JPH0749469Y2 - 電気泳動表示素子 - Google Patents
電気泳動表示素子Info
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- JPH0749469Y2 JPH0749469Y2 JP1989083706U JP8370689U JPH0749469Y2 JP H0749469 Y2 JPH0749469 Y2 JP H0749469Y2 JP 1989083706 U JP1989083706 U JP 1989083706U JP 8370689 U JP8370689 U JP 8370689U JP H0749469 Y2 JPH0749469 Y2 JP H0749469Y2
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- electrode
- transparent
- electrophoretic particles
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、電気泳動表示素子に関する。
[従来の技術] 本件出願人は、先に出願した実願昭63−79046号により
透過型電気泳動表示素子を提案した。この提案による先
行技術は、従来の電気泳動表示素子が反射型であって透
過型として使用できなったことに鑑み、透明電極の形状
を改良することにより透過型の電気泳動表示素子として
用いることができるようにしたものである。すなわち、
上記先行技術の透過型電気泳動表示素子においては、第
5図に示すようにセル部Aを形成する一対の基板1a、2a
の対向面10a、20aのいずれか一方および他方に透明な面
状電極5aおよび、メッシュ状またはストライプ状の複数
の電極部30aよりなる線状電極3aを形成している。そし
てこの線状電極3aの各電極部30aに、電気泳動粒子9aを
付着させ、隣接する各電極部30aの間を光が通過できる
ようにして透過型としている。
透過型電気泳動表示素子を提案した。この提案による先
行技術は、従来の電気泳動表示素子が反射型であって透
過型として使用できなったことに鑑み、透明電極の形状
を改良することにより透過型の電気泳動表示素子として
用いることができるようにしたものである。すなわち、
上記先行技術の透過型電気泳動表示素子においては、第
5図に示すようにセル部Aを形成する一対の基板1a、2a
の対向面10a、20aのいずれか一方および他方に透明な面
状電極5aおよび、メッシュ状またはストライプ状の複数
の電極部30aよりなる線状電極3aを形成している。そし
てこの線状電極3aの各電極部30aに、電気泳動粒子9aを
付着させ、隣接する各電極部30aの間を光が通過できる
ようにして透過型としている。
また特開昭59−171931号公報には、面状電極の分散液と
接する面に、電気泳動粒子の付着を防ぐ50Å以下の有機
物の層を設けたものが開示されている。
接する面に、電気泳動粒子の付着を防ぐ50Å以下の有機
物の層を設けたものが開示されている。
[考案が解決しようとする課題] 前記第5図に示す透過型電気泳動表示素子は、前記線状
電極3aの各電極部30aに電気泳動粒子9aを付着させ、光
が表示素子を透過できる状態にしたとき、視認側から前
記透過光と、各電極部30aに付着した電気泳動粒子9aに
よる表示とを視認することができる。
電極3aの各電極部30aに電気泳動粒子9aを付着させ、光
が表示素子を透過できる状態にしたとき、視認側から前
記透過光と、各電極部30aに付着した電気泳動粒子9aに
よる表示とを視認することができる。
しかしこの場合、電気泳動粒子9aは、線状電極3aを形成
するメッシュ状またはストライプ状の各電極部30aにお
いて、前記面状電極5aに対向する対向面300a以外、すな
わち、各電極部30aの各側端面301aにも付着するため、
透過光の通路が狭くなって透過光量が減少し、かつ光が
散乱して視認側よりメッシュ状またはストライプ状の線
が不鮮明となる。
するメッシュ状またはストライプ状の各電極部30aにお
いて、前記面状電極5aに対向する対向面300a以外、すな
わち、各電極部30aの各側端面301aにも付着するため、
透過光の通路が狭くなって透過光量が減少し、かつ光が
散乱して視認側よりメッシュ状またはストライプ状の線
が不鮮明となる。
また前記特開昭59−171931号公報に記載されたものは面
状電極に全面的に有機物からなる層を設け、電気泳動粒
子である酸化チタンが電界によって受ける力よりも親水
性による付着力により面状電極に付着することを防止す
るものであって、上記不具合を解決する手段とはなり得
ない。
状電極に全面的に有機物からなる層を設け、電気泳動粒
子である酸化チタンが電界によって受ける力よりも親水
性による付着力により面状電極に付着することを防止す
るものであって、上記不具合を解決する手段とはなり得
ない。
本考案は、線状電極を形成するメッシュ状またはストラ
イプ状の各電極部間の透過光量を増すことができる電気
泳動表示素子を提供することを目的とする。
イプ状の各電極部間の透過光量を増すことができる電気
泳動表示素子を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案の電気泳動表示素子は、透明な第1基板と、 該第1基板と所定間隔を隔てて配設され該第1基板とで
セル空間を形成する透明な第2基板と、 該第1基板と該第2基板の一対の対向面の一方に形成さ
れた透明な面状電極と他方に形成されたメッシュ状また
はストライプ状の複数の電極部よりなる線状電極と、 それぞれの該電極部の少なくとも側端面を覆って形成さ
れた透明な絶縁層と、 該セル空間に封入された分散媒および該分散媒中に分散
された電気泳動粒子と、からなることを特徴とするもの
である。
セル空間を形成する透明な第2基板と、 該第1基板と該第2基板の一対の対向面の一方に形成さ
れた透明な面状電極と他方に形成されたメッシュ状また
はストライプ状の複数の電極部よりなる線状電極と、 それぞれの該電極部の少なくとも側端面を覆って形成さ
れた透明な絶縁層と、 該セル空間に封入された分散媒および該分散媒中に分散
された電気泳動粒子と、からなることを特徴とするもの
である。
本考案の特徴は、第1基板と第2基板のいずれか一方に
形成された線状電極のメッシュ状またはストライプ状の
複数の電極部に、少なくともその側端面を覆う透明な絶
縁層を形成したことにある。透明な絶縁層は、絶縁材料
で形成されている。この絶縁材料としては、SiO2やAl2O
3等の透明な絶縁材料を用いることができる。電極部の
側端面を覆う透明な絶縁層は、線状電極に電気泳動粒子
を付着させた時、この電気泳動粒子が各電極部の側端面
に付着することを妨げるものであって、各電極部の間の
透過光の通路を狭ばめない。このため、前記両基板を透
過する透過光量は。減少せず視認側で前記線状電極に付
着した電気泳動粒子による表示および透過光とのコント
ラストをより鮮明に視認することができる。透明な絶縁
層は、SiO2やAl2O3等のような透明な絶縁材料を、従来
公知の真空蒸着法、高周波スパッタ法等を用いて形成す
ることができる。また形成された透明な絶縁層は厚さ0.
1μmの膜状とすることができる。透明な絶縁層の形状
および形成する位置、厚さ等は用途に応じて設定され
る。具体的には、線状電極の前記面状電極部に対向する
部分を除いた側端面を覆う位置、あるいは各側端の間を
埋めるように設けることもできる。さらに絶縁層は、前
記電極部の側端面を覆った状態に形成されたものに加え
て前記面状電極に対面する電極部の対向面位置で厚さ0.
05〜0.15μmの透明な第2の絶縁層を被覆するように設
けてもよい。なお、この場合、第2の絶縁層の厚さが1
μmを越えると、絶縁効果が大きくなり、電極部の対向
面の電気泳動粒子を吸着する作用が損なわれる。
形成された線状電極のメッシュ状またはストライプ状の
複数の電極部に、少なくともその側端面を覆う透明な絶
縁層を形成したことにある。透明な絶縁層は、絶縁材料
で形成されている。この絶縁材料としては、SiO2やAl2O
3等の透明な絶縁材料を用いることができる。電極部の
側端面を覆う透明な絶縁層は、線状電極に電気泳動粒子
を付着させた時、この電気泳動粒子が各電極部の側端面
に付着することを妨げるものであって、各電極部の間の
透過光の通路を狭ばめない。このため、前記両基板を透
過する透過光量は。減少せず視認側で前記線状電極に付
着した電気泳動粒子による表示および透過光とのコント
ラストをより鮮明に視認することができる。透明な絶縁
層は、SiO2やAl2O3等のような透明な絶縁材料を、従来
公知の真空蒸着法、高周波スパッタ法等を用いて形成す
ることができる。また形成された透明な絶縁層は厚さ0.
1μmの膜状とすることができる。透明な絶縁層の形状
および形成する位置、厚さ等は用途に応じて設定され
る。具体的には、線状電極の前記面状電極部に対向する
部分を除いた側端面を覆う位置、あるいは各側端の間を
埋めるように設けることもできる。さらに絶縁層は、前
記電極部の側端面を覆った状態に形成されたものに加え
て前記面状電極に対面する電極部の対向面位置で厚さ0.
05〜0.15μmの透明な第2の絶縁層を被覆するように設
けてもよい。なお、この場合、第2の絶縁層の厚さが1
μmを越えると、絶縁効果が大きくなり、電極部の対向
面の電気泳動粒子を吸着する作用が損なわれる。
第1基板と第2基板は、透明ガラス板あるいは透明樹脂
板で形成される。また透明基板とは、少々着色してあっ
ても透光性を有するものであれば使用することができ
る。
板で形成される。また透明基板とは、少々着色してあっ
ても透光性を有するものであれば使用することができ
る。
なお、上記セル部を形成する第1、第2基板の形状は矩
形、円形状のもの、あるいはその他の種々の形状とする
ことができる。
形、円形状のもの、あるいはその他の種々の形状とする
ことができる。
透明な面状電極は、第1基板あるいは第2基板の一対の
対向面のいずれか一方に形成されるものである。この面
状電極は、第1基板あるいは第2基板の一方の表面に光
の入射方向と垂直な面状に透明導電性材料で形成されて
いる。この電極の材料としては、例えばITO(インジウ
ム−チン−オキサイド)、二酸化錫等、種々の透明導電
性材料を用いることができる。
対向面のいずれか一方に形成されるものである。この面
状電極は、第1基板あるいは第2基板の一方の表面に光
の入射方向と垂直な面状に透明導電性材料で形成されて
いる。この電極の材料としては、例えばITO(インジウ
ム−チン−オキサイド)、二酸化錫等、種々の透明導電
性材料を用いることができる。
線状電極は、第1基板あるいは第2基板の一対の対向面
の他方にメッシュ状またはストライプ状に形成されるも
のである。この線状電極は、導電性材料で形成されてい
る。この導電性材料としてはITOのような透明導電性材
料が利用される。線状電極は、前記透明基板の内面側に
電極として配設される線状部分と配設されない部分とが
交互に形成されたもので各線状部分は端部が各々接続さ
れ共通のリード線により電圧を印加できるようになって
いる。なお、線状電極は、前記透明基板の内面を加工す
ることなく、その内面に直接、形成された断面形状が矩
形、三角形、半円形、その他種々の型のもの、あるいは
基板の内面を加工して得た鋸状形状、凹凸形状の透過光
と略平行な面に形成されたものを用いることができる。
の他方にメッシュ状またはストライプ状に形成されるも
のである。この線状電極は、導電性材料で形成されてい
る。この導電性材料としてはITOのような透明導電性材
料が利用される。線状電極は、前記透明基板の内面側に
電極として配設される線状部分と配設されない部分とが
交互に形成されたもので各線状部分は端部が各々接続さ
れ共通のリード線により電圧を印加できるようになって
いる。なお、線状電極は、前記透明基板の内面を加工す
ることなく、その内面に直接、形成された断面形状が矩
形、三角形、半円形、その他種々の型のもの、あるいは
基板の内面を加工して得た鋸状形状、凹凸形状の透過光
と略平行な面に形成されたものを用いることができる。
またこれらの電極は、従来公知の種々の、真空蒸着法、
高周波スパッタ法、スプレー法、ホットエッチング法等
を用いて形成することができる。
高周波スパッタ法、スプレー法、ホットエッチング法等
を用いて形成することができる。
分散媒と電気泳動粒子は、従来のものと同じものを用い
ることができる。分散媒としては、非導電性の絶縁系の
ものであり、通常比較的比重の大きな臭素等のハロゲン
系の溶媒が用いられる。分散媒には、溶解可能な着色材
を使用することができる。電気泳動粒子は、分散媒とほ
ぼ同じ密度をもつものがよい。電気泳動粒子は、極性が
正に帯電した粒子または負に帯電した粒子を目的に応じ
て使い分けることができる。またこれらの粒子の両方を
分散媒中に分散して用いることもできる。
ることができる。分散媒としては、非導電性の絶縁系の
ものであり、通常比較的比重の大きな臭素等のハロゲン
系の溶媒が用いられる。分散媒には、溶解可能な着色材
を使用することができる。電気泳動粒子は、分散媒とほ
ぼ同じ密度をもつものがよい。電気泳動粒子は、極性が
正に帯電した粒子または負に帯電した粒子を目的に応じ
て使い分けることができる。またこれらの粒子の両方を
分散媒中に分散して用いることもできる。
[作用] 本考案の電気泳動粒子は、前記第1基板と第2基板のい
ずれか一方に形成された線状電極の各線状電極部の少な
くとも側端面を覆って形成された透明な絶縁層をもつ。
ずれか一方に形成された線状電極の各線状電極部の少な
くとも側端面を覆って形成された透明な絶縁層をもつ。
従って本電気泳動表示素子によると、電気泳動粒子の帯
電する極性に対し、極性が逆の電圧を線状電極に、極性
が同じ電圧を面状電極に印加すると、分散媒中に分散さ
れている電気泳動粒子は、線状電極の電極部のうち、透
明な絶縁層で覆われた側端面を除く、面状電極に対向す
る対向面のみに付着する。これとともに第1基板および
第2基板のいずれか一方より入射した光は、各電極部間
に広く形成された光透過通路および各電極間の透明な絶
縁層中を透過し、かつセル内より第1基板あるいは第2
基板側を透過した後、視認側に各電極部の前記対向面に
沿った形状が鮮明に投影されるとともに、線状電極に付
着した電気泳動粒子により表示がなされる。
電する極性に対し、極性が逆の電圧を線状電極に、極性
が同じ電圧を面状電極に印加すると、分散媒中に分散さ
れている電気泳動粒子は、線状電極の電極部のうち、透
明な絶縁層で覆われた側端面を除く、面状電極に対向す
る対向面のみに付着する。これとともに第1基板および
第2基板のいずれか一方より入射した光は、各電極部間
に広く形成された光透過通路および各電極間の透明な絶
縁層中を透過し、かつセル内より第1基板あるいは第2
基板側を透過した後、視認側に各電極部の前記対向面に
沿った形状が鮮明に投影されるとともに、線状電極に付
着した電気泳動粒子により表示がなされる。
[効果] 本考案の電気泳動表示素子によれば、線状電極に電気泳
動粒子を付着させた光の透過時において、この電気泳動
粒子は、線状電極の電極部の側端面を除く、面状電極と
対向する対向面のみに付着する。すなわち、電気泳動粒
子は前記電極部の対向面に確実に沿ってはみ出すことな
く付着される。このため、各線状電極部の間の側端面側
に形成された光透過通路が広くとれ、かつその透過光量
が増すとともに、はみ出し電気泳動粒子による光散乱が
無い。従って線状電極の面状電極に対向する対向面にの
み付着した電気泳動粒子は、表示素子の視認側で前記透
過した光とともに鮮明に表示され、かつ電極部の形状を
くっきり表示することができる。
動粒子を付着させた光の透過時において、この電気泳動
粒子は、線状電極の電極部の側端面を除く、面状電極と
対向する対向面のみに付着する。すなわち、電気泳動粒
子は前記電極部の対向面に確実に沿ってはみ出すことな
く付着される。このため、各線状電極部の間の側端面側
に形成された光透過通路が広くとれ、かつその透過光量
が増すとともに、はみ出し電気泳動粒子による光散乱が
無い。従って線状電極の面状電極に対向する対向面にの
み付着した電気泳動粒子は、表示素子の視認側で前記透
過した光とともに鮮明に表示され、かつ電極部の形状を
くっきり表示することができる。
[実施例] (実施例1) 本実施例の電気泳動表示素子全体を断面として示す第1
図、要部を部分的に拡大した断面として示す第2図、第
3図を用いて説明する。
図、要部を部分的に拡大した断面として示す第2図、第
3図を用いて説明する。
この電気泳動表示素子は、第1基板1および第2基板2
と線状電極3および面状電極5と、透明な絶縁層4と、
スペーサ6およびシール部7と、分散媒8および電気泳
動粒子9とからなる。
と線状電極3および面状電極5と、透明な絶縁層4と、
スペーサ6およびシール部7と、分散媒8および電気泳
動粒子9とからなる。
第1基板1および第2基板2は、いずれも透明なソーダ
石灰ガラス板からなる。また両基板1、2の対向する各
内側表面10および20には、それぞれ透明な線状電極3お
よび面状電極5が形成されている。
石灰ガラス板からなる。また両基板1、2の対向する各
内側表面10および20には、それぞれ透明な線状電極3お
よび面状電極5が形成されている。
線状電極3は、第1基板1の内側表面10に対しほぼ垂直
に配列して形成された複数のストライプ状電極部30によ
り構成されている。
に配列して形成された複数のストライプ状電極部30によ
り構成されている。
なお、このような形状の線状電極3は、前記第1基板1
の表面10上に均一にITOを公知の方法で真空蒸着し、そ
の後、各ストライプ状電極部30となる部分をマスクで覆
って公知の方法でエッチングし、最後にマスクを取除い
て作ったものである。
の表面10上に均一にITOを公知の方法で真空蒸着し、そ
の後、各ストライプ状電極部30となる部分をマスクで覆
って公知の方法でエッチングし、最後にマスクを取除い
て作ったものである。
透明な絶縁層4は、第1基板1に形成された前記線状電
極3の各ストライプ状電極部30の間隙を埋め、前記面状
電極5に対向する対向面300を除く、側端面301を覆った
状態に形成されている。このような絶縁層4は、前記線
状電極3を形成した後の第1基板1の内側表面10側に、
SiO2を公知の方法で真空蒸着して、第2図に示すよう
に、一旦、線状電極3全体を被覆した後、前記真空蒸着
された表面40を面状電極5に対向するストライプ状電極
部30の対向面300側より研磨して、基板1の内側表面10
から一定の厚さLにすることにより得られる。この実施
例では線状電極3と同じ厚さ(約1500Å)に形成され
る。従って面状電極5に対向するストライプ状電極部30
の対向面300は、絶縁層4に被覆されず外部に表出し、
かつストライプ状電極部30の側端面301は絶縁層4に被
覆されたものとなっている。
極3の各ストライプ状電極部30の間隙を埋め、前記面状
電極5に対向する対向面300を除く、側端面301を覆った
状態に形成されている。このような絶縁層4は、前記線
状電極3を形成した後の第1基板1の内側表面10側に、
SiO2を公知の方法で真空蒸着して、第2図に示すよう
に、一旦、線状電極3全体を被覆した後、前記真空蒸着
された表面40を面状電極5に対向するストライプ状電極
部30の対向面300側より研磨して、基板1の内側表面10
から一定の厚さLにすることにより得られる。この実施
例では線状電極3と同じ厚さ(約1500Å)に形成され
る。従って面状電極5に対向するストライプ状電極部30
の対向面300は、絶縁層4に被覆されず外部に表出し、
かつストライプ状電極部30の側端面301は絶縁層4に被
覆されたものとなっている。
面状電極5は、第2基板2の内側表面20に、前記線状電
極3と同様なITOを用いて真空蒸着により形成され、前
記内側表面20への光の透過方向に対し垂直な面状となっ
ている。
極3と同様なITOを用いて真空蒸着により形成され、前
記内側表面20への光の透過方向に対し垂直な面状となっ
ている。
また、線状電極3および面状電極5の各周縁部には、印
加電圧を伝達するため図略のリード線が導電性接着材で
接着、接続されている。
加電圧を伝達するため図略のリード線が導電性接着材で
接着、接続されている。
スペーサ6は、第1基板1および第2基板2の互いに対
向する内側表面10および20の周縁部に分散媒7の注入口
(図示せず)となる部分を除いてサンドイッチ状に配置
され、第1、第2基板1、2に分散媒8を封入可能な隙
間を形成するものである。このスペーサ6は、厚さ100
μmのポリエステルフィルムを切断し、前記第1基板1
と第2基板2の間に周囲約5mm幅で一部を注入口として
欠損させた帯状に取囲んだ枠形状となっている。このス
ペーサ3の前記注入口部分を除く外周部にエポキシ系接
着材が塗布されてシール部材7が形成される。このよう
にしてセル部Aが製作される。
向する内側表面10および20の周縁部に分散媒7の注入口
(図示せず)となる部分を除いてサンドイッチ状に配置
され、第1、第2基板1、2に分散媒8を封入可能な隙
間を形成するものである。このスペーサ6は、厚さ100
μmのポリエステルフィルムを切断し、前記第1基板1
と第2基板2の間に周囲約5mm幅で一部を注入口として
欠損させた帯状に取囲んだ枠形状となっている。このス
ペーサ3の前記注入口部分を除く外周部にエポキシ系接
着材が塗布されてシール部材7が形成される。このよう
にしてセル部Aが製作される。
分散媒8としては、比重2.187のテトラフルオロジブロ
モエタン(東京化成製)を用いた。この分散媒8には、
背景色となる染料は含まれていない。
モエタン(東京化成製)を用いた。この分散媒8には、
背景色となる染料は含まれていない。
電気泳動粒子9は、比重が前記分散媒8とほぼ同じ赤色
顔料(日本チバガイギー製の顔料Dpp Red Bo)を用い
た。これは表面が負に帯電した粒子である。なおこの電
気泳動粒子9の平均粒径は約0.5μmである。
顔料(日本チバガイギー製の顔料Dpp Red Bo)を用い
た。これは表面が負に帯電した粒子である。なおこの電
気泳動粒子9の平均粒径は約0.5μmである。
前記電気泳動粒子9の濃度が1重量%となるように調整
され分散安定用の界面活性剤が微量に配合された分散液
が準備された。次いで前記セル部Aに注入口から分散液
を注入してセル部A内空間を満たした後、注入口部分を
前記シール部材7と同材質のシール部材(図示せず)で
充填、封止した。
され分散安定用の界面活性剤が微量に配合された分散液
が準備された。次いで前記セル部Aに注入口から分散液
を注入してセル部A内空間を満たした後、注入口部分を
前記シール部材7と同材質のシール部材(図示せず)で
充填、封止した。
このように構成された実施例1の電気泳動表示素子は、
線状電極3を正極、面状電極5を負極としてDC50Vの電
圧を印加すると、分散媒8中で負に帯電している電気泳
動粒子9がストライプ状電極部30の各側端面301を除い
て、前記面状電極5に対向する対向面300にのみに沿っ
て付着する。これは、絶縁層4により、ストライプ電極
部30の対向面300と側端面301とにおいて、前記電気泳動
粒子9に作用する引付力に大きな差が生じ、かつ対向面
300に優先的に吸引され付着するからである。これによ
って第2基板2側からの入射光Rがストライプ状の各電
極部30間に形成された光透過通路L1を透過する。この透
過光は、複数のストライプ状電極部30の対向面300に沿
って付着した電気泳動粒子9により着色された赤色と、
電気泳動粒子9が存在しない透明色部分とに色分けされ
て鮮明に表示され、かつ視認される。また、線状電極3
を負極、面状電極5を正極としてDC50Vの電圧を印加す
ると、分散媒8中で負に帯電している電気泳動粒子9が
面状電極5に一面に付着される。したがって第2基板2
側からの入射光Rは遮断され、かつ第2基板2の全面に
電気泳動粒子9の赤色が表示される。
線状電極3を正極、面状電極5を負極としてDC50Vの電
圧を印加すると、分散媒8中で負に帯電している電気泳
動粒子9がストライプ状電極部30の各側端面301を除い
て、前記面状電極5に対向する対向面300にのみに沿っ
て付着する。これは、絶縁層4により、ストライプ電極
部30の対向面300と側端面301とにおいて、前記電気泳動
粒子9に作用する引付力に大きな差が生じ、かつ対向面
300に優先的に吸引され付着するからである。これによ
って第2基板2側からの入射光Rがストライプ状の各電
極部30間に形成された光透過通路L1を透過する。この透
過光は、複数のストライプ状電極部30の対向面300に沿
って付着した電気泳動粒子9により着色された赤色と、
電気泳動粒子9が存在しない透明色部分とに色分けされ
て鮮明に表示され、かつ視認される。また、線状電極3
を負極、面状電極5を正極としてDC50Vの電圧を印加す
ると、分散媒8中で負に帯電している電気泳動粒子9が
面状電極5に一面に付着される。したがって第2基板2
側からの入射光Rは遮断され、かつ第2基板2の全面に
電気泳動粒子9の赤色が表示される。
なお、電気泳動粒子9として上記赤色顔料の代りに、表
面が正に帯電した青色顔料(日本チバガイギー製のCROM
OPHTAL Blue 4GNP)を用い、極性を負極とした面状電
極5に付着させた場合には、第2基板2に電気泳動粒子
9の青色が表示される。
面が正に帯電した青色顔料(日本チバガイギー製のCROM
OPHTAL Blue 4GNP)を用い、極性を負極とした面状電
極5に付着させた場合には、第2基板2に電気泳動粒子
9の青色が表示される。
また、電気泳動表示素子は、実施例に限定されるもので
はなく、入射光側および透過光側いずれか一方に鋸状の
電極を設け、サンルーフおよびサンバイザー等に使用す
ることも可能である。
はなく、入射光側および透過光側いずれか一方に鋸状の
電極を設け、サンルーフおよびサンバイザー等に使用す
ることも可能である。
(実施例2) 本実施例2の電気泳動表示素子の要部を部分的に拡大し
た断面として第4図に示す。
た断面として第4図に示す。
この実施例2では、前記第1実施例の絶縁層4に加え
て、面状電極5に対向するストライプ電極部30の対向面
300側に厚さ0.1μmの透明な第2の絶縁層4Aを形成した
以外は、前記実施例1の構成と同様である。
て、面状電極5に対向するストライプ電極部30の対向面
300側に厚さ0.1μmの透明な第2の絶縁層4Aを形成した
以外は、前記実施例1の構成と同様である。
本実施例2の構成によると電気泳動粒子9がストライプ
電極部30の対向面300の位置の第2の絶縁層4Aに付着し
たとき、この電気泳動粒子9は、第2の絶縁層2Aの存在
によりストライプ状電極部30の側端面301からの距離が
遠くなるので、実施例1の構成による作用効果を、より
向上させ得る。
電極部30の対向面300の位置の第2の絶縁層4Aに付着し
たとき、この電気泳動粒子9は、第2の絶縁層2Aの存在
によりストライプ状電極部30の側端面301からの距離が
遠くなるので、実施例1の構成による作用効果を、より
向上させ得る。
なお、本実施例2の第2の絶縁層4Aは、その厚さを0.1
μmとなるように設定したが1μmより厚くすると、絶
縁効果が大きくなり電気泳動粒子9を吸引、付着する作
用が損なわれることを配慮したものである。
μmとなるように設定したが1μmより厚くすると、絶
縁効果が大きくなり電気泳動粒子9を吸引、付着する作
用が損なわれることを配慮したものである。
第1図は、本考案の実施例1の電気泳動表示素子を示
し、かつ線状電極側に電気泳動粒子が付着するように電
圧を印加した状態を示す要部拡大断面図である。第2図
および第3図は、本実施例1における要部を示す拡大断
面図である。第4図は、本考案の実施例2の電気泳動表
示素子の要部を示す拡大断面図である。第5図は、先行
技術の電気泳動表示素子を示す断面図である。 1…第1基板、2…第2基板 3…線状電極 30…ストライプ状電極部、300…対向面 4…透明な絶縁層 4A…透明な第2の絶縁層 301…側端面、5…面状電極 6…スペーサ、7…シール部材 8…分散媒、9…電気泳動粒子
し、かつ線状電極側に電気泳動粒子が付着するように電
圧を印加した状態を示す要部拡大断面図である。第2図
および第3図は、本実施例1における要部を示す拡大断
面図である。第4図は、本考案の実施例2の電気泳動表
示素子の要部を示す拡大断面図である。第5図は、先行
技術の電気泳動表示素子を示す断面図である。 1…第1基板、2…第2基板 3…線状電極 30…ストライプ状電極部、300…対向面 4…透明な絶縁層 4A…透明な第2の絶縁層 301…側端面、5…面状電極 6…スペーサ、7…シール部材 8…分散媒、9…電気泳動粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−4067(JP,A) 特開 昭55−6310(JP,A) 特開 昭50−147325(JP,A) 実開 平1−94986(JP,U) 実開 昭57−9924(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】透明な第1基板と、 該第1基板と所定間隔を隔てて配設され該第1基板とで
セル空間を形成する透明な第2基板と、 該第1基板と該第2基板の一対の対向面の一方に形成さ
れた透明な面状電極と他方に形成されたメッシュ状また
はストライプ状の複数の電極部よりなる線状電極と、 それぞれの該電極部の少なくとも側端面を覆って形成さ
れた透明な絶縁層と、 該セル空間に封入された分散媒および該分散媒中に分散
された電気泳動粒子と、からなることを特徴とする電気
泳動表示素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989083706U JPH0749469Y2 (ja) | 1989-07-17 | 1989-07-17 | 電気泳動表示素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989083706U JPH0749469Y2 (ja) | 1989-07-17 | 1989-07-17 | 電気泳動表示素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0322225U JPH0322225U (ja) | 1991-03-07 |
JPH0749469Y2 true JPH0749469Y2 (ja) | 1995-11-13 |
Family
ID=31631593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989083706U Expired - Lifetime JPH0749469Y2 (ja) | 1989-07-17 | 1989-07-17 | 電気泳動表示素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0749469Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002244083A (ja) * | 2001-02-20 | 2002-08-28 | Fukui Megane Kogyo Kk | 縁なしメガネ |
JP4543197B2 (ja) * | 2004-03-15 | 2010-09-15 | 手賀精工株式会社 | 止着用ブッシュ、及びそれを使用したリムレスメガネの止着構造 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS554067A (en) * | 1978-06-26 | 1980-01-12 | Seiko Epson Corp | Electrophoresis display device |
JPS556310A (en) * | 1978-06-27 | 1980-01-17 | Seiko Epson Corp | Electrophoresis display device |
JPH0194986U (ja) * | 1987-12-15 | 1989-06-22 |
-
1989
- 1989-07-17 JP JP1989083706U patent/JPH0749469Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0322225U (ja) | 1991-03-07 |
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