であり、本発明が何らこれらに限定さ
れるものではない。以下において「部」は全て重量基準
である。
本発明組成物の作用を試験例により詳細に説明するが、
これらは一具体例であり、本発明が何らこれらに限定さ
れるものではない。以下において「部」は全て重量基準
である。
【0014】製剤例1 IPBC1部及びエトフェンプロックス1部をキシレン
20部に溶解させた後、白灯油78部を混合・溶解し、油剤
を調整した。
20部に溶解させた後、白灯油78部を混合・溶解し、油剤
を調整した。
【0015】製剤例2 IPBC5部及びエトフェンプロックス5部をキシレン
30部に溶解させた後、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテルとアルキルアリルスルホン酸塩の混合物10
部を加え、更に、白灯油50部で溶解し、乳剤を調整し
た。
30部に溶解させた後、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテルとアルキルアリルスルホン酸塩の混合物10
部を加え、更に、白灯油50部で溶解し、乳剤を調整し
た。
【0016】製剤例3 IPBC15部、エトフェンプロックス15部、珪藻土60
部、及びポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
とアルキルアリルスルホン酸塩の混合物10部を均一に混
合・粉砕して水和剤を調整した。
部、及びポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
とアルキルアリルスルホン酸塩の混合物10部を均一に混
合・粉砕して水和剤を調整した。
【0017】製剤例4 IPBC20部、エトフェンプロックス20部、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル1部、及び水39部を
均一に混合・粉砕した後、これにキサンタンガム 0.2部
と水19.8部の混合物を加え、フロアブル剤を調整した。
エチレンアルキルフェニルエーテル1部、及び水39部を
均一に混合・粉砕した後、これにキサンタンガム 0.2部
と水19.8部の混合物を加え、フロアブル剤を調整した。
【0018】次に、本発明の組成物の有用性を証するた
めに試験例を示す。 試験例1(ダニに対する効力試験) IPBC1部及びエトフェンプロックス1部をアセトン
に溶解させた溶液を、直径9cmのガラスシャーレ3組の
それぞれに、IPBC及びエトフェンプロックスの各々
が50mg/m2 の添加量となるように塗り付けた。次に、
これらを乾燥してアセトンを除去し、ドライフィルムを
形成させた後、コナヒョウダニ、ケナガコナダニ、ミナ
ミツメダニのいずれかを30頭づつ入れて放置した。48時
間後のこれらダニの生死の状況を表1に示す。
めに試験例を示す。 試験例1(ダニに対する効力試験) IPBC1部及びエトフェンプロックス1部をアセトン
に溶解させた溶液を、直径9cmのガラスシャーレ3組の
それぞれに、IPBC及びエトフェンプロックスの各々
が50mg/m2 の添加量となるように塗り付けた。次に、
これらを乾燥してアセトンを除去し、ドライフィルムを
形成させた後、コナヒョウダニ、ケナガコナダニ、ミナ
ミツメダニのいずれかを30頭づつ入れて放置した。48時
間後のこれらダニの生死の状況を表1に示す。
【0019】試験例2〜4 試験例1において、IPBCとエトフェンプロックスの
混合比を変え、ガラスシャーレに塗られる各々の量が表
1に示す量となるようにして同様に行なった。結果を表
1に示す。
混合比を変え、ガラスシャーレに塗られる各々の量が表
1に示す量となるようにして同様に行なった。結果を表
1に示す。
【0020】比較例1(無処理) 試験例1において、ガラスシャーレには何も塗り付けな
いで同様に行なった。結果を表1に示す。
いで同様に行なった。結果を表1に示す。
【0021】比較例2〜5 試験例1において、IPBC又はエトフェンプロックス
のいずれかを用い、ガラスシャーレに塗られるそれらが
表1に示す量となるようにして同様に行なった。結果を
表1に示す。
のいずれかを用い、ガラスシャーレに塗られるそれらが
表1に示す量となるようにして同様に行なった。結果を
表1に示す。
【0022】
【表1】 表1より、本発明のもので行なった試験例1〜4では、
各々を単独で使用して行なった比較例2〜5と比し、少
ない量でもそれを上まわる高い死亡率を示している。す
なわち、本発明の組成物は優れた相乗効果をもつもので
あることがわかる。
各々を単独で使用して行なった比較例2〜5と比し、少
ない量でもそれを上まわる高い死亡率を示している。す
なわち、本発明の組成物は優れた相乗効果をもつもので
あることがわかる。
【0023】試験例5(白蟻に対する効力試験) IPBC1部及びエトフェンプロックス1部をアセトン
に溶解させた溶液を、直径9cmのガラスシャーレに、I
PBC及びエトフェンプロックスの各々が50mg/m2 の
添加量となるように塗り付けた。次に、これを乾燥して
アセトンを除去し、ドライフィルムを形成させた後、ヤ
マトシロアリを20頭入れ、フィルムに1分間接触させ
た。その後、あらかじめ吸水させた濾紙を敷いた別の清
潔なシャーレに供試虫を移し、経時的に苦闘及び死亡し
ている頭数を観察した。なお、この試験は20℃下で行な
った。結果を表2に示す。
に溶解させた溶液を、直径9cmのガラスシャーレに、I
PBC及びエトフェンプロックスの各々が50mg/m2 の
添加量となるように塗り付けた。次に、これを乾燥して
アセトンを除去し、ドライフィルムを形成させた後、ヤ
マトシロアリを20頭入れ、フィルムに1分間接触させ
た。その後、あらかじめ吸水させた濾紙を敷いた別の清
潔なシャーレに供試虫を移し、経時的に苦闘及び死亡し
ている頭数を観察した。なお、この試験は20℃下で行な
った。結果を表2に示す。
【0024】試験例6〜8 試験例5において、IPBCとエトフェンプロックスの
混合比を変え、ガラスシャーレに塗られる各々の量が表
2に示す量となるようにして同様に行なった。結果を表
2に示す。
混合比を変え、ガラスシャーレに塗られる各々の量が表
2に示す量となるようにして同様に行なった。結果を表
2に示す。
【0025】比較例6(無処理) 試験例5において、ガラスシャーレには何も塗り付けな
いで同様に行なった。結果を表2に示す。
いで同様に行なった。結果を表2に示す。
【0026】比較例7〜10 試験例5において、IPBC又はエトフェンプロックス
のいずれかを用い、ガラスシャーレに塗られるそれらが
表2に示す量となるようにして同様に行なった。結果を
表2に示す。
のいずれかを用い、ガラスシャーレに塗られるそれらが
表2に示す量となるようにして同様に行なった。結果を
表2に示す。
【0027】
【表2】 表2より、本発明のもので行なった試験例5〜8におい
ても、各々を単独で使用して行なった比較例7〜10と比
し、少ない量でも白蟻を死亡させる効果の高いことを示
しており、本発明の組成物には優れた相乗効果のあるこ
とがわかる。
ても、各々を単独で使用して行なった比較例7〜10と比
し、少ない量でも白蟻を死亡させる効果の高いことを示
しており、本発明の組成物には優れた相乗効果のあるこ
とがわかる。
【0028】試験例9〜11(かびに対する効力試験) IPBC1部に対し、エトフェンプロックスを 0.1部、
1部、又は10部加え、混合し、これら各々をポテトデキ
ストロール寒天培地に表3に示す添加量となるように加
えて混合した後に、それぞれ径9cmのシャーレに流し込
み、固めた。その後、JIS−Z−2911に準じ、か
びの懸濁液(アスペルギルス・ニガー、ペニシリウム・
シトリヌム、リゾーブス・ニグリカンス、クラドスポリ
ウム・ヘルバルム、ケトミウム・グロボスムの5種共
存)を接種し、27℃下で培養した。この状態での経時的
な変化を目視により観察した。結果を表3に示す。
1部、又は10部加え、混合し、これら各々をポテトデキ
ストロール寒天培地に表3に示す添加量となるように加
えて混合した後に、それぞれ径9cmのシャーレに流し込
み、固めた。その後、JIS−Z−2911に準じ、か
びの懸濁液(アスペルギルス・ニガー、ペニシリウム・
シトリヌム、リゾーブス・ニグリカンス、クラドスポリ
ウム・ヘルバルム、ケトミウム・グロボスムの5種共
存)を接種し、27℃下で培養した。この状態での経時的
な変化を目視により観察した。結果を表3に示す。
【0029】比較例11〜13 上記試験例において、IPBCのみを添加したもの、エ
トフェンプロックスのみを添加したもの、又は何も添加
しない無処理のもので、同様にして行なった。結果を表
3に示す。
トフェンプロックスのみを添加したもの、又は何も添加
しない無処理のもので、同様にして行なった。結果を表
3に示す。
【0030】
【表3】 (注1) 3・・・接種した部分にかびの発育が認めら
れない。 2・・・接種した部分に認められるかびの発育部分の面
積は全面積の1/3を越えない。 1・・・接種した部分に認められるかびの発育部分の面
積が全面積の1/3を越える。 従来より、IPBCは殺菌殺かび効果の高い化合物とし
て知られているが、表3より、本発明の組成物として
も、かびに対する抗力を何ら低下させることがなく、高
い殺かび効果を依然としてもつものであることがわか
る。
れない。 2・・・接種した部分に認められるかびの発育部分の面
積は全面積の1/3を越えない。 1・・・接種した部分に認められるかびの発育部分の面
積が全面積の1/3を越える。 従来より、IPBCは殺菌殺かび効果の高い化合物とし
て知られているが、表3より、本発明の組成物として
も、かびに対する抗力を何ら低下させることがなく、高
い殺かび効果を依然としてもつものであることがわか
る。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、IPB
Cとエトフェンプロックスを有効成分として含有する本
発明の組成物は、かびに対しては何ら抗力を低下させる
ことがなく、更に、殺菌殺虫においては優れた相乗効果
を現し、低薬量又は低濃度で卓越した効果が得られる。
また、本発明の組成物を構成するIPBC及びエトフェ
ンプロックスは、ともに人畜に対して毒性が極めて低
く、皮膚刺激性や変異原性等を与えることもない。した
がって、本発明の殺菌殺かび殺虫組成物は、各種工業用
原材料や工業製品等に安全に使用することができる。
Cとエトフェンプロックスを有効成分として含有する本
発明の組成物は、かびに対しては何ら抗力を低下させる
ことがなく、更に、殺菌殺虫においては優れた相乗効果
を現し、低薬量又は低濃度で卓越した効果が得られる。
また、本発明の組成物を構成するIPBC及びエトフェ
ンプロックスは、ともに人畜に対して毒性が極めて低
く、皮膚刺激性や変異原性等を与えることもない。した
がって、本発明の殺菌殺かび殺虫組成物は、各種工業用
原材料や工業製品等に安全に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大村 正弘 千葉県茂原市東郷1900番地 三井東圧化学 株式会社内 (72)発明者 田中 良典 千葉県茂原市東郷1900番地 三井東圧化学 株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 3−ヨード−2−プロピニル N−n−
ブチルカーバメートと2−(4−エトキシフェニル)−
2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエーテル
を有効成分として含有することを特徴とする殺菌殺かび
殺虫組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23644793A JPH0789816A (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 殺菌殺かび殺虫組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23644793A JPH0789816A (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 殺菌殺かび殺虫組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0789816A true JPH0789816A (ja) | 1995-04-04 |
Family
ID=17000888
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23644793A Pending JPH0789816A (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 殺菌殺かび殺虫組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0789816A (ja) |
-
1993
- 1993-09-22 JP JP23644793A patent/JPH0789816A/ja active Pending
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