JPH0735162Y2 - 歯車変速機の変速操作装置 - Google Patents
歯車変速機の変速操作装置Info
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- JPH0735162Y2 JPH0735162Y2 JP11303089U JP11303089U JPH0735162Y2 JP H0735162 Y2 JPH0735162 Y2 JP H0735162Y2 JP 11303089 U JP11303089 U JP 11303089U JP 11303089 U JP11303089 U JP 11303089U JP H0735162 Y2 JPH0735162 Y2 JP H0735162Y2
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- switching lever
- shaft
- gear
- shift operation
- operation device
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Links
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Landscapes
- Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は歯車変速機の変速操作装置、特にチェンジレバ
ーの動きをケーブルを介してシフトフォークに伝達する
ケーブル式の変速操作装置に関するものである。
ーの動きをケーブルを介してシフトフォークに伝達する
ケーブル式の変速操作装置に関するものである。
従来、変速操作装置としてはロッド式とケーブル式とが
あるが、ケーブル式はロッド式に比べてミッションケー
スとチェンジレバーとの配置関係の制約がなく、かつミ
ッションケースの振動がチェンジレバーへ伝わらないと
いう特徴がある。
あるが、ケーブル式はロッド式に比べてミッションケー
スとチェンジレバーとの配置関係の制約がなく、かつミ
ッションケースの振動がチェンジレバーへ伝わらないと
いう特徴がある。
ところで、1つの前進段と後進段とが同一シフト操作線
上にある変速操作装置としては、少なくとも、シフト用
およびセレクト用ケーブルの動きを変速用フォークヘッ
ドへ伝える切換レバー機構と、切換レバーが1つのフォ
ークヘッドに係合したときに他のフォークヘッドを動き
を止めるためのダブルギヤ防止機構と、セレクト操作後
に自動的に中立位置へ復帰させるためのセレクトリター
ン機構と、前進段から後進段へのミスシフトを防止する
リバースミスシフト防止機構等を設ける必要がある。
上にある変速操作装置としては、少なくとも、シフト用
およびセレクト用ケーブルの動きを変速用フォークヘッ
ドへ伝える切換レバー機構と、切換レバーが1つのフォ
ークヘッドに係合したときに他のフォークヘッドを動き
を止めるためのダブルギヤ防止機構と、セレクト操作後
に自動的に中立位置へ復帰させるためのセレクトリター
ン機構と、前進段から後進段へのミスシフトを防止する
リバースミスシフト防止機構等を設ける必要がある。
このような要求を満たすものとして、実開昭62−77365
号公報に記載の変速操作装置が知られている。即ち、シ
フト兼セレクトシャフトに切換レバーを固定し、このシ
ャフトにダブルギヤ防止機構を構成するインターロック
プレートを挿通し、切換レバーおよびインターロックプ
レートを中立位置に保持するセレクトリターン用のリタ
ーンスプリングをシフト兼セレクトシャフトに挿通して
ある。また、シフト兼セレクトシャフトにインナレバー
を一体的に組み付け、シフト兼セレクトシャフトに対し
て交差状に伸びるレストリクトシャフトにレストリクト
カムをバネ付勢して取り付け、インナレバーとレストリ
クトカムとの係合によりリバースミスシフト防止機構を
構成している。
号公報に記載の変速操作装置が知られている。即ち、シ
フト兼セレクトシャフトに切換レバーを固定し、このシ
ャフトにダブルギヤ防止機構を構成するインターロック
プレートを挿通し、切換レバーおよびインターロックプ
レートを中立位置に保持するセレクトリターン用のリタ
ーンスプリングをシフト兼セレクトシャフトに挿通して
ある。また、シフト兼セレクトシャフトにインナレバー
を一体的に組み付け、シフト兼セレクトシャフトに対し
て交差状に伸びるレストリクトシャフトにレストリクト
カムをバネ付勢して取り付け、インナレバーとレストリ
クトカムとの係合によりリバースミスシフト防止機構を
構成している。
ところで、上記構造の変速操作装置の場合、リバースミ
スシフト防止機構を構成するレストリクトシャフトがシ
フト兼セレクトシャフトとは別個にミッションケースに
支持されているので、ミッションケースへの組付作業性
が悪く、部品交換時などにおける分解作業性も悪い。ま
た、インターロックプレートの回り止めをミッションケ
ースに外部から螺入したロックナットで行うため、上記
の問題と合わせて組付を複雑にし、かつロックナット自
身のシール性も問題となる。
スシフト防止機構を構成するレストリクトシャフトがシ
フト兼セレクトシャフトとは別個にミッションケースに
支持されているので、ミッションケースへの組付作業性
が悪く、部品交換時などにおける分解作業性も悪い。ま
た、インターロックプレートの回り止めをミッションケ
ースに外部から螺入したロックナットで行うため、上記
の問題と合わせて組付を複雑にし、かつロックナット自
身のシール性も問題となる。
このように、従来の変速操作装置では切換レバー機構,
ダブルギヤ防止機構,セレクトリターン機構およびリバ
ースミスシフト防止機構などの主要機構が1つのユニッ
トとして一体化されていないため、組付および分解作業
性が悪いという問題があった。
ダブルギヤ防止機構,セレクトリターン機構およびリバ
ースミスシフト防止機構などの主要機構が1つのユニッ
トとして一体化されていないため、組付および分解作業
性が悪いという問題があった。
そこで、本考案の第1の目的は、切換レバー機構などの
主要機構を1つのユニットに一体化し、組付および分解
作業性に優れた歯車変速機の変速操作装置を提供するこ
とにある。
主要機構を1つのユニットに一体化し、組付および分解
作業性に優れた歯車変速機の変速操作装置を提供するこ
とにある。
また、第2の目的は、部品数が少なく動作精度が高い歯
車変速機の変速操作装置を提供することにある。
車変速機の変速操作装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、第1の考案は、ケーブル式変
速操作装置において、一端部がシフトケーブルおよびセ
レクトケーブルと連結され、セレクト操作により軸方向
に移動するとともに、シフト操作により回転する切換レ
バーシャフトと、切換レバーシャフトに嵌合固定され、
一端部がフォークヘッドと選択的に係合して切換レバー
シャフトの動きをフォークヘッドへ伝える切換レバー
と、ミッションケースに取り付けられ、切換レバーシャ
フトの両端部が回転方向および軸方向に移動自在に挿通
される切換レバーサポートと、切換レバーの両側に配設
されて切換レバーが係合していない他のフォークヘッド
と係合するとともに、切換レバーシャフトに対して相対
回転可能に嵌合し、かつ切換レバーサポートに対して回
転規制されたインターロックプレートと、切換レバーシ
ャフトに挿通され、切換レバーおよびインターロックプ
レートを中立位置に弾性支持するリターンスプリング
と、切換レバーシャフトと平行に切換レバーサポートに
て両端部が支持されたレストリクトシャフトと、レスト
リクトシャフトに軸方向に摺動可能にかつ一定角度回動
可能に挿通され、切換レバーの端面に当接して同一シフ
ト操作線上にある1つの前進段から後退段へのシフト動
作を規制するレストリクトカムと、レストリクトシャフ
トに挿通され、レストリクトカムを切換レバーとの係合
方向へ付勢するトーションスプリングとを備え、上記各
部品が切換レバーサポートに一体的に組み付けられてい
るものである。
速操作装置において、一端部がシフトケーブルおよびセ
レクトケーブルと連結され、セレクト操作により軸方向
に移動するとともに、シフト操作により回転する切換レ
バーシャフトと、切換レバーシャフトに嵌合固定され、
一端部がフォークヘッドと選択的に係合して切換レバー
シャフトの動きをフォークヘッドへ伝える切換レバー
と、ミッションケースに取り付けられ、切換レバーシャ
フトの両端部が回転方向および軸方向に移動自在に挿通
される切換レバーサポートと、切換レバーの両側に配設
されて切換レバーが係合していない他のフォークヘッド
と係合するとともに、切換レバーシャフトに対して相対
回転可能に嵌合し、かつ切換レバーサポートに対して回
転規制されたインターロックプレートと、切換レバーシ
ャフトに挿通され、切換レバーおよびインターロックプ
レートを中立位置に弾性支持するリターンスプリング
と、切換レバーシャフトと平行に切換レバーサポートに
て両端部が支持されたレストリクトシャフトと、レスト
リクトシャフトに軸方向に摺動可能にかつ一定角度回動
可能に挿通され、切換レバーの端面に当接して同一シフ
ト操作線上にある1つの前進段から後退段へのシフト動
作を規制するレストリクトカムと、レストリクトシャフ
トに挿通され、レストリクトカムを切換レバーとの係合
方向へ付勢するトーションスプリングとを備え、上記各
部品が切換レバーサポートに一体的に組み付けられてい
るものである。
第2の考案は、第1の考案において、ミッションケース
の油面より上部に上面が開口した収納部が形成され、該
収納部に切換レバーを含む全部品を組み付けた切換レバ
ーサポートが収納されるとともに、収納部には蓋が着脱
可能に装着され、該蓋から切換レバーシャフトの一端部
が突出し、該突出端部にケーブルが連結されているもの
である。
の油面より上部に上面が開口した収納部が形成され、該
収納部に切換レバーを含む全部品を組み付けた切換レバ
ーサポートが収納されるとともに、収納部には蓋が着脱
可能に装着され、該蓋から切換レバーシャフトの一端部
が突出し、該突出端部にケーブルが連結されているもの
である。
第3の考案は、第2の考案において、ミッションケース
の収納部底面および蓋の下面には切換レバーサポートか
ら突出した切換レバーシャフトおよびレストリクトシャ
フトの端部が嵌合する支持孔が設けられ、かつ蓋には先
端部が切換レバーサポートに螺合するロックボルトが挿
入されているものである。
の収納部底面および蓋の下面には切換レバーサポートか
ら突出した切換レバーシャフトおよびレストリクトシャ
フトの端部が嵌合する支持孔が設けられ、かつ蓋には先
端部が切換レバーサポートに螺合するロックボルトが挿
入されているものである。
第4の考案は、ケーブル式変速操作装置において、一端
部がシフトケーブルおよびセレクトケーブルと連結さ
れ、セレクト操作により軸方向に移動するとともに、シ
フト操作により回転する切換レバーシャフトと、切換レ
バーシャフトに嵌合固定され、一端部がフォークヘッド
と選択的に係合して切換レバーシャフトの動きをフォー
クヘッドへ伝える切換レバーと、ミッションケースに取
り付けられ、切換レバーシャフトの両端部が回転方向お
よび軸方向に移動自在に挿通される切換レバーサポート
とを備え、上記切換レバーにはストッパ用突起が突設さ
れ、切換レバーサポートには上記突起が遊嵌入するスト
ッパ孔が形成されており、ストッパ用突起がストッパ孔
の内縁に当接することによりセレクト範囲およびシフト
範囲が規定されているものである。
部がシフトケーブルおよびセレクトケーブルと連結さ
れ、セレクト操作により軸方向に移動するとともに、シ
フト操作により回転する切換レバーシャフトと、切換レ
バーシャフトに嵌合固定され、一端部がフォークヘッド
と選択的に係合して切換レバーシャフトの動きをフォー
クヘッドへ伝える切換レバーと、ミッションケースに取
り付けられ、切換レバーシャフトの両端部が回転方向お
よび軸方向に移動自在に挿通される切換レバーサポート
とを備え、上記切換レバーにはストッパ用突起が突設さ
れ、切換レバーサポートには上記突起が遊嵌入するスト
ッパ孔が形成されており、ストッパ用突起がストッパ孔
の内縁に当接することによりセレクト範囲およびシフト
範囲が規定されているものである。
第5の考案は、第1の考案において、レストリクトカム
の回転方向および軸方向の初期位置を規定するストッパ
面を切換レバーサポートに設けたものである。
の回転方向および軸方向の初期位置を規定するストッパ
面を切換レバーサポートに設けたものである。
第6の考案は、第1の考案において、インターロックプ
レートの一端部にはレストリクトシャフトが挿通される
孔が形成され、インターロックプレートが回転規制され
ているものである。
レートの一端部にはレストリクトシャフトが挿通される
孔が形成され、インターロックプレートが回転規制され
ているものである。
第1の考案は、ケーブル式変速操作装置において、主要
機構部品である切換レバー,切換レバーシャフト,イン
ターロックプレート,リターンスプリング,レストリク
トシャフト,レストリクトカムおよびトーションスプリ
ングが総て切換レバーサポートに組み付けられ、一体的
にユニット化されている。そのため、このユニットを変
速機とは別工程で組立て、これをミッションケースに収
納すれば、簡単に組み付けることができる。サービス点
検時などの分解も簡単で、作業性が良好となる。
機構部品である切換レバー,切換レバーシャフト,イン
ターロックプレート,リターンスプリング,レストリク
トシャフト,レストリクトカムおよびトーションスプリ
ングが総て切換レバーサポートに組み付けられ、一体的
にユニット化されている。そのため、このユニットを変
速機とは別工程で組立て、これをミッションケースに収
納すれば、簡単に組み付けることができる。サービス点
検時などの分解も簡単で、作業性が良好となる。
また、第2の考案の場合、第1の考案における主要機構
部品がミッションケースの油面より上部の収納部に収納
され、蓋をすることによって固定される。そのため、蓋
を外した時に油漏れを起こさず、組付および分解時の作
業性が良好となる。
部品がミッションケースの油面より上部の収納部に収納
され、蓋をすることによって固定される。そのため、蓋
を外した時に油漏れを起こさず、組付および分解時の作
業性が良好となる。
第3の考案は、第2の考案において、ミッションケース
と蓋とで切換レバーサポートから突出した切換レバーシ
ャフトおよびレストリクトシャフトの端部を支持するこ
とにより、切換レバーサポートの回転を規制し、かつ外
部からロックボルトを蓋を介して切換レバーサポートに
螺合することにより、切換レバーサポートを固定でき
る。そのため、窮屈な位置でのボルト止め作業を排除で
き、作業能率が大幅に向上する。
と蓋とで切換レバーサポートから突出した切換レバーシ
ャフトおよびレストリクトシャフトの端部を支持するこ
とにより、切換レバーサポートの回転を規制し、かつ外
部からロックボルトを蓋を介して切換レバーサポートに
螺合することにより、切換レバーサポートを固定でき
る。そのため、窮屈な位置でのボルト止め作業を排除で
き、作業能率が大幅に向上する。
第4の考案は、ケーブル式変速操作装置において、切換
レバーのセレクト方向およびシフト方向の動作範囲を切
換レバーサポートの孔で規定することにより、動作範囲
規制用の部品を排除して部品数を削減してある。また、
切換レバーの動作範囲を規制する孔が切換レバーを支持
した切換レバーサポートに設けられているので、精度の
向上が図れ、セレクトおよびシフト時のガタや誤動作を
防止できる。なお、この考案の場合には、リバースミス
シフト防止機構(レストリクトカム等)を切換レバーサ
ポートに組み付けたもの以外にも適用できる。
レバーのセレクト方向およびシフト方向の動作範囲を切
換レバーサポートの孔で規定することにより、動作範囲
規制用の部品を排除して部品数を削減してある。また、
切換レバーの動作範囲を規制する孔が切換レバーを支持
した切換レバーサポートに設けられているので、精度の
向上が図れ、セレクトおよびシフト時のガタや誤動作を
防止できる。なお、この考案の場合には、リバースミス
シフト防止機構(レストリクトカム等)を切換レバーサ
ポートに組み付けたもの以外にも適用できる。
第5の考案は、第1の考案において、レストリクトカム
の回転方向および軸方向の初期位置を切換レバーサポー
トで規定することにより、第4の考案と同様に部品数を
削減し、動作精度の向上を図ったものである。
の回転方向および軸方向の初期位置を切換レバーサポー
トで規定することにより、第4の考案と同様に部品数を
削減し、動作精度の向上を図ったものである。
第6の考案は、第1の考案において、インターロックプ
レートの回転規制をレストリクトシャフトで行うことに
より、インターロックプレートを回転規制する専用部品
を削減したものである。
レートの回転規制をレストリクトシャフトで行うことに
より、インターロックプレートを回転規制する専用部品
を削減したものである。
第1図は本考案にかかる前進5段,後退1段の変速段を
有する歯車変速機の一例を示す。
有する歯車変速機の一例を示す。
ミッションケース1内には入力軸2と出力軸3とが平行
に支持されている。入力軸2はエンジン(図示せず)に
よりクラッチ(図示せず)を介して駆動されるものであ
り、その始端側(右端部側)には1速駆動ギヤ4と後退
駆動ギヤ5と2速駆動ギヤ6とが順に一体形成されてい
る。また、入力軸2上には2速駆動ギヤ6と隣接して互
いに対向する3速駆動ギヤ7と4速駆動ギヤ8とが回転
自在に支持され、これらギヤ7,8は3−4速切換用スリ
ーブ9によって入力軸2に対して選択的に連結される。
さらに、入力軸2の後端部には5速駆動ギヤ10が回転自
在に支持され、このギヤ10は5速切換用スリーブ11によ
って選択的に入力軸2に連結される。
に支持されている。入力軸2はエンジン(図示せず)に
よりクラッチ(図示せず)を介して駆動されるものであ
り、その始端側(右端部側)には1速駆動ギヤ4と後退
駆動ギヤ5と2速駆動ギヤ6とが順に一体形成されてい
る。また、入力軸2上には2速駆動ギヤ6と隣接して互
いに対向する3速駆動ギヤ7と4速駆動ギヤ8とが回転
自在に支持され、これらギヤ7,8は3−4速切換用スリ
ーブ9によって入力軸2に対して選択的に連結される。
さらに、入力軸2の後端部には5速駆動ギヤ10が回転自
在に支持され、このギヤ10は5速切換用スリーブ11によ
って選択的に入力軸2に連結される。
出力軸3の始端側には出力ギヤ12が固定されており、こ
の出力ギヤ12と隣接して、互いに対向する1速従動ギヤ
13と2速従動ギヤ14とが出力軸3上に回転自在に支持さ
れ、これらギヤ13,14は1−2速切換用スリーブ15によ
って出力軸3に選択的に連結される。1速従動ギヤ13は
入力軸2上の1速駆動ギヤ4と噛み合い、2速従動ギヤ
14は入力軸2上の2速駆動ギヤ6と噛み合っている。ま
た、1−2速切換用スリーブ15には後退従動ギヤ16が一
体に設けられており、このギヤ16はミッションケース1
に回転自在にかつ軸方向に摺動可能に支持された後退ア
イドラギヤ17が破線の位置にあるときに噛み合い、同時
にアイドラギヤ17は入力軸2上の後退駆動ギヤ5とも噛
み合う。出力軸3の後端部側には、入力軸2の3速駆動
ギヤ7,4速駆動ギヤ8および5速駆動ギヤ10と夫々噛み
合う3速従動ギヤ18,4速従動ギヤ19および5速従動ギヤ
20が一体に設けられている。
の出力ギヤ12と隣接して、互いに対向する1速従動ギヤ
13と2速従動ギヤ14とが出力軸3上に回転自在に支持さ
れ、これらギヤ13,14は1−2速切換用スリーブ15によ
って出力軸3に選択的に連結される。1速従動ギヤ13は
入力軸2上の1速駆動ギヤ4と噛み合い、2速従動ギヤ
14は入力軸2上の2速駆動ギヤ6と噛み合っている。ま
た、1−2速切換用スリーブ15には後退従動ギヤ16が一
体に設けられており、このギヤ16はミッションケース1
に回転自在にかつ軸方向に摺動可能に支持された後退ア
イドラギヤ17が破線の位置にあるときに噛み合い、同時
にアイドラギヤ17は入力軸2上の後退駆動ギヤ5とも噛
み合う。出力軸3の後端部側には、入力軸2の3速駆動
ギヤ7,4速駆動ギヤ8および5速駆動ギヤ10と夫々噛み
合う3速従動ギヤ18,4速従動ギヤ19および5速従動ギヤ
20が一体に設けられている。
出力軸3の出力ギヤ12はディファレンシャル装置21のリ
ングギヤ22と噛み合い、駆動力を左右の車軸23,24へと
分配している。
ングギヤ22と噛み合い、駆動力を左右の車軸23,24へと
分配している。
上記1−2速切換用スリーブ15,3−4速切換用スリーブ
9,5速切換用スリーブ11および後退アイドラギヤ17には
夫々シフトフォーク25〜28が係合しており、特に5速用
シフトフォーク27と後退用シフトフォーク18は5速位置
とR(リバース位置)位置と中立位置の3位置を得るよ
うに互いに連係している。
9,5速切換用スリーブ11および後退アイドラギヤ17には
夫々シフトフォーク25〜28が係合しており、特に5速用
シフトフォーク27と後退用シフトフォーク18は5速位置
とR(リバース位置)位置と中立位置の3位置を得るよ
うに互いに連係している。
第2図はケーブル式のチェンジレバー機構を示す。図に
おいて、チェンジレバー30は第3図に示されるシフトパ
ターンを得るため、下端部近傍に設けた軸ボルト31を支
点として前後方向(シフト方向)に揺動可能に支持さ
れ、かつ軸ボルト32を支点として左右方向(セレクト方
向)に揺動可能に支持されている。そして、チェンジレ
バー30のシフト方向の動きはレバー33を介してシフト用
ケーブル34へ伝えられ、セレクト方向の動きはレバー35
を介してセレクト用ケーブル36へ伝えられる。シフト用
ケーブル34およびセレクト用ケーブル36は車体前方へ延
設され、その先端部がミッションケース1のディファレ
ンシャル装置部分の上部に固定されたブラケット37で支
持されている。
おいて、チェンジレバー30は第3図に示されるシフトパ
ターンを得るため、下端部近傍に設けた軸ボルト31を支
点として前後方向(シフト方向)に揺動可能に支持さ
れ、かつ軸ボルト32を支点として左右方向(セレクト方
向)に揺動可能に支持されている。そして、チェンジレ
バー30のシフト方向の動きはレバー33を介してシフト用
ケーブル34へ伝えられ、セレクト方向の動きはレバー35
を介してセレクト用ケーブル36へ伝えられる。シフト用
ケーブル34およびセレクト用ケーブル36は車体前方へ延
設され、その先端部がミッションケース1のディファレ
ンシャル装置部分の上部に固定されたブラケット37で支
持されている。
第4図〜第6図は変速操作装置Aの要部を示す。図にお
いて、ミッションケース1の油面より上部には、変速操
作装置Aを収納するための円筒状の収納部38が一体に形
成されており、この収納部38の上面開口には蓋39がボル
ト止めされている。蓋39の中心孔40には変速操作装置A
を構成する切換レバーシャフト56が挿通されており、切
換レバーシャフト56と蓋39との間はオイルシール41でシ
ールされている。蓋39の上方へ突出した切換レバーシャ
フト56の上端部には偏心したカムフォロワ42がピン43で
結合されており、カムフォロワ42と蓋39との間にはダス
トブーツ44が装着され、ゴミ等の異物のオイルシール41
への噛み込みを防止している。上記カムフォロワ42には
周溝42aが設けられるとともに、一端がシフト用ケーブ
ル34と連結されたシフトアウタレバー45が固定されてい
る。そのため、シフト用ケーブル34の動きは切換レバー
シャフト56の回転方向(シフト方向)の動きに変換され
る。また、蓋39には軸受部46が一体に突設されており、
この軸受部46の上端に枢軸47を介してセレクトレバー48
が揺動可能に装着されている。上記セレクトレバー48の
一端にはセレクト用ケーブル36が連結され、他端にはカ
ムフォロワ42の周溝42aに摺動自在に係合するピン49が
取り付けられている。そのため、セレクト用ケーブル36
の動きは切換レバーシャフト56の軸方向(セレクト方
向)の動きに変換される。
いて、ミッションケース1の油面より上部には、変速操
作装置Aを収納するための円筒状の収納部38が一体に形
成されており、この収納部38の上面開口には蓋39がボル
ト止めされている。蓋39の中心孔40には変速操作装置A
を構成する切換レバーシャフト56が挿通されており、切
換レバーシャフト56と蓋39との間はオイルシール41でシ
ールされている。蓋39の上方へ突出した切換レバーシャ
フト56の上端部には偏心したカムフォロワ42がピン43で
結合されており、カムフォロワ42と蓋39との間にはダス
トブーツ44が装着され、ゴミ等の異物のオイルシール41
への噛み込みを防止している。上記カムフォロワ42には
周溝42aが設けられるとともに、一端がシフト用ケーブ
ル34と連結されたシフトアウタレバー45が固定されてい
る。そのため、シフト用ケーブル34の動きは切換レバー
シャフト56の回転方向(シフト方向)の動きに変換され
る。また、蓋39には軸受部46が一体に突設されており、
この軸受部46の上端に枢軸47を介してセレクトレバー48
が揺動可能に装着されている。上記セレクトレバー48の
一端にはセレクト用ケーブル36が連結され、他端にはカ
ムフォロワ42の周溝42aに摺動自在に係合するピン49が
取り付けられている。そのため、セレクト用ケーブル36
の動きは切換レバーシャフト56の軸方向(セレクト方
向)の動きに変換される。
変速操作装置Aは、第7図のように切換レバー55、切換
レバーシャフト56、切換レバーサポート57、インターロ
ックプレート58、リターンスプリング59,60、レストリ
クトシャフト61、レストリクトカム62およびトーション
スプリング63で構成され、これら部品がユニットとして
一体化されている。
レバーシャフト56、切換レバーサポート57、インターロ
ックプレート58、リターンスプリング59,60、レストリ
クトシャフト61、レストリクトカム62およびトーション
スプリング63で構成され、これら部品がユニットとして
一体化されている。
切換レバー55は放射状に突出する2本の突起55a,55bを
有しており、1本はフォークヘッド25a,26a,27aに選択
的に係合する係合突起55aであり、他の1本はセレクト
方向およびシフト方向の動作範囲を制限するストッパ用
突起55bである。ストッパ用突起55bの上面および側面に
はレストリクトカム62と係合する平坦な当り面55cが形
成されている。切換レバー55のボス部には上記切換レバ
ーシャフト56が挿通され、ピン66で一体で結合されてい
る。この切換レバー55を上下方向にセレクト操作する
と、係合突起55aは1−2速切換用フォークヘッド25a
と、3−4速切換用フォークヘッド26aと、5速−R切
換用フォークヘッド27aとのいずれか1つに選択的に係
合し、さらに切換レバー55を回転方向にシフト操作する
と、係合突起55aと係合した1つのフォークヘッドを軸
方向に動作させることができる。
有しており、1本はフォークヘッド25a,26a,27aに選択
的に係合する係合突起55aであり、他の1本はセレクト
方向およびシフト方向の動作範囲を制限するストッパ用
突起55bである。ストッパ用突起55bの上面および側面に
はレストリクトカム62と係合する平坦な当り面55cが形
成されている。切換レバー55のボス部には上記切換レバ
ーシャフト56が挿通され、ピン66で一体で結合されてい
る。この切換レバー55を上下方向にセレクト操作する
と、係合突起55aは1−2速切換用フォークヘッド25a
と、3−4速切換用フォークヘッド26aと、5速−R切
換用フォークヘッド27aとのいずれか1つに選択的に係
合し、さらに切換レバー55を回転方向にシフト操作する
と、係合突起55aと係合した1つのフォークヘッドを軸
方向に動作させることができる。
切換レバーシャフト56は中立位置においてデイテント機
構67によって節度感をもって保持されている。このデイ
テント機構67は、第4図に示すように、切換レバーシャ
フト56の下端部近傍に設けたデイテント溝56aと、ミッ
ションケース1の切換レバーシャフト支持孔68に対して
直交する孔69に挿入されたロックボール70と、このロッ
クボール70をデイテント溝56a方向へ付勢するスプリン
グ71と、スプリング71の背後を支持するセットボルト72
とで構成されている。上記デイテント溝56aはその上部
側の傾きが緩やかで下部側の傾きが急峻となっているの
で、切換レバーシャフト56の上方への動き(5速,R方向
へのセレクト動作)が、下方への動き(1,2速方向への
セレクト動作)に比べて抵抗感が大きくなり、2速5
速へのミスシフトを抑制する効果がある。
構67によって節度感をもって保持されている。このデイ
テント機構67は、第4図に示すように、切換レバーシャ
フト56の下端部近傍に設けたデイテント溝56aと、ミッ
ションケース1の切換レバーシャフト支持孔68に対して
直交する孔69に挿入されたロックボール70と、このロッ
クボール70をデイテント溝56a方向へ付勢するスプリン
グ71と、スプリング71の背後を支持するセットボルト72
とで構成されている。上記デイテント溝56aはその上部
側の傾きが緩やかで下部側の傾きが急峻となっているの
で、切換レバーシャフト56の上方への動き(5速,R方向
へのセレクト動作)が、下方への動き(1,2速方向への
セレクト動作)に比べて抵抗感が大きくなり、2速5
速へのミスシフトを抑制する効果がある。
上記切換レバーシャフト56の両端部は切換レバーサポー
ト57に上下方向および回転方向に移動自在に挿通されて
いる。切換レバーサポート57は第8図のように板金をコ
字形に折曲したものであり、その上下板部57a,57bには
切換レバーシャフト56の両端部を遊挿通する大径な挿通
孔57cと、レストリクトシャフト61の両端部を挿通支持
する小径な挿通孔57dとが形成されている。また、縦板
部57eには矩形のストッパ孔57fが形成され、上記切換レ
バー55のストッパ用突起55bがストッパ孔57fに遊嵌入し
ている。そのため、ストッパ用突起55bがストッパ孔57f
の内縁に当接することにより、切換レバー55のセレクト
方向およびシフト方向の動作範囲が規定される。切換レ
バーサポート57の上板部57a下面には、蓋65の上方より
挿通されたロックボルト73と螺合するナット74が溶接等
によって固定されている。
ト57に上下方向および回転方向に移動自在に挿通されて
いる。切換レバーサポート57は第8図のように板金をコ
字形に折曲したものであり、その上下板部57a,57bには
切換レバーシャフト56の両端部を遊挿通する大径な挿通
孔57cと、レストリクトシャフト61の両端部を挿通支持
する小径な挿通孔57dとが形成されている。また、縦板
部57eには矩形のストッパ孔57fが形成され、上記切換レ
バー55のストッパ用突起55bがストッパ孔57fに遊嵌入し
ている。そのため、ストッパ用突起55bがストッパ孔57f
の内縁に当接することにより、切換レバー55のセレクト
方向およびシフト方向の動作範囲が規定される。切換レ
バーサポート57の上板部57a下面には、蓋65の上方より
挿通されたロックボルト73と螺合するナット74が溶接等
によって固定されている。
切換レバー55の上下両面にはインターロックプレート58
が配置されている。このインターロックプレート58は、
第8図に示すごとく板金をコ字形に折曲したものであ
り、上下面部58a,58bの先端には切換レバー55の係合突
起55aを間にして上下に対向する爪部58c,58dが形成され
ている。そして、これら爪部58c,58dがフォークヘッド2
5a,26a,27aに係合することにより、1つのフォークヘッ
ドに切換レバー55の係合突起55aが係合してシフトする
とき、他のフォークヘッドの動きを止め、ダブルギヤを
防止する機能を有している。インターロックプレート58
の上下面部58a,58bの中央には切換レバーシャフト56が
挿通される大径な挿通孔58eが形成され、下面部58bの一
端突出部にはレストリクトシャフト61に挿通される小径
な挿通孔58fが形成されている。そのため、インターロ
ックプレート58は切換レバーシャフト56を中心とする回
転が規制され、上下方向にのみ摺動自在に案内される。
が配置されている。このインターロックプレート58は、
第8図に示すごとく板金をコ字形に折曲したものであ
り、上下面部58a,58bの先端には切換レバー55の係合突
起55aを間にして上下に対向する爪部58c,58dが形成され
ている。そして、これら爪部58c,58dがフォークヘッド2
5a,26a,27aに係合することにより、1つのフォークヘッ
ドに切換レバー55の係合突起55aが係合してシフトする
とき、他のフォークヘッドの動きを止め、ダブルギヤを
防止する機能を有している。インターロックプレート58
の上下面部58a,58bの中央には切換レバーシャフト56が
挿通される大径な挿通孔58eが形成され、下面部58bの一
端突出部にはレストリクトシャフト61に挿通される小径
な挿通孔58fが形成されている。そのため、インターロ
ックプレート58は切換レバーシャフト56を中心とする回
転が規制され、上下方向にのみ摺動自在に案内される。
リターンスプリング59,60は切換レバーサポート57とイ
ンターロックプレート58の間に配置されており、その圧
縮力によって切換レバー55と切換レバーシャフト56とイ
ンターロックプレート58の3者を中立位置に弾性支持し
ている。そして、切換レバー55をセレクト操作した場
合、上下いずれかのリターンスプリング59,60が圧縮さ
れるので、中立位置へのセレクトリターン力を発揮でき
る。
ンターロックプレート58の間に配置されており、その圧
縮力によって切換レバー55と切換レバーシャフト56とイ
ンターロックプレート58の3者を中立位置に弾性支持し
ている。そして、切換レバー55をセレクト操作した場
合、上下いずれかのリターンスプリング59,60が圧縮さ
れるので、中立位置へのセレクトリターン力を発揮でき
る。
レストリクトシャフト61は上述のように上下端部が切換
レバーサポート57によって支持されており、その中間部
にはレストリクトカム62とトーションスプリング63とが
挿通されている。レストリクトカム62はレストリクトシ
ャフト61に対して回転方向及び軸方向に摺動自在であ
り、レストリクトカム62にはその接線方向に突出する厚
肉な係合爪62aと薄肉なストッパ爪62bとが形成されてい
る。上記トーションスプリング63は、一端が切換レバー
サポート57の上板部57aの凹み57gに係止され、他端がレ
ストリクトカム62の係合爪62aの内側に係止されている
ので、レストリクトカム62は常時切換レバー55側(第6
図右回り方向)へ回動付勢されている。そのため、スト
ッパ爪62bは切換レバーサポート57の縦板部57eの側縁
(ストッパ面)57hに当たって停止している。また、ト
ーションスプリング63の圧縮力によってレストリクトカ
ム62は常時下方へ付勢され、ストッパ爪62bが切換レバ
ーサポート57の縦板部57eに形成した折曲片57iの上面に
当たって停止している。このようにレストリクトカム62
が初期位置で停止することにより、レストリクトカム62
の係合爪62aは中立位置の切換レバー55の当り面55cに対
して一定の隙間をあけて上方に位置している。この隙間
は、3速4速へのシフト時に切換レバー55が誤って係
合爪62aに係合しないようにするためである。
レバーサポート57によって支持されており、その中間部
にはレストリクトカム62とトーションスプリング63とが
挿通されている。レストリクトカム62はレストリクトシ
ャフト61に対して回転方向及び軸方向に摺動自在であ
り、レストリクトカム62にはその接線方向に突出する厚
肉な係合爪62aと薄肉なストッパ爪62bとが形成されてい
る。上記トーションスプリング63は、一端が切換レバー
サポート57の上板部57aの凹み57gに係止され、他端がレ
ストリクトカム62の係合爪62aの内側に係止されている
ので、レストリクトカム62は常時切換レバー55側(第6
図右回り方向)へ回動付勢されている。そのため、スト
ッパ爪62bは切換レバーサポート57の縦板部57eの側縁
(ストッパ面)57hに当たって停止している。また、ト
ーションスプリング63の圧縮力によってレストリクトカ
ム62は常時下方へ付勢され、ストッパ爪62bが切換レバ
ーサポート57の縦板部57eに形成した折曲片57iの上面に
当たって停止している。このようにレストリクトカム62
が初期位置で停止することにより、レストリクトカム62
の係合爪62aは中立位置の切換レバー55の当り面55cに対
して一定の隙間をあけて上方に位置している。この隙間
は、3速4速へのシフト時に切換レバー55が誤って係
合爪62aに係合しないようにするためである。
ここで、第10a図〜第12b図によって、レストリクトカム
62の動作、即ちリバースミスシフト防止機構の動作につ
いて説明する。
62の動作、即ちリバースミスシフト防止機構の動作につ
いて説明する。
まず、第10a図,第10b図のように切換レバー55を上方
(5速,R方向)へセレクト操作すると、切換レバー55の
当り面55cがレストリクトカム62の係合爪62aの下面に当
り、レストリクトカム62を切換レバー55と一体に上方へ
押し上げる。これに伴って、切換レバー55の上側のリタ
ーンスプリング59が圧縮され、かつトーションスプリン
グ63も圧縮される。そして、切換レバー55のストッパ用
突起55bが切換レバーサポート57のストッパ孔57fの上縁
に当たって停止するとともに、切換レバー55の係合突起
55aは5速−R用フォークヘッド27aに係合する。
(5速,R方向)へセレクト操作すると、切換レバー55の
当り面55cがレストリクトカム62の係合爪62aの下面に当
り、レストリクトカム62を切換レバー55と一体に上方へ
押し上げる。これに伴って、切換レバー55の上側のリタ
ーンスプリング59が圧縮され、かつトーションスプリン
グ63も圧縮される。そして、切換レバー55のストッパ用
突起55bが切換レバーサポート57のストッパ孔57fの上縁
に当たって停止するとともに、切換レバー55の係合突起
55aは5速−R用フォークヘッド27aに係合する。
この状態から、第11a図,第11b図のように切換レバー55
を5速方向へシフト操作すると、切換レバー55の当り面
55cがレストリクトカム62から外れ、ストッパ用突起55b
がストッパ孔57fの左側縁に当たるまで右回り方向に回
転する。これによって、切換レバー55の係合突起55aは
5速−R用フォークヘッド27aを5速方向へシフトさせ
る。なお、この時レストリクトカム62はトーションスプ
リング63の圧縮力により下方へ押し下げられ、初期位置
に戻る。
を5速方向へシフト操作すると、切換レバー55の当り面
55cがレストリクトカム62から外れ、ストッパ用突起55b
がストッパ孔57fの左側縁に当たるまで右回り方向に回
転する。これによって、切換レバー55の係合突起55aは
5速−R用フォークヘッド27aを5速方向へシフトさせ
る。なお、この時レストリクトカム62はトーションスプ
リング63の圧縮力により下方へ押し下げられ、初期位置
に戻る。
もし、チェンジレバー30を5速状態からR方向へ直接シ
フトすると、第12a図,第12b図のように切換レバー55は
左回り方向へ回転しようとする。ところが、この時レス
トリクトカム62の側面が切換レバー55の当り面(側面)
55cに当接して切換レバー55の回動を阻止するので、R
位置へシフトすることができない。これにより、リバー
スミスシフトは確実に防止される。
フトすると、第12a図,第12b図のように切換レバー55は
左回り方向へ回転しようとする。ところが、この時レス
トリクトカム62の側面が切換レバー55の当り面(側面)
55cに当接して切換レバー55の回動を阻止するので、R
位置へシフトすることができない。これにより、リバー
スミスシフトは確実に防止される。
なお、チェンジレバー30を中立位置からR位置へ操作す
る場合には、第10a図,第10b図の状態から切換レバー55
をそのまま左回り方向へ回転させることになるので、切
換レバー55がレストリクトカム62の下面側を摺動し、R
位置へ簡単にシフトすることができる。
る場合には、第10a図,第10b図の状態から切換レバー55
をそのまま左回り方向へ回転させることになるので、切
換レバー55がレストリクトカム62の下面側を摺動し、R
位置へ簡単にシフトすることができる。
次に、上記構成の変速操作装置Aをミッションケース1
に組み付ける方法を説明する。
に組み付ける方法を説明する。
まず、切換レバーサポート57に切換レバー55、切換レバ
ーシャフト56、インターロックプレート58、リターンス
プリング59,60、レストリクトシャフト61、レストリク
トカム62およびトーションスプリング63を一体に組み立
て、1個のユニットを構成する。
ーシャフト56、インターロックプレート58、リターンス
プリング59,60、レストリクトシャフト61、レストリク
トカム62およびトーションスプリング63を一体に組み立
て、1個のユニットを構成する。
次に、上記組み立てた変速操作装置Aをミッションケー
ス1の収納部38に上方から挿入すると、切換レバーサポ
ート57が収納部38の底面に到達した時点で、切換レバー
シャフト56の下端がミッションケース1の支持孔68に嵌
合するとともに、レストリクトシャフト61の下端が別の
支持孔76に嵌合し、切換レバーサポート57は回り止めさ
れる。この状態において、切換レバー55の係合突起55a
は3−4速用フォークヘッド26aに係合している。そし
て、収納部38の上面に蓋39を装着するのであるが、蓋39
の内面には2個の支持孔77,78が形成されているので、
これら支持孔77,78が夫々切換レバーシャフト56の上端
とレストリクトシャフト61の上端とに嵌合するように蓋
39を収納部38の上面へ被せ、ボルト止めする。蓋39をボ
ルト止めした後、蓋39のボルト挿通孔79の上方からロッ
クボルト73を挿入し、その先端部を切換レバーサポート
57に固定されたナット74に螺合させる。これによって、
切換レバーサポート57は回転方向および上下方向に位置
決め固定される。
ス1の収納部38に上方から挿入すると、切換レバーサポ
ート57が収納部38の底面に到達した時点で、切換レバー
シャフト56の下端がミッションケース1の支持孔68に嵌
合するとともに、レストリクトシャフト61の下端が別の
支持孔76に嵌合し、切換レバーサポート57は回り止めさ
れる。この状態において、切換レバー55の係合突起55a
は3−4速用フォークヘッド26aに係合している。そし
て、収納部38の上面に蓋39を装着するのであるが、蓋39
の内面には2個の支持孔77,78が形成されているので、
これら支持孔77,78が夫々切換レバーシャフト56の上端
とレストリクトシャフト61の上端とに嵌合するように蓋
39を収納部38の上面へ被せ、ボルト止めする。蓋39をボ
ルト止めした後、蓋39のボルト挿通孔79の上方からロッ
クボルト73を挿入し、その先端部を切換レバーサポート
57に固定されたナット74に螺合させる。これによって、
切換レバーサポート57は回転方向および上下方向に位置
決め固定される。
その後、蓋39から上方へ突出した切換レバーシャフト56
の上端部にカムフォロワ42をピン43で取り付け、オイル
シール41およびダストブーツ44を装着することによっ
て、組付を完了する。なお、カムフォロワ42を切換レバ
ーシャフト56に取り付けるに際し、その周溝42aに予め
蓋39に支持されていたセレクトレバー48のピン49を係合
させることは勿論である。
の上端部にカムフォロワ42をピン43で取り付け、オイル
シール41およびダストブーツ44を装着することによっ
て、組付を完了する。なお、カムフォロワ42を切換レバ
ーシャフト56に取り付けるに際し、その周溝42aに予め
蓋39に支持されていたセレクトレバー48のピン49を係合
させることは勿論である。
上記のようにミッションケース1の上部に設けた収納部
38に変速操作装置Aを収納し、蓋39で閉塞するようにし
たので、変速操作装置Aを構成する各部品を一々ミッシ
ョンケース1に組み付ける必要がなく、組付作業の能率
を向上させることができる。そして、サービス点検時に
おいても、蓋39を取り外すだけで変速操作装置Aを簡単
に分解でき、作業性が向上する。
38に変速操作装置Aを収納し、蓋39で閉塞するようにし
たので、変速操作装置Aを構成する各部品を一々ミッシ
ョンケース1に組み付ける必要がなく、組付作業の能率
を向上させることができる。そして、サービス点検時に
おいても、蓋39を取り外すだけで変速操作装置Aを簡単
に分解でき、作業性が向上する。
第1図は本考案が適用される歯車変速機の一例のスケル
トン図、第2図はチェンジレバー機構の斜視図、第3図
はシフトパターン図、第4図は変速操作装置をミッショ
ンケースに組み付けた状態の縦断面図、第5図はその平
面図、第6図は第4図の一部断面平面図、第7図は変速
操作装置単体の斜視図、第8図は切換レバーサポートの
斜視図、第9図はインターロックプレートの斜視図、第
10a図〜第12b図はリバースミスシフト機構の動作を示す
説明図である。 1……ミッションケース、25……1−2側用シフトフォ
ーク、26……3−4側用シフトフォーク、27……5側用
シフトフォーク、25a,26a,27a……フォークヘッド、30
……チェンジレバー、34……シフト用ケーブル、36……
セレクト用ケーブル、38……収納部、39……蓋、55……
切換レバー、56……切換レバーシャフト、57……切換レ
バーサポート、58……インターロックプレート、59,60
……リターンスプリング、61……レストリクトシャフ
ト、62……レストリクトカム、63……トーションスプリ
ング、73……ロックボルト、74……ナット。
トン図、第2図はチェンジレバー機構の斜視図、第3図
はシフトパターン図、第4図は変速操作装置をミッショ
ンケースに組み付けた状態の縦断面図、第5図はその平
面図、第6図は第4図の一部断面平面図、第7図は変速
操作装置単体の斜視図、第8図は切換レバーサポートの
斜視図、第9図はインターロックプレートの斜視図、第
10a図〜第12b図はリバースミスシフト機構の動作を示す
説明図である。 1……ミッションケース、25……1−2側用シフトフォ
ーク、26……3−4側用シフトフォーク、27……5側用
シフトフォーク、25a,26a,27a……フォークヘッド、30
……チェンジレバー、34……シフト用ケーブル、36……
セレクト用ケーブル、38……収納部、39……蓋、55……
切換レバー、56……切換レバーシャフト、57……切換レ
バーサポート、58……インターロックプレート、59,60
……リターンスプリング、61……レストリクトシャフ
ト、62……レストリクトカム、63……トーションスプリ
ング、73……ロックボルト、74……ナット。
Claims (6)
- 【請求項1】チェンジレバーの操作力をシフトケーブル
およびセレクトケーブルに伝達し、セレクトケーブルの
作動により所望のシフトフォークをセレクトし、シフト
ケーブルの作動によりセレクトされたシフトフォークを
シフトするようにした歯車変速機の変速操作装置におい
て、 一端部がシフトケーブルおよびセレクトケーブルと連結
され、セレクト操作により軸方向に移動するとともに、
シフト操作により回転する切換レバーシャフトと、切換
レバーシャフトに嵌合固定され、一端部がフォークヘッ
ドと選択的に係合して切換レバーシャフトの動きをフォ
ークヘッドへ伝える切換レバーと、ミッションケースに
取り付けられ、切換レバーシャフトの両端部が回転方向
および軸方向に移動自在に挿通される切換レバーサポー
トと、切換レバーの両側に配設されて切換レバーが係合
していない他のフォークヘッドと係合するとともに、切
換レバーシャフトに対して相対回転可能に嵌合し、かつ
切換レバーサポートに対して回転規制されたインターロ
ックプレートと、切換レバーシャフトに挿通され、切換
レバーおよびインターロックプレートを中立位置に弾性
支持するリターンスプリングと、切換レバーシャフトと
平行に切換レバーサポートにて両端部が支持されたレス
トリクトシャフトと、レストリクトシャフトに軸方向に
摺動可能にかつ一定角度回動可能に挿通され、切換レバ
ーの端面に当接して同一シフト操作線上にある1つの前
進段から後退段へのシフト動作を規制するレストリクト
カムと、レストリクトシャフトに挿通され、レストリク
トカムを切換レバーとの係合方向へ付勢するトーション
スプリングとを備え、 上記各部品が切換レバーサポートに一体的に組み付けら
れていることを特徴とする歯車変速機の変速操作装置。 - 【請求項2】請求項(1)に記載の歯車変速機の変速操
作装置において、 ミッションケースの油面より上部に上面が開口した収納
部が形成され、該収納部に切換レバーを含む全部品を組
み付けた切換レバーサポートが収納されるとともに、収
納部には蓋が着脱可能に装着され、該蓋から切換レバー
シャフトの一端部が突出し、該突出端部にケーブルが連
結されていることを特徴とする歯車変速機の変速操作装
置。 - 【請求項3】請求項(2)に記載の歯車変速機の変速操
作装置において、 ミッションケースの収納部底面および蓋の下面には切換
レバーサポートから突出した切換レバーシャフトおよび
レストリクトシャフトの端部が嵌合する支持孔が設けら
れ、かつ蓋には先端部が切換レバーサポートに螺合する
ロックボルトが挿入されていることを特徴とする歯車変
速機の変速操作装置。 - 【請求項4】チェンジレバーの操作力をシフトケーブル
およびセレクトケーブルに伝達し、セレクトケーブルの
作動により所望のシフトフォークをセレクトし、シフト
ケーブルの作動によりセレクトされたシフトフォークを
シフトするようにした歯車変速機の変速操作装置におい
て、 一端部がシフトケーブルおよびセレクトケーブルと連結
され、セレクト操作により軸方向に移動するとともに、
シフト操作により回転する切換レバーシャフトと、切換
レバーシャフトに嵌合固定され、一端部がフォークヘッ
ドと選択的に係合して切換レバーシャフトの動きをフォ
ークヘッドへ伝える切換レバーと、ミッションケースに
取り付けられ、切換レバーシャフトの両端部が回転方向
および軸方向に移動自在に挿通される切換レバーサポー
トとを備え、 上記切換レバーにはストッパ用突起が突設され、切換レ
バーサポートには上記突起が遊嵌入するストッパ孔が形
成されており、ストッパ用突起がストッパ孔の内縁に当
接することによりセレクト範囲およびシフト範囲が規定
されていることを特徴とする歯車変速機の変速操作装
置。 - 【請求項5】請求項(1)に記載の歯車変速機の変速操
作装置において、 レストリクトカムの回転方向および軸方向の初期位置を
規定するストッパ面を切換レバーサポートに設けたこと
を特徴とする歯車変速機の変速操作装置。 - 【請求項6】請求項(1)に記載の歯車変速機の変速操
作装置において、 インターロックプレートの一端部にはレストリクトシャ
フトが挿通される孔が形成され、インターロックプレー
トが回転規制されていることを特徴とする歯車変速機の
変速操作装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11303089U JPH0735162Y2 (ja) | 1989-09-27 | 1989-09-27 | 歯車変速機の変速操作装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11303089U JPH0735162Y2 (ja) | 1989-09-27 | 1989-09-27 | 歯車変速機の変速操作装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0352465U JPH0352465U (ja) | 1991-05-21 |
JPH0735162Y2 true JPH0735162Y2 (ja) | 1995-08-09 |
Family
ID=31661458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11303089U Expired - Lifetime JPH0735162Y2 (ja) | 1989-09-27 | 1989-09-27 | 歯車変速機の変速操作装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0735162Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP4606197B2 (ja) * | 2005-02-22 | 2011-01-05 | 株式会社クボタ | シフトフォークの操作装置 |
JP6115141B2 (ja) * | 2013-01-17 | 2017-04-19 | マツダ株式会社 | 手動変速機 |
-
1989
- 1989-09-27 JP JP11303089U patent/JPH0735162Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0352465U (ja) | 1991-05-21 |
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