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JPH0768152A - 真空装置及び排気方法 - Google Patents

真空装置及び排気方法

Info

Publication number
JPH0768152A
JPH0768152A JP21835393A JP21835393A JPH0768152A JP H0768152 A JPH0768152 A JP H0768152A JP 21835393 A JP21835393 A JP 21835393A JP 21835393 A JP21835393 A JP 21835393A JP H0768152 A JPH0768152 A JP H0768152A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elastomer seal
elastomer
vacuum
flange
seal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21835393A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Shirayone
茂 白米
Nushito Takahashi
主人 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP21835393A priority Critical patent/JPH0768152A/ja
Publication of JPH0768152A publication Critical patent/JPH0768152A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Gasket Seals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】フランジ23に二本のエラストマシール溝3
1,32を設け、そこに互いに大きさの異なるエラスト
マシール24,25を取り付ける。まず大気側のエラス
トマシール24だけを圧縮してポンプ26を排気した
後、しばらく経ってから真空側のエラストマシール25
も圧縮し、エラストマシール24,25の間を真空にす
る。 【効果】エラストマシール25の大気側は真空になって
いるので、エラストマシール25を透過して真空装置内
部に入り込むガスがなくなり、その結果真空容器の圧力
がより低くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシール材としてエラスト
マシールを使用している真空装置で、超高真空を必要と
する真空装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に超高真空を得る場合は、真空シー
ル材として金属ガスケットが用いられている。しかし、
特に大きな開口径を必要とする場合などは、高価な規格
外のガスケットを使用しなくてはいけない、さらに金属
ガスケットを使い捨てにしなくてはいけないなどの問題
がある。
【0003】しかし、超高真空装置にエラストマシール
を使用できれば、シール荷重が小さくても良く、繰り返
し使用ができるなどのメリットがある。この場合、通常
は一枚のフランジにエラストマシールは一本しか使用し
ないので、フランジにはエラストマシール用の溝が一本
しか存在しない。
【0004】ここで問題になるのはエラストマシールか
らの放出ガスと、大気中からエラストマシールを透過し
てくるガスである。このうち、放出ガスについてはエラ
ストマシールのベーキングなどによってその量をある程
度低減することができる。しかし、エラストマシールを
透過してくるガスは、エラストマシールの材料とガス分
子で決まる透過係数と、エラストマシールの外側の圧力
(大気圧)とエラストマシールの内側の圧力(真空装置
内の圧力)の差に比例している。例えば空気中の酸素に
対するエラストマシールの透過係数は、1.1×10~12
(m2/s)と大きく、超高真空ではこの透過ガスの低減
が問題になる。
【0005】そこでたとえば特開平3−213139 号公報
(図1)のように、真空装置の開口の周囲を取り囲む二
本のエラストマシール4,5を設け、その二本のエラス
トマシールとフランジで囲まれた領域9をポンプ6を用
いて排気し、エラストマシール5の外側の圧力を低くす
る方法がとられた。このようにすると、エラストマシー
ル5内外の圧力差が小さくなるために、大気中からエラ
ストマシールを透過してくるガス量を低減することがで
き、従って超高真空にすることができる。
【0006】しかし、この方法ではエラストマシールを
使っている各フランジに真空排気用の配管を備える必要
がある上、そのためのポンプも必要になるため、装置構
成が複雑になる問題点があった。また、エラストマシー
ル間を常に排気する必要があるため、コストがかかる問
題もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、簡単
な装置構成で、さらにコストがかからない方法を用い
て、エラストマシールを使った真空装置を超高真空まで
排気することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、エラストマシールでシールするフランジに複数のエ
ラストマシール用の溝を設け、各々の溝にエラストマシ
ールを入れた時、フランジを閉めた際、最も大気側のエ
ラストマシールだけを圧縮できると共に、さらに前記フ
ランジを閉めたとき、前記エラストマシールより真空側
のエラストマシールも圧縮できる構造にする。
【0009】
【作用】大気側のエラストマシールだけが圧縮されて、
真空側のエラストマシールは全く圧縮されないように、
フランジを閉めてから真空排気を開始する。
【0010】この状態では真空側のエラストマシールは
全く圧縮されていないので、大気側のエラストマシール
と真空側のエラストマシールの間も真空排気される。
【0011】しばらく経って、大気側のエラストマシー
ルと真空側のエラストマシールの間が、例えば100
(Pa)まで排気されたら、真空側のエラストマシールも
圧縮されるようにフランジをさらに閉める。
【0012】この時、大気側のエラストマシールと真空
側のエラストマシールの間は大気圧より低い100(P
a)になっている。そのため、真空側のエラストマシー
ルを透過するガス量が100Pa/100000Pa(大気圧)
=1/1000に大幅に減少するので、超高真空を得る
ことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明について実施例を用いて説明す
る。
【0014】図2に太さの異なる二本のエラストマシー
ルを用いた真空装置を示す。フランジ23には二本の溝
31(深さ5),32(深さ3)が設けてあり、各々に
はエラストマシール24(真空用OリングV100(W
=4)),25(運動用OリングP160(W=8.
4))が装着されている。装置内部は真空ポンプ26で
排気する。また、フランジ21,23はボルト22と、
フランジ23のめねじ27で固定する構造になってい
る。
【0015】次に操作手順を示す。
【0016】まず、フランジ21と23の距離が1.7m
m になるまでボルト22をしめる(図3)。このとき、
エラストマシール25は、フランジ21と接しておら
ず、その距離は0.7mm である。また、エラストマシー
ル24はフランジ21によって約80%に圧縮されてい
る。
【0017】この状態でポンプ26を起動すると、エラ
ストマシール24とフランジ21,23などで囲まれた
領域29,30が排気される。すなわち、二本のエラス
トマシール24と25の間も排気される。
【0018】なお、図2の状態で真空排気すると、フラ
ンジ21に作用する大気圧によってエラストマシール2
4が圧縮され、領域29が封じ込められる可能性があ
る。これを防ぐには、図2に示してあるような方法を用
いるか、あるいは図2には示していないが、フランジ2
1,23の間にスペーサを挿入することや、フランジ2
1に設けたネジにボルトをねじ込んでスペースを確保す
るといった方法を用いることが有効である。これについ
ては後述する。
【0019】しばらく排気を続け、領域29,30の圧
力が、例えば、100(Pa)になったら、ボルト22を
さらにしめる(図4)。このとき、エラストマシール2
4は約60%に、エラストマシール25は約75%に圧
縮されている。
【0020】エラストマシール24と25の間は、この
状態では排気されないので、その圧力は100(Pa)の
ままであり、領域30だけが排気される。
【0021】しかし、エラストマシール24と25の間
は、大気圧と比べると三桁も低い圧力であるので、エラ
ストマシール25から真空装置内部の領域30に透過す
るガスも少なくなる。その結果、エラストマシールを通
常の方法で用いた場合より真空装置内部の圧力は低くな
る。
【0022】一つのエラストマシール用の溝に二本のエ
ラストマシールを使用し、また、フランジをボルトナッ
トで固定する実施例を図5に示す。
【0023】フランジ54には二本のエラストマシール
用の溝52(深さ12),53(深さ7)が設けてあり、
溝52にはエラストマシール46,47(真空用Oリン
グV585(W=10))、溝53にはエラストマシー
ル49(真空用OリングV530(W=10))が装着さ
れている。
【0024】フランジ41,54はボルト42とナット
44で固定する。また、これとは別にボルト43を用意
する。
【0025】操作手順は次のようになる。
【0026】まず、ボルト42,ナット44を十分にゆ
るめた状態で、フランジ41と54の距離が4mmになる
ようにボルト43を調整し、ボルト42,ナット44を
しめる。
【0027】このとき、エラストマシール49とフラン
ジ41は接しておらず、その距離は1mmである。また、
エラストマシール46,47はそれぞれ約80%に圧縮
されている。
【0028】この状態でポンプ51を起動すると、フラ
ンジ41,54とエラストマシール46,47で囲まれ
た領域48,50が排気される。
【0029】しばらく排気を続け、領域48,50の圧
力が例えば100(Pa)になったら、ボルト42,43
及びナット44を調整しながら、エラストマシール49
が約70%に圧縮されるようにする。このとき、エラス
トマシール46,47は約60%に圧縮される。
【0030】この状態では領域50だけ排気され、エラ
ストマシール46,47とエラストマシール49,フラ
ンジ41,54で囲まれた領域48は、圧力が100
(Pa)のままである。
【0031】従って前述の実施例と同じ状態になるの
で、同様の効果を得ることができる。
【0032】図6はフランジの両側にエラストマシール
用の溝を設け、さらにフランジ間の距離を調整するスペ
ーサを使用した例を示す。
【0033】フランジ60にはエラストマシール用の溝
73(深さ2mm)がある。また、フランジ75には溝7
5(深さ3mm)と、溝73と内外径が等しいエラストマ
シール用の溝74(深さ5mm)が設けられている。
【0034】溝75にはエラストマシール67(真空用
OリングV100(W=4)),溝73,74にはエラス
トマシール64〜66(真空用OリングV150(W=
4))が入っている。
【0035】フランジ60,75はボルト61,ナット
63で固定するようになっている。また、フランジ間の
距離を調整するためのスペーサ62を使用する。
【0036】操作手順は次のようになる。
【0037】スペーサ62を使って、フランジ60と7
5の距離が2.6mm になるように、ボルト61,ナット
63を調整する。このとき、エラストマシール67とフ
ランジ60は接しておらず、その距離は1.6mm であ
る。また、エラストマシール64〜66は約80%に圧
縮されている。
【0038】この状態でポンプ72を起動すると、フラ
ンジ60,75とエラストマシール64〜66で囲まれ
た領域70,71が排気される。
【0039】しばらく排気を続け、領域70,71の圧
力が例えば100(Pa)になったら、スペーサ62を取
り外して、さらにボルト61,ナット63をしめ、エラ
ストマシール67の圧縮率が75%になるようにする。
このとき、エラストマシール64〜66の圧縮率は60
%となっている。
【0040】これ以降、エラストマシール64〜66
と、エラストマシール67,フランジ60,75で囲ま
れた領域70の圧力は100(Pa)のままで、前述の実
施例と同じ状況になる。
【0041】図7に、図2,図3,図4の実施例にエラ
ストマシールリング冷却用のパイプ92を設けた例を示
す。冷却パイプ92には冷却水を流せる構造になってい
る。
【0042】図3,図4,図5の手順によって装置内部
90を排気した後、装置をベーキングする際、パイプ9
2に冷却水を流すことにより、エラストマシールの温度
が必要以上に上昇することがないので、真空装置を十分
にベーキングすることできる。
【0043】
【発明の効果】複数のエラストマシールを使って、まず
大気側のエラストマシールだけを圧縮して排気し、引き
続いて真空側のエラストマシールを圧縮して排気するこ
とにより、真空側のエラストマシールの内外の圧力差が
少なくなって、真空側のエラストマシールを透過して真
空装置内部に入り込むガス量が大幅に減少するため、真
空装置内部を超高真空まで排気することができる。
【0044】また、エラストマシール間を常時真空排気
する為のポンプなどを必要としないため、装置構成が簡
単になる、コストがかからないなどの効果がある。
【0045】また、高価な金属ガスケットを使用しなく
ても良いため、低コストですむ効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の技術で、二本のエラストマシールを使
い、その間をポンプで排気する真空装置の断面図。
【図2】本発明の一実施例で、大きさの異なる二本のエ
ラストマシールを使用し、またボルトだけでフランジを
固定する真空装置の断面図。
【図3】本発明の一実施例で、大きさの異なる二本のエ
ラストマシールを使用し、またボルトだけでフランジを
固定する真空装置の断面図。
【図4】本発明の一実施例で、大きさの異なる二本のエ
ラストマシールを使用し、またボルトだけでフランジを
固定する真空装置の断面図。
【図5】本発明の一実施例で、大気側の溝に複数のエラ
ストマシールを使用し、またフランジ間の隙間確保用の
ボルトを用いた真空装置の断面図。
【図6】本発明の一実施例で、相対するフランジの両方
に溝を設け、またフランジ間の隙間確保用にスペーサを
用いた真空装置の断面図。
【図7】本発明の一実施例で、図2,図3または図4の
実施例にエラストマシール冷却用のパイプを設けた真空
装置の断面図。
【符号の説明】
21,23…フランジ、24,25…エラストマシー
ル、26…真空ポンプ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シール材としてエラストマシールを使用し
    ている真空装置において、一つのフランジに複数のエラ
    ストマシール用の溝を設け、各溝にそれぞれエラストマ
    シールを入れ、前記フランジを閉めた際、最も大気側に
    位置する溝に入れたエラストマシールだけを圧縮し、前
    記フランジをさらに閉めた際、前記エラストマシールの
    溝より真空側に位置する溝に入れたエラストマシールも
    圧縮できる構造を有することを特徴とする真空装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記フランジを閉め
    て、前記最も大気側に位置する溝に入れたエラストマシ
    ールだけを圧縮した状態で真空排気を行った後、前記フ
    ランジを閉めて、前記エラストマシールより真空側のエ
    ラストマシールも圧縮して真空排気を行う排気方法。
JP21835393A 1993-09-02 1993-09-02 真空装置及び排気方法 Pending JPH0768152A (ja)

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JP21835393A JPH0768152A (ja) 1993-09-02 1993-09-02 真空装置及び排気方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007155005A (ja) * 2005-12-05 2007-06-21 Ulvac Japan Ltd 真空用ゲ−トバルブ
KR20210004846A (ko) 2019-07-03 2021-01-13 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 시일 구조체, 진공 처리 장치 및 시일 방법

Cited By (3)

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