JPH0748536A - 水性被覆用樹脂組成物及び塗料 - Google Patents
水性被覆用樹脂組成物及び塗料Info
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- JPH0748536A JPH0748536A JP19435393A JP19435393A JPH0748536A JP H0748536 A JPH0748536 A JP H0748536A JP 19435393 A JP19435393 A JP 19435393A JP 19435393 A JP19435393 A JP 19435393A JP H0748536 A JPH0748536 A JP H0748536A
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- JP
- Japan
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- water
- component
- acrylic resin
- resin composition
- coating
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 (A)塩基で中和した水酸基価30〜10
0、酸価10〜80、ガラス転移点−20〜40℃、数
平均分子量3,000〜20,000の水溶性アクリル
樹脂並びに(B)ノニオン性及び/又はアニオン性の反
応性界面活性剤及びその他の不飽和単量体を共重合し、
塩基で中和した水酸基価30〜100、酸価1〜40、
ガラス転移点−20〜40℃のアクリル樹脂エマルジョ
ンを、(A)成分と(B)成分の比率が固形分重量比で
(A)/(B)=50/50〜1/99となるように含
有してなる水性被覆用樹脂組成物。 【効果】 優れた仕上がり外観、耐食性及び耐湿性を有
する。
0、酸価10〜80、ガラス転移点−20〜40℃、数
平均分子量3,000〜20,000の水溶性アクリル
樹脂並びに(B)ノニオン性及び/又はアニオン性の反
応性界面活性剤及びその他の不飽和単量体を共重合し、
塩基で中和した水酸基価30〜100、酸価1〜40、
ガラス転移点−20〜40℃のアクリル樹脂エマルジョ
ンを、(A)成分と(B)成分の比率が固形分重量比で
(A)/(B)=50/50〜1/99となるように含
有してなる水性被覆用樹脂組成物。 【効果】 優れた仕上がり外観、耐食性及び耐湿性を有
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築、電気製品、自動
車等の塗料として、耐水性、耐薬品性、耐候性等に優れ
た塗膜を与えることができる水性被覆用樹脂組成物及び
これを用いた塗料に関するものである。
車等の塗料として、耐水性、耐薬品性、耐候性等に優れ
た塗膜を与えることができる水性被覆用樹脂組成物及び
これを用いた塗料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地球環境、安全、衛生などの観点から近
年特に水性塗料が注目されている。そのため、水性塗料
の用途が拡大され、それに伴って水性塗料への要求性能
が高度になってきている。近年の水性塗料は、水溶性樹
脂と水分散樹脂とをブレンドしている。しかしながら、
この様なタイプの場合は、界面活性剤の影響により耐水
性が大幅に低下しやすく、高度な塗膜要求性能に対応で
きない。
年特に水性塗料が注目されている。そのため、水性塗料
の用途が拡大され、それに伴って水性塗料への要求性能
が高度になってきている。近年の水性塗料は、水溶性樹
脂と水分散樹脂とをブレンドしている。しかしながら、
この様なタイプの場合は、界面活性剤の影響により耐水
性が大幅に低下しやすく、高度な塗膜要求性能に対応で
きない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の背景の
もとになされたもので、本発明者らは、二重結合を有す
る反応性界面活性剤を共重合し、通常の界面活性剤量を
減らしたアクリル樹脂エマルジョンと特定の水溶性アク
リル樹脂とを含有する水性被覆用樹脂組成物が耐水性、
耐久性等に優れることを見出し、本発明を完成させるに
至った。
もとになされたもので、本発明者らは、二重結合を有す
る反応性界面活性剤を共重合し、通常の界面活性剤量を
減らしたアクリル樹脂エマルジョンと特定の水溶性アク
リル樹脂とを含有する水性被覆用樹脂組成物が耐水性、
耐久性等に優れることを見出し、本発明を完成させるに
至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、(A)塩
基で中和した水酸基価30〜100、酸価10〜80、
ガラス転移点−20〜40℃、数平均分子量3,000
〜20,000の水溶性アクリル樹脂並びに(B)ノニ
オン性及び/又はアニオン性の反応性界面活性剤及びそ
の他の不飽和単量体を共重合し、塩基で中和した水酸基
30〜100、酸価1〜40、ガラス転移点−20〜4
0℃のアクリル樹脂エマルジョンを、(A)成分と
(B)成分の比率が固形分重量比で(A)/(B)=5
0/50〜1/99となるように含有してなる水性被覆
用樹脂組成物並びにこれを用いた塗料に関する。
基で中和した水酸基価30〜100、酸価10〜80、
ガラス転移点−20〜40℃、数平均分子量3,000
〜20,000の水溶性アクリル樹脂並びに(B)ノニ
オン性及び/又はアニオン性の反応性界面活性剤及びそ
の他の不飽和単量体を共重合し、塩基で中和した水酸基
30〜100、酸価1〜40、ガラス転移点−20〜4
0℃のアクリル樹脂エマルジョンを、(A)成分と
(B)成分の比率が固形分重量比で(A)/(B)=5
0/50〜1/99となるように含有してなる水性被覆
用樹脂組成物並びにこれを用いた塗料に関する。
【0005】本発明における(A)成分の水溶性アクリ
ル樹脂は、水酸基価が30〜100である。ここで水酸
基価が30未満では反応点が少なく、反応が不充分にな
り本発明の目的を達成することができない。一方、水酸
基価が100を超えると、得られる塗膜の耐水性等が低
下する。また、(A)成分は、酸価が10〜80であ
る。ここで酸価が10未満では、アクリル樹脂の水に対
する溶解性が低下し、80を超えると得られる塗膜の耐
水性等が低下する。
ル樹脂は、水酸基価が30〜100である。ここで水酸
基価が30未満では反応点が少なく、反応が不充分にな
り本発明の目的を達成することができない。一方、水酸
基価が100を超えると、得られる塗膜の耐水性等が低
下する。また、(A)成分は、酸価が10〜80であ
る。ここで酸価が10未満では、アクリル樹脂の水に対
する溶解性が低下し、80を超えると得られる塗膜の耐
水性等が低下する。
【0006】また、(A)成分は、ガラス転移点が−2
0〜40℃である。ここでガラス転移点が−20℃より
低い場合には、塗膜の物理的強度、耐久性に難点があ
り、40℃より高い場合には、塗膜の硬度が増し、可と
う性が低下する。なお、ガラス転移点は示差走査熱量計
(DSC)による測定値である。さらに、(A)成分は
数平均分子量が3,000〜20,000である。ここ
で数平均分子量が3,000未満では、塗膜の物理的強
度、耐久性等が低下し、20,000を超えると水に対
する溶解性、塗膜の外観が悪くなる。なお数平均分子量
は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法による
標準ポリスチレン換算値である。
0〜40℃である。ここでガラス転移点が−20℃より
低い場合には、塗膜の物理的強度、耐久性に難点があ
り、40℃より高い場合には、塗膜の硬度が増し、可と
う性が低下する。なお、ガラス転移点は示差走査熱量計
(DSC)による測定値である。さらに、(A)成分は
数平均分子量が3,000〜20,000である。ここ
で数平均分子量が3,000未満では、塗膜の物理的強
度、耐久性等が低下し、20,000を超えると水に対
する溶解性、塗膜の外観が悪くなる。なお数平均分子量
は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法による
標準ポリスチレン換算値である。
【0007】(A)成分の水溶性アクリル樹脂は、次の
ような不飽和単量体から製造される。 1.水酸基含有不飽和単量体として、2−ヒドロキシエ
チルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒド
ロキシプロピルアクリレート、ラクトン変性2−ヒドロ
キシエチルアクリレート、ラクトン変性2−ヒドロキシ
エチルメタクリレートなどの水酸基含有アクリル系単量
体。 2.アクリル酸又はメタクリル酸のアルキルエステルと
して、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリ
ル酸ラウリルなど。 3.ビニル芳香族化合物として、スチレン、α−メチル
スチレン、ビニルトルエン、p−クロルスチレン、ビニ
ルピリジンなど。 4.α,β−エチレン性不飽和カルボン酸として、アク
リル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレ
イン酸、フマル酸など。
ような不飽和単量体から製造される。 1.水酸基含有不飽和単量体として、2−ヒドロキシエ
チルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒド
ロキシプロピルアクリレート、ラクトン変性2−ヒドロ
キシエチルアクリレート、ラクトン変性2−ヒドロキシ
エチルメタクリレートなどの水酸基含有アクリル系単量
体。 2.アクリル酸又はメタクリル酸のアルキルエステルと
して、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリ
ル酸ラウリルなど。 3.ビニル芳香族化合物として、スチレン、α−メチル
スチレン、ビニルトルエン、p−クロルスチレン、ビニ
ルピリジンなど。 4.α,β−エチレン性不飽和カルボン酸として、アク
リル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレ
イン酸、フマル酸など。
【0008】これらの不飽和単量体は、水酸基含有不飽
和単量体及びα,β−エチレン性不飽和カルボン酸を必
須成分とし、必要に応じアクリル酸又はメタクリル酸の
アルキルエステル、ビニル芳香族化合物などを併用し、
所望の樹脂物性に応じて、その種類、配合比を適宜選択
することができる。本発明の水溶性アクリル樹脂(A)
の製造は、公知の方法、例えば、溶液重合法、乳化重合
法、懸濁重合法などを用いて行うことができるが、溶液
重合法で行うことが好ましい。一般的には、単量体成分
を適当な有機溶媒中で、重合触媒、例えばアゾ系化合
物、パーオキサイド化合物等のラジカル重合用ラジカル
開始剤の存在下に、好ましくは60〜140℃の反応温
度において、好ましくは4〜10時間反応させた後、ア
ミンなどの塩基で中和して目的の水溶性アクリル樹脂を
得ることができる。また、本発明の水溶性アクリル樹脂
(A)を製造するに際し、アルキド樹脂の存在下に重合
させると塗料の顔料分散性を向上できるので好ましい。
アルキド樹脂は(A)成分に用いる不飽和単量体総量に
対して5重量%以下用いるのが好ましい。
和単量体及びα,β−エチレン性不飽和カルボン酸を必
須成分とし、必要に応じアクリル酸又はメタクリル酸の
アルキルエステル、ビニル芳香族化合物などを併用し、
所望の樹脂物性に応じて、その種類、配合比を適宜選択
することができる。本発明の水溶性アクリル樹脂(A)
の製造は、公知の方法、例えば、溶液重合法、乳化重合
法、懸濁重合法などを用いて行うことができるが、溶液
重合法で行うことが好ましい。一般的には、単量体成分
を適当な有機溶媒中で、重合触媒、例えばアゾ系化合
物、パーオキサイド化合物等のラジカル重合用ラジカル
開始剤の存在下に、好ましくは60〜140℃の反応温
度において、好ましくは4〜10時間反応させた後、ア
ミンなどの塩基で中和して目的の水溶性アクリル樹脂を
得ることができる。また、本発明の水溶性アクリル樹脂
(A)を製造するに際し、アルキド樹脂の存在下に重合
させると塗料の顔料分散性を向上できるので好ましい。
アルキド樹脂は(A)成分に用いる不飽和単量体総量に
対して5重量%以下用いるのが好ましい。
【0009】(B)成分のアクリル樹脂エマルジョン
は、二重結合を有するノニオン性及び/又はアニオン性
の反応性界面活性剤を不飽和単量体の一成分として用い
る。その量は耐水性、貯蔵安定性の観点から不飽和単量
体の総量に対して0.1〜1.5重量%とするのが好ま
しい。(B)成分の水酸基価は30〜100である。こ
こで水酸基価が30未満では反応点が少なく、反応が不
充分となり本発明の目的を達成することができない。一
方、水酸基価が100を超えると得られる塗膜の耐水性
等が低下する。また、(B)成分は、酸価が1〜50で
ある。酸価が1未満では安定なアクリル樹脂エマルジョ
ンが得られず、40を超えると塗膜の耐水性が低下す
る。
は、二重結合を有するノニオン性及び/又はアニオン性
の反応性界面活性剤を不飽和単量体の一成分として用い
る。その量は耐水性、貯蔵安定性の観点から不飽和単量
体の総量に対して0.1〜1.5重量%とするのが好ま
しい。(B)成分の水酸基価は30〜100である。こ
こで水酸基価が30未満では反応点が少なく、反応が不
充分となり本発明の目的を達成することができない。一
方、水酸基価が100を超えると得られる塗膜の耐水性
等が低下する。また、(B)成分は、酸価が1〜50で
ある。酸価が1未満では安定なアクリル樹脂エマルジョ
ンが得られず、40を超えると塗膜の耐水性が低下す
る。
【0010】さらに、(B)成分は、ガラス転移点が−
20〜40℃である。ガラス転移点が−20℃より低い
場合には、塗膜の物理的強度、耐久性が低下し、40℃
より高い場合には、塗膜の硬度が増し、可とう性が低下
する。
20〜40℃である。ガラス転移点が−20℃より低い
場合には、塗膜の物理的強度、耐久性が低下し、40℃
より高い場合には、塗膜の硬度が増し、可とう性が低下
する。
【0011】(B)成分のアクリル樹脂エマルジョン
は、次のような不飽和単量体から製造される。 1.水酸基含有エチレン性不飽和単量体として、2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、
2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、ラクトン変性
2−ヒドロキシエチルアクリレート、ラクトン変性2−
ヒドロキシエチルメタクリレートなどの水酸基含有アク
リル系単量体。 2.アクリル酸又はメタクリル酸のアルキルエステルと
して、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリ
ル酸ラウリル、アクリル酸シクロヘキシル、メタクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、
メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸ブチル、メタ
クリル酸ヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタクリル
酸ラウリルなど。 3.ビニル芳香族化合物として、スチレン、α−メチル
スチレン、ビニルトルエン、p−クロルスチレン、ビニ
ルピリジンなど。 4.α、β−エチレン性不飽和カルボン酸として、アク
リル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレ
イン酸、フマル酸など。 5.その他のビニル化合物として、エチレングリコール
ジアクリルレート、テトラエチレングリコールジメタク
リレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、
ジビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリアクリ
レートなど。 6.ノニオン性又はアニオン性の反応性界面活性剤とし
て、以下のものなど。 アニオン性反応界面活性剤 下記一般式(I)の化合物。
は、次のような不飽和単量体から製造される。 1.水酸基含有エチレン性不飽和単量体として、2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、
2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、ラクトン変性
2−ヒドロキシエチルアクリレート、ラクトン変性2−
ヒドロキシエチルメタクリレートなどの水酸基含有アク
リル系単量体。 2.アクリル酸又はメタクリル酸のアルキルエステルと
して、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリ
ル酸ラウリル、アクリル酸シクロヘキシル、メタクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、
メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸ブチル、メタ
クリル酸ヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタクリル
酸ラウリルなど。 3.ビニル芳香族化合物として、スチレン、α−メチル
スチレン、ビニルトルエン、p−クロルスチレン、ビニ
ルピリジンなど。 4.α、β−エチレン性不飽和カルボン酸として、アク
リル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレ
イン酸、フマル酸など。 5.その他のビニル化合物として、エチレングリコール
ジアクリルレート、テトラエチレングリコールジメタク
リレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、
ジビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリアクリ
レートなど。 6.ノニオン性又はアニオン性の反応性界面活性剤とし
て、以下のものなど。 アニオン性反応界面活性剤 下記一般式(I)の化合物。
【化1】 (R1は水素原子または炭素数1〜18の炭化水素基を
表わし、R2は水素原子または炭素数4〜18のアルキ
ル基を表わし、R3は水素原子またはメチル基を表わ
し、Aは炭素数2〜4のアルキレン基または置換アルキ
レン基を表わし、n及びmは0または正の整数であり、
Mはアルカリ金属原子、アンモニウム有機アミン塩基、
有機第四級アンモニウム塩基などを意味する)下記一般
式(II)または(III)の化合物。
表わし、R2は水素原子または炭素数4〜18のアルキ
ル基を表わし、R3は水素原子またはメチル基を表わ
し、Aは炭素数2〜4のアルキレン基または置換アルキ
レン基を表わし、n及びmは0または正の整数であり、
Mはアルカリ金属原子、アンモニウム有機アミン塩基、
有機第四級アンモニウム塩基などを意味する)下記一般
式(II)または(III)の化合物。
【化2】 (R4は炭素数4〜18のアルキル基、アルケニル基ま
たはアラルキル基を表わし、R5は水素原子または炭素
数1〜18のアルキル基、アルケニル基もしくはアラル
キル基を表わし、Aは炭素数2〜4のアルキレン基また
は置換アルキレン基を表わし、nは正の整数であり、M
はアルカリ金属原子、アンモニウム有機アミン塩基、有
機第四級アンモニウム塩基などを意味する)下記一般式
(IV)または(V)の化合物。
たはアラルキル基を表わし、R5は水素原子または炭素
数1〜18のアルキル基、アルケニル基もしくはアラル
キル基を表わし、Aは炭素数2〜4のアルキレン基また
は置換アルキレン基を表わし、nは正の整数であり、M
はアルカリ金属原子、アンモニウム有機アミン塩基、有
機第四級アンモニウム塩基などを意味する)下記一般式
(IV)または(V)の化合物。
【化3】 (R6は水素またはメチル基を表わし、R7は炭化水素
基、置換基を有する炭化水素基またはオキシアルキレン
基を含む有機基を表わし、Aは炭素数2〜4のアルキレ
ン基または置換アルキレン基を表わし、nは正の整数で
あり、Mはアルカリ金属原子、アンモニウム有機アミン
塩基、有機第四級アンモニウム塩基などを意味する) ノニオン性反応性界面活性剤 下記一般式(VI)または(VII)の化合物。
基、置換基を有する炭化水素基またはオキシアルキレン
基を含む有機基を表わし、Aは炭素数2〜4のアルキレ
ン基または置換アルキレン基を表わし、nは正の整数で
あり、Mはアルカリ金属原子、アンモニウム有機アミン
塩基、有機第四級アンモニウム塩基などを意味する) ノニオン性反応性界面活性剤 下記一般式(VI)または(VII)の化合物。
【化4】 (R8は炭素数4〜18のアルキル基、アルケニル基ま
たはアラルキル基を表わし、R9は水素原子または炭素
数1〜18のアルキル基、アルケニル基もしくはアラル
キル基を表わし、Aは炭素数2〜4のアルキレン基また
は置換アルキレン基を表わし、nは正の整数である)な
おこれらは、既知のものであり、例えば、アントックス
(antox)MS60(商品名、日本乳化剤株式会社
製)、アデカリアソープSEシリーズ(商品名、旭電化
工業株式会社製)、アクアロンHSシリーズ(商品名、
第一工業製薬株式会社製)、エレミノールJS−2(商
品名、三洋化成工業株式会社製)、アデカリアソープN
Eシリーズ(商品名、旭電化工業株式会社製)、アクア
ロンRNシリーズ(商品名、第一工業製薬株式会社製)
などとして市販されている。
たはアラルキル基を表わし、R9は水素原子または炭素
数1〜18のアルキル基、アルケニル基もしくはアラル
キル基を表わし、Aは炭素数2〜4のアルキレン基また
は置換アルキレン基を表わし、nは正の整数である)な
おこれらは、既知のものであり、例えば、アントックス
(antox)MS60(商品名、日本乳化剤株式会社
製)、アデカリアソープSEシリーズ(商品名、旭電化
工業株式会社製)、アクアロンHSシリーズ(商品名、
第一工業製薬株式会社製)、エレミノールJS−2(商
品名、三洋化成工業株式会社製)、アデカリアソープN
Eシリーズ(商品名、旭電化工業株式会社製)、アクア
ロンRNシリーズ(商品名、第一工業製薬株式会社製)
などとして市販されている。
【0012】これらの不飽和単量体は、水酸基含有不飽
和単量体、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸及びノ
ニオン性又はアニオン性の反応性界面活性剤を必須成分
とし、必要に応じアクリル酸又はメタクリル酸のアルキ
ルエステル、ビニル芳香族化合物、その他のビニル化合
物などを併用し、所望の樹脂物性に応じて、その種類、
配合比を適宜選択することができる。
和単量体、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸及びノ
ニオン性又はアニオン性の反応性界面活性剤を必須成分
とし、必要に応じアクリル酸又はメタクリル酸のアルキ
ルエステル、ビニル芳香族化合物、その他のビニル化合
物などを併用し、所望の樹脂物性に応じて、その種類、
配合比を適宜選択することができる。
【0013】また、分子量調整のための連鎖移動剤とし
て、メチルメルカプタン、イソプロピルメルカプタン、
ブチルメルカプタン、ペンチルメルカプタン、ヘキシル
メルカプタン、オクチルメルカプタン、デシルメルカプ
タン、ウンデシルメルカプタン、ドデシルメルカプタ
ン、t−ドデシルメルカプタンなどを用いることが好ま
しい。
て、メチルメルカプタン、イソプロピルメルカプタン、
ブチルメルカプタン、ペンチルメルカプタン、ヘキシル
メルカプタン、オクチルメルカプタン、デシルメルカプ
タン、ウンデシルメルカプタン、ドデシルメルカプタ
ン、t−ドデシルメルカプタンなどを用いることが好ま
しい。
【0014】アクリル樹脂エマルジョン(B)に含まれ
る共重合体の製造は、公知の方法、例えば溶液重合法、
乳化重合法、懸濁重合法などを用いて行うことができる
が、乳化重合に従って行うと、そのままアクリル樹脂エ
マルジョンとできるので好ましい。一般的には不飽和単
量体を界面活性剤のような分散安定剤の存在下で、重合
開始剤、例えば過硫酸アンモニウム等のラジカル重合用
のラジカル開始剤の存在下に、好ましくは60〜95℃
の反応温度において、好ましくは4〜8時間反応させて
重合した後、アミンで中和して目的のアクリル樹脂エマ
ルジョンを得ることができる。得られるアクリル樹脂エ
マルジョン中の重合体微粒子の粒子径は、20〜200
nmとするのが塗膜特性が良好なので好ましい。
る共重合体の製造は、公知の方法、例えば溶液重合法、
乳化重合法、懸濁重合法などを用いて行うことができる
が、乳化重合に従って行うと、そのままアクリル樹脂エ
マルジョンとできるので好ましい。一般的には不飽和単
量体を界面活性剤のような分散安定剤の存在下で、重合
開始剤、例えば過硫酸アンモニウム等のラジカル重合用
のラジカル開始剤の存在下に、好ましくは60〜95℃
の反応温度において、好ましくは4〜8時間反応させて
重合した後、アミンで中和して目的のアクリル樹脂エマ
ルジョンを得ることができる。得られるアクリル樹脂エ
マルジョン中の重合体微粒子の粒子径は、20〜200
nmとするのが塗膜特性が良好なので好ましい。
【0015】本発明の水性被覆用樹脂組成物において、
前記(A)、(B)成分は、固形分重量比で(A)/
(B)=50/50〜1/99となるように配合され
る。(A)/(B)が50を超えると塗膜の光沢、耐食
性及び耐湿性が低下する。一方、1/99未満では耐水
性などが低下する。前記(A)成分/(B)成分の比率
は固形分重量比で40/60〜1/99とするのが塗装
作業性及び顔料分散性の面で好ましい。本発明の水性被
覆用樹脂組成物は、硬化剤としてアミノ樹脂と組み合わ
せて塗料とすることができる。アミノ樹脂としては、メ
ラミン樹脂、グアナミン樹脂等が挙げられるが、メラミ
ン樹脂が好ましい。このメラミン樹脂としては、種々の
エーテル化をしたもの、例えばメチルアルコール、エチ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコ
ール等の1種又は2種以上を用いて変性させたものを用
いることができる。特に、本発明ではメチルエーテル化
メラミン樹脂が好適である。硬化剤の量は、(A)成分
及び(B)成分の固形分の総量に対して10〜35重量
%とすることが硬化性、塗膜の耐候性及び貯蔵安定性の
面で好ましい。
前記(A)、(B)成分は、固形分重量比で(A)/
(B)=50/50〜1/99となるように配合され
る。(A)/(B)が50を超えると塗膜の光沢、耐食
性及び耐湿性が低下する。一方、1/99未満では耐水
性などが低下する。前記(A)成分/(B)成分の比率
は固形分重量比で40/60〜1/99とするのが塗装
作業性及び顔料分散性の面で好ましい。本発明の水性被
覆用樹脂組成物は、硬化剤としてアミノ樹脂と組み合わ
せて塗料とすることができる。アミノ樹脂としては、メ
ラミン樹脂、グアナミン樹脂等が挙げられるが、メラミ
ン樹脂が好ましい。このメラミン樹脂としては、種々の
エーテル化をしたもの、例えばメチルアルコール、エチ
ルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコ
ール等の1種又は2種以上を用いて変性させたものを用
いることができる。特に、本発明ではメチルエーテル化
メラミン樹脂が好適である。硬化剤の量は、(A)成分
及び(B)成分の固形分の総量に対して10〜35重量
%とすることが硬化性、塗膜の耐候性及び貯蔵安定性の
面で好ましい。
【0016】本発明に係る水性被覆用樹脂組成物及び塗
料の溶媒としては、通常、水とともにメチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、ブチルセロソルブ、エチ
ルカルビトール、ブチルカルビトール、N−メチルピロ
リドン、3−メチル−3−メトキシブタノール等の1種
又は2種以上の有機溶剤を併用してもよい。また、必要
に応じて通常の顔料分散方法により一般顔料を配合して
塗料とすることができる。本発明に係る水性被覆用樹脂
組成物及び塗料は、更に、可塑剤、塗膜強化用樹脂、分
散剤、塗面調整剤、流動性調整剤、紫外線安定剤、酸化
防止剤、消泡剤、防腐剤、架橋反応促進剤等の各種添加
剤を含んでいてもよい。
料の溶媒としては、通常、水とともにメチルアルコー
ル、イソプロピルアルコール、ブチルセロソルブ、エチ
ルカルビトール、ブチルカルビトール、N−メチルピロ
リドン、3−メチル−3−メトキシブタノール等の1種
又は2種以上の有機溶剤を併用してもよい。また、必要
に応じて通常の顔料分散方法により一般顔料を配合して
塗料とすることができる。本発明に係る水性被覆用樹脂
組成物及び塗料は、更に、可塑剤、塗膜強化用樹脂、分
散剤、塗面調整剤、流動性調整剤、紫外線安定剤、酸化
防止剤、消泡剤、防腐剤、架橋反応促進剤等の各種添加
剤を含んでいてもよい。
【0017】本発明に係る水性被覆用樹脂組成物及び塗
料は、通常の塗装方法によって塗装することができ、例
えば、エアスプレー機、エアレススプレー機、静電塗装
機、浸漬、ロール塗装機、ハケ等を用いて塗装すること
ができる。本発明に係る水性被覆用樹脂組成物及び塗料
は、建築、電気製品及び自動車用塗料として用いること
ができる。本発明に係る水性被覆用樹脂組成物及び塗料
は、プラスチック基材、金属基材等の表面にそのまま直
接塗装することもできるが、プライマー塗装を施した後
に塗装してもよい。
料は、通常の塗装方法によって塗装することができ、例
えば、エアスプレー機、エアレススプレー機、静電塗装
機、浸漬、ロール塗装機、ハケ等を用いて塗装すること
ができる。本発明に係る水性被覆用樹脂組成物及び塗料
は、建築、電気製品及び自動車用塗料として用いること
ができる。本発明に係る水性被覆用樹脂組成物及び塗料
は、プラスチック基材、金属基材等の表面にそのまま直
接塗装することもできるが、プライマー塗装を施した後
に塗装してもよい。
【0018】
【実施例】次に、実施例により本発明を詳述する。以下
「部」とあるのは「重量部」を意味する。 実施例1〜3及び比較例1〜7 (1)合成例1(水溶性アクリル樹脂(A)の合成) かきまぜ機、温度計、窒素ガス吹き込み管及び還流管を
設けた2リットルの四つ口フラスコに、ブチルセロソル
ブ252部及びアルキド樹脂(商品名ヒタロイド15
B、日立化成工業(株)製、固形分60重量%)8.4
部を仕込み、140〜150℃に昇温した。次いでスチ
レン210部、アクリル酸エチル120部、アクリル酸
ブチル150部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
60部、メタクリル酸60部及びジブチルパーオキサイ
ド12部の混合液を2時間を要して滴下した。滴下終了
後ブチルセロソルブ30部で希釈し、重合率が99.9
%以上になる迄保温を行い、終点確認後、ブチルカルビ
トール162.6部で希釈した後、75〜85℃に冷却
し、トリエチルアミン58.8部で中和して水酸基を有
する水溶性アクリル樹脂(A)を得た。得られたアクリ
ル樹脂は水酸基価約43(固形分)、酸価約57(固形
分)、ガラス転移点(示差走査熱量計による測定値、以
下同様)約19℃及び数平均分子量約6300(ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィー法による標準ポリス
チレン換算値、以下同様)であった。
「部」とあるのは「重量部」を意味する。 実施例1〜3及び比較例1〜7 (1)合成例1(水溶性アクリル樹脂(A)の合成) かきまぜ機、温度計、窒素ガス吹き込み管及び還流管を
設けた2リットルの四つ口フラスコに、ブチルセロソル
ブ252部及びアルキド樹脂(商品名ヒタロイド15
B、日立化成工業(株)製、固形分60重量%)8.4
部を仕込み、140〜150℃に昇温した。次いでスチ
レン210部、アクリル酸エチル120部、アクリル酸
ブチル150部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
60部、メタクリル酸60部及びジブチルパーオキサイ
ド12部の混合液を2時間を要して滴下した。滴下終了
後ブチルセロソルブ30部で希釈し、重合率が99.9
%以上になる迄保温を行い、終点確認後、ブチルカルビ
トール162.6部で希釈した後、75〜85℃に冷却
し、トリエチルアミン58.8部で中和して水酸基を有
する水溶性アクリル樹脂(A)を得た。得られたアクリ
ル樹脂は水酸基価約43(固形分)、酸価約57(固形
分)、ガラス転移点(示差走査熱量計による測定値、以
下同様)約19℃及び数平均分子量約6300(ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィー法による標準ポリス
チレン換算値、以下同様)であった。
【0019】(2)合成例2(アクリル樹脂エマルジョ
ン(B)の合成) かきまぜ機、温度計、窒素ガス吹き込み管及び還流冷却
管を設けた2リットル四つ口セパラブルフラスコに、イ
オン交換水480部及び界面活性剤(モノゲンY10
0、第一工業製薬(株)製)2部を仕込み、85〜95
℃に昇温する。次いで、イオン交換水14部、重合開始
剤として過硫酸アンモニウム1.6部及びアニオン性反
応性界面活性剤(固形分90重量%、アントックス(an
tox)MS−60、日本乳化剤(株)製)2部の混合液
並びにスチレン140部、アクリル酸エチル80部、ア
クリル酸ブチル120部、2−ヒドロキシエチルメタク
リレート40部、メタクリル酸20部及びtert−ドデシ
ルメルカプタン2部の混合液をそれぞれ同時に2時間を
要して滴下した。滴下終了後、イオン交換水100部及
び過硫酸アンモニウム0.6部の混合液を更に1時間を
要して滴下した。滴下終了後重合率が99.9重量%以
上になる迄保温を行い、終点確認後、50〜60℃に冷
却し、トリエチルアミン16部及びイオン交換水4部の
混合液で中和し、イオン交換水4部及びブチルセロソル
ブ40部の混合液で希釈して水酸基を有するアクリル樹
脂エマルジョン(B)を得た。 (3)合成例3、4(アクリル樹脂エマルジョン(B)
の合成) 合成例2と同じ装置を用い、表1に示す原料をそれぞれ
配合し、合成例2と同様の操作でアクリル樹脂エマルジ
ョンを得た。原料の配合と得られた樹脂及びそのエマル
ジョンの特性を合成例2のものと併せて表1に示す。
ン(B)の合成) かきまぜ機、温度計、窒素ガス吹き込み管及び還流冷却
管を設けた2リットル四つ口セパラブルフラスコに、イ
オン交換水480部及び界面活性剤(モノゲンY10
0、第一工業製薬(株)製)2部を仕込み、85〜95
℃に昇温する。次いで、イオン交換水14部、重合開始
剤として過硫酸アンモニウム1.6部及びアニオン性反
応性界面活性剤(固形分90重量%、アントックス(an
tox)MS−60、日本乳化剤(株)製)2部の混合液
並びにスチレン140部、アクリル酸エチル80部、ア
クリル酸ブチル120部、2−ヒドロキシエチルメタク
リレート40部、メタクリル酸20部及びtert−ドデシ
ルメルカプタン2部の混合液をそれぞれ同時に2時間を
要して滴下した。滴下終了後、イオン交換水100部及
び過硫酸アンモニウム0.6部の混合液を更に1時間を
要して滴下した。滴下終了後重合率が99.9重量%以
上になる迄保温を行い、終点確認後、50〜60℃に冷
却し、トリエチルアミン16部及びイオン交換水4部の
混合液で中和し、イオン交換水4部及びブチルセロソル
ブ40部の混合液で希釈して水酸基を有するアクリル樹
脂エマルジョン(B)を得た。 (3)合成例3、4(アクリル樹脂エマルジョン(B)
の合成) 合成例2と同じ装置を用い、表1に示す原料をそれぞれ
配合し、合成例2と同様の操作でアクリル樹脂エマルジ
ョンを得た。原料の配合と得られた樹脂及びそのエマル
ジョンの特性を合成例2のものと併せて表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】(4)上記で得られたアクリル樹脂(A)
及び(B)を表2に示す配合で混合し、水性被覆用樹脂
組成物を調製した。
及び(B)を表2に示す配合で混合し、水性被覆用樹脂
組成物を調製した。
【表2】
【0022】(5)塗料の製造 前記の水性被覆用樹脂組成物とチタン白とを混合し、混
練して顔料をよく分散させた後、硬化剤としてメチルエ
ーテル化メラミン樹脂(商品名メランM−1、日立化成
工業(株)製、固形分98重量%)を加え、水性塗料を
作製した。ここで水性被覆用樹脂組成物とメチルエーテ
ル化メラミン樹脂の比率は固形分重量比が80/20に
なるように配合し、チタン白は固形分総量に対して50
重量%になるように配合した。次いで、上記の水性塗料
をブチルカルビトール/水が50/50(重量比)の混
合溶剤で粘度25秒(フォードカップ#4、25℃)に
希釈調整し、水性塗料とした。
練して顔料をよく分散させた後、硬化剤としてメチルエ
ーテル化メラミン樹脂(商品名メランM−1、日立化成
工業(株)製、固形分98重量%)を加え、水性塗料を
作製した。ここで水性被覆用樹脂組成物とメチルエーテ
ル化メラミン樹脂の比率は固形分重量比が80/20に
なるように配合し、チタン白は固形分総量に対して50
重量%になるように配合した。次いで、上記の水性塗料
をブチルカルビトール/水が50/50(重量比)の混
合溶剤で粘度25秒(フォードカップ#4、25℃)に
希釈調整し、水性塗料とした。
【0023】(6)試験 塗膜試料の作製 前記で得られた水性塗料を用いて下記のように塗装を行
った。JIS.G.3141(SPCC−SD)0.8
×70×150mm(日本テストパネル(株)製)の鋼板
を用い、その上に水性塗料を25℃の温度で相対湿度が
65%の塗装環境で、乾燥膜厚が約30μmになるよう
にスプレー塗装し、80℃の温度で5分間風乾した後、
160℃の温度で20分間焼付乾燥を行い、更に23℃
で24時間放置した。これを用いて下記の試験を行い、
結果を表3に示した。
った。JIS.G.3141(SPCC−SD)0.8
×70×150mm(日本テストパネル(株)製)の鋼板
を用い、その上に水性塗料を25℃の温度で相対湿度が
65%の塗装環境で、乾燥膜厚が約30μmになるよう
にスプレー塗装し、80℃の温度で5分間風乾した後、
160℃の温度で20分間焼付乾燥を行い、更に23℃
で24時間放置した。これを用いて下記の試験を行い、
結果を表3に示した。
【0024】
【表3】
【0025】1)60度鏡面反射率を測定した。 2)ソルトスプレー試験機で240時間試験後の状態を
目視により判定した。 ○…良好 △…やや不良 ×…不良 3)デュポン式衝撃試験機を用い、撃芯径1/2イン
チ、荷重500gで落下させた時、塗面にワレ目の入ら
ない最大高さ(cm)で示した。 4)温度40℃で、相対湿度98%に保持された槽内に
各塗装試験板を入れ、240時間放置後に取り出して、
直ちに、水滴などを拭い去り、塗膜面のブリスタなどの
異常の有無を目視により観察した。 ○…ブリスタなし △…少しブリスタあり ×…かなりブリスタあり 5)5%H2SO4を塗膜上に滴下し、23℃で24時間
放置後、ふき取り、痕跡が残るかどうかを調べた。 6)5%NaOHを塗膜上に滴下し、23℃で24時間
放置後、ふき取り、痕跡が残るかどうかを調べた。
目視により判定した。 ○…良好 △…やや不良 ×…不良 3)デュポン式衝撃試験機を用い、撃芯径1/2イン
チ、荷重500gで落下させた時、塗面にワレ目の入ら
ない最大高さ(cm)で示した。 4)温度40℃で、相対湿度98%に保持された槽内に
各塗装試験板を入れ、240時間放置後に取り出して、
直ちに、水滴などを拭い去り、塗膜面のブリスタなどの
異常の有無を目視により観察した。 ○…ブリスタなし △…少しブリスタあり ×…かなりブリスタあり 5)5%H2SO4を塗膜上に滴下し、23℃で24時間
放置後、ふき取り、痕跡が残るかどうかを調べた。 6)5%NaOHを塗膜上に滴下し、23℃で24時間
放置後、ふき取り、痕跡が残るかどうかを調べた。
【0026】表3から明らかなように実施例1〜6の塗
膜は優れた光沢、耐食性及び耐湿性を有する。また、硬
度、耐衝撃性、耐酸性、耐アルカリ性等を含め、これら
すべての面でバランスよく優れたものである。これに対
し、比較例1〜3の塗膜は光沢、耐食性及び耐湿性の面
で、比較例4〜7の塗膜は耐食性及び耐湿性の面で実施
例1〜6に比べて劣る。
膜は優れた光沢、耐食性及び耐湿性を有する。また、硬
度、耐衝撃性、耐酸性、耐アルカリ性等を含め、これら
すべての面でバランスよく優れたものである。これに対
し、比較例1〜3の塗膜は光沢、耐食性及び耐湿性の面
で、比較例4〜7の塗膜は耐食性及び耐湿性の面で実施
例1〜6に比べて劣る。
【0027】
【発明の効果】本発明の水性被覆用樹脂組成物及び塗料
は、水溶性型塗料と水分散型塗料の両特性を備え、かつ
優れた仕上がり外観、耐食性及び耐湿性を有する。ま
た、その他の特性、例えば、硬度、耐衝撃性、耐酸性、
耐アルカリ性等も良好で全体としてバランスのよい特性
を示す。
は、水溶性型塗料と水分散型塗料の両特性を備え、かつ
優れた仕上がり外観、耐食性及び耐湿性を有する。ま
た、その他の特性、例えば、硬度、耐衝撃性、耐酸性、
耐アルカリ性等も良好で全体としてバランスのよい特性
を示す。
Claims (4)
- 【請求項1】 (A)塩基で中和した水酸基価30〜1
00、酸価10〜80、ガラス転移点−20〜40℃、
数平均分子量3,000〜20,000の水溶性アクリ
ル樹脂並びに(B)ノニオン性及び/又はアニオン性の
反応性界面活性剤及びその他の不飽和単量体を共重合
し、塩基で中和した水酸基価30〜100、酸価1〜4
0、ガラス転移点−20〜40℃のアクリル樹脂エマル
ジョンを、(A)成分と(B)成分の比率が固形分重量
比で(A)/(B)=50/50〜1/99となるよう
に含有してなる水性被覆用樹脂組成物。 - 【請求項2】 (A)成分と(B)成分の比率が固形分
重量比で(A)/(B)=40/60〜1/99である
請求項1記載の水性被覆用樹脂組成物。 - 【請求項3】 (B)成分において、ノニオン性及び/
又はアニオン性の反応性界面活性剤を不飽和単量体の総
量に対して0.1〜1.5重量%配合し共重合する請求
項1又は2記載の水性被覆用樹脂組成物。 - 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の水性被覆用樹
脂組成物と、硬化剤としてアミノ樹脂を組み合わせてな
る塗料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19435393A JPH0748536A (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | 水性被覆用樹脂組成物及び塗料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19435393A JPH0748536A (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | 水性被覆用樹脂組成物及び塗料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0748536A true JPH0748536A (ja) | 1995-02-21 |
Family
ID=16323175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19435393A Pending JPH0748536A (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | 水性被覆用樹脂組成物及び塗料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0748536A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002194292A (ja) * | 2000-12-26 | 2002-07-10 | Chuo Rika Kogyo Corp | 水性下地塗料 |
WO2004061025A1 (ja) * | 2002-12-27 | 2004-07-22 | Nippon Paint Co., Ltd. | 水性中塗り塗料組成物及び複層塗膜の形成方法 |
JP2006052247A (ja) * | 2004-08-10 | 2006-02-23 | Mitsui Chemicals Inc | 防錆塗料用エマルション樹脂組成物 |
KR100755962B1 (ko) * | 2004-12-23 | 2007-09-11 | 롬 앤드 하아스 컴패니 | 폴리머 첨가제 및 이를 포함하는 접착제 조성물 |
KR100854063B1 (ko) * | 2004-11-09 | 2008-08-25 | 롬 앤드 하아스 컴패니 | 난해성 기판 및 저온용 물 기재 접착제 |
JP2009530453A (ja) * | 2006-03-17 | 2009-08-27 | サイテク サーフェィス スペシャルティーズ オーストリア ゲーエムベーハー | 光沢の改善されたコーティング用の水性バインダ |
CN103232775A (zh) * | 2013-05-31 | 2013-08-07 | 滁州市宏源喷涂有限公司 | 一种水溶性防腐涂料及其制备方法 |
CN104098968A (zh) * | 2014-07-17 | 2014-10-15 | 李忠平 | 一种云彩涂料 |
CN104130608A (zh) * | 2014-06-17 | 2014-11-05 | 安徽碧满塘建材有限公司 | 一种抗渗漏耐候型涂料 |
CN106118400A (zh) * | 2016-07-02 | 2016-11-16 | 胡运冲 | 快干耐水外墙涂料及其制备方法 |
JP2017133066A (ja) * | 2016-01-27 | 2017-08-03 | 日本カーバイド工業株式会社 | 金属表面処理用アクリル樹脂エマルション |
-
1993
- 1993-08-05 JP JP19435393A patent/JPH0748536A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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GB2410953B (en) * | 2002-12-27 | 2006-06-14 | Nippon Paint Co Ltd | Water-based intermediate coating composition and method for forming multilayer coating film |
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