JPH077290Y2 - コンクリート養生室壁用断熱板 - Google Patents
コンクリート養生室壁用断熱板Info
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- JPH077290Y2 JPH077290Y2 JP1989040877U JP4087789U JPH077290Y2 JP H077290 Y2 JPH077290 Y2 JP H077290Y2 JP 1989040877 U JP1989040877 U JP 1989040877U JP 4087789 U JP4087789 U JP 4087789U JP H077290 Y2 JPH077290 Y2 JP H077290Y2
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- foam
- heat insulating
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はコンクリート養生室壁用断熱板に関する。
ビル、マンション、その他コンクリート構造物のプレハ
ブ式工法に用いるコンクリート製品を養生して硬化させ
るためのコンクリート養生室では、蒸気を室内に充満さ
せてその硬化促進を図っている。
ブ式工法に用いるコンクリート製品を養生して硬化させ
るためのコンクリート養生室では、蒸気を室内に充満さ
せてその硬化促進を図っている。
このようなコンクリート養生室は通常、壁面に断熱板等
を施行して断熱処理が施されており、従来、この種の養
生室壁用断熱板として、ポリウレタン発泡板、ポリ
ウレタンフォーム/FRPの積層発泡板、ポリプロピレン
発泡板が主に知られている。
を施行して断熱処理が施されており、従来、この種の養
生室壁用断熱板として、ポリウレタン発泡板、ポリ
ウレタンフォーム/FRPの積層発泡板、ポリプロピレン
発泡板が主に知られている。
しかしながら、上記の発泡板は軽量であるものの耐蒸
気透過性、耐衝撃性、耐長期使用性、加工性において難
点があり、上記の発泡板は特に軽量性に欠け耐蒸気透
過性、耐衝撃性、耐長期使用性、加工性においても不充
分なものであり、上記の発泡板は軽量で耐衝撃性、加
工性において良好であるものの耐長期使用性に難点があ
り耐蒸気透過性の点でも未だ不充分なものであった。
気透過性、耐衝撃性、耐長期使用性、加工性において難
点があり、上記の発泡板は特に軽量性に欠け耐蒸気透
過性、耐衝撃性、耐長期使用性、加工性においても不充
分なものであり、上記の発泡板は軽量で耐衝撃性、加
工性において良好であるものの耐長期使用性に難点があ
り耐蒸気透過性の点でも未だ不充分なものであった。
従来のコンクリート養生室壁用断熱板は上述の如き欠点
を有するため、かかる断熱板を設置した養生室では該断
熱板に生じる変形、割れ、浸水等による養生機能(断熱
効果等)の低下或いは消滅や、養生時の蒸気エネルギー
効率の低下があり、また軽量性、加工性等に欠ける断熱
板の場合には該断熱板の養生室への施工現場やその後に
比較的頻繁に行われる補修工事の際に、多数の作業者と
運搬、移動用の機械装置が必要となり、しかも現場にお
ける断熱板のサイズ合わせのための加工が困難で、その
工数も多くなって取り扱いが不便である等の問題点があ
った。
を有するため、かかる断熱板を設置した養生室では該断
熱板に生じる変形、割れ、浸水等による養生機能(断熱
効果等)の低下或いは消滅や、養生時の蒸気エネルギー
効率の低下があり、また軽量性、加工性等に欠ける断熱
板の場合には該断熱板の養生室への施工現場やその後に
比較的頻繁に行われる補修工事の際に、多数の作業者と
運搬、移動用の機械装置が必要となり、しかも現場にお
ける断熱板のサイズ合わせのための加工が困難で、その
工数も多くなって取り扱いが不便である等の問題点があ
った。
本考案は上記の点に鑑みなされたもので、耐蒸気透過
性、耐長期使用性、耐衝撃性に優れ、しかも軽量で加工
性が良好なコンクリート養生壁用断熱板を提供すること
を目的とする。
性、耐長期使用性、耐衝撃性に優れ、しかも軽量で加工
性が良好なコンクリート養生壁用断熱板を提供すること
を目的とする。
即ち本考案は、示差走査熱量分析によって求めた樹脂粒
子の吸熱曲線における融解終了温度をTm(℃)とした
時、Tm−20℃〜Tmの領域における融解熱量が7J/g以上の
プロピレン系共重合体粒子よりなる、密度が0.01〜0.1g
/ccの型内発泡成形体からなる発泡体板の少なくとも片
面に、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、
ポリフェニレンオキサイド系樹脂、ポリスルフォン系樹
脂、ポリイミド系樹脂、ポリプロピレン系樹脂よりなる
群から選ばれた樹脂を基材とする、厚さが0.025〜0.15m
mの耐熱性エンジニアリングプラスチックフィルムを積
層してなり、且つ全体の厚さが15〜50mmであることを特
徴とするコンクリート養生室壁用断熱板を要旨とする。
子の吸熱曲線における融解終了温度をTm(℃)とした
時、Tm−20℃〜Tmの領域における融解熱量が7J/g以上の
プロピレン系共重合体粒子よりなる、密度が0.01〜0.1g
/ccの型内発泡成形体からなる発泡体板の少なくとも片
面に、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、
ポリフェニレンオキサイド系樹脂、ポリスルフォン系樹
脂、ポリイミド系樹脂、ポリプロピレン系樹脂よりなる
群から選ばれた樹脂を基材とする、厚さが0.025〜0.15m
mの耐熱性エンジニアリングプラスチックフィルムを積
層してなり、且つ全体の厚さが15〜50mmであることを特
徴とするコンクリート養生室壁用断熱板を要旨とする。
以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。
本考案のコンクリート養生室壁用断熱板1は、第1図に
示すように発泡体板2と、該発泡体板2の片面若しくは
両面に積層された、耐熱性エンジニアリングプラスチッ
クフィルム3とから構成される。発泡体板2は、密度が
0.01〜0.1g/ccの発泡体である。
示すように発泡体板2と、該発泡体板2の片面若しくは
両面に積層された、耐熱性エンジニアリングプラスチッ
クフィルム3とから構成される。発泡体板2は、密度が
0.01〜0.1g/ccの発泡体である。
上記発泡体板2は、密度が0.01g/cc未満では充分な形状
維持性に劣り、軟弱となって施工作業中に崩れ易く破片
が生じる上、構造材料としての適性に欠ける。逆に0.1g
/ccを超えると充分な断熱特性が得られず、重量が大き
くなって本考案の特徴の1つでもある軽量化の効果が減
殺され、取り扱いもやや困難となり、材料コストも増大
する傾向となる。また発泡体板2は耐熱性が100℃未満
の場合、蒸気等による熱収縮や歪曲によって変形するた
め断熱効果が減少し、短期間での断熱板自体の補修が必
要となる。
維持性に劣り、軟弱となって施工作業中に崩れ易く破片
が生じる上、構造材料としての適性に欠ける。逆に0.1g
/ccを超えると充分な断熱特性が得られず、重量が大き
くなって本考案の特徴の1つでもある軽量化の効果が減
殺され、取り扱いもやや困難となり、材料コストも増大
する傾向となる。また発泡体板2は耐熱性が100℃未満
の場合、蒸気等による熱収縮や歪曲によって変形するた
め断熱効果が減少し、短期間での断熱板自体の補修が必
要となる。
上記発泡体板2は、示差走査熱量分析で測定した樹脂粒
子の融解終了温度をTm(℃)とした時、Tm−20℃〜Tmの
温度領域における融解熱量が7J/g以上のプロピレン系共
重合体粒子よりなる型内発泡成形体からなる。発泡体板
2を構成するプロピレン系共重合体としては、エチレン
−プロピレンランダム共重合体が好ましく、特にエチレ
ン成分が1〜5wt%のものが好ましい。これらの樹脂粒
子は架橋したものでも無架橋のものでもよい。発泡体板
2は、上記の如きプロピレン系共重合体粒子からなる予
備発泡粒子を用いて公知のビーズ成形法により製造され
る。
子の融解終了温度をTm(℃)とした時、Tm−20℃〜Tmの
温度領域における融解熱量が7J/g以上のプロピレン系共
重合体粒子よりなる型内発泡成形体からなる。発泡体板
2を構成するプロピレン系共重合体としては、エチレン
−プロピレンランダム共重合体が好ましく、特にエチレ
ン成分が1〜5wt%のものが好ましい。これらの樹脂粒
子は架橋したものでも無架橋のものでもよい。発泡体板
2は、上記の如きプロピレン系共重合体粒子からなる予
備発泡粒子を用いて公知のビーズ成形法により製造され
る。
上記樹脂粒子の融解終了温度:Tmは、示差走査熱量分析
(DSC)により測定されるもので、この測定法において
樹脂粒子1〜3mgを示差走査熱量計によって10℃/分の
昇温速度で220℃まで昇温したときに得られる吸熱曲線
の終了温度である。上記融解熱量が7J/g未満の場合、結
晶化度が低いか、完全なる結晶の割合が少ないか、又は
結晶粒子が小さいものが多くなってしまい、何れの場合
であっても構造的強度不足による変形が起こり易いもの
となる。
(DSC)により測定されるもので、この測定法において
樹脂粒子1〜3mgを示差走査熱量計によって10℃/分の
昇温速度で220℃まで昇温したときに得られる吸熱曲線
の終了温度である。上記融解熱量が7J/g未満の場合、結
晶化度が低いか、完全なる結晶の割合が少ないか、又は
結晶粒子が小さいものが多くなってしまい、何れの場合
であっても構造的強度不足による変形が起こり易いもの
となる。
本発明における発泡体板2は、Tmが160℃以上の樹脂粒
子からなるものが好ましい。この融解終了温度が問題と
なるのは、プロピレン系共重合体の中でもエチレン−プ
ロピレンランダム共重合体において、特にエチレン成分
が10wt%以上のものの場合であり、この樹脂材質の場
合、Tmが160℃未満では軟質で弾性を有する発泡体とな
り、変形し易く、構造材料としては適当なものではな
い。
子からなるものが好ましい。この融解終了温度が問題と
なるのは、プロピレン系共重合体の中でもエチレン−プ
ロピレンランダム共重合体において、特にエチレン成分
が10wt%以上のものの場合であり、この樹脂材質の場
合、Tmが160℃未満では軟質で弾性を有する発泡体とな
り、変形し易く、構造材料としては適当なものではな
い。
発泡体板2は、Tmが160℃以上で、且つTm−20℃〜Tmの
温度領域における融解熱量が7J/g以上のエチレン−プロ
ピレン共重合体粒子よりなる型内発泡成型体が好まし
い。
温度領域における融解熱量が7J/g以上のエチレン−プロ
ピレン共重合体粒子よりなる型内発泡成型体が好まし
い。
本考案における耐熱性エンジニアリングプラスチックフ
ィルム3はその厚さが0.025〜0.15mmのものであるが、
この厚さが0.025mm未満では構造的強度が不足して使用
時における充分な支持性が得られ難く、変形し易くなる
上、最も重要な耐蒸気透過性が不充分となり、逆に0.15
mmを超える場合は性能的には特に問題はないが、ラミネ
ート加工が困難となって生産効率が低下する上に高価に
もなり、更には重量が大となる。上記耐熱性エンジニア
リングプラスチックフィルム3としては、PET、PBT等の
ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリフ
ェニレンオキサイド系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポイ
ミド系樹脂、ポリプロピレン系樹脂のうちのいずれかの
樹脂を主成分とする樹脂組成物にて構成されるフィルム
の中から選択して用いられる。このフィルム3は延伸し
たものでも無延伸のものでもよいが、二軸延伸したフィ
ルムを最も好ましい。
ィルム3はその厚さが0.025〜0.15mmのものであるが、
この厚さが0.025mm未満では構造的強度が不足して使用
時における充分な支持性が得られ難く、変形し易くなる
上、最も重要な耐蒸気透過性が不充分となり、逆に0.15
mmを超える場合は性能的には特に問題はないが、ラミネ
ート加工が困難となって生産効率が低下する上に高価に
もなり、更には重量が大となる。上記耐熱性エンジニア
リングプラスチックフィルム3としては、PET、PBT等の
ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリフ
ェニレンオキサイド系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポイ
ミド系樹脂、ポリプロピレン系樹脂のうちのいずれかの
樹脂を主成分とする樹脂組成物にて構成されるフィルム
の中から選択して用いられる。このフィルム3は延伸し
たものでも無延伸のものでもよいが、二軸延伸したフィ
ルムを最も好ましい。
フィルム3は、第1図に示す如く発泡体板2の端部にフ
ィルム3端部を完全に揃えて設ける態様に限定されるも
のではなく、第2図に示すように発泡体板2の端部から
フィルム3を所定量突出させて重ね合わせ用耳部4を設
けたり、必要に応じて発泡体板2の一部が露出するよう
に設けることができる(但し、該露出部分は施工時に隣
接する断熱板の耳部によって必ず被覆される)。上記耳
部4の設け方は特に限定されないが、例えば、発泡体板
2の両面に設けたフィルム3を発泡体板の一端部から突
出させて設けたり(第2図の(a))、発泡体板2に直
接積層するフィルム3以外の別体のフィルム3aを該フィ
ルム3に積層させて設けたり(第2図の(b))、発泡
体板2の一端部を露出させるように片面或いは両面のフ
ィルム3を他端部から突出させて設けたり(第2図の
(c)又は(d))することができる。第3図は第2図
の(a)〜(d)に示す各断熱板1をそれぞれ並設させ
て施工する状態を示すもので、第3図から明らかなるよ
うにフィルム3を突出させて設けることにより、各断熱
板1a、1bどうしは耳部4にて連接箇所が隙間なく並設す
ることが可能となり、以てより優れた耐蒸気透過性を具
現させることができる。
ィルム3端部を完全に揃えて設ける態様に限定されるも
のではなく、第2図に示すように発泡体板2の端部から
フィルム3を所定量突出させて重ね合わせ用耳部4を設
けたり、必要に応じて発泡体板2の一部が露出するよう
に設けることができる(但し、該露出部分は施工時に隣
接する断熱板の耳部によって必ず被覆される)。上記耳
部4の設け方は特に限定されないが、例えば、発泡体板
2の両面に設けたフィルム3を発泡体板の一端部から突
出させて設けたり(第2図の(a))、発泡体板2に直
接積層するフィルム3以外の別体のフィルム3aを該フィ
ルム3に積層させて設けたり(第2図の(b))、発泡
体板2の一端部を露出させるように片面或いは両面のフ
ィルム3を他端部から突出させて設けたり(第2図の
(c)又は(d))することができる。第3図は第2図
の(a)〜(d)に示す各断熱板1をそれぞれ並設させ
て施工する状態を示すもので、第3図から明らかなるよ
うにフィルム3を突出させて設けることにより、各断熱
板1a、1bどうしは耳部4にて連接箇所が隙間なく並設す
ることが可能となり、以てより優れた耐蒸気透過性を具
現させることができる。
フィルム3の発泡体板2への積層方法としては熱融着
法、ホットメルト接着法、常温接着剤による接着法、共
押出法等の手段を採用できる。
法、ホットメルト接着法、常温接着剤による接着法、共
押出法等の手段を採用できる。
本考案断熱板1はその全体の厚さが15〜50mmのものであ
るが、この厚さが50mmを超えると性能的には過剰品質と
なる上、重量が大となり取り扱いも困難となり、コスト
高になり、一方15mm未満の場合には耐衝撃性等の構造的
強度が不足し、しかも断熱性が低下して養生室の蒸気使
用量削減の目的を達成できない虞れがある。
るが、この厚さが50mmを超えると性能的には過剰品質と
なる上、重量が大となり取り扱いも困難となり、コスト
高になり、一方15mm未満の場合には耐衝撃性等の構造的
強度が不足し、しかも断熱性が低下して養生室の蒸気使
用量削減の目的を達成できない虞れがある。
以上のような構成からなる本考案断熱板は、適宜組み合
わせてコンクリート養生室の壁に施工することができる
が、フィルム3が発泡体板2の片面のみに設けられてい
る場合には該フィルム3が室内側に位置するよう設置す
る。
わせてコンクリート養生室の壁に施工することができる
が、フィルム3が発泡体板2の片面のみに設けられてい
る場合には該フィルム3が室内側に位置するよう設置す
る。
次に、具体的実施例を挙げて本考案を更に詳細に説明す
る。
る。
実施例1〜5、比較例1〜2 基材樹脂として、第1表に示すような融解終了温度Tm、
Tm−20℃〜Tmにおける融解熱量:Qを有するエチレン−プ
ロピレンランダム共重合体樹脂粒子(エチレン成分=3.
0wt%)を用いて、型内成型し、同表に示す密度を有す
る各発泡体板の両面に、厚さ0.05mmの二軸延伸ポリエス
テルフィルム(東洋紡(株)製)をそれぞれラミネート
し、断熱板を得た。
Tm−20℃〜Tmにおける融解熱量:Qを有するエチレン−プ
ロピレンランダム共重合体樹脂粒子(エチレン成分=3.
0wt%)を用いて、型内成型し、同表に示す密度を有す
る各発泡体板の両面に、厚さ0.05mmの二軸延伸ポリエス
テルフィルム(東洋紡(株)製)をそれぞれラミネート
し、断熱板を得た。
得られた各断熱板の断熱性、耐蒸気透過性、耐長期使用
性、軽量性について測定し、結果を第1表に示す。
性、軽量性について測定し、結果を第1表に示す。
実施例6〜10、比較例3〜5 密度0.033g/ccの厚さ20mmの発泡体板〔融解終了温度Tm
=162℃、Tm−20℃〜Tmにおける融解熱量=15J/gのエチ
レン−プロピレン共重合体樹脂粒子(エチレン成分=2.
8wt%)からなる型内発泡成形体〕の片面に、第2表に
示すような各種厚さの二軸延伸ポリエステルフィルム
(東洋紡(株)製)をロール加熱圧着方式にてそれぞれ
積層し、断熱板を得た。
=162℃、Tm−20℃〜Tmにおける融解熱量=15J/gのエチ
レン−プロピレン共重合体樹脂粒子(エチレン成分=2.
8wt%)からなる型内発泡成形体〕の片面に、第2表に
示すような各種厚さの二軸延伸ポリエステルフィルム
(東洋紡(株)製)をロール加熱圧着方式にてそれぞれ
積層し、断熱板を得た。
これら各断熱板の耐蒸気透過性、ラミネート加工性につ
いて測定し、その結果を第2表に示す。
いて測定し、その結果を第2表に示す。
実施例11〜14、比較例6〜8 第3表に示す融解終了温度Tm、Tm−20℃〜Tmにおける融
解熱量:Q、エチレン成分を有するエチレン−プロピレン
ランダム共重合体樹脂粒子からなる厚さ30mmの型内発泡
成形体板の片面に、同表に示す各種厚さの二軸延伸ポリ
エステルフィルムを積層し、断熱板を得た。
解熱量:Q、エチレン成分を有するエチレン−プロピレン
ランダム共重合体樹脂粒子からなる厚さ30mmの型内発泡
成形体板の片面に、同表に示す各種厚さの二軸延伸ポリ
エステルフィルムを積層し、断熱板を得た。
得られた各耐断熱性の耐蒸気透過性について測定し、そ
の結果を第3表に示す。
の結果を第3表に示す。
として判定した。
以上説明したように、本考案のコンクリート養生室壁用
断熱板は、優れた耐熱性を有する特定の融解熱量のプロ
ピレン系共重合体粒子からなる特定密度の発泡体板の少
なくとも片面に、特定の厚さを有する特定の耐熱性エン
ジニアリングプラスチックフィムを積層してなるため、
以下に詳述する如き、優れた耐熱性、耐長期使用性、耐
衝撃性、加工性、軽量性、耐蒸気透過性、施工性等を具
備するという種々の効果がある。
断熱板は、優れた耐熱性を有する特定の融解熱量のプロ
ピレン系共重合体粒子からなる特定密度の発泡体板の少
なくとも片面に、特定の厚さを有する特定の耐熱性エン
ジニアリングプラスチックフィムを積層してなるため、
以下に詳述する如き、優れた耐熱性、耐長期使用性、耐
衝撃性、加工性、軽量性、耐蒸気透過性、施工性等を具
備するという種々の効果がある。
従来品に比べて耐熱性が向上し、断熱板の機械的及び
化学的長寿命化が可能となるので、コンクリート養生時
の蒸気使用量を長期間にわたって低減できる。
化学的長寿命化が可能となるので、コンクリート養生時
の蒸気使用量を長期間にわたって低減できる。
発泡体板を構成するプロピレン系共重合体の表面が耐
熱性(特に耐蒸気透過性)に優れたエンジニアリングプ
ラスチックフィルムで被覆されるため、該樹脂の高温で
の酸化による劣化が防止され、高温では劣化が著しいポ
リウレタン発泡体に比べて長期間安定して使用すること
ができる。
熱性(特に耐蒸気透過性)に優れたエンジニアリングプ
ラスチックフィルムで被覆されるため、該樹脂の高温で
の酸化による劣化が防止され、高温では劣化が著しいポ
リウレタン発泡体に比べて長期間安定して使用すること
ができる。
従来品の硬質のポリウレタン発泡体は衝撃に弱く、衝
撃により変形し易く、またその変形により破泡して断熱
性が低下する欠点があり、この発泡体表面を繊維系強化
型プラスチックシート(FRP)で被覆してもその保護機
能には限界があり、FRP層を厚くすると重量が増加して
取り扱いが困難となってしまい、結局、従来においては
軽量で、硬質で且つ衝撃吸収性に優れた断熱板がなかっ
た。この点、本考案の断熱板は硬質であると同時に充分
な衝撃吸収性を有し、しかもその表面が耐熱性、耐蒸気
透過性に優れた厚さが0.025〜0.15mmという薄い耐熱性
エンジニアリングプラスチックフィルムをセミネートす
ることによって保護されるため、鋭い突起物による打撃
からも発泡体を確実に保護することができる。
撃により変形し易く、またその変形により破泡して断熱
性が低下する欠点があり、この発泡体表面を繊維系強化
型プラスチックシート(FRP)で被覆してもその保護機
能には限界があり、FRP層を厚くすると重量が増加して
取り扱いが困難となってしまい、結局、従来においては
軽量で、硬質で且つ衝撃吸収性に優れた断熱板がなかっ
た。この点、本考案の断熱板は硬質であると同時に充分
な衝撃吸収性を有し、しかもその表面が耐熱性、耐蒸気
透過性に優れた厚さが0.025〜0.15mmという薄い耐熱性
エンジニアリングプラスチックフィルムをセミネートす
ることによって保護されるため、鋭い突起物による打撃
からも発泡体を確実に保護することができる。
本考案断熱板を構成する発泡体及びフィルムはいずれ
も硬質、軽量で弾力性に富み、その上切削加工が容易で
あるため、大量生産された定尺規格板から現場で要求さ
れる各種形状に容易に加工することができる。
も硬質、軽量で弾力性に富み、その上切削加工が容易で
あるため、大量生産された定尺規格板から現場で要求さ
れる各種形状に容易に加工することができる。
発泡体板が比較的密度であるプロピレン系共重合体に
て構成され、更に該樹脂の発泡体であることと、該発泡
体板に積層されるフィルムが極めて薄いため、その結
果、これらの発泡体板とフィルムとで構成される断熱板
は当然のことながら軽量で、しかも硬質で変形しにくい
から取り扱いが容易である。
て構成され、更に該樹脂の発泡体であることと、該発泡
体板に積層されるフィルムが極めて薄いため、その結
果、これらの発泡体板とフィルムとで構成される断熱板
は当然のことながら軽量で、しかも硬質で変形しにくい
から取り扱いが容易である。
プロピレン系共重合体からなる発泡体板自体も耐蒸気
透過性を有するが、更にその表面の少なくとも養生室内
側を前記の如きフィルムにて被覆して保護するため、断
熱板全体として耐蒸気透過性は極めて優れたものとな
る。しかも発泡体板よりフィルムを突出させて重ね合わ
せ用耳部を形成せしめて構成することにより、その耐蒸
気透過性能を一層向上させることができる。
透過性を有するが、更にその表面の少なくとも養生室内
側を前記の如きフィルムにて被覆して保護するため、断
熱板全体として耐蒸気透過性は極めて優れたものとな
る。しかも発泡体板よりフィルムを突出させて重ね合わ
せ用耳部を形成せしめて構成することにより、その耐蒸
気透過性能を一層向上させることができる。
第1図は本考案断熱板の一実施例を示す縦断面図、第2
図は断熱板の他の態様例を示す断面略図、第3図は第2
図の各断熱板を並設して施行する状態を示す断面略図で
ある。 1…コンクリート養生室壁用断熱板 2…プロピレン系共重合体発泡体板 3…耐熱性エンジニアリングプラスチックフィルム
図は断熱板の他の態様例を示す断面略図、第3図は第2
図の各断熱板を並設して施行する状態を示す断面略図で
ある。 1…コンクリート養生室壁用断熱板 2…プロピレン系共重合体発泡体板 3…耐熱性エンジニアリングプラスチックフィルム
Claims (1)
- 【請求項1】示差走査熱量分析によって求めた樹脂粒子
の吸熱曲線における融解終了温度をTm(℃)とした時、
Tm−20℃〜Tmの領域における融解熱量が7J/g以上のプロ
ピレン系共重合体粒子よりなる、密度が0.01〜0.1g/cc
の型内発泡成形体からなる発泡体板の少なくとも片面
に、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポ
リフェニレンオキサイド系樹脂、ポリスルフォン系樹
脂、ポリイミド系樹脂、ポリプロピレン系樹脂よりなる
群から選ばれた樹脂を基材とする、厚さが0.025〜0.15m
mの耐熱性エンジニアリングプラスチックフィルムを積
層してなり、且つ全体の厚さが15〜50mmであることを特
徴とするコンクリート養生室壁用断熱板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989040877U JPH077290Y2 (ja) | 1989-04-06 | 1989-04-06 | コンクリート養生室壁用断熱板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989040877U JPH077290Y2 (ja) | 1989-04-06 | 1989-04-06 | コンクリート養生室壁用断熱板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02132634U JPH02132634U (ja) | 1990-11-05 |
JPH077290Y2 true JPH077290Y2 (ja) | 1995-02-22 |
Family
ID=31551053
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989040877U Expired - Lifetime JPH077290Y2 (ja) | 1989-04-06 | 1989-04-06 | コンクリート養生室壁用断熱板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH077290Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5339835B2 (ja) * | 2008-09-29 | 2013-11-13 | 積水化学工業株式会社 | 積層発泡シート |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH022586Y2 (ja) * | 1985-04-16 | 1990-01-22 | ||
JPS63179122U (ja) * | 1987-05-08 | 1988-11-21 |
-
1989
- 1989-04-06 JP JP1989040877U patent/JPH077290Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02132634U (ja) | 1990-11-05 |
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