JPH0737351B2 - 無機質押出成形体の化粧方法 - Google Patents
無機質押出成形体の化粧方法Info
- Publication number
- JPH0737351B2 JPH0737351B2 JP378690A JP378690A JPH0737351B2 JP H0737351 B2 JPH0737351 B2 JP H0737351B2 JP 378690 A JP378690 A JP 378690A JP 378690 A JP378690 A JP 378690A JP H0737351 B2 JPH0737351 B2 JP H0737351B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- curing
- coating
- synthetic resin
- heat
- inorganic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Aftertreatments Of Artificial And Natural Stones (AREA)
- Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は無機質押圧成形体の化粧方法に関する。
従来、屋根瓦としてセメント瓦が非常に広く使用されて
いる。
いる。
この種瓦は基材が吸水性を有することと、基材の色彩が
灰〜灰黒色をなし装飾性に乏しいことから、表面装飾を
兼ねて耐水性塗料により表面化粧することが通常行われ
る。
灰〜灰黒色をなし装飾性に乏しいことから、表面装飾を
兼ねて耐水性塗料により表面化粧することが通常行われ
る。
このセメント瓦の化粧方法として、セメント配合物を押
圧成形後、これを製品寸法に切断し、プレス機へ供給
し、プレス盤で加圧後、一次養生硬化させた後に合成樹
脂エマルジョン塗料、あるいは合成樹脂溶剤塗料で表面
に下塗塗装後、更に上塗塗装し、養生硬化することや、
一次養生前に着色スラリーで表面を一次塗装し、さらに
水系エマルジョン塗料により上塗を行い、これを一次養
生、二次養生する方法が行なわれている。
圧成形後、これを製品寸法に切断し、プレス機へ供給
し、プレス盤で加圧後、一次養生硬化させた後に合成樹
脂エマルジョン塗料、あるいは合成樹脂溶剤塗料で表面
に下塗塗装後、更に上塗塗装し、養生硬化することや、
一次養生前に着色スラリーで表面を一次塗装し、さらに
水系エマルジョン塗料により上塗を行い、これを一次養
生、二次養生する方法が行なわれている。
しかしながら、前者の化粧方法では一次養生後の乾燥表
面に塗装しているので、塗装が基材に十分に浸透しきれ
ず、塗膜と基材の界面が明瞭となって基本的に剥離し易
い状態となり、屋根などの野外に使用した場合、紫外
線、雨水、熱による劣化により3〜5年で塗膜が剥離し
表面は見苦しくなるいった問題があった。
面に塗装しているので、塗装が基材に十分に浸透しきれ
ず、塗膜と基材の界面が明瞭となって基本的に剥離し易
い状態となり、屋根などの野外に使用した場合、紫外
線、雨水、熱による劣化により3〜5年で塗膜が剥離し
表面は見苦しくなるいった問題があった。
後者の方法は、未硬化の基材表面に塗装していくので、
塗膜が適度に基材に浸透していき、両者の間に明瞭な界
面が出来にくく、剥離しにくい構造とし得るのである
が、上塗塗膜の耐候性が悪く、経年劣化により剥離する
ことがあると下地のスラリー層が露出し、やはり表面が
見苦しくなる問題があった。
塗膜が適度に基材に浸透していき、両者の間に明瞭な界
面が出来にくく、剥離しにくい構造とし得るのである
が、上塗塗膜の耐候性が悪く、経年劣化により剥離する
ことがあると下地のスラリー層が露出し、やはり表面が
見苦しくなる問題があった。
この発明は上記問題点に鑑み、無機質押圧成形体の表面
化粧層が、耐候性、耐熱性、耐水性、耐日光堅牢度等の
耐用寿命をエフロ成分の発生防止を目的としてなされた
ものである。
化粧層が、耐候性、耐熱性、耐水性、耐日光堅牢度等の
耐用寿命をエフロ成分の発生防止を目的としてなされた
ものである。
即ち、この発明の無機質押圧成形体の化粧方法は、セメ
ント、珪砂、補強繊維、充填材その他から成る常法に従
ったセメント組成物100重量部に3〜5重量部の無機質
顔料を、混合分散し、水を添加混練、押圧成形し、得た
賦形体表面に耐熱性合成樹脂エマルジョンによる一次塗
装を行い、これを一次養生し、更に養生後の成形体の表
面に耐熱性合成樹脂エマルジョンに依る二次塗装して乾
燥し、次いでオートクレーブに依る二次養生を行う事を
特徴とするものである。
ント、珪砂、補強繊維、充填材その他から成る常法に従
ったセメント組成物100重量部に3〜5重量部の無機質
顔料を、混合分散し、水を添加混練、押圧成形し、得た
賦形体表面に耐熱性合成樹脂エマルジョンによる一次塗
装を行い、これを一次養生し、更に養生後の成形体の表
面に耐熱性合成樹脂エマルジョンに依る二次塗装して乾
燥し、次いでオートクレーブに依る二次養生を行う事を
特徴とするものである。
この発明に用いる耐熱性合成樹脂エマルジョン塗料と
は、合成樹脂が架橋性、又は自己架橋型で構成されてい
る反応性エマルジョンをいう。
は、合成樹脂が架橋性、又は自己架橋型で構成されてい
る反応性エマルジョンをいう。
従来用いられている合成樹脂エマルジョン塗料は、非架
橋型のものが使用されており、非架橋型のものは水分が
蒸発すれば皮膜を形成するが、架橋型、自己架橋型のも
のは水分が蒸発すれば皮膜を形成するが更に熱を加える
事に依って架橋反応で分子の網状化が行われ耐油性、耐
水性、高強度の皮膜を形成するものである。
橋型のものが使用されており、非架橋型のものは水分が
蒸発すれば皮膜を形成するが、架橋型、自己架橋型のも
のは水分が蒸発すれば皮膜を形成するが更に熱を加える
事に依って架橋反応で分子の網状化が行われ耐油性、耐
水性、高強度の皮膜を形成するものである。
この発明において、成形体を賦形後上記耐熱性合成樹脂
エマルジョンで塗装するのは、未養生の賦型体に塗料を
浸透させ両者の密着性を良くするためである。
エマルジョンで塗装するのは、未養生の賦型体に塗料を
浸透させ両者の密着性を良くするためである。
そして、この塗装後の賦形体を一次養生すれば、塗膜自
体は耐熱性合成樹脂エマルジョンの架橋反応により硬化
すると同時に、塗膜はある程度基材に浸透していくの
で、塗膜と基材となる賦形体は強固に一体化する。
体は耐熱性合成樹脂エマルジョンの架橋反応により硬化
すると同時に、塗膜はある程度基材に浸透していくの
で、塗膜と基材となる賦形体は強固に一体化する。
さらに、一次養生後その表面に上塗として耐熱性合成樹
脂エマルジョンを塗装し養生すれば、両塗膜が化学的反
応によって非常に強固に密着するのである。
脂エマルジョンを塗装し養生すれば、両塗膜が化学的反
応によって非常に強固に密着するのである。
従って、耐候性に優れた塗膜が得られると同時に、仮に
塗布が剥離することがあっても基材には顔料がふくまれ
ているため、基材表面が露出しても表面が見苦しくなる
ことは無い。
塗布が剥離することがあっても基材には顔料がふくまれ
ているため、基材表面が露出しても表面が見苦しくなる
ことは無い。
次にこの発明の実施例について説明する。
セメント48、珪砂42、粘土10の割合で混合したセメント
組成物100重量部に対して、無機顔料3重量部、パルプ
繊維3重量部、メチルセルロース1重量部を添加し、ド
ライミキサーで均一に混合したものに水28〜30重量部添
加しながらニーダーブレンダーで混合し、これを更に混
練機、押圧成形機で押圧成形し、厚さ15mm、縦横150×2
00mmの試験片を得、この表面に反応型アクリル・スチレ
ン樹脂エマルジョンを塗布量50〜60g/m2塗布し、次いで
60〜80℃、4〜8時間の条件で養生硬化させ、更に前記
反応型アクリル・スチレン樹脂エマルジョンを50〜60g/
m2塗布し、150℃で3分間乾燥を行なった後、オートク
レーブに依り8.5atm、10時間の条件で養生を行った。
組成物100重量部に対して、無機顔料3重量部、パルプ
繊維3重量部、メチルセルロース1重量部を添加し、ド
ライミキサーで均一に混合したものに水28〜30重量部添
加しながらニーダーブレンダーで混合し、これを更に混
練機、押圧成形機で押圧成形し、厚さ15mm、縦横150×2
00mmの試験片を得、この表面に反応型アクリル・スチレ
ン樹脂エマルジョンを塗布量50〜60g/m2塗布し、次いで
60〜80℃、4〜8時間の条件で養生硬化させ、更に前記
反応型アクリル・スチレン樹脂エマルジョンを50〜60g/
m2塗布し、150℃で3分間乾燥を行なった後、オートク
レーブに依り8.5atm、10時間の条件で養生を行った。
これら試験片につき密着強度、沸騰水浸漬、耐水性、促
進耐候性、及び凍結融解性につき試験を行ったところ、
第1表に示す結果となった。
進耐候性、及び凍結融解性につき試験を行ったところ、
第1表に示す結果となった。
なお、第1表に示した試験方法は下記の通りである。
初期密着…JISK5400によるセロテープ密着性 沸騰水試験…JISK5400温度95℃以上,浸漬時間1Hr以上 耐水試験…温度20℃の流水中に1ケ月浸漬 促進耐候性…サンシャインウェザーメーター試験機によ
る 凍結融解…−20℃、2時間→20℃、2時間を試験1サイ
クルとして、200サイクルの繰り返し。
る 凍結融解…−20℃、2時間→20℃、2時間を試験1サイ
クルとして、200サイクルの繰り返し。
また第1表において、比較例1は従来実施されている化
粧方法の内、基材の一次養生硬化後、その表面に水系エ
マルジョン樹脂塗料により下塗、上塗を行い二次養生し
たものを示し、比較例2は未養生の基材表面に着色セメ
ントスラリーによる塗装を行い、さらにその表面に水系
エマルジョン塗料を塗装し、一次養生に続いて二次養生
したものを示す。
粧方法の内、基材の一次養生硬化後、その表面に水系エ
マルジョン樹脂塗料により下塗、上塗を行い二次養生し
たものを示し、比較例2は未養生の基材表面に着色セメ
ントスラリーによる塗装を行い、さらにその表面に水系
エマルジョン塗料を塗装し、一次養生に続いて二次養生
したものを示す。
この発明は、以上説明したように、無機質押圧成形体の
表面化粧塗膜として、網目構造を有し、強靱な構造を有
する耐熱性合成樹脂塗料により基材の養生前後に一次、
二次塗装を行うので、熱による塗膜の強度向上が図れ、
また耐候性等に優れた耐用寿命の向上した化粧層が得ら
れる。
表面化粧塗膜として、網目構造を有し、強靱な構造を有
する耐熱性合成樹脂塗料により基材の養生前後に一次、
二次塗装を行うので、熱による塗膜の強度向上が図れ、
また耐候性等に優れた耐用寿命の向上した化粧層が得ら
れる。
さらに、耐熱性合成樹脂塗料は加熱により早期に硬化す
るため、基材の養生の際にはエフロ成分の発生防止の効
果があり、化粧工程の迅速処理などの効果も有する。
るため、基材の養生の際にはエフロ成分の発生防止の効
果があり、化粧工程の迅速処理などの効果も有する。
Claims (1)
- 【請求項1】セメント、珪砂、補強繊維、充填材その他
から成る常法に従ったセメント組成物100重量部に3〜
5重量部の無機質顔料を、混合分散し、水を添加混練、
押出成形し、得た賦形体表面に耐熱性合成樹脂エマルジ
ョンによる一次塗装を行い、これを一次養生し、更に養
生後の成形体の表面に耐熱性合成樹脂エマルジョンに依
る二次塗装して乾燥し、次いでオートクレーブに依る二
次養生を行う事を特徴とする無機質押出成形体の化粧方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP378690A JPH0737351B2 (ja) | 1990-01-10 | 1990-01-10 | 無機質押出成形体の化粧方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP378690A JPH0737351B2 (ja) | 1990-01-10 | 1990-01-10 | 無機質押出成形体の化粧方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03208872A JPH03208872A (ja) | 1991-09-12 |
JPH0737351B2 true JPH0737351B2 (ja) | 1995-04-26 |
Family
ID=11566865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP378690A Expired - Lifetime JPH0737351B2 (ja) | 1990-01-10 | 1990-01-10 | 無機質押出成形体の化粧方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0737351B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5015394B2 (ja) * | 2001-09-25 | 2012-08-29 | ニチハ株式会社 | 耐候性に優れた外壁材とその製造方法 |
ES2368961B1 (es) * | 2009-08-21 | 2012-10-08 | José Francisco Méndez Herrero | Método de envejecimiento combinado para una superficie lisa de material pétreo. |
-
1990
- 1990-01-10 JP JP378690A patent/JPH0737351B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03208872A (ja) | 1991-09-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS5841908B2 (ja) | ケシヨウソウ ノ ケイセイホウホウ | |
JP2000167480A (ja) | 未硬化の無機質基体をコ―ティングする方法 | |
JPH0737351B2 (ja) | 無機質押出成形体の化粧方法 | |
GB1590662A (en) | Process for preparing cement product | |
CN113667452B (zh) | 一种耐水型胶黏剂及其制备方法和应用 | |
JPS6020354B2 (ja) | 化粧板の製法 | |
CN107973560A (zh) | 一种炫彩花纹软瓷装饰面板及其制备方法 | |
JP2005188183A (ja) | 化粧工法 | |
US1949229A (en) | Inflexible waterproof composition and process of making same | |
JPH03208874A (ja) | 無機質押出成形体の化粧方法 | |
GB2183626A (en) | Coloured concrete roof tiles | |
JPH10238072A (ja) | 石模様化粧パネル | |
KR100653277B1 (ko) | 옻액 및 락카 혼합액을 이용한 금속시트의 코팅방법 | |
RU2790077C1 (ru) | Жидкий мрамор и способ его получения | |
JPH04130076A (ja) | 無機質建材の化粧方法 | |
JPH08133864A (ja) | 繊維補強セメント板の化粧方法 | |
JPS5811394B2 (ja) | 化粧屋根瓦の製造方法 | |
JPH02196077A (ja) | 無機質建材の化粧方法 | |
JPS5943437B2 (ja) | 保護披覆層を有するセメント質成型品の製造方法 | |
JP2003094419A (ja) | 耐候性に優れた外壁材とその製造方法 | |
JPH0371395B2 (ja) | ||
JP2767343B2 (ja) | 樹皮状及び木板状シートの製造方法 | |
RU2058893C1 (ru) | Способ изготовления декоративного облицовочного материала | |
SU1666497A1 (ru) | Способ получени покрыти на поверхности минерального зернистого материала | |
JPH04319405A (ja) | セメント製品の化粧方法 |