JPH074390A - 遠心送風機 - Google Patents
遠心送風機Info
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- JPH074390A JPH074390A JP14345493A JP14345493A JPH074390A JP H074390 A JPH074390 A JP H074390A JP 14345493 A JP14345493 A JP 14345493A JP 14345493 A JP14345493 A JP 14345493A JP H074390 A JPH074390 A JP H074390A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- impeller
- vanes
- main plate
- centrifugal blower
- uniform
- Prior art date
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は羽根の枚数と羽根車の回転周波数の
積で表される周波数とその高調波成分の騒音を低減させ
たうえで、重心位置調整用のバランスウェイト等を取り
付けることなく羽根車の重心位置と回転中心位置を一致
させることのできる、空気調和機などに用いられる遠心
送風機を提供することを目的としたものである。 【構成】 複数の羽根板9と、前記羽根板9を固定した
主板10と、前記羽根板9の反主板側端面に固定した側
板11とで羽根車8を構成し、前記羽根板9は互いに等
間隔に設置し、かつ前記主板10に複数のモ−タ冷却用
通気穴12を設け、前記モ−タ冷却用通気穴12を不均
一な間隔に配設した遠心送風機。
積で表される周波数とその高調波成分の騒音を低減させ
たうえで、重心位置調整用のバランスウェイト等を取り
付けることなく羽根車の重心位置と回転中心位置を一致
させることのできる、空気調和機などに用いられる遠心
送風機を提供することを目的としたものである。 【構成】 複数の羽根板9と、前記羽根板9を固定した
主板10と、前記羽根板9の反主板側端面に固定した側
板11とで羽根車8を構成し、前記羽根板9は互いに等
間隔に設置し、かつ前記主板10に複数のモ−タ冷却用
通気穴12を設け、前記モ−タ冷却用通気穴12を不均
一な間隔に配設した遠心送風機。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和機などに用い
られる低騒音化を図った遠心送風機に関するものであ
る。
られる低騒音化を図った遠心送風機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、遠心送風機は、空気調和機な
どの送風機として幅広く使用されており、近年は特に送
風機の低騒音化に対する要請が非常に強くなっている。
どの送風機として幅広く使用されており、近年は特に送
風機の低騒音化に対する要請が非常に強くなっている。
【0003】以下、図面を参照しながら、特開平1−1
55098号公報などで提案されている従来の遠心送風
機について説明する。
55098号公報などで提案されている従来の遠心送風
機について説明する。
【0004】図7は従来の遠心送風機の構造を示すもの
である。図7において1は羽根車であり、複数の羽根板
2と、前記羽根板2を固定した主板3と、前記羽根板2
の反主板側端面に固定した側板4より構成されている。
5は羽根車1に直結したモ−タであり、羽根車1とモ−
タ5を収納するケーシング6に固定されている。7はケ
ーシング6に設けた吸込口である。
である。図7において1は羽根車であり、複数の羽根板
2と、前記羽根板2を固定した主板3と、前記羽根板2
の反主板側端面に固定した側板4より構成されている。
5は羽根車1に直結したモ−タであり、羽根車1とモ−
タ5を収納するケーシング6に固定されている。7はケ
ーシング6に設けた吸込口である。
【0005】図8は図7の遠心送風機における前記羽根
車1の回転軸に直交するA−A線断面を示したものであ
る。又、θ1,θ2,θ3,θ4は主板3の回転軸芯P
を中心として羽根板2を主板3に一定の取付角αで配置
させた各羽根板2間の設置角度を示すものでありそれぞ
れ不均一な角度に設定されている。
車1の回転軸に直交するA−A線断面を示したものであ
る。又、θ1,θ2,θ3,θ4は主板3の回転軸芯P
を中心として羽根板2を主板3に一定の取付角αで配置
させた各羽根板2間の設置角度を示すものでありそれぞ
れ不均一な角度に設定されている。
【0006】以上のように構成された遠心送風機につい
て、以下その動作について説明する。
て、以下その動作について説明する。
【0007】まず、モ−タ5の駆動力によって羽根車1
が回転すると、吸込口7を介して空気が羽根車1内に導
入され、複数の羽根板2間を通過する際に静圧と動圧を
付加され羽根車1からケーシング6内に吐出される。そ
の後、ケーシング6内で動圧の一部は静圧に変換されて
ケーシング6外に吐出され送風作用を為す。
が回転すると、吸込口7を介して空気が羽根車1内に導
入され、複数の羽根板2間を通過する際に静圧と動圧を
付加され羽根車1からケーシング6内に吐出される。そ
の後、ケーシング6内で動圧の一部は静圧に変換されて
ケーシング6外に吐出され送風作用を為す。
【0008】このとき、遠心送風機運転時に発生する特
有の騒音、すなわち羽根板2の枚数Zと羽根車1の回転
周波数Nの積で表される周波数とその高調波成分の騒音
(以下NZ音と言う)が発生する。このNZ音低減の手
段として、図8の設置角度θ1,θ2,θ3,θ4を異
ならせることによる低騒音化手段が取られている。
有の騒音、すなわち羽根板2の枚数Zと羽根車1の回転
周波数Nの積で表される周波数とその高調波成分の騒音
(以下NZ音と言う)が発生する。このNZ音低減の手
段として、図8の設置角度θ1,θ2,θ3,θ4を異
ならせることによる低騒音化手段が取られている。
【0009】これにより、ある空間位置に対する各羽根
板2の出現周期が連続的に変化することにより、NZ音
は特定周波数をピークとして一定範囲内に分散した状態
で発生する。従って、NZ音の高調波成分も分散して発
生することになり、各次数のNZ音がひとつの周波数に
集中して発生するのを防止し、NZ音の音圧レベルを低
減している。
板2の出現周期が連続的に変化することにより、NZ音
は特定周波数をピークとして一定範囲内に分散した状態
で発生する。従って、NZ音の高調波成分も分散して発
生することになり、各次数のNZ音がひとつの周波数に
集中して発生するのを防止し、NZ音の音圧レベルを低
減している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、個々の羽根板2の隣接間隔が異なるた
め、羽根車1全体の重心位置が羽根車1の回転中心外に
位置し、この重心に作用する遠心力によってモ−タ5の
回転軸にアンバランス振動を生じる。そこでこのアンバ
ランス振動を除去するためには、羽根板2の後縁や主板
3の外周に調整用のバランスウェイト等を取付けて、羽
根車の重心位置を回転中心に一致させる面倒な調整作業
が必要となるという欠点があった。また、NZ音を効果
的に低減するためには羽根間隔の差を大きくする必要が
あり、羽根間隔の最も大きい部分や最も小さい部分では
最適な羽根間隔に対するズレが大きくなり羽根間の流れ
が乱れ乱流騒音が増加し、騒音値が増加するという欠点
があった。
うな構成では、個々の羽根板2の隣接間隔が異なるた
め、羽根車1全体の重心位置が羽根車1の回転中心外に
位置し、この重心に作用する遠心力によってモ−タ5の
回転軸にアンバランス振動を生じる。そこでこのアンバ
ランス振動を除去するためには、羽根板2の後縁や主板
3の外周に調整用のバランスウェイト等を取付けて、羽
根車の重心位置を回転中心に一致させる面倒な調整作業
が必要となるという欠点があった。また、NZ音を効果
的に低減するためには羽根間隔の差を大きくする必要が
あり、羽根間隔の最も大きい部分や最も小さい部分では
最適な羽根間隔に対するズレが大きくなり羽根間の流れ
が乱れ乱流騒音が増加し、騒音値が増加するという欠点
があった。
【0011】本発明は上記課題に鑑み、乱流騒音を増加
させることなくNZ音を低減し、しかも重心位置調整用
のバランスウェイト等を取り付けることなくアンバラン
ス振動を防止することのできる遠心送風機を提供するも
のである。
させることなくNZ音を低減し、しかも重心位置調整用
のバランスウェイト等を取り付けることなくアンバラン
ス振動を防止することのできる遠心送風機を提供するも
のである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の遠心送風機は、複数の羽根板と、前記羽根板
を固定した主板と、前記羽根板の反主板側端面に固定し
た側板とで羽根車を構成し、前記羽根板は互いに等間隔
に設置し、かつ前記主板に複数のモ−タ冷却用通気穴を
設け、前記モ−タ冷却用通気穴を不均一な間隔に配設し
た構成を備えるものである。
に本発明の遠心送風機は、複数の羽根板と、前記羽根板
を固定した主板と、前記羽根板の反主板側端面に固定し
た側板とで羽根車を構成し、前記羽根板は互いに等間隔
に設置し、かつ前記主板に複数のモ−タ冷却用通気穴を
設け、前記モ−タ冷却用通気穴を不均一な間隔に配設し
た構成を備えるものである。
【0013】また他の発明は、複数の羽根板と、前記羽
根板を固定した主板と、前記羽根板の反主板側端面に固
定した側板とで羽根車を構成し、前記羽根板は互いに等
間隔に設置し、かつ前記主板に複数のモ−タ冷却用通気
穴を設け、前記各モ−タ冷却用通気穴の面積を不均一に
設定した構成を備えるものである。
根板を固定した主板と、前記羽根板の反主板側端面に固
定した側板とで羽根車を構成し、前記羽根板は互いに等
間隔に設置し、かつ前記主板に複数のモ−タ冷却用通気
穴を設け、前記各モ−タ冷却用通気穴の面積を不均一に
設定した構成を備えるものである。
【0014】さらに他の発明は、複数の羽根板と、前記
羽根板を固定した主板と、前記羽根板の反主板側端面に
固定した側板とで羽根車を構成し、前記羽根板は互いに
等間隔に設置し、かつ吸込口に複数の気流偏向板を設
け、前記気流偏向板の気流偏向角度を不均一に設定した
構成を備えるものである。
羽根板を固定した主板と、前記羽根板の反主板側端面に
固定した側板とで羽根車を構成し、前記羽根板は互いに
等間隔に設置し、かつ吸込口に複数の気流偏向板を設
け、前記気流偏向板の気流偏向角度を不均一に設定した
構成を備えるものである。
【0015】
【作用】本発明では、吸込口から吸い込まれた流入気流
は羽根板に流入するまでのあいだにモータ冷却用通気穴
から噴出する還流の影響で気流角度が偏向される。モ−
タ冷却用通気穴は不均一な間隔に配設してあるため、流
入気流の偏向角度は不均一となり、等間隔に設定した羽
根板に流入する吸い込み流れは、各羽根板に対して不均
一になる。各羽根板間の流れ分布が異なるため、各羽根
板周りに形成される圧力分布も不均一となる。従って、
羽根車外のある空間位置に対して各羽根板から伝達され
る圧力の変動周期が変化することにより、NZ音は分散
した状態で発生し、NZ音の高調波成分も分散状に発生
することになり、NZ音の音圧レベルは低下する。ま
た、羽根板は等間隔に設定しているため乱流騒音の増加
はなく、かつ機械的には等バランスに近い状態であり回
転時に振動を発生することがない。
は羽根板に流入するまでのあいだにモータ冷却用通気穴
から噴出する還流の影響で気流角度が偏向される。モ−
タ冷却用通気穴は不均一な間隔に配設してあるため、流
入気流の偏向角度は不均一となり、等間隔に設定した羽
根板に流入する吸い込み流れは、各羽根板に対して不均
一になる。各羽根板間の流れ分布が異なるため、各羽根
板周りに形成される圧力分布も不均一となる。従って、
羽根車外のある空間位置に対して各羽根板から伝達され
る圧力の変動周期が変化することにより、NZ音は分散
した状態で発生し、NZ音の高調波成分も分散状に発生
することになり、NZ音の音圧レベルは低下する。ま
た、羽根板は等間隔に設定しているため乱流騒音の増加
はなく、かつ機械的には等バランスに近い状態であり回
転時に振動を発生することがない。
【0016】また、各モ−タ冷却用通気穴を不均一な面
積に設定することにより、各モ−タ冷却用通気穴から噴
出する還流流れの流速および流量は不均一となり流入気
流の偏向角度は不均一となり、等間隔に設定した羽根板
に流入する流れは不均一となり、各羽根板間の流れ分布
が異なりNZ音の音圧レベルは低下する。また、モ−タ
冷却用通気穴を不均一な面積に設定することにより各通
気穴の間隔を一定以上に保っても流入気流を異なる偏向
角にすることができ、特定の通気穴に応力が集中するこ
となく安定した機械強度を保つことができる。
積に設定することにより、各モ−タ冷却用通気穴から噴
出する還流流れの流速および流量は不均一となり流入気
流の偏向角度は不均一となり、等間隔に設定した羽根板
に流入する流れは不均一となり、各羽根板間の流れ分布
が異なりNZ音の音圧レベルは低下する。また、モ−タ
冷却用通気穴を不均一な面積に設定することにより各通
気穴の間隔を一定以上に保っても流入気流を異なる偏向
角にすることができ、特定の通気穴に応力が集中するこ
となく安定した機械強度を保つことができる。
【0017】さらに、吸込口に設けた複数の気流偏向板
の気流偏向角度を不均一に設定することにより、流入気
流の偏向角度は不均一となり、等間隔に設定した各羽根
板間の流れ分布は不均一となり、NZ音の音圧レベルは
低下する。また、気流偏向板により羽根板への流入気流
角度を反回転方向へ制御することにより羽根車内部の圧
力は上昇し、送風能力が増加する。
の気流偏向角度を不均一に設定することにより、流入気
流の偏向角度は不均一となり、等間隔に設定した各羽根
板間の流れ分布は不均一となり、NZ音の音圧レベルは
低下する。また、気流偏向板により羽根板への流入気流
角度を反回転方向へ制御することにより羽根車内部の圧
力は上昇し、送風能力が増加する。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。尚、従来例と同一部分については
重複を避けるため、同一の符号を付けて説明を省略す
る。
照しながら説明する。尚、従来例と同一部分については
重複を避けるため、同一の符号を付けて説明を省略す
る。
【0019】図1は、本発明の一実施例における遠心送
風機の構造を示すものである。図において8は羽根車で
あり、複数の羽根板9と、前記羽根板9を固定した主板
10と、前記羽根板9の反主板側端面に固定した側板1
1によって構成されている。図2は図1の遠心送風機に
おける前記羽根車8の回転軸に直交するB−B線断面を
示したものである。前記主板10にはモ−タの回転軸を
中心とした同心円上にγ1,γ2,γ3,γ4という不
等間隔にモ−タ冷却用通風穴12が設けてある。
風機の構造を示すものである。図において8は羽根車で
あり、複数の羽根板9と、前記羽根板9を固定した主板
10と、前記羽根板9の反主板側端面に固定した側板1
1によって構成されている。図2は図1の遠心送風機に
おける前記羽根車8の回転軸に直交するB−B線断面を
示したものである。前記主板10にはモ−タの回転軸を
中心とした同心円上にγ1,γ2,γ3,γ4という不
等間隔にモ−タ冷却用通風穴12が設けてある。
【0020】以上のように構成された遠心送風機につい
て、以下その動作について説明する。
て、以下その動作について説明する。
【0021】まず、モ−タ5の駆動力によって羽根車8
が回転すると、吸込口7を介して空気が羽根車8内に導
入され、羽根板9間を通過する際に静圧と動圧を付加さ
れ羽根車8からケーシング6内に吐出される。その後、
ケーシング6内で動圧の一部は静圧に変換されてケーシ
ング6外に吐出され送風作用を為す。
が回転すると、吸込口7を介して空気が羽根車8内に導
入され、羽根板9間を通過する際に静圧と動圧を付加さ
れ羽根車8からケーシング6内に吐出される。その後、
ケーシング6内で動圧の一部は静圧に変換されてケーシ
ング6外に吐出され送風作用を為す。
【0022】このとき、モ−タ5周りの空気はモータ冷
却用通風穴12から羽根車8内へ吸引されモ−タを冷却
するが、この還流した気流は吸込口7から羽根板9に向
かって流入する気流を反回転方向に偏向させる。また、
モ−タ冷却用通風穴12は不等間隔に設置してあるため
流入気流の偏向角度は不均一な分布となり、等間隔に設
定した各羽根板9に流入する気流分布も不均一になる。
そこで、各羽根板9間の気流分布が異なるため各羽根板
9周りに形成される圧力分布も不均一となる。従って、
羽根車8外のある空間位置に対して各羽根板から伝幡す
る圧力変動の変動周期は図3に示すようにT1、T2、
T3、T4という不等周期で変化することになり、羽根
板9の枚数Zと羽根車8の回転周波数Nの積で表される
NZ音は、特定周波数をピークとして分散した状態で発
生する。従って、NZ音の高調波成分も分散状に発生す
ることになり、各騒音が特定の周波数に集中して発生す
ることはなく、ピーク音のレベルを抑制する。また、複
数の羽根板9は等間隔に設定しているため羽根板の間隔
は適正値に設定可能となり乱流騒音が増加することはな
く、かつ羽根車8の回転バランスは機械的には等バラン
スに近い状態であり回転時に振動を発生することがな
い。
却用通風穴12から羽根車8内へ吸引されモ−タを冷却
するが、この還流した気流は吸込口7から羽根板9に向
かって流入する気流を反回転方向に偏向させる。また、
モ−タ冷却用通風穴12は不等間隔に設置してあるため
流入気流の偏向角度は不均一な分布となり、等間隔に設
定した各羽根板9に流入する気流分布も不均一になる。
そこで、各羽根板9間の気流分布が異なるため各羽根板
9周りに形成される圧力分布も不均一となる。従って、
羽根車8外のある空間位置に対して各羽根板から伝幡す
る圧力変動の変動周期は図3に示すようにT1、T2、
T3、T4という不等周期で変化することになり、羽根
板9の枚数Zと羽根車8の回転周波数Nの積で表される
NZ音は、特定周波数をピークとして分散した状態で発
生する。従って、NZ音の高調波成分も分散状に発生す
ることになり、各騒音が特定の周波数に集中して発生す
ることはなく、ピーク音のレベルを抑制する。また、複
数の羽根板9は等間隔に設定しているため羽根板の間隔
は適正値に設定可能となり乱流騒音が増加することはな
く、かつ羽根車8の回転バランスは機械的には等バラン
スに近い状態であり回転時に振動を発生することがな
い。
【0023】以上のように本実施例によれば、羽根車8
のモ−タ冷却用通気穴12を不均一な間隔に配設するこ
とにより羽根車8内に流入する気流分布を不均一とし、
各羽根板9周りに発生する圧力分布を異なる分布とする
ことでNZ音のレベルを低減する。また、羽根板9を等
間隔にしているため乱流騒音を増加させることがなく、
しかも重心位置調整用のバランスウェイト等を取り付け
ることなくアンバランス振動を防止している。
のモ−タ冷却用通気穴12を不均一な間隔に配設するこ
とにより羽根車8内に流入する気流分布を不均一とし、
各羽根板9周りに発生する圧力分布を異なる分布とする
ことでNZ音のレベルを低減する。また、羽根板9を等
間隔にしているため乱流騒音を増加させることがなく、
しかも重心位置調整用のバランスウェイト等を取り付け
ることなくアンバランス振動を防止している。
【0024】以下、本発明の第2の実施例について図面
を参照しながら説明する。図4は、本発明の第2の実施
例における遠心送風機の羽根車の断面を示すものであ
る。第1の実施例と異なるのは羽根車8に設けたモ−タ
冷却用通気穴13は長穴形状に成形しそれぞれ等間隔θ
で配設してあり、それぞれ異なる長さl1、l2、l
3、l4に設定することによりそれぞれの通気穴面積を
異なった面積に設定した点である。
を参照しながら説明する。図4は、本発明の第2の実施
例における遠心送風機の羽根車の断面を示すものであ
る。第1の実施例と異なるのは羽根車8に設けたモ−タ
冷却用通気穴13は長穴形状に成形しそれぞれ等間隔θ
で配設してあり、それぞれ異なる長さl1、l2、l
3、l4に設定することによりそれぞれの通気穴面積を
異なった面積に設定した点である。
【0025】以上のように構成された遠心送風機につい
て以下、その動作を説明する。各モ−タ冷却用通気穴1
3は不均一な面積に設定されているため、各モ−タ冷却
用通気穴13から噴出する還流流れの流速および流量は
不均一となり流入気流の偏向角度は不均一となる。そこ
で、等間隔に設定した羽根板8に流入する吸い込み流れ
は、各羽根板8に対して不均一となり、各羽根板間の流
れ分布が異なりNZ音の音圧レベルは低下する。尚、モ
−タ冷却用通気穴13は隣接する通気穴との間隔を等距
離に設定してあり、長穴を切削し長さを調整することに
より面積を変え気流偏向角度を変えることができるた
め、羽根車組立後に遠心送風機の実使用条件に応じてN
Z音の調整が容易にできる。また、羽根板8は等間隔に
設定しているため乱流騒音の増加はなく、かつ機械的に
は等バランスに近い状態であり回転時に振動を発生する
ことがない。
て以下、その動作を説明する。各モ−タ冷却用通気穴1
3は不均一な面積に設定されているため、各モ−タ冷却
用通気穴13から噴出する還流流れの流速および流量は
不均一となり流入気流の偏向角度は不均一となる。そこ
で、等間隔に設定した羽根板8に流入する吸い込み流れ
は、各羽根板8に対して不均一となり、各羽根板間の流
れ分布が異なりNZ音の音圧レベルは低下する。尚、モ
−タ冷却用通気穴13は隣接する通気穴との間隔を等距
離に設定してあり、長穴を切削し長さを調整することに
より面積を変え気流偏向角度を変えることができるた
め、羽根車組立後に遠心送風機の実使用条件に応じてN
Z音の調整が容易にできる。また、羽根板8は等間隔に
設定しているため乱流騒音の増加はなく、かつ機械的に
は等バランスに近い状態であり回転時に振動を発生する
ことがない。
【0026】以上のように本実施例によれば、羽根車8
のモ−タ冷却用通気穴13を不均一な面積に設定するこ
とにより、乱流騒音を増加させることなくNZ音を低減
させ、重心位置調整用のバランスウェイト等を取り付け
ることなくアンバランス振動を防止している。しかも、
羽根車組立後に遠心送風機の実使用条件に応じてNZ音
の調整が容易にできる。
のモ−タ冷却用通気穴13を不均一な面積に設定するこ
とにより、乱流騒音を増加させることなくNZ音を低減
させ、重心位置調整用のバランスウェイト等を取り付け
ることなくアンバランス振動を防止している。しかも、
羽根車組立後に遠心送風機の実使用条件に応じてNZ音
の調整が容易にできる。
【0027】以下、本発明の第3の実施例について図面
を参照しながら説明する。図5は、本発明の第3の実施
例における遠心送風機の構造を示すものであり、図6は
その平面図である。第1、第2の実施例と異なるのは吸
込口7に複数の気流偏向板14を設け、前記気流偏向板
14をβ1、β2、β3、β4という異なる取付角度で
配設し、気流偏向板14の気流偏向角度を不均一に設定
した点にある。
を参照しながら説明する。図5は、本発明の第3の実施
例における遠心送風機の構造を示すものであり、図6は
その平面図である。第1、第2の実施例と異なるのは吸
込口7に複数の気流偏向板14を設け、前記気流偏向板
14をβ1、β2、β3、β4という異なる取付角度で
配設し、気流偏向板14の気流偏向角度を不均一に設定
した点にある。
【0028】以上のように構成された遠心送風機につい
て以下、その動作を説明する。吸込口7に設けた複数の
気流偏向板14はそれぞれ異なる角度で取り付けられて
いるため、気流偏向角度はそれぞれ不均一な設定とな
り、羽根車9への流入気流の偏向角度は不均一となり、
等間隔に設定した各羽根板間8の流れ分布は不均一とな
り、NZ音の音圧レベルは低下する。また、気流偏向板
14により羽根板8への流入気流の角度は反回転方向へ
強制的に制御されており、羽根車9内部での圧力上昇は
直角に近い角度で流入する場合に比べ高くなり、送風能
力が増加する。また、羽根板8は等間隔に設定している
ため乱流騒音の増加はなく、かつ機械的には等バランス
に状態であり回転時に振動を発生することがない。
て以下、その動作を説明する。吸込口7に設けた複数の
気流偏向板14はそれぞれ異なる角度で取り付けられて
いるため、気流偏向角度はそれぞれ不均一な設定とな
り、羽根車9への流入気流の偏向角度は不均一となり、
等間隔に設定した各羽根板間8の流れ分布は不均一とな
り、NZ音の音圧レベルは低下する。また、気流偏向板
14により羽根板8への流入気流の角度は反回転方向へ
強制的に制御されており、羽根車9内部での圧力上昇は
直角に近い角度で流入する場合に比べ高くなり、送風能
力が増加する。また、羽根板8は等間隔に設定している
ため乱流騒音の増加はなく、かつ機械的には等バランス
に状態であり回転時に振動を発生することがない。
【0029】以上のように、本実施例によれば、吸込口
7に複数の気流偏向板14を設け、前記気流偏向板の気
流偏向角度を不均一に設定することににより、NZ音の
音圧レベルは低下し、送風能力が増加する。また、乱流
騒音の増加はなく、かつ機械的には等バランスであり回
転時に振動を発生することがない。
7に複数の気流偏向板14を設け、前記気流偏向板の気
流偏向角度を不均一に設定することににより、NZ音の
音圧レベルは低下し、送風能力が増加する。また、乱流
騒音の増加はなく、かつ機械的には等バランスであり回
転時に振動を発生することがない。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明は、複数の羽根板
と、前記羽根板を固定した主板と、前記羽根板の反主板
側端面に固定した側板とで羽根車を構成し、前記羽根板
は互いに等間隔に設置し、かつ前記主板に複数のモ−タ
冷却用通気穴を設け、前記モ−タ冷却用通気穴を不均一
な間隔に配設することにより、乱流騒音を増加させるこ
となくNZ音を低減させ、しかも重心位置調整用のバラ
ンスウェイト等を取り付けることなくアンバランス振動
を防止することができる。
と、前記羽根板を固定した主板と、前記羽根板の反主板
側端面に固定した側板とで羽根車を構成し、前記羽根板
は互いに等間隔に設置し、かつ前記主板に複数のモ−タ
冷却用通気穴を設け、前記モ−タ冷却用通気穴を不均一
な間隔に配設することにより、乱流騒音を増加させるこ
となくNZ音を低減させ、しかも重心位置調整用のバラ
ンスウェイト等を取り付けることなくアンバランス振動
を防止することができる。
【0031】さらに、羽根車のモ−タ冷却用通気穴を不
均一な面積に設定することにより、乱流騒音を増加させ
ることなくNZ音を低減させ、重心位置調整用のバラン
スウェイト等を取り付けることなくアンバランス振動を
防止することができる。しかも、羽根車組立後に遠心送
風機の実使用条件に応じてNZ音の調整が容易にでき
る。
均一な面積に設定することにより、乱流騒音を増加させ
ることなくNZ音を低減させ、重心位置調整用のバラン
スウェイト等を取り付けることなくアンバランス振動を
防止することができる。しかも、羽根車組立後に遠心送
風機の実使用条件に応じてNZ音の調整が容易にでき
る。
【0032】さらに、吸込口に複数の気流偏向板を設
け、前記気流偏向板の気流偏向角度を不均一に設定する
ことににより、乱流騒音を増加させることなくNZ音の
音圧レベルを低減し、しかも送風能力を増加させること
ができる。また、機械的には等バランスであり回転時に
振動を発生することがない。
け、前記気流偏向板の気流偏向角度を不均一に設定する
ことににより、乱流騒音を増加させることなくNZ音の
音圧レベルを低減し、しかも送風能力を増加させること
ができる。また、機械的には等バランスであり回転時に
振動を発生することがない。
【図1】本発明の第1の実施例における遠心送風機の断
面図
面図
【図2】図1の遠心送風機の羽根車のB−B線要部断面
図
図
【図3】同実施例の遠心送風機の羽根車の外部における
圧力の変化を示す特性図
圧力の変化を示す特性図
【図4】本発明の第2の実施例のの遠心送風機の羽根車
の要部断面図
の要部断面図
【図5】本発明の第3の実施例における遠心送風機の断
面図
面図
【図6】図5の遠心送風機の要部平面図
【図7】従来の遠心送風機の断面図
【図8】図7の遠心送風機の羽根車のA−A線要部断面
図
図
8 羽根車 9 羽根板 10 主板 11 側板 12 通風穴 13 通風穴 14 気流偏向板
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の羽根板と、前記羽根板を固定した
主板と、前記羽根板の反主板側端面に固定した側板とで
羽根車を構成し、前記羽根板は互いに等間隔に設置し、
かつ前記主板に複数のモ−タ冷却用通気穴を設け、前記
モ−タ冷却用通気穴を不均一な間隔に配設した遠心送風
機。 - 【請求項2】 複数の羽根板と、前記羽根板を固定した
主板と、前記羽根板の反主板側端面に固定した側板とで
羽根車を構成し、前記羽根板は互いに等間隔に設置し、
かつ前記主板に複数のモ−タ冷却用通気穴を設け、前記
モ−タ冷却用通気穴の面積を不均一に設定した遠心送風
機。 - 【請求項3】 複数の羽根板と、前記羽根板を固定した
主板と、前記羽根板の反主板側端面に固定した側板とで
羽根車を構成し、前記羽根板は互いに等間隔に設置し、
かつ吸込口に複数の気流偏向板を設け、前記気流偏向板
の気流偏向角度を不均一に設定した遠心送風機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14345493A JPH074390A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 遠心送風機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14345493A JPH074390A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 遠心送風機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH074390A true JPH074390A (ja) | 1995-01-10 |
Family
ID=15339083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14345493A Pending JPH074390A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 遠心送風機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH074390A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09317686A (ja) * | 1996-05-29 | 1997-12-09 | Daikin Ind Ltd | 送風機用ファンおよび送風機用ファンの回転バランス調整方法 |
KR100420517B1 (ko) * | 2001-08-28 | 2004-03-02 | 엘지전자 주식회사 | 팬하우징 |
JP2018003686A (ja) * | 2016-06-30 | 2018-01-11 | ミネベアミツミ株式会社 | 遠心ファン |
JP2019120216A (ja) * | 2018-01-10 | 2019-07-22 | 三菱電機株式会社 | ファンおよびその製造方法 |
WO2023135782A1 (ja) * | 2022-01-17 | 2023-07-20 | 三菱電機株式会社 | 遠心送風機、および室内機 |
-
1993
- 1993-06-15 JP JP14345493A patent/JPH074390A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09317686A (ja) * | 1996-05-29 | 1997-12-09 | Daikin Ind Ltd | 送風機用ファンおよび送風機用ファンの回転バランス調整方法 |
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US10458424B2 (en) | 2016-06-30 | 2019-10-29 | Minebea Mitsumi Inc. | Centrifugal fan |
JP2019120216A (ja) * | 2018-01-10 | 2019-07-22 | 三菱電機株式会社 | ファンおよびその製造方法 |
WO2023135782A1 (ja) * | 2022-01-17 | 2023-07-20 | 三菱電機株式会社 | 遠心送風機、および室内機 |
GB2627101A (en) * | 2022-01-17 | 2024-08-14 | Mitsubishi Electric Corp | Centrifugal blower, and indoor unit |
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