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JPH0747737Y2 - 土壌等の水分測定器 - Google Patents

土壌等の水分測定器

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Publication number
JPH0747737Y2
JPH0747737Y2 JP1663491U JP1663491U JPH0747737Y2 JP H0747737 Y2 JPH0747737 Y2 JP H0747737Y2 JP 1663491 U JP1663491 U JP 1663491U JP 1663491 U JP1663491 U JP 1663491U JP H0747737 Y2 JPH0747737 Y2 JP H0747737Y2
Authority
JP
Japan
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water
pressure
soil
water tank
tube
Prior art date
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Application number
JP1663491U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04106757U (ja
Inventor
威 藤本
Original Assignee
サンケイ理化株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by サンケイ理化株式会社 filed Critical サンケイ理化株式会社
Priority to JP1663491U priority Critical patent/JPH0747737Y2/ja
Publication of JPH04106757U publication Critical patent/JPH04106757U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0747737Y2 publication Critical patent/JPH0747737Y2/ja
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  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、土壌などに含まれる水
分を測定する水分測定器に関している。
【0002】
【従来の技術】従来技術における土壌水分の測定器は、
本願考案者が提案した実開平2−57062号及び実開
平2−150559号公報に記載された考案が知られて
いる。
【0003】上記従来例は、空気は通さないが透水性が
ある素材による中空のポーラスカップ内に水を充填して
カップを閉塞し、該カップを土壌中に設置したのち当該
カップ内の水の増減による水圧の変化をセンサーで読み
取り、このセンサーからの電気的な信号により土壌水分
を測定するものである。
【0004】地表から一定の深さの土壌は不飽和層と称
され、この不飽和層には土粒子間の隙間に水が不飽和状
態で存在する。土壌中において水を保持する力には、吸
着力、浸透力、毛管力があり、これらの作用により降雨
の後も水は土壌中に存在する。水を保持する吸着力は土
粒子に吸着している水分を移動させる力であり、この吸
着力は土壌水分の量によって変化する。すなわち、吸着
力は水分が少ないときは大きく、逆に水分が多いときは
弱い。このような吸着力の性質を利用して土壌水分の含
量を測定する方法が開発され、上記従来例もこの原理を
応用したものである。
【0005】測定器内に水を充填する場合は、当該測定
器を構成するポーラスカップと接続された水タンク内に
水を供給しているが、この水タンク及び上記ポーラスカ
ップ内から空気を完全に除去し水だけを充填するために
は、かなりの圧力で水を供給しなくてはならない。とこ
ろが、上記したように測定器内にはポーラスカップ内の
水圧を検知するセンサーが水と直接接触する位置に組み
込まれているので、器内に水を充填するために圧力をか
けて水を供給すると、この圧力のために当該センサーを
損傷することがあった。
【0006】又、測定器内への水の供給及び補給を水系
の一部を大気解放した状態で行うと、ポーラスカップは
過水分状態となり水が当該ポーラスカップから拡散す
る。このため、水の供給および補給を行った後に測定を
開始ならびに再開した直後は測定値が不安定となるとい
う問題があった。
【0007】このほか、ポーラスカップ内に供給する水
は脱気水を使用して測定器内に気泡が発生するのを防止
しているが、測定器は屋外で使用されるために、器内は
気泡が発生しやすく、ごく僅かな気泡であっても気泡が
センサーに達すると測定値に誤差を生じ、正確な測定値
が得られないといった問題があった。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】本考案が解決しようと
する課題は、測定器内へ水を供給および補給するとき、
水に圧力をかけずに行うことにより当該測定器に設けた
センサーを傷めないようにした水分測定器を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案において課題を解
決するための第1の手段は、水タンクと、該水タンクの
下方に適宜長さの導水管を介して接続されかつ空気は通
さないが透水性のある資材によって形成されたポーラス
カップと、上記水タンクの上方に設けられたセンサー部
のハウジングと、該ハウジングに形成した検水室に受圧
部を臨ませて設けられた感圧センサーと、上記ハウジン
グに設けられた開閉自在な給水口と、上記水タンクに設
けられた吸気口とを備え、上記給水口に接続したチュー
ブを給水タンクに収容した水に挿入し、上記吸気口に接
続したチューブを吸気ポンプに接続することを特徴とす
るものである。
【0010】又、第2の手段は、第1の手段において、
センサー部のハウジングに形成された検水室に感圧チュ
ーブが接続され、該感圧チューブは、水タンク及び導水
管を経て先端部をポーラスカップの先端近傍に臨ませ、
かつ、先端部開口が上向きとなるように折曲されている
ことを特徴とするものであり、さらに第3の手段は、第
1または第2の手段において、水タンクと導水管が、O
リングを介して着脱自在に嵌合されていることを特徴と
するものである。
【0011】
【作用】給水口12に接続したチューブ21を給水タン
ク20に収容した水中に挿入し、吸気口14とチューブ
21で接続された吸気ポンプ22を動作して測定器内を
負圧にする。吸気ポンプ22の動作で上記水タンク1が
負圧になると給水タンク20内の水は給水口12から感
圧チューブ10を経て上記ポーラスカップ5の先端に供
給される。吸気ポンプ22の動作を続けるとポーラスカ
ップ5に満たされた水は次第に導水管2に溜り、やがて
は水タンク1内に溜る。そして当該水タンク1内に水が
充填されると、該水タンク1から押し出される空気がな
くなり吸気口14から水が排出されるので、これが測定
器内が満水となった目安となる。
【0012】
【実施例】図において、水タンクは下端が開口されてお
り、該水タンク1の開口部には導水管2の頂部に設けた
接続口3をOリングを介して着脱自在に嵌め込まれてい
る。又、上記導水管2の先端にセラミックの素焼のよう
な空気は通さないが透水性があるポーラスカップ4が接
続されている。なお、上記導水管2は水分を測定する土
壌深さに対応できる長さが必要であり、地表から10m
程度の範囲で適宜選択された長さに形成される。
【0013】前記水タンク1の上端にはセンサー部5が
設けられている。このセンサー部5はハウジング6内に
感圧センサー7を収容したものであって、該感圧センサ
ー7は前記ポーラスカップ4と連通する検水室8に臨ま
せている。又、前記検水室8には先端が上記導水管2を
通って上記ポーラスカップ4に至る感圧チューブ9が接
続されている。なお、該感圧チューブ9の先端は上記ポ
ーラスカップ4の先端部近傍において先端開口部9aが
上向きとなるようにU字状に折り曲げられている。又、
前記感圧センサー7には信号コード10が接続されてい
て、該信号コード10が図示しない測定装置の制御部と
接続されている。この他、前記感圧センサー7にはエア
チューブ11が接続されていて、当該感圧センサー7の
室内を大気圧に保持している。
【0014】前記ハウジング6には該ハウジング6内に
形成した検水室8と通じる給水口12が設けられてお
り、該給水口12はコック13によって開閉されるよう
になっている。又、前記水タンク1の上部に吸気口14
が設けられ、該吸気口14はコック15で開閉されるよ
うになっている。
【0015】20は本考案の測定器に水を供給する給水
タンクで、該給水タンク20内に上記給水口12に接続
したチューブ21を挿入している。又、22は測定器内
に水を充填するための吸気ポンプで該吸気ポンプ22と
上記吸気口14とがチューブ23で接続されている。な
お、上記吸気ポンプ22とチューブ23との接続部には
コック24を設ける。上記吸気ポンプ22は小型の電動
モータを備えたポンプがよいが、実施例のように注射器
などで知られるピストンを往復させる構造の吸気器具で
もよい。
【0016】実施例は上記の構造であって、測定器に使
用する水は脱気水を使用する。水を測定器に充填するに
は、まず、給水口12に接続したチューブ21を給水タ
ンク20に収容した水中に挿入し、この状態にセットし
たまま吸気口14とチューブ21で接続された吸気ポン
プ22を動作して測定器内を負圧にする。このときコッ
ク13および15は何れも開にする。上記吸気ポンプ2
2の動作で上記水タンク1が負圧になると給水タンク2
0内の水は給水口12から感圧チューブ9を経て上記ポ
ーラスカップ4の先端に供給され、該吸気ポンプ22の
動作を続ける限りポーラスカップ4に満たされた水は次
第に導水管2に溜り、やがては水タンク1内に溜る。そ
して当該タンク1内が水で充填されると、該水タンク1
から押し出される空気が無くなると吸気口14から水が
排出される。
【0017】上記したように吸気ポンプ22を動作して
測定器から水が排出したときが水タンク1、導水管2、
ポーラスカップ4および感圧チューブ9など水が充填さ
れるべき部材に全て水が充填されたことが検出される。
その後、コック13、15を閉にすると共に、給水口1
2および吸気口14からチューブ21、23を外し、測
定器を水タンク1から上方部分が地表から出るようにし
て土壌中に埋設する。なお、測定器内への水の供給は測
定器を土壌中に埋設してから行ってもよい。
【0018】水を満たしたポーラスカップ4を土壌中に
埋設すると、土壌水分の状態により、土壌が乾燥してい
ればカップ内の水は土壌中に吸出し、逆に土壌水分が多
い場合は土壌の水がカップ内に吸入される。以後は土壌
水分に応じてカップ内の水が出入し、土壌水分張力に対
して平衡状態を維持する。このようにしてポーラスカッ
プ4の水の吸出入によってカップ内圧力が変化するの
で、この圧力の変化が感圧チューブ9を介して感圧セン
サー7に伝えられ該感圧センサー7から制御機器へ送ら
れる。
【0019】測定器内に供給された水が減小した場合
は、上記した給水動作により水を補給する。実施例の操
作のように測定器内を減圧して水を供給あるいは補給す
ることにより、ポーラスカップの過水分を防止し、当該
ポーラスカップカから水が拡散することがない。
【0020】ところで、測定器内に供給される水は脱気
水を使用しているので、原則的には気泡が生じることは
無いのであるが、万一、気泡が発生した場合でも感圧チ
ューブ9の先端は、開口部9aがポーラスカップ4内で
上向きとなるように設置されているので、気泡が感圧チ
ューブ9内に進入して感圧センサー7に達して測定を妨
げることがない。
【0021】
【考案の効果】本考案は、測定器内への水の供給および
補給を吸気ポンプの吸引動作によって行うようにしたの
で、供給される水の圧力を高めることがなく、このため
水と直接接触する感圧センサーを水の供給時に発生する
圧力によって損傷することを防止し、同時に水の供給お
よび補給時にポーラスカップの過水分を防止し、従って
測定開始直後から安定した測定値が得られるものであ
る。
【0022】又、本考案は、感圧センサーへ水を供給す
る感圧チューブの先端開口部を上向きとなるように折り
曲げているので、測定器内で発生した気泡を当該感圧チ
ューブ内に侵入するのを防止し、これにより長期間正確
な測定を行い得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】水分測定器を組み立てた全体の断面図。
【図2】ポーラスカップの拡大断面図。
【符号の説明】
1 水タンク 2 導水管 3 接続口 4 ポーラスカップ 5 センサー部 6 ハウジング 7 感圧センサー 8 検水室 9 感圧チューブ 10 信号コード 11 エアチューブ 12 給水口 13 コック 14 吸気口 15 コック 20 給水タンク 21 チューブ 22 吸気ポンプ 23 チューブ 24 コック

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水タンクと、該水タンクの下方に適宜長
    さの導水管を介して接続されかつ空気は通さないが透水
    性のある資材によって形成されたポーラスカップと、上
    記水タンクの上方に設けられたセンサー部のハウジング
    と、該ハウジングに形成した検水室に受圧部を臨ませて
    設けられた感圧センサーと、上記ハウジングに設けられ
    た開閉自在な給水口と、上記水タンクに設けられた開閉
    自在な吸気口とを備え、上記給水口に接続したチューブ
    を給水タンクに収容した水中に挿入し、上記吸気口に接
    続したチューブを吸気ポンプに接続することを特徴とす
    る土壌等の水分測定器。
  2. 【請求項2】 センサー部のハウジングに形成された検
    水室に感圧チューブが接続され、該感圧チューブは、水
    タンク及び導水管を経て先端部をポーラスカップの先端
    近傍に臨ませ、かつ、先端部開口が上向きとなるように
    折曲されていることを特徴とする請求項1に記載の土壌
    等の水分測定器。
  3. 【請求項3】 水タンクと導水管は、Oリングを介して
    着脱自在に嵌合されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の土壌等の水分測定器。
JP1663491U 1991-02-27 1991-02-27 土壌等の水分測定器 Expired - Fee Related JPH0747737Y2 (ja)

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JPH04106757U JPH04106757U (ja) 1992-09-14
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101239692B1 (ko) * 2011-06-03 2013-03-06 한국지질자원연구원 토양 투수계수 측정장치 및 측정방법
US9011028B2 (en) 2009-03-31 2015-04-21 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9132682B2 (en) 2009-03-31 2015-09-15 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape unit and tape cassette
US9174476B2 (en) 2010-02-26 2015-11-03 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ribbon guide in a tape cassette
US9409425B2 (en) 2009-03-31 2016-08-09 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9498987B2 (en) 2009-03-31 2016-11-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9498997B2 (en) 2008-12-25 2016-11-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette
US9566808B2 (en) 2009-03-31 2017-02-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tape cassette

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