JPH0752304A - 耐薬品性に優れた包装材料 - Google Patents
耐薬品性に優れた包装材料Info
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- JPH0752304A JPH0752304A JP5227934A JP22793493A JPH0752304A JP H0752304 A JPH0752304 A JP H0752304A JP 5227934 A JP5227934 A JP 5227934A JP 22793493 A JP22793493 A JP 22793493A JP H0752304 A JPH0752304 A JP H0752304A
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Abstract
有し、しかも良好な引き裂き性を有する包装材料を提供
する。 【構成】 ガスバリヤー層の一方の面に熱溶融樹脂層を
介してヒートシール性樹脂層を積層し、他方の面に引き
裂き性フィルム層を介して基材を積層してなる包装材
料。
Description
品の容器に用いられる耐薬品性に優れた包装材料に関す
るもので、特に手で引き裂ける機能を有する包装材料に
関するものである。
は、内容物に対しバリヤー性を有することを重視して選
択されることが多く、特に食品等の内容物に対しては内
容物の保存のみならず酸素、水蒸気等に対するバリヤー
性も含め高バリヤー層が用いられている。このようなバ
リヤー層としては、一般にアルミニウム等の金属箔、ポ
リ塩化ビニリデンコート樹脂フィルム酸化ケイ素等の無
機物を蒸着したフィルム等が用いられ、これらは接着剤
を用いて積層されているものが通常であった。
え用の容器に手で引き裂ける機能を持たせるため、引き
裂き性フィルム層を設けた包装材料もあるが、この引き
裂き性フィルム層もまた接着剤を用いて積層されてい
た。
る場合には、バリヤー層の内容物に含まれる有機溶媒に
対する耐性や内容物のPHに対する耐性は特に考慮され
たものは少なかった。また、たとえ内容物のPHが酸性
あるいはアルカリ性のものであるとしても、その値はあ
らかじめ限定されているものであることから、これに合
わせたバリヤー層を用いた包装材料を設計し用いること
が可能であった。
の包装材料を種々の薬品等に適用させようとする場合、
すなわちPH値が酸性域からアルカリ域にかけて広範に
変化しうる場合、特定のPH域のみに適応しうる包装材
料では、不十分である。特に、内容物の揮発成分が層間
に滞留し、この結果、接着剤を侵し、アルミニウム等の
金属を腐食させる等の好ましくない現象をひきおこした
り、あるいは層間の剥離をひきおこして引き裂き性を劣
化させる等の問題を生じていた。
対してガスバリヤー層等の剥離をひきおこすことなく優
れたガスバリヤー性を有し、しかも良好な引き裂き性を
有する包装材料を提供することにある。
に、本発明の包装材料は、ガスバリヤー層の一方の面に
熱溶融樹脂層を介してヒートシール性樹脂層を積層し、
他方の面に引き裂き性フィルム層を介して基材を積層し
てなることを特徴とする。
酢酸ビニル共重合体ケン化物層及びその両側に設けられ
たナイロン層を有する共押出しフィルムを含むことを特
徴とする。
クフィルムの少なくとも一方の面にSiOx(xは1〜
2)の蒸着層を有してなることを特徴とする。
性フィルム層を熱溶融樹脂層を介することにより又はド
ライラミネーション法により積層してなることを特徴と
する。
脂層を介して高密度ポリエチレン層を設け、更に該高密
度ポリエチレン層上に熱溶融樹脂層を介してヒートシー
ル性樹脂層を積層してなることを特徴とする。
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(以下EVOH
と称す)層の両側にナイロン(以下Nyと称す)層を有
するものを含み、共押出しにより得られるものである
が、好ましくは、少なくとも一方のNy層上に例えば線
状低密度ポリエチレン(以下LLDPEと称す)等のヒ
ートシール性樹脂層を有するもの、すなわち Ny/EVOH/Ny/LLDPE、 LLDPE/Ny/EVOH/Ny/LLDPE 等の構成を有するものである。
の構成例としては、ポリエステル樹脂等のプラスチック
フィルムの少なくとも一方の面にSiOX(xは1〜
2)の蒸着層を形成したものである。プラスチックフィ
ルムとしてはナイロン、延伸ポリビニルアルコール、延
伸ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)が好ましく用いられる。また、SiOXの蒸着層の
厚さは、200〜1000Åが好ましい。
ルムの一方の面のみにSiOXの蒸着層を有するもので
ある場合、これを包装材料として用いるときはSiOX
の蒸着層を内側とすることが必要である。これは、内容
物の影響によりPETとSiOXの蒸着層との密着強度
が低下するおそれがあるためである。
に例えばポリエチレン、酸変性ポリエチレン等の熱溶融
樹脂層を介してLLDPE等のヒートシール性樹脂層を
積層してなるものである。また本発明においては包装材
料としての剛性を付与するため上記ガスバリヤー層とヒ
ートシール性樹脂層の間に上記と同様の熱溶融樹脂層を
介して高密度ポリエチレン(以下HDPEと称す)層を
設けた構成、例えば、基材/・・・/(LLDPE)/
Ny/EVOH/Ny/LLDPE/PE/HDPE/
PE/LLDPE等の構成をとることもできる。
のヒートシール性樹脂層を積層した側と反対の面に引き
裂き性フィルム層を積層してなるものである。このよう
な引き裂き性フィルム層とガスバリヤー層を積層する方
法としては、ドライラミネーションによる方法又は熱溶
融樹脂層を介して積層する方法が用いられるが、内容物
の浸透が激しく若干でもガスバリヤー層を透過する恐れ
がある場合には上記の後者の方法によるのが望ましい。
このような引き裂き性フィルム層としては、ガスバリヤ
ー層とドライラミネーション法による積層を行う場合に
は、例えば延伸ポリプロピレン(例えば日石プラスト株
式会社製:PG)、延伸ナイロン、延伸ポリエチレン
(例えば三井東圧化学株式会社製:ハイブロンP)等の
各フィルムが好ましく用いられ、ガスバリヤー層と熱溶
融樹脂層を介して積層する場合には、例えば延伸ポリプ
ロピレンとLLDPEの共押出しフィルム(例えば三井
東圧化学株式会社製:ASC−H)、延伸ポリエチレン
フィルム等が好ましく用いられる。
ィルム層を基材の内側に積層させて作製することができ
る。このような基材と引き裂き性フィルム層を積層する
方法としては、ヒートラミネーションあるいはドライラ
ミネーションによる方法又は熱溶融樹脂層を介して積層
する方法が用いられ、熱溶融樹脂を用いる場合は、共押
出し法によるのが好ましい。用いられる基材としてはP
ET、延伸ナイロン等のプラスチックフィルム、プラス
チックフィルムと紙の積層体等が好ましく用いられる。
パッケージ化することにより、三方あるいは四方シール
のスタンディングパウチ、又はバッグインボックスの内
袋として用いることができる。
き性フィルム層の間にガスバリヤー層を積層することに
より、高いガスバリヤー性が得られ、しかも内容物の浸
透により隣接する層と引き裂き性フィルム層の密着強度
が落ちるのを防ぐため、内容物の種類にはかかわらずに
良好な引き裂き性が得られる。
に熱溶融樹脂層を用いることで接着剤の使用に起因する
剥離を防止できる。
ルム層、引き裂き性フィルム層と基材等の外層の積層に
おいても、熱溶融樹脂を用いることにより、完全に接着
剤、アンカーコートなしにこれらを積層することが可能
となり、上記剥離を完全に防止できる。
説明する。
y/LLDPEの構成からなる厚さ25μmの共押出し
フィルム(グンゼ(株)製:BH)の一方の面に、厚さ
80μmのLLDPE(アイセロ化学(株)製:スズロ
ンL L−145)を、その間に溶融したポリエチレン
(三井石油化学工業(株)製:M14P)を厚さ15μ
mの膜状に押し出して両者を積層する、いわゆるサンド
ラミネーション法により積層し、上記ガスバリヤー層の
反対の面に引き裂き性フィルムとして縦延伸ポリプロピ
レン(以下、縦延伸PPとする)/LLDPEの構成か
らなる厚さ25μmの共押出しフィルム(三井東圧化学
(株)製:ASC−H)を上記サンドラミネーション法
により同様に積層し、更にその外側に基材として厚さ1
2μmのPET(東レ(株)製:ルミラーP−60)を
二液硬化型接着剤A−515(タケダ(株)製)を3〜
3.5g/m2塗布してドライラミネーション法により
積層して下記構成の包装材料を作成した。
を示す(以下同様)。
着により形成してなる厚さ12μmのガスバリヤー層の
内側、即ちSiOXの蒸着面に、厚さ80μmの前記L
LDPEを、その間に溶融した酸変性ポリエチレン(昭
和電工(株)製:ET184)を厚さ20μmの膜状に
押し出して両者をサンドラミネーション法により積層
し、上記ガスバリヤー層の反対の面に引き裂き性フィル
ムとして前記縦延伸PP/LLDPEの共押出しフィル
ムを上記サンドラミネーション法により同様に積層し、
更にその外側に基材として厚さ25μmの延伸ナイロン
(ONy)をドライラミネーション法により積層して下
記構成の包装材料を作成した。 ONy//〔縦延伸PP/LLDPE〕/酸変性PE/PET−SiO (25μm) (25μm) (20μm) (12μm) /酸変性PE/LLDPE (20μm)(80μm) また、これと同時に比較例として以下の構成の包装材料
をそれぞれ作成した。 比較例1 PET//〔LLDPE/Ny/EVOH/Ny/LLDPE〕/PE (12μm) (25μm) (20μm) /LLDPE (80μm) 比較例2 K−ONy:ポリ塩化ビニリデンコート延伸ナイロン 比較例3 比較例4 比較例5 延伸PP:日石プラスト株式会社製PG 上記実施例1及び2、比較例1〜5の構成をそれぞれ有
する包装材料よりスタンディングパウチを作成し、混合
して使用する塩化鉄用発色現像剤の原液A(PH=9.
0)、原液B( PH=1.5)、原液C(P H=14.
0)、をそれぞれ500ml充填密封し、50℃、35
%RHの条件下で1ヵ月の保存テストを行った。保存テ
ストの結果を表1に示す。
ける △ 引き裂けるが、力が必要 × 引き裂けない表1の結果から、本発明の包装材料は
ガスバリヤー性に優れ、しかも経時において安定した良
好な引き裂き性を有していることがわかる。
れば、種々の薬品に対しても高いガスバリヤー性を有
し、しかも内容物の浸透による引き裂き性フィルム層の
密着強度の低下をひきおこすことなく、経時でも安定し
た良好な引き裂き性を有する包装材料が得られ、また接
着剤を用いることなくラミネートすることも可能で接着
剤の使用に起因する剥離を防止することができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 ガスバリヤー層の一方の面に熱溶融樹脂
層を介してヒートシール性樹脂層を積層し、他方の面に
引き裂き性フィルム層を介して基材を積層してなること
を特徴とする包装材料。 - 【請求項2】 前記ガスバリヤー層が、エチレン−酢酸
ビニル共重合体ケン化物層及びその両側に設けられたナ
イロン層を有する共押出しフィルムを含むことを特徴と
する請求項1記載の包装材料。 - 【請求項3】 前記ガスバリヤー層が、プラスチックフ
ィルムの少なくとも一方の面にSiOX(xは1〜2)
の蒸着層を有してなることを特徴とする請求項1記載の
包装材料。 - 【請求項4】 前記ガスバリヤー層と前記引き裂き性フ
ィルム層を熱溶融樹脂層を介することにより又はドライ
ラミネーション法により積層してなることを特徴とする
請求項1記載の包装材料。 - 【請求項5】 前記ガスバリヤー層に、熱溶融樹脂層を
介して高密度ポリエチレン層を設け、更に該高密度ポリ
エチレン層上に熱溶融樹脂層を介してヒートシール性樹
脂層を積層してなることを特徴とする請求項1記載の包
装材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22793493A JP3275275B2 (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 耐薬品性に優れた包装材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0752304A true JPH0752304A (ja) | 1995-02-28 |
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Family
ID=16868577
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22793493A Expired - Lifetime JP3275275B2 (ja) | 1993-08-20 | 1993-08-20 | 耐薬品性に優れた包装材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3275275B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114572557A (zh) * | 2020-11-30 | 2022-06-03 | 内蒙古伊利实业集团股份有限公司 | 封口膜、含有该封口膜的杯子及其制备方法 |
CN117165205A (zh) * | 2023-09-13 | 2023-12-05 | 临舟(宁波)科技有限公司 | 一种飞艇蒙皮材料及其制备方法 |
-
1993
- 1993-08-20 JP JP22793493A patent/JP3275275B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114572557A (zh) * | 2020-11-30 | 2022-06-03 | 内蒙古伊利实业集团股份有限公司 | 封口膜、含有该封口膜的杯子及其制备方法 |
CN114572557B (zh) * | 2020-11-30 | 2024-01-26 | 内蒙古伊利实业集团股份有限公司 | 封口膜、含有该封口膜的杯子及其制备方法 |
CN117165205A (zh) * | 2023-09-13 | 2023-12-05 | 临舟(宁波)科技有限公司 | 一种飞艇蒙皮材料及其制备方法 |
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