JPH0740132B2 - 写真用フイルム表面の写真乳剤層の剥離方法 - Google Patents
写真用フイルム表面の写真乳剤層の剥離方法Info
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- JPH0740132B2 JPH0740132B2 JP10256786A JP10256786A JPH0740132B2 JP H0740132 B2 JPH0740132 B2 JP H0740132B2 JP 10256786 A JP10256786 A JP 10256786A JP 10256786 A JP10256786 A JP 10256786A JP H0740132 B2 JPH0740132 B2 JP H0740132B2
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- photographic
- film
- emulsion layer
- peeling
- photographic emulsion
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C11/00—Auxiliary processes in photography
- G03C11/24—Removing emulsion from waste photographic material; Recovery of photosensitive or other substances
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- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、科学写真用フィルム等の写真用フィルム表面
の写真乳剤層の剥離方法に係り、より詳細には、使用済
写真用フィルムのフィルムベースの両面に塗布してある
写真乳剤を剥離洗浄し、該写真乳剤中の銀の回収および
フィルムベースの再使用ができるようにした写真用フィ
ルム表面の写真乳剤層の剥離方法に関する。
の写真乳剤層の剥離方法に係り、より詳細には、使用済
写真用フィルムのフィルムベースの両面に塗布してある
写真乳剤を剥離洗浄し、該写真乳剤中の銀の回収および
フィルムベースの再使用ができるようにした写真用フィ
ルム表面の写真乳剤層の剥離方法に関する。
科学写真用フィルムその他の写真用フィルムは、通常、
フィルムベースの表面に下塗層を介して親水性であるゼ
ラチンを結合剤とする感光乳剤よりなる写真乳剤層を配
設した構成となっている。すなわち、約0.19mmの厚さの
高酢化度酢酸セルロース、フォスフェート系可塑剤の不
燃性セルロイドをフィルムベースとし、該フィルムベー
スの両面に感光物質のハロゲン化銀が細かく分散したゼ
ラチン水溶液よりなる感光乳剤を塗布、乾燥することに
より形成されている。
フィルムベースの表面に下塗層を介して親水性であるゼ
ラチンを結合剤とする感光乳剤よりなる写真乳剤層を配
設した構成となっている。すなわち、約0.19mmの厚さの
高酢化度酢酸セルロース、フォスフェート系可塑剤の不
燃性セルロイドをフィルムベースとし、該フィルムベー
スの両面に感光物質のハロゲン化銀が細かく分散したゼ
ラチン水溶液よりなる感光乳剤を塗布、乾燥することに
より形成されている。
ところで、該写真用フィルムのうちで特にレントゲンフ
ィルム等は、他の写真用フィルムに比べて、そのサイズ
が大きいので、使用するフィルムベース自体が大きいこ
とと、該フィルムベースの表面に塗布する感光物質とし
てのハロゲン化銀の量も多いので、使用後の写真用フィ
ルムにおける該フィルムベースの再使用やハロゲン化銀
の回収が行われている。すなわち、従来は、通常、使用
済写真用フィルムを薬液により溶解した後、沈澱分離法
等によりフィルムベースの原料物質とハロゲン化銀とを
分離し、該フィルムベース原料物質はドラム等で流延乾
燥製膜することでフィルムベースを再生し、また、ハロ
ゲン化銀は電解法等で回収したり、焼却した灰中より回
収するようにしている。
ィルム等は、他の写真用フィルムに比べて、そのサイズ
が大きいので、使用するフィルムベース自体が大きいこ
とと、該フィルムベースの表面に塗布する感光物質とし
てのハロゲン化銀の量も多いので、使用後の写真用フィ
ルムにおける該フィルムベースの再使用やハロゲン化銀
の回収が行われている。すなわち、従来は、通常、使用
済写真用フィルムを薬液により溶解した後、沈澱分離法
等によりフィルムベースの原料物質とハロゲン化銀とを
分離し、該フィルムベース原料物質はドラム等で流延乾
燥製膜することでフィルムベースを再生し、また、ハロ
ゲン化銀は電解法等で回収したり、焼却した灰中より回
収するようにしている。
しかしながら、従来の薬液により写真用フィルムを溶解
してフィルムベースの原料物質と銀とを分離回収する方
法の場合、大きな溶解槽が必要であるため設備が大きく
なると共に、該薬液の流出による公害問題の生じる恐れ
がある。また、焼却法による場合は、その手数が多くか
かると共にフィルムベースをそのまま利用できない等の
問題を有している。
してフィルムベースの原料物質と銀とを分離回収する方
法の場合、大きな溶解槽が必要であるため設備が大きく
なると共に、該薬液の流出による公害問題の生じる恐れ
がある。また、焼却法による場合は、その手数が多くか
かると共にフィルムベースをそのまま利用できない等の
問題を有している。
そこで、近年では、写真用フィルムの表面より写真乳剤
層をブラシ等で剥ぎ落とす方法が採用されている。この
方法によれば、前述したような公害問題をおこすことな
くフィルムベースがそのまま再使用できると共に、銀も
各種方法により回収できる。
層をブラシ等で剥ぎ落とす方法が採用されている。この
方法によれば、前述したような公害問題をおこすことな
くフィルムベースがそのまま再使用できると共に、銀も
各種方法により回収できる。
しかし、該方法の場合、剥離作業に手間が掛かりすぎ、
更に、フィルムベース表面を傷付けるおそれがある。
更に、フィルムベース表面を傷付けるおそれがある。
本発明は、以上のような点に対処して創案されたもので
あって、その目的とするところは、簡単な作業で写真用
フィルムのフィルムベースより写真乳剤層を剥離するこ
とができるようにした写真用フィルム表面の写真乳剤層
の剥離方法を提供することにある。
あって、その目的とするところは、簡単な作業で写真用
フィルムのフィルムベースより写真乳剤層を剥離するこ
とができるようにした写真用フィルム表面の写真乳剤層
の剥離方法を提供することにある。
そして、上記目的を達成するための手段としての本発明
の写真用フィルム表面の写真乳剤層の剥離方法は、写真
用フィルムを温めた後、該表面に高圧水を噴射してフィ
ルムベースより写真乳剤層を剥離するようにした構成よ
りなる。
の写真用フィルム表面の写真乳剤層の剥離方法は、写真
用フィルムを温めた後、該表面に高圧水を噴射してフィ
ルムベースより写真乳剤層を剥離するようにした構成よ
りなる。
ここで、上記構成において、通常、上記高圧水としては
80℃の温水を用い、またフィルムベースより写真乳剤層
を剥離した剥離物を含有したものを用いている。なお、
前記写真用フィルムには、大型のX線フィルムの他に映
画用フィルム等の全ての写真用フィルムを含む。
80℃の温水を用い、またフィルムベースより写真乳剤層
を剥離した剥離物を含有したものを用いている。なお、
前記写真用フィルムには、大型のX線フィルムの他に映
画用フィルム等の全ての写真用フィルムを含む。
そして、上記構成に基づく本発明の写真用フィルム表面
の写真乳剤層の剥離方法は、まず、温水を写真用フィル
ムにかけて温めた後、該写真用フィルム表面に複数個の
噴射ノズルより水(80℃程度の温水)を高圧力で噴射す
ることによりフィルムベースより写真乳剤層が奇麗に剥
離できるように作用する。
の写真乳剤層の剥離方法は、まず、温水を写真用フィル
ムにかけて温めた後、該写真用フィルム表面に複数個の
噴射ノズルより水(80℃程度の温水)を高圧力で噴射す
ることによりフィルムベースより写真乳剤層が奇麗に剥
離できるように作用する。
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について説明
する。
する。
第1、2図は本発明を実施するための装置の一実施例で
あって、第1図は一部切欠した概略正面図、第2図は一
部切欠した概略平面図である。
あって、第1図は一部切欠した概略正面図、第2図は一
部切欠した概略平面図である。
まず、本実施例を実施するための装置について説明する
と、該装置は第1、2図に示すように、底部に温水タン
ク室11を有し、その上部に写真用フィルム加温室12、写
真乳剤層剥離洗浄室13およびフィルムベース乾燥室14よ
りなる剥離処理室15を備えた構成となっている。
と、該装置は第1、2図に示すように、底部に温水タン
ク室11を有し、その上部に写真用フィルム加温室12、写
真乳剤層剥離洗浄室13およびフィルムベース乾燥室14よ
りなる剥離処理室15を備えた構成となっている。
温水タンク室11は、通常、容量が200lのタンクで、内部
に水温を80℃程度に加温するためのメーンヒーター16と
サブヒーター17を内設すると共に内部中央にフィルター
(図示せず)を有し、側面の下部位置より温水を供給す
るための供給用ホース18が、また該側面の中央上部位置
より循環用ホース19がそれぞれ延出し、タンク内部(フ
ィルターで濾過された後)を介して循環用ホース19から
の温水が供給用ホース18に供給する構成になっている。
に水温を80℃程度に加温するためのメーンヒーター16と
サブヒーター17を内設すると共に内部中央にフィルター
(図示せず)を有し、側面の下部位置より温水を供給す
るための供給用ホース18が、また該側面の中央上部位置
より循環用ホース19がそれぞれ延出し、タンク内部(フ
ィルターで濾過された後)を介して循環用ホース19から
の温水が供給用ホース18に供給する構成になっている。
また、該供給用ホース18は高圧ポンプ20を介して写真用
フィルム加温室12に導入する加温用ホース21と写真乳剤
層剥離洗浄室13に導入する噴射用ホース22と繋がってい
る。高圧ポンプ20はモーター24により作動するようにな
っており、該ポンプ20に繋がるアキュームレーター25の
圧力調整弁26を調整することにより供給用ホース18より
供給される温水を所定の高圧下で噴射用ホース22に供給
するようにしてあり、またアキュームレーター25よりの
余水(温水)を加温用ホース21に供給できるようになっ
ている。
フィルム加温室12に導入する加温用ホース21と写真乳剤
層剥離洗浄室13に導入する噴射用ホース22と繋がってい
る。高圧ポンプ20はモーター24により作動するようにな
っており、該ポンプ20に繋がるアキュームレーター25の
圧力調整弁26を調整することにより供給用ホース18より
供給される温水を所定の高圧下で噴射用ホース22に供給
するようにしてあり、またアキュームレーター25よりの
余水(温水)を加温用ホース21に供給できるようになっ
ている。
剥離処理室15は前述したように写真用フィルム加温室1
2、写真乳剤層剥離洗浄室13およびフィルムベース乾燥
室14を有すると共に前方位置に写真用フィルム投入口27
を、後方位置にフィルムベース収容部28を有し、また内
部に写真用フィルムを前方より後方に送るためのローラ
ーコンベア29、30を有し、該ローラーコンベア29、30は
室外に位置する該ローラー端部に配設されているプーリ
ー31、31間、32、32間に懸架するチェーンまたはタイミ
ングベルト33およびモーター34よりなる動力伝達機構で
駆動するようになっている。
2、写真乳剤層剥離洗浄室13およびフィルムベース乾燥
室14を有すると共に前方位置に写真用フィルム投入口27
を、後方位置にフィルムベース収容部28を有し、また内
部に写真用フィルムを前方より後方に送るためのローラ
ーコンベア29、30を有し、該ローラーコンベア29、30は
室外に位置する該ローラー端部に配設されているプーリ
ー31、31間、32、32間に懸架するチェーンまたはタイミ
ングベルト33およびモーター34よりなる動力伝達機構で
駆動するようになっている。
写真用フィルム加温室12は内部上部位置に延長配設され
ている加温用ホース21を有し、該加温用ホース21の先端
部に温水流出パイプ35を有し、該温水流出パイプ35より
温水が移動する写真用フィルム上に流下して該写真用フ
ィルムを加温できるようにしている。
ている加温用ホース21を有し、該加温用ホース21の先端
部に温水流出パイプ35を有し、該温水流出パイプ35より
温水が移動する写真用フィルム上に流下して該写真用フ
ィルムを加温できるようにしている。
写真乳剤層剥離洗浄室13は内部上部位置に延長配設され
ている噴射用ホース22を有し、該噴射用ホース22の先端
部に複数個(図面では2個)の噴射ノズル36を有し、該
噴射ノズル36より高圧水を移動する写真用フィルムの表
面に噴射できるようになっている。ここで、該噴射ノズ
ル36は噴射角度等を考慮して扇形をしたものを用いてい
る。
ている噴射用ホース22を有し、該噴射用ホース22の先端
部に複数個(図面では2個)の噴射ノズル36を有し、該
噴射ノズル36より高圧水を移動する写真用フィルムの表
面に噴射できるようになっている。ここで、該噴射ノズ
ル36は噴射角度等を考慮して扇形をしたものを用いてい
る。
フィルムベース乾燥室14はローラーコンベア29、30に近
接する位置にファンヒーター37を有し、該ファンヒータ
ー37は送風用ホース38を介して室外のブロワー39と繋が
れ、ブロワー39よりの風が送風用ホース38を通って該ホ
ース先端部でファンヒーター37により加熱され温風とな
り、該温風が移動してくるフィルムベースを乾燥するよ
うにした構成となっている。
接する位置にファンヒーター37を有し、該ファンヒータ
ー37は送風用ホース38を介して室外のブロワー39と繋が
れ、ブロワー39よりの風が送風用ホース38を通って該ホ
ース先端部でファンヒーター37により加熱され温風とな
り、該温風が移動してくるフィルムベースを乾燥するよ
うにした構成となっている。
また写真用フィルム加温室12、写真乳剤層剥離洗浄室13
およびフィルムベース乾燥室14のそれぞれの底部には流
下した温水を排出するための排水孔40、41、42を有し、
該排水孔40、41、42はそれぞれ循環用ホース18に繋が
り、上記温水を温水タンク室11内に循環するようにして
いる。
およびフィルムベース乾燥室14のそれぞれの底部には流
下した温水を排出するための排水孔40、41、42を有し、
該排水孔40、41、42はそれぞれ循環用ホース18に繋が
り、上記温水を温水タンク室11内に循環するようにして
いる。
なお、図面において、43はローラコンベア29、30の速度
を調整するためのインバーターであり操作盤44で操作で
きるようにしている。
を調整するためのインバーターであり操作盤44で操作で
きるようにしている。
続いて、以上の装置に基づき、本実施例の写真用フィル
ム表面の写真乳剤層の剥離方法を説明すると、まず、温
水タンク室11内に200lの水を満たし、タイマーセットに
より8kwのメーンヒーター16で80℃に加温した後、該メ
ーンヒーター16をOFFとすると共に1kwのサブヒーター17
をONにしてサーモスタット(図示せず)で、タンク内の
水温を80℃程度に保持しておく。また、併せて操作盤44
を操作してインバータ43を介してローラーコンベア29、
30の駆動速度を調整(1〜10r.p.m)する。
ム表面の写真乳剤層の剥離方法を説明すると、まず、温
水タンク室11内に200lの水を満たし、タイマーセットに
より8kwのメーンヒーター16で80℃に加温した後、該メ
ーンヒーター16をOFFとすると共に1kwのサブヒーター17
をONにしてサーモスタット(図示せず)で、タンク内の
水温を80℃程度に保持しておく。また、併せて操作盤44
を操作してインバータ43を介してローラーコンベア29、
30の駆動速度を調整(1〜10r.p.m)する。
そして、写真用フィルム投入口27に写真用フィルムを載
置すると共に、モーター24を稼動すると、温水タンク室
11内より所定温度の温水を高圧ポンプ20により加温用ホ
ース19を介して、温水流出パイプ35より温水を注ぎ、ロ
ーラコンベア29、30によって写真用フィルム加温室12内
に送られてきた写真用フィルムを加温する。次ぎに、加
温された写真用フィルムはローラコンベア29、30により
次室の写真乳剤層剥離洗浄室13に移動し、該室13の上部
に配設されている噴射ノズル36より高圧温水(水温80
℃、圧力100kg/cm2、吐出量45l/秒)が噴射され、該噴
射水によってフィルムベース上の写真乳剤層が細かく剥
離されると共にフィルムベースが奇麗に洗浄される。こ
こで、噴射ノズル36はその噴射角度(噴射水が扇状に噴
射するように)や噴射位置を変えて写真用フィルムの浮
き上がりを防止するようにしている。そして、写真乳剤
層の剥離洗浄されたフィルムベースはローラコンベア2
9、30によって次室のフィルムベース乾燥室14に移動
し、該室14内で室外に設置してあるブロワー39の作動に
より送風用ホース38を介して、ホース先端部のファンヒ
ーター37により吐かれる温風により上記フィルムベース
が乾燥された後、またローラコンベア29、30により室外
に移動し、フィルムベース収容部28に収容される。一
方、フィルムベースと分離した写真乳剤層は流下する温
水と共に写真乳剤層剥離洗浄室13の下部に設けられてい
る排水孔41より循環用ホース18を通って、写真用フィル
ム加温室12およびフィルムベース乾燥室14の排水孔40、
42より排出する排水(温水)と共に温水タンク室11内に
循環され、該室11内でフィルター(図示せず)により大
きい剥離物が濾過され、残りの小さい剥離物は該室11の
下部に移動し、高圧ポンプ20により温水と共に噴射ノズ
ル36により写真用フィルムに噴射するように作用する。
ここで、該剥離物は研磨材としての作用をする。なお、
温水タンク室11内で電気分解するようにし、銀を分離す
るようにしてもよい。
置すると共に、モーター24を稼動すると、温水タンク室
11内より所定温度の温水を高圧ポンプ20により加温用ホ
ース19を介して、温水流出パイプ35より温水を注ぎ、ロ
ーラコンベア29、30によって写真用フィルム加温室12内
に送られてきた写真用フィルムを加温する。次ぎに、加
温された写真用フィルムはローラコンベア29、30により
次室の写真乳剤層剥離洗浄室13に移動し、該室13の上部
に配設されている噴射ノズル36より高圧温水(水温80
℃、圧力100kg/cm2、吐出量45l/秒)が噴射され、該噴
射水によってフィルムベース上の写真乳剤層が細かく剥
離されると共にフィルムベースが奇麗に洗浄される。こ
こで、噴射ノズル36はその噴射角度(噴射水が扇状に噴
射するように)や噴射位置を変えて写真用フィルムの浮
き上がりを防止するようにしている。そして、写真乳剤
層の剥離洗浄されたフィルムベースはローラコンベア2
9、30によって次室のフィルムベース乾燥室14に移動
し、該室14内で室外に設置してあるブロワー39の作動に
より送風用ホース38を介して、ホース先端部のファンヒ
ーター37により吐かれる温風により上記フィルムベース
が乾燥された後、またローラコンベア29、30により室外
に移動し、フィルムベース収容部28に収容される。一
方、フィルムベースと分離した写真乳剤層は流下する温
水と共に写真乳剤層剥離洗浄室13の下部に設けられてい
る排水孔41より循環用ホース18を通って、写真用フィル
ム加温室12およびフィルムベース乾燥室14の排水孔40、
42より排出する排水(温水)と共に温水タンク室11内に
循環され、該室11内でフィルター(図示せず)により大
きい剥離物が濾過され、残りの小さい剥離物は該室11の
下部に移動し、高圧ポンプ20により温水と共に噴射ノズ
ル36により写真用フィルムに噴射するように作用する。
ここで、該剥離物は研磨材としての作用をする。なお、
温水タンク室11内で電気分解するようにし、銀を分離す
るようにしてもよい。
ここで、本発明の剥離方法によってフィルム表面より写
真乳剤層を剥離するのに適した写真用フィルムとして
は、なるべく大きい形状のフィルム例えば、レントゲン
フィルム等が挙げられるが、通常の小型サイズの写真用
フィルムであってもよいことは明らかである。
真乳剤層を剥離するのに適した写真用フィルムとして
は、なるべく大きい形状のフィルム例えば、レントゲン
フィルム等が挙げられるが、通常の小型サイズの写真用
フィルムであってもよいことは明らかである。
なお、本実施例においては、噴射ノズル36を写真乳剤層
剥離洗浄室13の上部だけでなく、写真用フィルムが例え
ば、レントゲンフィルムのようにフィルムベースの両面
に写真乳剤層を塗布した構成となっているものの剥離を
行う場合は、下部にも設置するようにした構成のものを
用いるようにしてもよい。
剥離洗浄室13の上部だけでなく、写真用フィルムが例え
ば、レントゲンフィルムのようにフィルムベースの両面
に写真乳剤層を塗布した構成となっているものの剥離を
行う場合は、下部にも設置するようにした構成のものを
用いるようにしてもよい。
また、本実施例においては、上述したような装置で本発
明の写真用フィルム表面の写真乳剤層の剥離方法を実施
した説明をしたが、本発明は高圧水を写真用フィルムに
噴射し、その噴射水で写真乳剤層を剥離するようにした
構成であるので、高圧水を噴射できる構成の装置であれ
ば、他の装置であっても任意に本発明方法を実施できる
ことは明らかである。
明の写真用フィルム表面の写真乳剤層の剥離方法を実施
した説明をしたが、本発明は高圧水を写真用フィルムに
噴射し、その噴射水で写真乳剤層を剥離するようにした
構成であるので、高圧水を噴射できる構成の装置であれ
ば、他の装置であっても任意に本発明方法を実施できる
ことは明らかである。
更に、上述した実施例においては、高圧水として水温80
℃、圧力100kg/cm2、吐出量45l/秒の温水を用いたもの
で説明したが、他の水温、圧力、吐出量よりなる温水、
あるいは水、その他の液体よりなるものを用いてもよ
く、更に該温水、水のなかに各種研磨材その他を含むも
のを用いてもよいことは明らかである。すなわち、80℃
以外の水温よりなる温水を用いてもよい。ただ、低温の
水等を用いる場合は噴射時間を長くすることが好まし
い。
℃、圧力100kg/cm2、吐出量45l/秒の温水を用いたもの
で説明したが、他の水温、圧力、吐出量よりなる温水、
あるいは水、その他の液体よりなるものを用いてもよ
く、更に該温水、水のなかに各種研磨材その他を含むも
のを用いてもよいことは明らかである。すなわち、80℃
以外の水温よりなる温水を用いてもよい。ただ、低温の
水等を用いる場合は噴射時間を長くすることが好まし
い。
因に、本発明は上述した実施例に限定されるものでな
く、本発明の要旨を変更しない範囲内で変形実施できる
ものも含むものである。
く、本発明の要旨を変更しない範囲内で変形実施できる
ものも含むものである。
以上の記載より明らかなように、本発明の写真用フィル
ム表面の写真乳剤層の剥離方法は、写真用フィルムに高
圧水を噴射することで写真用フィルムより写真乳剤層を
剥離するようにしたので、簡単な作業で、しかも連続的
に写真乳剤層をフィルムベースより分離できるという効
果を有する。
ム表面の写真乳剤層の剥離方法は、写真用フィルムに高
圧水を噴射することで写真用フィルムより写真乳剤層を
剥離するようにしたので、簡単な作業で、しかも連続的
に写真乳剤層をフィルムベースより分離できるという効
果を有する。
従って、本発明によれば、フィルムベースと写真乳剤層
とを簡単な作業で分離できるので、簡単に再使用できる
フィルムベースを得ることができると共に、写真乳剤層
内の銀の回収ができるという効果を有する。
とを簡単な作業で分離できるので、簡単に再使用できる
フィルムベースを得ることができると共に、写真乳剤層
内の銀の回収ができるという効果を有する。
第1、2図は本発明を実施するための装置の一実施例で
あって、第1図は一部切欠した概略正面図、第2図は一
部切欠した概略平面図である。 11……温水タンク室、12……写真用フィルム加温室、13
……写真乳剤層剥離洗浄室、14……フィルムベース乾燥
室、36……噴射ノズル
あって、第1図は一部切欠した概略正面図、第2図は一
部切欠した概略平面図である。 11……温水タンク室、12……写真用フィルム加温室、13
……写真乳剤層剥離洗浄室、14……フィルムベース乾燥
室、36……噴射ノズル
Claims (3)
- 【請求項1】写真用フィルムを温めた後、該表面に高圧
水を噴射してフィルムベースより写真乳剤層を剥離する
ようにしたことを特徴とする写真用フィルム表面の写真
乳剤層の剥離方法。 - 【請求項2】高圧水として、80℃の温水を用いている特
許請求の範囲第1項に記載の写真用フィルム表面の写真
乳剤層の剥離方法。 - 【請求項3】高圧水として、フィルムベースより写真乳
剤層を剥離した高圧水を循環使用する特許請求の範囲第
1項に記載の写真用フィルム表面の写真乳剤層の剥離方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10256786A JPH0740132B2 (ja) | 1986-05-02 | 1986-05-02 | 写真用フイルム表面の写真乳剤層の剥離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10256786A JPH0740132B2 (ja) | 1986-05-02 | 1986-05-02 | 写真用フイルム表面の写真乳剤層の剥離方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62258454A JPS62258454A (ja) | 1987-11-10 |
JPH0740132B2 true JPH0740132B2 (ja) | 1995-05-01 |
Family
ID=14330797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10256786A Expired - Lifetime JPH0740132B2 (ja) | 1986-05-02 | 1986-05-02 | 写真用フイルム表面の写真乳剤層の剥離方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0740132B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB8824842D0 (en) * | 1988-10-24 | 1988-11-30 | Vickers Plc | Improvements in/relating to recovery of silver |
JP3115849B2 (ja) * | 1997-08-26 | 2000-12-11 | アイン株式会社総合研究所 | 写真用フィルムの回収方法 |
EP0989454A1 (en) * | 1998-09-22 | 2000-03-29 | Ein Kohsan Co., Ltd. | Method for recycling photographic film |
-
1986
- 1986-05-02 JP JP10256786A patent/JPH0740132B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62258454A (ja) | 1987-11-10 |
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