JPH07507055A - 眼の創傷の治癒における血小板誘導化成長因子の使用 - Google Patents
眼の創傷の治癒における血小板誘導化成長因子の使用Info
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- JPH07507055A JPH07507055A JP5515088A JP51508893A JPH07507055A JP H07507055 A JPH07507055 A JP H07507055A JP 5515088 A JP5515088 A JP 5515088A JP 51508893 A JP51508893 A JP 51508893A JP H07507055 A JPH07507055 A JP H07507055A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
眼の創傷の治癒における血小板誘導化成長因子の使用発明の背景
本発明は眼の創傷、特に角膜の創傷の治癒(11合)を刺激するために血小板誘
導化成長因子(PDGF)を使用することに関する。
角膜の創傷は眼への外傷によって頻繁に生起し、例えば自動車事故、工場の事故
、及び兵器が原因の創傷時に起こる場合がある。眼の創傷はまた、白内障の手術
、貫通性角膜移植術、緑内障フィルタリング手術、網膜再装着などの網膜手術、
及びレーザー角膜切断又は放射角膜切開術などの開側手術など、手術時の回避し
得ない結果としても起こる。非癒合角膜潰瘍はまた、糖尿病などの病因的に非外
傷の原因から起こる場合もある。
これらの創傷の治癒は遅(、困難であることが多く、そして外傷又は手術の術後
経過からの回復を複雑にさせることがある。従って、眼の創傷、具体的には角膜
創傷の治癒を促進させる容易な適用方法がめられている。
さらに、角膜創傷の治癒の質は貧弱であることが多く、痕跡形成や他の視覚障害
を引き起こす。従って、角膜創傷の治癒の質を改善できる方法がめられている。
最近、創傷の治癒、特にヒフの治癒を促進させるために成長因子を使用すること
に多くの注目が集まっている。成長因子は細胞を遊走させ、分化させ、トンスフ
ォーミングさせ、又は成熟させて分裂させる物質である。この因子は、多くの別
個の正常及び悪性の哺乳動物細胞型から普通は単離することのできるポリペプチ
ドである。成長因子のなかには、遺伝子操作された細菌(大腸菌(エシェリヒア
・コリ))及び酵母などの微生物から産生され得るものがある。例えば、Mo1
ecular and Ce1lular Biology of found
Repair(1986)の第10章及び第11章を参照のこと[これを引用
によって本明細書に包含させる]。成長因子の中には、表皮成長因子(EGF)
、トランスホーミング成長因子α及びβ(TGFα、TGFβ3、及びTGFβ
2)、線維芽細胞成長因子(FGF) 、インスリン様成長因子(IG’F)、
神経成長因子(NGF) 、及び血小板誘導化成長因子(PDGF)などがある
。これらはRobertsonらの米国特許第4,939,135号に記載され
ている〔これを引用によって本明細書に包含させる〕。
PDGFをヒフ及び結合組織の創傷治癒の促進に使用することは研究されている
[Antoniadesら、Proc、 Natl、^cad、 Sci、
、 U、 S、^、88:565−569(1991) G Cromackら
。
J、 Trauma 30:5129−133(1990) HRossら、
Ph1los Trans、R,Soc、Lond、(Bi盾戟A ) 32
7:155−169(1990)]。しかしながら、角膜の状態はヒフや結合組
織とは本質的に相違している。例えば、角膜の上皮は、有意な量のEGFを含有
する涙液によって持続的に洗浄されている。1つの成長因子が存在すれば、他の
成長因子の応答が妨害され、又は干渉され得ると考えられている[Adelma
n−Grillら、Eur、 J、 Ce11、Biol、 51:322−3
26(1990)] 。従って、ヒフ又は接合組織とは反対に角膜組織において
働き、他の成長因子の存在下でさえも角膜創傷の治癒を促進するよう働くことの
できる成長因子がめられている。
さらに、角膜の神経再支配(re−innervation)は非常に望ましい
ものであるが、治癒期では遅れることが多い。神経再支配が失敗すると、角膜上
皮細胞の維持不全など、機能喪失が起こることがある。従って、角膜創傷治癒を
促進する処置は、神経再支配をも促進するのが望ましい。
概 要
哺乳動物の角膜創傷の治癒の質をPDGFの適用によって促進及び/又は改善す
る方法は上記の要求を満たすものである。この方法は、(1)眼科学的に適合す
る血小板誘導化成長因子の溶液を製造し、そして(2)血小板誘導化成長因子を
角膜に適用することによって刺激される角膜の上皮細胞及び/又は角膜実質細胞
の増殖を介して促進される治癒であって、臨床的に検出できるその治癒を促進す
るに充分な量の上記溶液を、角膜創傷が生じた時に又はその後に哺乳動物の角膜
に適用すること、を特徴とするものである。
血小板誘導化成長因子はAAイソ型、ABイソ型、BBイソ型、及びそれらの混
合物から選択することができる。好ましくは、血小板誘導化成長因子はBBイソ
型である。
1つの好ましい態様では、血小板誘導化成長因子は、以下の119アミノ酸のる
:
上記の溶液剤中における血小板誘導化成長因子の濃度は約10*g/mlから約
11000I1/諺lとすることができる。好ましくは、約50tg/露lがら
約500ug/mlの濃度である。最も好ましくは、約100gg/m1の濃度
である。
上記の溶液剤は、角膜の創傷が生じた後に角膜へ少な(とも1回又はそれ以上適
用することができる。好ましくは、1回から3回、例えば創傷が生じた約2時間
、約8時間、及び約24時間の後に溶液剤を適用する。あるいは、溶液剤は角膜
創傷が生じた時に角膜に1回又はそれ以上適用することができる。
その創傷は外科的レーザーの作用によって引き起こされ、又は糖尿病の結果であ
る場合がある。
臨床的に検出できる治癒には角膜創傷治癒の質の改善がある。角膜創傷治癒の質
の改善には、再発性角膜潰瘍での上皮の異常な面皮形成における臨床的に検出で
きる減少、又は痕跡形成の臨床的に検出できる減少、又はその両者が包含され得
る。
PDGFの適用はさらに、少なくとも角膜上皮の部分を神経除去する角膜創傷が
生じた後の角膜上皮における臨床的に検出できる神経再支配をも促進することが
できる。PDGFは、角膜上皮の臨床的に検出できる神経再支配を促進するに充
分な量で適用する。このことはPDGF処置が有している予想外の効果の1っで
ある。
本発明は別の態様として、角膜創傷治癒の質を促進及び/又は改善するための哺
乳動物の角膜に適用する医薬組成物であって、(1)水、
(2)少なくとも約10μg/I7!の血小板誘導化成長因子を含有する眼科学
的に適合する血小板誘導化成長因子の溶液、及び(3)そのpHを約5から約8
の範囲内に調節する緩衝液、を含有する組成物を提供する。この組成物は投与単
位剤形であることができる。
本発明は別の態様として、角膜創傷治癒の質を促進及び/又は改善するための哺
乳動物の角膜に適用する医薬組成物の調製用錠剤であって、(1)創傷治癒の質
を促進及び/又は改善するに充分な血小板誘導化成長因子の量、及び
(2) このような錠剤を製造するのに適している眼科学的に許容される非毒性
の賦形削、
を含有する錠剤を提供する。
図面の簡単な説明
上記した、及び別の本発明の特徴、局面及び利点は以下の説明、添付の請求の範
囲及び次に説明する添付図面を参照することによって容易に理解されるであろう
:
第1図は哺乳動物の角膜を模式図によって説明するものであり、角膜及び上皮の
神経支配から構成される層を示している。
第2図は、角膜再上皮形成の促進における種々の型のPDGF及びEGFなどの
成長因子の処置の結果を示すグラフであり、ここでは、残っている創傷領域のバ
ーセンテイジを時間に対してプロットしている(PBS=リン酸緩衝化食塩水の
対解く成長因子無し))。
第3図は、最初の手術の71P!間後における第2図の結果を表す棒グラフであ
る。
第4図は第2図のように、角膜の再上皮形成を促進させる1005g/m/及び
10ug/xiのBBイソ型PDGFによる処置の結果を示すグラフである。
第5図は第2図のように、角膜の再上皮形成を促進させる10ag/m/の種々
のイソ型PDGFによる処置の結果を示すグラフである。
第6図は前角膜切除術の後に治癒を促進させる種々のイソ型PDGF及びEGF
による処置の結果を示すグラフであり、ここでは残りの創傷領域のパーセンテイ
ジを時間に対してプロットしている。
第7図は前角膜切除術の後に治癒を促進させる100μlのBBイソ型PDGF
による処置の結果を示す同様のグラフである。
第8図は、最初の手術の71時間後における第6図の結果を表す棒グラフである
。
第9図は、角膜の引張応力を増大させるPDGF処置の結果を表す棒グラフであ
る。
第10図は、角膜の引張強度の別の測定値である角膜組織の分裂時間を増大させ
るPDGF処置の結果を表す棒グラフである。
第11図は、応力及びひずみに抗する角膜組織の抵抗能を増大させるPDGF及
びEGF処置の結果を表す棒グラフである。
第12A図は、手術の9日後の対照角膜の切片の光学顕微鏡写真である。
第12B図は、10011g/11のBBイソ型PDGFを手術後の最初の24
時間経過後に3回投与した場合の、手術の9日後の角膜の切片の光学顕微鏡写真
である。
第13図は、コラーゲン収縮の原因である線維芽細胞の活性化に対するPDGF
の効果を測定するためのin vitroゲル収縮検定において、種々の用量の
PDGFで処置した結果を示す棒グラフである。
第14図は、実施例1にて説明する、大腸菌発現ベクターpcFM1156にお
いてrPDGF Busを発現させるのに使用したDNA配列、及び得られたr
PDGF BBeのタンパク質配列のダイアグラムである。
説 明
本発明者らは、血小板誘導化成長因子(PDGF)を哺乳動物の角膜の創傷に適
用すると、その創傷の治癒が実質的に促進することを発見した。
天然のヒトPDGFはダイマーを形成する2つのポリペプチド鎖から構成される
。2つの鎖とは124アミノ酸から構成されるA、IIと160アミノ酸から構
成されるB鎖である。各鎖はノスティン残基を有しており、それらはジスルフィ
ド結合を介して結合している。鎖は別個に同定され、配列決定された[Wate
rfieldら、Nature 304:35−39(1983) HDool
ittleら、5cience 221:275−277(1983) F B
ets
hol tzら、Nat、ure 320:695−699(1986) +
1eichら、FEBS Lett、198:344−34W(1986)
: Roppeら、 FEBS Lett、 223:234−246(198
7)] 。活性な成長因子は2つの鎖、AA又はBBホモダイマー又はABヘテ
ロダイマーの組合わせ体として組み立てられ得る。これら種々の組合わせ体はイ
ソ型と呼ばれる。
異なるイソ型は別個のクラスのPDGFレセプターと結合し[Boven−Po
peら。
J、Biol、Chem、 264:2502−2508(1989)] 、そ
れらが作用する細胞上において別個の働きをする[5achinidjsら、
J、Biol、Chem、 265:10238−10243(1990)]−
各レしプターは1つのサブユニット及び1つのみのサブユニットとしか結合せず
、従って1つのダイマーPDGF分子は2つのレセプター分子と結合することが
できる[5achlnidisら、前掲〕。
創傷の治$を促進する基本的な方法は、(1)眼科学的に適合する血小板誘導化
成長因子(PDGF)の溶液を製造し、そして(2)血小板誘導化成長因子を角
膜に適用することによって刺激される角膜の上皮細胞及び/又は角膜実質細胞の
増殖を介して促進される治癒であって、臨床的に検出できるその治癒を促進する
に充分な量の上記溶液を、角膜創傷が生じた時に又はその後に哺乳動物の角膜に
適用すること、を特徴とするものである。
PDGFを角膜に適用すると、促進治癒の質も改善させることができる。PDG
Fが基底膜成分の上皮分泌を誘発させる事実があるゆえに、治癒の質が改善され
るであろうが、これは、癒合後の再発性角膜潰瘍における異常な上皮面皮形成の
減少などから測定される。さらに、切開術後の角膜組織学はコラーゲン修復率の
増大を示すが、これは活性化された多数の角膜実質細胞が切開部分の回りに存在
することによって示され、このことが形成される痕跡の減少を導(のであろう。
従って、「創傷治癒の質」なる用語は本明細書では、再発性角膜潰瘍における異
常な上皮面皮形成の臨床的に検出できる減少、痕跡形成の臨床的に検出できる減
少、又はその両者のいずれかによって定義される。
特に重要なことは、PDGFを適用すれば、角膜の構造的完全性及び機能を保護
するうえで重要である角膜上皮の神経再支配をも促進できる事実である。創傷後
の眼表明に角膜の神経支配及び感覚が復帰することは、角膜上皮の維持にとって
重要である。上皮創傷後の眼表面領域の神経再支配は以後、上皮障害の修復と関
係すると考えられる。従って、角膜の神経再支配は、上皮が速く治癒した角膜に
おいてより速く修復される。
角膜上皮を神経支配する神経を含む角膜のダイアグラムを第1図に示す。上皮を
除去するといっても起こるようにこの神経を切断すると、角膜の治癒は大きく制
限され得る。
■、眼科学的に適合する溶液剤
A、血小板誘導化成長因子
「血小板誘導化成長因子J (PDGF)なる用語は本明細書では、天然のヒト
PDGFのあらゆるイソ型と同じ生理学的活性を実質的に有する、起源を問わな
いあらゆるポリペプチド又はポリペプチドの複合体を意味するために使用してい
る。PDGFは当業界にて実施される方法によって製造することができる:例え
ば、ヒト又は動物組織からの単離、固相ペプチド合成などの化学的合成、及び細
菌、酵母又はPDGFを産生するように遺伝子操作された培養セルラインによる
生産が挙げられるが、これらに限定されない。PDGFなる用語はさらに、以下
の変異体も包含しているが、これらに限定されない=(1)天然に存在するPD
GFとはグリコリル化パターンが異なっているPDGFの変異体、(2)化学修
飾したPDGFの誘導体、(3)天然のヒトPDGFと配列を比較した場合に1
つ又はそれ以上のアミノ酸置換、付加又は欠失を有する遺伝子操作されたPDG
F活性を有する分子、例えばシスティン残基が他のアミノ酸残基に変換された突
然変異体、及び天然のヒトPDGFとは異なるアミノ酸残基の数を有する分子な
ど、及び(4) PDGFに関与するポリペプチドが他の異種タンパク質、例え
ば細菌又は酵母タンパク質と融合されている融合タンパク質。具体的には、以下
の組換え分子が本明細書にて使用するPDGFの定義に包含される:(1)v−
sisを発現するのに従来使用されている発現系によって酵母から産生される、
いわゆる「内皮型」の、各鎖が110アミノ酸残基を有しているAAイソ型の変
異体[Kellyら、 EIIBOJ、 4:3399−3405(1985)
;Co11insら、 Nature328:621−624(19g?)
; Tongら、Nature 328:619−621(1987)] ;(
2)以下の実施例1及び2に、及びTho+*asonのPCT出願番号WO9
1108761(これを引用によって本明細書に包含させる)に記載されている
ようにして大腸菌から産生される、119アミノ酸の組換え誘導した再折りたた
みB鎖ホモダイマー:及び
(3)遺伝子的に操作した酵母から産生される、各鎖が109アミノ酸残基を有
しているBBイソ型の変異体[Kellyら、前掲]。
PDGFはAAイソ型、BI3イソ型、ABイソ型、又はそれらの混合物である
ことができる。好ましくは、PDGFはBBイソ型である。
PDGFの特に好ましい型は以下の配列を有する119アミノ酸の組換え的に誘
導される再折りたたみB鎖ホモダイマーである。
5−L−G−5−L−T−ニー八−E−P−A−M−P−P−C−V−E−V−
Q−R−C−S −G −C−C−N−N−R−N−V−Q−C−R−P−T−
Q−V−Q−L−R−P−V−Q−V−R−に−ニーE−1−V−ft−に−に
−P−1−F−に−に−A−T−V−T−L−E−D−H−L−AmC−に−C
−E−T−V−A−A−A−R−P−V−T−R−5−P−G−G−5−Q−E
−Q−R1このPDGFの型は以下では[rpDGF BusJと一般に呼称す
るが、これはインビトロ突然変異誘発を受けたv−sjsの発現によって生産さ
れる。インビトロ突然変異誘発により、v−sisタンパク質に見いだされるア
ミノ酸の6.7.101.107、及び114位のアミノ酸残基をヒトPDGF
のBヒト鎖に見いだされるアミノ酸と置換し、120位に終止コドンを挿入する
。次いで、得られた突然変異遺伝子を大腸菌用の発現ベクター、pcFM115
6に挿入し、rPDGF B++sを発現させる。次いで、ブロッキング剤とし
てグルタチオンを使用し、発現されたPDGFをダイマーに再折りたたみする。
さらに詳細なrPDGF B++sの製造は以下の実施例1及び2にて説明する
。
所望のrPDGF Busを入手するための遺伝子構築物は、当業者に知られて
いるPDGF Hの多くの組換え生産方法のいずれかを改変することによって、
製造することができる。例えば、v−sis遺伝子をまず改変してヒト対応物C
−5isを入手し、又はそのc−sisを出発物質として使用し、次いで111
位から160位のいずれかのアミノ酸位置に終止コドンを置換した後、所望の宿
主細胞をトランスフェクトする。終止コドンは、先に存在するコドンの部位特異
的突然変異誘発によって、c−sis又は改変v−sis前駆タンパク質コード
化配列内に設置するのが好ましい。
あるいは、前駆タンパク質をコードする配列を合成するか、又はc−sis遺伝
子もしくは改変v−sis遺伝子からまずカルボキシ末端付近の適当な制限部位
を削除(カットバック)し、次いで、使用する特定のベクター及び宿主細胞系に
とって好ましいコドンを使用して、前駆タンパク質コード化配列のカルボキシ末
端を再構築して所望の終末位置(約111から約160)とする。Theec−
sis遺伝子又は改変y−sis遺伝子も、ここでも選択するベクター及び宿主
細胞系にとって好ましいコドンを使用し、アミノ末端付近の適当な制限部位で切
断してもよく、そのアミノ末端を所望の開始位置にまで切断する。天然に存在す
る出発物質又は合成出発物質、又はそれらの組合わせ物を使用するかに関係無く
、終止コドンは、前駆タンパク質コード化配列の所望のカルボキシ末端アミノ酸
の後、即ち約111から160位のアミノ酸位置のいずれかの後に設置しなけれ
ばならない。
組換えPDGFを入手するための好ましい方法では、v−sis遺伝子をC−5
is遺伝子が入手されるように改変し、次いで、又はそれと同時に、終止コドン
を改変遺伝子の所望の位置に配置させる。次いで、その終止コドンを含有するC
−5is前駆タンパク質のコード化配列をベクターに挿入し、それを所望の原核
生物宿主細胞をトランスフェクトするために使用する。
より好ましくは、組換えPDGFを入手するために使用する前駆タンパク質コー
ド化配列はc−sis遺伝子の同族体である。c−sis同族同族体前駆タンパ
ク−コード化配列大腸菌宿主細胞にて発現させるために好ましいコドンを含有す
るよう構築すればよい。c−sis遺伝子の同族体は、部位突然変異誘発するこ
と及び、適当なタンパク質分解開裂部位に存在する末端をタンパク質開裂した後
、c−sisと合成カルボキン及びアミノ末端とを連結することの両者によって
入手することができる。
v−sis遺伝子は、組換えPDGFを入手するための前駆タンパク質被覆配列
を入手するための良好な出発物質である。例えば、1−119アミノ酸をコード
する領域では、v−sis遺伝子が組み込まれているタンパク質とc−sisを
コードするP D G F + + *前駆タンパク質との間では5つのアミノ
酸の相違しか存在しない。これら5つのアミノ酸のうち、v−sis遺伝子にお
ける2つはインビトロ突然変異誘発手法によって改変することにより、2つのア
ミノ酸がPDGF B、、、前駆タンパク質における対応する残基と同じである
タンパク質をコードするDNA配列を創製することができる。コドン101及び
107に所望の変化を導入するには、DNAのインビトロ突然変異誘発の多くの
方法を利用することができる。このような方法は当業者に周知である。例えば、
アメルンヤン[^r1ington Heights、イリノイ]の「オリゴヌ
クレオチド特異的インビトロ突然変異誘発系」キットのための教示パンフレット
に記載されているEckstein及びその共同研究者の方法[Taylorら
、 Nucl、^cids Res、13:8764−8785(1985)
; Nakamaye & Eckstein、 Nucl、Ac1ds Re
s、 14:967−969(1986)]は、アミノ酸101のイソロイシン
残基をスレオニン残基に、及びアミノ酸107のアラニン残基をプロリン残基に
変換するうえで特に有用である。
次いで、アミノ酸101及び107のインビトロ突然変異誘発の後、アミノ酸2
4に相当する位置で切断する制限酵素BglIIによって改変v−sisDNA
のアミン末端を削除する。最初の24アミノ酸を包含するその遺伝子の上流部分
は、下流のBgln切断突然変異v−sisDNAを以下のいずれかをコードす
る合lDNA断片と連結することによって回復させることができる:(1)AT
G翻訳開始コドン:(2)アミノ酸1のセリン残基、及び(3) c−sisコ
ード化前駆タンパク質の最初の24アミノ酸の残り。この方法では、他の3つの
変異体アミノ酸のうちの2つ、即ちアミノ酸6のセリン残基、及びアミノ酸7の
バリン残基がヒトPDGF Bにおけるそれらの位置に存在するアミノ酸(それ
ぞれスレオニン及びイソロイシン)に変換され、v−sisによってコードされ
ている上流の前駆アミノ酸は除去される。
同様の方法によってカルボキン末端から削除することにより、アミノ酸114が
改変され、そして同時にアミノ酸120が終止コドンと置き換わっている合成断
片とそのカルボキシ末端とを置換できる。好ましくは、突然変異されたV−Si
sDNAを、アミノ酸112に相当する位置で切断する制限酵素Smalで切断
する。次いで、P D G F B + + e前駆タンパク質の112−11
9アミノ酸及び120位の翻訳終止コドンをコードする合成りNA断片をSma
r切断した突然変異v−sisDNAと連結させればよい。得られた合成りNA
もアミノ酸114にてスレオニン残基に代わってグリシン残基をコードしており
、5番目の変異アミノ酸がPDGF B、、、前駆タンパク質内の対応するアミ
ノ酸に変換されている。
前駆タンパク質のコード化配列の最終DNA構築物は、PDGF Bのアミノ酸
1−119とN末端における付加的なメチオニン残基とを要求する。このPDG
F B、、、遺伝子はpcFM1156などの適当な発現ベクター内に連結すれ
ばよく、次いでそれを適当な宿生細胞系に形質転換又はトランスフェクトし、好
ましくは大腸菌宿主細胞などの原核生物に行い、そうすればN末端メチオニンは
その宿主細胞内の生合成後にインビボにて除去される。(ある種の大腸菌株はN
末端メチオニンを除去できないので、そのアミノ酸末端に付加的なアミノ酸残基
を含有する組換え産物が産生される。)
このような組換えPDGF Bを生産するための好ましい発現系は、上記の原核
生物細胞培養系を、好ましくは大腸菌を包含するものである。
組換えPDGF同族体をクローニングし発現するための遺伝子操作方法は、19
89年12月19日出願の米国特許出願第454.794号、及び1990年1
2月13日出願の第624.451号に開示されており、これらは引用によって
本明細書に包含される。
本発明にて有用であるrPDGF B同族体は、当業者に既知の多くの方法のい
ずれかによって、得られた宿主細胞培養ペーストがら単離し、再折りたたみし、
精製することができる。好ましい再折りたたみの方法は米国特許出願第451゜
485号に記載されており、これは引用によって本明細書に包含される。
好ましい再折りたたみの方法では、ジスルフィドのブロッキング剤を使用してモ
ノマー性の混合ジスルフィド中間体を創製し、それにより還元され、かつ折りた
たまれていないモノマーrPDGFの遊離スルフヒドリルをブロックする。これ
により、還元rPDGFのスルフヒドリル基が単離及び精製の際にジスルフィド
結合を成熟前に形成するのを防止する。同時に、この改変により、rPDGF中
間体が水溶液に溶解するようにする。この溶解性の結果として、選択する水性1
墳に存在する力を使用することによって、ブロックされたモノマー中間体がその
生物学的に活性なコンホメーションをとるようにすることができ、次いで非ブロ
ッキングが起こり得る。通常、非ブロッキングによってダイマー型のPDGFが
生成され、このダイマー内では、所望の鎖内及び鎖間ジスルフィド結合の形成に
よってダイマー構造が適所で[ロック(lock)Jされる。
B 即
眼科学的に適合する溶液剤内でのPDGFの濃度は、約1.0μ1g/mfがら
約100utz/mlとすることができる。好ましくは、その濃度は約50μg
7mlから約500μghlである。最も好ましくは、PDGFの濃度は、10
0μg/票lである。
PDGFを含有する眼科学的に適合する溶液剤は好ましくは、水中で製造する。
この溶液剤はイオン性又は非イオン性の生理学的に許容される界面活性剤、及び
通常の保存剤、抗−細菌又は抗−真菌剤も含有することができる。例えば、この
溶液剤はエタノール、グルセロール、ヒドロキシメチルセルロール、プロピレン
グリコール、ポリエチレングリコール、ポリオキンエチレンソルビタン、又は植
物油を含有することができる。通常の抗−細菌、抗−真菌又は保存剤としては、
パラベン類、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサールなどを
挙げることができる。これらの成分のすべては、眼にとって眼科学的に許容され
る濃度で存在する。さらに、緩衝液を使用し、生理学的pH又はそれよりも若干
低いpH1即ち約5から約8までの範囲のpH内にその組成を維持させることが
できる。緩衝液はホウ酸塩、クエン酸塩、リン酸塩、重炭酸塩、又はトリス塩酸
などとすることができる。この溶液剤は、塩化ナトリウム及び/又は糖などの通
常の浸透圧的に活性な材料を添加することによって等張にすることができる。溶
液剤には、アルブミンなどのタンパク質担体又は安定化剤を含有する他の安定化
剤を含有することができる。溶液剤はさらに、ラノリン誘導体及び/又は他の油
などの緩和薬(emollients)を保証し、適用を簡便かつ容易にし、ま
た寛容性を増大させることができる。この溶液剤はまた、感染を制御するために
抗生物質を含有することもできる。
本発明の別の聾様は、哺乳動物の角膜に適用する、創傷治癒の質を促進及び/又
は改善するための医薬組成物である。この組成物には、上記の眼科学的に適合す
る溶液剤、又は活性成分もしくは活性成分群、即ち創傷治癒の質を促進及び/又
は改善するに充分な血小板誘導化成長因子の量を、錠剤を製造するために適して
いる非毒性の眼科学的に許容される賦形剤を含有する錠剤が包含される。この溶
液剤は投与単位剤形で調製することができる。錠剤にとっての賦形剤としては、
炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム又は重炭酸ナトリウム、乳酸、又はリン酸カル
シウムなどの不活性希釈剤、デンプン、ゼラチン又はアラビアガムなどの結合剤
、及びステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、又はタルクなどの滑沢剤が挙
げられ、これらはPDGF及び他の成分と共に含有される。上記の錠剤は、その
錠剤を水、エタノールを混合した水又は池の適当な液体に溶解することにより角
膜適用に適したPDGFの眼科学的に適合する溶液剤が調製できるように、前調
製することができる。錠剤中のPDGFの濃度は、錠剤を溶解して溶液剤を調製
すると、その溶液剤中のPDGFの濃度が上記の濃度限界内となるような濃度で
ある。
11、PDGF溶液剤の適用
本発明において角膜の創傷治癒を促進させる方法を実施するには、臨床的に検出
できる治癒を促進するに充分な量の溶液剤を、角膜創傷が生じた時、又はその後
に哺乳動物の角膜に適用する。治癒は、血小板誘導化成長因子を角膜に適用する
ことによって刺激される角膜の上皮細胞及び/又は角膜実質細胞の増殖を介して
促進される。好ましくは、眼科学的に適合するPDGFの溶液剤は角膜の神経再
支配をも促進するように適用する。通常、溶液剤は約10から約500μlの量
を角膜に直接適用するが、好ましくは約50μlである。適用する溶液剤の量及
びその溶液剤中のPDGFの1度は、眼及びスリットランプを用いる写真術の評
価ならびに9者の臨床観察事項に基づくなどして、当業者が容易に決定できる。
溶液剤は角膜に多数回適用することができる。好ましくは1又はそれ以上適用す
る。より好ましくは、1から3回適用する。この適用は創傷が生じる、又は手術
操作の約2時間後、約8時間後、及び約24時間後に行うことができる。
本発明の手法は、基底膜が無傷のままである上皮露出(epithelial
denudeIIent)の場合、及び基底膜が除去されている前角膜切開術の
後においても使用することができる。本発明の方法はさらに、切開などの支質創
傷の処置にも使用することができる。
具体的には、本発明の手法は、眼への外傷に起因する創傷、及び外科的レーザー
の適用などの外科処置に起因する創傷の創傷治癒の質を促進し及び/又は改善す
るために使用することができる。この外科処置には、白内障の手術、貫通性角膜
移植術、緑内障フィルタリング手術、網膜再装着などの網膜手術、及びレーザー
角膜切断又は放射角膜切開術などの開削手術などの手術が含まれる。本発明の手
法はまた、糖尿病の非癒合角膜潰瘍などの病因的に非外傷の原因から起こる損傷
の創傷治癒の質を促進及び/又は改善するために使用することもできる。
基底膜の存在又は不存在及び角膜の障害又は創傷の程度によって、PDGFの用
量を調節する必要のある場合がある。これは、上記の手法に従って行うことがで
き、当業者の技術常識の範囲内である。同様に、少な(とも角膜上皮の部分が神
経除去される角膜創傷が生じた後に、上記の手法に従ってPDGFにより角膜を
処置すれば、臨床的に検出できる角膜上皮の神経再支配を促進させることができ
る。
以下に実施例を挙げて、本発明を例示する。これらの実施例は単なる例示を目的
とするものであり、いかなる意味においても本発明の範囲の限定を意図するもの
でない。
第14図に示すPDGF Bl□をコードする前駆タンパク質コード化配列は出
発物質としてv−sis遺伝子を使用して構築した。
アミノ酸101及び107の変換
サル肉腫ウィルスのレトロウィルス遺伝子のクローンであるプラスミドpC60
[Wong−3taalら、 5cience 213:226−228(19
81)11μgを制限酵素5ail及びXbaTによって消化し、次いで得られ
た1183塩基対の断片を、klaniatisら。
Mo1ecular Cloning、^Laboratory Manual
、コールド0スプリング0ハーバ−0ラボラトリ−<1982)に記載されてい
る手法に従って、低融解温度アガロースゲル中の電気泳動分離によって精製した
。次いで、精製した断片をそのゲルから切り出した。同時に、M13mp19
DNA0.2μgも5ail及びXbalで消化し、大きな7245塩基対のバ
ンドを低融解ゲルから同様に切り出した。切り出したゲル切片を共に65℃で融
解し、次いで37℃に冷却した。大きな7245塩基対のM13mp19断片を
含有するゲル及び1183塩基対v−sis断片を含有するゲルの1/4を混合
し、5truhl、 Biotechniques、 3:452−453(1
985)に従って連結した。連結したDNAをE、coli (大腸菌)K12
株PCIに形質転換し、液体培養中にてM13ベクターの明瞭なプラークを選択
し増殖した。M13mp19ベクター内における1183塩基対v−sis断片
の存在は、ファージDNAの2本鎖複製型(RF)の調製及び制限断片地図分析
[11essingら、 Nucl、Ac1ds Res、 9:309−32
1(1981)]によって確認した。
このようにして入手したM13mp19/v−sisファージを液体培養中にて
増殖させ、1本IJIDNAを単離した(Messingら、前掲)。このDN
Aを、オリゴヌクレオチド特異的インビトロ突然変異誘発の鋳型として使用し、
101及び107残基のアミノ酸をヒトPDGF Hの対応するアミノ酸に変換
した。この工程の最初の段階では、イソロイシン101をコードするATAコド
ンをスレオニンをコードするACAに変換し、さらにアラニンをコードするGC
TコドンをプロリンをコードするCCTに変換した。
M13mp19/v−s is1本鎖重鎖A10μgを以下の配列を有するリン
酸化オリゴヌクレオチド8pIIO1とアニーリングした:5’GGTCACA
GΩCCGTGCAGCTGCCACTΩTCTCACAC3’、−ノ配列は、
Devareら、 Proc、Natl、八cad、 Sci、 、 +1.3
. A、 79巻、 pp3179−318Q.198
2のナンバー系を使用するv−sis遺伝子のヌクレオチド4283−4316
と相同的である。このオリゴヌクレオチド内の下線を引いた塩基はv−sis配
列からヒトPDGF B配列への変化を示している。突然変異オリゴヌクレオチ
ド上でDNA合成を開始し、E、coli DNAポリメラーゼ1のクレノー断
片を用いてチオヌクレオチド三リン酸を使用し、次いでT4DNAリガーゼで連
結させることにより完全な突然変異体ストランドを合成した。残った1本鎖鋳型
M13mp 19/v−s i s DNAはニトロセルロースフィルターによ
る濾過により取り出した。突然変異されていないストランドは制限エンドヌクレ
アーゼHind■とのインキュベートにより切れ目を入れる。次いで、切れ目の
付いた突然変異されていないストランドを、上記の突然変異ストランドを鋳型と
して用いてデオキ/ヌクレオチド三リン酸により再重合化した。その結果、最終
産物の両DNAストランドには所望の突然変異が含有されていた。このDNAを
E、 coli K 12株TG1に形質転換した。プラークを選択し、液体培
養中にて増殖させ、1本鎮DNAを単離した。Sangerら、 Proc、
Natl、 Acad、 Sci、、υ、S、^、、 74:5463−546
7(1X7
7)のノデオキシヌクレオチド三リン酸方法によって、得られたDNAの配列決
定を行い、所望の突然変異が含有されていることを確認した。
アミノ酸6及び7の変換
次の工程では、v−sisタンパク質内の6及び7位の位置に存在するアミノ酸
由来のアミノ酸6及び7がヒトPDGF B内に存在するアミノ酸に変化してい
る合成りNA断片と、突然変異v−sis遺伝子の5′部分とを置き換えた。
この合成断片はヒトPDGF Bのセリン1のコドンの直前にある翻訳開始AT
Gコドン、ならびにE、coli リポゾームと結合するための提示配列及び以
下に記載する所望のE、coli発現ベクターへの連結のための制限部位をも提
供した。この合成りNA断片は、Devareら、前掲のナンバーリング系にお
けるv−sis遺伝子のヌクレオチド4061に位置するBgln部位に配置さ
せた。
M13mp19ベクター内に存在するBgln部位はこの工程とv1維に絡んで
おりこの工程を妨げるので、突然変異v−sis遺伝子をまず、BglII部位
を含有しない市販されているプラスミドベクターptJc18に移動させた。M
13mp19/v−sis突然変異RF DNAを5ail及びBamHlで制
限し、得られた1193塩基対の断片を低融解温度アガロースゲルを使用する電
気泳動によりて単離した。この断片を、これも事前に5ail及びB鉗H1で制
限しておいたプラスミドpL’c18と連結した。得られた連結DNAを市販の
E、coli K 12株DH5に導入し、得られた形質転換体をアンピシリン
の存在下に発育させることで選択した。コロニーを選択し、液体培養中で発育さ
せた。単離したプラスミドDNAを、v−sis挿入体の存在に関して制限マツ
ピングで分析した。
pUc18/v−s is突然変異DNAを、突然変異v−sis挿入体の直上
流のpUc18のポリリンカー内を切断する)(indI[+で制限し、また、
成熟タンパク質産物のアミノ酸24に相当する、Devareらのナンバーリン
グ系のヌクレオチド4061のv−sisDNA内を切断するBglmで制限し
た。この制限によって得られた大きな3565塩基対断片を低融解温度アガロー
スゲルの電気泳動によって単離した。この断片を以下の配列を有する合成2重鎖
DNA断片と連結した:
この合成りNA断片はその上流(左側)末端にHindlI[の「粘着」末端を
、その下流(右側)末端にBglHの「粘着」末端を含有している。さらに、X
ba1部位(TCTAGA)が合成りNA内のHindl[I r粘着」末端の
直下流に存在しており、このことは、以下に説明するように、発現ベクターのX
ba1部位への連結のためのXbalによる以後の制限を可能にしている。
得られた連結DNAをE、coli K 12株DH5に導入し、アンピシリン
含有培地上の発育によって形質転換体を選択した。得られたコロニー由来のプラ
スミドDNAを制限エンドヌクレアーゼマツピングによって分析し、合成りNA
断片の存在を調べた。この時点で、I)UC18/v−s Is構築物は突然変
異V−SIS遺伝子を含有しており、アミノ酸番号6.7.101及び107は
ヒトPDGFに存在するアミノ酸に変化しており、その5゛末端はセリン1の直
前のATGコドンによる翻訳が開始するよう改変されていた。
アミノ酸114の変換及びアミノ酸120の終止コドンの置換次の工程では、ア
ミノ酸番号114のコドンをACTからGGTに変化させ、最終タンパク質産物
内のスレオニンをグリシンに置換させた。さらに、v−siSては、GCCがア
ラニンをコードしているコドン番号120を翻訳終止コドンTAAに変化させた
。このような構築により得られたリングくり質産物は、119残基のアルギニン
で終止している。これらの変化は共に、コドン番号112内に位置するSma1
部位の後に合成りNA断片を挿入することによって1工程で行った。
上記のようにして生成させたpUc18/v−sis突然変異DNAを5eal
で制限し、Devareら、前掲のナンバーリング系内のv−sis配列のヌク
レオチド4324にて切断し、またEcoRIで制限し、pUc18のポリリン
カー内のv−sis挿入体の直下流を切断した。
v−sisタンパク質のC末端部分及び3′−非翻訳配列をコードして(する、
Smal及びEcoR1部位間の小さな断片(510塩基対)を、低融解アガロ
ースゲルの電気泳動によつて取り出した。大きな断片(約3530塩基対)を以
下の配列を有する合成りNA断片と連結した:ここでは、114位の新たなグリ
シン残基をコードするGGTコドン及び120位に導入されたTAA終止コドン
に下線を付している。この合成りNA断片:よ、その上?M(左側)末端に、S
malによるv−sis突然変異配列の制限によって創製される平滑末端と連結
するための平滑末端を含有し、またその下流(右側)末端に、EcoRIによる
pUc18ポリリンカーの制限によって創製されるEc。
R1末端と連結するためのEcoRIr粘着」末端を含有している。得られた連
結DNAをE、coli K 12株DH5に導入し、アンピシリン含有培地上
にて発育させて形質転換体を選択した。得られたコロニーから得たプラスミドD
NAを分析し、制限マツピングにより合成りNA断片の存在を調べた。
PDGF B、l。の発現
最終工程では、完全な突然変異v−sis遺伝子をpUc18から取り出し、そ
れを発現ベクターpcFM1156に連結した。プラスミドpcFM1156は
既知のプラスミド、pCFM836から調製した。プラスミドp CFM836
の製造は米国特許第4.710.473号に記載されている(この明細書の相当
する部分、特に実施例1から7を引用によって本明細書に包含させる)。pCF
M1156をpCFM836から製造するため、2つの内生Nde I制限部位
を切断し、!露された末端をT4ポリメラーゼで充填し、充填された末端を平滑
末端連結した。
次いで、得られたプラスミドをC1al及びKpnlで消化し、切除DNA断片
を、以下の配列のDNAオリゴヌクレオチドと置き換えた・pcFM1156ベ
クターは上流Xba1部位と下流の多くの制限部位の1つとの間に、外来遺伝子
を挿入するための領域を含有している。この場合、下流のEcoRI部位を利用
した。このようにして作成したpUC18/v−6i s突然変異DNAをXb
al及びEcoRIで制限し、小さな383塩基対の断片を低融解温度アガロー
スゲルの電気泳動によって単離した。この断片を、これもXbal及びEcoR
Iで制限しておいたpcFM1156 DNAに連結した。得られた連結DNA
をE、coli K 12株FM5 (ATCC#67545)に導入し、カナ
マイノン含有培地上で発育させて形質転換体を選択した。得られたコロニーから
得たプラスミドDNAを分析し、制限マツピングにより挿入DNA断片の存在を
調べt二。
最終の発現プラスミドは開始メチオニンから始まり、以後にヒトPDGF B饋
配列のアミノ酸1−119が後続するタンパク質をコードする挿入DNA配列を
含有していた。原核生物E、coli宿主細胞は合成後にはN末端メチオニンを
除去するので、産生される最終タンパク質は、ヒトPDGF Bのアミノ酸1−
119に対応している。
119アミノ酸のPDGFタンパク賀の発現は、その発現プラスミドを含有する
細菌細胞を培養物が所望の光学密度になるまで発育させ、次いでその培養物を4
2℃にお(する数時間の発育にノットさせることによって確認した。培養細胞の
試料を42℃までのノットの前に、及びそれ以後に数回取り出した。細菌タンパ
ク質の5DS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動分析では、見かけ分子量が14
.6Kdである主要なバンドが温度−誘発細菌細胞に存在しているが、インキュ
ベート前の細胞には存在しないことが観察された。このタンパク質は、600n
mの光学密度1.0にまで発育させた細菌培養物1リツトル当たり約25−40
冒gのレベルで存在していた。
E、coli r PDGF Btuの一次構造の確認E、coli−産生PD
GF BIImの予想アミノ酸配列及び均一性を確認するため、3つの異なるロ
ット由来の組換え産物を既知の手法、より完全には実施例2に記載するようにし
て封入体から精製し、次いで分析用ゲル電気泳動及びタンパク質配列決定によっ
て分析した。
アミノ酸配列分析は、無傷のrPDGF Bの配列分析の確認及び、4−ビニル
ピリジンによって誘導化した還元rPDGF Bの消化により入手されるトリプ
ノン処理及びSv8プロテアーゼペプチドの配列分析によって行った。配列決定
は、470A及び477A配列決定装置[^pplied Biosyste+
+s、 Inc、、フォスター・/ティー、カルフォルニア〕を用いて行った。
この分析により、E、coli宿主細胞由来のrPDGF B1n産物は、第1
4図に示す予想配列を有していることが確認された。
実施例1により入手した精製E、coli rPDGF BIHをさらに、還元
条件下(加熱下、5%2−メルカプトエタノール)及び非還元(加熱しない)条
件下でS D S −P 、A G E分析にもかけた。電気泳動分析は、Bi
o Rad Laboratories [リノチモンド、カルフォルニア〕か
ら入手した分子量標品と共に、3−27%SDSポリアクリルアミドゲル上で行
った。ゲル上のタンパク質は、クーマシー・ブリリアント・ブルーによる染色の
後に検出した。3−24μgの試料量では、検出されたバンドは、E、coli
rPDGF BB。に由来するものだけであった;ダイマーに相当する約30
.000mwにバンドが観察された。還元すると、バンドは見かけの分子量約1
5.000で観察され、これはモノマーに相当するものである。
実施例1由来の収穫(即ち、濃縮)した、rPDGF Busを含有するE、c
oliペースト約1.5−1.6kgを再折りたたみのために取り出した。温度
を4℃に維持しつつ、E、coliペーストを20nMエチレンジアミン四酢酸
二ナトリウム(EDTA)9容量(v/w)に墾濁した。14.000psiの
圧力及び12℃の温度でマントン−ガラリン(llanton−Gauljn)
ホモジナイザーを使用し、懸濁した細胞ペーストを細胞溶解した。細胞溶解物を
即座に3.eooxc;で60分間(4℃)遠心し、上清を廃棄し、封入体rP
DGF Bを含有するベレットを採取した。
得られたベレットを8.5M尿素、領 1Mグリノン(pH3,0)14容量(
〜・/W)に懸濁し、30分間撹拌した。他方、焼結ガラス漏斗中にSE−セフ
ァロース6[ファルマ/ア(Pharmacia)、ウップサラ、スエーデン]
りロマトグラフィー引脂を入れることによって、重力によって水分がその市販の
樹脂から排出できるようにし、その樹脂を脱イオン水で洗浄し、もう一度水分排
出した。再懸濁したベレットの撹拌を続行しつつ、排水した樹脂2. 4kgを
そのベレット懸濁液に加えた。30分後に撹拌を中止した。樹脂を静置し、上清
を廃棄した。
8.5M尿素、0.1Mグリノン(pH3,5)5リツトルを静置した樹脂に加
えた。得られた混合物をさらに5分間攪拌し、樹脂を再び静置し、上清を廃棄し
た。
次いで、8.5M尿素、20nM リン酸(pH3,0)5リツトルをその樹脂
に加えた。得られた混合物を再び5分間撹拌し、樹脂を再度静置し、上清を廃棄
した。その静置した樹脂に8,5M尿素、200Mリン酸(pH3,0)の新た
な5リツトルを加えた。この混合物を撹拌下に、水銀25インチに等しい減圧下
に30分装いた。次いで、減圧を止め、混合物をノチオトレイトール(DTT)
中、5nMとし、10M水酸化ナトリウム(NaOH)でそのpHを7. 71
:調節した。
減圧に戻し、混合物を30分間撹拌した。減圧下のまま、撹拌を中止し、4Il
llWを静置し、上清の90%を廃棄した。冴られた樹脂を即座に、その残りの
液でスラリー化し、直径25c1のカラム(バッチカラム)中に注加し、フロー
・アダプターを備え付け、窒素ガスを噴霧しておきまた噴霧している8、5M尿
素、20nM リン酸ナトリウム(Naz)I P 04) [緩衝液A]を用
いて10分間、100cm/時で樹脂を充填した。フロー・アダプターを樹脂の
表面にまで下げ、カラムを流速25cm/時で新たな緩衝液入で洗浄し、溶出液
の280nmにおける吸光度が一定になるようにした。
次いで、バンチカラムの出口を、新たなSE−セファロースl+[ファルマシア
]を充填し緩衝液Aで平衡化した別の25CmX 20cmカラム(分離カラム
)の入り口とつなげた。次いで、窒素ガスを噴霧しておきまた噴霧している10
0%緩衝液Aから100%緩衝液B (8,5M尿素、20nM Na2HPO
a、0.4MNaCj、pH7,7)の80リツトル直線グラジエントによって
バッチカラム及び分離カラムを流速25cm/時で分離した。カラムから流出し
た適当な画分を即座にプールし、減圧下に置いた。収量は、発酵ブロスlリット
ル当たり0.45−0.90gであった。
変性r P D G F B + Ieを含有する溶液は要すれば、吸光度0.
4−0. 50Dになるまで希釈した。次いで、モノマー性タンパク質溶液を
、酸化グルタチオン中、O,LMとし、そのpHを10MNaOHで8.0に調
節した。溶液を再ぴ減圧下におき、18から24時間撹拌した。減圧を止め、こ
こに誘導化されたモノマー性rPDGFfi合ジスルフィド中間体を塩酸で処理
してそのpHを3゜0にまで下げた。得られた溶液を最初の容量の1/2にまで
濃縮し、次いでアミコン”YMlo[^1Iicon Inc、、デンバー、マ
サチューセッツ]限外濾過膜を使用し、まず8.5M尿素、領 1M酢酸(4容
量)に対して、次いでO,1M酢酸(4容量)に対して透析した。最終タンパク
質濃度は1. 5 2. 0mg/m1 (に、%280nm=0.46)であ
り、rPDGF−3−8−Gの純度は〉85%であり、その収量は発酵ブロス1
リツトル当たり0.45−0.90gであった。
rPDGF−9−8−G溶液を20−M トリスで0.1++g/ifに希釈し
て、再折りたたみを行った。次いで、0,1M酢酸中、1Mシスティンを終濃度
1■Mになるまでこの溶液に加え、そのpHをNaOHで8.0に調節した。誘
導化モノマーr PDGF−3−3−G中間体をブロックさせずに所望のダイマ
ー最終産物の鎮内及び鎖間ジスルフィド結合の形成を開始させるため、得られた
溶液を16時間撹拌し、次いで酢酸中に0.1Mとした。収量は発酵ブロス1リ
ツトル当たり0.32−0.63であった。
0.5Mグリシン、pH3,5(緩衝液C)又は0.05Mグリシン、0゜4M
NaCl、pH3,5(緩衝液D)のいずれかで平衡化した制御孔ガラス(c
ontrailed poreglass) [CPG、 pg−350−40
096M”/g、平均直径382人、/グマ・ケミカル・カンパニー、セント・
ルイス、ミズーリ]の11゜3X5c++カラム上に、再折りたたみ化ダイマー
rPDGF溶液を載せた(ローディングした)。rPDGF酸化後溶酸化力溶液
にローディングした後、そのカラムを流速40c++/時の平衡緩衝液で洗浄し
た。次いで、緩衝液C又はDから開始して、緩衝液C中、2Mグアニジニウム・
クロライド又は緩衝液り中、8M尿素のいずれかで終わらせるグラジェント5リ
ツトルをここでも流速40Cm7時で適用して、精製されたrPDGF B++
*ホモダイマーをそのカラムから溶出させた。
純粋なr PDGF Batoホモダイマーの適当な両分をプールした。収量は
発酵ブロス1リツトル当たり0.25−0.5gであった。
実施例3
実施例3では、角膜上皮細胞の有糸分裂の速度及び表面欠損が閉じる動きの速度
を増大させる物質の能力を評価する。これらの結果は、治癒していない角膜潰瘍
又は剥離に使用した場合のPDGFの効能の指標である。
ニューシーラント・アルピノ(NZA)(白子)ウサギにケタミノ5mg/kg
及びキラジン(xylazine) 30■g/kgを皮下注射し、全身麻酔し
た。プロパラカイノ(proparacaine) (眼)1滴を用いて眼の局
所麻酔も行った。角膜Gilナイフを使用して、角膜上皮の全体をゆっくりと取
り出した。この際、基底膜が損なわれないよう注意した。フルオレセイン・ナト
リウム50μlを眼に滴下して欠損部を染色し、コバルト・ブルー励振器フィル
ターに備え付けたスリットランプで創傷の写真を撮った。手術の2時間、8時間
及び24時間の時点にPDGF50μrを1100u/meでウサギの眼に投与
した。使用したPDGFは先の実施例2にて調製したrPDGF B++eであ
った。手術後84時間までに定期的に創傷の写真を撮り、得られた眼の写真をコ
ンピューター画像分析にかけて創傷領域を決定し、残っている創傷領域のパーセ
ンティンを示す「治癒曲線」を入手した。このパーセンティンが小さければ、起
こっている治癒過程の程度が大きい。
得られた結果を第2図から第5図に示す。10ChghlPDGFでは、24時
間で検出できる、創傷の閉塞まで続行する治癒速度の増大が認められた(第2図
及び第3図)。この試験では、PDGFのBBホモダイマーは他の2つのイソ型
よりも若干効果的であるようである(第3図)。IChghlでは、その効果は
変動し、PDGFのBBイソ型の実質的な創傷治癒活性を示す実験もあったが(
第4図)、他の実験では、その低い濃度ではいずれのPDGFイソ型も殆ど又は
全く効果を示さなかった(第5図)。この低用量での実験(第4図及び第5図)
から導かれる結論は、10pg1mlのPDGFのBBイソ型は全く効果を有さ
ないか、又は角膜上皮の創傷治癒の速度を増大させるかのいずれかである。結果
は個々の実験で相違した。これらの結果は、手術後の眼の表面に存在する炎症の
レベルと相関し得る可能性がある。PDGFペプチドのタンパク質分解の速度及
び炎症は炎症の激しい眼にて増大するであろう。
実施例4の実験は、基底膜が存在しない状態にて治癒する上皮の能力を評価する
ものである。臨床的には、これは、潰瘍自身が角膜支質に侵入している細菌性角
膜潰瘍後の治癒の指標とすることができる。また、このタイプの治癒は臨床的な
角膜切除術の後にも起こる。前角膜切除術は、基底膜を形成し増殖しつつ上皮細
胞が支質コラーゲンを透過して移動しなければならないのでより厳格な試験であ
る。
ウサギを実施例3のようにして麻酔した。6.O1遮蔽角膜穿孔器を使用し、角
膜表面をマークし、中央−角膜深部の境界領域の輪郭を描いた。プラットホーム
鉗子を用いて、マークした領域内の上皮及び前支質部分を層状境界物と共に取り
出した。角膜上皮細胞の実験(実施例3)における手法と同じ手法によって、投
与及び創傷の評価を行った。使用したPDGFは、上記の実施例2にて調製した
rPDGF BIlであった。
得られた結果を第6図、第7図及び第8図に示す。1100a/mlでは、すべ
ての成長因子群(PDGFのAA、AB及びBBイソ型ならびにEGF)が対照
(リン酸緩衝化食塩水中、0.1%ウシ血清アルブミン)よりも速く治癒した(
第6図、第7図)。PDGFのBBイソ型は、眼を調査した際に視覚的にも、ま
た71時間の時点の棒グラフ(第8図)から認めることができるようにグラフか
らも、治癒の増大が最も劇的であることを示した。
実施例5の引張強さ実験は、角膜支質の治癒に対する物質の効果を評価するもの
である。支質は角膜の厚さのうち中央の89%を占め、規則的な矢において光り
の波長の1/2よりも低い長さで分離されている筋原線維を含有するI型コラー
ゲンのラメラから構成されている。この筋原線維はグリコサミノグリカン基質に
よってその回りが包まれている。このことは、角膜に透明度を与え、そして大部
分の角膜構造強度を付与するうえで重要である。この手法の臨床的な意義は、開
削手術の際の眼内手術(即ち、白内障)、及び角膜外傷の後の治癒の指標である
か否かである。
ウサギを実施例3のようにして麻酔した。引張応力試験のため、12:00から
600にて9.0−tの切り込み(切開)を角膜中央に入れた。4つの中断10
.0ナイロン縫合糸によって、その切り込みを閉じた。手術の2時間、8時間及
び24時間後に試験溶液50μlを眼に投与した。この試験溶液に使用している
PDGFは先の実施例2にて調製したrPDGF BBsであった。治癒期間の
終わりの21日目に、ウサギを殺し、角膜を単離した。切り込みに垂直に角膜中
央から4.(byのストリップ(細長い片)を切断した。次いで、得られた組織
ストリップをインストロン・マテリアルズ試験装置(Instron■ater
ials testing閣achine)にクランプし、その組織を引き千切
るのに要する「応力」の力を測定する。その装置によって適用される力の増大を
コンピュータープログラムによって跳ね上げさせる。従って、最初の試験では、
切り込みを引き千切るのに要する力とそうなるのに要する時間の両者を記録した
。
第2の研究では、PDGFSEGF及び対照間で比較した。この研究では、切り
込みを引き千切るに要する力を、対照に対するパーセンティンとして「応力の合
計」を表す。切り込み部分が切れる前に変形する角膜の能力を「ひずみの合計」
と呼び、これも対照に対するパーセンティンとして表す。「ひずみの合計」は、
支質の基質であるゲルコサミノグリカンの存在の指標と考えられる。
引張強さ実験の結果を第9図−第11図に示す。両研究ともに、PDGF処置角
膜を対照と比較すると、角膜及び切り込み強度が増大することを示した。第1の
研究では、要する引張強さが36%増大しており(第9図)、破壊時間は50%
増大した(第10図)。
さらに、第2の実験は、PDGF処置がEGF処置よりも創傷の強度を32%増
大させることを示した。PDGF処置した角膜はさらに、ひずみに抗する能力を
EGF処置角膜よりも30%増大させた(第11図)。
これらの試験の角膜の光り顕微鏡写真を第12A図及び第12B図に示す。第1
2A図は、切り込みから9日後における対照角膜の切開部分の光り顕微鏡写真で
ある。角膜上皮は厚くなり、切り込み内にプラグを形成した。この切開部分には
活性化された角膜実質細胞は殆ど認められなかった。これは、創傷治癒の初期の
段階を示している。
第1.2 B図は、手術後の最初の24時間にわたり3回、PDGFのBBイソ
型を100μg/s7!投与した、術後90目の角膜の切開部分の光り顕微鏡写
真である。上皮のプラグを表面に動かすと、切り込み領域は多くの活性化角膜実
質細胞によって充填されていた。これは、創傷治癒のより進んだ段階を示してお
り、このことは、手術後短期にPDGFを適用すると、治癒の速度を加速し治癒
の質を改善させる両者によって創傷冶陰の経過を進行させる、PDGFの効能を
示唆するものである。
実施例6のゲル収縮検定は、コラーゲン収縮を引き起こすように線維芽細胞を活
性化させるという物質の効果を測定するためのインビトロ検定である。このタイ
プの相互作用は、角膜支質内の活性の指標とすることができる。
この検定を実施するにあたり、組織培養ウェルの底をアガロースで被覆した。
1型コラーゲン及び線維芽細胞の混合物をそのアガロース表面上に置いた。この
混合物にマトリックスを形成させた。得られたマトリックスの上端の培地に試験
物質(0,0110(bg/mr(7)PDGF)を添加した。使JllたPD
GFI;に先の実施例2にて調製したrPDGF B++oであった。2つの時
点(3日及び6日)にて、ウェルの壁から離れるコラーゲンマトリックスの陥没
を、残りのゲル即ちマトリックス領域の決定によって測定した。
得られた結果を第13図に示す。PDGFの用量と3日及び68目の濃縮物の量
との闇には、10mg/mr用Iまでの範囲で用量−作用的な相関関係があった
。
100璽ghlでは、その効果は10mg/mZよりも若干低く、このことはレ
セプターが飽和したことを示しているのかもしれない。
この検定は、角膜支質内のコラーゲン収縮を引き起こす線維芽細胞の活性化を示
す。
本発明の利点
本発明に従って角膜創傷の治癒を促進させる方法は、角膜の上皮細胞及び/又は
角膜実質細胞の増殖及び活性化を介して臨床的に検出できる治癒を促進させるう
えて有効である。この方法には比較的少ない成分しか必要でなく、実行が容昌で
ある。最も意義ある点は、この方法が、角膜の機能及び構造を回復させるうえて
重要な因子である角膜上皮の神経再支配(re−innervation)を促
進させることである。本発明の方法は、角膜表面の障害を基底膜の存在下に治癒
し、また基底膜の不存在下に角膜上皮を虐使させる両者で有効であり、また眼内
手術、穿通性角膜移植術、開削手術又は角膜外傷の後の治癒を促進させる。本発
明の方法はさらに、例えば糖尿病が原因の非癒合性角膜油瘍などの、角膜の非外
傷性病原損傷の処置にも有用である。本発明の方法は、手術後に使用される他の
角膜又は眼内処置に適合している。
本明細書に記載した実施例は、正常な状態にある角膜上皮がPDGFに特異的な
レセプターを有していることが知られていない場合でさえも、創傷治癒を促進す
るうえてPDGFが有効であることを示している。このことは、角膜創傷の治癒
を刺激するのにPDGFを使用することが予期し得ない効果であることを示して
いる。
本発明を特定の好ましい態様を用いて相当に詳細に説明したが、別の態様もあり
得る。従って、以下の請求の範囲の思想及び範囲は、本明細書に記載する好まし
い態様の記載に限定されるものでない。
創傷宿賃域%
口
創傷@jlid%
創傷領域%
創傷領域%
分裂時間(秒)
対照に対するパーセンテージ
国際謂査1111失
国際調査報告
フロントページの続き
(81)指定回 EP(AT、BE、CH,DE。
DK、ES、FR,GB、GR,IE、IT、LU、MC,NL、PT、SE)
、0A(BF、BJ、CF、CG、CI、CM、GA、GN、ML、MR,SN
、TD。
TG)、 AT、 AU、 BB、 BG、 BR,CA、 CH。
CZ、DE、DK、ES、FI、GB、HU、JP、KP、 KR,LK、 L
U、 MG、 MN、 MW、 NL、 N。
、 NZ、 PL、 PT、 RO,RU、 SD、 SE、 SK。
A
(72)発明者 ウィーラー、ラリ−・エイアメリカ合衆国92715カリフオ
ルニア州アーヴイン、ヴアリー・ツユ−18番
(72)発明者 二コルソン、マーシェリー・エイアメリカ合衆国90272カ
リフオルニア州パシフイツク・パリセイズ、モニュメント・ストリート1238
番
Claims (32)
- 1.哺乳動物の角膜創傷の治癒を促進させる方法であって、(a)眼科学的に適 合する血小板誘導化成長因子の溶液を製造し、そして(b)血小板誘導化成長因 子を角膜に適用することによって刺激される角膜の上皮細胞及び/又は角膜実質 細胞の増殖を介して促進される臨床的に検出できる治癒を促進するに充分な量の 上記溶液を、角膜創傷が生じた時に又はその後に哺乳動物の角膜に適用すること 、を特徴とする方法。
- 2.血小板誘導化成長因子がAAイソ型、ABイソ型、BBイソ型及びそれらの 混合物から選択される、請求項1に記載の方法。
- 3.血小板誘導化成長因子がBBイソ型である請求項2に記載の方法。
- 4.溶液中の血小板誘導化成長因子の濃度が約10μg/mlから約1000k g/mlである、請求項1に記載の方法。
- 5.溶液中の血小板誘導化成長因子の濃度が約50μg/mlから約500kg /mlである、請求項4に記載の方法。
- 6.溶液中の血小板誘導化成長因子の濃度が約100μg/mlである請求項5 に記載の方法。
- 7.血小板誘導化成長因子が、アミノ酸配列:【配列があります】 を有する119アミノ酸の組換え的に誘導された再折りたたみB鎖ホモダイマー である、請求項1に記載の方法。
- 8.溶液を角膜の創傷が生じた後に角膜へ1回又はそれ以上適用する、請求項1 に記載の方法。
- 9.溶液を角膜へ1回から3回適用する、請求項8に記載の方法。
- 10.創傷が生じた約2時間、約8時間、及び約24時間の後に溶液を適用する 、請求項9に記載の方法。
- 11.角膜創傷が生じた時に角膜に1回又はそれ以上適用する、請求項1に記載 の方法。
- 12.創傷が外科的レーザーの作用によって生じたものである、請求項1に記載 の方法。
- 13.創傷が糖尿病の結果である請求項1に記載の方法。
- 14.哺乳動物の角膜上皮の創傷治癒の質を改善する方法であって、(a)眼科 学的に適合する血小板誘導化成長因子の溶液を製造し、そして(b)角膜創傷の 治癒の質を改善するに充分な量の上記溶液を、角膜創傷が生じた時に又はその後 に哺乳動物の角膜に適用すること、を特徴とする方法。
- 15.角膜創傷治癒の質の改善が、上皮の痂皮形成における臨床的に検出できる 減少、及び痕跡形成の臨床的に検出できる減少のうちの少なくとも1つである、 請求項14に記載の方法。
- 16.血小板誘導化成長因子がAAイソ型、ABイソ型、BBイソ型及びそれら の混合物から選択される、請求項14に記載の方法。
- 17.血小板誘導化成長因子がBBイソ型である請求項16に記載の方法。
- 18.血小板誘導化成長因子が、アミノ酸配列:【配列があります】 を有する119アミノ酸の組換え的に誘導された再折りたたみB鎖ホモダイマー である、請求項14に記載の方法。
- 19.哺乳動物の少なくとも角膜上皮の部分が神経除去される角膜創傷が生じた 後の角膜上皮における臨床的に検出できる神経再支配を促進させる方法であって 、 (a)眼科学的に適合する血小板誘導化成長因子の溶液を製造し、そして(b) 臨床的に検出できる角膜上皮の神経再支配を促進するに充分な量の上記溶液を、 少なくとも角膜上皮の部分が神経除去された角膜創傷が生じた時に又はその後に 哺乳動物の角膜に適用すること、を特徴とする方法。
- 20.血小板誘導化成長因子がAAイソ型、ABイソ型、BBイソ型及びそれら の混合物から選択される、請求項19に記載の方法。
- 21.血小板誘導化成長因子がBBイソ型である請求項20に記載の方法。
- 22.血小板誘導化成長因子が、アミノ酸配列:【配列があります】 を有する119アミノ酸の組換え的に誘導された再折りたたみB鎖ホモダイマー である、請求項19に記載の方法。
- 23.哺乳動物の角膜に適用する、角膜創傷治癒を促進するための医薬組成物で あって、 (a)水、 (b)少なくとも約10μg/mlの血小板誘導化成長因子を含有する眼科学的 に適合する血小板誘導化成長因子の溶液、及び(c)そのpHを約5から約8の 範囲内に調節する緩衝液、を含有する医薬組成物。
- 24.血小板誘導化成長因子がAAイソ型、ABイソ型、BBイソ型及びそれら の混合物から選択される、請求項23に記載の組成物。
- 25.血小板誘導化成長因子がBBイソ型である請求項24に記載の組成物。
- 26.溶液中の血小板誘導化成長因子の濃度が約10μg/mlから約1000 μg/mlである、請求項24に記載の組成物。
- 27.溶液中の血小板誘導化成長因子の濃度が約50μg/mlから約500μ g/mlである、請求項26に記載の組成物。
- 28.溶液中の血小板誘導化成長因子の濃度が約100μg/mlである請求項 27に記載の組成物。
- 29.血小板誘導化成長因子が、アミノ酸配列:【配列があります】 を有する119アミノ酸の組換え的に誘導された再折りたたみB鎖ホモダイマー である、請求項23に記載の組成物。
- 30.投与単位剤形である請求項23に記載の組成物。
- 31.角膜創傷の治癒を促進するための哺乳動物の角膜に適用する医薬組成物の 調製用錠剤であって、 (a)創傷の治癒を促進するに充分な血小板誘導化成長因子の量、及び(b)こ の錠剤を製造するのに適している眼科学的に許容される非毒性の賦形剤、 を含有する錠剤。
- 32.血小板誘導化成長因子がBBイソ型である請求項31に記載の錠剤。
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