JPH0744561U - ガスコック - Google Patents
ガスコックInfo
- Publication number
- JPH0744561U JPH0744561U JP1269794U JP1269794U JPH0744561U JP H0744561 U JPH0744561 U JP H0744561U JP 1269794 U JP1269794 U JP 1269794U JP 1269794 U JP1269794 U JP 1269794U JP H0744561 U JPH0744561 U JP H0744561U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- safety valve
- gas cock
- safety
- gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 abstract description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 abstract description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 8
- 238000012856 packing Methods 0.000 description 7
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 4
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 2
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Taps Or Cocks (AREA)
- Safety Valves (AREA)
- Multiple-Way Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 栓8より上流側の流入路7内には、弁座14
および球状弁体15を有する第1安全弁10を設ける。
ガスコック本体1には、筒部33を有する支持部材30
を固定する。筒部33の上端部を栓8の縦孔8bに挿入
する。この筒部33の上端面には、第2安全弁20の弁
座34を形成する。この弁座34に着座する弁体60に
は、筒部33を挿通するリセット作動部65を設ける。
リセット作動部65は、第2安全弁20の弁体60が弁
座34に着座したとき、第1安全弁10の弁座14に食
いついた球状弁体15を押してリセットする。 【効果】 第1安全弁10の球状弁体15を容易かつ確
実にリセットすることができる。栓8が大径化すること
なく、第1安全弁10の作動を安定化させることができ
る。
および球状弁体15を有する第1安全弁10を設ける。
ガスコック本体1には、筒部33を有する支持部材30
を固定する。筒部33の上端部を栓8の縦孔8bに挿入
する。この筒部33の上端面には、第2安全弁20の弁
座34を形成する。この弁座34に着座する弁体60に
は、筒部33を挿通するリセット作動部65を設ける。
リセット作動部65は、第2安全弁20の弁体60が弁
座34に着座したとき、第1安全弁10の弁座14に食
いついた球状弁体15を押してリセットする。 【効果】 第1安全弁10の球状弁体15を容易かつ確
実にリセットすることができる。栓8が大径化すること
なく、第1安全弁10の作動を安定化させることができ
る。
Description
【0001】
本考案は、ゴムホースが外れる等の不慮の事故が生じた時にガス漏出を防止す る機能を備えたガスコックに関する。
【0002】
ガスコックとガス器具とはゴムホースにより接続されているが、使用中にゴム ホースが外れる等の事故が起きると、開き状態のガスコックから未燃焼ガスが漏 出し、非常に危険である。そこで、ガスコックには上記事故時にガス流通を自動 的に遮断してガス漏出を防止する機能が設けられている。
【0003】 ところで、ガスコックにはガス流通路がL字形をなすタイプがある。すなわち 、ガスコック本体に回動可能に収納された栓が、この栓の軸芯方向に延びる縦孔 と、軸芯と交叉する横孔とを有している。栓の縦孔はガスコックの流入路に連通 しており、栓の横孔は、栓が所定の回動位置にある時にガスコック本体の流出路 に連通し、ガスの流通を許すようになっている。
【0004】 上記のタイプのガスコックにガス漏出防止機能を付与した例として、例えば実 願昭58ー182227号、実願昭58ー192169号、実願昭59ー116 419号明細書に記載されたものが公知となっている。
【0005】 詳述すると、上記ガスコックは第1安全弁と第2安全弁と有している。第1安 全弁はガス漏出防止の機能を発揮するものであり、球状弁体を有している。球状 弁体は、栓の下端に一体に形成され上記縦孔に連通する筒部内に配されており、 縦孔の内周面に形成された弁座に接離することにより、縦孔を開閉するようにな っている。そして、正常時には、球状弁体はその自重により、弁座より下方に位 置して離れている。上記のようにゴムホースが外れた時には、多量のガスが漏出 されようとするが、この時、球状弁体において、流出路側の面に付与されるガス 圧が流入路側の面に付与されるガス圧に比べて著しく低下し、この圧力差に起因 する力により球状弁体が押し上げられて弁座に接し、ガス流通が遮断される。
【0006】 ところで、栓の横孔が流出路に完全に合致しない状態すなわち半開きの状態で は、この横孔と流出路の境での流通断面積が小さく、ガスの流通量が少ない。こ のような状態で、ゴムホースが外れた場合、球状弁体において、流出路側の面に 付与されるガス圧と流入路側の面に付与されるガス圧の差が充分大きくならず、 球状弁体を押し上げることができないため、第1安全弁は開いたままであり、ガ ス漏出が少量ながら継続するため危険である。
【0007】 そこで、安全性をさらに向上させるために、補助的に設けられたのが第2安全 弁である。第2安全弁は上記第1安全弁より流入路側に設けられてあり、上述し た筒部の開口端に接離する弁体を有している。そして、この弁体は栓の全開時に のみ作動機構により筒部の開口端から離されてガス流通を許容し、半開きの時は 閉じていて上記事故時の不都合を解消するようになっている。
【0008】
上記構成のガスコックでは、安全性の配慮がなされているものの、次の欠点が あった。すなわち、事故時に第1安全弁の球状弁体が弁座に接してガス漏出を防 止した後、この球状弁体が弁座に食い付いたままになることがあり、正常なガス 流通を再開できなくなるような不都合があった。 なお、公知ではないが、本考案出願人による実願昭60ー108917号明細 書に記載のガスコックは、第1安全弁の球状弁体をリセットすることができる第 2安全弁を備えているが、本考案とは構成が異なる。
【0009】
本考案は上記問題点を解消するためになされたもので、軸芯に沿う縦孔と軸芯 と交叉する横孔とを有する栓が、ガスコック本体内に回動可能に収納されるとと もに、上記縦孔がガスコック本体の流入路に連通され、上記横孔が栓の所定回動 位置でガスコック本体の流出路に連通されるように構成され、ガス過流時に閉じ る第1安全弁と、栓のほぼ全開状態でのみ開く第2安全弁とを備えたガスコック において、上記第2安全弁は、一端部が上記縦孔に挿入されるとともにこの一端 部の開口端が弁座となる筒部を有し、上記ガスコック本体に支持される支持部材 と、上記縦孔内において弁座に接離する弁体と、栓のほぼ全開状態でのみ弁体を 弁座から離す作動機構とを備え、上記第1安全弁は、その弁座および弁体が上記 栓より流入路側に設けられ、上記第2安全弁の弁体には、上記筒部内を挿通し、 第2安全弁の弁体が閉じる時に第1安全弁の弁座に食いついた第1安全弁の弁体 を押してリセットするリセット作動部が設けられていることを特徴としている。
【0010】
栓が半開きの状態では、第2安全弁が閉じていてガス流通が遮断されている。 したがって、半開き状態でガスコックとガス器具との間のゴムホースが抜ける等 の事故が生じても、ガス漏出が生じるような不都合を防止できる。 栓の全開状態の時に、ゴムホースが外れる等の事故が起きた時には、第1安全 弁の弁体が第1安全弁の弁座に接し、ガス流通を遮断してガス漏出を防止する。 この作動後に第1安全弁の弁体が弁座に食い付いてしまって自重により落下しな いことがあるが、この場合でも、栓を閉じ操作して第2安全弁の弁体が閉じた時 に、そのリセット作動部が第1安全弁の弁体を押して弁座から強制的に離すこと により、容易かつ確実に第1安全弁の弁体をリセットすることができる。 また、第1安全弁の弁座および弁体が栓より上流側に設けられているので、栓 を大径化することなく第1安全弁の作動流量を大きくすることができる。
【0011】
以下、本考案の一実施例を図1から図7に基づいて説明する。図1〜図3中、 符号1はガスコック本体であり、このガスコック本体1は、上部構成体2と下部 構成体3とを連結することにより構成されており、両構成体2,3間にはパッキ ン4が介在されている。
【0012】 上部構成体2には収納空間5が形成されている。この収納空間5は縦に延びて その上下端が開口するとともに、上部内周面が下に向かって小径となるテーパ面 5aとなっている。また、上部構成体2には横に延びる流出路6が形成されてお り、この流出路6の一端は上記収納空間5のテーパ面5aで開口している。下部 構成体3には、縦方向に延びる流入路7が形成されている。
【0013】 上記ガスコック本体1の収納空間5の上部には栓8が回動可能に収納されてい る。この栓8は、外周面が下に向かって小径となるテーパ面8aとなっており、 このテーパ面8aが上記収納空間5のテーパ面5aと接している。栓8には、軸芯 に沿う縦孔8bと軸芯と直交する横孔8cとが形成されている。縦孔8bの下端は 、栓8の下面中央部で開口している。横孔8cは一端が縦孔8bの中途部で開口し 、他端がテーパ面8aで開口している。この栓8の上面には突起8dが形成されて おり、この突起8dに連繋された操作機構(図示しない)によって栓8は回動操作 される。また、図4に示すように、栓8の下端には互いに対向した位置に一対の 凹部8eが形成されている。
【0014】 上記栓8より上流側の流入路7内には殆どの構成部材が樹脂製である第1安全 弁10が収納されている。この第1安全弁10は支持筒11と球状弁体15とを 有している。支持筒11の上端部にはフランジ12が形成されており、このフラ ンジ12が、流入路7の上端部に形成された段7aに当たることにより、支持筒 11が支持されている。支持筒11の上端部には弁口13が形成されるとともに その周縁に弁座14が形成されており、この弁座14に上記球状弁体15が接離 することにより、弁口13が開閉されるようになっている。球状弁体15は、通 常は支持筒11の下端に設けられたワイヤ等の係止部材(図示しない)に載ってい る。
【0015】 上記ガスコック本体1の収納空間5の下部から栓8の縦孔8bにわたって、殆 どの構成部材が樹脂製である第2安全弁20が設けられている。この第2安全弁 20は支持部材30を有している。支持部材30は、フランジ31と外側の低い 筒部32と内側の高い筒部33とを有している。そして、このフランジ31が上 記パッキン4とともに上部構成体2と下部構成体3とにより挟まれることにより 、支持部材30はガスコック本体1に固定されている。内側筒部33は上側開口 端が弁座34となっており、この弁座34が栓8の縦孔8bに臨んでいる。また 、内側筒部33には一対の孔35が互いに対向して形成されており、この孔35 にピン36が挿入されている。ピン36は互いにねじ結合される一対のピン半体 36a,36bからなる。
【0016】 上記第2安全弁20は、さらに、弁体60とこの弁体60を作動する作動機構 25とを有している。この作動機構25は、上記ピン36と、後述する係止リン グ40、作動部材50および2個のスプリング26,27とを有している。 上記係止リング40は、支持部材30の内側筒部33と収納空間5の内周面と の間に配されており、収納空間5に形成された段5bと外側筒部32の上端とに より規制されて上下移動が禁じられており、回動のみ可能となっている。この係 止リング40の内周面には互いに対向した位置に断面半円形状の一対の縦溝41 が形成されており、上面にも一対の突起42が形成されている。この突起42が 、栓8の凹部8eにはめ込まれることにより、係止リング40は栓8に追随して 回動するようになっている。
【0017】 上記作動部材50は、上記係止リング40と支持部材30の内側筒部33との 間に配された筒部51と、上壁部52とを有している。この筒部51には、図4 に示すように、一対の第1窓53が互いに対向して形成されているとともに、一 対の第2窓54が互いに対向して形成されている。第1窓53には上記ピン36 の端部が挿入されており、このピン36により回動が所定角度範囲に制限されて いる。第1窓53の一側縁には、傾斜したカム面55が形成されている。また、 第2窓54におけるカム面55側の側縁には突起56が形成されている。
【0018】 作動部材50の下端部外周面には、断面形状がほぼ半円形の一対の突起57が 互いに対向して形成されている。さらに、各第2窓54の下縁から筒部51の下 縁に至るまで、スリット58が形成されている。
【0019】 上記作動部材50の筒部51の下端と支持部材30の上面との間には圧縮状態 のスプリング26が収納されている。作動部材50はスプリング26により上方 に付勢されており、上記突起57が係止リング40の下面に当たることにより、 上方への移動を規制されている。
【0020】 上記弁体60は、底壁部61と、この底壁部61から上方に突出する筒部62 とを有し、この底壁部61の周縁部下面にはパッキン63が取り付けられており 、このパッキン63が支持部材30の内側筒部33の弁座34に接離することに より、この内側筒部33の上端開口を開閉するようになっている。
【0021】 上記弁体60の筒部62は上記作動部材50の筒部51内に上下スライド可能 に収納されている。筒部62の外周面には一対の突起64が形成されており、こ の突起64が作動部材50の第2窓54内に挿入されている。なお、組み立て時 において、上記筒部62を筒部51に挿入する際、突起64は上記スリット58 から第2窓54に挿入される。
【0022】 上記弁体60はリセット作動部65を一体に有している。リセット作動部65 は、上記支持部材30の内側筒部33内に挿通されており、底壁部61から下方 に延びる不完全な筒部66と、この筒部66の下端に一体に連結され放射状に延 びる三角形のリブ67とを有していて、内側筒部33でのガス流通を妨げない形 状となっている。
【0023】 上記リセット作動部65の筒部66には一対の縦孔68が形成されており、こ の縦孔68に上記ピン36が挿入されることにより、この弁体60の回動が禁じ られ、上下移動のみ可能となっている。
【0024】 弁体60の底壁部61と作動部材50の上壁部52との間には圧縮状態のスプ リング27が配されている。このスプリング27により、弁体60は下方向に付 勢されている。なお、上記スプリング27は、作動部材50の上壁部52と弁体 60の底壁部61にそれぞれ形成された係止凸部59,69に上下端が係止され ており、そのねじり弾性により、作動部材50を回動付勢できるようになってい る。
【0025】 上述構成において、栓8の閉じ状態では、図1および図5(a)に示すように、 第2安全弁20の作動部材50の突起57が、係止リング40の縦溝41と合致 せず、その下面に係止されている。このため、作動部材50は最下位位置にある 。また、弁体60はスプリング27により押し下げられて、そのパッキン63が 弁座34に接しており、この結果、第2安全弁20は閉じ状態になっている。な お、この閉じ状態において、作動部材50はスプリング27のねじり弾性により 回動付勢されていて、図6(a)に示すように、第1窓53のカム面55とは反対 側の側縁がピン36に当たっている。また、図7(a)に示すように、第2窓54 の突起56は弁体60の突起64の真下に位置しており、突起64は閉じ高さC に位置している。
【0026】 次に、栓8を90°回すと図2に示すように、その横孔8cが流出路6と一致 し、全開状態となる。この時、係止リング40が栓8に追随して図5(a)中矢印 で示す方向に回るため、図5(b)に示すように、縦溝41が突起57と合致する 。すると、作動部材50は係止リング40による係止状態を解除され、スプリン グ26の弾性力により、図6(b)に示すように第1窓53の下縁がピン36に当 たるまで上昇する。なお、この上限位置で突起57は縦溝41にはまり込んだ状 態となる。上記作動部材50が上昇すると、その突起56が弁体60の突起64 を引っ掛けて図7(b)に示すように開き高さOまで引き上げるため、弁体60の パッキン63は弁座34から離れる。この結果、第2安全弁20は開き状態とな り、ガスが流入路7から第1安全弁10の筒部11、弁口13を通り、第2安全 弁20の筒部33および縦孔8b、横孔8cを通って流出路6へと流れる。
【0027】 ところで、上記栓8が閉じ状態から回されて全開に達する前に停止した時には 、横孔8cの一部が流出路6と合致し、いわゆる半開きの状態となる。この時に は、作動部材50の突起57が係止リング40の下面に係止されたままであるか ら、第2安全弁20は閉じ状態を維持している。このため、栓8が半開きになっ ても、ガスコック内をガスが流通しない。
【0028】 次に、栓8を全開状態から閉じ方向に回すと、係止リング40が追随して図5 (b)中矢印方向に回る。この際、縦溝41に作動部材50の突起57がはまり込 んでいるため、図5(c)に示すように、作動部材50も一緒に回る。したがって 、図7(b)中矢印で示すように作動部材50の突起56が移動し、栓8が開き状 態から僅かに回動しただけでも弁体60の突起64が突起56による係止状態を 解除され、弁体60はスプリング27の弾性力により下方に移動し、そのパッキ ン63が弁座34に当たる。この時、弁体60の突起64は図7(b)中破線の矢 印で示すように下降し、図7(c)で示すように、閉じ高さCに戻る。このように して第2安全弁20は栓20が図3に示すような半開きになると閉じ、ガスの流 通を遮断する。
【0029】 栓8を上記のように閉じ方向へ回すと、係止リング40および作動部材50が 同方向に回り、図6(c)に示すように、カム面55の下端部がピン36に達する 。さらに、回動を続けると、このカム面55とピン36のカム作用により、作動 部材50は下降する。そして、図6(d)で示すように、カム面55の上端部がピ ン36に達した時に、ちょうど作動部材50の突起57が縦溝41から抜け出る 。この時、スプリング27のねじり弾性力により、作動部材50は栓8および係 止リング40の回転方向とは逆の方向に瞬時にして回る。この結果、作動部材5 0の突起57が図5(d)の実線の位置から想像線の位置まで移動して図5(a)の状 態に戻り、第1窓53が図6(d)の位置から図6(a)の位置に戻り、第2窓54が 図7(d)の位置から図7(a)の位置まで戻り、開き動作が可能な状態になる。
【0030】 ところで、栓8の全開状態の時に、ガスコックとガス器具との間のゴムホース が外れる等の事故が起きた時には、第1安全弁10において球状弁体15の流出 路6側の面に付与される圧力と流入路7側の面に付与される圧力差が大きくなる ため、この圧力差に起因する押し上げ力により、球状弁体15が弁座14に接し 、ガス流通を遮断してガス漏出を防止する。この作動後に球状弁体15が弁座1 4に食い付いてしまって自重により落下しないことがある。この場合でも、栓8 を閉じると、前述したように第2安全弁20の弁体60が下降し、リセット作動 部65の下端が球状弁体15を押して弁座14から強制的に離して落下させるこ とにより、容易かつ確実に球状弁体15をリセットすることができる。
【0031】 また、前述したように栓8が半開きの状態では、第2安全弁20が閉じていて ガス流通が遮断されている。したがって、半開き状態でゴムホースが抜ける等の 事故が生じても、ガス漏出が生じるような不都合を防止できる。
【0032】 さらに、第1安全弁10を栓8の上流側に設けているので、栓8が大径化する ことなく第1安全弁10の作動流量を大きくすることができる。 すなわち、第1安全弁10の作動流量は、ガスコックの用途に応じて各種の大 きさに設定されるが、大きな作動流量を設定する場合にはそれに応じて第1安全 弁10の弁座14および球状弁体15を大きくする必要がある。しかるに、例え ば実願昭56ー188185号明細書に記載されたガスコックのように、第1安 全弁の弁座を栓の内部に挿入された筒部内に形成した場合には、弁座を大径にす るとともに、これに応じて球状弁体を大径にすると、それに伴って筒部を大きく せざるを得ない。この結果、栓が大径化してしまい、ひいてはガスコック全体が 大型化してしまう。したがって、一定の大きさの栓を用いた場合には、作動流量 を一定限度以上に大きくすることができなかった。
【0033】 この点、上記のガスコック1においては、第1安全弁10を栓8より上流側に 配置しているから、第1安全弁10の弁座14および球状弁体15を大径にした としても、弁栓8を大径にする必要がない。したがって、栓8を大径化すること なく、第1安全弁10の作動流量を大きくすることができる。換言すれば、作動 流量を一定に設定したときには、栓8を小径化することができ、これによってガ スコック全体を小型化することができる。
【0034】 本考案は上記実施例に制約されず種々の態様が可能である。例えば、第1安全 弁は自重によって弁座から離れる球状弁体に限らず、スプリングによって弁座か ら離れる弁体を用いてもよい。この場合、ガスコックは任意の姿勢を選択するこ とができる。 また、ガスコック本体は上部構成体と下部構成体とを連結して構成するものに 限らず、一体形状のものであってもよい。
【0035】 なお、実用新案登録請求の範囲において、「栓のほぼ全開状態でのみ開く第2 安全弁」と記載したが、ここで「ほぼ全開状態」とは、ゴムホース等が外れる等の 事故時において、第1安全弁を確実に閉じ動作させるために必要な開き状態を意 味するものである。
【0036】
以上説明したように、本考案では、半開き状態でゴムホースが抜ける等の事故 が生じても、ガス漏出が生じるような不都合を防止できるのは勿論のこと、第1 安全弁の弁体のリセットを容易かつ確実に行なうことができる。また、栓を大径 化することなく、第1安全弁の作動流量を大きくすることができる。換言すれば 、作動流量が一定のときには栓を小径化することができる、ガスコック全体を小 型化することができる。
【図1】本考案の一実施例の全閉状態を示す一部省略縦
断面図である。
断面図である。
【図2】同実施例の全開状態を示す図1と同様の図であ
る。
る。
【図3】同実施例の半開き状態を示す図1と同様の図で
ある。
ある。
【図4】栓および第2安全弁の分解斜視図である。
【図5】係止リングの縦溝と作動部材の突起との位置関
係を示す概略図であって、図5(a)は全閉時における
位置関係を示し、図5(b)全開時における位置関係を
示し、図5(c)は全開状態から閉じ方向へ栓を所定の
若干量だけ回動させた時の位置関係を示し、図5(d)
は全開状態から閉じ方向へさらに所定量だけ回動させた
時の位置関係を示している。
係を示す概略図であって、図5(a)は全閉時における
位置関係を示し、図5(b)全開時における位置関係を
示し、図5(c)は全開状態から閉じ方向へ栓を所定の
若干量だけ回動させた時の位置関係を示し、図5(d)
は全開状態から閉じ方向へさらに所定量だけ回動させた
時の位置関係を示している。
【図6】作動部材の第1窓とピンの位置関係を示す側面
図であって、図5(a)〜(d)はそれぞれ図5(a)
〜(d)と同過程における位置関係を示している。
図であって、図5(a)〜(d)はそれぞれ図5(a)
〜(d)と同過程における位置関係を示している。
【図7】作動部材の第2窓と弁本体の突起との位置関係
を示す側面図であって、図5(a)〜(d)はそれぞれ
図5(a)〜(d)と同過程における位置関係を示して
いる。
を示す側面図であって、図5(a)〜(d)はそれぞれ
図5(a)〜(d)と同過程における位置関係を示して
いる。
1 ガスコック本体 6 流出路 7 流入路 8 栓 8b 縦孔 8c 横孔 10 第1安全弁 14 弁座 15 弁体 20 第2安全弁 25 作動機構 30 支持部材 33 筒部 34 弁座 60 弁体 65 リセット作動部
Claims (1)
- 【請求項1】軸芯に沿う縦孔と軸芯と交叉する横孔とを
有する栓が、ガスコック本体内に回動可能に収納される
とともに、上記縦孔がガスコック本体の流入路に連通さ
れ、上記横孔が栓の所定回動位置でガスコック本体の流
出路に連通されるように構成され、ガス過流時に閉じる
第1安全弁と、栓のほぼ全開状態でのみ開く第2安全弁
とを備えたガスコックにおいて、上記第2安全弁は、一
端部が上記縦孔に挿入されるとともにこの一端部の開口
端が弁座となる筒部を有し、上記ガスコック本体に支持
される支持部材と、上記縦孔内において弁座に接離する
弁体と、栓のほぼ全開状態でのみ弁体を弁座から離す作
動機構とを備え、上記第1安全弁は、その弁座および弁
体が上記栓より流入路側に設けられ、上記第2安全弁の
弁体には、上記筒部内を挿通し、第2安全弁の弁体が閉
じる時に第1安全弁の弁座に食いついた第1安全弁の弁
体を押してリセットするリセット作動部が設けられてい
ることを特徴とするガスコック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994012697U JP2547129Y2 (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | ガスコック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994012697U JP2547129Y2 (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | ガスコック |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0744561U true JPH0744561U (ja) | 1995-11-21 |
JP2547129Y2 JP2547129Y2 (ja) | 1997-09-10 |
Family
ID=11812586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994012697U Expired - Lifetime JP2547129Y2 (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | ガスコック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2547129Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5960299A (ja) * | 1982-09-29 | 1984-04-06 | 株式会社日立製作所 | 放射性廃棄物固化処理設備 |
-
1994
- 1994-09-19 JP JP1994012697U patent/JP2547129Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5960299A (ja) * | 1982-09-29 | 1984-04-06 | 株式会社日立製作所 | 放射性廃棄物固化処理設備 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2547129Y2 (ja) | 1997-09-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0744561U (ja) | ガスコック | |
JPH0443650Y2 (ja) | ||
JP3570620B2 (ja) | 急速開閉型ダイヤフラム弁 | |
CA2449372C (en) | Cylindrical plug valve | |
JPS634861Y2 (ja) | ||
JPH10169797A (ja) | ガス栓 | |
JP2009191985A (ja) | ガス栓用過流出防止弁装置 | |
JPH02249015A (ja) | 制御器バルブ | |
JPS5921331Y2 (ja) | 安全弁付ガスコツク | |
JP2552300Y2 (ja) | ガスコック | |
JPH056463Y2 (ja) | ||
JP2531627Y2 (ja) | ガスコック | |
JPH039563Y2 (ja) | ||
JPH0339645Y2 (ja) | ||
JP2501114Y2 (ja) | ガス用安全弁 | |
JPS634864Y2 (ja) | ||
JP3031826B2 (ja) | ガス栓 | |
JPS585155Y2 (ja) | 過流出防止弁 | |
JPS628702Y2 (ja) | ||
JPS628465Y2 (ja) | ||
JP2560352Y2 (ja) | ガスコック | |
JPS636537Y2 (ja) | ||
JPS6317905Y2 (ja) | ||
JPS621512Y2 (ja) | ||
JPS5911229Y2 (ja) | 過流出防止弁付ガスコック |