JPH0780745A - 工作機械の暖機運転時間短縮方法 - Google Patents
工作機械の暖機運転時間短縮方法Info
- Publication number
- JPH0780745A JPH0780745A JP25105593A JP25105593A JPH0780745A JP H0780745 A JPH0780745 A JP H0780745A JP 25105593 A JP25105593 A JP 25105593A JP 25105593 A JP25105593 A JP 25105593A JP H0780745 A JPH0780745 A JP H0780745A
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- JP
- Japan
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- time
- spindle
- revolution
- machine tool
- steady state
- Prior art date
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- Pending
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- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 4
- 238000004904 shortening Methods 0.000 title claims description 3
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims description 25
- 238000005259 measurement Methods 0.000 claims description 3
- 238000010792 warming Methods 0.000 abstract 2
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 4
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 2
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Automatic Control Of Machine Tools (AREA)
- Numerical Control (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 NC装置、回転する主軸を備えた工作機械
で、定常状態に達するまで行なう所要主軸回転数毎の暖
機運転時間を短縮する。 【構成】 所要の各主軸回転数、これらより大きい特定
回転数毎に、定常状態に達するまでの回転時間、定常状
態での主軸の熱膨張による変位量を、実測でデ−タベ−
ス化してNC装置に記憶させ、指令された主軸回転数に
於ける定常状態の変位量に達する時間だけ、主軸を特定
回転数で回転させる。同じ回転時間での特定回転数の変
位量は各所要回転数のそれらよりも大きいので、デ−タ
ベ−スから判明する、指令された回転数での変位量に達
する時間だけ主軸を特定回転数で回転させ、暖機運転時
間を短縮する。
で、定常状態に達するまで行なう所要主軸回転数毎の暖
機運転時間を短縮する。 【構成】 所要の各主軸回転数、これらより大きい特定
回転数毎に、定常状態に達するまでの回転時間、定常状
態での主軸の熱膨張による変位量を、実測でデ−タベ−
ス化してNC装置に記憶させ、指令された主軸回転数に
於ける定常状態の変位量に達する時間だけ、主軸を特定
回転数で回転させる。同じ回転時間での特定回転数の変
位量は各所要回転数のそれらよりも大きいので、デ−タ
ベ−スから判明する、指令された回転数での変位量に達
する時間だけ主軸を特定回転数で回転させ、暖機運転時
間を短縮する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、NC装置を備えた工
作機械で、所定の主軸回転数で定常状態になるまで行な
われる暖機運転時間を短縮するための方法に関する。
作機械で、所定の主軸回転数で定常状態になるまで行な
われる暖機運転時間を短縮するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械の電源を入れて主軸を回転させ
ると、主軸を支持しているベアリング部の発熱により、
主軸及び主軸ベアリングハウジング部の温度が上昇す
る。通常ハウジング部は、固定側になるため温度制御さ
れた油などの流体を供給することで、容易に発生した熱
を取り除くことができる。
ると、主軸を支持しているベアリング部の発熱により、
主軸及び主軸ベアリングハウジング部の温度が上昇す
る。通常ハウジング部は、固定側になるため温度制御さ
れた油などの流体を供給することで、容易に発生した熱
を取り除くことができる。
【0003】これに対して主軸側に伝わった熱は、容易
に取り除くことができないため、主軸の温度が上がり、
主軸の熱膨張により変位が生じる。主軸を一定の回転速
度で回転させると、回転による発熱量と周囲に放熱され
る量とがバランスして、この回転数ではその後時間に関
係なく変位が一定となる。一般にこの状態は定常状態と
呼ばれている。
に取り除くことができないため、主軸の温度が上がり、
主軸の熱膨張により変位が生じる。主軸を一定の回転速
度で回転させると、回転による発熱量と周囲に放熱され
る量とがバランスして、この回転数ではその後時間に関
係なく変位が一定となる。一般にこの状態は定常状態と
呼ばれている。
【0004】工作物を加工するとき、加工寸法のバラツ
キをなくし、高精度加工を行なうために定常状態でなけ
ればならない。従来では主軸の所定の回転数で、定常状
態に達するまで暖機運転が行なわれたのであるが、要求
される回転数毎に暖機運転を行なわねばならず、回転数
毎の定常状態に達するまで時間がかかっていた。
キをなくし、高精度加工を行なうために定常状態でなけ
ればならない。従来では主軸の所定の回転数で、定常状
態に達するまで暖機運転が行なわれたのであるが、要求
される回転数毎に暖機運転を行なわねばならず、回転数
毎の定常状態に達するまで時間がかかっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、各所要回転数毎に行なわれる暖機運転時
間を短縮することにある。
とする課題は、各所要回転数毎に行なわれる暖機運転時
間を短縮することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の特徴は以下の
とおりである。NC装置と回転する主軸とを有する工作
機械に於いて、所要の各主軸回転数、及び所要の各主軸
回転数より大きい特定回転数毎に、定常状態に達するま
での回転時間、定常状態に於ける主軸の熱膨張による変
位量を、実測によりデ−タベ−ス化して、このデ−タを
NC装置に記憶させ、指令された主軸回転数に於ける定
常状態の変位量に達する時間だけ、主軸を特定回転数で
回転させる。
とおりである。NC装置と回転する主軸とを有する工作
機械に於いて、所要の各主軸回転数、及び所要の各主軸
回転数より大きい特定回転数毎に、定常状態に達するま
での回転時間、定常状態に於ける主軸の熱膨張による変
位量を、実測によりデ−タベ−ス化して、このデ−タを
NC装置に記憶させ、指令された主軸回転数に於ける定
常状態の変位量に達する時間だけ、主軸を特定回転数で
回転させる。
【0007】
【作用】同じ回転時間での最高回転数の変位量は、所要
の各回転数のそれらよりも大きい。そこで指令された主
軸回転数に於ける変位量は、デ−タベ−スにより判明す
るので、この変位量での定常状態にするためには、主軸
を特定回転数、例えば最高回転数で定められた時間だけ
回転させると、従来の方法で定常状態に達する時間より
短縮した時間で定常状態に達する。
の各回転数のそれらよりも大きい。そこで指令された主
軸回転数に於ける変位量は、デ−タベ−スにより判明す
るので、この変位量での定常状態にするためには、主軸
を特定回転数、例えば最高回転数で定められた時間だけ
回転させると、従来の方法で定常状態に達する時間より
短縮した時間で定常状態に達する。
【0008】
【実施例】いま主軸の最高回転数を3000rpm、所
要の各回転数を、1000、1500、2000、25
00rpmとする。そしてこれら各回転数毎に、定常状
態に達するまでの回転時間、定常状態に於ける主軸の熱
膨張による変位量を、実測によって求めてデ−タベ−ス
化する。理想的には、回転数を無段階的に設定してデ−
タベ−ス化するのが好ましいが、現実的でないので、実
施例では所要の各回転数に一定の幅を設けて実測する。
要の各回転数を、1000、1500、2000、25
00rpmとする。そしてこれら各回転数毎に、定常状
態に達するまでの回転時間、定常状態に於ける主軸の熱
膨張による変位量を、実測によって求めてデ−タベ−ス
化する。理想的には、回転数を無段階的に設定してデ−
タベ−ス化するのが好ましいが、現実的でないので、実
施例では所要の各回転数に一定の幅を設けて実測する。
【0009】例えば所要回転数が2000rpmの場
合、上下に50rpmの幅、即ち1950〜2050r
pmでの定常状態に達するまでの回転時間、その時の変
位量をデ−タベ−ス化し、NC装置の記憶装置に記憶さ
せる。
合、上下に50rpmの幅、即ち1950〜2050r
pmでの定常状態に達するまでの回転時間、その時の変
位量をデ−タベ−ス化し、NC装置の記憶装置に記憶さ
せる。
【0010】このデ−タをもとに、ある回転数がNC装
置から指令された場合、デ−タと比較して、最高回転数
で指令回転数に於ける定常状態の変位量に達する回転時
間が決まる。その時間で主軸を回転すれば、所定の定常
状態を実現できる。
置から指令された場合、デ−タと比較して、最高回転数
で指令回転数に於ける定常状態の変位量に達する回転時
間が決まる。その時間で主軸を回転すれば、所定の定常
状態を実現できる。
【0011】図1は説明のため、縦軸に変位量δ(単位
μm)を、横軸に回転時間T(単位 秒)をとって、
所要各回転数毎の定常状態に達するまでの回転時間と、
その時の変位量との関係を、時間−変位曲線としてあら
わしたものである。
μm)を、横軸に回転時間T(単位 秒)をとって、
所要各回転数毎の定常状態に達するまでの回転時間と、
その時の変位量との関係を、時間−変位曲線としてあら
わしたものである。
【0012】実線であらわした曲線1は、1000rp
mでの時間−変位曲線と、1000rpmから1500
rpm、1500rpmから2000rpm、2000
rpmから2500rpm、2500rpmから300
0rpmへ、それぞれ回転数を上げたときの時間−変位
曲線である。実線の曲線2は2000rpmでの時間−
変位曲線、又鎖線の曲線3は最高回転での時間−変位曲
線である。これらの時間−変位曲線のデ−タは、CN装
置の記憶装置に記憶される。
mでの時間−変位曲線と、1000rpmから1500
rpm、1500rpmから2000rpm、2000
rpmから2500rpm、2500rpmから300
0rpmへ、それぞれ回転数を上げたときの時間−変位
曲線である。実線の曲線2は2000rpmでの時間−
変位曲線、又鎖線の曲線3は最高回転での時間−変位曲
線である。これらの時間−変位曲線のデ−タは、CN装
置の記憶装置に記憶される。
【0013】この図1により、例えば曲線1により所要
回転数が2000rpmの場合、定常状態に於ける変位
量はδ2、暖機運転時間である回転時間はT2であるこ
とがわかる。
回転数が2000rpmの場合、定常状態に於ける変位
量はδ2、暖機運転時間である回転時間はT2であるこ
とがわかる。
【0014】主軸の熱膨張による変位量は、回転数に従
って大きくなるので、曲線1、2は曲線3よりも下方に
位置する。そこで鎖線の曲線3の最高回転での時間−変
位曲線から、回転数2000rpmに於ける定常状態の
変位量δ2に達する時間はT1であって、従来の方法で
定常状態に達する回転時間T2より、T2−T1だけ暖
機運転時間を短縮できる。即ちNC装置から2000r
pmの指令が出ると、記憶デ−タから最高回転数での回
転時間T1が決まり、主軸のT1の回転で所定の定常状
態に達する。
って大きくなるので、曲線1、2は曲線3よりも下方に
位置する。そこで鎖線の曲線3の最高回転での時間−変
位曲線から、回転数2000rpmに於ける定常状態の
変位量δ2に達する時間はT1であって、従来の方法で
定常状態に達する回転時間T2より、T2−T1だけ暖
機運転時間を短縮できる。即ちNC装置から2000r
pmの指令が出ると、記憶デ−タから最高回転数での回
転時間T1が決まり、主軸のT1の回転で所定の定常状
態に達する。
【0015】
【発明の効果】主軸の所定回転数での定常状態に達する
のに必要な暖機運転時間を、従来より短縮でき、加工能
率を向上できる。
のに必要な暖機運転時間を、従来より短縮でき、加工能
率を向上できる。
【図1】主軸の各所定回転数、及び最高回転数に於ける
時間−変位曲線をあらわす。
時間−変位曲線をあらわす。
Claims (2)
- 【請求項1】 NC装置と回転する主軸とを有する工作
機械に於いて、所要の各主軸回転数、及び所要の各主軸
回転数より大きい特定回転数毎に、定常状態に達するま
での回転時間、定常状態に於ける主軸の熱膨張による変
位量を、実測によりデ−タベ−ス化して、このデ−タを
NC装置に記憶させ、指令された主軸回転数に於ける定
常状態の変位量に達する時間だけ、主軸を特定回転数で
回転させることを特徴とする工作機械の暖機運転時間短
縮方法。 - 【請求項2】 特定回転数は、最高回転数である請求項
1の工作機械の暖機運転時間短縮方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25105593A JPH0780745A (ja) | 1993-09-13 | 1993-09-13 | 工作機械の暖機運転時間短縮方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25105593A JPH0780745A (ja) | 1993-09-13 | 1993-09-13 | 工作機械の暖機運転時間短縮方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0780745A true JPH0780745A (ja) | 1995-03-28 |
Family
ID=17216953
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25105593A Pending JPH0780745A (ja) | 1993-09-13 | 1993-09-13 | 工作機械の暖機運転時間短縮方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0780745A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008155343A (ja) * | 2006-12-26 | 2008-07-10 | Kitamura Mach Co Ltd | 工具交換方法及びマシニングセンター |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0226718A (ja) * | 1988-06-29 | 1990-01-29 | Internatl Business Mach Corp <Ibm> | 回路基板の成形方法及び成形装置 |
-
1993
- 1993-09-13 JP JP25105593A patent/JPH0780745A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0226718A (ja) * | 1988-06-29 | 1990-01-29 | Internatl Business Mach Corp <Ibm> | 回路基板の成形方法及び成形装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008155343A (ja) * | 2006-12-26 | 2008-07-10 | Kitamura Mach Co Ltd | 工具交換方法及びマシニングセンター |
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