JPH0787826B2 - 揚げ物用調理器における揚げ種の揚げ上がり検出装置 - Google Patents
揚げ物用調理器における揚げ種の揚げ上がり検出装置Info
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- JPH0787826B2 JPH0787826B2 JP4856090A JP4856090A JPH0787826B2 JP H0787826 B2 JPH0787826 B2 JP H0787826B2 JP 4856090 A JP4856090 A JP 4856090A JP 4856090 A JP4856090 A JP 4856090A JP H0787826 B2 JPH0787826 B2 JP H0787826B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、フライヤ等の揚げ物用調理器において揚げ種
の揚げ上がりを自動的に検出する揚げ種の揚げ上がり検
出装置に関する。
の揚げ上がりを自動的に検出する揚げ種の揚げ上がり検
出装置に関する。
(従来技術) 従来、上記したフライヤにおいては、油の温度を検出し
て揚げ種の揚げ上がりの判定に用いており、例えば特開
昭60−198118号公報に開示されている。同公報に開示さ
れたフライヤー調理タイマは、油温を検出する油温検出
部と、同油温検出部の出力を増幅する増幅回路と、同増
幅回路の出力により発振周波数が変化しまたスイッチの
切り換えによっても発振周波数が変化する発振回路と、
同発振回路から発生するパルス信号に基づいてカウント
を行い所定時間後に調理終了信号を出力する分周器とを
備えている。前記増幅器の出力の変化は油温の変化に対
応し、スイッチの切り換えは調理材の種類に応じて行わ
れう。また、前記発振周波数の変化により前記分周器に
よるカウント時間が変化し調理終了時間も変化する。こ
のように、スイッチの適宜な切り換えと油温変化の自動
調節により、発振回路の発振周波数を適切に調節し、調
理時間を適正に設定することにより調理材の種類や量に
応じた調理を行うようにしている。
て揚げ種の揚げ上がりの判定に用いており、例えば特開
昭60−198118号公報に開示されている。同公報に開示さ
れたフライヤー調理タイマは、油温を検出する油温検出
部と、同油温検出部の出力を増幅する増幅回路と、同増
幅回路の出力により発振周波数が変化しまたスイッチの
切り換えによっても発振周波数が変化する発振回路と、
同発振回路から発生するパルス信号に基づいてカウント
を行い所定時間後に調理終了信号を出力する分周器とを
備えている。前記増幅器の出力の変化は油温の変化に対
応し、スイッチの切り換えは調理材の種類に応じて行わ
れう。また、前記発振周波数の変化により前記分周器に
よるカウント時間が変化し調理終了時間も変化する。こ
のように、スイッチの適宜な切り換えと油温変化の自動
調節により、発振回路の発振周波数を適切に調節し、調
理時間を適正に設定することにより調理材の種類や量に
応じた調理を行うようにしている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、上記した油の温度により揚げ種の揚げ上がりを
検知する方法は、油の温度自体が揚げ種材料の調理状態
の変化を直接表すものではないので、揚げ種の種類,揚
げ種の量といった調理条件の違いがある場合、油の温度
を揚げ種の揚げ上がりの検知手段とするためには複雑な
処理や取扱が必要となり、装置が高価になるという問題
があった。
検知する方法は、油の温度自体が揚げ種材料の調理状態
の変化を直接表すものではないので、揚げ種の種類,揚
げ種の量といった調理条件の違いがある場合、油の温度
を揚げ種の揚げ上がりの検知手段とするためには複雑な
処理や取扱が必要となり、装置が高価になるという問題
があった。
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、そ
の目的は、揚げ種材料の調理状態を直接検出して、揚げ
種の揚げ上がりを簡易かつ正確に検出する揚げ物用調理
器における揚げ種の揚げ上がり検出装置を提供すること
にある。
の目的は、揚げ種材料の調理状態を直接検出して、揚げ
種の揚げ上がりを簡易かつ正確に検出する揚げ物用調理
器における揚げ種の揚げ上がり検出装置を提供すること
にある。
(発明の概要) 上記の問題点を解決するにあたり、以下に述べるような
事実を知得した。
事実を知得した。
第2(a),(b)図、第3(a),(b)図を参照し
て説明すると、油槽11内の調理用油16が所定温度に加熱
されている状態にて、調理人が所定の揚げ種17を油槽11
内に投入する(第3(a)図のA点)と揚げ種17に含ま
れている水分が調理用油16中に浸透し、この浸透した水
分が高温の調理用油16によって加熱され瞬時に蒸発し、
油面上には多量の水蒸気がたち上り第1のピークを形成
する(第3(a)図C点)。その後、揚げ種17の表面が
加熱により固められると揚げ種17内部の水分が揚げ種外
部に抜け難くなるため、油面上の水蒸気量は減少し始
め、ついには極小量に達する(第3(a)図のC点から
D点)。ここに至る揚げ種17の状態は、第2(a)図に
示されるように油槽11の底部に沈んだ状態にある。揚げ
種17の加熱が続けられると、揚げ種17の内部の温度も徐
々に上昇し、内部の水分が気化し始め、水蒸気が揚げ種
17の外部に洩れ出てくる(第3(a)図のD点からE
点)。これにより、揚げ種17内部の水分が気化して揚げ
種17の外部に洩れ出ることより揚げ種17の重量も徐々に
減少し油面上に浮き上がってくる(第2(b)図参
照)。これにより揚げ種17の表面が油面上に露出する
と、揚げ種17内部の水蒸気は容易に外部に放出されるよ
うになり、油面上の水蒸気量は第2のピークに達する
(第3(a)図のE点)。かかる、揚げ種17浮き上がり
現象は、調理人が揚げ上がりの目安としているものとし
て経験的に知られていることである。
て説明すると、油槽11内の調理用油16が所定温度に加熱
されている状態にて、調理人が所定の揚げ種17を油槽11
内に投入する(第3(a)図のA点)と揚げ種17に含ま
れている水分が調理用油16中に浸透し、この浸透した水
分が高温の調理用油16によって加熱され瞬時に蒸発し、
油面上には多量の水蒸気がたち上り第1のピークを形成
する(第3(a)図C点)。その後、揚げ種17の表面が
加熱により固められると揚げ種17内部の水分が揚げ種外
部に抜け難くなるため、油面上の水蒸気量は減少し始
め、ついには極小量に達する(第3(a)図のC点から
D点)。ここに至る揚げ種17の状態は、第2(a)図に
示されるように油槽11の底部に沈んだ状態にある。揚げ
種17の加熱が続けられると、揚げ種17の内部の温度も徐
々に上昇し、内部の水分が気化し始め、水蒸気が揚げ種
17の外部に洩れ出てくる(第3(a)図のD点からE
点)。これにより、揚げ種17内部の水分が気化して揚げ
種17の外部に洩れ出ることより揚げ種17の重量も徐々に
減少し油面上に浮き上がってくる(第2(b)図参
照)。これにより揚げ種17の表面が油面上に露出する
と、揚げ種17内部の水蒸気は容易に外部に放出されるよ
うになり、油面上の水蒸気量は第2のピークに達する
(第3(a)図のE点)。かかる、揚げ種17浮き上がり
現象は、調理人が揚げ上がりの目安としているものとし
て経験的に知られていることである。
さらに、揚げ種17の加熱が続けられると、水蒸気の量は
減少し、ついには所定の値V0になる(第3(a)図のF
点)。すなわち、揚げ種17が内部までほぼ完全に加熱さ
れた状態に達し、水分が所望量保持された状態になり、
揚げ上がつた状態を示している。そして、同所定値V0は
揚げ種17の種類によらずほぼ一定の値を示すことが実験
的に確認されている。
減少し、ついには所定の値V0になる(第3(a)図のF
点)。すなわち、揚げ種17が内部までほぼ完全に加熱さ
れた状態に達し、水分が所望量保持された状態になり、
揚げ上がつた状態を示している。そして、同所定値V0は
揚げ種17の種類によらずほぼ一定の値を示すことが実験
的に確認されている。
さらに、揚げ種17の加熱が続けられると、水蒸気量はさ
らに減少してほぼ一定の値に達するが(第3(a)図の
G点)、この状態にては揚げ種17内の水分が必要以上に
減少して揚げ過ぎの状態になつている。このような水蒸
気量の変化を示す揚げ種の例としては、トンカツ,コロ
ッケ,唐揚げ等多くの揚げ種があげられる。
らに減少してほぼ一定の値に達するが(第3(a)図の
G点)、この状態にては揚げ種17内の水分が必要以上に
減少して揚げ過ぎの状態になつている。このような水蒸
気量の変化を示す揚げ種の例としては、トンカツ,コロ
ッケ,唐揚げ等多くの揚げ種があげられる。
以上の傾向はほとんどの揚げ種について認められるが、
揚げ種の種類によっては上記第1のピークに達した後の
水蒸気の量に変化については上記のような傾向を示さ
ず、第3(b)図に示すように多少の起状を呈しつつ減
少し続けて所定の値V0に収束するという傾向を示すもの
もある。以上のような水蒸気の変化を示す理由として
は、揚げ種内部の気化した水分が容易に揚げ種の外部に
洩れ出ることができず、揚げ種17が油中に留まり続け徐
々に水分を放出し続けるためであり、揚げ種が油面上に
浮き上がった時点においても水蒸気の上昇が起こらない
ものと考えられる。しかして、水蒸気量が所定の値V0の
達したときに、上記第1の場合と同様に揚げ種17が内部
までほぼ完全に加熱された状態に達し、水分が所望量保
持された状態になり、揚げ上がった状態を示す。そし
て、前記所定の値V0は上記第1の場合も含め揚げ種の種
類によらずほぼ一定の値を示すことが実験的に確認され
ている。このような第2の水蒸気量の変化を示す揚げ種
の例としては、肉団子等が知られている。
揚げ種の種類によっては上記第1のピークに達した後の
水蒸気の量に変化については上記のような傾向を示さ
ず、第3(b)図に示すように多少の起状を呈しつつ減
少し続けて所定の値V0に収束するという傾向を示すもの
もある。以上のような水蒸気の変化を示す理由として
は、揚げ種内部の気化した水分が容易に揚げ種の外部に
洩れ出ることができず、揚げ種17が油中に留まり続け徐
々に水分を放出し続けるためであり、揚げ種が油面上に
浮き上がった時点においても水蒸気の上昇が起こらない
ものと考えられる。しかして、水蒸気量が所定の値V0の
達したときに、上記第1の場合と同様に揚げ種17が内部
までほぼ完全に加熱された状態に達し、水分が所望量保
持された状態になり、揚げ上がった状態を示す。そし
て、前記所定の値V0は上記第1の場合も含め揚げ種の種
類によらずほぼ一定の値を示すことが実験的に確認され
ている。このような第2の水蒸気量の変化を示す揚げ種
の例としては、肉団子等が知られている。
以上のように、揚げ物用調理器の油槽内にて所定の温度
に加熱された調理用油に揚げ種を投入した時発生する水
蒸気の量の変化として、一旦所定量V0以上に達した後再
び所定量V0以下に減少すること及び同所定量V0が揚げ種
の揚げ上がりを規定する量として揚げ種の種類によらず
ほぼ一定値を示すという現象を利用することにより、簡
易かつ正確に揚げ種の揚げ上がりを検知することが出来
る。
に加熱された調理用油に揚げ種を投入した時発生する水
蒸気の量の変化として、一旦所定量V0以上に達した後再
び所定量V0以下に減少すること及び同所定量V0が揚げ種
の揚げ上がりを規定する量として揚げ種の種類によらず
ほぼ一定値を示すという現象を利用することにより、簡
易かつ正確に揚げ種の揚げ上がりを検知することが出来
る。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、請求項1に係る発明の構成
上の特徴は、揚げ物用調理器の油槽内にて所定温度に加
熱された調理用油に揚げ種を投入したとき発生する水蒸
気の水分量を検出する水分検出手段と、前記検出された
水分量の変化状態に応じて揚げ種の揚げ上がりを検知す
る揚げ上がり検知手段とを備えたことにある。
上の特徴は、揚げ物用調理器の油槽内にて所定温度に加
熱された調理用油に揚げ種を投入したとき発生する水蒸
気の水分量を検出する水分検出手段と、前記検出された
水分量の変化状態に応じて揚げ種の揚げ上がりを検知す
る揚げ上がり検知手段とを備えたことにある。
また、請求項2に係る発明の構成上の特徴は、前記揚げ
上がり検知手段が、前記検出した水分量が所定の基準値
より多い状態から同基準値より少ない状態に変化したこ
とを検知するものであることにある。
上がり検知手段が、前記検出した水分量が所定の基準値
より多い状態から同基準値より少ない状態に変化したこ
とを検知するものであることにある。
(作用) 上記のように構成した請求項1に係る揚げ物用調理器に
おいて、油槽内にて所定温度に加熱された調理用油内に
揚げ種を投入すると、揚げ種内の水分が調理用油内に浸
透して加熱された水蒸気となって調理用油の油面上に放
出される。水分検出手段はこの水蒸気の水分量を検出す
る。揚げ種から生じる水蒸気の水分量の経時変化として
は、油槽内に揚げ種を投入した直後に大きなピークを示
し、その後一度減少するが、再び増加してピークを示し
た後に減少して所定値に至るか、あるいは揚げ種投入直
後に大きなピークを示した後に徐々に減少して所定値に
至るものがある。いずれにしろ、揚げ種投入後に一旦所
定値以上に増加した水蒸気の水分量が再び前記所定値に
至った時点が揚げ種の揚げ上がりの時点となる。揚げ上
がりの検知手段は、このように揚げ種の加熱によって揚
げ種の調理状態を直接表す水蒸気の水分量の変化状態に
応じて揚げ種の揚げ上がりを検知する。例えば、揚げ上
がり検知手段は、請求項2に係る発明のように、水蒸気
の水分量が所定の基準値より多い状態から同基準値より
少ない状態に変化したことに基づいて揚げ種の揚げ上が
りを検知する。
おいて、油槽内にて所定温度に加熱された調理用油内に
揚げ種を投入すると、揚げ種内の水分が調理用油内に浸
透して加熱された水蒸気となって調理用油の油面上に放
出される。水分検出手段はこの水蒸気の水分量を検出す
る。揚げ種から生じる水蒸気の水分量の経時変化として
は、油槽内に揚げ種を投入した直後に大きなピークを示
し、その後一度減少するが、再び増加してピークを示し
た後に減少して所定値に至るか、あるいは揚げ種投入直
後に大きなピークを示した後に徐々に減少して所定値に
至るものがある。いずれにしろ、揚げ種投入後に一旦所
定値以上に増加した水蒸気の水分量が再び前記所定値に
至った時点が揚げ種の揚げ上がりの時点となる。揚げ上
がりの検知手段は、このように揚げ種の加熱によって揚
げ種の調理状態を直接表す水蒸気の水分量の変化状態に
応じて揚げ種の揚げ上がりを検知する。例えば、揚げ上
がり検知手段は、請求項2に係る発明のように、水蒸気
の水分量が所定の基準値より多い状態から同基準値より
少ない状態に変化したことに基づいて揚げ種の揚げ上が
りを検知する。
(発明の効果) 以上のように、上記請求項1,2に係る発明によれば、揚
げ種の加熱による調理状態の変化を直接的に表す揚げ種
から発生する水蒸気の水分量の変化状態に着目し、同水
分量の変化状態に応じて揚げ種の揚げ上がりを検知する
ようにしたので、揚げ種の揚げ上がりを簡易かつ正確に
検知できるようになる。
げ種の加熱による調理状態の変化を直接的に表す揚げ種
から発生する水蒸気の水分量の変化状態に着目し、同水
分量の変化状態に応じて揚げ種の揚げ上がりを検知する
ようにしたので、揚げ種の揚げ上がりを簡易かつ正確に
検知できるようになる。
(実施例) 本発明の一実施例を図面により説明すると、第1図は本
発明を適用したフライヤを概略斜視図により示してい
る。フライヤの本体10は所定量の調理用油16が満たされ
ている油槽11と同油槽11内の側壁から底部に配設された
パイプ状のヒータ12とを備え、同ヒータ12直上には揚げ
種17が直接ヒータ12に触れないように網板18が設けられ
ている。また、油槽11内には、調理用油16の温度を検出
するための温度検出器13がヒータ12の近接位置にて配設
されているとともに、本体10の前面には油温調節器14が
備えられており、同調整器14は温度検出器13と協働して
ヒータ12の作動を制御することにより調理用油16を所定
温度に維持するようになっている。
発明を適用したフライヤを概略斜視図により示してい
る。フライヤの本体10は所定量の調理用油16が満たされ
ている油槽11と同油槽11内の側壁から底部に配設された
パイプ状のヒータ12とを備え、同ヒータ12直上には揚げ
種17が直接ヒータ12に触れないように網板18が設けられ
ている。また、油槽11内には、調理用油16の温度を検出
するための温度検出器13がヒータ12の近接位置にて配設
されているとともに、本体10の前面には油温調節器14が
備えられており、同調整器14は温度検出器13と協働して
ヒータ12の作動を制御することにより調理用油16を所定
温度に維持するようになっている。
次に、本発明にかかる揚げ上がり報知装置の電気回路構
成について第4図により説明する。
成について第4図により説明する。
湿度検出器40は、第4図に示すように湿度に応じて抵抗
値が変化する検出素子RHを備え、同素子RHの一端は温度
補償用NTCサーミスタRTを介して所定周波数(例えば1kH
z)の交流信号を出力する発振器OSCに接続されるととも
に、同素子RHの他端は接地されている。また、検出素子
RHとサーミスタRTの間には、緩衝増幅器としてのオペア
ンプOP及び整流回路としてのダイオードDを介して、平
滑回路を構成する並列接続されたコンデンサC及び抵抗
Rが接続されている。湿度検出器40のうち、検出素子RH
とサーミスタRTからなる検出部40aは、油槽11の後壁上
部に備えられ、検出素子RH油槽11内に投入された揚げ種
17から発生した水蒸気の水分を検出し、同水蒸気の湿度
値に応じて変化した抵抗値を電圧値に変換して出力す
る。湿度検出器40は、この変換出力を上記の回路部分に
て処理し、水蒸気の湿度値を表す電圧信号V(以下湿度
値Vとする)として出力する。
値が変化する検出素子RHを備え、同素子RHの一端は温度
補償用NTCサーミスタRTを介して所定周波数(例えば1kH
z)の交流信号を出力する発振器OSCに接続されるととも
に、同素子RHの他端は接地されている。また、検出素子
RHとサーミスタRTの間には、緩衝増幅器としてのオペア
ンプOP及び整流回路としてのダイオードDを介して、平
滑回路を構成する並列接続されたコンデンサC及び抵抗
Rが接続されている。湿度検出器40のうち、検出素子RH
とサーミスタRTからなる検出部40aは、油槽11の後壁上
部に備えられ、検出素子RH油槽11内に投入された揚げ種
17から発生した水蒸気の水分を検出し、同水蒸気の湿度
値に応じて変化した抵抗値を電圧値に変換して出力す
る。湿度検出器40は、この変換出力を上記の回路部分に
て処理し、水蒸気の湿度値を表す電圧信号V(以下湿度
値Vとする)として出力する。
湿度検出器40の出力側には電圧比較器52の第1の入力側
が接続されている。また、電圧比較器52の第2の入力側
には湿度設定部51が接続されている。湿度設定部51は、
揚げ種17の揚げ上がり時に湿度検出器40から出力される
所定電圧V0に相当する設定電圧V1を発生する。電圧比較
器52は、湿度検出器40からの湿度値Vと前記設定電圧V1
とを比較し、湿度値Vの方が高い場合はH(高)信号
を、湿度値Vの方が低い場合はL(低)信号を比較信号
として出力する。電圧比較器52の出力側は立ち下がり検
出器53に接続され、立ち下がり検出器53、電圧比較器52
からの比較信号を受けて、同比較信号がH信号からL信
号へ変化したことを検知して立ち下がりパルス信号を発
生する。立ち下がり検出器53の出力側はワンショットタ
イマ54に接続され、ワンショットタイマ54は立ち下がり
パルス信号を受けて所定時間幅のパルス信号を発生し、
続いて接続される警報回路55を所定時間作動させて前記
湿度値Vが基準電圧V0以下になり、揚げ種17が揚げ上が
ったこと音響等の発生により作業者に知らせる。
が接続されている。また、電圧比較器52の第2の入力側
には湿度設定部51が接続されている。湿度設定部51は、
揚げ種17の揚げ上がり時に湿度検出器40から出力される
所定電圧V0に相当する設定電圧V1を発生する。電圧比較
器52は、湿度検出器40からの湿度値Vと前記設定電圧V1
とを比較し、湿度値Vの方が高い場合はH(高)信号
を、湿度値Vの方が低い場合はL(低)信号を比較信号
として出力する。電圧比較器52の出力側は立ち下がり検
出器53に接続され、立ち下がり検出器53、電圧比較器52
からの比較信号を受けて、同比較信号がH信号からL信
号へ変化したことを検知して立ち下がりパルス信号を発
生する。立ち下がり検出器53の出力側はワンショットタ
イマ54に接続され、ワンショットタイマ54は立ち下がり
パルス信号を受けて所定時間幅のパルス信号を発生し、
続いて接続される警報回路55を所定時間作動させて前記
湿度値Vが基準電圧V0以下になり、揚げ種17が揚げ上が
ったこと音響等の発生により作業者に知らせる。
以上のように構成した本実施例において、電源スイッチ
15の投入によりヒータ12が作動して油槽11内の調理用油
16が加熱され、温度検出器13を介して所定温度に設定さ
れた油温調節器14の制御下にて調理用油16は設定温度に
維持される。湿度検出器40は、検出素子RHが発振器OSC
からの交流信号を受けて湿度検出可能状態にされる。湿
度設定部51は、揚げ種17の揚げ上がり時の湿度検出器40
の出力に相当する設定電圧V1を出力する。また、スイッ
チ15の投入により上記電気回路の各回路素子への通電が
行われる。
15の投入によりヒータ12が作動して油槽11内の調理用油
16が加熱され、温度検出器13を介して所定温度に設定さ
れた油温調節器14の制御下にて調理用油16は設定温度に
維持される。湿度検出器40は、検出素子RHが発振器OSC
からの交流信号を受けて湿度検出可能状態にされる。湿
度設定部51は、揚げ種17の揚げ上がり時の湿度検出器40
の出力に相当する設定電圧V1を出力する。また、スイッ
チ15の投入により上記電気回路の各回路素子への通電が
行われる。
ここで、調理人が、所定の揚げ種17を油槽11内に投入す
る(第3(a),(b)図のA点)と揚げ種17に含まれ
ている水分が調理用油16中に浸透し、この浸透した水分
が高温の調理用油16によって加熱され瞬時に蒸発し、油
面上には多量の水蒸気が立ち上る(第3(a),(b)
図参照)。水蒸気発生量の増加にともない湿度値Vが基
準電圧V0以上(第3(a),(b)図のB点)になる
と、電圧比較器52はH信号を出力する。しかして、揚げ
種17が揚げ上がり状態に近づくと揚げ種17中の水分が減
少しついには湿度値Vが基準電圧V0以下(第3(a),
(b)図のF点)となり電圧比較器52はL信号を出力す
る。すると、立ち下がり検出器53は比較信号のH信号か
らL信号へ変化した状態を検知して、立ち下がりパルス
を発生する。この立ち下がりパルスを受けて、ワンショ
ットタイマ54が所定時間幅の単一パルス信号を発生し警
報回路55を作動させて、所定時間音響等による警報を発
生させ、作業者に揚げ種17の揚げ上がりを知らせる。
る(第3(a),(b)図のA点)と揚げ種17に含まれ
ている水分が調理用油16中に浸透し、この浸透した水分
が高温の調理用油16によって加熱され瞬時に蒸発し、油
面上には多量の水蒸気が立ち上る(第3(a),(b)
図参照)。水蒸気発生量の増加にともない湿度値Vが基
準電圧V0以上(第3(a),(b)図のB点)になる
と、電圧比較器52はH信号を出力する。しかして、揚げ
種17が揚げ上がり状態に近づくと揚げ種17中の水分が減
少しついには湿度値Vが基準電圧V0以下(第3(a),
(b)図のF点)となり電圧比較器52はL信号を出力す
る。すると、立ち下がり検出器53は比較信号のH信号か
らL信号へ変化した状態を検知して、立ち下がりパルス
を発生する。この立ち下がりパルスを受けて、ワンショ
ットタイマ54が所定時間幅の単一パルス信号を発生し警
報回路55を作動させて、所定時間音響等による警報を発
生させ、作業者に揚げ種17の揚げ上がりを知らせる。
以上説明したように、本実施例においては、揚げ種17を
油槽11内へ投入することによって揚げ種17から発生する
水蒸気量が所定量以上に増加し、その後、同水蒸気量が
揚げ種17の揚げ上がりによって所定量以下に減少したこ
とを湿度検出器40からの湿度値Vを処理することによっ
て検知し、その検知結果を処理して警報を発生するよう
にしたので、簡易かつ正確に揚げ種17の揚げ上がりを調
理人に知らせることが出来る。
油槽11内へ投入することによって揚げ種17から発生する
水蒸気量が所定量以上に増加し、その後、同水蒸気量が
揚げ種17の揚げ上がりによって所定量以下に減少したこ
とを湿度検出器40からの湿度値Vを処理することによっ
て検知し、その検知結果を処理して警報を発生するよう
にしたので、簡易かつ正確に揚げ種17の揚げ上がりを調
理人に知らせることが出来る。
第1図は本発明の適用されたフライヤの概略斜視図、第
2図(a)図は揚げ種を油槽内に投入した直後の状態を
示す図、第2(b)図は揚げ種の揚げ上がり間近の状態
を示す図、第3(a)図は代表的な揚げ種についての揚
げ時間と揚げ種から発生する水分の量の関係を示す図、
第3(b)図は特殊な揚げ種についての揚げ時間と揚げ
種から発生する水分の量の関係を示す図、第4図は揚げ
上がり報知装置の回路構成を示す図である。 符号の説明 10……フライヤ本体、11……油槽、12……ヒータ、13…
…温度検出器、14……油温調節器、16……調理用油、40
……湿度検出器、RH……検出素子。
2図(a)図は揚げ種を油槽内に投入した直後の状態を
示す図、第2(b)図は揚げ種の揚げ上がり間近の状態
を示す図、第3(a)図は代表的な揚げ種についての揚
げ時間と揚げ種から発生する水分の量の関係を示す図、
第3(b)図は特殊な揚げ種についての揚げ時間と揚げ
種から発生する水分の量の関係を示す図、第4図は揚げ
上がり報知装置の回路構成を示す図である。 符号の説明 10……フライヤ本体、11……油槽、12……ヒータ、13…
…温度検出器、14……油温調節器、16……調理用油、40
……湿度検出器、RH……検出素子。
Claims (2)
- 【請求項1】揚げ物用調理器の油槽内にて所定温度に加
熱された調理用油に揚げ種を投入したとき発生する水蒸
気の水分量を検出する水分検出手段と、前記検出された
水分量の変化状態の応じて揚げ種の揚げ上がりを検知す
る揚げ上がり検知手段とを備えたことを特徴とする揚げ
物用調理器における揚げ種の揚げ上がり検出装置。 - 【請求項2】前記揚げ上がり検知手段は、前記検出した
水分量が所定の基準値より多い状態から同基準値より少
ない状態に変化したこと検知するものである前記請求項
1に記載の揚げ物用調理器における揚げ種の揚げ上がり
検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4856090A JPH0787826B2 (ja) | 1990-02-28 | 1990-02-28 | 揚げ物用調理器における揚げ種の揚げ上がり検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4856090A JPH0787826B2 (ja) | 1990-02-28 | 1990-02-28 | 揚げ物用調理器における揚げ種の揚げ上がり検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03251213A JPH03251213A (ja) | 1991-11-08 |
JPH0787826B2 true JPH0787826B2 (ja) | 1995-09-27 |
Family
ID=12806773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4856090A Expired - Lifetime JPH0787826B2 (ja) | 1990-02-28 | 1990-02-28 | 揚げ物用調理器における揚げ種の揚げ上がり検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0787826B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2584345Y2 (ja) * | 1992-03-09 | 1998-10-30 | ホシザキ電機株式会社 | フライヤにおける揚げ上がり検出器の保護構造 |
US5385084A (en) * | 1992-04-14 | 1995-01-31 | Laibson; Alan | Variable flow apparatus for cooking food |
-
1990
- 1990-02-28 JP JP4856090A patent/JPH0787826B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03251213A (ja) | 1991-11-08 |
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