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JPH0757341A - 音響機器 - Google Patents

音響機器

Info

Publication number
JPH0757341A
JPH0757341A JP6145326A JP14532694A JPH0757341A JP H0757341 A JPH0757341 A JP H0757341A JP 6145326 A JP6145326 A JP 6145326A JP 14532694 A JP14532694 A JP 14532694A JP H0757341 A JPH0757341 A JP H0757341A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
audio
voltage
resistor
audio signal
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6145326A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Osanai
正明 長内
Yoshinobu Iwashita
義信 岩下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP6145326A priority Critical patent/JPH0757341A/ja
Publication of JPH0757341A publication Critical patent/JPH0757341A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 イヤホン等の音声聴取器に機器本体を制御す
る機能を持たせながらも、音声聴取器と機器本体とを接
続するための接続部材に要するコストの低減を図る。 【構成】 リモコン部11の制御スイッチ14がオフの
時にはトランジスタ13がオンし、抵抗27と抵抗15
とで分圧された直流電圧が音声信号に重畳される。この
とき、抵抗値の大小関係が抵抗16>抵抗27>抵抗1
5になっていることから音声信号に重畳される直流電圧
は電源電圧よりも低くなる。音声信号に重畳された直流
電圧は2次ローパスフィルタ52によって音声信号から
抽出される。一方、制御スイッチ14がオンの時にはト
ランジスタ13がオフし、抵抗27と抵抗16とで分圧
された直流電圧が音声信号に重畳される。このとき、上
記抵抗値の大小関係から音声信号に重畳された直流電圧
は、制御スイッチ14がオフのときよりも高くなる。こ
のように制御スイッチ14のオン/オフにより音声信号
に重畳される直流電圧値が変るので、制御信号として利
用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、携帯用のカセ
ットテープレコーダ、コンパクトディスクプレーヤ、コ
ードレス電話等の音響機器に係わり、特にイヤホン等の
音声聴取器にて機器本体の機能を制御することができる
音響機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯用のカセットテープレコー
ダ、コンパクトディスクプレーヤ、コードレス電話等の
音響機器には、イヤホン等の音声聴取器にて機器本体の
機能を制御できるようにしたものがある。例えば、この
機能を有したカセットテープレコーダの場合では、イヤ
ホンに設けられた制御スイッチにて「再生」、「停
止」、「早送り」および「巻戻し」等の操作を行なうこ
とができる。イヤホン等の音声聴取器にて機器本体の機
能を制御するために、音声聴取器には音声信号ラインに
加えて、制御信号ラインと、この制御信号ラインを接続
する接点を備えたプラグが設けられている。これに対し
て、機器本体には音声聴取器のプラグの構造に合わせた
ジャックが設けられている。
【0003】ここで、図6は従来のイヤホンと機器本体
の一部分を示すブロック図であり、この図において、1
はイヤホン、2は2芯の音声信号ラインである。この音
声信号ライン2の一端がイヤホン1に接続され、他端が
リモコン部3の音声ボリューム4に接続されている。リ
モコン部3には音声ボリューム4の他に操作スイッチ5
などが設けられており、音声ボリューム4と共に3芯の
音声/制御信号ライン6を介して3極のプラグ7に接続
されている。8は機器本体に設けられた3極のジャック
であり、プラグ7が接続される。9は機器本体に設けら
れたスイッチオン/オフ検出回路であり、リモコン部3
の操作スイッチ5のオン/オフを検出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の音響機器にあっては、次のような問題点があった。
すなわち、標準的なジャックの接点は、モノラル用では
図7(a)に示すようになっており、ステレオ用では図
7(b)に示すようになっている。しかしながら、イヤ
ホン等の音声聴取器に機器本体を制御する機能を持たせ
ることによって、信号ラインの数が増加すると共にプラ
グの接点数が増えてしまい、また、それに伴って機器本
体側のジャックの極数も増えることから、製造コストが
高くなっている。また、プラグやジャックが特殊な構造
のものになってしまうことから、イヤホン等の音声聴取
器に機器本体を制御する機能を持たない音響機器等との
間で部品の共通化ができない。
【0005】そこで本発明は、イヤホン等の音声聴取器
に機器本体を制御する機能を持たせながらも、イヤホン
等の音声聴取器と機器本体との接続に要するコストの低
減を図ることができる音響機器を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による音響機器は、音声信号に異なる
直流電圧を重畳する直流電圧重畳手段と、この直流電圧
重畳手段により音声信号に重畳された異なる直流電圧を
それぞれ抽出する抽出手段と、この抽出手段により抽出
された直流電圧に基づいて音響機器を制御する制御手段
とを備えたことを特徴とする。また、請求項2記載の発
明による音響機器は、音声信号に直流電圧を重畳させる
第1の直流電圧重畳手段と、この第1の直流電圧重畳手
段により音声信号に重畳される直流電圧と値の異なる直
流電圧を音声信号に重畳させる第2の直流電圧重畳手段
と、この第2の直流電圧重畳手段及び前記第1の直流電
圧重畳手段により音声信号に重畳された直流電圧を抽出
する抽出手段と、前記第1の直流電圧重畳手段又は前記
第2の直流電圧重畳手段のいずれか一方に切り替える切
替手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明では、例えば、値の異なる二つの直流電
圧を音声信号に重畳させる。そして、この音声信号に重
畳された各直流電圧をそれぞれ抽出し、この抽出された
直流電圧に基づいて音響機器が制御される。具体的に
は、イヤホン等の音声聴取器にて値の異なる直流電圧を
選択し、この選択された直流電圧を機器本体にて音声信
号から抽出して制御信号とする。また、例えば、値の異
なる二つの直流電圧を択一的に音声信号に重畳させる。
そして、この音声信号に重畳された直流電圧を抽出し、
制御信号として利用する。したがって、機器本体と音声
聴取器との間に制御信号を伝送するための接続部材を用
いることなく、音声聴取器にて機器本体を制御すること
が可能になる。また、制御信号を伝送するための接続部
材を用いないので、音声信号を伝送するための標準的な
接続部材が使用できる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
いて説明する。 実施例1.図1は本発明に係る音響機器の実施例1の音
声聴取器周辺部の構成を示す回路図である。 A.音響機器の音声聴取器周辺部の回路構成 図1において、11はリモコン部であり、音声ボリュー
ム12と、トランジスタ13と、制御スイッチ14と、
抵抗15および16と、コンデンサ17、18および1
9と、2極のプラグ20とから構成される。音声ボリュ
ーム12の可動接点12cと一方の固定接点12bとの
間にイヤホン1が接続されており、他方の固定接点12
aがコンデンサ17を介して抵抗15および16の一端
に接続されると共にプラグ20の信号極側の接点20a
に接続されている。抵抗16の他端はトランジスタ13
のベースと、制御スイッチ14の一端と、コンデンサ1
9の一端に共通接続されている。抵抗15の他端はトラ
ンジスタ13のコレクタに接続されると共にコンデンサ
18の一端に接続されている。
【0009】音声ボリューム12の一方の固定接点12
bと、制御スイッチ14の他端と、トランジスタ13の
エミッタと、コンデンサ18および19の各他端とが共
通接続されると共にプラグ20の接地極側の接点20b
に接続されている。トランジスタ13はNPN型のトラ
ンジスタであり、コンデンサ17は電解型のコンデンサ
である。21は機器本体側に設けられた標準的な2極の
ジャックであり、その接地極側の接点21aが接地され
ており、信号極側の接点21bが抵抗27および28の
各一端とコンデンサ31の一端に共通接続されている。
また、信号極側の接点21bとの間で開閉スイッチを構
成する接点21cにはスピーカ22の一方の端子が接続
されている。スピーカ22の他方の端子は接地されてい
る。ジャック21の接点21cは、ジャック21にプラ
グ20が接続された時点で開状態になる。これにより、
スピーカ22が回路から外される。
【0010】コンデンサ31の他端は音声信号入力端子
23に接続されている。また、抵抗27の他端は電源入
力端子24に接続されると共に抵抗30の一端に接続さ
れている。また、抵抗28の他端は抵抗29の一端に接
続されると共にコンデンサ32の一端に接続されてい
る。抵抗29の他端はコンデンサ33を介して接地され
ると共にトランジスタ26のベースに接続されている。
コンデンサ32の他端は抵抗30の他端に接続されると
共にトランジスタ26のエミッタおよび制御端子25に
接続されている。トランジスタ26のコレクタは接地さ
れている。このトランジタ26はPNP型のトランジス
タである。上記コンデンサ31は電解型のコンデンサで
ある。
【0011】上記抵抗15と抵抗27の抵抗値の大小関
係は、抵抗27>抵抗15になっている。また、上記抵
抗16と抵抗27の抵抗値の大小関係は、抵抗16>抵
抗27になっている。上記抵抗15および27は第1の
直流電圧重畳手段50を構成し、抵抗16および27は
第2の直流電圧重畳手段51を構成する。なお、これら
が逆であっても構わない。また、上記トランジスタ13
および制御スイッチ14は切替手段52を構成する。ま
た、イヤホン1、リモコン部11およびプラグ20は音
声聴取器53を構成する。また、抵抗28および29
と、コンデンサ32および33は2次ローパスフィルタ
54(抽出手段)を構成する。この2次ローパスフィル
タ54は音声信号入力端子23に供給された音声信号を
減衰させて音声信号による制御電圧の変動を抑えるため
のものである。
【0012】B.音響機器の音声聴取器周辺部の動作 (a)音声聴取器53のプラグ20を機器本体のジャッ
ク21に接続しない場合の動作 この場合は、音声信号入力端子23に供給された音声信
号がコンデンサ31、ジャック21の接点21bおよび
21cをそれぞれ介してスピーカ22を流れる。これに
より、スピーカ22が鳴動し、音声が出力される。 (b)制御スイッチ14がオフの状態で、音声聴取器5
3のプラグ20を機器本体のジャック21に接続した場
合の動作 音声聴取器53のプラグ20を機器本体のジャック21
に接続すると、ジャック21の接点21cと接点21b
とが開放になる。これにより、スピーカ22がジャック
21から外れ、音声信号がリモコン部11のコンデンサ
17を通り、音声ボリューム12を経てレベル調整され
た後、イヤホン1に流れる。この結果、イヤホン1が鳴
動し、音声が出力される。また、音声聴取器53のプラ
グ20を機器本体のジャック21に接続することによっ
てリモコン部11に電源が供給される。この場合、制御
スイッチ14がオフになっているので、トランジスタ1
3にベース電流が流れ、トランジスタ13はオンする。
これにより、抵抗15と抵抗27により分圧された電圧
(バイアス電圧)が音声信号に重畳される。
【0013】一方、制御端子25には直流電圧が出力さ
れる。この場合、抵抗15の抵抗値を抵抗27の抵抗値
よりも小さくしているので、制御端子25には電源電圧
よりも低い値の電圧(これをVLとする)が出力され
る。なお、音声聴取器53を機器本体に接続しない場合
には、音声信号に重畳されるバイアス電圧は抵抗27と
スピーカ22のインピーダンスで分圧されたものになる
が、通常、スピーカ22のインピーダンスが低いことか
ら(例えば8Ω)必然的に音声信号に重畳されるバイア
ス電圧が低くなる。したがって、音声聴取器53の接続
の有無により制御端子25から出力される直流電圧が大
幅に変化しないようにするためにも抵抗15の抵抗値を
十分に小さくすることが望ましい。
【0014】(c)音声聴取器53のプラグ20を機器
本体のジャック21に接続した状態で制御スイッチ14
をオンした場合の動作 音声聴取器53のプラグ20を機器本体のジャック21
に接続した状態で制御スイッチ14をオンすると、トラ
ンジスタ13のベースが接地されるので、トランジスタ
13はオフする。これにより、抵抗16と抵抗27とで
分圧されたバイアス電圧が音声信号に重畳される。この
場合、抵抗16の抵抗値を抵抗27の抵抗値よりも大き
くしているので、制御スイッチ14をオフしている時よ
りも音声信号に重畳されるバイアス電圧が高くなる。し
たがって、制御スイッチ14をオンした場合には制御端
子25からは上記直流電圧VLよりも高い電圧(これを
Hとする)が出力される。
【0015】C.実施例1の効果をまとめると、次のよ
うになる。制御スイッチ14をオン/オフすることによ
り、制御端子25から制御用の電圧VLまたはVHが出力
される。そして、機器本体の図示せぬ制御部はこの制御
信号を入力し、信号の状態に応じた制御を行う。また、
リモコン部11および2次ローパスフィルタ54の各々
は、制御スイッチ14を除いて抵抗、コンデンサおよび
トランジスタで構成されるため、図6に示す従来のプラ
グ7とジャック8を用いる場合と比べてコストの低減を
図ることができる。更に詳しく言えば、抵抗、コンデン
サおよびトランジスタは集積化することができることか
ら、プラグ7とジャック8などの機械的なものと比べて
コストを低くできる。
【0016】実施例1の応用例1.図2は実施例1の応
用例1の音響機器の音声聴取器周辺部の構成を示す回路
図である。 A.応用例1の音響機器の音声聴取器周辺部の回路構成 実施例1では、リモコン部11の制御スイッチ14をオ
ンした時に制御端子25から電圧VHが出力されるよう
に構成したが、この応用例1ではリモコン部35の制御
スイッチ14(切替手段52に対応する)をオンした時
に制御端子25から電圧VLが出力されるように構成し
たものである。リモコン部35は、図示のように音声ボ
リューム12の可動接点12cと一方の固定接点12b
との間にイヤホン1が接続され、音声ボリューム12の
他方の固定接点12cがコンデンサ17を介して抵抗1
5および16の一端に接続されると共に2極のプラグ2
0の信号極側の接点20aに接続されている。抵抗15
の他端は制御スイッチ14の一端に接続されている。制
御スイッチ14の他端と、抵抗16の他端と、音声ボリ
ューム12の一方の固定接点12bとがプラグ20の接
地極側の接点20bに共通接続されている。抵抗15と
抵抗16との大小関係は抵抗16>>抵抗15になって
いる。
【0017】機器本体のジャック21の接点21cと接
地との間に抵抗36が介挿されており、また、ジャック
21の接点21cとスピーカ22との間にはコンデンサ
37が介挿されている。コンデンサ37は電解型のコン
デンサである。ここで、音声聴取器53Aの機器本体へ
の接続の有無によって制御電圧が変動しないように抵抗
16および36を同じ抵抗値にしている。また、スピー
カ22のインピーダンスの影響を受けないようにコンデ
ンサ37によって直流電圧を遮断している。上記抵抗1
5および27は第1の直流電圧重畳手段50を構成し、
抵抗16および27は第2の直流電圧重畳手段51を構
成する。なお、これらが逆であっても構わない。また、
音声聴取器53Aはイヤホン1、リモコン部35および
プラグ20から構成される。
【0018】 B.応用例1の音響機器の音声聴取器周辺部の動作 音声聴取器53Aを機器本体に接続するとリモコン部3
5の制御スイッチ14がオフであれば、抵抗16による
バイアス電圧が音声信号に重畳される。これによって、
制御端子25から電圧VHが出力される。一方、リモコ
ン部35の制御スイッチ14がオンすると、略抵抗15
によるバイアス電圧が音声信号に重畳される。これによ
って、制御端子25から電圧VLが出力される。このよ
うに制御スイッチ14がオンすると、制御端子25から
電圧VLが出力され、制御スイッチ14がオフすると、
制御端子25から電圧VHが出力される。機器本体の図
示せぬ制御部はこの制御信号を入力し、信号の状態に応
じた制御を行う。この応用例はリモコン部35を構成す
る部品数が実施例1のリモコン部11よりも少ないた
め、実施例1よりも更にコストの低減が図れる。
【0019】実施例1の応用例2.図3は実施例1の応
用例2の音響機器の音声聴取器周辺部の構成を示す回路
図である。実施例1では、2次ローパスフィルタ54を
使用し、これによって音声信号を減衰させて制御電圧の
変動を抑えるようにしたが、制御電圧の変動が許容され
る範囲のものであればこの図に示すように抵抗28とコ
ンデンサ32とから構成される1次ローパスフィルタ5
4Aを使用することができる。これによって、回路構成
を簡単にすることができ、実施例1よりも更にコストの
低減を図ることができる。
【0020】実施例2.図4および図5は本発明に係る
音響機器の実施例2の音声聴取器周辺部の構成を示す回
路図である。なお、上記実施例2の音響機器は、コード
レス電話に適用したものであり、音声聴取器59として
イヤホン60とマイク65を有し、機器本体66側にマ
イク72とスピーカ73を設けたものである。 A.音響機器の音声聴取器周辺部の回路構成 (a)音声聴取器59の回路構成 図4において、60はイヤホンであり、その一端が制御
信号阻止フィルタ61を介してプラグ62の接点62a
に接続されており、他端がプラグ62の接点62cに接
続されている。プラグ62は標準的に用いられている3
接点構成のものである。63は短絡防止用抵抗であり、
その一端がプラグ62の接点62aに接続されており、
他端が制御スイッチ64の一端に接続されている。制御
信号阻止用フィルタ61および短絡防止用抵抗63を設
けた理由については後述する。制御スイッチ64の他端
はプラグ62の接点62cに接続されている。65はイ
ヤホンマイクであり、その一端がプラグ62の接点62
bに接続されており、他端がプラグ62の接点62cに
接続されている。イヤホン60とマイク65は電話機の
ハンドセットに相当する。
【0021】(b)機器本体66側の回路構成 図5において、67はジャックであり、標準的な五つの
接続点67a〜67eを有するものである(図7(b)
参照)。このジャック67と音声聴取器59のプラグ6
2を接続する。この接続によってジャック67の接続点
67aにプラグ62の接点62cが導通し、ジャック6
7の接続点67bにプラグ62の接点62bが導通し、
ジャック67の接続点67eにプラグ62の接点62a
が導通する。また、この接続によってジャック67の接
続点67bと接続点67cとが導通しなくなると共に接
続点67dと接続点67eとが導通しなくなる。ジャッ
ク67の接続点67aは接地されており、接続点67b
はコンデンサ68を介してマイク用アンプ69の抵抗6
9aの一端に接続されている。また、接続点67bには
抵抗70によって電圧VAが印加されている。この抵抗
70の電源側と接地との間にはコンデンサ71が介挿さ
れている。
【0022】マイク用アンプ69の抵抗69aの他端が
演算増幅器69bの負入力端に接続されている。演算増
幅器69bの負入力端と出力端との間には抵抗69cと
コンデンサ69dとが並列に接続されている。また、演
算増幅器69bの正入力端は接地されている。ジャック
67の接続点67cにはマイク72の一端が接続されて
いる。マイク72の他端は接地されている。マイク用ア
ンプ69からは音声聴取器59のマイク65またはマイ
ク72の出力を増幅したマイク信号cが出力される。ジ
ャック67の接続点67dにはスピーカ73、制御信号
阻止フィルタ74のコンデンサ74bをそれぞれ介して
差動出力型のスピーカ用アンプ75の一方の出力端が接
続されている。スピーカ73と制御信号阻止フィルタ7
4との間にはプルダウン抵抗76の一端が接続されてい
る。このプルダウン抵抗76の他端は接地されている。
スピーカ73と制御信号阻止フィルタ74との間には音
声信号阻止フィルタ77の出力端が接続されている。こ
の音声信号阻止フィルタ77は抵抗77aとコンデンサ
77bとから構成されており、抵抗77aの他端と接地
との間にコンデンサ77bが介挿されている。この音声
信号阻止フィルタ77からは後述するイヤホン検出信号
aが抽出される。
【0023】ジャック67の接続点67eには音声信号
阻止フィルタ78の入力端が接続されると共に制御信号
阻止フィルタ74のコンデンサ74aを介してスピーカ
用アンプ75の他方の出力端が接続されている。スピー
カ用アンプ75には音声信号が供給される。この場合、
音声信号は回線を介して通話相手から送られてくる信号
である。音声信号阻止フィルタ78は、抵抗78aとコ
ンデンサ78bとから構成されており、抵抗78aの一
端にはプルアップ抵抗79を介して電圧VDが印加され
ている。また、抵抗78aの他端と接地との間にはコン
デンサ78bが介挿されている。
【0024】ここで、ジャック67の接点67dと接点
67eとが導通している状態では主にプルアップ抵抗7
9とプルダウン抵抗76とによって分圧された電圧がイ
ヤホン検出信号aおよびスイッチ信号bとして出力され
る。この場合、プルダウン抵抗76の抵抗値R76とプル
アップ抵抗79の抵抗値R79を音声信号阻止フィルタ7
7の抵抗77aと音声信号阻止フィルタ78の抵抗78
aの各抵抗値よりも十分に大きく、かつ、R76=2R79
になるように選んであるので、プルダウン抵抗76に印
加される電圧は約2/3×VDになる。音声信号阻止フ
ィルタ77および78の抵抗値rはスピーカ73の抵抗
値に比べて十分に大きな値になっている。また、これら
音声信号阻止フィルタ77および78は音声信号に重畳
した直流電圧を抽出する抽出手段である。82は制御部
であり、イヤホン検出信号aおよびスイッチ信号bの検
出を行なうと共にその検出結果に基づいて機器本体66
の制御を行なう。この制御部82は図示せぬCPU、R
OMおよびRAMから構成されており、ROMにはCP
Uを制御するためのプログラムが記憶されている。
【0025】 B.音響機器の音声聴取器59と機器本体66側の動作 (a)音声聴取器59のプラグ62を機器本体66側の
ジャック67に接続しない場合の動作 この場合は、ジャック67の接続点67bと67cとが
導通しており、また、ジャック67の接続点67dと6
7eとが導通している。スピーカ用アンプ75に供給さ
れた音声信号は、このアンプ75にて増幅された後、制
御信号阻止フィルタ74、ジャック67の接続点67e
および67dをそれぞれ介してスピーカ73に供給され
る。これにより、スピーカ73が鳴動する。スピーカ用
アンプ75から出力された音声信号は、音声信号阻止フ
ィルタ77および78のそれぞれに流入するが、その交
流成分がこれらの音声信号阻止フィルタ77および78
にて減衰されるので、これらの音声信号阻止フィルタ7
7および78からは交流成分は流出しない。これによ
り、制御部82は影響を受けることが無い。また、音声
信号阻止フィルタ77および78の抵抗値はスピーカ7
3の抵抗値に比べて十分に大きな値が選択されているた
め、音声信号が音声信号阻止フィルタ77および78に
よって損失することは無い。
【0026】一方、プルアップ抵抗79からジャック6
7の接続点67dおよび67eを介してプルダウン抵抗
76に直流電圧が印加される。この場合、上述したよう
にプルアップ抵抗79の抵抗値R79とプルダウン抵抗7
6の抵抗値R76を、音声信号阻止フィルタ77および7
8の内部抵抗よりも十分に大きく、かつ、R76=2R 79
になるように選択しているので、プルダウン抵抗76の
両端電圧は約2/3×VDになり、イヤホン検出信号a
とスイッチ信号bの電圧レベルが”H”になる。すなわ
ち、音声聴取器59のプラグ62を機器本体側66側の
ジャック67に接続していない状態では、イヤホン検出
信号aとスイッチ信号bの電圧レベルが”H”になる。
これらのイヤホン検出信号aとスイッチ信号bの制御信
号が制御信号阻止フィルタ74によってスピーカ用アン
プ75に流入しないように阻止される。マイク72から
出力された音声信号は、ジャック67の接続点67cお
よび67bを介してマイク用アンプ69に入力され、増
幅された後、マイク信号cとして出力される。
【0027】(b)音声聴取器59のプラグ62を機器
本体66側のジャック67に接続した場合の動作 この場合は、ジャック67の接続点67bと67cとが
開放になると共にジャック67の接続点67dと67e
とが開放になる。ジャック67の接点67dと67eと
が開放になると、プルダウン抵抗76の両端の電圧が0
ボルトになる。すなわち、イヤホン検出信号aの電圧レ
ベルが”L”になる。これによって、機器本体66側の
制御部82は音声聴取器59の機器本体66への接続を
検出する。また、ジャック67の接点67dと67eと
が開放になると、スピーカ73がスピーカ用アンプ75
から外れ、スピーカ73は鳴動しなくなる。
【0028】また、ジャック67の接続点67dと67
eとが開放になると、スピーカ用アンプ75にて増幅さ
れて出力された音声信号がジャック67の接続点67e
から音声聴取器59に供給される。この場合、音声信号
は音声聴取器59のプラグ62の接点62aから制御信
号阻止フィルタ61を介してイヤホン60に供給され
る。これにより、イヤホン60が鳴動する。また、ジャ
ック67の接続点67dと67eとが開放になると、プ
ルアップ抵抗79によって音声聴取器59の短絡防止抵
抗63に直流電圧が印加される。この場合、制御スイッ
チ64が開状態であればスイッチ信号bの電圧レベル
が”H”の状態にある。
【0029】制御スイッチ64を閉じると短絡防止抵抗
63が接地される。これによって、短絡防止抵抗63の
両端にはプルアップ抵抗79と音声信号阻止フィルタ7
8の内部抵抗rとで分圧される電圧が印加される。すな
わち、短絡防止抵抗63の抵抗値をR63とすると、短絡
防止抵抗63の両端には、 ((r+R63)/(R79+r+R6))×VD の電圧が発生する。この場合、R79>>(r+R63)で
あるので短絡防止抵抗63の両端に発生する電圧は略0
Vになる。すなわち、スイッチ信号dの電圧レベルが”
L”になる。これによって、機器本体66側の制御部8
2は音声聴取器59の制御スイッチ64が閉じられたこ
とを検出する。
【0030】ここで、短絡防止抵抗63は制御スイッチ
64を閉じることによるスピーカ用アンプ75の出力の
短絡を防止するものであり、イヤホン60の抵抗値より
も大きな値が選択されている。この場合、イヤホン60
の抵抗値よりも大きな値を選択することにより、制御ス
イッチ64の開閉によるイヤホン60の音量の変化を防
ぐことができる。一方、ジャック67の接続点67bと
67cとが開放になると、マイク72が切り離され、こ
れに代って音声聴取器59のマイク65がジャック67
の接続点67bに接続される。これにより、マイク65
で拾われた音がマイクアンプ69にて増幅されてマイク
信号cとして出力される。
【0031】C.実施例2の効果をまとめると、次のよ
うになる。 (1)音声聴取器59のプラグ62が機器本体66側の
ジャック67に差し込まれる以前では、プルアップ抵抗
79と、音声信号阻止フィルタ78の内部抵抗rおよび
プルダウン抵抗76とで分圧された電圧がスピーカ用ア
ンプ75から出力される音声信号に重畳された形でスイ
ッチ信号bおよびイヤホン検出信号aとして出力され
る。この場合、プルアップ抵抗79の抵抗値R79とプル
ダウン抵抗76の抵抗値R76を、音声信号阻止フィルタ
78の内部抵抗rよりも十分に大きく、かつ、R76=2
79となるようにしているので、スイッチ信号bおよび
イヤホン検出信号aの直流電圧は約2/3VDになり、
スイッチ信号bおよびイヤホン検出信号aの電圧レベル
が”H”になる。
【0032】一方、音声聴取器59のプラグ62が機器
本体66側のジャック67に差し込まれた後は、機器本
体66側のジャック67の接続点67dと接続点67e
とが開放状態になり、プルダウン抵抗76の両端には電
圧が発生しなくなってイヤホン検出信号aが”L”にな
る。これによって、音声聴取器59のプラグ62が機器
本体66側のジャック67に差し込まれたことが検出さ
れる。また、音声聴取器59の短絡防止抵抗63にはプ
ルアップ抵抗79により直流電圧が印加される。この場
合、制御スイッチ64が開状態であれば、スイッチ信号
bの電圧レベルは”H”であり、制御スイッチ64が閉
状態になると、プルアップ抵抗79と、音声信号阻止フ
ィルタ78の内部抵抗rおよび短絡防止抵抗63とで分
圧された電圧がスピーカ用アンプ75から出力される音
声信号に重畳された形でスイッチ信号bとして出力され
る。この場合、プルアップ抵抗79の抵抗値R79を、短
絡防止抵抗63の抵抗値R63および音声信号阻止フィル
タ78の内部抵抗rよりも十分に大きくしているので略
0Vになり、スイッチ信号bの電圧レベルが”L”にな
る。これによって、制御スイッチ64が閉状態になった
ことが検出される。
【0033】したがって、標準的なプラグ62とジャッ
ク67を使用しながらも、音声聴取器59による機器本
体66の制御を行なうことができるので、イヤホン等の
音声聴取器に機器本体を制御する機能を持たない音響機
器等との間で部品の共通化が図れ、製造コストを低く抑
えることが可能になる。 (2)また、この実施例2では、イヤホン検出信号aお
よびスイッチ信号bのノイズが音質に影響を与えないよ
うに弱信号系のマイク側ではなく、強信号系のレシーバ
側に重畳するようにしている。なお、上記実施例1は携
帯用のカセットテープレコーダ、コンパクトディスクプ
レーヤ等の音響機器への適用が好適であり、また、実施
例2はコードレス電話への適用が好適であるが、その
他、例えばトランシーバ等のあらゆる機器に適用するこ
とが可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、イヤホン等の音声聴取
器にて、値の異なる直流電圧を選択し、機器本体側でそ
の直流電圧を音声信号から抽出して制御信号として利用
するように構成したので、音声聴取器における機器本体
の制御を、標準的な接続部材(実施例ではプラグ20、
62とジャック21、67)で行うことができることか
ら、制御信号を伝送するための接続部材(実施例のプラ
グ20、62やジャック21、67よりも極数の多いプ
ラグやジャック)を用いた従来と比べてコストの低減を
図ることができる。更に音声信号を伝送するための標準
的な接続部材を使用できることから、音声聴取器におけ
る機器本体の制御を行なわない機器との間で接続部材の
共通化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音響機器の実施例1の音声聴取器
周辺部の構成を示す回路図である。
【図2】本発明に係る音響機器の実施例1の応用例1の
音声聴取器周辺部の構成を示す回路図である。
【図3】本発明に係る音響機器の実施例1の応用例2の
音声聴取器周辺部の構成を示す回路図である。
【図4】本発明に係る音響機器の実施例2の音声聴取器
の構成を示す回路図である。
【図5】同実施例2の機器側の構成を示す回路図であ
る。
【図6】従来の音響機器の音声聴取器周辺部を示すブロ
ック図である。
【図7】従来の標準的なジャックの構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1、60 イヤホン 11、35 リモコン部 13 トランジスタ 14、64 制御スイッチ 15、16、27、28、29 抵抗 20、62 プラグ 21、67 ジャック 22、73 スピーカ 32、33 コンデンサ 50 第1の直流電圧重畳手段 51 第2の直流電圧重畳手段 52 切替手段 53、53A、59 音声聴取器 54 2次ローパスフィルタ(抽出手段) 54A 1次ローパスフィルタ(抽出手段) 63 短絡防止抵抗 65、72 マイク 74 制御信号阻止フィルタ 76 プルダウン抵抗(直流電圧重畳手段) 79 プルアップ抵抗(直流電圧重畳手段) 77、78 音声信号阻止フィルタ(抽出手段) 82 制御部(制御手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声信号に異なる直流電圧を重畳する直
    流電圧重畳手段と、 この直流電圧重畳手段により音声信号に重畳された異な
    る直流電圧をそれぞれ抽出する抽出手段と、 この抽出手段により抽出された直流電圧に基づいて音響
    機器を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする
    音響機器。
  2. 【請求項2】 音声信号に直流電圧を重畳させる第1の
    直流電圧重畳手段と、 この第1の直流電圧重畳手段により音声信号に重畳され
    る直流電圧と値の異なる直流電圧を音声信号に重畳させ
    る第2の直流電圧重畳手段と、 この第2の直流電圧重畳手段及び前記第1の直流電圧重
    畳手段により音声信号に重畳された直流電圧を抽出する
    抽出手段と、 前記第1の直流電圧重畳手段又は前記第2の直流電圧重
    畳手段のいずれか一方に切り替える切替手段と、を備え
    たことを特徴とする音響機器。
JP6145326A 1993-06-07 1994-06-03 音響機器 Pending JPH0757341A (ja)

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JP6145326A JPH0757341A (ja) 1993-06-07 1994-06-03 音響機器

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JP3642193 1993-06-07
JP5-36421 1993-06-07
JP6145326A JPH0757341A (ja) 1993-06-07 1994-06-03 音響機器

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JP (1) JPH0757341A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016114983A (ja) * 2014-12-11 2016-06-23 フォスター電機株式会社 ヘッドセット及び生体情報測定システム

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