JPH07505271A - 音響帰還に対して補償する補聴器 - Google Patents
音響帰還に対して補償する補聴器Info
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- JPH07505271A JPH07505271A JP5516993A JP51699393A JPH07505271A JP H07505271 A JPH07505271 A JP H07505271A JP 5516993 A JP5516993 A JP 5516993A JP 51699393 A JP51699393 A JP 51699393A JP H07505271 A JPH07505271 A JP H07505271A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
音響帰還に対して補償する補聴器
技術分野
本発明は、請求項1の冒頭部分に詳細に開示されているようなデジタル式の補聴
器に関するものである。
音響帰還に対してデジタル的な抑制又は補償を行うこの種の補聴器は、本出願人
による先行するヨーロッパ特許出願第90309342.5号(公開番号EP−
A−0415677号)により知られている。本出願は、1990年8月24日
に出願された上記ヨーロッパ特許出願に関連するものであり、したがって上記特
許出願内に開示される全ての内容は、これを参照するとわかるように本出願の一
部を形成している。
EP−A2−0.415.677号から知られていることは、デジタル式のフィ
ルタを監視しているときに音響帰還路内に変化が起きた場合、その係数を変更す
ることであり、特に、デジタル回路が当該フィルタ内の各係数の更新動作を監視
及び制御するということが知られている。
このような補聴器は、実際上、意図されたように機能するべく示されている。係
る補聴器が発振しないようにするために補償機能が設けられており、係る補償機
能は、帰還回路内でデジタル式フィルタの各係数を更新するように、フィルタ内
の誤差、すなわちフィルタ内の実際の設定値と、実際に望まれる設定値との差異
を考慮するアルゴリズムによって実行される。このような補聴器は、発生する変
化に対して音響帰還を補償することはできるが、音響帰還路内での急激な変化に
対しては必ずしも即座に適応できるものではない。
このような適応機能における速度の欠点により、補聴器の使用者に聞こえる音響
信号内に好ましくない信号が引き起こされる可能性がある。
本発明の利点
本発明の目的は、上記適応速度を向上させることにあり、補聴器の使用者に対し
、これによる不便をかけることなく実現することにある。補聴器が発振開始しな
いことを十分保障するために、上記補償回路内でデジタルフィルタの各係数の更
新を扱うアルゴリズムにおいては、フィルタの誤差がこれら各係数の数、信号/
雑音比、入力レベル、音量、及びその制限回路内のピーククリッピングの程度に
依存することを考慮する必要がある。このような包括的なアルゴリズムは、音響
帰還路内の変化に対してそれ自身の適応が特に速くはなく、言い換えると、帰還
路が安定している状態の下で係るフィルタの確実且つ正確な調整を提供するもの
であるといえる。
そこで本発明によれば、その請求項1に特徴づけられているような補聴器を構成
することにより、フィルタ内の各係数の更新動作が以下のような複数のアルゴリ
ズムの選択で行われ、これにより補聴器は、音響帰還路内に大きな変化が起きた
場合、様々なアルゴリズムの中から基本アルゴリズムを選択する。たとえば、そ
の変化が非常に大きな音響帰還が起きたようなものであった場合、補聴器は、通
常よりも早い適応速度のアルゴリズムを直ちに選択する。このときは、例えばよ
り多くの雑音を付加したり、あるいは基本アルゴリズムによって指定されている
以上の適応速度にしたりする動作の内、少なくともいずれか一方の動作が行われ
る。この迅速状態は、フィルタ係数が再び安定状態になったことを上記回路が認
識するまで継続され、その後、この回路は自動的に基本アルゴリズムに戻して電
子回路補償による連続的な調整に切り換える。
幾つかの補聴器にあっては、基本アルゴリズム及び迅速アルゴリズムといった2
種類ののアルゴリズムをもつととで十分であるが、一方、他の幾つかの補聴器に
あっては、その用途が、様々な適応速度や、必要に応じて様々な適応機能をもつ
多くのアルゴリズムを備えて構成され、これらアルゴリズムが、デジタルフィル
タ内の各係数を監視するデジタル回路によって制御される。
汎用的なアルゴリズムと迅速アルゴリズムとの結合、又は汎用的なアルゴリズム
と更に迅速なアルゴリズムとの結合をもつ補聴器は、汎用的なアルゴリズムだけ
で機能する補聴器と比較した場合、音響帰還路内での大きな変化に対してかなり
迅速に応答することができ、しかも本発明に係る補聴器の場合、たとえば、汎用
的アルゴリズムにおける雑音が6dB低いということが導かれる。
変化量の測定では、その変化量が非常に大きいと、上記回路が汎用的アルゴリズ
ムから他のアルゴリズム、例えばより迅速なアルゴリズムに移行することになる
が、好ましくは変化量の測定が、デジタルフィルタ内で各係数の統計的なモニタ
リングによってに行われる。例えば、変化の存在する間、1つ又は複数の係数が
、計算された標準偏差の4Xを超えるようなとき、音響帰還路内の大きな変化と
見なされてもよい。
図面
以下、本発明について次の各図面を参照しながら詳細に説明する。
第1図は、本発明に係る補聴器のブロック図を示し、第2図は、第1図のブロッ
ク図のより詳細な説明を示し、第3図は、第1図及び第2図における補聴器の適
応部分のブロック図を示し、
第4図及び第5図は、疑似ランダム・バイナリ−発生器及びその変形例を示し、
そして、
第6図は、第2図の補聴器における雑音レベル制御回路のブロック図を示す。
以下図面を参照して本発明の詳細な説明する。
好ましい実施例の記述
以下に示す本発明に係る好ましい実施例の記述は、図面の第1図乃至第6図に参
照されるものであるが、これは本発明が、実際上、どのように用いられ得るかを
示す単なる一例である。尚、全ての図面において、同じ参照符号が同一の各構成
又は各回路等に対して付与されている。
第1図に示される補聴器は、例えばマイクロホンの形態をしだ受音器5と、前置
増幅器7と、デジタル適応回路3と、出力増幅器9と、例えば超小型電気/音響
変換器である音響再生器11とを備えている
前置増幅器7は、公知のタイプのものであり、例えば本出願人による先行するヨ
ーロッパ特許出願環90309342.5号にて知られているタイプのものであ
る。また、出力増幅器も同様、公知のタイプのものであり、例えば本出願人の先
行するヨーロッパ特許出願環90309342.5号の補聴器に用いられている
出力増幅器に対応するものである。
デジタル適応回路3は、前置増幅器17と出力増幅器9との間で結合状態にある
破線枠内に示されている。しかしながら、この回路3は、アナログとデジタルと
が混合される回路とされておらず、本好ましい実施例においては、純粋なデジタ
ル回路として用いられている。
デジタル適応回路30入力部にはA/D変換器17が構成されており、また、こ
の回路の出力部にはD/A変換器19が構成されている。この入力部17と出力
部19との間の回路c、d、e、f内には、公知のタイプのデジタル制限回路1
5が設けられており、これは、例えば本出願人の先行するヨーロッパ特許出願環
90309342.5号にて知られている。この制限回路の機能は、出力増幅器
9と変換器11とにおける直線的な限界を超える振幅レベルに電気信号が到達し
ないようにすることにあり、上記ヨーロッパ特許出願内に説明されている。
制限回路15とD/A変換器19との間の経路には、デジタル加算回路21が挿
入されている。この加算回路21は、後で説明するが、雑音信号Nの導入のため
の場所として機能する。A/D変換器17と出力増幅器15との間の経路にはデ
ジタル減算回路23が挿入されている。この減算回路23は、電気的なフィード
バックを導入するための手段を備えており、これについても後で説明する。
マイクロホン5から変換器11に至る所望とされる信号の正規な経路は、第1図
に示されるように、直接的な回路経路a−b−c−d−e−f−g−hである。
ここで気がつくことは、電気的な経路a、b、g、hがアナログ信号のために構
成されており、したがって通常的には単一の導体リードで構成され、一方、上記
電気的な信号経路c、d、e、fは、デジタル信号のために構成されており、し
たがってA/D変換器17からのビット数に応じて複数の平行な導体リード、例
えば8本乃至12本の導体リードで構成されていることである。
電気的なフィニドパックは、加算回路21とD/A変換器19との間のデジタル
信号路内の回路部fのタップ25から取り出され、これは、電気的で且つデジタ
ルの帰還信号が雑音レベル成分を含むことを意味している。この帰還信号は、「
制限インパルス応答フィルタ」、所謂FIRフィルタ(Finite−Impu
lse−Response filter)として示される適応フィルタ27を
通して導かれ、このフィルタの通過後、この帰還信号は、デジタル信号路mを通
ってデジタル減算回路23に送られる。好適には、上記タップ25からのデジタ
ル信号は、デジタル電線リードkを通ってデジタル信号41としてFIRフィル
タ27に送られる前に、遅延回路29を通して送られることが望ましい。遅延回
路29内での遅延は、変換器11とマイクロホン5との間における最小の音響的
経路長と同じオーダーであり、これに対応する遅延を導入する必要がある。この
遅延を必ずしもデジタル遅延回路29によって導入する必要はなく、そうするこ
とにより各フィルタ及び相関回路内での大きな冗長が回避され、その結果、回路
全体は簡略化される。フィルタ27からのインパルス応答は、相関回路31から
の各係数によってか継続的に調整されて制御される。相関回路31は、挿入され
るデジタル雑音と、デジタル減算回路23の後段に位置する接続部dにおける残
留信号内の雑音成分との間の相関を常に調べている。上記挿入される雑音信号N
は、雑音源33から生成され、調整回路35でレベル調整された後、デジタル加
算回路21を通して送られる。この雑音信号は、第2の遅延回路37を介して相
関回路31の基準入力部にも結合されており、遅延回路37もまた、信号経路n
を介して変換器11とマイクロホン5との間の最小音響経路と同じオーダーの遅
延を導入する。リードd上の残留信号は、相関回路31の入力信号を構成するも
のであり、リードdの点39からデジタルリード57を介して送られる。
上記に加え、そこに挿入されたアルゴリズム制御回路の形態の回路79は、相関
回路31がフィルタ27に更にどの様な係数を送るべきかに従ってアルゴリズム
を決定するものであり、そのためにアルゴリズム制御回路79は、デジタル接続
部80.81を通して相関回路31を常に監視及び制御している。また、アルゴ
リズム制御回路79は、雑音発生器33からのデジタル雑音の供給をリード82
を介して調整回路35のレベルを調整することによって制御する。
更に上記残留信号は、タップ39からリード84を通して取り出され、上記雑音
信号の振幅がリード83を通して取り出され(第2図参照)、そして音量信号が
リード86を通して取り出されるが、これについては後述する。
これにより点25からの電気的な出力信号は、遅延回路29を通して適応フィル
タ27(FIR)に供給されると共に、最終的なフィードバック信号として減算
回路23に供給され、その減算がその入力信号から実行される。最適状態におい
て、上記フィードバック信号は、変換器11から帰還路Wを通してマイクロホン
5に供給される望ましくない音響帰還信号と完全に一致することになる。上記フ
ィードバック信号と音響帰還からの信号とが完全に同一 である場合、上記音響
帰還からの残留信号はリードdに存在しない。その理由は、リードmからのデジ
タル帰還信号が上記音響帰還信号を完全に打ち消すからである。
フィルタ27が正確に設定され得るようにするために、上記雑音信号Nは、調整
回路35内でのレベル調整の後、加算回路21を通して出力信号に加えられる。
これにより雑音信号は、内部帰還回路3と外部音響帰還路Wとの両方に存在する
ことになる。これにより上記雑音信号は、D/A変換器19を通過し、増幅器9
を通して変換器11に到達し、所望の信号に重畳される音響信号に変換される。
この雑音信号のレベルは、補聴器の使用者に何の不便も掛けないような方法で設
定される。
実際上、上記2つの信号は、お互い完全には打ち消し合わず、デジタルリードd
上の残留信号内には僅かな量の雑音と、他の帰還信号とが見いだされ、これらは
、上記残留信号と雑音信号nの遅延されたものとの間の相関関係を常に監視して
いる相関回路31によって検出される。相関回路31からの出力信号は、残留信
号のための表示であり、幾つかのフィルタ係数を変えることによりフィルタ27
を制御するために用いられる。このようにこの適応は、フィルタ27が常に調節
され、これにより帰還系が雑音を打ち消すような状況を追求するように構成され
る。補聴器及びその使用者に関する周囲環境の物理的変化、及びその帰還系を制
御するアルゴリズムの限界は、完全な打ち消しが必ずしも常には実現できないと
いう結果をもたらすが、これがなぜアルゴリズム制御回路79を挿入するかとい
う理由である。
それにはまず、挿入される雑音信号について説明しなければならない。通常、こ
こでは、あるスペクトル特性を持つ雑音信号N、すなわち、補聴器が動作するよ
うに構成されている周波数範囲全体にわたり一定レベルの雑音信号、いわゆる白
色雑音が用いられる。ここで、適当なビットの繰り返しをもつ幾つかの疑似ラン
ダム・バイナリ−雑音信号が用いられ得る。これらの雑音信号は容易に生成する
ことができ、例えば第4図に示した回路を用いることにより生成することができ
、クロック制御のシフトレジスタ103に排他的オアゲート105を通した多重
帰還を設けることにより生成することができる。このような回路は、2’−1ビ
ツト毎の後に繰り返されるパターンをもつ信号を生成する。尚、Mは発生器内の
ステージ数である。幾つかの満足な雑音信号は、127サンプル乃至32767
サンプルまでの繰り返し長さをもつときに実現され、つまりこの場合、7乃至1
5のステージをもつ回路が用いられる。
雑音信号の選択は、その要望に基づかれており、適応回路の時定数と同じ大きさ
の時間間隔、つまり典型的には約1秒程度の時間的間隔にわたり、低い自動相関
をもつような要望に基づかれる。もしも上記音響帰還信号が、たとえば正弦波信
号のような周期的なものである場合には、安定な打ち消しが必ずしも常には達成
されず、このような状態では、適応回路は安定な動作とならないことがあるので
、使用者によって聴き取られえる信号が発生されることになり得る。しかし、こ
のような作用は、雑音発生器のランダム性を向上させることにより解消すること
ができる。これについては第5図に示されており、雑音発生器回路103.10
5からの出力信号が、更なる排他的ORゲート107の1つの入力端子に供給さ
れ、このORゲートの他の入力端子がランダム発生器109のランダム信号源R
Bに接続されるように構成されており、これがたとえば、補聴器のA/D変換器
17の最下位デジタル出力ゲートとなり得るように示されている。これはビット
列のランダム化に関連してかなり大きな効果を果たすので、可能性のある動作の
乱れを解消することができる。尚、第4図及び第5図に示される雑音発生回路は
、本出願人の先行するヨーロッパ特許出願第90309342.5号と同じタイ
プのものであると言える。
更に、第2図に示した本発明に係る補聴器では、使用者が操作可能な音量調節器
73と、制限回路15内でのレベル設定のために用いられる同様な使用者が操作
可能な調整用の可変抵抗器75とが設けられている。
補聴器には、通常、使用者が操作できる音量調節がある。これはマイクロホン用
増幅器内、又は出力増幅器の前に設けられ得るが、両者の場合、適応フィルタ2
7は、音量調節の設定が変更されるときに各係数を変更する必要がある。第2図
には、タップ39と振幅制限回路15との間に乗算増幅器77が示されている。
この増幅器77は、音量調節器73にA/D変換器67を介して結合されており
、その入力部から増幅器77までには、アルゴリズム制御回路79のためのデジ
タルリード86が接続されているので、この回路が音量設定動作を操作できるよ
うにしている。
振幅制限回路15も使用者が操作するものであり、この回路内には、摺動抵抗器
(potentionmeter ) 75がA/D変換器69を介して増幅回
路15に結合されている。好ましいことは、制限回路が、使用者の耳に適用され
得る最高音圧レベルを決定することができるので、制限回路15が使用者によっ
て操作されることである。この出力は、増幅器の利得を減少させることなく低下
され得るので、このことも重要なことである。これにより正及び負の最高音圧は
、使用者が摺動抵抗器75を調節することで調整される。第2図は、また、2つ
の摺動抵抗器73及び75が共通な基準電圧源71に接続されている様子を示し
ている。
上述のように、挿入される雑音のレベルは、最適な適応を得るように調整され得
る。第2図には、雑音発生器33の後段に位置する調整回路35が計算器65に
よって制御されることが示されており、この計算器65は、たとえば第6図に示
したような単一段の巡回型フィルタの形態で構成される。この装置65は、アル
ゴリズム制御装置79と双方向接続82.83により結合されており、これによ
り、上記装置i?9が装置65から雑音振幅を取り出すことが可能となり、その
信号/雑音比がアルゴリズム制御装置79によって調整可能とされ得る。
第6図においては、上記装置65への入力が、上記相関回路への入力部の点39
と、上記雑音挿入回路21との間で接続状態にある点63(図2参照)から取り
出されることが示されている。この計算器65は1つの多重値出力信号をもち、
その信号が点63ではそのレベルの関数となり、制限回路15からの所望の信号
と、これに付加される雑音信号との総量が、後に続く各構成における飽和レベル
、特に、加算回路21.D/A変換器19.出力増幅器9.及び変換器11の飽
和レベルを超えないように選択される。
るように、絶対的な信号レベルを測定するための第1の回路111を備えている
。これは、その当初のレベルの16分の1の出力信号を生成する第1の乗算器1
13に引き継がれ、この信号が加算器115に送られることとなり、この加算器
には、更に、遅延回路117によって1サイクル遅延され、且つ、第2の乗算器
119によって16分の15にスケールされた信号とともに供給される。−次の
巡回型フィルタのこの部分からの出力信号は、これにより所定の係数、例えば4
分の1から16分の1の間の係数でスケールされる。
尚、ここで述べられることは、この回路が本出願人の先行するヨーロッパ特許出
願第90309342.5に示さるように構成されることである。この回路は、
リード82.83を介してアルゴリズム制御回路に結合されるので、その信号対
雑音比がアルゴリズム制御回路79によって設定され得るようになっている。
上記相関回路31及びFIRフィルタ27は、第3図に詳細に示されている。F
IRフィルタ27は、標準的なデジタル壓のフィルタであり、遅延線41と、第
1の遅延段43の前段に位置する第1の乗算増幅器45と、各遅延段の後段に位
置する更なる乗算器45とを備えている。全ての乗算器45は、各々そのデジタ
ル加算回路49を備えており、これらは並列に結合されている。
これにより遅延線に上のデジタル信号は、幾つかの遅延段43を通り、一連の連
続的な信号サンプルx(n) 、x(n−1) 、x(n−2) −・・等を生
成する。尚、上記x (n)は、この信号の最新のデジタルサンプルである。各
サンプルは、A/D変換器17及びD/A変換器19を制御する主クロックによ
って制御されることで1周期だけ遅延される。−活写栓型の補聴器(an al
l−in−ear aid )においては、その上限周波数が7kHzのオーダ
ーとすることが典型的である。
このためには、主クロックの周波数が最低14kHzであることが要求されるが
、実際上は最低20kHz必要である。隠蔽型の補聴器(behind−the
ear aids )のためには、多くの場合、その帯域幅が若干低いので、
主クロックの周波数は10kHzオーダーの低い周波数で十分であろう。主クロ
ックの発振器は、制御可能な可変コンデンサフィルタを備えるものが用いられ、
10kH2又は20kHzの主クロツク周波数を生成するようにプリセットされ
る。尚、ここで記述されることは、FIRフィルタ27が、本出願人の先行する
ヨーロッパ特許出願第90309342.5号におけるFIRフィルタと対応す
る方法で構成されることである。
上記フィルタは次のように機能する。
y (n) =Σ [h (m) X x (n −m) ]この式において、
各係数h (m)は主クロックの各サイクルに基づいて更新され、これにより新
しい出力信号y (n)が計算される。係数h (m)の値に対する制御された
調整によって適応が行われる。尚、そのための相関回路31は、第3図に示され
ている。相関回路31は、Widrow−Hoffアルゴリズム(B、 Wid
row 他、rLMS適応フィルタの固定及び非固定学習特性J Proc、
I E E E 第24巻、1161頁乃至1162頁、1976年8月)に従
ってフィルタ27を適応させるように構成される。各係数h (m)は、各サイ
クル毎に調整されており、この係数の増減、つまりその大きさと符号によりその
調整が行われ、これは相関回路31によって実行される。各係数h (m)は、
それ自身の累算器59内に独立して格納される。
相関回路31は、幾つかの単ビツト遅延段53をもつ遅延線51を備えている。
各段の数は、FIRフィルタ27内のステージ43の数に対応している。遅延線
51への入力信号、及び各遅延段53からの出力信号は、デジタル乗算器ステー
ジ55の基準入力端子に結合される。各乗算器ステージ55の第2の入力端子は
、共通のデジタルリード39の集合体に結合される。遅延線51は、これが雑音
源33及び遅延線37から雑音信号Nを受信するように結合され、一方、デジタ
ルリード39の集合体は、リードdに結合されて残留信号を受信する。各乗算器
ステップ55の出力端子は、適応スケール換算回路61に結合され、適応換算係
数回路は、加算回路57を通して、その信号を上記係数累算器59に送る。尚、
ここで述べられることは、この回路が本出願人の先行するヨーロッパ特許出願第
90309342.5号に説明されるように構成されることである。
加えて、係数レジスタ91が導入される。n=0の時点においては、全ての係数
がリード89を介してこれらのコピーレジスタ91にわたり複写される。この係
数の複写値と実際値との差は、加算回路90を介して測定され、その差が、リー
ド81を介してアルゴリズム制御装置79に送られる。アルゴリズム制御装置7
9からリード80を介して送られる個々の係数の更新の大きさは、アルゴリズム
制御回路79に送られる各パラメータを基にして制御されるが、これについては
後述する。
デジタルフィードバック内蔵の補聴器がそれ自身の調和により発振開始しないこ
とを保障するために必要なことは、相関回路31内での更新動作がアルゴリズム
に基づいて行われ、且つこのアルゴリズム内において、フィルタ内の誤差が係数
の数、信号/雑音比、入力レベル、音量、及びその信号のピークがクリップされ
る範囲に依存するということが考慮される必要がある。これは、以下の式で表す
ことができる。
u= k / (E(s)・S/N−voi (L−1)意〕ここで、
ε(s)は入力振幅の影響、
S/Nは信号/雑音比の影響、
volは音量の影響、
(L−1)”は係数の数の影響であり、更に、ピーククリップレベルの影響は、
S/N比を通して導かれ、S/N = (E(s)・vol) / E(noi
se)kは定数、
E(noise)は雑音信号の振幅である。
このようなアルゴリズムは、外部帰還が一定である場合、統計的に信頼できるフ
ィルタの更新動作を提供するアルゴリズムとして特徴づけられる。
このようなアルゴリズムを備えた補聴器は、帰還路における変化に対して、それ
自身を特に直ちに適応させる必要はないであろう。
しかしフィルタ内における係数変化の統計的な確率が分かつているので、つまり
各変化が様々に変遷するフィルタ係数の数円で起きるので、これにより帰還路内
での有意な変化がいつであるかを突き止めることができる。例えばフィルタ内で
の係数が標準偏差の4倍を超える場合に帰還路内で有意な変化が引き起こされる
ことが認識されたならば、その音響帰還路内に有意な変化が起きたことになる。
このような変化をアルゴリズム制御回路79が認識する−と、この回路は直ちに
その適応を早めることで応答し、より大きな雑音の挿入がリード82を介して命
令されるか、又は他の方法、例えばより大きなμを形成すること等、少なくとも
いずれか一方の方法を通してより大きな雑音の挿入が命令され、これにより適応
レートの増加が命令されることで本適応回路がFIRフィルタを即座に動作させ
て、音響帰還路内での変化に対して十分な補償が実現される状態にする。
そして各係数が再び安定したことをアルゴリズム制御回路79が確認したならば
、雑音レベル又はμの値が直ちに少なくされ、これにより帰還路は、再び安全ア
ルゴリズムに従って動作することになる。
このような[二重アルゴリズムJをもつ補聴器は、本出願人の先行するヨーロッ
パ特許出願第90309342.5号に係る公知の補聴器に比べてかなり速く応
答することができ、しかも、統計的に安定した安全なやり状態において6dB低
い雑音が付加されたとしても、使用者の使い心地に対する予想される影響を一層
低減させることができる。
本補聴器は、これが2つ以上のアルゴリズムの間で選択するように構成されてた
場合でも、1つの対応する方法で機能し、その最適条件が回路に導かれ、その条
件の基で基準アルゴリズムから他の各アルゴリズムの1つにデカップリングが行
われるかを決定する。
口−−一−一−−一−一−コ
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(81)指定国 EP(AT、BE、、CH,DE。
DK、ES、FR,GB、GR,IE、IT、LU、MTD、TG)、AT、A
U、BB、BG、BR,CA。
CH,CZ、DE、DK、ES、FI、GB、HU、JP、 KP、 KR,L
K、 LU、 MG、 MN、 MW、 NL、 No、 NZ、 PL、 P
T、 RO,RU、 SD、 SE。
SK、 UA、 US
Claims (4)
- 1.変換器(11)とマイクロホン(5)との間の音響帰還が、調整可能なデジ タルフィルタ(27)を用いて生成される電気的な帰還信号によって電子的に補 償され、前記デジタルフィルタの各係数が前記実際の音響帰還に従って調整され る補聴器であって、前記マイクロホンの信号がデジタル信号(17)に変換され 、該デジタル信号が、前記変換器をその非直線領域に侵入させないようにするた めに構成された振幅制限回路(15)を通過するようにされており、前記マイク ロホンの信号にデジタル雑音信号(33,21)及びデジタル補償信号(27, 23)が付加された後、この複合信号がデジタルーアナログ変換器(19)に供 給され、該デジタルーアナログ変換器からアナログ信号が増幅器(9)を通して 変換器(11)に供給されるように構成されており、前記デジタルフィルタ(2 7)内の端係数の更新動作を監視及び制御するデジタル回路(79)を備えてい る補聴器において、前記回路(79)が、2つ又はそれ以上の異なる機能の内の 1つの機能に従って前記デジタルフィルタ(27)内の係数の更新動作を監視及 び制御するために構成されており、前記各機能内の少なくとも1つの機能が、そ の第2の機能又は他の各機能よりもかなり迅速に更新動作を行うことを特徴とす る補聴器。
- 2.デジタルフィルタ(27)が相関回路(31)によって制御される請求の範 囲第1項に記載の補聴器において、前記デジタル回路(79)が前記相関回路( 31)を制御することで、前記相関回路(31)が前記デジタルフィルタ(27 )に幾つかのフィルタ係数を提供することを特徴とする補聴器。
- 3.前記デジタル回路(79)が、前記各フィルタ係数の統計的評価に基づいて 前記デジタルフィルタ(27)の更新動作を行う機能と、前記相関回路回路(3 1)によって実行される機能との間での切替えを制御するように構成されている ことを特徴とする請求の範囲第2項に記載の補聴器。
- 4.前記デジタル回路(79)が、現在変更されている全てのフィルタ係数の監 視動作に基づいて統計的評価を実行するように構成されていることを特徴とする 請求の範囲第3項に記載の補聴器。
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