JPH0787841B2 - 哺乳動物の授精適期検出装置 - Google Patents
哺乳動物の授精適期検出装置Info
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- JPH0787841B2 JPH0787841B2 JP1032344A JP3234489A JPH0787841B2 JP H0787841 B2 JPH0787841 B2 JP H0787841B2 JP 1032344 A JP1032344 A JP 1032344A JP 3234489 A JP3234489 A JP 3234489A JP H0787841 B2 JPH0787841 B2 JP H0787841B2
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- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B10/00—Instruments for taking body samples for diagnostic purposes; Other methods or instruments for diagnosis, e.g. for vaccination diagnosis, sex determination or ovulation-period determination; Throat striking implements
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Description
この発明は、人を含む哺乳動物の授精適期検出装置に関
する。
する。
従来、例えば、特開昭60−188142〜188148、特開昭60−
190942〜190944、特開昭60−220052、特開昭60−22774
6、特開昭61−90651〜90655、特開昭61−137543〜13754
5、特開昭61−137554及び特開昭61−217157の各号に開
示されるように、哺乳動物の膣壁の等価直流抵抗値に基
づいて、該哺乳動物の排卵時期あるいは授精適期を検出
する装置が提案されている。これらは膣壁のナトリウム
イオン濃度を、これと反比例する等値直流抵抗値から検
出するものである。 ところで、前記各号の排卵予知検出装置あるいは授精適
期検出装置は、排卵直前における膣壁の等価直流抵抗値
が最大となるという経験測に基づいて、該等価直流抵抗
値の最大値と最小値の間を複数に分割して、且つ各分割
区分に対応してランプが点灯するように構成したもので
ある。 即ち、例えば豚の場合、冷蔵あるいは生精子にあつては
排卵の5〜7時間前に子宮内に注入し、又、冷凍精子に
あつては排卵の2時間前に子宮内に注入するのが、最も
授精及び受胎率が高いことがわかつている。 従つて、検出された膣壁の等価直流抵抗値が、排卵の7
〜5時間前あるいは2時間前における等価直流抵抗値に
相当するものであるとき、対応するランプを点灯させる
ことができれば理想的である。 しかしながら、従来、排卵直前の膣壁の等価直流抵抗値
の最大値及び非排卵時期の最小値は共に不明であつた。 従つて、上記排卵予知検出装置あるいは授精適期検出装
置における、精子注入タイミングを表示するランプは、
必ずしも、正確なタイミングを表示するものではなかつ
た。 又、従つて、排卵予知検出装置あるいは授精適期検出装
置によつて授精が最適の時期と判断した状態で、人工授
精を行つても、その成功率は100%ではなかつた。更
に、例えば人体用の授精適期表示装置を避妊目的で使用
したい場合でも膣壁の最小等価直流抵抗値、即ち零点設
定基準が不明確であつたので利用できなかつた。 これに対して、本発明者は、PCT/JP87/01011の特許出願
により、哺乳動物の膣粘膜におけるナトリウムイオン濃
度が、その排卵時期には最小となり、且つ、これが水の
ナトリウムイオン濃度と略等しい状態となり、更に、い
非排卵時期におけるナトリウムイオン濃度の最大値は、
該哺乳動物の血液におけるナトリウムイオン濃度と略一
致することを発見したことに基づく哺乳動物の授精適期
検出装置を提案した。この提案は、また、従来、ナトリ
ウムイオン濃度を膣粘膜の等値直流抵抗値に反比例する
と仮定していたが、正確には膣粘膜の等価インピーダン
ス値に反比例することを発見したことにもとづくもので
ある。
190942〜190944、特開昭60−220052、特開昭60−22774
6、特開昭61−90651〜90655、特開昭61−137543〜13754
5、特開昭61−137554及び特開昭61−217157の各号に開
示されるように、哺乳動物の膣壁の等価直流抵抗値に基
づいて、該哺乳動物の排卵時期あるいは授精適期を検出
する装置が提案されている。これらは膣壁のナトリウム
イオン濃度を、これと反比例する等値直流抵抗値から検
出するものである。 ところで、前記各号の排卵予知検出装置あるいは授精適
期検出装置は、排卵直前における膣壁の等価直流抵抗値
が最大となるという経験測に基づいて、該等価直流抵抗
値の最大値と最小値の間を複数に分割して、且つ各分割
区分に対応してランプが点灯するように構成したもので
ある。 即ち、例えば豚の場合、冷蔵あるいは生精子にあつては
排卵の5〜7時間前に子宮内に注入し、又、冷凍精子に
あつては排卵の2時間前に子宮内に注入するのが、最も
授精及び受胎率が高いことがわかつている。 従つて、検出された膣壁の等価直流抵抗値が、排卵の7
〜5時間前あるいは2時間前における等価直流抵抗値に
相当するものであるとき、対応するランプを点灯させる
ことができれば理想的である。 しかしながら、従来、排卵直前の膣壁の等価直流抵抗値
の最大値及び非排卵時期の最小値は共に不明であつた。 従つて、上記排卵予知検出装置あるいは授精適期検出装
置における、精子注入タイミングを表示するランプは、
必ずしも、正確なタイミングを表示するものではなかつ
た。 又、従つて、排卵予知検出装置あるいは授精適期検出装
置によつて授精が最適の時期と判断した状態で、人工授
精を行つても、その成功率は100%ではなかつた。更
に、例えば人体用の授精適期表示装置を避妊目的で使用
したい場合でも膣壁の最小等価直流抵抗値、即ち零点設
定基準が不明確であつたので利用できなかつた。 これに対して、本発明者は、PCT/JP87/01011の特許出願
により、哺乳動物の膣粘膜におけるナトリウムイオン濃
度が、その排卵時期には最小となり、且つ、これが水の
ナトリウムイオン濃度と略等しい状態となり、更に、い
非排卵時期におけるナトリウムイオン濃度の最大値は、
該哺乳動物の血液におけるナトリウムイオン濃度と略一
致することを発見したことに基づく哺乳動物の授精適期
検出装置を提案した。この提案は、また、従来、ナトリ
ウムイオン濃度を膣粘膜の等値直流抵抗値に反比例する
と仮定していたが、正確には膣粘膜の等価インピーダン
ス値に反比例することを発見したことにもとづくもので
ある。
ところで、前記提案における水は、実際には、日本国静
岡県浜松市の水道水を利用したものであるが、この水道
水におけるナトリウムイオン濃度は季節あるいは1日の
うちでも若干の変動があり、この変動による測定結果の
ばらつきは非常に少ないものではあつたが、更に正確で
あることが望ましいのはいうまでもない。 この発明は、哺乳動物の膣粘膜におけるナトリウムイオ
ン濃度の最小値を正確に設定できるようにして、哺乳動
物の授精適期又は妊娠不能期を正確に判断できるように
した哺乳動物の授精適期検出装置を提供することを目的
とする。
岡県浜松市の水道水を利用したものであるが、この水道
水におけるナトリウムイオン濃度は季節あるいは1日の
うちでも若干の変動があり、この変動による測定結果の
ばらつきは非常に少ないものではあつたが、更に正確で
あることが望ましいのはいうまでもない。 この発明は、哺乳動物の膣粘膜におけるナトリウムイオ
ン濃度の最小値を正確に設定できるようにして、哺乳動
物の授精適期又は妊娠不能期を正確に判断できるように
した哺乳動物の授精適期検出装置を提供することを目的
とする。
この発明は、発明者のその後の試行錯誤により、該発明
者が、哺乳動物の膣粘膜におけるナトリウムイオン濃度
の最小値は、い該哺乳動物の唾液におけるナトリウムイ
オン濃度と等しいことを発見したことに基づくものであ
る。 この発明は、哺乳動物の腟内に挿入され得る検出部と、
この検出部の前記腟粘膜に接触可能位置に配置された複
数の電極と、この複数の電極間に電圧を印加するための
電圧発生手段と、前記電極間のインピーダンス値を検出
するためのインピーダンス検出装置とを含む哺乳動物の
腟粘膜におけるナトリウムイオン濃度を検出する手段
と、 前記腟粘膜の等価インピーダンス値が哺乳動物の唾液に
おける等価インピーダンス値と略等しいときを排卵直前
の最大値とすると共に、前記腟粘膜の等価インピーダン
ス値が哺乳動物の血液における等価インピーダンス値と
略等しいときを非排卵時の最小値として、前記インピー
ダンス検出装置により検出された腟粘膜の等価インピー
ダンス値が、前記最大値を基準としてこれに等しくなる
場合、排卵前の精子注入適期に相当することを判定し、
これを表示すると共に、前記最小値を基準としてこれに
等しくなる場合、非排卵時における妊娠不能期に対応す
ることを判定し、これを表示する表示手段と、を備える
ことを特徴とする哺乳動物の授精適期検出装置により、
上記目的を達成するものである。
者が、哺乳動物の膣粘膜におけるナトリウムイオン濃度
の最小値は、い該哺乳動物の唾液におけるナトリウムイ
オン濃度と等しいことを発見したことに基づくものであ
る。 この発明は、哺乳動物の腟内に挿入され得る検出部と、
この検出部の前記腟粘膜に接触可能位置に配置された複
数の電極と、この複数の電極間に電圧を印加するための
電圧発生手段と、前記電極間のインピーダンス値を検出
するためのインピーダンス検出装置とを含む哺乳動物の
腟粘膜におけるナトリウムイオン濃度を検出する手段
と、 前記腟粘膜の等価インピーダンス値が哺乳動物の唾液に
おける等価インピーダンス値と略等しいときを排卵直前
の最大値とすると共に、前記腟粘膜の等価インピーダン
ス値が哺乳動物の血液における等価インピーダンス値と
略等しいときを非排卵時の最小値として、前記インピー
ダンス検出装置により検出された腟粘膜の等価インピー
ダンス値が、前記最大値を基準としてこれに等しくなる
場合、排卵前の精子注入適期に相当することを判定し、
これを表示すると共に、前記最小値を基準としてこれに
等しくなる場合、非排卵時における妊娠不能期に対応す
ることを判定し、これを表示する表示手段と、を備える
ことを特徴とする哺乳動物の授精適期検出装置により、
上記目的を達成するものである。
この発明において、授精適期を表示するための表示手段
は、膣粘膜におけるナトリウムイオン濃度が、排卵直前
で唾液におけるナトリウムイオン濃度と略等しくなるこ
とに基づき、検出されたナトリウムイオン濃度が唾液と
略等しいときを排卵直前の最小値としてとらえ、この最
小値に基づき、排卵前の精子注入適期を表示するので、
排卵時期及びこれに基づく授精適期より正確に検出する
ことができる。
は、膣粘膜におけるナトリウムイオン濃度が、排卵直前
で唾液におけるナトリウムイオン濃度と略等しくなるこ
とに基づき、検出されたナトリウムイオン濃度が唾液と
略等しいときを排卵直前の最小値としてとらえ、この最
小値に基づき、排卵前の精子注入適期を表示するので、
排卵時期及びこれに基づく授精適期より正確に検出する
ことができる。
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。 この実施例は、図に示されるように、哺乳動物の膣内に
挿入され得る棒状の検出部12と、この検出部12における
先端部12Aの、前記哺乳動物における膣粘膜に接触可能
位置に配置された一対の電極14と、この一対の電極14、
14間に電圧を印加するための電圧発生手段16と、前記電
極14、14間のインピーダンス値を検出するためのレベル
判定装置18と、を含んでなるナトリウムイオン濃度検出
手段10と、前記膣粘膜の等価インピーダンス値が当該哺
乳動物の唾液の等価インピーダンス値と略等しいときを
排卵直前の最大値として、又、前記膣粘膜の等価インピ
ーダンス値が対象となる哺乳動物の血液における等価イ
ンピーダンス値と略等しいときを最小値として、これら
最大値、最小値及び該最大値と最小値を基準として、排
卵前の精子注入適期及び非排卵時における妊娠不能時期
を表示するようにされた表示手段20とにより哺乳動物の
授精適期検出装置を構成したものである。 前記電圧発生手段16は、交流発生手段22と、昇圧装置24
と、電圧比較装置26とを備えている。 前記交流発生手段22は、無安定マルチバイブレータ22A
及び正負パルス増幅器22Bとを含んで構成されている。 前記無安定マルチバイプレータ22Aは、主にトランジス
タTR1、TR2、抵抗R1〜R4、コンデンサC1、C2で構成され
ており、又、前記正負パルス増幅器22Bは、前記無安定
マルチバイブレータ22Aで出力されたパルスを増幅する
ためトランジスタTR3〜TR7、抵抗R5〜R16を備えてい
る。 前記昇圧装置24は、電源電池28から供給された電源電圧
を必要な電圧まで昇圧するためのインバータ回路を含む
ものであり、増幅用のトランジスタTR8、TR9が設けら
れ、前記電源電池28からの電源電圧を該トランジスタTR
8、TR9に印加して昇圧作用を行わせるためのコンデンサ
C4〜C7、抵抗R25〜R27、コイルL1、L2、ダイオードD2、
及びツエナダイオードZD1、ZD2を有する。このダイオー
ドD2とツエナダイオードZD1の正極側は前記交流発生手
段22の抵抗R10及びレベル判定装置30の抵抗R17に接続さ
れ、昇圧された電圧が入力され電流が流入するようにさ
れている。 前記レベル判定装置18は、電極14、14に印加された交流
により被検出部(膣粘膜)のインピーダンス等価回路18
Aのインピーダンスレベルを検出するための複数の電圧
比較器を備え、又、前記表示手段20はレベル判定装置18
で判定されたレベルをそれぞれのレベルに応じて発光ダ
イオードDP1〜DP5で表示するようにされている。 更に詳細に説明すると、前記レベル判定装置18は、前記
電極14、14からダイオードD1を介して出力される電圧信
号からインピーダンス等価回路18Aのインピーダンスレ
ベルを判定するため、前記昇圧装置24か入力された電圧
を分圧するための抵抗R17〜R23と、各分圧電圧と上記電
圧信号を比較するための演算増幅器OP1〜OP6と、該演算
増幅器OP1〜OP6の出力信号から前記表示手段205の発光
ダイオードDP1〜DP5の発光信号を作成するため、排他的
論理和演算を行うためのエクスクルーシブオア回路EOR1
〜EOR5とを備えている。なお、前記ダイオードD1の正極
側には各演算増幅器OP1〜OP6への入力電圧信号を安定さ
せるためのコンデンサC3、抵抗R24の特製要素が接続さ
れる。 前記電圧比較装置26は、前記電源電池28の電圧低下をチ
エツク(診断)するためのものであり、動作スイツチ32
をオンすることにより作動されるようになつている。 第2図の符号34はレベル判定装置18を作動させるための
動作スイツチを示す。 又、前記電圧比較装置26は、前記動作スイツチ32を介し
て入力される電源電池28の電圧を診断すべく、抵抗R28
〜R30とダイオード列D3と抵抗R28〜R30及びダイオード
列D3で分圧された電圧を比較するための演算増幅器OP7
とが備えられ、比較、診断された結果を動作スイツチ32
と同時に開閉する接点32Aを介して前記表示手段20中の
発光ダイオードDP5に判定信号として入力して、該判定
信号に応じ前記発光ダイオードDP5を発光させる。な
お、前記演算増幅器OP7の出力信号は抵抗R31、及びダイ
オードD4を介して前記発光ダイオードDP5に入力され
る。又、該ダイオードD4の接続点には前記エクスクルー
シブオア回路EOR5へ前記判定信号が逆流するのを防止す
るためダイオードD5が備えられる。なお、各エクスクル
ーシブオア回路EOR1〜EOR5の出力側には、各発光ダイオ
ードDP1〜DP5へ印加される発光信号を分圧するための分
圧抵抗R32〜R36が接続されている。 ここで、前記レベル判定装置18における分圧抵抗R18〜R
23の抵抗値の総和は、当該哺乳動物の唾液におけるイン
ピーダンス値より僅かに小さく設定されている。例え
ば、豚の場合、体温は通常38.5℃であるので、前記電極
14.14を直径3.5mmの円形の金から形成し、且つ両電極1
4.14の中心間距離を5mmとしたとき、38.5℃での電極14.
14間の唾液の等価インピーダンス値よりも僅かに小さく
2.14KΩ程度とする(以下インピーダンス値はすべて電
極14.14間における値とする)。 具体的には、電極14.14を唾液と等しい抵抗の液体に浸
した時に発光ダイオードDP1が点灯するように分圧抵抗R
18〜R23の抵抗値の総和を設定すればよい。 又、分圧抵抗R23の抵抗値は、対象となる哺乳動物の血
液の等価インピーダンス値と略等しく設定されている。
例えば、豚の場合は0.78KΩ程度とする。具体的には、
電極14.14を血液中に浸し、このとき発光ダイオードDP5
が消灯するように分圧抵抗R23の抵抗値を設定する。 更に、前記分圧抵抗R19〜R23の抵抗値の総和は、液状精
液(Chilled Semen)を子宮内に注入するに適した時期
での該哺乳動物の膣壁における等価インピーダンスの値
と略等しくなるようにされている。 例えば豚の場合は1.88KΩ程度とされている。 更に、前記分圧抵抗R20〜R23の抵抗値の総和は、凍結精
液(Frozen Semen)を注入するに適した時期における該
哺乳動物の膣壁における等価インピーダンスの値と略等
しくなるようにされている。 例えば豚の場合は1.644KΩに設定される。 更に、前記分圧抵抗R21〜R23の抵抗値の総和は、当該哺
乳動物の非排卵時における妊娠不能状態での膣壁の最大
等価インピーダンスの値と略等しく設定されている。 例えば豚の場合は、1.00KΩ程度とする。 更に又、前記分圧抵抗R22及びR235の抵抗値の和は、当
該哺乳動物の非排卵時期における妊娠不能時の、膣壁の
インピーダンス値の下半部の値と等しくされている。 豚の場合は、0.867KΩ程度とする。 ここで、第1図に示されるように、電極14、14が取付け
られる棒状検出部12は前記検出回路、電源電池等が収納
される本体38に取付けられている。 本体38には、その表面に、前記表示手段20の発光ダイオ
ードDP1〜DP5と、前記動作スイツチ32、34とが表面に露
出して取付けられている。 次に、上記実施例装置によつて、哺乳動物の排卵時期を
検出する過程について説明する。 まず、前記棒状の検出部12を哺乳動物の膣内に挿入す
る。 次に、棒状の検出部12先端の電極14、14を膣粘膜に押付
け、この状態で、動作スイツチ34をオンする。 このようにすると、電極14、14間のインピーダンス等価
回路18Aの値に応じて生ずる電圧がダイオードD1を介し
て各演算増幅器OP1〜OP6の非反転入力端子に入力され
る。一方、これら演算増幅器OP1〜OP6の反転入力端子に
は各抵抗R17〜R23で分圧された電圧が印加され、従つ
て、前記インピーダンス等価回路18Aからの電圧値と各
演算増幅器OP1〜OP6毎の電圧値が比較されてその比較結
果がエクスクルーシブオア回路EOR1〜EOR5に入力され
る。この場合、各反転入力端子に入力される電圧は演算
増幅器OP6からOP1へ向けて順次抵抗R23〜R17に応じて段
階的に大きな値となつて印加されている。 そして、前記各エクスクルーシブオア回路EOR1〜EOR5は
各演算増幅器OP1〜OP6の隣り同士の排他的論理和をとる
ため、前記インピーダンス等価回路18Aの値に応じて発
光ダイオードDP1〜DP5のうちの1つが点灯することとな
る。 ここで、前述のように、前記分圧抵抗R18〜R23の抵抗値
の総和は、唾液の等価インピーダンス値と略等しく設定
され、且つ分圧抵抗R19〜R23の抵抗値の総和は膣壁の等
価インピーダンス値が、液状精液の注入するに適した状
態における値と等しくされているので、発光ダイオード
DP1が点灯した状態では凍結精液を注入する時期を示す
ことになる。同様に、発光ダイオードDP2が点灯すると
きには、液状精液を注入するに適した時期を示すことに
なる。 電極14、14間のインピーダンス値が唾液における等価イ
ンピーダンス値と等しいときは、エクスクルーシブオア
回路EOR1に、演算増幅器OP1及びOP2の両者から信号が入
力されるので、発光ダイオードDP1は消灯することにな
る。 従つて、このことを利用して、電極14、14を唾液中に付
けて、授精適期表示装置のチエツクを行うことができ
る。 前記分圧抵抗R21〜R23の抵抗値の総和は、非排卵状態で
の妊娠不能時期での膣壁のインピーダンス等価回路18A
の最大インピーダンス値と等しく設定されているので、
発光ダイオードDP4又はDP5が点灯するときは、当該哺乳
動物の妊娠不能時期を示すことになる。 又、発光ダイオードDP4は妊娠不能時期におけるハイレ
ベル、又、発光ダイオードDP5は妊娠不能時期における
低レベルのインピーダンス値を表わすので、当該哺乳動
物が発情期の場合、排卵に接近しているかあるいは排卵
が終了したかを判断することができる。発光ダイオード
DP3は妊娠可能及び不能の中間における不明な時期、い
わゆるグレイゾーンを示す。 又、分圧抵抗R23の抵抗値は、対象となる哺乳動物の血
液におけるインピーダンス値よりも僅かに大きく設定さ
れているために、電極14、14を当該哺乳動物の血液中に
浸漬したとき発光ダイオードDP5が消灯されることにな
る。 即ち、電極14、14を血液中又は唾液と等しい抵抗の液体
中に浸漬することによつて、排卵時期検出装置の零レベ
ルのチエツクを行うことができる。 本発明者の実測によれば、第4図の右端に示されるよう
に、豚の場合、膣粘膜の等価インピーダンス値は、非排
卵時には零点(血液の等価インピーダンス値)から1.0K
Ωの間で時間の経過と共に周期的に増減する安定したカ
ーブを示すが、排卵の42〜38時間前から等価インピーダ
ンス値が増大し始め、唾液の等価インピーダンス値に限
りなく接近し、排卵直前では唾液の等価インピーダンス
値と略等しくなり、以後急激に等価インピーダンス値が
減少し、2〜3時間でボトム値となる。 ここで、豚の人工授精の場合の、精子の膣内への注入
は、普通の液状精液の場合、排卵の約7〜5時間前に行
う。豚の膣粘膜の等価インピーダンス値と時間との関係
は一定であるので、前述の如く発光ダイオードDP2が点
灯するときを前記7〜5時間前として設定しておけば精
液注入のタイミングが決まる。 又、冷凍精液の場合は、排卵の2時間前に注入するのが
最も高い受胎率を確保することができる。 これは、冷凍精液の場合は、キヤパシテイシヨン(Capa
citation)といつて、授子を被う被膜(精子被覆抗原、
原形質膜、生体外膜)が脱落していて、液状あるいは生
精液と比較して直ちに授精し易い状態となつているから
である。従つて凍液精液の注入は、発光ダイオードDP1
が点灯したとき行えばよい。従つて、凍結精液の場合、
発光ダイオードDP2〜DP5のいずれかが点灯しているとき
は妊娠しない。 なお、上記実施例においてはレベル判定装置18により、
インピーダンスの大小を検出するようにしているが、本
発明はこれに限定されるものでなく、要すれば、インピ
ーダンスの値をそのままあるいは適宜に分割されたレベ
ルに該当するか否かを検出できるインピーダンス検出装
置であればよい。 又、上記実施例において、表示手段20は、複数の発光ダ
イオードDP1〜DP5から構成されているが、本発明はこれ
に限定されるものでなく、膣粘膜のインピーダンス等価
回路18Aの最大値及び最小値の間を適宜表示できるもの
であればよい。 従って、表示手段20は、第5図に示すように、インピー
ダンス値を表示する普通のメータ36などであってもよ
い。 この実施例では、唾液の等価インピーダンス値を最大
値、また血液の等価インピーダンス値を最小値として、
その間を適宜分割して、メータにそのまま取り入れて表
示することができる。また、レベル判定装置18に代えて
1つの抵抗を使用することができる。 また、発光ダイオード等を利用する場合は、実施例の5
個に限定されるものではなく、3個あるいは2個、さら
には6個以上であってもよい。 更に、上記実施例は、豚の授精適期あるいは妊娠不能期
を検出するものであるが、本発明は、他の哺乳動物(人
を含む)にも当然適用され得るものである。
る。 この実施例は、図に示されるように、哺乳動物の膣内に
挿入され得る棒状の検出部12と、この検出部12における
先端部12Aの、前記哺乳動物における膣粘膜に接触可能
位置に配置された一対の電極14と、この一対の電極14、
14間に電圧を印加するための電圧発生手段16と、前記電
極14、14間のインピーダンス値を検出するためのレベル
判定装置18と、を含んでなるナトリウムイオン濃度検出
手段10と、前記膣粘膜の等価インピーダンス値が当該哺
乳動物の唾液の等価インピーダンス値と略等しいときを
排卵直前の最大値として、又、前記膣粘膜の等価インピ
ーダンス値が対象となる哺乳動物の血液における等価イ
ンピーダンス値と略等しいときを最小値として、これら
最大値、最小値及び該最大値と最小値を基準として、排
卵前の精子注入適期及び非排卵時における妊娠不能時期
を表示するようにされた表示手段20とにより哺乳動物の
授精適期検出装置を構成したものである。 前記電圧発生手段16は、交流発生手段22と、昇圧装置24
と、電圧比較装置26とを備えている。 前記交流発生手段22は、無安定マルチバイブレータ22A
及び正負パルス増幅器22Bとを含んで構成されている。 前記無安定マルチバイプレータ22Aは、主にトランジス
タTR1、TR2、抵抗R1〜R4、コンデンサC1、C2で構成され
ており、又、前記正負パルス増幅器22Bは、前記無安定
マルチバイブレータ22Aで出力されたパルスを増幅する
ためトランジスタTR3〜TR7、抵抗R5〜R16を備えてい
る。 前記昇圧装置24は、電源電池28から供給された電源電圧
を必要な電圧まで昇圧するためのインバータ回路を含む
ものであり、増幅用のトランジスタTR8、TR9が設けら
れ、前記電源電池28からの電源電圧を該トランジスタTR
8、TR9に印加して昇圧作用を行わせるためのコンデンサ
C4〜C7、抵抗R25〜R27、コイルL1、L2、ダイオードD2、
及びツエナダイオードZD1、ZD2を有する。このダイオー
ドD2とツエナダイオードZD1の正極側は前記交流発生手
段22の抵抗R10及びレベル判定装置30の抵抗R17に接続さ
れ、昇圧された電圧が入力され電流が流入するようにさ
れている。 前記レベル判定装置18は、電極14、14に印加された交流
により被検出部(膣粘膜)のインピーダンス等価回路18
Aのインピーダンスレベルを検出するための複数の電圧
比較器を備え、又、前記表示手段20はレベル判定装置18
で判定されたレベルをそれぞれのレベルに応じて発光ダ
イオードDP1〜DP5で表示するようにされている。 更に詳細に説明すると、前記レベル判定装置18は、前記
電極14、14からダイオードD1を介して出力される電圧信
号からインピーダンス等価回路18Aのインピーダンスレ
ベルを判定するため、前記昇圧装置24か入力された電圧
を分圧するための抵抗R17〜R23と、各分圧電圧と上記電
圧信号を比較するための演算増幅器OP1〜OP6と、該演算
増幅器OP1〜OP6の出力信号から前記表示手段205の発光
ダイオードDP1〜DP5の発光信号を作成するため、排他的
論理和演算を行うためのエクスクルーシブオア回路EOR1
〜EOR5とを備えている。なお、前記ダイオードD1の正極
側には各演算増幅器OP1〜OP6への入力電圧信号を安定さ
せるためのコンデンサC3、抵抗R24の特製要素が接続さ
れる。 前記電圧比較装置26は、前記電源電池28の電圧低下をチ
エツク(診断)するためのものであり、動作スイツチ32
をオンすることにより作動されるようになつている。 第2図の符号34はレベル判定装置18を作動させるための
動作スイツチを示す。 又、前記電圧比較装置26は、前記動作スイツチ32を介し
て入力される電源電池28の電圧を診断すべく、抵抗R28
〜R30とダイオード列D3と抵抗R28〜R30及びダイオード
列D3で分圧された電圧を比較するための演算増幅器OP7
とが備えられ、比較、診断された結果を動作スイツチ32
と同時に開閉する接点32Aを介して前記表示手段20中の
発光ダイオードDP5に判定信号として入力して、該判定
信号に応じ前記発光ダイオードDP5を発光させる。な
お、前記演算増幅器OP7の出力信号は抵抗R31、及びダイ
オードD4を介して前記発光ダイオードDP5に入力され
る。又、該ダイオードD4の接続点には前記エクスクルー
シブオア回路EOR5へ前記判定信号が逆流するのを防止す
るためダイオードD5が備えられる。なお、各エクスクル
ーシブオア回路EOR1〜EOR5の出力側には、各発光ダイオ
ードDP1〜DP5へ印加される発光信号を分圧するための分
圧抵抗R32〜R36が接続されている。 ここで、前記レベル判定装置18における分圧抵抗R18〜R
23の抵抗値の総和は、当該哺乳動物の唾液におけるイン
ピーダンス値より僅かに小さく設定されている。例え
ば、豚の場合、体温は通常38.5℃であるので、前記電極
14.14を直径3.5mmの円形の金から形成し、且つ両電極1
4.14の中心間距離を5mmとしたとき、38.5℃での電極14.
14間の唾液の等価インピーダンス値よりも僅かに小さく
2.14KΩ程度とする(以下インピーダンス値はすべて電
極14.14間における値とする)。 具体的には、電極14.14を唾液と等しい抵抗の液体に浸
した時に発光ダイオードDP1が点灯するように分圧抵抗R
18〜R23の抵抗値の総和を設定すればよい。 又、分圧抵抗R23の抵抗値は、対象となる哺乳動物の血
液の等価インピーダンス値と略等しく設定されている。
例えば、豚の場合は0.78KΩ程度とする。具体的には、
電極14.14を血液中に浸し、このとき発光ダイオードDP5
が消灯するように分圧抵抗R23の抵抗値を設定する。 更に、前記分圧抵抗R19〜R23の抵抗値の総和は、液状精
液(Chilled Semen)を子宮内に注入するに適した時期
での該哺乳動物の膣壁における等価インピーダンスの値
と略等しくなるようにされている。 例えば豚の場合は1.88KΩ程度とされている。 更に、前記分圧抵抗R20〜R23の抵抗値の総和は、凍結精
液(Frozen Semen)を注入するに適した時期における該
哺乳動物の膣壁における等価インピーダンスの値と略等
しくなるようにされている。 例えば豚の場合は1.644KΩに設定される。 更に、前記分圧抵抗R21〜R23の抵抗値の総和は、当該哺
乳動物の非排卵時における妊娠不能状態での膣壁の最大
等価インピーダンスの値と略等しく設定されている。 例えば豚の場合は、1.00KΩ程度とする。 更に又、前記分圧抵抗R22及びR235の抵抗値の和は、当
該哺乳動物の非排卵時期における妊娠不能時の、膣壁の
インピーダンス値の下半部の値と等しくされている。 豚の場合は、0.867KΩ程度とする。 ここで、第1図に示されるように、電極14、14が取付け
られる棒状検出部12は前記検出回路、電源電池等が収納
される本体38に取付けられている。 本体38には、その表面に、前記表示手段20の発光ダイオ
ードDP1〜DP5と、前記動作スイツチ32、34とが表面に露
出して取付けられている。 次に、上記実施例装置によつて、哺乳動物の排卵時期を
検出する過程について説明する。 まず、前記棒状の検出部12を哺乳動物の膣内に挿入す
る。 次に、棒状の検出部12先端の電極14、14を膣粘膜に押付
け、この状態で、動作スイツチ34をオンする。 このようにすると、電極14、14間のインピーダンス等価
回路18Aの値に応じて生ずる電圧がダイオードD1を介し
て各演算増幅器OP1〜OP6の非反転入力端子に入力され
る。一方、これら演算増幅器OP1〜OP6の反転入力端子に
は各抵抗R17〜R23で分圧された電圧が印加され、従つ
て、前記インピーダンス等価回路18Aからの電圧値と各
演算増幅器OP1〜OP6毎の電圧値が比較されてその比較結
果がエクスクルーシブオア回路EOR1〜EOR5に入力され
る。この場合、各反転入力端子に入力される電圧は演算
増幅器OP6からOP1へ向けて順次抵抗R23〜R17に応じて段
階的に大きな値となつて印加されている。 そして、前記各エクスクルーシブオア回路EOR1〜EOR5は
各演算増幅器OP1〜OP6の隣り同士の排他的論理和をとる
ため、前記インピーダンス等価回路18Aの値に応じて発
光ダイオードDP1〜DP5のうちの1つが点灯することとな
る。 ここで、前述のように、前記分圧抵抗R18〜R23の抵抗値
の総和は、唾液の等価インピーダンス値と略等しく設定
され、且つ分圧抵抗R19〜R23の抵抗値の総和は膣壁の等
価インピーダンス値が、液状精液の注入するに適した状
態における値と等しくされているので、発光ダイオード
DP1が点灯した状態では凍結精液を注入する時期を示す
ことになる。同様に、発光ダイオードDP2が点灯すると
きには、液状精液を注入するに適した時期を示すことに
なる。 電極14、14間のインピーダンス値が唾液における等価イ
ンピーダンス値と等しいときは、エクスクルーシブオア
回路EOR1に、演算増幅器OP1及びOP2の両者から信号が入
力されるので、発光ダイオードDP1は消灯することにな
る。 従つて、このことを利用して、電極14、14を唾液中に付
けて、授精適期表示装置のチエツクを行うことができ
る。 前記分圧抵抗R21〜R23の抵抗値の総和は、非排卵状態で
の妊娠不能時期での膣壁のインピーダンス等価回路18A
の最大インピーダンス値と等しく設定されているので、
発光ダイオードDP4又はDP5が点灯するときは、当該哺乳
動物の妊娠不能時期を示すことになる。 又、発光ダイオードDP4は妊娠不能時期におけるハイレ
ベル、又、発光ダイオードDP5は妊娠不能時期における
低レベルのインピーダンス値を表わすので、当該哺乳動
物が発情期の場合、排卵に接近しているかあるいは排卵
が終了したかを判断することができる。発光ダイオード
DP3は妊娠可能及び不能の中間における不明な時期、い
わゆるグレイゾーンを示す。 又、分圧抵抗R23の抵抗値は、対象となる哺乳動物の血
液におけるインピーダンス値よりも僅かに大きく設定さ
れているために、電極14、14を当該哺乳動物の血液中に
浸漬したとき発光ダイオードDP5が消灯されることにな
る。 即ち、電極14、14を血液中又は唾液と等しい抵抗の液体
中に浸漬することによつて、排卵時期検出装置の零レベ
ルのチエツクを行うことができる。 本発明者の実測によれば、第4図の右端に示されるよう
に、豚の場合、膣粘膜の等価インピーダンス値は、非排
卵時には零点(血液の等価インピーダンス値)から1.0K
Ωの間で時間の経過と共に周期的に増減する安定したカ
ーブを示すが、排卵の42〜38時間前から等価インピーダ
ンス値が増大し始め、唾液の等価インピーダンス値に限
りなく接近し、排卵直前では唾液の等価インピーダンス
値と略等しくなり、以後急激に等価インピーダンス値が
減少し、2〜3時間でボトム値となる。 ここで、豚の人工授精の場合の、精子の膣内への注入
は、普通の液状精液の場合、排卵の約7〜5時間前に行
う。豚の膣粘膜の等価インピーダンス値と時間との関係
は一定であるので、前述の如く発光ダイオードDP2が点
灯するときを前記7〜5時間前として設定しておけば精
液注入のタイミングが決まる。 又、冷凍精液の場合は、排卵の2時間前に注入するのが
最も高い受胎率を確保することができる。 これは、冷凍精液の場合は、キヤパシテイシヨン(Capa
citation)といつて、授子を被う被膜(精子被覆抗原、
原形質膜、生体外膜)が脱落していて、液状あるいは生
精液と比較して直ちに授精し易い状態となつているから
である。従つて凍液精液の注入は、発光ダイオードDP1
が点灯したとき行えばよい。従つて、凍結精液の場合、
発光ダイオードDP2〜DP5のいずれかが点灯しているとき
は妊娠しない。 なお、上記実施例においてはレベル判定装置18により、
インピーダンスの大小を検出するようにしているが、本
発明はこれに限定されるものでなく、要すれば、インピ
ーダンスの値をそのままあるいは適宜に分割されたレベ
ルに該当するか否かを検出できるインピーダンス検出装
置であればよい。 又、上記実施例において、表示手段20は、複数の発光ダ
イオードDP1〜DP5から構成されているが、本発明はこれ
に限定されるものでなく、膣粘膜のインピーダンス等価
回路18Aの最大値及び最小値の間を適宜表示できるもの
であればよい。 従って、表示手段20は、第5図に示すように、インピー
ダンス値を表示する普通のメータ36などであってもよ
い。 この実施例では、唾液の等価インピーダンス値を最大
値、また血液の等価インピーダンス値を最小値として、
その間を適宜分割して、メータにそのまま取り入れて表
示することができる。また、レベル判定装置18に代えて
1つの抵抗を使用することができる。 また、発光ダイオード等を利用する場合は、実施例の5
個に限定されるものではなく、3個あるいは2個、さら
には6個以上であってもよい。 更に、上記実施例は、豚の授精適期あるいは妊娠不能期
を検出するものであるが、本発明は、他の哺乳動物(人
を含む)にも当然適用され得るものである。
本発明は、上記のように構成したので、哺乳動物の授精
時期を的確に検出することができるという優れた効果を
有する。又、妊娠不能時期をも正確に検出できる。 本発明者の実験によれば、レベル判定装置(インピーダ
ンス検出装置)を上記のように、そのピーク値を当該哺
乳動物の唾液の等価インピーダンス値に、又、ボトム値
を当該哺乳動物の血液の等価インピーダンス値に各々略
等しく設定し、これによつて、人工授精を行つた場合、
豚及び牛で、子宮内膜炎等の異常がある場合を除けば、
100%の成功率であつた。
時期を的確に検出することができるという優れた効果を
有する。又、妊娠不能時期をも正確に検出できる。 本発明者の実験によれば、レベル判定装置(インピーダ
ンス検出装置)を上記のように、そのピーク値を当該哺
乳動物の唾液の等価インピーダンス値に、又、ボトム値
を当該哺乳動物の血液の等価インピーダンス値に各々略
等しく設定し、これによつて、人工授精を行つた場合、
豚及び牛で、子宮内膜炎等の異常がある場合を除けば、
100%の成功率であつた。
第1図は本発明に係る哺乳動物の授精適期検出装置の実
施例を示す正面図、第2図は同実施例における電気的構
成部分を示す電気回路図、第3図は同ブロツク図、第4
図は豚の膣粘膜のインピーダンスの時間的変化を示す線
図、第5図は本発明の他の実施例を示す正面図である。 10……ナトリウムイオン濃度検出手段、 12……検出部、 14……電極、 16……電圧発生手段、 18……レベル判定装置、 20……表示手段。
施例を示す正面図、第2図は同実施例における電気的構
成部分を示す電気回路図、第3図は同ブロツク図、第4
図は豚の膣粘膜のインピーダンスの時間的変化を示す線
図、第5図は本発明の他の実施例を示す正面図である。 10……ナトリウムイオン濃度検出手段、 12……検出部、 14……電極、 16……電圧発生手段、 18……レベル判定装置、 20……表示手段。
Claims (1)
- 【請求項1】哺乳動物の腟内に挿入され得る検出部と、
この検出部の前記腟粘膜に接触可能位置に配置された複
数の電極と、この複数の電極間に電圧を印加するための
電圧発生手段と、前記電極間のインピーダンス値を検出
するためのインピーダンス検出装置とを含む哺乳動物の
腟粘膜におけるナトリウムイオン濃度を検出する手段
と、 前記腟粘膜の等価インピーダンス値が哺乳動物の唾液に
おける等価インピーダンス値と略等しいときを排卵直前
の最大値とすると共に、前記腟粘膜の等価インピーダン
ス値が哺乳動物の血液における等価インピーダンス値と
略等しいときを非排卵時の最小値として、前記インピー
ダンス検出装置により検出された腟粘膜の等価インピー
ダンス値が、前記最大値を基準としてこれに等しくなる
場合、排卵前の精子注入適期に相当することを判定し、
これを表示すると共に、前記最小値を基準としてこれに
等しくなる場合、非排卵時における妊娠不能期に対応す
ることを判定し、これを表示する表示手段と、を備える
ことを特徴とする哺乳動物の授精適期検出装置。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1032344A JPH0787841B2 (ja) | 1989-02-10 | 1989-02-10 | 哺乳動物の授精適期検出装置 |
AT89908858T ATE136761T1 (de) | 1988-07-29 | 1989-07-27 | Vorrichtung zum diagnostizieren von eierstockerkrankungen sowie einer schwangerschaft bei säugetieren |
AU40403/89A AU4040389A (en) | 1988-07-29 | 1989-07-27 | Method for diagnosis of ovarian diseases and pregnancy of mammals and apparatus therefor |
DE68926291T DE68926291T2 (de) | 1988-07-29 | 1989-07-27 | Vorrichtung zum diagnostizieren von eierstockerkrankungen sowie einer schwangerschaft bei säugetieren |
US07/474,783 US5109865A (en) | 1988-07-29 | 1989-07-27 | Method and apparatus for examining ovary and diagnosing the presence of pregnancy in mammals |
EP89908858A EP0387351B1 (en) | 1988-07-29 | 1989-07-27 | Apparatus for diagnosis of ovarian diseases and pregnancy of mammals |
PCT/JP1989/000749 WO1990001304A1 (en) | 1988-07-29 | 1989-07-27 | Method for diagnosis of ovarian diseases and pregnancy of mammals and apparatus therefor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1032344A JPH0787841B2 (ja) | 1989-02-10 | 1989-02-10 | 哺乳動物の授精適期検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02211137A JPH02211137A (ja) | 1990-08-22 |
JPH0787841B2 true JPH0787841B2 (ja) | 1995-09-27 |
Family
ID=12356345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1032344A Expired - Lifetime JPH0787841B2 (ja) | 1988-07-29 | 1989-02-10 | 哺乳動物の授精適期検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0787841B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105852913A (zh) * | 2016-05-18 | 2016-08-17 | 沈悦 | 一种排卵检测系统及其检测方法 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6545097B2 (en) | 2000-12-12 | 2003-04-08 | Scimed Life Systems, Inc. | Drug delivery compositions and medical devices containing block copolymer |
KR20030064987A (ko) * | 2002-01-29 | 2003-08-06 | (주) 디엠 | 다기능성 진단용 디바이스 |
JP4759353B2 (ja) * | 2005-09-21 | 2011-08-31 | Skメディカル電子株式会社 | 口腔内唾液量測定装置 |
FR2937852B1 (fr) * | 2008-11-05 | 2013-07-05 | Effiance | Dispositif de detection de l'ovulation chez un mammifere femelle et procede de detection de l'ovulation chez un mammifere femelle a l'aide d'un tel dispositif |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61113437A (ja) * | 1984-09-11 | 1986-05-31 | ゼテク・インコ−ポレ−テツド | 女性の排卵を予知する方法及び装置 |
-
1989
- 1989-02-10 JP JP1032344A patent/JPH0787841B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105852913A (zh) * | 2016-05-18 | 2016-08-17 | 沈悦 | 一种排卵检测系统及其检测方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02211137A (ja) | 1990-08-22 |
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