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JPH075874A - 楽器調律用ネジ回し装置 - Google Patents

楽器調律用ネジ回し装置

Info

Publication number
JPH075874A
JPH075874A JP6037119A JP3711994A JPH075874A JP H075874 A JPH075874 A JP H075874A JP 6037119 A JP6037119 A JP 6037119A JP 3711994 A JP3711994 A JP 3711994A JP H075874 A JPH075874 A JP H075874A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tuning
head
recess
instrument
knob
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6037119A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Unate
真 宇那手
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP6037119A priority Critical patent/JPH075874A/ja
Publication of JPH075874A publication Critical patent/JPH075874A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ギターやドラムなどの調律用ネジを、どのよ
うな方向から回転を与えてもスムーズに回転を伝達でき
る楽器調律用ネジ回し装置を提供する。 【構成】 装置本体20aに回転自在に取り付けた装置頭
部15に、調律用ネジ頭部(つまみ)2cを遊嵌する凹部
15aの駆動壁15cを、回転軸Cに対して対称的で、しか
も平面又は曲面で形成した凸状又は凹状に形成し、調律
用ネジ頭部2cが凹部15a内で移動可能で、しかも調律
用ネジ頭部(つまみ)2cが装置頭部15と共回りできる
大きさに形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ギターなどの弦楽器に
弦を巻き付け、ドラムなどの打楽器に皮を張る際に使用
する調律用ネジを回転させる楽器用ネジ回し装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ギター、コントラバス等の弦楽器は音の
高さに応じて複数本の金属線からなる弦を使用してい
る。これらの弦(複数)には大きな張力を与える必要が
あるため、糸倉に取り付ける糸巻には、通常、ウオーム
歯車が使用される。即ち、図17に示すように、ギター1
の糸巻2の構造は、棹3の糸倉4に取り付け、弦5を巻
き付ける竿部2aにウオームホイール2bを取り付け、
このウオームホイール2bに、蝶型つまみ2cを取り付
けたウオーム2dをかみ合わせ、竿部2aの先端に弦5
を引っかけるスリット2eを形成した構造をしている。
なお、スリット2eは、例えば貫通穴を用いたものもあ
る。また、つまみ2cの形や大きさは様々であるが、い
ずれもちょう型ネジを基本としている。
【0003】図17に示すギター1に弦5を張るには、ま
ず図示しないギター1の胴に弦5の一端を固定し、駒6
上に配置し、竿部2aに巻き付けて固定する。即ち、弦
5を前記スリット2eに引っかけ、竿部2aを回転させ
ながら弦5を巻き付けて緊張させる。一般にウオーム歯
車の回転比が大きいので、1本の弦5をギター1に取り
付けるには、つまみ2cを多数回回転させる必要があ
り、1台のギター1の糸巻2は4個又はそれ以上あるの
で、準備作業は手間のかかるものとなる。
【0004】また、ドラムなどの打楽器の皮に張力を与
えてドラム7に獣皮、合成樹脂などて作った皮8を取り
付けるには、図18に示すとおり、円形に裁断した皮8の
周囲をリング9に巻き、円筒型の胴10に被せ、リング9
に巻いた皮8の上から固定用リング11を胴10に嵌め、固
定用リング11のフランジ11aに開けた穴11bにボルト12
を挿通し、このボルト12を固定部材13に開けたネジ穴13
aに螺合することによって固定用リング11を押し下げ、
皮8を緊張させる。なお、図18に示す符号14は、固定部
材13を胴10に固定するネジである。
【0005】ボルト12を回転させるには、通常は、角型
のボルト頭12aに柄の付いた袋ナット(図示せず)を嵌
合し、手回しで回転させて行っている。前記ボルト12、
即ち調律用ネジは、1個のドラム7に複数(例えば8
個)取り付けられており、袋ナットを回転させるという
単純作業を多数回繰り返すことが必要であり、ギターな
どの弦楽器の場合と同様に手間のかかる作業である。以
上説明した調律ネジ構造はスネアドラム、タムタム、バ
スタム、小太鼓などである。またバスドラム、ティンパ
ニーなどはボルト頭をちょう型つまみとし、ギターの場
合と同様に手で締め付けるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したおとり、
ギターなどの弦楽器に弦を取り付けるには、1本の弦に
対し多数回つまみを回転させる必要があり、非能率的で
あるが、従来から改善されないままになっている。同様
に、ドラムなどの打楽器の皮に張力を与える場合にも、
複数のボルトをそれぞれ多数回回転させる必要がある。
【0007】以上のとおり、弦楽器や打楽器を演奏でき
るようにするには、演奏者自らが演奏前に行う最終的な
調律作業の他に、楽器に弦なり皮なりを取り付け、ネジ
を僅かに回転させれば調律できるところまでの準備作業
が必要である。ところで、舞台に立つギターなどの奏者
は、数台の楽器を会場に持ち込むのが通例であり、演奏
中に汗が弦に付き音質が低下すると新しい弦に張り替え
ることが通常的に行われている。したがって、この張り
替え作業は意外に労力を必要とする作業であり、一般に
演奏者が行うことはなく、準備作業を専門に行うスタッ
フを必要とするのが実情である。
【0008】したがって、前記準備作業をモーター駆動
の工具により行うことができれば、作業能率が向上し、
スタッフ確保の負担を軽減させ、ひいては経費の節減に
なることが考えられる。ところで、前記糸巻のつまみ形
状は多種多様であり、前記工具は、どの型のつまみにも
適合しなければ、実用性がない。また、回転させるつま
みやボルトに、前記工具を任意の方向から係合させて
も、安定して回転を伝達できないと、実用性が得られな
いことが考えられる。
【0009】本発明の第一の目的は、ギターなどの弦楽
器に弦を張ったり、打楽器に皮を張る調律準備作業に使
用する楽器調律用ネジ回し装置を提供することを目的と
している。更に前記楽器調律用ネジ回し装置は、つまみ
やボルト頭の回転軸に対し、回転軸が交差する方向から
当てがっても、スムーズに回転を伝達できる楽器調律用
ネジ回し装置を提供することを目的としている。
【0010】本発明の別の目的は、各種形状のちょうネ
ジ型つまみに適した楽器調律用ネジ回し装置を提供する
ことを目的としている。更に本発明は、角型のボルト頭
に適した楽器調律用ネジ回し装置を提供することを目的
としている。本発明の更に別の目的は、電動機駆動と
し、前記準備作業を行う作業性に優れた楽器調律用ネジ
回し装置を提供することにある。更に、軽量として片手
で任意の方向に向けて持つことができ、回転速度、回転
方向を任意に変更できる楽器調律用ネジ回し装置を提供
することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の楽器調律用ネジ回し装置の構成は、弦楽器又
は打楽器の調律用ネジを回転させる装置であって、回転
手段を備え、手で保持するようにした装置本体と、装置
本体に回転自在に取り付けた装置頭部とからなり、この
装置頭部に、前記調律用ネジ頭部を遊嵌する凹部を設
け、この凹部の駆動壁を、回転軸に対して対称的で、し
かも平面又は曲面で形成した凸状又は凹状に形成し、凹
部の大きさを、凹部に遊嵌した調律用ネジ頭部が凹部内
で移動可能で、しかも装置頭部が回転すると駆動壁に押
されて調律用ネジが共回りできる大きさに形成したこと
を特徴としている。
【0012】前記装置本体は、専用のものであってもよ
く、また例えば工具取り付けチャックを備えた電動ドラ
イバーなどであってもよい。前記したとおり、楽器の調
律用ネジは、偏平なちょうネジ型のネジ頭部と、角型の
ボルト頭部とに大別される。前記凹状の駆動面は、主と
してちょうネジを回転させるのに適し、前記凸状の駆動
面は、主として角型のボルト頭部を駆動するのに適して
いる。更に角型ボルト頭部用は、駆動壁の回転軸方向断
面形状が、前記凹部の開口側と、底部側との中間が曲面
による凸状に形成し、駆動壁を球面状に形成すると、装
置頭部の回転軸を、角型のボルト頭部の回転軸に対して
交叉角が大きくなる場合に適している。
【0013】前記楽器調律用ネジ回し装置を片手で操作
できるようにするには、弦楽器又は打楽器の調律用ネジ
を回転させる装置であって、装置本体の先端部に装置頭
部を回転自在に取り付け、前記本体のケーシング内に、
装置頭部と同軸的に減速機及び電動機を直列状に取り付
け、ケーシングを手で保持可能に形成し、ケーシング後
部側を握った手の指で操作可能部分に、装置頭部の回転
を制御する操作部材を配置すればよい。なお前記減速機
としては、1段以上の遊星歯車で構成することができ
る。
【0014】電動機の電源は、電池にしてケーシング内
に収納してもよいが、形状が大きくなり、重くなるので
操作性が低下する。したがって、操作性を重視した場合
には、外部電源方式とし、電動機の電源スイッチは、楽
器調律用ネジ回し装置本体に取り付けてもよく、例えば
足で操作するようにするなど適宜取り付けることができ
る。
【0015】電動機の回転速度は、一定でも操作可能で
あるが、可変とすることがより操作性を向上させる。そ
のため、電動機の回転速度調節器を取り付け、ケーシン
グ後部側を握った手の親指で操作可能部分に、回転速度
調節操作部材を配置することができる。また、電動機の
回転方向を可変にすると、弦や皮の取り付け時のみでな
く、取り外し時にも使用することが可能になるので好ま
しい。そのために、ケーシングに回転方向切り換えスイ
ッチその他の操作部材を配置することができる。
【0016】本発明の楽器調律用ネジ回し装置は、ギタ
ーなどの弦楽器や、ドラムなどの打楽器の他、例えばピ
アノ、チェンバロなどの調律用としても使用できるな
ど、他の楽器にも適用することができる。
【0017】
【作用】装置頭部に設けた凹部の内壁面を凹又は凸に形
成する前記手段は、前記凹部に嵌入した楽器調律用ネジ
のつまみ又はボルト頭の回転軸に対し、安定した位置に
楽器調律用ネジ回し装置の回転軸を誘導する自動調心作
用が得られる。したがって、回転伝達に当たり、装置頭
部の回転軸が不安的に振れる動作がなく、安定して調律
準備作業を行う作用が得られる。
【0018】また、駆動壁の対向する2面を回転軸に対
し凸状に形成し、更に駆動壁の回転軸方向断面形状が、
前記凹部の開口側と、底部側との中間が曲面による凸状
に形成した駆動壁を球面状に形成する前記手段は、ボル
ト頭を角型に形成したネジに対し、装置頭部の回転軸
と、前記ボルトの回転軸との傾斜角を大きくしても安定
して回転を伝達可能にする作用が得られる。
【0019】
【実施例】以下添付の図を参照して本発明を具体的に説
明する。以下に説明する実施例1に適用したギター1
は、図17によって説明したものを使用した。図1〜6
は、実施例1の装置頭部15を駆動軸16に取り付けた部分
を示しており、図17に示す従来のギター1のつまみ2c
を嵌入する凹部15aを装置頭部15に穿設し、筒部15b
を、装置本体20aに取り付けた駆動軸16より径を細くし
た先端部16aに嵌入し、先端部16aに植立したピン17
を、筒部15bに開けた三角窓18に臨ませ、先端部16aに
挿通したスプリング19によって、装置頭部15を押し、ピ
ン17が常時三角窓18の頂点18aに位置決めされるように
した。
【0020】凹部15aの駆動壁15cは、図2に示すよう
に回転軸Cに対して対称、且つ円筒面状の凹面に形成し
た。この凹部15aは、つまみ2cの周囲に隙間ができる
大きさに形成し、装置頭部15内で、つまみ2cが偏心し
た位置にあっても、容易に移動できる大きさに形成し
た。装置頭部15が図2に示す矢印の方向に回転すると、
駆動壁15cが縁部eを押して回転を伝達する。その際、
つまみ2cが2点鎖線で示すように回転軸Cに対して偏
心している場合には、駆動壁15cが左右の縁部eを押す
力が不均衡となり、接触部分に滑りを生じ、つまみ2c
の回転軸cを装置頭部15の回転軸Cに一致させる力、即
ち自動調心作用が生じる。この自動調心機能は、駆動壁
15cを回転軸Cに対して対称的、且つ凹状に形成し、つ
まみ2cを凹部15内に遊嵌できる大きさに形成したため
に得られる作用である。
【0021】前記ピン17、三角窓18及びスプリング19
は、前記凹部15aにつまみ2cを挿入する際に、つまみ
2cの方向と、凹部15aの長径Dの方向が異なった場合
に、装置頭部15が回転して挿入を容易にするためのもの
である。但し、装置本体20aを以下の実施例3で示すよ
うに、電動機駆動とし手で持ち易くした場合には、省略
することができる。
【0022】実施例1の調律用ネジ回し装置は、図5に
示すように装置頭部15の回転軸Cと、つまみ2cの回転
軸cとが平行の場合だけでなく、図6に示すように斜め
(角度α)とした場合でも、回転軸Cが振れないで回る
位置に自動調心され、安定してつまみ2cを回転させる
ことができる。これに対して、前記凹部15aの形状を例
えば長方形状とすると自動調心作用が得られない。した
がって、装置頭部15の回転軸Cとつまみ2cの回転軸c
とを一致させて回転させないと、装置頭部15が振動し、
調律準備作業を安定して行うことができない。
【0023】図7は、小さなつまみ2c1と大きなつまみ
2c2とのいずれに対しても、凹部15aに適合させること
ができることを示したものである。また図7に2点鎖線
で示すように直線で凹部15aを構成することもできる。
なお、図1において駆動軸16は、例えばドリル取り付け
用チャックを有する電動ドリルなどに取り付けて用いて
もよい。
【0024】図8〜9は、ドラム7(図18)のボルト12
を回転させるのに適した実施例2の装置頭部15を説明す
る。ボルト頭12aは、図20に示したように角型であり、
これを遊嵌する凹部15aは、対向する駆動壁15c1.15c2
が共に回転軸Cに対し対称的に、且つ凸状に形成し、ま
た図9に示すように、凹部15aの開口部側と底側との中
間部が回転軸Cに対して凸状に形成し、駆動壁15c1.15c
2 を球面状としたものである。
【0025】図8,9に示す装置頭部15が回転すると、
図10に示すようにボルト頭12aは駆動壁15c1.15c2 に押
され、自動調心機能が作用し安定して回転駆動すること
ができる。ところで図11に2点鎖線で示すように(即ち
円筒状に)駆動壁15c1.15c2を形成すると、ボルト頭12
aの回転軸cに対し、装置頭部15の回転軸Cが傾く範囲
が狭くなり、大きく傾けることができない。そのため駆
動壁15c1.15c2 を回転軸Cから離して配置すると、ボル
ト頭12aが空転する。そこで実施例2は図9,11に示す
ように、凹部15aの開口部側と底側との中間部が回転軸
Cに対して凸状となるように駆動壁15c1.15c2 を形成
し、操作性を向上させたものである。但し、回転軸cに
対して回転軸Cが大きく傾かない場合には、球面状とす
る必要はない。
【0026】次に図12〜14に示す実施例3の楽器調律用
ネジ回し装置20は、先端に装置頭部15を回転自在に支持
し、割り型のケーシング21の上部に回転速度調節レバー
22及び回転方向切り換え操作レバー23を備え、後方(図
14)に電源プラグ(図示せず)の差し込み穴24を設けて
おり、遊星歯車からなる減速機25を介して直流電動機
(回転手段)26によって、装置頭部15を駆動するように
構成した。
【0027】無段回転速度調節器及び回転方向切り換え
スイッチ(いずれも図示せず)を樹脂製ハウジング26a
内に収納し、回転速度調節レバー22はピン22aによって
軸支し、図14に白抜き矢印方向に押すと回転速度調節器
の操作端22bを回転速度が上昇する方向に回動させ、放
すと戻しスプリングによって回転速度が低下するように
構成した。また回転方向切り換えスイッチは、正回転・
停止・逆回転の3段切り換えのものを使用した。
【0028】実施例3に使用した直流電動機の定格電圧
は12ボルト、最大回転数は14000〜15000r
pm、回転トルク約10kg・cmのものを使用し、減
速機25は、減速比1:5の遊星歯車を3台直列に接続で
きるようにした。なお、図14に示す符号28は電源用コネ
クターである。装置頭部15がケーシング21に嵌入する部
分にフランジ状係合部15dを設け、ケーシング21に形成
したガイド溝21aに回転自在に嵌合し、ボス部15eに減
速機25の駆動軸16を圧入した。なお、図14に示す符号25
aは内側太陽歯車、25bは遊星歯車、25cは外側太陽歯
車、25dは外側太陽歯車に駆動軸16を圧入して取り付け
るために設けたボスである。
【0029】以上説明した実施例3の楽器調律用ネジ回
し装置20は、握り部分21bを握り、親指で回転速度調節
レバー22及び回転方向切り換え操作レバー23を操作する
ことにより、糸巻2のつまみ2c又はボルト頭12aの回
転方向及び回転速度を、片手で自由に調節しながら操作
できるので、自由になっている手で、弦を持つなど必要
な別の作業を行うことができる。したがって、弦楽器、
打楽器の調律準備作業を能率的に行うことが可能とな
り、作業時間を大幅に短縮することができた。なお、実
施例3の楽器調律用ネジ回し装置20の前記装置頭部15
を、ハウジング27を分解しないでも着脱できるように
し、ちょう型調律用ネジ用と、角型ボルト型の調律用ネ
ジ用とに交換できるようにすることもできる。
【0030】図15及び図16はそれぞれ図4の変形例であ
り、凹部15aにテーパ(図15)を取り付けたり、丸み
(図16)を付けたりしてもよい。更に凹部15a内の角部
を丸面取りすることも回転をスムーズにすることに好ま
しい。
【0031】
【発明の効果】以上説明した本発明の楽器調律用ネジ回
し装置は、楽器の調律用ネジを嵌入するため、装置頭部
に形成した凹部内壁面を凹状又は凸状に形成したので、
凹部に嵌入した楽器調律用ネジのつまみ又はボルト頭の
回転軸に対し、安定した位置に楽器調律用ネジ回し装置
の回転軸を誘導する自動調心作用によって、回転伝達に
当たり、装置頭部の回転軸が不安的に振れる動作がな
く、安定して調律準備作業を行うことができる。
【0032】また、駆動壁の対向する2面を回転軸に対
し凸状に形成するようにした手段は、角型のボルト頭の
ように対角線と辺の長さとの差が小さいネジに対して、
ボルト頭の回転軸に対し、安定した位置に楽器調律用ネ
ジ回し装置の回転軸を誘導する自動調心作用を発揮させ
ることができる。更に駆動壁の回転軸方向断面形状が、
前記凹部の開口側と、底部側との中間が曲面による凸状
に形成した駆動壁を球面状に形成する前記手段は、ボル
ト頭を角型に形成したネジに対し、装置頭部の回転軸
と、前記ボルトの回転軸との傾斜角を大きくしても回転
を安定して回転を伝達可能にすることができる。
【0033】装置本体内に収容する減速機及び電動機
を、先端部に取り付ける装置頭部と同軸的に配置し、本
体ケーシングを手で保持可能に形成した本発明の楽器調
律用ネジ回し装置は、装置本体を筒状の懐中電灯のよう
に形成することが可能であるので、スイッチ操作を含め
操作を片手で行う優れた操作性がえられるので、開いた
方の手で楽器や弦を持つことができ、優れた操作性が得
られ、能率的な調律準備作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の装置頭部部分の側面図であ
る。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図2のIII− III線断面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】図1の装置頭部に図17に示すつまみを遊嵌した
様子を示す断面図である。
【図6】図5において、装置頭部の回転軸に対しつまみ
の回転軸が傾いて遊嵌された状態を示す断面図である。
【図7】図1に示す装置頭部にそれぞれ大きさの異なる
つまみを遊嵌した様子を示す平面図である。
【図8】本発明の実施例2の角型のボルト頭を装置頭部
に遊嵌させた様子を一部破断して示す平面図である。
【図9】図8のIX─IX線矢視断面図である。
【図10】図8に示す装置頭部が角型ボルト頭を回転駆動
する様子を一部破断して示した平面図である。
【図11】図9に示す装置頭部を傾けて角型ボルト頭に遊
嵌し、回転駆動する様子を一部破断して示した縦断面図
である。
【図12】本発明の実施例3の楽器調律用ネジ回し装置の
全体斜視図である。
【図13】図12の平面図である。
【図14】図12に示す楽器調律用ネジ回し装置の片側のハ
ウジングを取り外して内部を示した図12の側面図であ
る。
【図15】実施例1の図4に示す凹部形状の変形例による
縦断面図である。
【図16】実施例1の図4に示す凹部形状の別の変形例に
よる縦断面図である。
【図17】従来のギターの糸巻部分を一部破断して示した
要部斜視図である。
【図18】従来のドラムの部分断面図である。
【符号の説明】
1 ギター 2 糸巻 2b ウオームホイール 2c つまみ 2c1 つまみ 2c2 つまみ 2d ウオーム(ちょうネジ) 7 ドラム 12 ボルト 12a ボルト頭 15 装置頭部 15a 凹部 15c 駆動壁 15c1 駆動壁 15c2 駆動壁 16 駆動軸 20 楽器調律用ネジ回し装置 20a 装置本体 21 ケーシング 21b 握り部分 22 回転速度張設レバー 23 回転方向切
り換え操作レバー 25 減速機 25a 内側太陽歯
車 25b 遊星歯車 25c 外側太陽歯
車 26 直流電動機(回転手段) C 回転軸(装
置頭部の) c 回転軸(調律用ネジの)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弦楽器又は打楽器の調律用ネジを回転さ
    せる装置であって、回転手段を備え、手で保持するよう
    にした装置本体と、装置本体に回転自在に取り付けた装
    置頭部とからなり、この装置頭部に、前記調律用ネジ頭
    部を遊嵌する凹部を設け、この凹部の駆動壁を、回転軸
    に対して対称的で、しかも平面又は曲面で形成した凸状
    又は凹状に形成し、凹部の大きさを、凹部に遊嵌した調
    律用ネジ頭部が凹部内で移動可能で、しかも装置頭部が
    回転すると駆動壁に押されて調律用ネジが共回りできる
    大きさに形成した楽器調律用ネジ回し装置。
  2. 【請求項2】 弦楽器又は打楽器の調律用ネジを回転さ
    せる装置であって、装置本体の先端部に装置頭部を回転
    自在に取り付け、前記本体のケーシング内に、装置頭部
    と同軸的に減速機及び電動機を直列状に取り付け、ケー
    シングを手で保持可能に形成し、ケーシング後部側を握
    った手の指で操作可能部分に、装置頭部の回転を制御す
    る操作部材を配置した請求項1に記載の楽器調律用ネジ
    回し装置。
JP6037119A 1993-03-09 1994-03-08 楽器調律用ネジ回し装置 Pending JPH075874A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6037119A JPH075874A (ja) 1993-03-09 1994-03-08 楽器調律用ネジ回し装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP98639393 1993-03-09
JP5-9863 1993-03-09
JP6037119A JPH075874A (ja) 1993-03-09 1994-03-08 楽器調律用ネジ回し装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH075874A true JPH075874A (ja) 1995-01-10

Family

ID=26376212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6037119A Pending JPH075874A (ja) 1993-03-09 1994-03-08 楽器調律用ネジ回し装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH075874A (ja)

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JPH10153938A (ja) * 1996-09-26 1998-06-09 Canon Inc 電子写真画像形成装置及びプロセスカートリッジ
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