JPH0740484A - 内装基材 - Google Patents
内装基材Info
- Publication number
- JPH0740484A JPH0740484A JP20460793A JP20460793A JPH0740484A JP H0740484 A JPH0740484 A JP H0740484A JP 20460793 A JP20460793 A JP 20460793A JP 20460793 A JP20460793 A JP 20460793A JP H0740484 A JPH0740484 A JP H0740484A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base material
- foam
- polypropylene
- polypropylene foam
- hot melt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は軽量で耐熱性、および機械特性に優
れ、しかも熱成形性が良好で再利用可能な自動車等の内
装基材を提供することを目的とする。 【構成】内装基材1として実質的に無架橋のポリプロピ
レン発泡体を使用する。
れ、しかも熱成形性が良好で再利用可能な自動車等の内
装基材を提供することを目的とする。 【構成】内装基材1として実質的に無架橋のポリプロピ
レン発泡体を使用する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主として自動車の天井
材、ドアトリム、リヤパーセル等の内装材の基材に関す
るものである。
材、ドアトリム、リヤパーセル等の内装材の基材に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種の内装基材としてはポリ
スチレン発泡体が用いられていた。しかしポリスチレン
発泡体は軽量ではあるが脆く砕け易く耐衝撃性、耐熱性
に劣り、また耐油耐薬品性にも劣る。そこで耐衝撃性、
耐熱性、耐油耐薬品性に富むポリプロピレン発泡体を内
装基材の材料として使用することが提案された。
スチレン発泡体が用いられていた。しかしポリスチレン
発泡体は軽量ではあるが脆く砕け易く耐衝撃性、耐熱性
に劣り、また耐油耐薬品性にも劣る。そこで耐衝撃性、
耐熱性、耐油耐薬品性に富むポリプロピレン発泡体を内
装基材の材料として使用することが提案された。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のポ
リプロピレン発泡体は架橋タイプであるために、熱成形
性に乏しくまた再利用にも問題があった。
リプロピレン発泡体は架橋タイプであるために、熱成形
性に乏しくまた再利用にも問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、実質的に無架橋のポリプ
ロピレン発泡体からなる内装基材(1) および該内装基材
(1) に補強繊維(2A)が混合されている内装基材(1) を提
供するものである。
を解決するための手段として、実質的に無架橋のポリプ
ロピレン発泡体からなる内装基材(1) および該内装基材
(1) に補強繊維(2A)が混合されている内装基材(1) を提
供するものである。
【0005】
【作用】本発明において内装基材の材料として使用され
る実質的に無架橋のポリプロピレン発泡体は発泡倍率が
通常10〜45倍の範囲にあって軽量であり、耐熱性、
寸法安定性、耐衝撃性等に優れかつ耐油耐薬品性も良好
である。該ポリプロピレン発泡体は実質的に架橋構造を
持たないから、熱成形性に優れまた溶融しての再利用も
可能である。
る実質的に無架橋のポリプロピレン発泡体は発泡倍率が
通常10〜45倍の範囲にあって軽量であり、耐熱性、
寸法安定性、耐衝撃性等に優れかつ耐油耐薬品性も良好
である。該ポリプロピレン発泡体は実質的に架橋構造を
持たないから、熱成形性に優れまた溶融しての再利用も
可能である。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例を図1および図2に示す。
(1) は実質的に無架橋のポリプロピレン発泡体からなる
基材であり、該基材(1) の両面にはガラスマット(2,2)
が例えばホットメルトシート(3,3) あるいは通常の接着
剤等で積層され、更に表面には表皮材(4) が例えばホッ
トメルトシート(5) あるいは通常の接着剤等で貼着され
る。上記ガラスマット(2,2) に代えてガラスペーパー、
ガラスクロス等が使用されてもよく、また上記ガラスマ
ット等には合成樹脂が含浸されてもよい。
(1) は実質的に無架橋のポリプロピレン発泡体からなる
基材であり、該基材(1) の両面にはガラスマット(2,2)
が例えばホットメルトシート(3,3) あるいは通常の接着
剤等で積層され、更に表面には表皮材(4) が例えばホッ
トメルトシート(5) あるいは通常の接着剤等で貼着され
る。上記ガラスマット(2,2) に代えてガラスペーパー、
ガラスクロス等が使用されてもよく、また上記ガラスマ
ット等には合成樹脂が含浸されてもよい。
【0007】上記表皮材(4) は不織布、織物、合成皮革
等を材料とし、これら材料にはポリエチレン発泡体、ポ
リプロピレン発泡体、ポリウレタン発泡体等のワディン
グ材が裏打ちされていてもよい。上記構成物は図2に示
すように自動車の天井形状に成形されて自動車天井材
(6) として使用される。
等を材料とし、これら材料にはポリエチレン発泡体、ポ
リプロピレン発泡体、ポリウレタン発泡体等のワディン
グ材が裏打ちされていてもよい。上記構成物は図2に示
すように自動車の天井形状に成形されて自動車天井材
(6) として使用される。
【0008】上記ポリプロピレン発泡体を製造するに
は、ポリプロピレンビースにブタン、イソブタン等の発
泡剤を含浸させた発泡性ポリプロピレンビースを予備発
泡させ、該予備発泡ビースを型内に充填して蒸気加熱に
より二次発泡させ成形する方法あるいは該発泡性ポリプ
ロピレンビースを完全発泡させてから型内に充填して蒸
気加熱によって該完全発泡ビース相互を融着させ成形す
る方法等による。そして上記天井材(6) 等の基材(1) と
するには、ブロック状の発泡体を製造しこれをシート状
に切出し、該シートを加熱して冷間成形するかまたはホ
ットプレスする。成形加熱条件は通常130〜200℃
程度、望ましくは140〜150℃程度である。
は、ポリプロピレンビースにブタン、イソブタン等の発
泡剤を含浸させた発泡性ポリプロピレンビースを予備発
泡させ、該予備発泡ビースを型内に充填して蒸気加熱に
より二次発泡させ成形する方法あるいは該発泡性ポリプ
ロピレンビースを完全発泡させてから型内に充填して蒸
気加熱によって該完全発泡ビース相互を融着させ成形す
る方法等による。そして上記天井材(6) 等の基材(1) と
するには、ブロック状の発泡体を製造しこれをシート状
に切出し、該シートを加熱して冷間成形するかまたはホ
ットプレスする。成形加熱条件は通常130〜200℃
程度、望ましくは140〜150℃程度である。
【0009】基材(1) の成形はガラスマット(2) あるい
はガラスマット(2) と表皮材(4) と共に行なってもよい
し、基材(1) のみ成形してその後ガラスマット(2) と表
皮材(4) とを積層してもよい。更に上記予備発泡ビース
の二次発泡成形または完全発泡ビースの加熱成形時、直
接所定形状の基材(1) に成形してもよい。この場合、成
形型内にガラスマット(2) あるいはガラスマット(2) と
表皮材(4) とを積層して、内挿しておいてもよいし、基
材(1) 成形後にガラスマット(2) と表皮材(4) とを積層
してもよい。
はガラスマット(2) と表皮材(4) と共に行なってもよい
し、基材(1) のみ成形してその後ガラスマット(2) と表
皮材(4) とを積層してもよい。更に上記予備発泡ビース
の二次発泡成形または完全発泡ビースの加熱成形時、直
接所定形状の基材(1) に成形してもよい。この場合、成
形型内にガラスマット(2) あるいはガラスマット(2) と
表皮材(4) とを積層して、内挿しておいてもよいし、基
材(1) 成形後にガラスマット(2) と表皮材(4) とを積層
してもよい。
【0010】図3および図4には他の実施例が示され
る。本実施例では基材(1) の無架橋のポリプロピレン発
泡体にガラス繊維、カーボン繊維、金属繊維、セラミッ
ク繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリアミド
繊維、パルプ等の補強繊維(2A)が混合され、該基材(1)
表面にはホットメルトシート(5) 介して表皮材(4) が貼
着される。上記補強繊維(2A)をポリプロピレン発泡体に
混合するには、予備発泡ビースに補強繊維(2A)を混合し
て成形型に充填して二次発泡させる。上記構成物は図4
に示す天井材(6A)として使用されるが、基材(1) の表面
は天井形状に成形され、上面は自動車天井材パネル(7)
の形状に適合する形状に成形される。
る。本実施例では基材(1) の無架橋のポリプロピレン発
泡体にガラス繊維、カーボン繊維、金属繊維、セラミッ
ク繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリアミド
繊維、パルプ等の補強繊維(2A)が混合され、該基材(1)
表面にはホットメルトシート(5) 介して表皮材(4) が貼
着される。上記補強繊維(2A)をポリプロピレン発泡体に
混合するには、予備発泡ビースに補強繊維(2A)を混合し
て成形型に充填して二次発泡させる。上記構成物は図4
に示す天井材(6A)として使用されるが、基材(1) の表面
は天井形状に成形され、上面は自動車天井材パネル(7)
の形状に適合する形状に成形される。
【0011】図5には更に他の実施例が示される。本実
施例では無架橋ポリプロピレン発泡体からなる基材(1)
の両面にポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィル
ム、ポリエステルフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム等
のプラスチックフィルム(2B,2B) が積層され、表面には
表皮材(4) が貼着されている。
施例では無架橋ポリプロピレン発泡体からなる基材(1)
の両面にポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィル
ム、ポリエステルフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム等
のプラスチックフィルム(2B,2B) が積層され、表面には
表皮材(4) が貼着されている。
【0012】図6には更に他の実施例が示される。本実
施例では基材(1) の両面に上記プラスチックフィルム(2
B,2B) が積層され、更にその表面にはガラスマット(2)
を介して表皮材(4) が貼着される。
施例では基材(1) の両面に上記プラスチックフィルム(2
B,2B) が積層され、更にその表面にはガラスマット(2)
を介して表皮材(4) が貼着される。
【0013】
【発明の効果】したがって本発明においては、良好な熱
成形性を有し再利用が可能で、かつ軽量で耐熱性、寸法
安定性、耐衝撃性、耐油耐薬品性に優れた内装基材が提
供される。
成形性を有し再利用が可能で、かつ軽量で耐熱性、寸法
安定性、耐衝撃性、耐油耐薬品性に優れた内装基材が提
供される。
図1および図2は本発明の一実施例を示すものである。
【図1】側断面図
【図2】天井材斜視図 図3および図4は本発明の他の実施例を示すものであ
る。
る。
【図3】側断面図
【図4】天井材斜視図
【図5】更に他の実施例の側断面図
【図6】更に他の実施例の側断面図
1 基材 2A 補強繊維
Claims (2)
- 【請求項1】実質的に無架橋のポリプロピレン発泡体か
らなることを特徴とする内装基材 - 【請求項2】補強繊維を混合した実質的に無架橋のポリ
プロピレン発泡体からなることを特徴とする内装基材
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20460793A JPH0740484A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 内装基材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20460793A JPH0740484A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 内装基材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0740484A true JPH0740484A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=16493270
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20460793A Pending JPH0740484A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 内装基材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0740484A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0939013A (ja) * | 1995-08-04 | 1997-02-10 | Kasai Kogyo Co Ltd | 自動車用内装部品及びその製造方法 |
WO2005053956A1 (en) * | 2003-12-02 | 2005-06-16 | Intier Automotive Inc. | Trim attachment process |
KR100603823B1 (ko) * | 2005-02-22 | 2006-07-24 | 한일이화주식회사 | 차량 내장용 선반구조물 |
US7168598B2 (en) | 2001-09-04 | 2007-01-30 | L'oreal | Device for dispensing a product |
GB2453512A (en) * | 2007-10-08 | 2009-04-15 | Gurit | Composite laminated articles having foam cores |
US8465832B2 (en) | 2007-10-08 | 2013-06-18 | Gurit (Uk) Ltd. | Composite laminated article and manufacture thereof |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50145471A (ja) * | 1974-05-16 | 1975-11-21 | ||
JPS59157127A (ja) * | 1983-02-25 | 1984-09-06 | Sumitomo Chem Co Ltd | ポリプロピレン系発泡体の製造方法 |
JPH04247936A (ja) * | 1991-01-25 | 1992-09-03 | Mitsubishi Kasei Corp | 積層体及びこのものからの成形品 |
-
1993
- 1993-07-26 JP JP20460793A patent/JPH0740484A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50145471A (ja) * | 1974-05-16 | 1975-11-21 | ||
JPS59157127A (ja) * | 1983-02-25 | 1984-09-06 | Sumitomo Chem Co Ltd | ポリプロピレン系発泡体の製造方法 |
JPH04247936A (ja) * | 1991-01-25 | 1992-09-03 | Mitsubishi Kasei Corp | 積層体及びこのものからの成形品 |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0939013A (ja) * | 1995-08-04 | 1997-02-10 | Kasai Kogyo Co Ltd | 自動車用内装部品及びその製造方法 |
US7168598B2 (en) | 2001-09-04 | 2007-01-30 | L'oreal | Device for dispensing a product |
WO2005053956A1 (en) * | 2003-12-02 | 2005-06-16 | Intier Automotive Inc. | Trim attachment process |
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GB2453512A (en) * | 2007-10-08 | 2009-04-15 | Gurit | Composite laminated articles having foam cores |
GB2455044A (en) * | 2007-10-08 | 2009-06-03 | Gurit | Manufacture of Composite Laminated Article |
GB2453512B (en) * | 2007-10-08 | 2009-11-25 | Gurit | Composite laminated article and manufacture thereof |
GB2455044B (en) * | 2007-10-08 | 2010-01-06 | Gurit | Manufacture of composite laminated article |
US8465832B2 (en) | 2007-10-08 | 2013-06-18 | Gurit (Uk) Ltd. | Composite laminated article and manufacture thereof |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19981117 |