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JPH0740854B2 - コクヌストモドキ類の捕獲器 - Google Patents

コクヌストモドキ類の捕獲器

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Publication number
JPH0740854B2
JPH0740854B2 JP1224396A JP22439689A JPH0740854B2 JP H0740854 B2 JPH0740854 B2 JP H0740854B2 JP 1224396 A JP1224396 A JP 1224396A JP 22439689 A JP22439689 A JP 22439689A JP H0740854 B2 JPH0740854 B2 JP H0740854B2
Authority
JP
Japan
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main body
trap
lid
attractant
capture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1224396A
Other languages
English (en)
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JPH0391431A (ja
Inventor
邦男 中澤
嶺 藤森
閃 多川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
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Publication date
Application filed by Japan Tobacco Inc filed Critical Japan Tobacco Inc
Priority to JP1224396A priority Critical patent/JPH0740854B2/ja
Publication of JPH0391431A publication Critical patent/JPH0391431A/ja
Publication of JPH0740854B2 publication Critical patent/JPH0740854B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、コクヌストモドキ類の捕獲器に関する。
コクヌストモドキ類の昆虫としては、コクヌストモド
キ、ヒラタコクヌストモドキ、カシミールコクヌストモ
ドキ等が挙げられ、いずれも穀粉等の食品害虫としてよ
く知られている。
該コクヌストモドキ類の昆虫は、製粉工場、食品工場、
食料品店、各種倉庫等に存在し、例えば、コクヌストモ
ドキやヒラタコクヌストモドキは、貯蔵中の小麦粉等の
穀粉を加害し、しばしば問題となっているほか、パン類
及びビスケット等の干菓子類、ラーメン、コーヒーある
いは香辛料などからも発見されている。
〔従来の技術〕
従来、屋内性害虫の捕獲用に、誘引剤を用いた捕獲器が
存在する。
誘引剤を用いた捕獲器は、例えば、床面に設置するゴキ
ブリ類用の捕獲器や、壁面等に設置するタバコシバンム
シ用、ジンサンシバンムシ用の捕獲器等が知られてい
る。
また、蟻用の捕獲器として、実公昭54-36061号に示すも
のがある。
該蟻用の捕獲器は、端部を内方に曲成すると共にその中
心付近にネジ部を植立した容器と、前記容器よりも小径
にして表面に蟻の誘引物質又は摂餌を直接配合した又は
これらを混入した粘着剤を配設した粘着皿と前記ネジ部
に螺合する取付軸を中心付近において下方に突出せしめ
ると共に傘状に形成した蓋体とより成り、これらを装脱
自在に形成したものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、従来の屋内害虫用捕獲器を、コクヌストモドキ
類用の誘引剤を用いて使用したとしても、コクヌストモ
ドキ類の昆虫を有効に捕獲することはできなかった。
即ち、ゴキブリ用の捕獲器は、いずれも小形昆虫である
コクヌストモドキ類の昆虫には適用しない。
また、タバコシバンムシ用の捕獲器やジンサンシバンム
シ用の捕獲器は、そのまま壁面等に設置したのでは、床
面の走行を主とするコクヌストモドキ類の昆虫には適用
できない。
仮に、これらのタバコシバンムシ等用の捕獲器を床面に
設置しても、コクヌストモドキ類の昆虫は粘着物を忌避
するために捕獲できない。
また、コクヌストモドキ類の昆虫は、オーバーハング状
の部分に進まない性質を有し、内方に曲成されたオーバ
ーハング状の端部を乗り越えて捕獲器内に入り込むこと
がないので、結局、実公昭54-36061号の蟻用の捕獲器で
はコクヌストモドキ類の昆虫を捕獲することはできな
い。
一般の害虫に適用されているように、粘着剤を塗布した
台紙の中央に、コクヌストモドキ類用の誘引剤を含浸し
た担体を置いても、これによってコクヌストモドキ類の
昆虫を粘着面上におびき寄せることはできず、一匹も捕
獲できなかった。
また、コクヌストモドキ類の昆虫が狭い隙間などを好む
性質を利用して、段ボール紙製の捕獲器を作製し、段ボ
ールの小穴を通して、その奥に設けた粘着紙上までこの
虫を誘い込もうとしたが、虫はダンボールの小穴には潜
入したものの、粘着紙上の誘引剤には近づかず、捕獲で
きなかった。
従って、コクヌストモドキ類の昆虫(例えば、コクヌス
トモドキ、ヒラタコクヌストモドキ、カシミールコクヌ
ストモドキ等)を有効に捕獲することができる捕獲器が
望まれていた。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、平板上でのコクヌストモドキ類の昆虫の歩
行行動を、平板の勾配を変えて観察した。
その結果、この虫は、平滑面では足を滑らせて自由に走
行できないこと、粗面性の平板でも垂直面の登行は不得
意であること、平滑面でなければおよそ40度までの斜面
は自由に走行できること、隙間に好んで進入すること等
を見い出し、このような性質を考慮することで本発明を
完成するに至った。
すなわち、本発明の課題を解決するための手段は、次の
通りである。
第1に、周縁部分から中心に向けて徐々に高くなる傾斜
面を有し、頂部付近に凹状の捕獲部が形成された本体
と、全体が傘状であり、本体の傾斜面と合致する傾斜面
を有し、捕獲部上方位置にコクヌストモドキ類用の誘引
剤が取り付けられた蓋とからなり、本体と蓋とを、隙間
が存在するように組み合わせた、コクヌストモドキ類の
捕獲器である。
第2に、第1の捕獲器について、本体の傾斜面の斜度が
10度〜40度である、コクヌストモドキ類の捕獲器であ
る。
第3図に、第1または第2の捕獲器について、本体と蓋
との隙間を2mm〜3mmとする、コクヌストモドキ類の捕獲
器である。
本体の形状 本体の形状については、周縁部分から中心に向けて徐々
に高くなる傾斜面を有し、頂部付近に凹状の捕獲部が形
成された鉢伏型であればよく、例えば、円錐型、四角錐
型、三角錐型、屋根型等を挙げることができるが、これ
らに限定されない。
なお、本体の周縁部分には、床面等に本体の裾が隙間な
く接触するように、床面等に水平に張り出す鍔状の張出
部を設けてもよい。
本体の材質 本体の材質は、例えば、プラスチック板、厚紙、ボール
紙、アルミニウム板等、一定の形状を保ちうる強度を有
するものであればよい。
本体の傾斜面 傾斜面は、本体の形状が、例えば、四角錐型であるとす
ると4面、屋根型であるとすると2面、円錐型であれば
1面よりなる。
傾斜面の斜度は、通常、10度〜40度、更には20度〜35度
の範囲が好ましく、ボール紙等の粗い表面の材料では急
勾配に、上質紙等の滑り易い材料では緩勾配とする。
なお、特に滑り易い材質(例えば、プラスチック板やア
ルミニウム板等)の場合、表面に傷を付けたり、布等を
張り付ける等して、粗面性に表面加工したものを用いて
もよい。
捕獲部 捕獲部は、捕獲した昆虫が逃げ出すことができないよう
に、本体の頂部付近に凹状に形成されたものである。
本体の材質が粗面性の材料の場合、本体の凹状に形成さ
れた部分に、該凹状部分と対応する形状であり滑面性の
材料で形成した捕獲皿を組み合わせることで捕獲部とす
る。
捕獲皿の材質は、極めてすべりやすいものであることが
好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩
化ビニル等のプラスチックス類、アルミニウム、銅等の
金属板、シリコンやテフロン等の合成樹脂加工の厚紙等
を使用できる。
捕獲皿を本体に組み合わせるには、例えば、捕獲皿の縁
に相当する上端側周囲に鍔部を設け、該鍔部を支持する
段差部を、本体側の凹状の縁に形成し、段差部で鍔部を
支持するようにする。
この場合、段差部の段差は鍔部の厚みと等しくして、鍔
部表面と斜面の上端面とがなるべく平滑面となるように
するとよい。
なお、本体の材質が滑面性の材料の場合、本体の頂部付
近を凹状に形成して、そのまま捕獲部とすることもでき
る。
また、捕獲皿を使用する場合には、本体の頂部付近が捕
獲皿との組み合わせで凹状を形成するので、本体側の凹
状に形成する部分の底面は開孔していてもよい。
捕獲部の粘着層 捕獲部の底面上は、全面に粘着層が形成されている。
該粘着層は、通常の害虫捕獲用に使用される粘着物を使
用してもよいが、コクヌストモドキ類の昆虫は粘着物上
で長く生存し、粘着力の弱いときには粘着物上を走行し
て脱出することもあるので、確実に捕殺するためには、
使用の都度、油性粘着物等を捕獲部の底面に直接塗布す
るとよい。
蓋 蓋は、全体が傘状であり、本体全体を覆うもので、本体
の傾斜面と合致する傾斜面を有し、捕獲部上方位置にコ
クヌストモドキ類の昆虫に対して誘引効果を有する誘引
剤が取り付けられている。
なお、蓋を、透明プラスチック等の透明材質のもので形
成すれば、蓋の開閉を行なう必要なしに、捕獲器内の虫
の有無や数を確認できる。
誘引剤 誘引剤としては、例えば、集合フェロモン、食物誘引剤
を含浸させたディスク等を使用することができる。
誘引剤の取り付けは、蓋の形状に応じて行なうが、なる
べく捕獲部中心の上方に位置するようにする。
例えば、錐体形状の蓋であり、捕獲部上方位置に相当す
る部分が、平面状に形成されている蓋の場合、平面状の
部分の内側に、誘引剤を含浸させたディスクを張り付け
ることで、誘引剤の取り付けが行なわれることになる。
また、錐体形状であり、捕獲部上方位置に相当する平面
状部分に、キャップと組み合う上端開放の円筒が煙突状
に立設され、該円筒の底面部分に開孔部が形成された蓋
の場合、開孔部から落下しないようにした誘引剤を入れ
てキャップを閉めることで、誘引剤の取り付けが行なわ
れることになる。
本体と蓋との組合せ 本体と蓋とは、2mm〜3mm程度の隙間が存在するように組
み合わせる。
例えば、本体側の傾斜面に、傾斜方向に沿って隆起帯を
設けたり、突起物を一定間隔で配置した本体を用いた
り、或は、蓋側の傾斜面の内側に、傾斜方向に沿って隆
起帯を設けたり、突起物を一定間隔で配置した蓋を用い
ることで隙間が存在するようになる。
〔作用〕
本発明によれば、誘引剤からの揮発物が、本体と蓋との
間に充満した後、斜面に沿って流下し、蓋と本体との隙
間から周囲に拡散する。
誘引剤によって、コクヌストモドキ類の昆虫が、捕獲器
周囲に集まり、次々と、本体と蓋との隙間に入り込む。
捕獲器内に入り込んだコクヌストモドキ類の昆虫は、左
右にも自由に走行しつつ、警報フェロモンを出すことな
く徐々に誘引剤に近づこうとして傾斜面を登り進み、や
がて傾斜面を登り切り、凹状の捕獲部の縁の滑りやすい
鍔部へ進入する。
捕獲部の縁の鍔部に達したコクヌストモドキ類の昆虫
は、さらに誘引剤に接近しようとして内側に近づき、縁
部を歩きまわるうちに誤って足を滑らせて、或は、他の
虫に押されて、凹状の捕獲部内に滑落し、その後、粘着
物により捕獲部から抜け出すことができず捕獲されるこ
とになる。
ここで、油性粘着物を用いた場合は、捕獲された虫の走
行の自由をうばわずに、虫の体表全面に広がった油膜に
よって窒息死させることができる。従って、虫が警報フ
ェロモンを出すことなく捕獲することができ、他の虫が
警戒して近寄らなくなることを防止できるうえに、殺虫
農薬を用いていないので、付近が農薬で汚染される心配
もない。
なお、傘状の蓋は、本体内への塵埃の集積を防止し、粉
塵の激しい箇所での使用も可能とするだけでなく、本体
との間隔を狭く保つことにより、コクヌストモドキ類の
昆虫の住処としての条件をととのえ、さらに誘引剤から
の揮散成分を本体の斜面に沿って流下させ、誘引力を高
めている。
そして、捕獲器の使用期間中に、捕獲皿に溜まった虫
は、捕獲皿を新しいものに交換することにより、捕獲皿
と共に処理することができるので、取り扱いが容易であ
る上に、蓋等の残りの部分をそのまま用いることができ
るので、経済的である。
また、誘引剤を、蓋に取り付けたキャップの開閉により
交替可能に取り付けたものは、キャップの開閉により、
古い誘引剤を新しい誘引剤に交換することで、誘引効果
を持続することが可能になる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら本発明の一実施例について説
明する。
(a) 実施例1 第1図は本発明のコクヌストモドキ類の捕獲器の一実施
例の分解斜視図、第2図は本発明のコクヌストモドキ類
の捕獲器の縦断面図を示す。
全体の構成 本発明の捕獲器は、本体1と蓋2とを、隙間が存在する
ように組み合わせたものである。
隙間は、コクヌストモドキ類の体長が3〜6mm程度であ
ることから、2mm〜3mmが好ましい。
本体 本体1の形状は四角錐型で、4個の傾斜面3を有し、各
傾斜面3の境界には、隙間形成用の隆起帯4が、傾斜方
向に沿ってそれぞれ形成され、各傾斜面3の中央付近に
は、それぞれ固定穴5が形成されている。
また、本体1の頂部は、正方形状に陥没した凹状の捕獲
部6が形成されている。
該捕獲部6には、捕獲部6の形状に合致した捕獲皿7が
組み合わせられる。
捕獲皿7の縁には鍔部8が形成され、該鍔部8が本体1
の凹状の捕獲部6の縁で支持される。
捕獲皿7の底面には、捕獲部6内に落下した虫を捕殺す
るための油性粘着物9が塗布されている。
蓋 蓋2は、本体1の全体の形状と似た四角錐台形状のもの
で、本体1の傾斜面3の傾斜角度とほぼ合致した傾斜面
10を有し、捕獲部6の上方位置に相当する部分は平面状
に形成されている。
各傾斜面10には、本体1の固定穴5に対応する位置に、
該固定穴5と係合する固定突起11が下側に向けて、それ
ぞれ形成されている。
また、蓋2の平面状に形成された部分には、キャップ12
と組み合う上端開放の円筒12aが煙突状に立設され、該
円筒12aの底面部分には、開孔部13が設けられている。
コクヌストモドキ類用の誘引剤14は、開孔部13から落下
しないように形成されている(第2図参照)。
本体と蓋との組合わせ まず、蓋2に誘引剤14を取り付け、一方、本体1に油性
粘着物9を塗布した捕獲皿7を組み合わせる。
そして、本体1の各固定穴5と、蓋2の各固定突起11と
の位置を合わせるようにして、本体1に蓋2を固定す
る。
すると、本体1の隆起帯4の存在により、本体1と蓋2
は、隆起帯4の高さに応じて2mm〜3mm程度の隙間が存在
するように組み合わせられ、捕獲器の組み立てが完了す
る。
作用 上記した捕獲器の作用について説明する。
誘引剤14からの揮発物が、本体1と蓋2との間に充満し
た後、斜面に沿って流下し、本体1と蓋2との隙間から
周囲に拡散する。
誘引剤14によって、コクヌストモドキ類の昆虫は捕獲器
周囲に集まり、次々と、本体1と蓋2との隙間に入り込
む。
捕獲器内に張り込んだコクヌストモドキ類の昆虫は、誘
引剤14に近づこうとして傾斜面3を登り進み、凹状の捕
獲部6の縁に相当する捕獲皿7の鍔部8に達する。
鍔部8上に達したコクヌストモドキ類の昆虫は、さらに
誘引剤14に接近しようと縁部を歩きまわるうちに誤っ
て、或は、他の虫に押されて凹状の捕獲部6内に滑落
し、油性粘着物9により捕獲され、捕獲部6内から抜け
出すことができなくなる。
なお、誘引剤14の誘引効果が低下した場合には、キャッ
プ12を開けて、新しい誘引剤14と交替し、再びキャップ
12を閉じるだけで、誘引効果を持続させることができ
る。
(b) 他の実施例 第3図は他の実施例の分解斜視図、第4図は第3図に示
す本体の周縁部付近の縦断拡大図、第5図は第3図に示
す本体の捕獲部と捕獲皿との組み合わせ部分の縦断拡大
図を示す。
該実施例に示す捕獲器は、円錐台形状の本体21と、本体
21の形状に類似した蓋22とを、実施例1と同様に隙間が
存在するように組み合わせたものである。
本体21の周縁部には、床面に水平に張り出す張出部21a
が形成されている(第4図参照)。
また、本体21の頂部には、円形状に陥没した凹状の捕獲
部23が形成され、該捕獲部23に円筒状の捕獲皿24が組み
合わせられている。
該捕獲皿24の縁には鍔部24aが形成され、他方、捕獲部2
3の縁には鍔部24aの厚みと等しい段差部23aが形成さ
れ、捕獲部23の縁が平滑になるように、段差部23aで鍔
部24aを支持している(第5図参照)。
他の構造については、(a)項で説明したのとほぼ同様
であり、図中、25はキャップ、25aは円筒、26は固定
穴、27は隆起帯、28は固定突起、29は油性粘着物を表
す。
(c) 試験例 捕獲部の縁の形状の相違による捕獲効果の相違につい
て、次のような条件下で試験した。
捕獲器 第1図に示すような、四角錐台型の本体と蓋とからな
り、捕獲部は捕獲皿を組み合わせないタイプの捕獲器を
用い、各捕獲器の捕獲部に誘引剤を含んだ担体を置くこ
とで誘引剤の取り付けを行なった。
そして、下記に示すような捕獲部の縁の形状により、そ
れぞれ、捕獲器A、捕獲器B、捕獲器Cと区別した。
捕獲器A:縁の形状がオーバーハング状でない第1図に示
すようなタイプ 捕獲器B:縁の周囲に、内側に向けて2mm幅の水平張出部
を設けたタイプ 捕獲器C:縁の周囲に、斜め下側に向けて4mm幅の傾斜張
出部を設けたタイプ 試験条件 50cm×50cm×50cmの放飼試験箱を用い、該試験箱の2辺
に捕獲器Aを各1個、他の2辺に捕獲器Bを各1個、そ
れぞれ配置し、28℃の暗黒条件下で箱の中央部に約200
匹のコクヌストモドキを放し、1時間後に各捕獲器によ
って捕獲されたコクヌストモドキの数を数える試験を、
6回繰り返して行ない、試験区1〜試験区6とした。
また、捕獲器Bのかわりに捕獲器Cを用いた以外は、前
記とほぼ同様の条件で試験を行い、試験区7〜試験区12
とした。
試験結果 各試験区について、捕獲率(%)を求め、その結果を第
1表に示す。
試験区1〜試験区12より、捕獲器B,捕獲器Cの捕獲率
は、共に、捕獲器Aの捕獲率の約50%程度であることが
確認できる。
〔発明の効果〕
本発明の捕獲器は以上説明した通りであり、構造が簡単
で、使用に際しての組立ても容易であり、コクヌストモ
ドキ類の昆虫に対する誘引並びに捕獲効果が優れ、コク
ヌストモドキ類の昆虫を有効に捕獲することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図:本発明のコクヌストモドキ類の捕獲器の一実施
例の分解斜視図 第2図:本発明のコクヌストモドキ類の捕獲器の縦断面
図 第3図:他の実施例の分解斜視図 第4図:第3図に示す本体の周縁部付近の縦断拡大図 第5図:第3図に示す本体の捕獲部の捕獲皿との組み合
わせ部分の縦断拡大図 1……本体、2……蓋 3……傾斜面、4……隆起帯 6……捕獲部、14……誘引剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多川 閃 神奈川県横浜市緑区梅が丘6―2 日本た ばこ産業株式会社植物開発研究所横浜セン ター内 (56)参考文献 実公 昭55−19500(JP,Y2)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周縁部分から中心に向けて徐々に高くなる
    傾斜面を有し、頂部付近に凹状の捕獲部が形成され、該
    捕獲部の上端側周囲に滑りやすい鍔部を設けた本体と、 全体が傘状であり、本体の傾斜面と合致する傾斜面を有
    し、捕獲部上方位置にコクヌストモドキ類用の誘引剤が
    取り付けられた蓋とからなり、 本体と蓋とを、隙間が存在するように組み合わせた、 コクヌストモドキ類の捕獲器。
  2. 【請求項2】誘引剤を、蓋に取り付けたキャップの開閉
    により交替可能に取り付けた、請求項1記載のコクヌス
    トモドキ類の捕獲器。
  3. 【請求項3】本体の傾斜面の斜度が10度〜40度であり、
    本体と蓋との隙間を2mm〜3mmとする、請求項1または2
    に記載のコクヌストモドキ類の捕獲器。
  4. 【請求項4】捕獲部に、滑面性の材料で形成され上端側
    周囲に鍔部を設けた捕獲皿を有する、請求項1または2
    に記載のコクヌストモドキ類の捕獲器。
  5. 【請求項5】本体と蓋とを、コクヌストモドキ類の昆虫
    が左右にも自由に走行できる広がりを有するように組み
    合わせた、請求項1または2に記載のコクヌストモドキ
    類の捕獲器。
  6. 【請求項6】捕獲部に油性粘着物を塗布した、請求項1
    または2に記載のコクヌストモドキ類の捕獲器。
JP1224396A 1989-09-01 1989-09-01 コクヌストモドキ類の捕獲器 Expired - Lifetime JPH0740854B2 (ja)

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JPH0391431A JPH0391431A (ja) 1991-04-17
JPH0740854B2 true JPH0740854B2 (ja) 1995-05-10

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