JPH0733608A - 界面活性剤を利用した殺虫剤及び殺虫方法 - Google Patents
界面活性剤を利用した殺虫剤及び殺虫方法Info
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- JPH0733608A JPH0733608A JP5181689A JP18168993A JPH0733608A JP H0733608 A JPH0733608 A JP H0733608A JP 5181689 A JP5181689 A JP 5181689A JP 18168993 A JP18168993 A JP 18168993A JP H0733608 A JPH0733608 A JP H0733608A
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- Japan
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- sodium
- surfactant
- insecticide
- polysaccharide
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 界面活性剤及び保水性物質のみを有効成分と
して含有することを特徴とする殺虫剤。 【効果】 界面活性剤の殺虫活性を実用レベルに上げる
ことが可能となり、安全性が高く人畜に無害で、かつ、
抵抗性が出現しにくという長所を持つ、使いやすい殺虫
剤を提供することが可能となる。
して含有することを特徴とする殺虫剤。 【効果】 界面活性剤の殺虫活性を実用レベルに上げる
ことが可能となり、安全性が高く人畜に無害で、かつ、
抵抗性が出現しにくという長所を持つ、使いやすい殺虫
剤を提供することが可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、界面活性剤及び保水性
物質のみを有効成分として含有することを特徴とする殺
虫剤に関する。なお、本発明における殺虫剤とは、昆虫
類のみらず、広く陸生節足動物一般の防除を目的する薬
剤をいう。
物質のみを有効成分として含有することを特徴とする殺
虫剤に関する。なお、本発明における殺虫剤とは、昆虫
類のみらず、広く陸生節足動物一般の防除を目的する薬
剤をいう。
【0002】
【従来の技術】農作物を加害する害虫類を防除する目的
で、古くから各種の化学物質が使用されてきた。しか
し、その多くは人畜に対する毒性があったり、分解性が
悪いために環境中に残留したり、あるいは長期間の使用
によって対象とする害虫に対して抵抗性が出現するなど
の欠点を有しており、安心して無制限に使用できる薬剤
というものはほとんど存在していない。一方、食品添加
物として使用されたり、化粧品に用いられるなど人畜に
対しての安全性が極めて高い界面活性剤のうち、ある種
のものに殺虫活性が存在することは古くから知られてい
た(例えば、U.S.P.2,196,985、2,249,757、2,375,095、3,
283,199、 特開昭55-59105など)。しかし、これらの界
面活性剤は実験室レベルでは殺虫性を示しても、野外に
おいては期待された効果が得られないことから、これま
で農薬として実用化されることはなかった(新界面活性
剤の機能作用の解明とその応用製品の開発総合技術資料
集 p.756. 経営開発センター出版部1980) 。
で、古くから各種の化学物質が使用されてきた。しか
し、その多くは人畜に対する毒性があったり、分解性が
悪いために環境中に残留したり、あるいは長期間の使用
によって対象とする害虫に対して抵抗性が出現するなど
の欠点を有しており、安心して無制限に使用できる薬剤
というものはほとんど存在していない。一方、食品添加
物として使用されたり、化粧品に用いられるなど人畜に
対しての安全性が極めて高い界面活性剤のうち、ある種
のものに殺虫活性が存在することは古くから知られてい
た(例えば、U.S.P.2,196,985、2,249,757、2,375,095、3,
283,199、 特開昭55-59105など)。しかし、これらの界
面活性剤は実験室レベルでは殺虫性を示しても、野外に
おいては期待された効果が得られないことから、これま
で農薬として実用化されることはなかった(新界面活性
剤の機能作用の解明とその応用製品の開発総合技術資料
集 p.756. 経営開発センター出版部1980) 。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、界面
活性剤の殺虫効果を実用レベルにまで上げ、人畜に対し
安全性の高い新規な殺虫剤を提供することにある。
活性剤の殺虫効果を実用レベルにまで上げ、人畜に対し
安全性の高い新規な殺虫剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、界面活性
剤の殺虫活性の発現機構を研究した結果、その致死原因
が生化学的な過程によるものではなく、気門部分を含む
昆虫等の体表全体が濡れ性の高い界面活性剤溶液によっ
て被われることによる物理的な窒息によるものであるこ
とを明らかにした。また、前出の界面活性剤が実験室内
で活性が認められても野外において効果が認められない
原因が、野外においては昆虫体表を被っている水溶液が
昆虫を窒息死させる以前に蒸発してしまうことに起因す
ることを明らかにした。そこでそのような、濡れ性の良
好な、すなわち表面張力及び界面張力の低い界面活性剤
に水分保持能のある化合物類を加えたところ、ハダニ及
びアブラムシに対して野外条件下においても強い殺虫活
性を示すことを見出し、本発明を完成した。
剤の殺虫活性の発現機構を研究した結果、その致死原因
が生化学的な過程によるものではなく、気門部分を含む
昆虫等の体表全体が濡れ性の高い界面活性剤溶液によっ
て被われることによる物理的な窒息によるものであるこ
とを明らかにした。また、前出の界面活性剤が実験室内
で活性が認められても野外において効果が認められない
原因が、野外においては昆虫体表を被っている水溶液が
昆虫を窒息死させる以前に蒸発してしまうことに起因す
ることを明らかにした。そこでそのような、濡れ性の良
好な、すなわち表面張力及び界面張力の低い界面活性剤
に水分保持能のある化合物類を加えたところ、ハダニ及
びアブラムシに対して野外条件下においても強い殺虫活
性を示すことを見出し、本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、界面活性剤及び保水
性物質のみを殺虫活性成分として含有することを特徴と
する殺虫剤である。上記界面活性剤は、好ましくはその
表面張力が31dyne/cm 以下のものが用いられる。また、
保水性物質としては、多糖類、多糖類の酸化物、多糖類
の加水分解物、多糖類のエーテル化物、粘性合成水溶性
ポリマー、粘性動物系高分子、ムコ多糖類、ポリアルコ
ール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、潮解性塩類
等が挙げられる。
性物質のみを殺虫活性成分として含有することを特徴と
する殺虫剤である。上記界面活性剤は、好ましくはその
表面張力が31dyne/cm 以下のものが用いられる。また、
保水性物質としては、多糖類、多糖類の酸化物、多糖類
の加水分解物、多糖類のエーテル化物、粘性合成水溶性
ポリマー、粘性動物系高分子、ムコ多糖類、ポリアルコ
ール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、潮解性塩類
等が挙げられる。
【0006】具体的には、保水性物質として、ポリアク
リル酸ナトリウム、ポリエチレンイミン、ポリビニルア
ルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリ
ドン、ガゼイン、ゼラチン、グリセリン、エチレングリ
コール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ヒアルロン
酸、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキ
シエチルセルロースナトリウム、コンドロイチン硫酸ナ
トリウム、カラギーナン、ザンタンガム、アルギン酸ナ
トリウム、塩化カリウム、塩化リチウム、酢酸カリウム
等が挙げられる。
リル酸ナトリウム、ポリエチレンイミン、ポリビニルア
ルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリ
ドン、ガゼイン、ゼラチン、グリセリン、エチレングリ
コール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ヒアルロン
酸、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキ
シエチルセルロースナトリウム、コンドロイチン硫酸ナ
トリウム、カラギーナン、ザンタンガム、アルギン酸ナ
トリウム、塩化カリウム、塩化リチウム、酢酸カリウム
等が挙げられる。
【0007】更に、本発明は、上記記載の殺虫剤を用い
た殺虫方法である。以下、本発明を詳細に説明する。界
面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル系、オクチルフェノキシポリエトキシエタノ
ール系、ソルビタン脂肪酸エステル系、スルホコハク酸
ジアルキルナトリウム系、側鎖変性型もしくは末端変性
型ポリジメチルシロキサン系等の界面活性剤を挙げるこ
とができるが、表面張力及び界面張力が低く、水溶液が
昆虫体表面を濡らすことができる物理性を持つものであ
れば、その構造は問わない。なお、界面活性剤の表面張
力は、31dyne/cm 以下であることが好ましい。また、界
面活性剤の濃度は、液剤あたり0.01〜1 %、好ましくは
0.03〜0.2 %の範囲で使用することができる。
た殺虫方法である。以下、本発明を詳細に説明する。界
面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル系、オクチルフェノキシポリエトキシエタノ
ール系、ソルビタン脂肪酸エステル系、スルホコハク酸
ジアルキルナトリウム系、側鎖変性型もしくは末端変性
型ポリジメチルシロキサン系等の界面活性剤を挙げるこ
とができるが、表面張力及び界面張力が低く、水溶液が
昆虫体表面を濡らすことができる物理性を持つものであ
れば、その構造は問わない。なお、界面活性剤の表面張
力は、31dyne/cm 以下であることが好ましい。また、界
面活性剤の濃度は、液剤あたり0.01〜1 %、好ましくは
0.03〜0.2 %の範囲で使用することができる。
【0008】この保水性物質としては、カラギーナン、
ザンタンガム等の多糖類、アルギン酸ナトリウム等の多
糖類の加水分解物、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム、ヒドロキシエチルセルロースナトリウム等の多糖
類のエーテル化物、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエ
チレンイミン、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオ
キサイド、ポリビニルピロリドン等の粘性合成水溶性ポ
リマー、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ガゼイン、ゼ
ラチン等の粘性動物系高分子、ヒアルロン酸等のムコ多
糖類及びグリセリン、エチレングリコール等のポリアル
コール類、塩化カリウム、塩化リチウム、酢酸カリウム
等の潮解性塩類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等を
挙げることができるが、界面活性剤水溶液の蒸発を防止
しうるものであれば特に限定されない。これら保水性物
質の濃度は、例えば、カルボキシメチルセルロースナト
リウムで0.1 〜3 %、好ましくは0.2 〜1 %、ポリアク
リル酸ナトリウム及びザンタンガムで0.01〜0.3 %、好
ましくは0.03〜0.1 %、グリセリン、エチレングリコー
ルで0.5 〜50%、好ましくは3 〜10%、塩化カルシウム
で0.05〜5 %、好ましくは0.2 〜1 %の範囲で使用する
ことができる。
ザンタンガム等の多糖類、アルギン酸ナトリウム等の多
糖類の加水分解物、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム、ヒドロキシエチルセルロースナトリウム等の多糖
類のエーテル化物、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエ
チレンイミン、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオ
キサイド、ポリビニルピロリドン等の粘性合成水溶性ポ
リマー、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ガゼイン、ゼ
ラチン等の粘性動物系高分子、ヒアルロン酸等のムコ多
糖類及びグリセリン、エチレングリコール等のポリアル
コール類、塩化カリウム、塩化リチウム、酢酸カリウム
等の潮解性塩類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等を
挙げることができるが、界面活性剤水溶液の蒸発を防止
しうるものであれば特に限定されない。これら保水性物
質の濃度は、例えば、カルボキシメチルセルロースナト
リウムで0.1 〜3 %、好ましくは0.2 〜1 %、ポリアク
リル酸ナトリウム及びザンタンガムで0.01〜0.3 %、好
ましくは0.03〜0.1 %、グリセリン、エチレングリコー
ルで0.5 〜50%、好ましくは3 〜10%、塩化カルシウム
で0.05〜5 %、好ましくは0.2 〜1 %の範囲で使用する
ことができる。
【0009】本発明の殺虫剤は、上記の界面活性剤及び
保水性物質をそれぞれ1種又は2種以上混合し、これに
水等の溶媒や添加剤を加えることにより調製される。こ
こで用いる添加剤は、特に限定されないが、殺虫活性を
有するような物質は除く。本発明の殺虫剤は、通常液剤
として使用される。液剤として実際の圃場に使用する場
合は、界面活性剤を1000〜2000倍に希釈したも
のに、保水性物質を加え、害虫を防除しようとする圃場
に散布する。散布量は、有効成分量にして10アール当
たり100〜500gが好適であるが、この範囲に限定
されるものではない。
保水性物質をそれぞれ1種又は2種以上混合し、これに
水等の溶媒や添加剤を加えることにより調製される。こ
こで用いる添加剤は、特に限定されないが、殺虫活性を
有するような物質は除く。本発明の殺虫剤は、通常液剤
として使用される。液剤として実際の圃場に使用する場
合は、界面活性剤を1000〜2000倍に希釈したも
のに、保水性物質を加え、害虫を防除しようとする圃場
に散布する。散布量は、有効成分量にして10アール当
たり100〜500gが好適であるが、この範囲に限定
されるものではない。
【0010】殺虫剤の対象生物は、ハダニ、アブラムシ
等を例示することができるが、気門を有する陸性節足動
物であれば、特に限定されることなく広く使用すること
ができる。次に実施例及び使用例を示し本発明について
説明する。但し、本発明の技術的範囲はこれらの実施例
により限定されるものではない。
等を例示することができるが、気門を有する陸性節足動
物であれば、特に限定されることなく広く使用すること
ができる。次に実施例及び使用例を示し本発明について
説明する。但し、本発明の技術的範囲はこれらの実施例
により限定されるものではない。
【0011】
(実施例1) モモアカアブラムシに対する効果 直径3cm 、高さ10cmのガラス管で栽培したダイコン苗
(本葉2葉期)についたモモアカアブラムシのコロニー
(30から50個体)に対して、ガラスアトマイザーを用い
て薬液を2cc ずつ散布した。散布後25℃、60%温度条件
下に16時間静置した後、アブラムシの生死を判定した。
薬液は界面活性剤及び保水性物質がそれぞれ所定の濃度
になるように蒸留水で希釈した。実験は1区につき2回
反復を行った。結果は表1に示したとおり、単独では効
果の余り高くない界面活性剤の殺虫活性を保水性物質を
加えることにより、実用的なレベルまで上げられること
が明らかになった。また、ノイゲンES-129D のような表
面張力の大きい界面活性剤を用いても、本発明の保水性
物質のうちの塩化カルシウムを利用すると、殺虫活性が
強化されたことが分かる。
(本葉2葉期)についたモモアカアブラムシのコロニー
(30から50個体)に対して、ガラスアトマイザーを用い
て薬液を2cc ずつ散布した。散布後25℃、60%温度条件
下に16時間静置した後、アブラムシの生死を判定した。
薬液は界面活性剤及び保水性物質がそれぞれ所定の濃度
になるように蒸留水で希釈した。実験は1区につき2回
反復を行った。結果は表1に示したとおり、単独では効
果の余り高くない界面活性剤の殺虫活性を保水性物質を
加えることにより、実用的なレベルまで上げられること
が明らかになった。また、ノイゲンES-129D のような表
面張力の大きい界面活性剤を用いても、本発明の保水性
物質のうちの塩化カルシウムを利用すると、殺虫活性が
強化されたことが分かる。
【0012】
【表1】 (実施例2) ナミハダニに対する効果 本葉2葉期のつるなしインゲン(トップクロップ)上の
ナミハダニ(推定個体数100 から300 個体/株)に対し
て万能噴霧器を用い、株当たり5cc の薬剤を散布した。
ガラス温室中(25℃)に7日間放置した後に本葉第2葉
の小葉片に付着しているハダニを数えた。試験は4回反
復を実施した。対照薬剤として、三共ケルセン乳剤45を
用いた。結果は表2に示したとおり、本発明の界面活性
剤と保水性物質の混合剤は、対照薬剤とほぼ同等の殺ダ
ニ効果を示した。
ナミハダニ(推定個体数100 から300 個体/株)に対し
て万能噴霧器を用い、株当たり5cc の薬剤を散布した。
ガラス温室中(25℃)に7日間放置した後に本葉第2葉
の小葉片に付着しているハダニを数えた。試験は4回反
復を実施した。対照薬剤として、三共ケルセン乳剤45を
用いた。結果は表2に示したとおり、本発明の界面活性
剤と保水性物質の混合剤は、対照薬剤とほぼ同等の殺ダ
ニ効果を示した。
【0013】
【表2】
【0014】
【使用例】表3の組成の液剤を調整し、これを水道水で
100倍に希釈した。これを雨よけハウス内で畦幅15
0センチメートル、株間50センチメートルに栽培した
キュウリ(四葉)に噴霧器を用い、300リットル/1
0アールを散布した。効果の判定は、あらかじめマーク
した特定の葉一枚に付着しているワタアブラムシの総数
を数えて行った。各区とも5回反復を行い平均値を求め
た。対照薬剤として、サイアノックス乳剤1000倍液
を用いた。その結果、表4に示したとおり、本発明剤は
ワタアブラムシに対して、対照薬剤とほぼ同等の殺虫効
果を示した。
100倍に希釈した。これを雨よけハウス内で畦幅15
0センチメートル、株間50センチメートルに栽培した
キュウリ(四葉)に噴霧器を用い、300リットル/1
0アールを散布した。効果の判定は、あらかじめマーク
した特定の葉一枚に付着しているワタアブラムシの総数
を数えて行った。各区とも5回反復を行い平均値を求め
た。対照薬剤として、サイアノックス乳剤1000倍液
を用いた。その結果、表4に示したとおり、本発明剤は
ワタアブラムシに対して、対照薬剤とほぼ同等の殺虫効
果を示した。
【0015】
【表3】
【0016】
【表4】
【0017】
【発明の効果】本発明により、殺虫活性を有する界面活
性剤の効果を実用レベルに上げることが可能になり、安
全性が高く人畜に対して無害で、かつ、抵抗性が出現し
にくいという長所を持つ、使いやすい殺虫剤を提供する
ことが可能になる。
性剤の効果を実用レベルに上げることが可能になり、安
全性が高く人畜に対して無害で、かつ、抵抗性が出現し
にくいという長所を持つ、使いやすい殺虫剤を提供する
ことが可能になる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】具体的には、保水性物質として、ポリアク
リル酸ナトリウム、ポリエチレンイミン、ポリビニルア
ルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリ
ドン、ガゼイン、ゼラチン、グリセリン、エチレングリ
コール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ヒアルロン
酸、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキ
シエチルセルロースナトリウム、コンドロイチン硫酸ナ
トリウム、カラギーナン、ザンタンガム、アルギン酸ナ
トリウム、塩化カルシウム、塩化リチウム、酢酸カリウ
ム等が挙げられる。
リル酸ナトリウム、ポリエチレンイミン、ポリビニルア
ルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリ
ドン、ガゼイン、ゼラチン、グリセリン、エチレングリ
コール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ヒアルロン
酸、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキ
シエチルセルロースナトリウム、コンドロイチン硫酸ナ
トリウム、カラギーナン、ザンタンガム、アルギン酸ナ
トリウム、塩化カルシウム、塩化リチウム、酢酸カリウ
ム等が挙げられる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】この保水性物質としては、カラギーナン、
ザンタンガム等の多糖類、アルギン酸ナトリウム等の多
糖類の加水分解物、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム、ヒドロキシエチルセルロースナトリウム等の多糖
類のエーテル化物、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエ
チレンイミン、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオ
キサイド、ポリビニルピロリドン等の粘性合成水溶性ポ
リマー、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ガゼイン、ゼ
ラチン等の粘性動物系高分子、ヒアルロン酸等のムコ多
糖類及びグリセリン、エチレングリコール等のポリアル
コール類、塩化カルシウム、塩化リチウム、酢酸カリウ
ム等の潮解性塩類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等
を挙げることができるが、界面活性剤水溶液の蒸発を防
止しうるものであれば特に限定されない。これら保水性
物質の濃度は、例えば、カルボキシメチルセルロースナ
トリウムで0.1 〜3%、好ましくは0.2 〜1%、ポリア
クリル酸ナトリウム及びザンタンガムで0.01〜0.3 %、
好ましくは0.03〜0.1 %、グリセリン、エチレングリコ
ールで0.5 〜50%、好ましくは3〜10%、塩化カルシウ
ムで0.05〜5%、好ましくは0.2 〜1%の範囲で使用す
ることができる。
ザンタンガム等の多糖類、アルギン酸ナトリウム等の多
糖類の加水分解物、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム、ヒドロキシエチルセルロースナトリウム等の多糖
類のエーテル化物、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエ
チレンイミン、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオ
キサイド、ポリビニルピロリドン等の粘性合成水溶性ポ
リマー、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ガゼイン、ゼ
ラチン等の粘性動物系高分子、ヒアルロン酸等のムコ多
糖類及びグリセリン、エチレングリコール等のポリアル
コール類、塩化カルシウム、塩化リチウム、酢酸カリウ
ム等の潮解性塩類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等
を挙げることができるが、界面活性剤水溶液の蒸発を防
止しうるものであれば特に限定されない。これら保水性
物質の濃度は、例えば、カルボキシメチルセルロースナ
トリウムで0.1 〜3%、好ましくは0.2 〜1%、ポリア
クリル酸ナトリウム及びザンタンガムで0.01〜0.3 %、
好ましくは0.03〜0.1 %、グリセリン、エチレングリコ
ールで0.5 〜50%、好ましくは3〜10%、塩化カルシウ
ムで0.05〜5%、好ましくは0.2 〜1%の範囲で使用す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 43/16 Z 9155−4H 59/00 C 9155−4H (72)発明者 森田 健二 神奈川県横浜市緑区梅が丘6番地2 日本 たばこ産業株式会社植物開発研究所横浜セ ンター内 (72)発明者 藤森 嶺 神奈川県横浜市緑区梅が丘6番地2 日本 たばこ産業株式会社植物開発研究所横浜セ ンター内
Claims (5)
- 【請求項1】 界面活性剤及び保水性物質のみを有効成
分として含有することを特徴とする殺虫剤。 - 【請求項2】 界面活性剤が、表面張力31dyne/cm 以下
のものであることを特徴とする請求項1記載の殺虫剤。 - 【請求項3】保水性物質が、多糖類、多糖類の酸化物、
多糖類の加水分解物、多糖類のエーテル化物、粘性合成
水溶性ポリマー、粘性動物系高分子、ムコ多糖類、ポリ
アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム又は潮
解性塩類であることを特徴とする請求項1記載の殺虫
剤。 - 【請求項4】保水性物質が、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、ポリエチレンイミン、ポリビニルアルコール、ポリ
エチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、ガゼイ
ン、ゼラチン、グリセリン、エチレングリコール、ピロ
リドンカルボン酸ナトリウム、ヒアルロン酸、カルボキ
シメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセル
ロースナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、カ
ラギーナン、ザンタンガム、アルギン酸ナトリウム、塩
化カリウム、塩化リチウム又は酢酸カリウムであること
を特徴とする請求項1記載の殺虫剤。 - 【請求項5】 請求項1〜4記載の殺虫剤を用いた殺虫
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5181689A JPH0733608A (ja) | 1993-07-22 | 1993-07-22 | 界面活性剤を利用した殺虫剤及び殺虫方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5181689A JPH0733608A (ja) | 1993-07-22 | 1993-07-22 | 界面活性剤を利用した殺虫剤及び殺虫方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0733608A true JPH0733608A (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=16105155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5181689A Pending JPH0733608A (ja) | 1993-07-22 | 1993-07-22 | 界面活性剤を利用した殺虫剤及び殺虫方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0733608A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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