JPH0734033A - 紫外光消去型メモリーデバイス用バッファコート - Google Patents
紫外光消去型メモリーデバイス用バッファコートInfo
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- JPH0734033A JPH0734033A JP17885193A JP17885193A JPH0734033A JP H0734033 A JPH0734033 A JP H0734033A JP 17885193 A JP17885193 A JP 17885193A JP 17885193 A JP17885193 A JP 17885193A JP H0734033 A JPH0734033 A JP H0734033A
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- Japan
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- mol
- unit composition
- buffer coat
- memory device
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- Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】シラン単位組成を特定の割合で含有するシリカ
系被膜から成る紫外光消去型メモリーデバイス用バッフ
ァコート。 【効果】紫外光〜可視光領域の透明性に優れ、かつ、耐
クラック性にも優れるので、膜厚が厚く形成できるた
め、消去特性やデバイスの信頼性が向上する。
系被膜から成る紫外光消去型メモリーデバイス用バッフ
ァコート。 【効果】紫外光〜可視光領域の透明性に優れ、かつ、耐
クラック性にも優れるので、膜厚が厚く形成できるた
め、消去特性やデバイスの信頼性が向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外光照射により書き
込んだ内容を消去できる紫外光消去型メモリーデバイス
用のバッファコートに関するものである。
込んだ内容を消去できる紫外光消去型メモリーデバイス
用のバッファコートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体メモリの一種であるROM(読み
出し専用メモリー)のうち、EPROMは電気的方法で
書き込みを行なった後、紫外光照射により、書き込んだ
内容を消去できることを特徴とする。従って、このEP
ROMのような紫外光消去型メモリーを有するデバイス
には、従来のポリイミド系バッファコートは透明性が悪
いため使用できない。一方、従来のシリカ系被膜は透明
性は良いものの、耐クラック性が低く、膜厚は2μm程
度が限界であったため、バッファコートに用いるには不
十分なものであった。
出し専用メモリー)のうち、EPROMは電気的方法で
書き込みを行なった後、紫外光照射により、書き込んだ
内容を消去できることを特徴とする。従って、このEP
ROMのような紫外光消去型メモリーを有するデバイス
には、従来のポリイミド系バッファコートは透明性が悪
いため使用できない。一方、従来のシリカ系被膜は透明
性は良いものの、耐クラック性が低く、膜厚は2μm程
度が限界であったため、バッファコートに用いるには不
十分なものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、特に紫外光〜可視光領域の透明性に優れ、かつ、耐
クラック性に優れた膜厚の厚い紫外光消去型メモリーデ
バイス用バッファコートを提供することにある。
は、特に紫外光〜可視光領域の透明性に優れ、かつ、耐
クラック性に優れた膜厚の厚い紫外光消去型メモリーデ
バイス用バッファコートを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、 一般式(1) R2 SiO で表される単位組成1モルに対して、 一般式(2) RSiO1.5 で表される単位組成を1〜20モル含有するシリカ系被
膜から成ることを特徴とする紫外光消去型メモリーデバ
イス用バッファコートにより達成される。
膜から成ることを特徴とする紫外光消去型メモリーデバ
イス用バッファコートにより達成される。
【0005】(ただし、Rは水素、アルキル基、アリー
ル基、アルケニル基、およびそれらの置換体を表わし、
それぞれ、同一でも、異なっていても良い。)すなわ
ち、本発明者等は、紫外光消去型メモリーデバイス用バ
ッファコートとしては、従来のポリイミド系膜に代わっ
て、シリカ系被膜がその透明性の観点から適当であるこ
とを見い出した。しかも、単位組成を特定の割合で含有
するシリカ系被膜は、従来のシリカ系被膜では得られな
かった耐クラック性を有することを見出した。
ル基、アルケニル基、およびそれらの置換体を表わし、
それぞれ、同一でも、異なっていても良い。)すなわ
ち、本発明者等は、紫外光消去型メモリーデバイス用バ
ッファコートとしては、従来のポリイミド系膜に代わっ
て、シリカ系被膜がその透明性の観点から適当であるこ
とを見い出した。しかも、単位組成を特定の割合で含有
するシリカ系被膜は、従来のシリカ系被膜では得られな
かった耐クラック性を有することを見出した。
【0006】以下、本発明の構成を順に説明する。
【0007】本発明の紫外光消去型メモリーデバイス用
バッファコートは、 一般式(1) R2 SiO で表される単位組成1モルに対して、 一般式(2) RSiO1.5 で表される単位組成を1〜20モル含有するシリカ系被
膜から成る。
バッファコートは、 一般式(1) R2 SiO で表される単位組成1モルに対して、 一般式(2) RSiO1.5 で表される単位組成を1〜20モル含有するシリカ系被
膜から成る。
【0008】(ただし、Rは水素、アルキル基、アリー
ル基、アルケニル基、およびそれらの置換体を表わし、
それぞれ、同一でも、異なっていても良い。)単位組成
(1)のみを用いた場合には膜が柔軟すぎて脆く、単位
組成(1)に対する単位組成(2)の割合が1モル未満
である場合はいくらか強靭になるものの基板との接着性
が不十分である。一方、単位組成(1)に対する単位組
成(2)の割合が20モルを越えると耐クラック性が低
くなる。単位組成(1)に対する単位組成(2)の割合
が1〜20モルである場合のみ、バッファコートとして
適当な柔軟性と耐クラック性を具備している。
ル基、アルケニル基、およびそれらの置換体を表わし、
それぞれ、同一でも、異なっていても良い。)単位組成
(1)のみを用いた場合には膜が柔軟すぎて脆く、単位
組成(1)に対する単位組成(2)の割合が1モル未満
である場合はいくらか強靭になるものの基板との接着性
が不十分である。一方、単位組成(1)に対する単位組
成(2)の割合が20モルを越えると耐クラック性が低
くなる。単位組成(1)に対する単位組成(2)の割合
が1〜20モルである場合のみ、バッファコートとして
適当な柔軟性と耐クラック性を具備している。
【0009】また、シリカ系被膜は、 一般式(3) SiO2 で表される単位組成を含有していてもよいが、膜の緻密
性を向上させる利点がある反面、耐クラック性の低下に
繋がるため、その量としては一般式(1)で表わされる
単位組成1モルに対して、5モル以下であることが好ま
しい。
性を向上させる利点がある反面、耐クラック性の低下に
繋がるため、その量としては一般式(1)で表わされる
単位組成1モルに対して、5モル以下であることが好ま
しい。
【0010】また、Rがフェニル基である単位組成を5
〜50モル%含有することが好ましい。Rがフェニル基
である単位組成が多すぎる場合には、膜の透過性が低下
し、また、少なすぎる場合には、耐クラック性が低下す
る。
〜50モル%含有することが好ましい。Rがフェニル基
である単位組成が多すぎる場合には、膜の透過性が低下
し、また、少なすぎる場合には、耐クラック性が低下す
る。
【0011】Rの具体例としては、炭素数1〜6のもの
が好ましく、水素;メチル基、エチル基、プロピル基な
どのアルキル基;フェニル基、トリル基、ナフチル基な
どのアリール基;ビニル基、アリル基などのアルケニル
基、および、トリフルオロメチル基などのフルオロ置換
体、3−グリシドキシプロピル基などのエポキシ置換
体、3−アミノプロピル基などのアミン置換体などのア
ルキル基、アリール基、アルケニル基のそれぞれ置換体
が挙げられるが、これらに限定されず、また、それらは
同一であっても異なっていてもよい。
が好ましく、水素;メチル基、エチル基、プロピル基な
どのアルキル基;フェニル基、トリル基、ナフチル基な
どのアリール基;ビニル基、アリル基などのアルケニル
基、および、トリフルオロメチル基などのフルオロ置換
体、3−グリシドキシプロピル基などのエポキシ置換
体、3−アミノプロピル基などのアミン置換体などのア
ルキル基、アリール基、アルケニル基のそれぞれ置換体
が挙げられるが、これらに限定されず、また、それらは
同一であっても異なっていてもよい。
【0012】シリカ系被膜中のこれらの単位組成の比率
を測定する方法としては、29Si−固体NMRスペクト
ルの測定があげられる。例えば、TMS(テトラメチル
シラン)を標準とした場合、一般式(1)、(2)、
(3)で表される単位組成は、各々、−2ppm 、−50
ppm 、−100ppm にケミカルシフトが見られる。これ
らのピークの積分値から各単位組成の組成比が算出され
る。また、その他、ESCA測定におけるSi2p分割
測定によって組成比を算出することも可能であるが、こ
の場合は各単位組成のケミカルシフトが小さいため誤差
が大きくなるので注意を要する。測定方法はこれらの方
法には限定されない。
を測定する方法としては、29Si−固体NMRスペクト
ルの測定があげられる。例えば、TMS(テトラメチル
シラン)を標準とした場合、一般式(1)、(2)、
(3)で表される単位組成は、各々、−2ppm 、−50
ppm 、−100ppm にケミカルシフトが見られる。これ
らのピークの積分値から各単位組成の組成比が算出され
る。また、その他、ESCA測定におけるSi2p分割
測定によって組成比を算出することも可能であるが、こ
の場合は各単位組成のケミカルシフトが小さいため誤差
が大きくなるので注意を要する。測定方法はこれらの方
法には限定されない。
【0013】次に、本発明のシリカ系被膜を得るための
塗布液について、以下に説明する。本発明のシリカ系被
膜を得るための塗布液は、例えば、 一般式(4) R2 SiR´2 で表わされる2官能性シラン1モルに対して、 一般式(5) RSiR´3 で表わされる3官能性シランを1〜20モル含有するシ
ラン混合物を加水分解および縮合させることによって得
られる。
塗布液について、以下に説明する。本発明のシリカ系被
膜を得るための塗布液は、例えば、 一般式(4) R2 SiR´2 で表わされる2官能性シラン1モルに対して、 一般式(5) RSiR´3 で表わされる3官能性シランを1〜20モル含有するシ
ラン混合物を加水分解および縮合させることによって得
られる。
【0014】(ただし、Rは水素、アルキル基、アリー
ル基、アルケニル基、およびそれらの置換体を表わし、
それぞれ、同一でも、異なっていても良い。R´は加水
分解性基を表わし、それぞれ、同一でも、異なっていて
も良い。)シラン混合物は、 一般式(6) SiR´4 で表わされる4官能性シランを含有していても良いが、
その量としては、一般式(4)で表わされる2官能性シ
ラン1モルに対して、5モル以下であることが好まし
い。
ル基、アルケニル基、およびそれらの置換体を表わし、
それぞれ、同一でも、異なっていても良い。R´は加水
分解性基を表わし、それぞれ、同一でも、異なっていて
も良い。)シラン混合物は、 一般式(6) SiR´4 で表わされる4官能性シランを含有していても良いが、
その量としては、一般式(4)で表わされる2官能性シ
ラン1モルに対して、5モル以下であることが好まし
い。
【0015】上記の2,3,4官能性シランは、それぞ
れ、単位組成R2 SiO,RSiO1.5 ,SiO2 に対
応する。
れ、単位組成R2 SiO,RSiO1.5 ,SiO2 に対
応する。
【0016】Rは、前述の通りである。また、R´の具
体例としては、メトキシ基、エトキシ基、メトキシエト
キシ基などのアルコキシ基;クロロ、ブロモなどのハロ
ゲン;アセトキシル基などの加水分解性基が挙げられる
が、これらに限定されず、また、それらは同一であって
も異なっていてもよい。
体例としては、メトキシ基、エトキシ基、メトキシエト
キシ基などのアルコキシ基;クロロ、ブロモなどのハロ
ゲン;アセトキシル基などの加水分解性基が挙げられる
が、これらに限定されず、また、それらは同一であって
も異なっていてもよい。
【0017】これらシラン化合物の具体例としては、2
官能性シランでは、ジメチルジメトキシシラン、ジメチ
ルジエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジ
フェニルジエトキシシラン、メチルフェニルジメトキシ
シラン、メチルビニルジメトキシシラン、メチルビニル
ジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジ
メトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシ
シラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピ
ルメチルジメトキシシラン、3−クロロプロピルメチル
ジメトキシシラン、3−クロロプロピルメチルジエトキ
シシラン、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン、ヘ
プタデカフルオロデシルメチルジメトキシシラン、3−
メタクリロキシプロピルジメトキシシラン、オクタデシ
ルメチルジメトキシシラン、ジメチルジアセトキシシラ
ン、ジフェニルジアセトキシシラン、ジメチルジクロロ
シラン、ジエチルジクロロシラン、ジフェニルジクロロ
シラン、メチルフェニルジクロロシラン、メチルビニル
ジクロロシラン、オクタデシルメチルジクロロシラン、
ヘプタデカフルオロデシルメチルジクロロシラン、3官
能性シランでは、メチルトリメトキシシラン、メチルト
リエトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、オク
タデシルトリメトキシシラン、オクタデシルトリエトキ
シシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエト
キシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルト
リエトキシシラン、トリフルオロメチルメトキシシラ
ン、トリフルオロメチルエトキシシラン、3−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルト
リエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピル
トリメトキシシラン、3−(N,N−ジグリシジル)ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシシ
プロピルトリメトキシシラン、ヘプタデカフルオロデシ
ルトリメトキシシラン、トリデカフルオロオクチルトリ
メトキシシラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシ
ラン、メチルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、
フェニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、メチ
ルトリアセトキシシラン、フェニルトリアセトキシシラ
ン、ビニルトリアセトキシシラン、メチルトリクロロシ
ラン、フェニルトリクロロシラン、ビニルトリクロロシ
ラン、オクタデシルトリクロロシラン、ヘプタデカフル
オロデシルトリクロロシラン、トリデカフルオロオクチ
ルトリクロロシラン、トリフルオロプロピルトリクロロ
シラン、4官能性シランでは、テトラメトキシシラン、
テトラエトキシシラン、テトラフェノキシシラン、テト
ラセアセトキシシラン、テトラクロロシランなどを挙げ
ることができる。用いるシラン混合物の具体例として
は、ジフェニルジエトキシシラン1モルに対して、メチ
ルトリエトキシシラン5モル、テトラエトキシシラン1
モルの混合物、ジメチルジメトキシシラン1モルに対し
て、メチルトリメトキシシラン2モル、フェニルトリメ
トキシシラン1モルの混合物、メチルフェニルジアセト
キシシラン1モルに対して、メチルトリアセトキシシラ
ン10モルの混合物、ジメチルジクロロシラン1モルに
対して、メチルトリクロロシラン3モル、フェニルトリ
クロロシラン7モルの混合物などが挙げられる。
官能性シランでは、ジメチルジメトキシシラン、ジメチ
ルジエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジ
フェニルジエトキシシラン、メチルフェニルジメトキシ
シラン、メチルビニルジメトキシシラン、メチルビニル
ジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジ
メトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシ
シラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピ
ルメチルジメトキシシラン、3−クロロプロピルメチル
ジメトキシシラン、3−クロロプロピルメチルジエトキ
シシラン、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン、ヘ
プタデカフルオロデシルメチルジメトキシシラン、3−
メタクリロキシプロピルジメトキシシラン、オクタデシ
ルメチルジメトキシシラン、ジメチルジアセトキシシラ
ン、ジフェニルジアセトキシシラン、ジメチルジクロロ
シラン、ジエチルジクロロシラン、ジフェニルジクロロ
シラン、メチルフェニルジクロロシラン、メチルビニル
ジクロロシラン、オクタデシルメチルジクロロシラン、
ヘプタデカフルオロデシルメチルジクロロシラン、3官
能性シランでは、メチルトリメトキシシラン、メチルト
リエトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、オク
タデシルトリメトキシシラン、オクタデシルトリエトキ
シシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエト
キシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルト
リエトキシシラン、トリフルオロメチルメトキシシラ
ン、トリフルオロメチルエトキシシラン、3−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルト
リエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピル
トリメトキシシラン、3−(N,N−ジグリシジル)ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシシ
プロピルトリメトキシシラン、ヘプタデカフルオロデシ
ルトリメトキシシラン、トリデカフルオロオクチルトリ
メトキシシラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシ
ラン、メチルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、
フェニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、メチ
ルトリアセトキシシラン、フェニルトリアセトキシシラ
ン、ビニルトリアセトキシシラン、メチルトリクロロシ
ラン、フェニルトリクロロシラン、ビニルトリクロロシ
ラン、オクタデシルトリクロロシラン、ヘプタデカフル
オロデシルトリクロロシラン、トリデカフルオロオクチ
ルトリクロロシラン、トリフルオロプロピルトリクロロ
シラン、4官能性シランでは、テトラメトキシシラン、
テトラエトキシシラン、テトラフェノキシシラン、テト
ラセアセトキシシラン、テトラクロロシランなどを挙げ
ることができる。用いるシラン混合物の具体例として
は、ジフェニルジエトキシシラン1モルに対して、メチ
ルトリエトキシシラン5モル、テトラエトキシシラン1
モルの混合物、ジメチルジメトキシシラン1モルに対し
て、メチルトリメトキシシラン2モル、フェニルトリメ
トキシシラン1モルの混合物、メチルフェニルジアセト
キシシラン1モルに対して、メチルトリアセトキシシラ
ン10モルの混合物、ジメチルジクロロシラン1モルに
対して、メチルトリクロロシラン3モル、フェニルトリ
クロロシラン7モルの混合物などが挙げられる。
【0018】これらのシラン混合物に水を加え、加水分
解および部分縮合させることにより、シロキサンポリマ
ーが得られる。
解および部分縮合させることにより、シロキサンポリマ
ーが得られる。
【0019】反応は無溶媒でも良いが、通常は溶媒中で
行なわれる。溶媒は有機溶媒が好ましく、メタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノールなどのアルコー
ル類;エチレングリコール、プロピレングリコールなど
のグリコール類;エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピ
レングリコールモノブチルエーテル、ジエチルエーテル
などのエーテル類;メチルイソブチルケトン、ジイソブ
チルケトンなどのケトン類;ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミドなどのアミド類;エチルアセテー
ト、エチルセロソルブアセテートなどのアセテート類;
トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサンなどの
芳香族あるいは脂肪族炭化水素のほか、N−メチル−2
−ピロリドン、ジメチルスルホキシドなどを挙げること
ができる。溶媒の量は任意に選択可能であるが、シラン
1重量に対して、0.1〜3.0重量の範囲で用いるの
が好ましい。
行なわれる。溶媒は有機溶媒が好ましく、メタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノールなどのアルコー
ル類;エチレングリコール、プロピレングリコールなど
のグリコール類;エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピ
レングリコールモノブチルエーテル、ジエチルエーテル
などのエーテル類;メチルイソブチルケトン、ジイソブ
チルケトンなどのケトン類;ジメチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミドなどのアミド類;エチルアセテー
ト、エチルセロソルブアセテートなどのアセテート類;
トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサンなどの
芳香族あるいは脂肪族炭化水素のほか、N−メチル−2
−ピロリドン、ジメチルスルホキシドなどを挙げること
ができる。溶媒の量は任意に選択可能であるが、シラン
1重量に対して、0.1〜3.0重量の範囲で用いるの
が好ましい。
【0020】加える水はイオン交換水が好ましい。水の
量は任意に選択可能であるが、シラン1モルに対して、
1.0〜4.0モルの範囲で用いるのが好ましい。
量は任意に選択可能であるが、シラン1モルに対して、
1.0〜4.0モルの範囲で用いるのが好ましい。
【0021】また、反応には、酸あるいは塩基触媒を用
いることができる。塩酸、硫酸、酢酸、トリフルオロ酢
酸、リン酸、イオン交換樹脂などの酸触媒、トリエチル
アミン、ジエチルアミン、トリエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムな
どの塩基触媒が挙げられる。
いることができる。塩酸、硫酸、酢酸、トリフルオロ酢
酸、リン酸、イオン交換樹脂などの酸触媒、トリエチル
アミン、ジエチルアミン、トリエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムな
どの塩基触媒が挙げられる。
【0022】また、反応温度は、反応系の凝固点から沸
点の範囲で通常選択されるが、沸点以上の温度で加圧状
態で反応することも可能である。高分子量のシロキサン
ポリマーを得るには、還流下で1〜100時間行なうの
が好ましい。そのほかシロキサンポリマーの重合度を上
げるために、再加熱もしくは塩基触媒の添加を行なうこ
とも可能である。
点の範囲で通常選択されるが、沸点以上の温度で加圧状
態で反応することも可能である。高分子量のシロキサン
ポリマーを得るには、還流下で1〜100時間行なうの
が好ましい。そのほかシロキサンポリマーの重合度を上
げるために、再加熱もしくは塩基触媒の添加を行なうこ
とも可能である。
【0023】加水分解および部分縮合反応を施した後の
反応溶液に必要に応じて、溶剤を追加あるいは除去する
ことができる。あるいは、反応溶液から触媒、溶媒、
水、反応副生物などを適宜除去した後、溶剤を追加する
ことも可能である。ポリマー濃度は、5〜80重量%と
するのが好ましく、さらには、20〜70重量%とする
のが好ましい。
反応溶液に必要に応じて、溶剤を追加あるいは除去する
ことができる。あるいは、反応溶液から触媒、溶媒、
水、反応副生物などを適宜除去した後、溶剤を追加する
ことも可能である。ポリマー濃度は、5〜80重量%と
するのが好ましく、さらには、20〜70重量%とする
のが好ましい。
【0024】ここで用いられる溶剤は有機溶剤が好まし
く、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ルなどのアルコール類;エチレングリコール、プロピレ
ングリコールなどのグリコール類;エチレングリコール
モノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル
エーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、
ジエチルエーテルなどのエーテル類;メチルイソブチル
ケトン、ジイソブチルケトンなどのケトン類;ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類;
エチルアセテート、エチルセロソルブアセテートなどの
アセテート類;トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロ
ヘキサンなどの芳香族あるいは脂肪族炭化水素のほか、
N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシドな
どを挙げることができる。
く、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ルなどのアルコール類;エチレングリコール、プロピレ
ングリコールなどのグリコール類;エチレングリコール
モノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル
エーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、
ジエチルエーテルなどのエーテル類;メチルイソブチル
ケトン、ジイソブチルケトンなどのケトン類;ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類;
エチルアセテート、エチルセロソルブアセテートなどの
アセテート類;トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロ
ヘキサンなどの芳香族あるいは脂肪族炭化水素のほか、
N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシドな
どを挙げることができる。
【0025】本発明のシリカ系被膜を得るための塗布液
においては、2官能性シランを用いているため、3官能
性シラン、4官能性シランを用いた場合に比べて、膜が
硬化しにくい難点がある。そこで、膜硬化剤を含有する
ことが好ましい。膜硬化剤としては、酸および塩基触媒
が使用されるが、特に熱によって酸、あるいは塩基を発
生する化合物、および、光によって酸、あるいは塩基を
発生する化合物を用いることが好ましい。具体的には、
熱あるいは光によって酸を発生する化合物として、ベン
ゾイントシレート、トリ(ニトロベンジル)フォスフェ
ート、トリアニソインフォスフェート、ジアリールヨー
ドニウム塩、トリアリールスルホニウム塩など、熱ある
いは光によって塩基を発生する化合物として、ニトロベ
ンジルシクロヘキシルカルバメート、ジ(メトキシベン
ジル)ヘキサメキレンジカルバメートなどを挙げること
ができる。これら化合物の使用量としては、シロキサン
ポリマーに対して、0.01〜20重量%であることが
好ましく、より好ましくは0.1〜10重量%であるさ
らに、本発明のシリカ系被膜を得るための塗布液には、
膜硬化剤のほか、必要に応じて、粘度調整剤、界面活性
剤、安定化剤、着色剤、ガラス質形成剤などを添加する
ことができる。
においては、2官能性シランを用いているため、3官能
性シラン、4官能性シランを用いた場合に比べて、膜が
硬化しにくい難点がある。そこで、膜硬化剤を含有する
ことが好ましい。膜硬化剤としては、酸および塩基触媒
が使用されるが、特に熱によって酸、あるいは塩基を発
生する化合物、および、光によって酸、あるいは塩基を
発生する化合物を用いることが好ましい。具体的には、
熱あるいは光によって酸を発生する化合物として、ベン
ゾイントシレート、トリ(ニトロベンジル)フォスフェ
ート、トリアニソインフォスフェート、ジアリールヨー
ドニウム塩、トリアリールスルホニウム塩など、熱ある
いは光によって塩基を発生する化合物として、ニトロベ
ンジルシクロヘキシルカルバメート、ジ(メトキシベン
ジル)ヘキサメキレンジカルバメートなどを挙げること
ができる。これら化合物の使用量としては、シロキサン
ポリマーに対して、0.01〜20重量%であることが
好ましく、より好ましくは0.1〜10重量%であるさ
らに、本発明のシリカ系被膜を得るための塗布液には、
膜硬化剤のほか、必要に応じて、粘度調整剤、界面活性
剤、安定化剤、着色剤、ガラス質形成剤などを添加する
ことができる。
【0026】次に、本発明の紫外光消去型メモリーデバ
イス用バッファコートの形成方法を順に説明する。
イス用バッファコートの形成方法を順に説明する。
【0027】前記塗布液をスピンナー、ディッピングな
どの公知の方法によって、紫外光消去型メモリーデバイ
ス上に塗布し、乾燥する。乾燥は、50〜150℃の範
囲で30秒〜30分間行ない、乾燥後の膜厚は、1〜2
0μmとするのが好ましい。乾燥後、必要であれば、P
LAなどの露光機を用い、50〜2000mJ/cm2
(365nm)を全面露光する。
どの公知の方法によって、紫外光消去型メモリーデバイ
ス上に塗布し、乾燥する。乾燥は、50〜150℃の範
囲で30秒〜30分間行ない、乾燥後の膜厚は、1〜2
0μmとするのが好ましい。乾燥後、必要であれば、P
LAなどの露光機を用い、50〜2000mJ/cm2
(365nm)を全面露光する。
【0028】前記塗布液が光によって酸または塩基を発
生する化合物を含有している時、所望のマスクを介して
露光することによって、パターン形成を行うこともでき
る。パターン形成を行う場合は、露光後、加熱(ポスト
エクスポージャーベーク)を行なうことが好ましい。ポ
ストエクスポージャーベークを行なうことによって、露
光によって発生した酸または塩基性化合物の作用により
露光部の高分子量化が未露光部より進行し、未露光部と
の現像液溶解度差が広がり、解像コントラストが向上す
るという効果が得られる。ポストエクスポージャベーク
は50〜150℃の範囲で、30秒〜30分間行なうの
が好ましい。
生する化合物を含有している時、所望のマスクを介して
露光することによって、パターン形成を行うこともでき
る。パターン形成を行う場合は、露光後、加熱(ポスト
エクスポージャーベーク)を行なうことが好ましい。ポ
ストエクスポージャーベークを行なうことによって、露
光によって発生した酸または塩基性化合物の作用により
露光部の高分子量化が未露光部より進行し、未露光部と
の現像液溶解度差が広がり、解像コントラストが向上す
るという効果が得られる。ポストエクスポージャベーク
は50〜150℃の範囲で、30秒〜30分間行なうの
が好ましい。
【0029】次に、現像を行なう。現像液としては、有
機溶剤、アルカリ性水溶液などを用いることができる。
具体的には、イソプロパノール、プロピレングリコール
モノメチルエーテルなどの有機溶剤;テトラメチルアン
モニウムハイドロオキサイド水溶液、炭酸ナトリウム水
溶液などのアルカリ性水溶液が挙げられる。現像方法
は、これらの現像液に10秒〜10分間浸漬することが
好ましい。
機溶剤、アルカリ性水溶液などを用いることができる。
具体的には、イソプロパノール、プロピレングリコール
モノメチルエーテルなどの有機溶剤;テトラメチルアン
モニウムハイドロオキサイド水溶液、炭酸ナトリウム水
溶液などのアルカリ性水溶液が挙げられる。現像方法
は、これらの現像液に10秒〜10分間浸漬することが
好ましい。
【0030】現像後、水あるいは一般有機溶剤でリンス
し、乾燥し、必要であれば、パターン化された膜をさら
に全面露光することができる。
し、乾燥し、必要であれば、パターン化された膜をさら
に全面露光することができる。
【0031】その後、膜を加熱硬化する。加熱硬化は、
250〜500℃の範囲で30分〜3時間行なうのが好
ましい。
250〜500℃の範囲で30分〜3時間行なうのが好
ましい。
【0032】加熱硬化後の膜厚は、適用される紫外光消
去型メモリーデバイスの構造にもよるが、1〜20μm
が適当であり、さらには2〜10μmが好ましい。この
膜厚は、塗布方法によって調節することが可能である。
去型メモリーデバイスの構造にもよるが、1〜20μm
が適当であり、さらには2〜10μmが好ましい。この
膜厚は、塗布方法によって調節することが可能である。
【0033】さらに得られた膜を平坦化、高密着化など
の目的で、CMP(ケミカルメカニカルポリッシング)
処理すること、プラズマ処理することなども可能であ
る。
の目的で、CMP(ケミカルメカニカルポリッシング)
処理すること、プラズマ処理することなども可能であ
る。
【0034】以上のようにして、紫外光消去型メモリー
デバイス上にバッファコートが形成される。
デバイス上にバッファコートが形成される。
【0035】本発明において、紫外光消去型メモリーデ
バイスとは、例えば、半導体メモリーの一種であるEP
ROMのように電気的方法で書き込みを行った後、紫外
光照射により、書き込んだ内容を消去できるものをい
う。その構成としては、半導体基板上に、アルミニウ
ム、銅などの配線、ポリイミドなどの絶縁層、メモリー
素子部が設けられ、さらにパッシベーション膜が形成さ
れ、そしてこれらの保護のために、これらの上にバッフ
ァコートが形成されたものが一般的である。
バイスとは、例えば、半導体メモリーの一種であるEP
ROMのように電気的方法で書き込みを行った後、紫外
光照射により、書き込んだ内容を消去できるものをい
う。その構成としては、半導体基板上に、アルミニウ
ム、銅などの配線、ポリイミドなどの絶縁層、メモリー
素子部が設けられ、さらにパッシベーション膜が形成さ
れ、そしてこれらの保護のために、これらの上にバッフ
ァコートが形成されたものが一般的である。
【0036】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。
明する。
【0037】実施例1 ジフェニルジエトキシシラン1モル、メチルトリエトキ
シシラン5モル、テトラエトキシシラン1モルのシラン
混合物をメチルイソブチルケトン100gに溶解し、こ
れに、水10モル、リン酸0.1モルを攪拌しながら加
えた。得られた溶液を加熱し、還流させながら、3時間
反応させた。その後、メチルイソブチルケトン1kgを
用いてシロキサンポリマーを抽出し、得られた有機層に
イオン交換水1kgを加えて振とうし、静置後、水層を
分離除去した。得られた有機層を濃縮乾固して、シロキ
サンポリマーを得た。
シシラン5モル、テトラエトキシシラン1モルのシラン
混合物をメチルイソブチルケトン100gに溶解し、こ
れに、水10モル、リン酸0.1モルを攪拌しながら加
えた。得られた溶液を加熱し、還流させながら、3時間
反応させた。その後、メチルイソブチルケトン1kgを
用いてシロキサンポリマーを抽出し、得られた有機層に
イオン交換水1kgを加えて振とうし、静置後、水層を
分離除去した。得られた有機層を濃縮乾固して、シロキ
サンポリマーを得た。
【0038】このシロキサンポリマーをプロピレングリ
コールモノメチルエーテルにポリマー濃度50重量%に
なるように溶解し、さらに、ベンゾイントシレートをポ
リマーに対して、0.5重量%添加し、塗布液を得た。
コールモノメチルエーテルにポリマー濃度50重量%に
なるように溶解し、さらに、ベンゾイントシレートをポ
リマーに対して、0.5重量%添加し、塗布液を得た。
【0039】この塗布液を紫外光消去型メモリーデバイ
ス上にスピンコーターを用いて塗布し、300℃で1時
間キュアしたところ、無色透明で膜厚8μmでクラック
のない良好な膜が得られた。
ス上にスピンコーターを用いて塗布し、300℃で1時
間キュアしたところ、無色透明で膜厚8μmでクラック
のない良好な膜が得られた。
【0040】また、得られた膜について単位組成を29S
i−固体NMRにより測定したところ、R2 SiO,R
SiO1.5 ,SiO2 のモル比が、1:5:1と、原料
の2,3,4官能性シランのモル比と一致していた。
i−固体NMRにより測定したところ、R2 SiO,R
SiO1.5 ,SiO2 のモル比が、1:5:1と、原料
の2,3,4官能性シランのモル比と一致していた。
【0041】比較例1 実施例1において、メチルトリエトキシシラン5モル、
テトラエトキシシラン1モルのシラン混合物をを原料と
する以外は実施例1と同様にシロキサンポリマーを合成
し、塗布液を得た。
テトラエトキシシラン1モルのシラン混合物をを原料と
する以外は実施例1と同様にシロキサンポリマーを合成
し、塗布液を得た。
【0042】この塗布液を紫外光消去型メモリーデバイ
ス上にスピンコーターを用いてコートしたところ、膜厚
8μmでクラックが多数発生した。
ス上にスピンコーターを用いてコートしたところ、膜厚
8μmでクラックが多数発生した。
【0043】また、得られた膜について単位組成を29S
i−固体NMRにより測定したところ、RSiO1.5 ,
SiO2 のモル比が、5:1と、原料の3,4官能性シ
ランのモル比と一致していた。
i−固体NMRにより測定したところ、RSiO1.5 ,
SiO2 のモル比が、5:1と、原料の3,4官能性シ
ランのモル比と一致していた。
【0044】実施例2 ジメチルジメトキシシラン1モルに対して、メチルトリ
メトキシシラン2モル、フェニルトリメトキシシラン1
モルの混合物をメタノール100gに溶解し、これに、
水15モル、塩酸0.1モルを攪拌しながら加えた。得
られた溶液を加熱し、還流させながら、8時間反応させ
た。その後、この溶液をイオン交換樹脂1kgを充填し
たカラムに通し、水および触媒を除去し、得られた有機
層を濃縮して、シロキサンポリマーを得た。
メトキシシラン2モル、フェニルトリメトキシシラン1
モルの混合物をメタノール100gに溶解し、これに、
水15モル、塩酸0.1モルを攪拌しながら加えた。得
られた溶液を加熱し、還流させながら、8時間反応させ
た。その後、この溶液をイオン交換樹脂1kgを充填し
たカラムに通し、水および触媒を除去し、得られた有機
層を濃縮して、シロキサンポリマーを得た。
【0045】このシロキサンポリマーをブチルセロソル
ブにポリマー濃度20重量%になるように溶解し、さら
に、トリ(ニトロベンジル)フォスフェートをポリマー
に対して、0.1重量%添加し、塗布液を得た。
ブにポリマー濃度20重量%になるように溶解し、さら
に、トリ(ニトロベンジル)フォスフェートをポリマー
に対して、0.1重量%添加し、塗布液を得た。
【0046】この塗布液を紫外光消去型メモリーデバイ
ス上にスピンコーターを用いてコートしたところ、無色
透明で膜厚6μmでクラックのない良好な膜が得られ
た。
ス上にスピンコーターを用いてコートしたところ、無色
透明で膜厚6μmでクラックのない良好な膜が得られ
た。
【0047】また、得られた膜について単位組成を29S
i−固体NMRにより測定したところ、R2 SiO,R
SiO1.5 ,SiO2 のモル比が、1:2:1と、原料
の2,3,4官能性シランのモル比と一致していた。
i−固体NMRにより測定したところ、R2 SiO,R
SiO1.5 ,SiO2 のモル比が、1:2:1と、原料
の2,3,4官能性シランのモル比と一致していた。
【0048】比較例2 実施例2において、メチルトリメトキシシラン2モル、
フェニルトリメトキシシラン1モルの混合物を原料とす
る以外は実施例2と同様にシロキサンポリマーを合成
し、塗布液を得た。
フェニルトリメトキシシラン1モルの混合物を原料とす
る以外は実施例2と同様にシロキサンポリマーを合成
し、塗布液を得た。
【0049】この塗布液を紫外光消去型メモリーデバイ
ス上にスピンコーターを用いてコートしたところ、膜厚
6μmでクラックが多数発生した。
ス上にスピンコーターを用いてコートしたところ、膜厚
6μmでクラックが多数発生した。
【0050】また、得られた膜について単位組成を29S
i−固体NMRにより測定したところ、RSiO1.5 の
みであり、原料の3官能性シランと対応していた。
i−固体NMRにより測定したところ、RSiO1.5 の
みであり、原料の3官能性シランと対応していた。
【0051】
【発明の効果】本発明の紫外光消去型メモリーデバイス
用バッファコートは、紫外光〜可視光領域の透明性に優
れ、かつ耐クラック性にも優れるので、膜厚が厚く形成
できるため、消去特性やデバイスの信頼性が向上する。
用バッファコートは、紫外光〜可視光領域の透明性に優
れ、かつ耐クラック性にも優れるので、膜厚が厚く形成
できるため、消去特性やデバイスの信頼性が向上する。
Claims (3)
- 【請求項1】一般式(1) R2 SiO で表される単位組成1モルに対して、 一般式(2) RSiO1.5 で表される単位組成を1〜20モル含有するシリカ系被
膜から成ることを特徴とする紫外光消去型メモリーデバ
イス用バッファコート。(ただし、Rは水素、アルキル
基、アリール基、アルケニル基、およびそれらの置換体
を表わし、それぞれ、同一でも、異なっていても良
い。) - 【請求項2】一般式(1)で表される単位組成1モルに
対して、 一般式(3) SiO2 で表される単位組成を5モル以下含有することを特徴と
する請求項1記載の紫外光消去型メモリーデバイス用バ
ッファコート。 - 【請求項3】Rがフェニル基である単位組成を5〜50
モル%含有することを特徴とする請求項1〜2記載の紫
外光消去型メモリーデバイス用バッファコート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17885193A JPH0734033A (ja) | 1993-07-20 | 1993-07-20 | 紫外光消去型メモリーデバイス用バッファコート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17885193A JPH0734033A (ja) | 1993-07-20 | 1993-07-20 | 紫外光消去型メモリーデバイス用バッファコート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0734033A true JPH0734033A (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=16055789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17885193A Pending JPH0734033A (ja) | 1993-07-20 | 1993-07-20 | 紫外光消去型メモリーデバイス用バッファコート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0734033A (ja) |
-
1993
- 1993-07-20 JP JP17885193A patent/JPH0734033A/ja active Pending
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