JPH073603A - 古紙繊維製成形物の製造方法 - Google Patents
古紙繊維製成形物の製造方法Info
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- JPH073603A JPH073603A JP5169579A JP16957993A JPH073603A JP H073603 A JPH073603 A JP H073603A JP 5169579 A JP5169579 A JP 5169579A JP 16957993 A JP16957993 A JP 16957993A JP H073603 A JPH073603 A JP H073603A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 バインダーの使用量を可能な限り節減し、し
かも、実用上充分なる強度を有した古紙繊維製成形物の
製造方法を提供する。 【構成】 古紙を乾式で解繊して得た古紙繊維と合成樹
脂よりなるバインダーとを予め混合して混合原料とな
し、この混合原料を仮成形した後、加圧・加熱して成形
物を得る古紙繊維製成形物の製造方法において、予め古
紙繊維に混合するバインダーの量を重量比で7%以下と
なし、前記加圧・加熱工程の前に仮成形物の重量の2%
を越えざる合成樹脂製バインダーを溶解したバインダー
溶液を、該仮成形物の表面に噴霧する。
かも、実用上充分なる強度を有した古紙繊維製成形物の
製造方法を提供する。 【構成】 古紙を乾式で解繊して得た古紙繊維と合成樹
脂よりなるバインダーとを予め混合して混合原料とな
し、この混合原料を仮成形した後、加圧・加熱して成形
物を得る古紙繊維製成形物の製造方法において、予め古
紙繊維に混合するバインダーの量を重量比で7%以下と
なし、前記加圧・加熱工程の前に仮成形物の重量の2%
を越えざる合成樹脂製バインダーを溶解したバインダー
溶液を、該仮成形物の表面に噴霧する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、古紙繊維製成形物の製
造方法に関するものである。
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地球環境保護の面から使用済み紙は回収
して、再資源化する必要性がある。そして、従来この古
紙の再資源化は、回収した古紙に多量の水を加え、泥状
のスラリーにして、強制攪拌して解繊する方法が一般的
で、この方式をパルパー法と称している。このパルパー
法は、紙の主構成体であるセルロース繊維をスターチ・
クレー等の水溶性接着剤で固めてあるのを、水で溶解さ
せて分離するものであるが、当然、上記接着剤とゴミの
混合した排水が多量に排水されるため、大容量の排水処
理設備を有した特定工場(通常は製紙工場)まで古紙を
運び込まなくてはならず、再資源化のコストが嵩むとい
う欠点を有していた。
して、再資源化する必要性がある。そして、従来この古
紙の再資源化は、回収した古紙に多量の水を加え、泥状
のスラリーにして、強制攪拌して解繊する方法が一般的
で、この方式をパルパー法と称している。このパルパー
法は、紙の主構成体であるセルロース繊維をスターチ・
クレー等の水溶性接着剤で固めてあるのを、水で溶解さ
せて分離するものであるが、当然、上記接着剤とゴミの
混合した排水が多量に排水されるため、大容量の排水処
理設備を有した特定工場(通常は製紙工場)まで古紙を
運び込まなくてはならず、再資源化のコストが嵩むとい
う欠点を有していた。
【0003】そこで、最近は古紙を水を使用せずに、粉
砕機等できるだけパルプ繊維を切断しないように乾式で
解繊し、それに合成樹脂よりなるバインダーを混合した
後、加圧・加熱して木質板等の成形物を得る提案が行な
われている。
砕機等できるだけパルプ繊維を切断しないように乾式で
解繊し、それに合成樹脂よりなるバインダーを混合した
後、加圧・加熱して木質板等の成形物を得る提案が行な
われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記木質板等
の成形物を得るには、成形物の強度を確保するため重量
比で15%以上のバインダーを混合しており、あたかも
古紙繊維が合成樹脂成形品の増量材として使用されてい
ると言える程バインダーの使用量が多いので、高価とな
り、破棄処分に際して埋め立て処分しても微生物によっ
て自然分解されず、焼却処分すると異常高温が発生し焼
却炉を損傷するおそれがあるという課題を有していた。
の成形物を得るには、成形物の強度を確保するため重量
比で15%以上のバインダーを混合しており、あたかも
古紙繊維が合成樹脂成形品の増量材として使用されてい
ると言える程バインダーの使用量が多いので、高価とな
り、破棄処分に際して埋め立て処分しても微生物によっ
て自然分解されず、焼却処分すると異常高温が発生し焼
却炉を損傷するおそれがあるという課題を有していた。
【0005】そこで本発明は、バインダーの使用量を可
能な限り節減し、しかも、実用上充分なる強度を有した
古紙繊維製成形物の製造方法を提供することを目的とし
たものである。
能な限り節減し、しかも、実用上充分なる強度を有した
古紙繊維製成形物の製造方法を提供することを目的とし
たものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的に沿い、先述
特許請求の範囲を要旨とする本発明の構成は前述課題を
解決するために、古紙を乾式で解繊して得た古紙繊維と
合成樹脂よりなるバインダーとを予め混合して混合原料
となし、この混合原料を仮成形した後、加圧・加熱して
成形物を得る古紙繊維製成形物の製造方法において、予
め古紙繊維に混合するバインダーの量を重量比で7%以
下となし、前記加圧・加熱工程の前に仮成形物の重量の
2%を越えざる合成樹脂製バインダーを溶解したバイン
ダー溶液を、該仮成形物の表面に噴霧することを特徴と
する技術的手段を講じたものである。
特許請求の範囲を要旨とする本発明の構成は前述課題を
解決するために、古紙を乾式で解繊して得た古紙繊維と
合成樹脂よりなるバインダーとを予め混合して混合原料
となし、この混合原料を仮成形した後、加圧・加熱して
成形物を得る古紙繊維製成形物の製造方法において、予
め古紙繊維に混合するバインダーの量を重量比で7%以
下となし、前記加圧・加熱工程の前に仮成形物の重量の
2%を越えざる合成樹脂製バインダーを溶解したバイン
ダー溶液を、該仮成形物の表面に噴霧することを特徴と
する技術的手段を講じたものである。
【0007】
【作用】それ故、本発明古紙繊維製成形物の製造方法
は、混合原料自体にはバインダーの混合率が従来法に比
べ半減しているので、この混合原料をそのまま加圧・加
熱しても強度の低い成形物しか得られない。しかし、古
紙繊維をある程度締め固めて仮成形すると、その表面は
乾燥していてある程度の親水性を有する(バインダーに
液相のものを使用した場合は湿潤しているのでさらに親
水性を有する。)ので、その表面にバインダー溶液を噴
霧すると、ごく表面にのみ噴霧液が滞留し、容易には内
部に浸透しない作用を呈する。
は、混合原料自体にはバインダーの混合率が従来法に比
べ半減しているので、この混合原料をそのまま加圧・加
熱しても強度の低い成形物しか得られない。しかし、古
紙繊維をある程度締め固めて仮成形すると、その表面は
乾燥していてある程度の親水性を有する(バインダーに
液相のものを使用した場合は湿潤しているのでさらに親
水性を有する。)ので、その表面にバインダー溶液を噴
霧すると、ごく表面にのみ噴霧液が滞留し、容易には内
部に浸透しない作用を呈する。
【0008】そこで、表面のみバインダーの混合比を多
くした混合原料を加圧・加熱によって成形すると、表面
のみが混合量の多いバインダーによって強固に結合した
補強層を形成する作用を呈するものである。
くした混合原料を加圧・加熱によって成形すると、表面
のみが混合量の多いバインダーによって強固に結合した
補強層を形成する作用を呈するものである。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。先ず、本
発明は古紙を乾式で解繊して得た古紙繊維と合成樹脂よ
りなるバインダーとを予め混合して混合原料となし、こ
の混合原料を仮成形した後、加圧・加熱して成形物を得
ることは従来と同じである。
発明は古紙を乾式で解繊して得た古紙繊維と合成樹脂よ
りなるバインダーとを予め混合して混合原料となし、こ
の混合原料を仮成形した後、加圧・加熱して成形物を得
ることは従来と同じである。
【0010】古紙を乾式で解繊して得た古紙繊維は、綿
状になっており、非常に嵩だかで、さらには見かけ比重
が極端に小さい。したがって、このような性状の古紙繊
維はハンドリング等の取扱が困難であるので、通常成形
に先立ってある程度の締め固めを行なって仮成形する方
法が採用されている。例えば、古紙繊維が密に絡み合っ
た混合原料のマットを予め用意して、このマットを所望
の成形型で成形するような方法が常套手段として採用さ
れる。
状になっており、非常に嵩だかで、さらには見かけ比重
が極端に小さい。したがって、このような性状の古紙繊
維はハンドリング等の取扱が困難であるので、通常成形
に先立ってある程度の締め固めを行なって仮成形する方
法が採用されている。例えば、古紙繊維が密に絡み合っ
た混合原料のマットを予め用意して、このマットを所望
の成形型で成形するような方法が常套手段として採用さ
れる。
【0011】すなわち、従来の古紙繊維製成形物の製造
方法を各工程順に区分するなら以下の工程順となる。 第一工程 古紙を解繊して古紙繊維を用意し、かつ、バ
インダーを用意する。 第二工程 上記古紙繊維とバインダーとを混合し混合原
料となす。 第三工程 上記混合原料をある程度締め固めて仮成形す
る。 第四工程 加圧・加熱して成形品となす。
方法を各工程順に区分するなら以下の工程順となる。 第一工程 古紙を解繊して古紙繊維を用意し、かつ、バ
インダーを用意する。 第二工程 上記古紙繊維とバインダーとを混合し混合原
料となす。 第三工程 上記混合原料をある程度締め固めて仮成形す
る。 第四工程 加圧・加熱して成形品となす。
【0012】そこで、本発明では上記従来の第二工程の
混合原料の製造に際し、予め古紙繊維に混合するバイン
ダーの量を重量比で7%以下(望ましくは、5%前後)
となしている。このバインダーの混合比は実験の結果、
バインダー量が重量比10%以下でないと埋め立て処分
した際に生分解されないことが判明したためであり、ま
た、焼却処分した際に天然木材と大差ない発熱量とする
のが主たる根拠である。
混合原料の製造に際し、予め古紙繊維に混合するバイン
ダーの量を重量比で7%以下(望ましくは、5%前後)
となしている。このバインダーの混合比は実験の結果、
バインダー量が重量比10%以下でないと埋め立て処分
した際に生分解されないことが判明したためであり、ま
た、焼却処分した際に天然木材と大差ない発熱量とする
のが主たる根拠である。
【0013】なお、上記バインダーとしてはフェノール
系合成樹脂等の各種合成樹脂が使用でき、本実施例では
古紙繊維との均一混合に適する微粉状のフェノール系合
成樹脂を使用したが、無論液相の合成樹脂を使用しても
よい。
系合成樹脂等の各種合成樹脂が使用でき、本実施例では
古紙繊維との均一混合に適する微粉状のフェノール系合
成樹脂を使用したが、無論液相の合成樹脂を使用しても
よい。
【0014】そして、本発明は、前記加圧・加熱工程の
前に仮成形物の重量の2%(望ましくは1%)を越えざ
る合成樹脂製バインダーを溶解した溶液を、該仮成形物
の表面に噴霧する。すなわち、上記従来の第三工程と第
四工程との間に、バインダー溶液の噴霧工程を付加して
いる。
前に仮成形物の重量の2%(望ましくは1%)を越えざ
る合成樹脂製バインダーを溶解した溶液を、該仮成形物
の表面に噴霧する。すなわち、上記従来の第三工程と第
四工程との間に、バインダー溶液の噴霧工程を付加して
いる。
【0015】なお、上記バインダー溶液は液相の各種合
成樹脂を使用すればよいのは無論である。
成樹脂を使用すればよいのは無論である。
【0016】したがって、本発明の工程は以下のとおり
となる。 第一工程 古紙を解繊して古紙繊維を用意し、かつ、バ
インダーを用意する。(従来法と同じ) 第二工程 上記古紙繊維と重量比7%以下のバインダー
とを混合し混合原料となす。(バインダーの混合比が少
ない以外は従来法と同じ) 第三工程 上記混合原料をある程度締め固めて仮成形す
る。(従来法と同じ) 第四工程 仮成形物の重量の2%を越えざる合成樹脂製
バインダーを溶解した溶液を、該仮成形物の表面に噴霧
する。 第五工程 加圧・加熱して成形品となす。(従来法の第
四工程と同じ)
となる。 第一工程 古紙を解繊して古紙繊維を用意し、かつ、バ
インダーを用意する。(従来法と同じ) 第二工程 上記古紙繊維と重量比7%以下のバインダー
とを混合し混合原料となす。(バインダーの混合比が少
ない以外は従来法と同じ) 第三工程 上記混合原料をある程度締め固めて仮成形す
る。(従来法と同じ) 第四工程 仮成形物の重量の2%を越えざる合成樹脂製
バインダーを溶解した溶液を、該仮成形物の表面に噴霧
する。 第五工程 加圧・加熱して成形品となす。(従来法の第
四工程と同じ)
【0017】次に、本発明を添付図面に示す装置例に基
づいて説明する。図中、1が古紙ホッパー、2が空気輸
送気流発生用ファンを内蔵した古紙解繊機である。
づいて説明する。図中、1が古紙ホッパー、2が空気輸
送気流発生用ファンを内蔵した古紙解繊機である。
【0018】上記古紙ホッパー1には、予め数ミリ角に
裁断された古紙が収納され、該古紙ホッパーの下端排出
口に定量排出装置11を設けてある。
裁断された古紙が収納され、該古紙ホッパーの下端排出
口に定量排出装置11を設けてある。
【0019】また、上記古紙解繊機2の流入口には空気
輸送路3が連結され、この空気輸送路3の上流側に前記
定量排出装置11の排出口が連結され、古紙ホッパー1
内の古紙が空気輸送路3を通って順次古紙解繊機2内に
流入するようになしてある。
輸送路3が連結され、この空気輸送路3の上流側に前記
定量排出装置11の排出口が連結され、古紙ホッパー1
内の古紙が空気輸送路3を通って順次古紙解繊機2内に
流入するようになしてある。
【0020】上記古紙解繊機2は、図示例においてその
内部構造を明示していないが、従来公知な粉砕機等が使
用でき、古紙に物理的な力を加えパルプ繊維に解繊す
る。したがってこの古紙解繊機2内を古紙が通過するこ
とで古紙繊維が用意できるが、図示、実施例では、該古
紙解繊機2の流入口近傍に、バインダー槽41よりバイ
ンダーを供送するバインダー供送路4を連結し、古紙解
繊機2には古紙とバインダーとが流入し、この古紙が解
繊されると共に両社は古紙解繊機2によって混合される
ようになしてあるので、該古紙解繊機2の吐き出し口側
では本発明の第二工程までが完了していることになる。
内部構造を明示していないが、従来公知な粉砕機等が使
用でき、古紙に物理的な力を加えパルプ繊維に解繊す
る。したがってこの古紙解繊機2内を古紙が通過するこ
とで古紙繊維が用意できるが、図示、実施例では、該古
紙解繊機2の流入口近傍に、バインダー槽41よりバイ
ンダーを供送するバインダー供送路4を連結し、古紙解
繊機2には古紙とバインダーとが流入し、この古紙が解
繊されると共に両社は古紙解繊機2によって混合される
ようになしてあるので、該古紙解繊機2の吐き出し口側
では本発明の第二工程までが完了していることになる。
【0021】そして、上記古紙解繊機2の吐き出し口に
は下流側空気輸送路3aが連結され、この下流側空気輸
送路3aの先端にはノズル31が取り付けられ、このノ
ズル31は混合原料を回転する通気性を有したエンドレ
スコンベヤー5に吹き付けるようになしてあり、また、
エンドレスコンベヤー5の裏面側にはサクションボック
ス6を設け、エンドレスコンベヤー5を通過した気流を
吸引するようになしてある。
は下流側空気輸送路3aが連結され、この下流側空気輸
送路3aの先端にはノズル31が取り付けられ、このノ
ズル31は混合原料を回転する通気性を有したエンドレ
スコンベヤー5に吹き付けるようになしてあり、また、
エンドレスコンベヤー5の裏面側にはサクションボック
ス6を設け、エンドレスコンベヤー5を通過した気流を
吸引するようになしてある。
【0022】上記エンドレスベルト5は網状ベルトを使
用すればよく、具体例としては、表面が平滑であるテフ
ロン製の80メッシュの網を使用し、このエンドレスベ
ルト5を駆動ローラ51及び案内ローラ52、53、5
4に掛けて回転させている。
用すればよく、具体例としては、表面が平滑であるテフ
ロン製の80メッシュの網を使用し、このエンドレスベ
ルト5を駆動ローラ51及び案内ローラ52、53、5
4に掛けて回転させている。
【0023】また、上記サクションボックス6は、上部
開口をエンドレスベルト5の裏面に近接した箱体61内
にサクションパイプ62を収納し、このサクションパイ
プ62の一端を図示しない、サクションポンプの吸引口
に連結してなる。なお、このサクションボックス6の空
気吸引量は、ノズル31よりの吹き出し量より多くなる
ように設定しておくと整流作用(各部位での気流の通過
量の均一化)がより明確に現れて望ましいものであっ
た。
開口をエンドレスベルト5の裏面に近接した箱体61内
にサクションパイプ62を収納し、このサクションパイ
プ62の一端を図示しない、サクションポンプの吸引口
に連結してなる。なお、このサクションボックス6の空
気吸引量は、ノズル31よりの吹き出し量より多くなる
ように設定しておくと整流作用(各部位での気流の通過
量の均一化)がより明確に現れて望ましいものであっ
た。
【0024】したがって、混合原料と、この混合原料を
空気輸送してきた気流とはエンドレスベルト5で分離さ
れ、混合原料はエンドレスベルト5上に堆積し、気流は
エンドレスベルト5を通過してサクションボックス6に
より吸引される。そして、この際にエンドレスベルト5
上に堆積する混合原料には、ノズル31よりの吹き付け
気流圧と、サクションボックス6による吸引圧とが作用
し、混合原料の古紙繊維は相当に締め固められ、連続し
たマットM状に仮成形され、本発明の第三工程を終了す
る。
空気輸送してきた気流とはエンドレスベルト5で分離さ
れ、混合原料はエンドレスベルト5上に堆積し、気流は
エンドレスベルト5を通過してサクションボックス6に
より吸引される。そして、この際にエンドレスベルト5
上に堆積する混合原料には、ノズル31よりの吹き付け
気流圧と、サクションボックス6による吸引圧とが作用
し、混合原料の古紙繊維は相当に締め固められ、連続し
たマットM状に仮成形され、本発明の第三工程を終了す
る。
【0025】そして、上記エンドレスベルト5の上方に
は(必要に応じては下方にも)スプレーノズル7が向け
られ、このスプレーノズル7にはバインダー溶液タンク
71よりバインダー溶液を圧送する供液管72が連結さ
れ、順次連続してエンドレスベルト5上に仮成形される
マットMにバインダー溶液を噴霧するようになしてあ
る。
は(必要に応じては下方にも)スプレーノズル7が向け
られ、このスプレーノズル7にはバインダー溶液タンク
71よりバインダー溶液を圧送する供液管72が連結さ
れ、順次連続してエンドレスベルト5上に仮成形される
マットMにバインダー溶液を噴霧するようになしてあ
る。
【0026】なお、上記スプレーノズル7よりのバイン
ダー溶液の噴霧量は仮成形物の重量の2%を越えざる範
囲となし、仮成形されたマットMがエンドレスベルト5
に乗ってこのスプレーノズル7部位を通過することで本
発明第四工程が終了するようになしてある。
ダー溶液の噴霧量は仮成形物の重量の2%を越えざる範
囲となし、仮成形されたマットMがエンドレスベルト5
に乗ってこのスプレーノズル7部位を通過することで本
発明第四工程が終了するようになしてある。
【0027】そして、上記エンドレスベルト5の進行終
端側には、エンドレスベルト5と同速度で乗り換え板8
を移送する駆動ローラコンベヤー9が配設され、エンド
レスベルト5上のマットはこの乗り換え板8上に乗り移
るようになしてある。そこで、乗り換え板8上に乗った
マットMはそのままの状態で本発明の第五工程に進み、
乗り換え板8上に乗ったままのマットMを図示しない加
圧、加熱板で圧縮、加熱して木質ボードを得るようにな
している。なお、この第五工程は従来公知な各種フォー
ミングマシーンが使用で、また、この乗り換え板8上に
乗ったマットMはかなり締め固められているので、乗り
換え板8上より成形型に移して最終成形することも可能
なものである。
端側には、エンドレスベルト5と同速度で乗り換え板8
を移送する駆動ローラコンベヤー9が配設され、エンド
レスベルト5上のマットはこの乗り換え板8上に乗り移
るようになしてある。そこで、乗り換え板8上に乗った
マットMはそのままの状態で本発明の第五工程に進み、
乗り換え板8上に乗ったままのマットMを図示しない加
圧、加熱板で圧縮、加熱して木質ボードを得るようにな
している。なお、この第五工程は従来公知な各種フォー
ミングマシーンが使用で、また、この乗り換え板8上に
乗ったマットMはかなり締め固められているので、乗り
換え板8上より成形型に移して最終成形することも可能
なものである。
【0028】
【発明の効果】本発明は上記のごときであるので、バイ
ンダーの使用量が少ない古紙繊維製成形物の製造方法を
提供できるものである。
ンダーの使用量が少ない古紙繊維製成形物の製造方法を
提供できるものである。
【0029】具体的に本発明の効果を確認するため、古
紙繊維に重量比5%のフェノール系樹脂のバインダーを
混合しマットを仮成形し、その両面に重量比1%に相当
するバインダーを溶解したバインダー溶液を噴霧し、1
80℃で8分間加熱・加圧した本発明ボードと、始めか
ら古紙繊維に重量比6%のフェノール系樹脂のバインダ
ーを混合し同じ条件で加熱・加圧した比較用ボードとを
対比したところ、比較用ボードの曲げ強度が246Kg
/cm2 であったのが、本発明ボードは360Kg/
cm2 と改善され、また比較用ボードのヤング率が2
4×103 Kg/cm2 であったのが本発明ボード
は35×103 Kg/cm2 で強度向上を確認でき
たものである。
紙繊維に重量比5%のフェノール系樹脂のバインダーを
混合しマットを仮成形し、その両面に重量比1%に相当
するバインダーを溶解したバインダー溶液を噴霧し、1
80℃で8分間加熱・加圧した本発明ボードと、始めか
ら古紙繊維に重量比6%のフェノール系樹脂のバインダ
ーを混合し同じ条件で加熱・加圧した比較用ボードとを
対比したところ、比較用ボードの曲げ強度が246Kg
/cm2 であったのが、本発明ボードは360Kg/
cm2 と改善され、また比較用ボードのヤング率が2
4×103 Kg/cm2 であったのが本発明ボード
は35×103 Kg/cm2 で強度向上を確認でき
たものである。
【0030】なお、バインダーの使用量を低減したこと
で、本発明は安価で、比重が小さく、破棄処分が容易な
成形物を提供でき、また、表面側のみを補強、硬化して
いるので摩耗に対しても耐久力を有する成形物を提供で
きる古紙繊維製成形物の製造方法を提供できるものであ
る。
で、本発明は安価で、比重が小さく、破棄処分が容易な
成形物を提供でき、また、表面側のみを補強、硬化して
いるので摩耗に対しても耐久力を有する成形物を提供で
きる古紙繊維製成形物の製造方法を提供できるものであ
る。
【図1】本発明を実施する装置例正面図である。
1 ホッパー 2 古紙解繊機 3 空気輸送路 4 バインダー供送路 5 エンドレスベルト 6 サクションボックス 7 スプレーノズル 8 乗り換え板 9 駆動ローラコンベヤー 11 定量排出装置 31 ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柿原 與志人 兵庫県高砂市新井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内 (72)発明者 田中 博之 兵庫県高砂市新井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内
Claims (1)
- 【請求項1】 古紙を乾式で解繊して得た古紙繊維と
合成樹脂よりなるバインダーとを予め混合して混合原料
となし、この混合原料を仮成形した後、加圧・加熱して
成形物を得る古紙繊維製成形物の製造方法において、 予め古紙繊維に混合するバインダーの量を重量比で7%
以下となし、 前記加圧・加熱工程の前に仮成形物の重量の2%を越え
ざる合成樹脂製バインダーを溶解したバインダー溶液
を、該仮成形物の表面に噴霧することを特徴とする古紙
繊維製成形物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5169579A JPH073603A (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 古紙繊維製成形物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5169579A JPH073603A (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 古紙繊維製成形物の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073603A true JPH073603A (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=15889099
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5169579A Withdrawn JPH073603A (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 古紙繊維製成形物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH073603A (ja) |
Cited By (8)
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