JPH0739517Y2 - 回転式粉末圧縮成型機 - Google Patents
回転式粉末圧縮成型機Info
- Publication number
- JPH0739517Y2 JPH0739517Y2 JP4688893U JP4688893U JPH0739517Y2 JP H0739517 Y2 JPH0739517 Y2 JP H0739517Y2 JP 4688893 U JP4688893 U JP 4688893U JP 4688893 U JP4688893 U JP 4688893U JP H0739517 Y2 JPH0739517 Y2 JP H0739517Y2
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- JP
- Japan
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- punch
- lower punch
- cam
- die
- powder
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- Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、上杵および下杵により
回転盤に取付けた臼内で粉末材料を圧縮して錠剤等を成
型する回転式粉末圧縮成型機に関する。
回転盤に取付けた臼内で粉末材料を圧縮して錠剤等を成
型する回転式粉末圧縮成型機に関する。
【0002】
【従来の技術】回転式粉末圧縮成型機は、回転盤の回転
に伴い、これに取付けられた上杵と下杵とをこれらの昇
降用駆動部材に摺動させることにより昇降させ、この動
きを利用して粉末供給器から臼内に取込んだ粉末材料を
圧縮成型位置で圧縮成型する。この後には、上杵を上昇
させて成型品より分離してから、下杵の上昇により成型
品を臼上に押出して、この成型品をスクレーパに当てて
下杵から分離し、再び臼内への粉末材料の取込み動作に
移行して既述の成型サイクルを繰り返すようになってい
る。
に伴い、これに取付けられた上杵と下杵とをこれらの昇
降用駆動部材に摺動させることにより昇降させ、この動
きを利用して粉末供給器から臼内に取込んだ粉末材料を
圧縮成型位置で圧縮成型する。この後には、上杵を上昇
させて成型品より分離してから、下杵の上昇により成型
品を臼上に押出して、この成型品をスクレーパに当てて
下杵から分離し、再び臼内への粉末材料の取込み動作に
移行して既述の成型サイクルを繰り返すようになってい
る。
【0003】そして、回転盤の臼が粉末供給器に対向し
ている区間では、臼内にその下方から挿入された下杵を
低下器で下降動作させ、それにより粉末供給器内の粉末
材料を臼内に吸い込んで充填させるとともに、これに引
き続き重量レールで下杵を上昇動作させて臼内から余剰
粉末を吐出した後、この余剰粉末を前記粉末供給器の終
端部に設けられた粉末掻き取り手段により掻き取って、
臼内への粉末充填量を決定している。
ている区間では、臼内にその下方から挿入された下杵を
低下器で下降動作させ、それにより粉末供給器内の粉末
材料を臼内に吸い込んで充填させるとともに、これに引
き続き重量レールで下杵を上昇動作させて臼内から余剰
粉末を吐出した後、この余剰粉末を前記粉末供給器の終
端部に設けられた粉末掻き取り手段により掻き取って、
臼内への粉末充填量を決定している。
【0004】ところで、臼内に粉末材料を吸い込んで充
填する際に、従来は、ただ単に低下器のカム面で下杵を
下降動作させるだけの構成となっている。したがって、
臼内に吸い込まれた粉末材料の充填密度は専ら粉末供給
器内での粉末材料の密度のみに依存しており、充填密度
むらを少なくすることについて格別な対策を講じたもの
は提供されていなかった。
填する際に、従来は、ただ単に低下器のカム面で下杵を
下降動作させるだけの構成となっている。したがって、
臼内に吸い込まれた粉末材料の充填密度は専ら粉末供給
器内での粉末材料の密度のみに依存しており、充填密度
むらを少なくすることについて格別な対策を講じたもの
は提供されていなかった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】そのため、特に、臼へ
の充填深さが臼の直径よりも小さく、いわゆる厚みが薄
い(例えば厚みが直径の 1/5以下の)成型品の製造をす
る場合は、粉末掻き取り前における臼の移動に伴い、充
填された臼内の粉末材料が臼の移動方向後側に片寄って
しまい易く、それに基づく充填密度むらを発生すること
がある。
の充填深さが臼の直径よりも小さく、いわゆる厚みが薄
い(例えば厚みが直径の 1/5以下の)成型品の製造をす
る場合は、粉末掻き取り前における臼の移動に伴い、充
填された臼内の粉末材料が臼の移動方向後側に片寄って
しまい易く、それに基づく充填密度むらを発生すること
がある。
【0006】すなわち、粉末供給器に臼が対向した際に
下杵が低下器に摺動して下降されることにより、臼内に
粉末材料が吸い込み充填されるが、その際において臼内
に取込まれた粉末材料は、その上側に位置された粉末供
給器内の粉末材料の重さの影響を受ける。しかし、粉末
供給器は動くことがなく、この供給器に対して臼は移動
しているため、粉末供給器内の粉末材料の重さの影響
は、臼の移動方向後側に向けて作用する。この作用によ
り臼内に取り込まれた粉末材料が臼の移動方向後側に片
寄せられ易くなり、それが充填密度むら、ひいては成型
品の密度むらの原因となるものである。そして、この点
に対処する工夫は従来において提供されていなかった。
下杵が低下器に摺動して下降されることにより、臼内に
粉末材料が吸い込み充填されるが、その際において臼内
に取込まれた粉末材料は、その上側に位置された粉末供
給器内の粉末材料の重さの影響を受ける。しかし、粉末
供給器は動くことがなく、この供給器に対して臼は移動
しているため、粉末供給器内の粉末材料の重さの影響
は、臼の移動方向後側に向けて作用する。この作用によ
り臼内に取り込まれた粉末材料が臼の移動方向後側に片
寄せられ易くなり、それが充填密度むら、ひいては成型
品の密度むらの原因となるものである。そして、この点
に対処する工夫は従来において提供されていなかった。
【0007】また、この逆に臼内への充填深さが深い場
合にも、前記と同様に粉末供給器内の粉末材料の重さの
影響を受けるので、充填密度むらが発生する恐れがある
という問題もある。本考案の目的は、臼に取込まれる粉
末材料の充填密度むらを少なくして密度むらが少ない成
型品を製造できる回転式粉末圧縮成型機を得ることにあ
る。
合にも、前記と同様に粉末供給器内の粉末材料の重さの
影響を受けるので、充填密度むらが発生する恐れがある
という問題もある。本考案の目的は、臼に取込まれる粉
末材料の充填密度むらを少なくして密度むらが少ない成
型品を製造できる回転式粉末圧縮成型機を得ることにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本考案は、回転盤に上下動可能に取付けられ臼内にそ
の下方から挿入されて低下器を摺動する下杵に、その摺
動時にタッピング動作を与える加振手段を備えたもので
ある。
に本考案は、回転盤に上下動可能に取付けられ臼内にそ
の下方から挿入されて低下器を摺動する下杵に、その摺
動時にタッピング動作を与える加振手段を備えたもので
ある。
【0009】
【作用】本考案の回転式粉末圧縮成型機の構成におい
て、加振手段は、下杵が低下器を摺動して下降動作して
臼に粉末供給器内の粉末材料を吸い込んで充填する際
に、下杵に衝撃を与えてこの下杵をタッピング動作させ
る。このタッピング動作により、臼内に吸い込まれた粉
末材料の臼内での密度不均一が緩和される。
て、加振手段は、下杵が低下器を摺動して下降動作して
臼に粉末供給器内の粉末材料を吸い込んで充填する際
に、下杵に衝撃を与えてこの下杵をタッピング動作させ
る。このタッピング動作により、臼内に吸い込まれた粉
末材料の臼内での密度不均一が緩和される。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1〜図10を参
照して説明する。図2は回転式打錠機(回転式粉末圧縮
成型機)の一部の構成を示す縦断面図であって、同図中
符号1は本体フレームが備える固定の下部フレーム2の
上方に配置された上部フレームで、これら上下両フレー
ム1、2の四隅は図示しない柱を介して互いに連結され
ている。
照して説明する。図2は回転式打錠機(回転式粉末圧縮
成型機)の一部の構成を示す縦断面図であって、同図中
符号1は本体フレームが備える固定の下部フレーム2の
上方に配置された上部フレームで、これら上下両フレー
ム1、2の四隅は図示しない柱を介して互いに連結され
ている。
【0011】下部フレーム2にはサポート体3が取付け
られているとともに、このサポート体3の周部には、下
杵4を昇降させる各種の下杵昇降用駆動部材、つまり、
図1に示される低下器5、重量レール6、受け渡しレー
ル7、および突き上げレール8が夫々配設されている。
られているとともに、このサポート体3の周部には、下
杵4を昇降させる各種の下杵昇降用駆動部材、つまり、
図1に示される低下器5、重量レール6、受け渡しレー
ル7、および突き上げレール8が夫々配設されている。
【0012】下杵4を案内して下降させる低下器5の出
口端に隣接して配置された重量レール6は、上り斜面6
aおよびこの傾斜上端に連なる水平な重量設定面6bを
有しているとともに、高さ調整装置9に支持されてい
る。高さ調整装置9は、図示しない制御信号の適宜な入
力に基づき重量レール6を上下動させることにより、後
述の臼26に対する下杵4の上下位置を変えて臼26内
の実際の粉末充填容積を調整し、成型品の重量を一定に
するために設けられている。
口端に隣接して配置された重量レール6は、上り斜面6
aおよびこの傾斜上端に連なる水平な重量設定面6bを
有しているとともに、高さ調整装置9に支持されてい
る。高さ調整装置9は、図示しない制御信号の適宜な入
力に基づき重量レール6を上下動させることにより、後
述の臼26に対する下杵4の上下位置を変えて臼26内
の実際の粉末充填容積を調整し、成型品の重量を一定に
するために設けられている。
【0013】受け渡しレール7は重量レール6の重量設
定面6bに連なるように隣接配置されている。突き上げ
レール8は、前記臼26内で成型された成型品Aを臼2
6上に押し出すための突き上げ斜面8a、およびこの傾
斜上端に連なる水平面8bを有して形成されている。そ
して、水平面8bに連なるように隣接して前記低下器5
が配置されている。
定面6bに連なるように隣接配置されている。突き上げ
レール8は、前記臼26内で成型された成型品Aを臼2
6上に押し出すための突き上げ斜面8a、およびこの傾
斜上端に連なる水平面8bを有して形成されている。そ
して、水平面8bに連なるように隣接して前記低下器5
が配置されている。
【0014】図2に示されるようにサポート体3にはそ
の筒部3aの内部に相離間して設けられた上下一対の軸
受(なお、上側の軸受のみ図示)11を介して駆動軸1
2が回転自在に支持されている。駆動軸12の下端部は
図示しない駆動部の出力端に接続されている。
の筒部3aの内部に相離間して設けられた上下一対の軸
受(なお、上側の軸受のみ図示)11を介して駆動軸1
2が回転自在に支持されている。駆動軸12の下端部は
図示しない駆動部の出力端に接続されている。
【0015】サポート体3より突出された駆動軸12の
上端部には、軸受13を介して上杵昇降用駆動部材とし
ての上杵案内カム14の中央部に回転自在に支持されて
いる。平面視円板状をなすとともに上杵案内カム14
は、上部フレーム1の下端部1aにボルトで連結されて
いるとともに、その外周部に、周方向に連続し、かつ、
上杵15を昇降させる環状のカム部(図示しない)を有
している。
上端部には、軸受13を介して上杵昇降用駆動部材とし
ての上杵案内カム14の中央部に回転自在に支持されて
いる。平面視円板状をなすとともに上杵案内カム14
は、上部フレーム1の下端部1aにボルトで連結されて
いるとともに、その外周部に、周方向に連続し、かつ、
上杵15を昇降させる環状のカム部(図示しない)を有
している。
【0016】駆動軸12の上部にはこれと一緒に回転さ
れる回転盤17が支持されている。回転盤17は上側回
転体17aと下側回転体17bとを多数本のボルト18
で連結して形成されている。上側回転体17aの内周部
は駆動軸12に溶接止めした鍔部12aにリング形の座
19を介して載置されているとともに、回転盤17は、
上側回転体17aおよび座19を通って鍔部12aに螺
合される多数本のボルト20を介して駆動軸12に連結
されている。
れる回転盤17が支持されている。回転盤17は上側回
転体17aと下側回転体17bとを多数本のボルト18
で連結して形成されている。上側回転体17aの内周部
は駆動軸12に溶接止めした鍔部12aにリング形の座
19を介して載置されているとともに、回転盤17は、
上側回転体17aおよび座19を通って鍔部12aに螺
合される多数本のボルト20を介して駆動軸12に連結
されている。
【0017】上側回転体17aには上杵15を取付ける
ための杵案内鍔21が設けられている。下側回転体17
bには、下杵4を取付けるための杵案内鍔22が設けら
れているとともに、これら両鍔21、22間に位置され
る臼取付け鍔23が夫々設けられている。
ための杵案内鍔21が設けられている。下側回転体17
bには、下杵4を取付けるための杵案内鍔22が設けら
れているとともに、これら両鍔21、22間に位置され
る臼取付け鍔23が夫々設けられている。
【0018】上杵用の杵案内鍔21には垂直な杵案内孔
24が多数設けられている。これら杵案内孔24は駆動
軸12を中心として描かれる同一円上に位置して所定間
隔ごとに上杵15の使用数に対応して設けられている。
これら杵案内孔24には夫々上杵15が貫通されてい
る。杵案内孔24および上杵15の杵案内孔24を貫通
する部分の断面は円形であり、上杵15は上下動および
軸回り方向に回転可能に取付けられている。
24が多数設けられている。これら杵案内孔24は駆動
軸12を中心として描かれる同一円上に位置して所定間
隔ごとに上杵15の使用数に対応して設けられている。
これら杵案内孔24には夫々上杵15が貫通されてい
る。杵案内孔24および上杵15の杵案内孔24を貫通
する部分の断面は円形であり、上杵15は上下動および
軸回り方向に回転可能に取付けられている。
【0019】上杵15は、杵案内孔24を貫通する円柱
部の上端にこの円柱部よりも大径な算盤玉形状をなす頭
部15aを一体に設け、下端に前記円柱部よりも小径な
杵先部15bを一体に設けているとともに、その杵先面
は、凹凸がなく滑らかな面、例えば平坦面または球面の
一部からなる凹面で形成されている。この上杵15は、
その頭部15aの下側傾斜面15a1(図1参照)を上杵
案内カム14のカム部16に摺動して昇降されるように
なっている。
部の上端にこの円柱部よりも大径な算盤玉形状をなす頭
部15aを一体に設け、下端に前記円柱部よりも小径な
杵先部15bを一体に設けているとともに、その杵先面
は、凹凸がなく滑らかな面、例えば平坦面または球面の
一部からなる凹面で形成されている。この上杵15は、
その頭部15aの下側傾斜面15a1(図1参照)を上杵
案内カム14のカム部16に摺動して昇降されるように
なっている。
【0020】下杵用の杵案内鍔22の構成は前記杵案内
鍔21と略同様である。つまり、杵案内鍔22には前記
各杵案内孔24と同数の杵案内孔25が夫々垂直に設け
られている。これら杵案内孔25は駆動軸12を中心と
して描かれる同一円上に位置して下杵4の使用数に対応
して所定間隔ごとに設けられている。これら杵案内孔2
5には下杵4が摺動自在に貫通されている。杵案内孔2
5および下杵4の杵案内孔25を貫通する部分の断面は
円形であり、下杵4は上下動および軸回り方向に回転可
能に取付けられている。
鍔21と略同様である。つまり、杵案内鍔22には前記
各杵案内孔24と同数の杵案内孔25が夫々垂直に設け
られている。これら杵案内孔25は駆動軸12を中心と
して描かれる同一円上に位置して下杵4の使用数に対応
して所定間隔ごとに設けられている。これら杵案内孔2
5には下杵4が摺動自在に貫通されている。杵案内孔2
5および下杵4の杵案内孔25を貫通する部分の断面は
円形であり、下杵4は上下動および軸回り方向に回転可
能に取付けられている。
【0021】下杵4は、杵案内孔24を貫通する円柱部
の下端にこの円柱部よりも大径な算盤玉形状をなす頭部
4aを一体に設け、上端に前記円柱部よりも小径な杵先
部4bを一体に設けているとともに、その杵先面は、上
杵15の杵先面と同様に凹凸がなく滑らかな面、例えば
平坦面または球面の一部からなる凹面で形成されてい
る。この下杵4は、その頭部4aを前記下杵昇降用駆動
部材に摺動して昇降されるようになっている。さらに、
下杵4はその周方向に連続する回転力発生部としての歯
車部4a1を有している。この歯車部4a1は下杵4の頭部
4aの最大径部の外周面に多数の歯を並設して形成して
いる。
の下端にこの円柱部よりも大径な算盤玉形状をなす頭部
4aを一体に設け、上端に前記円柱部よりも小径な杵先
部4bを一体に設けているとともに、その杵先面は、上
杵15の杵先面と同様に凹凸がなく滑らかな面、例えば
平坦面または球面の一部からなる凹面で形成されてい
る。この下杵4は、その頭部4aを前記下杵昇降用駆動
部材に摺動して昇降されるようになっている。さらに、
下杵4はその周方向に連続する回転力発生部としての歯
車部4a1を有している。この歯車部4a1は下杵4の頭部
4aの最大径部の外周面に多数の歯を並設して形成して
いる。
【0022】臼取付け鍔23には杵立て数と同数の臼2
6が所定間隔ごとに取付けられている。これら臼26に
対して下杵4の杵先部4bが、臼孔の底をなして挿入さ
れているとともに、上杵15の杵先部15bが前記臼孔
に上方から挿脱され、これら上下杵15、4の昇降によ
り臼26内でこれに取込まれた粉末材料が圧縮成型され
るようになっている。
6が所定間隔ごとに取付けられている。これら臼26に
対して下杵4の杵先部4bが、臼孔の底をなして挿入さ
れているとともに、上杵15の杵先部15bが前記臼孔
に上方から挿脱され、これら上下杵15、4の昇降によ
り臼26内でこれに取込まれた粉末材料が圧縮成型され
るようになっている。
【0023】なお、図1中27は下杵加圧ローラ、28
は上杵加圧ローラであり、これらは圧縮成型位置に夫々
配置されている。圧縮成型位置は前記受け渡しレール7
と突き上げレール8との間に設定されている。図1中2
9は臼取付け鍔23の上面に下面開口を接して配置され
た粉末供給器であり、その終端壁29aは粉末掻き取り
手段として利用されている。この粉末供給器29の内部
には補給ホッパー30を介して適宜粉末材料が補給され
るようになっている。また、図1中31は臼取付け鍔2
3の上面に下端面を接して設けられたスクレーパで、こ
れにより成型された成型品Aが回転盤17の外部に取出
されるようになっている。
は上杵加圧ローラであり、これらは圧縮成型位置に夫々
配置されている。圧縮成型位置は前記受け渡しレール7
と突き上げレール8との間に設定されている。図1中2
9は臼取付け鍔23の上面に下面開口を接して配置され
た粉末供給器であり、その終端壁29aは粉末掻き取り
手段として利用されている。この粉末供給器29の内部
には補給ホッパー30を介して適宜粉末材料が補給され
るようになっている。また、図1中31は臼取付け鍔2
3の上面に下端面を接して設けられたスクレーパで、こ
れにより成型された成型品Aが回転盤17の外部に取出
されるようになっている。
【0024】図3〜図7に示されるように臼26内に粉
末供給器29内の粉末材料を吸い込んで充填するための
前記低下器5には、下杵スピン付与手段41が設けられ
ている。この付与手段41は、低下器5により下降動作
される下杵4にその軸回りの回転を与えるものであり、
その構成につき以下説明する。
末供給器29内の粉末材料を吸い込んで充填するための
前記低下器5には、下杵スピン付与手段41が設けられ
ている。この付与手段41は、低下器5により下降動作
される下杵4にその軸回りの回転を与えるものであり、
その構成につき以下説明する。
【0025】平面から見た形状が円弧状をなす低下器5
は、下杵4の頭部4a下端が摺動する第1カム面5aを
有し、かつ、このカム面5aの内周側に下杵4の頭部4
aの上側傾斜面4a2が摺動可能な第2カム面5bを設け
るとともに、第1カム面5aの外周側に、このカム面5
aより一段下がった台部5cを設けている。なお、図4
および図5中5dは前記サポート体3に低下器5をその
下側から固定するボルト(図示しない)が螺合される固
定孔であり、また、同4図中矢印は低下器5に対する下
杵4の移動方向、換言すれば、回転盤17の回転方向を
示している。
は、下杵4の頭部4a下端が摺動する第1カム面5aを
有し、かつ、このカム面5aの内周側に下杵4の頭部4
aの上側傾斜面4a2が摺動可能な第2カム面5bを設け
るとともに、第1カム面5aの外周側に、このカム面5
aより一段下がった台部5cを設けている。なお、図4
および図5中5dは前記サポート体3に低下器5をその
下側から固定するボルト(図示しない)が螺合される固
定孔であり、また、同4図中矢印は低下器5に対する下
杵4の移動方向、換言すれば、回転盤17の回転方向を
示している。
【0026】台部5c上の長手方向一端部には第1カム
ガイド42がボルト止めされているとともに、台部5c
の長手方向他端部には第2カムガイド43がボルト止め
されている。第1カムガイド42は図8等に示されてお
り、図8(B)中42aは台部5cに第1カムガイド4
2をその下側から固定するボルト(図示しない)が螺合
される固定孔である。同様に、第2カムガイド43は図
9等に示されており、図9(B)中43aは台部5cに
第2カムガイド43をその下側から固定するボルト(図
示しない)が螺合される固定孔である。
ガイド42がボルト止めされているとともに、台部5c
の長手方向他端部には第2カムガイド43がボルト止め
されている。第1カムガイド42は図8等に示されてお
り、図8(B)中42aは台部5cに第1カムガイド4
2をその下側から固定するボルト(図示しない)が螺合
される固定孔である。同様に、第2カムガイド43は図
9等に示されており、図9(B)中43aは台部5cに
第2カムガイド43をその下側から固定するボルト(図
示しない)が螺合される固定孔である。
【0027】また、図8および図9中42b、43bは
両カムガイド42、43にその上面に開口して設けられ
た第1連結孔、42c、43cは両カムガイド42、4
3にその外側面に開口して設けられた第2連結孔であ
る。第1連結孔42bと固定孔42aとは同一軸線上に
設けられ、第1連結孔43bと固定孔43aとは同一軸
線上に設けられている。
両カムガイド42、43にその上面に開口して設けられ
た第1連結孔、42c、43cは両カムガイド42、4
3にその外側面に開口して設けられた第2連結孔であ
る。第1連結孔42bと固定孔42aとは同一軸線上に
設けられ、第1連結孔43bと固定孔43aとは同一軸
線上に設けられている。
【0028】第1、第2のカムガイド42、43間に
は、これらの上面に渡って円弧状の上部カムガイド44
が水平な姿勢にして架設されている。図3および図4中
45は上部カムガイド44を通って第1連結孔42bま
たは43bに螺合される連結用ねじである。さらに第
1、第2のカムガイド42、43間には、これらの外側
面に渡って円弧状をなす押さえ板46が垂直に立てた姿
勢にして架設されている。図3および図4中47は押さ
え板46を通って第2連結孔42c、43cに螺合され
る連結用ねじである。
は、これらの上面に渡って円弧状の上部カムガイド44
が水平な姿勢にして架設されている。図3および図4中
45は上部カムガイド44を通って第1連結孔42bま
たは43bに螺合される連結用ねじである。さらに第
1、第2のカムガイド42、43間には、これらの外側
面に渡って円弧状をなす押さえ板46が垂直に立てた姿
勢にして架設されている。図3および図4中47は押さ
え板46を通って第2連結孔42c、43cに螺合され
る連結用ねじである。
【0029】上下に対向する台部5cの上面と上部カム
ガイド44の下面とには、これらの面より突出する位置
決めキー48が一定間隔で夫々ねじ止めされている。な
お、図3〜図5中5e、44aはキー取り付け溝、49
および50はキー取付けねじを示している。
ガイド44の下面とには、これらの面より突出する位置
決めキー48が一定間隔で夫々ねじ止めされている。な
お、図3〜図5中5e、44aはキー取り付け溝、49
および50はキー取付けねじを示している。
【0030】前記台部5cと、第1、第2カムガイド4
2、43と、上部カムガイド44とで囲まれる空間に
は、一対の端部スピンカム51、52と、複数の中間ス
ピンカム53とが並設されている。各スピンカム51〜
53の内周側の面の上部には図3〜図6および図10に
示されるように下杵4の歯車部4a1が噛み合う下杵係合
部としての、略ラック状をなす互いに平行な多数の歯5
4が夫々突出形成されている。図10(A)中54aは
導入斜面,54bは導出斜面である。なお、各スピンカ
ム51〜52の歯54は、前記第1カム面5aの傾きに
応じて第1カムガイド42側の端部スピンカム51から
第2カムガイド43側の端部スピンカム52に行くに従
い段階的に高さ位置が下がるように設けることが望まし
い。
2、43と、上部カムガイド44とで囲まれる空間に
は、一対の端部スピンカム51、52と、複数の中間ス
ピンカム53とが並設されている。各スピンカム51〜
53の内周側の面の上部には図3〜図6および図10に
示されるように下杵4の歯車部4a1が噛み合う下杵係合
部としての、略ラック状をなす互いに平行な多数の歯5
4が夫々突出形成されている。図10(A)中54aは
導入斜面,54bは導出斜面である。なお、各スピンカ
ム51〜52の歯54は、前記第1カム面5aの傾きに
応じて第1カムガイド42側の端部スピンカム51から
第2カムガイド43側の端部スピンカム52に行くに従
い段階的に高さ位置が下がるように設けることが望まし
い。
【0031】図3および図10に示されるように中間ス
ピンカム53の両端部における上下の角部、および端部
スピンカム51、52の一端部における上下の角部に
は、夫々直角をなす二面からなる凹み55aが夫々設け
られている。各凹み55aはそれを設けたスピンカム5
1〜53の厚み方向に延びている。隣接する中間スピン
カム53相互、およびこれらと隣接する端部スピンカム
51、52との凹み55aは互いに連続して凹溝55
(図3参照)を形成し、これらの凹溝55は位置決めキ
ー48に夫々摺動可能に嵌合されている。この嵌合によ
り、各スピンカム51〜53はその幅方向に位置決めさ
れるとともに、位置決めキー48の長手方向に沿って、
換言すれば、低下器5に対して放射方向に移動可能に設
けられている。
ピンカム53の両端部における上下の角部、および端部
スピンカム51、52の一端部における上下の角部に
は、夫々直角をなす二面からなる凹み55aが夫々設け
られている。各凹み55aはそれを設けたスピンカム5
1〜53の厚み方向に延びている。隣接する中間スピン
カム53相互、およびこれらと隣接する端部スピンカム
51、52との凹み55aは互いに連続して凹溝55
(図3参照)を形成し、これらの凹溝55は位置決めキ
ー48に夫々摺動可能に嵌合されている。この嵌合によ
り、各スピンカム51〜53はその幅方向に位置決めさ
れるとともに、位置決めキー48の長手方向に沿って、
換言すれば、低下器5に対して放射方向に移動可能に設
けられている。
【0032】前記台部5cの幅よりも厚みが小さい各ス
ピンカム51〜53と、これらの外周側の面と対向する
押さえ板46との間には図4〜図6に示されるように付
勢体としてのコイルばね56が夫々挟設されている。コ
イルばね56は、各スピンカム51〜53に対して二個
ずつ設けられて、各スピンカム51〜53を常に前記第
2カム面5b側に付勢している。なお、図6および図1
0中57は各スピンカム51〜53に形成されたばね収
納孔、58は押さえ板46に設けられたばね受け凹部で
あり、これらの間にコイルばね56が挟持されている。
ピンカム51〜53と、これらの外周側の面と対向する
押さえ板46との間には図4〜図6に示されるように付
勢体としてのコイルばね56が夫々挟設されている。コ
イルばね56は、各スピンカム51〜53に対して二個
ずつ設けられて、各スピンカム51〜53を常に前記第
2カム面5b側に付勢している。なお、図6および図1
0中57は各スピンカム51〜53に形成されたばね収
納孔、58は押さえ板46に設けられたばね受け凹部で
あり、これらの間にコイルばね56が挟持されている。
【0033】前記構成の下杵スピン手段41が設けられ
た低下器5には、これを摺動する下杵4にタッピング動
作を与える加振手段が設けられている。すなわち、図7
に示されるように低下器5の第1カム面5aは、その突
き上げレール8側の一端から重量レール6側の他端に向
けて次第に低くなる傾きを有し、この第1カム面5aよ
り僅かに突出して複数の第1加振手段としての突き上げ
ピン61が、所定間隔ごとに取付けられている(図1、
図3、図4、図6、および図7参照)。これらのピン6
1の上端部は半球状であるとともに、各突き上げピン6
1は低下器5にその下方からねじ込まれて、第1カム面
5aからの突出量を調整可能に取付けられている。な
お、図6および図7中62は各突き上げピン61が螺挿
されるピン取付け用のねじ孔である。
た低下器5には、これを摺動する下杵4にタッピング動
作を与える加振手段が設けられている。すなわち、図7
に示されるように低下器5の第1カム面5aは、その突
き上げレール8側の一端から重量レール6側の他端に向
けて次第に低くなる傾きを有し、この第1カム面5aよ
り僅かに突出して複数の第1加振手段としての突き上げ
ピン61が、所定間隔ごとに取付けられている(図1、
図3、図4、図6、および図7参照)。これらのピン6
1の上端部は半球状であるとともに、各突き上げピン6
1は低下器5にその下方からねじ込まれて、第1カム面
5aからの突出量を調整可能に取付けられている。な
お、図6および図7中62は各突き上げピン61が螺挿
されるピン取付け用のねじ孔である。
【0034】さらに、低下器5の第2カム面5bも全体
としては突き上げレール8側の一端から重量レール6側
の他端に向けて次第に低くなる傾きを有しているが、こ
のカム面5bには複数の第2加振手段としての急傾斜カ
ム面部63が所定間隔ごとに設けられている。これら急
傾斜カム面部63はその両側に隣接する傾斜部分よりも
下がり勾配が急に形成されている。さらに、図7に示さ
れるように急傾斜カム面部63は、前記各突き上げピン
61に夫々別々に対応して設けられ、その傾斜上端は突
き上げピン61の真上に対して少し下杵4の移動方向前
方にずれた位置に設定されている。なお、図7中実線の
矢印は低下器5に対する下杵4の移動方向を示してい
る。
としては突き上げレール8側の一端から重量レール6側
の他端に向けて次第に低くなる傾きを有しているが、こ
のカム面5bには複数の第2加振手段としての急傾斜カ
ム面部63が所定間隔ごとに設けられている。これら急
傾斜カム面部63はその両側に隣接する傾斜部分よりも
下がり勾配が急に形成されている。さらに、図7に示さ
れるように急傾斜カム面部63は、前記各突き上げピン
61に夫々別々に対応して設けられ、その傾斜上端は突
き上げピン61の真上に対して少し下杵4の移動方向前
方にずれた位置に設定されている。なお、図7中実線の
矢印は低下器5に対する下杵4の移動方向を示してい
る。
【0035】また、図7中64は第1カム面5aの入口
側部分に形成された段部、65は第2カム面5bの入口
側部分に段部64と対応して形成された引き下げカム面
部である、引き下げカム面部65には下杵4の頭部4a
の上側傾斜面4a2が係合可能であり。その係合により下
杵4の下降動作に対する抵抗に拘らず下杵4を第1カム
面5aに摺接させる強制引き下げをするようになってい
る。
側部分に形成された段部、65は第2カム面5bの入口
側部分に段部64と対応して形成された引き下げカム面
部である、引き下げカム面部65には下杵4の頭部4a
の上側傾斜面4a2が係合可能であり。その係合により下
杵4の下降動作に対する抵抗に拘らず下杵4を第1カム
面5aに摺接させる強制引き下げをするようになってい
る。
【0036】前記構成を備える回転式打錠機は、その駆
動部を起動して回転盤17を回転させることにより、粉
末供給位置に臼26が運ばれた際に、下杵4が低下器5
で案内されながら下降されるから、それにしたがって粉
末供給器29内の粉末材料が臼26内へ吸込まれる。引
き続いて下杵4は秤量位置に運ばれて重量レール6によ
り上昇されるから、それに伴い余剰粉末が粉末供給器2
9内に吐き出されて掻き取られ、所定量の粉末が臼26
内に残される。そして、臼26は圧縮成型位置に運ば
れ、上杵15および下杵4が上下の杵加圧ローラ28、
27により互いに近付く方向に移動されて、臼26内に
既に取込まれている粉末材料を圧縮成型する。
動部を起動して回転盤17を回転させることにより、粉
末供給位置に臼26が運ばれた際に、下杵4が低下器5
で案内されながら下降されるから、それにしたがって粉
末供給器29内の粉末材料が臼26内へ吸込まれる。引
き続いて下杵4は秤量位置に運ばれて重量レール6によ
り上昇されるから、それに伴い余剰粉末が粉末供給器2
9内に吐き出されて掻き取られ、所定量の粉末が臼26
内に残される。そして、臼26は圧縮成型位置に運ば
れ、上杵15および下杵4が上下の杵加圧ローラ28、
27により互いに近付く方向に移動されて、臼26内に
既に取込まれている粉末材料を圧縮成型する。
【0037】この後、臼26は突き上げ位置に運ばれ、
それに伴い、まず、上杵案内カム14により上杵15が
上昇されて、この上杵15が臼26内の成型品Aから分
離されるとともに、臼26から抜け出し、次に、突き上
げレール8による下杵4の上昇で臼26内の成型品Aが
臼26上に押し出される。最後に、臼26が取出し位置
に運ばれることにより、押し出された成型品Aがスクレ
ーパ31に当たって、下杵4から分離されて回転盤17
の外部に取出される。
それに伴い、まず、上杵案内カム14により上杵15が
上昇されて、この上杵15が臼26内の成型品Aから分
離されるとともに、臼26から抜け出し、次に、突き上
げレール8による下杵4の上昇で臼26内の成型品Aが
臼26上に押し出される。最後に、臼26が取出し位置
に運ばれることにより、押し出された成型品Aがスクレ
ーパ31に当たって、下杵4から分離されて回転盤17
の外部に取出される。
【0038】以上のようにして臼26が回転盤17によ
り1回転するごと1成型サイクルが終了する。以下、こ
の成型サイクルが繰り返し行なわれて、次々に錠剤等の
成型品Aが製造される。
り1回転するごと1成型サイクルが終了する。以下、こ
の成型サイクルが繰り返し行なわれて、次々に錠剤等の
成型品Aが製造される。
【0039】そして、前記1成型サイクルにおいて下杵
4が低下器5を摺動する際に下杵4はタッピング動作を
する。つまり、下杵4の頭部4aの下端が低下器5の第
1カム面5aを摺動している場合には、下杵4の頭部4
aの下端が突き上げピン61に当たることに伴い、下杵
4が強制的に飛上がる。また、下杵4の頭部4aが第1
カム面5aから浮き上がっている場合には、下杵4の頭
部4aの上側傾斜面4a2が第2カム面5bの急傾斜カム
面部63に当たることに伴い、下杵4が強制的に落下さ
れる。このような上方向および下方向への下杵4のタッ
ピング動作は、下杵4が突き上げピン61および急傾斜
カム面63に当たるたびに繰返される。なお、図7中点
線で示す矢印は前記タッピング動作による下杵4の頭部
4a側の動きを概略的に示している。
4が低下器5を摺動する際に下杵4はタッピング動作を
する。つまり、下杵4の頭部4aの下端が低下器5の第
1カム面5aを摺動している場合には、下杵4の頭部4
aの下端が突き上げピン61に当たることに伴い、下杵
4が強制的に飛上がる。また、下杵4の頭部4aが第1
カム面5aから浮き上がっている場合には、下杵4の頭
部4aの上側傾斜面4a2が第2カム面5bの急傾斜カム
面部63に当たることに伴い、下杵4が強制的に落下さ
れる。このような上方向および下方向への下杵4のタッ
ピング動作は、下杵4が突き上げピン61および急傾斜
カム面63に当たるたびに繰返される。なお、図7中点
線で示す矢印は前記タッピング動作による下杵4の頭部
4a側の動きを概略的に示している。
【0040】以上のように下杵4を低下器5で下降させ
て臼26に粉末供給器29内の粉末材料を吸い込み充填
する際に、突き上げピン61および急傾斜カム面部63
への当たりに伴い、下杵4をタッピング動作させると同
時に、この下杵4に衝撃を与えることができる。そのた
め、臼26内に吸い込まれた粉末材料の臼26内での密
度不均一を緩和することができる。
て臼26に粉末供給器29内の粉末材料を吸い込み充填
する際に、突き上げピン61および急傾斜カム面部63
への当たりに伴い、下杵4をタッピング動作させると同
時に、この下杵4に衝撃を与えることができる。そのた
め、臼26内に吸い込まれた粉末材料の臼26内での密
度不均一を緩和することができる。
【0041】しかも、粉末材料の臼26内への吸い込み
充填が行われる区間においては、下杵スピン付与手段4
1により以下のようにして下杵4が少なくとも数十度以
上回転される。
充填が行われる区間においては、下杵スピン付与手段4
1により以下のようにして下杵4が少なくとも数十度以
上回転される。
【0042】まず、回転盤17により臼26とともに下
杵4が粉末供給区間に運ばれてくると、下杵4の歯車部
4a1が、下杵スピン付与手段41の端部スピンカム5
1、複数の中間スピンカム53、および端部スピンカム
52の各歯54に対して、この記載順に次々に噛み合
う。そのため、下杵4の低下器5への摺動に伴い、前記
噛み合い係合を介して歯車部4a1に発生される回転力に
より下杵4がその軸回り方向に回転される。この噛み合
い係合において各スピンカム51〜53はコイルばね5
6の付勢力に抗して下杵4から遠ざかる方向に少し逃げ
ながら噛み合いを継続して、下杵4に過大な摺動抵抗を
与えることを少なくしている。なお、各スピンカム51
〜53の移動は、低下器5の台部5c、上部カムガイド
44、および上下の位置決めキー48を案内として行わ
れ、その際の各スピンカム51〜53の幅方向の遊動は
位置決めキー48により防止される。
杵4が粉末供給区間に運ばれてくると、下杵4の歯車部
4a1が、下杵スピン付与手段41の端部スピンカム5
1、複数の中間スピンカム53、および端部スピンカム
52の各歯54に対して、この記載順に次々に噛み合
う。そのため、下杵4の低下器5への摺動に伴い、前記
噛み合い係合を介して歯車部4a1に発生される回転力に
より下杵4がその軸回り方向に回転される。この噛み合
い係合において各スピンカム51〜53はコイルばね5
6の付勢力に抗して下杵4から遠ざかる方向に少し逃げ
ながら噛み合いを継続して、下杵4に過大な摺動抵抗を
与えることを少なくしている。なお、各スピンカム51
〜53の移動は、低下器5の台部5c、上部カムガイド
44、および上下の位置決めキー48を案内として行わ
れ、その際の各スピンカム51〜53の幅方向の遊動は
位置決めキー48により防止される。
【0043】このように粉末材料の吸い込み充填区間に
おいて下杵4が下杵スピン付与手段41でスピンされる
ことにより、固められていない臼26内の粉末材料を回
転させて、臼26内で粉末材料の片寄り作用が及ぶ箇所
を実質的にずらして平均化できる。
おいて下杵4が下杵スピン付与手段41でスピンされる
ことにより、固められていない臼26内の粉末材料を回
転させて、臼26内で粉末材料の片寄り作用が及ぶ箇所
を実質的にずらして平均化できる。
【0044】すなわち、以上のようなタッピング動作お
よびスピン動作を下杵4に与えることにより、臼26内
に吸い込まれた粉末材料の充填密度の均一化を図ること
ができる。そのため、成型品Aの厚みがその直径に対し
て 1/5以下、例えばいわゆるボタン型電池に使用される
陽極合剤のように厚みがその直径に対して1/20を越える
ような厚みが薄い成型品を成型する場合に、充填密度む
らに基づく成型品の偏肉(成型品各部の密度むら)を少
なくして成型できるとともに、成型品Aの厚みが大きい
場合にも、その密度むらを少なくして成型できる。
よびスピン動作を下杵4に与えることにより、臼26内
に吸い込まれた粉末材料の充填密度の均一化を図ること
ができる。そのため、成型品Aの厚みがその直径に対し
て 1/5以下、例えばいわゆるボタン型電池に使用される
陽極合剤のように厚みがその直径に対して1/20を越える
ような厚みが薄い成型品を成型する場合に、充填密度む
らに基づく成型品の偏肉(成型品各部の密度むら)を少
なくして成型できるとともに、成型品Aの厚みが大きい
場合にも、その密度むらを少なくして成型できる。
【0045】なお、本考案は前記一実施例には制約され
ない。例えば、スピン付与手段41は省略してもよい。
しかし、この手段41を併用する場合に、その構成は前
記一実施例の構成に限らず、例えば、スピンカムに代え
て多数の歯車を並設してこれらをモータ等の動力で同一
方向に回転駆動してもよい。または、スピンカムに代え
て、歯車部が噛み合う多数の歯を有した無端ベルトを用
いて、このベルトをモータ等の動力で回転駆動する構成
としてもよい。さらに、下杵4の回転力発生部4a1を下
杵4の外周に嵌着されるゴムリングとするとともに、下
杵スピン付与手段41の下杵係合部54を前記ゴムリン
グが圧接しながら摺動するゴム板(これにはスピンカム
の先端に張付け固定されたもの、および回転駆動される
ゴム製無端ベルトを含む。)で形成してもよい。このよ
うな構成とする場合にも、ゴムリングがゴム板に摩擦係
合することにより、ゴムリングに発生される回転力で下
杵を回転させることができる。
ない。例えば、スピン付与手段41は省略してもよい。
しかし、この手段41を併用する場合に、その構成は前
記一実施例の構成に限らず、例えば、スピンカムに代え
て多数の歯車を並設してこれらをモータ等の動力で同一
方向に回転駆動してもよい。または、スピンカムに代え
て、歯車部が噛み合う多数の歯を有した無端ベルトを用
いて、このベルトをモータ等の動力で回転駆動する構成
としてもよい。さらに、下杵4の回転力発生部4a1を下
杵4の外周に嵌着されるゴムリングとするとともに、下
杵スピン付与手段41の下杵係合部54を前記ゴムリン
グが圧接しながら摺動するゴム板(これにはスピンカム
の先端に張付け固定されたもの、および回転駆動される
ゴム製無端ベルトを含む。)で形成してもよい。このよ
うな構成とする場合にも、ゴムリングがゴム板に摩擦係
合することにより、ゴムリングに発生される回転力で下
杵を回転させることができる。
【0046】また、本考案は第2加振手段としての引き
下げカム面部65は省略してもよいとともに、第1加振
手段は突き上げピン61に代えて上り斜面で形成しても
よく、そして、第1加振手段としての突き上げピン61
等は少なくとも一つあればよい。
下げカム面部65は省略してもよいとともに、第1加振
手段は突き上げピン61に代えて上り斜面で形成しても
よく、そして、第1加振手段としての突き上げピン61
等は少なくとも一つあればよい。
【0047】さらに、本考案の加振手段は、下杵に直接
接してこれに衝撃を与える構成に限らず、振動発生器等
で低下器全体に衝撃を繰返し継続して与えることによ
り、その衝撃を低下器を介して下杵に波及させる構成と
してもよい。
接してこれに衝撃を与える構成に限らず、振動発生器等
で低下器全体に衝撃を繰返し継続して与えることによ
り、その衝撃を低下器を介して下杵に波及させる構成と
してもよい。
【0048】
【考案の効果】以上説明した本考案の回転式粉末圧縮成
型機においては、下杵にタッピング動作を与える加振手
段を備えた構成により、下杵のタッピング動作に伴い臼
内に吸い込まれた粉末材料の臼内での密度不均一を緩和
できるから、臼に取込まれる粉末材料の充填密度むらが
少なく、したがって、密度むらが少ない成型品を製造で
きる。
型機においては、下杵にタッピング動作を与える加振手
段を備えた構成により、下杵のタッピング動作に伴い臼
内に吸い込まれた粉末材料の臼内での密度不均一を緩和
できるから、臼に取込まれる粉末材料の充填密度むらが
少なく、したがって、密度むらが少ない成型品を製造で
きる。
【図1】本考案の一実施例に係る回転式打錠機の臼が配
設された回転盤と杵および杵昇降用駆動部材との関係を
展開して示す概略説明図。
設された回転盤と杵および杵昇降用駆動部材との関係を
展開して示す概略説明図。
【図2】同一実施例に係る回転式打錠機の一部の構成を
粉末吸い込み位置において示す縦断面図。
粉末吸い込み位置において示す縦断面図。
【図3】同一実施例に係る回転式打錠機の下杵スピン付
与手段の構成を分解して示す斜視図。
与手段の構成を分解して示す斜視図。
【図4】同一実施例に係る下杵スピン付与手段の構成を
一部切欠して示す平面図。
一部切欠して示す平面図。
【図5】図4中Z−Z線に沿って示す断面図。
【図6】図4中Y−Y線に沿って示す断面図。
【図7】図4中X−X線に沿って示す断面図。
【図8】(A)は同一実施例に係る下杵スピン付与手段
の第1カムガイドの構成を示す平面図。(B)は同第1
カムガイドの構成を示す側面図。
の第1カムガイドの構成を示す平面図。(B)は同第1
カムガイドの構成を示す側面図。
【図9】(A)は同一実施例に係る下杵スピン付与手段
の第2カムガイドの構成を示す平面図。(B)は同第2
カムガイドの構成を示す側面図。
の第2カムガイドの構成を示す平面図。(B)は同第2
カムガイドの構成を示す側面図。
【図10】(A)は同一実施例に係る下杵スピン付与手
段の中間スピンカムの構成を示す平面図。(B)は同中
間スピンカムの構成を示す正面図。(C)は同中間スピ
ンカムの構成を一部断面して示す側面図。
段の中間スピンカムの構成を示す平面図。(B)は同中
間スピンカムの構成を示す正面図。(C)は同中間スピ
ンカムの構成を一部断面して示す側面図。
4…下杵、 4a…頭部、4
a2…上側傾斜面、 5…低下器、5a
…第1カム面、 5b…第2カム面、
17…回転盤、 23…臼取付け
鍔、26…臼、 29…粉末
供給器、61…突き上げピン(第1加振動手段)、63
…急傾斜カム面(第2加振動手段)。
a2…上側傾斜面、 5…低下器、5a
…第1カム面、 5b…第2カム面、
17…回転盤、 23…臼取付け
鍔、26…臼、 29…粉末
供給器、61…突き上げピン(第1加振動手段)、63
…急傾斜カム面(第2加振動手段)。
Claims (1)
- 【請求項1】回転盤の臼取付け鍔に取付けられた臼が前
記臼取付け鍔上面に接する粉末供給器と対向する区間に
あって、前記回転盤に上下動可能に取付けられて前記臼
内にその下方から挿入された下杵が摺動する低下器で前
記下杵を下降させて、前記粉末供給器内の粉末材料を前
記臼内に吸い込んで充填する回転式粉末圧縮成型機にお
いて、前記低下器を摺動する下杵にタッピング動作を与
える加振手段を備えたことを特徴とする回転式粉末圧縮
成型機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4688893U JPH0739517Y2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 回転式粉末圧縮成型機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4688893U JPH0739517Y2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 回転式粉末圧縮成型機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0715196U JPH0715196U (ja) | 1995-03-14 |
JPH0739517Y2 true JPH0739517Y2 (ja) | 1995-09-13 |
Family
ID=12759910
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4688893U Expired - Lifetime JPH0739517Y2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 回転式粉末圧縮成型機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0739517Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002539951A (ja) * | 1999-03-18 | 2002-11-26 | コルシュ プレッセン アーゲー | 互換式インサートポンチを備えたロータリープレス |
IT202000000112A1 (it) * | 2020-01-08 | 2021-07-08 | Ima Spa | Macchina comprimitrice. |
-
1993
- 1993-08-30 JP JP4688893U patent/JPH0739517Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH0715196U (ja) | 1995-03-14 |
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