JPH0788286B2 - 抗菌剤およびその製造法 - Google Patents
抗菌剤およびその製造法Info
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- JPH0788286B2 JPH0788286B2 JP62055074A JP5507487A JPH0788286B2 JP H0788286 B2 JPH0788286 B2 JP H0788286B2 JP 62055074 A JP62055074 A JP 62055074A JP 5507487 A JP5507487 A JP 5507487A JP H0788286 B2 JPH0788286 B2 JP H0788286B2
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- antibacterial
- whiskers
- metal
- antibacterial agent
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- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は抗菌剤及びその製造法に関し、例えばフイルタ
ー、床材、壁材、天井材など建材一般、消防服、クーリ
ングタワーの冷却水、切削油、スライムコントロール
剤、医療用機材の包装紙およびプラスチツクフイルム用
防菌防ばい剤など衣食住の全般にわたつて利用すること
ができる。
ー、床材、壁材、天井材など建材一般、消防服、クーリ
ングタワーの冷却水、切削油、スライムコントロール
剤、医療用機材の包装紙およびプラスチツクフイルム用
防菌防ばい剤など衣食住の全般にわたつて利用すること
ができる。
(従来の技術) 従来、抗菌性金属を何らかの保護基体に付着させてなる
抗菌剤としては種々の方法が提案されている。
抗菌剤としては種々の方法が提案されている。
例えば、ビニロン不織布に銀塩を付着させた水処理用滅
菌剤が提案されているが、これは保護基体の形状から用
途が限定されるという欠点がある。
菌剤が提案されているが、これは保護基体の形状から用
途が限定されるという欠点がある。
また、ゼオライト、炭酸塩等と抗菌性金属からなる抗菌
性組成物が提案されているが、これもパルプと一緒に抄
紙して抗菌性紙への展開を図ることが難しいなど、用途
面での限定がある。
性組成物が提案されているが、これもパルプと一緒に抄
紙して抗菌性紙への展開を図ることが難しいなど、用途
面での限定がある。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は従来技術の欠点、即ち抗菌性金属を固着
させる基材によつて、その用途が限定されることを解決
することにある。
させる基材によつて、その用途が限定されることを解決
することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は抗菌作用を有する金属をウイスカーに固定させ
てなる抗菌剤及びその製造法に係る。
てなる抗菌剤及びその製造法に係る。
本発明で使用される抗菌性金属としては抗菌性を有する
ものであればよい。好適な具体例としては、銀、銅、亜
鉛、白金などからなる群から選択されるものを使用する
ことができる。
ものであればよい。好適な具体例としては、銀、銅、亜
鉛、白金などからなる群から選択されるものを使用する
ことができる。
本発明に用いるウイスカーとしては前述の抗菌性金属を
固定化できるものであればよく、例えば、マグネシウム
パイロボレートウイスカー、窒化ケイ素ウイスカー、炭
化ケイ素ウイスカー、チタン酸カリウムウイスカーなど
の無機高分子系ウイスカー、ポリ(オキシメチレン)ウ
イスカーなどの有機高分子系ウイスカー等を例示するこ
とができる。ウイスカーの好適な平均粒径は約0.01〜2
μm、平均繊維長は約0.5〜5,000μmが好ましく、また
アスペクト比は約50〜2,500の範囲が好適である。
固定化できるものであればよく、例えば、マグネシウム
パイロボレートウイスカー、窒化ケイ素ウイスカー、炭
化ケイ素ウイスカー、チタン酸カリウムウイスカーなど
の無機高分子系ウイスカー、ポリ(オキシメチレン)ウ
イスカーなどの有機高分子系ウイスカー等を例示するこ
とができる。ウイスカーの好適な平均粒径は約0.01〜2
μm、平均繊維長は約0.5〜5,000μmが好ましく、また
アスペクト比は約50〜2,500の範囲が好適である。
以上述べたように抗菌性金属とウイスカーとの組合せは
特に限定されるものではないが、好ましくは銀、銅、亜
鉛とチタン酸カリウムウイスカーの組合せを挙げること
ができる。
特に限定されるものではないが、好ましくは銀、銅、亜
鉛とチタン酸カリウムウイスカーの組合せを挙げること
ができる。
次に、本発明における抗菌性金属含有ウイスカーの製造
法は無電解メツキまたは化学メツキとも称される金属メ
ツキ技術がそのまま適用でき、極めて簡単である。
法は無電解メツキまたは化学メツキとも称される金属メ
ツキ技術がそのまま適用でき、極めて簡単である。
(発明の効果) 本発明の抗菌性金属含有ウイスカーを用いることによつ
て、抗菌性金属本来の抗菌力を幅広く利用できると同時
にウイスカーのもつ特性、例えば耐熱性、断熱性、補強
性および耐摩耗性なども生かすことができ、従来の問題
点を解決することができる。従つて本発明の抗菌性金属
含有ウイスカーを用いることによつてウイスカーの特長
を生かして抗菌性金属の用途拡大を図ることができる。
て、抗菌性金属本来の抗菌力を幅広く利用できると同時
にウイスカーのもつ特性、例えば耐熱性、断熱性、補強
性および耐摩耗性なども生かすことができ、従来の問題
点を解決することができる。従つて本発明の抗菌性金属
含有ウイスカーを用いることによつてウイスカーの特長
を生かして抗菌性金属の用途拡大を図ることができる。
(実 施 例) 以下に実施例及び試験例を挙げて詳しく説明する。
実施例1 塩化第一錫15g/および塩酸10ml/からなる水溶液中
にチタン酸カリウムウイスカー(大塚化学製、TISMO)
を1g/の浴比になるように分散させ、室温で3分間撹
拌、別、水洗後、塩化パラジウム2g/および塩酸20m
l/からなる水溶液中に1g/の浴比になるように添加
し、室温で2分間撹拌、別、洗浄、乾燥した。得られ
た組成物(以下T−Pdと略す)は表面が金属パラジウム
で被覆されていた。
にチタン酸カリウムウイスカー(大塚化学製、TISMO)
を1g/の浴比になるように分散させ、室温で3分間撹
拌、別、水洗後、塩化パラジウム2g/および塩酸20m
l/からなる水溶液中に1g/の浴比になるように添加
し、室温で2分間撹拌、別、洗浄、乾燥した。得られ
た組成物(以下T−Pdと略す)は表面が金属パラジウム
で被覆されていた。
次にT−Pdを用い、硫酸銅35g/、ロツセル塩170g/
、苛性ソーダ50g/、炭酸ソーダ30g/およびEDTA20
ml/からなる水溶液に、37%ホルマリンを20%添加し
たのち、該水溶液による浴比が1g/4.5となるように調
整し、室温で3分間撹拌、別、水洗、乾燥した。
、苛性ソーダ50g/、炭酸ソーダ30g/およびEDTA20
ml/からなる水溶液に、37%ホルマリンを20%添加し
たのち、該水溶液による浴比が1g/4.5となるように調
整し、室温で3分間撹拌、別、水洗、乾燥した。
その結果、TISMO 1gに対し、金属が25g付着し、表面が
金属銅で覆われた抗菌性金属含有ウイスカー抗菌剤(以
下T−Cuと略す)を得た。
金属銅で覆われた抗菌性金属含有ウイスカー抗菌剤(以
下T−Cuと略す)を得た。
実施例2 実施例1で得られたT−Cuを用い、硝酸銀7.5g/、チ
オ硫酸ナトリウム105g/およびアンモニア水75g/か
らなる水溶液で、浴比を1g/に調整し、室温で5分間
撹拌、別、水洗、乾燥した。
オ硫酸ナトリウム105g/およびアンモニア水75g/か
らなる水溶液で、浴比を1g/に調整し、室温で5分間
撹拌、別、水洗、乾燥した。
その結果、TISMO 1gに対し、金属が10g付着し、表面が
金属銀で覆われた抗菌性金属含有ウイスカー抗菌剤(以
下T−Agと略す)を得た。
金属銀で覆われた抗菌性金属含有ウイスカー抗菌剤(以
下T−Agと略す)を得た。
実施例3 実施例1で得られたT−Pdを用い、塩化亜鉛19g/、ク
エン酸ソーダ25g/、次亜リン酸ソーダ20g/、酢酸ソ
ーダ5g/および塩化アンモン5g/からなる水溶液を用
いたほかは、実施例2と同様にして、TISMO 1gに対
し、金属が15g付着し、表面が金属亜鉛で覆われた抗菌
性金属含有ウイスカー抗菌剤(以下、T−Znと略す)を
得た。
エン酸ソーダ25g/、次亜リン酸ソーダ20g/、酢酸ソ
ーダ5g/および塩化アンモン5g/からなる水溶液を用
いたほかは、実施例2と同様にして、TISMO 1gに対
し、金属が15g付着し、表面が金属亜鉛で覆われた抗菌
性金属含有ウイスカー抗菌剤(以下、T−Znと略す)を
得た。
尚、表面が金属白金で覆われた抗菌性金属含有ウイスカ
ー抗菌剤(以下T−Ptと略す)も、同様の方法で得られ
た。
ー抗菌剤(以下T−Ptと略す)も、同様の方法で得られ
た。
試験例1 実施例1〜3で得られた抗菌性金属含有ウイスカー抗菌
剤を用いて、下記第1表に示す配合で (a)ミキシングロール; D=10in.16rpm (b)ロール温度×時間; 140〜145℃×5分 (c)シート厚み; 0.5mm の条件で混練してシートを作成し、このシートを用いて
JIS Z2911に従つて、かびの抗菌性試験を行つた。結
果を第2表に示す。
剤を用いて、下記第1表に示す配合で (a)ミキシングロール; D=10in.16rpm (b)ロール温度×時間; 140〜145℃×5分 (c)シート厚み; 0.5mm の条件で混練してシートを作成し、このシートを用いて
JIS Z2911に従つて、かびの抗菌性試験を行つた。結
果を第2表に示す。
第2表においてNo.1〜5はそれぞれPVCに対してサンプ
ルの含量が0,0.067,0.100,0.133及び0.200wt%の場合に
相当する。
ルの含量が0,0.067,0.100,0.133及び0.200wt%の場合に
相当する。
また+は菌子着生、 sは胞子付着生、 −は変化なしを示す。
Claims (4)
- 【請求項1】抗菌作用を有する金属をウイスカーに固定
させてなる抗菌剤。 - 【請求項2】ウイスカーがチタン酸カリウムウイスカー
である特許請求の範囲第1項記載の抗菌剤。 - 【請求項3】抗菌性金属が銀、銅、亜鉛及び白金からな
る群から選択される少なくとも1種である特許請求の範
囲第1項又は第2項記載の抗菌剤。 - 【請求項4】銀、銅、亜鉛及び白金からなる群から選択
される金属イオンの少なくとも1種を還元してウイスカ
ー表面に固着することを特徴とする抗菌剤の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62055074A JPH0788286B2 (ja) | 1987-03-10 | 1987-03-10 | 抗菌剤およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62055074A JPH0788286B2 (ja) | 1987-03-10 | 1987-03-10 | 抗菌剤およびその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63222100A JPS63222100A (ja) | 1988-09-14 |
JPH0788286B2 true JPH0788286B2 (ja) | 1995-09-27 |
Family
ID=12988549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62055074A Expired - Fee Related JPH0788286B2 (ja) | 1987-03-10 | 1987-03-10 | 抗菌剤およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0788286B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2642961B2 (ja) * | 1988-08-19 | 1997-08-20 | 田中貴金属工業株式会社 | 殺菌性組成物 |
JPH0266604U (ja) * | 1988-11-01 | 1990-05-21 | ||
JPH0383770U (ja) * | 1989-12-13 | 1991-08-26 | ||
US5961843A (en) * | 1994-10-05 | 1999-10-05 | Toto Ltd. | Antimicrobial solid material, process for producing the same, and method of utilizing the same |
US6630172B2 (en) * | 2001-01-22 | 2003-10-07 | Kareem I. Batarseh | Microbicidal composition containing potassium sodium tartrate |
KR20040011699A (ko) * | 2002-07-30 | 2004-02-11 | 주식회사 서진바이오케미칼 | 항균물질이 함유된 초미립자 분말 및 이의 용도 |
JP2018123109A (ja) * | 2017-02-03 | 2018-08-09 | 株式会社豊田中央研究所 | 抗菌性部材及びその製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0737708B2 (ja) * | 1986-10-21 | 1995-04-26 | 日機装株式会社 | ウイスカ−の表面改質方法 |
JPH0788280B2 (ja) * | 1987-02-09 | 1995-09-27 | 大塚化学株式会社 | 抗菌性ウイスカ− |
-
1987
- 1987-03-10 JP JP62055074A patent/JPH0788286B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63222100A (ja) | 1988-09-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |