JPH0770894A - 弾性経編地およびその製造方法 - Google Patents
弾性経編地およびその製造方法Info
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- JPH0770894A JPH0770894A JP21626293A JP21626293A JPH0770894A JP H0770894 A JPH0770894 A JP H0770894A JP 21626293 A JP21626293 A JP 21626293A JP 21626293 A JP21626293 A JP 21626293A JP H0770894 A JPH0770894 A JP H0770894A
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- Knitting Of Fabric (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 弾性糸を二目編することで、経緯両方向の伸
度バランスが良く、比較的強い弾性力を有し、衣類に使
用した場合に良好な伸長回復性を保有するととも、快適
な着心地の生地緊締力を持つ弾性経編地を提供する。 【構成】 経編機の第1の筬に20〜70デニールの弾
性糸を配し、第2の筬に非伸縮性糸を配して、第1の筬
の弾性糸を二目編組織にして、機上コース密度を40〜
70コース/インチで編成し、仕上りコース密度を10
0〜120コース/インチとして、伸長回復時の経方向
の応力Q1 に対する緯方向の応力Q2 の比Q1 /Q2 を
2/3〜1の経編地とする。
度バランスが良く、比較的強い弾性力を有し、衣類に使
用した場合に良好な伸長回復性を保有するととも、快適
な着心地の生地緊締力を持つ弾性経編地を提供する。 【構成】 経編機の第1の筬に20〜70デニールの弾
性糸を配し、第2の筬に非伸縮性糸を配して、第1の筬
の弾性糸を二目編組織にして、機上コース密度を40〜
70コース/インチで編成し、仕上りコース密度を10
0〜120コース/インチとして、伸長回復時の経方向
の応力Q1 に対する緯方向の応力Q2 の比Q1 /Q2 を
2/3〜1の経編地とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、経緯両方向に略均等な
伸縮性を有しかつ比較的強い弾性力を有する弾性経編地
とその製造方法に関するものである。
伸縮性を有しかつ比較的強い弾性力を有する弾性経編地
とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】経編地
は、織物地とは異なり縦横両方向に伸縮性を有するもの
であるが、さらに高い弾性および伸長回復性を付与する
場合、スパンデックス糸等の弾性糸(エラスチック糸)
を経糸に用いて編成している。
は、織物地とは異なり縦横両方向に伸縮性を有するもの
であるが、さらに高い弾性および伸長回復性を付与する
場合、スパンデックス糸等の弾性糸(エラスチック糸)
を経糸に用いて編成している。
【0003】例えば弾性繊維糸と非伸縮性糸とを交編し
て製造した弾性経編地、特に弾性糸で編目を形成した生
地は、弾性糸の特性から縦方向と横方向に伸縮性を有
し、通常2ウエイ地として知られている。この経編地は
縦横両方向に高弾性を有しかつその弾性力が略均等に働
くので、スイミングウエア、ファンデーション、アクテ
ィブスポーツ用として好適に使用される。
て製造した弾性経編地、特に弾性糸で編目を形成した生
地は、弾性糸の特性から縦方向と横方向に伸縮性を有
し、通常2ウエイ地として知られている。この経編地は
縦横両方向に高弾性を有しかつその弾性力が略均等に働
くので、スイミングウエア、ファンデーション、アクテ
ィブスポーツ用として好適に使用される。
【0004】しかし、経編機の2枚の筬の一方の経糸に
弾性糸を用いた経編地において、図7に示すように、ポ
リウレタン繊維等の弾性糸(1)は1×1トリコット編
(一目編)、合成繊維糸(2)は1×2トリコット編さ
れた所謂ロックニット組織で編成されており、このよう
な従来の編製品では、基布の経方向、緯方向の伸度バラ
ンスが悪く、また伸長状態での生地緊締力(伸長した生
地が復元しようとするときの張力、復元力)が劣るとい
う欠点がある。
弾性糸を用いた経編地において、図7に示すように、ポ
リウレタン繊維等の弾性糸(1)は1×1トリコット編
(一目編)、合成繊維糸(2)は1×2トリコット編さ
れた所謂ロックニット組織で編成されており、このよう
な従来の編製品では、基布の経方向、緯方向の伸度バラ
ンスが悪く、また伸長状態での生地緊締力(伸長した生
地が復元しようとするときの張力、復元力)が劣るとい
う欠点がある。
【0005】また、経緯両方向に優れた伸縮性を有する
経編地として、特開昭62−238852号公報には、
バック側の第1の筬に弾性糸を配し、またフロント側の
第2の筬に非伸縮性の合成繊維糸を配してこれを二目編
して編成することが提案されている。
経編地として、特開昭62−238852号公報には、
バック側の第1の筬に弾性糸を配し、またフロント側の
第2の筬に非伸縮性の合成繊維糸を配してこれを二目編
して編成することが提案されている。
【0006】しかしながら、この提案の経編地の場合に
おいても、弾性糸については一目の編目をコース毎に形
成するものであることには変りがなく、非伸縮性の合成
繊維糸を二目編していても、経緯の伸度バランスに乏し
く、経方向および緯方向において、弾性力の略均等な働
きを得難いという欠点がある。
おいても、弾性糸については一目の編目をコース毎に形
成するものであることには変りがなく、非伸縮性の合成
繊維糸を二目編していても、経緯の伸度バランスに乏し
く、経方向および緯方向において、弾性力の略均等な働
きを得難いという欠点がある。
【0007】さらに、弾性糸を二目編することで、縦横
両方向の伸縮性を高め、かつ伸長状態での生地緊締力を
高めることも試みられているが、経緯両方向に十分な伸
縮性を保持し得るものの、伸長状態での生地緊締力が強
すぎると、衣類に使用した場合、着用時に快適な着心地
が得られないことになる。
両方向の伸縮性を高め、かつ伸長状態での生地緊締力を
高めることも試みられているが、経緯両方向に十分な伸
縮性を保持し得るものの、伸長状態での生地緊締力が強
すぎると、衣類に使用した場合、着用時に快適な着心地
が得られないことになる。
【0008】本発明は、上記に鑑みてなしたものであ
り、特に弾性糸を二目編することで、経緯両方向の伸度
バランスが良くて、かつ比較的強い弾性力すなわち生地
緊締力を持ち、伸長回復性(生地補正機能)に優れると
ともに、快適な着心地が得られる実用性のある弾性経編
地とその製造方法を提供しようとするものである。
り、特に弾性糸を二目編することで、経緯両方向の伸度
バランスが良くて、かつ比較的強い弾性力すなわち生地
緊締力を持ち、伸長回復性(生地補正機能)に優れると
ともに、快適な着心地が得られる実用性のある弾性経編
地とその製造方法を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】第1の発明は
上記の課題を解決する弾性経編地で、弾性糸と非伸縮性
糸とにより交編された経編地であり、弾性糸は20〜7
0デニールの糸であって二目編されており、仕上りコー
ス密度が100〜120コース/インチ、伸長回復時の
経方向の応力(Q1 )と、緯方向の応力(Q2 )との比
(Q2 /Q1 )が 2/3〜1であることを特徴とする。す
なわち、経方向の応力(Q1 )に対する緯方向の応力
(Q2 )の比を 2/3〜1としたものである。
上記の課題を解決する弾性経編地で、弾性糸と非伸縮性
糸とにより交編された経編地であり、弾性糸は20〜7
0デニールの糸であって二目編されており、仕上りコー
ス密度が100〜120コース/インチ、伸長回復時の
経方向の応力(Q1 )と、緯方向の応力(Q2 )との比
(Q2 /Q1 )が 2/3〜1であることを特徴とする。す
なわち、経方向の応力(Q1 )に対する緯方向の応力
(Q2 )の比を 2/3〜1としたものである。
【0010】上記の弾性経編地によれば、経方向および
緯方向さらには斜め方向にも略均等な高い伸縮性が得ら
れるとともに、その伸長回復性により優れた生地補正機
能を持ち、しかも伸長回復時の張力(生地緊締力)が伸
長時張力と略等しく、かつその緊締力が適度の範囲の弾
性経編地となる。
緯方向さらには斜め方向にも略均等な高い伸縮性が得ら
れるとともに、その伸長回復性により優れた生地補正機
能を持ち、しかも伸長回復時の張力(生地緊締力)が伸
長時張力と略等しく、かつその緊締力が適度の範囲の弾
性経編地となる。
【0011】また、第2の発明は前記の弾性経編地の製
造方法に係るものであり、経編機の第1の筬に20〜7
0デニールの弾性糸を配し、第2の筬に非伸縮性糸を配
し、第1の筬の弾性糸を二目編にして、機上コース密度
を40〜70コース/インチで編成して、仕上りコース
密度を100〜120とすることを特徴とする。
造方法に係るものであり、経編機の第1の筬に20〜7
0デニールの弾性糸を配し、第2の筬に非伸縮性糸を配
し、第1の筬の弾性糸を二目編にして、機上コース密度
を40〜70コース/インチで編成して、仕上りコース
密度を100〜120とすることを特徴とする。
【0012】上記のように編成することにより、前記の
経緯両方向および斜め方向のいずれの方向にも、略均等
な良好な伸縮性を保有し、しかも伸長回復時の応力比が
上記の範囲の弾性経編地が得られる。
経緯両方向および斜め方向のいずれの方向にも、略均等
な良好な伸縮性を保有し、しかも伸長回復時の応力比が
上記の範囲の弾性経編地が得られる。
【0013】前記において、伸長回復時の応力比(Q2
/Q1 )は、編地を経および緯方向にそれぞれ一旦80
%伸長させた後、50%の伸長状態まで戻したときの引
張応力(すなわち生地緊締力)の比であり、通常、経方
向の応力(Q1 )は250〜300(g/cm2 )、緯
方向の応力(Q2 )は200〜300(g/cm2 )で
あるのが好適である。
/Q1 )は、編地を経および緯方向にそれぞれ一旦80
%伸長させた後、50%の伸長状態まで戻したときの引
張応力(すなわち生地緊締力)の比であり、通常、経方
向の応力(Q1 )は250〜300(g/cm2 )、緯
方向の応力(Q2 )は200〜300(g/cm2 )で
あるのが好適である。
【0014】すなわち、経緯両方向の応力が前記値より
大きくなると、衣類に使用した時の着用時に不快感が生
じ、また前記値を下回ると、伸長回復時の生地緊締力つ
まり伸長回復性に乏しくなる。また前記の応力比が前記
より小さくなると、縦横の伸度バランスが悪く、また前
記より大きくかつ緯方向の応力のほうが大きくなると、
編成が困難になる等の問題が生じ易くなる。
大きくなると、衣類に使用した時の着用時に不快感が生
じ、また前記値を下回ると、伸長回復時の生地緊締力つ
まり伸長回復性に乏しくなる。また前記の応力比が前記
より小さくなると、縦横の伸度バランスが悪く、また前
記より大きくかつ緯方向の応力のほうが大きくなると、
編成が困難になる等の問題が生じ易くなる。
【0015】弾性糸としては、スパンデックス糸のほ
か、裸のエラスチックフィラメント糸が好適に用いら
れ、中でも250%以上の伸長度を有するポリウレタン
等のエラスチックフィラメント糸が好ましい。また弾性
糸の太さは20〜70デニール、特に好ましくは20〜
50デニールのものが用いられる。
か、裸のエラスチックフィラメント糸が好適に用いら
れ、中でも250%以上の伸長度を有するポリウレタン
等のエラスチックフィラメント糸が好ましい。また弾性
糸の太さは20〜70デニール、特に好ましくは20〜
50デニールのものが用いられる。
【0016】すなわち、二目編される弾性糸が、前記よ
り細い糸では編立てが困難になり、また前記より太い糸
になると、弾性力が強くなり過ぎて、衣類としての着心
地が悪くなる。
り細い糸では編立てが困難になり、また前記より太い糸
になると、弾性力が強くなり過ぎて、衣類としての着心
地が悪くなる。
【0017】また前記のような応力比にして、仕上りコ
ース密度を100〜120コース/インチにするために
は、機上コース密度を40〜70コース/インチにする
必要がある。機上コース密度が前記より大きくなると、
弾性糸が上記デニールの糸であっても、仕上りコース密
度も100〜120コース/インチより大きくなり、弾
性力が強くなりすぎて、着心地が悪くなる。
ース密度を100〜120コース/インチにするために
は、機上コース密度を40〜70コース/インチにする
必要がある。機上コース密度が前記より大きくなると、
弾性糸が上記デニールの糸であっても、仕上りコース密
度も100〜120コース/インチより大きくなり、弾
性力が強くなりすぎて、着心地が悪くなる。
【0018】また非伸縮性糸としては、20〜80デニ
ール、好適には20〜50デニールの合繊フィラメント
糸で、ナイロン糸等の合成繊維糸が好適に用いられ、ト
リコット組織で編成される。
ール、好適には20〜50デニールの合繊フィラメント
糸で、ナイロン糸等の合成繊維糸が好適に用いられ、ト
リコット組織で編成される。
【0019】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。
る。
【0020】図1は本発明に係る弾性経編地の1例の編
組織図を拡大して示している。
組織図を拡大して示している。
【0021】図において、(1)はポリウレタン製等の
エラスチックヤーン、合成繊維で被覆したスパンデック
ス糸等よりなる20〜70デニールの弾性糸である。
(2)は殆ど全くあるいは僅かしか伸縮性を有さない所
謂非伸縮性糸であり、例えばナイロン糸等の20〜80
デニールの合成繊維糸よりなる。
エラスチックヤーン、合成繊維で被覆したスパンデック
ス糸等よりなる20〜70デニールの弾性糸である。
(2)は殆ど全くあるいは僅かしか伸縮性を有さない所
謂非伸縮性糸であり、例えばナイロン糸等の20〜80
デニールの合成繊維糸よりなる。
【0022】前記の弾性糸(1)は、2枚筬の経編機の
バック筬、すなわち第1の筬に1イン、1アウトのハー
フセットで配されて2針間にオーバラッピングする二目
編により編込まれている。また非伸縮性糸(2)はフロ
ント筬、すなわち第2の筬にフルセットで配されて、前
記弾性糸(1)とは逆方向の振りで2針間に渡るアンダ
ーラッピング、すなわち1×2トリコット編で編込まれ
ている。
バック筬、すなわち第1の筬に1イン、1アウトのハー
フセットで配されて2針間にオーバラッピングする二目
編により編込まれている。また非伸縮性糸(2)はフロ
ント筬、すなわち第2の筬にフルセットで配されて、前
記弾性糸(1)とは逆方向の振りで2針間に渡るアンダ
ーラッピング、すなわち1×2トリコット編で編込まれ
ている。
【0023】特に、本発明の場合、その編成において
は、機上コース密度を40〜70コース/インチで編成
して、仕上りコース密度が100〜120コース/イン
チとなるように編成される。
は、機上コース密度を40〜70コース/インチで編成
して、仕上りコース密度が100〜120コース/イン
チとなるように編成される。
【0024】前記のバック側の第1の筬の弾性糸(1)
は、フロント側の第2の筬の非伸縮性糸(2)とは逆方
向の振りで編込まれているが、このほか、種々の二目編
の編組織による実施が可能である。図2の(a)〜
(f)はその編組織を例示している。いずれの場合も、
弾性糸(1)は第1の筬にフルセットで配して編成する
ことも、ハーフセットで配して編成することもできる。
中でもシンカーループが隣接する略30°〜60°の角
度で隣接ウエールに移行する例えば(a)〜(d)の編
組織であると、その伸縮性が斜め方向にも略均等なもの
になる。
は、フロント側の第2の筬の非伸縮性糸(2)とは逆方
向の振りで編込まれているが、このほか、種々の二目編
の編組織による実施が可能である。図2の(a)〜
(f)はその編組織を例示している。いずれの場合も、
弾性糸(1)は第1の筬にフルセットで配して編成する
ことも、ハーフセットで配して編成することもできる。
中でもシンカーループが隣接する略30°〜60°の角
度で隣接ウエールに移行する例えば(a)〜(d)の編
組織であると、その伸縮性が斜め方向にも略均等なもの
になる。
【0025】非伸縮性糸(2)についても、種々の編組
織による編成が可能であり、前記の振り幅を変更した
り、開き目と閉じ目を変更する等、種々の編組織による
実施が可能である。図3の(A)〜(D)はその編組織
を例示している。図1の編地は前記(a)と(A)とに
よる編組織である。。
織による編成が可能であり、前記の振り幅を変更した
り、開き目と閉じ目を変更する等、種々の編組織による
実施が可能である。図3の(A)〜(D)はその編組織
を例示している。図1の編地は前記(a)と(A)とに
よる編組織である。。
【0026】いずれの編組織の場合にも、機上コース密
度を40〜70コース/インチで編成して、仕上りコー
スを100〜120コース/インチになるように編成す
る。例えば、図1の組織において、カールマイヤー社の
編機を用いた場合、その機上コース密度、バック側の筬
(B)の弾性糸およびフロント側の筬(F)の非伸縮性
糸の各ランナー長と、仕上りコース、仕上りウエール
は、下記の表1のように設定するのが好ましい。
度を40〜70コース/インチで編成して、仕上りコー
スを100〜120コース/インチになるように編成す
る。例えば、図1の組織において、カールマイヤー社の
編機を用いた場合、その機上コース密度、バック側の筬
(B)の弾性糸およびフロント側の筬(F)の非伸縮性
糸の各ランナー長と、仕上りコース、仕上りウエール
は、下記の表1のように設定するのが好ましい。
【0027】
【表1】
【0028】ここで、ランナー長とは、単位コース当り
の給糸長のことで、480コース(1ラック)を1単位
とする給糸長のことであり、単にランナーあるいはラン
インともいう。
の給糸長のことで、480コース(1ラック)を1単位
とする給糸長のことであり、単にランナーあるいはラン
インともいう。
【0029】上記のように編成することにより、仕上り
コース密度は、100〜120コース/インチとなり、
伸長回復時(一旦80%伸長した後、50%伸長状態に
まで戻したとき)の経方向の応力は250〜300(g
/cm2 )、緯方向の応力は200〜250(g/cm
2 )になり、経緯両方向の応力比が 2/3〜1の範囲の経
編地が得られる。
コース密度は、100〜120コース/インチとなり、
伸長回復時(一旦80%伸長した後、50%伸長状態に
まで戻したとき)の経方向の応力は250〜300(g
/cm2 )、緯方向の応力は200〜250(g/cm
2 )になり、経緯両方向の応力比が 2/3〜1の範囲の経
編地が得られる。
【0030】(実施例)バック側の第1の筬(B)に、
弾性糸(1)として35デニールのポリウレタンのエラ
スチックヤーン(1フィラメント)を用い、フロント側
の第2の筬(F)に、非伸縮性糸(2)として50デニ
ール、12フィラメントのナイロンフィラメントヤーン
を用いて、下記表2のとおり編立条件、組織で編成し
た。
弾性糸(1)として35デニールのポリウレタンのエラ
スチックヤーン(1フィラメント)を用い、フロント側
の第2の筬(F)に、非伸縮性糸(2)として50デニ
ール、12フィラメントのナイロンフィラメントヤーン
を用いて、下記表2のとおり編立条件、組織で編成し
た。
【0031】表2中の実施例1は、弾性糸を1イン1ア
ウトのハーフセットで配して編成した図1の編組織の場
合を示し、実施例2は弾性糸をフルセットで配して編成
した場合を示している。また比較例は図7に示す所謂ロ
ックニット組織で編成したものである。
ウトのハーフセットで配して編成した図1の編組織の場
合を示し、実施例2は弾性糸をフルセットで配して編成
した場合を示している。また比較例は図7に示す所謂ロ
ックニット組織で編成したものである。
【0032】
【表2】
【0033】また、上記のようにして得られた経編地の
経方向の伸長時の張力(伸長力)と、伸長回復時の張力
(緊締力)とを測定したところ、実施例1の編地は図
4、実施例2の編地は図5、比較例の編地は図6のよう
になった。
経方向の伸長時の張力(伸長力)と、伸長回復時の張力
(緊締力)とを測定したところ、実施例1の編地は図
4、実施例2の編地は図5、比較例の編地は図6のよう
になった。
【0034】なお測定法は、カットストリップ法 JI
S L 1013(定速伸長型)で行なった。
S L 1013(定速伸長型)で行なった。
【0035】これらの測定結果から明らかなように、前
記のように編成された実施例の編地は、従来品に比べて
なめらかに伸長し、しかも生地緊締力(伸長した生地が
元に戻ろうとするときの張力)も、伸長力とそれほど差
がなく、経緯両方向とも略同程度の張力を有するものと
なった。また比較例の場合、後の加工工程において、編
地に目ずれ発生が10%程度見られたが、実施例の場
合、目ずれ発生はほとんど見られなかった。
記のように編成された実施例の編地は、従来品に比べて
なめらかに伸長し、しかも生地緊締力(伸長した生地が
元に戻ろうとするときの張力)も、伸長力とそれほど差
がなく、経緯両方向とも略同程度の張力を有するものと
なった。また比較例の場合、後の加工工程において、編
地に目ずれ発生が10%程度見られたが、実施例の場
合、目ずれ発生はほとんど見られなかった。
【0036】
【発明の効果】上記したように本発明によれば、経緯両
方向の伸度バランスがよく、しかも伸長回復性に優れ、
伸長力とそれほど差のない生地緊締力を保有し、生地補
正機能に優れる弾性経編地を得ることができる。
方向の伸度バランスがよく、しかも伸長回復性に優れ、
伸長力とそれほど差のない生地緊締力を保有し、生地補
正機能に優れる弾性経編地を得ることができる。
【0037】特に、本発明の場合、弾性糸のデニールお
よび機上コース密度と仕上りコース密度の設定により、
特に衣類に使用した場合にも適度な生地緊締力を得るこ
とができ、良好な伸長回復性つまり生地補正機能を保ち
つつ快適な着心地を確保できる。
よび機上コース密度と仕上りコース密度の設定により、
特に衣類に使用した場合にも適度な生地緊締力を得るこ
とができ、良好な伸長回復性つまり生地補正機能を保ち
つつ快適な着心地を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係る弾性経編地の編組織の
一部の拡大図である。
一部の拡大図である。
【図2】(a)〜(f)はそれぞれ弾性糸の編組織を例
示する組織図である。
示する組織図である。
【図3】(A)〜(D)のそれぞれ非伸縮性糸の編組織
を例示する組織図である。
を例示する組織図である。
【図4】弾性糸をハーフセットで配して編成した弾性経
編地(実施例1)の伸長力(伸長時張力)と緊締力(伸
長回復時の張力)とを測定したグラフである。
編地(実施例1)の伸長力(伸長時張力)と緊締力(伸
長回復時の張力)とを測定したグラフである。
【図5】弾性糸をフルセットで配して編成した弾性経編
地(実施例2)の伸長力と緊締力とを測定したグラフで
ある。
地(実施例2)の伸長力と緊締力とを測定したグラフで
ある。
【図6】従来のロックニットによる弾性経編地の伸長力
と緊締力とを測定したグラフである。
と緊締力とを測定したグラフである。
【図7】従来のロックニットによる弾性経編地の1例を
示す編組織の拡大図である。
示す編組織の拡大図である。
(1) 弾性糸 (2) 非伸縮性糸
Claims (2)
- 【請求項1】弾性糸と非伸縮性糸とにより交編された経
編地であり、弾性糸は20〜70デニールの糸であって
二目編されており、仕上りコース密度が100〜120
コース/インチ、伸長回復時の経方向の応力(Q1 )と
緯方向の応力(Q2 )との比(Q2 /Q1 )が 2/3〜1
であることを特徴とする弾性経編地。 - 【請求項2】経編機の第1の筬に20〜70デニールの
弾性糸を配し、第2の筬に非伸縮性糸を配し、第1の筬
の弾性糸を二目編組織にして、機上コース密度を40〜
70コース/インチで編成し、仕上りコース密度を10
0〜120コース/インチとすることを特徴とする弾性
経編地の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21626293A JPH0770894A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 弾性経編地およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21626293A JPH0770894A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 弾性経編地およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0770894A true JPH0770894A (ja) | 1995-03-14 |
Family
ID=16685801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21626293A Pending JPH0770894A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 弾性経編地およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0770894A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1993
- 1993-08-31 JP JP21626293A patent/JPH0770894A/ja active Pending
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