JPH0748390Y2 - 旋回部分における配線等の保護装置 - Google Patents
旋回部分における配線等の保護装置Info
- Publication number
- JPH0748390Y2 JPH0748390Y2 JP2144993U JP2144993U JPH0748390Y2 JP H0748390 Y2 JPH0748390 Y2 JP H0748390Y2 JP 2144993 U JP2144993 U JP 2144993U JP 2144993 U JP2144993 U JP 2144993U JP H0748390 Y2 JPH0748390 Y2 JP H0748390Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wiring
- intermediate roller
- swivel
- gear
- protective device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 230000001681 protective effect Effects 0.000 title claims description 5
- 230000035515 penetration Effects 0.000 claims description 9
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 4
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 3
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 3
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 3
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 3
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は旋回部分における配線、
ホース等の保護装置に関する。
ホース等の保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、固定部上に1軸回りの旋回可能
に旋回部を支持させてなる旋回部分において、上記旋回
部を貫通して設けられた信号、動力等を伝送する配線
に、前記2個の部分の相対的な回転により捩れを生じな
いようにするため、従来は旋回部分にスリップリング機
構等の捩れ防止手段を設けている。
に旋回部を支持させてなる旋回部分において、上記旋回
部を貫通して設けられた信号、動力等を伝送する配線
に、前記2個の部分の相対的な回転により捩れを生じな
いようにするため、従来は旋回部分にスリップリング機
構等の捩れ防止手段を設けている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の捩れ防止手
段は、構造が複雑となり例えばロボットの関節部等に設
けるには適していない。さらに、例えば駆動用のエアそ
の他を圧送するホース等の捩れ防止手段としては使用す
ることができない。
段は、構造が複雑となり例えばロボットの関節部等に設
けるには適していない。さらに、例えば駆動用のエアそ
の他を圧送するホース等の捩れ防止手段としては使用す
ることができない。
【0004】本考案は上記の事情に基きなされたもの
で、構造が簡単なだけでなく、配線、ホースの何れの捩
れ防止にも適用できる旋回部分における配線等の保護装
置を提供する。
で、構造が簡単なだけでなく、配線、ホースの何れの捩
れ防止にも適用できる旋回部分における配線等の保護装
置を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の旋回部分におけ
る配線等の保護装置は、内歯歯条を具え内歯歯車を形成
する第1の部材と、この第1の部材と同心をなし上記第
1の部材に対して相対運動をなし得る外歯歯条を具え外
歯歯車を形成する第2の部材と、外歯歯条を具え前記各
部材に噛合され遊星歯車を形成する中間ローラと、前記
第1の部材および第2の部材の側面を貫通し各貫通点に
おいてそれらに固定された配線等の中間部を、前記中間
ローラに胴部に囲繞させたことを特徴とする。
る配線等の保護装置は、内歯歯条を具え内歯歯車を形成
する第1の部材と、この第1の部材と同心をなし上記第
1の部材に対して相対運動をなし得る外歯歯条を具え外
歯歯車を形成する第2の部材と、外歯歯条を具え前記各
部材に噛合され遊星歯車を形成する中間ローラと、前記
第1の部材および第2の部材の側面を貫通し各貫通点に
おいてそれらに固定された配線等の中間部を、前記中間
ローラに胴部に囲繞させたことを特徴とする。
【0006】
【作用】上記構成の本考案の旋回部分における配線等の
保護装置においては、配線等の第1の部材の貫通点、第
2の部材の貫通点間の第1の部材の内側、中間ローラの
外側、第2の部材の外側にそれぞれ沿って計られた距離
の総和が、第1、第2の部材の相対的運動にもかかわら
ず、一定に保持されるため、前記配線等には引張り、圧
縮が作用することはなく、配線等が損傷するおそれはな
い。
保護装置においては、配線等の第1の部材の貫通点、第
2の部材の貫通点間の第1の部材の内側、中間ローラの
外側、第2の部材の外側にそれぞれ沿って計られた距離
の総和が、第1、第2の部材の相対的運動にもかかわら
ず、一定に保持されるため、前記配線等には引張り、圧
縮が作用することはなく、配線等が損傷するおそれはな
い。
【0007】
【実施例】図1は本考案の一実施例の縦断面図、図2は
その斜視図である。これらの図2おいて、基盤1に据え
付けられた円筒状の固定部2の上端開口面には、旋回部
3が前記固定部2と同心且つ可回動に装着支持されてお
り、旋回部3とともに回転される図示しないモータその
他の機器に電力、信号等を伝送する3条の配線4a〜4
cは、固定部2の側壁2aを貫通し後に説明する中間ロ
ーラ5を経由して、旋回部3側面から旋回部3内に入
り、旋回部3の上面から出て前記図示しない機器に至っ
ている。配線4a〜4cは、固定部2の側壁2aの貫通
点において、また旋回部3側面の貫通点においてそれぞ
れ固定されている。
その斜視図である。これらの図2おいて、基盤1に据え
付けられた円筒状の固定部2の上端開口面には、旋回部
3が前記固定部2と同心且つ可回動に装着支持されてお
り、旋回部3とともに回転される図示しないモータその
他の機器に電力、信号等を伝送する3条の配線4a〜4
cは、固定部2の側壁2aを貫通し後に説明する中間ロ
ーラ5を経由して、旋回部3側面から旋回部3内に入
り、旋回部3の上面から出て前記図示しない機器に至っ
ている。配線4a〜4cは、固定部2の側壁2aの貫通
点において、また旋回部3側面の貫通点においてそれぞ
れ固定されている。
【0008】固定部内周面の上縁近傍および下縁近傍に
は、内周面の他部よりも突出した内歯歯条6、7が形成
されており、旋回部3外周面の上下両端近傍には前記内
歯歯条6、7に対向する外歯歯条8、9が設けられてい
る。これらの歯条は歯型、ピッチを同一とされており、
中間ローラ5はその上下両端にそれぞれ他部より突出
し、前記内歯歯条6、7および外歯歯条8、9に噛合す
る外歯歯条10、11を具えている。前記配線4a〜4
cは固定部2の側壁を貫通した後、中間ローラ5の胴部
5aに囲繞され、旋回部3に引き込まれている。
は、内周面の他部よりも突出した内歯歯条6、7が形成
されており、旋回部3外周面の上下両端近傍には前記内
歯歯条6、7に対向する外歯歯条8、9が設けられてい
る。これらの歯条は歯型、ピッチを同一とされており、
中間ローラ5はその上下両端にそれぞれ他部より突出
し、前記内歯歯条6、7および外歯歯条8、9に噛合す
る外歯歯条10、11を具えている。前記配線4a〜4
cは固定部2の側壁を貫通した後、中間ローラ5の胴部
5aに囲繞され、旋回部3に引き込まれている。
【0009】上記構成の実施例において、配線等の保護
は次のようにしてなされる。図3において、旋回部3の
外歯歯条8、9の歯数をZA 、中間ローラ5の外歯歯条
10、11の歯数をZB 、固定部2の内歯歯条6、7の
歯数をZC とする。中間ローラ5が配線4a〜4cの固
定部2における貫通点より180°離間した位置にある
とし、この時の中間ローラ5の中心の位置をQ、中間ロ
ーラ5の外歯歯条10、11が固定部2の内歯歯条6、
7との接触点をr、配線4a〜4cの旋回部3における
貫通点をPとする。今、旋回部3従って外歯歯条8、9
を反時計方向に点PからP’まで(角度θA )回転させ
ると、中間ローラ5従って外歯歯条10、11は自転し
ながらその中心をQからQ’まで(角度θB )移動され
る。この時の中間ローラ5の外歯歯条10、11と固定
部2の内歯歯条6、7との接触点をr’、中間ローラ5
の外歯歯条10、11と旋回部3の外歯8、9との接触
点をSとする。
は次のようにしてなされる。図3において、旋回部3の
外歯歯条8、9の歯数をZA 、中間ローラ5の外歯歯条
10、11の歯数をZB 、固定部2の内歯歯条6、7の
歯数をZC とする。中間ローラ5が配線4a〜4cの固
定部2における貫通点より180°離間した位置にある
とし、この時の中間ローラ5の中心の位置をQ、中間ロ
ーラ5の外歯歯条10、11が固定部2の内歯歯条6、
7との接触点をr、配線4a〜4cの旋回部3における
貫通点をPとする。今、旋回部3従って外歯歯条8、9
を反時計方向に点PからP’まで(角度θA )回転させ
ると、中間ローラ5従って外歯歯条10、11は自転し
ながらその中心をQからQ’まで(角度θB )移動され
る。この時の中間ローラ5の外歯歯条10、11と固定
部2の内歯歯条6、7との接触点をr’、中間ローラ5
の外歯歯条10、11と旋回部3の外歯8、9との接触
点をSとする。
【0010】而して、前記中間ローラ5の前記移動角θ
B は、 θB =(ZA +θA )/(ZA +ZC )………(1) であり、その時の配線4a〜4cの長さは、 r−r’=ZC ・θB …………………………………(2) S−P’=ZA (θA −θB )………………………(3) 上記式(1) から ZA =(ZA ・θB +ZC ・θB )/ZA ……(4) 式(4) を式(3) に代入すると、S−P’= ZA [〔(ZA ・θB +ZC ・θB )/ZA 〕−θB ]……(5) 上記式(2) 、式(5) より、 r−r’=S−P’ が成立し、これから旋回部3を旋回させても配線4a〜
4cの固定部2貫通点と旋回部3貫通点との間に存在す
る長さは不変であることが分る。従って、旋回部3をど
のように旋回させても配線4a〜4cには引張りや圧縮
が作用することはなく、それらが損傷されるおそれはな
い。
B は、 θB =(ZA +θA )/(ZA +ZC )………(1) であり、その時の配線4a〜4cの長さは、 r−r’=ZC ・θB …………………………………(2) S−P’=ZA (θA −θB )………………………(3) 上記式(1) から ZA =(ZA ・θB +ZC ・θB )/ZA ……(4) 式(4) を式(3) に代入すると、S−P’= ZA [〔(ZA ・θB +ZC ・θB )/ZA 〕−θB ]……(5) 上記式(2) 、式(5) より、 r−r’=S−P’ が成立し、これから旋回部3を旋回させても配線4a〜
4cの固定部2貫通点と旋回部3貫通点との間に存在す
る長さは不変であることが分る。従って、旋回部3をど
のように旋回させても配線4a〜4cには引張りや圧縮
が作用することはなく、それらが損傷されるおそれはな
い。
【0011】なお、上記実施例においては、外側を固定
部、内側を旋回部としてあるが、その逆であっても同様
の作動が得られることは明らかである。また、配線も例
示の3条に限定されず任意の条数とすることができる。
さらに、従来のスリップリング機構による保護装置と異
なり、簡単な構造のものとすることができるだけでな
く、例えば駆動用空気圧送用のホースの保護装置に適用
することも可能である。なお、以上の実施例では中間ロ
ーラ5として、外歯歯条10を内歯歯条6に係合させる
ようにしたものについて説明したが、本考案ではこれら
の歯条代えて歯条のない円筒表面とし、この表面を接触
させて、摩擦係合させる構成となっている。
部、内側を旋回部としてあるが、その逆であっても同様
の作動が得られることは明らかである。また、配線も例
示の3条に限定されず任意の条数とすることができる。
さらに、従来のスリップリング機構による保護装置と異
なり、簡単な構造のものとすることができるだけでな
く、例えば駆動用空気圧送用のホースの保護装置に適用
することも可能である。なお、以上の実施例では中間ロ
ーラ5として、外歯歯条10を内歯歯条6に係合させる
ようにしたものについて説明したが、本考案ではこれら
の歯条代えて歯条のない円筒表面とし、この表面を接触
させて、摩擦係合させる構成となっている。
【0012】また、中間ローラを配線4a〜4cを挟ん
でもう1個配設し、中間ローラの公転範囲を広くするこ
とが可能である。
でもう1個配設し、中間ローラの公転範囲を広くするこ
とが可能である。
【0013】
【考案の効果】上記のように本考案の旋回部における配
線等の保護装置においては、固定部の配線等の貫通部と
旋回部の配線等の貫通部との間の固定部に沿っての距
離、中間ローラに沿っての距離、旋回部に沿っての距離
の総和が、旋回部がどのように旋回されても一定してい
るから、固定部、旋回部間に中間ローラを経由して設置
された配線等には引張り、圧縮が作用することはなく、
配線等に損傷を生じるおそれはない。
線等の保護装置においては、固定部の配線等の貫通部と
旋回部の配線等の貫通部との間の固定部に沿っての距
離、中間ローラに沿っての距離、旋回部に沿っての距離
の総和が、旋回部がどのように旋回されても一定してい
るから、固定部、旋回部間に中間ローラを経由して設置
された配線等には引張り、圧縮が作用することはなく、
配線等に損傷を生じるおそれはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の縦断面図。
【図2】上記実施例の斜視図。
【図3】上記実施例の作動を説明するための平面図。
1…基盤 2…固定部 3…旋回部 4a、4b、4c…配線 5…中間ローラ 6、7…内歯歯条 8、9、10、11…外歯歯条
Claims (1)
- 【請求項1】 内歯歯条を具え内歯歯車を形成する第1
の部材と、この第1の部材と同心をなし上記第1の部材
に対して相対運動をなし得る外歯歯条を具え外歯歯車を
形成する第2の部材と、外歯歯条を具え前記各部材に噛
合され遊星歯車を形成する中間ローラと、前記第1の部
材および第2の部材の側面を貫通し各貫通点においてそ
れらに固定された配線等の中間部を、前記中間ローラに
胴部に囲繞させたことを特徴とする旋回部分における配
線等の保護装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2144993U JPH0748390Y2 (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | 旋回部分における配線等の保護装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2144993U JPH0748390Y2 (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | 旋回部分における配線等の保護装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0680586U JPH0680586U (ja) | 1994-11-15 |
JPH0748390Y2 true JPH0748390Y2 (ja) | 1995-11-08 |
Family
ID=12055280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2144993U Expired - Lifetime JPH0748390Y2 (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | 旋回部分における配線等の保護装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0748390Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5890653B2 (ja) * | 2011-10-28 | 2016-03-22 | 川崎重工業株式会社 | 多軸ロボット |
-
1993
- 1993-04-23 JP JP2144993U patent/JPH0748390Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0680586U (ja) | 1994-11-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960423 |