[go: up one dir, main page]

JPH0772282A - 原子炉の炉心性能推定方法およびその装置 - Google Patents

原子炉の炉心性能推定方法およびその装置

Info

Publication number
JPH0772282A
JPH0772282A JP6086370A JP8637094A JPH0772282A JP H0772282 A JPH0772282 A JP H0772282A JP 6086370 A JP6086370 A JP 6086370A JP 8637094 A JP8637094 A JP 8637094A JP H0772282 A JPH0772282 A JP H0772282A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nuclear
core
reactor
equation
isotope
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6086370A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryohei Ando
良平 安藤
Takafumi Naka
隆文 中
Muneya Yamamoto
宗也 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP6086370A priority Critical patent/JPH0772282A/ja
Publication of JPH0772282A publication Critical patent/JPH0772282A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】計算時間を大幅に節約し、かつ高精度の炉心性
能方法推定方法およびその装置を提供する。 【構成】ノード計算で扱う行列要素に含まれる核定数に
実出力履歴と一定出力履歴の間で生ずるPu同位体およ
びAm同位体の原子数密度の差異を評価し、その核定数
への影響の大きさをノード定数に補正する。また、実出
力履歴と一定出力履歴条件の差異から生ずる反応効果を
核定数に補正する。これによって、格子計算で仮定して
いる出力履歴と大きくなる運転がなされた炉心に対して
も高精度を保持できる炉心性能推定方法およびその装置
を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子炉の炉心設計およ
び炉心運転管理等に利用して有効な原子炉の炉心性能推
定方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原子炉の炉心性能推定方法について図9
を参照しながら説明する。図9において、原子炉内の性
能評価対象炉心21を空間的に小領域に分割22し、この小
領域の外側境界で境界条件を仮定して前記小領域内の中
性子の輸送現象を表わす方程式を解くために、制御棒の
有無、減速材密度、燃料および減速材の温度、境界条件
をセット23する。
【0003】そして、格子計算24を行い、該小領域の核
定数表25を作成し、この核定数表25を用いて燃焼度、減
速材密度でフィッティングし、炉心性能計算で使用する
核定数ファイル26を作成したのち、炉心性能計算27を行
う。
【0004】なお、図9中符号28は符号26と27とを含ん
だもので、原子炉の炉心性能を求める方法であり、29は
燃焼度、出力密度、減速材密度ファイルを示している。
【0005】ここで、従来例をさらに詳しく説明すると
次のとおりである。原子炉の性能評価対象炉心21の径方
向を燃料集合体単位で小領域化22し、軸方向に燃料集合
体が無限に続いている状態で燃料集合体周囲境界に境界
条件を仮定して、燃料集合体内の中性子輸送を表す輸送
方程式を制御棒の有無、減速材の密度、燃料および減速
材の温度等のパラメータの組み合わせ(符号23)に対し
て解く。
【0006】この際、燃料集合体の出力履歴を仮定して
燃焼方程式を解き、核種の原子数密度の時間的変化、燃
料集合体の核定数表をあらかじめ算出して核定数表25を
作成しておく(以下、この計算を格子計算という)。
【0007】その後、前記燃料集合体の核定数表25を用
いて作成した炉心性能計算で使用する核定数ファイル26
に基づいて、原子炉の炉心全体の中性子の輸送現象を表
わす方程式と減速材の熱水力的挙動を表わす方程式また
は実験式とを解く(符号27)ことによって原子炉の炉心
性能を求める方法28が採られている。
【0008】ここでは、原子炉全体の中性子の輸送現象
を表わす方程式を解いて炉心性能を評価する際に必要と
なる炉心内での中性子束分布を推定する方法として行わ
れるノード法と呼ばれる計算法について説明する。
【0009】ノード法では、原子炉の炉心を径方向に燃
料集合体単位、軸方向に24分割したノードと呼ばれる格
子点に分割し、さらに中性子のエネルギーを複数個のグ
ループに分割し、各空間格子点において、各エネルギー
グループを代表する中性子束を考える。全格子点、全エ
ネルギーグループの各々を代表する全ての中性子束の値
からなる未知ベクトル とすれば、炉心内での中性子束分布を求める問題は、
(1)式のような連立一次方程式を解く問題となる。
【0010】
【数1】 ここで、MおよびFは全空間格子点数に全エネルギーグ
ループ数を乗じた数に等しい次元の行列であり、kは行
列(M-1・F)の固有値である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来の炉
心性能推定方法で扱う連立一次同次方程式 (1)式に含ま
れる行列MとFは、格子計算で評価した核定数で構成さ
れる。
【0012】すなわち、行列要素Mg i,j,k およびFg
i,j,k は、次式のように表される。
【0013】
【数2】
【0014】通常、格子計算では各燃料タイプについて
定格出力密度・定期期間なしの出力履歴(以下、一定出
力履歴という)を仮定して核定数(Σg m および
m )を燃焼度と減速材密度の関数として作成する。
【0015】ところが、実際の原子炉では運転サイクル
毎に運転を停止して定期検査(以下、定検と記す)を行
うだけでなく、運転中も原子炉の出力レベルは変動する
ため、各格子点毎に出力密度は燃焼度とともに大きく変
化する(以下、実出力履歴と記す)。
【0016】従来の炉心計算では、一定出力履歴条件の
格子計算で評価した核定数から各ノードの燃焼度と履歴
減速材密度でフィッティングして求めたノード定数に基
づいて行われている。
【0017】燃料中には、出力履歴によって原子数密度
が大きく変化する核種があり、一定出力履歴と実出力履
歴の間で生ずる原子数密度の差異が核定数におよぼす影
響の大きさが原子炉の炉心設計および運転管理上無視で
きない核種がある。
【0018】従来の炉心計算では、Xe−135,Sm
−149の2核種については実出力履歴に対応する原子
数密度を計算し、一定出力履歴条件の格子計算で評価し
た原子数密度との差が核定数におよぼす影響の大きさを
評価し、ノード定数を補正している。
【0019】Xe−135,Sm−149の原子数密度
の計算法については、例えばJamesJ.Duderstat&Louis
J. Hamilton ″Nuclear Reactor Analysis″(1976)John
Wiley & Sons,Inc Chapter 15に記載されている。
【0020】しかしながら、燃料中にはXe−135,
Sm−149以外にも運転中に出力密度が大きく変化し
たり、運転サイクル間に定検があると、一定出力履歴条
件の場合と原子数密度が大きく異なり、核定数への影響
も大きい核種が存在するが、これらの核種について、ノ
ード定数の補正は行われていない。
【0021】特に、初期燃料組成にPu同位体が大量に
含まれているMOX燃料では、原子炉停止期間中にPu
−241がβ崩壊してAm−241が生成されることに
よる反応度変化が大きく炉心運転管理上考慮しなければ
ならないことが知られているが、従来の炉心計算ではこ
れらの核種の原子数密度の出力履歴による変化を計算し
ていないため考慮できない課題がある。
【0022】また、核分裂生成物の中にはGd−155
のように熱中性子吸収断面積が大きく、定検中に先行核
の崩壊によって生成される量の反応度効果が炉心管理上
無視できない核種があるが、従来の炉心計算では、定検
中の核分裂生成物の反応度変化を計算していないため、
考慮できない課題がある。
【0023】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、ノード計算で扱う (1)式の行列要素に含まれ
る核定数に実出力履歴と一定出力履歴の間で生ずるPu
同位体およびAm同位体の原子数密度の差異を評価し、
その核定数への影響の大きさをノード定数に補正するこ
とによって高精度な原子炉の炉心性能推進方法を提供す
ることにある。
【0024】また、実出力履歴と一定出力履歴条件の差
異から生じる反応度効果を核定数に補正することによっ
て格子計算で仮定している出力履歴と大きく異なる運転
がなされた炉心に対しても高精度を保持できる原子炉の
炉心性能推定装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明に係る原子炉の炉
心性能推定方法は原子炉の性能評価対象炉心を空間的に
小領域に分割し、この小領域の外側境界で境界条件を仮
定して、前記小領域内の中性子の輸送現象を表わす方程
式を制御棒の有無、減速材の密度、燃料および減速材の
温度等のパラメータの組み合わせに対して解くとともに
前記小領域の核定数をあらかじめ算出して核定数表を作
成し、この核定数表を用いて原子炉の炉心全体の中性子
の輸送現象を表わすノード方程式と燃料および減速材の
熱水力的挙動を表す方程式または実験式とを解く原子炉
の炉心性能推定方法において、前記炉心全体の中性子の
輸送現象を表わすノード方程式を解くことによって得ら
れる前記小領域の出力履歴と前記小領域での核種の燃焼
方程式を解く際に仮定した出力履歴との間の差異から生
じる前記小領域内のPu同位体とAm同位体の原子数密
度の差異に起因する核定数の変化量を求めて前記核定数
表に記載された核定数を補正する第1の手段と、前記核
定数表に記載された核定数表を取り込んで前記第1の手
段によって前記核定数を補正し、この補正を用いて原子
炉の炉心全体の中性子の輸送現象を表わすノード方程式
を解き、原子炉内の出力密度分布を求める第3の手段と
前記出力密度分布を取り込んで少なくとも原子炉内の減
速材の密度および燃料温度を算出する第4の手段とから
なることを特徴とする。
【0026】また、本発明に係る原子炉の炉心性能推定
装置は原子炉内に設置された状態量測定系および中性子
束測定系と、これら測定系の測定値を入力するデータサ
ンプリング装置と、このデータサンプリング装置に接続
したプロセス計算機と、このプロセス計算機に接続した
外部記憶装置および入出力装置とを具備したことを特徴
とする。
【0027】さらに、本発明に係る原子炉の炉心性能推
定装置は原子炉の運転計画を入力として取り込む計算機
と、この計算機に接続したあらかじめ炉心の形状を記述
するデータ、炉心を構成する物質の核特性を表わす核定
数および炉心の熱水力定数、その他必要な物性値などを
記述する外部記憶装置と前記計算機に接続した将来の原
子炉の運転計画を入力する入出力装置とを具備したこと
を特徴とする。
【0028】
【作用】燃料集合体内に存在する核種に対するエネルギ
ー1群燃焼方程式は、次式で表される。
【0029】
【数3】
【0030】但し、 (3)式で燃焼度Eから時間tへの換
算は、次式で行う。
【数4】
【0031】(3)式を実出力履歴と格子計算で仮定して
いる一定出力履歴について解いて得られた核種iの原子
数密度をそれぞれNa i (t) ,No i (t) とすれば、出
力履歴の差異によって生ずるg群の巨視的断面積Σg
よび無限増倍率Kへの補正量ΔΣg は、次式で近似で
きる。
【0032】
【数5】
【0033】
【数6】
【0034】すなわち、本発明による炉心性能推定方法
では、連立一次同次方程式 (1)における行列要素Mg
i,j,k およびFg i,j,k は、次式で表される。
【0035】
【数7】
【0036】炉心性能計算で各ノード毎に原子数密度を
評価する方法については、例えばLindermeiter et al,A
dvanced Methodology for LWR Core Design,Vol1P101
-107,Proceedings of the National Reactor Physics A
NS,Jackson Hole,Wyoming,September 18-22,1988に記載
されているが、この論文における方法では燃焼方程式を
エネルギー2群で扱い、核定数の核種成分を次式で求め
ている。
【0037】
【数8】
【0038】しかしながら、この論文に記載されている
方法では、主要核種の微視的断面積ライブラリーと原子
数数密度ファイルを使用するため、計算機のメモリーは
膨大になるという問題点がある。
【0039】これに対して、本発明では、出力履歴の差
異によって生ずる特定核種の原子数密度差を使って補正
する。補正の対象となる核定数は、燃料タイプ毎にファ
イル化されているので、上記論文に記載されている方法
に比べてメモリーの要求量は少なく、また燃焼方程式で
は、 (3)式のようにエネルギーを1群化して扱うので計
算時間も少なくて済むという特徴がある。
【0040】従来技術では、炉心計算で用いる核定数を
あらかじめ格子計算で評価した核定数を燃焼度と減速材
密度でフィッティング(Fitting)することにより用いて
いる。これに対して、本発明では、各ノード毎の核定数
を作成する際に、Pu同位体およびAm同位体の原子数
密度を実出力履歴に対応させることができるので、従来
技術に比べて高精度で炉心性能が推定できるようにな
る。
【0041】但し、核定数を補正する際に用いるデータ
は、格子計算に基づいて作成するため、本発明を実施す
るにあたり、従来技術で行っていた格子計算の他に新た
に格子計算を追加する必要はない。
【0042】なお、核定数ファイルを準備する際に使用
する炉心内3次元出力および減速材密度分布は、炉心計
算で評価したものでなく、プロセス計算機等を介して得
たプラントデータに基づいて作成したものでもよい。
【0043】
【実施例】本発明に係る原子炉の炉心性能推定方法の第
1の実施例を説明する。この第1の実施例は請求項1に
該当するもので、要旨を図1により従来例と対比して説
明する。なお、図1における流れ図のブロック中、右上
部に*印を付した部分が本発明で新たに追加された部分
で、無印は従来例の部分である。
【0044】図1中、性能評価対象炉心1から該小領域
の核定数表5までは従来例と同様であり、また炉心性能
計算で使用する核定数ファイル7と炉心性能計算12も従
来例と同様である。本発明が従来例と異なる部分はPu
同位体およびAm同位体に対する燃焼係数Pi ,Di
反応度係数∂K/∂Ni 、微視的断面積σのテーブル
化6と符号8から11までに示す部分および原子数密度フ
ァイル14の部分を追加したことになる。
【0045】ここで、第1の手段としては炉心全体の中
性子の輸送現象を表すノード方程式を解くことによって
得られる出力履歴、つまり炉心内各ノード領域の出力履
歴データと、前記小領域での核種の燃焼方程式を解く際
に仮定した出力履歴、即ち格子計算4で仮定する出力履
歴データとの間の差異から生じる小領域内のPu同位体
およびAm同位体の原子数密度の差異9に起因する核定
数の変化量を求めて前記核定数表5に記載された核定数
を炉心性能計算で使用する核定数ファイルの補正10で補
正する。
【0046】第2の手段としては前記核定数表5に記載
された核定数を取り込んで(符号7参照)、炉心性能計
算で使用する核定数ファイルの補正10を行い、それを用
いて原子炉炉心全体の炉心性能計算で扱う中性子輸送現
象を表わすノード方程式の係数表を作成する(符号11参
照)。
【0047】第3の手段としては符号11に示す係数表か
ら係数を取り込んで炉心性能計算12で扱う中性子の輸送
現象を表す方程式を解き、原子炉内の出力密度分布を求
める(符号11,12参照)。
【0048】第4の手段としては前記出力密度分布を取
り込んで原子炉内の減速材密度および燃料温度を算出す
る(符号11参照)。なお、本実施例の作用は前述した
[作用]の項で説明した通りなので、その説明は省略す
る。
【0049】本実施例によれば、格子計算4で求めた核
定数を用いて行うノード計算において、格子計算4で仮
定した出力履歴と実機の出力履歴の相違による反応度効
果を新たに行うことなく、格子計算4で評価した核定数
表5から符号6で示すPu同位体およびAm同位体に対
する燃焼係数Pi ,Di 、反応度係数∂K/∂Ni
微視的断面積σi をテーブル化データとする。
【0050】そして、炉心性能計算で出力履歴の差異に
よるPu同位体およびAm同位体の原子数密度変化を評
価し、反応度係数および微視的断面積を組み合わせるこ
とによって出力履歴の差異による反応度効果の補正がで
きる。よって、高精度の炉心性能推定方法が得られる。
【0051】上記実施例では、前記小領域でのPu同位
体およびAm同位体核種の燃焼方程式における生成率と
崩壊率を組み立てるのに必要な燃焼係数とPu同位体お
よびAm同位体核種の原子数密度の差異から核定数の変
化率を求めるのに必要な反応度係数と微視的断面積をテ
ーブル化データに基づいて作成する手段が加わる。
【0052】また、前記小領域の核定数を算出する際に
仮定した出力履歴と炉心全体の中性子の輸送現象を表す
ノード方程式を解いて得られた出力履歴を用いて、前記
小領域でのPu同位体およびAm同位体核種の燃焼方程
式を解き、得られた2つの原子数密度を登録した原子数
密度ファイル14を作成し、それに基づき出力履歴差によ
る原子数密度差ΔNi の評価9を行う。
【0053】次に、図2から図4を参照しながら本発明
の原子炉の炉心性能推定方法に係る第2の実施例を説明
する。なお、図2の中で図1と同一部分に同一符号を付
して重複する部分の説明は省略する。
【0054】この第2の実施例が第1の実施例と異なる
部分は図2中で、符号31で示す原子数密度ファイルと符
号32で示すテーブル化データの内容が異なっている。そ
して小領域の核定数の変化量を求める際に、出力履歴の
差異によるPu−241のβ崩壊によるAm−241へ
の壊変量の差異によって生ずる核定数の変化量を求め
て、核定数表に記載された核定数を補正する第5の手段
を付加したことにある。
【0055】この実施例では、1群ノード方程式に適用
する場合について記述する。すなわち、原子数密度ファ
イル31はNa Pu-241(実出力履歴に対応するPu−24
1の原子数密度)、No Pu-241(格子計算で仮定した出
力履歴に対応するPu−241の原子数密度)である。
【0056】また、テーブル化データ32は、 の3個のデータから成り、燃焼度(E)と減速材密度を
燃焼度で平均した履歴減速材密度(UH)の関数として
登録される。
【0057】上記テーブル化データの32のうち、σc
Pu-240およびσa Pu-241は、格子計算で行う燃焼計算で
使われたPu−240,Pu−241に対する多群微視
的断面積σc,g Pu-240およびσa,g Pu-241をエネルギー
縮約して1群化した量、Φ0 は燃料集合体平均の全中性
子束である。
【0058】∂K/∂NPu-241および∂K/∂N
Am-241は、Pu−241、Am−241の原子数密度が
単位量変化した際の燃料集合体の無限増倍率の変化量を
表す量で、格子計算において摂動計算で評価している核
種毎の反応度価値を使って、次式で求める。
【0059】摂動論による反応度価値の評価方法につい
ては、例えばJames J.Duderstat&Louis J.Hamilton“Nu
clear Reactor Analysis(1976)John Wiley&Sons,Inc.Ch
apter 7 に記載されている。
【0060】
【数9】
【0061】Pu−241は、原子炉運転中で生成され
る量が大きく、かつβ崩壊の半減期が14.4年と比較的短
いので、出力レベルが変わると同一燃焼度でも原子数密
度は大きく変化する。一方、Am−241はPu−24
1のβ崩壊によって生成される核種で半減期 432.7年で
α崩壊する。また、2つの核種とも反応度価値の大きい
核種である。
【0062】この実施例では、格子計算の核定数を基に
評価したノードmの無限増倍率K に補正量ΔK
を加える。以下、ΔK の評価方法について記述す
る。出力履歴の差異から生ずるPu−241とAm−2
41の原子数密度差をΔNPu -241,ΔNAm-241とする
と、
【数10】
【0063】以下、ΔNPu-241およびΔNAm-241の計算
方法について述べる。Pu−241の燃焼方程式は、次
式で表される。
【0064】
【数11】
【0065】一方、Am−241の燃焼方程式は、次式
で表される。
【数12】 (16)式の記号の意味は、(15)式で出てくる記号と同様の
意味である。
【0066】(15)式と(16)式を加算すると、
【数13】
【0067】Am−241の半減期は 432.7年と長いの
で、(17)式の最終項λAm-241Am-2 41は無視できる。
【0068】(17)式で中性子束Φo の左側にかかる係数
は、出力密度依存性が小さいので、 は原子炉の出力レベルによらず、EとUHで決まる。
【0069】従って、ΔNPu-241〜ΔNAm-241と近似で
きるので、(14)式は次式のように表わすことができる。
【0070】
【数14】
【0071】Pu−241の燃焼方程式(15)式は、N
Pu-241の初期値を入力データとすれば、テーブル化デー
タ32のうち、(N0 Pu-241 σc Pu-240 Φ0 )と(σ
a Pu-2 41 Φ0 )の2個を使えば、解くことができる。
【0072】従って、(15)式を実出力履歴と格子計算で
仮定した一定出力履歴の場合について解き、求めたPu
−241の原子数密度Na Pu-241およびN0 Pu-241とテ
ーブル化データ32の(∂K/∂NPu-241- ∂K/∂
Am-241)を使えば、原子炉の出力が変化した場合にも
Pu−241とAm−241の原子数密度の燃焼変化を
正確に評価できるので、出力変動によるPu−241と
Am−241の炉心反応度へおよぼす効果を補正するこ
とができる。
【0073】つぎに、本実施例の効果を図3および図4
を参照して説明する。図3は、初期平均濃縮度3.6 重量
パーセントの8×8配列燃料が装荷されたUO2 炉心
と、初期平均Pu富化度=3.9 重量パーセント(U-235
濃縮度=1.2 重量パーセント)の8×8配列燃料が装荷
されたMOX炉心とを、出力密度が格子計算で仮定して
いる定格出力運転時の出力密度を2倍にして運転した場
合の臨界固有値の評価誤差をサイクル燃焼度との関係
で、従来例(図中、従来法と記す)を本実施例(図中、
本発明と記す)で比較して示したものである。
【0074】図4は、図3と同様の同じUO2 炉心とM
OX炉心で、定格出力運転中、4サイクル運転した場
合、つまり各運転サイクル間に半年の定検期間が設定さ
れた場合の臨界固有値の評価誤差をサイクル燃焼度との
関係で、従来例(図中、従来法と記す)と本実施例(図
中、本発明と記す)を比較して示したものである。
【0075】図3および図4からわかるように、UO2
炉心の場合には定格出力連続運転から大きく外れた運転
がなされた場合でも臨界固有値の評価誤差は小さいが、
MOX炉心の場合には大きな評価誤差が生じる。
【0076】これに対して、本発明の実施例によれば、
MOX炉心の場合にも評価誤差はUO2 炉心の場合と同
じ程度の評価誤差に低減でき、改善効果が認められる。
【0077】次に、図5により本発明の原子炉の炉心性
能推定方法に係わる第3の実施例を説明する。本発明が
第2の実施例と異なる部分はテーブル化データ33内をN
0 Eu-155と∂K/∂NGd-155に変えたことと、原子数
密度ファイル31を削除したことにある。 ここでは、各
運転サイクルを立ち上げる際の冷温臨界固有値の予測精
度を高めるための実施例を述べる。原子炉を運転する
と、核分裂生成物としてEu−155が燃料中に生成さ
れるが、Eu−155は半減期4.9 年でβ崩壊し、強い
熱中性子吸収体であるGd−155となる。
【0078】なお、Gd−155が核分裂生成物として
生成される量は、Tasaka K.et al.:JNDC Nuclear Data
Library of Fission Products- Second Version-,JAERI
- 1320(1990) によれば、Gd−155が直接生成され
る量よりEu−155のβ崩壊により生成される量の方
が圧倒的に多い。
【0079】格子計算4では連続燃焼計算を行い、各定
数を評価するので、核分裂生成物として生成されたEu
−155が定検期間中にβ崩壊し、Gd−155が生成
される効果は従来の炉心性能推定方法では考慮できな
い。
【0080】定検期間中にEu−155がβ崩壊によっ
てGd−155に壊変する量は、次式で表わされる。
【0081】
【数15】
【0082】定検期間中にEu−155がGd−155
に壊変することによる反応度補正量は、次式で表わされ
る。
【0083】
【数16】
【0084】本実施例では、テーブル化データ33のう
ち、N0 Eu-155を(19)式の右辺のNEu -155として用いる
ことによって評価したΔNGd-155と、テーブル化データ
33中の∂K/∂NGd-155を(20)式に代入して各ノード
での無限増倍率の補正量が求められる。
【0085】前述したUO2 炉心とMOX炉心で各運転
サイクル間に半年の定検期間が設定された後の第2〜4
サイクル初期における冷態時炉心に対する(20)式による
補正量は、UO2 炉心の場合、各々−0.03%ΔK,−0.
07%ΔK,−0.14%ΔK、MOX炉心の場合、各々−0.
04%ΔK,−0.08%ΔK,−0.14%ΔKと推定された。
本実施例の効果は、核分裂生成物の多い高燃焼度炉心で
顕著となることがわかる。
【0086】次に、図6により本発明の原子炉の炉心性
能推定方法に係る第4の実施例を説明する。なお、図6
の中で図1と同一部分に同一符号を付して重複する部分
の説明は省略する。
【0087】この実施例では、1群ノード方程式に適用
する場合について記述する。この第4の実施例が第1の
実施例と異なる部分は、テーブル化データ34には第1の
実施例におけるテーブル化データ6の他に、Pu同位体
およびAm同位体に対する反応度寄与を差し引いた無限
増倍率Kおよび巨視的断面積Σをテーブル化しておく
ことである。これらの量は、次式で求める。
【0088】
【数17】 また、原子数密度ファイル35には、実出力履歴に対応す
る核種iの原子数密度N Pu-241だけが登録されてい
る。従って、図1の出力履歴差による原子数密度ΔNi
の評価9は不要となる。
【0089】炉心性能計算で用いる各定数ファイルの補
正10は、次式で行う。
【数18】
【0090】この実施例では、Pu同位体およびAm同
位体に対する反応度寄与を差し引いた無限増倍率K
よび巨視的断面積Σをベースに実出力履歴に対応する核
種iの原子数密度N Pu-241を使って補正するので、炉
心性能計算では実出力履歴でPu同位体およびAm同位
体の原子数密度が燃焼した場合の核定数を常に用いるこ
とができる。
【0091】この実施例の効果は、第1の実施例でテー
ブル化するデータに比べて、テーブル化するデータ量は
若干増えるものの、原子数密度ファイルに実出力履歴に
対応する核種iの原子数密度だけを保存しておけば良い
ので、計算機のメモリーを大幅に節約できることにあ
る。
【0092】次に、図7を参照しながら本発明の原子炉
に係る炉心性能推定装置の第1の実施例を説明する。図
7は、前述した各原子炉の炉心性能推定方法を実施する
ための装置をブロック図で示している。
【0093】図7において、原子炉46内の炉心47には中
性子束測定系41と、炉心47の上方に状態量測定系48が設
置されており、中性子束測定系41と状態量測定系48はデ
ータサンプリング装置42の入力側に接続されている。こ
のデータサンプリング装置42はプロセス計算機43に接続
している。このプロセス計算機43には外部記憶装置44お
よび入出力装置45が接続されている。
【0094】この実施例では原子炉46内の測定系41,48
からの計数値を入力としてデータサンプリング装置42に
取り込み、前記第1から第4の実施例で説明した各々の
原子炉の炉心性能推定方法を使用することによって炉心
47内の出力密度分布を算出し、この出力密度分布から炉
心燃料の熱的制限値を表示することができる。
【0095】すなわち、原子炉46には図7において状態
量測定系48として一括代表して表わした原子炉46内の圧
力、炉心の冷却流量などをはじめとする炉心性能評価を
行う際に必要不可欠な諸量を測定する測定器が設置され
ており、それらの測定値はデータサンプリング装置42に
よって定期的にプロセス計算機43に伝送されるか、ある
いはプロセス計算機43側の要求により随時伝送される。
【0096】プロセス計算機43の外部記憶装置44にはあ
らかじめ炉心47の形状を記述するデータ、炉心47を構成
する物質の核特性を表す核定数および炉心の熱水力的定
数、その他物性値などを記憶させておく。
【0097】上記データサンプリング装置42によってプ
ロセス計算機43に伝送される炉心性能評価に不可欠な諸
量の測定値と外部記憶装置44にあらかじめ記憶された諸
量とから連立一次同次方程式 (1)式の係数行列M,Fを
求められる。また、プロセス計算機43で評価された結果
は出力装置45に伝送すれば良い。
【0098】従って、プロセス計算機43内部に本発明実
施例を適用することにより、高精度の原子炉のオンライ
ン炉心性能推定装置が得られる。
【0099】次に、図8により本発明の原子炉の炉心性
能推定装置の第2の実施例を説明する。図8中、符号51
は計算機で、この計算機51には外部記憶装置52および入
出力装置53が接続されている。この実施例では将来の原
子炉の運転計画を入力として計算機51に取り込み、前述
した原子炉の炉心性能推定方法を使用する。
【0100】これによって原子炉の炉心内部の出力密度
分布を算出し、その出力密度分布から炉心燃料の熱的制
限値を算出して表示すると同時に、前記連立一次同次方
程式(1)式の固有値に対する近似値を算出して臨界調整
パラメータとともに表示する機能を有している。
【0101】すなわち、計算機51の外部記憶装置52には
あらかじめ炉心の形状を記述するデータ、炉心を構成す
る物質の核特性を表わす核定数および炉心の熱水力的定
数、その他物性値などを記憶させておく。
【0102】次に、計算機51の入出力装置53から将来の
原子炉の運転計画を入力する。ここで、将来の原子炉の
運転計画とは、例えば将来の一定期間の原子炉出力の推
移、制御棒の挿入位置、炉心流量などの数値データで表
される。本実施例によれば、高精度を保持した炉心性能
推定装置が得られる。
【0103】
【発明の効果】本発明によれば、格子計算で求めた核定
数を使って原子炉の性能を評価するノード計算におい
て、格子計算で仮定した出力履歴と実際の出力履歴の相
違によるPu同位体およびAm同位体の反応度効果を新
たに格子計算を行うことなく、実際の出力履歴条件で計
算したPu同位体およびAm同位体の原子数密度と格子
計算に基づいてテーブル化してある反応度係数および微
視的断面積を組み合わせることによって評価できる。
【0104】従来技術でこの効果を考慮しようとする
と、ノード毎に実出力履歴に対応する格子計算を行わな
ければならないので膨大な計算時間がかかるが、本発明
によれば、新たに格子計算をせずに同じ効果を炉心計算
で考慮できる。
【0105】よって、本発明によれば、計算時間が大幅
に節約できるとともに、高精度の炉心性能推定方法およ
びそれを用いた炉心性能推定装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原子炉の炉心性能推定方法の第1
の実施例を示す流れ図。
【図2】本発明に係る原子炉の炉心性能推定方法の第2
の実施例を示す流れ図。
【図3】原子炉の出力レベルを格子計算で仮定した出力
レベルの2倍で運転した場合の臨界固有値の評価誤差を
従来例と本発明例で比較し、本発明を適用した場合の評
価誤差の改善効果を示した特性図。
【図4】原子炉を格子計算で仮定した定格出力レベルで
運転し、、各運転サイクル間で半年の定検期間を設けた
場合の臨界固有値の評価誤差を従来例と本発明例で比較
し、本発明を適用した場合の評価誤差の改善効果を示し
た特性図。
【図5】本発明に係る原子炉の炉心性能推定方法の第3
の実施例を示す流れ図。
【図6】本発明に係る原子炉の炉心性能推定方法の第4
の実施例を示す流れ図。
【図7】本発明に係る原子炉の炉心性能推定装置の第1
の実施例を示すブロック図。
【図8】本発明に係る原子炉の炉心性能推定装置の第2
の実施例を示すブロック図。
【図9】従来の原子炉の炉心性能推定方法を示す流れ
図。
【符号の説明】
41…中性子束測定系、42…データサンプリング装置、43
…プロセス計算機、44,52…外部記憶装置、45,53…入
出力装置、46…原子炉、47…炉心、48…状態量測定系、
51…計算機。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉の炉心を空間的に小領域に分割
    し、この小領域の外側境界で境界条件を仮定して、前記
    小領域内の中性子の輸送現象を表わす方程式を、制御棒
    の有無、減速材の密度、燃料および減速材の温度等のパ
    ラメータの組み合わせに対して解くとともに、前記小領
    域の出力履歴を仮定して核種の燃焼方程式を解き、前記
    小領域の核定数をあらかじめ算出して無限増倍率と巨視
    的断面積の核定数表を作成し、この核定数表を用いて原
    子炉の炉心全体の中性子の輸送現象を表わすノード方程
    式と燃料および減速材の熱水力的挙動を表わす方程式ま
    たは実験式とを解いて原子炉の炉心性能を推定する方法
    において、前記炉心全体の中性子の輸送現象を表わすノ
    ード方程式を時間ステップ毎に解いて得られる前記小領
    域の出力履歴と、前記小領域での核種の燃焼方程式を解
    く際に仮定した出力履歴との間に運転停止期間も含めた
    差異がある場合、実際の出力履歴との差異から生じる前
    記小領域内のPu同位体およびAm同位体の原子数密度
    の差異に起因する核定数の変化量を求めて前記核定数表
    に記載された核定数を補正する第1の手段と、前記核定
    数表に記載された核定数表を取り込んで、前記第1の手
    段によって前記核定数を補正し、この補正された核定数
    を用いて原子炉の炉心全体の中性子の輸送現象を表すノ
    ード方程式の係数を算出する第2の手段と、補正した係
    数を取り込んで中性子の輸送現象を表わすノード方程式
    を解き、原子炉内の出力密度分布を求める第3の手段
    と、前記出力密度分布を取り込んで、少なくとも原子炉
    内の減速材の密度および燃料温度を算出する第4の手段
    とからなることを特徴とする原子炉の炉心性能推定方
    法。
  2. 【請求項2】 前記小領域の核定数の変化量を求めるに
    あたり、前記出力履歴の差異によるPu−241のβ崩
    壊によるAm−241への壊変量の差異によって生ずる
    核定数の変化量を求めて、前記核定数表に記載された核
    定数を補正する第5の手段を付加することを特徴とする
    請求項1記載の原子炉の炉心性能推定方法。
  3. 【請求項3】 前記小領域の核定数の変化量を求めるに
    あたり、前記出力履歴の差異によるEu−155のβ崩
    壊によるGd−155への壊変量の差異によって生ずる
    核定数の変化量を求めて、前記核定数表に記載された核
    定数を補正する第6の手段を付加することを特徴とする
    請求項1記載の原子炉の炉心性能推定方法。
  4. 【請求項4】 前記小領域でのPu同位体およびAm同
    位体に対する燃焼方程式における生成率と崩壊率を組み
    立てるのに必要な燃料係数と該核種の原子数の差異から
    核定数の変化量を求めるのに必要な反応度係数を微視的
    断面積をテーブル化データとして作成する第7の手段を
    付加することを特徴とする請求項1記載の原子炉の炉心
    性能推定方法。
  5. 【請求項5】 前記核定数表からPu同位体およびAm
    同位体の反応度寄与を除いた無限増倍率と巨視的断面積
    を求め、これらの量を前記第7の手段で作成したデータ
    と共にテーブル化しておき、実際の出力履歴条件で計算
    したPu同位体およびAm同位体の原子数密度と前記反
    応度係数および微視的断面積の積をとって各ノード毎の
    Pu同位体およびAm同位体の反応度価値および巨視的
    断面積を計算し、これらをPu同位体およびAm同位体
    の反応度寄与を除いた無限増倍率と巨視的断面積に加え
    たものを各ノード毎の無限増倍率と巨視的断面積として
    用いることを特徴とする請求項1記載の原子炉の炉心性
    能推定方法。
  6. 【請求項6】 前記小領域の核定数を算出する際に仮定
    した出力履歴と炉心全体の中性子の輸送現象を表わすノ
    ード方程式を解いて得られた出力履歴のぞれぞれについ
    て前記小領域での核種の燃焼方程式を解き、得られた2
    つの原子数密度を登録したファイルを有することを特徴
    とする請求項1記載の原子炉の炉心性能推定方法。
  7. 【請求項7】 原子炉内に設置された状態量測定系およ
    び中性子束測定系と、これら測定系の測定値を入力する
    データサンプリング装置と、このデータサンプリング装
    置に接続したプロセス計算機と、このプロセス計算機に
    接続した外部記憶装置および入出力装置とを具備したこ
    とを特徴とする原子炉の炉心性能推定装置。
  8. 【請求項8】 原子炉の運転計画を入力として取り込む
    計算機と、この計算機に接続したあらかじめ炉心の形状
    を記述するデータ、炉心を構成する物質の核特性を表す
    核定数および炉心の熱水力定数、その他必要な物性値な
    どを記述する外部記憶装置と、前記計算機に接続した将
    来の原子炉の運転計画を入力する入出力装置とを具備し
    たことを特徴とする原子炉の炉心性能推定装置。
JP6086370A 1993-07-07 1994-04-25 原子炉の炉心性能推定方法およびその装置 Pending JPH0772282A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6086370A JPH0772282A (ja) 1993-07-07 1994-04-25 原子炉の炉心性能推定方法およびその装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16782693 1993-07-07
JP5-167826 1993-07-07
JP6086370A JPH0772282A (ja) 1993-07-07 1994-04-25 原子炉の炉心性能推定方法およびその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0772282A true JPH0772282A (ja) 1995-03-17

Family

ID=26427504

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6086370A Pending JPH0772282A (ja) 1993-07-07 1994-04-25 原子炉の炉心性能推定方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0772282A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005338042A (ja) * 2004-05-31 2005-12-08 Toshiba Corp 使用済燃料輸送および貯蔵機器の臨界安全設計プログラム
JP2008298734A (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Nuclear Fuel Ind Ltd 核燃料の核定数作成方法と核定数作成プログラムと核定数作成装置
JP2009150704A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Global Nuclear Fuel-Japan Co Ltd 冷温臨界試験方法および試験装置
JP2010522319A (ja) * 2007-03-19 2010-07-01 アレバ エヌペ 原子炉炉心の三次元出力分布を決定する方法
JP2016138768A (ja) * 2015-01-26 2016-08-04 原子燃料工業株式会社 原子炉長期停止時の炉心特性評価及びそのシステム
JP2022098770A (ja) * 2020-12-22 2022-07-04 三菱重工業株式会社 取替炉心設計方法及び取替炉心設計システム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005338042A (ja) * 2004-05-31 2005-12-08 Toshiba Corp 使用済燃料輸送および貯蔵機器の臨界安全設計プログラム
JP2010522319A (ja) * 2007-03-19 2010-07-01 アレバ エヌペ 原子炉炉心の三次元出力分布を決定する方法
JP2008298734A (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Nuclear Fuel Ind Ltd 核燃料の核定数作成方法と核定数作成プログラムと核定数作成装置
JP2009150704A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Global Nuclear Fuel-Japan Co Ltd 冷温臨界試験方法および試験装置
JP2016138768A (ja) * 2015-01-26 2016-08-04 原子燃料工業株式会社 原子炉長期停止時の炉心特性評価及びそのシステム
JP2022098770A (ja) * 2020-12-22 2022-07-04 三菱重工業株式会社 取替炉心設計方法及び取替炉心設計システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Horelik et al. Benchmark for evaluation and validation of reactor simulations (BEAVRS), v1. 0.1
Bilodid et al. X2 VVER-1000 benchmark revision: Fresh HZP core state and the reference Monte Carlo solution
JPH0515240B2 (ja)
Aures et al. Reactor simulations with nuclear data uncertainties
Lee et al. New dynamic method to measure rod worths in zero power physics test at PWR startup
Wen et al. Development and validation of the depletion capability of the high-fidelity neutronics code NECP-X
JPH0772282A (ja) 原子炉の炉心性能推定方法およびその装置
Szames et al. A review of history parameters in PWR core analysis
Greenquist et al. A Metallic Fuel Performance Benchmark Problem Based on the IFR-1 Experiment
JP2001133581A (ja) 炉心性能計算方法及び装置
Valtavirta et al. Evaluating the X2 initial core zero power physics tests with Serpent–Ants
JP3100069B2 (ja) 原子炉の運転計画方法及びその装置と原子炉の炉心特性監視装置
Hursin et al. Uncertainty quantification and representativity analysis of LWR-PROTEUS Phase III experiments using SHARKX
Jessee et al. Many-group cross-section adjustment techniques for boiling water reactor adaptive simulation
Hou et al. Comparative Analysis of Solutions of Neutronics Exercises of the LWR UAM Benchmark
Stewart et al. Design of an experimental breeder reactor run 138B reactor physics benchmark evaluation management application
Rouxelin et al. Propagation of VHTRC manufacturing uncertainties with RAVEN/PHISICS
JPH11258382A (ja) 原子炉の炉心性能計算方法
Luciano Sensitivity of VVER-1000 Spent Fuel Pin Nuclide Inventory to Operational Parameters
JPH07181283A (ja) 原子炉燃料内の重元素核種量算出装置およびその算出方法
Senecal et al. Recent Developments in ARCADIA, Framatome’s Suite of Advanced Core Physics Methods for LWRs
Jeon et al. Verification and Validation of the VANGARD Pinwise Nodal Code with Analyses of BEAVRS
Zhang et al. Evaluation of Improved Contribution Function Method in the Compression of CINDER90 Depletion Library
Gamarino et al. A rehomogenization-based approach to model spectral effects of local nuclide density changes in nodal calculations
Vermeeren et al. Development of a MOX equivalence Python code package for ANICCA