JPH078605Y2 - 浚渫船のスパッド昇降装置 - Google Patents
浚渫船のスパッド昇降装置Info
- Publication number
- JPH078605Y2 JPH078605Y2 JP3788491U JP3788491U JPH078605Y2 JP H078605 Y2 JPH078605 Y2 JP H078605Y2 JP 3788491 U JP3788491 U JP 3788491U JP 3788491 U JP3788491 U JP 3788491U JP H078605 Y2 JPH078605 Y2 JP H078605Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spud
- arm
- hydraulic cylinder
- lifting device
- ship
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 9
- 239000002689 soil Substances 0.000 description 4
- 239000004576 sand Substances 0.000 description 2
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000003028 elevating effect Effects 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 239000013049 sediment Substances 0.000 description 1
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は浚渫船のスパッド昇降装
置に係る。
置に係る。
【0002】
【従来の技術】スパッドとは浚渫船の一端に垂直に水中
へ向けて取り付けた棒状体であり、先端は円錐状に尖っ
た形状をしている。浚渫船が自力で、または他船に曳航
されて浚渫現場へ到着するとスパッドを降下して水底の
土砂の中へ先端を打ち込んで船の位置を決め、浚渫船の
他端に装備した浚渫装置を水底へ下ろして、スパッドを
中心とする一定範囲の円周内の水底の土砂を全面に亘っ
て浚渫する。この目的のためにスパッドは浚渫船の一端
に直立して取り付けられ昇降することが必要である。従
来のスパッド昇降装置は図5に示すように、下端が浚渫
船51上に固定された油圧シリンダ52の上端に回動自
在のシーブ53を設け、一端にスパッド54が吊され、
他端が船上に固定されたワイヤロープ55を前記のシー
ブ53に巻回して支持する構成になっており、油圧シリ
ンダ52を伸縮してスパッド54を昇降するようになっ
ている。
へ向けて取り付けた棒状体であり、先端は円錐状に尖っ
た形状をしている。浚渫船が自力で、または他船に曳航
されて浚渫現場へ到着するとスパッドを降下して水底の
土砂の中へ先端を打ち込んで船の位置を決め、浚渫船の
他端に装備した浚渫装置を水底へ下ろして、スパッドを
中心とする一定範囲の円周内の水底の土砂を全面に亘っ
て浚渫する。この目的のためにスパッドは浚渫船の一端
に直立して取り付けられ昇降することが必要である。従
来のスパッド昇降装置は図5に示すように、下端が浚渫
船51上に固定された油圧シリンダ52の上端に回動自
在のシーブ53を設け、一端にスパッド54が吊され、
他端が船上に固定されたワイヤロープ55を前記のシー
ブ53に巻回して支持する構成になっており、油圧シリ
ンダ52を伸縮してスパッド54を昇降するようになっ
ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、従来のスパ
ッド昇降装置において水底Gからスパッド54の先端を
抜き取る場合は問題ないが、新しい現地でスパッド54
の先端を水底の土砂内へ打ち込んで船を繋留する場合は
スパッド54の自重落下だけで土砂内へ打ち込む訳であ
るから、水底の土質が硬い箇所では打ち込みに対する抵
抗も大きく何度も油圧シリンダ52を伸縮して土砂内へ
打ち込まなければならない。このようにスパッドの打ち
込み固定に多くの時間と労力を費やし、浚渫場所の迅速
な移動を妨げ作業能率を低下させる一つの要因となって
いる。本考案は以上の課題を解決するためにスパッドの
水底土砂内への打ち込み固定を迅速,能率的に実施でき
るスパッドの昇降装置の提供を目的とする。
ッド昇降装置において水底Gからスパッド54の先端を
抜き取る場合は問題ないが、新しい現地でスパッド54
の先端を水底の土砂内へ打ち込んで船を繋留する場合は
スパッド54の自重落下だけで土砂内へ打ち込む訳であ
るから、水底の土質が硬い箇所では打ち込みに対する抵
抗も大きく何度も油圧シリンダ52を伸縮して土砂内へ
打ち込まなければならない。このようにスパッドの打ち
込み固定に多くの時間と労力を費やし、浚渫場所の迅速
な移動を妨げ作業能率を低下させる一つの要因となって
いる。本考案は以上の課題を解決するためにスパッドの
水底土砂内への打ち込み固定を迅速,能率的に実施でき
るスパッドの昇降装置の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案に係る浚渫船のス
パッド昇降装置は、スパッドに外挿固定した支持リング
と、一端が該支持リングを抱持する一対のローラよりな
り他端が船上に直立したスタンド頂部に回動自在に連結
されたアームと、上端が該アームの中間部へ回動自在に
連結され下端が船上へ回動自在に取り付けられた複動の
油圧シリンダとよりなることによって前記の課題を解決
した。
パッド昇降装置は、スパッドに外挿固定した支持リング
と、一端が該支持リングを抱持する一対のローラよりな
り他端が船上に直立したスタンド頂部に回動自在に連結
されたアームと、上端が該アームの中間部へ回動自在に
連結され下端が船上へ回動自在に取り付けられた複動の
油圧シリンダとよりなることによって前記の課題を解決
した。
【0005】
【作用】アームは中間部で複動の油圧シリンダと連結し
ているのでこの油圧シリンダを縮める方向に駆動する
と、アームはスタンド頂部との連結点を軸として下方へ
向かって回動し、この動きがアーム他端のローラを介し
てスパッドの支持リングを押し下げる押圧力へと伝達さ
れて行く。従って、スパッドが水底に到達すると、スパ
ッドは自重による力に油圧シリンダから伝達された下方
への押圧力が追加され強力に水底土砂内へ押し込まれ、
一回のシリンダ作動によって十分に船を繋留することが
できるほどの打ち込み固定が完了する。
ているのでこの油圧シリンダを縮める方向に駆動する
と、アームはスタンド頂部との連結点を軸として下方へ
向かって回動し、この動きがアーム他端のローラを介し
てスパッドの支持リングを押し下げる押圧力へと伝達さ
れて行く。従って、スパッドが水底に到達すると、スパ
ッドは自重による力に油圧シリンダから伝達された下方
への押圧力が追加され強力に水底土砂内へ押し込まれ、
一回のシリンダ作動によって十分に船を繋留することが
できるほどの打ち込み固定が完了する。
【0006】
【実施例】図1は本考案を実施した浚渫船全体の正面図
であり、浚渫船1の一端にラダ2を船から傾動自在に取
り付け、ラダ2の先端にカッタ3を取り付けて水底の土
砂を掘り崩し、この土砂は船上の浚渫用ポンプ4と連結
した吸込管5を通って船上へ運び上げられる。浚渫船1
の他端にはガイド7に挿通され昇降自在に棒状のスパッ
ド6を垂直に吊り下げている。図2は昇降装置8の詳細
を示す正面図であり、図3は図2のA−A断面、また図
4は図2のB-B断面をそれぞれ示している。これらの
図において、支持リング9はスパッド6に外挿され、ス
パッド6を貫通するピン12,キャップ13,ボルト1
4からなるスパッドピン15によってスパッド6に固定
されている。アーム10は一端が船1に固定されたスタ
ンド16にピン17を介して回動自在に支持され、二股
状の他端でピン18で支持された回動自在のローラ19
が前記の支持リング9の外周に設けた鍔20,20の間
を抱え持ち、アーム10の中間部は下端が船1に固定さ
れた支持部材21にピン22を介して回動自在に連結さ
れた油圧シリンダ11のピストンロッド23上端に固定
した連結部材24とピン25を介して回動自在に連結さ
れている。なお、最も望ましい実施例としては、さらに
アーム10と油圧シリンダ11の連結点(ピン25の中
心)からアーム10の支持点(ピン17の中心)までの
距離L1 よりも、アーム10と油圧シリンダ11の連結
点から支持リング9の抱持点(ローラ19の中心)まで
の距離L2 を大きく設定しておくと、油圧シリンダのス
トロークを従来よりも短くし、汎用の安価な油圧シリン
ダが容易に使用できるようにしている。
であり、浚渫船1の一端にラダ2を船から傾動自在に取
り付け、ラダ2の先端にカッタ3を取り付けて水底の土
砂を掘り崩し、この土砂は船上の浚渫用ポンプ4と連結
した吸込管5を通って船上へ運び上げられる。浚渫船1
の他端にはガイド7に挿通され昇降自在に棒状のスパッ
ド6を垂直に吊り下げている。図2は昇降装置8の詳細
を示す正面図であり、図3は図2のA−A断面、また図
4は図2のB-B断面をそれぞれ示している。これらの
図において、支持リング9はスパッド6に外挿され、ス
パッド6を貫通するピン12,キャップ13,ボルト1
4からなるスパッドピン15によってスパッド6に固定
されている。アーム10は一端が船1に固定されたスタ
ンド16にピン17を介して回動自在に支持され、二股
状の他端でピン18で支持された回動自在のローラ19
が前記の支持リング9の外周に設けた鍔20,20の間
を抱え持ち、アーム10の中間部は下端が船1に固定さ
れた支持部材21にピン22を介して回動自在に連結さ
れた油圧シリンダ11のピストンロッド23上端に固定
した連結部材24とピン25を介して回動自在に連結さ
れている。なお、最も望ましい実施例としては、さらに
アーム10と油圧シリンダ11の連結点(ピン25の中
心)からアーム10の支持点(ピン17の中心)までの
距離L1 よりも、アーム10と油圧シリンダ11の連結
点から支持リング9の抱持点(ローラ19の中心)まで
の距離L2 を大きく設定しておくと、油圧シリンダのス
トロークを従来よりも短くし、汎用の安価な油圧シリン
ダが容易に使用できるようにしている。
【0007】
【考案の効果】この考案は、前記のような構成になって
いるから、一回の油圧シリンダの作動によってスパッド
の水底への打ち込み固定が完了し、従来に比べるとはる
かに短時間で容易に浚渫位置を特定することができる。
また、従来はスパッドの自重による降下速度を減じない
ために油圧シリンダを急速に縮める必要があり、特別に
大径の油戻り用配管を具えなければならなかったが、本
考案の構成をとることによってその必要性は解消する。
いるから、一回の油圧シリンダの作動によってスパッド
の水底への打ち込み固定が完了し、従来に比べるとはる
かに短時間で容易に浚渫位置を特定することができる。
また、従来はスパッドの自重による降下速度を減じない
ために油圧シリンダを急速に縮める必要があり、特別に
大径の油戻り用配管を具えなければならなかったが、本
考案の構成をとることによってその必要性は解消する。
【図1】この考案の実施例の正面図である。
【図2】同上の拡大した要部の正面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図2のB−B断面図である。
【図5】従来例の拡大した要部の正面図である。
1 浚渫船 6 スパッド 7 ガイド 8 昇降装置 9 支持リング 10 アーム 11 油圧シリンダ 15 スパッドピン 16 スタンド 19 ローラ 20 鍔 21 支持部材 23 ピストンロッド
Claims (2)
- 【請求項1】 浚渫船から水底に向けて棒状スパッドを
昇降させる装置において、スパッドに外挿固定した支持
リングと、一端が該支持リングを抱持する一対のローラ
よりなり他端が船上に直立したスタンド頂部に回動自在
に連結されたアームと、上端が該アームの中間部へ回動
自在に連結され下端が船上へ回動自在に取り付けられた
複動の油圧シリンダとよりなることを特徴とする浚渫船
のスパッド昇降装置。 - 【請求項2】 請求項1においてアームの油圧シリンダ
との連結点からスタンド頂部の連結点までの距離L1
が、アームの油圧シリンダとの連結点から一対のローラ
中心軸までの距離L2 より小さいことを特徴とする浚渫
船のスパッド昇降装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3788491U JPH078605Y2 (ja) | 1991-04-23 | 1991-04-23 | 浚渫船のスパッド昇降装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3788491U JPH078605Y2 (ja) | 1991-04-23 | 1991-04-23 | 浚渫船のスパッド昇降装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04122757U JPH04122757U (ja) | 1992-11-05 |
JPH078605Y2 true JPH078605Y2 (ja) | 1995-03-01 |
Family
ID=31919521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3788491U Expired - Lifetime JPH078605Y2 (ja) | 1991-04-23 | 1991-04-23 | 浚渫船のスパッド昇降装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH078605Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114618723B (zh) * | 2022-03-25 | 2023-05-23 | 广西科技大学 | 一种具有实时避障功能的行道树刷涂机器人辅助机构 |
-
1991
- 1991-04-23 JP JP3788491U patent/JPH078605Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04122757U (ja) | 1992-11-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |