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JPH0780000B2 - 汚泥油化装置 - Google Patents

汚泥油化装置

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JPH0780000B2
JPH0780000B2 JP7839385A JP7839385A JPH0780000B2 JP H0780000 B2 JPH0780000 B2 JP H0780000B2 JP 7839385 A JP7839385 A JP 7839385A JP 7839385 A JP7839385 A JP 7839385A JP H0780000 B2 JPH0780000 B2 JP H0780000B2
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  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、活性汚泥装置などの微生物処理装置から発生
する余剰汚泥等の有機性汚泥を、高温高圧の条件下で熱
化学的に反応させ、可燃性液体を得るとともに、当該可
燃性液体を前記熱化学的反応の熱エネルギー源や電気エ
ネルギー源として用いる、汚泥油化装置に関するもので
ある。
[従来の技術] 各種の微生物処理装置から発生する余剰汚泥等の有機性
汚泥を処理する方法のひとつとして、汚泥油化技術が提
案されている。
すなわち、有機性汚泥を高温高圧の条件下で熱化学的に
反応せしめ、バイオマスから燃料油を得る技術である。
従来からこの種の技術として、下水汚泥からアスファル
トと燃料油を得る装置が提案(EPAProject Summary EPA
−600/S2−81−242 Dec,1981)されている。
この装置は、第3図に示すフローに基づくもので、有機
性汚泥Aを遠心分離機Bである程度に脱水し、当該脱水
汚泥Cを高圧スラリーポンプDにより加圧し、まず、後
述する反応器Fにより反応させた直後の高温の混合物ス
ラリーGを熱源として予熱器Eで予熱し、当該予熱した
脱水汚泥Cを反応器Fに供給するものである。当該反応
器Fは、バイオマスを高温高圧の条件下で反応させてア
スファルトと燃料油に変換するもので、通常脱水汚泥を
250℃〜350℃の温度および当該温度の水蒸気圧以上の圧
力で反応させるものである。このような反応により得ら
れる固形物と燃料油との混合物スラリーGを、加圧下の
条件のまま前述した予熱器Eに循環して、ここで間接的
に熱交換した後、気液分離器Hに供給して大気圧下に開
放する。当該気液分離器Hにおいて、混合物スラリーG
を大気圧下に開放すると、当該混合物スラリーGが高温
のため沸騰し、一部の水分と燃料油が蒸発する。次い
で、当該蒸気を冷却器Iにより冷却して液化し、当該液
体を遠心分離機Jで処理し、排水Kと燃料油Lとに機械
的に比重分離を行う。一方、気液分離器Hにおいて蒸発
せずに残留した混合物スラリーGを遠心分離機Mにより
処理し、排水Nと固形物Oとに分離する。次いで、当該
固形物Oを抽出器Pに供給するとともに、後述する蒸留
器Sと蒸発器Vとから回収される有機溶媒Qを加えて、
ここで固形物O中のアスファルト成分を抽出し、当該抽
出物Rを蒸留器Sに供給して有機溶媒Qを回収するとと
もにアスファルトTを得る。一方抽出器Pの残渣Uを蒸
発器Vに供給して、残渣Uに付着している有機溶媒を回
収するとともに反応残渣Wを得る。
提案されているアスファルトと燃料油を得る方法のフロ
ーは、大略すると以上の通りであり、反応残渣Wを前記
反応器Fにおける熱源として用いるものである。
なお、得られるアスファルトは、アスファルトとしての
本来の用途として用いる。
[発明が解決しようとする課題] 従来から提案されている第3図に示した汚泥油化装置に
おいては、反応器Fから得られる反応物スラリーG中に
含まれる可燃性液体は、比較的低温度で気化しやすく、
また、次いで液化したものは比重差で分離が可能な、い
わゆる油状物質のみしか存在していないと考えられてお
り、したがって、冷却器Iで液化した液体中の油状物質
を遠心分離機Jで比重分離し、残留する排水Kを系外に
除いている。さらに、生産されたアスファルト成分は、
気液分離器Hで蒸発しなかった反応物スラリーG中の固
形物に付着していると考えられており、遠心分離機Mで
固形物とともにアスファルト成分を回収し、同じように
排水Nを系外に除いている。しかしながら、本発明者等
の実験によれば、反応物スラリーG中には低温度では気
化しにくく、アスファルト成分などと相違して水に溶解
しやすく、かつ、燃料として充分使用できる可燃性液体
が多量に存在すること、および気化したものであっても
それを液化後比重差分離が困難な可燃性液体が存在する
ことを知見した。たとえば、標準活性汚泥法の下水処理
場から排出される混合生汚泥をある程度脱水し、これに
アルカリ成分として乾燥固形物当たり5重量%の炭酸ナ
トリウムを添加し、オートクレーブを用いて320℃で1
時間密閉反応させた例では、反応後、反応物を室温まで
冷却し、これを分液ロートに採取して1昼夜静置する
と、表面に小量の油状物質が浮上するが、しかし残りの
反応物に有機溶媒として塩化メチレンを加え、残留する
可燃性液体を抽出すると、全可燃性液体に対して前述の
浮上した油状物質は約17%程度であり、他の約83%の可
燃性液体は浮上せずに反応液中に存在することが実験に
より確認されている。したがって、第3図に示したごと
き従来のフローにおいては、このような気化しにくく、
かつ、水に溶解しやすい可燃性液体は、遠心分離機Mに
よって分離が不可能であり、排水N中に移行して系外に
排出されることとなり、また、たとえ気化したものであ
っても、液化後比重分離が困難な可燃性液体は、遠心分
離機Jでは分離できず、排水K中に移行して系外に排出
されることとなる。さらに、水と比重分離しやすい油状
物質と言えども、それが水中で乳化状態で存在している
場合は、遠心分離機Jで分離が不可能であり、やはりこ
れらの乳化状態となっている一部の油状物質も排水K中
に移行して排出されよう。
このように、従来から提案されているフローの主目的
は、有機性汚泥からアスファルトを生産するところにあ
り、燃料油を得ることについては副次的目的と考えてお
り、かつ、排水KあるいはN中に燃料として回収し得る
可燃性液体が多量に存在することに関しては全く看過さ
れているのである。
また第3図に示した従来のフローにおいては、反応器F
の熱源として反応残渣Wのみを充当しているが、たとえ
これを自燃するまで充分に脱水して燃料としても、熱バ
ランス的には全く不足しており、有機性汚泥の処理とい
う見地から考えると採算が取れないものである。さら
に、生産されたアスファルトTおよび燃料油Lを熱源と
して回収したとしても、熱バランス的にはまだなお不足
するものである。すなわち、有機性汚泥を汚泥油化技術
によって経済的に処理するためには、前述した排水Kお
よびN中に存在する可燃性液体を回収し、これを積極的
に熱源として用いることが必須の要件である。また、従
来のフローでは、混合物スラリーGを気液分離器Hにて
沸騰させるので、ここで余分な蒸発潜熱を消費してお
り、また、気液分離器Hより発生する蒸気を冷却器Iで
冷却して液化する際に、液化することにより放出される
熱を回収しておらず、従来のフローは、熱回収について
種々の欠点を有している。さらに、予熱器Eの熱源とし
て、反応器Fにて生成されるスラリー状の反応物をその
まま用いているので、予熱器Eの構造に制約を受け、製
作しずらいという欠点もある。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、有機性汚泥を高温高圧の条件下で反
応させて得られる反応物から、可燃性物、特に可燃性液
体を可及的に回収し、これをエネルギー源として再使用
し、さらに、発生する熱エネルギーを効率よく用いて最
も経済的に有機性汚泥を処理する汚泥油化装置を提供す
るところにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、有機性汚泥をあらかじめ脱水する脱水装置、
当該脱水汚泥を後述する予熱器、反応器、冷却器へ直列
に圧入するための圧入装置、圧入装置から圧入される脱
水汚泥を後段の冷却器で加熱した熱媒体によって間接的
に予熱する予熱器、予熱器で予熱した脱水汚泥を熱媒体
によって間接的に加熱し、250℃以上の温度で、かつ、
当該温度における水蒸気圧以上の圧力にて反応させる反
応器、反応器で反応させた反応物を熱媒体によって間接
的に冷却し、かつ、反応物を冷却することによって加熱
された熱媒体を前記予熱器の熱源とする冷却器、冷却器
により冷却した反応物を大気圧に開放する大気開放装
置、大気開放装置から開放した反応物中の可燃性液体を
回収する回収装置、当該回収装置より回収した可燃性液
体を燃焼させて熱媒体を間接的に加熱し、当該加熱熱媒
体を前記反応器の熱源とする加熱炉とによって構成した
ことを特徴とする汚泥油化装置に関するものである。
[実 施 例] 以下に本発明の実施例について、その作用とともに図面
を参照して詳細に説明する。
第1図は本発明のフローを示す説明図であり、有機性汚
泥1をまず脱水装置2たとえば遠心分離機、ベルトプレ
ス式脱水機などによりあらかじめ脱水し、当該脱水汚泥
3を圧入装置4により予熱器5に供給する。なお、有機
性汚泥にあまり多量の水分が含まれていると、後述する
熱化学的反応において多量の熱量を消費するので、当該
脱水装置2で水分含有率80%以下に脱水することが望ま
しい。さらに、後述する熱化学的反応において、有機性
汚泥にアルカリ成分を共存させた方が反応が効率よく進
むので、有機性汚泥にあらかじめ炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、ギ酸ナトリウム、ギ酸カリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化ナトリウム、石灰などのアルカリ成分を添
加することが好ましい。前述の圧入装置4としては、例
えば高圧スラリーポンプなどを使用することができる。
予熱器5は、後述する冷却器7によって熱を与えられた
熱媒体8を用いて脱水汚泥3を間接的に予熱するもの
で、掻面式熱交換器の内部に脱水汚泥3を流通させ、そ
の外部から前記熱媒体8により熱を与えたり、あるい
は、いわゆる多管式熱交換器等を用い、管の内部に脱水
汚泥3を通流させ、管の外部から熱媒体8により熱を与
えるものなどを用いることができる。
予熱器5により予熱した脱水汚泥3を、次いで反応器6
に供給し、ここで有機性汚泥3を高温高圧の条件下に熱
化学的に反応させる。当該反応器6は、前述した予熱器
5と同じ掻面式熱交換器、あるいは、多管式熱交換器を
用い、後述する第1熱交換器24により加熱された熱媒体
8により間接的に脱水汚泥3を加熱するもので、通常25
0℃〜350℃の温度および当該温度の水蒸気圧に相当する
圧力、あるいは、それ以上の圧力で反応させるものであ
る。なお、脱水汚泥3は、予熱器5内および反応器6に
よる反応前および反応中においては、まだ流動性の悪い
スラリー状を呈しており、したがって、多管式熱交換器
を用いるより、掻面式熱交換器を用いることが望まし
い。また、図面では予熱器5と反応器6を別々に設置し
ているが、予熱器5と反応器6を一体物としても差し支
えなく、脱水汚泥の流入側前半部を予熱部とし、流出側
後半部を反応部とすることもできる。
このように有機性汚泥を高温高圧で処理すると、バイオ
マスが熱化学的に変成し、種々の可燃性液体が生成する
と同時に流動性が極めて良好なものに変化する。次い
で、反応器6を経た固形物と可燃性液体と水との混合物
スラリー9を加圧状態のまま冷却器7に供給し、熱媒体
8により間接的に冷却する。このようにして冷却するこ
とにより熱が与えられた熱媒体8を前記予熱器5の熱源
として用いることにより、反応器6により与えた熱を効
果的に回収する。なお、冷却器7としては、薄膜流下式
熱交換器、満管熱交換器、掻面式熱交換器等を用いるこ
とができるが、当該混合物スラリー9は、流動性が極め
て良好なので、熱効率の最もすぐれている薄膜流下式熱
交換器を用いることが望ましい。
このようにして冷却した混合物スラリー9を、次いで大
気開放装置10に供給し、加圧下の状態から常圧下の状態
とする。
大気解放装置10としては、例えば冷却器7から混合物ス
ラリー9を受ける受槽と、当該受槽の下部に設けたレッ
ドダウンバルブを用いることができる。
大気開放装置10によって供給される混合物スラリー9
を、続いて浮上分離槽11に送給し、混合物スラリー9中
の可燃性液体から、特に水に浮く一部の可燃性液体であ
る油状物質12を選択的に回収する。なお、水に浮く一部
の可燃性液体が液中の固形物に付着している場合は、浮
上分離槽11に供給する前に攪拌するとよい。なお、浮上
分離槽11としては、槽内に単に混合物スラリー9をある
時間滞留させ、浮上する油状物質12をスキマー等で掻き
取るもの、あるいは、いわゆる簡単な構造のオイルセパ
レータ等を用いることができる。浮上分離槽11によって
油状物質12を除いた混合物スラリー9を、次いで抽出槽
13に送り、後述する溶剤回収装置20で回収した溶剤14を
加え充分に攪拌し、混合物スラリー9中の可燃性液体を
抽出する。当該抽出槽13としては、混合物スラリー9と
溶剤14とを必要かつ充分に接触できるものであればどの
ような型式のものでもよく、混合物スラリー9と溶剤14
との混合物を槽内で攪拌機で攪拌する簡単なものでも差
し支えない。
なお、用いる溶剤14としては、混合物スラリー9中の全
ての可燃性液体を可及的に抽出可能で、かつ、蒸発回収
しやすいものが好ましく、通常はベンゼン、トルエン、
アセトン、塩化メチレン等を用いる。
抽出槽13からバッチ式に、あるいは、連続的に得られる
混合物15を、次いで三相分離機16に送給し、ここで廃水
17と固形物18と抽出物19とに分離する。当該三相分離機
16は、いわゆる遠心分離機であって、比重の異なる廃水
17と固形物18と抽出物19とをそれぞれ遠心作用によって
分離するもので公知のものを用いることができる。当該
三相分離機16によって得られる抽出物19を、次いで溶剤
回収装置20に送給し、ここで後述する第2熱交換器25で
加熱した熱媒体8で間接的に加熱し、溶剤14を蒸発さ
せ、蒸発残渣である可燃性液体21を回収する。なお、図
面では溶剤回収装置20から回収した溶剤14を直接抽出槽
13に供給しているが、実際は溶剤回収装置20から得られ
る気体状の溶剤を冷却器(図示せず)で冷却液化し、液
状の溶剤14として回収するものである。
本実施態様では、上述した浮上分離槽11、抽出槽13、三
相分離機16、溶剤回収装置20等が反応物中の可燃性液体
を回収する装置に相当するが、特にこれらの組み合わせ
に限定されることなく、要は反応物中から可燃性液体を
効果的に回収できるものであればどんなものでもよい。
22は加熱炉であって、溶剤回収装置20から回収した可燃
性液体21、あるいは、浮上分離槽11から回収した油状物
質12を燃料として用いるもので、これらの燃料を燃焼さ
せることにより得られる熱風23を、第1熱交換器24に供
給して、前記反応器6に用いる熱媒体8を加熱し、次い
で当該熱風23を続いて第2熱交換器25に供給して、前記
溶剤回収装置20で用いる熱媒体8を加熱する。なお、26
は排ガスであり、27は燃焼用空気、28は燃焼灰を示す。
なお、第1図に示したフローにおいて大気開放装置10か
ら得られる混合物スラリー9を浮上分離槽11に供給し、
あらかじめ油状物質12を選択的に回収しているが、本工
程を省略し、大気開放装置10から得られる混合物スラリ
ー9を直接抽出槽13に供給し、存在する可燃性液体の全
てを抽出しても差し支えない。なお、このように油状物
質12の回収工程を省略すると、溶剤14の使用量が若干増
加するとともに、溶剤回収装置20から得られる可燃性液
体21中には前述の油状物質12も含まれることとなる。
第2図は、本発明の他の実施態様のフローを示す説明図
であり、浮上分離槽11によって油状物質12を回収する工
程までは、第1図と全く同様なので説明を省略する。当
該浮上分離槽11によって油状物質12を除いた混合物スラ
リー9を、次いで遠心分離機などのような固液分離機29
に送り、ここで混合物スラリー9中の固形物18を除く。
固形物を除いた混合溶液30を、続いて抽出装置31に供給
し、溶剤回収装置20で回収した溶剤14を加え、混合溶液
30中の可燃性液体を抽出する。第2図に示したフローに
おいて用いる抽出装置31としては、固形物18をあらかじ
め除去しているので、溶剤14と混合溶液30とを向流接触
させるものを用いた方が効率よく、混合溶液30より比重
の大きい溶剤を用いる時は、図に示したごとく溶剤14を
上方から下降流で流すとともに、混合溶液30を下方から
上昇流で流し、また、混合溶液30より比重の小さい溶剤
を用いる時は、上下方向を逆として、いずれも向流接触
させるとよい。このようにして得られる抽出物19を溶剤
回収装置20に供給するもので、他は第1図と同様なフロ
ーなので説明を省略する。なお、第2図に示したフロー
では、固液分離機29で得られる固形物18に多少の可燃性
液体が付着するので、当該固形物18も加熱炉22の燃料と
して用いた方が好ましい。また、第1図と同じように浮
上分離槽11を省略することもできる。
本実施態様では、浮上分離槽11、固液分離機29、抽出装
置31、溶剤回収装置20等が、反応物中の可燃性液体を回
収する装置に相当するが、特にこれらの組み合わせに限
定されることなく、要は反応物中から可燃性液体を効果
的に回収できるものであればどんなものでもよい。
[発明の効果] 以上説明したごとく本発明においては、有機性汚泥を高
温高圧の条件下で熱化学的に反応させて得られる固形物
と可燃性液体と水との混合物スラリー、あるいは当該混
合物スラリーから固形物をあらかじめ除いた混合溶液に
有機溶剤を加え、混合物スラリーあるいは混合溶液中に
含まれる全ての可燃性液体を抽出するので、混合物スラ
リーあるいは混合溶液中に、気化しにくく、かつ、水に
溶解しやすい可燃性液体が多量に含有していても、これ
を可及的に回収することができ、かつ、当該回収した可
燃性液体を熱エネルギー源や電気エネルギー源として用
いることにより、経済的に有機性汚泥を処理することが
できる。
また、本発明においては、反応器6の後段に冷却器7を
設置し、反応器6から得られる混合物スラリー9を沸騰
させることなく熱媒体8で間接的に冷却し、当該冷却に
よって熱を与えられた熱媒体8を反応器6の前段で用い
る予熱器5の熱源として用いているので、従来フローの
ように混合物スラリーを沸騰させるときに消費する蒸発
潜熱の分だけ確実に熱エネルギーコストを低下せしめる
ことができ、さらに、冷却器7によって熱を与えられた
熱媒体を予熱器の熱源として用いているので、この点で
も熱エネルギーコストを低下せしめることができる。ま
た、従来フローのように、反応器6より得られる高温の
混合物スラリー9を直接予熱器5に用いることがないの
で、予熱器の構造に特に制約を受けることがない。
【図面の簡単な説明】 第1図および第2図は、いずれも本発明の実施態様を示
す図面であり、第1図は、本発明の一つの実施態様のフ
ローを示す説明図であり、第2図は、本発明の他の実施
態様のフローを示す説明図である。また、第3図は、従
来の下水汚泥からアスファルトと燃料油を得る方法にお
けるフローを示す。 1……有機性汚泥、2……脱水装置 3……脱水汚泥、4……圧入装置 5……予熱器、6……反応器 7……冷却器、8……熱媒体 9……混合物スラリー、10……大気開放装置 11……浮上分離槽、12……油状物質 13……抽出槽、14……溶剤 15……混合物、16……三相分離機 17……廃水、18……固形物 19……抽出物、20……溶剤回収装置 21……可燃性液体、22……加熱炉 23……熱風、24……第1熱交換器 25……第2熱交換器、26……排ガス 27……燃焼用空気、28……燃焼灰 29……固液分離機、30……混合溶液 31……抽出装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機性汚泥をあらかじめ脱水する脱水装
    置、当該脱水汚泥を後述する予熱器、反応器、冷却器へ
    直列に圧入するための圧入装置、圧入装置から圧入され
    る脱水汚泥を後段の冷却器で加熱した熱媒体によって間
    接的に予熱する予熱器、予熱器で予熱した脱水汚泥を熱
    媒体によって間接的に加熱し、250℃以上の温度でかつ
    当該温度における水蒸気圧以上の圧力にて反応させる反
    応器、反応器で反応させた反応物を熱媒体によって間接
    的に冷却し、かつ反応物を冷却することによって加熱さ
    れた熱媒体を前記予熱器の熱源とする冷却器、冷却器に
    より冷却した反応物を大気圧に開放する大気開放装置、
    大気開放装置から開放した反応物中の可燃性液体を回収
    する回収装置、当該回収装置より回収した可燃性液体を
    燃焼させて熱媒体を間接的に加熱し、当該加熱熱媒体を
    前記反応器の熱源とする加熱炉とによって構成したこと
    を特徴とする汚泥油化装置。
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