JPH0761398B2 - 筒状ニット生地のシワ取り機 - Google Patents
筒状ニット生地のシワ取り機Info
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- JPH0761398B2 JPH0761398B2 JP20038293A JP20038293A JPH0761398B2 JP H0761398 B2 JPH0761398 B2 JP H0761398B2 JP 20038293 A JP20038293 A JP 20038293A JP 20038293 A JP20038293 A JP 20038293A JP H0761398 B2 JPH0761398 B2 JP H0761398B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は筒状ニット生地のシワ取
り機に関し、特に染色加工を受けた丸編みニット生地の
シワを除去することが可能な筒状ニット生地のシワ取り
機に関する。
り機に関し、特に染色加工を受けた丸編みニット生地の
シワを除去することが可能な筒状ニット生地のシワ取り
機に関する。
【0002】
【従来の技術】ニット生地は丸編み加工により生産され
た伸縮性に富んだ生地である。例えばトレーナー類には
ウラ毛、Wフェイス生地が、ポロシャツ用にはカノコ生
地が、タンクトップ類にはテレコ生地が、Tシャツ類に
は天竺生地が、ゴルフウェアーにはカノコ、スムース、
Wフェイス、ポンチ生地が、その他のスポーツ衣類用に
はダンボールニット、メッシュ生地が用いられている。
た伸縮性に富んだ生地である。例えばトレーナー類には
ウラ毛、Wフェイス生地が、ポロシャツ用にはカノコ生
地が、タンクトップ類にはテレコ生地が、Tシャツ類に
は天竺生地が、ゴルフウェアーにはカノコ、スムース、
Wフェイス、ポンチ生地が、その他のスポーツ衣類用に
はダンボールニット、メッシュ生地が用いられている。
【0003】該ニット生地は丸編みにより円筒状に製造
し、必要な精錬加工後に染色加工を行い、乾燥加工の後
にシワ取り加工を経てから衣類製造加工業者に納入され
る。生地染色加工は従来よりウインス染色機により行わ
れてきた。該染色機は、筒状の長尺な丸編み生地の円形
開口両端部を互いに縫い合わせて無端状のループを形成
し、該ループを2本のローラにより搬送しつつ染色液浴
中を通過させることにより、生地に染色加工を施す機械
である。
し、必要な精錬加工後に染色加工を行い、乾燥加工の後
にシワ取り加工を経てから衣類製造加工業者に納入され
る。生地染色加工は従来よりウインス染色機により行わ
れてきた。該染色機は、筒状の長尺な丸編み生地の円形
開口両端部を互いに縫い合わせて無端状のループを形成
し、該ループを2本のローラにより搬送しつつ染色液浴
中を通過させることにより、生地に染色加工を施す機械
である。
【0004】ウインス染色機は比較的安価であるという
利点があるが、生地にテンションがかかり易いために、
タテ方向(筒状生地の母線方向)にシワになりやすいと
いう欠点がある。このテンションを少なくするために、
生地の送り動作に連動して染色液を流す液流染色機が開
発されている。該液流染色機で染色するとウインス染色
機よりはシワの発生率が減少する。
利点があるが、生地にテンションがかかり易いために、
タテ方向(筒状生地の母線方向)にシワになりやすいと
いう欠点がある。このテンションを少なくするために、
生地の送り動作に連動して染色液を流す液流染色機が開
発されている。該液流染色機で染色するとウインス染色
機よりはシワの発生率が減少する。
【0005】染色加工中のシワの発生を押さえるための
他の方法として、コンプレッサーよりエアーを丸編み生
地中に注入して丸編生地をふくらませることによりシワ
の発生を防ぐことも考えられている。また染色工程中の
温度変化によるシワを防ぐため、常に昇温及び降温を時
間をかけて行って生地が温度変化になじむようにするこ
とも行われている。
他の方法として、コンプレッサーよりエアーを丸編み生
地中に注入して丸編生地をふくらませることによりシワ
の発生を防ぐことも考えられている。また染色工程中の
温度変化によるシワを防ぐため、常に昇温及び降温を時
間をかけて行って生地が温度変化になじむようにするこ
とも行われている。
【0006】その他化学的方法として、染色中に浴中柔
軟剤という薬品により、生地を柔らかくして、少しでも
シワになりにくいようにすることや、生地を染色する前
の精練漂白の際に一般に用いられるメタケ酸ソーダでは
生地を硬くするので、非ケイ酸系の精練漂白剤を用いて
生地の硬化を防止することも考えられている。
軟剤という薬品により、生地を柔らかくして、少しでも
シワになりにくいようにすることや、生地を染色する前
の精練漂白の際に一般に用いられるメタケ酸ソーダでは
生地を硬くするので、非ケイ酸系の精練漂白剤を用いて
生地の硬化を防止することも考えられている。
【0007】次に染色加工後のシワ取り加工では、従来
湿式の薪ぐり機が用いられてきた。薪ぐり機は該加工後
のヌレている筒状長尺生地の幅方向をガイドしつつ長手
方向に走行させて該生地を幅方向に拡巾するための装置
である。拡巾により生地が拡がってシワ取りを行ってい
る。図8乃至図10に示されるように、染色上がりの脱
水状態の筒状ニット生地Kの内側に拡布枠200を挿入
し、生地の巾方向にのみ拡布する。拡布枠200は、互
いに平行に延びる1対のガイド棒201、201と、該
ガイド棒201間の距離を調整するための幅調整部材2
02と、それぞれのガイド棒201に回転可能に取付け
られ、筒状生地の内側面に回転接触する従動ローラ20
3a、203bとを有する。該従動ローラ203a、2
03bと対向する位置には、筒状生地Kの外側面と接触
して該従動ローラ203a、203bと協働して筒状生
地を矢印A方向に送る駆動ローラ210が設けられてい
る。従動ローラ203a、203bは軸方向中央部が最
大径となるバレル状ローラであり、駆動ローラは軸方向
中央部が最小径となる鼓形のローラであり外周面はゴム
製であり筒状生地を送るための所定の摩擦力を提供して
いる。
湿式の薪ぐり機が用いられてきた。薪ぐり機は該加工後
のヌレている筒状長尺生地の幅方向をガイドしつつ長手
方向に走行させて該生地を幅方向に拡巾するための装置
である。拡巾により生地が拡がってシワ取りを行ってい
る。図8乃至図10に示されるように、染色上がりの脱
水状態の筒状ニット生地Kの内側に拡布枠200を挿入
し、生地の巾方向にのみ拡布する。拡布枠200は、互
いに平行に延びる1対のガイド棒201、201と、該
ガイド棒201間の距離を調整するための幅調整部材2
02と、それぞれのガイド棒201に回転可能に取付け
られ、筒状生地の内側面に回転接触する従動ローラ20
3a、203bとを有する。該従動ローラ203a、2
03bと対向する位置には、筒状生地Kの外側面と接触
して該従動ローラ203a、203bと協働して筒状生
地を矢印A方向に送る駆動ローラ210が設けられてい
る。従動ローラ203a、203bは軸方向中央部が最
大径となるバレル状ローラであり、駆動ローラは軸方向
中央部が最小径となる鼓形のローラであり外周面はゴム
製であり筒状生地を送るための所定の摩擦力を提供して
いる。
【0008】拡布枠200の下流側には、最終的なシワ
取りを行うために、筒状生地Kを圧接するための1対の
ニップローラ230a、230bが設けられている。
取りを行うために、筒状生地Kを圧接するための1対の
ニップローラ230a、230bが設けられている。
【0009】かかる従来の薪ぐり機では、まず筒状生地
Kの直径に応じて幅調整部材202によりガイド棒20
1、201間の距離を調節し、次に筒状生地Kの内周面
にガイド棒201、201を挿入して、筒状生地Kを幅
方向に拡巾する。そして1対の駆動ローラ210を回転
させ、内側の従動ローラ203a、203bと協働して
生地を矢印A方向に走行させる過程において生地の巾方
向の拡巾が行われる。そして更に生地がニップローラ2
30a、230bを通過するときにアイロンかけの効果
を得る。そして仕上げセット機に生地をセットし最終仕
上げを行ってから、縫製工場への出荷品となる。
Kの直径に応じて幅調整部材202によりガイド棒20
1、201間の距離を調節し、次に筒状生地Kの内周面
にガイド棒201、201を挿入して、筒状生地Kを幅
方向に拡巾する。そして1対の駆動ローラ210を回転
させ、内側の従動ローラ203a、203bと協働して
生地を矢印A方向に走行させる過程において生地の巾方
向の拡巾が行われる。そして更に生地がニップローラ2
30a、230bを通過するときにアイロンかけの効果
を得る。そして仕上げセット機に生地をセットし最終仕
上げを行ってから、縫製工場への出荷品となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来は、丸編ニット衣
類製品におけるシワはかなり容認されてきたが、近年品
質管理の向上が要求され、丸編み衣類製品に対するシワ
がきびしくチェックされるようになった。その結果従来
許容される程度のシワでも大手量販店から相次ぎ返品を
受けるようになった。例えば、アイロンかけを行っても
シワが除去されない場合には生地の返品となったり、返
品が効かない場合には、金銭クレームとなり、国内の原
反染色加工業者は、多大な損害を受けるようになった。
よって近年は可能な限りシワのない丸編みニット生地を
衣類製造加工業者に納入する要求が強まっている。
類製品におけるシワはかなり容認されてきたが、近年品
質管理の向上が要求され、丸編み衣類製品に対するシワ
がきびしくチェックされるようになった。その結果従来
許容される程度のシワでも大手量販店から相次ぎ返品を
受けるようになった。例えば、アイロンかけを行っても
シワが除去されない場合には生地の返品となったり、返
品が効かない場合には、金銭クレームとなり、国内の原
反染色加工業者は、多大な損害を受けるようになった。
よって近年は可能な限りシワのない丸編みニット生地を
衣類製造加工業者に納入する要求が強まっている。
【0011】この要求に応じるため、染色加工中には丸
編み生地にシワが不可避的に発生するので、該染色加工
中のシワの発生を可能な限り押さえる必要があり、また
染色加工後のシワ取り工程において確実に丸編み生地の
シワを取り除く装置が必要となる。
編み生地にシワが不可避的に発生するので、該染色加工
中のシワの発生を可能な限り押さえる必要があり、また
染色加工後のシワ取り工程において確実に丸編み生地の
シワを取り除く装置が必要となる。
【0012】現在考えられる最良のシワ取り方法として
は、液流染色機を用いて染色することで染色工程中のシ
ワの発生を低く押え、次に上記湿式の薪ぐり機を用いて
シワ取りを行うことが考えられる。しかし液流染色機は
ウィンス染色機に比較して極めて高価である。また薪ぐ
り機でシワを取る際には生地はゴム製駆動ローラ210
と従動ローラ203a、203bとの間に圧接搬送され
るために、生地がつぶれたり、生地表面にこすれたうす
い跡(スレ)が発生し、丸編み原反としての商品価値が
減殺される。またかかるローラ間の圧接が強すぎると、
生地表面がアイロンがけを数度繰り返したような輝き
(テカリ)が生じる可能性がある。換言すれば、シワの
除去のために生地を拡げれば拡げるほど生地の表面にス
レやテカリが発生し易くなり、スレの発生を押さえよう
とするとシワ取りが不十分になるというジレンマがあ
る。更に拡巾枠200と駆動ローラ210とによるシワ
取りでは不十分なので、ニップローラ203、203b
を更に設けているが、そのことにより、筒状生地Kに不
可避的に折れ線が生じることとなる。
は、液流染色機を用いて染色することで染色工程中のシ
ワの発生を低く押え、次に上記湿式の薪ぐり機を用いて
シワ取りを行うことが考えられる。しかし液流染色機は
ウィンス染色機に比較して極めて高価である。また薪ぐ
り機でシワを取る際には生地はゴム製駆動ローラ210
と従動ローラ203a、203bとの間に圧接搬送され
るために、生地がつぶれたり、生地表面にこすれたうす
い跡(スレ)が発生し、丸編み原反としての商品価値が
減殺される。またかかるローラ間の圧接が強すぎると、
生地表面がアイロンがけを数度繰り返したような輝き
(テカリ)が生じる可能性がある。換言すれば、シワの
除去のために生地を拡げれば拡げるほど生地の表面にス
レやテカリが発生し易くなり、スレの発生を押さえよう
とするとシワ取りが不十分になるというジレンマがあ
る。更に拡巾枠200と駆動ローラ210とによるシワ
取りでは不十分なので、ニップローラ203、203b
を更に設けているが、そのことにより、筒状生地Kに不
可避的に折れ線が生じることとなる。
【0013】そこで本発明は、染色加工時またはそれ以
前に生地に発生するシワを効率的に最大限除去可能であ
るとともに、生地の表面側にスレが生じず、高価な染色
機を不要にし、また筒巾のでにくいニット生地の巾を拡
布して生地巾の拡大利用が可能であるとともに良好な仕
上がりが得られる筒状ニット生地シワ取り機を提供する
ことを目的とする。
前に生地に発生するシワを効率的に最大限除去可能であ
るとともに、生地の表面側にスレが生じず、高価な染色
機を不要にし、また筒巾のでにくいニット生地の巾を拡
布して生地巾の拡大利用が可能であるとともに良好な仕
上がりが得られる筒状ニット生地シワ取り機を提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、基部と、該基部に支持されて1方向に延設さ
れた第1支持部材と、該第1支持部材に離接近可能に該
第1支持部材と略平行に延接された第2支持部材と、筒
状ニット生地の内周面を支持搬送するため該第1支持部
材に取付けられた少なくとも2組の無端ベルト搬送機構
と、該筒状ニット生地の内周面を支持搬送するため該第
2支持部材に取付けられた少なくとも2組の無端ベルト
搬送機構と、該第2支持部材を該第1支持部材に対して
該1方向とは直交する第2方向に離接近可能に調節する
ため、該第1、第2支持部材間に設けられた調節手段と
を有し、それぞれの無端ベルトの外側面の組合せにより
得られる輪郭線が略円筒形又は長円形をなし、該調節手
段の調整により該輪郭線を調整し全ての該無端ベルト外
側面と該筒状ニット生地の内周面とを接触させ該筒状ニ
ット生地を拡径状態にて支持搬送する筒状ニット生地の
シワ取り機を提供している。
本発明は、基部と、該基部に支持されて1方向に延設さ
れた第1支持部材と、該第1支持部材に離接近可能に該
第1支持部材と略平行に延接された第2支持部材と、筒
状ニット生地の内周面を支持搬送するため該第1支持部
材に取付けられた少なくとも2組の無端ベルト搬送機構
と、該筒状ニット生地の内周面を支持搬送するため該第
2支持部材に取付けられた少なくとも2組の無端ベルト
搬送機構と、該第2支持部材を該第1支持部材に対して
該1方向とは直交する第2方向に離接近可能に調節する
ため、該第1、第2支持部材間に設けられた調節手段と
を有し、それぞれの無端ベルトの外側面の組合せにより
得られる輪郭線が略円筒形又は長円形をなし、該調節手
段の調整により該輪郭線を調整し全ての該無端ベルト外
側面と該筒状ニット生地の内周面とを接触させ該筒状ニ
ット生地を拡径状態にて支持搬送する筒状ニット生地の
シワ取り機を提供している。
【0015】
【作用】筒状ニット生地のサイズに応じて、調節手段に
より第1第2支持部材間の第2方向距離を調節する。そ
のことにより、それぞれの無端ベルトの外側面の組合せ
により得られる輪郭線の円形サイズが変更され、筒状ニ
ット生地の拡巾程度が定められる。次に、湿った筒状ニ
ット生地の一端開口部を無端ベルトの一端側から外装
し、全ての無端ベルトを駆動走行させると、筒状ニット
生地の内周面側が順次無端ベルト上に乗り上がり搬送さ
れる。かかる搬送の過程で、筒状ニット生地は拡径さ
れ、シワが除去される。
より第1第2支持部材間の第2方向距離を調節する。そ
のことにより、それぞれの無端ベルトの外側面の組合せ
により得られる輪郭線の円形サイズが変更され、筒状ニ
ット生地の拡巾程度が定められる。次に、湿った筒状ニ
ット生地の一端開口部を無端ベルトの一端側から外装
し、全ての無端ベルトを駆動走行させると、筒状ニット
生地の内周面側が順次無端ベルト上に乗り上がり搬送さ
れる。かかる搬送の過程で、筒状ニット生地は拡径さ
れ、シワが除去される。
【0016】
【実施例】本発明の第1実施例による筒状ニット生地の
シワ取り機1について図1乃至図4に基づき説明する。
該シワ取り機1は、基部2と、第1支持部材3と、第2
支持部材7と、該第1支持部材に取付けられた3組の無
端ベルト搬送機構10と、該第2支持部材に取付けられ
た3組の無端ベルト搬送機構11と、調節部材8、9と
を有する。
シワ取り機1について図1乃至図4に基づき説明する。
該シワ取り機1は、基部2と、第1支持部材3と、第2
支持部材7と、該第1支持部材に取付けられた3組の無
端ベルト搬送機構10と、該第2支持部材に取付けられ
た3組の無端ベルト搬送機構11と、調節部材8、9と
を有する。
【0017】図1に示されるように、第1支持部材3
は、支柱4、5、6を介して基部2に対し1方向(水平
方向)に延設固定されている。また第2支持部材7は、
第1第2調節部材8、9により第1支持部材3の上側に
略平行に設けられている。第1支持部材3の自由端には
第1調節部材8たるボルト8aが軸方向に移動不能にか
つ回転可能に取付けられており、また第2支持部材7の
自由端には軸穴8bが形成されていると共に該ボルトと
螺合するナット8cが固定されている。よって該ボルト
8aをその軸心を中心に回転させることにより、第1、
第2支持部材3、7の自由端間の距離が調節可能とな
る。
は、支柱4、5、6を介して基部2に対し1方向(水平
方向)に延設固定されている。また第2支持部材7は、
第1第2調節部材8、9により第1支持部材3の上側に
略平行に設けられている。第1支持部材3の自由端には
第1調節部材8たるボルト8aが軸方向に移動不能にか
つ回転可能に取付けられており、また第2支持部材7の
自由端には軸穴8bが形成されていると共に該ボルトと
螺合するナット8cが固定されている。よって該ボルト
8aをその軸心を中心に回転させることにより、第1、
第2支持部材3、7の自由端間の距離が調節可能とな
る。
【0018】第2支持部材7の他端側は、第2調節部材
9たる昇降機構と接続されている。昇降機構9は、支柱
5に回転可能に支持されたネジ9aと、該ネジ9aの一
端に固定されたハンドル9bと、該ネジ9aと螺合する
図示せぬ歯車とにより構成される。該ハンドル9bを回
転させネジ9aを軸心周りに回転させることにより、歯
車を回転させ該第2調整部材9の他端と第1支持部材3
間の距離が調整可能となる。よって、第1第2調節部材
8、9の操作により、第1支持部材3に対する第2支持
部材7の位置を調整することができる。
9たる昇降機構と接続されている。昇降機構9は、支柱
5に回転可能に支持されたネジ9aと、該ネジ9aの一
端に固定されたハンドル9bと、該ネジ9aと螺合する
図示せぬ歯車とにより構成される。該ハンドル9bを回
転させネジ9aを軸心周りに回転させることにより、歯
車を回転させ該第2調整部材9の他端と第1支持部材3
間の距離が調整可能となる。よって、第1第2調節部材
8、9の操作により、第1支持部材3に対する第2支持
部材7の位置を調整することができる。
【0019】図2に示されるように、該第1支持部材3
には、3組の無端ベルト搬送機構10が吊り下げ固定さ
れている。該3組のうち、中央の無端ベルト搬送機構1
0Aは該第1支持部材3から鉛直方向下方に延設され、
残りの2組の無端ベルト搬送機構10B、10Cは中央
の無端ベルト搬送機構10Aに関して対称な位置にかつ
該第1支持部材3から放射状に延設されている。
には、3組の無端ベルト搬送機構10が吊り下げ固定さ
れている。該3組のうち、中央の無端ベルト搬送機構1
0Aは該第1支持部材3から鉛直方向下方に延設され、
残りの2組の無端ベルト搬送機構10B、10Cは中央
の無端ベルト搬送機構10Aに関して対称な位置にかつ
該第1支持部材3から放射状に延設されている。
【0020】同様に該第2支持部材7には、3組の無端
ベルト搬送機構11が立設固定されている。該3組のう
ち、中央の無端ベルト搬送機構11Aは該第2支持部材
7から鉛直方向上方に延設され、残りの2組の無端ベル
ト搬送機構11B、11Cは中央の無端ベルト搬送機構
11Aに関して対称な位置にかつ該第2支持部材7から
放射状に延設されている。なお図1では簡略のため上下
の無端ベルト搬送機構10A、11Aのみが示されてい
る。これら搬送機構10A乃至11Cは同一の構成であ
るため、無端搬送ベルト機構11Aについて図2乃至図
4に基づき説明する。
ベルト搬送機構11が立設固定されている。該3組のう
ち、中央の無端ベルト搬送機構11Aは該第2支持部材
7から鉛直方向上方に延設され、残りの2組の無端ベル
ト搬送機構11B、11Cは中央の無端ベルト搬送機構
11Aに関して対称な位置にかつ該第2支持部材7から
放射状に延設されている。なお図1では簡略のため上下
の無端ベルト搬送機構10A、11Aのみが示されてい
る。これら搬送機構10A乃至11Cは同一の構成であ
るため、無端搬送ベルト機構11Aについて図2乃至図
4に基づき説明する。
【0021】該搬送機構11Aは、第2支持台7に固定
された脚部11aと、脚部11aに接続された側板11
bと、側板10b間に延びる台座11cを有し、これら
部材によりテーブル状をなす。側板11bの一端側には
従動ローラ11dが回転可能に取り付けられ、他端側に
は駆動ローラ11eが回転可能に取り付けられている。
そして該駆動ローラ11eと従動ローラ11d間には、
筒状ニット生地Kの裏側面(内周面)と接触して該生地
を搬送するための無端ベルト11fが装着されている。
この無端ベルト11fは台座11cの上側に位置する。
された脚部11aと、脚部11aに接続された側板11
bと、側板10b間に延びる台座11cを有し、これら
部材によりテーブル状をなす。側板11bの一端側には
従動ローラ11dが回転可能に取り付けられ、他端側に
は駆動ローラ11eが回転可能に取り付けられている。
そして該駆動ローラ11eと従動ローラ11d間には、
筒状ニット生地Kの裏側面(内周面)と接触して該生地
を搬送するための無端ベルト11fが装着されている。
この無端ベルト11fは台座11cの上側に位置する。
【0022】側板11bには取り付け板11gが固着さ
れ、そこにはプーリ11iを固着した駆動モータ11h
が固定されている。上記駆動ローラ11eには従動プー
リ11jが固定され、両プーリ11i、11j間に駆動
ベルト11kを装着することで駆動モータ11hの回転
力を駆動ローラ11eに伝達している。なおこれら動力
伝達系を保護するためのカバー11mが取り付け板11
g上に固定されている。
れ、そこにはプーリ11iを固着した駆動モータ11h
が固定されている。上記駆動ローラ11eには従動プー
リ11jが固定され、両プーリ11i、11j間に駆動
ベルト11kを装着することで駆動モータ11hの回転
力を駆動ローラ11eに伝達している。なおこれら動力
伝達系を保護するためのカバー11mが取り付け板11
g上に固定されている。
【0023】図2の1点鎖線Sから明らかなように、そ
れぞれの無端ベルトの外側面の組合せにより得られる輪
郭線は略円筒形又は長円形をなしている。該調節部材
8、9を調整することにより、該輪郭線Sのサイズを調
整し、全ての該無端ベルト外側面と該筒状ニット生地の
内周面と接触させて筒状ニット生地Kを拡径状態にて支
持搬送する。
れぞれの無端ベルトの外側面の組合せにより得られる輪
郭線は略円筒形又は長円形をなしている。該調節部材
8、9を調整することにより、該輪郭線Sのサイズを調
整し、全ての該無端ベルト外側面と該筒状ニット生地の
内周面と接触させて筒状ニット生地Kを拡径状態にて支
持搬送する。
【0024】次に第1実施例による筒状ニット生地のシ
ワ取り機1の動作について説明する。最初にシワ取り加
工すべき含水状態の筒状ニット生地Kの直径に応じて、
第1第2調整部材8、9を操作して、第1支持部材3に
対する第2支持部材7の位置を調節する。このとき、該
筒状ニット生地Kの拡径を徐々に行うために、第1調節
部材8により規定される第1第2支持部材の自由端側間
の鉛直距離を、第2調整部材9により規定される第2支
持部材7の他端と第1支持部材3との鉛直距離よりも小
さく設定してもよい。このことにより無端ベルト10
f、11fの外面により規定される搬送面がテーパ状と
なり、筒状ニット生地Kの矢印X方向の搬送に伴って、
該生地Kが徐々に拡径されることになる。
ワ取り機1の動作について説明する。最初にシワ取り加
工すべき含水状態の筒状ニット生地Kの直径に応じて、
第1第2調整部材8、9を操作して、第1支持部材3に
対する第2支持部材7の位置を調節する。このとき、該
筒状ニット生地Kの拡径を徐々に行うために、第1調節
部材8により規定される第1第2支持部材の自由端側間
の鉛直距離を、第2調整部材9により規定される第2支
持部材7の他端と第1支持部材3との鉛直距離よりも小
さく設定してもよい。このことにより無端ベルト10
f、11fの外面により規定される搬送面がテーパ状と
なり、筒状ニット生地Kの矢印X方向の搬送に伴って、
該生地Kが徐々に拡径されることになる。
【0025】次に、筒状ニット生地Kの先端部K1を、
6組の無端搬送ベルト機構10、11の先端(図1の左
端側)にかぶせる。このことにより、筒状ニット生地K
は6個の無端ベルトの外面に接触して断面が円形または
長円形となる。次に駆動モータ10h、11hを作動さ
せ、それぞれの無端ベルト10f、11fをテーブル1
0c、11c上で走行させると、筒状ニット生地Kは拡
径されつつ矢印X方向に搬送されその過程でシワ取りが
なされる。ここでは、筒状ニット生地Kの円周方向全て
にわたり、均一に張力が作用し、局部的な張力の作用は
生じない。また、生地Kを押し広げる箇所が6箇所であ
るため、生地を最大限にまて拡巾可能であり、生地上の
シワが良好に除去される。更に、生地の裏面(筒状ニッ
ト生地の内周面)のみが搬送機構と接触するので、生地
の表面には何等摩擦力が作用せず、スレ、テカリが生じ
ることがない。
6組の無端搬送ベルト機構10、11の先端(図1の左
端側)にかぶせる。このことにより、筒状ニット生地K
は6個の無端ベルトの外面に接触して断面が円形または
長円形となる。次に駆動モータ10h、11hを作動さ
せ、それぞれの無端ベルト10f、11fをテーブル1
0c、11c上で走行させると、筒状ニット生地Kは拡
径されつつ矢印X方向に搬送されその過程でシワ取りが
なされる。ここでは、筒状ニット生地Kの円周方向全て
にわたり、均一に張力が作用し、局部的な張力の作用は
生じない。また、生地Kを押し広げる箇所が6箇所であ
るため、生地を最大限にまて拡巾可能であり、生地上の
シワが良好に除去される。更に、生地の裏面(筒状ニッ
ト生地の内周面)のみが搬送機構と接触するので、生地
の表面には何等摩擦力が作用せず、スレ、テカリが生じ
ることがない。
【0026】筒状ニット生地Kの後端K2が無端ベルト
10f、11fを通過し終わると、該生地Kは第1、第
2支持部材3、7の周囲を覆った状態となる。このと
き、生地の全長が長いために、該生地は折れ曲がった状
態にて該支持部材3、7の周囲に吊り下がっているが、
前工程でのシワは除去されている。次に、必要に応じ、
再度調節部材9、8を調節し、筒状ニット生地Kの後端
K2を6個の搬送機構10、11の他端にかぶせ、駆動
モータを逆回転させて矢印Y方向に同様なシワ取り作業
を行う。この時、筒状ニット生地Kの搬送機構に対する
装着位置を第1回目の装着位置とは異ならせることによ
り、筒状ニット生地Kの別の場所が無端ベルトと接触す
ることとなり、シワ取り効果を高めることができる。筒
状ニット生地Kの先端K1が搬送ベルト機構10、11
の先端を越えると、シワ取り作業が終了する。
10f、11fを通過し終わると、該生地Kは第1、第
2支持部材3、7の周囲を覆った状態となる。このと
き、生地の全長が長いために、該生地は折れ曲がった状
態にて該支持部材3、7の周囲に吊り下がっているが、
前工程でのシワは除去されている。次に、必要に応じ、
再度調節部材9、8を調節し、筒状ニット生地Kの後端
K2を6個の搬送機構10、11の他端にかぶせ、駆動
モータを逆回転させて矢印Y方向に同様なシワ取り作業
を行う。この時、筒状ニット生地Kの搬送機構に対する
装着位置を第1回目の装着位置とは異ならせることによ
り、筒状ニット生地Kの別の場所が無端ベルトと接触す
ることとなり、シワ取り効果を高めることができる。筒
状ニット生地Kの先端K1が搬送ベルト機構10、11
の先端を越えると、シワ取り作業が終了する。
【0027】次に本発明の第2実施例による筒状ニット
生地のシワ取り機101について図5乃至図7に基づき
説明する。これらの図において第1実施例と同様な部材
は同一の番号を付し、説明を省略する。第2実施例は無
端ベルト搬送機構の数とその機構が第1実施例と異なっ
ている。
生地のシワ取り機101について図5乃至図7に基づき
説明する。これらの図において第1実施例と同様な部材
は同一の番号を付し、説明を省略する。第2実施例は無
端ベルト搬送機構の数とその機構が第1実施例と異なっ
ている。
【0028】第1第2支持部材103、107は巾広状
の台をなし、該支持部材103、107にはそれぞれ5
面を有する山形板120、130が固定されている。そ
してそれぞれの面には無端搬送ベルト機構110、11
1が固定されている。即ち、第1支持部材103の山形
板120には、5組の無端ベルト搬送機構110が放射
状に吊り下げ固定されている。該5組のうち、中央の無
端ベルト搬送機構110Aは山形板120から鉛直方向
下方に延設され、残りの無端ベルト搬送機構110B乃
至110Eは放射状に且つ対称に設けられている。
の台をなし、該支持部材103、107にはそれぞれ5
面を有する山形板120、130が固定されている。そ
してそれぞれの面には無端搬送ベルト機構110、11
1が固定されている。即ち、第1支持部材103の山形
板120には、5組の無端ベルト搬送機構110が放射
状に吊り下げ固定されている。該5組のうち、中央の無
端ベルト搬送機構110Aは山形板120から鉛直方向
下方に延設され、残りの無端ベルト搬送機構110B乃
至110Eは放射状に且つ対称に設けられている。
【0029】同様に該第2支持部材107の山形板13
0には、5組の無端ベルト搬送機構111が立設固定さ
れている。該5組のうち、中央の無端ベルト搬送機構1
11Aは該山形板130から鉛直方向上方に延設されて
おり、残りの無端ベルト搬送機構111B乃至111E
は放射状に且つ対称に設けられている。なお図5では簡
略のため上下の無端ベルト搬送機構110A、111A
のみが示されている。これら搬送機構110A乃至11
1Eは同一の構成であるため、無端搬送ベルト機構11
1Aについて説明する。
0には、5組の無端ベルト搬送機構111が立設固定さ
れている。該5組のうち、中央の無端ベルト搬送機構1
11Aは該山形板130から鉛直方向上方に延設されて
おり、残りの無端ベルト搬送機構111B乃至111E
は放射状に且つ対称に設けられている。なお図5では簡
略のため上下の無端ベルト搬送機構110A、111A
のみが示されている。これら搬送機構110A乃至11
1Eは同一の構成であるため、無端搬送ベルト機構11
1Aについて説明する。
【0030】第1実施例とは異なり、無端ベルト111
fは台座上ではなく、複数のバレルローラ111n〜1
11sに支持される。該バレルローラ111n〜111
sは中央部が拡径された太鼓状をなし、また外周面母線
方向に複数の溝が刻設されている。先端の従動ローラ1
11dと他端の駆動ローラ111eも同様な形状をな
し、これらローラは山形板130から立設した脚部11
1aにより回転可能に支持されている。
fは台座上ではなく、複数のバレルローラ111n〜1
11sに支持される。該バレルローラ111n〜111
sは中央部が拡径された太鼓状をなし、また外周面母線
方向に複数の溝が刻設されている。先端の従動ローラ1
11dと他端の駆動ローラ111eも同様な形状をな
し、これらローラは山形板130から立設した脚部11
1aにより回転可能に支持されている。
【0031】無端ベルト111fは歯付きベルトであ
り、内周側の歯111f’が上記ローラの溝と係合す
る。また筒状ニット生地Kの内周面と接触する無端ベル
ト111fの外周側には、該生地Kとの摩擦伝達力を高
めるために該ベルトの巾方向にリブ111f”が等間隔
に形成されている。第2支持部材107には駆動モータ
111hが設置され、駆動プーリ111i、駆動ベルト
111k、従動プーリ111jを介して駆動ローラ11
1eを回転駆動している。
り、内周側の歯111f’が上記ローラの溝と係合す
る。また筒状ニット生地Kの内周面と接触する無端ベル
ト111fの外周側には、該生地Kとの摩擦伝達力を高
めるために該ベルトの巾方向にリブ111f”が等間隔
に形成されている。第2支持部材107には駆動モータ
111hが設置され、駆動プーリ111i、駆動ベルト
111k、従動プーリ111jを介して駆動ローラ11
1eを回転駆動している。
【0032】このような駆動構成は下側の無端ベルト搬
送機構110Aについても同様に設けられているが、第
1実施例と異なり、他の無端ベルト搬送機構について
は、駆動モータとの接続関係はない。即ち、図6に示さ
れるように、鉛直方向に位置する上側下側の無端搬送ベ
ルト機構111A,110Aのみが駆動モータ111
h、110hと接続され、他の無端搬送ベルト機構の駆
動ローラ相当部は互いにジョイントユニオン140によ
り接続されている。よって、駆動ローラ110A、11
1Aが回転することにより、その回転力が他の無端ベル
ト搬送機構にも伝達されることになる。
送機構110Aについても同様に設けられているが、第
1実施例と異なり、他の無端ベルト搬送機構について
は、駆動モータとの接続関係はない。即ち、図6に示さ
れるように、鉛直方向に位置する上側下側の無端搬送ベ
ルト機構111A,110Aのみが駆動モータ111
h、110hと接続され、他の無端搬送ベルト機構の駆
動ローラ相当部は互いにジョイントユニオン140によ
り接続されている。よって、駆動ローラ110A、11
1Aが回転することにより、その回転力が他の無端ベル
ト搬送機構にも伝達されることになる。
【0033】第1調節部材108は、第1第2支持部材
103、107の先端側に2個設けられている。即ちそ
れぞれの第1調整部材108は回転可能に且つ第1支持
部材103に対して軸方向に移動不能に設けられてお
り、螺子付き軸部108aの多角形部108bをスパナ
等で回転させることにより、螺子が第2支持部材に対し
て螺進退し、第1支持部材103に対する第2支持部材
107の位置が調節される。
103、107の先端側に2個設けられている。即ちそ
れぞれの第1調整部材108は回転可能に且つ第1支持
部材103に対して軸方向に移動不能に設けられてお
り、螺子付き軸部108aの多角形部108bをスパナ
等で回転させることにより、螺子が第2支持部材に対し
て螺進退し、第1支持部材103に対する第2支持部材
107の位置が調節される。
【0034】第1実施例と同様に、それぞれの無端ベル
ト110f、111fの外側面の組合せにより得られる
輪郭線Sは略円筒形又は長円形をなしている。よって該
調節部材108、109を調整することにより、該輪郭
線Sのサイズを調整し、全ての該無端ベルト外側面と該
筒状ニット生地の内周面と接触させて筒状ニット生地を
拡径状態にて支持搬送する。このときそれぞれのローラ
はバレル状をなしているので、外形輪郭線はより一層円
形に近づく結果となる。また第2実施例における動作も
第1実施例と同様であるため、説明を省略する。
ト110f、111fの外側面の組合せにより得られる
輪郭線Sは略円筒形又は長円形をなしている。よって該
調節部材108、109を調整することにより、該輪郭
線Sのサイズを調整し、全ての該無端ベルト外側面と該
筒状ニット生地の内周面と接触させて筒状ニット生地を
拡径状態にて支持搬送する。このときそれぞれのローラ
はバレル状をなしているので、外形輪郭線はより一層円
形に近づく結果となる。また第2実施例における動作も
第1実施例と同様であるため、説明を省略する。
【0035】本発明は上記実施例に限定されず、種々の
改良変更が可能である。例えば、無端ベルト搬送機構の
数は、第1実施例ではそれぞれの支持部材に対して3
組、第2実施例では5組であるが、これらの組数に限定
されず、それぞれの支持部材に対して少なくとも2組設
けることにより、無端ベルト外面側の組合せによる上記
外形輪郭線を略円形とすることができる。ただし重力と
の関係で鉛直方向位置に無端ベルトが位置していること
が好ましい。また第1実施例では円柱状のローラを用い
ているが、第2実施例に使用されたバレルローラを第1
実施例に組み込み、台座10c,11c面を断面円弧状
としても良い。反対に、第2実施例のローラを円柱ロー
ラとしてもよい。更に、上記第1調節部材はネジ等に限
定されず、第1第2支持部材間の距離を調整するための
複数の板状スペーサを両支持部材間に枚数を変えて介装
しても同様の効果を得ることが可能である。
改良変更が可能である。例えば、無端ベルト搬送機構の
数は、第1実施例ではそれぞれの支持部材に対して3
組、第2実施例では5組であるが、これらの組数に限定
されず、それぞれの支持部材に対して少なくとも2組設
けることにより、無端ベルト外面側の組合せによる上記
外形輪郭線を略円形とすることができる。ただし重力と
の関係で鉛直方向位置に無端ベルトが位置していること
が好ましい。また第1実施例では円柱状のローラを用い
ているが、第2実施例に使用されたバレルローラを第1
実施例に組み込み、台座10c,11c面を断面円弧状
としても良い。反対に、第2実施例のローラを円柱ロー
ラとしてもよい。更に、上記第1調節部材はネジ等に限
定されず、第1第2支持部材間の距離を調整するための
複数の板状スペーサを両支持部材間に枚数を変えて介装
しても同様の効果を得ることが可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明による筒状ニ
ット生地のシワ取り機によれば、以下のような効果を得
ることができる。 (1)筒状生地を最大限に円形又は長円形に拡径するこ
とが可能となるので、生地全面に均等に張力が作用し、
高いシワ取り効果を得ることができる。 (2)筒巾の出にくいニット生地でも容易に巾出しをす
ることができ、巾を拡布して生地巾の拡大利用を図るこ
とができる。 (3)シワ取り効果が高いためにシワ取り作業時間が大
幅に短縮可能となる。 (4)シワ取り加工中は生地の外側面(表面側)と加工
部品との間に接触がないので、生地の外側面にスレが生
じることがなく製品の外観が損なわれない。 (5)シワ取り効果が高いので、安価なウィンス染色機
による染色を行っても、爾後のシワ取り工程においてシ
ワを除去することができる。換言すれば染色工程中のシ
ワの発生を低く抑えるための高価な液流染色機を使用す
る必要がなくなり、設備全体のコストを低く抑えること
ができる。 (6)シワ取り効果が高いために、従来の薪ぐり機で用
いられていたニップローラも不要となり、生地に不要な
折れ線が付くことがなくなる。
ット生地のシワ取り機によれば、以下のような効果を得
ることができる。 (1)筒状生地を最大限に円形又は長円形に拡径するこ
とが可能となるので、生地全面に均等に張力が作用し、
高いシワ取り効果を得ることができる。 (2)筒巾の出にくいニット生地でも容易に巾出しをす
ることができ、巾を拡布して生地巾の拡大利用を図るこ
とができる。 (3)シワ取り効果が高いためにシワ取り作業時間が大
幅に短縮可能となる。 (4)シワ取り加工中は生地の外側面(表面側)と加工
部品との間に接触がないので、生地の外側面にスレが生
じることがなく製品の外観が損なわれない。 (5)シワ取り効果が高いので、安価なウィンス染色機
による染色を行っても、爾後のシワ取り工程においてシ
ワを除去することができる。換言すれば染色工程中のシ
ワの発生を低く抑えるための高価な液流染色機を使用す
る必要がなくなり、設備全体のコストを低く抑えること
ができる。 (6)シワ取り効果が高いために、従来の薪ぐり機で用
いられていたニップローラも不要となり、生地に不要な
折れ線が付くことがなくなる。
【図1】本発明の第1実施例による筒状ニット生地のシ
ワ取り機を示す概略側面図。
ワ取り機を示す概略側面図。
【図2】図1の矢印II方向から見た放射状に延びる無
端ベルト搬送機構を示す正面図。
端ベルト搬送機構を示す正面図。
【図3】第1実施例による筒状ニット生地のシワ取り機
の無端ベルト搬送機構を示す平面図。
の無端ベルト搬送機構を示す平面図。
【図4】第1実施例による筒状ニット生地のシワ取り機
の無端ベルト搬送機構を示す側面図。
の無端ベルト搬送機構を示す側面図。
【図5】本発明の第2実施例による筒状ニット生地のシ
ワ取り機を示す概略側面図。
ワ取り機を示す概略側面図。
【図6】図5の矢印VI方向から見た放射状に延びる無
端ベルト搬送機構を示す正面図。
端ベルト搬送機構を示す正面図。
【図7】第2実施例による筒状ニット生地のシワ取り機
の無端ベルト搬送機構を示す平面図。
の無端ベルト搬送機構を示す平面図。
【図8】従来の薪ぐり機を示す概略側面図。
【図9】図8のIX−IX線に沿った断面図。
【図10】図8の従来の薪ぐり機における筒状生地の拡
巾搬送状態を示す平面図。
巾搬送状態を示す平面図。
2 基部 3、103 第1支持部材 7、107 第2支持部材 8、108 第1調節部材 9、109 第2調節部材 10、110、11、111 無端ベルト搬送機構 K 筒状(丸編み)ニット生地 S 輪郭線
Claims (1)
- 【請求項1】 基部と、 該基部に支持されて1方向に延設された第1支持部材
と、 該第1支持部材に離接近可能に該第1支持部材と略平行
に延接された第2支持部材と、 筒状ニット生地の内周面を支持搬送するため該第1支持
部材に取付けられた少なくとも2組の無端ベルト搬送機
構と、 該筒状ニット生地の内周面を支持搬送するため該第2支
持部材に取付けられた少なくとも2組の無端ベルト搬送
機構と、 該第2支持部材を該第1支持部材に対して該1方向とは
直交する第2方向に離接近可能に調節するため、該第
1、第2支持部材間に設けられた調節手段とを有し、 それぞれの無端ベルトの外側面の組合せにより得られる
輪郭線が略円筒形又は長円形をなし、該調節手段の調整
により該輪郭線を調整し全ての該無端ベルト外側面と該
筒状ニット生地の内周面とを接触させ該筒状ニット生地
を拡径状態にて支持搬送することを特徴とする筒状ニッ
ト生地のシワ取り機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20038293A JPH0761398B2 (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | 筒状ニット生地のシワ取り機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20038293A JPH0761398B2 (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | 筒状ニット生地のシワ取り機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0731797A JPH0731797A (ja) | 1995-02-03 |
JPH0761398B2 true JPH0761398B2 (ja) | 1995-07-05 |
Family
ID=16423395
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20038293A Expired - Fee Related JPH0761398B2 (ja) | 1993-07-19 | 1993-07-19 | 筒状ニット生地のシワ取り機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0761398B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102110740B1 (ko) | 2018-04-06 | 2020-05-14 | 김병국 | 배관 피팅장치 |
CN114474953B (zh) * | 2022-01-18 | 2024-01-30 | 桐乡市华强布艺织造有限公司 | 一种用于高强度沙发面料的复合装置 |
CN116145357B (zh) * | 2023-01-16 | 2023-10-27 | 杭州如汀柚喜服装设计有限公司 | 一种布料蒸汽定型机及其控制方法 |
-
1993
- 1993-07-19 JP JP20038293A patent/JPH0761398B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0731797A (ja) | 1995-02-03 |
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