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JPH0735553A - 方位検出装置 - Google Patents

方位検出装置

Info

Publication number
JPH0735553A
JPH0735553A JP18047793A JP18047793A JPH0735553A JP H0735553 A JPH0735553 A JP H0735553A JP 18047793 A JP18047793 A JP 18047793A JP 18047793 A JP18047793 A JP 18047793A JP H0735553 A JPH0735553 A JP H0735553A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
influence
azimuth
magnetic field
sensor
devices
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18047793A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Fukui
光博 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP18047793A priority Critical patent/JPH0735553A/ja
Publication of JPH0735553A publication Critical patent/JPH0735553A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は地磁気の向きを検知してその向きと
装置との相対関係に基づいて方位を検出する方位検出装
置に関し、地磁気方位センサの周辺に配設された電気装
置の作動に伴って発生する磁界の影響を排除することを
目的とする。 【構成】 地磁気方位センサ周辺に配設した電気装置が
オンしたかを見る(ステップ100)。オンしていなけ
れば地磁気方位センサの出力をそのまま方位信号として
認識する(ステップ102)。電気装置がオンしている
場合は何れの装置がオンしたかを検出し、その電気装置
がオンした際に地磁気センサが被る影響を補正し得る値
として記憶していた補正値を読みだす(ステップ10
4,106)。この補正値で地磁気方位センサの出力を
補正して電気装置の作動による影響を排除した方位信号
を演算して後の処理を行う(ステップ108〜11
2)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は方位検出装置に係り、特
に地磁気の向きを検知してその向きと装置との相対関係
に基づいて方位を検出する方位検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、簡易な構成で方位を検出し得
る装置として地磁気の向きを検出し、その向きとの相対
的な関係より方位検出を行う装置が知られている。これ
らの装置は、車両等の移動体におけるナビゲーション装
置を構成するにあたって有用であり、検出した方位と移
動速度とから移動方向及び移動距離を適宜検出してディ
スプレイ上に表示するナビゲーション装置等が実用化さ
れるに至っている。
【0003】ところで、このように地磁気の向きを基準
として方位検出を行う装置では、装置の外部空間に地磁
気以外の磁界が存在する領域ではその影響で方位を誤検
出する場合がある。例えば車両におけるナビゲーション
装置への適用を想定した場合、電気鉄道に近接した領
域、高圧送電線の直下等においては、大電流の流通に伴
って発生する強力な磁界の影響で、かかる領域の走行中
は方位を誤検出し易いことが知られている。
【0004】特開昭63−204112号公報は、かか
る点に鑑み、ナビゲーション装置の地図情報内に地磁気
以外の強力な磁界の存在する領域と、その磁界が方位検
出装置に与える影響とを記憶させると共に、ナビゲーシ
ョン装置上で車両がそのような領域を通過することを検
知した際には、地磁気以外の磁界の影響を排除すべく補
正を行う装置を開示している。
【0005】この場合、方位の誤検出の原因となる磁界
の影響が予め判明しており、その影響を適切に排除し得
るため、かかる補正機構を備えていない方位検出装置に
比べて高い精度をもって方位が検出することが可能であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両には一
般にオーディオアンプやパワーウィンドウ、さらにはブ
ロアモータ等種々の電機装置が搭載されており、これら
はそれぞれ強力な磁界の発生源となる。つまり、これら
の電機装置の作動状態によっては車内に流通する電流の
状態、すなわち車内に発生する磁界の状態が大きく変動
し、方位検出装置の検出精度に多大な影響を与える場合
がある。
【0007】しかしながら、これらの磁界変化の発生時
期は、電機鉄道や高圧送電線等のように車両の走行領域
等によって特定できる性質のものではなく、上記従来の
方位検出装置もこのような磁界の変動に対しては何らの
補正手段も備えておらず、単に搭載位置を考慮して磁界
変化の影響に対処するに過ぎなかった。
【0008】このため従来の方位検出装置は、種々の電
機装置の作動状態によっては方位の検出精度が悪化する
場合があると共に、地磁気方位センサの搭載位置を適当
な部位に確保する必要があり、例えばこのセンサをルー
フ部に搭載する場合には、地磁気センサの直近にはサン
ルーフの装着ができなくなる等の問題をも有するもので
あった。
【0009】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、車両に搭載される電機装置の動作に伴う磁界の
変化状況を予め記憶しておくと共に、電機装置の動作状
態を監視して、その動作状態に応じて地磁気方位センサ
の出力を補正することにより上記の課題を解決し得る方
位検出装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、電機装置
の作動状態によって磁界強度の変化する領域内に配設さ
れた地磁気方位センサを用いて磁界の向きを検出し、該
検出した磁界の向きに基づいて方位を検出する方位検出
装置であって、前記電機装置の作動状態を検出する作動
状態検出手段と、前記電機装置の作動に伴う磁界強度の
変化が前記地磁気方位センサに与える影響を記憶する影
響度記憶手段と、前記作動状態検出手段の検出結果と前
記影響度記憶手段の記憶内容とより前記地磁気方位セン
サが前記電機装置から現に受けている影響を推定し、前
記地磁気方位センサの出力に基づいて、該影響を排除し
た形で方位を演算する方位演算手段とを有する方位検出
装置により達成される。
【0011】
【作用】本発明に係る方位検出装置において前記地磁気
方位センサには、地磁気に加えて前記電機装置を発生源
とする磁界が印加される。この場合において、前記電機
装置を発生源とする磁界強度は、前記電機装置の作動状
態に対してほぼ一義的に決定し、従って、該磁界によっ
て前記地磁気方位センサが被る影響も前記電機装置の作
動状態に対してほぼ一義的に決定する。
【0012】そして、前記影響度記憶手段は前記電機装
置の作動状態に対応させて前記地磁気センサが被る影響
を予め記憶する。前記方位演算手段は、前記作動状態検
出手段によって検出した状態に対応する影響度を前記影
響度記憶手段から読みだし、その影響を相殺すべく前記
地磁気方位センサの出力に基づいて演算される方位を補
正する。従って、当該方位検出装置からは、前記電機装
置の作動状態にかかわらず常に地磁気のみが印加された
場合と同等の出力が得られることになる。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である方位検出装
置1を用いて車載用ナビゲーション装置を構成した場合
のブロック構成図を示す。方位検出装置1の地磁気方位
センサ2は、ナビゲーション装置を搭載する車両を取り
巻く空間内に存在する地磁気の向きを検出するセンサで
あり、具体的には図3に示す如き構成によって実現され
る。
【0014】すなわち地磁気方位センサ2は、図3に示
すようにコア2a,励磁コイル2b,及び2つの検出コ
イル2c,2dによって構成される。ここでコア2a
は、パーマロイ等の高透磁率の磁性体をドーナツ状に成
形したもので、その本体には励磁コイル2bがトロイダ
ル状に巻回されている。ここで、励磁コイル2bには、
例えば10kHz程度の交番電圧を印加している。
【0015】また、コア2aには検出コイル2c,2d
が90°の角度で交差して巻回されている。従って、各
検出コイル2c,2d内を貫く磁束Bが変化すれば、検
出コイル2c,2dの両端にはBの変化率に応じた起電
力が発生することになる。
【0016】ところで、地磁気方位センサ2が磁界の存
在しない領域に配設されているとすれば、検出コイル2
c,2dと錯交する磁束は励磁コイル2bの作用で発生
してコア2a内を流通する交流磁束BACのみである。そ
して、この磁束BACはコア2a内を還流しており、各検
出コイル2c,2dには常に一方からBACが入射し、他
方からBACが出射する関係が成立する。このため、BAC
の絶対値は交流的に変化するが各検出コイル2c,2d
を貫く磁束の総数Bは結局“0”のまま一定であり、こ
れらの検出コイル2c,2dには何らの起電力も発生し
ない。
【0017】一方、コア2aに流通する交流磁界B
ACは、コア2aの磁化状態を変化させるように作用す
る。すなわちコア2aに適当なピーク値を有する交流磁
界BACが印加されると、BACの変化に伴ってコア2aは
磁気飽和状態と磁気非飽和状態を繰り返すことになる。
【0018】図4は、地磁気方位センサ2を磁界強度H
の領域に配置した場合にコア2aを貫く磁力線を模式的
に表したもので、同図(A)はコア2aが磁気非飽和の
状態を、同図(B)はコア2bが磁気飽和の状態を示し
ている。
【0019】これら各図に示すように、コア2aが磁気
非飽和である場合には、コア2a周辺の磁力線はコア2
aの中に引き込まれるのに対し、コア2aが磁気飽和の
状態である場合、もはやコア2aには外部の磁力線を引
き込む余力が存在せず、周囲の磁力線はコア2aを素通
りすることになる。
【0020】この結果、コア2aが磁気飽和状態である
場合と磁気非飽和である場合とでは、コア2aの外周に
巻回されている検出コイル2c内を貫通する磁力線の数
が異なるものとなり、このような磁気飽和と磁気非飽和
の状態が交互に形成されればその変化に対応して、検出
コイル2cを貫く磁束Bも、磁界Hの強度に応じた振幅
で時間的に変化することとなる。
【0021】この結果、図3に示すように地磁気行方位
センサ2を外部磁界Hに対して水平に配設すると、検出
コイル2c,2dの端子間には励磁コイル2bに印加さ
れている交番電圧の周期、すなわちコア2aの磁気飽和
・磁気非飽和の反転周期、及び外部磁界Hに応じた起電
力Vx,Vyが発生することになる。
【0022】ここで図3に示すように、磁界Hの検出コ
イル2cに対する入射角をθとすれば、検出コイル2c
の出力VxはHcos θに、また検出コイル2dの出力Vyは
Hsin θに応じた値を示す。従って、検出コイル2cの
出力Vxと検出コイル2dの出力VyをそれぞれX軸、Y軸
にとって直角座標上に表すと、磁界Hの入射角θに対し
て点(Vx,Vy)は、図5に示す如き軌跡を描くことにな
る。
【0023】尚、図5中(Vx,Vy)の軌跡の中心点O
(Vxn ,Vyn )は、磁界Hが存在しない場合における検
出コイル2c,2dの端子間電圧として設定したバイア
ス電圧であり、地磁気方位センサ2に固有の固定値であ
る。
【0024】従って、地磁気方位センサ2において検出
コイル2c,2dの端子間電圧Vx,Vyをそれぞれ検出す
れば、 θ= tan-1{(Vy−Vyn )/(Vx−Vxn )} ・・・(1) として入射各θを算出することが可能である。このた
め、地磁気方位センサ2の車両への取付け角を予め設定
しておけば、各検出センサ2c,2dの出力Vx,Vyの値
より、地磁気に対する車両の姿勢角を容易に検出するこ
とが可能である。
【0025】ところで、かかる地磁気方位センサ2を用
いて方位の検出を行うにあたっては、如何に種々のノイ
ズ的な磁界の影響を排除して地磁気を検出するかが問題
となる。前記したように車両が高圧送電線や電機鉄道等
と近接して走行する場合にはこれらを発生源とする磁界
が発生し、また車両に搭載される種々の電機装置の作動
状態によっては車内の磁界分布事態が変動することか
ら、単に検出コイル2c,2dの出力Vx,Vyを監視する
だけでは、適切な方位検出精度を得ることができないか
らである。
【0026】この場合において、高圧送電線等の影響に
ついては車両の走行中における発生頻度が比較的低く、
またその影響は原則として一時的なものであるため、事
後的に適宜センサの出力特性を補正することで十分に対
処が可能であり、これについては従来より種々の補正方
法が考案されている。
【0027】これに対して、車両に搭載される種々の電
機装置の影響については、これらを発生源とする磁界が
比較的小さく、車内において地磁気センサ2と各種電機
装置との距離を十分に確保しさえすればその影響を小さ
く抑制することが可能であることから、従来は専らそれ
らの搭載位置の問題として捕らえられていた。
【0028】しかしながら、近年では車両に搭載する電
機装置の数が増加すると同時に、オーディオアンプの大
電力化や大消費電力のパワーシート等の普及に伴い車内
の磁界分布の影響についても何らかの処置を講ずる必要
が生じている。例えば図6は、車載用電子制御装置の搭
載位置として代表的な点に地磁気方位センサ2を配置
し、各種電機装置がオンの場合とオフの場合とで検出コ
イル2c,2dから出力されるVx,Vyが如何に影響され
るかを測定した結果を示す。
【0029】同図から、測定を行った車両については例
えばダッシュボード上部(図6(A))やルームランプ
下部(図6(B))またはトランク床面(図6(F))
等に地磁気センサ2を配設した場合には、各種の電機装
置の影響が比較的小さく、運転席下、すなわちパワーシ
ート駆動モータ直下(図6(C))や、助手席のオーデ
ィオアンプ上等では、電機装置の作動状態によって出力
値が大幅に影響されることが判る。
【0030】このように、車載の電機装置を発生源とす
る磁界は、その絶対出力が比較的小さいことから、ある
程度離間した位置に配設された地磁気方位センサ2に対
してはさほど大きな影響を与えることはないが、その反
面、地磁気方位センサ2と磁界発生源とが極めて近接し
て配設される場合には、大幅な出力誤差の原因となる。
【0031】この場合において、地磁気方位センサ2の
出力変動からオーディオアンプを発生源とする磁界の影
響を排除することができれば、地磁気方位センサ2を助
手席下に搭載したうえで適切な方位検出が実行可能であ
り、各種部品の搭載スペース上の制約緩和に大きく寄与
するとともに、地磁気方位センサ2をダッシュボード上
に搭載する場合等に比べて却って高い検出精度が確保で
きることになる。
【0032】図1に示す本実施例の方位検出装置は、か
かる要求を満たすべく考案されたものである。すなわち
図1に示すように、方位検出装置1には車両に搭載され
るオーディオアンプ101 ,パワーシート102 ,及び
サンルーフ10n等の電機装置のオン・オフ状態を監視
するデコーダ3を備えている。
【0033】更に、影響度記憶回路4には、オーディオ
アンプ101 等の電機装置が単独で、または複数組み合
わせてオンとなった場合に、その電機装置の作動によっ
て地磁気方位センサ2が受ける影響度が記憶されてい
る。そして、方位演算回路5はこれらデコーダ3及び影
響度記憶回路4から適宜必要なデータを読み込んで地磁
気方位センサ2の出力補正を行う。
【0034】図2は、方位演算回路5が、地磁気方位セ
ンサ2の出力信号、及びデコーダ3、影響度記憶回路4
の出力データに基づいて方位を演算するルーチンのフロ
ーチャートを示す。以下、同図を参照して、本実施例の
方位検出装置1の動作について説明する。尚、同図に示
すルーチンは、所定時間毎に起動する割り込みルーチン
である。
【0035】同図に示すルーチンが起動すると、先ずス
テップ100において、デコーダ3の出力状態より何れ
かの電機装置がオン状態に移行したか否かの判別を行
う。何れの電機装置もオンとなっていなければ、何ら地
磁気方位センサ2の出力Vx,Vyを補正する必要がないか
らである。
【0036】従って、上記ステップ100において何れ
の電機装置についても作動開始が検出されなかった場合
は、以後ステップ102へ進んで通常の演算処理に従っ
て以後の処理を行う。
【0037】一方、上記ステップ100において何れか
の電機装置がオンしたことが検出された場合、ステップ
104へ進んでデコーダ3から出力されるデコード信号
に基づいて、いずれの電機装置がオンとなっているのか
を判断する。このように、本実施例の方位検出装置1に
おいては、デコーダ3が前記した作動状態検出手段を実
現している。
【0038】そして、オンとなっている電機装置が特定
できたらステップ106へ進み、オンとなっている電機
装置の組み合わせに対応した補正値を、前記した影響度
記憶手段に相当する影響度記憶回路4から読みだす。こ
の場合において、影響度記憶回路4に記憶されているデ
ータは、地磁気方位センサ2に対して電機装置101
10nが与える影響を予め個別に測定して設定したもの
である。
【0039】ところでこの影響度は、車両内における地
磁気方位センサ2や磁界の発生源である各種電機装置1
1 〜10nの搭載位置が変更されない限りほとんど変
化することはない。このため、上記ステップ106にお
いて読みだす補正値は、常に電機装置の作動状態を相殺
するに適した値として担保されたものである。
【0040】以後、ステップ108で地磁気方位センサ
2のX,Y軸に対する出力値Vx,Vyを検出し、ステップ
110において、そのVx,Vyに上記ステップ106で求
めた補正を施して電機装置101 〜10nの影響を排除
した出力値Vx′,Vy′を算出する。
【0041】そしてステップ112では、何れの電機装
置も作動していない場合は上記ステップ102で求めた
地磁気方位センサ2の出力Vx,Vyを、また何れかの電機
装置が作動いている場合には、作動状態に合わせて設定
された補正したVx′,Vy′を、それぞれ方位検出装置1
の検出した方位信号(Vx,Vy)として推測航法ルーチン
を実行する主制御装置11へ供給する。
【0042】このように、本実施例の方位検出装置1に
よれば、車両に搭載された種々の電機装置101 〜10
nがオンとなることによって発生する磁界の影響を適切
に排除することができ、車内における搭載位置上の制約
を受けることなく車両の外部磁界の向きを適切に検出す
ることが可能である。また、電機装置101 〜10nの
作動に伴う補正値を影響度記憶回路4に予め記憶させて
いるため、補正を実行するにあたって補正値を演算する
必要がなく、適当な演算速度の基に補正処理を実行する
ことができる。
【0043】ところで方位検出装置1に接続される主制
御装置11には、車速センサ12より車速信号Vが供給
されている。そして、主制御装置11は方位信号(Vx,
Vy)及び地磁気方位センサ2のバイアス値Vxn ,Vyn を
基に上記(1)式より地磁気の入射角θを演算し、その
角度と車速とに基づいて公知の推測航法ルーチンを実行
し、車両が如何なる方向にどれだけ走行したかを演算す
ると共に、予め記憶している地図データと共にその演算
結果をディスプレイ13上に表示する。
【0044】このように、本実施例の方位検出装置1
は、主制御装置11等と共に自己の位置及び進行方向を
地図上に表示するナビゲーション装置を実現するもので
あり、方位検出装置1の特性により、車両に搭載される
種々の電機装置101 〜10nの影響を受けない高精度
なナビゲーション精度を確保することが可能となる。
【0045】また、方位検出装置1の要部である地磁気
方位センサ2の搭載位置が、車両のルーフ部等に限定さ
れないことから、生産ライン外でも組付けが可能であ
り、例えば車両ディーラ等におけるディーラオプション
として設定することも可能であり、ユーザの要求に対し
て柔軟に対処することが可能となる。
【0046】尚、上記実施例の方位検出装置は、内燃機
関を駆動源とする車両を前提としたものであるが、オー
ディオアンプ101 やパワーシート102 に比べて更に
大電流の流通を伴う電気自動車やハイブリッド自動車等
において、駆動源であると共に大きな磁界の発生源とな
る電気モータの周辺、電気モータの制御部、及び回生ブ
レーキの配線用ケーブルの近傍に地磁気方位センサ2を
搭載することも可能である。
【0047】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、地磁気方位
センサの周辺に配設された電気装置の作動状態によっ
て、地磁気方位センサに印加される磁界が変化する場合
においても、その磁界変化の影響が予め記憶され、かつ
電気装置が作動した場合にはその記憶データに基づいて
地磁気方位センサの出力が補正される。
【0048】従って、本発明に係る磁気方位センサによ
れば、方位を表す信号が電気装置の作動状態によって影
響を受けることがなく、常時安定して地磁気に対する検
出信号を発することができる。また、電気装置の作動状
態に応じて設定される補正値が予め記憶されていること
から、補正の実行に長期を要することがなく、常時適切
な応答性をもって方位データを供給し続けることができ
るという特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の方位検出装置を用いたナビ
ゲーション装置のブロック構成図である。
【図2】本実施例の方位演算回路が実行する方位演算処
理ルーチンの一例のフローチャートである。
【図3】本実施例の方位検出装置の磁気方位センサの構
成を表す斜視図である。
【図4】地磁気方位センサの動作原理を説明するための
図である。
【図5】地磁気方位センサの出力特性図である。
【図6】車両の搭載される電気装置が地磁気方位センサ
の出力に与える影響を表す図である。
【符号の説明】
1 方位検出装置 2 地磁気方位センサ 3 デコーダ 4 影響度記憶回路 5 方位演算回路 101 オーディオアンプ 102 パワーシート 10n サンルーフ 11 主制御装置 12 車速センサ 13 ディスプレイ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電機装置の作動状態によって磁界強度の
    変化する領域内に配設された地磁気方位センサを用いて
    磁界の向きを検出し、該検出した磁界の向きに基づいて
    方位を検出する方位検出装置であって、 前記電機装置の作動状態を検出する作動状態検出手段
    と、 前記電機装置の作動に伴う磁界強度の変化が前記地磁気
    方位センサに与える影響を記憶する影響度記憶手段と、 前記作動状態検出手段の検出結果と前記影響度記憶手段
    の記憶内容とより前記地磁気方位センサが前記電機装置
    から現に受けている影響を推定し、前記地磁気方位セン
    サの出力に基づいて、該影響を排除した形で方位を演算
    する方位演算手段とを有することを特徴とする方位検出
    装置。
JP18047793A 1993-07-21 1993-07-21 方位検出装置 Pending JPH0735553A (ja)

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JP (1) JPH0735553A (ja)

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