JPH0763689A - 回転型欠陥検査装置 - Google Patents
回転型欠陥検査装置Info
- Publication number
- JPH0763689A JPH0763689A JP5211245A JP21124593A JPH0763689A JP H0763689 A JPH0763689 A JP H0763689A JP 5211245 A JP5211245 A JP 5211245A JP 21124593 A JP21124593 A JP 21124593A JP H0763689 A JPH0763689 A JP H0763689A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fourier transform
- substrate
- wafer
- spatial filter
- pattern
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な信号処理系を用いて且つ高速に、回路
パターン等が形成された基板の表面の欠陥検査を行う。 【構成】 光源26からの光束29をウエハ1の被検点
P上に照射する。被検点Pからの光束32が、フーリエ
変換レンズ31を経て後側焦点面33上に被検点P上の
回路パターンのフーリエ変換スペクトルを形成する。そ
のフーリエ変換スペクトルから、空間フィルタ34によ
り誤りが無い場合のフーリエ変換スペクトルを除去した
後の光束を、光電変換素子41で受光する。ウエハ1を
ターンテーブル21により回転すると共にy方向に移動
させながら、空間フィルタ34をウエハ1と同期して回
転する。
パターン等が形成された基板の表面の欠陥検査を行う。 【構成】 光源26からの光束29をウエハ1の被検点
P上に照射する。被検点Pからの光束32が、フーリエ
変換レンズ31を経て後側焦点面33上に被検点P上の
回路パターンのフーリエ変換スペクトルを形成する。そ
のフーリエ変換スペクトルから、空間フィルタ34によ
り誤りが無い場合のフーリエ変換スペクトルを除去した
後の光束を、光電変換素子41で受光する。ウエハ1を
ターンテーブル21により回転すると共にy方向に移動
させながら、空間フィルタ34をウエハ1と同期して回
転する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体素子の表
面に形成された回路パターン等の欠陥の検査を行う場合
に適用して好適な欠陥検査装置に関する。
面に形成された回路パターン等の欠陥の検査を行う場合
に適用して好適な欠陥検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子等の表面に形成さ
れた回路パターンの欠陥の大きさ及びその位置を検出す
るため欠陥検査装置が使用されている。図7は従来の欠
陥検査装置を示し、この図7において、ウエハ1の表面
1aに形成されている回路パターン2が検査対象であ
り、ウエハ1はXYステージ3上に載置されている。X
Yステージ3は2次元平面内で図7の紙面に平行なx方
向にウエハ1を移動するXステージ、及び図7の紙面に
垂直なy方向にウエハ1を移動するYステージより構成
されている。
れた回路パターンの欠陥の大きさ及びその位置を検出す
るため欠陥検査装置が使用されている。図7は従来の欠
陥検査装置を示し、この図7において、ウエハ1の表面
1aに形成されている回路パターン2が検査対象であ
り、ウエハ1はXYステージ3上に載置されている。X
Yステージ3は2次元平面内で図7の紙面に平行なx方
向にウエハ1を移動するXステージ、及び図7の紙面に
垂直なy方向にウエハ1を移動するYステージより構成
されている。
【0003】ウエハ1の上方において、ハロゲンランプ
等の光源4から射出された光束5は、コリメータレンズ
6により集光されて光束7となってビームスプリッター
8に入射する。ビームスプリッター8で反射された光束
9が、ウエハ1の表面1aの所定面積の照明領域を照明
する。ウエハ1の表面1aからの反射光の内で、ビーム
スプリッター8を透過した光束10は結像レンズ11に
入射する。結像レンズ11は、物体面がウエハ1の表面
1aに一致するように配置され、結像レンズ11の像面
12上に、ウエハ1上の照明領域内の回路パターンの像
が結像される。
等の光源4から射出された光束5は、コリメータレンズ
6により集光されて光束7となってビームスプリッター
8に入射する。ビームスプリッター8で反射された光束
9が、ウエハ1の表面1aの所定面積の照明領域を照明
する。ウエハ1の表面1aからの反射光の内で、ビーム
スプリッター8を透過した光束10は結像レンズ11に
入射する。結像レンズ11は、物体面がウエハ1の表面
1aに一致するように配置され、結像レンズ11の像面
12上に、ウエハ1上の照明領域内の回路パターンの像
が結像される。
【0004】像面12には、撮像面が像面12に一致す
るように2次元の撮像素子12が設置され、撮像素子1
2は回路パターンの像を光電変換して得た撮像信号S1
を信号処理部14に出力する。信号処理部14には、デ
ータ格納部15より欠陥が無い場合の回路パターン(無
誤り回路パターン)の設計データに対応する参照信号S
2が供給され、信号処理部14は撮像信号S1と参照信
号S2とを比較することにより、ウエハ1の表面1a上
の回路パターンの欠陥の有無、欠陥の位置及びその欠陥
の大きさ等を求める。信号処理部14のその回路パター
ンの欠陥の情報S3を表示部16に供給し、表示部16
はその回路パターンの欠陥の位置及び大きさ等を表示画
面上に表示する。
るように2次元の撮像素子12が設置され、撮像素子1
2は回路パターンの像を光電変換して得た撮像信号S1
を信号処理部14に出力する。信号処理部14には、デ
ータ格納部15より欠陥が無い場合の回路パターン(無
誤り回路パターン)の設計データに対応する参照信号S
2が供給され、信号処理部14は撮像信号S1と参照信
号S2とを比較することにより、ウエハ1の表面1a上
の回路パターンの欠陥の有無、欠陥の位置及びその欠陥
の大きさ等を求める。信号処理部14のその回路パター
ンの欠陥の情報S3を表示部16に供給し、表示部16
はその回路パターンの欠陥の位置及び大きさ等を表示画
面上に表示する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来の技術
においては、信号処理部14では回路パターンの欠陥の
位置及び大きさ等を求めるために複雑な画像処理を高速
行う必要がある。従って、信号処置部14としては高速
のコンピュータが必要となり、信号処理系が大がかりな
ものになるという不都合があった。
においては、信号処理部14では回路パターンの欠陥の
位置及び大きさ等を求めるために複雑な画像処理を高速
行う必要がある。従って、信号処置部14としては高速
のコンピュータが必要となり、信号処理系が大がかりな
ものになるという不都合があった。
【0006】これに関して従来は、ウエハ1の表面1a
上の広い照明領域を一括して照明するのではなく、照明
光としてのレーザビームをウエハ1の表面上にスポット
状に集束し、光偏向器としてのオプティカルスキャナー
(ガルバノミラー等)を用いてそのスポット状に集束さ
れたレーザビームでウエハ1上を直線状に走査して欠陥
検査を行う装置も知られている。しかしながら、オプテ
ィカルスキャナーはミラーを振動させてレーザビームを
走査する方式であるため、スキャンレートの上限により
検査速度が制限され、ウエハ1の表面の全面の検査を行
うための検査時間が長いという不都合があった。
上の広い照明領域を一括して照明するのではなく、照明
光としてのレーザビームをウエハ1の表面上にスポット
状に集束し、光偏向器としてのオプティカルスキャナー
(ガルバノミラー等)を用いてそのスポット状に集束さ
れたレーザビームでウエハ1上を直線状に走査して欠陥
検査を行う装置も知られている。しかしながら、オプテ
ィカルスキャナーはミラーを振動させてレーザビームを
走査する方式であるため、スキャンレートの上限により
検査速度が制限され、ウエハ1の表面の全面の検査を行
うための検査時間が長いという不都合があった。
【0007】本発明は斯かる点に鑑み、簡単な信号処理
系を用いて且つ高速に、回路パターン等が形成された基
板の表面の欠陥の検査を行うことができる欠陥検査装置
を提供することを目的とする。
系を用いて且つ高速に、回路パターン等が形成された基
板の表面の欠陥の検査を行うことができる欠陥検査装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による回転型欠陥
検査装置は、例えば図1に示すように、所定のパターン
が形成された基板(1)の表面の欠陥を検査する装置に
おいて、基板(1)の表面の所定面積の検査領域に検査
用の光束を照射する照明手段(26,28,31)と、
基板(1)からの光束をフーリエ変換するフーリエ変換
光学素子(31)と、このフーリエ変換光学素子による
フーリエ変換面(33)の近傍に配置され、基板(1)
上の所定のパターンに欠陥が無い場合の無誤り基準パタ
ーンのフーリエ変換パターンの明部と一致する部分を遮
光部とした空間フィルタ(34)と、空間フィルタ(3
4)を通過した光束を光電変換する光電変換手段(4
1)とを有する。
検査装置は、例えば図1に示すように、所定のパターン
が形成された基板(1)の表面の欠陥を検査する装置に
おいて、基板(1)の表面の所定面積の検査領域に検査
用の光束を照射する照明手段(26,28,31)と、
基板(1)からの光束をフーリエ変換するフーリエ変換
光学素子(31)と、このフーリエ変換光学素子による
フーリエ変換面(33)の近傍に配置され、基板(1)
上の所定のパターンに欠陥が無い場合の無誤り基準パタ
ーンのフーリエ変換パターンの明部と一致する部分を遮
光部とした空間フィルタ(34)と、空間フィルタ(3
4)を通過した光束を光電変換する光電変換手段(4
1)とを有する。
【0009】更に本発明は、フーリエ変換光学素子(3
4)の光軸に平行な回転軸を中心として基板(1)を回
転するターンテーブル(21)と、このターンテーブル
の回転に同期して空間フィルタ(34)を所定の軸を中
心として回転するフィルター回転手段(35,36)
と、フーリエ変換光学素子(31)の光軸に垂直な面内
で基板(1)を移動する移動手段(24,25)とを有
し、ターンテーブル(21)及び移動手段(24,2
5)を介して基板(1)に回転及び移動を行わせること
により、その所定面積の検査領域で基板(1)の表面を
スパイラル状に走査し、基板(1)の回転に同期してフ
ィルター回転手段(35,36)を介して空間フィルタ
(34)を回転して、光電変換手段(41)から出力さ
れる光電変換信号より基板(1)上の所定のパターンの
欠陥を検査するものである。
4)の光軸に平行な回転軸を中心として基板(1)を回
転するターンテーブル(21)と、このターンテーブル
の回転に同期して空間フィルタ(34)を所定の軸を中
心として回転するフィルター回転手段(35,36)
と、フーリエ変換光学素子(31)の光軸に垂直な面内
で基板(1)を移動する移動手段(24,25)とを有
し、ターンテーブル(21)及び移動手段(24,2
5)を介して基板(1)に回転及び移動を行わせること
により、その所定面積の検査領域で基板(1)の表面を
スパイラル状に走査し、基板(1)の回転に同期してフ
ィルター回転手段(35,36)を介して空間フィルタ
(34)を回転して、光電変換手段(41)から出力さ
れる光電変換信号より基板(1)上の所定のパターンの
欠陥を検査するものである。
【0010】この場合、フィルター回転手段(35,3
6)は、その無誤り基準パターンのフーリエ変換パター
ンの0次光成分の位置を中心として空間フィルタ(3
4)を回転することが望ましい。また、そのフーリエ変
換光学素子を、例えば図6に示すように、その所定面積
の検査領域を中心とする球面(46)上にそれぞれ一端
が配され、他端がそれら一端の所定の平面(33)上へ
の正射影と相似な位置に配されている複数の光ファイバ
ー束(471,472,…,47N)を束ねて形成しても良
い。
6)は、その無誤り基準パターンのフーリエ変換パター
ンの0次光成分の位置を中心として空間フィルタ(3
4)を回転することが望ましい。また、そのフーリエ変
換光学素子を、例えば図6に示すように、その所定面積
の検査領域を中心とする球面(46)上にそれぞれ一端
が配され、他端がそれら一端の所定の平面(33)上へ
の正射影と相似な位置に配されている複数の光ファイバ
ー束(471,472,…,47N)を束ねて形成しても良
い。
【0011】
【作用】斯かる本発明によれば、オプティカルスキャナ
ーを用いることなく、検査対象の基板(1)をターンテ
ーブル(21)上に載置して高速に回転すると共に、移
動手段(24,25)を用いて基板(1)を移動するこ
とにより、所定の光スポットで基板(1)の表面を高速
に走査する。従って、検査速度がオプティカルスキャナ
ー等により制限されることがない。
ーを用いることなく、検査対象の基板(1)をターンテ
ーブル(21)上に載置して高速に回転すると共に、移
動手段(24,25)を用いて基板(1)を移動するこ
とにより、所定の光スポットで基板(1)の表面を高速
に走査する。従って、検査速度がオプティカルスキャナ
ー等により制限されることがない。
【0012】また、本発明においては、基板(1)から
の光束をフーリエ変換し、そのフーリエ変換パターンか
ら空間フィルタ(34)で、欠陥が無い場合の無誤り基
準パターンのフーリエ変換パターンの成分を除去するこ
とにより、欠陥情報のみを光学的に抽出している。従っ
て、光電変換後の電気信号の信号処理系の負担が軽減さ
れ、信号処理系の構成が簡略化され、且つ信号処理系の
処理速度で検査速度が制限されることもない。この際
に、基板(1)が回転すると、基板(1)上のパターン
のフーリエ変換パターンも回転するため、空間フィルタ
(34)で常に欠陥情報のみを抽出するため、基板
(1)の回転に同期して空間フィルタ(34)を回転し
ている。
の光束をフーリエ変換し、そのフーリエ変換パターンか
ら空間フィルタ(34)で、欠陥が無い場合の無誤り基
準パターンのフーリエ変換パターンの成分を除去するこ
とにより、欠陥情報のみを光学的に抽出している。従っ
て、光電変換後の電気信号の信号処理系の負担が軽減さ
れ、信号処理系の構成が簡略化され、且つ信号処理系の
処理速度で検査速度が制限されることもない。この際
に、基板(1)が回転すると、基板(1)上のパターン
のフーリエ変換パターンも回転するため、空間フィルタ
(34)で常に欠陥情報のみを抽出するため、基板
(1)の回転に同期して空間フィルタ(34)を回転し
ている。
【0013】この場合、基板(1)が回転しても、その
基板(1)上のパターンのフーリエ変換パターンの0次
光成分の位置は不変である。従って、空間フィルタ(3
4)の回転軸はその0次光成分の位置であることが望ま
しい。また、そのフーリエ変換光学素子を、例えば図6
に示すように、複数の光ファイバー束から形成した場合
には、フーリエ変換光学素子を基板(1)に近づけるこ
とができ、基板(1)からの光束の集光効率が改善され
る。
基板(1)上のパターンのフーリエ変換パターンの0次
光成分の位置は不変である。従って、空間フィルタ(3
4)の回転軸はその0次光成分の位置であることが望ま
しい。また、そのフーリエ変換光学素子を、例えば図6
に示すように、複数の光ファイバー束から形成した場合
には、フーリエ変換光学素子を基板(1)に近づけるこ
とができ、基板(1)からの光束の集光効率が改善され
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明による回転型欠陥検査装置の第
1実施例につき図1〜図4を参照して説明する。図1は
本例の回転型欠陥検査装置を示し、この図1において、
表面に回路パターンが形成されたウエハ1がターンテー
ブル21上に真空吸着されている。移動回転部23が、
回転軸22を介してターンテーブル21を回転する。図
1の紙面に平行な方向にy軸、図1の紙面に垂直な方向
にx軸を取り、x軸及びy軸により定まるxy平面にウ
エハ1の表面1aが常に平行に保たれた状態で、ターン
テーブル21はウエハ1を回転する。移動回転部23
は、ローラ24を介してy方向に伸びたレール25上に
載置され、移動回転部23がローラ24を回転駆動する
ことにより、移動回転部23はレール25に沿ってy方
向に移動する。
1実施例につき図1〜図4を参照して説明する。図1は
本例の回転型欠陥検査装置を示し、この図1において、
表面に回路パターンが形成されたウエハ1がターンテー
ブル21上に真空吸着されている。移動回転部23が、
回転軸22を介してターンテーブル21を回転する。図
1の紙面に平行な方向にy軸、図1の紙面に垂直な方向
にx軸を取り、x軸及びy軸により定まるxy平面にウ
エハ1の表面1aが常に平行に保たれた状態で、ターン
テーブル21はウエハ1を回転する。移動回転部23
は、ローラ24を介してy方向に伸びたレール25上に
載置され、移動回転部23がローラ24を回転駆動する
ことにより、移動回転部23はレール25に沿ってy方
向に移動する。
【0015】ターンテーブル21の上方にHe−Neレ
ーザ光源等のコヒーレントな光束(レーザビーム等)を
発生する光源26が設置され、光源26から射出された
光束27は、ビームエクスパンダ28により断面形状が
円形の平行光束29となる。平行光束29はミラー30
で反射されてフーリエ変換レンズ31に向かい、フーリ
エ変換レンズ31により集光された光束29Aがウエハ
1上の被検点P上にスポット状に照射される。被検点P
上にスポット状に照射される光束29Aによる照明領域
の直径は例えば40μmであり、その照明領域の照度は
所望の値に設定される。
ーザ光源等のコヒーレントな光束(レーザビーム等)を
発生する光源26が設置され、光源26から射出された
光束27は、ビームエクスパンダ28により断面形状が
円形の平行光束29となる。平行光束29はミラー30
で反射されてフーリエ変換レンズ31に向かい、フーリ
エ変換レンズ31により集光された光束29Aがウエハ
1上の被検点P上にスポット状に照射される。被検点P
上にスポット状に照射される光束29Aによる照明領域
の直径は例えば40μmであり、その照明領域の照度は
所望の値に設定される。
【0016】また、フーリエ変換レンズ31の実効中心
がウエハ1の表面1aから焦点距離fの1倍の位置に来
るように、フーリエ変換レンズ31が設置されている。
フーリエ変換レンズ31の光軸AX1は、xy平面に垂
直なz軸に平行である。光束29Aの照射により被検点
Pから発生する光束32はフーリエ変換レンズ31に入
射し、フーリエ変換レンズ31を通過した光束32Aに
より、フーリエ変換レンズ31の後側焦点面(フーリエ
変換面)33上に、ウエハ1上の被検点Pの回路パター
ンの選択的にフィルタリング可能なフーリエ変換パター
ン(フーリエスペクトル)が形成される。
がウエハ1の表面1aから焦点距離fの1倍の位置に来
るように、フーリエ変換レンズ31が設置されている。
フーリエ変換レンズ31の光軸AX1は、xy平面に垂
直なz軸に平行である。光束29Aの照射により被検点
Pから発生する光束32はフーリエ変換レンズ31に入
射し、フーリエ変換レンズ31を通過した光束32Aに
より、フーリエ変換レンズ31の後側焦点面(フーリエ
変換面)33上に、ウエハ1上の被検点Pの回路パター
ンの選択的にフィルタリング可能なフーリエ変換パター
ン(フーリエスペクトル)が形成される。
【0017】また、光束29Aの照射によりウエハ1の
表面1aでそのまま反射された光束29Bは、再びフー
リエ変換レンズ31に入射し、ミラー30で反射された
平行光束29と断面形状が一致する光束29Cとなる。
光束29Cは、後側焦点面33上において、点Qを中心
とした円形スペクトルを形成する。点Qは0次光成分の
位置でもある。その後側焦点面33上に、回転式の空間
フィルタ34を設置する。回転式の空間フィルタ34は
円板状であり、回転軸35を介して回転部36に接続さ
れている。回転部36は、回転軸35を介して空間フィ
ルタ34を後側焦点面33内において点Qを中心に回転
する。空間フィルタ34は、ウエハ1の回転運動と同期
して、且つ同一の角速度で回転する。回転の方向は、ウ
エハ1及び空間フィルタ34共にそれぞれ常に同一方向
であればよく、両者の相対的な回転方向は同一又は逆の
どちらでもよい。
表面1aでそのまま反射された光束29Bは、再びフー
リエ変換レンズ31に入射し、ミラー30で反射された
平行光束29と断面形状が一致する光束29Cとなる。
光束29Cは、後側焦点面33上において、点Qを中心
とした円形スペクトルを形成する。点Qは0次光成分の
位置でもある。その後側焦点面33上に、回転式の空間
フィルタ34を設置する。回転式の空間フィルタ34は
円板状であり、回転軸35を介して回転部36に接続さ
れている。回転部36は、回転軸35を介して空間フィ
ルタ34を後側焦点面33内において点Qを中心に回転
する。空間フィルタ34は、ウエハ1の回転運動と同期
して、且つ同一の角速度で回転する。回転の方向は、ウ
エハ1及び空間フィルタ34共にそれぞれ常に同一方向
であればよく、両者の相対的な回転方向は同一又は逆の
どちらでもよい。
【0018】回転式の空間フィルタ34は、ウエハ1の
表面の回路パターンに欠陥が無い場合の無誤り回路パタ
ーンに光束29Aが照射された場合に、その無誤り回路
パターンから発生する光束による後側焦点面33上のフ
ーリエ変換パターンの明部と一致する部分が不透明部分
となり、それ以外の部分が透明部分となっている。即
ち、空間フィルタ34は、無誤り回路パターンのフーリ
エ変換パターン(フーリエスペクトル)を阻止するもの
である。
表面の回路パターンに欠陥が無い場合の無誤り回路パタ
ーンに光束29Aが照射された場合に、その無誤り回路
パターンから発生する光束による後側焦点面33上のフ
ーリエ変換パターンの明部と一致する部分が不透明部分
となり、それ以外の部分が透明部分となっている。即
ち、空間フィルタ34は、無誤り回路パターンのフーリ
エ変換パターン(フーリエスペクトル)を阻止するもの
である。
【0019】空間フィルタ34は、例えば写真乾板を後
側焦点面33上に配置し、無誤り回路パターンが形成さ
れたマスターウエハをターンテーブル21上に載置し、
そのマスターウエハと写真乾板とを同期して回転させな
がら、マスターウエハから発生するフーリエ変換パター
ンでその写真乾板を感光させて作製することができる。
無誤り回路パターンを得ることが困難である場合には以
下のようにする。
側焦点面33上に配置し、無誤り回路パターンが形成さ
れたマスターウエハをターンテーブル21上に載置し、
そのマスターウエハと写真乾板とを同期して回転させな
がら、マスターウエハから発生するフーリエ変換パター
ンでその写真乾板を感光させて作製することができる。
無誤り回路パターンを得ることが困難である場合には以
下のようにする。
【0020】即ち、図2に示すようにウエハ1の表面に
は、多くのそれぞれ同一回路を有するダイ(パターンユ
ニット)37A,37B,37C,…が存在するが、こ
れら全てのダイにそれぞれ欠陥が存在しているとして
も、欠陥部の位置は互いに異なると共に、欠陥部の面積
の割合は全てのダイの無欠陥の回路部分の面積に比較し
て著しく小さいとみなせる。従って、欠陥部にウエハ1
の光束29Aが入射して発生する光パターンに対して、
写真乾板が感光しないように光束29Aのエネルギーを
十分に低下させて、ウエハ1上の複数のダイに順次光束
29Aを照射し、多くの面積の無誤り回路パターンから
光パターンを発生させ、結果的に無誤り回路パターンか
らの光パターンのみで写真乾板を感光させればよい。こ
の方法によれば当然に、照明領域をウエハ1上で移動す
る速度を制御することでも、写真乾板への露光量を制御
できる。無誤り回路パターンから発生する光パターンで
露光した写真乾板は現像処理により空間フィルタ34と
なる。作製した空間フィルタ34は、ウエハ1との相対
的な角度関係が露光時(作製時)と同一となるように後
側焦点面33に取り付けられる。
は、多くのそれぞれ同一回路を有するダイ(パターンユ
ニット)37A,37B,37C,…が存在するが、こ
れら全てのダイにそれぞれ欠陥が存在しているとして
も、欠陥部の位置は互いに異なると共に、欠陥部の面積
の割合は全てのダイの無欠陥の回路部分の面積に比較し
て著しく小さいとみなせる。従って、欠陥部にウエハ1
の光束29Aが入射して発生する光パターンに対して、
写真乾板が感光しないように光束29Aのエネルギーを
十分に低下させて、ウエハ1上の複数のダイに順次光束
29Aを照射し、多くの面積の無誤り回路パターンから
光パターンを発生させ、結果的に無誤り回路パターンか
らの光パターンのみで写真乾板を感光させればよい。こ
の方法によれば当然に、照明領域をウエハ1上で移動す
る速度を制御することでも、写真乾板への露光量を制御
できる。無誤り回路パターンから発生する光パターンで
露光した写真乾板は現像処理により空間フィルタ34と
なる。作製した空間フィルタ34は、ウエハ1との相対
的な角度関係が露光時(作製時)と同一となるように後
側焦点面33に取り付けられる。
【0021】空間フィルタ34は、写真乾板以外にも既
存の例えば液晶表示素子(LCD)、又はエレクトロク
ロミック素子(ECD)等のSLM(Spatial Light Mod
ulator) 素子(空間光変調素子)を用いて構成すること
もできる。これらを用いる場合、空間フィルタ34に書
き込む無誤り回路パターンのフーリエ変換パターンに対
応する不透明部分を、予め後側焦点面33内に2次元の
撮像素子を配置して計測しておくことが望ましいが、回
路パターンのデザインデータをコンピュータによりフー
リエ変換してシミュレーションによって求めることも可
能である。空間フィルタ34は、より簡単には、透明の
フィルムに周知のコンピュータ用のプロッターを用いて
所定のパターンを描画することでも製作できる。この場
合も、上述した方法で描画データを得ることができる。
存の例えば液晶表示素子(LCD)、又はエレクトロク
ロミック素子(ECD)等のSLM(Spatial Light Mod
ulator) 素子(空間光変調素子)を用いて構成すること
もできる。これらを用いる場合、空間フィルタ34に書
き込む無誤り回路パターンのフーリエ変換パターンに対
応する不透明部分を、予め後側焦点面33内に2次元の
撮像素子を配置して計測しておくことが望ましいが、回
路パターンのデザインデータをコンピュータによりフー
リエ変換してシミュレーションによって求めることも可
能である。空間フィルタ34は、より簡単には、透明の
フィルムに周知のコンピュータ用のプロッターを用いて
所定のパターンを描画することでも製作できる。この場
合も、上述した方法で描画データを得ることができる。
【0022】図1において、移動回転部23の動作によ
りウエハ1は、回転軸22を中心に回転しながらy方向
に移動する。この動作により、光束29Aによる被検点
P上の円形の照明スポット光が、ウエハ1上を相対的に
スパイラル状に回転走査し、ウエハ1の表面の全面の欠
陥検査が高速に実行される。本実施例ではウエハ1を回
転走査した場合に後側焦点面33上に形成されるフーリ
エスペクトルの0次光成分の位置Qを中心として、ウエ
ハ1の回転に同期して空間フィルタ34を回転させるこ
とにより、ウエハ1を回転させながらフーリエスペクト
ルのフィルタリングを行って欠陥検査を行うようにして
いる。従って、空間フィルタ34を通過する光束である
欠陥情報搬送光束38には、ウエハ1上の被検点P上の
回路パターンの欠陥に関与する情報のみが含まれてい
る。欠陥情報搬送光束38は集光レンズ39により、光
電変換素子41の受光面に集光される。光電変換素子4
1により光電変換されて得られた欠陥信号S4が信号処
理不42に供給され、信号処理部42には、移動回転部
23からウエハ1上の被検点Pの2次元座標を表す位置
情報S5も供給されている。
りウエハ1は、回転軸22を中心に回転しながらy方向
に移動する。この動作により、光束29Aによる被検点
P上の円形の照明スポット光が、ウエハ1上を相対的に
スパイラル状に回転走査し、ウエハ1の表面の全面の欠
陥検査が高速に実行される。本実施例ではウエハ1を回
転走査した場合に後側焦点面33上に形成されるフーリ
エスペクトルの0次光成分の位置Qを中心として、ウエ
ハ1の回転に同期して空間フィルタ34を回転させるこ
とにより、ウエハ1を回転させながらフーリエスペクト
ルのフィルタリングを行って欠陥検査を行うようにして
いる。従って、空間フィルタ34を通過する光束である
欠陥情報搬送光束38には、ウエハ1上の被検点P上の
回路パターンの欠陥に関与する情報のみが含まれてい
る。欠陥情報搬送光束38は集光レンズ39により、光
電変換素子41の受光面に集光される。光電変換素子4
1により光電変換されて得られた欠陥信号S4が信号処
理不42に供給され、信号処理部42には、移動回転部
23からウエハ1上の被検点Pの2次元座標を表す位置
情報S5も供給されている。
【0023】信号処理部42は、電気的及び光学的な雑
音レベルよりも大きなレベルの閾値を有し、欠陥信号S
4の内のその閾値以上の信号レベルを欠陥として抽出す
る。本例では空間フィルタ34により無誤り基準パター
ンのフーリエ変換パターンが阻止されているため、空間
フィルタ34を通過した光束を欠陥部からの光束及び光
学的なノイズ光であるとみなし、欠陥信号S4の信号レ
ベルがその閾値以上である場合に、被検点Pの回路パタ
ーンが欠陥部であるとみなしている。それと共に信号処
理部42は、欠陥部の信号レベルの大きさを検知してこ
れを欠陥の大きさとする。また、上述の位置情報S5に
基づいて、信号処理部42はウエハ1の欠陥の存在箇所
を検出する。信号処理部42は、ウエハ1上の欠陥の位
置及び大きさを示す表示情報S6を表示部16に供給
し、表示部16では、マップ表示により欠陥の存在箇所
が表示されると共に、対応する欠陥の大きさも表示され
る。
音レベルよりも大きなレベルの閾値を有し、欠陥信号S
4の内のその閾値以上の信号レベルを欠陥として抽出す
る。本例では空間フィルタ34により無誤り基準パター
ンのフーリエ変換パターンが阻止されているため、空間
フィルタ34を通過した光束を欠陥部からの光束及び光
学的なノイズ光であるとみなし、欠陥信号S4の信号レ
ベルがその閾値以上である場合に、被検点Pの回路パタ
ーンが欠陥部であるとみなしている。それと共に信号処
理部42は、欠陥部の信号レベルの大きさを検知してこ
れを欠陥の大きさとする。また、上述の位置情報S5に
基づいて、信号処理部42はウエハ1の欠陥の存在箇所
を検出する。信号処理部42は、ウエハ1上の欠陥の位
置及び大きさを示す表示情報S6を表示部16に供給
し、表示部16では、マップ表示により欠陥の存在箇所
が表示されると共に、対応する欠陥の大きさも表示され
る。
【0024】この際に、ウエハ1上の回路パターンによ
っては、無誤り回路パターンのフーリエ変換スペクトル
が、円板状の空間フィルタ34上に偏って存在する場合
もある。この場合に空間フィルタ34を回転させると、
光電変換素子41に照射される欠陥情報搬送光束38の
光エネルギーが変調される。このエネルギー変調は、欠
陥の検出及び大きさの弁別に影響を与える。このエネル
ギー変調は、空間フィルタ34の回転に同期しているた
め、そのエネルギー変調の影響を除去するためにターン
テーブル21上に無地のウエハを載置し、この無地のウ
エハ上に基準となる塵等の欠陥部の校正用のサンプルを
散布するか、又は校正用の光源をウエハ1と共役な位置
に設置する。そして、光電変換素子41の出力信号のエ
ネルギー変調を、空間フィルタ34の回転角の関数とし
て測定し、この測定結果を用いて信号処理部42におい
て、そのエネルギー変調を相殺するように欠陥信号S4
を強度変調する。これにより、ウエハ1上の全周を同一
感度で検査できる。
っては、無誤り回路パターンのフーリエ変換スペクトル
が、円板状の空間フィルタ34上に偏って存在する場合
もある。この場合に空間フィルタ34を回転させると、
光電変換素子41に照射される欠陥情報搬送光束38の
光エネルギーが変調される。このエネルギー変調は、欠
陥の検出及び大きさの弁別に影響を与える。このエネル
ギー変調は、空間フィルタ34の回転に同期しているた
め、そのエネルギー変調の影響を除去するためにターン
テーブル21上に無地のウエハを載置し、この無地のウ
エハ上に基準となる塵等の欠陥部の校正用のサンプルを
散布するか、又は校正用の光源をウエハ1と共役な位置
に設置する。そして、光電変換素子41の出力信号のエ
ネルギー変調を、空間フィルタ34の回転角の関数とし
て測定し、この測定結果を用いて信号処理部42におい
て、そのエネルギー変調を相殺するように欠陥信号S4
を強度変調する。これにより、ウエハ1上の全周を同一
感度で検査できる。
【0025】次に、ウエハ1上の被検点Pと発生するフ
ーリエスペクトルとの関係につき説明する。図2におい
て、ウエハ1上の被検点P1を検査する場合、ウエハ1
上の多数のダイ37A,37B,…の回路パターンの描
画時の基準となる直交座標系(以下、「基準座標系」と
いう)(x´,y´)と、図1に示す装置の座標系
(x,y)とは角度α1 をなすものとする。この場合、
ウエハ1が回転軸22を中心として回転すると、ウエハ
1上の被検点が被検点P2及び被検点P3に移動する
と、基準座標系(x´,y´)と、装置の座標系(x,
y)とはそれぞれ角度α2 及び角度α3 をなすように変
化する。
ーリエスペクトルとの関係につき説明する。図2におい
て、ウエハ1上の被検点P1を検査する場合、ウエハ1
上の多数のダイ37A,37B,…の回路パターンの描
画時の基準となる直交座標系(以下、「基準座標系」と
いう)(x´,y´)と、図1に示す装置の座標系
(x,y)とは角度α1 をなすものとする。この場合、
ウエハ1が回転軸22を中心として回転すると、ウエハ
1上の被検点が被検点P2及び被検点P3に移動する
と、基準座標系(x´,y´)と、装置の座標系(x,
y)とはそれぞれ角度α2 及び角度α3 をなすように変
化する。
【0026】図3(a)〜(c)は、それぞれ図1のフ
ーリエ変換レンズ31の後側焦点面(フーリエ変換面)
33上で、フーリエ変換レンズ31の開口により制限さ
れるスペクトル領域33aを示す。図3(a)において
ウエハ上の被検点P(実際には図1のフーリエ変換レン
ズ31の物体面に位置する。)上の1つのダイ(パター
ンユニット)37の基準座標系(x´,y´)と装置の
座標系(x,y)とは、角度α1 をなす。このとき、ス
ペクトル領域33a内で観察される空間周波数スペクト
ルは、基準座標系(x´,y´)と平行で且つ0次光成
分の位置Qを原点とした座標系(u,v)上の一部分の
領域となる。ダイ37の基準座標系(x´,y´)と装
置の座標系(x,y)とがなす角度がα1 、α2 及びα
3 と変化すると、観察可能なスペクトル領域33aは、
0次光成分の位置Qを中心に、座標系(u,v)上で回
転する。これを装置側(装置の座標系(x,y))から
見ると、図3(a)、(b)及び(c)に示すように、
スペクトル領域33a内に観察される空間周波数スペク
トルが被検点Pを中心にダイ37の回転に同期して回転
するように見える。
ーリエ変換レンズ31の後側焦点面(フーリエ変換面)
33上で、フーリエ変換レンズ31の開口により制限さ
れるスペクトル領域33aを示す。図3(a)において
ウエハ上の被検点P(実際には図1のフーリエ変換レン
ズ31の物体面に位置する。)上の1つのダイ(パター
ンユニット)37の基準座標系(x´,y´)と装置の
座標系(x,y)とは、角度α1 をなす。このとき、ス
ペクトル領域33a内で観察される空間周波数スペクト
ルは、基準座標系(x´,y´)と平行で且つ0次光成
分の位置Qを原点とした座標系(u,v)上の一部分の
領域となる。ダイ37の基準座標系(x´,y´)と装
置の座標系(x,y)とがなす角度がα1 、α2 及びα
3 と変化すると、観察可能なスペクトル領域33aは、
0次光成分の位置Qを中心に、座標系(u,v)上で回
転する。これを装置側(装置の座標系(x,y))から
見ると、図3(a)、(b)及び(c)に示すように、
スペクトル領域33a内に観察される空間周波数スペク
トルが被検点Pを中心にダイ37の回転に同期して回転
するように見える。
【0027】従って、図2に示すようにウエハ1の回転
により、円周の走査線43上を被検点P1,P2,P
3,…が移動して多数のダイ(37A,37B等)内の
回路パターンの欠陥を検査する場合、図4に示すよう
に、各ダイの回転に同期して回転する空間フィルタ34
が必要となる。図4において、空間フィルタ34の回転
中心は位置Qであり、空間フィルタ34の半径Lは、ス
ペクトル領域33a内で位置Qから最も遠い点44まで
の距離により決定される。
により、円周の走査線43上を被検点P1,P2,P
3,…が移動して多数のダイ(37A,37B等)内の
回路パターンの欠陥を検査する場合、図4に示すよう
に、各ダイの回転に同期して回転する空間フィルタ34
が必要となる。図4において、空間フィルタ34の回転
中心は位置Qであり、空間フィルタ34の半径Lは、ス
ペクトル領域33a内で位置Qから最も遠い点44まで
の距離により決定される。
【0028】上述のように本例によれば、ウエハ1上で
被検点Pを相対的に高速に回転走査して、ウエハ1の全
面の欠陥検査を高速に実行している。また、ウエハ1の
回転によりウエハ1の回路パターンのフーリエ変換パタ
ーンも回転するため、ウエハ1の回転に同期して回転す
る空間フィルタ34を用いて、無誤り基準パターンから
のフーリエ変換スペクトルを阻止し、空間フィルタ34
を通過した欠陥情報搬送光束38を検出して欠陥検出を
行っている。従って、信号処理系では、欠陥信号S4を
所定の閾値と比較すると共に、欠陥部でその欠陥信号S
4の値を保持するだけで良く、大型のコンピュータ等は
必要でないため、信号処理系の構成が簡略であり、且つ
処理速度が高速である。
被検点Pを相対的に高速に回転走査して、ウエハ1の全
面の欠陥検査を高速に実行している。また、ウエハ1の
回転によりウエハ1の回路パターンのフーリエ変換パタ
ーンも回転するため、ウエハ1の回転に同期して回転す
る空間フィルタ34を用いて、無誤り基準パターンから
のフーリエ変換スペクトルを阻止し、空間フィルタ34
を通過した欠陥情報搬送光束38を検出して欠陥検出を
行っている。従って、信号処理系では、欠陥信号S4を
所定の閾値と比較すると共に、欠陥部でその欠陥信号S
4の値を保持するだけで良く、大型のコンピュータ等は
必要でないため、信号処理系の構成が簡略であり、且つ
処理速度が高速である。
【0029】次に、本発明の第2実施例につき図5を参
照して説明する。この図5において図1に対応する部分
には同一符号を付してその詳細説明を省略する。図5は
この第2実施例の回転型欠陥検査装置を示し、この図5
において、回路パターンが形成されたウエハ1が、ター
ンテーブル21上に載置され、ターンテーブル21が回
転軸22を介して移動回転部23に接続されている。移
動回転部23の動作によりウエハ1は、回転軸22を中
心に回転しながらy方向に移動する。これにより第1実
施例と同様に、被検点P上に照射されるスポット光が、
ウエハ1上を相対的にスパイラル状に回転走査し、ウエ
ハ1の表面の全面の欠陥検査が高速に実行される。
照して説明する。この図5において図1に対応する部分
には同一符号を付してその詳細説明を省略する。図5は
この第2実施例の回転型欠陥検査装置を示し、この図5
において、回路パターンが形成されたウエハ1が、ター
ンテーブル21上に載置され、ターンテーブル21が回
転軸22を介して移動回転部23に接続されている。移
動回転部23の動作によりウエハ1は、回転軸22を中
心に回転しながらy方向に移動する。これにより第1実
施例と同様に、被検点P上に照射されるスポット光が、
ウエハ1上を相対的にスパイラル状に回転走査し、ウエ
ハ1の表面の全面の欠陥検査が高速に実行される。
【0030】ターンテーブル21の上方において、光源
26から射出される光束27は、ビームエクスパンダ2
8により断面が円形の平行光束29となって集光レンズ
45に入射する。集光レンズ45により集束された光束
29Dは、ウエハ1上の被検点P上に例えば直径30μ
m程度のスポット光として照射される。ウエハ1の上方
にフーリエ変換レンズ31が配置され、フーリエ変換レ
ンズ31の実効中心はウエハ1の表面1aから焦点距離
fの1倍の面上に位置している。
26から射出される光束27は、ビームエクスパンダ2
8により断面が円形の平行光束29となって集光レンズ
45に入射する。集光レンズ45により集束された光束
29Dは、ウエハ1上の被検点P上に例えば直径30μ
m程度のスポット光として照射される。ウエハ1の上方
にフーリエ変換レンズ31が配置され、フーリエ変換レ
ンズ31の実効中心はウエハ1の表面1aから焦点距離
fの1倍の面上に位置している。
【0031】光束29Dにより被検点Pから発生する光
束32はフーリエ変換レンズ31に入射し、フーリエ変
換レンズ31を通過した光束32Aにより、フーリエ変
換レンズ31の後側焦点面33上に選択的にフィルタリ
ングしうるフーリエスペクトルを形成する。フーリエ変
換レンズ31は、入射する光束による像高hと、その光
束と光軸AX1とがなす角度θとの関係が、像高hがf
sinθに比例する特性を有する。フーリエ変換レンズ
31は、例えばh=fsinθで表わされる特性を有す
るとする。ウエハ1からの光束32は、光軸AX1と角
度θ0 をなしてフーリエ変換レンズ31に入射し、後側
焦点面33上の像高h0 がfsinθ0 の点に光スポッ
トを形成する。光源26及び集光レンズ45を含む照明
系の光軸をAX2として、光軸AX2が光軸AX1に対
して角度θ1 で交差するものとすると、光束29Dによ
りウエハ1の表面からそのまま反射される光束29Eの
光軸AX3は、光軸AX1に対して角度θ1 で交差して
いる。
束32はフーリエ変換レンズ31に入射し、フーリエ変
換レンズ31を通過した光束32Aにより、フーリエ変
換レンズ31の後側焦点面33上に選択的にフィルタリ
ングしうるフーリエスペクトルを形成する。フーリエ変
換レンズ31は、入射する光束による像高hと、その光
束と光軸AX1とがなす角度θとの関係が、像高hがf
sinθに比例する特性を有する。フーリエ変換レンズ
31は、例えばh=fsinθで表わされる特性を有す
るとする。ウエハ1からの光束32は、光軸AX1と角
度θ0 をなしてフーリエ変換レンズ31に入射し、後側
焦点面33上の像高h0 がfsinθ0 の点に光スポッ
トを形成する。光源26及び集光レンズ45を含む照明
系の光軸をAX2として、光軸AX2が光軸AX1に対
して角度θ1 で交差するものとすると、光束29Dによ
りウエハ1の表面からそのまま反射される光束29Eの
光軸AX3は、光軸AX1に対して角度θ1 で交差して
いる。
【0032】本実施例ではフーリエ変換レンズ31の開
口は、ウエハ1の表面からの光軸AX1に対して角度θ
1 の光束が入射できる程大きくないため、後側焦点面3
3上で光束29Eの空間周波数スペクトルを測定するこ
とは不可能である。しかしながら、角度θ1 は既知であ
るため、光軸AX1からh1(=fsinθ1)の位置Qが
反射する光束29E(0次光)のスペクトル位置である
ことは自明である。従って、本実施例においては、図5
の紙面内で後側焦点面33上の像高h1 の位置Qを中心
に空間フィルタ34を回転する。回転式の空間フィルタ
34の構成、及び回転動作は第1実施例と同様である。
空間フィルタ34の遮光部により、無誤り回路パターン
のフーリエ変換パターンが阻止され、それ以外のウエハ
1上の欠陥部から発生する光パターンが、空間フィルタ
34の光透過部を透過して欠陥搬送光束38になる。そ
の他の構成は第1実施例と同様である。
口は、ウエハ1の表面からの光軸AX1に対して角度θ
1 の光束が入射できる程大きくないため、後側焦点面3
3上で光束29Eの空間周波数スペクトルを測定するこ
とは不可能である。しかしながら、角度θ1 は既知であ
るため、光軸AX1からh1(=fsinθ1)の位置Qが
反射する光束29E(0次光)のスペクトル位置である
ことは自明である。従って、本実施例においては、図5
の紙面内で後側焦点面33上の像高h1 の位置Qを中心
に空間フィルタ34を回転する。回転式の空間フィルタ
34の構成、及び回転動作は第1実施例と同様である。
空間フィルタ34の遮光部により、無誤り回路パターン
のフーリエ変換パターンが阻止され、それ以外のウエハ
1上の欠陥部から発生する光パターンが、空間フィルタ
34の光透過部を透過して欠陥搬送光束38になる。そ
の他の構成は第1実施例と同様である。
【0033】本実施例においても、第1実施例と同様に
ウエハ1を回転走査しながら、ウエハ1の回転と同期し
て空間フィルタ34を回転することにより、空間フィル
タ34により無誤り回路パターンからのフーリエ変換パ
ターンを阻止している。そして、空間フィルタ34を通
過した欠陥情報搬送光束38を光電変換素子41により
欠陥信号S4に変換して、高速に欠陥の位置及び大きさ
等の検出が行われる。この際に本実施例では、第1実施
例の場合よりも後側焦点面33上で0次光成分から遠く
離れたフーリエ変換成分が検出される。また、無誤り回
路パターンからのフーリエ変換成分は一般に0次光成分
の周辺で強いため、本実施例のように0次光成分から離
れた成分を抽出ことにより、無誤り回路パターンの影響
をより低減させて、欠陥部の検出能力を高めることがで
きる。
ウエハ1を回転走査しながら、ウエハ1の回転と同期し
て空間フィルタ34を回転することにより、空間フィル
タ34により無誤り回路パターンからのフーリエ変換パ
ターンを阻止している。そして、空間フィルタ34を通
過した欠陥情報搬送光束38を光電変換素子41により
欠陥信号S4に変換して、高速に欠陥の位置及び大きさ
等の検出が行われる。この際に本実施例では、第1実施
例の場合よりも後側焦点面33上で0次光成分から遠く
離れたフーリエ変換成分が検出される。また、無誤り回
路パターンからのフーリエ変換成分は一般に0次光成分
の周辺で強いため、本実施例のように0次光成分から離
れた成分を抽出ことにより、無誤り回路パターンの影響
をより低減させて、欠陥部の検出能力を高めることがで
きる。
【0034】なお、本実施例においてもウエハ1上の回
路パターンによっては、無誤り回路パターンのフーリエ
スペクトルが空間フィルタ34上に偏って存在する場合
もあり、空間フィルタ34を回転させると光電変換素子
41に入射する欠陥情報搬送光束38の光エネルギーが
変調される。この変調は第1実施例と同様な手法により
相殺することが可能である。
路パターンによっては、無誤り回路パターンのフーリエ
スペクトルが空間フィルタ34上に偏って存在する場合
もあり、空間フィルタ34を回転させると光電変換素子
41に入射する欠陥情報搬送光束38の光エネルギーが
変調される。この変調は第1実施例と同様な手法により
相殺することが可能である。
【0035】次に、図5の実施例においてフーリエ変換
レンズ31の代わりに1組の光ファイバー束を用いた変
形例につき図6を参照して説明する。図6はこの変形例
の要部を示し、この図5に対応する部分に同一符号を付
した図6において、ウエハ1上の被検点Pを中心とする
球面46上に光ファイバー束471,472,…,47N の
それぞれの一端を配置する。そして、それら光ファイバ
ー束471,472,…,47N のそれぞれの他端を、ウエ
ハ1の表面に対する法線に沿ってウエハ1の表面に平行
な面33上に配置し、この面33上に空間フィルタ34
を配置する。
レンズ31の代わりに1組の光ファイバー束を用いた変
形例につき図6を参照して説明する。図6はこの変形例
の要部を示し、この図5に対応する部分に同一符号を付
した図6において、ウエハ1上の被検点Pを中心とする
球面46上に光ファイバー束471,472,…,47N の
それぞれの一端を配置する。そして、それら光ファイバ
ー束471,472,…,47N のそれぞれの他端を、ウエ
ハ1の表面に対する法線に沿ってウエハ1の表面に平行
な面33上に配置し、この面33上に空間フィルタ34
を配置する。
【0036】また、集光レンズ45により集光された光
束29Dを、球面46の一部の開口48を介してウエハ
1上の被検点Pに照射し、被検点Pから発生する光束3
2をそれら光ファイバー束471,472,…,47N を介
して面33上に導く。この場合、球面46の半径をRと
すると、ウエハ1から法線に対して角度θで射出される
光束32の像高hはRsinθとなり、フーリエ変換さ
れるのと等価である。従って、1組の光ファイバー束4
71,472,…,47N は、図5のフーリエ変換レンズ3
1と同様にウエハ1上の回路パターンからの光束をフー
リエ変換する。
束29Dを、球面46の一部の開口48を介してウエハ
1上の被検点Pに照射し、被検点Pから発生する光束3
2をそれら光ファイバー束471,472,…,47N を介
して面33上に導く。この場合、球面46の半径をRと
すると、ウエハ1から法線に対して角度θで射出される
光束32の像高hはRsinθとなり、フーリエ変換さ
れるのと等価である。従って、1組の光ファイバー束4
71,472,…,47N は、図5のフーリエ変換レンズ3
1と同様にウエハ1上の回路パターンからの光束をフー
リエ変換する。
【0037】また、光束29Dによりウエハ1からその
まま反射される光束29Eが面33上で通過する位置
(0次光成分の位置)を中心として空間フィルタ34を
回転する。これにより、ウエハ1からの無誤り回路パタ
ーンのフーリエ変換成分と、空間フィルタ34上の無誤
り回路パターンのフーリエ変換成分に対応する遮光部と
がずれることが無い。その他の構成は図5の実施例と同
様である。
まま反射される光束29Eが面33上で通過する位置
(0次光成分の位置)を中心として空間フィルタ34を
回転する。これにより、ウエハ1からの無誤り回路パタ
ーンのフーリエ変換成分と、空間フィルタ34上の無誤
り回路パターンのフーリエ変換成分に対応する遮光部と
がずれることが無い。その他の構成は図5の実施例と同
様である。
【0038】この場合、ウエハ1の被検点Pから法線に
対して大きな角度θで射出される光束も光ファイバー束
を介して面33に導かれるため、受光効率が良好であ
る。また、ウエハ1の表面と面33とを近づけることが
できるため、装置が小型化される。なお、本発明は上述
実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々の構成を取り得ることは勿論である。
対して大きな角度θで射出される光束も光ファイバー束
を介して面33に導かれるため、受光効率が良好であ
る。また、ウエハ1の表面と面33とを近づけることが
できるため、装置が小型化される。なお、本発明は上述
実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々の構成を取り得ることは勿論である。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、ターンテーブル及び移
動手段を用いて検査対象の基板を回転移動しているた
め、基板の全面の欠陥検査を高速に行うことができる。
また、基板の回転と同期して空間フィルタを回転して、
無誤りの基準パターンからのフーリエ変換成分を阻止し
ているため、光電変換手段からの光電変換信号を例えば
所定の閾値と比較するだけで欠陥検査を行うことがで
き、信号処理系の構成が簡略であり、且つ信号処理速度
も高速である利点がある。
動手段を用いて検査対象の基板を回転移動しているた
め、基板の全面の欠陥検査を高速に行うことができる。
また、基板の回転と同期して空間フィルタを回転して、
無誤りの基準パターンからのフーリエ変換成分を阻止し
ているため、光電変換手段からの光電変換信号を例えば
所定の閾値と比較するだけで欠陥検査を行うことがで
き、信号処理系の構成が簡略であり、且つ信号処理速度
も高速である利点がある。
【0040】また、フィルター回転手段が、無誤り基準
パターンのフーリエ変換パターンの0次光成分の位置を
中心として空間フィルタを回転する場合には、無誤り基
準パターンからのフーリエ変換成分が良好に除去され
る。また、フーリエ変換光学素子を、所定面積の検査領
域を中心とする球面上にそれぞれ一端が配され、他端が
それら一端の所定の平面上への正射影と相似な位置に配
されている複数の光ファイバー束を束ねて形成した場合
には、フーリエ変換光学素子を基板に近づけることがで
き装置を小型化できると共に、基板から大きな回折角で
射出される光束も受光でき受光効率が向上する。
パターンのフーリエ変換パターンの0次光成分の位置を
中心として空間フィルタを回転する場合には、無誤り基
準パターンからのフーリエ変換成分が良好に除去され
る。また、フーリエ変換光学素子を、所定面積の検査領
域を中心とする球面上にそれぞれ一端が配され、他端が
それら一端の所定の平面上への正射影と相似な位置に配
されている複数の光ファイバー束を束ねて形成した場合
には、フーリエ変換光学素子を基板に近づけることがで
き装置を小型化できると共に、基板から大きな回折角で
射出される光束も受光でき受光効率が向上する。
【図1】本発明による回転型欠陥検査装置の第1実施例
を示す構成図である。
を示す構成図である。
【図2】図1のウエハ1上の検査領域を示す拡大平面図
である。
である。
【図3】第1実施例において基準座標系(x′,y′)
と装置の座標系(x,y)とがなす角度が変化した場合
の、フーリエスペクトルの状態の説明図である。
と装置の座標系(x,y)とがなす角度が変化した場合
の、フーリエスペクトルの状態の説明図である。
【図4】第1実施例の空間フィルタ34とスペクトル領
域33aとを示す平面図である。
域33aとを示す平面図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す構成図である。
【図6】フーリエ変換レンズ31の代わりに1組の光フ
ァイバー束を用いた変形例の要部を示す断面図である。
ァイバー束を用いた変形例の要部を示す断面図である。
【図7】従来の欠陥検査装置を示す構成図である。
1 ウエハ 21 ターンテーブル 23 移動回転部 24 ローラ 26 光源 31 フーリエ変換レンズ 34 空間フィルタ 36 回転部 39 集光レンズ 41 光電変換素子 42 信号処理部 471,472,…,47N 光ファイバー束
Claims (3)
- 【請求項1】 所定のパターンが形成された基板の表面
の欠陥を検査する装置において、 前記基板の表面の所定面積の検査領域に検査用の光束を
照射する照明手段と、 前記基板からの光束をフーリエ変換するフーリエ変換光
学素子と、 該フーリエ変換光学素子によるフーリエ変換面の近傍に
配置され、前記基板上の所定のパターンに欠陥が無い場
合の無誤り基準パターンのフーリエ変換パターンの明部
と一致する部分を遮光部とした空間フィルタと、 該空間フィルタを通過した光束を光電変換する光電変換
手段と、 前記フーリエ変換光学素子の光軸に平行な回転軸を中心
として前記基板を回転するターンテーブルと、 該ターンテーブルの回転に同期して前記空間フィルタを
所定の軸を中心として回転するフィルター回転手段と、 前記フーリエ変換光学素子の光軸に垂直な面内で前記基
板を移動する移動手段と、を有し、 前記ターンテーブル及び前記移動手段を介して前記基板
に回転及び移動を行わせることにより、前記所定面積の
検査領域で前記基板の表面をスパイラル状に走査し、前
記基板の回転に同期して前記フィルター回転手段を介し
て前記空間フィルタを回転して、前記光電変換手段から
出力される光電変換信号より前記基板上の所定のパター
ンの欠陥を検査することを特徴とする回転型欠陥検査装
置。 - 【請求項2】 前記フィルター回転手段は、前記無誤り
基準パターンのフーリエ変換パターンの0次光成分の位
置を中心として前記空間フィルタを回転することを特徴
とする請求項1記載の回転型欠陥検査装置。 - 【請求項3】 前記フーリエ変換光学素子を、前記所定
面積の検査領域を中心とする球面上にそれぞれ一端が配
され、他端が前記一端の所定の平面上への正射影と相似
な位置に配されている複数の光ファイバー束を束ねて形
成したことを特徴とする請求項1又は2記載の回転型欠
陥検査装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5211245A JPH0763689A (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 回転型欠陥検査装置 |
US08/294,990 US5471066A (en) | 1993-08-26 | 1994-08-24 | Defect inspection apparatus of rotary type |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5211245A JPH0763689A (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 回転型欠陥検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0763689A true JPH0763689A (ja) | 1995-03-10 |
Family
ID=16602704
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5211245A Withdrawn JPH0763689A (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 回転型欠陥検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0763689A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004501371A (ja) * | 2000-06-20 | 2004-01-15 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド | 空間フィルタを有する光学的検査方法及び装置 |
JP2009025221A (ja) * | 2007-07-23 | 2009-02-05 | Hitachi High-Technologies Corp | 欠陥検査方法およびその装置 |
-
1993
- 1993-08-26 JP JP5211245A patent/JPH0763689A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004501371A (ja) * | 2000-06-20 | 2004-01-15 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド | 空間フィルタを有する光学的検査方法及び装置 |
JP2009025221A (ja) * | 2007-07-23 | 2009-02-05 | Hitachi High-Technologies Corp | 欠陥検査方法およびその装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5471066A (en) | Defect inspection apparatus of rotary type | |
JP3258385B2 (ja) | 光学式基板検査装置 | |
KR100246268B1 (ko) | 패턴화된기판의광학검사용장치 | |
JP3965117B2 (ja) | 回折面上の欠陥を検出するための高感度光学検査システムおよび方法 | |
JP2796316B2 (ja) | 欠陥または異物の検査方法およびその装置 | |
JP3419963B2 (ja) | 自動フォトマスク検査装置及び方法 | |
JP3744966B2 (ja) | 半導体基板の製造方法 | |
US5659390A (en) | Method and apparatus for detecting particles on a surface of a semiconductor wafer having repetitive patterns | |
JP4939843B2 (ja) | 欠陥検査方法及びその装置 | |
JPH0915163A (ja) | 異物検査方法及び装置 | |
WO2002093200A2 (en) | Advanced phase shift inspection method | |
JPS63204140A (ja) | 粒子検出方法および装置 | |
JP2006227016A (ja) | パターンの欠陥検査方法およびその装置 | |
JPH06109647A (ja) | 欠陥検査装置 | |
KR20030011919A (ko) | 어댑티브 공간 필터를 갖는 광학 검사 방법 및 광학 검사장치 | |
JP2003017536A (ja) | パターン検査方法及び検査装置 | |
JPH0783840A (ja) | 回転型欠陥検査装置 | |
JP2712362B2 (ja) | レジストパターンの検査装置 | |
JPS63200042A (ja) | パタ−ン欠陥検査方法及び装置 | |
JPH0763689A (ja) | 回転型欠陥検査装置 | |
JP2506725B2 (ja) | パタ−ン欠陥検査装置 | |
JPH0291504A (ja) | 微細パターンの断面プロファイルの検査方法 | |
JP3410013B2 (ja) | 欠陥または異物の検査方法及びその装置 | |
JP3070748B2 (ja) | レチクル上の欠陥検出方法及びその装置 | |
JPS61122648A (ja) | 欠陥検査装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001031 |