JPH07501328A - 殺菌性生成物、これを含む医薬組成物および食品添加物 - Google Patents
殺菌性生成物、これを含む医薬組成物および食品添加物Info
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- JPH07501328A JPH07501328A JP5509034A JP50903493A JPH07501328A JP H07501328 A JPH07501328 A JP H07501328A JP 5509034 A JP5509034 A JP 5509034A JP 50903493 A JP50903493 A JP 50903493A JP H07501328 A JPH07501328 A JP H07501328A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
殺菌性生成物、これを含む医薬組成物および食品添加物本発明は、広汎な活性ス
ペクトルを有する新規な殺細菌性物質に関する。
既知の殺菌性物質の中から、若干数の抗生物質、特に防腐剤を同定することがで
きる。
防腐剤は、微生物の増殖を阻害し、破壊する化学剤である。これらの例としては
、クロルヘキシジン、ハロゲン類、重金属塩、第四アンモニウム塩、サリチル酸
およびその誘導体を挙げることができる。
抗生物質は、微生物が生成する化学物質として最初に定義され、希釈溶液中で細
菌または他の微生物を阻害または破壊する力を有する。これらの分子の多くは、
現在では半合成または化学合成によって製造されている。
これらの分子は、静菌または殺菌作用を有する。
いくつかの大きな科の抗生物質は、その構造および作用の様式に基づいて同定さ
れている。その主要なものは、β−ラクタム類(ペニシリンおよびセファロスポ
リン)、アミノシト類、サイクリン類、フェニコール類、マクロライド類、ポリ
ミキシン類およびキノロン類である。スルファミド類は、もう一つの群の殺菌生
成物を構成する。
しかしながら、既知の殺菌物質に耐性を有する株が常に現れ、この特徴が急速に
拡がるので、新規な活性生成物の探求は永久に続くのである。
また、活性スペクトルの狭い、または特異的な応用を目的とした抗生物質が益々
探しめられているが、これは、特に消化管内の天然の微生物学的平衡を損なわな
いためである。
本発明による生成物の利点の一つは、これが細菌、特に消化器系疾患に関わるC
1osHid目に対し実質的な活性を有することである。
実際に、ポルフィリン誘導体が殺菌活性を有することが発見されている。
本発明の主題は、ポルフィン環を含むことを特徴とする殺菌性生成物である。
このポルフィン環は、4個の−CH=基によって結合される4個のピロール環か
らなり、下記の式(式中、R=R1−R2=H)で表されるポルフィリンの基本
環である。
本発明は、治療活性を有する物質、特に殺菌性生成物として応用するためのポル
フィリン誘導体に関する。
本発明による殺菌性生成物の中では、特にR=CH3、R’=CH0H−CH3
および
R2=CH2CH2COOHであるヘマトボルフイリ分子を含む生成物を挙げる
ことができる。
本発明による他の特に好適な殺菌性生成物は、ヘミンおよびヘマチンから選択さ
れる分子の少なくとも1つを有する生成物であり、また本発明は、ヘム基の少な
くとも一部、または種々の葉緑素の塩であるクロロフィリン類から誘導された少
なくとも1個の分子を含む殺菌性生成物に関する。
複合体の形態で金属基を基本骨格の4つの窒素原子に結合させることによって、
本発明の実施に好適な一連の補欠分子団が得られる。
しかしながら、この金属基の存在は必須であるとは思われず、誘導体の殺菌活性
を保ちながら、その性質を変化させることができる。これらのパラメーターは、
当業者によって適合されるであろう。
本発明による殺菌性生成物は、少なくともそのポルフィリン部分については合成
によって製造することができ、これは安全上の理由および活性の特異性の両方に
関して利点を有する。
本発明のもう一つの態様によれば、この殺菌性生成物は、ヘモグロビン含有基質
を少なくとも1種類のプロテアーゼを含む酵素混合物と共にインキュベートする
こと(および次に、得られた生成物を溶液から回収すること)によって製造する
ことができる。
この殺菌性生成物は、様々なヘモグロビン含有基質、特に全血、赤血球、赤血球
内容物または精製したヘモグロビンから得ることができる。
少なくとも1種類のプロテアーゼ、特にトリプシンを含む酵素混合物を、この基
質と反応させる訳であるが、最良の結果は、トリプシンを他の酵素、例えば膵液
または無菌動物の糞便の上清に見られるものと組み合わせることによって得られ
る。
またこの殺菌性生成物は、ヘモグロビン含有基質をプロテアーゼにと共にインキ
ュベートすることによって得ることもできる。この場合、好ましくは約50℃の
温度で加水分解を行う。
インキュベーション条件は、酵素混合物の活性および基質の入手源に応じて変わ
り、37℃で約24時間消化を行うのが好ましいが、20℃までの低温および約
1時間から72時間の期間を用いることも可能である。
インキュベーション後、残渣の固形成分を除去してから生成物を溶液中で回収す
る。
本発明による生成物は、具体的には下記の工程によって製造することができる。
a) 哺乳類の全血の試料を遠心分離し、赤血球を含むペレットを回収し、
b) 洗浄(例えば、等張緩衝液で)後、ペレットを蒸留水に暴露して赤血球の
溶血を行い、C) 混合物を遠心分離し、
d) 段階C)で得られた上清を膵液と共にインキュベートし、
e) 得られた殺菌性生成物溶液を濾過(0゜45μm)によって滅菌する。
この血液は、様々な哺乳類から得ることができる。これは、ヘパリンのような抗
凝固剤を加えて採集する。
この赤血球を、例えば2000 +pm、 + 4℃で10分間遠心分離して単
離した後、同体積の緩衝液、好ましくはPBS緩衝液で洗浄し、次に同じ体積の
蒸留水を加えることによって溶血し、細胞破片を赤血球内容物から、例えば13
. (1(IQ +pm、 + 4℃で10分間の遠心分離によって分離する。
得られた抽出物は、直ぐに酵素の作用に付さない場合には、+4℃で保存または
一20℃で凍結することができる。
酵素混合物の存在下におけるインキュベーションは、更に詳細には、基質を酵素
調整物中に希釈した後に37℃で24時間好気性条件下で行う。
本発明のもう一つの態様によれば、この殺菌性生成物は、精製したヒトおよび動
物のヘモグロビンを膵液と共にインキュベーションすることによって得ることが
できる。この生成物は、濾過によって除菌することができる。
インキュベーションを膵液と共に行う場合には、2%に希釈したブタ膵液を用い
るのが好ましい。
凝固から誘導した血清、ヘパリン処理した血液から遠心分離によって分離した血
漿、または溶血後に分離した赤血球壁に前記定義のような酵素混合物を作用させ
ると、殺菌性活性を持たない生成物が得られる。同様に、酵素混合物をグロビン
のみとインキュベーションすると、不活性な生成物を生じ、従って反応の際にヘ
ムが必要であることを示している。酵素混合物を全血に作用させると、殺菌性生
成物の活性は、赤血球内容物から得た生成物よりも低くなる。
通常この生成物の殺菌活性は、水に不溶性のポルフィリン画分によって行なわれ
る。
従って、本発明で好ましい水溶性の生成物は、場合によって置換基を有しおよび
/または金属によって錯体形成し、かつ3〜10個のアミノ酸残基、更に詳細に
は、グロビン鎖から誘導されるアミノ酸と結合したポルフィン環を含む。
プロテアーゼKによる粗製のヘモグロビン加水分解物のクロマトグラフィ分析を
行うと、殺菌性活性を有する最小の水溶性分子を分離および精製することができ
る。
これは214 noおよび380 nmに吸収を有する化合物であって、600
から1000ダルトンの見掛けの分子量を有する。
これらの化合物は良好な殺菌性活性を有し、これは生物学的流体へ良好に分配を
可能にする溶解度によって増強される。
この生成物を無菌マウスに経口投与すると、生成物の活性が腸内容物中で保存さ
れているのが観察できる。従って、これは吸収されずに消化管の管腔に残る生成
物であり、更に消化酵素によって分解されない。
所望であれば、この殺菌性生成物は、更に多数のアミノ酸を含むことによって溶
解度を高め、消化という障壁を越えて全身的活性を有するようにすることができ
る。
活性分子は共通の構造としてポルフィリン基を有するが、ポルフィリン環と結合
したままのアミノ酸残基は異なっている。
これらは、オートクレーブ処理を行うことができる。
本発明による殺菌性生成物は、その本質的な部分が、グロビンから得られるペプ
チド性の生成物である。しかしながら、得られる生成物は、勿論アミノ酸の数が
異なる分子の混合物からなるものである。
これは、60℃で15分間処理した後でも活性が持続する安定な生成物である。
この生成物は、凍結乾燥することができる。
更に、50℃で24時間のプロテアーゼにの作用に対して安定である。
この生成物は、ヘムの全部または一部を含むヘモグロビンに由来することは明ら
かである。本発明による殺菌性生成物は、絶対嫌気性のダラム陽性菌、特にC1
ost+idium属の細菌、例えばC1osj+idiumpe+l+ing
ensおよびC1osl+idium buly+icum %およびヒト細菌
叢から単離した胞子形成細菌に対し活性を有する。
C1ost+idium dillicileのいくつかの株には不活性である
。成人にとって主要な細菌叢の他の株、例えばbilides 5peplos
HeptococciおよびEubacje+iumには活性を有する。
これは、Bxcillus属の細菌にも活性を有する。
従って、本生成物は、これが天然由来の生成物であって特に危険な感染症に関わ
る微生物に対して活性を有するために特に重要なものであり、例えばC1osl
+idiumbutY「icumは、新生児の壊死性全腸炎に関与している。
それ故、本生成物は凍結乾燥および濾過滅菌できる新世代の阻害物質の祖となる
ものである。この精製した生成物は、特に食品添加物として使用して、例えば子
ブタの離乳期に見られる疾患を防ぐことができる。
本発明による細菌生成物は、保存剤として用いることもできる。
従って、本発明は活性成分としての本発明による生成物を、特に経口経路による
治療用途に適合する賦形剤と共に含む医薬組成物に関する。
これらは、特にロゼンジ、錠剤、粉末または経口投与できるもう一つの形態など
の組成物であることができる。
本発明は、栄養、特に動物の栄養を目的とした錠剤であって本発明による生成物
の濃縮物を含んでおり実際の飼料または飲料水に加えることを意図したもの、あ
るいは本発明の生成物を含む動物飼料の混合物を含んだもの、にも関する。
本発明の他の特徴および利点は、下記の例を理解することによって明らかになる
であろう。
第1図・ ES加水分解物によって産生される阻害物質の殺菌効果の例証。
例1: 殺菌性物質の全血からの調製
全血またはその画分(洗浄した赤血球、赤血球内容物)を、消化酵素で処理する
。
a) 血液基質の調製
任意の哺乳類、ヒト若しくは動物から得た血液、または通常の血液分画法によっ
て得たそれらの様々な両分を用いることができる
凝固に由来する血清、
血漿、ヘパリン処理した血液を2000+pm 、 + 4℃で10分間遠心分
離した上清、
赤血球、ヘパリン処理した血液の遠心分離ペレットを0.01MのPBS中で3
回洗浄したもの、洗浄および遠心分離(13,000+pm 、10分間、4℃
)した赤血球を蒸留水中で溶血した後に得られる赤血球壁、赤血球溶血物を遠心
分離した上清である赤血球内容物(E)。
b) 酵素調製物
下記のものを用いる。
無菌(微生物を含まない)ラットまたはマウスから新たに採集した糞便を10倍
に希釈した上清、凍結乾燥したブタ膵液(S) 2 g/100 m lの0.
01M PBS。
精製したウシトリプシン(Sigman Ta205) 5 m g/m l
P B S 。
膵液およびトリプシンは、使用直前に調製する。
C) 酵素調製物での基質のインキュベーション血液基質であって、新たに調製
したものまたは室温若しくは低温で分割して保存したものを、酵素調製物中で1
0倍および20倍に希釈し、これを37℃で24時間結果を第1表に示す。
ヒトの全血、洗浄した赤血球ペレットまたは溶血した赤血球の可溶性画分を、膵
臓酵素と共にインキュベーションすると、イン・ビトロで殺菌性活性を生ずる。
阻害物質の生成は酵素法によるもので、コントロール、血液基質および酵素単独
では効果はない。
この基質は血清または血漿の成分ではない。この酵素活性は、赤血球に対して発
揮されるが、その壁ではなく赤血球内容物に対するものである。
全血では殺菌作用が弱く、これはおそらくトリプシン阻害物質の存在と関連して
いる。殺菌性活性は、無菌動物の糞便または膵液中に存在する酵素混合物の作用
後の方が、トリプシン単独とのものよりも高い。
例3. 殺菌性物質のヘモグロビンからの調製粗製の、好ましくは精製したヒト
(Hl)または動物(H2)由来のヘモグロビン(H)を、任意の種類のプロテ
アーゼで処理するが、これは必ずしも消化プロテアーゼでなくともよい。精製し
たプロテイナーゼにであってタンパク質、糖タンパク質、ペプチドおよびアミノ
酸エステルを加水分解するものを用いるのが好ましい。
a) ヘモグロビン溶液の調製
Hl: m製シタヒトヘモグロビン(Sigma H73791゜Hlを希釈し
、ヒト成人血液のものと同じ濃度で用いる。
ヘモグロビン12.5〜15gを0.01M PBSの100 m L中に希釈
する。
H2粗製または精製したウシのヘモグロビン(Sigma H2625−H2S
[10)。H2を10倍に希釈して1.2〜1.5g/ P B 8100 m
lとすること以外は、Hlと同様に精製する。
b)酵素生成物
プロテイナーゼにの保存溶液10mg/mlを、Q、01Mトリス緩衝液中にp
H7,9で調製する。この溶液を++
2mMのCa でCa Cl 2の形態に安定化させる。
C) 加水分解条件
プロテイナーゼKを様々な濃度で用い、好ましくは最終的な濃度であるヘモグロ
ビン0.1mg/mlを加水分解する。この加水分解は好ましくは50℃でゆっ
くり攪拌しながら行う。この加水分解時間は、1時間から24時間の間で変化す
ることができる。2時間のインキュベーション後に得られる加水分解物は、良好
な抗生物質活性を生成する。
例4: 様々な種類の加水分解物の阻害効力得られた加水分解物は、0.1 m
g / m Iのプロテイナーゼにで処理した赤血球内容物または精製ヘモグ
ロビンは、I/128まで効果を有するBFR阻害物質を生成することを示して
いる。産生される殺菌性物質の量は、加水分解されるヘモグロビンの濃度に依存
する。赤血球内容物を膵液によって加水分解物すると、更に拡散性であり、従っ
て更に可溶性の物質が産生される。
結果を第2表に示す。
1・ 殺菌性物質のヘモグロビン画分からの製造a) ヘモグロビンH1からの
ヘムの化学的抽出ヘムの除去によるヘムタンパク質からのグロビンの抽出からな
るF、^5coli等の方法(Methods inenBmoloB、vol
、、 76.5.1981)を用いる。この方法は、記載の条件下でヘモグロブ
リン2.5mlを塩酸およびアセトンの溶液100 m lと混合することから
なる。沈殿物または遠心分離ペレットはPBSに可溶化することのできるグロビ
ンを含む。上清はヘムを含む。この上清の活性を試験するため、およびアルコー
ル/アセトン混合物が標的となるBFR細胞の成長を抑制するので、5peed
Vacを用いてこれを蒸発させる。この濃縮物は、PBSには不溶性だが、40
%トリフルオロ酢酸に溶解した60%アセトニトリルには一部可溶化することが
でき、0.1では、BFR細胞に対し不活性である。
b) 精製しHCI混合物で処理したヒトヘモグロビン画分の殺菌作用
第3表に示した結果は、阻害の活性成分は、濃色の血液画分、すなわちヘミン画
分に局在することを示している。グロビン画分は不活性であるが、ヘミン画分が
PBSに不溶性の殺菌性生成物を生成するため、既に用いた活性な加水分解物と
は化学構造が異なる。
(FeまたはMg)または化学的に結合したもの(FeC1,Fe0H)の性質
は、重大ではない。環は水に不溶性であるが、用いたプロテアーゼ(例えば膵液
およびプロテアーゼK)の効力によって結合するグロビンの変性の度合いに応じ
て化学的に可溶化したり(クロロフィリンの場合)、または幾分可溶性の形態(
加水分解物の場合)で得ることができる。 総てのポルフィリン含有色素タンパ
ク質は、その補欠分子団から阻害物質を生成する。ヘモグロビンの場合には、化
学的抽出よりも酵素加水分解の方が安価でより特異的であって、プロテアーゼの
型に応じて効率の程度および水溶性が各々異なる活性ヘミン分子(例えば加水分
解物ESおよびHK)を生成する。
毀ユ、 標的細菌細胞に対する抗生物質活性の証明1、 抗生作用試験の原理お
よび実施
標的として用いる細菌株のlO8の生長力のある生存細胞を、15m1の下記の
培地のかさ内または表面に接種を行った。
ハート−プレイン培地(Dilco 0037) 37g / 1酵母エキス(
Dilco 0127) 5 g/ lB11cck寒天(Dilco 013
8)14 g/ 1ペトリ皿に入れた寒天のその深さ以内に切り取ったウェルを
、30μlの試験抗生物質と共に密閉する。インキュベーションした後に抗生物
質活性は、ウェル周囲に形成された総溶解斑の半径をmmで測定する。
2、 参照標的株
取り扱いが容易であるという特徴をもつBicillusIυbtilisの株
の1種であるBFR株であって、絶対好気性で、室温で6時間以内の培養で大き
な集団を生成することができるmBsophilic株を缶詰食品から単離して
用いる。この菌株は前記の培地では胞子を形成しない。この菌株は、様々な種類
の抗生物質に対し非常に感受性であり、様々な加水分解物を試験し、一方ではそ
のコントロール、および他方では精製処理における活性画分の結果を探り評価す
るのに用いられる。
3、 様々な物理的および化学的処理の、ES加水分解物の活性に対する効果
4、 ES加水分解物によって産生される阻害物質の殺菌効果の証明
希釈度の増加する粗製のES加水分解物を含む寒天を含まない培地9mlの入っ
た試験管に、3×107の集団の、生長力のあるBFR細胞を1ml接種する。
37℃で8時間接触させた後、各試験管で生細胞の数および抗生作用ゾーンの半
径を測定する。
結果を第1図に示す。
そのままのおよび32倍まで希釈したES加水分解物を用いたものが細菌の増殖
を阻害し、接種した細菌を殺す。32倍希釈は、殺菌効果が始まる最小の阻害濃
度をコレクション菌株またはベルギーから得た株を除き、総ての株は研究所にお
いて小児および成人の腸内の主な微生物叢から単離した。小児の試料は、A、
Becle+e病院の新生児部門から得ており、これらの未成熟小児は、生後1
〜2か月で、腸の病理学的疾患はなかった。成人の試料は、健常な入院していな
い個人または患者(r poucbitejまたは大腸炎)から得た。
研究所で単離した株の特性評価
これらは形態の型によって分類される。このうちの幾つかは、20種類の異なる
生化学的反応を用い(API20A)、およびその発酵代謝の最終生成物(不揮
発性酸および揮発性脂肪酸)を用いることを特徴とする。
細菌株に対する殺菌作用の試験法
任意の嫌気性株を、コントロール株11acillus FRとして試験する。
絶対嫌気性の菌株には、次の2種類の技術を用いた。
酸素に対し非常に感受性のある菌株(EOS)を嫌気室内で培養する(Fret
ed)。これらを寒天の表面に接種し、37℃で48時間嫌気室内でインキュベ
ーションする。
酸素に対する感受性の低い嫌気性株は、外で寒天のかさ内に接種を行う。これら
を嫌気性ジャー内で37℃で48時間培養する(Ga+pack s7slem
)。
粗製または3倍濃縮した加水分解生成物に対する様々な菌株の感受性試験A旦:
無菌(細菌不含)マウスの消化管内のH2に抗粗製の82にの加水分解物を凍
結乾燥し、10倍に濃縮し、更に100℃で30分間滅菌したちの0.5mlを
、胃管を用いて下記の手順で無菌マウスに投与する。
第6表
腸内容物をPBSで10倍希釈したものを、標的細胞BFRについて評価し、結
果を第7表に示す。
粗製の加水分解物に含まれる抗生物質は、吸収されない。これは無菌マウスの消
化管を通って移行し、最初の取り込みから2時間後に、総ての内容物および糞便
中にBFHに対して活性な形で再び現れる。
コントロールマウスでは、IG3における小さな抗生作用ゾーンの出現は、小腸
に分泌される消化プロテアーゼの阻害効果に対応することができる。
第7表
物質の精製および予備特性評価
a) 水溶性部分の分画による精製
粗製の加水分解生成物をFrxclogel Butyl TSK 650.5
カラム上で溶出する。活性画分を、BFRに対する抗生作用試験を用いて同定す
る。クロマトグラムから得た結果は、保持されない両分(画分I)の後、水で溶
出した最初の保持画分(画分11)が、抗生物質効果を有していることを示して
いる。20%エタノールで溶出した活性画分は、HIK抗生物質の不溶性部分に
対応するものと思われる。
b) 水溶性活性画分の精製
粗製の加水分解生成物およびF+acloHI BO171系の画分■および1
1についての比較用CI8HP L Cクロマトグラムは、緩衝液8100%で
溶出し、214および380nmに吸収を有する画分のみが、活性であることを
示している。
この活性画分は、溶出液11、Fzc+ogel Bu+71がら精製された形
態で得られる。
C) 分子量の測定
5ephadex LH2Gゲル濾過によって調べた0 18HP L C精製
画分を、2+4および380nmに吸収を有し、対応する分子量が600〜10
00ダルトンの単一の活性画分として溶出する。
国際調査報告 DrTln Q21n1nG1フロントページの続き
(51) Int、C1’ 識別記号 庁内整理番号A23L 3/3544
502 7432−4BA61K 31/40 9454−4C35/18 7
431−4C
35/39 7431−4C
38100ADZ
(72)発明者 レボ−、ビニール
フランス国ジュイーアンージョザ、ル、パル、ダルビアン、アブニュ、ジョルジ
ュ、フレマンソー、38
I
Claims (18)
- 1.ポルフィン環限含むことを特徴とする、殺菌性生成物。
- 2.ヘモグロビンを含有する基質を少なくとも1種のプロテアーゼを含む酵素混 合物と共にインキュベーションした後、得られた生成物溶液を回収することによ って製造することができることを特徴とする、殺菌性生成物。
- 3.酵素混合物が少なくともトリプシンまたは同等の酵素を含む、請求の範囲第 1項または第2項に記載の殺菌性生成物。
- 4.酵素混合物が膵液である、請求の範囲第1項から第3項のいずれか1項に記 載の生成物。
- 5.プロテアーゼがプロテイナーゼKである、請求の範囲第1項〜第3項のいず れか1項に記載の殺菌性生成物。
- 6.基質が赤血球内容物からなる、請求の範囲第1項〜第5項のいずれか1項に 記載の生成物。
- 7.少なくともヘム基の一部を含む、請求の範囲第1項〜第6項のいずれか1項 に記載の殺菌性生成物。
- 8.ヘマトポルフィリン分子限含む、請求の範囲第1項に記載の殺菌性生成物。
- 9.ヘミンおよびヘマチンから選択される少なくとも1個の分子を含む、請求項 1に記載の殺菌性生成物。
- 10.少なくとも1個のクロロフィリン分子を含む、請求の範囲第1項に記載の 殺菌性生成物。
- 11.ポルフィン環に結合した少なくとも3個のアミノ酸を更に含む、請求の範 囲第1項および第7項〜第10項のいずれか1項に記載の殺菌性生成物。
- 12.約1000ダルトンの分子質量を有する請求項11に記載の殺菌性生成物 。
- 13.a)哺乳類の全血の試料を遠心分離し、赤血球を含んだペレット限回収し 、 b)洗浄後、ペレットを蒸留水に暴露して赤血球の溶血を行い、 c)混合物を遠心分離し、 d)段階c)で得た上清を膵液と共にインキュベーションし、 e)濾過滅菌することのできる細菌生成物を回収する、 段階によって製造することができる、請求の範囲第1項〜第7項、第11項およ び第12項のいずれか1項に記載の殺菌性生成物。
- 14.ヘモグロビンを膵液と共にインキュベーションすることによって製造する ことができる、請求の範囲第1項〜4項のいずれか一項に記載の殺菌性生成物。
- 15.凍結乾燥した形態である、請求の範囲第1項〜第14項のいずれか1項に 記載の生成物。
- 16.請求の範囲第1項〜第15項のいずれか1項に記載の生成物の少なくとも 1つを含んで成る、医薬粗製物。
- 17.経口投与用に処方される、請求の範囲第15項に記載の医薬組成物。
- 18.請求の範囲第1項〜第15項のいずれか1項に記載の生成物を含んで成る 、食品添加物。
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