JPH0737716Y2 - 電気集塵機用陽極材 - Google Patents
電気集塵機用陽極材Info
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- JPH0737716Y2 JPH0737716Y2 JP6898390U JP6898390U JPH0737716Y2 JP H0737716 Y2 JPH0737716 Y2 JP H0737716Y2 JP 6898390 U JP6898390 U JP 6898390U JP 6898390 U JP6898390 U JP 6898390U JP H0737716 Y2 JPH0737716 Y2 JP H0737716Y2
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Landscapes
- Electrostatic Separation (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は陽極と陰極とを対向させて配置し、この陽極と
陰極間に高電圧を印加して、電極間に粒子を含む気体を
通過させ、帯電した固体粒子を陽極面に捕集するに用い
る電気集塵機用陽極材料に関する。
陰極間に高電圧を印加して、電極間に粒子を含む気体を
通過させ、帯電した固体粒子を陽極面に捕集するに用い
る電気集塵機用陽極材料に関する。
〔従来の技術〕 空気清浄機などの電気集塵機には、陽極材として、第２
図に示すように、厚さ0.05mm程度で幅が４〜50mmのアル
ミニウム箔テープからなる導電テープ１を中にして厚さ
0.2mm程度で幅が導電テープ１よりも５〜10mm大きいポ
リプロピレンテープで、導電テープ１をその幅方向の中
央に位置せしめて両側から挟み熱圧着して形成された絶
縁被覆２を有するテープが用いられている。この陽極材
は、厚さ0.05mmのアルミニウム箔テープからなる陰極材
と約5mm程度の間隔を隔てて平行に配置されて集塵機と
して用いられる。
図に示すように、厚さ0.05mm程度で幅が４〜50mmのアル
ミニウム箔テープからなる導電テープ１を中にして厚さ
0.2mm程度で幅が導電テープ１よりも５〜10mm大きいポ
リプロピレンテープで、導電テープ１をその幅方向の中
央に位置せしめて両側から挟み熱圧着して形成された絶
縁被覆２を有するテープが用いられている。この陽極材
は、厚さ0.05mmのアルミニウム箔テープからなる陰極材
と約5mm程度の間隔を隔てて平行に配置されて集塵機と
して用いられる。
しかし、このような導体の外周が絶縁物で覆われた電極
を使用すると、気体中の粒子に荷電を与えるためのイオ
ン化電極を必要とし、特に小型の電気集塵機では構造が
複雑となるだけでなく、イオン化電極によりオゾンが発
生し人体に悪影響を与える問題がある。
を使用すると、気体中の粒子に荷電を与えるためのイオ
ン化電極を必要とし、特に小型の電気集塵機では構造が
複雑となるだけでなく、イオン化電極によりオゾンが発
生し人体に悪影響を与える問題がある。
本考案は、容易に製造できイオン化電極を必要としない
陽極材を提供することを目的とする。
陽極材を提供することを目的とする。
本考案は、アルミニウム箔テープからなる導電テープ
と、導電テープの外周を囲み導電テープの幅方向両縁か
ら外側に延長する部分を有する体積固有抵抗値が1010〜
1017Ω・cmのエチレンアクリル酸エチル共重合樹脂から
なる半導電層と、半導電層の幅方向両縁を露出させて半
導電層を囲んだポリプロピレンの絶縁被覆とからなる電
気集塵機用陽極材にある。
と、導電テープの外周を囲み導電テープの幅方向両縁か
ら外側に延長する部分を有する体積固有抵抗値が1010〜
1017Ω・cmのエチレンアクリル酸エチル共重合樹脂から
なる半導電層と、半導電層の幅方向両縁を露出させて半
導電層を囲んだポリプロピレンの絶縁被覆とからなる電
気集塵機用陽極材にある。
この陽極材は、電気集塵機内に陰極材と平行に配置さ
れ、両極間に２〜3KVの電圧を印加して使用するもので
あるが、半導電層を絶縁被覆から外部に露出させて設け
たことにより、これから僅かな漏れ電流を発生させ、気
体中の粒子に荷電を与えることが出来るので、イオン化
電極を不要に出来る。
れ、両極間に２〜3KVの電圧を印加して使用するもので
あるが、半導電層を絶縁被覆から外部に露出させて設け
たことにより、これから僅かな漏れ電流を発生させ、気
体中の粒子に荷電を与えることが出来るので、イオン化
電極を不要に出来る。
この半導電層の体積固有抵抗値が1010Ω・cm未満では、
漏れ電流が大きくなり過ぎて火花放電を生じ発火の原因
となるだけでなく、短期間で絶縁被覆の劣化を生ずるの
で好ましくなく、1017Ω・cmを超えると漏れ電流が無く
なり、気体中の粒子に荷電出来なくなり集塵効率が低下
してしまうからである。
漏れ電流が大きくなり過ぎて火花放電を生じ発火の原因
となるだけでなく、短期間で絶縁被覆の劣化を生ずるの
で好ましくなく、1017Ω・cmを超えると漏れ電流が無く
なり、気体中の粒子に荷電出来なくなり集塵効率が低下
してしまうからである。
半導電層としてエチレンアクリル酸エチル共重合樹脂を
用いるのは、一般の合成樹脂やカーボン添加樹脂では経
時変化により体積固有抵抗も変化し次第に大きくなり、
絶縁破壊を起すことがあるが、この樹脂では経時変化が
小さく安定していることを見出したことによる。この樹
脂はアクリル酸エチルの含有量により体積固有抵抗値が
変化するので、上記の範囲内の希望する抵抗値のものを
得ることが出来る。又、この樹脂は導電テープと、絶縁
被覆との双方に対する接触性が良く熱接着で容易に製造
できる。この樹脂の市販品としては、例えば日本ユニカ
ー（株）の押出成形用、射出成形用樹脂がある。
用いるのは、一般の合成樹脂やカーボン添加樹脂では経
時変化により体積固有抵抗も変化し次第に大きくなり、
絶縁破壊を起すことがあるが、この樹脂では経時変化が
小さく安定していることを見出したことによる。この樹
脂はアクリル酸エチルの含有量により体積固有抵抗値が
変化するので、上記の範囲内の希望する抵抗値のものを
得ることが出来る。又、この樹脂は導電テープと、絶縁
被覆との双方に対する接触性が良く熱接着で容易に製造
できる。この樹脂の市販品としては、例えば日本ユニカ
ー（株）の押出成形用、射出成形用樹脂がある。
尚、絶縁被覆のポリプロピレンは体積固有抵抗値が1017
Ω・cmを超えるものが用いられる。
Ω・cmを超えるものが用いられる。
第１図に本考案による陽極材の断面図を示す。図におい
て１はアルミニウム箔テープからなる導電テープで、そ
の周囲を取り囲み、導電テープ１の幅方向両端から外周
に延長させて設けたエチレンアクリル酸エチル共重合樹
脂からなる半導電層３が設けられている。半導電層３の
外周には、ポリプロピレンからなる絶縁被覆２が設けら
れ、その幅方向両端から半導電層３が露出されている。
て１はアルミニウム箔テープからなる導電テープで、そ
の周囲を取り囲み、導電テープ１の幅方向両端から外周
に延長させて設けたエチレンアクリル酸エチル共重合樹
脂からなる半導電層３が設けられている。半導電層３の
外周には、ポリプロピレンからなる絶縁被覆２が設けら
れ、その幅方向両端から半導電層３が露出されている。
この陽極材は例えば、厚さ0.2mmで、幅41.6mmのポリプ
ロピレンテープで片面全面に、0.05mmの厚さにエチレン
アクリル酸エチル共重合樹脂の層を一体に設けたテープ
を作り、このテープ２枚をエチレンアクリル酸エチル共
重合樹脂の層が互いに対向するようにして、その間の幅
方向中央に厚さ0.05mmで幅が35mmのアルミニウム箔テー
プを位置させヒートシールロールの間を通過させること
でこれ等を一体に作ることが出来る。
ロピレンテープで片面全面に、0.05mmの厚さにエチレン
アクリル酸エチル共重合樹脂の層を一体に設けたテープ
を作り、このテープ２枚をエチレンアクリル酸エチル共
重合樹脂の層が互いに対向するようにして、その間の幅
方向中央に厚さ0.05mmで幅が35mmのアルミニウム箔テー
プを位置させヒートシールロールの間を通過させること
でこれ等を一体に作ることが出来る。
本考案陽極材によれば、容易に安価に製造出来るイオン
化電極を省略できる電気集塵機用陽極材を提供できる。
化電極を省略できる電気集塵機用陽極材を提供できる。
第１図は本考案による電気集塵機用陽極材の断面図、第
２図は従来の電気集塵機用陽極材の断面図である。 １……導電テープ ２……半導電層 ３……絶縁被覆
２図は従来の電気集塵機用陽極材の断面図である。 １……導電テープ ２……半導電層 ３……絶縁被覆
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−187951（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−217256（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−174263（ＪＰ，Ａ) 特開 昭48−88555（ＪＰ，Ａ) 実開 平１−114051（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−9652（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】アルミニウム箔テープからなる導電テープ
と、導電テープの外周を囲み導電テープの幅方向両縁か
ら外側に延長する部分を有する体積固有抵抗値が1010〜
1017Ω・cmのエチレンアクリル酸エチル共重合樹脂から
なる半導電層と、半導電層の幅方向両縁を露出させて半
導電層を囲んだポリプロピレンの絶縁被覆とからなる電
気集塵機用陽極材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6898390U JPH0737716Y2 (ja) | 1990-06-29 | 1990-06-29 | 電気集塵機用陽極材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6898390U JPH0737716Y2 (ja) | 1990-06-29 | 1990-06-29 | 電気集塵機用陽極材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0430050U JPH0430050U (ja) | 1992-03-11 |
| JPH0737716Y2 true JPH0737716Y2 (ja) | 1995-08-30 |
Family
ID=31603899
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6898390U Expired - Fee Related JPH0737716Y2 (ja) | 1990-06-29 | 1990-06-29 | 電気集塵機用陽極材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0737716Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2816820B2 (ja) * | 1995-05-16 | 1998-10-27 | 井上金属工業株式会社 | 熱転写捺染装置 |
-
1990
- 1990-06-29 JP JP6898390U patent/JPH0737716Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0430050U (ja) | 1992-03-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |